説明

座標測定用ヘッドユニット及び座標測定機

【課題】小型、安価で、高速の高精度測定が可能であり、工作機械における機上測定や搬送ラインでのインサイト測定が容易な、座標測定用ヘッドユニットを提供する。
【解決手段】座標測定用ヘッドユニット10において、コンピュータ数値制御によりプローブ12を互いに直交する複数の駆動軸に沿って移動させ、測定対象に当接させて測定対象の寸法を計測するための駆動手段(X軸駆動部14、Y軸駆動部16、Z軸駆動部18)と、該駆動手段14、16、18を収めるための一体化された筐体13と、該筐体13のいずれかの側面に設けられた、前記駆動手段14、16、18のいずれか一つを支持体(ベース30に固定されたスタンド32上のサポート34)に取付けるための取付手段(取付面20)と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、座標測定用ヘッドユニット及び座標測定機に係る。特に、小型、安価で、高速の高精度測定が可能であり、工作機械における機上測定や搬送ライン等での現場(インサイト)測定が容易な、座標測定用ヘッドユニット、及び、該座標測定用ヘッドユニットを備えた座標測定機に関する。
【背景技術】
【0002】
高精度の3次元座標測定を行う測定装置として、3次元座標測定機(以下CMMとも称する)が知られている。
【0003】
しかしながら、従来のCMMは、一般に、測定ストロークが500mm程度と大きく、測定対象(例えばワーク)が載置される大きなベース(定盤)と、該ベースに対して測定用プローブ(例えば測定対象と接触した時にタッチ信号を発生する接触式のタッチプローブや、測定対象の画像を得る非接触式の光学プローブ等)を移動するための大きな門型又はC型フレームを備え、該門型又はC型フレームをベースに対して一軸方向(例えば前後方向)に相対移動させると共に、該門型又はC型フレーム上を、前記一軸と直交する他の一軸方向(例えば左右方向)に相対移動可能なヘッドを備え、該ヘッドに対してプローブを前記二軸と直交する上下方向に移動するようにしていた。従って、測定箇所の大きさではなく、測定物を全てカバーする大きさで、かつ、その測定ストローク全範囲の精度を維持しなければならなかった。ゆえに、大型で設置スペースが大きく、高価で、機上測定やインサイト測定に適していなかった。
【0004】
このような問題点を解決するべく、出願人は特許文献1で、製造ラインに組込み可能な簡易型CMMを提案し、特許文献2で、マシニングセンタに組込み可能なCMMを提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平6−34356号公報
【特許文献2】特開平11−325869号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1や2の技術は、測定ストロークの大きな大型のCMMの使用を前提に、工作機械や製造ラインに組込むものであったため、高価で、広い設置スペースを必要とするという問題があった。
【0007】
一方、実際のアプリケーションを見ると、外寸40mm〜100mm程度の小物ワークを測定対象としたり、大物ワークであっても、内径や軸部分の外径の測定等、必ずしも大きな測定ストロークは必要としない場合も多い。このような場合、小型であっても測定ストロークが500mm以上と大きな従来の大半のCMMでは、測定対象(部分)に対して設置スペースが極端に大きくなってしまう。
【0008】
又、工作機械上で測定を行おうとする場合、刃工具の代わりに測定用のセンサ(例えばタッチプローブ)を付けて測定することが考えられるが、この場合、測長系(ガイドやスケール)は工作機械のものを利用するため、工作機械の運動誤差を検出することは出来ないという問題もあった。
【0009】
本発明は、前記従来の問題点を解決するべくなされたもので、小型、安価で、高速の高精度測定が可能であり、工作機械における機上測定や搬送ラインでのインサイト測定が容易な、座標測定用ヘッドユニット、該座標測定用ヘッドユニットを備えた座標測定機、工作機械、及び、搬送ラインを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、小さな測定対象や、大きな測定対象の部分の測定に際しては、CMMによる高精度の測定が必要なストロークは、必ずしも大きくないことに着目してなされたもので、コンピュータ数値制御(Computer Numerical Control;CNC)によりプローブを互いに直交する複数の駆動軸に沿って移動させ、測定対象に当接させて測定対象の寸法を計測するための駆動手段と、該駆動手段を収めるための一体化された筐体と、該筐体のいずれかの側面に設けられた、前記駆動手段のいずれか一つを支持体に取付けるための取付手段と、を備えたことを特徴とする座標測定用ヘッドユニットにより、前記課題を解決したものである。
