説明

地図配信サーバ及び地図配信プログラム

【課題】複数の目的地を順次訪れる利用者の端末に目的地の地図画面を配信する地図配信サーバに係り、少ない操作で、利用者の状況に応じた適切な地図情報を配信することを課題とする。
【解決手段】利用者端末2から、複数の目的地を順次訪れるスケジュールを予め地図配信サーバ1に登録し、利用者は、携帯電話端末3から地図配信サーバ1に地図の配信を要求し、地図配信サーバ1は、利用者が指定場所に立寄った状況を管理し、その立寄り状況に応じて、地図画像を携帯電話端末3に配信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の目的地を順次訪れる利用者の端末に目的地の地図画面を配信する地図配信サーバに係り、少ない操作で、利用者の状況に応じた適切な地図情報を配信できる地図配信サーバに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、インターネットに接続できる端末に対して、地図画面を配信するサービスが提供されている。これを用いて、複数の目的地を渡り歩くことがある。その場合、通常目的地の地図を配信させるためには、目的地毎に地図を検索する操作を行う必要がある。
【0003】
しかし、外出時において、地図を検索する操作を行うことは、面倒である。特に、携帯電話のように画面が小さく、操作方法が単純な装置を用いる場合には、操作が煩雑となってしまう。
【0004】
また、車載のカーナビゲーションシステムのような場合には、操作量は、極端に制限される。つまり、運転中に地図の配信を受けることを考慮すると、運転に支障をきたさない程度の操作に限られる。
【特許文献1】特開2001−325364号公報
【特許文献2】特開2002−24351号公報
【特許文献3】特開2001−311626号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記した従来技術の欠点を除くためになされたものであって、その目的とするところは、少ない操作で、適切な地図画面の配信を行う地図配信サーバを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る地図配信サーバは、
複数の指定場所の移動に関するスケジュールの送信に用いる利用者端末と、移動先で通信可能な移動対応端末とに接続可能な地図配信サーバであって、以下の要素を有することを特徴とする
(1)利用者端末から、指定場所を特定可能な情報を、順序付けて複数受信する指定場所受信部
(2)利用者端末から、指定場所に対応付けて、予定立寄り時間を受信する予定立寄り時間受信部
(3)指定場所受信部により受信した複数の上記指定場所を特定可能な情報に基づいて、指定場所を特定する指定場所特定情報を順序付けて複数記憶し、更に指定場所特定情報に対応付けて、受信した予定立寄り時間を記憶するスケジュール記憶部
(4)移動対応端末から、地図画面の配信を求める配信要求を受信する配信要求受信部
(5)指定場所毎に、指定場所へ到達していない未到達ステータスと、指定場所に滞在している滞在中ステータスと、指定場所を退いた退去ステータスを区別する立寄り状況を記憶する立寄り状況記憶部
(6)スケジュール記憶部に記憶している複数の指定場所特定情報により特定される複数の指定場所について、立寄り状況が未到達ステータスあるいは滞在中ステータスである指
定場所のうち、対応する予定立寄り時間と現在時刻の差が最も小さい指定場所を、上記配信要求を受信してから最初に表示する指定場所を特定する初期表示指定場所として表示指定場所記憶部に設定し、現在時刻が当該差が最も小さい指定場所の予定立寄り時間内又は後の場合に、当該差が最も小さい指定場所の立寄り状況を滞在中ステータスに更新し、更にスケジュール記憶部の順序付けに従って当該差が最も小さい指定場所より前の指定場所の立寄り状況を退去ステータスに更新する表示指定場所判定部
(7)表示指定場所を記憶する表示指定場所記憶部
(8)表示指定場所記憶部に初期表示指定場所を設定した場合に、表示指定場所記憶部に記憶している表示指定場所を含む地図画面を生成する地図画面生成部
(9)生成した地図画面を、移動対応端末へ送信する地図画面送信部。
【0007】
地図配信サーバは、更に、
(10)移動対応端末から指示を受信する指示受信部と、
(11)受信した指示に従って、表示指定場所記憶部に記憶している表示指定場所を変更する表示指定場所変更部を有し、
地図画面生成部は、表示指定場所記憶部の表示指定場所を変更した場合にも、表示指定場所記憶部に記憶している表示指定場所を含む地図画面を生成することを特徴とする。
【0008】
上記地図配信サーバは、移動対応端末から現在位置情報を受信し、現在時刻と受信した現在位置情報とから、予定立寄時間に対する差分を算出し、それ以降の指定場所に関する予定立寄時間を上記差分に基づいて補正し、補正した予定立寄時間に基づいて表示指定場所を判定することを特徴とする。
【0009】
本発明に係るプログラムは、
複数の指定場所の移動に関するスケジュールの送信に用いる利用者端末と、移動先で通信可能な移動対応端末とに接続可能であり、指定場所特定情報と予定立寄り時間を順序付けて複数記憶するスケジュール記憶部と、指定場所毎に、指定場所へ到達していない未到達ステータスと、指定場所に滞在している滞在中ステータスと、指定場所を退いた退去ステータスを区別する立寄り状況を記憶する立寄り状況記憶部と、表示指定場所を記憶する表示指定場所記憶部を有する地図配信サーバとなるコンピュータに、以下の手順を実行させることを特徴とする。
(1)利用者端末から、指定場所を特定可能な情報を、順序付けて複数受信する手順
(2)利用者端末から、指定場所に対応付けて、予定立寄り時間を受信する手順
(3)受信した複数の上記指定場所を特定可能な情報に基づいて、スケジュール記憶部に、指定場所を特定する指定場所特定情報を順序付けて複数記憶させ、更に指定場所特定情報に対応付けて、受信した予定立寄り時間を記憶させる手順
(4)移動対応端末から、地図画面の配信を求める配信要求を受信する手順
(5)スケジュール記憶部に記憶している複数の指定場所特定情報により特定される複数の指定場所について、立寄り状況が未到達ステータスあるいは滞在中ステータスである指定場所のうち、対応する予定立寄り時間と現在時刻の差が最も小さい指定場所を、上記配信要求を受信してから最初に表示する指定場所を特定する初期表示指定場所として表示指定場所記憶部に設定し、現在時刻が当該差が最も小さい指定場所の予定立寄り時間内又は後の場合に、当該差が最も小さい指定場所の立寄り状況を滞在中ステータスに更新し、更にスケジュール記憶部の順序付けに従って当該差が最も小さい指定場所より前の指定場所の立寄り状況を退去ステータスに更新する手順
(6)表示指定場所記憶部に初期表示指定場所を設定した場合に、表示指定場所記憶部に記憶している表示指定場所を含む地図画面を生成する手順
(7)生成した地図画面を、移動対応端末へ送信する手順。
【0010】
地図配信サーバは、作業識別情報と顧客識別情報とを対応付けて記憶する作業テーブルと、
顧客識別情報と指定場所特定情報とを対応付けて記憶する顧客データベースとを有し、
上記指定場所受信部は、指定場所を特定可能な情報として、作業識別情報を順序付けて複数受信し、受信した作業識別情報に対応する顧客識別情報を上記作業テーブルから特定し、特定した顧客識別情報に対応する指定場所特定情報を上記顧客データベースから特定し、
上記スケジュール記憶部は、特定した指定場所特定情報を、受信した複数の作業識別情報の順序付けに従って順序付けて複数記憶することを特徴とする。
【0011】
上記顧客データベースは、顧客識別情報に対応付けて、少なくとも顧客の住所を記憶し、
上記作業テーブルは、更に、作業内容を対応付けて記憶し、
上記指定場所受信部は、上記作業テーブルに記憶する作業識別情報毎に、作業識別情報に対応する顧客識別情報と作業内容を特定し、特定した顧客識別情報に対応する顧客の住所を上記顧客データベースから特定し、特定した顧客の住所と作業内容とを含む作業一覧を利用者端末へ送信し、作業の選択を促し、作業一覧から選択された作業の作業識別情報を順序付けて複数受信することを特徴とする。
【0012】
上記指定場所受信部は、施設アイコンを含む地図画面を送信し、指定場所を特定可能な情報として、施設アイコンを特定する情報を順序付けて複数受信し、
上記スケジュール記憶部は、受信した上記情報により特定される指定場所特定情報と施設種別コードとを順序付けて複数記憶し、
地図画面生成部は、上記スケジュール記憶部上で、上記表示指定場所判定部で判定した
表示指定場所に対応する施設種別コードが一致する施設の同種施設アイコンを含む地図画面を生成し、
上記地図画面送信部は、同種施設アイコンを含む地図画面を送信することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明においては、スケジュール記憶部に記憶している複数の指定場所特定情報により特定される複数の指定場所のうち、表示する地図画像を、立寄り状況に基づいて特定するので、利用者の移動状況に応じた適切な地図画像を配信することができる。このため、移動対応端末の操作が簡単になる。
【0014】
立寄り状況が未到達ステータスあるいは滞在中ステータスである指定場所のうち、最先の指定場所を表示指定場所と判定するので、操作者の所在地に近いと想定される指定場所に係る地図情報を送信することができる。
【0015】
対応する予定立寄り時間と現在時刻の差が最も小さい指定場所を表示指定場所と判定するので、予定通りに移動している操作者に対して、的確な地図画像を配信することができる。特に、必要に応じて指定場所の配信を要求し、不要な場合には、指定場所の配信を要求しない使用方法においても有効である。
【0016】
移動対応端末の所在位置との距離が所定範囲に含まれる指定場所を表示指定場所と判定するので、配信された地図画像は、操作者の位置と指定場所の関係を把握するのに役立つ。必要に応じて指定場所の配信を要求し、不要な場合には、指定場所の配信を要求しない使用方法においても有効である。また、予定通りに移動できていない場合も有効である。
【0017】
設定した経路のうち、移動対応端末の所在位置との距離が最も小さい経路の終点を表示指定場所と判定するので、配信された地図画像は、当面の目的地である指定場所を確認するのに役立つ。必要に応じて指定場所の配信を要求し、不要な場合には、指定場所の配信を要求しない使用方法においても有効である。また、予定通りに移動できていない場合も有効である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
実施の形態1.
