情報記録装置、その方法、そのプログラム及びその記録媒体
【課題】
日記情報を効率的に記録する。
【解決手段】
滞在判定部231が車両の駐車地点における滞在時間を計時部111を利用して計時し、前記滞在時間が所定時間以上か否かを判定する。この判定結果が肯定的である場合、位置判定部232は位置算出部210によって測位された車両の滞在位置が記憶所定地点に該当するか否かを更に判定する。この判定結果が肯定的である場合、記録催促部241が利用者に対し音出力ユニット130及び表示ユニット140を利用してメモ情報の入力を促す催促案内を行う。この催促案内がされた後に、記録制御部242は操作入力ユニット150より入力されたメモ情報を記憶装置120内に記録する。
日記情報を効率的に記録する。
【解決手段】
滞在判定部231が車両の駐車地点における滞在時間を計時部111を利用して計時し、前記滞在時間が所定時間以上か否かを判定する。この判定結果が肯定的である場合、位置判定部232は位置算出部210によって測位された車両の滞在位置が記憶所定地点に該当するか否かを更に判定する。この判定結果が肯定的である場合、記録催促部241が利用者に対し音出力ユニット130及び表示ユニット140を利用してメモ情報の入力を促す催促案内を行う。この催促案内がされた後に、記録制御部242は操作入力ユニット150より入力されたメモ情報を記憶装置120内に記録する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報記録装置、情報記録方法、情報記録プログラム及びその情報記録方法が記録された記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、車両等の移動体に搭載され、目的地までの推奨ルートを探索し、当該推奨ルートに沿った移動の誘導及び案内を行うナビゲーション装置が広く普及している。こうしたナビゲーション装置に関する技術の進歩は著しく、ルート探索機能及び誘導案内機能に加えて、様々な付加機能が実装されたものが実用化されつつある。
【0003】
かかる付加機能に関する技術の一つとして、ナビゲーション装置の機能を利用して、いつ、どこを走行したかを日記として記録する機能に関する技術が提案されている(特許文献1参照;以下、「従来例」という)。この従来例の技術では、一定距離の走行や一定時刻の経過、交差点の右左折、車両の停止等を契機として、走行した道路名や交差点名、立ち寄った施設名等の地点名と、日付や時刻等の時間要素とを関連付けて自動的に記録するようになっている。
【特許文献1】特開2003−177022号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した従来例においては、走行した道路名や交差点名、立ち寄った施設名等の地点名と、日付や時刻等の時間要素という走行履歴の情報を日記として記録している。しかしながら、日記として記録したい情報には、走行履歴の情報に限られず、例えば、滞在地点における出来事や印象という情報も含まれている。また、日記として記録する情報としては、一般に、その日の行動を想起することができる情報で十分であるが、従来例の場合のように、一定距離の走行や一定時刻の経過、交差点の右左折、車両の停止等を契機として情報の記録を行うと、日記情報として利用する必要のない情報も自動的に記録されてしまうことになる。
【0005】
このため、利用者が日記として記録したい情報を適切に記録することができる技術が要望されている。こうした要望に応えることが、本発明が解決すべき課題の一つとして挙げられる。
【0006】
本発明は、上記の事情を鑑みてなされたものであり、利用者が記録することを望む情報を効率的に記録できる情報記録装置及び情報記録方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の発明は、移動体の位置を算出する位置算出手段と;操作情報が入力される操作入力手段と;時刻を計時する計時手段と;情報を格納する格納手段と;前記計時手段による計時結果を利用して、移動体の滞在時間が所定時間以上か否かを判定する時間判定手段と;前記滞在時間判定手段による判定結果が肯定的である場合に、前記移動体の滞在位置が所定地点に該当するか否かを判定する位置判定手段と;前記位置判定手段による判定結果が肯定的である場合に、前記操作入力手段より入力されたメモ情報を前記格納手段に格納する制御手段と;を備えることを特徴とする情報記録装置である。
【0008】
請求項8に記載の発明は、移動体の位置を算出する位置算出工程と;前記移動体の滞在時間が所定時間以上か否かを判定する時間判定工程と;前記滞在時間判定工程での判定結果が肯定的であった場合に、前記移動体の滞在位置が所定地点に該当するか否かを判定する位置判定工程と;前記位置判定工程での判定結果が肯定的であった場合に、メモ情報の入力を受け付ける入力工程と;前記入力工程で受け付けたメモ情報を格納手段に格納する格納工程と;を備えることを特徴とする情報記録方法である。
【0009】
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の情報記録方法を演算手段に実行させる、ことを特徴とする情報記録プログラムである。
【0010】
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の情報記録プログラムが演算手段により読み取り可能に記録されている、ことを特徴とする記録媒体である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の一実施形態を、図1〜図11を参照しつつ説明する。なお、本実施形態においては、車両に搭載され、情報記録装置の機能を有するナビゲーション装置を例示して説明する。
【0012】
[構成]
図1には、本実施形態に係るナビゲーション装置100の構成がブロック図にて示されている。図1に示されるように、このナビゲーション装置100は、制御ユニット110と、格納手段としての記憶装置120とを備えている。また、ナビゲーション装置100は、音出力ユニット130と、表示ユニット140と、操作入力手段としての操作入力ユニット150と、走行センサユニット160と、GPS(Global Positioning System)受信ユニット170と、媒体記録ユニット180と、通信手段としての無線通信ユニット190とを備えている。上記制御ユニット110以外の要素120〜190は、それぞれ制御ユニット110に接続されている。
【0013】
制御ユニット110は、ナビゲーション装置100の全体を制御しつつ、様々な処理を行う。この制御ユニット110は、計時手段としての計時部111と、ナビゲーションに関する処理を行うナビゲーション処理部200を備えている。ここで、計時部111は、現在時刻を計時する。ここで、「時刻」には、年月日も含まれている。本明細書では、この意味で「時刻」の用語を用いるものとする。なお、ナビゲーション処理部200については、後述する。
【0014】
記憶装置120は、ハードディスク装置等から構成される。記憶装置120には、図2に示されるように、地図情報121、推奨ルート情報122をはじめとして、ナビゲーション装置100の動作のために必要な様々なデータが記憶される。ここで、地図情報121には、道路データ、道路ネットワークデータ、背景データ、地図上の地点(POI(Points Of Interest))情報等が含まれている。また、推奨ルート情報122には、後述のルート探索部220によって探索された推奨ルートにおける目的地、及び、推奨ルートの探索に際して目的地とともに利用者により指定された経由地に関する情報が含まれている。
【0015】
記憶装置120には、地点属性条件情報123、メモ情報124、滞在位置125、滞在開始時刻126が更に記憶される。ここで、地点属性条件情報123は、メモ情報を記録する条件の1つである滞在位置条件として登録された地点の属性条件の情報である。こうした地点属性条件情報には、規定値として登録された属性と、操作入力ユニット150を利用して入力された指定属性の2種類の属性が含まれている。
【0016】
メモ情報124には、後述するメモ記録条件を満たした滞在地点の情報に加えて、当該滞在地点において操作入力ユニット150から入力された音声メモデータ又はテキストメモデータが含まれる。
【0017】
滞在位置125は、最新の駐車位置であり、車両が駐車されるたびに更新される。また、滞在開始時刻126は、最新の駐車が開始された時刻であり、車両が駐車されるたびに更新される。
【0018】
