説明

監視装置および方法、並びにプログラム

【課題】遊技店における遊技台の不正改造を容易で、かつ、確実に監視する。
【解決手段】情報管理部282は、人体検知手段により人体の接近が検知されたことを示す人体検知情報を、遊技台を識別する識別情報に対応付けて記憶し、監視情報DB285は、照合対象者の顔画像が蓄積者の顔画像であると判定された場合、蓄積者の顔画像を、監視情報として識別情報に対応付けて記憶し、照合判定部286は、記憶された監視情報と、記憶された人体検知情報とを、識別情報に基づいて照合し、識別情報照合手段の照合結果に基づいて、発報部288は、識別情報が一致する監視情報および人体検知情報が存在する場合、遊技台に対する不正行為が検知されたことを通知する。本発明は、監視システムに適用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、監視装置および方法、監視システム並びにプログラムに関し、特に、遊技店における遊技台の不正改造を容易で、かつ、確実に監視できるようにした監視装置および方法、並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
遊技店に設置されているパチンコ台、またはパチスロ台に代表される遊技台を改造し、大当たりを意図的に発生させるといった不正行為が後を絶たない。
【0003】
そこで、このような不正行為を監視する技術として、遊技台の間に設置されている球貸機(台間球貸機)に人体の接近を感知するセンサユニットを取り付け、人体の接近を感知した場合、その感知結果を履歴として記録し、履歴が残されているとき、台間球貸機の表示ランプを点灯して、不正行為が行われた可能性があることを発報するものが提案されている(特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】特開2006−296489号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述の技術では、台間球貸機に取り付けたセンサが感知した結果を台間球貸機の状態表示ランプにて発報しているが、不審者が夜間に遊技店内を徘徊した場合には全ての遊技台にて感知してしまうため、不正とは関係の無い遊技台付近の台間球貸機のセンサが不審者を検知してしまうことがある。
【0006】
そのため、遊技店の従業員は不正がなされた遊技台とは無関係な遊技台を含めた全ての遊技台を確認する必要があるので、従業員による不正行為が行われた可能性のある遊技台を確認する作業の負荷を不要に増大させてしまう可能性があった。また、従業員の作業負荷の増大に伴って作業時間を必要とするため、遊技店の開店前に作業を行うような場合、営業開始時刻に間に合わず、営業時間に影響を与えることになってしまう可能性があった。さらに、台間球貸機の状態表示ランプにのみ発報されるため、仮に内部犯行であった場合、結果が隠蔽されてしまう可能性があった。
【0007】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、不審者が滞留した遊技台おいて滞留した時間を計測すると共に、不審者の顔画像を撮像して、顔画像から不審者を認識し、認識結果に応じて不正行為の発生を示す発報先を振り分けるようにすることで、遊技店における遊技台の不正改造を容易で、かつ、確実に監視できるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一側面の監視装置は、顔画像を蓄積者の顔画像として蓄積者データベースに蓄積する蓄積手段と、遊技台毎に人体の接近を検知する人体検知手段と、前記人体検知手段により前記人体の接近が検知されたことを示す人体検知情報を、前記遊技台を識別する識別情報に対応付けて記憶する人体検知情報記憶手段と、前記人体検知手段により人体の接近が検知された場合、前記遊技台に接近した人体における顔画像を、照合対象者の顔画像として取得する取得手段と、前記取得手段により取得された照合対象者の顔画像と、前記蓄積手段に蓄積された蓄積者の顔画像との類似度を計算し、照合する類似度照合手段と、前記類似度照合手段の照合結果である類似度と所定の閾値との比較により、前記照合対象者の顔画像が前記蓄積者の顔画像であるか否かを判定する類似度判定手段と、前記類似度判定手段により前記照合対象者の顔画像が前記蓄積者の顔画像であると判定された場合、前記蓄積者の顔画像を、監視情報として前記識別情報に対応付けて記憶する判定結果記憶手段と、前記判定結果記憶手段に記憶された監視情報と、前記人体検知情報記憶手段に記憶された人体検知情報とを、前記識別情報に基づいて照合する識別情報照合手段と、前記識別情報照合手段の照合結果に基づいて、前記識別情報が一致する前記監視情報および前記人体検知情報が存在する場合、前記遊技台に対する不正行為が検知されたことを通知する通知手段とを含む。
【0009】
画像を撮像する撮像手段と、前記撮像手段により撮像された画像より、前記照合対象者の顔画像を抽出する顔画像抽出手段と、前記照合対象者の顔画像より特徴量を抽出する特徴量抽出手段とをさらに含ませるようにすることができ、前記取得手段には、前記顔画像抽出手段により抽出された前記照合対象者の顔画像として取得させ、前記類似度照合手段には、前記取得手段により取得された照合対象者の顔画像と、前記蓄積手段に蓄積された登録者の顔画像との特徴量を用いて類似度を計算し、前記取得手段により取得された照合対象者の顔画像と、前記蓄積手段に蓄積された登録者の顔画像とを照合させるようにすることができる。
【0010】
前記類似度判定手段により前記照合対象者の顔画像が前記蓄積者の顔画像ではないと判定された場合、前記判定結果記憶手段には、前記照合対象者の顔画像を、前記監視情報として前記識別情報に対応付けて記憶させ、前記蓄積手段には、前記照合対象者の顔画像を、前記蓄積者データベースに蓄積させるようにすることができる。
【0011】
前記人体検知手段により前記人体の接近が検知されている時間を計測する計測手段をさらに含ませるようにすることができ、前記人体検知情報記憶手段には、前記計測手段により計測された前記人体の接近が検知されている時間が所定時間より長い場合、前記人体検知手段により前記人体の接近が検知されたことを示す人体検知情報を、前記遊技台を識別する識別情報に対応付けて記憶させるようにすることができる。
【0012】
前記蓄積手段には、前記蓄積者の顔画像に対応付けて、グループコードを記憶させるようにすることができ、前記類似度判定手段により前記照合対象者の顔画像が前記蓄積者の顔画像であると判定された場合であって、かつ、前記照合対象者の顔画像であると判定された前記蓄積者の顔画像の前記グループコードが所定のグループコードである場合、前記通知手段には、前記識別情報照合手段の照合結果に基づいて、前記識別情報が一致する前記監視情報および前記人体検知情報が存在するとき、前記遊技台に対する不正行為が検知されたことを遊技店外の情報処理装置にのみ通知させるようにすることができる。
【0013】
前記グループコードには、少なくとも遊技者、不審者、または遊技店の従業員を示すコードを含ませるようにすることができる。
【0014】
本発明の一側面の監視方法は、遊技台毎に人体の接近を検知する人体検知ステップと、前記人体検知ステップの処理により前記人体の接近が検知されたことを示す人体検知情報を、前記遊技台を識別する識別情報に対応付けて記憶する人体検知情報記憶ステップと、前記人体検知ステップの処理により人体の接近が検知された場合、前記遊技台に接近した人体における顔画像を、照合対象者の顔画像として取得する取得ステップと、前記取得ステップの処理により取得された照合対象者の顔画像と、蓄積者データベースに蓄積された蓄積者の顔画像との類似度を計算し、照合する類似度照合ステップと、前記類似度照合ステップの処理での照合結果である類似度と所定の閾値との比較により、前記照合対象者の顔画像が前記蓄積者の顔画像であるか否かを判定する類似度判定ステップと、前記類似度判定ステップの処理により前記照合対象者の顔画像が前記蓄積者の顔画像であると判定された場合、前記蓄積者の顔画像を、監視情報として前記識別情報に対応付けて記憶する判定結果記憶ステップと、前記判定結果記憶ステップの処理で記憶された監視情報と、前記人体検知情報記憶ステップの処理で記憶された人体検知情報とを、前記識別情報に基づいて照合する識別情報照合ステップと、前記識別情報照合ステップの処理での照合結果に基づいて、前記識別情報が一致する前記監視情報および前記人体検知情報が存在する場合、前記遊技台に対する不正行為が検知されたことを通知する通知ステップとを含む。
【0015】
本発明の一側面のプログラムは、遊技台毎に人体の接近を検知する人体検知ステップと、前記人体検知ステップの処理により前記人体の接近が検知されたことを示す人体検知情報を、前記遊技台を識別する識別情報に対応付けて記憶する人体検知情報記憶ステップと、前記人体検知ステップの処理により人体の接近が検知された場合、前記遊技台に接近した人体における顔画像を、照合対象者の顔画像として取得する取得ステップと、前記取得ステップの処理により取得された照合対象者の顔画像と、蓄積者データベースに蓄積された蓄積者の顔画像との類似度を計算し、照合する類似度照合ステップと、前記類似度照合ステップの処理での照合結果である類似度と所定の閾値との比較により、前記照合対象者の顔画像が前記蓄積者の顔画像であるか否かを判定する類似度判定ステップと、前記類似度判定ステップの処理により前記照合対象者の顔画像が前記蓄積者の顔画像であると判定された場合、前記蓄積者の顔画像を、監視情報として前記識別情報に対応付けて記憶する判定結果記憶ステップと、前記判定結果記憶ステップの処理で記憶された監視情報と、前記人体検知情報記憶ステップの処理で記憶された人体検知情報とを、前記識別情報に基づいて照合する識別情報照合ステップと、前記識別情報照合ステップの処理での照合結果に基づいて、前記識別情報が一致する前記監視情報および前記人体検知情報が存在する場合、前記遊技台に対する不正行為が検知されたことを通知する通知ステップとを含む処理をコンピュータに実行させる。
【0016】
