説明

油圧ポンプアセンブリ

全輪駆動車両の前車軸と後車軸との間、及び/又は、2輪駆動車両又は4輪駆動車両の左車輪と右車輪との間でトルクを配分するシステムは、ディスクパッケージ(15)及びディスクパッケージに作用するピストン(13)を有する少なくとも1つのリミテッドスリップカップリング(7)を備え、ピストン(13)は油圧ポンプアセンブリにより作動される。油圧ポンプアセンブリは、電動機(16)と、電動機により駆動される油圧ポンプ(17)と、電動機により駆動される遠心レギュレータ(19)とを有し、遠心レギュレータ(19)は、油圧ポンプ(17)の油出口(23)に接続された圧力オーバーフロー弁(20)を制御する。アセンブリは、ポンプハウジング(31)の中で回転可能なピストンドラム(30)を有し、複数の往復動可能アキシャルピストン(35)を含むアキシャルピストンポンプと、ピストンドラム(30)に回動可能に装着された少なくとも1つの遠心レバー(40)と、遠心レバー(40)に接続され且つ圧力オーバーフロー弁(20)を形成するためにピストンドラム(30)の油出口孔(45)の開口部と協働するように構成された弁部材(44)とを特に備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、全輪駆動車両の前車軸と後車軸との間、及び/又は、2輪駆動車両又は4輪駆動車両の左車輪と右車輪との間、でトルクを配分するシステムにおける油圧ポンプアセンブリに関する。このシステムは、少なくとも1つのリミテッドスリップカップリングを備え、このリミテッドスリップカップリングは、ディスクパッケージと、油圧ポンプアセンブリにより作動され、ディスクパッケージに作用するピストンと、を有する。油圧ポンプアセンブリは、電動機と、電動機により駆動される油圧ポンプと、電動機により駆動され、油圧ポンプの油出口に接続された圧力オーバーフロー弁を制御する遠心レギュレータ(19)と、を備える。
【背景技術】
【0002】
上記のような種類の油圧ポンプアセンブリは、本出願と同一の出願人により出願された同時係属のスウェーデン特許出願第0801794‐9号において開示されている。本特許出願中に示されるアセンブリの目的は、本発明の目的と同一である。すなわち、構成要素の数を減少すること、アセンブリの構造を単純にすること、アセンブリを軽量化し且つアセンブリの設置に必要とされるスペースを節約すること、並びに製造費用及び組み立て費用を可能な限り低く抑えることである。更に、例えば、制御信号に対する反応時間を可能な限り短縮した全輪駆動車両のトルク配分システムにおけるリミテッドスリップカップリングとして、単純ではあるが、非常に信頼性の高い作動系統を提供することが望まれる。
【0003】
上記の出願は、アセンブリの大幅な改善を目指す開発の第1段階を提示してはいるが、開発は継続され、先行技術によるアセンブリより上記の目的を更に適切に達成できる、真に統合されたアセンブリが得られた。
【発明の概要】
【0004】
上記の目的及び他の目的を達成するために、本発明に係る油圧ポンプアセンブリは、
ポンプハウジングの中で回転可能なピストンドラムを有し、複数の往復動可能アキシャルピストンを含むアキシャルピストンポンプと、
前記ピストンドラムに回動可能に装着された少なくとも1つの遠心レバーと、
前記遠心レバーに接続され且つ圧力オーバーフロー弁を形成するために前記ピストンドラムの油出口孔の開口部と協働するように構成された弁部材とを備える。
【0005】
本発明の重要な側面は、遠心レバー及びオーバーフロー弁をピストンドラムと一体化させたことである。
【0006】
典型的な実施形態において、前記ピストンドラムの周囲に複数の前記遠心レバー、好ましくは3つの遠心レバーが均等に分散配置され、各レバーは、遠心力の作用を受けて前記ピストンドラムの前記油出口孔と係合する玉を備える。
【0007】
遠心力とは逆の方向に遠心レバーを偏向するばね手段が設けられるのが好ましい。実際には、前記ピストンドラム及び前記遠心レバーの周囲に環状ばねが配置されてもよい。
【0008】
