説明

地図処理装置

【課題】地図をユーザの意図に合致した道路に沿ってスクロールすることができない。
【解決手段】ユーザがタッチパネル33を接触座標Pt1から接触座標Pt2までなぞると、ディスプレイ32は、道路形状Rsが表示領域の中心Oをなぞり方向とは逆方向に通過するように地図をスクロールする。道路形状Rsの分岐点が表示領域の中心Oを通過するとき、ディスプレイ32は、道路形状Rsと同一の道路種別を有する道路形状Rs1が表示領域の中心Oをなぞり方向とは逆方向に通過するように地図をスクロールする。仮に、道路形状Rs1が存在しなければ、ディスプレイ32は、道路形状Rsの分岐点が表示領域の中心Oを通過した時点でスクロールを停止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地図データを処理する地図処理装置に関するものであって、より詳しくは、ナビゲーション装置、PDAや携帯電話などに関するものである。
【背景技術】
【0002】
背景技術として、自車位置データ、地図データやジョイスティックからのデータを用いて、ジョイスティックによって指示された方向に自車位置が存在する道路に沿って次の主要な交差点まで地図画像を徐々にスクロールさせるナビゲーション装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。この技術によれば、ユーザは、自車位置が存在する道路沿いにある施設をジョイスティックでの簡単な操作で認識できる。
【特許文献1】特開2004−212255号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
背景技術によれば、地図を任意の道路に沿ってスクロールすることができない。ところが、ユーザが道路沿いにある施設を調べる場合、その調査対象を自車位置が存在する道路以外にも広げることは、ユーザの意図に合致する。他方、ユーザが抜け道の有無を調べる場合、その調査対象を自車位置が存在する道路に限ることは、ユーザの意図に反する。つまり、地図をユーザの意図に合致した道路に沿ってスクロールすることが必要である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明に係る地図処理装置は、地図データおよびタッチパネルで出力される出力データを処理する地図処理装置であって、ディスプレイに対して地図を前記出力データから求まる接触座標に対応し前記地図データから求まる表示座標で表示される道路形状に沿ってスクロールさせる制御部を備えるものである。本発明における字句の解釈は、次のとおりである。
【0005】
「地図データ」とは、道路データを少なくとも要素とするデータである。「地図データ」には、一般的に、道路データ、背景データ、施設データや文字データなどが含まれる。道路データには、道路形状に係る道路形状データなどが含まれる。「地図データ」は、CD−ROM、DVD−ROM、HDD、半導体メモリや通信回線など各種媒体で提供されれば足りる。
【0006】
「タッチパネル」は、「接触座標」と「表示座標」とを符合させた状態で「ディスプレイ」の表示領域上に設けられている。
【0007】
「から求まる」とは、求める対象が何れの部位で求められてもよいことを意味する。例えば、ディスプレイの内部に設けられた表示用マイコンがタッチパネルで出力された出力値を用いて接触座標を求めてもよい。
【0008】
「求まる」とは、求めるための手段が演算であるかテーブルであるかを問わないことを意味する。
【0009】
「道路形状」とは、表示されている道路の形である。例えば、KIWI地図フォーマットでは、「道路形状」は、座標を一要素とするリンク形状データで表現される(「カーナビゲーションシステム―公開型データ構造KIWIとその利用方法―」2003年、共立出版株式会社発行を参照)。
【0010】
「対応」とは、一方と他方とが一致するまたは一方と他方とが一致するとみなせることを意味する。「一致するとみなせる」か否かは、操作閾値などを用いて決められる。
【0011】
「道路形状に沿ってスクロール」とは、地図上の点がスクロールに伴って描く軌跡の形状が道路形状と同一または略同一であることを意味する。例えば、道路形状が環状であれば、地図上の点はスクロールに伴って環状の軌跡を描く。
【0012】
「制御部」とは、ハードウエアまたはハードウエアとソフトウエアとの協働によって制御を実行する部位である。
【0013】
