説明

地図表示装置

【課題】案内経路の起伏状態をよりイメージしやすく表示できるようにする。
【解決手段】案内経路上の予め定められた各地点の高さを表す高さ情報を取得し、案内経路上の予め定められた各地点の高さに応じて案内経路を高さ方向に変位させて表示するための表示データを作成し(S120、S108、S110)、表示データに基づいて案内経路を含む平面地図上に案内経路を高さ方向に変位させて案内経路を立体的に描画した立体地図画像を生成し(S114)、生成した立体地図画像を表示画面に表示させる(S116)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、出発地から目的地に至る案内経路を表示画面に表示する地図表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、各地図構成物の3次元データが記憶された地図記憶部を備え、当該地図記憶部に記憶された3次元地図データにより特定される各地図構成物を、所定視点から平面に投影することにより得られる3次元地図鳥瞰図を作成し、ユーザが表示を要求する情報(例えば、案内経路)が、当該情報の視点側にある地図構成物によって隠れて3次元地図鳥瞰図上に表示されない場合に、上記情報が表示画面に表示されるように、上記情報又はたの地図構成物の平面への投影形態を変更するようにした地図表示装置がある(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2003−232639号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記したような地図表示装置は、3次元地図鳥瞰図上にユーザが表示を要求する情報(例えば、案内経路)が表示されるようになっているので、案内経路のおおよその起伏状態を認識することは可能であるが、案内経路の起伏状態をイメージしにくいといった問題がある。
【0004】
本発明は上記問題に鑑みたもので、案内経路の起伏状態をよりイメージしやすく表示できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、出発地から目的地に至る案内経路を表示画面に表示する地図表示装置であって、案内経路上の予め定められた各地点の高さを表す高さ情報を取得し、案内経路上の予め定められた各地点の高さに応じて案内経路を高さ方向に変位させて表示するための表示データを作成する表示データ作成手段と、表示データに基づいて案内経路を含む平面地図上に案内経路を高さ方向に変位させて案内経路を立体的に描画した立体地図画像を生成する立体地図画像生成手段と、立体地図画像生成手段により生成された立体地図画像を表示画面に表示させる表示制御手段と、を備えたことを特徴としている。
【0006】
このような構成によれば、案内経路上の予め定められた各地点の高さに応じて案内経路を高さ方向に変位させて表示するための表示データを作成し、表示データに基づいて案内経路を含む平面地図上に案内経路を高さ方向に変位させて案内経路を立体的に描画した立体地図画像を生成し、この立体地図画像が表示画面に表示されるので、案内経路の起伏状態をよりイメージしやすく表示することができる。
【0007】
また、請求項2に記載の発明は、表示データ作成手段は、案内経路とともに、案内経路に隣接する施設および案内経路に関する道路情報の少なくとも1つを高さ方向に変位させて表示するための表示データを作成し、立体地図画像生成手段は、表示データに基づいて案内経路とともに、案内経路に隣接する施設および案内経路に関する道路情報の少なくとも1つを高さ方向に変位させて案内経路とともに立体的に描画した立体地図画像を生成することを特徴としている。
【0008】
このような構成によれば、案内経路とともに、案内経路に隣接する施設および案内経路に関する道路情報の少なくとも1つを高さ方向に変位させて案内経路とともに立体的に描画した立体地図画像が生成され、この立体地図画像が表示画面に表示されるので、案内経路だけでなく、案内経路に隣接する施設および案内経路に関する道路情報もイメージしやすく表示することができる。なお、案内経路に関する道路情報としては、信号機などの交差点情報、渋滞情報などの交通情報などがある。
【0009】
また、請求項3に記載の発明は、表示データ作成手段は、案内経路上の各地点の標高情報を取得し、当該案内経路上の各地点の標高に変換比率を乗算した値を用いて案内経路を高さ方向に変位させて表示するための表示データを作成するようになっており、案内経路上の各地点の最高値と最低値の差分が予め定められた値よりも大きい場合には変換比率が小さくなるようにして案内経路を高さ方向に変位させる変位量を決定することを特徴としている。