前記油出口孔に対して前記玉を特定の位置に調整できるように、前記玉は、ばねクリップによって対応する前記遠心レバーに接続されるのが好ましい。
【0009】
動作中、必要に応じて関数I=f(U)を利用することにより前記アセンブリを較正する手段が設けられてもよく、I/U特性図の圧力曲線は2つの区別可能な較正点ないし屈曲点を示す。
【図面の簡単な説明】
【0010】
添付の図面を参照して、以下に本発明を更に詳細に説明する。
【図1】図1は、リミテッドスリップカップリングを有する車両の種々の駆動系統の概要を示す図である。
【図2】図2は、リミテッドスリップカップリングを有する車両の種々の駆動系統の概要を示す図である。
【図3】図3は、リミテッドスリップカップリングを有する車両の種々の駆動系統の概要を示す図である。
【図4】図4は、リミテッドスリップカップリングを有する車両の種々の駆動系統の概要を示す図である。
【図5】図5は、リミテッドスリップカップリングを有する車両の種々の駆動系統の概要を示す図である。
【図6】図6は、本発明に係る油圧ポンプアセンブリが含まれる油圧アクチュエータシステムを示す油圧系統図である。
【図7】図7は、本発明に係る油圧ポンプアセンブリを示す部分断面側面図である。
【図8】図8は、図7の線A‐Aに沿った拡大横断面図である。
【図9】図9は、図7及び図8に示されるアセンブリの詳細部分を更に拡大して示す等角投影図である。
【図10】図10は、アセンブリの電動機に関するI/U特性図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1〜図5に、車両、通常は自動車の種々の駆動系統の一般的な5つの例が示される。すべての例において、車両は、エンジン1及び変速機2によって駆動される。すべての例の車両は、前車軸3、後車軸5,1つ以上の差動装置6及び1つ以上のリミテッドスリップカップリング7を有する。リミテッドスリップカップリングは、全輪駆動車両の前車軸と後車軸との間及び/又は2輪駆動車両又は4輪駆動車両の左車輪と右車輪との間でトルクを配分する手段として使用されてもよい。
【0012】
図6に概略的に示されるように、リミテッドスリップカップリング7はディスクパッケージ15を備え、ディスクパッケージ15は、シリンダ14に収納されたピストン13によって作動される。油圧によってピストン13が作動されると、ディスクパッケージ15のディスクは、互いに接触し且つそれらのディスクが接続されている2つの軸の間に駆動接触を確立する。
【0013】
図1は、一般の4輪駆動装置の一例を示し、図2は、後輪の間でトルクを配分するために追加された機能を示す。図3は、前輪も駆動する機能を有する後輪駆動装置を示す。図4には、中央差動装置を有する車両の一例が示される。最後に、図5は、前輪の間でトルクを配分する機能を有する前輪駆動装置の一例を示す。リミテッドスリップカップリング7の制御に関連して本発明が使用されてもよい駆動系統の例が他にもあることは当業者には認識されるだろう。
【0014】
図1の例において、前車軸3と後車軸5との間に中間車軸4が接続される。リミテッドスリップカップリング7は、中間車軸4と後車軸5の差動装置6との間に配置される。図2の例は、後車軸5にも別のリミテッドスリップカップリング7が配置されるという点のみが図1の例と異なる。
【0015】
図3の例において、リミテッドスリップカップリング7は、エンジン1の変速機2と中間車軸8との間に配置され、中間車軸8の他端部は、後車軸5の差動装置6に接続される。リミテッドスリップカップリング7と別の中間車軸10との間に伝動装置9が配置され、中間車軸10の他端部は、前車軸3の差動装置6に接続される。
【0016】
図4の例において、エンジン1の変速機2は差動装置6に接続され、差動装置6は、第1の中間車軸11及び第2の中間車軸12に接続される。リミテッドスリップカップリング7は、差動装置6を第2の中間車軸12と接続する。第1の中間車軸11の他端部は、後車軸5の差動装置6に接続される。第2の中間車軸12の一端部は、前車軸3の差動装置に接続される。