図1に戻り、音出力ユニット130は、(i)制御ユニット110から受信したデジタル音声データをアナログ信号に変換するDA変換器(Digital to Analog Converter)と、(ii)当該DA変換器から出力されたアナログ信号を増幅する増幅器と、(iii)増幅されたアナログ信号を音声に変換するスピーカとを備えて構成されている。この音出力ユニット130は、制御ユニット110による制御のもとで、車両の進行方向、走行状況、交通状況等の案内用音声、音楽等を出力する。
【0019】
表示ユニット140は、(i)液晶表示パネル、有機EL(Electro Luminescence)パネル、PDP(Plasma Display Panel)等の表示デバイスと、(ii)制御ユニット110から送出された表示制御データに基づいて、表示ユニット140全体の制御を行うグラフィックレンダラ等の表示コントローラと、(iii)表示画像データを記憶する表示画像メモリ等を備えて構成されている。この表示ユニット140は、制御ユニット110による制御のもとで、地図情報、ルート情報、操作ガイダンス情報等を表示する。
【0020】
操作入力ユニット150は、ナビゲーション装置100の本体部に設けられたキー部と、複数のキーが配置されたリモート入力装置と、音声入力装置とを備えている。ここで、本体部に設けられたキー部としては、表示ユニット140に設けられたタッチパネルが採用されている。
【0021】
この操作入力ユニット150を利用者が操作することにより、ナビゲーション装置100の動作内容の設定が行われる。例えば、目的地の設定、車両の走行状況表示設定等のナビゲーション用設定等を、利用者が操作入力ユニット150を利用して行う。こうした入力内容は、操作入力ユニット150から制御ユニット110へ送られる。
【0022】
走行センサユニット160は、(i)車両の移動速度を検出する速度センサと、(ii)車両の角速度を検出する角速度センサと、(iii)車両に作用している加速度を検出する加速度センサとを備えている。ここで、速度センサは、例えば、車輪や車輪の回転により出力されるパルス信号や電圧値を検出する。また、角速度センサは、例えば、いわゆるジャイロセンサとして構成され、角速度を検出する。また、加速度センサは、例えば、重力加速度を検出する。こうした検出結果は、走行センサユニット160から制御ユニット110へ送られる。
【0023】
GPS受信ユニット170は、複数のGPS衛星からの電波の受信結果に基づいて、車両の現在位置の擬似座標値を算出し、制御ユニット110へ報告する。また、GPS受信ユニット170は、GPS衛星からの電波のドップラー効果による波長変化に基づいて、車両の速度及び走行方位を検出し、制御ユニット110へ報告する。また、GPS受信ユニット170は、GPS衛星から送出された時刻に基づいて現在時刻を計時し、制御ユニット110へ報告する。
【0024】
媒体記録ユニット180は、制御ユニット110による制御の下で、メモリカード等の記録媒体RMへのデータ記録や、記録媒体RMからのデータ読み取りを行う。この媒体記録ユニット180を利用することにより、記憶装置120内のメモ情報124を記録媒体RMへ記録することができるようになっている。
【0025】
無線通信ユニット190は、無線信号用のアンテナを備え、制御の下で無線信号の送受信を行うことにより、携帯電話網等の無線通信網を介して、パーソナルコンピュータ等の他の情報処理装置との通信を行う。この無線通信ユニット190を利用することにより、メモ情報124を他の情報処理装置へ送信することができるようになっている。
【0026】
ナビゲーション処理部200は、位置算出手段としての位置算出部210と、ルート探索部220と、メモ情報記録部230とを備えている。このように構成されたナビゲーション処理部200は、記憶装置120にアクセスしつつ、上述した構成要素120〜190を利用して、利用者にナビゲーション情報を提供する。すなわち、ナビゲーション処理に関連する操作入力ユニット150からの指令入力結果、走行センサユニット160による検出結果、GPS受信ユニット170における測位結果等に対応して、ナビゲーション処理部200は、記憶装置120に記憶されたナビゲーション用のデータを適宜読み出す。そして、ナビゲーション処理部200は、(a)利用者が指定する地域の地図を表示ユニット140の表示デバイスに表示する地図表示、(b)車両が地図上のどこに位置するのかを算出する位置算出、(c)車両の現在位置から、利用者が指定する目的地の位置までの推奨ルートの探索、(d)設定されたルートに沿って目的地まで運転するときに、目的地への到達予想時刻や、進行すべき方向を的確にアドバイスするために、表示ユニット140の表示デバイスに案内表示をしたり、音出力ユニット130から音声案内を出力するルート案内、(e)主な走行道路や、駐車位置等の走行履歴情報を収集する走行履歴収集等を行う。
【0027】
位置算出部210は、上記の(b)の機能を有している。この機能の実行に際して、位置算出部210は、利用者による車両位置の操作入力ユニットへの入力結果、走行センサユニット160による検出結果に基づいて不図示のセンサデータ処理部によって算出された移動距離、走行方位(車両の傾斜角(傾斜方位)を含んでもよい)等の走行状況情報、GPS受信ユニット170からの報告結果等に基づいて、車両の推測位置の算出を行う。そして、位置算出部210は、地図情報121を利用して、推測位置を地図上の車両の位置として最も確からしい位置へ補正するマップマッチング処理を行い、車両の位置を求める。なお、位置算出部210は、車両が駐車すると、駐車位置を滞在位置125として記憶装置120に格納するとともに、計時部111により得られた駐車開始時刻を滞在開始時刻126として記憶装置120に格納するようになっている。
【0028】
ルート探索部220は、上記の(c)の機能を有している。この機能の実行は、利用者による目的地を指定したルート探索指令に応答して行われる。ここで、利用者により経由地が設定された場合には、ルート探索部220は、指定された経由地を経由するルートを探索する。また、再ルート探索指令を受けた場合にも、ルート探索部220は、直前までの目的地をそのまま目的地とするルート探索を行う。ルート探索部220は、探索されたルートに関する目的地及び経由地を含む情報を推奨ルート情報122として記憶装置120に格納する。
【0029】
メモ情報記録部230は、利用者による指令によりメモ情報記録モードに設定されている場合に、ナビゲーション装置100への通電が行われると、処理を開始する。このメモ情報記録部230は、図3に示されるように、時間判定手段としての滞在判定部231と、位置判定手段としての位置判定部232と、記録部233とを備えている。
【0030】
滞在判定部231は、記憶装置120内の滞在開始時刻126からナビゲーション装置100への通電が開始された時刻までの経過時間が、予め定められた滞在時間閾値(所定時間)を超えるか否かを判定する。この判定結果が肯定的であった場合には、メモ情報記録条件の一つである滞在時間条件を満たすと判断し、その旨を位置判定部232へ報告する。
【0031】
位置判定部232は、滞在判定部231から滞在時間条件を満たしたことの報告を受けると、記憶装置120内の滞在位置125を読み出す。位置判定部232は、読み出された滞在位置125の地点属性を地図情報121を利用して特定する。そして、位置判定部232は、滞在位置の地点属性が記憶装置120内の地点属性条件情報123に登録されている地点属性のいずれかと一致しているか否かを判定する。この判定結果が肯定的であった場合には、位置判定部232は、メモ情報記録条件の一つである滞在位置条件を満たすと判断し、その旨を記録部233へ報告する。
【0032】
また、位置判定部232は、推奨ルートが設定されている場合には、記憶装置120内の推奨ルート情報122を読み出す。位置判定部232は、読み出された推奨ルート情報122における目的地又は経由地の位置と、滞在位置125とが一致するか否かを判定する。この判定結果が肯定的であった場合にも、位置判定部232は、メモ情報記録条件の一つである滞在位置条件を満たすと判断し、その旨を記録部233へ報告する。
【0033】
記録部233は、催促手段としての記録催促部241と、制御手段及び送信手段としての記録制御部242とを備えている。記録催促部241は、位置判定部232から滞在位置条件を満たしたことの報告を受けると、利用者に対して、音出力ユニット130及び表示ユニット140を利用したメモ情報入力の催促を行う。
【0034】
