説明

標識表示装置

【課題】 走行中に運転者が道路標識を見落とすことを確実に防止することができる標識表示装置を提供する。
【解決手段】 走行中にスルー画撮影を行なうカメラ部11が、撮像部11_1からのアナログ画像信号をディジタル画像信号にA/D変換するA/D変換部11_2と、デジタルの画像信号を処理する信号処理部11_3と、信号処理部11_3からの画像データを格納するメモリ11_4と、撮像部11_1を駆動するためのタイミング信号を出力するタイミング信号発生部11_5と、標識表示装置10全体を制御するシステム制御部11_6とを備え、そのカメラ部11により得られた画像から道路標識を標識抽出部12で抽出し、抽出された道路標識を標識表示部13に一定時間表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車に搭載されて道路標識を表示する標識表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、乗用車やトラック等の車両に、車外の被写体を撮影するカメラを装着し、そのカメラで撮影された被写体を表わす画像データに基づく情報を運転者に報知する技術が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、走行中の車両に装着されたカメラで車両前方を所定の時間間隔で撮影して2枚の画像を得、これらの画像にパターン認識処理を施すことにより遠方にある不要な看板等の物体を除いて道路標識を抽出し、抽出された道路標識の種別を判別して音声や文字表示で運転者に報知する技術が提案されている。
【0004】
また、特許文献2には、車両に装着されたカメラで路面を撮影して横断歩道等の路面情報を得るとともに、その車両が走行している地点をナビゲーション装置で検出して位置情報を得、これら路面情報および位置情報を記憶しておき、再びこの地点を車両が走行した際にこれらの情報を読み出して、横断歩道等である旨を音声や文字表示で運転者に報知する技術が提案されている。
【特許文献1】特開2000−3438号公報
【特許文献2】特開2003−178397号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
道路上には、様々な絵柄や文字等で構成された案内標識,警戒標識,規制標識,指示標識等の道路標識が設置されており、運転者が走行中にこのような道路標識を見落とした場合、安全運転に支障をきたす恐れがある。このため、走行中に道路標識を見落とすことを防止するための技術は重要である。ここで、上述した特許文献1に提案された技術は、道路標識の種別を音声や文字表示で運転者に報知するものであるため、走行中に運転者が道路標識を見落とすことを確実に防止する点に欠けるという問題がある。
【0006】
また、特許文献2に提案された技術は、ある地点を再び車両が走行した際にその地点の路面情報および位置情報を読み出して、横断歩道等である旨を音声や文字表示で運転者に報知するものであるため、やはり走行中に運転者が道路標識を見落とすことを防止する点に欠けるという問題がある。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑み、走行中に運転者が道路標識を見落とすことを確実に防止することができる標識表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成する本発明の標識表示装置は、自動車に搭載されて道路標識を表示する標識表示装置であって、
走行中に撮影を繰り返すカメラ部と、
そのカメラ部での撮影により得られた画像から道路標識を抽出する標識抽出部と、
上記標識抽出部で抽出された道路標識を表示する標識表示部とを備えたことを特徴とする。
【0009】
本発明の標識表示装置は、走行中に撮影を繰り返すカメラ部により得られた画像から道路標識を抽出し、抽出された道路標識を表示するものであるため、運転者はその道路標識が設置された地点を走行した後であっても、その道路標識を構成する絵柄や文字等を視認することができる。従って、走行中に運転者が道路標識を見落とすことを確実に防止することができる。
【0010】
ここで、本発明の標識表示装置が、搭載された自動車の地理上の位置を認識する位置認識部と、
上記標識抽出部で抽出された道路標識を上記位置認識部で処理されたその道路標識の設置位置と対応づけて記憶する標識記憶部とを備え、
上記標識表示部は、この標識表示装置が搭載された自動車が上記標識記憶部に記憶された道路標識の設置位置を通過する際にその設置位置に対応づけられて記憶されている道路標識を表示するものであることが好ましい。
【0011】