【0011】
ここで、前記駆動手段を、リニアガイドとボールねじとモータの組合せとすることができる。
【0012】
又、前記プローブを3次元方向に移動自在とし、該プローブを、その軸方向に移動するための駆動手段を、前記取付手段側に配置することができる。
【0013】
あるいは、前記プローブを、該プローブの軸方向と直交する2次元方向に移動自在とすることができる。
【0014】
又、前記プローブを交換可能とすることができる。
【0015】
本発明は、又、前記座標測定用ヘッドユニットと、測定対象が載置されるベースと、該ベース上で前記座標測定用ヘッドユニットを支持するためのスタンドと、を備えたことを特徴とする座標測定機を提供するものである。
【0016】
ここで、前記スタンドに上下方向へのZ軸駆動手段を取付け、該Z軸駆動手段に奥行き方向へのY軸駆動手段を取付け、該Y軸駆動手段に横方向へのX軸駆動手段を取付け、該X軸駆動手段にプローブを取付けることができる。
【0017】
又、前記ベースに、測定対象を移動するための、移動量測定手段を備えたテーブルを配設することができる。
【0018】
又、前記座標測定用ヘッドユニットの位置を、測定開始前に測定対象位置に合わせて手動で初期調整可能とすることができる。
【0019】
又、前記プローブを交換することにより、微細形状測定機又は画像測定機としても機能させることができる。
【0020】
本発明は、又、前記座標測定用ヘッドユニットが取付けられていることを特徴とする工作機械を提供するものである。
【0021】
ここで、前記工作機械で加工中の加工対象を、該工作機械から取外すことなく、前記座標測定用ヘッドユニットのプローブで測定可能とすることができる。
【0022】
又、前記座標測定用ヘッドユニットの移動を、工作機械の測長系とリンクすることができる。
【0023】
本発明は、又、前記座標測定用ヘッドユニットが取付けられていることを特徴とする搬送ラインを提供するものである。
【0024】
ここで、プローブの軸方向が異なる複数の前記座標測定用ヘッドユニットを搬送ラインに取付けることができる。
【0025】
本発明は、又、前記座標測定用ヘッドユニットが取付けられていることを特徴とするロボットアームを提供するものである。
【0026】
本発明は、又、前記座標測定機が駆動用バッテリと共に台車に搭載された、可搬型の座標測定機を提供するものである。
【発明の効果】
【0027】
本発明によれば、座標測定用ヘッドユニットの測定ストロークを小さくして、ベースやスタンドから独立させたので、小型、安価で、高速の高精度測定が可能であり、工作機械における機上測定や搬送ラインでのインサイト測定が容易となる。特に、測定ストロークが小さいので、大型のCMMでは困難であった高速測定と高精度測定の両立が可能となる。又、工作機械や搬送ライン(製造ラインや検査ラインも含む)への組込みも容易である。
【0028】
特に、プローブを3次元方向に移動自在とし、該プローブを、その軸方向に移動するための駆動手段を、前記取付手段側に配置した場合には、高精度の3次元測定が可能である。
【0029】
又、測定対象が載置されるベースと、該ベース上で前記座標測定用ヘッドユニットを支持するためのスタンドとを備えた場合には、設置スペースの非常に小さい、高精度でしかも安価な超小型のCMMを提供できる。
【0030】
又、カンチレバー型の構造を構成するスタンドが正面から見て奥行き方向(Y軸方向)に配置されている場合、正面から見て横方向(X軸方向)へ移動する荷重が最も軽くなるように構成するために、X軸駆動軸を最下層に備えることが最も精度的に有利となる。
【0031】
更に、前記ベースに、測定対象を移動するための、移動量測定手段を備えたテーブルを備えた場合には、座標測定用ヘッドユニットのストロークを越えるワークにも対応でき、座標測定用ヘッドユニット自体を移動させるよりも安価且つ高精度に対応できる。
【0032】
特に、座標測定用ヘッドユニットを工作機械のヘッド部或いはその近辺に取付けた場合には、工作機械の測長系とは独立した高精度の測長系で機上計測が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明にかかる座標測定用ヘッドユニットの実施形態が配設されたCMMを示す斜視図
