説明

新規ジアリールアルケン誘導体及び新規ジアリールアルカン誘導体

【課題】N型カルシウムチャンネルに選択的に拮抗作用を有する新規化合物を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、下記式で表される化合物又はその類縁体、及び該化合物又はその類縁体を含有する神経因性疼痛、偏頭痛、内臓痛、癌性疼痛、脊髄損傷若しくは糖尿病に伴う疼痛、脳梗塞、脳出血の発症後急性期の虚血による脳障害、アルツハイマー、AIDS関連痴呆、パーキンソン氏病、進行性脳変性疾患、頭部損傷による神経障害、気管支喘息、不安定狭心症、過敏性大腸炎症疾患、薬物嗜癖禁断症状のいずれかの治療剤に関する。



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式(1)、(2)、(3)又は(4)で示されるジアリールアルケン誘導体、ジアリールアルカン誘導体及びそれらの医薬的に許容しうる塩。
【化1】



(式中、Aは -CH=CH-、-CH2-CH2-、-S-、-CH2-S-、-S-CH2-、-O-、-CH2-O-、-O-CH2-、-N(R17)-CH2-、-CH2- N(R17)-、-CH=CH-CH2-、-CH2-CH=CH-、-CH2-CH2-CH2-、-N(R17)-(CO)-、-(CO)-N(R17)-、-(CO)-、-(SO)-、-C(R18R19)-(ここでR17はH、低級アルキルおよびアリールを表し、R18及びR19はそれぞれ独立にH、低級アルキル、アリールおよび-C(O)OR15(ここでR15は低級アルキル又はアリールを表す。)から選択される)を表し;
a、b、cおよびdはそれぞれ独立してCR1あるいはCR2から選択され;
または、a、b、cおよびdのうちの1つはNであり;
各R1、R2及びR4は独立して、H、ハロゲン、-CF3、-OR14、-COR14、-SR14、-S(O)tR15、-N(R14)2、-NO2、-OC(O)R14、-CO2R14、-OCO2R14、-CN、-NR14COOR15、-SR15C(O)OR15または-SR15N(R16)2(ここでR14はH、低級アルキル、アリール、アリール低級アルキル基を表し、R15は低級アルキル又はアリールを表し、各R16は独立してHおよび-C(O)OR15から選択され、tは1または2である)から選択され;
R3はHを表し;
V−WはC=C、CH−CH、CH−N、またはN−CHを表し;
ZはC、CHまたはNから選択され(ただしZがCのとき点線で表される結合は二重結合となり、ZがCHまたはNのとき点線で表される結合は単結合となる);
nは0〜3を表し、
R5及びR6は独立してH、ハロゲン、-CF3、低級アルキル、アリールを表し;
またはR5及びR6は一緒になって=Oまたは=Sを表し;
Y1はOまたはSであり;
BはNR17a、-NR17a(CH2)vCHR21-、-(CH2)v-CHR21-を表し(ここでvは0から3を表し、R17aはH、低級アルキルおよびアリールを表し、R21はH、低級アルキル、アリール、ヒドロキシ低級アルキル、-CH2SH、-CH2CH2SCH3、-CH2(CO)NH2、-CH2CH2(CO)NH2、-(CH2)w-COOR29、-(CH2)w-NR29R30(ここでR29、R30はそれぞれ独立に水素原子または低級アルキル基を表し、wは0〜4を表す)、-(CH2)3NHC(NH2)=NH、ベンジル、4-ヒドロキシベンジル、3-インドイルメチル、5-イミダゾイルメチルを表す);
Gは-(CO)-、-(SO)-、-(SO2)-、または共有結合を表し;
mは0から6を表し;
Y2はCまたはSであり;
p及びqはそれぞれ独立に1、2または3から選択され;
R7及びR8はそれぞれ独立にH、低級アルキル、アリール、-(CO)R18a、-(CS) R18a、-(CO)N R18aR19a、-(CS)N R18aR19a(ここでR18aはH、低級アルキル、アリール、環中にヘテロ原子を含んでもよいシクロアルキル基を表し、R19aはH、低級アルキル、アリールを表し;またはR18aとR19aは一緒になってハロゲン、-CF3、低級アルキル、アリールを置換基として持ってもよいシクロアルキルを表す)、-(CO)OR20、-(CS)OR20(ここでR20は炭素数1から12のアルキル基、アリール、環中にヘテロ原子を含んでもよいシクロアルキル基を表す)または下記一般式(5)で表される基であり;
【化2】

