説明

情報通知システム、電子ペンおよび情報通知方法

【課題】ユーザにとって各種条件の検索が容易でありかつその検索結果を把握可能な情報通知システム、電子ペンおよび情報通知方法を提供すること。
【解決手段】印刷媒体となる地図帳50上の位置を示す座標値に変換可能なパターンが印刷された地図帳50と、パターンを読み取り、取得データを出力する読取部となるペン型装置10と、ペン型装置10で取得した取得データを1次情報に紐付ける変換テーブルを利用して取得データを1次情報へ変換し、その1次情報と関連づけられたデータが保存されているデータベースと、1次情報とから2次情報を形成し、その2次情報を読取部となるペン型装置10に通知するデータ変換部となるナビゲーション装置30と、2次情報をユーザに通知する通知部となるLCD15またはスピーカ16を有する情報通知システム1としている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報通知システム、電子ペンおよび情報通知方法に関する。
【背景技術】
【0002】
位置情報をドットパターンで記録した紙と、そのドットパターンを読み取ることで位置情報を取得し電子的に読み取り可能な位置情報に変換する電子ペンを備えた地図情報処理システムが研究されている。この地図情報処理システムは、電子ペンにより取得した紙の位置情報を電子地図上の座標に変換できる。
【0003】
上述のような地図情報処理システムを用いることにより、電子ペンを使用して、ナビゲーション装置の目的地の入力を行う案がある(たとえば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】特開2004−294942号公報(特許請求の範囲など)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、従来、ユーザが所定の情報を選択する場合には、その情報に関する各種条件を確認した上で、その情報を選択する必要がある。例えば、スケジュールに会議などの予定を入力する際には、自分の予定を含め他の人の予定および会議室の有無等を確認するために、各画面を切り替える必要がある。
【0006】
また、例えば、ナビゲーション装置において所望の目的地までのルートを選択する場合には、目的あるいは渋滞の有無等により、ユーザがルートを絞り込む作業をする必要がある。さらに、ユーザは、ルートの絞込み作業において、地図を拡大、縮小あるいはスクロールさせて地図上に所望の地域を表示させて、所望の目的地までのルートを選択する必要がある。
【0007】
上述のように、ある情報を決定する場合には、ユーザがその情報に関する各種条件を検索しなければならない。また、複数の条件に基づき絞込みを行う場合には、ユーザにとって全ての条件を確認する作業は煩雑である。また、ユーザの選択した情報が、意図しない条件を有する場合であっても、ユーザが気づかない場合がある。さらに、例えば渋滞の場合のように、渋滞の有無だけではなく、その渋滞の程度を知りたいという場合にその程度を把握しにくいという問題がある。
【0008】
そこで、本発明は、上記問題を鑑み、ユーザにとって各種条件の検索が容易でありかつその検索結果を把握可能な情報通知システム、電子ペンおよび情報通知方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
かかる目的を達成するため、印刷媒体上の位置を示す座標値に変換可能なパターンが印刷された印刷媒体と、パターンを読み取り、取得データを出力する電子ペンと、電子ペンで取得した取得データを1次情報に紐付ける変換テーブルを利用して取得データを1次情報へ変換し、その1次情報と関連づけられたデータが保存されているデータベースと1次情報とから2次情報を形成し、その2次情報を電子ペンに通知するデータ変換部と、を有し、電子ペンは、2次情報をユーザに通知する通知部を有する情報通知システムとしている。
【0010】
また、別の発明では、上述の発明に加え、1つの座標値に対して条件が異なる1以上の前記2次情報が関連づけられている場合に、ユーザが所望する条件に一致する前記2次情報を、出力するものとしている。
【0011】
また、別の発明では、上述の発明に加え、前記通知部は、視覚、聴覚あるいは触覚の少なくとも1つに作用して、2次情報をユーザへ通知するものとしている。
【0012】
また、別の発明では、座標値に変換可能なパターンが印刷された印刷媒体のパターンを読み取り、取得データを出力する読取部と、取得データが変換テーブルによって1次情報へ変換され、その1次情報に関連づけられたデータが保存されているデータベースと、その1次情報とから形成された2次情報を受け取る通信部と、上記2次情報をユーザに通知する通知部と、を有する電子ペンとしている。
【0013】
また、別の発明では、座標値に変換可能なパターンが印刷された印刷媒体の上記パターンを読み取り、取得データを生成する読取ステップと、取得データを1次情報へ変換する変換ステップと、読み取りされた位置に関連する通知情報をユーザに通知する通知ステップと、を有する情報通知方法としている。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、ユーザにとって各種条件の検索が容易でありかつその検索結果を把握可能な情報通知システム、電子ペンおよび情報通知方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態について、図1に基づいて説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係る情報通知システムとしてのナビゲーションシステム1全体の構成を示す図である。この例では、ナビゲーションシステム1は、絶対座標が特殊な配列のドットによって書き込まれた印刷媒体としての地図帳50、ナビゲーション装置30および電子ペンとなるペン型装置10を主要な構成要素としている。