【図2】交換可能なプローブの他の例を示す図
【図3】駆動部の配置と誤差の関係を示す図
【図4】駆動部の構成を示す図
【図5】図1のCMMにテーブルを配設した状態を示す斜視図
【図6】本発明にかかる座標測定用ヘッドユニットの実施形態が配設された放電加工機を示す斜視図
【図7】本発明にかかる座標測定用ヘッドユニットの実施形態が配設された搬送ラインの要部を示す斜視図
【図8】本発明にかかる座標測定用ヘッドユニットの実施形態が配設されたロボットアームを示す斜視図
【図9】本発明にかかる座標測定用ヘッドユニットの実施形態が配設された2次元座標測定機を示す斜視図
【図10】本発明にかかる座標測定用ヘッドユニットの実施形態が配設された可搬型CMMを示す斜視図
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0035】
図1に、本発明にかかる座標測定用ヘッドユニットの実施形態が配設されたCMMを示す。
【0036】
本実施形態の座標測定用ヘッドユニット10は、プローブ12をX軸方向(図の左右方向)に移動自在とするためのX軸駆動部14、該X軸駆動部14をY軸方向(図の前後方向)に移動自在とするためのY軸駆動部16、及び、該Y軸駆動部16をZ軸方向(図の上下方向)に移動自在とするためのZ軸駆動部18と、これらを収めるための一体化された筐体13と、該筐体13のいずれかの側面(ここでは後面)に設けられた、前記Z軸駆動部18を支持体(ここではベース30に固定されたスタンド32のサポート34)に取付けるための取付手段(ここでは取付面)20と、を備えている。ここで、各軸方向の測定ストロークは、たとえばX軸及びY軸方向40〜120mm、Z軸方向40mmとすることができる。
【0037】
前記座標測定用ヘッドユニット10には、前記駆動部14、16、18を制御する制御装置40がケーブル19により接続され、該制御装置40には、測定コマンドを送信したり、測定データを受信して幾何計算するホストコンピュータ42、データ処理ソフトウェア44、及び、駆動指令を送信するジョイスティックボックス46が接続されている。
【0038】
前記データ処理ソフトウェア44は、例えばプローブ12の先端球の座標位置と径を補正するためのプローブ補正機能、温度に応じて測定座標および測定対象(例えばワーク)の寸法を補正する温度補正機能、静的動的に空間精度を補正する空間精度補正機能等を含む。
【0039】
前記座標測定用ヘッドユニット10は、測定対象(図示省略)が載置されるベース30に固定されたスタンド32のサポート34に取付けられている。該サポート34は、スタンド32の上端に配設されたハンドル36により回動する送りねじ38と螺合するねじ部34Aを有し、ハンドル36を回動することにより、サポート34、従って、座標測定用ヘッドユニット10の上下位置を、測定開始前に測定対象位置に合わせて手動で初期調整可能とされている。
【0040】
このように、例えばベース30上にスタンド32が固定され、該スタンド32上をサポート34が上下動するようにされた専用スタンドに座標測定用ヘッドユニット10を取付けることにより、設置スペースの小さな超小型CMMを実現できる。プローブ12も交換可能で、図1に示したようなタッチプローブや倣いプローブを用いればCMM、図2(A)に例示するような微細プローブを用いれば微細形状測定機、図2(B)に例示するような画像プローブを用いれば画像測定機になる。
【0041】
ここで、プローブ12を、その軸方向(即ちZ軸方向)に移動するためのZ軸駆動部18を、X軸駆動部14及びY軸駆動部16よりも取付面20側に配置しているのは、次のような理由による。即ち、図3(A)に示す如く、Z軸駆動部18を、X軸駆動部14及びY軸駆動部16よりもプローブ12側(図の下側)に配置した場合には、測定中のX軸駆動部14やY軸駆動部16の移動による傾きがZ軸駆動部18で拡大されてしまい、プローブ12先端(図の下端)の誤差が大きくなる。これに対して、図3(B)に示す如く、本実施形態のように、Z軸駆動部18を、X軸駆動部14及びY軸駆動部16よりも取付面20側(図の上側)に配置した場合は、測定中のX軸駆動部14やY軸駆動部16の移動による傾きがZ軸駆動部18で拡大されることがなく、プローブ12先端の誤差も大きくならないためである。
【0042】