「制御部」は、好ましくは、前記接触座標と前記表示座標とが複数箇所で対応すれば、前記ディスプレイに対して地図を前記接触座標から求まる方向にスクロールさせるものである。「前記接触座標と前記表示座標とが複数箇所で対応」とは、ユーザが指などの物体で道路形状をなぞっていることおよびユーザが指などの物体で道路形状を複数箇所で指摘することを含む概念である。「接触座標から求まる方向」としては、「接触座標」の移動方向およびこの移動方向と逆方向の双方が考えられる。
【0014】
「制御部」は、好ましくは、前記道路形状が分岐する場合、分岐元が有する道路種別と同一である道路種別を有する分岐先が存在すれば、前記ディスプレイに対して地図を分岐先に係る道路形状に沿ってスクロールさせ、他方、分岐元が有する道路種別と同一である道路種別を有する分岐先が存在しなければ、前記ディスプレイに対して地図を分岐先に係る道路形状に沿ってスクロールさせないものである。
【0015】
「制御部」は、好ましくは、経路案内に係る処理が実行中である場合、前記接触座標が案内経路に係る道路形状の表示座標に対応すれば、前記ディスプレイに対して地図を前記案内経路に係る道路形状に沿って前記接触座標から求まる方向にスクロールさせるものである。
【0016】
「制御部」は、好ましくは、前記道路形状に沿ったスクロールに係る処理が実行中である場合、前記道路形状に係る道路沿いにガソリンスタンド、コンビニエンスストア、道の駅、サービスエリアおよびパーキングエリアのいずれかの施設が存在すれば、前記施設を表示領域の中心としてスクロールを停止させるものである。
【発明の効果】
【0017】
本発明は、簡単な操作で地図をユーザの意図に合致した道路に沿ってスクロールすることができるという効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明に係る地図処理装置を実施するための最良の形態であるナビゲーション装置は、図1ないし図5で示される。
【0019】
<ハードウエア構成について>本実施の形態に係るナビゲーション装置1のハードウエア構成は、図1で示される。ナビゲーション装置1は、データを入出力するI/O11と、各種プログラムおよび各種データを記憶するHDD12(「制御部」に相当する)と、BIOSなどの基本プログラムを格納するROM13と、各プログラムを実行するCPU14(「制御部」に相当する)と、データを保持するRAM15と、音声データを処理する音声LSI16と、画像データを処理する描画LSI17(「制御部」に相当する)と、画像データを保持するVRAM18(「制御部」に相当する)と、GPSデータを処理するGPSユニット19とを備える。これらのハードウエアは、それぞれバス線で接続されている。
【0020】
I/O11の入力側には、速度に対応する速度データを出力する速度センサ21と、方位に対応する方位データを出力する方位センサ22とが接続されている。
【0021】
I/O11の出力側には、音声データに対応する音声を出力するスピーカ31と、画像データに対応する画像を表示するディスプレイ32とが接続されている。
【0022】
ディスプレイ32には、表示領域上での接触座標Ptごとに異なるデータ(「出力データ」に相当する)を出力するタッチパネル33が接続されている。ディスプレイ32には、タッチパネル33で出力されるデータから接触座標Ptを演算するマイコン(図示されない)が設けられている。このマイコンは、タッチパネル33で出力されるデータに対する処理が完了すると、接触座標PtをI/O11に送信するとともに、割込線を通じて割り込みデータをCPU14に出力する。
【0023】
HDD12には、KIWIフォーマット(「カーナビゲーションシステム―公開型データ構造KIWIとその利用方法―」2003年、共立出版株式会社発行を参照)の地図データが記憶されている(図2を参照)。地図データには、道路形状を表示するための道路データフレームおよび背景画像を表示するための背景データフレームが含まれている。道路データフレームには、リンク列ヘッダ、リンク列形状データおよびノード・リンク接続データが含まれている。リンク列形状データは、複数のリンク形状データからなる。リンク形状データには、リンク属性、X座標(パーセル座標系)およびY座標(パーセル座標系)が含まれている。
【0024】
HDD12には、公知のナビゲーションプログラムのほかに、ディスプレイ32に対して地図を接触座標Ptに対応し地図データから求まる表示座標Ppで表示される道路形状Rsに沿ってスクロールさせる制御部としてCPU14を機能させるための制御プログラムが記憶されている。
【0025】