【0010】
このような構成によれば、案内経路上の各地点の最高値と最低値の差分が予め定められた値よりも大きい場合には変換比率が小さくなるようにして案内経路を高さ方向に変位させる変位量が決定されるので、案内経路上の各地点の最高値と最低値の差分に応じて案内経路を高さ方向に変位させる変位量を適度な値に決定することが可能であり、例えば、案内経路上の各地点の最高値と最低値の差分が大きい場合に、案内経路が高さ方向に過剰に変位して画面からはみ出してしまうことのないようにすることが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の一実施形態に係る地図表示装置の構成を図1に示す。本地図表示装置は、出発地から目的地に至る案内経路を表示画面に表示するナビゲーション装置1として構成されている。本ナビゲーション装置1は、位置検出器10、地図データ入力器15、操作スイッチ群16、外部メモリ18、表示装置19、送受信機20、音声コントローラ21、スピーカ22、音声認識装置23、マイク24、リモコンセンサ25と、これら各装置が接続された制御装置17を備えている。
【0012】
位置検出器10は、いずれも周知の地磁気センサ11、ジャイロスコープ12、距離センサ13およびGPS受信機14等のセンサを有しており、これらセンサの各々の性質に基づいた自車位置を特定するための情報を制御装置17に出力する。
【0013】
地図データ入力器15は、地図表示や経路探索用の地図データを制御装置17へ入力するための装置である。地図データ入力器15は、制御装置17の要求に応じて、地図データが記憶されたCD、DVD、ハードディスクドライブ等の不揮発性記憶媒体から必要な地図データの読み出しを行う。
【0014】
地図データには、交差点を表すノードデータおよび交差点間を結ぶ道路区間を表すリンクデータを有する道路地図データ、位置検出精度を向上するためのいわゆるマップマッチングデータ、川、湖、海、鉄道、施設などの位置、形状、名称を表す背景データ、各地の施設の名称、所在位置、施設種類等を示す施設データ等が含まれる。
【0015】
ノードデータには、ノードの識別番号、ノードの座標、接続リンク等の情報が含まれ、リンクデータには、リンクの識別番号、始点と終点の各座標、リンクの長さ、リンクの勾配等の情報が含まれる。
【0016】
また、道路地図データには、リンク内の道路形状を表すための形状点を表す形状点データおよび形状点を結ぶセグメントを表すセグメントデータが含まれる。なお、形状点データには、形状点の識別番号、形状点の座標等の情報が含まれ、セグメントデータには、セグメントの識別番号、セグメントの長さ、セグメントの勾配等の情報が含まれる。
【0017】
本実施形態における道路地図データにおいては、各ノードおよび各形状点について各標高情報が規定されている。
【0018】
操作スイッチ群16は、表示装置19のディスプレイに重ねて設けられたタッチスイッチおよび表示装置19のディスプレイの周囲に設けられたメカニカルなスイッチ等によって構成され、ユーザの操作に応じた信号を出力する。
【0019】
外部メモリ18は、制御装置17の内部とは別に設けられたメモリである。なお、外部メモリ18としては、ハードディスクやメモリカード等の記憶媒体を用いるとよい。
【0020】
表示装置19は、液晶等のディスプレイを有し、制御装置17から入力される映像信号に応じた映像をディスプレイに表示させる。
【0021】
送受信機20は、VICSセンタ5とデータの送受信を行うための装置である。送受信機20は、VICSセンタ5から渋滞情報や規制情報等の交通情報を受信し、VICSセンタ5へ車両情報、ユーザ情報等を送信する。
【0022】
音声認識装置23は、マイク24を介して入力される音声信号と、内部に記憶する認識辞書(図示せず)中の語彙データ(比較対象パターン)とを照合して音声認識を行い、音声認識の結果を音声コントローラ21に入力する。
【0023】
音声コントローラ21は、音声認識装置23の認識結果を制御装置17へ出力するとともに、制御装置17から入力される音声信号をスピーカ22へ出力する。また、音声コントローラ21は、マイク24から入力される音声信号に応じた音声をスピーカ22からトークバック出力(音声出力)させる。
【0024】
リモコンセンサ25は、ユーザの操作に基づいて赤外線等による無線信号を送信するリモコン25aから受信した信号を制御装置17へ出力する。
【0025】