なお、X軸駆動部14、Y軸駆動部16、Z軸駆動部18の駆動機構としては、例えば、図4に示す如く、リニアガイド14Aと、ボールねじ14Bと、モータ14Cの組合せを用いて、発熱を抑えることが好ましい。これは、駆動部を小型化するため小さなケースを用いると、熱がこもって、駆動系の発熱による測定誤差が問題となる可能性があるためである。なお、発熱が問題とならない場合や、送風、水冷等の発熱対策を採れる場合は、例えばリニアモータなど、他の駆動系を用いることもできる。
【0043】
図1の例では、測定対象をベース30上に直接載置して3次元測定を行うようにされていたが、図5に示す変形例のように、ベース30上に、1軸又は2軸(図ではX軸方向の1軸)に移動可能な、例えばリニヤエンコーダにより移動量を出力可能な測定対象(ワーク)移動テーブル31を載置して、測定対象(図ではコネクションロッド)8に対する測定ストロークを1軸又は2軸方向(図ではX軸の1軸方向)に拡大することができる。このように、測定対象8側を移動可能とすることによって、座標測定用ヘッドユニット10を移動させるよりも、安価で高精度に3次元測定のストロークを広げることができる。図5は1軸の例であるが、2軸のXYテーブルを用いても良い。
【0044】
なお、ワークを搬送するのに搬送装置をコンピュータでシーケンス制御してもよいし、手動でワークを移動させても良い。更に、一軸、二軸の搬送装置も対応でき、ロボットアームでワークを搬送するようにしても良い。
【0045】
図6に工作機械(図は放電加工機50)に座標測定用ヘッドユニット10を取付けた例を示す。工作機械加工用のヘッド部又はその近辺に小型の座標測定用ヘッドユニット10を取付けることで、比較的安易に機上計測が可能となる。通常のセンサ(タッチプローブなど)を取付けるのと異なり、独立した測長系と駆動系を持っているので、工作機械の運動精度の影響を受けない。
【0046】
なお、一般的な工作機械のストロークと比較して座標測定用ヘッドユニット10のストロークは小さいが、加工が多数個取りのような場合、一つ一つは座標測定用ヘッドユニット10のストローク内に収まる場合がある。このような場合は、座標測定用ヘッドユニット10のみで測定可能であるが、全域を測定する場合は工作機械の測長系52とリンクさせることもできる。
【0047】
座標測定用ヘッドユニット10を組込む対象は、放電加工機に限定されず、特許文献2のようにマシニングセンタに組み込んだり、他の工作機械一般に組み込むことができる。
【0048】
更に、座標測定用ヘッドユニット10を取付ける位置は、工作機械の加工用ヘッド部又はその周辺が望ましいが、工作機械のテーブルにアクセス可能であれば、加工用ヘッド部周辺でなくとも良く、さらに、工作機械から独立した位置からでも測定可能である。即ち、座標測定用ヘッドユニット10が小型であるがゆえにフレキシブルな構成が可能になり、工作機械に組み込み型、工作機械に隣接型、工作機械と離れた位置にスタンドアローン配置型、工作機械からワークが出てきたところからライン上に複数配置など、様々な配置が可能である。
【0049】
なお、前記実施形態においては、いずれもプローブ12の軸方向が図の上下方向(即ち、Z軸方向)の縦型とされていたが、プローブ12の軸方向を水平方向の横型とすることもできる。
【0050】
図7に、搬送ラインのコンベア60近傍に、複数(図では2台)の座標測定用ヘッドユニット10を、プローブ12の軸方向を変えて、一方は縦型、一方は横型として配設した例を示す。
【0051】
このように複数の座標測定用ヘッドユニット10を配設することにより、搬送ライン上で迅速なオンライン測定が可能になる。
【0052】
なお、座標測定用ヘッドユニット10を配設する対象は、製造ライン、検査ライン等、対象を問わず、例えば図8に示すようにロボットのアーム70に取付けることもできる。
【0053】
又、例えば図9に示すようにZ軸駆動部18を省略して、2次元座標測定を行うようにしても良い。
【0054】
更に、図1に例示した超小型のCMMを図10に示すように駆動用バッテリ82や無線送信装置84と共に台車80に搭載し、測定信号は無線で受信装置86、演算装置88、表示装置90等へ送信するようにして、可搬型のCMMを実現することもできる。
【産業上の利用可能性】
【0055】
本発明は、複雑な形状の小部品の外形、例えば内燃機関のターボチャージャーやジェットエンジンのフィン形状の倣い測定や、穴の内径、軸の外径の測定等に好適である。
【符号の説明】
【0056】
8…測定対象(ワーク)
10…座標測定用ヘッドユニット
12…プローブ
13…筐体
14…X軸駆動部
16…Y軸駆動部
18…Z軸駆動部
20…取付面
30…ベース