このようにすると、自動車が標識記憶部に記憶された道路標識の設置位置を通過する際にその設置位置に対応づけられて記憶されている道路標識が標識表示部に表示される。従って、自動車が同じ経路を2回目以降に通過する際に、運転者が道路標識を見落とすことを確実に防止することができる。
【0012】
また、上記カメラ部での撮影により得られた画像から道路標識の文字を抽出する文字抽出部を備えたものであることも好ましい態様である。
【0013】
このようにすると、標識表示部に表示される道路標識の文字を点滅表示させたり異なる色で表示する等、文字が目立つような態様で表示することができるため、運転者にとって分かりやすい案内を行なうことができる。また、抽出した文字を、例えばカーナビゲーション装置の検索機能と組み合わせることで利便性を高めることができる。
【0014】
さらに、この標識表示装置が、目的地までの自動車の走行を案内するカーナビゲーション装置に組み込まれたものであることも好ましい。
【0015】
本発明の標識表示装置が、カーナビゲーション装置に組み込まれたものであると、目的地までの自動車の走行の案内の表示に加え、走行中にカメラ部により得られた画像から抽出された道路標識の表示を行なうことができる。このため、運転者は道路標識が設置された地点を走行した後であっても、その道路標識を構成する絵柄や文字等を確実に視認することができ、従って目的地までの自動車の走行の案内に加え運転者が道路標識を見落とすことを確実に防止することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、走行中に運転者が道路標識を見落とすことを確実に防止することができる標識表示装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0018】
図1は、本発明の第1実施形態の標識表示装置が搭載された自動車を示す図、図2は、図1に示す標識表示装置の構成を示すブロック図である。
【0019】
図1に示す自動車1には、本発明の第1実施形態である標識表示装置10が搭載されている。この標識表示装置10には、カメラ部11と、標識抽出部12と、標識表示部13とが備えられている。
【0020】
カメラ部11は、走行中に車外の被写体の撮影を繰り返すものであって、このカメラ部11には、図2に示す撮像部11_1が備えられている。この撮像部11_1には、撮影レンズと、その撮影レンズを経由して入射してきた被写体光を結像させてアナログの画像信号に変換する撮像素子(CCD)が備えられている。
【0021】
また、このカメラ部11には、撮像部11_1からのアナログ画像信号をディジタルの画像データにA/D変換するA/D変換部11_2と、A/D変換部11_2からのデジタルの画像データが表わす被写体像のホワイトバランスを合わせるとともにその被写体像の階調特性における直線の傾き(γ)を調整し、さらにデジタルの画像信号を増幅する信号処理部11_3が備えられている。
【0022】
さらに、カメラ部11には、信号処理部11_3からの画像データを格納するメモリ11_4が備えられている。
【0023】
また、カメラ部11には、タイミング信号発生部11_5と、システム制御部11_6が備えられている。タイミング信号発生部11_5には、システム制御部11_6からの制御信号が入力される。このタイミング信号発生部11_5は、システム制御部11_6から入力された制御信号に基づいて、撮像部11_1を駆動するためのタイミング信号を出力する。システム制御部11_6は、このカメラ部11全体の制御を行なうとともに、以下に説明する標識抽出部12および標識表示部13の制御を行なう。
【0024】
標識抽出部12は、カメラ部11での撮影により得られた画像データが表わす画像から道路標識を抽出する。
【0025】
標識表示部13は、標識抽出部12で抽出された道路標識を表示する。また、この標識表示部13には、信号処理部11_3から、例えば1秒間に15回もしくは30回繰返し画像データが送られる。これにより、走行中に撮影されるスルー画が表示される。
【0026】
図3は、標識表示部に表示されるスルー画の一例を示す図である。
【0027】
図3に示す標識表示部13の画面13aには、走行中にカメラ部11で撮影されるスルー画(撮影領域)Aが表示されている。ここで、標識抽出部12は、このスルー画Aの中に道路標識があるか否かを監視し、道路標識がある場合はその道路標識を抽出する。抽出方法としては、例えば、スルー画Aのうちの所定の範囲内を抽出領域Bとし、スルー画を2値化してエッジ抽出を行ない、次いでパターンマッチングを行なう。さらに、あらかじめ登録されているパターンと一致した場合に道路標識であると判定する。ここでは、抽出領域Bに道路標識B1が含まれており、この道路標識B1が標識抽出部12で抽出されて標識表示部13に表示される。
