説明

現像カートリッジおよび画像形成装置

【課題】着脱可能な現像カートリッジを取り扱う場合において電極を保護する。
【解決手段】現像カートリッジ100は、第1軸線A1を中心として回転可能な現像ローラ101と、第1軸線A1に平行な第2軸線A2を中心として回転可能であり、第2軸線A2に沿う方向に進退する外部の出力カップリング9が係合することで入力される回転力を現像ローラ101に伝達する入力カップリング120と、出力カップリング9の進退方向に沿って移動可能に支持された移動部材140とを備えている。移動部材140は、左側に出力カップリング9により押される被押圧部170を有するとともに、右側に現像ローラ101に現像バイアスを印加するための電極部180を有している。そして、被押圧部170が出力カップリング9により押されることで移動部材140が右側に向けて移動し、被押圧部170が押される前よりも電極部180が右側壁132から突出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、現像カートリッジおよび画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、レーザプリンタなどの画像形成装置に対して着脱可能に装着される現像カートリッジが知られている。このような現像カートリッジは、現像剤が収容される筐体や現像ローラ、現像ローラに現像バイアスを印可するための電極などを備えている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−72284号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来の現像カートリッジでは、電極が筐体から外部に向けて大きく突出しているため、搬送時や着脱時など現像カートリッジを取り扱うときに電極が傷ついたり、破損したりするおそれがあった。
【0005】
本発明は、以上のような背景に鑑みてなされたものであり、着脱可能な現像カートリッジを取り扱う場合における電極の保護を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記した目的を達成するための本発明は、互いに対向する第1側壁と第2側壁を有し、内部に現像剤が収容される筐体と、前記第1側壁と前記第2側壁に支持され、第1軸線を中心として回転可能な現像ローラと、前記第1側壁に設けられ、前記第1軸線に平行な第2軸線を中心として回転可能であり、前記第1側壁に対し前記第2軸線に沿う方向に進退する外部の駆動入力部が係合することで入力される回転力を前記現像ローラに伝達する軸継手と、前記第1側壁と前記第2側壁を繋ぐように延び、前記駆動入力部の進退方向に沿って移動可能に支持された移動部材とを備え、前記移動部材は、前記第1側壁側に、前記駆動入力部の押圧力により前記第2側壁側に向けて押される被押圧部を有するとともに、前記第2側壁側に、前記現像ローラに現像バイアスを印加するための電極部を有し、前記被押圧部が前記駆動入力部の押圧力により押されることで前記移動部材が前記第2側壁側に向けて移動し、前記被押圧部が押される前よりも前記電極部が前記第2側壁から突出するように構成されたことを特徴とする。
【0007】
このように構成された現像カートリッジによれば、電極部は、被押圧部が駆動入力部の押圧力により押されることで、被押圧部が押される前よりも第2側壁(筐体)から突出するので、装着前の状態において電極部が筐体から突出する量を小さくすることができる。これにより、現像カートリッジを取り扱うときの電極部の破損や傷つきなどを抑制することができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、電極部は、被押圧部が駆動入力部の押圧力により押されることで、被押圧部が押される前よりも第2側壁から突出するように構成されているので、着脱可能な現像カートリッジを取り扱う場合における電極の保護を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施形態に係る画像形成装置の一例としてのレーザプリンタの概略構成を示す図である。
【図2】第1実施形態に係る現像カートリッジの左側面図である。
【図3】本体ケーシングに対して現像カートリッジを着脱するときの様子を示す図である。
【図4】本体ケーシングに装着された現像カートリッジとその周辺の構成を示す平面図である。
【図5】第1実施形態に係る現像カートリッジの構成を示す拡大断面図である。
【図6】第1実施形態に係る現像カートリッジの動作の説明図である。
【図7】第2実施形態に係る現像カートリッジの構成を示す拡大断面図であり、出力カップリングが係合する前の状態を示す図(a)と、出力カップリングが係合した後の状態を示す図(b)である。
【図8】第3実施形態に係る現像カートリッジの構成を示す拡大断面図であり、出力カップリングが係合する前の状態を示す図(a)と、出力カップリングにより押された入力カップリングが移動部材に当接した状態を示す図(b)と、移動部材が出力カップリングの押圧力により押されている状態を示す図(c)である。
【図9】第4実施形態に係る現像カートリッジの構成を示す拡大断面図であり、出力カップリングが係合する前の状態を示す図(a)と、出力カップリングが係合した後の状態を示す図(b)である。
