説明

携帯型端末装置

【課題】携帯型端末装置がネットワークを介して情報検索を行う際に、装置利便性を向上させることができる携帯型端末装置を提供する。
【解決手段】携帯型端末装置2が、内蔵する非接触型ICカードに記憶された情報を含む検索要求をナビゲーションサーバ装置4に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検索及び検索結果の表示方法に特徴を有する携帯型端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、非接触で情報を出力する手段を備えた携帯型端末装置がある。この手段が保持する情報は、ユーザが利用する店舗などに設置された外部装置において使用される。
また、一方で、非接触型ICカードに関する技術が、例えば、特許文献1,2に開示されている。
特許文献1には、非接触式のRFID(Radio Frequency Identification)ラベルにおいてRFIDラベルのICチップ内に利用者の国名、移動目的地、飛行機便名などの旅行情報を記録することが開示されている。また、特許文献2には、無線式カード情報リーダ/ライタに非接触型ICカードをかざすことにより、捜索商品の場所を表示端末に表示し、それと同時にアナウンスで捜索商品の所在を案内するシステムが開示されている。
ところで、近年のGPS(Global Positioning System)機能を備えた携帯型端末装置は、その現在地情報とユーザが入力したキーワードとを含む検索要求をナビゲーションサーバ装置に送信する。そして、ナビゲーションサーバ装置が、指定されたキーワードの他に、携帯型端末装置の現在位置を反映した検索結果を提供する。
【特許文献1】特開2003−123040号公報
【特許文献2】特開2000−222478号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の携帯型端末装置は、入力インターフェースが貧弱であり、キーワード入力に伴うユーザの負担が大きいという問題がある。
また、携帯型端末装置は、上述したようなユーザに関する情報を非接触で情報出力する手段を備えておらず、これらのカードの情報を携帯型端末装置で利用できないという問題がある。
【0004】
本発明は上述した従来技術の問題点を解決するために、携帯型端末装置がネットワークを介して情報検索を行う際に、装置利便性を向上させることができる携帯型端末装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した従来技術の問題点を解決し、上述した目的を達成するため、第1の観点の発明の携帯型端末装置は、ネットワークを介してデータ通信を行う通信手段と、非接触式により外部の装置に対して情報を出力する情報を記憶している記憶手段と、前記通信手段を介してネットワーク上のサーバに対して情報検索を行う際に、前記記憶手段に記憶している情報を検索要求データとして使用するように制御する制御手段とを有する。
【0006】
第1の観点の発明の携帯型端末装置は、好ましくは、前記制御手段は、前記通信手段を介してネットワーク上のサーバに対して情報検索を行う際に、前記記憶手段に記憶している情報をリスト表示し、当該リスト表示され選択された情報を前記情報検索の検索要求データとして送信制御する。
また、第1の観点の発明の携帯型端末装置は、好ましくは、前記記憶手段に記憶している情報は、非接触式により出力する外部の装置を設置している店舗に関する情報である。
【0007】
第2の観点の発明の携帯型端末装置は、ネットワークを介してデータ通信を行う通信手段と、非接触式により外部の装置に対して出力する情報を記憶している記憶手段と、前記通信手段を介してネットワーク上のサーバに対して位置情報を指定し、当該位置に対する周辺情報をサーバから取得して表示する際に、前記記憶手段に記憶している情報に基づいて当該取得した情報を表示制御する制御手段とを有する。
【0008】
第2の観点の発明の携帯型端末装置は、好ましくは、現在の携帯型端末装置の位置を取得する位置情報取得手段をさらに有し、前記制御手段は、ネットワーク上のサーバに対して位置情報を指定する場合に、前記位置情報取得手段により取得した情報を用いて指定する。