記録制御部242は、記録催促部241によるメモ情報記録の催促の後に、操作入力ユニット150に入力された音声データやテキストデータを、滞在地点の情報とともに、メモ情報124として記憶装置120内に格納する。また、記録制御部242は、操作入力ユニット150に入力されたメモ情報124の記録媒体RMへの記録指令に応答して、媒体記録ユニット180を制御し、メモ情報124を記録媒体RMに記録する。また、記録制御部242は、操作入力ユニット150に入力されたメモ情報124の送信指令に応答して、無線通信ユニット190を制御して、メモ情報124を他の情報処理装置へ送信する。
【0035】
[動作]
次に、以上のように構成されたナビゲーション装置100におけるメモ情報記録の動作について主に着目して説明する。
【0036】
メモ情報記録を行うには、ナビゲーション装置100が通電されている状態において、利用者が予め自動メモ記録機能を有効とするメモ情報記録モードを設定しておく必要がある。このメモ情報記録モードへの設定操作は、メモ情報記録モードが設定されていない状態で、例えば、図4に示されるようなメニュー画面から「記録メモON/OFF」ソフトキーを押下することにより行われる。なお、キーボード操作や音声入力等の他の手法を用いてメモ情報記録モードに設定することもできる。
【0037】
メモ情報記録処理は、ナビゲーション装置100への通電開始によって開始される。このメモ情報記録処理では、図5に示されるように、まず、ステップS11において、滞在判定部231が、自動メモ記録機能が有効になっているか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS11:N)には、メモ情報記録処理が終了する。
【0038】
ステップS11における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS11:Y)には、処理はステップS12へ進む。このステップS12では、滞在判定部231が、計時部111によって取得された現在時刻と滞在開始時刻126との差分、すなわち、滞在時間が、予め定められた滞在時間閾値(所定時間)以上か否かを判定する。この判定の結果が否定的な場合(ステップS12:N)には、メモ情報記録処理が終了する。
【0039】
ステップS12における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS12:Y)には、処理はステップS13へ進む。このステップS13では、まず、位置判定部232が、記憶装置120から滞在位置125を読み出す。引き続き、位置判定部232は、地図情報121を利用して、読み出された滞在位置125の地点属性を特定する。そして、位置判定部232は、滞在位置の地点属性が記憶装置120内の地点属性条件情報123に登録されている地点属性のいずれかと一致しているか否かを判定する。この判定の結果が肯定的であった場合(ステップS13:Y)には、処理は後述のステップS16へ進む。
【0040】
ステップS13における判定の結果が否定的であった場合(ステップS13:N)には、処理はステップS14へ進む。このステップS14では、位置判定部232が、推奨ルートが設定されているか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS14:N)には、メモ情報記録処理が終了する。
【0041】
ステップS14における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS14:Y)には、処理はステップS15へ進む。このステップS15では、位置判定部232が、まず、記憶装置120から推奨ルート情報122を読み出す。そして、位置判定部232は、読み出された推奨ルート情報122における目的地又は経由地の位置と、滞在位置125とが一致するか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS15:N)には、メモ情報記録処理が終了する。
【0042】
ステップS15における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS15:Y)には、処理はステップS16へ進む。以上のように、ステップS13における判定の結果が肯定的であった場合、及び、ステップS15における判定の結果が肯定的であった場合に、ステップS16において、記録部233が自動メモ情報記録処理を行う。
【0043】
ステップS16では、図6に示されるように、まず、ステップS21において、記録催促部241が、利用者に対してメモ情報の入力を促す案内を行う。なお,本実施形態では、図7に示される催促案内画面が表示ユニット140に表示されるとともに、音出力ユニット130を利用した催促案内音声が出力される。また、本実施形態においては、図7に示されるように、音声メモの入力が標準であり、催促案内の表示後、直ちに音声メモの入力受付状態となるものとする。
【0044】
図6に戻り、次に、ステップS22において、記録制御部242が、「テキスト入力」ソフトキー(図7参照)が押下されたか否かを判定する。この判定の結果が肯定的な場合(ステップS22:Y)、記録制御部242は利用者が音声入力ではなくテキスト入力によるメモ情報の記録を選択したと判断し、処理はステップS27へ進む。
【0045】
ステップS27では、記録制御部242が、音声によるメモ情報の入力を中止する処理を行った後に、図8に示されるような、利用者に対するテキストメモの入力案内を表示ユニット140を利用して行う。この結果、テキストメモの入力受付状態となる。
【0046】
図6に戻り、引き続き、ソフトキー押下がなされると、ステップS28において、「終了」ソフトキー(図8参照)が押下されたか否かを判定する。この判定が否定的な場合(ステップS28:N)には、キー入力結果に応答して、テキストメモの編集を行う。一方、ステップS28における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS28:Y)には、記録制御部242は、入力されたテキストメモを、図7に示される滞在地点の情報及び滞在時刻情報とともに、メモ情報124として記憶装置120に格納する。そして、ステップS16の処理が終了する。
【0047】
図6に戻り、ステップS22による判定の結果が否定的な場合(ステップS22:N)、音声メモ入力受付状態を維持しつつ、処理はステップS23へ進む。このステップS23では、記録制御部242が、ステップS21において表示された案内画面において「メモ終了」ソフトキー(図7参照)が押下されたか否かを判定する。この判定の結果が肯定的な場合(ステップS23:Y)には、処理は後述のステップS26へ進む。一方、この判定の結果が否定的な場合、処理はステップS24へ進む。
【0048】
ステップS24では、記録制御部242が、ステップS21において表示された案内画面において「メモ中断」ソフトキー(図7参照)が押下されたか否かを判定する。この判定の結果が肯定的の場合(ステップS24:Y)、記録制御部242はメモ情報の記録を一時中断し、記録催促部241はメモ情報の記録が一時中断された旨の表示を行う。この後、ステップS23の判定が肯定的になるか、ステップS24の判定が否定的になるまで、上述したステップS23〜ステップS24の処理が繰り返される。一方、ステップS24の判定が否定的の場合(ステップS24:N)、処理はステップS25へ進む。
【0049】
ステップS25では、記録制御部242が、計時部111による計時結果を利用して、メモ情報記録開始からの経過時間が予め定められた最大メモ記録時間を超えたか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS25:N)には、処理はステップS22へ進み、上述したステップS22〜ステップS25の処理が繰り返される。一方、ステップS25の判定が肯定的であった場合(ステップS25:Y)には、処理はステップS26へ進む。
【0050】
ステップS26では、記録制御部242が、それまでに入力された音声メモを、図7に示される滞在地点の情報及び滞在時刻情報とともに、メモ情報124として記憶装置120に格納する。そして、ステップS16の処理が終了する。
【0051】