(式中Y4及びY3はそれぞれO又はSを表し;sは0から6を表し;
EはNR22、CHR23を表し(ここでR22はH、低級アルキルおよびアリールを表し;R23はH、低級アルキル、アリール、ヒドロキシ低級アルキル、-CH2SH、-CH2CH2SCH3、-CH2(CO)NH2、-CH2CH2(CO)NH2、-CH2COOH、-CH2CH2COOH、-(CH2)4NH2、-(CH2)3NHC(NH2)=NH、ベンジル、4-ヒドロキシベンジル、3-インドイルメチル、5-イミダゾイルメチルを表す);
R24はH、低級アルキルおよびアリールを表し;
R25はH、低級アルキル、アリール、-OR18a、-(CO)R18a、-(CS) R18a、-(CO)N R18aR19a、-(CS)N R18aR19a、-(CO)OR20または-(CS)OR20(ここでR18a、R19a、R20は前述した基を表す)を表す。)
R9はH、低級アルキル、アリール、-(CO)R18a、-(CS) R18a、-(CO)N R18aR19a、-(CS)N R18aR19a、-(CO)OR20または-(CS)OR20(ここでR18a、R19a、R20は前述した基を表す)を表し;
R10はH、低級アルキルおよびアリールを表し;
R11はH、低級アルキルおよびアリールを表し;
R12はH、低級アルキル、アリール、-(CO)R18a、-(CS) R18a、-(CO)N R18aR19a、-(CS)N R18aR19a、-(CO)OR20、-(CS)OR20(ここでR18a、R19a、R20は前述した基を表す)又は下記一般式(6)で表されるような置換基を表し;
【化3】

(式中s1は1から6を表し;
Y3はOまたはSを表し;
R26はH、低級アルキルおよびアリールを表し;
R27はH、低級アルキル、アリール、-OR18a、-(CO)R18a、-(CS) R18a、-(CO)N R18aR19a、-(CS)N R18aR19a、-(CO)OR20、-(CS)OR20(ここでR18a、R19a、R20は前述した基を表す)を表す);
またはR11及びR12は窒素原子と一緒になって下記一般式(7)で表されるような置換基を表す。
【化4】

(ここでY3はOまたはSを表し、R27は前述した基を表する。))
【請求項2】
一般式(1)、(2)、(3)及び(4)中、
V−WがC=C、CH−CH、またはN−CHで表され;
ZはC、CHまたはNから選択され(ただしZがCのとき点線で表される結合は二重結合となり、ZがCHまたはNのとき点線で表される結合は単結合となる);
BがNR17a、CHR21、CH2CHR21で表され(ここでR17aはH、低級アルキルおよびアリールを表し、R21はH、低級アルキル、アリール、ヒドロキシ低級アルキル、-CH2SH、-CH2CH2SCH3、-CH2(CO)NH2、-CH2CH2(CO)NH2、-CH2COOH、-CH2CH2COOH、-(CH2)4NH2、-(CH2)3NHC(NH2)=NH、ベンジル、4-ヒドロキシベンジル、3-インドイルメチル、5-イミダゾイルメチルを表す);
R18aがH、低級アルキル、アリールで表され、R19aがH、低級アルキル、アリールで表され;またはR18aとR19aが一緒になってハロゲン、-CF3、低級アルキル、アリールを置換基として持ってもよいシクロアルキルで表され、R25及びR27がそれぞれH、低級アルキル、アリール、、-(CO)R18a、-(CS) R18a、-(CO)N R18aR19a、-(CS)N R18aR19a、-(CO)OR20または-(CS)OR20で表わされる請求項1記載のジアリールアルケン誘導体、ジアリールアルカン誘導体及びそれらの医薬的に許容しうる塩。
【請求項3】
一般式(1)、(2)、(3)及び(4)中、
Aが-CH=CH-、-CH2-CH2-、-S-、-CH2-S-、-S-CH2-を表し;
a、b、cおよびdがそれぞれCHを表し;
R3及びR4がそれぞれHを表し;
R5及びR6がそれぞれHを表し;
またはR5及びR6が一緒になって=Oを表し;
nが1または2を表し、
Y1がOを表し;
BがNR17a、CHR21、CH2CHR21を表し(ここでR21はH、低級アルキル、アリール、-CH2OHを表す);
Gが-(CO)-または共有結合を表し;
mが0から6を表し;
p及びqがそれぞれ1を表し;
R7及びR8がそれぞれ独立にH、低級アルキル、アリール、-(CO)R18a(ここでR18aはH、低級アルキル、アリールを表す)、-(CO)N R18aR19a、(ここでR19aはH、低級アルキル、アリールであり;またはR18aと一緒になってハロゲン、-CF3、低級アルキル、アリールを置換基として持ってもよいシクロアルキルを表す)、-(CO)OR20(ここでR20は炭素数1から12のアルキル基、アリール、環中にヘテロ原子を含んでもよいシクロアルキル基を表す)または下記一般式(8)で表される基であり;
【化5】

