説明

移動通信端末及びそのデジタル著作権に保護された内容の取得、配信方法及びシステム

【課題】移動通信端末及びそのデジタル著作権に保護された内容の取得、配信方法及びシステムを提供する。
【解決手段】移動通信端末は、短距離通信によって内容送信側から内容対象及び著作権取得トリガー情報を取得する短距離通信手段と、オープンモバイルアライアンスデジタル著作権管理規定の機能を実行するデジタル著作権管理代理手段と、著作権発行者により証明書の認証を行うように、ユーザ証明書情報を記憶するユーザ認識手段と、移動通信ネットワークを介して前記著作権取得トリガー情報が指示したインタネット上の著作権発行者にアクセスし、前記著作権発行者に前記著作権対象請求を送信し、前記著作権発行者により前記ユーザ認識手段におけるユーザ証明書情報を読取り認証がパスしてから、著作権発行者が送信した著作権対象を取得する移動通信手段と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタル著作権管理技術分野に関し、特に移動通信端末及びそのデジタル著作権に保護された内容の取得、配信方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
デジタル著作権管理技術とは、デジタル化した内容が生産、伝播、販売、使用において知的財産に対して保護及び管理をする技術ツールを指す。オープンモバイルアライアンス(Open Mobile Alliance:OMA)デジタル著作権管理規範は、ユーザを認証し、ユーザの権利範囲を付与し、ユーザの行為方式を規範することにより、著作権に保護されたデジタル化情報の内容発行者、著作権発行者、サービス提供者の権利及び利益を保証する。
【0003】
オープンモバイルアライアンスデジタル著作権管理規範において、内容対象と当該内容対象に対応する著作権対象を分けて配信する枠組モデルが挙げられている。内容対象は暗号化処理されたもので、内容発行者によりユーザに発行することができるが、ユーザは内容対象を直接に使用できず、著作権対象を取得すると当該内容に属する使用権限を得られる。内容対象の著作権対象を分けて配信する枠組により、ユーザは、内容対象テキストヘッドに含まれるURL(Uniform Resource Locator:ユニフォームリソースロケータ)情報によって著作権発行者に接続され、著作権対象取得プロトコルに基づき著作権発行者が発行した当該内容対象に対応する著作権対象を取得してから、内容対象を使用することができる。
【0004】
オープンモバイルアライアンスデジタル著作権管理規範により、移動端末に基づきデジタル著作権に保護された内容の発行をするときに、内容対象と著作権対象は、一緒にバインディングされて発行し又は分けて発行することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、従来の発行システムにおいて、特に携帯電話について、移動通信ネットワークを介してバインディングされた内容対象及び著作権対象を取得するような簡単なバインディング発行方式が多く使用されている。こういう場合、携帯電話同士にデジタル著作権に保護された内容の配信を行うことができず、他方の携帯電話ユーザは、同一の内容を読もうとすれば、移動通信ネットワークを介して当該内容を別途にダウンロードする(内容対象及び著作権対象を含む)必要がある。こうすると、デジタル著作権に保護された内容の関連業務の更なる応用及び普及に良くない。これで、内容対象がアップデートされると、携帯電話ユーザは、内容対象をダウンロードするだけでなく、バインディングされた内容対象及び著作権対象を再びダウンロードしなければならない。その他、従来の著作権に保護された内容の発行方法は、まだ以下の不備がある。
【0006】
従来の携帯電話が内容対象を取得する方法は、移動通信ネットワークを介して、ユーザによる関連内容の使用中、著作権の使用料金を支払う以外、ネットワークのパケット料金を支払い、特に大容量デジタル化情報(例えば、ドラマ、映画などのマルチメディア情報)に対するネットワークのパケット料金が高いので、従来のやり方によると、ユーザは通常、ネットワークのパケット料金をより注目することとなり、移動デジタル著作権管理業務の展開をある程度に制限した。
【0007】
従来の携帯電話同士の情報共有の方法は通常、ブルートゥースのような低速度短距離通信技術によって著作権に保護されていない内容対象(例えばブルートゥースによってMP3、ピクチャー等の情報を転送)を転送し、こうすると、転送速度が低く、転送のセキュリティ性が高くない等の問題が発生する以外、大容量の情報及び著作権に保護された内容に対して、携帯電話同士の配信も制限されている。
【0008】
また、従来の内容対象の発行は、著作権対象の発行とバインディングされ、著作権対象のセキュリティ性が内容対象のセキュリティ性と一緒に実現されるので、著作権対象のより高いセキュリティ性を保つことは難しくなる。特に安全保証メカニズムのような著作権対象取得プロトコルに基づいた著作権対象発行は、移動デジタル著作権管理業務の展開において極めて重要であるが、現在、この分野に関する研究が少ないので、より安全且つ確実な著作権対象の発行を実現する方法は必要である。