【0017】
図5の例において、差動装置6は前車軸3に接続される。差動装置6は、前車軸3を形成する2つの車軸半体に接続される。リミテッドスリップカップリング7は、差動装置6を前車軸3の車軸半体のうち一方の半体に接続するように構成される。本例において、後車軸5は駆動されない。
【0018】
図6は、本発明に係る油圧ポンプアセンブリが含まれる油圧アクチュエータシステムを示す油圧系統図である。
【0019】
システムは、駆動軸18を介してポンプ17を駆動する電動機16を含む。駆動軸18は遠心レギュレータ19を更に駆動する。遠心レギュレータ19の位置に従って、圧力オーバーフロー弁20の位置及び圧力オーバーフロー弁20を通る流れが制御される。
【0020】
油圧アクチュエータシステムの作動油は、貯蔵タンク21に貯蔵される。作動油は、油圧ライン22を介してポンプ17に吸引され、ポンプ17から油圧ライン23を介してシリンダ14に向かって送出される。遠心レギュレータ19の位置に応じて、従って、圧力オーバーフロー弁20の位置に応じて、油圧流れの一部、場合によってはすべてが油圧ライン24及び圧力オーバーフロー弁20を介して貯蔵タンク21に戻される。このように、シリンダ14に供給される油圧力は、遠心レギュレータ19により調整される。
【0021】
リリーフ弁25は、油圧ライン26によってシリンダ14に接続される。リリーフ弁25は、シリンダ14の圧力がある特定のレベル、例えば、40バールを超えた場合にシリンダ14から貯蔵タンク21へ作動油を方向転換させるという目的を有する。
【0022】
図7は、本発明に係る油圧ポンプアセンブリの全体側面図であり、いくつかの重要な部分は断面図で示される。一般に、油圧ポンプアセンブリは、電動機16と、以下に更に詳細に説明されるポンプ・弁ユニット26とを備える。しかし、このユニット26は、先に図6を参照して説明したポンプ17、遠心レギュレータ19及び圧力オーバーフロー弁20を含むことをここで言及しておく。油圧ポンプアセンブリは、ポンプ・弁ユニット26の一部が下方の作動油の中まで延出するように作動油貯蔵タンク(図6の21)のカバーに装着されてもよい。
【0023】
電動機16はDCブラシモータであるのが好ましい。余分な油をあふれさせて貯蔵タンクに戻す圧力オーバーフロー弁20が設けられているので、電動機16は常時動作しており、電動機のブラシが燃えることはない。電動機16は既に動作状態であるため、必要に応じてシステム内の圧力を上昇させるための電動機16の反応時間は非常に短縮され、従って、回転部品を加速するために費やされるエネルギーを節約できる。
【0024】
電動機16の駆動軸18の端部は、アキシャルピストンポンプのピストンドラム30の中まで延出する。ピストンドラム30は、ポンプハウジング31の中に回転可能に配置される。駆動軸18は、ある特定の相対運動を可能にする駆動装置によってピストンドラムに駆動結合される。
【0025】
ピストンドラム30は、ポンプハウジング31に装着されたポンプ蓋33に当接する。
【0026】
ポンプハウジング31に傾斜板34(軸方向玉軸受の形)が配置される。アキシャルピストン35(図示される実施形態では6つのピストン)は、ピストンドラム30の対応する軸方向孔又はシリンダの中に軸方向に運動可能なように配置され且つ傾斜板34と係合するように個別の圧縮ばね36により偏向される。駆動軸18によってピストンドラム30が回転されると、アキシャルピストン35は、ピストンドラム30の中で傾斜板34により往復ポンピング運動を加えられる。
【0027】
図6に示されるように、圧力オーバーフロー弁20を有する遠心レギュレータ19は、ピストンドラム30に一体に接続される。ここで主に図8を参照して説明すると、レギュレータ19の重要な構成要素は、少なくとも1つの遠心レバー40、本実施形態においては3つの遠心レバー40である。各遠心レバー40は、レバーピン41によってピストンドラム30に回動可能に装着された端部のうち第1の端部に相対的に近接している。ピストンドラム30が回転すると、各遠心レバー40の他方の端部、すなわち第2の端部は、遠心力によりピストンドラム30から離れるように偏向される。この偏向に対抗するように作用する、環状ばね42の形式のばね手段が、レバー40のばねピン43の周囲に配置される。