第2の観点の発明の携帯型端末装置は、好ましくは、前記記憶手段に記憶している情報は、非接触式により出力する外部の装置を設置している店舗に関する情報である。
第2の観点の発明の携帯型端末装置は、好ましくは、前記制御手段は、前記サーバから取得した情報を表示制御する際に、店舗に関連付けて記憶している情報も表示する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、携帯型端末装置がネットワークを介して情報検索を行う際に、装置利便性を向上させることができる携帯型端末装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態に係わる通信システムについて説明する。
<第1実施形態>
図1は、本実施形態の通信システム1の全体構成図である。
図1に示すように、通信システム1は、携帯型端末装置2とナビゲーションサーバ装置4とを有し、これらの間で通信を行う。
本実施形態では、単数の携帯型端末装置2を用いた場合を例示するが、実際には複数の携帯型端末装置2が用いられる。
【0011】
通信システム1では、非接触型IC カードに登録されているポイントカード情報を用いて、ナビゲーションサーバから受信した情報の選別を行い、ユーザの嗜好を反映させた検索結果を表示する。従って、ユーザは欲しい情報を即座に発見することが可能となる。
【0012】
[携帯型端末装置2]
図2は、本発明の実施形態に係わる携帯型端末装置1の機能ブロック図である。
図2に示すように、携帯型端末装置2は、例えば、通信部10、アンテナ12、表示部14、キー入力部16、音声処理部18、スピーカ20、マイク22、GPS部24、カードR/W部26、記憶部28および制御部30を有する。
携帯型端末装置2は、例えば、携帯電話やPDA(Personal Digital Assistant)などである。
【0013】
通信部10は、図1に示すナビゲーションサーバ装置4に対して、図示しない基地局を経由してアンテナ12を介して、検索条件データを送信したり、検索結果データを受信する。
表示部14は、GPSを利用した周辺情報検索を行うための情報や、検索結果等を表示する。
キー入力部16は、外部からの入力を受け付け、携帯型端末装置2の操作を行うための入力インタフェースである。
音声処理部18は、通話などの音声処理を行う。音声処理部18は、音声処理した音声信号をスピーカ20に出力したり、マイク22に入力される音声を信号処理する
GPS部24は、GPS処理により、携帯型端末装置2の位置に関するデータを取得する。
【0014】
カードR/W部26は、携帯型端末装置2が内蔵する非接触型ICカード40に対するデータ読み出し処理と、データ書き込み処理とを、例えば、非接触で行う。なお、携帯型端末装置2が接触型ICカードを内蔵している場合には、カードR/W部26は、接触方式で当該接触型ICカードとデータ入出力を行う。
非接触型ICカード40は、そのIC内に、例えば、図3に示すような店舗データSD_Cを記憶している。
店舗データSDは、例えば、携帯型端末装置2のユーザがポイントなどを溜めている店舗の店舗情報(例えば、店舗名)、店舗IDなどを示している。また、店舗データSDは、例えば、当該ユーザが溜めているポイント数などのデータも含んでいる。
本実施形態において、共通のポイントが溜められる店舗には同じ店舗IDが割り当てられている。
また、非接触型ICカード40は、例えば、店舗などにおいて、当該店舗のカードR/W装置との間で非接触方式でデータ(例えば、ポイントデータ)の書き込み処理および読み出し処理を行う。
【0015】
記憶部28は、GPS部24が取得した現在地データ、カードR/W部26が取得した非接触型ICカードデータや、制御部30が実行するプログラム等を記憶する。
制御部30は、記憶部28から読み出したプログラムを実行して携帯型端末装置2の動作を統括的に制御する。
【0016】
[ナビゲーションサーバ装置4]
ナビゲーションサーバ装置4は、例えば、図4に示すように店舗データSD_Sを記憶する。
図4に示すように、店舗データSD_Sは、店舗情報(店舗名)、店舗ID、ジャンルなどを対応付けて示している。
店舗データSD_Sは、店舗の位置データを保持し、当該位置データと携帯型端末装置2の現在位置データとを基に、ナビゲーションサーバ装置4あるいは携帯型端末装置2内で上記現在位置からの距離を算出する。