【図10】第5実施形態に係る現像カートリッジの構成を示す拡大断面図であり、出力カップリングが係合する前の状態を示す図(a)と、出力カップリングが係合した後の状態を示す図(b)である。
【図11】変形例に係る現像カートリッジの構成を示す拡大断面図であり、出力カップリングが係合する前の状態を示す図(a)と、出力カップリングが係合した後の状態を示す図(b)である。
【図12】他の変形例に係る現像カートリッジの構成を示す拡大断面図であり、出力カップリングが係合する前の状態を示す図(a)と、出力カップリングが係合した後の状態を示す図(b)である。
【図13】変形例に係る本体側電極の構成を示す図であり、駆動入力部の押圧力により移動部材が移動した後の状態を示す図(a)と、駆動入力部の押圧が解除された後の状態を示す図(a)である。
【図14】変形例に係る移動部材の構成を示す図(a)〜(d)である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[第1実施形態]
次に、本発明の第1実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明では、画像形成装置の一例としてのレーザプリンタ1の概略構成と、現像カートリッジ100に駆動力を入力するための構成について説明した後、本発明の特徴部分に係る現像カートリッジ100の詳細な構成について説明する。
【0011】
また、以下の説明において、方向は、レーザプリンタ1を使用するユーザを基準にした方向で説明する。すなわち、図1における右側を「前」、左側を「後」とし、手前側を「左」、奥側を「右」とする。また、図1における上下方向を「上下」とする。
【0012】
<レーザプリンタの概略構成>
図1に示すように、レーザプリンタ1は、本体ケーシング2内に用紙Sを給紙するための給紙部3や、用紙Sに画像を形成するための画像形成部4などを備えている。
【0013】
給紙部3は、給紙トレイ31と、用紙押圧板32と、給紙機構33とを主に備えている。給紙トレイ31に収容された用紙Sは、用紙押圧板32によって上方に寄せられ、給紙機構33によって画像形成部4に供給される。
【0014】
画像形成部4は、露光ユニット5と、プロセスカートリッジ6と、定着ユニット7とを主に備えている。
【0015】
露光ユニット5は、図示しないレーザ発光部、ポリゴンミラー、レンズ、反射鏡などを備えている。この露光ユニット5は、レーザ発光部から出射されたレーザ光を感光体ドラム61の表面上で高速走査させることで、感光体ドラム61の表面を露光する。
【0016】
プロセスカートリッジ6は、本体ケーシング2の手前に設けられたフロントカバー21を開放することで本体ケーシング2に対して着脱可能(交換可能)に構成されており、ドラムユニット60と、現像カートリッジ100とを主に備えている。
【0017】
現像カートリッジ100は、ドラムユニット60に対して着脱自在となっており、ドラムユニット60に装着された状態で、本体ケーシング2に対して着脱可能に装着されるように構成されている(図3参照)。この現像カートリッジ100は、現像ローラ101と、層厚規制ブレード102と、供給ローラ103と、現像剤の一例としてのトナーを収容するトナー収容部104と、アジテータ105とを備えている。現像カートリッジ100の詳細な構成については後述する。
【0018】
この現像カートリッジ100では、トナー収容部104内のトナーを、アジテータ105によって撹拌した後、供給ローラ103を介して現像ローラ101に供給する。現像ローラ101上に供給されたトナーは、現像ローラ101の回転に伴って、層厚規制ブレード102と現像ローラ101との間に進入し、一定厚さの薄層として現像ローラ101上に担持される。
【0019】
ドラムユニット60は、感光体ドラム61と、帯電器62と、転写ローラ63とを主に備えている。このドラムユニット60では、感光体ドラム61の表面が、帯電器62により一様に帯電された後、露光ユニット5からのレーザ光によって露光されることで、感光体ドラム61の表面に静電潜像が形成される。
【0020】
そして、現像ローラ101上に担持されているトナーが、感光体ドラム61の表面に形成された静電潜像に供給されることで、感光体ドラム61の表面にトナー像が形成される。その後、感光体ドラム61と転写ローラ63の間を用紙Sが搬送されることで、感光体ドラム61の表面に形成されたトナー像が用紙S上に転写される。
【0021】
定着ユニット7は、加熱ローラ71と、加熱ローラ71と対向配置されて加熱ローラ71を押圧する加圧ローラ72とを主に備えている。この定着ユニット7では、用紙S上に転写されたトナー像を、用紙Sが加熱ローラ71と加圧ローラ72との間を通過する間に熱定着させている。トナー像が熱定着された用紙Sは、排紙ローラ73によって排紙トレイ22上に排出される。
【0022】
<現像カートリッジに駆動力を入力するための構成>
図2に示すように、現像カートリッジ100は、左側壁131に、現像ローラ101、供給ローラ103およびアジテータ105に駆動力を伝達するためのギヤ機構110が設けられている。
【0023】
ギヤ機構110は、入力ギヤ112と、入力ギヤ112に直接噛み合う現像ローラギヤ111および供給ローラギヤ113と、入力ギヤ112に中間ギヤ114を介して噛み合うアジテータギヤ115とから主に構成されている。現像ローラギヤ111、供給ローラギヤ113およびアジテータギヤ115は、それぞれ、現像ローラ101、供給ローラ103およびアジテータ105と一体に回転するように各回転軸の端部に設けられている。
