説明

周波数制御装置及び周波数制御方法

【課題】クロック信号の周波数を目標とする周波数(目標とする周波数のキャプチャレンジ)に安定して到達させることが可能な周波数制御装置を提供すること。
【解決手段】周波数制御装置は、回転する光ディスクから読み取られた信号に基づきクロック信号を生成する生成手段と、前記生成手段により生成されたクロック信号のドリフト量を検出する検出手段と、前記検出手段により検出されたドリフト量に基づき前記クロック信号の周波数を補正する補正手段とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光ディスクから信号を検出し、検出信号からクロック信号を生成し、このクロック信号に同期して検出信号からデジタルデータを再生する再生する光ディスク再生装置等に適用可能な上記のクロック信号の周波数を制御する周波数制御装置及び周波数制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
光ディスクからデータを読み取り再生する光ディスク装置は、PLL(Phase Locked Loop)回路を備え、光ディスクから信号を検出し、PLL回路により検出信号からクロック信号を生成し、このクロック信号に同期して検出信号からデジタルデータを再生する。光ディスク装置では、上記のクロック信号をPLL回路の引き込み可能な周波数範囲(キャプチャレンジ)内に安定して収めるために、上記のクロック信号の周波数を制御する。
【0003】
例えば、周波数誤差と位相誤差とを加算してキャプチャレンジを拡大し、クロック信号をPLL回路のキャプチャレンジ内に収める技術が開示されている(特許文献1、段落番号0092、図1参照)。
【特許文献1】特開平10−107623号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記したキャプチャレンジ拡大技術をHD−DVDのような高密度記録メディアに適用した場合、次のような問題が挙げられる。一つは、強い符号間干渉によって高精度の周波数検出ができないという問題である。もう一つは、PLL回路による引き込み期間における周波数ドリフトが大きいという問題である。このような問題から、クロック信号の周波数を目標とする周波数(目標とする周波数のキャプチャレンジ)に安定して到達させるのが困難な場合がある。
【0005】
本発明の目的は、上記課題を解決するためになされたものであり、クロック信号の周波数を目標とする周波数(目標とする周波数のキャプチャレンジ)に安定して到達させることが可能な周波数制御装置及び周波数制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明の周波数制御装置及び周波数制御方法は、以下のように構成されている。
【0007】
(1)この発明の周波数制御装置は、回転する光ディスクから読み取られた信号に基づきクロック信号を生成する生成手段と、前記生成手段により生成されたクロック信号のドリフト量を検出する検出手段と、前記検出手段により検出されたドリフト量に基づき前記クロック信号の周波数を補正する補正手段とを備えている。
【0008】
(2)この発明の周波数制御方法は、回転する光ディスクから読み取られた信号に基づきクロック信号を生成し、前記生成されたクロック信号のドリフト量を検出し、前記検出されたドリフト量に基づき前記クロック信号の周波数を補正する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、クロック信号の周波数を目標とする周波数(目標とする周波数のキャプチャレンジ)に安定して到達させることが可能な周波数制御装置及び周波数制御方法を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
【0011】
図1は、本発明の一例の周波数制御装置を適用した光ディスク装置の概略構成を示すブロック図である。図1に示すように、光ディスク装置は、プリアンプ1、波形等化器2、A/Dコンバータ3、オフセットゲインコントローラ4、トランスサーバフィルタ5、最尤復号器6、位相比較器7、ループフィルタ8、周波数誤差検出器9、周波数加算量調整器10、ドリフト量検出器11、D/Aコンバータ12、及び電圧制御発振機(VCO)13を備えている。