また、店舗データSD_S内の各店舗名には、その店舗のジャンルが対応付けられている。また、前述したように、共通のポイントが溜められる店舗には同じ店舗IDが割り当てられている。
【0017】
ナビゲーションサーバ装置4は、携帯型端末装置2から位置データと、店舗に関するデータとを受信すると、それらに対応した検索結果(店舗情報、店舗IDなど)を携帯型端末装置2に送信する。
【0018】
以下、通信システム1の動作例を説明する。
図5は、第1実施形態の通信システム1の動作例を説明するためのフローチャートである。
ステップST1:
ユーザによる携帯型端末装置2のキー入力部16の操作に応じて、制御部30はGPS周辺検索モードに移行させる。
【0019】
ステップST2:
携帯型端末装置2の制御部30は、カードR/W部26を介して非接触型ICカード40に記憶されている図3に示す店舗データSD_Cを読み出す。
そして、制御部30は、当該読み出した店舗データSD_Cを表示部14に店舗別ポイントカードリストD1として表示する。
【0020】
ステップST3:
ユーザが携帯型端末装置2のキー入力部16を操作して、表示部14に表示された店舗別ポイントカードリストD1から周辺で検索したい店舗を選択する。
ステップST4:
携帯型端末装置2の制御部30は、携帯型端末装置2の現在位置データをGPS部24から取得する。
制御部30は、当該取得した現在位置データと、ステップST3で選択した店舗の店舗名データとを含む検索要求を、通信部10を介してナビゲーションサーバ装置4に送信する。
【0021】
ステップST5:
ナビゲーションサーバ装置4は、図4に示す店舗データSD_Sを参照して、ステップST4で携帯型端末装置2から受信した現在位置データが示す現在位置から所定の範囲内にあり、且つ当該要求に含まれる店舗名データと一致する店舗の店舗IDを検索する。
また、ナビゲーションサーバ装置4は、店舗データSD_Sを参照して、当該検索要求に含まれる店舗とジャンルが同じ店舗の店舗情報を取得する。
ステップST6:
ナビゲーションサーバ装置4は、ステップST5で取得した店舗に関する情報を含む応答を携帯型端末装置2に送信する。
【0022】
ステップST7:
携帯型端末装置2の制御部30は、ステップST6で受信した店舗に関する情報を図5のD2に示すように表示部14に表示する。
このとき、表示部14に表示する店舗情報D2は、例えば、ステップST6でナビゲーションサーバ装置4から受信した店舗IDと、非接触型ICカード40が記憶している図3に示す店舗データSD_Cとを照合して、携帯型端末装置2のユーザがポイントを保持している店舗の店舗情報と、ポイントを保持していない店舗の店舗情報とを区別して示している。すなわち、店舗名ではなく、店舗IDで照合を行う。これにより、異なる店舗名だが、ポイントシステムが同じ店舗は同等に扱われる。
このとき、制御部30は、非接触型ICカード40の店舗データSD_Cに登録されている店舗に関する店舗情報を優先的に表示する。店舗情報D2では、店舗データSD_Cに登録されている店舗情報を画面上側に表示している。
【0023】
ステップST8:
ユーザが携帯型端末装置2のキー入力部16を操作して、ステップST7で表示部14に表示された店舗情報D2から、地図表示を希望する店舗を選択する。
そして、制御部30は、当該選択された店舗の店舗名および店舗IDを、通信部10を介してナビゲーションサーバ装置4に送信する。
【0024】
ステップST9:
ナビゲーションサーバ装置4は、図4に示す店舗データSD_Sを参照して、ステップST8で受信した店舗名および店舗IDに対応した位置データ等を取得する。
そして、ナビゲーションサーバ装置4は、当該取得した位置データ等を基に地図データを取得すると共に、ルートガイドデータを生成する。
ナビゲーションサーバ装置4は、上記地図データと、ルートガイドデータとを携帯型端末装置2に送信する。
【0025】
ステップST10:
携帯型端末装置2の制御部30は、ステップST9で送信され、受信した地図データを基に、現在地から店舗までの案内を行う案内画面D3を表示部14に表示する。すなわち、ルート案内を開始する。
【0026】