【0024】
入力ギヤ112は、軸継手の一例としての入力カップリング120と一体に形成されている。入力カップリング120は、後述する外部の出力カップリング9と係合可能に構成されており、出力カップリング9が係合することで入力される回転力をギヤ機構110を介して現像ローラ101などに伝達する。
【0025】
図3,4に示すように、レーザプリンタ1は、本体ケーシング2内に、モータ8と、モータ8から駆動力が入力される駆動入力部の一例としての出力カップリング9とを備えている。出力カップリング9は、例えば、フロントカバー21の開閉に連動して、本体ケーシング2内に装着された現像カートリッジ100の左側壁131に対し左右方向(後述する第2軸線A2の沿う方向)に進退するように構成されている。
【0026】
出力カップリング9が、現像カートリッジ100の入力カップリング120に係合し、図2の時計回り方向に回転駆動することで入力ギヤ112が回転し、現像ローラギヤ111や供給ローラギヤ113およびアジテータギヤ115がそれぞれ回転する。これにより、現像ローラ101、供給ローラ103およびアジテータ105が所定の方向に回転駆動するようになっている。
【0027】
なお、現像カートリッジ100の左側壁131に設けられたギヤ機構110は、入力カップリング120など、露出を要する部分を除いてギヤカバー130A(図3参照)により覆われている。
【0028】
<現像カートリッジの詳細構成>
図4に示すように、現像カートリッジ100は、筐体130と、現像ローラ101と、入力カップリング120と、移動部材140と、付勢部材の一例としてのコイルバネ150(図5参照)と、第1係止部の一例としての導電部材160とを備えている。
【0029】
筐体130は、内部にトナーが収容されるトナー収容部104などを形成するとともに、現像ローラ101などを支持する部材であり、左右方向において互いに対向する第1側壁の一例としての左側壁131と第2側壁の一例としての右側壁132とを有している。
【0030】
図5に示すように、現像ローラ101は、左側壁131と右側壁132に支持され、回転軸101A(第1軸線A1)を中心として回転可能となっている。この回転軸101Aの左端部は、左側壁131から突出しており、現像ローラギヤ111が一体に回転するように設けられている。また、回転軸101Aの右端部は、右側壁132から突出し、導電部材160に回転可能に挿入されて電気的に接触している。
【0031】
入力カップリング120は、左側壁131に設けられ、第1軸線A1に平行な第2軸線A2を中心として回転可能に構成されている。この入力カップリング120は、本体ケーシング2内に設けられた出力カップリング9が係合する係合部の一例としての係合凹部121を有している。
【0032】
移動部材140は、左側壁131と右側壁132を繋ぐように延びる部材であり、延設部材141と、被押圧部170と、電極部180とを有している。
【0033】
延設部材141は、導電性を有する棒状の部材であり、左側壁131および右側壁132に設けられた貫通孔131A,132Aに挿入されることで、筐体130に対し出力カップリング9の進退方向(左右方向)に沿って移動可能に支持されている。
【0034】
この延設部材141と貫通孔131A,132Aの内周面との間には、筐体130内からのトナー漏れを抑制するためのシール部材190が設けられている。シール部材190は、円筒状をなしており、移動部材140が延びる方向における両端(左右両端)に左側壁131または右側壁132を挟むように設けられた一対のフランジ部191を有している。
【0035】
このようなシール部材190は、移動部材140が左右方向に沿って移動しても、貫通孔131A,132Aから脱落しにくいので、筐体130内からのトナー漏れを確実に抑制することができる。
【0036】
延設部材141は、第2軸線A2に沿って配置されており、その左端が左側壁131から突出して、入力ギヤ112および入力カップリング120(係合凹部121の底部122)を貫通するように設けられている。
【0037】
被押圧部170は、入力カップリング120と係合する出力カップリング9の押圧力により右側壁132側に向けて押される部位であり、延設部材141の左側壁131側の端部(左端部)に延設部材141と一体に設けられている。この被押圧部170は、移動部材140の他の部分(延設部材141)よりも拡径した形状(略円盤状)をなしている。これにより、移動部材140の左端は、全体として平面視T形状をなしている。
【0038】
なお、本体ケーシング2内に設けられた出力カップリング9は、被押圧部170の左側面と対面する面に被押圧部170に向けて突出する突出部91を有している。この突出部91は、先端にいくほど細くなる形状、本実施形態においては略半球形をなしている。突出部91は、被押圧部170を右側壁132側に向けて押すときに被押圧部170と接触する(図6参照)。
【0039】
被押圧部170は、図5に示す出力カップリング9が係合凹部121に係合する前の状態において、図6に示す出力カップリング9が係合凹部121に係合した後の状態よりも係合凹部121の底部122から左側に突出している。
【0040】