【0012】
プリアンプ1は、回転する光ディスクDから得られた光ディスク再生信号、つまり光ピックアップ等の再生手段により得られた光ディスク再生信号を増幅する。波形等化器2は、増幅された光ディスク再生信号の高域を強調するように補正する。波形等化手段2は、例えば、高次等リップルフィルタ等のブースト量とカットオフ周波数を任意に設定できるフィルタで構成される。A/Dコンバータ3は、電圧制御発振機13により生成されるクロック信号に基づき、波形等化器2から出力されるアナログ再生信号をデジタル再生信号に変換する。このA/Dコンバータ3により標本化された多ビットのデジタル再生信号は、オフセットゲインコントローラ4に入力される。
【0013】
オフセットゲインコントローラ4は、デジタル再生信号に含まれるオフセット成分を補正するとともに、デジタル再生信号の振幅を調整し所要の値に一致させる。オフセットゲインコントローラ4の出力信号は、トランスバーサルフィルタ5、位相比較器7、及び周波数誤差検出器9に入力される。トランスバーサルフィルタ5は、所定のパーシャルレスポンス応答となるように、オフセットゲインコントローラ4の出力信号を等化する。
【0014】
位相比較器7、ループフィルタ8、D/Aコンバータ12、及び電圧制御発振機13により位相同期ループが構成される。位相比較器7は、オフセットゲインコントローラ4の出力信号から位相誤差を検出する。ループフィルタ8は、位相比較器7から出力される位相誤差信号を平滑化しVCO制御値を出力する。D/Aコンバータ12は、VCO制御値を対応する電圧に変換する。電圧制御発振機13は、出力された電圧に対応する周波数のPLLクロック信号を出力する。
【0015】
最尤復号器6は、上記の一連の動作により出力された、正規の位相でのパーシャルレスポンス等化波形を用いて、パーシャルレスポンスの型に応じて再生信号を復号する。例えば、最尤復号器6は、ビタビ復号器であってもよい。
【0016】
周波数誤差検出器9は、オフセットゲインコントローラ4の出力信号から周波数誤差検出値と周波数誤差検出パルスを出力する。この周波数誤差検出器9、周波数加算量調節器10、及びドリフト量検出器11により周波数制御ループが構成される。この周波数制御ループにより、PLLクロック信号出力のためのキャプチャレンジ外からキャプチャレンジ内に周波数が制御される。
【0017】
ここで、対象とする光ディスク媒体の記録データフォーマットには様々な形態が考えられる。例えば、特開2004−303344号公報に開示されている記録データフォーマットが挙げられる。もちろん、本発明はこの記録フォーマットに限定される物ではなく、他の記録フォーマットの媒体にも応用することが可能である。特開2004−303344号公報の光ディスクには、記録データはブロックと呼ぶ77469バイト(929628チャネルビット)のデータを単位として、データが記録される。このブロックの先頭には、71バイト(852チャネルビット)のVFO領域が設けられており、このVFO領域には、単一周期のデータが記録されている。さらに、VFO領域に続くデータ領域には、832個のフレームが記録されている。1フレームは、93バイト(1116チャネルビット)のデータにより構成される。個々のフレームの先頭2バイト(24チャネルビット)には、SYNCパターンと呼ばれるフレーム先頭を識別するための特殊なデータが記録されている。SYNCパターンには最長マークあるいは最長スペースが含まれている。
【0018】
次に、周波数誤差検出器9の詳細について説明する。周波数誤差検出器9は、オフセットゲインコントローラ4の出力信号から周波数誤差検出値と周波数誤差検出パルスを一定の間隔Δt毎に出力する。周波数誤差検出の方法には、例えば再生信号から最長マークあるいは最長スペースを検出し、最長マークあるいは最長スペースに要したクロック数と、予め光ディスクの規格で決められたマークあるいはスペースの最大長を比較する方法などがある。しかしながら、高密度光ディスクにおいては符号間干渉等の影響により検出誤差が生じ、目標周波数と周波数誤差検出値が0となる周波数との間にオフセットが生じることがある。PLLクロック信号の周波数が期待する周波数より高いと思われる場合には正の周波数誤差値を出力し、PLLクロック信号の周波数が期待する周波数より低いと思われる場合には負の周波数誤差値を出力する。