以上説明したように、通信システム1によれば、携帯型端末装置2において、非接触型ICカードの情報を用いて検索要求し、ナビゲーションサーバ装置4からの検索結果を画面表示する際に、非接触型ICカード40が記憶する店舗データSD_Cに基づいて、携帯型端末装置2のユーザがポイントを保持している店舗の店舗情報を、ポイントを保持していない店舗の店舗情報より優先させて表示する。そのため、情報検索が容易になると共に、ユーザの嗜好(属性)に適合した画面表示が可能になり、ユーザが希望する情報に短時間でアクセスできるようになる。本実施形態の場合には、ユーザは保持しているポイントカードを有効に利用することができる店舗を即座に発見することが可能となる。
また、ユーザが現在地周辺の地理に詳しくない場合であっても、検索要求に類似する周辺店舗情報(店舗名、店舗ID)をナビゲーションサーバから受信することで現在地周辺でポイントカードが利用できる店舗情報を得ることができる。また、複数のポイントカードを所持している場合、ポイントカードの利用頻度や、ポイント数の高い順番にソートすることができる。従って、ユーザは所持しているポイントカードを有効利用することができる。
【0027】
また、通信システム1では、ナビゲーションサーバ装置4において、指定した店舗が見つからなかった場合に備えて、同一ジャンルに属する店舗を検索し、携帯型端末装置2に送信していることから、ユーザは目的の店舗を容易に発見することが可能となる。この機能により、ユーザは周辺情報検索を行う際のキーワード入力の手間を省くことができる。これは、入力インタフェースが貧弱な携帯型端末装置2において効果が大きい。
【0028】
通信システム1では、携帯型端末装置2はナビゲーションサーバ装置4から検索要求に類似する周辺店舗情報(店舗名、店舗ID)を受信することで、非接触型ICカード40に登録されている店舗別ポイントカードがユーザの知りえない他の店舗でも共通利用できることを知ることができる。
【0029】
<第2実施形態>
本実施形態では、第1実施形態で説明した通信システム1において、携帯型端末装置2からナビゲーションサーバ装置4に、携帯型端末装置2の現在位置データと、ユーザが指定したジャンルデータとを送信し、全ジャンルがユーザによって指定された場合を説明する。
【0030】
図6は、第2実施形態の通信システム1の動作例を説明するためのフローチャートである。
ステップST21:
ユーザによる携帯型端末装置2のキー入力部16の操作に応じて、制御部30はGPS周辺検索モードに移行させる。
【0031】
ステップST22:
携帯型端末装置2の制御部30は、図6に示す検索画面D11を表示部14に表示する。
そして、ユーザが携帯型端末装置2のキー入力部16を操作して、表示部14に表示された検索画面D11上で「4.全ジャンル検索」を選択する。
【0032】
ステップST23:
携帯型端末装置2の制御部30は、携帯型端末装置2の現在位置データをGPS部24から取得する。
制御部30は、当該取得した現在位置データと、ステップST22の操作に応じた全ジャンル指定フラグデータとを含む要求を、通信部10を介してナビゲーションサーバ装置4に送信する。
【0033】
ステップST24:
ナビゲーションサーバ装置4は、図4に示す店舗データSD_Sを参照して、ステップST4で携帯型端末装置2から受信した現在位置データが示す現在位置から所定の範囲内にある全ジャンルの店舗の店舗IDを取得する。
ステップST25:
ナビゲーションサーバ装置4は、ステップST24で取得した店舗IDと、それに対応した店舗情報とを含む応答を携帯型端末装置2に送信する。
【0034】
ステップST26:
携帯型端末装置2の制御部30は、ステップST25で受信した情報を図6のD12に示すように表示部14に表示する。
このとき、表示部14に表示する店舗情報D12は、例えば、ステップST25でナビゲーションサーバ装置4から受信した店舗IDと、非接触型ICカード40が記憶している図3に示す店舗データSD_Cとを照合して、携帯型端末装置2のユーザがポイントを保持している店舗の店舗情報と、ポイントを保持していない店舗の店舗情報とを区別して示している。すなわち、店舗名ではなく、店舗IDで照合を行う。これにより、異なる店舗名だが、ポイントシステムが同じ店舗は同等に扱われる。
このとき、制御部30は、非接触型ICカード40の店舗データSD_Cに登録されている店舗に関する店舗情報を優先的に表示する。店舗情報D2では、店舗データSD_Cに登録されている店舗情報を画面上側に表示している。