電極部180は、現像ローラ101に現像バイアスを印可するための部位である。本実施形態においては、移動部材140(導電性の延設部材141)の右側壁132側の端部(右端部)が電極部180となっている。
【0041】
この電極部180は、後述するように、現像カートリッジ100が本体ケーシング2に装着された後に、本体ケーシング2内に設けられた装置側電極10に当接し、この装置側電極10から供給される電流を導電部材160を介して現像ローラ101(回転軸101A)に供給する。
【0042】
電極部180(移動部材140)は、被押圧部170が押される前の状態において右側壁132から突出しており、導電部材160に挿入されている。このとき、移動部材140は、導電部材160と電気的に接触しつつ、導電部材160に対し左右方向に移動可能となっている。なお、本実施形態において、移動部材140は、被押圧部170が押される前の状態において、右端部(電極部180)が導電部材160からわずかに突出している。
【0043】
導電部材160は、右側壁132の外側に延びるように設けられ、現像ローラ101と電極部180を電気的に接続する部材であり、例えば、導電性樹脂などから形成されている。この導電部材160は、右側壁132に固定されて現像ローラ101の回転軸101Aが挿入される固定部161と、固定部161の右端から延び、電極部180(移動部材140)が挿入される延設部162とを有している。右側壁132と延設部162は、左右方向において所定の間隔を有した状態で配置され、延設部162(導電部材160)はコイルバネ150の右端(一端)を係止している。
【0044】
移動部材140は、右側壁132と延設部162(導電部材160)の間に設けられ、コイルバネ150の左端(他端)を係止する第2係止部142を有している。このような第2係止部142は、例えば、延設部材141の周方向に沿って設けた溝に、Eリングなどを係合させることで形成することができる。
【0045】
コイルバネ150は、移動部材140を右側壁132から左側壁131に向けて付勢する部材であり、延設部材141に挿入された状態で導電部材160と第2係止部142の間に圧縮状態で設けられている。このようなコイルバネ150を設けることで、移動部材140を常時左に向けて付勢することができるので、出力カップリング9が係合する前の状態において、被押圧部170を出力カップリング9が係合した後の状態(図6参照)よりも係合凹部121の底部122から突出させることができる。
【0046】
また、コイルバネ150により移動部材140を常時左に向けて付勢することで、筐体130(導電部材160)からの電極部180の突出量を小さくすることができる。これにより、現像カートリッジ100を取り扱うときの電極部180の破損や傷つきなどを抑制することができる。また、現像カートリッジ100を本体ケーシング2に対して着脱するときには、電極部180が装置側電極10と摺接しにくいので、装置側電極10の摩耗を抑制することができる。
【0047】
<現像カートリッジの動作>
次に、現像カートリッジ100の動作について説明する。
現像カートリッジ100が本体ケーシング2に装着され、例えば、フロントカバー21が閉じられると、図4に示すように、出力カップリング9が現像カートリッジ100に近接する方向に移動し、入力カップリング120(係合凹部121)に係合していく。
【0048】
そして、図6に示すように、まず、出力カップリング9の突出部91が被押圧部170に接触し、さらに出力カップリング9が右側壁132側に向けて移動することで、被押圧部170が出力カップリング9により押される。これにより、移動部材140は、全体が右側壁132側に向けて移動し、被押圧部170が押される前(図5参照)よりも電極部180が右側壁132(導電部材160)から突出する。そして、最終的に、電極部180が装置側電極10に当接して、現像ローラ101に現像バイアスを印加することが可能となる。
【0049】
一方、例えば、フロントカバー21が開かれると、出力カップリング9が現像カートリッジ100から離間する方向に移動し、出力カップリング9が入力カップリング120(係合凹部121)から外れる。
【0050】
これにより、被押圧部170が出力カップリング9からの押圧力を受けなくなるので、コイルバネ150の復元力により、移動部材140は、全体が左側壁131側に向けて移動する(図5参照)。その結果、電極部180は、装置側電極10から離間し、筐体130(導電部材160)からの突出量が小さい元の位置に戻ることとなる。
【0051】
以上によれば、本実施形態において以下のような作用効果を得ることができる。
電極部180は、被押圧部170が出力カップリング9により押されることで、被押圧部170が押される前よりも筐体130から突出するので、装着前の状態において電極部180が筐体130から突出する量を小さくすることができる。
【0052】
これにより、搬送時や着脱時など現像カートリッジ100を取り扱うときの電極部180の破損や傷つきなどを抑制することができるので、電極部180の保護を図ることができる。また、電極部180が、現像カートリッジ100を本体ケーシング2に対して着脱するときには、装置側電極10と摺接しにくいので、装置側電極10の摩耗などを抑制でき、装置側電極10の保護を図ることもできる。
【0053】