【0016】
ナビゲーション装置30は、本実施の形態において、ペン型装置10と双方向で通信を行う。具体的には、ナビゲーション装置30は、読取部となるペン型装置10より受信した取得情報としての座標値を、1次情報としての緯度経度に変換し、その緯度経度を、2次情報としての通知用データに変換する変換部を有する。また、変換された通知用データをペン型装置10に送信する。さらに、ナビゲーション装置30は、自動車等に設置されて、目的地あるいは所望の経路等を入力することで、現在地から目的地までの経路を画像および音声等でナビゲーション(案内)する装置として機能してもよい。
【0017】
印刷媒体としての地図帳50は、赤外線を透過させる通常のインクで地図情報が印刷されるとともに、赤外線を吸収するインクにより光学ドットパターンが印刷されている。光学ドットパターンをペン型装置10が読み取ることにより、後述する方法で地図上における位置を座標値として得ることができる。
【0018】
図2は、地図帳50の所定のページに印刷された光学ドットパターンの詳細を説明する図である。この図に示すように、地図帳50の各ページには、図2中の左に示す図2(A)の一部を中央に拡大して示す図2(B)のように、例えば、0.3mm間隔で赤外線を吸収する直交する格子状の縦横線の中心点の上下左右のいずれか1箇所に配置されるドットが、地図情報とともに印刷されている。これらのドットは、図2の中の右にさらに拡大して示す図2(C)のように、格子の中心から上下左右のいずれかの方向に所定量だけずれて印刷されている。6×6=36ドットが集まって、1つの光学ドットパターンを構成し、そのパターンによって、パターン中央の座標値に変換できるようになっている。すなわち図2の例で示せば、36ドットの光学ドットパターンDP1は、その中心の4つのドットで囲まれる領域PC1を表すものとなる。領域PC1の1つの左の領域PC2を表す光学ドットパターンは、光学ドットパターンDP1を1列分の格子を左にずらした36ドットのパターンとなる。1ドットは4通りとなることから、1.8mm×1.8mmサイズの1つの光学ドットパターンには4の36乗通りの組み合わせが存在する。1つの光学ドットパターンは、地図帳50の所定のページの所定の位置を示す座標値に変換できる。
【0019】
なお、複数のページのうち、どのページが指定されたかを知る方法としては、例えば、光学ドットパターンにページに関する情報を格納する方法がある。また、全てのページに対して同一の座標系の位置情報を格納する方法もある。すなわち、全てのページを平面上に並べて大きな用紙とした場合に、この大きな用紙の左上隅が原点となるように座標系を設定することができる。
【0020】
ペン型装置10は、地図帳50の所定のページにおいて、地図帳50に印刷されているそれぞれの地点の光学ドットパターンを読み取る読取部として機能する。ペン型装置10は、ペン先が当接する部分の光学ドットパターンを読み取り、その光学ドットパターンを座標値に変換する。また、得られた座標値を、取得データとしてナビゲーション装置30に無線で送信する。
【0021】
また、ペン型装置10は、ナビゲーション装置30が送信する通知用データを無線で受信し、その通知用データに基づき、ユーザに通知する通知部を有する。ユーザに通知する方法としては、視覚、聴覚、嗅覚あるいは触覚等によりユーザが認識できるような各種の方法により出力されることでユーザに通知できる。また、通知用データは、段階的な値とされている。第1の実施の形態において、ペン型装置10の通知部は、光の色により通知用データを段階的に出力できるものとしている。
【0022】
図3は、ペン型装置10の外観を示す図である。この図3に示すように、ペン型装置10は、略円柱形状を有するハウジング11を有している。なお、ペン型装置10の形状は角柱形状など他の形状としてもよい。ハウジング11の底部の一部には、ボールペン等の筆記部材によって構成されるペン先12が設けられている。なお、このペン先12としては、ボールペンの芯等の筆記部材ではなく、実際には筆記されることのない非筆記部材により構成されるペン先12等を採用してもよい。なお、ペン先12の一端はハウジング11の内部で、後述する筆圧センサに接触されている。ハウジング11の底部のペン先12の近傍には、地図帳50に印刷された光学ドットパターンを読み取るための読取部の一部としての赤外線LED(Light Emitting Diode)13と、同じく読取部の一部としてのC−MOS(Complementary Metal−Oxide Semiconductor)カメラ14が設けられている。
【0023】
ハウジング11の側面部には、各色に発光できるものであって、文字情報または画像情報として各種情報を表示して確認できるLCD(Liquid Crystal Display)15が設けられている。LCD15のバックライトは、各色に点灯できるものとしている。LCD15の上部には、例えば、種々の音声により出力等するためのスピーカ16が設けられている。また、ハウジング11の底部側の側面部は、操作ボタン17が配置されている。