(式中Y4及びY3はそれぞれOを表し;sは1または2を表し;
EはCHR23を表し(ここでR23はHを表す);
R24はHを表し;
R25は-(CO)OR20を表す);
R9が-(CO)OR20を表し;
R10がHを表し;
R11がHを表し;
R12が下記一般式(9)で表されるような置換基を表し;
【化6】

(式中s1は2または3を表し;
Y3はOを表し;
R26はHを表し;
R27は-(CO)OR20を表す)
またはR11及びR12が窒素原子と一緒になって下記一般式(10)で表されるような置換基を表す請求項2記載のジアリールアルケン誘導体、ジアリールアルカン誘導体及びそれらの医薬的に許容しうる塩。
【化7】

(ここで、Y3は及びR27は上で定義したのと同じである。)
【請求項4】
一般式(1)中、Aが -CH=CH-、-CH2-CH2-を表し;
a、b、cおよびdがそれぞれCHを表し;
R1及びR2がそれぞれHを表し;
R3及びR4がそれぞれHを表し;
V−WがC=Cを表し;
nが2を表し;
R5及びR6がそれぞれHを表し;
Y1がOを表す請求項3記載のジアリールアルケン誘導体、ジアリールアルカン誘導体及びそれらの医薬的に許容しうる塩。
【請求項5】
一般式(1)、(2)、(3)及び(4)中、
V−WがC=C、CH−CH、またはN−CHで表され;
ZがC、CHまたはNから選択され(ただしZがCのとき点線で表される結合は二重結合となり、ZがCHまたはNのとき点線で表される結合は単結合となる);
Bが-(CH2)v-CHR21を表し(ここでvは2または3を表し、R21はH、低級アルキル、アリール、ヒドロキシ低級アルキル、-CH2SH、-CH2CH2SCH3、-CH2(CO)NH2、-CH2CH2(CO)NH2、ベンジル、4-ヒドロキシベンジル、3-インドイルメチル、5-イミダゾイルメチルを表す);
R18aがH、低級アルキル、アリールで表され、R19aがH、低級アルキル、アリールで表され;またはR18aとR19aが一緒になってハロゲン、-CF3、低級アルキル、アリールを置換基として持ってもよいシクロアルキルで表される請求項1記載のジアリールアルケン誘導体、ジアリールアルカン誘導体及びそれらの医薬的に許容しうる塩。
【請求項6】
一般式(1)中、
Aが -CH=CH-、-CH2-CH2-を表し;
a、b、cおよびdがそれぞれCHを表し;
R1、R2、R3、R4、R5及びR6がそれぞれHを表し;
V−WがC=Cを表し;
mが0を、nは2を表し;
Y1が酸素原子を表し、Gが共有結合を表し、
R7及びR8がそれぞれ独立にH、低級アルキル、-(CO) R18a(ここでR18aはH、低級アルキル、アリールを表す)、-(CO)OR20(ここでR20は炭素数1から12のアルキル基、アリールを表す)で表される請求項5記載のジアリールアルケン誘導体、ジアリールアルカン誘導体及びそれらの医薬的に許容しうる塩。
【請求項7】
下記一般式(11)で示されるジアリールアルケン誘導体、ジアリールアルカン誘導体及びそれらの医薬的に許容しうる塩。
【化8】

(式中、R28は炭素数1から12のアルキル基または炭素数3から12の環状アルキル基または環中にヘテロ原子を含んでもよいシクロアルキル基を表す。)
【請求項8】
下記一般式(1−A)で表されるジアリールアルケン誘導
体、ジアリールアルカン誘導体及びそれらの医薬的に許容しうる塩。
【化9】