<処理について>ナビゲーション装置1の処理は、図3で示される。CPU14は、HDD12に記憶された地図データおよび制御プログラムをRAM15に展開し、割り込みデータを受けて、以下の処理を実行する。
【0026】
CPU14は、RAM15に対して、割り込み時の接触座標Pt1および検索対象となる道路種別「r=1」を保持させる(ステップS1)。道路種別は、道路データフレームに含まれるリンク列ヘッダで定義されている。本実施の形態では、高速道、国道および県道は、それぞれ、道路種別「1」、道路種別「2」および道路種別「3」と定義されている(図4を参照)。
【0027】
ステップS1で道路種別などが保持されると、CPU14は、道路データフレームに含まれるリンク形状データを用いて、道路形状Rsに係る表示座標Ppを演算する(ステップS2)。本実施の形態では、リンク形状データは道路形状RsのX座標およびY座標をパーセル座標系で定義しているので、これらの座標が平行移動のアルゴリズムによって表示座標Ppに変換される。道路形状Rsに係る表示座標Ppは、それぞれ群をなして線分をなす。
【0028】
ステップS2で表示座標Ppが演算されると、CPU14は、接触座標Pt1と表示座標Ppとが一致するか否かを判定する(ステップS3)。本実施の形態では、操作閾値が用いられ、接触座標Pt1と表示座標Ppとの差分が操作閾値内であれば、両者は「一致する」ものとする。
【0029】
ステップS3で接触座標Pt1と表示座標Ppとが一致しないとの判定がなされると(S3の「≠」)、CPU14は、RAM15に対して道路種別「r=r+1」を保持させる(ステップS4)。つまり、検索対象となる道路種別は、切り換えられる。
【0030】
ステップS4で道路種別「r=r+1」が保持されると、CPU14は、道路種別rがnに達したか否かを判定する(ステップS5)。本実施の形態では、道路種別は「1」、「2」および「3」の3種類であるから、nは、「3」である。
【0031】
ステップS5で道路種別rはnに達していないとの判定がなされると(S5のNo)、CPU14は、ステップS2の処理に戻る。他方、ステップS5で道路種別rがnに達しているとの判定がなされると(S5のYes)、CPU14は、割込処理を終了する。
【0032】
ステップS3で接触座標Pt1と表示座標Ppとは一致するとの判定がなされると(S3の「=」)、CPU14は、接触座標Pt2(但し、Pt2≠Pt1)がRAM15に保持されているか否かを判定する(ステップS6)。
【0033】
ステップS6で接触座標Pt2はRAM15に保持されていないとの判定なされると(S6のNo)、CPU14は、割込処理を終了する。
【0034】
他方、ステップS6で接触座標Pt2がRAM15に保持されているとの判定なされると(S6のYes)、CPU14は、接触座標Pt2と表示座標Ppとが一致するか否かを判定する(ステップS7)。本実施の形態では、操作閾値が用いられ、接触座標Pt2と表示座標Ppとの差分が操作閾値内であれば、両者は「一致する」ものとする。
【0035】
ステップS7で接触座標Pt2と表示座標Ppとは一致しないとの判定がなされると(S7の「≠」)、CPU14は、割込処理を終了する。
【0036】
他方、ステップS7で接触座標Pt2と表示座標Ppとは一致するとの判定がなされると(S7の「=」)、CPU14は、接触座標Pt1および接触座標Pt2を用いて、道路形状Rsが表示領域の中心Oを通過する方向(「接触座標から求まる方向」に相当する。以下、スクロール方向という)を演算する(ステップS8)。本実施の形態では、スクロール方向は、接触座標Pt1から見た接触座標Pt2の方向(なぞり方向)と同じである(図4を参照)。
【0037】
ステップS8でスクロール方向が演算されると、CPU14は、道路データフレームに含まれるノード・リンク接続データを用いて、表示座標Ppに係る道路形状Rsが分岐しているか否かを判定する(ステップS9)。本実施の形態では、ノード・リンク接続データが接続関係を定義しているので、この接続関係が参照される。
【0038】
ステップS9で表示座標Ppに係る道路形状Rsは分岐しているとの判定がなされると(S9のYes)、CPU14は、道路データフレームに含まれるリンク列ヘッダを用いて、表示座標Ppに係る道路形状Rsと表示座標Ppxに係る道路形状Rsxとが同一の道路種別を有するか否かを判定する(ステップS10)。
【0039】