制御装置17は、CPU、ROM、RAM、I/O等を備えたコンピュータとして構成されている。制御装置17のCPUは、ROMに記憶されたプログラムに従って各種処理を実行する。制御装置17のCPUが実行する処理としては、位置検出器10より入力される自車位置を特定するための情報に基づいて自車位置を特定する自車位置特定処理、自車位置周辺に地図上に自車位置マークを重ねて表示する地図表示処理、ユーザの操作に応じて目的位置を設定する目的地設定処理、出発地から目的地に至る最適な案内経路を探索する経路探索処理、探索した案内経路に従って経路案内を行う経路案内処理等がある。
【0026】
本実施形態における制御装置17は、経路探索処理により出発地から目的地に至る案内経路を探索すると、案内経路を含む平面地図上に案内経路を高さ方向に変位させて案内経路を立体的に描画した立体地図画像を表示装置19のディスプレイに表示させる処理を実施する。
【0027】
図2に、この処理のフローチャートを示す。ユーザ操作に応じて車両のイグニッションスイッチがオンすると、本ナビゲーション装置1は動作状態となる。そして、ユーザ操作に応じて経路探索処理を実施し、出発地から目的地に至る案内経路が探索されると、制御装置17は、図2に示す処理を実施する。
【0028】
まず、案内経路を含む平面地図を斜め上方向から見た平面地図画像を生成する(S100)。具体的には、地図データ入力器15を介して地図データの読み出しを行い、図3に示すような案内経路を含む平面地図を視点変換した平面地図画像を生成する。
【0029】
次に、案内経路、案内経路沿いに存在する施設および案内経路に関する道路情報を収集する(S102)。具体的には、案内経路上の全形状点の座標および標高情報、案内経路に隣接する施設(構造物等)の座標や施設の種別および標高情報、案内経路に関する交差点情報(信号機など)や交通情報(渋滞情報など)等の案内経路に関する道路情報を収集し、収集した各情報をRAMに記憶させる。例えば、案内経路上に信号機が存在する場合には、その信号機が存在する地点の座標および標高情報を収集し、案内経路に隣接する位置に飲食店が存在する場合には、その飲食店の存在する地点の座標、飲食店の種別および標高情報を収集する。なお、本実施形態では、案内経路に隣接する施設および案内経路に関する道路情報の標高情報について、最も近い形状点の標高情報を用いる。
【0030】
次に、案内経路上の形状点の最高値および最低値を特定する(S104)。具体的には、案内経路上の全形状点の標高情報の中から形状点の最高値および最低値を特定する。
【0031】
次に、変換比率を決定する(S106)。この変換比率は、後述する案内経路を高さ方向に変位させる変位量を算出する際に用いられる係数である。本実施形態では、案内経路上の形状点の最高値および最低値の差分に対応する変換比率を規定したテーブルがROMに記憶されており、このテーブルを参照して変換比率を決定する。なお、このテーブルには、案内経路上の形状点の最高値および最低値の差分が大きくなるに従い変換比率が段階的に小さくなるように変換比率が規定されている。
【0032】
次に、全形状点に対してS108、S110の各ステップを繰り返し実施して案内経路を高さ方向に変位させて表示するための表示データを生成する処理を行う。
【0033】
なお、S108では、RAMより案内経路上の特定の形状点の標高情報を抽出し、S110では、この標高情報に基づいて案内経路を高さ方向に変位させる変位量を決定する。
【0034】
ここで、図4を参照して、案内経路を高さ方向に変位させる変位量の算出手法について説明する。
【0035】
特定の形状点の標高をh、形状点の最低値をα、変換比率をKとすると、特定の形状点の表示高さHすなわち特定の形状点を高さ方向に変位させる変位量Hは、H=h・K+αとして算出することができる。
【0036】
なお、形状点の最高値および最低値の差分が大きくなるに従い変換比率が段階的に小さくなるように変換比率が規定されており、形状点の最高値および最低値の差分が大きい場合には、特定の形状点を高さ方向に変位させる変位量Hが小さくなり、案内経路が高さ方向に過剰に変位して画面からはみ出すことのないようになっている。
【0037】
次に、案内経路沿いに存在する施設等に対してS112のステップを繰り返し実施して案内経路沿いに存在する施設等を高さ方向に変位させて表示するための表示データを生成する処理を行う。
【0038】
S112では、案内経路に隣接する施設および案内経路に関する道路情報の標高情報を抽出し、S110にて案内経路を高さ方向に変位させる変位量を算出した場合と同様に、案内経路に隣接する施設および案内経路に関する道路情報を高さ方向に変位させる変位量を算出する。