【0035】
ステップST26以降の処理は、例えば、図5に示すステップST8〜10と同じである。
本実施形態によれば、非接触型ICカードに保持している店舗(よく利用する店舗)を中心に簡単な操作でナビ検索を行うことができる。
【0036】
<第3実施形態>
本実施形態では、第1実施形態で説明した通信システム1において、携帯型端末装置2からナビゲーションサーバ装置4に、携帯型端末装置2の現在位置データと、ユーザが指定したジャンルデータとを送信し、所定のジャンルがユーザによって指定された場合を説明する。
【0037】
図7は、第3実施形態の通信システム1の動作例を説明するためのフローチャートである。
ステップST31:
ユーザによる携帯型端末装置2のキー入力部16の操作に応じて、制御部30は、GPS周辺検索モードに移行させる。
【0038】
ステップST32:
携帯型端末装置2の制御部30は、図6に示す検索画面D11を表示部14に表示する。
そして、ユーザが携帯型端末装置2のキー入力部16を操作して、表示部14に表示された検索画面D11上で「3.ジャンル指定検索」を選択する。
これにより、制御部30は、図7に示す検索画面D21を表示部14に表示する。
そして、ユーザが携帯型端末装置2のキー入力部16を操作して、表示部14に表示された検索画面D21上で、任意のジャンルを指定(選択)する。
【0039】
ステップST33:
携帯型端末装置2の制御部30は、携帯型端末装置2の現在位置データをGPS部24から入力する。
制御部30は、当該入力した現在位置データと、ステップST22の操作に応じたジャンル指定フラグデータとを含む要求を、通信部10を介してナビゲーションサーバ装置4に送信する。
【0040】
ステップST34:
ナビゲーションサーバ装置4は、図4に示す店舗データSD_Sを参照して、ステップST4で携帯型端末装置2から受信した現在位置データが示す現在位置から所定の範囲内にある店舗のうち、受信したジャンル指定フラグデータが示すジャンルの店舗の店舗IDを取得する。
ステップST35:
ナビゲーションサーバ装置4は、ステップST34で取得した店舗IDと、それに対応した店舗情報とを含む応答を携帯型端末装置2に送信する。
【0041】
ステップST36:
携帯型端末装置2の制御部30は、ステップST25で受信した情報を図7のD22に示すように表示部14に表示する。
このとき、表示部14に表示する店舗情報D22は、例えば、ステップST35でナビゲーションサーバ装置4から受信した店舗IDと、非接触型ICカード40が記憶している図3に示す店舗データSD_Cとを照合して、携帯型端末装置2のユーザがポイントを保持している店舗の店舗情報と、ポイントを保持していない店舗の店舗情報とを区別して示している。すなわち、店舗名ではなく、店舗IDで照合を行う。これにより、異なる店舗名だが、ポイントシステムが同じ店舗は同等に扱われる。
このとき、制御部30は、非接触型ICカード40の店舗データSD_Cに登録されている店舗に関する店舗情報を優先的に表示する。店舗情報D2では、店舗データSD_Cに登録されている店舗情報を画面上側に表示している。
【0042】
ステップST36以降の処理は、例えば、図5に示すステップST8〜10と同じである。
本実施形態によれば、ナビゲーションサーバ装置4の検索において、携帯型端末装置2からジャンルを指定でき、検索範囲を絞ることができる。
【0043】
本発明は上述した実施形態には限定されない。
すなわち、当業者は、本発明の技術的範囲またはその均等の範囲内において、上述した実施形態の構成要素に関し、様々な変更、コンビネーション、サブコンビネーション、並びに代替を行ってもよい。
上述した実施形態では、本発明における「店舗に関連付けて記憶している情報」としてポイントカードを例示したが、それ以外の商品購入履歴などの情報を用いてもよい。
【0044】
また、上述した実施形態では、ナビゲーション検索を例にして説明しているが、これに限定するものではなく、ネットワーク上のサーバに対して行う情報検索に対しても非接触により情報を出力する手段に基づく情報を利用できる。
【0045】
また、上述した実施形態では、非接触により情報を出力する手段として非接触型ICカードを例示して説明しているが、ICカードに限定するものではない。
【0046】