31…測定対象(ワーク)移動テーブル
32…スタンド
34…サポート
40…制御装置
42…ホストコンピュータ
44…データ処理ソフトウェア
50…放電加工機
60…コンベア
70…ロボットアーム
80…台車
82…駆動用バッテリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータ数値制御によりプローブを互いに直交する複数の駆動軸に沿って移動させ、測定対象に当接させて測定対象の寸法を計測するための駆動手段と、
該駆動手段を収めるための一体化された筐体と、
該筐体のいずれかの側面に設けられた、前記駆動手段のいずれか一つを支持体に取付けるための取付手段と、
を備えたことを特徴とする座標測定用ヘッドユニット。
【請求項2】
前記駆動手段が、リニアガイドとボールねじとモータの組合せでなることを特徴とする請求項1に記載の座標測定用ヘッドユニット。
【請求項3】
前記プローブが3次元方向に移動自在とされ、
該プローブを、その軸方向に移動するための駆動手段が、前記取付手段側に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の座標測定用ヘッドユニット。
【請求項4】
前記プローブが、該プローブの軸方向と直交する2次元方向に移動自在とされていることを特徴とする請求項1又は2に記載の座標測定用ヘッドユニット。
【請求項5】
前記プローブが交換可能とされていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の座標測定用ヘッドユニット。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれかに記載の座標測定用ヘッドユニットと、
測定対象が載置されるベースと、
該ベース上で前記座標測定用ヘッドユニットを支持するためのスタンドと、
を備えたことを特徴とする座標測定機。
【請求項7】
前記スタンドに上下方向へのZ軸駆動手段が取付けられ、該Z軸駆動手段に奥行き方向へのY軸駆動手段が取付けられ、該Y軸駆動手段に横方向へのX軸駆動手段が取付けられ、該X軸駆動手段にプローブが取付けられていることを特徴とする請求項6に記載の座標測定機。
【請求項8】
前記ベースに、測定対象を移動するための、移動量測定手段を備えたテーブルが配設されていることを特徴とする請求項6に記載の座標測定機。
【請求項9】
前記座標測定用ヘッドユニットの位置が、測定開始前に測定対象位置に合わせて手動で初期調整可能とされていることを特徴とする請求項6乃至8のいずれかに記載の座標測定機。
【請求項10】
前記プローブを交換することにより、微細形状測定機又は画像測定機としても機能することを特徴とする請求項6乃至9のいずれかに記載の座標測定機。
【請求項11】
請求項1乃至5のいずれかに記載の座標測定用ヘッドユニットが取付けられていることを特徴とする工作機械。
【請求項12】
前記工作機械で加工中の加工対象を、該工作機械から取外すことなく、前記座標測定用ヘッドユニットのプローブで測定可能とされていることを特徴とする請求項11に記載の工作機械。
【請求項13】
前記座標測定用ヘッドユニットの移動が、工作機械の測長系とリンクされていることを特徴とする請求項11又は12に記載の工作機械。
【請求項14】
請求項1乃至5のいずれかに記載の座標測定用ヘッドユニットが取付けられていることを特徴とする搬送ライン。
【請求項15】
プローブの軸方向が異なる複数の前記座標測定用ヘッドユニットが取付けられていることを特徴とする請求項14に記載の搬送ライン。
【請求項16】
請求項1乃至5のいずれかに記載の座標測定用ヘッドユニットが取付けられていることを特徴とするロボットアーム。
【請求項17】
請求項6乃至10のいずれかに記載の座標測定機が、駆動用バッテリと共に台車に搭載されていることを特徴とする可搬型の座標測定機。

【図1】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図2】
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【公開番号】特開2012−93345(P2012−93345A)
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−197089(P2011−197089)
【出願日】平成23年9月9日(2011.9.9)
【出願人】(000137694)株式会社ミツトヨ (979)
【Fターム(参考)】