【0028】
各遠心レバー40は、第1の端部に、ピストンドラム30の半径方向孔45の開いた端部と協働する、玉44の形式の弁部材を備える。玉44は図9に示されるばねクリップ46によってそのレバー端部に接続され、これにより、玉44はある特定の位置調整に応じて孔の端部、すなわち開口部に密封嵌合される。
【0029】
図8には、遠心力の作用によって外側へ旋回された遠心レバー40が示されており、玉44は半径方向孔45を閉塞している。
【0030】
電動機16が定速で動作している通常動作状態において、玉44は、孔45に対して安定した半開位置をとる。
【0031】
作動油はポンプ・弁ユニット26の内部で次のように搬送される。
【0032】
作動油は、ポンプ蓋33の軸方向入口孔50を介して貯蔵タンク21から吸い上げられる。入口孔50は、ポンプドラム30に対向しているポンプ蓋面の浅い周囲溝穴の中へ開いているので、ポンプドラム30の回転中、作動油は、ポンプドラム30のピストン35を内蔵している各シリンダに流入できる。
【0033】
ピストン35により加圧された油は、第1の周囲溝穴の向かい側の位置にある前記ポンプ蓋面の別の浅い周囲溝穴を介してポンプ蓋33の半径方向孔51へ送出され、更に、シリンダ14(図6)に通じる油圧ライン23と接触しているポンプハウジング31の出口流路52の中へ送出される。
【0034】
半径方向孔51は中央盲孔53とも接触している。半径方向孔45は、この中央盲孔53から玉44に向かって外側へ延出する。最後に、ピストンドラム30及び遠心レギュレータ19の遠心レバー40を取り囲むポンプハウジング31の周囲空間54から、ばね偏向玉44により構成される圧力オーバーフロー弁20からの余分な油を戻すための軸方向孔55がポンプ蓋51にある。
【0035】
前述のように、車両の走行中、DC電動機16は絶えず動作している。通常動作条件の下で、リミテッドスリップカップリング7を係合させておく必要がない場合、電動機は、圧力オーバーフロー弁20が閉鎖する回転速度より遅い回転速度で動作している。カップリング7を係合させる必要が生じた場合、すなわち、ピストン13を作動しなければならない場合、DC電動機16に高電流/電圧が供給される。駆動軸18の動作速度が上昇することにより、圧力オーバーフロー弁20は遠心レギュレータ19によって閉鎖される。すなわち、遠心レバー40が外側へ旋回するので、玉44は半径方向孔45の端部に密封圧接される。逆に、電動機の駆動軸18の回転速度が低下した場合、遠心レバー40に作用する遠心力が減少するので、環状ばね42は、レバー40をポンプドラム30のほうへ戻すことができ、その結果、玉44が持ち上げられ、半径方向孔45は開放される。
【0036】
リリーフ弁25の機能は、システム内の最大圧力を制御すること、任意の時点でシステムの較正を可能にすること及びアセンブリと関連して且つ車両エンジンの始動と関連してシステム内の空気を排除することである。
【0037】
図10は、油圧ポンプアセンブリからの油圧Pの上昇時の電動機16に対する電流Iと電圧Uとの関係を示す特性図である。本質的に、圧力レベルは電流Iにより左右される。原理上、電流はある特定の温度間隔で圧力に比例する。製造されるどの油圧ポンプアセンブリも、圧力と電流との関係を表す個別の定数を有する。従って、通常、実際には製造工程の終了時にすべてのポンプアセンブリの較正を実施するのが普通である。
【0038】
しかし、例えば、ポンプアセンブリの動作によって起こる種々の部品の表面の平滑度の相違などによって、この定数は通常変化するので、所定の間隔で、例えば、イグニションキーによって車両のエンジンが始動されるたびに較正を更新する手段を設けるのが有効だろう。
【0039】
特性図中、2つの基準点ないし屈曲点を識別でき、それらの点をこの較正に利用可能である。
【0040】