【0028】
図4は、標識抽出部で抽出されて標識表示部に表示された道路標識の一例を示す図である。
【0029】
図4に示す標識表示部13の画面13aには、道路標識B1が表示されている。この道路標識B1は、具体的には交差点案内標識であり、この交差点案内標識には、交差点までの距離を示す数値「200m」と、交差する通りの名称を示す文字「山手通り」と、道路の路線番号を示す数字「1」,「317」と、進む方向を示す3つの矢印と、左右に進んだ方面にある地名を示す文字「大橋」,「大崎」と、直進した遠地方面,近地方面にある地名を示す文字「日本橋」,「桜田門」とが示されている。
【0030】
図5は、図2に示す標識表示装置で実行される処理ルーチンのフローチャートである。
【0031】
先ず、ステップS11において、カメラ部11でスルー画撮影を行なう。次いで、ステップS12において、標識抽出部12で道路標識の抽出を行なう。
【0032】
ステップS13では、道路標識が抽出されたか否かが判定される。道路標識が抽出されていないと判定された場合はステップS11に戻る。一方、道路標識が抽出されたと判定された場合はステップS14に進む。ステップS14では、カメラ部11で静止画撮影を行なう。さらに、ステップS15において、撮影した静止画を一定時間標識表示部13に表示してステップS11に戻る。
【0033】
第1実施形態の標識表示装置10は、走行中にスルー画撮影を行なうカメラ部11により得られた画像から道路標識を標識抽出部12で抽出し、抽出された道路標識を標識表示部13に一定時間表示するものである。このため、運転者はその道路標識が設置された地点を走行した後であっても、その道路標識を構成する絵柄や文字等を確実に視認することができる。従って、走行中に運転者が道路標識を見落とすことを確実に防止することができる。
【0034】
図6は、本発明の第2実施形態の標識表示装置の構成を示すブロック図である。
【0035】
尚、図1に示す標識表示装置10の構成要素と同じ構成要素には同一の符号を付し、異なる点について説明する。
【0036】
図6に示す標識表示装置20は、図1に示す標識表示装置10と比較し、位置認識部21と標識記憶部22が追加されている点と、標識表示部13が標識表示部23に置き換えられている点とが異なっている。
【0037】
位置認識部21は、搭載された自動車の地理上の位置を認識するものであり、GPS(Global Positioning System)衛星からのGPS信号を受信して得られたGPS位置(現在位置)を認識する。
【0038】
標識記憶部22は、標識抽出部12で抽出された道路標識を位置認識部21で処理された道路標識の設置位置と対応づけて記憶する。
【0039】
標識表示部23は、この標識表示装置20が搭載された自動車1が標識記憶部22に記憶された道路標識の設置位置を通過する際に、その設置位置に対応づけられて記憶されている道路標識を表示する。
【0040】
図7は、図6に示す標識表示装置で実行される処理ルーチンのフローチャートである。
【0041】
先ず、ステップS21において、位置認識部21から現在の車両位置を取得する。次いで、ステップS22において、標識記憶部22に登録(記憶)されている位置情報と同じ位置のデータがあるか否かが判定される。同じ位置のデータがあると判定された場合は、後述するステップS29に進み、同じ位置のデータがないと判定された場合はステップS23に進む。
【0042】
ステップS23では、カメラ部11でスルー画撮影を行なう。次いで、ステップS24において、標識抽出部12で道路標識の抽出を行なう。さらに、ステップS25において、道路標識が抽出されたか否かが判定される。道路標識が抽出されていないと判定された場合はステップS23に戻りスルー画撮影を行なう。一方、道路標識が抽出されたと判定された場合はステップS26に進む。ステップS26では、カメラ部11で静止画撮影を行なう。さらに、ステップS27において、撮影した静止画を一定時間標識表示部23に表示してステップS28に進む。ステップS28では、検出した車両の位置と共に画像を標識記憶部22に保存(記憶)してステップS21に戻る。
【0043】
また、ステップS22において、同じ位置のデータがあると判定されてステップS29に進んだ場合は、このステップS29において、保存されているデータは、ある期間内(予め設定された期間内)に撮影されたデータであるか否かが判定される。ある期間内に撮影されたデータではないと判定された場合はステップS23に戻る。一方、ある期間内に撮影されたデータであると判定された場合はステップS30に進む。ステップS30では、標識記憶部22から画像を読み出してステップS31に進む。ステップS31では、読み出した画像を一定時間標識表示部23に表示してステップS21に戻る。