本発明の一側面の監視装置および方法、並びにプログラムにおいては、顔画像が蓄積者の顔画像として蓄積者データベースに蓄積され、遊技台毎に人体の接近が検知され、前記人体の接近が検知されたことを示す人体検知情報が、前記遊技台を識別する識別情報に対応付けて記憶され、人体の接近が検知された場合、前記遊技台に接近した人体における顔画像が、照合対象者の顔画像として取得され、取得された照合対象者の顔画像と、蓄積された蓄積者の顔画像との類似度が計算されて、照合され、照合結果である類似度と所定の閾値との比較により、前記照合対象者の顔画像が前記蓄積者の顔画像であるか否かが判定され、前記照合対象者の顔画像が前記蓄積者の顔画像であると判定された場合、前記蓄積者の顔画像が、監視情報として前記識別情報に対応付けて記憶され、記憶された監視情報と、記憶された人体検知情報とが、前記識別情報に基づいて照合され、照合結果に基づいて、前記識別情報が一致する前記監視情報および前記人体検知情報が存在する場合、前記遊技台に対する不正行為が検知されたことが通知される。
【0017】
本発明の一側面の監視装置における、顔画像を蓄積者の顔画像として蓄積者データベースに蓄積する蓄積手段とは、例えば、顔画像データベースであり、遊技台毎に人体の接近を検知する人体検知手段とは、例えば、センサであり、前記人体検知手段により前記人体の接近が検知されたことを示す人体検知情報を、前記遊技台を識別する識別情報に対応付けて記憶する人体検知情報記憶手段とは、例えば、情報管理部であり、前記人体検知手段により人体の接近が検知された場合、前記遊技台に接近した人体における顔画像を、照合対象者の顔画像として取得する取得手段とは、例えば、画像処理ユニットであり、前記取得手段により取得された照合対象者の顔画像と、前記蓄積手段に蓄積された蓄積者の顔画像との類似度を計算し、照合する類似度照合手段とは、例えば、類似度計算部であり、前記類似度照合手段の照合結果である類似度と所定の閾値との比較により、前記照合対象者の顔画像が前記蓄積者の顔画像であるか否かを判定する類似度判定手段とは、例えば、類似度判定部であり、前記類似度判定手段により前記照合対象者の顔画像が前記蓄積者の顔画像であると判定された場合、前記蓄積者の顔画像を、監視情報として前記識別情報に対応付けて記憶する判定結果記憶手段とは、例えば、監視情報DBであり、前記判定結果記憶手段に記憶された監視情報と、前記人体検知情報記憶手段に記憶された人体検知情報とを、前記識別情報に基づいて照合する識別情報照合手段とは、例えば、照合判定部であり、前記識別情報照合手段の照合結果に基づいて、前記識別情報が一致する前記監視情報および前記人体検知情報が存在する場合、前記遊技台に対する不正行為が検知されたことを通知する通知手段とは、例えば、発報部である。
【0018】
すなわち、遊技台の近傍に設けられたセンサにより人体の接近が検知されると、人体が検知された遊技台の識別情報を含む人体検知情報が情報管理部に記憶されると共に、人体の接近を検知した遊技台に設置されたカメラにより撮像された画像より画像処理ユニットで抽出された顔画像が照合対象者の顔画像として取得され、類似度判定部が、照合対象者の顔画像と、登録者データベースとして蓄積された蓄積者の顔画像との類似度が所定の閾値との比較により、同一人物であるか否かを判定し、前記照合対象者が前記蓄積者であると判定した場合、前記蓄積者の顔画像を監視情報として監視情報DBに遊技台を識別する識別情報と対応付けて記憶させる。さらに、照合判定部が、識別情報に基づいて、情報管理部に記憶されている人体検知情報と、監視情報DBに記憶されている監視情報とを照合し、同一の識別情報で記憶されている人体検知情報および監視情報とが存在する場合、その人体検知情報および監視情報に基づいて、不正改造行為がなされた可能性の高い状態が検知されたことが通知される。
【0019】
結果として、監視情報と人体検知情報とに基づいて、不正改造行為がなされた可能性の高い状態が検知されたことが通知されるので、不正改造行為がなされた可能性のある遊技台を正確に特定することが可能となると共に、不正改造行為を行ったことが推定される人物を、登録者の中から推定して特定した上で不正改造行為の可能性を通知することが可能となり、結果として、容易で、かつ、確実に遊技台の不正改造行為を監視することが可能となる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、遊技店における遊技台の不正改造を容易で、かつ、確実に監視することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、発明の詳細な説明に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、発明の詳細な説明に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の詳細な説明中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
【0022】
すなわち、本発明の一側面の監視装置は、顔画像を蓄積者の顔画像として蓄積者データベースに蓄積する蓄積手段(例えば、図10の顔画像DB22)と、遊技台毎に人体の接近を検知する人体検知手段(例えば、図11のセンサ252)と、前記人体検知手段により前記人体の接近が検知されたことを示す人体検知情報を、前記遊技台を識別する識別情報に対応付けて記憶する人体検知情報記憶手段(例えば、図13の情報管理部282)と、前記人体検知手段により人体の接近が検知された場合、前記遊技台に接近した人体における顔画像を、照合対象者の顔画像として取得する取得手段(例えば、図10の画像処理ユニット39)と、前記取得手段により取得された照合対象者の顔画像と、前記蓄積手段に蓄積された蓄積者の顔画像との類似度を計算し、照合する類似度照合手段(例えば、図10の類似度計算部232)と、前記類似度照合手段の照合結果である類似度と所定の閾値との比較により、前記照合対象者の顔画像が前記蓄積者の顔画像であるか否かを判定する類似度判定手段(例えば、図10の類似度判定部233)と、前記類似度判定手段により前記照合対象者の顔画像が前記蓄積者の顔画像であると判定された場合、前記蓄積者の顔画像を、監視情報として前記識別情報に対応付けて記憶する判定結果記憶手段(例えば、図13の監視情報DB285)と、前記判定結果記憶手段に記憶された監視情報と、前記人体検知情報記憶手段に記憶された人体検知情報とを、前記識別情報に基づいて照合する識別情報照合手段(例えば、図13の照合判定部286)と、前記識別情報照合手段の照合結果に基づいて、前記識別情報が一致する前記監視情報および前記人体検知情報が存在する場合、前記遊技台に対する不正行為が検知されたことを通知する通知手段(例えば、図13の発報部288)とを含む。
【0023】
画像を撮像する撮像手段(例えば、図9のカメラ38,40,41)と、前記撮像手段により撮像された画像より、前記照合対象者の顔画像を抽出する顔画像抽出手段(例えば、図9の顔画像抽出部202)と、前記照合対象者の顔画像より特徴量を抽出する特徴量抽出手段(例えば、図10の特徴量抽出部231)とをさらに含ませるようにすることができ、前記取得手段(例えば、図10の画像処理ユニット39)には、前記顔画像抽出手段により抽出された前記照合対象者の顔画像として取得させ、前記類似度照合手段(例えば、図10の類似度計算部232)には、前記取得手段により取得された照合対象者の顔画像と、前記蓄積手段に蓄積された登録者の顔画像との特徴量を用いて類似度を計算し、前記取得手段により取得された照合対象者の顔画像と、前記蓄積手段に蓄積された登録者の顔画像とを照合させるようにすることができる。
【0024】
前記類似度判定手段により前記照合対象者の顔画像が前記蓄積者の顔画像ではないと判定された場合、前記判定結果記憶手段(例えば、図13の監視情報DB285)には、前記照合対象者の顔画像を、前記監視情報として前記識別情報に対応付けて記憶させ、前記蓄積手段(例えば、図10の顔画像DB22)には、前記照合対象者の顔画像を、前記蓄積者データベースに蓄積させるようにすることができる。
【0025】
前記人体検知手段により前記人体の接近が検知されている時間を計測する計測手段(例えば、図12の滞留時間計測部261a)をさらに含ませるようにすることができ、前記人体検知情報記憶手段(例えば、図13の情報管理部282)には、前記計測手段により計測された前記人体の接近が検知されている時間が所定時間より長い場合、前記人体検知手段により前記人体の接近が検知されたことを示す人体検知情報を、前記遊技台を識別する識別情報に対応付けて記憶させるようにすることができる。
【0026】
前記蓄積手段(例えば、図10の顔画像DB22)には、前記蓄積者の顔画像に対応付けて、グループコードを記憶させるようにすることができ、前記類似度判定手段により前記照合対象者の顔画像が前記蓄積者の顔画像であると判定された場合であって、かつ、前記照合対象者の顔画像であると判定された前記蓄積者の顔画像の前記グループコードが所定のグループコードである場合、前記通知手段(例えば、図13発報部288)には、前記識別情報照合手段の照合結果に基づいて、前記識別情報が一致する前記監視情報および前記人体検知情報が存在するとき、前記遊技台に対する不正行為が検知されたことを遊技店外の情報処理装置にのみ通知させるようにすることができる。
【0027】
本発明の一側面の監視方法は、遊技台毎に人体の接近を検知する人体検知ステップ(例えば、図16のステップS22)と、前記人体検知ステップの処理により前記人体の接近が検知されたことを示す人体検知情報を、前記遊技台を識別する識別情報に対応付けて記憶する人体検知情報記憶ステップ(例えば、図17のステップS32)と、前記人体検知ステップの処理により人体の接近が検知された場合、前記遊技台に接近した人体における顔画像を、照合対象者の顔画像として取得する取得ステップ(例えば、図17のステップS62)と、前記取得ステップの処理により取得された照合対象者の顔画像と、蓄積者データベースに蓄積された蓄積者の顔画像との類似度を計算し、照合する類似度照合ステップ(例えば、図18のステップS83)と、前記類似度照合ステップの処理での照合結果である類似度と所定の閾値との比較により、前記照合対象者の顔画像が前記蓄積者の顔画像であるか否かを判定する類似度判定ステップ(例えば、図17のステップS66)と、前記類似度判定ステップの処理により前記照合対象者の顔画像が前記蓄積者の顔画像であると判定された場合、前記蓄積者の顔画像を、監視情報として前記識別情報に対応付けて記憶する判定結果記憶ステップ(例えば、図17のステップS35)と、前記判定結果記憶ステップの処理で記憶された監視情報と、前記人体検知情報記憶ステップの処理で記憶された人体検知情報とを、前記識別情報に基づいて照合する識別情報照合ステップ(例えば、図19のステップS103)と、前記識別情報照合ステップの処理での照合結果に基づいて、前記識別情報が一致する前記監視情報および前記人体検知情報が存在する場合、前記遊技台に対する不正行為が検知されたことを通知する通知ステップ(例えば、図19のステップS105)とを含む。