第1の点56で、遠心レバー40は環状ばね42の力を上回り、半径方向孔45に当接する玉44により構成される弁を閉鎖する。弁開放時のパイプの油圧損失に応じて、圧力はグラウンド圧力を超えて上昇する。
【0041】
第2の点57で、機械式リリーフ弁25が開くので、ポンプアセンブリにより圧力が更に上昇することはなくなる。
【0042】
いずれの場合にも、電圧Uと電流Iとの関係が使用される。関数I=f(U)を利用することにより、2つの屈曲点ないし較正点を識別し且つ使用することができる。
【0043】
添付の特許請求の範囲の範囲内で変形が可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
全輪駆動車両の前車軸と後車軸との間、及び/又は、2輪駆動車両又は4輪駆動車両の左車輪と右車輪との間、でトルクを配分するシステムにおける油圧ポンプアセンブリであって、
前記システムは、少なくとも1つのリミテッドスリップカップリング(7)を備え、
前記リミテッドスリップカップリングは、
ディスクパッケージ(15)と、
前記油圧ポンプアセンブリにより作動され、前記ディスクパッケージ(15)に作用するピストン(13)と、を有し、
前記油圧ポンプアセンブリは、
電動機(16)と、
前記電動機(16)により駆動される油圧ポンプ(17)と、
前記電動機(16)により駆動され、前記油圧ポンプ(17)の油出口(23)に接続された圧力オーバーフロー弁(20)を制御する遠心レギュレータ(19)と、を備え、
前記油圧ポンプアセンブリは、
ポンプハウジング(31)の中で回転可能なピストンドラム(30)を有し、複数の往復動可能アキシャルピストン(35)を含むアキシャルピストンポンプと、
前記ピストンドラム(30)に回動可能に装着された少なくとも1つの遠心レバー(40)と、
前記遠心レバー(40)に接続され且つ前記圧力オーバーフロー弁(20)を形成するために前記ピストンドラム(30)の油出口孔(45)の開口部と協働するように構成された弁部材(44)と、
を備えることを特徴とする油圧ポンプアセンブリ。
【請求項2】
前記ピストンドラム(30)の周囲に複数の遠心レバー(40)、好ましくは3つの遠心レバーが均等に分散配置され、
各レバーは、遠心力の作用を受けて前記ピストンドラムの前記油出口孔(45)と係合する玉(44)を備えることを特徴とする請求項1記載のアセンブリ。
【請求項3】
前記遠心力とは逆の方向に前記遠心レバー(40)を偏向するばね手段(42)が設けられることを特徴とする請求項2記載のアセンブリ。
【請求項4】
前記ピストンドラム(30)及び前記遠心レバー(40)の周囲に環状ばね(42)が配置されることを特徴とする請求項3記載のアセンブリ。
【請求項5】
前記油出口孔(45)に対して前記玉(44)を特定の位置に調整できるように、前記玉(44)は、ばねクリップ(46)によって対応する前記遠心レバー(40)に結合されることを特徴とする請求項2記載のアセンブリ。
【請求項6】
動作中、必要に応じて関数I=f(U)を利用することにより前記アセンブリを較正する手段を備え、I/U特性図の圧力曲線は2つの区別可能な較正点ないし屈曲点を示すことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のアセンブリ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2013−506601(P2013−506601A)
【公表日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−533116(P2012−533116)
【出願日】平成22年10月5日(2010.10.5)
【国際出願番号】PCT/SE2010/051070
【国際公開番号】WO2011/043722
【国際公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【出願人】(593118656)ボルグワーナー トルクトランスファー システムズ エービー (11)
【Fターム(参考)】