【0024】
なお、ユーザは、ハウジング11を把持し、地図中の読み取りたい位置にペン先12を接触させることで、その地図の所望の位置を読み取ることができる。このとき、赤外線LED13とC−MOSカメラ14によって読み取られた光学ドットパターンに基づいて、座標値が取得され、その座標値は、取得データとしてナビゲーション装置30に送信される。
【0025】
図4は、図3に示すペン型装置10の構成例を示すブロック図である。この図に示すように、ペン型装置10は、赤外線LED13、C−MOSカメラ14、LCD15、スピーカ16、操作ボタン17、CPU(Central Processing Unit)21、筆圧センサ22、画像処理部23、メモリ24、通信部25、および、音源部26を主要な構成要素としている。
【0026】
ここで、赤外線LED13は、CPU21の制御に基づいて、印刷媒体としての地図帳50の所定のページに赤外線を照射する。C−MOSカメラ14は、地図帳50から反射されてきた赤外線を受光し、光学ドットパターンを読み取る。
【0027】
図5は、地図帳50の所定のページの一部の断面構造を示す図である。この図に示すように、地図帳50のベースとなる紙部51の上には、赤外線を吸収するドットインク52によって、図2に示す光学ドットパターンが印刷されている。また、その上には、赤外線を透過する通常インク53によって、地図情報が印刷されている。赤外線LED13から射出された赤外線のうち、ドットインク52に照射された部分は吸収されてC−MOSカメラ14には入射されない。また、通常インク53に照射された部分は透過し、その後、ドットインク52以外の部分を通過する赤外線は、紙部51により反射され、C−MOSカメラ14に入射される。これにより、光学ドットパターンに応じた反転図形の赤外線画像がC−MOSカメラ14に入射される。
【0028】
LCD15は、ペン型装置10の通知部として機能すると共に、操作のための案内表示を行う。スピーカ16は、ペン型装置10の通知部として機能すると共に、音によって操作案内を可能としている。操作ボタン17は、ペン型装置10全体をオンオフさせるボタンである。
【0029】
CPU21は、ペン型装置10の各部を制御する。筆圧センサ22は、印加される圧力に応じて抵抗値が変化する感圧センサによって構成され、ペン先12が地図帳50に接触されて所定の内容が書き込まれる際の筆圧を検出すると、ONになる。また、ペン先12に圧力が印加されないときには、OFFになる。なお、この筆圧センサ22のON、OFF動作は、操作ボタン17によって図示をしない電源がONされているときに行われる。
【0030】
画像処理部23は、C−MOSカメラ14に入射された赤外線によって形成された光学ドットパターンに対応する反射した赤外線画像データを入力して画像処理を施すことにより、光学ドットパターンに含まれている情報(座標値)を抽出し、CPU21に供給する。
【0031】
メモリ24は、フラッシュメモリまたは他の記憶媒体によって構成されており、CPU21が実行する基本的なプログラムおよび定数を格納している。また、メモリ24は、CPU21が演算処理を実行する際に、演算途中のプログラムまたはデータを一時的に格納する、あるいは、CPU21からの制御指令に基づいて通信部25からの通信情報を一時的に記憶する。
【0032】
通信部25は、受信部および送信部の両方として機能する。通信部25は、無線通信、例えば、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))等の規格に基づいて、ナビゲーション装置30との間で、アンテナを介して情報を授受する。なお、無線通信の代わりに、例えば、USB(Universal Serial Bus)等のケーブルを用いて、ナビゲーション装置30とペン型装置10とを有線接続し、情報を授受するようにしてもよい。しかし、無線で接続した場合には、よりペン型装置10を使用しやすいものとすることができる。
【0033】
音源部26は、CPU21にて処理された音響データ(例えば、圧縮処理が施されているデータ)を、再生可能な音響信号に変換する。つまり、音源部26は、デコーダとして機能する。音源部26にて変換された再生可能な音響信号(アナログ信号)は、アンプ(不図示)にて増幅され、スピーカ16から音響として出力される。
【0034】
図6は、ナビゲーション装置30の構成を示すブロック図である。本実施の形態において、ナビゲーション装置30は、入力部31、通信部32、記憶部33、画像処理部34、表示部35および情報処理部36等を主要な構成要素としている。
【0035】
入力部31は、ナビゲーション装置30に指示を与えるためのデバイスである。この入力部31は、ボタン、リモートコントローラおよびタッチパネル等のいずれかまたは複数の入力部材を用いて構成されることができる。
【0036】
通信部32は、ナビゲーション装置30とペン型装置10との間の通信を行う。そのため、ペン型装置10の通信部25と同じ規格に基づいて通信を行うことができるように構成されている。また、通信部32は、外部と通信することにより、例えば、地図情報や渋滞情報等の各種の情報を得ることができる。
【0037】