【0039】
次に、案内経路を含む平面地図上に案内経路、案内経路沿いに存在する施設および案内経路に関する道路情報を高さ方向に変位させて案内経路、案内経路沿いに存在する施設および案内経路に関する道路情報を立体的に描画した立体地図画像を生成する(S114)。すなわち、S110およびS112にて算出した表示データに基づいて、図3に示した平面地図画像上に案内経路、案内経路沿いに存在する施設および案内経路に関する道路情報を高さ方向に変位させた画像を重ね合わせ、図5に示すような案内経路を含む平面地図上に案内経路および案内経路沿いに存在する施設を立体的に描画した立体地図画像を生成する。
【0040】
なお、上記平面地図画像上に案内経路、案内経路沿いに存在する施設および案内経路に関する道路情報を高さ方向に変位させた画像を生成する際においても、図3に示したような平面地図画像を生成したときと同様の視点変換を実施して、図5に示したような立体地図画像を生成する。
【0041】
図3と図5を比較すると、図3では、信号機Sおよび施設C1〜C4信号機Sが平面地図上の位置に表示されているのに対し、図5では、案内経路R、信号機S、施設C1、C2が案内経路と同様に高さ方向に変位した位置に表示され、施設C3、C4は平面地図上の位置に表示されている。
【0042】
次に、この案内経路を含む平面地図上に案内経路、案内経路沿いに存在する施設および案内経路に関する道路情報を立体的に描画した立体地図画像を表示装置19のディスプレイに表示させる(S116)。
【0043】
このようにして、図5に示したような立体地図画像が表示装置19のディスプレイに表示される。
【0044】
上記した構成によれば、案内経路上の予め定められた各地点の高さに応じて案内経路を高さ方向に変位させて表示するための表示データを作成し、表示データに基づいて案内経路を含む平面地図上に案内経路を高さ方向に変位させて案内経路を立体的に描画した立体地図画像を生成し、この立体地図画像が表示画面に表示されるので、案内経路の起伏状態をよりイメージしやすく表示することができる。なお、案内経路の起伏状態をイメージしやすいので、例えば、起伏の大きな案内経路を避けて平坦な経路を再探索するといったことも可能である。また、平面地図上に案内経路を高さ方向に変位させて案内経路が立体的に表示されるので、案内経路と案内経路以外の道路の判別も容易である。
【0045】
また、案内経路とともに、案内経路に隣接する施設および案内経路に関する道路情報の少なくとも1つを高さ方向に変位させて案内経路とともに立体的に描画した立体地図画像が生成され、この立体地図画像が表示画面に表示されるので、案内経路だけでなく、案内経路に隣接する施設および案内経路に関する道路情報もイメージしやすく表示することができる。なお、案内経路に関する道路情報としては、信号機などの交差点情報、渋滞情報などの交通情報などがある。
【0046】
なお、案内経路と交差する道路は平面地図として表示されるが、道路情報(信号機、渋滞情報など)は案内経路と同様に高さ方向に変位した位置に表示される。例えば、案内経路と立体交差しているような道路が存在する場合であっても、案内経路と立体交差しているような道路を容易に区別することができる。
【0047】
また、案内経路上の各地点の最高値と最低値の差分が大きくなるに従い変換比率が段階的に小さくなるように案内経路を高さ方向に変位させる変位量が決定されるので、案内経路上の各地点の最高値と最低値の差分に応じて案内経路を高さ方向に変位させる変位量を適度な値に決定することが可能であり、例えば、案内経路上の各地点の最高値と最低値の差分が大きい場合に、案内経路が高さ方向に過剰に変位して画面からはみ出してしまうことのないようにすることが可能である。
【0048】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々なる形態で実施することができる。
【0049】
例えば、上記実施形態では、案内経路上の各地点の標高情報を高さ情報として取得し、標高情報に基づいて案内経路を高さ方向に変位させて表示するための表示データを作成したが、例えば、案内経路上の各地点間の勾配情報を高さ情報として取得し、勾配情報に基づいて案内経路を高さ方向に変位させて表示するための表示データを作成してもよい。
【0050】
また、上記実施形態では、形状点の表示高さHを、H=h・K+αとして算出したが、このような算出式に限定されるものではなく、他の算出式を用いて算出してもよい。
【0051】