【0028】
図1は、本発明に係る遊技店における遊技台の不正改造を監視する監視システムの一実施の形態の構成例を示す図である。
【0029】
遊技店1−1乃至1−nは、いわゆるパチンコ店、パチスロ店、または、カジノ店である。また、これらの遊技店1−1乃至1−nは、系列店舗または生体情報管理センタや第3者遊技店管理センタの加盟店であって、複数の店舗を統括的に管理する必要のある店舗である。各遊技店1−1乃至1−nは、生体情報管理バス6および第3者遊技店管理バス7により接続されており、それらのバスおよびインターネット等に代表される公衆通信回線網8,9を介して、相互にそれぞれ生体情報、並びに、発報情報および第3者遊技店管理情報を授受している。尚、以降において、遊技店1−1乃至1−nのそれぞれについて、特に区別する必要がない場合、単に、遊技店1と称するものとし、その他の構成についても同様に称するものとする。
【0030】
生体情報管理バス6は、主に各遊技店1の生体情報認識装置21により管理される生体情報を流通させるための伝送路として機能する。また、第3者遊技店管理バス7は、主に各遊技店1の遊技台周辺端末管理装置27により管理される媒体貸出管理情報、および遊技台管理装置24よりセキュリティセンタ3に送信される発報情報を流通させるための伝送路として機能する。
【0031】
遊技店チェーン管理サーバ2は、系列店舗を一括管理する遊技店チェーンにおける管理組織により管理運営されるサーバであり、遊技店1−1乃至1−nの系列店舗より直接、または、セキュリティセンタ3を介して供給されてくる不正改造の発報情報を取得し、各遊技店1−1乃至1−nにおける不正改造の発報状況を纏めて管理する。セキュリティセンタ3は、遊技店1−1乃至1−nの系列店舗より直接供給されてくる不正改造の発報情報を取得し、各遊技店1−1乃至1−nにおける不正改造の発報状況を遊技店チェーン管理サーバ2に送信する。
【0032】
第3者遊技店管理センタ4は、第3者遊技店管理センタを管理運営する事業者により使用されるサーバであり、第3者遊技店管理データベース(DB)5で管理されている媒体貸出管理情報からなるDBを管理する。
【0033】
生体情報認識装置21は、カメラ38−1乃至38−m、入口カメラ40−1乃至40−p、および店内カメラ41−1乃至41−qにより撮像された画像より画像処理ユニット39−1乃至39−(m+p+q)により抽出されて、生体情報バス31を介して供給されてくる顔画像の情報に基づいて、顔画像データベース22に予め登録されている顔画像と照合し、一致する場合、登録者の来店を携帯端末20に通知したり、CRT(Cathode Ray Tube)またはLCD(Liquid Crystal Display)などからなる表示部23に表示する。また、生体情報認識装置21は、照合結果を含む顔画像の情報を監視情報として遊技店管理装置24に送信する。
【0034】
遊技店管理装置24は、いわゆるホールコンピュータと呼ばれるものであり、遊技店管理情報バス30を介して遊技台36−1乃至36−mの動作を監視している。また、遊技店管理装置24は、遊技台周辺端末37により人体の接近が検知される滞留時間が所定時間以上のとき、遊技台周辺端末管理装置27より供給されてくる照合処理命令を受信して、人体が検知される毎に発行される検知IDに対応付けて記憶する。さらに、遊技店管理装置24は、生体情報認識装置21に対して監視情報を要求して、取得し、検知IDに対応付けて記憶する。そして、遊技店管理装置24は、検知IDが共通の、照合処理命令および監視情報が存在するとき、不正改造行為がなされた可能性のある状態が検知されたことを発報する。
【0035】
遊技台周辺端末管理装置27は、精算販売機33、貸出機34、遊技台周辺端末37−1乃至37−mからの情報に基づいて、貸し出される遊技媒体の媒体貸出管理情報を遊技台周辺端末管理データベース29を用いて管理すると供に、遊技台周辺端末管理データベース29に登録されている媒体貸出管理情報を更新する際、その更新情報を、第3者遊技店管理バス7および公衆通信回線網9を介して第3者遊技店管理センタ4に送る。さらに、遊技台周辺端末管理装置27は、第3者遊技店管理バス7および公衆通信回線網9を介して第3者遊技店管理センタ4により供給されてくる媒体貸出管理情報を取得し、遊技台周辺端末管理データベース29に蓄積させる。さらに、遊技台周辺端末管理装置27は、遊技台周辺端末37−1乃至37−mより供給されてくる人体検知情報を取得し、滞留時間が所定時間より長い場合、照合処理命令を生成して、遊技店管理装置24に送信する。
【0036】
貸出機34は、遊技者が遊技台36で遊技する際、現金やプリペイドカードなどにより所定の金額を受け付けると、金額に応じた個数の遊技媒体を貸し出す。この際、貸出機34は、受け付けた現金やプリペイドカードの残数などの情報と供に、貸し出した遊技媒体の個数の情報を遊技台周辺端末管理装置27に供給する。これにより、遊技台周辺端末管理装置27は、受け付けた現金やプリペイドカードの残数などの情報と供に、貸し出した遊技媒体の個数の情報を遊技台周辺端末管理データベース29に登録する。
【0037】
精算販売機33は、貸球を借りるための度数をつけてプリペイドカードを販売する。このとき、精算販売機33は、販売したプリペイドカードの度数と払いうけた金額とを遊技台周辺端末管理装置27に供給する。また、精算販売機33は、プリペイドカードなどの度数として貸し出した遊技媒体の残数に基づいて現金を精算して払い出す。このとき、精算販売機33は、プリペイドカードの残数と払い戻した現金の金額を遊技台周辺端末管理装置27に供給する。
【0038】
計数機35は、遊技者が遊技台36により遊技することにより獲得した遊技媒体の数を、計数し、計数結果を磁気カードやレシートなどとして出力する。
【0039】
遊技台36−1乃至36−mは、遊技者により所定の操作がなされることにより、遊技を実行し、いわゆる小当たりや大当たりに応じて、遊技球、または、メダルを払い出す。
【0040】
遊技台周辺端末37−1乃至37−mは、各遊技台36−1乃至36−mに対応して設けられている、いわゆる台間機であり、台間球貸機(原理的には、貸出機34と同様のもの)などが設けられている。また、遊技台周辺端末37は、人体の接近を検知するセンサ252(図11)を備えており、センサ252により人体の接近を検知した場合、人体の検知を開始したとき、人体検知開始情報を、人体の検知を終了したとき、人体検知終了情報を遊技台周辺端末管理装置27に送信する。さらに、遊技台周辺端末37は、画像処理ユニット39に対して、遊技台36に設けられたカメラ38により撮像される画像より顔画像などの生体情報を取得し、遊技台識別情報(台ID)と共に生体情報認識装置21に送信させる。尚、図1においては、生体情報を取得する機能として、遊技者の顔画像を取得するカメラ38−1乃至38−mが設けられている例が示されている。
【0041】
カメラ38−1乃至38−mは、例えば、図2で示されるように、各遊技台36−1乃至36−4のそれぞれの上部に設けられた台表示ランプ61−1乃至61−4の下部に図3で示されるように、読取範囲δ内に遊技者が撮像できるように設け、顔画像を撮像するようにしてもよく、このようにすることにより、各カメラIDは、同時に遊技台IDとして使用することが可能となる。
【0042】
また、カメラ38−1乃至38−mは、例えば、図4で示されるように、遊技台周辺端末37−1乃至37−4に凸部71−1乃至71−4を設け、図5で示されるように読取範囲θ内に遊技者の顔画像が撮像できるように設けるようにしてもよい。
【0043】
さらに、カメラ38−1乃至38−mは、例えば、図6で示されるように、遊技台36の中央部(遊技台36の盤面上)に設けるようにして、撮像するようにしてもよい。すなわち、図6の設置部81にカメラ38が設置されることにより、図7で示されるように、読取範囲φ内に遊技者を撮像する。
【0044】
入口カメラ40−1乃至40−pおよび店内カメラ41−1乃至41−qは、遊技店1の店内における出入口および所定の場所に設置され、撮像した画像をそれぞれ画像処理ユニット39−(m+1)乃至39−(m+p+q)に供給する。
【0045】
入口カメラ40−1乃至40−pおよび店内カメラ41−1乃至41−qは、例えば、図8で示されるように設定される。図8は、遊技店1内の入口カメラ40−1乃至40−pおよび店内カメラ41−1乃至41−qの設置例を示している。
【0046】
すなわち、図8においては、出入口112−1乃至112−3が設けられており、入口カメラ40−1乃至40−3は、それぞれの出入口112より入店してくる遊技者を撮像する。また、店内カメラ41−1乃至41−10は、島設備111−1乃至111−5のそれぞれ両面をそれぞれ一列に渡って撮像できる位置に設定されている。島設備111は、両面に遊技台36が設置されており、すなわち、図中の島設備111を上下方向に挟むように設置されている。カメラ38、入口カメラ40および店内カメラ41は、いずれにおいてもパンチルトズーム機能を備えているため、図8で示されるように、店内カメラ41−1乃至41−10が配置されることにより、遊技台36で遊技する全遊技者が、店内カメラ41−1乃至41−10のいずれかで撮像できる。
【0047】
さらに、店内カメラ40−aは、貸出機34の前に設けられており、店内カメラ40−bは、精算販売機33の前に設けられており、店内カメラ41−cは、計数機35の前に設けられており、それぞれ、貸出機34、精算販売機33、および計数機35を利用する遊技者を撮像することができる。