(式中、Aは -CH=CH-、-CH2-CH2-、-S-を表し;
Bは-(CH2)v-CHR21-を表し(ここでvは0から3を表し、R21はH、低級アルキル、アリール、ヒドロキシ低級アルキル、-(CH2)w-COOR29、-(CH2)w-NR29R30(ここでR29、R30はそれぞれ独立に水素原子または低級アルキル基を表し、wは0〜4を表す)を表す);
Gは-(CO)-または共有結合を表し;
mは0から6を表し;
R7及びR8はそれぞれ独立にH、低級アルキル、アリール、-(CO)R18a(ここでR18aはH、低級アルキル、アリール、環中にヘテロ原子を含んでもよいシクロアルキル基を表す)、-(CO)OR20(ここでR20は炭素数1から12のアルキル基、アリール、環中にヘテロ原子を含んでもよいシクロアルキル基を表す)。
【請求項9】
下記式で示されるジアリールアルケン誘導体、ジアリールアルカン誘導体及びそれらの医薬的に許容しうる塩。
【化10】

【請求項10】
下記式で示されるジアリールアルケン誘導体、ジアリールアルカン誘導体及びそれらの医薬的に許容しうる塩。
【化11】

【請求項11】
下記一般式(1)、(2)、(3)又は(4)で表されるジアリールアルケン誘導体、ジアリールアルカン誘導体又はそれらを医薬的に許容しうる塩を有効成分とする疼痛、脳梗塞、脳出血の発症後急性期の虚血による脳障害、アルツハイマー、AIDS関連痴呆、パーキンソン氏病、進行性脳変性疾患、頭部損傷による神経障害、気管支喘息、不安定狭心症、過敏性大腸炎症疾患、薬物嗜癖禁断症状のいずれかの治療剤。
【化12】



(式中、Aは -CH=CH-、-CH2-CH2-、-S-、-CH2-S-、-S-CH2-、-O-、-CH2-O-、-O-CH2-、-N(R17)-CH2-、-CH2- N(R17)-、-CH=CH-CH2-、-CH2-CH=CH-、-CH2-CH2-CH2-、-N(R17)-(CO)-、-(CO)-N(R17)-、-(CO)-、-(SO)-、-C(R18R19)-(ここでR17はH、低級アルキルおよびアリールを表し、R18及びR19はそれぞれ独立にH、低級アルキル、アリールおよび-C(O)OR15(ここでR15は低級アルキル又はアリールを表す。)から選択される)を表し;
a、b、cおよびdはそれぞれ独立してCR1あるいはCR2から選択され;
または、a、b、cおよびdのうちの1つはNであり;
各R1、R2、R3及びR4は独立して、H、ハロゲン、-CF3、-OR14、-COR14、-SR14、-S(O)tR15、-N(R14)2、-NO2、-OC(O)R14、-CO2R14、-OCO2R14、-CN、-NR14COOR15、-SR15C(O)OR15または-SR15N(R16)2(ここでR14はH、低級アルキル、アリール、アリール低級アルキル基を表し、R15は低級アルキル又はアリールを表し、
各R16は独立してHおよび-C(O)OR15から選択され、tは1または2である)から選択され;
V−WはC=C、CH−CH、CH−N、またはN−CHを表し;
ZはC、CHまたはNから選択され(ただしZがCのとき点線で表される結合は二重結合となり、ZがCHまたはNのとき点線で表される結合は単結合となる)
nは0〜3を表し、
R5及びR6は独立してH、ハロゲン、-CF3、低級アルキル、アリールを表し;
またはR5及びR6は一緒になって=Oまたは=Sを表し;
Y1はOまたはSであり;
BはNR17a、-NR17a(CH2)vCHR21-、-(CH2)v-CHR21-を表し(ここでvは0から3を表し、R17aはH、低級アルキルおよびアリールを表し、R21はH、低級アルキル、アリール、ヒドロキシ低級アルキル、-CH2SH、-CH2CH2SCH3、-CH2(CO)NH2、-CH2CH2(CO)NH2、-(CH2)w-COOR29、-(CH2)w-NR29R30(ここでR29、R30はそれぞれ独立に水素原子または低級アルキル基を表し、wは0〜4を表する)、-(CH2)3NHC(NH2)=NH、ベンジル、4-ヒドロキシベンジル、3-インドイルメチル、5-イミダゾイルメチルを表す);
Gは-(CO)-、-(SO)-、-(SO2)-、または共有結合を表し;
mは0から6を表し;
Y2はCまたはSであり;
p及びqはそれぞれ独立に1、2または3から選択され;
R7及びR8はそれぞれ独立にH、低級アルキル、アリール、-(CO)R18a、-(CS) R18a、-(CO)N R18aR19a、-(CS)N R18aR19a(ここでR18aはH、低級アルキル、アリール、環中にヘテロ原子を含んでもよいシクロアルキル基を表し、R19aはH、低級アルキル、アリールを表し;またはR18aとR19aは一緒になってハロゲン、-CF3、低級アルキル、アリールを置換基として持ってもよいシクロアルキルを表す)、-(CO)OR20、-(CS)OR20(ここでR20は炭素数1から12のアルキル基、アリール、環中にヘテロ原子を含んでもよいシクロアルキル基、アリール低級アルキル基を表す)または下記一般式(5)で表される基であり;
【化13】

