説明

圧電デバイス

【課題】音叉型圧電振動素子の振動腕部の先端部を浮かし、音叉型圧電振動素子の発振周波数が変動しない圧電デバイスの提供。
【解決手段】基板部と、この基板部の一方の主面に枠部が設けられて、凹部空間111が形成された容器体110と、凹部空間内に露出しつつ基板部の一方の主面に設けられた2個一対の圧電振動素子搭載パッド113a、113bに搭載され、第1の基部121aと第1の基部より幅の狭い第2の基部121bと、第2の基部の側面より同一の方向に延出する2本の振動腕部121cとを備えた音叉型圧電振動素子120と、凹部空間を気密封止する蓋体130と、圧電振動素子搭載パッドに設けられた支持バンプBPと、を備え、支持バンプBPが、音叉型圧電振動素子の第2の基部の位置になるように設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器等に用いられる圧電デバイスに関するものである。
【背景技術】
【0002】
図6は、従来の圧電デバイスを示す断面図である。以下、圧電デバイスの一例である圧電振動子について説明する。
図6に示すように、従来の圧電振動子300は、その例として容器体310、音叉型圧電振動素子320、蓋体330とから主に構成されている。
容器体310は、基板部310aと枠部310bで構成されている。
この容器体310は、基板部310aの一方の主面に枠部310bが設けられて凹部空間311が形成される。
その凹部空間311内に露出する基板部310aの一方の主面には、一対の圧電振動素子搭載パッド312が設けられ、音叉型圧電振動素子が搭載される。
また、基板部310aは、積層構造となっており、基板部310aの内層には、配線パターン(図示せず)等が設けられている。この配線パターンにより圧電振動素子搭載パッド312は、容器体310の基板部310aの他方の主面に設けられている外部接続用電極端子314と接続している。
この音叉型圧電振動素子320を囲繞する容器体310の枠部310bの頂面には金属製の蓋体330が被せられ、接合されている。これにより、凹部空間311が気密封止されている。
【0003】
また、このような音叉型圧電振動素子320は、第1の基部321aと、前記第1の基部321aより幅の狭い第2の基部321bと、前記第2の基部321bの側面より同一の方向に延びる2本の平板形状の振動腕部321cとによって構成されている。
これらの第1の基部321a、第2の基部321b、振動腕部321cの表面には、容器体310の圧電振動素子搭載パッド312と電気的に接続を取る外部接続用電極、振動用電極、周波数調整用電極が形成されている。
この音叉型圧電振動素子320は、外部接続用電極を圧電振動素子搭載パッド312に導電性接着剤340で固着することで片持ち固定されている。このときの振動腕部321cにおいて、第2の基部321bと反対側を向く端部が先端部323となる(例えば、特許文献1参照)。
この先端部323が容器体310の凹部空間311内底面に接触すると、周波数が変動してしまうため、従来の圧電デバイス300では、前記容器体310の凹部空間311内底面の圧電振動素子搭載パッド312に支持バンプBPが形成されている構造が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
この支持バンプBPによって、圧電振動素子320を支持すると共に梃子の原理が働き、圧電振動素子320の先端部323が凹部空間311内底面に接触しないように浮かすことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−252800号公報
【特許文献2】特開2001−102891号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の圧電デバイスは、音叉型圧電振動素子320を搭載する際に、音叉型圧電振動素子320の振動腕部の先端部323が容器体310の凹部空間311内に露出した基板部310aに接触した場合、振動が阻害されるため、圧電デバイス300の発振周波数が変動してしまうといった課題があった。
【0006】
また、従来の圧電デバイスにおいては、圧電振動素子320の先端部323を浮かすために、支持バンプBPが、圧電振動素子搭載パッド312に形成されている。しかしながら、圧電振動素子320と支持バンプBPとの間の導電性接着剤340が、押しつぶされることにより、その間の導電性接着剤340の厚みが薄くなるため、落下試験を行った際には、圧電振動素子320が導電性接着剤340から剥がれてしまうといった課題もあった。