【0048】
すなわち、図8で示されるように、遊技店1においては、来店する遊技者、遊技台36で遊技する遊技者、並びに、貸出機34、精算販売機33、および計数機35を利用する遊技者といった、遊技店1において遊技者が取るであろうことが想定される行動のほぼ全てを監視できるように、カメラ38、入口カメラ40、および店内カメラ41が設置されている。
【0049】
次に、図9を参照して、画像処理ユニット39の実施の形態の構成例について説明する。
【0050】
画像取得部201は、カメラ38(または、入口カメラ40もしくは店内カメラ41)により撮像された画像を取得し、顔画像抽出部202に供給する。顔画像抽出部202は、動作指示部204からの指示に基づいて動作し、画像取得部201より供給されてきた画像内に、顔を構成する部位の配置などのパターンにより顔画像からなる矩形画像を抽出して送信部203に供給する。送信部203は、顔画像を生体情報認識装置21に送信する。動作指示部204は、遊技台周辺端末37より顔画像の抽出が指示された場合、顔画像抽出部202に対して顔画像を、遊技台周辺端末37からの顔画像の抽出指示に付された検知IDと共に抽出するように指示する。従って、送信部203は、顔画像と共に、図示せぬカメラ38(または、入口カメラ40もしくは店内カメラ41)を識別するカメラID、撮像時刻、および検知IDを付して生体情報認識装置21に送信する。
【0051】
次に、図10を参照して、生体情報認識装置21の実施の形態の構成例について説明する。
【0052】
顔画像取得部221は、画像処理ユニット39より供給される顔画像を取得し、照合部222に供給する。照合部222は、顔画像取得部221により取得された顔画像と、顔画像DB22に予め登録されている登録者の顔画像とを照合し、類似度の高い候補となる顔画像があれば、最上位となる類似度の顔画像を照合結果として表示部23に表示させると共に、監視情報として監視情報DB227に蓄積させる。また、照合部222は、類似度の高い候補となる顔画像が存在しない場合、供給されてきた顔画像を未登録者データベース登録部223に供給する。
【0053】
より詳細には、照合部222の特徴量抽出部231は、顔画像を識別するための特徴量を抽出して、顔画像と共に類似度計算部232に供給する。類似度計算部232は、顔画像DB22に登録されている登録者の顔画像の特徴量を抽出すると供に、特徴量抽出部231より供給されてくる特徴量とを用いて、顔画像DB22に登録されている全ての登録者の顔画像との類似度を求め、顔画像取得部221より供給されてきた顔画像、および、類似度が最上位の顔画像を類似度判定部233に供給する。より具体的には、類似度計算部232は、例えば、目と目の間隔、あごから額までの長さと、あごから鼻までの長さの比率などの各種の顔の特徴量に基づいて、それぞれの差分和、平均比率、または比率和などを類似度として求める。
【0054】
類似度判定部233は、類似度計算部232より供給されてくる類似度が最上位となる顔画像との類似度と、所定の閾値とを比較し、比較結果に基づいて、最上位となる登録顔画像が、顔画像取得部221より供給されてきた顔画像に対して類似している場合(類似度が高い程類似していることを示す類似度の場合、所定の閾値よりも高いとき、また、類似度が低い程類似していることを示す類似度の場合、所定の閾値よりも低いとき)、最上位となる顔画像と類似度の情報を表示部23に供給して、表示させると供に、管理情報として検知IDに対応付けて監視情報DB227に登録する。また、類似度判定部233は、最上位となる顔画像との類似度と、所定の閾値とを比較し、比較結果に基づいて、最上位となる登録顔画像が、顔画像取得部221より供給されてきた顔画像に対して類似していない場合、顔画像取得部221より供給されてきた顔画像を未登録者データベース登録部223に供給する。
【0055】
未登録者データベース登録部223は、照合部222より未登録であるとみなされて供給されてきた、顔画像を監視情報として監視情報DB227に登録すると共に、データベース管理部226に供給する。
【0056】
データベース管理部226は、未登録者データベース登録部223より顔画像が供給されてくると、供給されてきた新たな顔画像を登録することで、顔画像DB22を更新する。
【0057】
検索部224は、ボタン、マウス、または、キーボードなどから構成される操作部225が操作されることにより入力された条件で、顔画像DB22に登録されている顔画像を検索し、検索結果を表示部23に表示する。
【0058】
尚、ここでは、類似度は、例えば、比率和で示されるような登録者として登録されている顔画像に近いほど高い値を示すものであるとし、類似度が所定の閾値よりも高い値であるとき、その類似度に対応する登録者の顔画像であるものとして判定する例について説明する。しかしながら、例えば、類似度が撮像された顔画像と登録者として登録されている顔画像とのそれぞれの特徴量における差分和として表現されている場合、類似度判定部233は、類似度が閾値よりも小さければ、撮像された顔画像が登録者の顔画像であるとみなすことになり、または、平均比率などの場合、0乃至1の範囲で所定の値以上であって、1に近い値であれば、同一の人物であるとみなすことができる。
【0059】
監視情報送信部228は、遊技店管理装置24より監視情報が要求されてきた場合、監視情報DB227にアクセスし、監視情報を読み出すと共に、遊技店管理装置24に供給する。
【0060】
次に、図11を参照して、遊技台周辺端末37の実施の形態の構成例について説明する。
【0061】
遊技台周辺端末37は、制御部251、センサ252、および通信部253より構成されており、制御部251により動作が制御される。センサ252は、人感センサであり遊技台周辺端末37に対応する遊技台36に対して不正行為がなされるときに検知される範囲内程度に人間の接近を検知する。通信部253は、イーサネット(登録商標)ボードなどから構成されており、各種のデータや信号を授受する。
【0062】
制御部251の人体検知情報生成部251aは、センサ252により人体の接近の検知が開始されると、検知IDを発行すると共にRTC(Real Time Clock)251bにアクセスし、接近が検知された開始時刻の情報を読み取り、台IDメモリ251cに記憶されている台IDを読み出して、台IDおよび検知IDを含む人体検知開始情報を生成し、通信部253を制御して、遊技台周辺端末管理装置27に送信する。同様に、制御部251の人体検知情報生成部251aは、センサ252により人体の接近の検知が終了されると、RTC(Real Time Clock)251bにアクセスし、接近が検知された終了時刻の情報を読み取ると共に、台IDメモリ251cに記憶されている台IDを読み出して、検知IDを含む人体検知終了情報を生成し、通信部253を制御して、遊技台周辺端末管理装置27に送信する。また、遊技台周辺端末37の制御部251は、センサ252により人体が検知されると、通信部253を制御して、対応する画像処理ユニット39に顔画像の抽出を指示する。
【0063】
次に、図12を参照して、遊技台周辺端末管理装置27の実施の形態の構成例について説明する。
【0064】
遊技台周辺端末管理装置27は、制御部261、キーボードやマウスなどからなる入力部262、およびイーサネット(登録商標)ボードなどからなる通信部263より構成されており、制御部261により動作が制御される。
【0065】
制御部261の滞留時間計測部261aは、通信部263を制御して、遊技台周辺端末37より送信されてくる人体検知開始情報および人体検知終了情報に基づいて、対応する遊技台36の近傍に検知された人物の滞留時間を計測する。警告判定部261bは、滞留時間が所定の時間よりも長ければ、人体検知開始情報および人体検知終了情報を送信してきた遊技台周辺端末37近傍の遊技台36に不審者による不正行為がなされた可能性があるとみなして、警告が必要であると判定し、判定結果を照合処理命令作成部261cに供給する。照合処理命令作成部261cは、人体検知開始情報および人体検知終了情報に基づいて、検知IDを含む照合処理命令を作成し、通信部263を制御して、遊技店管理装置24に送信する。
【0066】
次に、図13を参照して、遊技店管理装置24の実施の形態の構成例について説明する。
【0067】
照合処理命令受信部281は、遊技台周辺端末管理装置27より送信されてくる検知IDを含む照合処理命令を受信し、情報管理部282に記憶させる。監視情報要求部283は、情報管理部282に記憶されている照合処理命令に基づいて、生体情報認識装置21に対して、監視情報を要求する。管理情報受信部284は、監視情報要求部283の要求に対応して、生体情報認識装置21より送信されてくる監視情報を受信し、監視情報DB285に記憶させる。
【0068】
照合判定部286は、情報管理部282に記憶されている照合処理命令の検知IDを、監視情報DB285に含まれる監視情報の検知IDと照合し、検知IDが一致する照合処理命令に対応する監視情報が存在するか否かを判定し、存在するとき、表示処理部287を制御して、その検知IDの照合処理命令に含まれる情報、および、監視情報に基づいて、不審者により対応する遊技台36に不正行為が成された可能性が高いことを示す照合結果を表示部25に表示すると共に、発報部288を制御して、照合結果を発報情報としてセキュリティセンタ3に送信する。また、表示判定部287aにより監視情報に含まれるグループコードに基づいて、例えば、監視情報により検出された顔画像が遊技店の係員であると判定された場合、表示処理部287は、表示部25での発報を停止させる。このようにすることにより、セキュリティセンタ3にのみ発報情報が送信されることになるので、発報情報の提示を振り分けることが可能となり、結果として、不正改造を行った不審者が遊技店の従業員であるような場合でも、遊技店の従業員による不正改造行為の隠蔽を防止することが可能となる。
【0069】
次に、図14を参照して、セキュリティセンタ3の実施の形態の構成例について説明する。
【0070】