また、上述した実施形態では、携帯型端末装置が内蔵する非接触型ICカードの情報を直接読み出して利用する例を説明しているが、これに限定するものではない。例えば、非接触により情報を出力する手段の情報がネットワーク上の管理サーバに保持されている場合、情報検索の要求を行う際に携帯型端末装置がその管理サーバから取得する方法、情報検索を行う際に検索サーバが管理サーバから取得する方法、検索サーバからの出力結果を表示する際に携帯型端末装置が管理サーバから取得する方法なども含むものである。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】図1は、本発明の実施形態の通信システムの全体構成図である。
【図2】図2は、本発明の実施形態に係わる携帯型端末装置の機能ブロック図である。
【図3】図3は、図2に示す非接触型ICカードが記憶する店舗データSD_Cを説明するための図である。
【図4】図4は、図1に示すナビゲーションサーバ装置が保持する店舗データSD_Sを説明するための図である。
【図5】図5は、本発明の第1実施形態の通信システムの動作例を説明するためのフローチャートである。
【図6】図6は、本発明の第2実施形態の通信システムの動作例を説明するためのフローチャートである。
【図7】図7は、本発明の第3実施形態の通信システムの動作例を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0048】
1…通信システム、2…携帯型端末装置、4…ナビゲーションサーバ装置、10…通信部、12…アンテナ、14…表示部、16…キー入力部、18…音声処理部、20…スピーカ、22…イヤホン端子、24…GPS部、26…カードR/W部、28…記憶部、30…制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介してデータ通信を行う通信手段と、
非接触式により外部の装置に対して情報を出力する情報を記憶している記憶手段と、
前記通信手段を介してネットワーク上のサーバに対して情報検索を行う際に、前記記憶手段に記憶している情報を検索要求データとして使用するように制御する制御手段と
を有する携帯型端末装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記通信手段を介してネットワーク上のサーバに対して情報検索を行う際に、前記記憶手段に記憶している情報をリスト表示し、当該リスト表示され選択された情報を前記情報検索の検索要求データとして送信制御する
請求項1に記載の携帯型端末装置。
【請求項3】
前記記憶手段に記憶している情報は、非接触式により出力する外部の装置を設置している店舗に関する情報である
請求項1に記載の携帯型端末装置。
【請求項4】
ネットワークを介してデータ通信を行う通信手段と、
非接触式により外部の装置に対して出力する情報を記憶している記憶手段と、
前記通信手段を介してネットワーク上のサーバに対して位置情報を指定し、当該位置に対する周辺情報をサーバから取得して表示する際に、前記記憶手段に記憶している情報に基づいて当該取得した情報を表示制御する制御手段と
を有する携帯型端末装置。
【請求項5】
現在の携帯型端末装置の位置を取得する位置情報取得手段
をさらに有し、
前記制御手段は、ネットワーク上のサーバに対して位置情報を指定する場合に、前記位置情報取得手段により取得した情報を用いて指定する
請求項4に記載の携帯型端末装置。
【請求項6】
前記記憶手段に記憶している情報は、非接触式により出力する外部の装置を設置している店舗に関する情報である
請求項4に記載の携帯型端末装置。
【請求項7】
前記制御手段は、前記サーバから取得した情報を表示制御する際に、店舗に関連付けて記憶している情報も表示する
請求項4に記載の携帯型端末装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−121143(P2007−121143A)
【公開日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−314670(P2005−314670)
【出願日】平成17年10月28日(2005.10.28)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】