【0007】
本発明は前記課題に鑑みてなされたものであり、音叉型圧電振動素子の振動腕部の先端部を浮かし、音叉型圧電振動素子の発振周波数が変動しない圧電デバイスを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の圧電デバイスは、基板部と、この基板部の一方の主面に枠部が設けられて、凹部空間が形成された容器体と、凹部空間内に露出しつつ基板部の一方の主面に設けられた2個一対の圧電振動素子搭載パッドに搭載され、第1の基部と第1の基部より幅の狭い第2の基部と、第2の基部の側面より同一の方向に延出する2本の振動腕部とを備えた音叉型圧電振動素子と、凹部空間を気密封止する蓋体と、圧電振動素子搭載パッドに設けられた支持バンプと、を備え、支持バンプが、音叉型圧電振動素子の第2の基部の位置になるように設けられていることを特徴とするものである。
【0009】
また、容器体の基板部と、この基板部の他方の主面に設けられる第2の枠部とによって第2の凹部空間が設けられ、第2の凹部空間内に露出した基板部の他方の主面に設けられた集積回路素子搭載パッドに搭載されている集積回路素子を備えていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明の圧電デバイスによれば、支持バンプが音叉型圧電振動素子の第2の基部と接触するので、音叉型圧電振動素子の先端部を容器体の凹部空間内に露出する基板部に接触するのを防ぐことができる。これにより本発明の圧電デバイスは、発振周波数の変動を防止することができる。
また、音叉型圧電振動素子と支持バンプとの間には導電性接着剤がなくなるため、支持バンプによって、導電性接着剤の厚みが薄くなる箇所をなくすことができる。その結果、導電性接着剤が厚みを有するため、落下試験を行った場合でも、音叉型圧電振動素子が導電性接着剤から剥がれることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る圧電デバイスを示す分解斜視図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る圧電デバイスを構成する音叉型圧電振動素子の平面図である。
【図4】(a)は、本発明の第1の実施形態に係る圧電デバイスを構成する音叉型圧電振動素子を搭載した状態の容器体を示す平面図であり、(b)は、本発明の第1の実施形態に係る圧電デバイスを構成する容器体を示す平面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る圧電デバイスを示す断面図である。
【図6】従来における圧電デバイスを示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を添付図面に基づいて詳細に説明する。尚、圧電振動素子に水晶を用いた場合について説明する。
【0013】
(第1の実施形態)
第1の実施形態は、圧電デバイスの例の1つである圧電振動子について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る圧電デバイスを示す分解斜視図である。図2は、図1のA−A断面図である。図3は、本発明の第1の実施形態に係る圧電デバイスを構成する音叉型圧電振動素子の平面図である。図4(a)は、本発明の第1の実施形態に係る圧電デバイスを構成する音叉型圧電振動素子が搭載した状態の容器体を示す平面図であり、図4(b)は、本発明の第1の実施形態に係る圧電デバイスを構成する容器体を示す平面図である。また、図示した寸法も一部誇張して示している。
図1及び図2に示すように、圧電振動子100は、容器体110と圧電振動素子120と蓋体130で主に構成されている。この圧電振動子100は、前記容器体110に形成されている凹部空間111内に音叉型圧電振動素子120が搭載されている。この凹部空間111が蓋体130により気密封止された構造となっている。
【0014】
音叉型圧電振動素子120は、図1〜図3に示すように、第1の基部121aと、前記第1の基部121aより幅の狭い第2の基部121bと、前記第2の基部121bの側面より同一の方向に延出する2本の振動腕部121cとによって構成されている。
前記第1の基部121aの表面には、後述する容器体110の圧電振動素子搭載パッド113と電気的に接続を取る外部接続用電極122aが被着・形成されている。