(式中Y4及びY3はそれぞれO又はSを表し;sは0から6を表し;
EはNR22、CHR23を表し(ここでR22はH、低級アルキルおよびアリールを表し;R23はH、低級アルキル、アリール、ヒドロキシ低級アルキル、-CH2SH、-CH2CH2SCH3、-CH2(CO)NH2、-CH2CH2(CO)NH2、-CH2COOH、-CH2CH2COOH、-(CH2)4NH2、-(CH2)3NHC(NH2)=NH、ベンジル、4-ヒドロキシベンジル、3-インドイルメチル、5-イミダゾイルメチルを表す);
R24はH、低級アルキルおよびアリールを表し;
R25はH、低級アルキル、アリール、-OR18a、-(CO)R18a、-(CS) R18a、-(CO)N R18aR19a、-(CS)N R18aR19a、-(CO)OR20または-(CS)OR20(ここでR18a、R19a、R20は前述した基を表す)を表す。)
R9はH、低級アルキル、アリール、-(CO)R18a、-(CS) R18a、-(CO)N R18aR19a、-(CS)N R18aR19a、-(CO)OR20または-(CS)OR20(ここでR18a、R19a、R20は前述した基を表す)を表し;
R10はH、低級アルキルおよびアリールを表し;
R11はH、低級アルキルおよびアリールを表し;
R12はH、低級アルキル、アリール、-(CO)R18a、-(CS) R18a、-(CO)N R18aR19a、-(CS)N R18aR19a、-(CO)OR20、-(CS)OR20(ここでR18a、R19a、R20は前述した基を表す)又は下記一般式(6)で表されるような置換基を表し;
【化14】

(式中s1は1から6を表し;
Y3はOまたはSを表し;
R26はH、低級アルキルおよびアリールを表し;
R27はH、低級アルキル、アリール、-OR18a、-(CO)R18a、-(CS) R18a、-(CO)N R18aR19a、-(CS)N R18aR19a、-(CO)OR20、-(CS)OR20(ここでR18a、R19a、R20は前述した基を表す)を表す);
またはR11及びR12は窒素原子と一緒になって下記一般式(7)で表されるような置換基を表す。
【化15】