また、被押圧部170は、出力カップリング9が係合する前の状態において、出力カップリング9が係合した後の状態よりも係合凹部121の底部122から突出しているので、出力カップリング9の係合により被押圧部170を確実に押すことができる。
【0054】
特に本実施形態では、移動部材140が入力カップリング120を貫通するように設けられているので、入力カップリング120(係合凹部121)の外側に設けられた被押圧部を出力カップリング9が押すような構成と比較して、被押圧部170をより確実に押すことができる。
【0055】
また、出力カップリング9が被押圧部170と対面する面に突出部91を有し、被押圧部170を右側壁132側に向けて押すときに突出部91が被押圧部170と接触するので、出力カップリング9と移動部材140との接触面積を小さくすることができる。これにより、出力カップリング9を良好に回転駆動させることができるので、現像ローラ101などを良好に駆動させることが可能となる。
【0056】
特に本実施形態では、被押圧部170が移動部材140の他の部分(延設部材141)よりも拡径した形状をなしているので、出力カップリング9と移動部材140との接触面積を小さくしつつ、出力カップリング9を移動部材140(被押圧部170)に確実に当接させることができる。これにより、被押圧部170を確実に押すことができる。
【0057】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、以下説明する実施形態では、前記の実施形態と同様の構成要素については、同一符号を付して、その説明を省略することとする。
【0058】
図7(a)に示すように、本実施形態の現像カートリッジ200は、移動部材として現像ローラ201の回転軸240を利用している。そして、回転軸240(移動部材)の左端部には、入力カップリング220(軸継手)が一体に設けられている。また、回転軸240(現像ローラ201)は、左側壁131(筐体130)に対し出力カップリング9の進退方向(左右方向)に沿って移動可能に支持されている。
【0059】
このような現像カートリッジ200では、図7(b)に示すように、出力カップリング9が入力カップリング220に係合し、入力カップリング220が出力カップリング9により押されることで回転軸240(移動部材)が図示しない右側壁132側に向けて移動する。
【0060】
以上のように、本実施形態によれば、入力カップリング220が回転軸240(移動部材)と一体に設けられているので、被押圧部を別に設ける必要がなくなり、現像カートリッジ200の構成を簡略化することができる。
【0061】
また、移動部材として現像ローラ201の回転軸240を利用したので、前記第1実施形態の移動部材140や貫通孔131A,132A、シール部材190などを設ける必要がなくなる。また、図示は省略するが回転軸240の右端部(電極部)を装置本体側の電極に直接当接させることが可能となるので、前記第1実施形態で説明した導電部材160が不要となる。これらによっても、現像カートリッジ200の構成を簡略化することができる。
【0062】
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
図8(a)に示すように、本実施形態の現像カートリッジ300は、入力カップリング320と、移動部材340とが別体として設けられ、略同一の軸線上に配置されている。
【0063】
移動部材340は、延設部材341と、被押圧部370と、図示しない電極部とを有し、筐体130に対し左右方向に沿って移動可能に支持されている。
【0064】
入力カップリング320は、現像ローラギヤ111と直接噛み合う入力ギヤ112と一体に形成されており、出力カップリング9が係合する前の状態において、被押圧部370の左側に、移動部材340と離間した状態で配置されている。この入力カップリング320は、左側壁131(筐体130)に対し出力カップリング9の進退方向(左右方向)に沿って移動可能に設けられている。
【0065】
このような現像カートリッジ300では、図8(b)に示すように、出力カップリング9が入力カップリング320に係合すると、入力カップリング320が出力カップリング9により押されて図示しない右側壁132側に向けて移動し、まず、入力カップリング320が移動部材340の被押圧部370に当接する。
【0066】
その後、図8(c)に示すように、入力カップリング320が出力カップリング9の押圧力により押されることで、移動部材340が入力カップリング320と一体となって図示しない右側壁132側に向けて移動する。
【0067】
以上のように、本発明は、出力カップリング9(駆動入力部)からの押圧力が、移動部材340に伝達される構成であれば、出力カップリング9(駆動入力部)と移動部材340との間に、移動部材340とは別の部材(入力カップリング320など)を介してもよい。
【0068】
なお、移動部材340と回転する入力カップリング320との接触面積を小さくするために、入力カップリング320の被押圧部370と対面する面に、被押圧部370に向けて突出する突出部を設けてもよい。
【0069】
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
図9(a),(b)に示すように、本実施形態の現像カートリッジ400は、移動部材140の延設部材141と、延設部材141が挿入される貫通孔131A,132Aの内周面との間に、シール部材490が設けられている。