以上のように記録されたメモ情報124に対しては、参照、編集、記録媒体へのコピー及び他の情報処理装置への送信等の事後処理を行うことができる。かかる事後処理を行う場合には、まず、利用者が、上述した図4に示される「記録メモ一覧」ソフトキーを利用者が押下する。この結果、図9に示されるような記録されたメモ情報の一覧が表示される。なお、図9においては、滞在地とメモ記録が行われた日時及び滞在地に至るまでに通過した地点の名称が時刻を基準として降順に表示されており、最新の滞在地若しくは通過地点の名称は下線で強調表示される。また、滞在地の右隣には、記録されたメモ情報のデータ形式によって「音声メモ」若しくは「テキストメモ」のいずれか一方が表示される。
【0052】
なお、図9においては、高島屋日本橋店では音声メモが記録され、東京駅ではテキストメモが記録された例が示されている。ここで、滞在地を選択し、「メモ確認」ソフトキーを利用者が押下することで、記録されたメモ情報の再生が行われる。音声メモの場合は、図10に示されるような音声メモ確認画面が表示され、「再生開始」ソフトキーを利用者が押下することで、記録された音声メモの再生が行われる。また、この画面から、「再録音開始」ソフトキーを利用者が押下することで、音声メモの再録音を行うこともできる。テキストメモの場合は、図11に示されるようなテキストメモ確認画面が表示され、記録されたテキストメモを表示する。また、この画面から、一度記録されたテキストメモの修正を行うこともできる。
【0053】
また、図9に戻り、「記録媒体に出力」ソフトキーを利用者が押下すると、記録制御部242は、媒体記録ユニット180を制御して、メモ情報124を可搬型の記録媒体RMに記録する。また、「通信」ソフトキーを利用者が押下すると、記録制御部242は、無線通信ユニット190を制御して、メモ情報124を他の情報情報処理装置へ送信する。
【0054】
以上説明したように、本実施形態では、滞在判定部231が車両の駐車地点における滞在時間が所定値以上か否かを判定する。この判定結果が肯定的である場合に、位置判定部232が車両の滞在位置が所定地点に該当するか否かを更に判定する。そして、この判定結果が肯定的である場合、記録催促部241が利用者に対してメモ情報の入力を促す催促案内を行い、前記催促案内がされた後に、記録制御部242が、操作ユニット150から入力されたメモ情報の記録を行う。
【0055】
このため、利用者が日記情報を記録したいと望む地点において、その日記内容を音声及びテキスト情報として記録することができるため、日記情報として利用するために必要な情報を効率的に記録することができる。
【0056】
[実施形態の変形]
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
【0057】
例えば、上記の実施形態では、滞在時間閾値及び最大メモ記録時間は予め定められた値としていたが、任意の値に設定できるようにすることもできる。
【0058】
また、上記の実施形態においては、音声メモの記録が標準であったが、テキストメモの記録を標準としてもよい。また、音声入力又はテキスト入力の選択を必ず行うようにしてもよい。
【0059】
また、上記の実施形態においては、メモ情報の記録及び変更における操作を表示デバイス上のソフトキーを押下することによって行うようにしたが、キーボードのキー操作や音声入力により行うようにしてもよい。
【0060】
また、上記の実施形態では、本発明を車両に搭載されるナビゲーション装置に適用したが、例えば、航空機や船舶に搭載されるナビゲーション装置に本発明を適用することもできる。また、例えば、ナビゲーション機能を有する携帯端末装置等のルート探索を行う装置であれば、本発明を適用することができる。
【0061】
なお、上記の実施形態における制御ユニット110を中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)、読出専用メモリ(ROM:Read Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)等を備えた演算手段としてのコンピュータとして構成し、上記の実施形態における処理を、予め用意されたプログラムを当該コンピュータで実行するようにしてもよい。これらのプログラムはハードディスク、CD−ROM、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、当該コンピュータによって記録媒体から読み出されて実行される。また、これらのプログラムは、CD−ROM、DVD等の可搬型記録媒体に記録された形態で取得されるようにしてもよいし、インターネットなどのネットワークを介した配送の形態で取得されるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明の実施形態に係るナビゲーション装置の構成を概略的に示すブロック図である。
【図2】図1の記憶装置の構成を概略的に示すブロック図である。
【図3】図1のメモ情報記録部の構成を概略的に示すブロック図である。
【図4】メニュー画面の表示例である。
【図5】図1の装置における情報記録方法の処理を説明するためのフローチャートである。
【図6】図5のメモ情報記録処理を説明するためのフローチャートである。
【図7】音声メモ入力中における画面の表示例である。
【図8】テキストメモ入力時における画面の表示例である。
【図9】記録メモ一覧画面の表示例である。
【図10】音声メモ確認画面の表示例である。
【図11】テキストメモ確認画面の表示例である。
【符号の説明】
【0063】
100 … ナビゲーション装置(情報記録装置)
111 … 計時部(計時手段)
120 … 記憶装置(格納手段)
150 … 操作入力ユニット(操作入力手段)
190 … 無線通信ユニット(通信手段)
210 … 位置算出部(位置算出手段)
231 … 滞在判定部(時間判定手段)
232 … 位置判定部(位置判定手段)
241 … 記録催促部(催促手段)
242 … 記録制御部(制御手段,送信手段)
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報記録装置、情報記録方法、情報記録プログラム及びその情報記録方法が記録された記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、車両等の移動体に搭載され、目的地までの推奨ルートを探索し、当該推奨ルートに沿った移動の誘導及び案内を行うナビゲーション装置が広く普及している。こうしたナビゲーション装置に関する技術の進歩は著しく、ルート探索機能及び誘導案内機能に加えて、様々な付加機能が実装されたものが実用化されつつある。
【0003】
かかる付加機能に関する技術の一つとして、ナビゲーション装置の機能を利用して、いつ、どこを走行したかを日記として記録する機能に関する技術が提案されている(特許文献1参照;以下、「従来例」という)。この従来例の技術では、一定距離の走行や一定時刻の経過、交差点の右左折、車両の停止等を契機として、走行した道路名や交差点名、立ち寄った施設名等の地点名と、日付や時刻等の時間要素とを関連付けて自動的に記録するようになっている。
【特許文献1】特開2003−177022号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した従来例においては、走行した道路名や交差点名、立ち寄った施設名等の地点名と、日付や時刻等の時間要素という走行履歴の情報を日記として記録している。しかしながら、日記として記録したい情報には、走行履歴の情報に限られず、例えば、滞在地点における出来事や印象という情報も含まれている。また、日記として記録する情報としては、一般に、その日の行動を想起することができる情報で十分であるが、従来例の場合のように、一定距離の走行や一定時刻の経過、交差点の右左折、車両の停止等を契機として情報の記録を行うと、日記情報として利用する必要のない情報も自動的に記録されてしまうことになる。
【0005】
このため、利用者が日記として記録したい情報を適切に記録することができる技術が要望されている。こうした要望に応えることが、本発明が解決すべき課題の一つとして挙げられる。
【0006】
本発明は、上記の事情を鑑みてなされたものであり、利用者が記録することを望む情報を効率的に記録できる情報記録装置及び情報記録方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の発明は、移動体の位置を算出する位置算出手段と;操作情報が入力される操作入力手段と;時刻を計時する計時手段と;情報を格納する格納手段と;前記計時手段による計時結果を利用して、移動体の滞在時間が所定時間以上か否かを判定する時間判定手段と;前記滞在時間判定手段による判定結果が肯定的である場合に、前記移動体の滞在位置が所定地点に該当するか否かを判定する位置判定手段と;前記位置判定手段による判定結果が肯定的である場合に、前記操作入力手段より入力されたメモ情報を前記格納手段に格納する制御手段と;を備えることを特徴とする情報記録装置である。