(ここでY3はOまたはSを表し、R27は前述した基を表する。))
【請求項12】
一般式(1)、(2)、(3)及び(4)中、
V−WがC=C、CH−CH、またはN−CHで表され;
ZがC、CHまたはNから選択され(ただしZがCのとき点線で表される結合は二重結合となり、ZがCHまたはNのとき点線で表される結合は単結合となる);BがNR17a、CHR21、CH2CHR21で表され(ここでR17aはH、低級アルキルおよびアリールを表し、R21はH、低級アルキル、アリール、ヒドロキシ低級アルキル、-CH2SH、-CH2CH2SCH3、-CH2(CO)NH2、-CH2CH2(CO)NH2、-CH2COOH、-CH2CH2COOH、-(CH2)4NH2、-(CH2)3NHC(NH2)=NH、ベンジル、4-ヒドロキシベンジル、3-インドイルメチル、5-イミダゾイルメチルを表す);
R18aがH、低級アルキル、アリールで表され、R19aがH、低級アルキル、アリールで表され;または
R18aとR19aが一緒になってハロゲン、-CF3、低級アルキル、アリールを置換基として持ってもよいシクロアルキルで表され、、R25とR27がそれぞれH、低級アルキル、アリール、、-(CO)R18a、-(CS) R18a、-(CO)N R18aR19a、-(CS)N R18aR19a、-(CO)OR20または-(CS)OR20で表わされる請求項11記載のジアリールアルケン誘導体、ジアリールアルカン誘導体及びそれらの医薬的に許容しうる塩を有効成分とする疼痛、脳梗塞、脳出血の発症後急性期の虚血による脳障害、アルツハイマー、AIDS関連痴呆、パーキンソン氏病、進行性脳変性疾患、頭部損傷による神経障害、気管支喘息、不安定狭心症、過敏性大腸炎症疾患、薬物嗜癖禁断症状のいずれかの治療剤。
【請求項13】
請求項2〜4、7又は9のいずれか1項記載のジアリールアルケン誘導体、ジアリールアルカン誘導体又はそれらを医薬的に許容しうる塩を有効成分とする疼痛、脳梗塞、脳出血の発症後急性期の虚血による脳障害、アルツハイマー、AIDS関連痴呆、パーキンソン氏病、進行性脳変性疾患、頭部損傷による神経障害、気管支喘息、不安定狭心症、過敏性大腸炎症疾患、薬物嗜癖禁断症状のいずれかの治療剤。
【請求項14】
請求項5、6、8又は10のいずれか1項記載のジアリールアルケン誘導体、ジアリールアルカン誘導体又はそれらを医薬的に許容しうる塩を有効成分とする疼痛、脳梗塞、脳出血の発症後急性期の虚血による脳障害、アルツハイマー、AIDS関連痴呆、パーキンソン氏病、進行性脳変性疾患、頭部損傷による神経障害、気管支喘息、不安定狭心症、過敏性大腸炎症疾患、薬物嗜癖禁断症状のいずれかの治療剤。
【請求項15】
疼痛が、神経因性疼痛、偏頭痛、内臓痛、癌性疼痛、脊髄損傷若しくは糖尿病に伴う疼痛のいずれかである、請求項11〜14記載の治療剤。
【請求項16】
請求項1〜14のいずれか1項記載のジアリールアルケン誘導体、ジアリールアルカン誘導体又はそれらの医薬的に許容しうる塩を有効成分とする疼痛治療剤。
【請求項17】
請求項11記載のジアリールアルケン誘導体、ジアリールアルカン誘導体又はそれらの医薬的に許容しうる塩を有効成分とするN型カルシウムチャンネル拮抗剤。
【請求項18】
請求項12記載のジアリールアルケン誘導体、ジアリールアルカン誘導体又はそれらの医薬的に許容しうる塩を有効成分とするN型カルシウムチャンネル拮抗剤。
【請求項19】
請求項2〜4、7又は9のいずれか1項記載のジアリールアルケン誘導体、ジアリールアルカン誘導体又はそれらの医薬的に許容しうる塩を有効成分とするN型カルシウムチャンネル拮抗剤。
【請求項20】
請求項5、6、8又は10のいずれか1項記載のジアリールアルケン誘導体、ジアリールアルカン誘導体又はそれらの医薬的に許容しうる塩を有効成分とするN型カルシウムチャンネル拮抗剤。
【請求項21】
請求項1記載のジアリールアルケン誘導体、ジアリールアルカン誘導体又はそれらの医薬的に許容しうる塩を有効成分とする医薬組成物。
【請求項22】
請求項請求項2〜4、7又は9のいずれか1項記載のジアリールアルケン誘導体、ジアリールアルカン誘導体又はそれらの医薬的に許容しうる塩を有効成分とする医薬組成物。
【請求項23】
請求項5、6、8又は10のいずれか1項記載のジアリールアルケン誘導体、ジアリールアルカン誘導体又はそれらの医薬的に許容しうる塩を有効成分とする医薬組成物。

【公開番号】特開2009−167215(P2009−167215A)
【公開日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−112124(P2009−112124)
【出願日】平成21年5月1日(2009.5.1)
【分割の表示】特願2003−523203(P2003−523203)の分割
【原出願日】平成14年8月30日(2002.8.30)
【出願人】(000000066)味の素株式会社 (887)
【Fターム(参考)】