記憶部33は、各種情報、データまたはプログラム等のいずれか1つあるいは複数を記憶しておく部分であり、HDD、フラッシュメモリ、ROMおよびRAM等の中から1つあるいは複数を採用できる。記憶部33は、情報処理部36が各部を制御するための制御プログラムおよび各定数を記憶したり、各種デバイスとの通信情報を一時的に記憶したりできる。また、記憶部33は、各地点における通知用データを作成するための変換テーブルを記憶できる。また、記憶部33が追加データの書き込みが可能な追加記憶領域を有する場合には、変換テーブル等の情報を更新することができる。
【0038】
画像処理部34は、情報処理部36から入力された画像データを、出力可能な画像信号に変換する。つまり、画像処理部34は、デコーダとしての役割を有し、その画像信号は、表示部35にて画像として出力される。
【0039】
表示部35は、液晶ディスプレイ等から好適に構成される。また、画像処理部34にて変換された映像信号が表示部35に入力されると、表示部35にはその映像信号に基づく映像を表示出力できる。
【0040】
情報処理部36は、ナビゲーション装置30の制御を行う制御部である。情報処理部36は、記憶部33に記憶されている制御プログラムを読み出して、実行することにより動作する。また、情報処理部36は、通信部32にて受信した取得データを取得し、記憶部33にて記憶されている変換データベース37に基づき、取得データを緯度経度に変換し、緯度経度を通知用データに変換する。
【0041】
変換データベース37は、ペン型装置10から得られた、地図帳50に印刷されている光学ドットパターンに基づき生成された座標値を、緯度経度の情報に変換するため、および、地図帳50に印刷されている所定の緯度経度の地点に対応する通知用データに変換するための変換テーブルである。変換データベース37は、たとえば、複数の条件に関連づけられた通知用データを有し、ユーザが2つの複数の条件の中から所望の条件を選択できるようにすることができる。すなわち、「渋滞」に関する情報の例で言えば、ユーザが条件として「渋滞」を選択すると、ペン型装置10のペン先12が接触する地図上の位置において、「渋滞」が生じているか否かについての段階的な通知用データがペン型装置10へ送信される。
【0042】
通知用データは、各条件および緯度経度にひも付けられたデータである。したがって、条件が複数ある場合には、1つの緯度経度に複数の通知用データが存在する。例えば、ある所定の緯度経度にひも付けられた条件として、渋滞、標高、道幅、天気、温度、および店舗の営業可否等のいずれか2つまたは3つ以上の条件がある。また、各条件は、段階的な通知用データとされている。例えば、渋滞の場合には、渋滞が何kmあるかにより、「渋滞」、「混雑」および「通常」に分けられ、図7に示される変換テーブルのように段階的な通知用データが記憶されている。
【0043】
次に、第1の実施の形態の動作について図8から図11を参照しながら説明する。第1の実施の形態では、ユーザは、ペン型装置10で示す経路の道路状況等を調べる。例えば、本実施の形態では、ユーザが、図8の地点61から地点65までの渋滞状況を調べるために、ナビゲーションシステム1を用いる。そこで、ユーザは、まずナビゲーション装置30の入力部より、知りたい条件として、「渋滞」を選択する。
【0044】
ペン型装置10は、操作ボタン17により動作可能となっている状態とする。その場合、ペン型装置10は、筆圧センサ22がONになっているか否かを判定する(図9のステップS101)。ユーザがペン型装置10のペン先12を地図帳50に接触させると、筆圧センサ22がONの状態になる(ステップS101においてYES)。本実施の形態では、ユーザが地点61にペン先12を当接させると、CPU21は、ステップS101においてYESと判断する。
【0045】
ステップS101においてYESの場合には、CPU21は、赤外線LED13によって赤外線を照射させる。すると、C−MOSカメラ14が光学ドットパターンの読み取りを開始する(ステップS102:読取ステップ)。
【0046】
CPU21は、画像処理部23に入力された、C―MOSカメラ14から供給される光学ドットパターンに含まれる6×6のドットの像を特定し、その特定した6×6のドットの組合せに1対1に対応する座標値、すなわちペン先12が接触した接点の座標値(読み取った座標パターンに1対1に対応する座標値)を演算する(ステップS103:変換ステップ)。
【0047】
次に、CPU21は、得られた座標値を通信部25に供給する。通信部25は、その座標値をナビゲーション装置30の通信部32へ送信する(ステップS104)。
【0048】
ナビゲーション装置30の情報処理部36は、ペン型装置10から座標値を受信したか否かを判定する(図10のステップS201)。通信部32で座標値を受信した場合には(ステップS201においてYES)、その座標値を情報処理部36は、変換データベース37中の変換テーブルに基づき、緯度経度の情報に変換し(ステップS203:変換ステップ)、その後または同時に、緯度経度の情報に関連づけられた通知用データに変換する(ステップS203:変換ステップ)。そして、情報処理部36は、その通知用データのうち、ユーザが選択した条件に適合する通知用データを、通信部32からペン型装置10へ送信する(ステップS204)。例えば、本実施の形態では、ユーザの知りたい情報が渋滞情報であり、地点61において渋滞が生じていないので、図7に示す変換テーブルに基づきペン型装置10のLCD15を青く発光させる、という通知用データを送信する。
【0049】