以下本発明を図面に示す実施例に基づいて説明する。
【0019】
図1は、地図配信システムのネットワーク例を示す図である。1は、地図配信サーバ、2は、利用者端末、3は、携帯電話端末、4は、インターネット、5は、携帯電話網、6は、インターネット接続装置、7は、基地局である。
【0020】
利用者端末2は、ブラウザを備えており、インターネット4を介して地図配信サーバ1へ接続可能である。これにより、利用者は、利用者端末2から地図配信サーバ1へ指定場所(ID=1)から指定場所(ID=5)までの移動のスケジュールを登録することができるように構成されている。尚、指定場所とは、利用者がその近辺の地図を要求する場所であり、順序付けることにより、スケジュールとなるものである。例えば、スケジュールとは、営業担当者が一日に訪問する顧客の所在地を訪問順に並べたものである。
【0021】
尚、この例では、利用者端末2から登録しているが、携帯電話端末3から登録することも可能である。
【0022】
携帯電話端末3は、携帯電話網5を介してインターネット4に接続可能である。これにより、地図配信サーバ1は、携帯電話端末3からの要求に応じて、状況に適した地図画像を携帯電話端末3に配信するように構成されている。携帯電話端末3は、移動対応端末の例であり、携帯端末、携帯情報端末、携帯可能PC、PDA(Personal Digital Assistants)やナビゲーション端末等の他の端末であっても構わない。また、携帯電話網5以外の通信媒体、例えばPHS(登録商標)(Personal Handyphone System)網、公衆電話網、衛星通信等を用いてもよい。通信媒体は、有線あるいは無線のいずれでも構わない。
【0023】
まず、スケジュールの登録について説明する。
【0024】
図2は、実施の形態1におけるスケジュール登録に係る地図配信サーバの構成を示す図である。201は、ユーザ認証部、202は、スケジュール登録初期処理部、203は、スケジュール記憶部、204は、地図処理部、205は、地図データベース、206は、指定場所設定処理部である。
【0025】
動作について説明する。
【0026】
図3は、実施の形態1におけるスケジュール登録処理フローを示す図である。ユーザ認証部201は、利用者端末2からユーザIDとパスワードを受信し(S301)、ユーザ認証を行う(S302)。正常に認証された場合に、スケジュール登録初期処理部202は、スケジュール登録の初期画面を送信する(S303)。この初期画面は、実施日を転送するように構成されており、スケジュール登録初期処理部202は、実施日を受信する(S304)。そして、ユーザIDと実施日を、これから作成するスケジュールのテーブルのキーとしてスケジュール記憶部203に記憶させる(S305)。
【0027】
地図処理部204は、利用者端末2から地図表示の指示を受信すると(S306)、その指示に従って、地図データベース205から地図情報を取得し、利用者端末2での表示に適するように加工した地図画面を、利用者端末2に送信する(S307)。
【0028】
利用者は、表示された地図画面上で、指定場所を特定し、その特定に係る情報(例えば、地図上の位置情報や、地図上の施設を特定するイベント情報)を返信する。
【0029】
地図処理部204は、指定場所を特定可能な情報を受信し(S308)、指定場所を特定できる指定場所特定情報に変換し、指定場所設定処理部206により、順序付けてスケジュール記憶部203に記憶させる(S309)。
【0030】
必要に応じて、S306とS307の処理により、地図を切り替え、また、S308とS309の処理により、複数の指定場所を登録する。そして、終了指示により、終了する(S310)。
【0031】
図4及び5にスケジュール記憶部のテーブルの例を示す。
【0032】
図4は、実施の形態1における緯度経度を用いたスケジュール記憶部の構成例を示す図である。図5は、実施の形態1における住所を用いたスケジュール記憶部の構成例を示す図である。
【0033】
このようにして登録されたスケジュールを記憶するスケジュール記憶部は、利用者ID及び実施日に対応付けてテーブルを設けている。テーブルは、指定場所を順序付けて、それぞれの指定場所特定情報を記憶するように構成されている。指定場所特定情報は、地図データベースの地図情報上で、指定場所を特定できる情報であれば足りる。
【0034】
具体的には、独立して指定場所を特定できるものと、間接的に指定場所を特定できるものとがある。
【0035】
独立して指定場所を特定できるものとは、その情報のみで指定場所を特定できるものであり、他の情報の参照を必要としない。例えば、この例で示す「緯度と経度」や「住所」である。他にも、一般的に地図用に用いられている座標系も有効である。
【0036】
一方、間接的に指定場所をできるものとは、他の情報を参照することにより、指定場所を特定できるものである。参照する情報としては、まず、地図データベースが考えられる。例えば、当該地図データベース固有の座標系や、地図上に設けられた格子状の領域を特定する区画番号(例えば、A2のように特定される。)である。他には、顧客データベース、施設データベース、あるいは設備データベースのようなものを参照することも考えられる。これらのデータベースは、地図配信サーバ内に設けらることもあるが、ネットワークを介して参照してもよい。顧客データベースで、顧客毎に「顧客ID」、「氏名」、「住所」、「電話番号」、「郵便番号」、「メールアドレス」等の項目を管理している場合には、指定場所を直接特定できる「住所」を特定し得る項目、例えば「顧客ID」、「氏名」、「電話番号」、「メールアドレス」等を指定場所特定情報として用いることができる。また、施設データベースで、施設毎に「施設ID」、「施設名称」、「所在地」、「電話番号」、「郵便番号」、「メールアドレス」等の項目を管理している場合には、指定場所を直接特定できる「所在地」を特定し得る項目、例えば「施設ID」、「施設名称」、「電話番号」、「メールアドレス」等を指定場所特定情報として用いることができる。管理する施設が分散している場合には、重複しないため「郵便番号」も指定場所特定情報として用いることができる。更に、また、設備データベースで、設備毎に「設備ID」、「設備名称」、「所在地」等の項目を管理している場合には、指定場所を直接特定できる「所在地」を特定し得る項目、例えば「設備ID」、「設備名称」等を指定場所特定情報として用いることができる。設備の例としては、バス停、電柱、電信柱、水道やガス用のパイプ、水路、マンホールなどが考えられる。
【0037】
続いて、地図画面の配信について説明する。
【0038】
図6は、実施の形態1における地図画面の配信に係る地図配信サーバの構成を示す図である。601は、指示受信部、602は、表示指定場所判定部、603は、立寄り状況記憶部、604は、表示指定場所記憶部、605は、地図画面生成部、606は、地図情報データベース、607は、地図画面送信部、608は、表示指定場所変更部である。
【0039】
立寄り状況記憶部603は、スケジュール記憶部203のテーブルに対応するテーブルを設けている。実施日までに、初期状態のテーブルが登録されるように構成されている。図7から図12に例を示す。
【0040】
具体的には、利用者IDをキーとしてテーブルが設けられている。当日分以降のテーブルも予め設ける場合には、更に実施日もキーとなる。そして、指定場所毎に、指定場所IDと立寄り状況のステータスを記憶するように構成されている。立寄り状況には、初期値として「未到達」が設定される。
【0041】
尚、立寄り状況のステータスは、指定場所に到達していないと想定される「未到達」と、指定場所に到達し、滞在していると想定される「滞在中」と、指定場所の滞在を済ませ、退いたと想定される「退去」のいずれかである。「滞在中」と「退去」は、到達済みであることを示している。
【0042】
図7から図12は、状況が推移する順に構成例を示している。
【0043】
図7は、指定場所(ID=1)に未到達の状況を示す立寄り状況記憶部の構成例を示す図であり、初期状態のテーブルの例である。図8は、指定場所(ID=1)に滞在中の状況を示す立寄り状況記憶部の構成例を示す図である。図9は、指定場所(ID=2)に未到達の状況を示す立寄り状況記憶部の構成例を示す図である。図10は、指定場所(ID=2)に滞在中の状況を示す立寄り状況記憶部の構成例を示す図である。図11は、指定場所(ID=3)に未到達の状況を示す立寄り状況記憶部の構成例を示す図である。図12は、指定場所(ID=3)に滞在中の状況を示す立寄り状況記憶部の構成例を示す図である。
【0044】
動作について説明する。
【0045】
図13は、実施の形態1における地図画面の配信処理フローを示す図である。携帯電話端末3から配信要求を受信すると、表示指定場所判定部602は、表示指定場所判定処理(S1301)を行う。この例では、表示指定場所判定処理として、配信要求受信部により配信要求を受信してから最初に表示する指定場所を、初期表示指定場所として判定するが、最初に表示する場合に限らず、利用者の指定など他の機会及び方法により、表示する指定場所を判定することも有効である。
【0046】
ここで、表示指定場所判定処理(S1301)について詳述する。図14は、実施の形態1における表示指定場所判定処理フローを示す図である。表示指定場所判定部602は、配信要求に含まれる利用者IDをキーとして、対応するテーブルを立寄り状況記憶部603より読み込む。そして、出発の指定場所IDから終点の指定場所IDへ、順次指定場所IDに対応する立寄り状況について以下の処理を行う(S1401)。
【0047】
立寄り状況が、「退去」の場合には、次の指定場所IDの処理に移行する(S1402)。地図画面を配信する必要がないからである。
【0048】
立寄り状況が、「滞在中」の場合には、その指定場所IDを表示指定場所IDとして、表示指定場所記憶部に記憶させて(S1404)、終了する。
【0049】
立寄り状況が、「未到達」の場合には、その指定場所IDに対応する立寄り状況を「滞在中」に更新し(S1403)、その指定場所IDを表示指定場所IDとして、表示指定場所記憶部に記憶させ(S1404)、終了する。
【0050】
例えば図9や図11の状態でアクセスした場合のように、「未到達」の指定場所を最初に表示したときには、間も無くその指定場所に到達すると想定させるので、「滞在中」に変更する。
【0051】
次に、図13に示すように、地図画面生成部605は、地図画面生成処理(S1302)を行う。
【0052】
ここで、地図画面生成処理(S1302)について詳述する。図15は、地図画面生成処理フローを示す図である。地図画面生成部605は、表示指定場所記憶部604から表示指定場所IDを読み込む(S1501)。次に、読み込んだ表示指定場所IDに対応する指定場所特定情報を、スケジュール記憶部203から読み込む(S1502)。そして、読み込んだ指定場所特定情報を入力パラメータとして地図情報データベース606にアクセスし、地図情報を要求する(S1503)。表示指定場所記憶部604は、指定場所のうち表示すべき指定場所のIDである表示指定場所IDを記憶するように構成されている。
【0053】
地図画面生成部605は、地図情報データベース606から地図情報を取得すると(S1504)、その地図情報を携帯電話端末3で表示可能な地図画面へ変換する(S1505)。また、この画面は、次の指定場所の表示を指示する「進み指示」と、前の指定場所の表示を指示する「戻り指示」と、表示の終了を指示する「終了指示」とを、携帯電話端末3から返信できるように構成されている。
【0054】
次に、図13に示すように、地図画面送信部607は、携帯電話端末3へ生成した地図画面を送信する(S1303)。その後、指示受信部601は、携帯電話端末3からの指示を受信する(S1304)。
【0055】
指示の内容が、終了指示の場合は(S1305)、終了するが、指示の内容が、「進み指示」あるいは「戻り指示」の場合には、表示指定場所変更部608は、表示指定場所変更処理(S1306)を行う。
【0056】
ここで、表示指定場所変更処理について詳述する。
【0057】
図16は、表示指定場所変更処理フローを示す図である。指示の内容が(S1601)「戻り指示」の場合には、表示指定場所記憶部604から現在の表示指定場所IDを読み込み(S1602)、現在の表示指定場所IDから1を減ずる(S1603)。減じた値を新しい表示指定場所IDとして表示指定場所記憶部604に記憶させる(S1604)。つまり、表示指定場所をひとつ前の表示指定場所のIDに戻す処理を行う。
【0058】
一方、指示の内容(S1601)が、「進み指示」の場合には、表示指定場所記憶部604から現在の表示指定場所IDを読み込み(S1605)、更に、現在の表示指定場所IDに対応する立寄り状況を、立寄り状況記憶部603から読み込む(S1606)。読み込んだ立寄り状況が、「滞在中」の場合には(S1607)、現在の表示指定場所IDに対応する立寄り状況を「退去」に更新する(S1608)。読み込んだ立寄り状況が、他のステータスの場合は、S1608の処理は行わない。
【0059】
次に、現在の表示指定場所IDへ1加算し(S1609)、加算した値を新しい表示指定場所IDとして、表示指定場所記憶部604に記憶させる(S1610)。つまり、表示指定場所をひとつ後の表示指定場所のIDに進める処理を行う。
【0060】
実施の形態2.