また、上記実施形態では、案内経路上の各形状点の標高情報を高さ情報として取得し、標高情報に基づいて案内経路を高さ方向に変位させて表示するための表示データを作成したが、例えば、案内経路上の各形状点に限定されるものではなく、例えば、案内経路上の一定間隔毎の地点における標高情報や、案内経路上の各ノードにおける標高情報を高さ情報として取得するようにしてもよい。
【0052】
また、上記実施形態では、案内経路上の形状点の最高値および最低値の差分に対応する変換比率を規定したテーブルがROMに記憶されており、このテーブルを参照して案内経路上の形状点の最高値および最低値の差分が大きくなるに従い変換比率が段階的に小さくなるように変換比率を決定したが、このような手法に限定されるものではく、例えば、案内経路上の各地点の最高値と最低値の差分が予め定められた値よりも大きい場合には変換比率が小さくなるように変換比率を決定するようにしてもよい。
【0053】
なお、上記実施形態における構成と特許請求の範囲の構成との対応関係について説明すると、S102、S106、S108、S110、S112が表示データ作成手段に相当し、S114が立体地図画像生成手段に相当し、S116が表示制御手段に相当する。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明の一実施形態に係る地図表示装置の構成を示す図である。
【図2】制御装置の処理を示すフローチャートである。
【図3】案内経路を含む平面地図を視点変換した平面地図画像について説明するための図である。
【図4】案内経路を高さ方向に変位させる変位量の算出手法について説明するための図である。
【図5】案内経路を含む平面地図上に案内経路および案内経路沿いに存在する施設を立体的に描画した立体地図画像について説明するための図である。
【符号の説明】
【0055】
1 ナビゲーション装置
10 位置検出器
11 地磁気センサ
12 ジャイロスコープ
13 距離センサ
14 GPS受信機
15 地図データ入力器
16 操作スイッチ群
17 制御装置
18 外部メモリ
19 表示装置
20 送受信機
21 音声コントローラ
22 スピーカ
23 音声認識装置
24 マイク
25 リモコンセンサ
25a リモコン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
出発地から目的地に至る案内経路を表示画面に表示する地図表示装置であって、
前記案内経路上の予め定められた各地点の高さを表す高さ情報を取得し、前記案内経路上の予め定められた各地点の高さに応じて前記案内経路を高さ方向に変位させて表示するための表示データを作成する表示データ作成手段と、
前記表示データに基づいて前記案内経路を含む平面地図上に前記案内経路を高さ方向に変位させて前記案内経路を立体的に描画した立体地図画像を生成する立体地図画像生成手段と、
前記立体地図画像生成手段により生成された前記立体地図画像を前記表示画面に表示させる表示制御手段と、を備えたことを特徴とする地図表示装置。
【請求項2】
前記表示データ作成手段は、前記案内経路とともに、前記案内経路に隣接する施設および前記案内経路に関する道路情報の少なくとも1つを高さ方向に変位させて表示するための表示データを作成し、
前記立体地図画像生成手段は、前記表示データに基づいて前記案内経路とともに、前記案内経路に隣接する施設および前記案内経路に関する道路情報の少なくとも1つを高さ方向に変位させて前記案内経路とともに立体的に描画した立体地図画像を生成することを特徴とする請求項1に記載の地図表示装置。
【請求項3】
前記表示データ作成手段は、前記案内経路上の各地点の標高情報を取得し、当該案内経路上の各地点の標高に変換比率を乗算した値を用いて前記案内経路を高さ方向に変位させて表示するための表示データを作成するようになっており、
前記案内経路上の各地点の最高値と最低値の差分が予め定められた値よりも大きい場合には前記変換比率が小さくなるようにして前記案内経路を高さ方向に変位させる変位量を決定することを特徴とする請求項1または2に記載の地図表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−229354(P2009−229354A)
【公開日】平成21年10月8日(2009.10.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−77281(P2008−77281)
【出願日】平成20年3月25日(2008.3.25)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】