セキュリティセンタ3は、制御部301、表示部302、通信部303、および発報情報記憶部304から構成され、制御部301により動作が制御される。制御部301の発報部301aは、通信部303を制御して、遊技店管理装置24より照合結果が送信されてきた場合、送信されてきた照合結果を発報情報記憶部304に記憶させると共に、表示部302に照合結果を発報情報として表示し、不審者による不正行為が検知されたことを発報する。また、発報部301aは、通信部303を制御して、遊技店チェーン管理サーバ2に対して照合結果を発報情報として送信する。
【0071】
次に、図15を参照して、遊技店チェーン管理サーバ2の実施の形態の構成例について説明する。
【0072】
遊技店チェーン管理サーバ2は、制御部311、表示部312、通信部313、および発報情報記憶部314から構成され、制御部311により動作が制御される。制御部311は、通信部313を制御して、セキュリティセンタ3より送信されてくる発報情報を受信し、発報情報記憶部314に記憶させると共に、表示部312に表示する。
【0073】
次に、図16,図17のフローチャートを参照して、遊技台周辺端末37、遊技台周辺端末管理装置27、遊技店管理装置24、画像処理ユニット39、および生体情報認識装置21による不正改造監視処理について説明する。
【0074】
ステップS1において、遊技台周辺端末管理装置27の制御部261は、入力部262が操作されて監視モードが指示されたか否かを判定し、監視モードが指示されるまで、同様の処理を繰り返す。尚、ここでは、入力部262により監視モードが指示される例について説明するが、入力部262による指示のみならず、例えば、所定時刻が経過したときに監視モードが指示されたものとみなすようにしても良い。
【0075】
ステップS1において、例えば、入力部262が操作されて監視モードが指示された場合、ステップS2において、制御部261は、通信部263を制御して、各遊技台周辺端末37に対して監視モードを指示する。
【0076】
ステップS21において、遊技台周辺端末37の制御部251は、通信部253を制御して、遊技台周辺端末管理装置27より監視モードが指示されたか否かを判定し、監視モードが指示されるまで、同様の処理を繰り返す。ステップS21において、例えば、ステップS2の処理により、監視モードが指示され、通信部253を介して、制御部251が、その指示を受信すると、監視モードが指示されたものとみなし、処理は、ステップS22に進む。
【0077】
ステップS22において、制御部251は、センサ252を制御して、人体の接近が検知されたか否かを判定する。ステップS22において、例えば、不審者が遊技台周辺端末37に対応する遊技台36に接近することにより、人体が検知された場合、処理は、ステップS23に進む。
【0078】
ステップS23において、制御部251は、人体検知情報生成部251aを制御して、人体の接近の検知を開始したことを示す人体検知開始情報を生成させる。これにより、人体検知情報生成部251aは、検知IDを発行すると共に、RTC251bの時刻情報、および、台IDメモリ251cに記憶されている台IDを読み込んで、検知ID、人体検知開始時刻、および台IDを含む人体検知開始情報を生成する。そして、制御部251は、生成された人体検知開始情報を通信部253を制御して、遊技台周辺端末管理装置27に送信する。
【0079】
ステップS24において、人体検知情報生成部251aは、通信部253を制御して、対応する画像処理ユニット39に対して、顔画像の抽出を指示する。
【0080】
ステップS25において、制御部251は、センサ252を制御して、人体の接近の検知が継続しているか否かを判定し、検知しない状態となるまで、同様の処理を繰り返す。ステップS25において、例えば、不審者が遊技台周辺端末37に対応する遊技台36から離れることにより、人体が検知されなくなった場合、処理は、ステップS26に進む。
【0081】
ステップS26において、制御部251は、人体検知情報生成部251aを制御して、人体の接近の検知が終了したことを示す人体検知終了情報を生成させる。これにより、人体検知情報生成部251aは、発行した検知IDと共に、RTC251bの時刻情報、および、台IDメモリ251cに記憶されている台IDを読み込んで、検知ID、人体検知終了時刻、および台IDを含む人体検知終了情報を生成する。そして、制御部251は、生成された人体検知終了情報を通信部253を制御して、遊技台周辺端末管理装置27に送信する。
【0082】
ステップS3において、遊技台周辺端末管理装置27の制御部261は、通信部263を制御して、人体検知開始情報を受信したか否かを判定する。ステップS3において、例えば、ステップS23の処理により、人体検知開始情報が送信されてきた場合、ステップS4において、制御部261は、滞留時間計測部261aを制御して、人体検知開始情報を送信してきた遊技台周辺端末37に対応する遊技台36に接近している人物がその遊技台36に滞留している滞留時間の計測を開始させる。すなわち、滞留時間計測部261aは、人体検知開始情報に含まれている検知開始時刻の情報から滞留時間の計測を開始し、計測している滞留時間の情報を警告判定部261bに供給する。
【0083】
ステップS5において、警告判定部261bは、滞留時間が所定時間よりも長いか否かを判定する。ステップS5において、所定時間より長くないと判定された場合、ステップS6において、滞留時間計測部261aは、人体検知終了情報が送信されてきたか否かを判定する。ステップS6において、人体検知終了情報が送信されてこない場合、処理は、ステップS4に戻る。すなわち、人体検知開始情報が送信されてくると、滞留時間の計測が開始され、所定時間が経過せず、かつ、人体検知終了情報が送信されてこない限り、ステップS4乃至S6の処理が繰り返されて、滞留時間が計測され続ける。
【0084】
ステップS4において、滞留時間が所定時間よりも長いと判定された場合、検知された人物により遊技台36に不正改造などがなされているものとみなし、ステップS7において、制御部261は、照合処理命令作成部261cを制御して、検知ID、台ID、および人体検知開始時刻の情報に基づいて、照合処理命令の情報を作成させ、通信部263を制御して、遊技店管理装置24に送信する。
【0085】
一方、ステップS6において、例えば、ステップS26により人体検知終了情報が送信されてきた場合、滞留時間が所定時間よりも長くなる前に、検知された人物は遊技台36より離れたことになるので、不正な改造が成されていないものとみなして、ステップS7の処理がスキップされる。また、ステップS3において、人体検知開始情報が受信されていないと判定された場合、いずれの遊技台36に対しても人体が接近していないので、不正な改造も成されていないものとみなし、ステップS4乃至S7の処理はスキップされる。
【0086】
ステップS8において、遊技台周辺端末管理装置27の制御部261は、入力部262が操作されて監視モードの終了が指示されたか否かを判定し、監視モードの終了が指示されていない場合、処理は、ステップS3に戻る。すなわち、監視モードの終了が指示されるまで、ステップS3乃至S8の処理が繰り返される。そして、ステップS8において、入力部262により監視モードの終了が指示された場合、ステップS9において、制御部261は、通信部263を制御して、各遊技台周辺端末37に対して監視モードの終了を指示し、処理は、ステップS1に戻る。
【0087】
ステップS27において、遊技台周辺端末37の制御部251は、通信部253を制御して、監視モードの終了が指示されてきたか否かを判定する。ステップS27において、監視モードの終了が指示されてこない場合、処理は、ステップS22に戻る。すなわち、監視モードが指示されると、ステップS22乃至S27の処理が繰り返される。また、ステップS22において、センサ252により人体の接近が検知されない場合、ステップS23乃至S26の処理がスキップされる。そして、ステップS27において、例えば、ステップS9の処理により、監視モードの終了が指示されてきた場合、処理は、ステップS21に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0088】
以上の処理により、監視モードが指示されると、人体が検知された場合、ステップS24の処理で、遊技台周辺端末37により画像処理ユニット39に対して顔画像の抽出が指示され、さらに、人体が検知され続けて、滞留時間が所定時間よりも長くなると、ステップS7の処理で、遊技台周辺端末管理装置27により遊技店管理装置24に対して照合処理命令が送信される。
【0089】
そこで、ステップS31(図17)において、照合処理命令受信部281は、検知IDを含む照合処理命令が送信されてきたか否かを判定し、送信されてくるまで、同様の処理を繰り返す。ステップS31において、例えば、ステップS7(図16)の処理により、照合処理命令が遊技台周辺端末管理装置27より送信されてきた場合、ステップS32において、照合処理命令受信部281は、送信されてきた検知IDを含む照合処理命令を受信し、情報管理部282に記憶させる。
【0090】
ステップS33において、監視情報要求部283は、情報管理部282において照合処理命令が登録されたことを確認すると、生体情報認識装置21に対して監視情報を要求する。
【0091】
一方、ステップS41において、画像処理ユニット39の画像取得部201は、カメラ38により撮像される画像を取得し、顔画像抽出部202に供給する。
【0092】
ステップS42において、動作指示部204は、遊技台周辺端末37より顔画像の抽出が指示されたか否かを判定し、指示されていない場合、処理は、ステップS41に戻る。すなわち、顔画像の抽出が指示されていない場合、画像取得部201は、カメラ38により撮像された画像を取得して顔画像抽出部202に供給し続けるが、顔画像抽出部202が供給された画像より顔画像を抽出しないので、ステップS41,S42の処理が繰り替えされるが画像処理ユニット39からは何の情報も出力されない状態となる。
【0093】