【0070】
シール部材490は、円筒状をなしており、左右両端に左側壁131または右側壁132を挟むように設けられた一対のフランジ部191を有している。このシール部材490は、移動部材140が延びる方向(左右方向)における長さLが、移動部材140が右側壁132側に向けて移動するときの移動量Dよりも大きくなっている。
【0071】
このようなシール部材490によれば、被押圧部170が押される前の状態において延設部材141(右側壁132付近)に付着したトナーTが、移動部材140の移動により延設部材141とシール部材490との間に入り込んだとしても、トナーTが貫通孔132Aから外部に漏れることはない。
【0072】
すなわち、延設部材141に付着したトナーTは、移動部材140の移動により、移動部材140の移動量Dだけ右側に変位することとなるが、シール部材490の長さLが移動量Dより大きいので、延設部材141とシール部材490との間に留まることとなる。
【0073】
以上のように、本実施形態によれば、筐体130内からのトナー漏れをより確実に抑制することができる。また、本実施形態のシール部材490は、前記第1実施形態のシール部材190と同様に、フランジ部191を有するので、移動部材140が移動しても貫通孔131A,132Aから脱落しにくくなっている。
【0074】
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態について説明する。
図10(a),(b)に示すように、本実施形態の現像カートリッジ500は、筐体130が、左側壁131から右側壁132に掛け渡して設けられた筒状部材590を有し、移動部材140が、筒状部材590に挿入されることで出力カップリング9の進退方向(左右方向)に沿って移動可能に支持されている。
【0075】
このような構成によれば、左右方向に沿って移動する移動部材140が配置される空間と、トナーが存在する空間とを完全に分けることができるので、前記実施形態のシール部材190,490などを設けなくとも、筐体130内からのトナー漏れを確実に抑制することができる。
【0076】
なお、筒状部材590の形状は、特に限定されず、例えば、円筒状であってもよいし、多角筒状であってもよい。また、移動部材140は、筒状部材590に対し移動可能な程度に密着(接触)した状態で挿入される構成であってもよいし、筒状部材590に対しガタ(遊び)のある状態で挿入される構成であってもよい。
【0077】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。具体的な構成については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
【0078】
前記実施形態(第1実施形態など)では、被押圧部170と電極部180を一体に有する移動部材140、言い換えると、移動部材140が1つの部材として構成された例を示したが、これに限定されるものではない。すなわち、本発明の移動部材は、2つ以上の部材から構成されていてもよい。
【0079】
具体的には、例えば、図11(a),(b)に示すように、移動部材140’は、絶縁性の樹脂などから形成された棒状の延設部材141’と、延設部材141’とは別の部材として形成され、延設部材141’の右端部に固定された電極部180’(金属棒や金属板など)とから主に構成されていてもよい。また、延設部材141’は、短い棒状の部材が複数連結されて構成されていてもよい。
【0080】
なお、別の部材としての電極部は、延設部材に固定されていなくてもよい。例えば、図12(a)に示すように、移動部材640を構成する、延設部材641と、電極部の一例としての電極板680とが、被押圧部が押される前の状態において、離れて配置されていてもよい。なお、この形態では、図示しない出力カップリング9の押圧力により被押圧部が押されて延設部材641が右側壁132側に向けて移動すると、延設部材641が電極板680に当接する。その後、図12(b)に示すように、延設部材641と電極板680とが一体となって移動し、電極板680が装置側電極10に当接することとなる。
【0081】
図示は省略するが、被押圧部についても、前記した電極部と同様に構成することができる。
【0082】
前記実施形態では、付勢部材としてコイルバネ150を例示したが、これに限定されず、例えば、引きバネや板バネなどを採用してもよいし、発泡弾性体などのような弾性を有する部材を採用してもよい。
【0083】
また、現像カートリッジは、付勢部材を備えない構成であってもよい。なお、この場合は、画像形成装置本体に、移動部材を第2側壁から第1側壁に向けて付勢する部材を設けてもよい。具体的には、例えば、図13(a),(b)に示すように、装置側電極10’を板バネとして機能するように形成してもよい。このような構成によれば、駆動入力部の押圧が解除されることで、装置側電極10’(板バネ)の復原力により移動部材140を第2側壁から第1側壁に向けて付勢することができる。
【0084】
前記実施形態(第1実施形態など)では、移動部材140が入力カップリング120(軸継手)を貫通するように設けられた構成を例示したが、これに限定されず、例えば、移動部材(被押圧部)が入力カップリング120の外側に配置されるような構成であってもよい。