【0008】
請求項8に記載の発明は、移動体の位置を算出する位置算出工程と;前記移動体の滞在時間が所定時間以上か否かを判定する時間判定工程と;前記滞在時間判定工程での判定結果が肯定的であった場合に、前記移動体の滞在位置が所定地点に該当するか否かを判定する位置判定工程と;前記位置判定工程での判定結果が肯定的であった場合に、メモ情報の入力を受け付ける入力工程と;前記入力工程で受け付けたメモ情報を格納手段に格納する格納工程と;を備えることを特徴とする情報記録方法である。
【0009】
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の情報記録方法を演算手段に実行させる、ことを特徴とする情報記録プログラムである。
【0010】
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の情報記録プログラムが演算手段により読み取り可能に記録されている、ことを特徴とする記録媒体である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の一実施形態を、図1〜図11を参照しつつ説明する。なお、本実施形態においては、車両に搭載され、情報記録装置の機能を有するナビゲーション装置を例示して説明する。
【0012】
[構成]
図1には、本実施形態に係るナビゲーション装置100の構成がブロック図にて示されている。図1に示されるように、このナビゲーション装置100は、制御ユニット110と、格納手段としての記憶装置120とを備えている。また、ナビゲーション装置100は、音出力ユニット130と、表示ユニット140と、操作入力手段としての操作入力ユニット150と、走行センサユニット160と、GPS(Global Positioning System)受信ユニット170と、媒体記録ユニット180と、通信手段としての無線通信ユニット190とを備えている。上記制御ユニット110以外の要素120〜190は、それぞれ制御ユニット110に接続されている。
【0013】
制御ユニット110は、ナビゲーション装置100の全体を制御しつつ、様々な処理を行う。この制御ユニット110は、計時手段としての計時部111と、ナビゲーションに関する処理を行うナビゲーション処理部200を備えている。ここで、計時部111は、現在時刻を計時する。ここで、「時刻」には、年月日も含まれている。本明細書では、この意味で「時刻」の用語を用いるものとする。なお、ナビゲーション処理部200については、後述する。
【0014】
記憶装置120は、ハードディスク装置等から構成される。記憶装置120には、図2に示されるように、地図情報121、推奨ルート情報122をはじめとして、ナビゲーション装置100の動作のために必要な様々なデータが記憶される。ここで、地図情報121には、道路データ、道路ネットワークデータ、背景データ、地図上の地点(POI(Points Of Interest))情報等が含まれている。また、推奨ルート情報122には、後述のルート探索部220によって探索された推奨ルートにおける目的地、及び、推奨ルートの探索に際して目的地とともに利用者により指定された経由地に関する情報が含まれている。
【0015】
記憶装置120には、地点属性条件情報123、メモ情報124、滞在位置125、滞在開始時刻126が更に記憶される。ここで、地点属性条件情報123は、メモ情報を記録する条件の1つである滞在位置条件として登録された地点の属性条件の情報である。こうした地点属性条件情報には、規定値として登録された属性と、操作入力ユニット150を利用して入力された指定属性の2種類の属性が含まれている。
【0016】
メモ情報124には、後述するメモ記録条件を満たした滞在地点の情報に加えて、当該滞在地点において操作入力ユニット150から入力された音声メモデータ又はテキストメモデータが含まれる。
【0017】
滞在位置125は、最新の駐車位置であり、車両が駐車されるたびに更新される。また、滞在開始時刻126は、最新の駐車が開始された時刻であり、車両が駐車されるたびに更新される。
【0018】
図1に戻り、音出力ユニット130は、(i)制御ユニット110から受信したデジタル音声データをアナログ信号に変換するDA変換器(Digital to Analog Converter)と、(ii)当該DA変換器から出力されたアナログ信号を増幅する増幅器と、(iii)増幅されたアナログ信号を音声に変換するスピーカとを備えて構成されている。この音出力ユニット130は、制御ユニット110による制御のもとで、車両の進行方向、走行状況、交通状況等の案内用音声、音楽等を出力する。
【0019】
表示ユニット140は、(i)液晶表示パネル、有機EL(Electro Luminescence)パネル、PDP(Plasma Display Panel)等の表示デバイスと、(ii)制御ユニット110から送出された表示制御データに基づいて、表示ユニット140全体の制御を行うグラフィックレンダラ等の表示コントローラと、(iii)表示画像データを記憶する表示画像メモリ等を備えて構成されている。この表示ユニット140は、制御ユニット110による制御のもとで、地図情報、ルート情報、操作ガイダンス情報等を表示する。
【0020】
操作入力ユニット150は、ナビゲーション装置100の本体部に設けられたキー部と、複数のキーが配置されたリモート入力装置と、音声入力装置とを備えている。ここで、本体部に設けられたキー部としては、表示ユニット140に設けられたタッチパネルが採用されている。
【0021】
この操作入力ユニット150を利用者が操作することにより、ナビゲーション装置100の動作内容の設定が行われる。例えば、目的地の設定、車両の走行状況表示設定等のナビゲーション用設定等を、利用者が操作入力ユニット150を利用して行う。こうした入力内容は、操作入力ユニット150から制御ユニット110へ送られる。
【0022】
走行センサユニット160は、(i)車両の移動速度を検出する速度センサと、(ii)車両の角速度を検出する角速度センサと、(iii)車両に作用している加速度を検出する加速度センサとを備えている。ここで、速度センサは、例えば、車輪や車輪の回転により出力されるパルス信号や電圧値を検出する。また、角速度センサは、例えば、いわゆるジャイロセンサとして構成され、角速度を検出する。また、加速度センサは、例えば、重力加速度を検出する。こうした検出結果は、走行センサユニット160から制御ユニット110へ送られる。
【0023】
GPS受信ユニット170は、複数のGPS衛星からの電波の受信結果に基づいて、車両の現在位置の擬似座標値を算出し、制御ユニット110へ報告する。また、GPS受信ユニット170は、GPS衛星からの電波のドップラー効果による波長変化に基づいて、車両の速度及び走行方位を検出し、制御ユニット110へ報告する。また、GPS受信ユニット170は、GPS衛星から送出された時刻に基づいて現在時刻を計時し、制御ユニット110へ報告する。
【0024】
媒体記録ユニット180は、制御ユニット110による制御の下で、メモリカード等の記録媒体RMへのデータ記録や、記録媒体RMからのデータ読み取りを行う。この媒体記録ユニット180を利用することにより、記憶装置120内のメモ情報124を記録媒体RMへ記録することができるようになっている。
【0025】
無線通信ユニット190は、無線信号用のアンテナを備え、制御の下で無線信号の送受信を行うことにより、携帯電話網等の無線通信網を介して、パーソナルコンピュータ等の他の情報処理装置との通信を行う。この無線通信ユニット190を利用することにより、メモ情報124を他の情報処理装置へ送信することができるようになっている。
【0026】