実施の形態1では、利用者の指示に基づいて、表示指定場所を判定する例について説明したが、本実施の形態では、予めスケジュールに予定立寄り時間を登録し、その予定立寄り時間に基づいて、表示指定場所を判定する例について説明する。
【0061】
まず、スケジュール登録について説明する。
【0062】
図17は、実施の形態2におけるスケジュール登録に係る地図配信サーバの構成を示す図である。図2に対して、予定立寄り時間設定処理部1701が追加されている。
【0063】
動作について説明する。
【0064】
図18は、実施の形態2におけるスケジュール登録処理フローを示す図である。
S1801からS1809は、図3のS301からS309までと同様である。予定立寄り時間設定処理部1701は、予定立寄り時間を受信し(S1810)、受信した予定立寄り時間を指定場所に対応付けてスケジュール記憶部203に記憶させる(S1811)。このように、指定場所毎に予定立寄り時間を登録する。
【0065】
図19は、実施の形態2における緯度経度を用いたスケジュール記憶部の構成例を示す図である。図20は、実施の形態2における住所を用いたスケジュール記憶部の構成例を示す図である。
【0066】
この例では、開始時刻と終了時刻の2つの時刻を登録しているが、予定立寄り時間として1つの時刻のみを登録してもよい。その場合、この例における開始時間と終了時刻に相当する時刻として、1つの同じ時刻を用いることが考えられる。また、登録した1つの時刻から自動的に所定の時間を差し引いて、開示時刻を設定し、更に、登録した1つの時刻から自動的に所定の時間を加えて、終了時刻を設定し、滞在時間を画一的に想定した処理を行うことも有効である。
【0067】
続いて、地図画面の配信について説明する。
【0068】
本実施の形態では、表示指定場所判定部の動作が異なる。図21は、実施の形態2における地図画面の配信に係る地図配信サーバの構成を示す図である。この図は、図6に比べ、表示指定場所判定部2101のデータフローが異なる。
【0069】
動作について説明する。
【0070】
図22は、実施の形態2における地図画面の配信処理フローを示す図である。表示指定場所判定部2101は、立寄り状況記憶部603より、出発の指定場所IDから終点の指定場所IDへ、順次指定場所IDに対応する立寄り状況を読み込み、以下の処理を行う(S2201)。
【0071】
立寄り状況が「退去」の場合は(S2202)、次の指定場所IDの処理に移行する。
【0072】
立寄り状況が「未到達」あるいは「滞在中」の場合には、指定場所IDに対応する予定立寄り時間(開始時間、終了時間)を取得し(S2203)、現在時刻と比較する(S2204)。現在時刻は、例えば、内部タイマーから取得することができる。
【0073】
現在時刻が、予定立寄り時間(開始時間)より前の場合には、現在時刻−予定立寄り時間(開始時間)を差分時間として算出する(S2205)。現在時刻が、予定立寄り時間(開始時間から終了時刻まで)内の場合には、差分時間を0とする(S2206)。現在時刻が、予定立寄り時間(終了時間)より後の場合には、現在時刻−予定立寄り時間(終了時間)を差分時間として算出する(S2207)
指定場所IDに対応付けて差分時間を一時的に記憶する(S2208)。そして、この処理を終点の指定場所IDまで繰り返す(S2209)。
【0074】
そして、一時的に記憶した差分時間の絶対値を比較し、最小の差分時間絶対値を判定し(S2210)、最小の差分時間絶対値の指定場所IDを初期指定場所IDとして、表示指定場所記憶部に記憶する(S2211)。
【0075】
最小の差分時間絶対値となった差分時間が(S2212)、マイナスの場合(予定立寄り時間前の場合)には、最小の差分時間絶対値の指定場所IDより前のすべての指定場所IDに対応する立寄り状況を「退去」に更新し(S2214)、終了する。従って、利用者が地図配信サーバ1に配信を要求せずに到達したために「未到達」のままとなっている指定場所についても、予定立寄り時間を過ぎていれば自動的に「退去」に変更される。
【0076】
一方、最小の差分時間絶対値となった差分時間が(S2212)、ゼロまたはプラスの場合(予定立寄り時間後の場合)には、最小の差分時間絶対値の指定場所IDに対応する立寄り状況を「滞在中」に更新する(S2213)。予定通りに移動していれば、既に到達していると想定されるためである。その上で、最小の差分時間絶対値の指定場所IDより前のすべての指定場所IDに対応する立寄り状況を「退去」に更新する(S2214)。
【0077】
本実施の形態では、予定立寄り時間との差分が最小である指定場所を初期表示の対象とするので、利用者が指定場所毎に、その都度地図の配信を要求しない場合でも、時刻に基づいて適切な地図を配信することができる。
【0078】
例えば、指定場所ID(=1)の地図を表示して、その指定場所(ID=1)を訪れた後に、指定場所ID(=2)の地図を表示させることなく、予定通りにその指定場所(ID=2)を訪れ、指定場所ID(=3)の予定立寄り時間(図19の1953,1903)の前後(例えば14:25)に、地図配信を要求すると、自動的に指定場所ID(=3)の指定場所の地図を配信する。
【0079】
また、携帯電話端末3から、その時点での現在位置情報を、地図配信サーバ1に送信することにより、地図配信サーバ1は、現在位置情報を受信し、現在時刻と受信した現在位置情報から、予定立寄時間に対する差分を算出し、それ以降の指定場所に関する予定立寄時間を上記差分に基づいて補正し(繰り下げ、あるいは繰り上げ)、補正した予定立寄時間に基づいて表示指定場所を判定することも有効である。
【0080】
実施の形態3.