【0085】
前記実施形態では、軸継手の係合部として係合凹部121を例示したが、これに限定されず、例えば、駆動入力部と係合する凸状の係合部であってもよい。また、面に駆動入力部と噛み合う突起が設けられているような構成において、突起が設けられた面を係合部としてもよい。
【0086】
前記実施形態(第1実施形態など)では、第2軸線A2に沿うように真っ直ぐ延びる棒状の移動部材140を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、図14(a)に示すように、移動部材140Aは、筐体130内に配置された部分が略U形状をなしていてもよい。これによれば、筐体130内の部材を避けつつ移動部材140Aを設けることが可能となる。
【0087】
また、図14(b)に示すように、移動部材140Bは、一部が板状をなしていてもよい。このような構成では、板状の部分を、例えば、現像ローラや供給ローラなどが配置される部分と、トナーが収容される部分とを仕切る壁として利用することができるので、現像カートリッジの小型化が可能となる。
【0088】
さらに、図14(c)に示すように、移動部材140Cは、筐体130内に配置された部分が螺旋状をなしていてもよい。このような構成では、例えば、入力カップリング120を左端部に設けるなどして、移動部材140Cを回転駆動可能とすることで、筐体130内のトナーを撹拌・搬送するオーガとして機能させることができる。
【0089】
なお、図14(d)に示すように、移動部材140Dは、出力カップリング9の進退方向から見て、被押圧部170と電極部180がずれて配置されていてもよい。これによれば、例えば、装置側電極10が第2軸線A2上にない画像形成装置においても、本発明を適用することが可能となる。また、画像形成装置を設計する上において、出力カップリング9と装置側電極10の配置の自由度を高めることができるので、画像形成装置の小型化などが可能となる。
【0090】
前記実施形態(第1実施形態など)では、第1係止部として導電部材160を例示したが、これに限定されず、例えば、導電部材160とは別に第1係止部を設けてもよい。また、前記実施形態では、延設部材141に設けた溝にEリングなどを係合させることで第2係止部142を形成した例を示したが、これに限定されず、例えば、移動部材(延設部材141)に直接第2係止部(突起など)を形成してもよい。
【0091】
前記実施形態では、移動部材140が、筐体130の内部で左側壁131(第1側壁)と右側壁132(第2側壁)を繋ぐように延びる構成を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、移動部材が、筐体(現像剤が収容される部分)の外側で第1側壁と第2側壁を繋ぐように延びる構成であってもよい。
【0092】
前記実施形態(第1実施形態)では、出力カップリング9(駆動入力部)に設けられた突出部91が略半球形をなしている例を示したが、この突出部は先端にいくほど細くなる形状をなしていれば、その形状は特に限定されず、例えば、略三角錐形であってもよい。
【0093】
前記実施形態では、軸継手として入力カップリング120などを例示し、駆動入力部として出力カップリング9を例示したが、これに限定されるものではない。すなわち、軸継手および駆動入力部は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜他の構成を採用することができる。
【0094】
前記実施形態では、第1側壁として左側壁131を例示し、第2側壁として右側壁132を例示したが、これに限定されず、例えば、第1側壁と第2側壁の左右が前記実施形態と逆であってもよい。
【0095】
前記実施形態(第1実施形態)では、被押圧部170が押される前の状態において、移動部材140の右端部(電極部180)が導電部材160(現像カートリッジの外面)からわずかに突出している構成を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、図9(a)に示すように、被押圧部170が押される前の状態において、移動部材140の右端部(電極部180)が導電部材160の右端面(現像カートリッジの外面)と面一となっていてもよい。また、図10(a)に示すように、被押圧部170が押される前の状態において、移動部材140の右端部(電極部180)が導電部材160の右端面(現像カートリッジの外面)に対し没入していてもよい。
【0096】
前記実施形態では、ドラムユニット60に対して着脱自在な現像カートリッジ100を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、本発明の現像カートリッジは、前記第1実施形態のドラムユニット60と現像カートリッジ100とが一体(着脱不能)に形成されたカートリッジであってもよい。
【0097】
前記実施形態では、画像形成装置としてモノクロのレーザプリンタ1を例示したが、これに限定されず、例えば、カラープリンタであってもよい。また、画像形成装置は、プリンタに限定されず、例えば、複写機や複合機などであってもよい。
【符号の説明】
【0098】
1 レーザプリンタ
9 出力カップリング
91 突出部
100 現像カートリッジ
101 現像ローラ
130 筐体
131 左側壁
131A 貫通孔
132 右側壁