ステップS10で道路形状Rsと道路形状Rsxとは同一の道路種別を有するとの判定がなされると(S10のYes)、CPU14は、道路形状Rsおよび道路形状Rsxが表示領域の中心O(その周辺を含む)を通過する(「道路形状に沿って」に相当する)と決定する(ステップS11)。本実施の形態では、道路形状Rs1が道路形状Rsと同一の道路種別を有するから、道路形状Rsおよび道路形状Rs1は、表示領域の中心を通過する。
【0040】
ステップS9で道路形状Rsが分岐していないとの判定がなされ(S9のNo)またはステップS10で道路形状Rsと道路形状Rsxとが同一の道路種別を有しないとの判定がなされると(S10のNo)、CPU14は、CPU14は、道路形状Rsのみが表示領域の中心O(その周辺を含む)を通過すると決定する(ステップS12)。
【0041】
ステップS11の処理またはステップS12の処理が実行されると、CPU14は、ステップS8で得られた結果ならびにステップS11で得られた結果およびステップS12で得られた結果の一方を制御データとして出力する(ステップS13)。描画LSI17は、CPU14で出力された制御データを用いて、VRAM18の描画領域から表示領域を決定する。また、描画LSI17は、表示領域に対応するデータをVRAM18の描画領域からディスプレイ32に出力する。
【0042】
<表示例>本実施の形態に係る表示例は、図5で示される。ユーザがタッチパネル33を接触座標Pt1から接触座標Pt2までなぞると(図5(a)を参照)、ディスプレイ32は、道路形状Rsが表示領域の中心Oをなぞり方向とは同じ方向に通過するように地図(背景および道路形状)をスクロールする(図5(b)を参照)。道路形状Rsの分岐点が表示領域の中心Oを通過するとき、ディスプレイ32は、道路形状Rsと同一の道路種別を有する道路形状Rs1が表示領域の中心Oをなぞり方向とは同じ方向に通過するように地図(背景および道路形状)をスクロールする(図5(b)を参照、ステップS11の処理で実現される)。仮に、道路形状Rs1が存在しなければ、ディスプレイ32は、道路形状Rsの分岐点が表示領域の中心Oを通過した時点でスクロールを停止する(ステップS12の処理で実現される)。
【0043】
<本実施の形態における効果>本実施の形態によれば、ディスプレイ32は地図を接触座標Pt1に対応する表示座標Ppで表示される道路形状Rsに沿ってスクロールする。したがって、タッチパネル33に触れるという簡単な操作で地図を任意の道路に沿ってスクロールすることができる。
【0044】
本実施の形態によれば、接触座標Pt1および接触座標Pt2が道路形状Rsに係る2つの表示座標Ppに対応する場合、すなわち、ユーザが指などの物体で道路形状Rsをなぞった場合、ディスプレイ32は、地図をなぞり方向とは同じ方向にスクロールする。したがって、タッチパネル33を介して道路形状Rsをなぞるという簡単な操作で地図を任意の方向にスクロールすることができる。
【0045】
本実施の形態によれば、道路形状Rsが分岐する場合、分岐先の道路形状Rsxが分岐元の道路形状Rsが有する道路種別と同一である道路種別を有すれば、ディスプレイ32は、地図を分岐先に係る道路形状Rsxに沿ってスクロールする。他方、分岐先の道路形状Rsxが分岐元の道路形状Rsが有する道路種別と同一である道路種別をしなければ、ディスプレイ32は、地図を分岐先に係る道路形状Rsxに沿ってスクロールしない(道路形状Rsのみに沿ってスクロールする)。ユーザは、同一の道路種別を有する道路に係る情報を得たいという意思を有しているので、ユーザ意思に合致したスクロールを実現することができる。
【0046】
<変形例1>本実施の形態では、道路形状Rsが案内経路であるか否かは問われていない。仮に、経路案内に係る処理が実行中である場合、接触座標Pt1が案内経路に係る道路形状の表示座標に対応すれば、ディスプレイ32は、地図を案内経路に係る道路形状Rsに沿って接触座標Pt1から求まる方向にスクロールしてもよい。この実施の形態によれば、接触座標Ptが複数個存在しない場合であっても、ユーザが意図する方向にスクロールが開始される。
【0047】
<変形例2>本実施の形態では、スクロール停止時において、表示領域の中心Oで表示される画像は問われていない。仮に、道路形状Rsに沿ったスクロールに係る処理が実行中である場合、道路形状Rsに係る道路沿いにガソリンスタンド、コンビニエンスストア、道の駅、サービスエリアおよびパーキングエリアのいずれかの施設が存在すれば、ディスプレイ32は、この施設を表示領域の中心Oとしてスクロールを停止してもよい。この実施の形態によれば、目印となり易い施設が中心に表示され、ユーザは地図を認識しやすくなる。
【0048】