ペン型装置10のCPU21は、通信部25が通知用データを受信したか否かを判定する(図11のステップS110)。通信部25を介して通知用データを受信した場合には、CPU21は、その通知用データを受け取った後、その通知用データに基づき、通知部としてのLCD15を所望の色に点灯させる(ステップS111:通知ステップ)。例えば、本実施の形態では、ナビゲーション装置30から、LCD15を青く発光させるための通知用データを通信部25が受信したので、CPU21は、LCD15を青く発光させる。
【0050】
以上に説明したように、地図帳50の所望の位置にペン型装置10のペン先12を当接させることで、その位置におけるユーザが知りたい条件の情報を、ペン型装置10が受領することができる。そのため、ユーザは、画面のスクロールなどをすることなく、ペン先12が接触している位置の状況を把握できる。
【0051】
本実施の形態において、ユーザが地図帳50の地点61から地点65までをなぞる場合について説明する。ここで、地点62から地点63において「混雑」が生じ、地点63から地点64にかけて20km以上の「渋滞」が生じているとする。また、地点64から地点65は、「混雑」も「渋滞」も生じていないものとする。そのような場合には、ペン型装置10のLCD15は、地点61から地点62までをなぞる間には青く発光し、地点62から地点63までをなぞる間には黄色く発光し、地点63から地点64までをなぞる間には赤く発光し、そして、地点64から地点65までをなぞる間に青く発光する。
【0052】
すなわち、ペン先12の移動動作が連続して行われる場合、すなわち、ペン型装置10のペン先12で経路をなぞる場合に、そのなぞられた経路状況を知ることが出来る。さらに、本実施の形態では、渋滞情報についてのみを検索するものとしているが、複数の条件を指定してもよい。また、複数の条件を指定する場合に、それぞれの条件ごとに通知方法を変えても良い。例えば、ある条件は、LCD15の色で通知し、他の条件はスピーカ16から音で通知してもよい。
【0053】
また、本発明の第1の実施の形態によれば、ユーザに通知するための通知用データが段階的なデータであるため、ユーザは、より適切な経路を選択できる。例えば、どの道路においても渋滞が発生しているが、より渋滞の少ない道路を選択したい場合に適用できる。
【0054】
(第2の実施の形態)
以下、本発明の第2の実施の形態について、図12から図14を参照しながら説明する。なお、図1〜図6、図9および図11は、第2の実施の形態にも共通するため、説明の際、適宜これらの図面を参照する。しかし、第2の実施の形態の情報通知システム1A(図示省略)では、第1の実施の形態の地図帳50の代わりに、図12に図示するようなスケジュール帳50Aを用いる。また、第1の実施の形態のナビゲーション装置30の代わりに、ホストコンピュータ30A(図示省略)が用いられる。スケジュール帳50Aには、地図帳50と同様に、光学ドットパターンが赤外線吸収インクにより形成されている。なお、各図において、第1の実施の形態と同一要素には、同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0055】
第2の実施の形態においては、通知用データは、例えば会社等における社員のスケジュールにひも付けられたデータである。したがって、この例では、ある所定の日時の欄にペン型装置10のペン先12を当接させると、所望の社員のスケジュールデータがその日時データにひもづけされているので、その日時に所望の社員の都合がよいかを把握できる。また、変換テーブルは、図13示すように各社員のスケジュールに基づき、都合が悪い社員が2人以下の場合には、LCD15が青く点灯し、3人〜5人の社員の都合が悪い場合には、LCD15が黄色く点灯し、6人以上の社員の都合が悪い場合には、LCD15が赤の点灯状態となり、リーダや議長の都合が悪い場合には、ペン型装置10のスピーカ16が警告音を鳴らすような通知を行うための通知用データである。
【0056】
次に第2の実施の形態の動作について説明する。図14は、第2の実施の形態におけるホストコンピュータ30Aの動作を説明するためのフローチャートである。第2の実施の形態では、ユーザは、会議に出席する社員が全員集まることができる日を調べるために、ユーザが情報通知システム1Aを用いる。そこで、ユーザは、まずホストコンピュータ30Aの入力部31より、知りたい条件として、会議に出席するべき社員を選択する。
【0057】
ペン型装置10がそのペン先12の触れている位置を座標値として取得し、ホストコンピュータ30Aに送信するまでのステップ(ステップS101〜ステップS104)は、第1の実施の形態と同様であるため省略する。
【0058】
ホストコンピュータ30Aの情報処理部36は、ペン型装置10から座標値を受信したか否かを判定する(ステップS211)。通信部32で座標値を受信した場合には(ステップS211においてYES)、その座標値に対応する日時に変換し(ステップS212:変換ステップ)、その日時に関連づけられた各社員のスケジュールを参照し、選択された社員のうち何人のスケジュールに既に予定があるかを確認する。そして、その人数に応じた通知用データを作成する(ステップS213:変換ステップ)。
【0059】
そして、情報処理部36は、その通知用データを通信部32からペン型装置10へ送信する(ステップS214)。
【0060】