本実施の形態では、移動対応端末の所在位置に基づいて、初期表示する指定場所を判定する例について説明する。スケジュールの登録は、実施の形態1と同様である。
【0081】
地図画面の配信については、本実施の形態では、表示指定場所判定部602の動作が異なる。図23は、実施の形態3における地図画面の配信に係る地図配信サーバの構成を示す図である。この図は、図6に比べ、表示指定場所判定部2301のデータフローが異なる。
【0082】
動作について説明する。
【0083】
図24は、実施の形態3における地図画面の配信処理フローを示す図である。表示指定場所判定部2301は、立寄り状況記憶部603より、出発の指定場所IDから終点の指定場所IDへ、順次指定場所IDに対応する立寄り状況を読み込み、以下の処理を行う(S2401)。
【0084】
立寄り状況が「退去」の場合は(S2402)、次の指定場所IDの処理に移行する。
【0085】
立寄り状況が「未到達」あるいは「滞在中」の場合には、移動対応端末の所在位置を取得し、各指定場所からの距離を算出する(S2403)。所在位置の取得方法に関して、移動対応端末が携帯電話の場合には、携帯電話網に対して所在位置を問い合わせ、返答として所在位置を取得する。また、カーナビゲーションシステムのようにGPSを用いる端末の場合には、端末自身から所在位置を受信することが考えられる。
【0086】
算出した距離が、所定距離以内である場合には(S2404)、その指定場所の指定場所IDを初期指定場所IDとして、表示指定場所記憶部に記憶させる(S2407)。さらに、その指定場所の指定場所IDに対応する立寄り状況を「滞在中」に更新し(S2415)、その指定場所IDより前のすべての指定場所IDに対応する立寄り状況を「退去」に更新する(S2416)。
【0087】
S2404は、指定場所を含む所定範囲に移動対応端末の所在位置が含まれるか否かの判定の例である。つまり、S2404で所定距離以内を判定される場合は、上記所定範囲内に上記所在位置が含まれる例である。尚、指定場所を含む所定範囲の例としては、指定場所を含む行政区の範囲や利用者(又は、端末電話業者、PHS業者などの通信事業者、地図提供者、システム構築者等)が予め設定した任意の範囲(形状は、矩形やポリゴン等、いずれの形状であっても構わない)等が考えられる。
【0088】
すべての指定場所について、算出した距離が所定距離より大きい場合には(S2405)、以下の処理を行う。これは、利用者が移動中と想定した処理である。
【0089】
表示指定場所判定部2301は、立寄り状況記憶部603より、出発の指定場所IDから終点の指定場所IDへ、順次指定場所IDに対して、以下の処理を行う(S2406)。
【0090】
処理対象の指定場所IDの次の指定場所IDに対応する立寄り状況について判定する(S2408)。当該次の指定場所IDが、「退去」あるいは「滞在中」の場合には、処理対象を次に進める。「未到達」の場合には、処理を続行する。このように扱うのは、当該次の指定場所が「未到達」の場合にのみ、処理対象の指定場所と当該次の指定場所の経路上に利用者が居る可能性があるからである。
【0091】
まず、その指定場所と次の指定場所の2点間のベクトルを求める(S2409)。次に、現在位置からベクトルまでの現在位置ベクトル間距離を求める(S2410)。そして、ベクトル毎に、現在位置ベクトル間距離を一時的に記憶する(S2411)。次の次の指定場所が存在する場合に(S2412)、この処理を繰り返す。このように制御することにより、すべての経路について処理を行うことができる。
【0092】
記憶した現在位置ベクトル間距離を比較して、最短の現在位置ベクトル間距離を判定する(S2413)。最短の現在位置ベクトル間距離にかかるベクトルの終点である指定場所の指定場所IDを初期指定場所IDとして、表示指定場所記憶部に記憶させる(S2414)。所在位置から最も近いベクトルで示される経路上に利用者が存在すると想定できるからである。
【0093】
更に、終点である指定場所の指定場所IDより前のすべての指定場所IDに対応する立寄り状況を「退去」に更新する(S2416)。
【0094】
この例では、指定場所間を結ぶ直線のベクトルを想定して説明したが、曲線を近似した複数のベクトルであっても構わない。例えば、実際の経路情報を取得できる場合には、その経路情報に基づいてベクトルを設定することが有効である。
【0095】
上述の実施の形態において、配信する地図に、当該地図内に含まれる施設情報を追加して配信することも有効である。
【0096】
また、利用者が複数の移動対応端末(例えば、携帯電話端末とカーナビゲーション端末)を併用することも考えられる。この場合、地図配信サーバは、いずれの移動対応端末からのアクセスにおいてもユーザ認証を行うが、ユーザ認証に伴い、共通のユーザIDを生成するようにすることにより、実現可能である。
【0097】
具体的には、いずれの移動対応端末からのアクセスにおいても共通のユーザIDとパスワードを用いて認証する方法と、それぞれに異なるユーザIDとパスワードを用いて認証し、異なるユーザID同士を対応付ける情報に基づいて、少なくとも一方のユーザIDを予め定められている共通のユーザIDに変換して用いる方法が考えられる。この場合、異なるユーザID同士を対応付ける情報は、予め設定できる構成となっている。
【0098】
このようにして、それぞれに上記共通のユーザIDに対応付けられている共通のスケジュール記憶部と、共通の立寄り状況記憶部と、共通の表示指定場所記憶部を用いて動作することにより、複数の移動対応端末の併用が可能となる。
【0099】
図6の指示受信部で受信する配信要求に表示方式を含め、地図画面生成部605と地図画面送信部607が、この表示方式に基づいて処理することも有効である。
【0100】
実施の形態4.
本実施の形態では、装置や設備のメンテナンス等の作業を行う業務に、本発明に係る地図配信サーバを応用する例について説明する。
【0101】
この例で、顧客とは、装置や設備を保有し、使用している者である。この装置や設備に対するサービスを行う業務主体(例えば、会社)の管理者は、顧客からメンテナンス等の作業依頼を受けると、その作業依頼を作業テーブルに登録する。そして、業務主体に属する作業員(ユーザ)は、実施日毎に顧客を訪問するスケジュールを登録し、顧客の住所を示す地図の配信を受ける。
【0102】
また、管理者が、当日に緊急の作業依頼を受けた場合には、その緊急作業依頼を緊急作業テーブルに登録し、作業員の当日のスケジュールを更新し、緊急作業を依頼した顧客への訪問を挿入する。これにより、作業員(ユーザ)は、緊急作業に伴う訪問の際にも、滞りなく地図配信を受けることができる。
【0103】
さらに、作業員(ユーザ)は、地図画像の配信の際に、作業情報の配信を要求し、訪問先の顧客毎に作業依頼に係る作業情報を受ける。
【0104】
まず、スケジュール登録について説明する。
【0105】
図25は、実施の形態4におけるスケジュール登録に係る地図配信サーバの構成例を示す図である。
【0106】
2501は、作業登録部、2502は、作業テーブル、2503は、作業選択処理部、2504は、顧客データベースである。
【0107】
管理者は、電話等で顧客から作業依頼を受けると、顧客データベース2504で管理している顧客ID(顧客識別情報の例)を特定し、作業内容とともに、地図配信サーバの作業登録部2501へ入力する。インターネット等の通信手段を介して顧客IDと作業内容を受信する場合には、作業登録部2501は、受信により顧客IDと作業内容を入力する。
【0108】
図26は、顧客データベースの構成例を示す図である。図のように、顧客毎に、レコードが設けられ、レコード毎に、顧客ID、氏名、住所、緯度経度、装置/設備を対応付けて記憶している。装置/設備(作業対象の例)は、顧客識別情報の例であって、他の情報であっても有効である。住所と緯度経度は、指定場所特定情報として用いることができる。作業登録部2501の処理の際に、氏名等をキーとして顧客を検索することにより、顧客IDを特定することも有効である。
【0109】
作業登録部2501は、入力した顧客IDと作業内容を対応付けて、作業テーブル2502に登録する。
【0110】
図27は、作業テーブルの構成例を示す図である。作業依頼毎に、レコードが設けられ、レコード毎に、作業ID(作業識別情報の例)、顧客ID、作業内容、予定完了フラグを対応付けて記憶している。予定完了フラグは、いずれかの作業員のスケジュールに組み込まれた作業依頼をONとして区別する為に用いられる。
【0111】
このように、作業依頼が登録されている状態で、作業員は、実施日毎に自らのスケジュールを登録する。
【0112】
図28は、実施の形態4におけるスケジュール登録処理フローを示す図である。
【0113】
ユーザIDとパスワードの受信(S2801)と、ユーザ認証(S2802)と、初期画面の送信(S2803)と、実施日(=作業日)の受信(S2804)と、ユーザIDと実施日の記憶(S2805)は、図3のS301〜S305と同様である。
【0114】
続いて、作業選択処理部2503は、作業選択画面を生成し(S2806)、利用者端末2に作業選択画面を送信する(S2807)。
【0115】
図29は、作業選択画面(初期状態)を示す図である。作業選択画面は、作業一覧エリア2900と作業選択エリア2950から構成されている。
【0116】
作業選択処理部2503は、作業テーブル2502から順次、レコード(予定完了フラグがOFFのものに限る。)を取得し、作業IDと、顧客IDと、作業内容を配置する。更に、顧客IDに対応する氏名、住所、装置/設備を顧客データベース2504から取得し、配置する。2902〜2907は、作業情報の例である。
【0117】
また、作業選択エリアでは、作業を順序付けて複数設定できるように構成されている。具体的には、選択作業IDの入力エリアに、作業一覧エリアの作業IDを入力することにより設定する。
【0118】
図30は、作業選択画面(選択後)を示す図である。作業IDが入力されると、対応する氏名、住所、装置/設備、作業内容を表示し、ユーザが順に確認できるように構成されている。
【0119】
作業選択画面で、ユーザが決定を選択することにより、順序付けられた作業IDが利用者端末2から送信され、作業選択処理部2503で受信される(S2808)。作業選択処理部2503は、受信した作業IDに対応する顧客IDを作業テーブルから特定し、更に顧客IDに対応する指定場所特定情報(住所や緯度経度)を顧客データベース2504から特定し、指定場所設定処理部206は、指定場所特定情報と作業IDを順序付けてスケジュール記憶部203に記憶させる(S2809)。この際の順序付けは、受信した作業IDの順序付けに従う。尚、この例によらず、作業選択処理部2503で、利用者端末2から指定場所特定情報と作業IDを順序付けて受信しても構わない。また、利用者端末2から作業IDと顧客IDを順序付けて受信しても構わない。この場合、指定場所特定情報の特定は、上述の例と同様に行われる。
【0120】
また、作業選択処理部2503は、順序付けられた各作業IDに対応する予定完了フラグをONにする。
【0121】
このようにして、記憶されるスケジュール記憶部の例を示す。図31は、実施の形態4における住所を用いたスケジュール記憶部の構成例を示す図である。本実施の形態では、作業IDが付加されている。図32は、実施の形態4における緯度経度を用いたスケジュール記憶部の構成例を示す図である。緯度経度を用いる場合も同様に、作業IDが付加される。