【0044】
第2実施形態の標識表示装置20は、自動車1が標識記憶部22に記憶された道路標識の設置位置を通過する際にその設置位置に対応づけられて記憶されている道路標識が標識表示部23に表示される。具体的には、自動車1が同じ経路を2回目以降に通過する際は、前回撮影した日時から一定時間経過している場合のみ静止画撮影が行なわれる。従って、自動車1が同じ経路を2回目以降に通過する際に、運転者が道路標識を見落とすことを確実に防止することができる。
【0045】
図8は、本発明の第3実施形態の標識表示装置の構成を示すブロック図である。
【0046】
尚、図6に示す標識表示装置20の構成要素と同じ構成要素には同一の符号を付し、異なる点について説明する。
【0047】
図8に示す標識表示装置30は、図6に示す標識表示装置20と比較し、文字抽出部31が追加されている点が異なっている。
【0048】
この文字抽出部31は、カメラ部11での撮影により得られた画像から道路標識の文字を抽出する。
【0049】
図9は、図8に示す標識表示装置で実行される処理ルーチンのフローチャートである。
【0050】
先ず、ステップS41において、位置認識部21から現在の車両(自動車1)位置を取得する。次いで、ステップS42において、標識記憶部22に登録されている位置情報と同じ位置のデータがあるか否かが判定される。同じ位置のデータがあると判定された場合は、後述するステップS50に進み、同じ位置のデータがないと判定された場合はステップS43に進む。
【0051】
ステップS43では、カメラ部11でスルー画撮影を行なう。次いで、ステップS44において、標識抽出部12で道路標識の抽出を行なう。さらに、ステップS45において、道路標識が抽出されたか否かが判定される。道路標識が抽出されていないと判定された場合はステップS43に戻る。一方、道路標識が抽出されたと判定された場合はステップS46に進む。ステップS46では、カメラ部11で静止画撮影を行なう。さらに、ステップS47において、撮影した静止画を一定時間標識表示部23に表示してステップS48に進む。
【0052】
ステップS48では、文字が抽出できたか否かが判定される。文字が抽出できないと判定された場合は後述するステップS53に進む。一方、文字が抽出できたと判定された場合はステップS49に進む。ステップS49では、車両の位置、画像、抽出した文字を関連付けて標識記憶部22に保存してステップS41に戻る。
【0053】
また、ステップS42において、同じ位置のデータがあると判定されてステップS50に進んだ場合は、このステップS50において、保存されているデータは、ある期間内(予め設定された期間内)に撮影されたデータであるか否かが判定される。ある期間内に撮影されたデータではないと判定された場合はステップS43に戻る。一方、ある期間内に撮影されたデータであると判定された場合はステップS51に進む。ステップS51では、標識記憶部22から画像を読み出してステップS52に進む。ステップS52では、読み出した画像を標識表示部23に一定時間表示するとともに画像中に含まれる文字を点滅表示してステップS41に戻る。
【0054】
図10は、文字抽出部で抽出されて標識表示部に表示された画像中に含まれる文字が点滅表示する様子を示す図である。
【0055】
図10に示す標識表示部23の画面23aには、信号機Aと、その信号機Aに付設されている主要地点案内標識Bが表示されている。ここで、主要地点案内標識Bは、走行中の自動車1から現在の地点を確認することができる道路標識であり、この主要地点案内標識Bには、現在の地点を示す文字「XY駅前」が点滅表示されている。このように、標識表示部23に表示される道路標識の文字を点滅表示させたり、あるいは異なる色で表示する等、文字が目立つような態様で表示すると、運転者にとって分かりやすい案内を行なうことができる。また、抽出した文字を、例えばカーナビゲーション装置の検索機能と組み合わせることで利便性を高めることができる。
【0056】
図11は、図6に示す標識表示装置が組み込まれたカーナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【0057】
尚、図6に示す標識表示装置20の構成要素と同じ構成要素には同一の符号を付し、異なる点について説明する。
【0058】
図11に示すカーナビゲーション装置40には、図6に示す標識表示装置20を構成するカメラ部11と、カーナビゲーション部41が備えられている。
【0059】