前記振動腕部121cには、振動用電極122b、周波数調整用電極122cが被着・形成されている。
前記第2の基部121bには、前記外部接続用電極122aと振動用電極122bと接続するための引き回し電極122d(図3参照)が被着・形成されている。
この音叉型圧電振動素子120は、第1の基部121aに設けられた外部接続用電極122aを圧電振動素子搭載パッド113に導電性接着剤140(図2参照)で固着することで片持ち固定されている。このときの振動腕部121cにおいて、第2の基部121bと反対側を向く端部が先端部123となる。
前記外部接続用電極122aと前記振動用電極122bと前記周波数調整用電極122cは、金属を前記第1の基部121aの表面及び前記振動腕部121cの表面に所定のパターンで被着・形成されている。
【0015】
図1〜図2に示すように、容器体110は、基板部110aと、枠部110b(図2参照)とで主に構成されている。
この容器体110は、基板部110aの一方の主面に枠部110bが設けられて、凹部空間111が形成されている。
前記容器体110の凹部空間111を囲繞する枠部110bの開口側頂面の全周には、環状の封止用導体パターン112が形成されている。
凹部空間111内で露出した基板部110aの一方の主面には、2個一対の圧電振動素子搭載パッド113(113a、113b)が設けられている。
前記圧電振動素子搭載パッド113(113a、113b)の主面には、それぞれに支持バンプBP(BP1、BP2)が設けられている。
容器体110の基板部110aの他方の主面の両端には、外部接続用電極端子114が設けられている。
基板部110aの内層には、配線パターン(図示せず)等が設けられており、所定の圧電振動素子搭載パッド113と外部接続用電極端子114を接続している。
【0016】
図4に示すように、支持バンプBP1、BP2は、前記圧電振動素子搭載パッド113a、113bの主面の所定の範囲で設けられている。
支持バンプBP1、BP2は、音叉型圧電振動素子120の第2の基部120bの位置になるように設けられている。つまり、支持バンプBP1、BP2が第2の基部120bに接触し、これを支点にして音叉型圧電振動素子120の先端部123を浮かせている。
支持バンプBP1、BP2は、圧電振動素子搭載パッド113a、113bと同様に、例えば、タングステン(W)等のメタライズに金(Au)メッキ等を施すことにより設けられている。
図4に示す支持バンプBP1、BP2の縦幅L1は、例えば100〜200μmであり、支持バンプBP1、BP2の横幅W1は、例えば200〜300μmである。
【0017】
また、図4に示すように、導電性接着剤140は、圧電振動素子搭載パッド113a、113bの主面に、支持バンプBP1、BP2にかからないように塗布されている。つまり、音叉型圧電振動素子120の第1の基部121aの位置に導電性接着剤140は塗布されている。
導電性接着剤140と支持バンプBP1、BP2との間隔Dは、例えば100〜200μmである。
このように圧電振動素子搭載パッド113a、113bのみに、導電性接着剤150が塗布されるので、音叉型圧電振動素子120を導電性接着剤140上に搭載しても、導電性接着剤140の厚みを確保することができる。
導電性接着剤140の厚みは、支持バンプBP1、BP2の厚みと同じ厚みとなる。つまり、この際の導電性接着剤140の厚みは、音叉型圧電振動素子120を搭載した状態で15μm〜30μmである。
【0018】
蓋体130は、図1及び図2に示すように、容器体110の封止用導体パターン112上に凹部空間111の開口部を覆うように配置接合される。この蓋体130には、前記封止用導体パターン112に相対する箇所に封止部材131が設けられている。
また、このような封止部材131は、前記封止用導体パターン112表面の凹凸を緩和し、気密性の低下を防ぐことが可能となる。
【0019】
また、前記容器体110上に配置される蓋体130は、従来周知の金属加工法を採用し、42アロイ等の金属を所定形状に整形することによって製作される。蓋体130の上面には、ニッケル(Ni)層が形成され、更にニッケル(Ni)層の上面に少なくとも封止用導体パターン112に相対する箇所に封止部材131である金錫(Au−Sn)層が形成される。金錫(Au−Sn)層の厚みは、10μm〜40μmである。例えば、成分比率が、金が80%、錫が20%のものが使用されている。
【0020】