【0019】
次に、ドリフト量検出器11の詳細について説明する。ドリフト量検出器11は、ループフィルタ8から出力されるVCO制御値を常に監視し、周波数検出パルスの発生タイミングでVCO制御値を記憶する。これにより、ドリフト量検出器11は、連続する二つの周波数検出パルスの発生タイミングで取得した二つのVCO制御値の差分を周波数ドリフト量として出力する。例えば、周波数検出パルスの発生タイミングt1で取得したVCO制御値と、周波数検出パルスの発生タイミングt2で取得したVCO制御値との差分を周波数ドリフト量として出力する。
【0020】
次に、周波数加算量調整器10の詳細について説明する。周波数加算量調整器10は、周波数誤差検出値、周波数誤差検出パルス、及び周波数ドリフト量に基づき、周波数補正値を出力する。
【0021】
図2は、ドリフトが発生している場合に、ドリフト量検出結果に基づき補正されるPLLクロック信号の遷移の一例を示す図である。図2を参照して、周波数誤差加算量調整器10の動作を説明する。
【0022】
時刻t1では、周波数誤差値が負の値を示すために、PLLクロック信号の周波数に対して正の周波数補正量Δfを加える。これにより、PLLクロック信号の周波数は、Δfだけ高くなる。時刻t2でも、同様に周波数誤差値が負の値を示すために、PLLクロック信号の周波数に対して正の周波数補正量Δfを加える。これにより、PLLクロック信号の周波数は、Δfだけ高くなる。
【0023】
また、時刻t2においては周波数誤差値が一定値より小さな値となったために、PLLクロック信号の位相引込みが開始される。位相引込み期間中に、PLLクロック信号の周波数がキャプチャレンジ外の場合、一定の方向にPLLクロック信号の周波数ドリフトが生じることがある。図2に示す例では、PLLクロック信号の周波数が低くなる方向にドリフトが生じている。
【0024】
時刻t3では、PLLクロック信号の周波数に対して、予め決められた一定の周波数補正値Δfと、ドリフト量検出器11により検出されたドリフト量検出値に対応する周波数補正値Δfdとを加える。これにより、前回位相引込み開始時(時刻t2)のPLLクロック信号の周波数よりさらにΔf高い周波数から、PLLクロック信号の位相引込みが開始できる。
【0025】
時刻t4でも、PLLクロック信号の周波数に対して、予め決められた一定の周波数補正値Δfと、ドリフト量検出器11により検出されたドリフト量検出値に対応する周波数補正値Δfdとを加える。これにより、前回位相引込み開始時(時刻t3)のPLLクロック信号の周波数よりさらにΔf高い周波数から、PLLクロック信号の位相引込みが開始できる。その結果、PLLクロック信号の周波数が、PLLのキャプチャレンジ内に納まり、位相引込みが成功する。
【0026】
周波数加算量調整器10における周波数補正量算出方法は、ドリフト量検出器11の出力が一定の値になるまで周波数誤差補正量を足し続けるフィードバックループ構成により実現するようにしても良い。この場合、一定の値に達した後で、補正量の足しこみを停止し、位相引込み動作を開始する。
【0027】
あるいは、外部制御装置が、ドリフト量検出器11に対して、位相引込み開始周波数に対応するVCO制御値をセットし、現在のVCO制御値がセットされたVCO制御値となるようにフィードバックする構成とし、この構成により周波数補正量算出方法を実現するようにしても良い。この場合、外部制御装置が、VCO制御値を順次変更していくことでもPLLのキャプチャレンジ内に位相引込み開始周波数を収めることが実現できる。
【0028】
図3は、ドリフトが発生していない場合に、ドリフト量検出結果を利用せずに補正されるPLLクロック信号の遷移の一例を示す図である。
【0029】
周波数検出器の出力に基づき、PLLクロック信号の周波数は、目標周波数に向けて制御される。つまり、周波数検出器により検出されたPLLクロック信号の周波数誤差量に基づき、PLLクロック信号の周波数に対して所定の周波数補正値Δfが加算され、PLLクロック信号の周波数は、目標周波数に向けて制御される。