ナビゲーション処理部200は、位置算出手段としての位置算出部210と、ルート探索部220と、メモ情報記録部230とを備えている。このように構成されたナビゲーション処理部200は、記憶装置120にアクセスしつつ、上述した構成要素120〜190を利用して、利用者にナビゲーション情報を提供する。すなわち、ナビゲーション処理に関連する操作入力ユニット150からの指令入力結果、走行センサユニット160による検出結果、GPS受信ユニット170における測位結果等に対応して、ナビゲーション処理部200は、記憶装置120に記憶されたナビゲーション用のデータを適宜読み出す。そして、ナビゲーション処理部200は、(a)利用者が指定する地域の地図を表示ユニット140の表示デバイスに表示する地図表示、(b)車両が地図上のどこに位置するのかを算出する位置算出、(c)車両の現在位置から、利用者が指定する目的地の位置までの推奨ルートの探索、(d)設定されたルートに沿って目的地まで運転するときに、目的地への到達予想時刻や、進行すべき方向を的確にアドバイスするために、表示ユニット140の表示デバイスに案内表示をしたり、音出力ユニット130から音声案内を出力するルート案内、(e)主な走行道路や、駐車位置等の走行履歴情報を収集する走行履歴収集等を行う。
【0027】
位置算出部210は、上記の(b)の機能を有している。この機能の実行に際して、位置算出部210は、利用者による車両位置の操作入力ユニットへの入力結果、走行センサユニット160による検出結果に基づいて不図示のセンサデータ処理部によって算出された移動距離、走行方位(車両の傾斜角(傾斜方位)を含んでもよい)等の走行状況情報、GPS受信ユニット170からの報告結果等に基づいて、車両の推測位置の算出を行う。そして、位置算出部210は、地図情報121を利用して、推測位置を地図上の車両の位置として最も確からしい位置へ補正するマップマッチング処理を行い、車両の位置を求める。なお、位置算出部210は、車両が駐車すると、駐車位置を滞在位置125として記憶装置120に格納するとともに、計時部111により得られた駐車開始時刻を滞在開始時刻126として記憶装置120に格納するようになっている。
【0028】
ルート探索部220は、上記の(c)の機能を有している。この機能の実行は、利用者による目的地を指定したルート探索指令に応答して行われる。ここで、利用者により経由地が設定された場合には、ルート探索部220は、指定された経由地を経由するルートを探索する。また、再ルート探索指令を受けた場合にも、ルート探索部220は、直前までの目的地をそのまま目的地とするルート探索を行う。ルート探索部220は、探索されたルートに関する目的地及び経由地を含む情報を推奨ルート情報122として記憶装置120に格納する。
【0029】
メモ情報記録部230は、利用者による指令によりメモ情報記録モードに設定されている場合に、ナビゲーション装置100への通電が行われると、処理を開始する。このメモ情報記録部230は、図3に示されるように、時間判定手段としての滞在判定部231と、位置判定手段としての位置判定部232と、記録部233とを備えている。
【0030】
滞在判定部231は、記憶装置120内の滞在開始時刻126からナビゲーション装置100への通電が開始された時刻までの経過時間が、予め定められた滞在時間閾値(所定時間)を超えるか否かを判定する。この判定結果が肯定的であった場合には、メモ情報記録条件の一つである滞在時間条件を満たすと判断し、その旨を位置判定部232へ報告する。
【0031】
位置判定部232は、滞在判定部231から滞在時間条件を満たしたことの報告を受けると、記憶装置120内の滞在位置125を読み出す。位置判定部232は、読み出された滞在位置125の地点属性を地図情報121を利用して特定する。そして、位置判定部232は、滞在位置の地点属性が記憶装置120内の地点属性条件情報123に登録されている地点属性のいずれかと一致しているか否かを判定する。この判定結果が肯定的であった場合には、位置判定部232は、メモ情報記録条件の一つである滞在位置条件を満たすと判断し、その旨を記録部233へ報告する。
【0032】
また、位置判定部232は、推奨ルートが設定されている場合には、記憶装置120内の推奨ルート情報122を読み出す。位置判定部232は、読み出された推奨ルート情報122における目的地又は経由地の位置と、滞在位置125とが一致するか否かを判定する。この判定結果が肯定的であった場合にも、位置判定部232は、メモ情報記録条件の一つである滞在位置条件を満たすと判断し、その旨を記録部233へ報告する。
【0033】
記録部233は、催促手段としての記録催促部241と、制御手段及び送信手段としての記録制御部242とを備えている。記録催促部241は、位置判定部232から滞在位置条件を満たしたことの報告を受けると、利用者に対して、音出力ユニット130及び表示ユニット140を利用したメモ情報入力の催促を行う。
【0034】
記録制御部242は、記録催促部241によるメモ情報記録の催促の後に、操作入力ユニット150に入力された音声データやテキストデータを、滞在地点の情報とともに、メモ情報124として記憶装置120内に格納する。また、記録制御部242は、操作入力ユニット150に入力されたメモ情報124の記録媒体RMへの記録指令に応答して、媒体記録ユニット180を制御し、メモ情報124を記録媒体RMに記録する。また、記録制御部242は、操作入力ユニット150に入力されたメモ情報124の送信指令に応答して、無線通信ユニット190を制御して、メモ情報124を他の情報処理装置へ送信する。
【0035】
[動作]
次に、以上のように構成されたナビゲーション装置100におけるメモ情報記録の動作について主に着目して説明する。
【0036】
メモ情報記録を行うには、ナビゲーション装置100が通電されている状態において、利用者が予め自動メモ記録機能を有効とするメモ情報記録モードを設定しておく必要がある。このメモ情報記録モードへの設定操作は、メモ情報記録モードが設定されていない状態で、例えば、図4に示されるようなメニュー画面から「記録メモON/OFF」ソフトキーを押下することにより行われる。なお、キーボード操作や音声入力等の他の手法を用いてメモ情報記録モードに設定することもできる。
【0037】
メモ情報記録処理は、ナビゲーション装置100への通電開始によって開始される。このメモ情報記録処理では、図5に示されるように、まず、ステップS11において、滞在判定部231が、自動メモ記録機能が有効になっているか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS11:N)には、メモ情報記録処理が終了する。
【0038】
ステップS11における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS11:Y)には、処理はステップS12へ進む。このステップS12では、滞在判定部231が、計時部111によって取得された現在時刻と滞在開始時刻126との差分、すなわち、滞在時間が、予め定められた滞在時間閾値(所定時間)以上か否かを判定する。この判定の結果が否定的な場合(ステップS12:N)には、メモ情報記録処理が終了する。
【0039】
ステップS12における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS12:Y)には、処理はステップS13へ進む。このステップS13では、まず、位置判定部232が、記憶装置120から滞在位置125を読み出す。引き続き、位置判定部232は、地図情報121を利用して、読み出された滞在位置125の地点属性を特定する。そして、位置判定部232は、滞在位置の地点属性が記憶装置120内の地点属性条件情報123に登録されている地点属性のいずれかと一致しているか否かを判定する。この判定の結果が肯定的であった場合(ステップS13:Y)には、処理は後述のステップS16へ進む。
【0040】
ステップS13における判定の結果が否定的であった場合(ステップS13:N)には、処理はステップS14へ進む。このステップS14では、位置判定部232が、推奨ルートが設定されているか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS14:N)には、メモ情報記録処理が終了する。
【0041】
ステップS14における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS14:Y)には、処理はステップS15へ進む。このステップS15では、位置判定部232が、まず、記憶装置120から推奨ルート情報122を読み出す。そして、位置判定部232は、読み出された推奨ルート情報122における目的地又は経由地の位置と、滞在位置125とが一致するか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS15:N)には、メモ情報記録処理が終了する。
【0042】