ペン型装置10のCPU21は、通信部25が通知用データを受信したか否かを判定する(ステップS110)。通信部25を介して通知用データを受信した場合には、CPU21は、その通知用データを受け取り、その通知用データに基づき、LCD15を所定の色で点灯させる(ステップS111)。例えば、本実施の形態では、4人の都合が悪い場合に、ホストコンピュータ30Aの情報処理部36は、LCD15を黄色にて点灯させるための通知用データを通信部32からペン型装置10の通信部25へ送信する。そのため、CPU21は、LCD15を黄色にて点灯させる(通知ステップ)。
【0061】
以上に説明したように、本発明の第2の実施の形態では、各社員のスケジュールを参照しなくても、その日時をペン型装置10のペン先12で触れることにより、何人の都合が悪いか、および議長などの都合が悪いか否かについて、一度に把握することができる。また、そのスケジュールを、筆記具のペン型装置10のペン先12を用いてそのままスケジュール帳50Aに書き込むことが可能である。
【0062】
(第3の実施の形態)
以下、本発明の第3の実施の形態について、図15から図17を参照しながら説明する。なお、図1〜図6、図9および図11は、第3の実施の形態にも共通するため、説明の際に、適宜これらの図面を参照する。しかし、第3の実施の形態の情報通知システム1B(図示省略)では、第1の実施の形態の地図帳50の代わりに、図15に図示するようなカタログ50B(図示省略)を用いる。また、第1の実施の形態のナビゲーション装置30の代わりに、ホストコンピュータ30B(図示省略)が用いられる。カタログ50Bには、地図帳50と同様に、光学ドットパターンが赤外線吸収インクにより形成されている。なお、各図において、第1の実施の形態と同一要素には、同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0063】
第3の実施の形態においては、通知用データは、カタログ50B中の商品の在庫数を通知するためのデータである。例えば、ある所定の商品の所定のサイズのみではなく、近いサイズについても在庫を知りたい場合に、その商品ページの所望のサイズの欄をペン型装置10のペン先12でタッチする。すると、その商品の所望のサイズにひも付けられたデータとして、図16に示すような変換テーブルが採用されることで、在庫が無い場合には、LCD15が赤く点灯し、残り3個以下しか在庫がない場合には、LCD15が黄色く点灯し、十分な在庫がある場合には、LCD15を青く点灯することで通知を行うための通知用データが採用される。
【0064】
次に第3の実施の形態の動作について説明する。図17は、第3の実施の形態におけるホストコンピュータ30Bの動作を説明するフローチャートである。
【0065】
第3の実施の形態では、ユーザは、ペン型装置10で示す商品の在庫を調べる。例えば、本実施の形態では、図15のようなカタログ50Bがある場合に、ユーザが、ある商品についてMサイズの色違いの商品について在庫を調べるために、情報通知システム1Bを用いる。
【0066】
ペン型装置10がそのペン先12の触れている位置を座標値として取得し、ホストコンピュータ30Bに送信するまでのステップ(ステップS101〜ステップS104)は、第1の実施の形態と同様であるため省略する。
【0067】
ホストコンピュータ30Bの情報処理部36は、ペン型装置10から座標値を受信したか否かを判定する(ステップS221)。通信部32で座標値を受信した場合には(ステップS201においてYES)、その座標値に対応する商品データに変換し(ステップS222:変換ステップ)、その後、その商品の在庫状況を参照し、その在庫数に応じた通知用データを作成する(ステップS223:変換ステップ)。
【0068】
そして、情報処理部36は、その通知用データを通信部32からペン型装置10へ送信する(ステップS224)。
【0069】
ペン型装置10のCPU21は、通信部25が通知用データを受信したか否かを判定する(ステップS110)。通信部25を介して通知用データを受信した場合には、CPU21は、その通知用データを受け取りLCD15に出力する(ステップS111:通知ステップ)。すなわち、通知部となるLCD15では、その通知用データに基づき、所定の色でLCD20を点灯することとなる。
【0070】
本発明の第3の実施の形態では、ユーザが、ある商品についてサイズあるいは色違いの商品欄をなぞる。すると、各製品について在庫がどのくらいあるかに応じて、在庫が無い商品をなぞっている間は、LCD15が赤く点灯し、残り1〜3個のみ在庫がある商品をなぞっている間は、LCD15が黄色く点灯し、十分な在庫がある商品部分をなぞっている間は、LCD15が青く点灯する。
【0071】
以上に説明したように、各商品について在庫を確認しなくても、そのカタログをみながらペン型装置10で触れることにより、所望の製品について、在庫の有無だけではなく、その在庫量を視覚的に把握することができる。
【0072】
以上、本発明の第1の実施の形態、第2の実施の形態および第3の実施の形態について述べたが、本発明は、これらの実施の形態に限定されることなく、種々の変形が可能である。
【0073】
たとえば、各実施の形態において、ペン型装置10は、光学ドットパターンから座標値を得て、その得られた座標値を送信し、通知用データを受信して出力するものとしているが、このような形態に限らない。例えば、光学ドットパターン自身をペン型装置10からナビゲーション装置30、ホストコンピュータ30Aあるいはホストコンピュータ30Bに送信するものでもよい。また、座標値を1次情報となる緯度経度の情報、日時のデータ若しくは商品のデータに変換してペン型装置10からナビゲーション装置30、ホストコンピュータ30Aあるいはホストコンピュータ30Bに送信するものでもよい。なお、ペン型装置10が座標値を送信するようにすると、送信するデータの容量が小さくなるため好ましい。