【0030】
周波数検出器はオフセットを持つ場合がある。よって、目標周波数f1と異なる周波数f0で誤差0が示されてしまう場合がある。このような場合、PLLクロック信号の周波数に対して、周波数検出器により検出された周波数誤差量をそのまま加算する回路構成では、周波数f0付近でPLLクロック信号の周波数が制御され、PLLクロック信号の周波数は周波数f1付近に到達せず、適切なPLLキャプチャがなされないことがある。
【0031】
このような不具合を解消するため、周波数誤差がある値に達するまで、PLLクロック信号の周波数に対して所定の周波数補正値Δfを加算し続ける、或いはPLLクロック信号の周波数に対して所定の周波数補正値Δfを減算し続ける回路構成が採用される。所定の周波数補正値Δfの値が大きすぎると、補正されたPLLクロック信号の周波数がキャプチャレンジを飛び越してしまうことがある。よって、補正されたPLLクロック信号の周波数がキャプチャレンジを飛び越してしまわないように、所定の周波数補正値Δfの値が定められる。また、PLLクロック信号の周波数に対して所定の周波数補正値Δfを加算し続けた結果、PLLクロック信号の周波数が所定値を超えた場合には、PLLクロック信号の周波数に対して所定の周波数補正値Δfを減算する。逆に、PLLクロック信号の周波数に対して所定の周波数補正値Δfを減算し続けた結果、PLLクロック信号の周波数が所定値を超えた場合には、PLLクロック信号の周波数に対して所定の周波数補正値Δfを加算する。このように加算から減算へ、或いは減算から加算へ加減算が切り替わる区間の間に、PLLクロック信号の周波数がPLLのキャプチャレンジに入れば、PLLクロック信号の周波数をキャプチャすることができる。
【0032】
具体的には、所定の周波数検出タイミングにおいて、周波数誤差の絶対値が所定の値よりも小さくなったら、PLLキャプチャが試行される。図3では、時刻t2、時刻t3、時刻t4のタイミングでPLLキャプチャが試行され、時刻t4においてPLLクロック信号の周波数が目標周波数のキャプチャレンジに収まり、PLLクロック信号の周波数がキャプチャされ周波数f1にロックされている。
【0033】
このように、図3に示すケースでは、ドリフトの発生が無いため、ドリフト量検出結果を利用せずに、PLLクロック信号の周波数を補正しても、PLLクロック信号の周波数を目標周波数に到達させることができる。
【0034】
図4は、ドリフトが発生している場合に、ドリフト量検出結果を利用せずに補正されるPLLクロック信号の遷移の一例を示す図である。
【0035】
PLLキャプチャレンジ外で、PLLキャプチャを試行した場合、予期せぬ方向へ周波数がドリフトする場合がある。一般に、ドリフトする方向は波形歪などにより予測することが難しい。図4には、負の方向に周波数がドリフトするケースが示されている。時刻t2においてPLLクロックの周波数に対して周波数補正値Δfを加算する。その結果、周波数誤差が所定の値よりも小さくなり、PLLキャプチャが試行される。しかし、PLLクロックの周波数には周波数補正値Δfを超えるドリフトが発生している。このため、時刻t3で再びPLLクロックの周波数に対して周波数補正値Δfを加算しても、PLLクロックの周波数を目標周波数f1に近づけることができない。このような状態が続くと、PLLクロックの周波数を目標周波数f1にキャプチャすることができない。
【0036】
このような問題を回避するために、周波数補正値Δfの値を大きくすることも考えられるが、周波数補正値Δfの値を大きくし過ぎると、PLLクロックの周波数に対して周波数補正値Δfを加算した結果、PLLクロックの周波数がPLLキャプチャレンジを飛び越してしまう。
【0037】
このように、図4に示すケースでは、ドリフトの発生が有るため、ドリフト量検出結果を利用せずに、PLLクロック信号の周波数を補正しても、PLLクロック信号の周波数を目標周波数に到達させることができない。特に、位相引込み期間におけるPLLクロック信号の周波数ドリフトが大きい場合に、この傾向が顕著に表れてしまう。
【0038】