ステップS15における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS15:Y)には、処理はステップS16へ進む。以上のように、ステップS13における判定の結果が肯定的であった場合、及び、ステップS15における判定の結果が肯定的であった場合に、ステップS16において、記録部233が自動メモ情報記録処理を行う。
【0043】
ステップS16では、図6に示されるように、まず、ステップS21において、記録催促部241が、利用者に対してメモ情報の入力を促す案内を行う。なお,本実施形態では、図7に示される催促案内画面が表示ユニット140に表示されるとともに、音出力ユニット130を利用した催促案内音声が出力される。また、本実施形態においては、図7に示されるように、音声メモの入力が標準であり、催促案内の表示後、直ちに音声メモの入力受付状態となるものとする。
【0044】
図6に戻り、次に、ステップS22において、記録制御部242が、「テキスト入力」ソフトキー(図7参照)が押下されたか否かを判定する。この判定の結果が肯定的な場合(ステップS22:Y)、記録制御部242は利用者が音声入力ではなくテキスト入力によるメモ情報の記録を選択したと判断し、処理はステップS27へ進む。
【0045】
ステップS27では、記録制御部242が、音声によるメモ情報の入力を中止する処理を行った後に、図8に示されるような、利用者に対するテキストメモの入力案内を表示ユニット140を利用して行う。この結果、テキストメモの入力受付状態となる。
【0046】
図6に戻り、引き続き、ソフトキー押下がなされると、ステップS28において、「終了」ソフトキー(図8参照)が押下されたか否かを判定する。この判定が否定的な場合(ステップS28:N)には、キー入力結果に応答して、テキストメモの編集を行う。一方、ステップS28における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS28:Y)には、記録制御部242は、入力されたテキストメモを、図7に示される滞在地点の情報及び滞在時刻情報とともに、メモ情報124として記憶装置120に格納する。そして、ステップS16の処理が終了する。
【0047】
図6に戻り、ステップS22による判定の結果が否定的な場合(ステップS22:N)、音声メモ入力受付状態を維持しつつ、処理はステップS23へ進む。このステップS23では、記録制御部242が、ステップS21において表示された案内画面において「メモ終了」ソフトキー(図7参照)が押下されたか否かを判定する。この判定の結果が肯定的な場合(ステップS23:Y)には、処理は後述のステップS26へ進む。一方、この判定の結果が否定的な場合、処理はステップS24へ進む。
【0048】
ステップS24では、記録制御部242が、ステップS21において表示された案内画面において「メモ中断」ソフトキー(図7参照)が押下されたか否かを判定する。この判定の結果が肯定的の場合(ステップS24:Y)、記録制御部242はメモ情報の記録を一時中断し、記録催促部241はメモ情報の記録が一時中断された旨の表示を行う。この後、ステップS23の判定が肯定的になるか、ステップS24の判定が否定的になるまで、上述したステップS23〜ステップS24の処理が繰り返される。一方、ステップS24の判定が否定的の場合(ステップS24:N)、処理はステップS25へ進む。
【0049】
ステップS25では、記録制御部242が、計時部111による計時結果を利用して、メモ情報記録開始からの経過時間が予め定められた最大メモ記録時間を超えたか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS25:N)には、処理はステップS22へ進み、上述したステップS22〜ステップS25の処理が繰り返される。一方、ステップS25の判定が肯定的であった場合(ステップS25:Y)には、処理はステップS26へ進む。
【0050】
ステップS26では、記録制御部242が、それまでに入力された音声メモを、図7に示される滞在地点の情報及び滞在時刻情報とともに、メモ情報124として記憶装置120に格納する。そして、ステップS16の処理が終了する。
【0051】
以上のように記録されたメモ情報124に対しては、参照、編集、記録媒体へのコピー及び他の情報処理装置への送信等の事後処理を行うことができる。かかる事後処理を行う場合には、まず、利用者が、上述した図4に示される「記録メモ一覧」ソフトキーを利用者が押下する。この結果、図9に示されるような記録されたメモ情報の一覧が表示される。なお、図9においては、滞在地とメモ記録が行われた日時及び滞在地に至るまでに通過した地点の名称が時刻を基準として降順に表示されており、最新の滞在地若しくは通過地点の名称は下線で強調表示される。また、滞在地の右隣には、記録されたメモ情報のデータ形式によって「音声メモ」若しくは「テキストメモ」のいずれか一方が表示される。
【0052】
なお、図9においては、高島屋日本橋店では音声メモが記録され、東京駅ではテキストメモが記録された例が示されている。ここで、滞在地を選択し、「メモ確認」ソフトキーを利用者が押下することで、記録されたメモ情報の再生が行われる。音声メモの場合は、図10に示されるような音声メモ確認画面が表示され、「再生開始」ソフトキーを利用者が押下することで、記録された音声メモの再生が行われる。また、この画面から、「再録音開始」ソフトキーを利用者が押下することで、音声メモの再録音を行うこともできる。テキストメモの場合は、図11に示されるようなテキストメモ確認画面が表示され、記録されたテキストメモを表示する。また、この画面から、一度記録されたテキストメモの修正を行うこともできる。
【0053】
また、図9に戻り、「記録媒体に出力」ソフトキーを利用者が押下すると、記録制御部242は、媒体記録ユニット180を制御して、メモ情報124を可搬型の記録媒体RMに記録する。また、「通信」ソフトキーを利用者が押下すると、記録制御部242は、無線通信ユニット190を制御して、メモ情報124を他の情報情報処理装置へ送信する。
【0054】
以上説明したように、本実施形態では、滞在判定部231が車両の駐車地点における滞在時間が所定値以上か否かを判定する。この判定結果が肯定的である場合に、位置判定部232が車両の滞在位置が所定地点に該当するか否かを更に判定する。そして、この判定結果が肯定的である場合、記録催促部241が利用者に対してメモ情報の入力を促す催促案内を行い、前記催促案内がされた後に、記録制御部242が、操作ユニット150から入力されたメモ情報の記録を行う。
【0055】
このため、利用者が日記情報を記録したいと望む地点において、その日記内容を音声及びテキスト情報として記録することができるため、日記情報として利用するために必要な情報を効率的に記録することができる。
【0056】
[実施形態の変形]
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
【0057】
例えば、上記の実施形態では、滞在時間閾値及び最大メモ記録時間は予め定められた値としていたが、任意の値に設定できるようにすることもできる。
【0058】
また、上記の実施形態においては、音声メモの記録が標準であったが、テキストメモの記録を標準としてもよい。また、音声入力又はテキスト入力の選択を必ず行うようにしてもよい。
【0059】
また、上記の実施形態においては、メモ情報の記録及び変更における操作を表示デバイス上のソフトキーを押下することによって行うようにしたが、キーボードのキー操作や音声入力により行うようにしてもよい。
【0060】
また、上記の実施形態では、本発明を車両に搭載されるナビゲーション装置に適用したが、例えば、航空機や船舶に搭載されるナビゲーション装置に本発明を適用することもできる。また、例えば、ナビゲーション機能を有する携帯端末装置等のルート探索を行う装置であれば、本発明を適用することができる。
【0061】
なお、上記の実施形態における制御ユニット110を中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)、読出専用メモリ(ROM:Read Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)等を備えた演算手段としてのコンピュータとして構成し、上記の実施形態における処理を、予め用意されたプログラムを当該コンピュータで実行するようにしてもよい。これらのプログラムはハードディスク、CD−ROM、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、当該コンピュータによって記録媒体から読み出されて実行される。また、これらのプログラムは、CD−ROM、DVD等の可搬型記録媒体に記録された形態で取得されるようにしてもよいし、インターネットなどのネットワークを介した配送の形態で取得されるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明の実施形態に係るナビゲーション装置の構成を概略的に示すブロック図である。