<変形例3>本実施の形態では、道路形状Rsが表示領域の中心Oを通過しているが、道路形状Rsが表示領域の特定点(例えば、接触座標Pt1に対応する表示座標P(Pt1))を通過してもよい。
【0049】
<変形例4>本実施の形態では、描画領域が表示領域よりも大きく設計してあるが、描画領域と表示領域とは同一であってもかまわない(いわゆるリドロー方式)。この場合、描画データは、表示領域の中心Oが道路形状Rsおよび道路形状Rsxに存在するようにVRAM18の描画領域に展開される。
【0050】
<変形例5>本実施の形態では、スクロール方向が複数の接触座標Ptから求められているが、スクロール方向は、進行方位などから求められてもよい。スクロール方向の特定は、ユーザ意思を反映したものであれば足りるからである。
【産業上の利用可能性】
【0051】
本発明は、簡単な操作で地図をユーザの意図に合致した道路に沿ってスクロールすることができるという効果を有し、ナビゲーション装置、PDAや携帯電話などとして有用である。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明に係る地図処理装置を実施するための最良の形態であるナビゲーション装置の構成を示すハードウエア構成図
【図2】本実施の形態における地図フォーマットを示す概念図
【図3】本実施の形態における処理の流れを示すフロー図
【図4】本実施の形態における用語の定義を示す図
【図5】(a)接触座標と道路形状に係る表示座標との関係を示す図(b)表示領域と描画領域との関係を示す図
【符号の説明】
【0053】
1 ナビゲーション装置(地図処理装置)
12 HDD(制御部)
14 CPU(制御部)
17 描画LSI(制御部)
32 ディスプレイ
33 タッチパネル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地図データおよびタッチパネルで出力される出力データを処理する地図処理装置であって、
ディスプレイに対して地図を前記出力データから求まる接触座標に対応し前記地図データから求まる表示座標で表示される道路形状に沿ってスクロールさせる制御部を備える地図処理装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記接触座標と前記表示座標とが複数箇所で対応すれば、前記ディスプレイに対して地図を前記接触座標から求まる方向にスクロールさせることを特徴とする請求項1に記載の地図処理装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記道路形状が分岐する場合、分岐元が有する道路種別と同一である道路種別を有する分岐先が存在すれば、前記ディスプレイに対して地図を分岐先に係る道路形状に沿ってスクロールさせ、他方、分岐元が有する道路種別と同一である道路種別を有する分岐先が存在しなければ、前記ディスプレイに対して地図を分岐先に係る道路形状に沿ってスクロールさせないことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の地図処理装置。
【請求項4】
前記制御部は、経路案内に係る処理が実行中である場合、前記接触座標が案内経路に係る道路形状の表示座標に対応すれば、前記ディスプレイに対して地図を前記案内経路に係る道路形状に沿って前記接触座標から求まる方向にスクロールさせることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の地図処理装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記道路形状に沿ったスクロールに係る処理が実行中である場合、前記道路形状に係る道路沿いにガソリンスタンド、コンビニエンスストア、道の駅、サービスエリアおよびパーキングエリアのいずれかの施設が存在すれば、前記施設を表示領域の中心としてスクロールを停止させることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の地図処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−192698(P2007−192698A)
【公開日】平成19年8月2日(2007.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−11990(P2006−11990)
【出願日】平成18年1月20日(2006.1.20)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】