【0122】
次に、スケジュール更新について説明する。
【0123】
図33は、実施の形態4におけるスケジュール更新に係る地図配信サーバの構成例を示す図である。
【0124】
3301は、緊急作業登録部、3302は、緊急作業テーブル、3303は、管理者認証部、3304は、ユーザID入力部、3305は、緊急作業挿入処理部である。
【0125】
管理者は、電話等で顧客から緊急作業依頼を受けると、顧客データベース2504で管理している顧客IDを特定し、作業内容とともに、地図配信サーバの緊急作業登録部3301に入力する。インターネット等の通信手段を介して顧客IDと作業依頼を受信する場合には、緊急作業登録部3301は、受信により顧客IDと作業依頼を入力する。
【0126】
緊急作業登録部3301は、入力した顧客IDと緊急作業依頼を対応付けて、緊急作業テーブル3302に登録する。
【0127】
図34は、緊急作業テーブルの構成例を示す図である。作業毎に、レコードが設けられ、レコード毎に、作業ID、顧客ID、作業内容、予定完了フラグを対応付けて記憶している。予定完了フラグは、いずれかの作業員のスケジュールに組み込まれた緊急作業をONとして区別する為に用いられる。
【0128】
管理者は、上述のように緊急作業が登録された状態で、以下のスケジュール更新の操作を行う。図35は、実施の形態4におけるスケジュール更新処理フローを示す図である。
【0129】
管理者認証部3303は、管理者パスワードを受信し(S3501)、管理者認証を行う(S3502)。認証が成功した場合に、管理者は管理者端末(利用者端末2と同様に、地図配信サーバに接続されている。)から、緊急作業を行う作業員であるユーザを特定するユーザIDを送信し、地図配信サーバは、ユーザID入力部3304でこのユーザIDを受信する(S3503)。
【0130】
緊急作業挿入処理部3305は、当日の日付(実施日)を取得し(S3504)、緊急作業挿入画面を生成し(S3505)、生成した緊急作業挿入画面を管理者端末へ送信する(S3506)。
【0131】
図36は、緊急作業挿入画面(初期状態)を示す図である。緊急作業挿入画面は、緊急作業一覧エリア3600と緊急作業挿入エリア3650から構成されている。
【0132】
緊急作業挿入処理部3305は、緊急作業一覧エリア3600に対する処理として、緊急作業テーブル3302から順次、レコード(予定完了フラグがOFFのものに限る。)を取得し、作業ID3602と、顧客ID3603と、作業内容3607を配置する。更に、顧客IDに対応する氏名、住所、装置/設備を顧客データベース2504から取得し、緊急作業一覧エリアに配置する。
【0133】
また、緊急作業挿入処理部3305は、緊急作業挿入エリア3650に対する処理として、実施日とユーザIDにより特定されるスケジュールとして既に記憶されている作業IDをスケジュール記憶部203から取得し、既設定値として選択作業IDの入力エリア3653に配置する。更に作業IDに対応する氏名等を前述同様に取得し、配置する。
【0134】
そして、管理者が選択した緊急作業を、指定した位置に挿入できるように構成されている。具体的には、選択作業IDの入力エリアに、緊急作業一覧エリアのいずれかの作業IDを入力することにより、それ以降の作業IDを繰り下げて設定する。
【0135】
図37は、緊急作業挿入画面(選択後)を示す図である。この例では、第二作業に緊急作業(作業ID=W021)が挿入され、以下の作業が繰り下げられている。
【0136】
緊急作業挿入画面で、管理者が決定を選択することにより、更新され順序付けられた作業IDが管理者端末から送信され、緊急作業挿入処理部3305で受信される(S3507)。この例によらず、挿入位置と挿入する作業ID、あるいは削除する作業IDを転送し、緊急作業挿入処理部3305で作業IDの順を更新するようにすることも有効である。
【0137】
指定場所設定処理部206は、ユーザIDと実施日により、スケジュールを特定し(S3508)、特定したスケジュールに、指定場所特定情報と作業IDを順序付けて記憶させる(S3509)。
【0138】
また、緊急作業挿入処理部3305は、挿入された作業IDに対応する予定完了フラグをONにする。
【0139】
図38は、実施の形態4における住所を用いた更新後のスケジュール記憶部の構成例を示す図である。この例では、指定場所ID=2に新たな指定場所特定情報と作業IDが挿入され、元の指定場所ID=2以下の指定場所特定情報と作業IDが、指定場所ID=3以下に繰り下げられている。
【0140】
図39は、実施の形態4における緯度経度を用いた更新後のスケジュール記憶部の構成例を示す図である。この場合も同様である。
【0141】
次に、作業情報の配信を伴う地図画面配信の処理について説明する。
【0142】
図40は、実施の形態4における地図画面配信に係る地図配信サーバの構成例を示す図である。4001は、作業情報生成部、4002は、作業情報送信部である。
【0143】
図41は、実施の形態4における地図画面配信処理フローを示す図である。
【0144】
初期表示指定場所判定処理(S4101)と、地図画面生成処理(S4102)と、地図画面送信処理(S4103)と、指示受信処理(S4104)と、終了指示の判断(S4105)は、図13のS1301〜S1305の処理と同様である。
【0145】
また、指示受信部601で受信した指示の内容が(S4106)、戻り指示又は進み指示の場合に行われる表示指定場所変更処理(S4107)も、図13のS1306の処理と同様である。
【0146】
一方、指示受信部601で受信した指示の内容が(S4106)、作業情報要求の場合には、作業情報生成部4001と作業情報送信部4002により作業情報配信処理(S4108)を行う。指示受信部601は、作業情報要求受信部の例である。
【0147】
図42は、作業情報配信処理フローを示す図である。
【0148】
作業情報生成部4001は、表示指定場所記憶部604から表示指定場所IDを取得し(S4201)、表示指定場所IDである指定場所IDに対応する作業IDを、スケジュール記憶部203から取得する(S4202)。更に、作業IDに対応する顧客IDと作業内容を、作業テーブル2502または緊急作業テーブル3302から取得する(S4203)。また、顧客IDに対応する氏名、住所、装置/設備(顧客情報の例)を、顧客データベース2504から取得する(S4204)。そして、取得したこれらの情報から作業情報(作業内容、氏名、住所、装置/設備を含む。)を生成する(S4205)。
【0149】
作業情報送信部4002は、作業情報要求を送信した携帯電話端末3へ、生成した作業情報を送信する(S4206)。
【0150】
指定場所受信部は、作業識別情報を順序付けて受信し、スケジュール記憶部は、受信した作業識別情報に対応する顧客識別情報に対応する指定場所特定情報を記憶するので、顧客先で作業する業務に地図配信サーバを応用する場合に、作業を選択することにより、容易にスケジュールを登録することできる。
【0151】
特に、作業一覧から作業を選択するので、作業要求の実態に基づいたスケジュールの登録が可能になる。
【0152】
表示指定場所の作業内容を含む作業情報を生成し、送信するので、ユーザは、作業に立寄る前や滞在中に、作業情報を得て効率的に作業を行うことができる。
【0153】
特に、作業情報要求を受信した場合に作業情報を送信するので、ユーザは、必要に応じて作業情報を得ることができる。
【0154】
実施の形態5.
本実施の形態では、顧客のもとを訪問し、営業やサービス等を行う業務に、本発明に係る地図配信サーバを応用する例について説明する。以下、装置や設備を保有する顧客を訪問する場合を例とする。訪問スケジュールは、例えばサービスマンや営業担当者であるユーザ(訪問者)が、自らが訪問するスケジュールとして登録する。
【0155】
また、業務主体(例えば、会社)として、緊急に顧客を訪問する必要が生じた場合には、管理者が、ユーザのスケジュールに顧客への訪問予定を挿入し、スケジュールを更新する場合もある。これにより、管理者からサービスマンや営業担当者へ、緊急の訪問を指示することになる。
【0156】
図43は、実施の形態5におけるスケジュール登録に係る地図配信サーバの構成例を示す図である。4301は、訪問顧客選択処理部である。
【0157】
図44は、実施の形態5におけるスケジュール登録処理フローを示す図である。
【0158】
ユーザIDとパスワードの受信(S4401)と、ユーザ認証(S4402)と、初期画面の送信(S4403)と、実施日の受信(S4404)と、ユーザIDと実施日の記憶(S4405)は、図3のS301〜S305と同様である。
【0159】
続いて、訪問顧客選択処理部4301は、訪問顧客選択画面を生成し(S4406)、生成した訪問顧客選択画面を利用者端末2に送信する(S4407)。
【0160】
図45は、訪問顧客選択画面(初期状態)を示す図である。訪問顧客選択画面は、顧客一覧エリア4500と訪問顧客選択エリア4550から構成されている。
【0161】
訪問顧客選択処理部4301は、顧客一覧エリア4500の処理として、顧客データベース2504から順次、レコードを取得し、顧客ID、氏名、住所、装置/設備を配置する。
【0162】
また、訪問顧客選択エリアでは、訪問顧客選択エリア4550の処理として、顧客IDを訪問順に順序付けて複数設定できるように構成されている。具体的には、訪問順に配置された顧客IDの入力エリアに、顧客一覧エリアの顧客IDを入力することにより設定する。
【0163】
図46は、訪問顧客選択画面(選択後)を示す図である。顧客IDが入力されると、対応する氏名、住所、装置/設備を表示し、ユーザが順に確認できるように構成されている。
【0164】
訪問顧客選択画面で、ユーザが決定を選択することにより、順序付けられた顧客IDが利用者端末2から送信され、訪問顧客選択処理部4301で受信される(S4408)。顧客IDに対応する指定場所特定情報(住所や緯度経度)を顧客データベース2504から特定し、指定場所設定処理部206は、指定場所特定情報と顧客IDを順序付けてスケジュール記憶部203に記憶させる(S4409)。
【0165】
このようにして、記憶されるスケジュール記憶部の例を示す。図47は、実施の形態5における住所を用いたスケジュール記憶部の構成例を示す図である。指定場所IDに対応する住所と顧客IDが記憶されている。図48は、実施の形態5における緯度経度を用いたスケジュール記憶部の構成例を示す図である。緯度経度を用いる場合も同様に、指定場所IDに対応する緯度経度と顧客IDが記憶されている。
【0166】
次に、スケジュール更新について説明する。
【0167】
図49は、実施の形態5におけるスケジュール更新に係る地図配信サーバの構成例を示す図である。4901は、緊急訪問顧客挿入処理部である。
図50は、実施の形態5におけるスケジュール更新処理フローを示す図である。
【0168】
管理者パスワードの受信(S5001)と、管理者認証(S5002)と、ユーザIDの受信(S5003)は、図35のS3501〜S3503と同様である。
【0169】
緊急訪問顧客挿入処理部4901は、当日の日付(実施日)を取得し(S5004)、緊急訪問顧客挿入画面を生成し(S5005)、生成した緊急訪問顧客挿入画面を管理者端末へ送信する(S5006)。
【0170】