【0074】
また、各実施の形態に係るナビゲーションシステム1、情報通知システム1A、あるいは情報通知システム1Bは、ナビゲーション装置30、ホストコンピュータ30Aあるいはホストコンピュータ30Bがペン型装置10と通信するものとしている。しかしこのような形態に限らず、ペン型装置10の内部で光学ドットパターンから通知用データに変換できる、すなわち、ペン型装置10内部で全ての処理が行われるナビゲーションシステム1、情報通知システム1A、あるいは情報通知システム1Bとしてもよい。
【0075】
また、各実施の形態において、変換テーブルは、ナビゲーション装置30、ホストコンピュータ30Aあるいはホストコンピュータ30Bの記憶部33に記憶されているものとしたが、このようなものに限らない。例えば、通信部32が変換テーブルのための情報をインターネットあるいはVICS等により外部から取得するようにしても良い。あるいは、通知用データを自分で入力あるいは変更できるようにしても良い。
【0076】
また、各実施の形態に係る地図帳50、スケジュール帳50Aおよびカタログ50Bは、図2のような赤外線を吸収する0.3mm間隔の格子上のドットが、赤外線を透過する情報とともに印刷されているものとしている。しかし、このようなものに限らず、座標値として得られるようなパターンであればよい。例えば、格子上の交点にもドットが位置するようなドットパターンとすることで、5の36乗のパターン種類ができる。また、例えば、6×6ドットで表示するのではなく、8×8ドットとして表示するような形態でも良い。また、直交格子ではなく、ひし形の格子としたり、あるいは、ドットの形状を変えてもよい。また、ドットで構成されていないパターンを用いてもよい。
【0077】
また、各実施の形態では、通知する方法としてLCD15の発光およびスピーカ16からの音響としているが、このような形態に限らない。たとえば、LCD15に文字および図等を表示するものとしてもよいし、ペン型装置10が振動などすることでユーザに通知するものでも良い。さらに、ペン型装置10のハウジング11部分の温度が変化するようなものでもよいし、あるいは、筆記できるペン先12でなぞる場合に、そのペン先12のインクの色が変化するようなものでもよい。また、LCD15の光の色、光の点滅およびスピーカ16からの音響の他にも、ランプ等を別に搭載し、そのランプ等から通知しても良い。また、ペン型装置10によって通知するものではなく、ナビゲーション装置30、ホストコンピュータ30Aまたはホストコンピュータ30Bからも通知するようなシステムとしてもよい。
【0078】
また、各実施の形態では、ペン型装置10が、赤、青および黄の光により所定の情報をユーザに段階的に通知するもの等としているが、色や通知方法を変化させるのではなく、その通知レベルを変化させるものとしてもよい。例えば、光で通知する場合に、光の強弱や点滅速度の違いにより段階的に通知しても良い。また別の例を挙げると、音で通知する場合には、音の音量あるいは、音の高さにより段階的に通知するものとしてもよい。このように、通知レベルを強弱および高さ等で変化させることで、より多くの段階について、わかりやすく通知できる。
【0079】
また、第1の実施の形態では、ナビゲーションシステム1における経路確認の例を、第2の実施の形態では、スケジュール確認の例を、そして第3の実施の形態では、在庫確認の例を挙げたが、本発明は、このような形態に限らず、その他の形態に用いることができる。例えば、ペン型装置10で光学ドットパターンが付されたカレンダーに予定を書き込む際に、天気予報および温度予想に関する通知用データに基づき、ペン型装置10がその天気や温度を通知するようなものとしてもよい。また、カラオケにおいて、歌うための曲を探す際に、自分の声の高さあるいは得意なジャンル等を指定することで、光学ドットパターンが付された曲目表の曲目を順になぞると、自分の歌えそうな曲を通知するようなシステムとしてもよい。また、店舗または病院等の一覧表に光学ドットパターンを付し、各店舗または病院と、その営業時間および営業日時とをひも付けし変換テーブルを用いることで、一覧表をなぞるだけでその一覧表をなぞった時に営業している店舗または病院を探すことが容易なシステムとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0080】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るナビゲーションシステムの一例を示すシステム図である。
【図2】図1に示すナビゲーションシステムを構成する地図帳を説明するための説明図で、(A)は、ユーザが見る地図帳の外観で、(B)は、図2の(A)の地図帳に付された光学パターンを説明する拡大図で、(C)は、図2の(B)の一部を拡大して光学パターンをより詳細に説明する拡大図である。
【図3】図1に示すナビゲーションシステムを構成するペン型装置の外観図である。
【図4】図3に示すペン型装置の構成例を示すブロック図である。
【図5】図3に示すペン型装置の読取原理を説明するための説明図である。
【図6】図1に示すナビゲーションシステムを構成するナビゲーション装置の構成例を示すブロック図である。