前記導電性接着剤140は、シリコーン樹脂等のバインダーの中に導電フィラーとして導電性粉末が含有されているものであり、導電性粉末としては、例えばアルミニウム(Al)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、銀(Ag)、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)、ニッケル鉄(NiFe)、のうちのいずれかまたはこれらの組み合わせを含むものが用いられている。
【0021】
尚、前記容器体110は、アルミナセラミックスから成る場合、所定のセラミック材料粉末に適当な有機溶剤等を添加・混合して得たセラミックグリーンシートの表面に、封止用導体膜112、圧電振動素子搭載パッド113a、113b、外部接続用電極端子114等となる導体ペーストを、また、セラミックグリーンシートに打ち抜き等を施して予め穿設しておいた貫通孔(図示せず)内にビア導体となる導体ペーストを従来周知のスクリーン印刷によって塗布するとともに、これを複数枚積層してプレス成形した後、高温で焼成することにより製作される。
【0022】
本発明の第1の実施形態に係る圧電デバイス100によれば、支持バンプBP1、BP2が音叉型圧電振動素子120の第2の基部121bと接触するので、音叉型圧電振動素子120の先端部123を容器体110の凹部空間111内に露出する基板部110aに接触するのを防ぐことができる。これにより本発明の圧電デバイス100は、発振周波数の変動を防止することができる。
また、音叉型圧電振動素子120と支持バンプBP1、BP2との間には導電性接着剤140がなくなるため、支持バンプBP1、BP2によって、導電性接着剤140の厚みが薄くなる箇所をなくすことができる。その結果、導電性接着剤140が厚みを有するため、落下試験を行った場合でも、音叉型圧電振動素子120が導電性接着剤140から剥がれることを防止することができる。
【0023】
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、圧電デバイスの一例である圧電発振器で説明する。
図5は、本発明の第2の実施形態に係る圧電デバイスを示す断面図である。また、図示した寸法も一部誇張して示している。
本発明の第2の実施形態に係る圧電デバイス200は、容器体210の基板部210aと第2の枠部210cによって設けられた第2の凹部空間215内に搭載されている集積回路素子250とを備えている点で第1の実施形態と異なる。
【0024】
図5に示すように、本発明の第2の実施形態に係る圧電発振器200は、容器体210と圧電振動素子220と蓋体230と集積回路素子250で主に構成されている。この圧電発振器200は、前記容器体210に形成されている第1の凹部空間211内に圧電振動素子220が搭載され、第2の凹部空間215内には、集積回路素子250が搭載されている。その第1の凹部空間211が蓋体230により気密封止された構造となっている。
【0025】
集積回路素子250は、図5に示すように、回路形成面に前記圧電振動素子220からの発振出力を生成する発振回路等が設けられており、この発振回路で生成された出力信号は外部接続用電極端子214を介して圧電発振器200の外へ出力され、例えば、クロック信号等の基準信号として利用される。
また、集積回路素子250には、可変容量素子に周囲温度に応じた制御電圧を印加して温度変化による発振回路の発振周波数の変動を補償するため、3次関数発生回路及び記憶素子部により温度補償回路部が設けられており、3次関数発生回路には、温度センサが接続されている。
この温度センサは、検出した温度と、温度センサに印加させる電圧値とに基づいて生成される温度データ信号(電圧値)が3次関数発生回路に出力される構成となっている。
集積回路素子250は、容器体210の第2の凹部空間215内に露出した基板部210aに形成された集積回路素子搭載パッド216に半田等の導電性接合材を介して搭載されている。
【0026】
図5に示すように、容器体210は、基板部210aと、枠部210b、210cとで主に構成されている。
この容器体210は、基板部210aの一方の主面に枠部210bが設けられて、第1の凹部空間211が形成されている。また、容器体210の他方の主面に枠部210cが設けられて、第2の凹部空間215が形成されている。
前記容器体210の第1の凹部空間211を囲繞する枠部210bの開口側頂面の全周には、環状の封止用導体パターン212が形成されている。
第1の凹部空間211内で露出しつつ基板部210aの一方の主面には、2個一対の圧電振動素子搭載パッド213が設けられている。