【図2】図1の記憶装置の構成を概略的に示すブロック図である。
【図3】図1のメモ情報記録部の構成を概略的に示すブロック図である。
【図4】メニュー画面の表示例である。
【図5】図1の装置における情報記録方法の処理を説明するためのフローチャートである。
【図6】図5のメモ情報記録処理を説明するためのフローチャートである。
【図7】音声メモ入力中における画面の表示例である。
【図8】テキストメモ入力時における画面の表示例である。
【図9】記録メモ一覧画面の表示例である。
【図10】音声メモ確認画面の表示例である。
【図11】テキストメモ確認画面の表示例である。
【符号の説明】
【0063】
100 … ナビゲーション装置(情報記録装置)
111 … 計時部(計時手段)
120 … 記憶装置(格納手段)
150 … 操作入力ユニット(操作入力手段)
190 … 無線通信ユニット(通信手段)
210 … 位置算出部(位置算出手段)
231 … 滞在判定部(時間判定手段)
232 … 位置判定部(位置判定手段)
241 … 記録催促部(催促手段)
242 … 記録制御部(制御手段,送信手段)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動体の位置を算出する位置算出手段と;
操作情報が入力される操作入力手段と;
時刻を計時する計時手段と;
情報を格納する格納手段と;
前記計時手段による計時結果を利用して、移動体の滞在時間が所定時間以上か否かを判定する時間判定手段と;
前記滞在時間判定手段による判定結果が肯定的である場合に、前記移動体の滞在位置が所定地点に該当するか否かを判定する位置判定手段と;
前記位置判定手段による判定結果が肯定的である場合に、前記操作入力手段より入力されたメモ情報を前記格納手段に格納する制御手段と;を備えることを特徴とする情報記録装置。
【請求項2】
前記位置判定手段による判定結果が肯定的である場合に、メモ情報の入力を促す催促情報を出力する催促手段を更に備え、
前記制御手段は、前記催促手段による催促情報の出力後に入力されたメモ情報を前記格納手段に格納することを特徴とする請求項1に記載の情報記録装置。
【請求項3】
前記所定地点には、規定値として登録された属性を有する地点が含まれる、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報記録装置。
【請求項4】
前記所定地点には、前記操作入力手段から入力された指定属性を有する地点が含まれる、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の情報記録装置。
【請求項5】
前記所定地点には、移動ルート上の目的地又は経由地が含まれる、ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の情報記録装置。
【請求項6】
前記制御手段は、音声データ及びテキストデータの少なくとも一方の形式で前記メモ情報を前記格納手段内に記録する、ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の情報記録装置。
【請求項7】
他の情報処理装置と通信を行うための通信手段と;
前記格納手段に格納されたメモ情報を、前記通信手段を利用して前記他の情報処理装置へ送信する送信手段と;を更に備える、ことを特徴とする請求項1〜6に記載の情報記録装置。
【請求項8】
移動体の位置を算出する位置算出工程と;
前記移動体の滞在時間が所定時間以上か否かを判定する時間判定工程と;
前記滞在時間判定工程での判定結果が肯定的であった場合に、前記移動体の滞在位置が所定地点に該当するか否かを判定する位置判定工程と;
前記位置判定工程での判定結果が肯定的であった場合に、メモ情報の入力を受け付ける入力工程と;
前記入力工程で受け付けたメモ情報を記憶装置に記録する記録工程と;を備えることを特徴とする情報記録方法。
【請求項9】
請求項8に記載の情報記録方法を演算手段に実行させる、ことを特徴とする情報記録プログラム。
【請求項10】
請求項9に記載の情報記録プログラムが演算手段により読み取り可能に記録されている、ことを特徴とする記録媒体。
【請求項1】
移動体の位置を算出する位置算出手段と;
操作情報が入力される操作入力手段と;
時刻を計時する計時手段と;
情報を格納する格納手段と;
前記計時手段による計時結果を利用して、移動体の滞在時間が所定時間以上か否かを判定する時間判定手段と;
前記滞在時間判定手段による判定結果が肯定的である場合に、前記移動体の滞在位置が所定地点に該当するか否かを判定する位置判定手段と;
前記位置判定手段による判定結果が肯定的である場合に、前記操作入力手段より入力されたメモ情報を前記格納手段に格納する制御手段と;を備えることを特徴とする情報記録装置。
【請求項2】
前記位置判定手段による判定結果が肯定的である場合に、メモ情報の入力を促す催促情報を出力する催促手段を更に備え、
前記制御手段は、前記催促手段による催促情報の出力後に入力されたメモ情報を前記格納手段に格納することを特徴とする請求項1に記載の情報記録装置。
【請求項3】
前記所定地点には、規定値として登録された属性を有する地点が含まれる、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報記録装置。
【請求項4】
前記所定地点には、前記操作入力手段から入力された指定属性を有する地点が含まれる、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の情報記録装置。
【請求項5】
前記所定地点には、移動ルート上の目的地又は経由地が含まれる、ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の情報記録装置。
【請求項6】
前記制御手段は、音声データ及びテキストデータの少なくとも一方の形式で前記メモ情報を前記格納手段内に記録する、ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の情報記録装置。
【請求項7】
他の情報処理装置と通信を行うための通信手段と;
前記格納手段に格納されたメモ情報を、前記通信手段を利用して前記他の情報処理装置へ送信する送信手段と;を更に備える、ことを特徴とする請求項1〜6に記載の情報記録装置。
【請求項8】
移動体の位置を算出する位置算出工程と;
前記移動体の滞在時間が所定時間以上か否かを判定する時間判定工程と;
前記滞在時間判定工程での判定結果が肯定的であった場合に、前記移動体の滞在位置が所定地点に該当するか否かを判定する位置判定工程と;
前記位置判定工程での判定結果が肯定的であった場合に、メモ情報の入力を受け付ける入力工程と;
前記入力工程で受け付けたメモ情報を記憶装置に記録する記録工程と;を備えることを特徴とする情報記録方法。
【請求項9】
請求項8に記載の情報記録方法を演算手段に実行させる、ことを特徴とする情報記録プログラム。
【請求項10】
請求項9に記載の情報記録プログラムが演算手段により読み取り可能に記録されている、ことを特徴とする記録媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2007−256221(P2007−256221A)
【公開日】平成19年10月4日(2007.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−84399(P2006−84399)
【出願日】平成18年3月27日(2006.3.27)
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年10月4日(2007.10.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年3月27日(2006.3.27)
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【Fターム(参考)】
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