図51は、緊急訪問顧客挿入画面(初期状態)を示す図である。顧客一覧エリア5100と緊急訪問顧客挿入エリア5150から構成されている。
【0171】
緊急訪問顧客挿入処理部4901は、顧客一覧エリア5100に対する処理として、顧客データベース2504から順次レコードを取得し、顧客ID、氏名、住所、装置/設備を配置する。
【0172】
また、緊急訪問顧客挿入処理部4901は、緊急訪問顧客挿入エリア5150に対する処理として、実施日とユーザIDにより特定されるスケジュールとして既に記憶されている顧客IDを作業テーブル2502から取得し、既設定値として顧客IDの入力エリア5153に配置する。更に対応する氏名等を前述と同様に取得し、配置する。
【0173】
そして、管理者が選択した顧客IDを、指定した位置に挿入できるように構成されている。具体的には、顧客IDの入力エリアに、顧客一覧エリアのいずれかの顧客IDを入力することにより、それ以降の顧客IDを繰り下げて設定する。
【0174】
図52は、緊急訪問顧客挿入画面(選択後)を示す図である。この例では、第二訪問顧客に緊急訪問顧客(顧客ID=C003)が挿入され、以下の訪問顧客が繰り下げられている。
【0175】
緊急訪問顧客挿入画面で、管理者が決定を選択することにより、更新され順序付けられた顧客IDが管理者端末から送信され、緊急訪問顧客挿入処理部4901で受信される(S5007)。この例によらず、挿入位置と挿入する顧客ID、あるいは削除する顧客IDを転送し、緊急訪問顧客挿入処理部4901で顧客IDの順を更新するようにすることも有効である。
【0176】
指定場所設定処理部206は、ユーザIDと実施日により、スケジュールを特定し(S5008)、特定したスケジュールに、指定場所特定情報と顧客IDを順序付けて記憶させる(S5009)。
【0177】
図53は、実施の形態5における住所を用いた更新後のスケジュール記憶部の構成例を示す図である。この例では、2番目に新たな指定場所特定情報と顧客IDが挿入され、元の2番目以下の指定場所特定情報と作業IDが、3番目以下に繰り下げられている。
【0178】
図54は、実施の形態5における緯度経度を用いた更新後のスケジュール記憶部の構成例を示す図である。この場合も同様である。
【0179】
次に、顧客情報の配信を伴う地図画面配信の処理について説明する。
【0180】
図55は、実施の形態5における地図画面配信に係る地図配信サーバの構成例を示す図である。5501は、顧客情報抽出部、5502は、顧客情報送信部である。
【0181】
図56は、実施の形態5における地図画面配信処理フローを示す図である。
【0182】
初期表示指定場所判定処理(S5601)と、地図画面生成処理(S5602)と、地図画面送信処理(S5603)と、指示受信処理(S5604)と、終了指示の判断(S5605)は、図13のS1301〜S1305の処理と同様である。
【0183】
また、指示受信部601で受信した指示の内容が(S5606)、戻り指示又は進み指示の場合に行われる表示指定場所変更処理(S5607)も、図13のS1306の処理と同様である。指示受信部601は、顧客情報要求受信部の例である。
【0184】
一方、指示受信部601で受信した指示の内容が(S5606)、顧客情報要求の場合には、顧客情報抽出部5501と顧客情報送信部5502により顧客情報配信処理(S5608)を行う。
【0185】
図57は、顧客情報配信処理フローを示す図である。
【0186】
顧客情報抽出部5501は、表示指定場所記憶部604から表示指定場所IDを取得し(S5701)、表示指定場所IDである指定場所IDに対応する顧客IDを、スケジュール記憶部203から取得する(S5702)。また、顧客IDに対応する氏名、住所、装置/設備(顧客情報の例)を、顧客データベース2504から取得する(S5704)。
【0187】
顧客情報送信部5502は、顧客情報要求を送信した携帯電話端末3へ、抽出した顧客情報を送信する(S5704)。
【0188】
緊急情報にユーザIDを付与するように構成することもできる。顧客が特定のユーザに来てほしいという希望を受け付けることにより、管理者はスケジュール更新をするときにある程度顧客の希望を考慮することができる。
【0189】
指定場所受信部は、顧客識別情報を順序付けて複数受信し、スケジュール記憶部は、受信した顧客識別情報に対応する指定場所特定情報を記憶するので、顧客を訪問する業務に地図配信サーバを応用する場合に、顧客を選択することにより、容易にスケジュールを登録することできる。
【0190】
特に、顧客一覧から顧客を選択するので、顧客の実態に基づいたスケジュールの登録が可能になる。
【0191】
表示指定場所に対応する顧客情報を抽出し、送信するので、ユーザは、顧客へ立寄る前や滞在中に、顧客情報を得て円滑に訪問目的を達成することができる。
【0192】
特に、顧客情報要求を受信した場合に顧客情報を送信するので、ユーザは、必要に応じて顧客情報を得ることができる。
【0193】
実施の形態6.
本実施の形態では、指定場所をスケジュールとして登録する際に、指定場所にある施設の施設種別を併せて登録し、地図情報の配信の際に、登録した施設種別と同種の別施設についての施設情報の配信を行う形態について説明する。
【0194】
まず、指定場所をスケジュールとして登録する際に、指定場所の施設種別を併せて登録する処理について説明する。図58は、実施の形態6におけるスケジュール登録に係る地図配信サーバの構成例を示す図である。
【0195】
5801は、施設種別受信部、5802は、施設種別テーブルである。
【0196】
図59は、施設種別テーブルの構成例を示す図である。
【0197】
施設種別毎に、レコードが設けられ、レコード毎に、施設種別コードと施設種別内容を対応付けて記憶している。この例では、上位と中位と下位の3段階の階層を設けているが、階層を設けなくても有効である。また、階層毎に別のテーブルを設けても構わない。以下の説明で、同種レベルとして下位が指定されている場合には、上位と中位と下位のすべてが一致する場合に、同種の施設と判断する。同種レベルとして中位が指定されている場合には、上位と中位が一致する場合に、同種の施設と判断する。また、同種レベルとして上位が指定されている場合には、上位が一致する場合に、同種の施設と判断する。
【0198】
図60は、実施の形態6におけるスケジュール登録処理フローを示す図である。
【0199】
ユーザIDとパスワードの受信(S6001)と、ユーザ認証(S6002)と、初期画面の送信(S6003)と、実施日の受信(S6004)と、ユーザIDと実施日の記憶(S6005)と、地図表示の指示の受信(S6006)と、地図画面の送信(S6007)と、指定場所の受信(S6008)については、図3のS301〜S308と同様である。
【0200】
本実施の形態では、指定場所を受信した場合に(S6008)、更に、施設種別受信部5801により指定場所に対応する施設種別を受信する(S6009)。具体的には、施設種別テーブル5802の施設種別内容を一覧として、利用者端末2に送信し、一覧の中から施設種別内容を選択させ、選択に係る情報を受信し、選択された施設種別内容に対応する施設種別コードを特定する。
【0201】
指定場所設定処理部206は、指定場所特定情報と施設種別コードを順序付けてスケジュール記憶部に記憶させる(S6010)。終了指示を受信するまで(S6011)、上述の処理を繰り返す。
【0202】
このようにして登録されるスケジュールの例を示す。
【0203】
図61は、実施の形態6における住所を用いたスケジュール記憶部の構成例を示す図である。本実施の形態では、住所の他に、施設種別コードが付加されている。図62は、実施の形態6における緯度経度を用いたスケジュール記憶部の構成例を示す図である。緯度経度を用いる場合も、同様である。
【0204】
地図情報の配信の際に、登録した施設種別と同種の別施設についての情報を配信する処理について説明する。図63は、実施の形態6における地図画面の配信に係る地図配信サーバの構成例を示す図である。
【0205】
6301は、同種施設情報抽出部、6302は、施設データベース、6303は、同種施設情報付加部である。施設データベース6302は、施設毎に施設名、住所、緯度経度、施設種別コード等の施設情報を記憶し、所在範囲(地図範囲)と、施設種別コードと、同種レベルを指定されると、同種レベルで一致する施設種別コードを有し、所在範囲に存在する施設を検索し、検索条件に適合する施設の施設情報を出力するように構成されている。
【0206】
図64は、実施の形態6における地図画面の配信処理フローを示す図である。
【0207】
初期表示指定場所判定処理(S6401)と、地図画面生成処理(S6402)と、地図画面送信処理(S6403)と、指示受信処理(S6404)と、終了指示の判断(S6405)は、図13のS1301〜S1305と同様である。
【0208】
また、指示受信部601で受信した指示の内容が(S6406)、戻り指示又は進み指示の場合に行われる表示指定場所変更処理(S6407)も、図13のS1306の処理と同様である。
【0209】
一方、指示受信部601で受信した指示の内容が(S6406)、同種施設情報要求の場合には、地図画面生成部605によりS6402と同様の地図画面生成処理(S6408)を行い、同種施設情報抽出部6301により地図範囲内の同種の施設情報を抽出する同種施設情報抽出処理(S6409)行い、同種施設情報付加部6303により、抽出した同種の施設情報を地図画面上に施設アイコンとして配置する同種施設情報付加処理(S6410)を行う。指示受信部601は、同種施設情報要求受信部の例である。
【0210】
S6409の同種施設情報抽出処理について詳述する。図65は、同種施設情報抽出処理フローを示す図である。
【0211】
同種施設情報抽出部6301は、表示指定場所記憶部604から表示指定場所IDを読み込み(S6501)、表示指定場所IDに対応する施設種別コードをスケジュール記憶部203から読み込む(S6502)。同種施設情報要求とともに受信した同種レベルを、指示受信部601から取得し(S6503)、更に地図画面生成部605から生成した地図画面の範囲を取得する(S6504)。地図範囲と施設種別コードと同種レベルを入力パラメータとして、施設データベース6302に、同種レベルで施設種別コードが一致する地図範囲内の施設情報を要求する(S6505)。そして、検索結果として、施設データベース6302から同種と判断された施設の施設情報(施設名、緯度/経度、所在地、施設種別コード)を取得する(S6506)。
【0212】
同種施設情報付加部6303は、同種施設情報付加処理として、抽出した同種施設情報を地図画面上に施設アイコンとして配置する処理を行うが、この方法の他、同種施設情報を一覧として付加してもよい。つまり、地図画面に併せて同種施設情報を出力する方法であれば、他の方法であっても有効である。
【0213】
施設種別コードをスケジュール記憶部の指定場所に対応付けて記憶し、地図画面配信の際に、施設種別コードが一致する施設の同種施設情報を地図画面上に配置するので、スケジュール上の立寄り先の施設の代わりとなる同種の施設の情報を得ることができる。スケジュール上の立寄り先の施設が受入不能な場合などに有効である。
【0214】
特に、同種施設情報要求を受信した場合に同種施設情報を送信するので、ユーザは、必要に応じて同種施設情報を得ることができる。
【0215】
実施の形態7.