カーナビゲーション部41には、標識表示装置20を構成する標識抽出部12および位置認識部21が備えられている。また、このカーナビゲーション部41には、前述した標識表示部23の役割を担うとともにカーナビゲーション装置40に必要な情報を表示する表示部41_1と、カーナビゲーション装置40全体の制御を行なうシステム制御部41_2と、前述した標識記憶部22の役割を担うとともにカーナビゲーション装置40に必要な情報を記憶する記憶部41_3とが備えられている。
【0060】
このカーナビゲーション装置40には、上述した標識表示装置20が組み込まれているため、表示部41_1には、目的地までの自動車1の走行の案内が表示されるとともに、自動車1が記憶部41_3に記憶された道路標識の設置位置を通過する際にその設置位置に対応づけられて記憶されている道路標識が表示される。即ち、自動車1が同じ経路を2回目以降に通過する際は、前回撮影した日時から一定時間経過している場合のみ静止画撮影が行なわれる。従って、自動車1がこのカーナビゲーション装置40で走行が案内されて同じ経路を2回目以降に通過する際に、運転者が道路標識を見落とすことを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】本発明の第1実施形態の標識表示装置が搭載された自動車を示す図である。
【図2】図1に示す標識表示装置の構成を示すブロック図である。
【図3】標識表示部に表示されるスルー画の一例を示す図である。
【図4】標識抽出部で抽出されて標識表示部に表示された道路標識の一例を示す図である。
【図5】図2に示す標識表示装置で実行される処理ルーチンのフローチャートである。
【図6】本発明の第2実施形態の標識表示装置の構成を示すブロック図である。
【図7】図6に示す標識表示装置で実行される処理ルーチンのフローチャートである。
【図8】本発明の第3実施形態の標識表示装置の構成を示すブロック図である。
【図9】図8に示す標識表示装置で実行される処理ルーチンのフローチャートである。
【図10】文字抽出部で抽出されて標識表示部に表示された画像中に含まれる文字が点滅表示する様子を示す図である。
【図11】図6に示す標識表示装置が組み込まれたカーナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0062】
1 自動車
10,20,30 標識表示装置
11 カメラ部
11_1撮像部
11_2 A/D変換部
11_3 信号処理部
11_4 メモリ
11_5 タイミング信号発生部
11_6,41_2 システム制御部
12 標識抽出部
13,23 標識表示部
13a,23a 標識表示部の画面
21 位置認識部
22 標識記憶部
31 文字抽出部
40 カーナビゲーション装置
41 カーナビゲーション部
41_1 表示部
41_3 記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車に搭載されて道路標識を表示する標識表示装置であって、
走行中に撮影を繰り返すカメラ部と、
該カメラ部での撮影により得られた画像から道路標識を抽出する標識抽出部と、
前記標識抽出部で抽出された道路標識を表示する標識表示部とを備えたことを特徴とする標識表示装置。
【請求項2】
搭載された自動車の地理上の位置を認識する位置認識部と、
前記標識抽出部で抽出された道路標識を前記位置認識部で処理された該道路標識の設置位置と対応づけて記憶する標識記憶部とを備え、
前記標識表示部は、この標識表示装置が搭載された自動車が前記標識記憶部に記憶された道路標識の設置位置を通過する際に該設置位置に対応づけられて記憶されている道路標識を表示するものであることを特徴とする請求項1記載の標識表示装置。
【請求項3】
前記カメラ部での撮影により得られた画像から道路標識の文字を抽出する文字抽出部を備えたことを特徴とする請求項1記載の標識表示装置。
【請求項4】
この標識表示装置が、目的地までの自動車の走行を案内するカーナビゲーション装置に組み込まれたものであることを特徴とする請求項1記載の標識表示装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate


【公開番号】特開2007−114971(P2007−114971A)
【公開日】平成19年5月10日(2007.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−304904(P2005−304904)
【出願日】平成17年10月19日(2005.10.19)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】