また、図5に示すように容器体210は、基板部210aの他方の主面と枠部210cによって第2の凹部空間215が形成されている。
基板部210aの内層には、配線パターン(図示せず)等が設けられている。
第2の凹部空間215内で露出しつつ基板部210aの他方の主面には、複数の集積回路素子搭載パッド216と2個一対の圧電振動素子測定用パッド(図示せず)が形成されている。
容器体210の枠部210cの他方の主面の4隅には、外部接続用電極端子214が設けられている。
【0027】
支持バンプBPは、第1の実施形態と同様に、前記圧電振動素子搭載パッド213の主面の所定の範囲で設けられている。
支持バンプBPは、音叉型圧電振動素子220の第2の基部220bの位置になるように設けられている。つまり、支持バンプBPが第2の基部221bに接触し、これを支点にして音叉型圧電振動素子220の先端部223を浮かせている。
また、蓋体230は、第1の実施形態と同様に、容器体210の封止用導体パターン212上に凹部空間211の開口部を覆うように配置接合される。この蓋体230には、前記封止用導体パターン212に相対する箇所に封止部材231が設けられている。
導電性接着剤140は、第1の実施形態と同様に、圧電振動素子搭載パッド213の主面に、支持バンプBPにかからないように塗布されている。つまり、音叉型圧電振動素子220の第1の基部221aの位置に導電性接着剤140は塗布されている。
【0028】
従って、本発明の第2の実施形態に係る圧電デバイスによれば、第1の実施形態と同様の効果を奏する。
【0029】
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能である。
例えば、前記した本実施形態では、圧電振動素子を構成する圧電素材として水晶を用いた場合を説明したが、他の圧電素材として、ニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウムまたは、圧電セラミックスを圧電素材として用いた圧電振動素子でも構わない。
【符号の説明】
【0030】
110、210・・・容器体(第1の容器体)
110a、210a・・・基板部
110b、210b・・・枠部
111、211・・・凹部空間
112、212・・・封止用導体パターン
113a、113b、213a、213b・・・圧電振動素子搭載パッド
114、214・・・外部接続用電極端子
BP1、BP2・・・支持バンプ
120、220・・・圧電振動素子
121a、221a・・・第1の基部
121b、221b・・・第2の基部
121c、221c・・・振動腕部
122a・・・外部接続用電極
122b・・・振動用電極
122c・・・周波数調整用電極
123、223・・・先端部
130、230・・・蓋体
140・・・導電性接着剤
250・・・集積回路素子
100、200・・・圧電デバイス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板部と、この基板部の一方の主面に枠部が設けられて、凹部空間が形成された容器体と、
前記凹部空間内に露出しつつ基板部の一方の主面に設けられた2個一対の圧電振動素子搭載パッドに搭載され、第1の基部と前記第1の基部より幅の狭い第2の基部と、前記第2の基部の側面より同一の方向に延出する2本の振動腕部とを備えた音叉型圧電振動素子と、
前記凹部空間を気密封止する蓋体と、
前記圧電振動素子搭載パッドに設けられた支持バンプと、を備え、
前記支持バンプが、前記音叉型圧電振動素子の第2の基部の位置になるように設けられていることを特徴とする圧電デバイス。
【請求項2】
前記容器体の前記基板部と、この基板部の他方の主面に設けられる第2の枠部とによって第2の凹部空間が設けられ、
前記第2の凹部空間内に露出した基板部の他方の主面に設けられた集積回路素子搭載パッドに搭載されている集積回路素子を備えていることを特徴とする請求項1記載の圧電デバイス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−178114(P2010−178114A)
【公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−19191(P2009−19191)
【出願日】平成21年1月30日(2009.1.30)
【出願人】(000104722)京セラキンセキ株式会社 (870)
【Fターム(参考)】