一方、ステップS42において、例えば、ステップS24(図16)で、遊技台周辺端末37により人体の接近が検知され、検知IDと共に顔画像の抽出が指示された場合、動作指示部204は、顔画像の抽出の指示を取得すると共に、顔画像抽出部202に対して、画像取得部201より供給されてくる画像より顔画像を抽出させる。これにより、顔画像抽出部202は、画像取得部201より供給されてくる画像より顔画像を抽出して、検知IDを付して送信部203に供給する。
【0094】
ステップS43において、送信部203は、カメラ38を識別するカメラIDおよび撮像時刻などの情報と共に検知IDを付して、顔画像を生体情報認識装置21に送信する。
【0095】
ステップS61において、生体情報認識装置21の顔画像取得部221は、顔画像が画像処理ユニット39より供給されてきたか否かを判定し、送信されてくるまで、同様の処理を繰り返す。例えば、ステップS61において、ステップS44の処理により、画像処理ユニット39より検知IDと共に顔画像が送信されてきた場合、処理は、ステップS62に進む。
【0096】
ステップS62において、顔画像取得部221は、検知IDと共に送信されてきた顔画像を取得する。ステップS63において、顔画像取得部221は、供給された顔画像のうち、いずれか未処理の1つを抽出し、特徴量抽出部231に供給する。
【0097】
ステップS64において、照合部222の特徴量抽出部231は、供給されてきた顔画像より特徴量を抽出して、顔画像と供に類似度計算部232に供給する。
【0098】
ステップS65において、類似度計算部232は、類似度計算処理を実行する。
【0099】
ここで、図18のフローチャートを参照して、類似度計算処理について説明する。
【0100】
ステップS81において、類似度計算部232は、顔画像DB22に登録されている顔画像のうち、未処理の1つの登録者の顔画像を抽出し、処理対象に設定する。
【0101】
ステップS82において、類似度計算部232は、処理対象として設定した顔画像より、特徴量抽出部231より供給されてきた特徴量と同様の特徴量を抽出する。
【0102】
ステップS83において、類似度計算部232は、特徴量抽出部231より供給された顔画像についての、目と目の間隔、あごから額までの長さと、あごから鼻のまでの長さの比率などの各種の顔の特徴量と、顔画像DB22に登録されている顔画像における同様の特徴量とを用いて、それぞれの差分和、平均比率、または比率和などを類似度として計算し、ステップS84において、計算結果である登録されている顔画像との類似度を類似度判定部233に供給する。
【0103】
ステップS85において、類似度計算部232は、顔画像DB22に未処理の登録者の顔画像が存在するか否かを判定し、未処理の登録者の顔画像が存在する場合、処理は、ステップS81に戻る。すなわち、全ての登録者の顔画像との類似度が計算されるまで、ステップS81乃至S85の処理が繰り返される。そして、ステップS85において、未処理の登録者の顔画像が存在しないと判定された場合、類似度計算処理は終了する。
【0104】
ここで、図17のフローチャートの説明に戻る。
【0105】
ステップS66において、類似度判定部233は、類似度の計算結果に基づいて順位を求め、最上位の顔画像と類似度の情報を抽出する。そして、類似度判定部233は、最上位の類似度が所定の閾値よりも大きいか否かを判定する。すなわち、類似度判定部233は、最も類似している登録者(顔画像DB22に登録されている顔画像のうち、顔画像取得部221により取得された顔画像と最も類似している登録者:ここでは、類似度の最も高い登録者)の類似度を所定の閾値と比較する。
【0106】
尚、上述のように、類似度の定義により、撮像された顔画像と最も類似している登録者の顔画像との類似度は、その値そのものが最も高いとは限らないため、類似度と閾値との大小関係はこの例の場合とは異なることがある。
【0107】
ステップS66において、最上位の類似度が所定の閾値よりも大きくないと判定された場合、すなわち、供給されてきた顔画像と類似している登録顔画像が存在しない場合、ステップS67において、類似度判定部233は、画像処理ユニット39より供給されてきた顔画像を未登録者データベース登録部223に供給する。未登録者データベース登録部223は、画像処理ユニット39より供給されてきた顔画像をデータベース管理部226に供給する。データベース管理部226は、未登録の顔画像を顔画像DB22に登録する。この際、登録される顔画像に対応付けて検知開始時刻の情報、グループコード、店舗コード、および個人コードも合わせて登録される。
【0108】
ここで、グループコードとは、例えば、登録される顔画像のグループを示すものであり、例えば、グループコードA乃至Dに対して、それぞれ遊技客、不審者、従業員、および無所属といったグループを設定し、例えば、顔画像DB22に登録される時間帯が営業時間内であれば、遊技客としてグループコードをAに設定し、顔画像DB22に登録される時間帯が深夜の時間帯であれば、不審者としてグループコードをBに設定し、顔画像DB22に登録される時間帯が営業時間外であって、深夜ではない時間帯(営業開始時刻直前や営業終了直後の時間帯)であれば、従業員としてグループCを設定し、顔画像DB22に登録される時間帯が、それ以外のときグループコードとしてDを設定し、無所属とするようにしてもよい。
【0109】
また、店舗コードは、顔画像DB22に登録される顔画像が取得されたカメラIDなどから特定される場所に対応したコードであり、例えば、店舗コードとして「0123」では、「A会館」とし、「0321」では、「Bプラザ」とし、「0543」では、「Cホール」とし、「0298」では、「D会館」として設定される。
【0110】
さらに、個人コードは、顔画像DB22に登録される顔画像を識別するためのコードであり、顔画像DB22に登録される際、個別の識別コードが設定される。
【0111】
一方、ステップS66において、最上位の類似度が所定の閾値よりも大きいと判定された場合、すなわち、供給されてきた顔画像と類似している登録顔画像が存在する場合、ステップS67の処理がスキップされる。
【0112】
ステップS68において、類似度判定部233は、画像処理ユニット39より供給されてきた顔画像を検知IDと対応付けて監視情報として監視情報DB227に登録する。
【0113】
ステップS69において、顔画像取得部221は、供給された顔画像の全てについて処理を行なったか否かを判定し、未処理の顔画像がある場合、処理は、ステップS62に戻る。すなわち、全ての顔画像について処理が行なわれるまで、ステップS62乃至S69の処理が繰り返される。そして、全ての顔画像について処理が終了したと判定された場合、処理は、ステップS70に進む。
【0114】
ステップS70において、監視情報送信部228は、監視情報が要求されてきたか否かを判定し、要求されるまで、その処理を繰り返す。ステップS70において、例えば、ステップS33の処理により、監視情報が要求されると、ステップS71において、監視情報送信部228は、監視情報DB227にアクセスし、登録されている監視情報を読み出して遊技店管理装置24に送信する。
【0115】
ステップS34において、遊技店管理装置24の監視情報受信部284は、監視情報が送信されてくるか否かを判定し、送信されてくるまで、同様の処理を繰り返す。ステップS34において、例えば、ステップS71の処理により、生体情報認識装置21より監視情報が送信されてきた場合、ステップS35において、監視情報受信部284は、送信されてきた監視情報を受信して、監視情報DB285に登録し、処理は、ステップS31に戻る。
【0116】
すなわち、以上の処理により、遊技台周辺端末管理装置27より送信されてくる照合処理命令が遊技店管理装置24の情報管理部282に登録され、さらに、生体情報認識装置21より送信されてくる監視情報が監視情報DB285に登録される。
【0117】
従って、以上の処理により、監視モードが指示されると、人体が検知された場合、ステップS24の処理で、遊技台周辺端末37により画像処理ユニット39に対して顔画像の抽出が指示され、さらに、人体が検知され続けて、滞留時間が所定時間よりも長くなると、ステップS7の処理で、遊技台周辺端末管理装置27により遊技店管理装置24に対して照合処理命令が送信され、顔画像の抽出が指示されることにより生体情報認識装置21により監視情報が生成される。すなわち、遊技店管理装置24は、遊技台36に接近することで検知された人物の顔画像および類似している顔画像の情報と検知IDを含む監視情報と、検知ID、台ID、および人体検知開始時刻の情報を含む照合処理命令とをそれぞれ監視情報DB285および情報管理部282に記憶する。
【0118】
結果として、例えば、営業終了後の深夜時間帯に監視モードが設定されると、深夜の時間帯に人物が検知され、不正に遊技台を改造していることが検知された可能性のある遊技台36に対応する照合処理命令と監視情報とが検知IDに対応付けられて順次蓄積されていくことになる。
【0119】
次に、図19のフローチャートを参照して、遊技店管理装置24、セキュリティセンタ3、および遊技店チェーン管理サーバ2による照合発報処理について説明する。
【0120】
ステップS101において、照合判定部286は、照合発報処理が指示されたか否かを判定し、照合発報処理が指示されるまで同様の処理を繰り返す。尚、この処理は、図示せぬ入力部がユーザにより操作されることにより、照合発報処理が指示される場合であってもよいし、例えば、その日の最初の処理として、監視モードが解除された直後のタイミングなどを認識して、照合発報処理の指示とみなすようにしても良いものである。
【0121】
ステップS101において、照合発報処理が指示されたと判定された場合、ステップS102において、照合判定部286は、情報管理部282に登録されている照合処理命令の検知IDを読み出し、監視情報DB285に登録されている監視情報の検知IDを照合する。
【0122】
ステップS103において、照合判定部286は、照合処理命令に付された検知IDと一致する監視情報が存在するか否かを判定する。ステップS103において、検知IDが一致する照合処理命令と監視情報とが存在する場合、ステップS104において、照合判定部286は、検知IDが一致する未処理の照合処理命令と監視情報とを選択し、発報情報を生成し、発報情報を表示処理部287および発報部288に供給する。