図1及び図2を参照して説明した周波数誤差制御では、位相引込み再開時のPLLクロック信号の周波数ドリフト分をキャンセルする(PLLクロック信号の周波数に対して、ドリフト量検出値に対応する周波数補正値Δfdを加算する)。これにより、HD−DVDのような高密度記録された光ディスクにおいても、安定した周波数誤差制御が可能になる。
【0039】
なお、本願発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の一例の周波数制御装置を適用した光ディスク装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】ドリフトが発生している場合に、ドリフト量検出結果に基づき補正されるPLLクロック信号の遷移の一例を示す図である。
【図3】ドリフトが発生していない場合に、ドリフト量検出結果を利用せずに補正されるPLLクロック信号の遷移の一例を示す図である。
【図4】ドリフトが発生している場合に、ドリフト量検出結果を利用せずに補正されるPLLクロック信号の遷移の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0041】
1…プリアンプ、2…波形等化器、3…A/Dコンバータ、4…オフセットゲインコントローラ、5…トランスサーバフィルタ、6…最尤復号器、7…位相比較器、8…ループフィルタ、9…周波数誤差検出器、10…周波数加算量調整器、11…ドリフト量検出器、12…D/Aコンバータ、13…電圧制御発振機(VCO)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転する光ディスクから読み取られた信号に基づきクロック信号を生成する生成手段と、
前記生成手段により生成されたクロック信号のドリフト量を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出されたドリフト量に基づき前記クロック信号の周波数を補正する補正手段と、
を備えたことを特徴とする周波数制御装置。
【請求項2】
前記検出手段は、前記クロック信号の周波数を所定時間毎に検出し、前記クロック信号の周波数の変位に基づき前記ドリフト量を検出することを特徴とする請求項1に記載の周波数制御装置。
【請求項3】
前記補正手段は、前記クロック信号の周波数に対して、所定の周波数補正値と前記ドリフト量に対応する周波数補正値とを加算し、前記クロック信号の周波数を目標周波数へ向けて補正することを特徴とする請求項1に記載の周波数制御装置。
【請求項4】
前記補正手段は、前記クロック信号の周波数が目標周波数のキャプチャレンジに含まれるまで、前記クロック信号の周波数を補正し続けることを特徴とする請求項1に記載の周波数制御装置。
【請求項5】
回転する光ディスクから読み取られた信号に基づきクロック信号を生成し、
前記生成されたクロック信号のドリフト量を検出し、
前記検出されたドリフト量に基づき前記クロック信号の周波数を補正する、
ことを特徴とする周波数制御方法。
【請求項6】
前記クロック信号の周波数を所定時間毎に検出し、前記クロック信号の周波数の変位に基づき前記ドリフト量を検出することを特徴とする請求項5に記載の周波数制御方法。
【請求項7】
前記クロック信号の周波数に対して、所定の周波数補正値と前記ドリフト量に対応する周波数補正値とを加算し、前記クロック信号の周波数を目標周波数へ向けて補正することを特徴とする請求項5に記載の周波数制御方法。
【請求項8】
前記クロック信号の周波数が目標周波数のキャプチャレンジに含まれるまで、前記クロック信号の周波数を補正し続けることを特徴とする請求項5に記載の周波数制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−35185(P2007−35185A)
【公開日】平成19年2月8日(2007.2.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−219177(P2005−219177)
【出願日】平成17年7月28日(2005.7.28)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】