本実施の形態では、施設データベースと連動する地図データベースを用いて、指定場所をスケジュールとして登録する際に、施設アイコンを含む地図画面を利用者端末2に送信し、ユーザによる施設アイコンの選択により指定場所と施設種別をスケジュールとして登録し、地図情報の配信の際に、登録した施設種別と同種の施設情報を施設アイコンとして配置した地図画像を配信する形態について説明する。
【0216】
まず、地図画面で選択された施設アイコンにより特定された指定場所と施設種別をスケジュールとして登録する処理について説明する。
【0217】
図66は、実施の形態7におけるスケジュール登録に係る地図配信サーバの構成例を示す図である。地図データベース205は、施設データベース6302から施設ID、施設名称、緯度経度、所在地、施設種別コードを取得し、施設IDと対応する施設アイコンを含めた地図情報を提供するように構成されている。
【0218】
図67は、実施の形態7におけるスケジュール登録処理フローを示す図である。
【0219】
ユーザIDとパスワードの受信(S6701)と、ユーザ認証(S6702)と、初期画面の送信(S6703)と、実施日の受信(S6704)と、ユーザIDと実施日の記憶(S6705)は、図3のS301〜S305と同様である。
【0220】
地図処理部204で、地図表示の指示を受信した場合には(S6706)、施設アイコンを配置した地図画面を生成し、利用者端末2に送信する(S6707)。利用者は施設アイコンを選択し、地図処理部204は、利用者が選択した施設アイコンを特定する情報を受信し(S6708)、選択した施設の所在地(所在地又は緯度経度)を指定場所特定情報として特定し、更に選択した施設の種別を特定する。この例では、選択された施設アイコンの施設ID(施設識別情報の例)に対応する指定場所特定情報と施設種別コードを施設データベース6302から取得する(S6709)。
【0221】
指定場所設定処理部206は、指定場所特定情報と施設種別コードを順序付けてスケジュール記憶部に記憶させる(S6710)。終了指示まで、上述の処理を繰り返す(S6711)。これにより、前述の図61あるいは図62のようにスケジュールが記憶される。
【0222】
次に、地図情報の配信の際に、登録した施設種別と同種の施設情報を施設アイコンとして配置した地図画像を配信する処理について説明する。
【0223】
図68は、実施の形態7における地図画面の配信に係る地図配信サーバの構成例を示す図である。施設データベース6302は、地図情報データベース606から所在範囲(地図範囲)と、施設種別コードと、同種レベルを指定されると、同種レベルで一致する施設種別コードを有し、所在範囲内に存在する施設を検索し、検索条件に適合する施設の施設情報を出力するように構成されている。
【0224】
図69は、実施の形態7における地図画面の配信処理フローを示す図である。
【0225】
初期表示指定場所判定処理(S6901)と、地図画面生成処理(S6902)と、地図画面送信処理(S6903)と、指示受信処理(S6904)と、終了指示の判断(S6905)は、図13のS1301〜S1305と同様である。
【0226】
また、指示受信部601で受信した指示の内容が(S6406)、戻り指示又は進み指示の場合に行われる表示指定場所変更処理(S6907)も、図13のS1306の処理と同様である。
【0227】
一方、指示受信部601で受信した指示の内容が(S6906)、同種施設情報要求の場合には、地図画面生成部605により地図画面(同種施設アイコン含む)生成処理(S6908)を行い、地図画面送信部607により、地図画面(同種施設アイコン含む)を携帯電話端末3へ送信する(S6903)。指示受信部601は、同種施設情報要求受信部の例である。
【0228】
S6908の地図画面(同種施設アイコン含む)生成処理について説明する。
【0229】
図70は、地図画面(同種施設アイコン含む)生成処理フローを示す図である。地図画面生成部65は、表示指定場所記憶部604から表示指定場所IDを読み込み(S7001)、表示指定場所IDに対応する指定場所特定情報と施設種別コードを、スケジュール記憶部203から読み込む(S7002)。同種施設情報要求とともに受信した同種レベルを、指示受信部601から取得する(S7003)。指定場所特定情報と施設種別コードと同種レベルを入力パラメータとして、地図情報データベース606にアクセスし、同種レベルで施設種別コードが一致する施設のアイコンを含む地図情報を要求する(S7004)。そして、地図情報データベース606から地図情報(同種施設アイコン含む)を取得する(S7005)。最後に、地図情報(同種施設アイコン含む)を携帯電話端末3で表示可能な地図画面(同種施設アイコン含む)へ変換する(S7006)。
【0230】
地図画面上の施設アイコンの選択により、指定場所特定情報と施設種別コードとを特定し、これらをスケジュールに登録し、地図配信の際に、施設種別コードが一致する施設の同種施設アイコンを含む地図画面を生成し、送信するので、スケジュール上の立寄り先の施設の代わりとなる同種の施設の情報を得ることができる。スケジュール上の立寄り先の施設が受入不能な場合などに有効である。
【0231】
特に、同種施設情報要求を受信した場合に同種施設アイコンを含む地図画面を送信するので、ユーザは、必要に応じて同種施設情報を得ることができる。
【0232】
尚、地図配信サーバ1は、コンピュータであり、各要素はプログラムにより処理を実行することができる。また、プログラムを記憶媒体に記憶させ、記憶媒体からコンピュータに読み取られるようにすることができる。当然、ハードウェアにより各要素を構成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0233】
【図1】地図配信システムのネットワーク例を示す図である。
【図2】実施の形態1におけるスケジュール登録に係る地図配信サーバの構成を示す図である。
【図3】実施の形態1におけるスケジュール登録処理フローを示す図である。
【図4】実施の形態1における緯度経度を用いたスケジュール記憶部の構成例を示す図である。
【図5】実施の形態1における住所を用いたスケジュール記憶部の構成例を示す図である。
【図6】実施の形態1における地図画面の配信に係る地図配信サーバの構成を示す図である。
【図7】指定場所(ID=1)に未到達の状況を示す立寄り状況記憶部の構成例を示す図である。
【図8】指定場所(ID=1)に滞在中の状況を示す立寄り状況記憶部の構成例を示す図である。
【図9】指定場所(ID=2)に未到達の状況を示す立寄り状況記憶部の構成例を示す図である。
【図10】指定場所(ID=2)に滞在中の状況を示す立寄り状況記憶部の構成例を示す図である。
【図11】指定場所(ID=3)に未到達の状況を示す立寄り状況記憶部の構成例を示す図である。
【図12】指定場所(ID=3)に滞在中の状況を示す立寄り状況記憶部の構成例を示す図である。
【図13】実施の形態1における地図画面の配信処理フローを示す図である。
【図14】実施の形態1における表示指定場所判定処理フロー示す図である。
【図15】地図画面生成処理フローを示す図である。
【図16】表示指定場所変更処理フローを示す図である。
【図17】実施の形態2におけるスケジュール登録に係る地図配信サーバの構成を示す図である。
【図18】実施の形態2におけるスケジュール登録処理フローを示す図である。
【図19】実施の形態2における緯度経度を用いたスケジュール記憶部の構成例を示す図である。
【図20】実施の形態2における住所を用いたスケジュール記憶部の構成例を示す図である。
【図21】実施の形態2における地図画面の配信に係る地図配信サーバの構成を示す図である。
【図22】実施の形態2における地図画面の配信処理フローを示す図である。
【図23】実施の形態3における地図画面の配信に係る地図配信サーバの構成を示す図である。
【図24】実施の形態3における地図画面の配信処理フローを示す図である。
【図25】実施の形態4におけるスケジュール登録に係る地図配信サーバの構成例を示す図である。
【図26】顧客データベースの構成例を示す図である。
【図27】作業テーブルの構成例を示す図である。
【図28】実施の形態4におけるスケジュール登録処理フローを示す図である。
【図29】作業選択画面(初期状態)を示す図である。
【図30】作業選択画面(選択後)を示す図である。
【図31】実施の形態4における住所を用いたスケジュール記憶部の構成例を示す図である。
【図32】実施の形態4における緯度経度を用いたスケジュール記憶部の構成例を示す図である。
【図33】実施の形態4におけるスケジュール更新に係る地図配信サーバの構成例を示す図である。
【図34】緊急作業テーブルの構成例を示す図である。
【図35】実施の形態4におけるスケジュール更新処理フローを示す図である。
【図36】緊急作業挿入画面(初期状態)を示す図である。
【図37】緊急作業挿入画面(選択後)を示す図である。
【図38】実施の形態4における住所を用いた更新後のスケジュール記憶部の構成例を示す図である。
【図39】実施の形態4における緯度経度を用いた更新後のスケジュール記憶部の構成例を示す図である。
【図40】実施の形態4における地図画面配信に係る地図配信サーバの構成例を示す図である。
【図41】実施の形態4における地図画面配信処理フローを示す図である。
【図42】作業情報配信処理フローを示す図である。
【図43】実施の形態5におけるスケジュール登録に係る地図配信サーバの構成例を示す図である。
【図44】実施の形態5におけるスケジュール登録処理フローを示す図である。
【図45】訪問顧客選択画面(初期状態)を示す図である。
【図46】訪問顧客選択画面(選択後)を示す図である。
【図47】実施の形態5における住所を用いたスケジュール記憶部の構成例を示す図である。
【図48】実施の形態5における緯度経度を用いたスケジュール記憶部の構成例を示す図である。
【図49】実施の形態5におけるスケジュール更新に係る地図配信サーバの構成例を示す図である。
【図50】実施の形態5におけるスケジュール更新処理フローを示す図である。
【図51】緊急訪問顧客挿入画面(初期状態)を示す図である。
【図52】緊急訪問顧客挿入画面(選択後)を示す図である。
【図53】実施の形態5における住所を用いた更新後のスケジュール記憶部の構成例を示す図である。
【図54】実施の形態5における緯度経度を用いた更新後のスケジュール記憶部の構成例を示す図である。
【図55】実施の形態5における地図画面配信に係る地図配信サーバの構成例を示す図である。
【図56】実施の形態5における地図画面配信処理フローを示す図である。
【図57】顧客情報配信処理フローを示す図である。
【図58】実施の形態6におけるスケジュール登録に係る地図配信サーバの構成例を示す図である。
【図59】施設種別テーブルの構成例を示す図である。
【図60】実施の形態6におけるスケジュール登録処理フローを示す図である。
【図61】実施の形態6における住所を用いたスケジュール記憶部の構成例を示す図である。