【0123】
ステップS105において、発報部288は、発報情報をセキュリティセンタ3に送信して発報する。
【0124】
ステップS106において、表示処理部287は、表示判定部287aを制御して、発報情報に含まれるグループコードは店内の遊技店管理装置24で表示しないものであるか否かを判定する。例えば、監視情報に含まれているグループコードが上述した遊技客、不審者、および無所属を示すA,B,Dの場合、店内でも表示する発報情報であるので、ステップS107において、表示処理部287は、生成された発報情報を、例えば、図20で示されるように表示部25に表示する。
【0125】
ステップS108において、照合判定部286は、検知IDが一致するもので発報情報が生成されていないものがあるか否かを判定する。ステップS108において、検知IDが一致するもので発報情報が生成されていないものがある場合、処理は、ステップS104に戻る。すなわち、ステップS108において、検知IDが一致するもので発報情報が生成されていないものがある限り、ステップS104乃至S108の処理が繰り返される。そして、ステップS108において、検知IDが一致するもので発報情報が生成されていないものがない場合、処理は、ステップS101に戻る。
【0126】
一方、ステップS106において、グループコードが、例えば、グループコードCであって、従業員を示すグループコードである場合、表示部25により不正改造が検知されたことを示しても、同店舗の従業員であることから、犯罪を店舗単位で組織的に隠蔽される恐れがあるため、店舗内の表示部25には発報情報を表示させない。
【0127】
尚、図20においては、表示部25に表示される発報情報の表示例を示している。図20においては、左から番号(No.)、台ID、検知時刻、登録顔画像、監視顔画像、グループコード、店舗コード、および個人コードが順に示されている。
【0128】
従って、図20においては、番号1(No.1)の発報情報は、台IDが「328」で示される遊技台付近で、2007年6月6日の01時43分15秒にセンサ252により検知されたことが示され、この検知により監視情報に含まれる顔画像と類似する顔画像DB22に登録されている顔画像が表示され、画像処理ユニット39により抽出された顔画像が表示され、グループコードが「A」であることから遊技客であることが示され、店舗コードが「0123」であることから、A会館で登録されたことが示され、個人コードが「050208」に設定されていることが示されている。
【0129】
同様に、番号2(No.2)の発報情報は、台IDが「157」で示される遊技台付近で、2007年6月6日の01時49分30秒にセンサ252により検知されたことが示され、この検知により監視情報に含まれる顔画像と類似する顔画像DB22に登録されている顔画像が表示され、画像処理ユニット39により抽出された顔画像が表示され、グループコードが「B」であることから不審者であることが示され、店舗コードが「0123」であることから、A会館で登録されたことが示され、個人コードが「099123」に設定されていることが示されている。
【0130】
また、番号3(No.3)の発報情報は、台IDが「025」で示される遊技台付近で、2007年6月6日の01時58分58秒にセンサ252により検知されたことが示され、この検知により監視情報に含まれる顔画像と類似する顔画像DB22に登録されている顔画像が表示され、画像処理ユニット39により抽出された顔画像が表示され、グループコードが「C」であることから従業員であることが示され、店舗コードが「0321」であることから、Bプラザで登録されたことが示され、個人コードが「010030」に設定されていることが示されている。
【0131】
さらに、番号4(No.4)の発報情報は、台IDが「025」で示される遊技台付近で、2007年6月6日の02時29分01秒にセンサ252により検知されたことが示され、この検知により監視情報に含まれる顔画像と類似する顔画像DB22に登録されている顔画像が表示され、画像処理ユニット39により抽出された顔画像が表示され、グループコードが「D」であることから無所属であることが示され、店舗コードが「0543」であることから、Cホールで登録されたことが示され、個人コードが「091332」に設定されていることが示されている。
【0132】
また、番号5(No.5)の発報情報は、台IDが「673」で示される遊技台付近で、2007年6月6日の02時46分22秒にセンサ252により検知されたことが示され、この検知により監視情報に含まれる顔画像と類似する顔画像DB22に登録されている顔画像が表示され、画像処理ユニット39により抽出された顔画像が表示され、グループコードが「C」であることから無所属であることが示され、店舗コードが「0298」であることから、Cホールで登録されたことが示され、個人コードが「060192」に設定されていることが示されている。
【0133】
次に、ステップS121において、セキュリティセンタ3の制御部301の発報部301aは、通信部303を制御して、遊技店管理装置24より発報情報が送信されてきたか否かを判定し、送信されてくるまで、同様の処理を繰り返す。ステップS121において、例えば、ステップS105の処理により、遊技店管理装置24より発報情報が送信されてきた場合、ステップS122において、制御部301は、通信部303を制御して、送信されてきた発報情報を受信し、発報情報記憶部304に記憶させる。
【0134】
ステップS123において、発報部301aは、発報情報記憶部304に記憶されている発報情報を、例えば、図20で示されるように、遊技店管理装置24と同様に表示部302に表示する。
【0135】
ステップS124において、発報部301aは、発報情報記憶部304に記憶されている発報情報を読み出し、通信部303を制御して、遊技店チェーン管理サーバ2に送信する。
【0136】
ステップS141において、遊技店チェーン管理サーバ2の制御部311は、通信部313を制御して、セキュリティセンタ3より発報情報が送信されてきたか否かを判定し、送信されてくるまで、同様の処理を繰り返す。ステップS141において、例えば、ステップS124の処理により、セキュリティセンタ3より発報情報が送信されてきた場合、ステップS142において、制御部311は、通信部313を制御して、送信されてきた発報情報を受信し、発報情報記憶部314に記憶させる。
【0137】
ステップS143において、制御部311は、発報情報記憶部314に記憶されている発報情報を、例えば、図20で示されるように、遊技店管理装置24やセキュリティセンタ3と同様に表示部312に表示する。
【0138】
以上のような不正改造監視処理により、例えば、営業終了後の深夜時間帯に、不正に遊技台が改造されている可能性のある遊技台36に対応する照合処理命令と監視情報とに基づいて、検知IDが同一の照合処理命令と監視情報とから発報情報が順次生成されて、例えば、営業開始時刻の直前などの監視モードが解除されたタイミングで、遊技店管理装置24、セキュリティセンタ3、および遊技店チェーン管理サーバ2において発報される。このため、不正な改造行為がなされた遊技台36を正確に特定することが可能になると共に、不正行為を行った可能性の高い人物を特定することが可能となる。
【0139】
また、遊技店1内に設けられている遊技店管理装置24においては、監視情報に含まれるグループコードが、上述したCであって、従業員を示す場合、発報情報が表示されずに、セキュリティセンタ3および遊技店チェーン管理サーバ2に供給されて発報される。このため、これまでは、遊技店1内の従業員が不正に遊技台36を改造するような場合、発報情報が表示されることにより、セキュリティセンタ3や遊技店チェーン管理サーバ2への発報情報を意図的に消去するなどして隠蔽されるといったことが可能であったが、遊技店1においては、発報情報が表示されないことから、遊技店1内の従業員による不正であっても、遊技店1には秘密裏にセキュリティセンタ3および遊技店チェーン管理サーバ2に供給されて発報されてしまうので、意図的な発報情報の消去などを防止することが可能となり、遊技店1内からの従業員による不正な改造行為も確実に取り締まることが可能となる。
【0140】
以上によれば、遊技店における遊技台の不正改造を容易で、かつ、確実に監視することが可能となる。
【0141】
ところで、上述した一連の監視処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からインストールされる。
【0142】
図21は、汎用のパーソナルコンピュータの構成例を示している。このパーソナルコンピュータは、CPU(Central Processing Unit)1001を内蔵している。CPU1001にはバス1004を介して、入出力インタフェース1005が接続されている。バス1004には、ROM(Read Only Memory)1002およびRAM(Random Access Memory)1003が接続されている。
【0143】
入出力インタフェース1005には、ユーザが操作コマンドを入力するキーボード、マウスなどの入力デバイスよりなる入力部1006、処理操作画面や処理結果の画像を表示デバイスに出力する出力部1007、プログラムや各種データを格納するハードディスクドライブなどよりなる記憶部1008、LAN(Local Area Network)アダプタなどよりなり、インターネットに代表されるネットワークを介した通信処理を実行する通信部1009が接続されている。また、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini Disc)を含む)、もしくは半導体メモリなどのリムーバブルメディア1011に対してデータを読み書きするドライブ1010が接続されている。
【0144】
CPU1001は、ROM1002に記憶されているプログラム、または磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリ等のリムーバブルメディア1011から読み出されて記憶部1008にインストールされ、記憶部1008からRAM1003にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM1003にはまた、CPU1001が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