【図7】図1に示すナビゲーションシステム中のナビゲーション装置が有する変換テーブルである。
【図8】図1に示すナビゲーションシステムにおいて使用する地図帳の例で、ナビゲーション装置の動作を説明するための地図である。
【図9】図3に示すナビゲーションシステムにおいてペン型装置が座標値を送信するまでの動作を説明するためのフローチャートである。
【図10】図1に示すナビゲーションシステムにおいて、座標値を受信して通知用データを送信するまでの動作を説明するためのフローチャートである。
【図11】図1に示すペン型装置が通知用データを受信してそのデータを出力するための動作を説明するためのフローチャートである。
【図12】本発明の第2の実施の形態における情報通知システムにおいて使用するスケジュール帳の外観図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態における変換テーブルである。
【図14】本発明の第2の実施の形態におけるホストコンピュータの動作を説明するためのフローチャートである。
【図15】本発明の第3の実施の形態に係る情報通知システムにおいて使用するカタログページの一例を示す外観図である。
【図16】本発明の第3の実施の形態における変換テーブルである。
【図17】本発明の第3の実施の形態におけるホストコンピュータの動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0081】
1…ナビゲーションシステム(情報通知システム)、10…ペン型装置(電子ペン)、15…LCD(通知部)、16…スピーカ(通知部)、25…通信部、30…ナビゲーション装置(データ変換部)、50…地図帳(印刷媒体)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷媒体上の位置を示す座標値に変換可能なパターンが印刷された印刷媒体と、
上記パターンを読み取り、取得データを出力する電子ペンと、
上記電子ペンで取得した取得データを1次情報に紐付ける変換テーブルを利用して上記取得データを上記1次情報へ変換し、その1次情報と関連づけられたデータが保存されているデータベースと上記1次情報とから2次情報を形成し、その2次情報を上記電子ペンに通知するデータ変換部と、を有し、
上記電子ペンは、上記2次情報をユーザに通知する通知部を有することを特徴とする情報通知システム。
【請求項2】
1つの座標値に対して条件が異なる1以上の前記2次情報が関連づけられている場合に、
ユーザが所望する条件に一致する上記2次情報を出力することを特徴とする請求項1に記載の情報通知システム。
【請求項3】
前記通知部は、視覚、聴覚あるいは触覚の少なくとも1つに作用して、2次情報をユーザへ通知することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の情報通知システム。
【請求項4】
座標値に変換可能なパターンが印刷された印刷媒体の上記パターンを読み取り、取得データを出力する読取部と、
上記取得データが変換テーブルによって1次情報へ変換され、その1次情報に関連づけられたデータが保存されているデータベースと、上記1次情報とから形成された2次情報を受け取る通信部と、上記2次情報をユーザに通知する通知部と、を有することを特徴とする電子ペン。
【請求項5】
座標値に変換可能なパターンが印刷された印刷媒体の上記パターンを読み取り、取得データを生成する読取ステップと、
上記取得データを1次情報へ変換する変換ステップと、
読み取りされた位置に関連する通知情報をユーザに通知する通知ステップと、
を有することを特徴とする情報通知方法。

【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図13】
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【図14】
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【図16】
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【図17】
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【図1】
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【図2】
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【図8】
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【図12】
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【図15】
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【公開番号】特開2009−176104(P2009−176104A)
【公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−14845(P2008−14845)
【出願日】平成20年1月25日(2008.1.25)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000003595)株式会社ケンウッド (1,981)
【Fターム(参考)】