【図62】実施の形態6における緯度経度を用いたスケジュール記憶部の構成例を示す図である。
【図63】実施の形態6における地図画面の配信に係る地図配信サーバの構成例を示す図である。
【図64】実施の形態6における地図画面の配信処理フローを示す図である。
【図65】同種施設情報抽出処理フローを示す図である。
【図66】実施の形態7におけるスケジュール登録に係る地図配信サーバの構成例を示す図である。
【図67】実施の形態7におけるスケジュール登録処理フローを示す図である。
【図68】実施の形態7における地図画面の配信に係る地図配信サーバの構成例を示す図である。
【図69】実施の形態7における地図画面の配信処理フローを示す図である。
【図70】地図画面(同種施設アイコン含む)生成処理フローを示す図である。
【符号の説明】
【0234】
1 地図配信サーバ、2 利用者端末、3 携帯電話端末、4 インターネット、5 携帯電話網、6 インターネット接続装置、7 基地局、201 ユーザ認証部、202 スケジュール登録初期処理部、203 スケジュール記憶部、204 地図処理部、205 地図データベース、206 指定場所設定処理部、601 指示受信部、602 表示指定場所判定部、603 立寄り状況記憶部、604 表示指定場所記憶部、605 地図画面生成部、606 地図情報データベース、607 地図画面送信部、608 表示指定場所変更部、1701 予定立寄り時間設定処理部、2501 作業登録部、2502 作業テーブル、2503 作業選択処理部、2504 顧客データベース、3301 緊急作業登録部、3302 緊急作業テーブル、3303 管理者認証部、3304 ユーザID入力部、3305 緊急作業挿入処理部、4001 作業情報生成部、4002 作業情報送信部、4301 訪問顧客選択処理部、4901 緊急訪問顧客挿入処理部、5501 顧客情報抽出部、5502 顧客情報送信部、5801 施設種別受信部、5802 施設種別テーブル、6301 同種施設情報抽出部、6302 施設データベース、6303 同種施設情報付加部。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の指定場所の移動に関するスケジュールの送信に用いる利用者端末と、移動先で通信可能な移動対応端末とに接続可能な地図配信サーバであって、以下の要素を有することを特徴とする地図配信サーバ
(1)利用者端末から、指定場所を特定可能な情報を、順序付けて複数受信する指定場所受信部
(2)利用者端末から、指定場所に対応付けて、予定立寄り時間を受信する予定立寄り時間受信部
(3)指定場所受信部により受信した複数の上記指定場所を特定可能な情報に基づいて、指定場所を特定する指定場所特定情報を順序付けて複数記憶し、更に指定場所特定情報に対応付けて、受信した予定立寄り時間を記憶するスケジュール記憶部
(4)移動対応端末から、地図画面の配信を求める配信要求を受信する配信要求受信部
(5)指定場所毎に、指定場所へ到達していない未到達ステータスと、指定場所に滞在している滞在中ステータスと、指定場所を退いた退去ステータスを区別する立寄り状況を記憶する立寄り状況記憶部
(6)スケジュール記憶部に記憶している複数の指定場所特定情報により特定される複数の指定場所について、立寄り状況が未到達ステータスあるいは滞在中ステータスである指
定場所のうち、対応する予定立寄り時間と現在時刻の差が最も小さい指定場所を、上記配信要求を受信してから最初に表示する指定場所を特定する初期表示指定場所として表示指定場所記憶部に設定し、現在時刻が当該差が最も小さい指定場所の予定立寄り時間内又は後の場合に、当該差が最も小さい指定場所の立寄り状況を滞在中ステータスに更新し、更にスケジュール記憶部の順序付けに従って当該差が最も小さい指定場所より前の指定場所の立寄り状況を退去ステータスに更新する表示指定場所判定部
(7)表示指定場所を記憶する表示指定場所記憶部
(8)表示指定場所記憶部に初期表示指定場所を設定した場合に、表示指定場所記憶部に記憶している表示指定場所を含む地図画面を生成する地図画面生成部
(9)生成した地図画面を、移動対応端末へ送信する地図画面送信部。
【請求項2】
地図配信サーバは、更に、
(10)移動対応端末から指示を受信する指示受信部と、
(11)受信した指示に従って、表示指定場所記憶部に記憶している表示指定場所を変更する表示指定場所変更部を有し、
地図画面生成部は、表示指定場所記憶部の表示指定場所を変更した場合にも、表示指定場所記憶部に記憶している表示指定場所を含む地図画面を生成することを特徴とする請求項1記載の地図配信サーバ。
【請求項3】
上記地図配信サーバは、移動対応端末から現在位置情報を受信し、現在時刻と受信した現在位置情報とから、予定立寄時間に対する差分を算出し、それ以降の指定場所に関する予定立寄時間を上記差分に基づいて補正し、補正した予定立寄時間に基づいて表示指定場所を判定することを特徴とする請求項1記載の地図配信サーバ。
【請求項4】
複数の指定場所の移動に関するスケジュールの送信に用いる利用者端末と、移動先で通信可能な移動対応端末とに接続可能であり、指定場所特定情報と予定立寄り時間を順序付けて複数記憶するスケジュール記憶部と、指定場所毎に、指定場所へ到達していない未到達ステータスと、指定場所に滞在している滞在中ステータスと、指定場所を退いた退去ステータスを区別する立寄り状況を記憶する立寄り状況記憶部と、表示指定場所を記憶する表示指定場所記憶部を有する地図配信サーバとなるコンピュータに、以下の手順を実行させるためのプログラム
(1)利用者端末から、指定場所を特定可能な情報を、順序付けて複数受信する手順
(2)利用者端末から、指定場所に対応付けて、予定立寄り時間を受信する手順
(3)受信した複数の上記指定場所を特定可能な情報に基づいて、スケジュール記憶部に、指定場所を特定する指定場所特定情報を順序付けて複数記憶させ、更に指定場所特定情報に対応付けて、受信した予定立寄り時間を記憶させる手順
(4)移動対応端末から、地図画面の配信を求める配信要求を受信する手順
(5)スケジュール記憶部に記憶している複数の指定場所特定情報により特定される複数の指定場所について、立寄り状況が未到達ステータスあるいは滞在中ステータスである指定場所のうち、対応する予定立寄り時間と現在時刻の差が最も小さい指定場所を、上記配信要求を受信してから最初に表示する指定場所を特定する初期表示指定場所として表示指定場所記憶部に設定し、現在時刻が当該差が最も小さい指定場所の予定立寄り時間内又は後の場合に、当該差が最も小さい指定場所の立寄り状況を滞在中ステータスに更新し、更にスケジュール記憶部の順序付けに従って当該差が最も小さい指定場所より前の指定場所の立寄り状況を退去ステータスに更新する手順
(6)表示指定場所記憶部に初期表示指定場所を設定した場合に、表示指定場所記憶部に記憶している表示指定場所を含む地図画面を生成する手順
(7)生成した地図画面を、移動対応端末へ送信する手順。
【請求項5】
地図配信サーバは、作業識別情報と顧客識別情報とを対応付けて記憶する作業テーブルと、
顧客識別情報と指定場所特定情報とを対応付けて記憶する顧客データベースとを有し、
上記指定場所受信部は、指定場所を特定可能な情報として、作業識別情報を順序付けて複数受信し、受信した作業識別情報に対応する顧客識別情報を上記作業テーブルから特定し、特定した顧客識別情報に対応する指定場所特定情報を上記顧客データベースから特定し、
上記スケジュール記憶部は、特定した指定場所特定情報を、受信した複数の作業識別情報の順序付けに従って順序付けて複数記憶することを特徴とする請求項1記載の地図配信サーバ。
【請求項6】
上記顧客データベースは、顧客識別情報に対応付けて、少なくとも顧客の住所を記憶し、
上記作業テーブルは、更に、作業内容を対応付けて記憶し、
上記指定場所受信部は、上記作業テーブルに記憶する作業識別情報毎に、作業識別情報に対応する顧客識別情報と作業内容を特定し、特定した顧客識別情報に対応する顧客の住所を上記顧客データベースから特定し、特定した顧客の住所と作業内容とを含む作業一覧を利用者端末へ送信し、作業の選択を促し、作業一覧から選択された作業の作業識別情報を順序付けて複数受信することを特徴とする請求項5記載の地図配信サーバ。
【請求項7】
上記指定場所受信部は、施設アイコンを含む地図画面を送信し、指定場所を特定可能な情報として、施設アイコンを特定する情報を順序付けて複数受信し、
上記スケジュール記憶部は、受信した上記情報により特定される指定場所特定情報と施設種別コードとを順序付けて複数記憶し、
地図画面生成部は、上記スケジュール記憶部上で、上記表示指定場所判定部で判定した
表示指定場所に対応する施設種別コードが一致する施設の同種施設アイコンを含む地図画面を生成し、
上記地図画面送信部は、同種施設アイコンを含む地図画面を送信することを特徴とする請求項1記載の地図配信サーバ。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図60】
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【図61】
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【図62】
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【図63】
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【図64】
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【図65】
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【図66】
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【図67】
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【図68】
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【図69】
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【図70】
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【公開番号】特開2006−184281(P2006−184281A)
【公開日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−362848(P2005−362848)
【出願日】平成17年12月16日(2005.12.16)
【分割の表示】特願2002−294834(P2002−294834)の分割
【原出願日】平成14年10月8日(2002.10.8)
【出願人】(394013002)三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社 (251)
【Fターム(参考)】