【0145】
尚、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理は、もちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理を含むものである。
【0146】
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
【図面の簡単な説明】
【0147】
【図1】本発明を適用した監視システムの一実施の形態の構成を示す図である。
【図2】図1のカメラの設置例を示す図である。
【図3】図1のカメラの設置例を示す図である。
【図4】図1のカメラの設置例を示す図である。
【図5】図1のカメラの設置例を示す図である。
【図6】図1のカメラの設置例を示す図である。
【図7】図1のカメラの設置例を示す図である。
【図8】図1の入口カメラおよび店内カメラの設置例を示す図である。
【図9】図1の画像処理ユニットの構成例を説明する図である。
【図10】図1の生体情報認識装置の構成例を説明する図である。
【図11】図1の遊技台周辺端末の構成例を説明する図である。
【図12】図1の遊技台周辺端末管理装置の構成例を説明する図である。
【図13】図1の遊技店管理装置の構成例を説明する図である。
【図14】図1のセキュリティセンタの構成例を説明する図である。
【図15】図1の遊技店チェーン管理サーバの構成例を説明する図である。
【図16】不正改造監視処理を説明するフローチャートである。
【図17】不正改造監視処理を説明するフローチャートである。
【図18】類似度計算処理を説明するフローチャートである。
【図19】照合発報処理を説明するフローチャートである。
【図20】照合発報処理を説明する図である。
【図21】パーソナルコンピュータの構成例を説明する図である。
【符号の説明】
【0148】
1,1−1乃至1−n 遊技店
2 遊技店チェーン管理サーバ
3 セキュリティセンタ
4 第3者遊技店管理センタ
5 第3者遊技店管理データベース
6 生体情報管理バス
7 第3者遊技店管理バス
8,9 公衆通信回線網
21 生体情報認識装置
22 生体情報データベース
24 遊技店管理装置
26 遊技台管理データベース
27 遊技台周辺端末管理装置
29 遊技台周辺端末管理データベース
30 遊技店管理情報バス
31 生体情報バス
33 精算機
34 貸出機
35 計数機
36,36−1乃至36−m 遊技台
37,37−1乃至37−m 遊技台周辺端末
38,38−1乃至38−m カメラ
39,39−1乃至39−(m+p+q) 画像処理ユニット
40,40−1乃至40−p 入口カメラ
41,41−1乃至41−q 店内カメラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
顔画像を蓄積者の顔画像として蓄積者データベースに蓄積する蓄積手段と、
遊技台毎に人体の接近を検知する人体検知手段と、
前記人体検知手段により前記人体の接近が検知されたことを示す人体検知情報を、前記遊技台を識別する識別情報に対応付けて記憶する人体検知情報記憶手段と、
前記人体検知手段により人体の接近が検知された場合、前記遊技台に接近した人体における顔画像を、照合対象者の顔画像として取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された照合対象者の顔画像と、前記蓄積手段に蓄積された蓄積者の顔画像との類似度を計算し、照合する類似度照合手段と、
前記類似度照合手段の照合結果である類似度と所定の閾値との比較により、前記照合対象者の顔画像が前記蓄積者の顔画像であるか否かを判定する類似度判定手段と、
前記類似度判定手段により前記照合対象者の顔画像が前記蓄積者の顔画像であると判定された場合、前記蓄積者の顔画像を、監視情報として前記識別情報に対応付けて記憶する判定結果記憶手段と、
前記判定結果記憶手段に記憶された監視情報と、前記人体検知情報記憶手段に記憶された人体検知情報とを、前記識別情報に基づいて照合する識別情報照合手段と、
前記識別情報照合手段の照合結果に基づいて、前記識別情報が一致する前記監視情報および前記人体検知情報が存在する場合、前記遊技台に対する不正行為が検知されたことを通知する通知手段と
を含む監視装置。
【請求項2】
画像を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段により撮像された画像より、前記照合対象者の顔画像を抽出する顔画像抽出手段と、
前記照合対象者の顔画像より特徴量を抽出する特徴量抽出手段とをさらに含み、
前記取得手段は、前記顔画像抽出手段により抽出された前記照合対象者の顔画像として取得し、
前記類似度照合手段は、前記取得手段により取得された照合対象者の顔画像と、前記蓄積手段に蓄積された登録者の顔画像との特徴量を用いて類似度を計算し、前記取得手段により取得された照合対象者の顔画像と、前記蓄積手段に蓄積された登録者の顔画像とを照合する
請求項1に記載の監視装置。
【請求項3】
前記類似度判定手段により前記照合対象者の顔画像が前記蓄積者の顔画像ではないと判定された場合、前記判定結果記憶手段は、前記照合対象者の顔画像を、前記監視情報として前記識別情報に対応付けて記憶し、
前記蓄積手段は、前記照合対象者の顔画像を、前記蓄積者データベースに蓄積する
請求項1に記載の監視装置。
【請求項4】
前記人体検知手段により前記人体の接近が検知されている時間を計測する計測手段をさらに含み、
前記人体検知情報記憶手段は、前記計測手段により計測された前記人体の接近が検知されている時間が所定時間より長い場合、前記人体検知手段により前記人体の接近が検知されたことを示す人体検知情報を、前記遊技台を識別する識別情報に対応付けて記憶する
請求項1に記載の監視装置。
【請求項5】
前記蓄積手段は、前記蓄積者の顔画像に対応付けて、グループコードを記憶しており、
前記類似度判定手段により前記照合対象者の顔画像が前記蓄積者の顔画像であると判定された場合であって、かつ、前記照合対象者の顔画像であると判定された前記蓄積者の顔画像の前記グループコードが所定のグループコードである場合、前記通知手段は、前記識別情報照合手段の照合結果に基づいて、前記識別情報が一致する前記監視情報および前記人体検知情報が存在するとき、前記遊技台に対する不正行為が検知されたことを遊技店外の情報処理装置にのみ通知する
請求項1に記載の監視装置。
【請求項6】
前記グループコードは、少なくとも遊技者、不審者、または遊技店の従業員を示すコードを含む
請求項5に記載の監視装置。
【請求項7】
遊技台毎に人体の接近を検知する人体検知ステップと、
前記人体検知ステップの処理により前記人体の接近が検知されたことを示す人体検知情報を、前記遊技台を識別する識別情報に対応付けて記憶する人体検知情報記憶ステップと、
前記人体検知ステップの処理により人体の接近が検知された場合、前記遊技台に接近した人体における顔画像を、照合対象者の顔画像として取得する取得ステップと、
前記取得ステップの処理により取得された照合対象者の顔画像と、蓄積者データベースに蓄積された蓄積者の顔画像との類似度を計算し、照合する類似度照合ステップと、
前記類似度照合ステップの処理での照合結果である類似度と所定の閾値との比較により、前記照合対象者の顔画像が前記蓄積者の顔画像であるか否かを判定する類似度判定ステップと、
前記類似度判定ステップの処理により前記照合対象者の顔画像が前記蓄積者の顔画像であると判定された場合、前記蓄積者の顔画像を、監視情報として前記識別情報に対応付けて記憶する判定結果記憶ステップと、
前記判定結果記憶ステップの処理で記憶された監視情報と、前記人体検知情報記憶ステップの処理で記憶された人体検知情報とを、前記識別情報に基づいて照合する識別情報照合ステップと、
前記識別情報照合ステップの処理での照合結果に基づいて、前記識別情報が一致する前記監視情報および前記人体検知情報が存在する場合、前記遊技台に対する不正行為が検知されたことを通知する通知ステップと
を含む監視方法。
【請求項8】
遊技台毎に人体の接近を検知する人体検知ステップと、
前記人体検知ステップの処理により前記人体の接近が検知されたことを示す人体検知情報を、前記遊技台を識別する識別情報に対応付けて記憶する人体検知情報記憶ステップと、
前記人体検知ステップの処理により人体の接近が検知された場合、前記遊技台に接近した人体における顔画像を、照合対象者の顔画像として取得する取得ステップと、
前記取得ステップの処理により取得された照合対象者の顔画像と、蓄積者データベースに蓄積された蓄積者の顔画像との類似度を計算し、照合する類似度照合ステップと、
前記類似度照合ステップの処理での照合結果である類似度と所定の閾値との比較により、前記照合対象者の顔画像が前記蓄積者の顔画像であるか否かを判定する類似度判定ステップと、
前記類似度判定ステップの処理により前記照合対象者の顔画像が前記蓄積者の顔画像であると判定された場合、前記蓄積者の顔画像を、監視情報として前記識別情報に対応付けて記憶する判定結果記憶ステップと、
前記判定結果記憶ステップの処理で記憶された監視情報と、前記人体検知情報記憶ステップの処理で記憶された人体検知情報とを、前記識別情報に基づいて照合する識別情報照合ステップと、
前記識別情報照合ステップの処理での照合結果に基づいて、前記識別情報が一致する前記監視情報および前記人体検知情報が存在する場合、前記遊技台に対する不正行為が検知されたことを通知する通知ステップと
を含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2009−367(P2009−367A)
【公開日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−165275(P2007−165275)
【出願日】平成19年6月22日(2007.6.22)
【出願人】(000002945)オムロン株式会社 (3,542)
【Fターム(参考)】