132A 貫通孔
120 入力カップリング
121 係合凹部
122 底部
140 移動部材
141 延設部材
142 係止部
150 コイルバネ
160 導電部材
170 被押圧部
180 電極部
190 シール部材
191 フランジ部
220 入力カップリング
240 回転軸
490 シール部材
590 筒状部材
A1 第1軸線
A2 第2軸線
D 移動量
L 長さ
T トナー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに対向する第1側壁と第2側壁を有し、内部に現像剤が収容される筐体と、
前記第1側壁と前記第2側壁に支持され、第1軸線を中心として回転可能な現像ローラと、
前記第1側壁に設けられ、前記第1軸線に平行な第2軸線を中心として回転可能であり、前記第1側壁に対し前記第2軸線に沿う方向に進退する外部の駆動入力部が係合することで入力される回転力を前記現像ローラに伝達する軸継手と、
前記第1側壁と前記第2側壁を繋ぐように延び、前記駆動入力部の進退方向に沿って移動可能に支持された移動部材とを備え、
前記移動部材は、前記第1側壁側に、前記駆動入力部の押圧力により前記第2側壁側に向けて押される被押圧部を有するとともに、前記第2側壁側に、前記現像ローラに現像バイアスを印加するための電極部を有し、
前記被押圧部が前記駆動入力部の押圧力により押されることで前記移動部材が前記第2側壁側に向けて移動し、前記被押圧部が押される前よりも前記電極部が前記第2側壁から突出するように構成されたことを特徴とする現像カートリッジ。
【請求項2】
前記移動部材を前記第2側壁から前記第1側壁に向けて付勢する付勢部材を備えたことを特徴とする請求項1に記載の現像カートリッジ。
【請求項3】
前記第2側壁の外側に延びるように設けられ、前記付勢部材の一端を係止する第1係止部を備え、
前記移動部材は、前記第2側壁と前記第1係止部の間に設けられ、前記付勢部材の他端を係止する第2係止部を有し、
前記付勢部材は、前記第1係止部と前記第2係止部の間に圧縮状態で設けられたことを特徴とする請求項2に記載の現像カートリッジ。
【請求項4】
前記軸継手は、前記駆動入力部が係合する係合部を有し、
前記被押圧部は、前記駆動入力部が前記係合部に係合する前の状態において、前記駆動入力部が前記係合部に係合した後の状態よりも前記係合部から突出していることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の現像カートリッジ。
【請求項5】
前記移動部材は、前記軸継手を貫通するように設けられたことを特徴とする請求項4に記載の現像カートリッジ。
【請求項6】
前記軸継手は、前記移動部材と一体に設けられたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の現像カートリッジ。
【請求項7】
前記移動部材は、2つ以上の部材から構成されたことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の現像カートリッジ。
【請求項8】
前記移動部材は、前記第1側壁および/または前記第2側壁に設けられた貫通孔に挿入されており、
前記移動部材と前記貫通孔の内周面との間には、シール部材が設けられたことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の現像カートリッジ。
【請求項9】
前記シール部材は、円筒状をなし、前記移動部材が延びる方向における両端に前記第1側壁または前記第2側壁を挟むように設けられたフランジ部を有することを特徴とする請求項8に記載の現像カートリッジ。
【請求項10】
前記シール部材は、円筒状をなし、前記移動部材が延びる方向における長さが、前記移動部材が前記第2側壁側に向けて移動するときの移動量よりも大きいことを特徴とする請求項8に記載の現像カートリッジ。
【請求項11】
前記筐体は、前記第1側壁から前記第2側壁に掛け渡して設けられた筒状部材を有し、
前記移動部材は、前記筒状部材に挿入されることで移動可能に支持されたことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の現像カートリッジ。
【請求項12】
前記駆動入力部を備え、請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の現像カートリッジが着脱可能に装着される画像形成装置であって、
前記駆動入力部は、前記被押圧部と対面する面に前記被押圧部に向けて突出する突出部を有し、前記被押圧部を前記第2側壁側に向けて押すときに前記突出部が前記被押圧部と接触することを特徴とする画像形成装置。
【請求項13】
前記被押圧部は、前記移動部材の他の部分よりも拡径した形状をなしていることを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2011−175034(P2011−175034A)
【公開日】平成23年9月8日(2011.9.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−37768(P2010−37768)
【出願日】平成22年2月23日(2010.2.23)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】