【課題を解決するための手段】
【0009】
従来技術の前記問題を解決するために、本発明は、従来技術における内容対象発行が移動通信ネットワークの帯域幅に頼り、内容配信が低速度短距離通信により制限され、安全且つ確実な著作権対象配信を実現する方法が欠けている問題を解決するために、デジタル著作権に保護された内容を取得する移動通信端末を提供する。
【0010】
その分、本発明は、移動通信端末のデジタル著作権に保護された内容の取得方法をさらに提供する。
【0011】
本発明は、移動通信端末のユーザ同士の内容対象の配信を実現するように、デジタル著作権に保護された内容を配信する移動通信端末をさらに提供する。
【0012】
その分、本発明は、移動通信端末のデジタル著作権に保護された内容の配信方法をさらに提供する。
【0013】
本発明は、著作権対象配信のセキュリティ性を向上するように移動通信端末によるデジタル著作権に保護された内容の著作権対象を取得する方法をさらに提供する。
【0014】
本発明は、高速度、低コストの内容対象の発行及び著作権対象の安全発行を実現するように、デジタル著作権に保護された内容を発行するシステムをさらに提供する。
【0015】
前記問題を解決するために、本発明は以下の技術方案を提出する。
【0016】
デジタル著作権に保護された内容を取得する移動通信端末であって、
短距離通信によって内容送信側から内容対象及び著作権取得トリガー情報を取得する短距離通信手段と、
オープンモバイルアライアンスデジタル著作権管理規定の機能を実行するデジタル著作権管理代理手段と、
著作権発行者により証明書の認証を行うように、ユーザ証明書情報を記憶するユーザ認識手段と、
移動通信ネットワークを介して前記著作権取得トリガー情報が指示したインタネット上の著作権発行者にアクセスし、前記著作権発行者に前記著作権対象請求を送信し、前記著作権発行者により前記ユーザ認識手段におけるユーザ証明書情報を読取り認証がパスしてから、著作権発行者が送信した著作権対象を取得する移動通信手段と、
を備える。
【0017】
デジタル著作権に保護された内容を配信する移動通信端末であって、
短距離通信によって受信側端末に内容対象及び著作権取得トリガー情報を送信する短距離通信回路手段を備える。
【0018】
移動通信端末のデジタル著作権に保護された内容の取得方法であって、
短距離通信によって内容送信側と接続を確立するステップと、
前記内容送信側から内容対象及び著作権取得トリガー情報を取得するステップと、
移動通信ネットワークを介して前記著作権取得トリガー情報が指示したインタネット上の著作権発行者にアクセスし、前記著作権対象請求を送信するステップと、
移動通信端末のユーザ証明書情報を著作権発行者が認証するように供給するステップと、
認証がパスした後、移動通信ネットワークを介して前記著作権発行者から著作権対象を取得するステップと、
を備える。
【0019】
移動通信端末のデジタル著作権に保護された内容の配信方法であって、
短距離通信によって内容受信側と接続を確立するステップと、
前記内容受信側に内容対象及び著作権取得トリガー情報を配信するステップと、
を備える。
【0020】
移動通信端末によりデジタル著作権に保護された内容の著作権対象を取得する方法であって、
当該移動通信端末が、移動通信ネットワークを介してインタネット上の著作権発行者にアクセスするステップと、
当該移動通信端末が、著作権発行者に著作権対象請求を送信するステップと、
著作権発行者が、移動通信端末のユーザ証明書情報を読取り認証がパスしてから、前記移動通信端末が、著作権発行者が送信した著作権対象を取得するステップと、
を備える。
【0021】
デジタル著作権に保護された内容を発行するシステムであって、
短距離通信移動端末、内容発行デバイス及び著作権発行デバイスを備え、
前記短距離通信移動端末は、
短距離通信によって内容発行デバイスから内容対象及び著作権取得トリガー情報を取得する短距離通信手段と、
オープンモバイルアライアンスデジタル著作権管理規定の機能を実行するデジタル著作権管理代理手段と、
少なくとも著作権発行デバイスが認証するためのユーザ証明書情報を記憶するユーザ認識手段と、
移動通信ネットワークを介して前記著作権取得トリガー情報が指示したインタネット上の著作権発行者にアクセスし、前記著作権対象請求を送信する移動通信手段と、
を備え、
前記著作権発行者は、前記ユーザ認識手段におけるユーザ証明書情報を読み取り認証がパスしてから、著作権対象を前記短距離通信移動端末まで送信する。
【発明の効果】
【0022】
本発明は、内容発行者の高速度短距離通信デバイスにより高速度短距離通信移動端末に内容対象を発行し、第1の高速度短距離通信移動端末により第2の高速度短距離通信移動端末に内容対象を配信するが、ユーザが移動通信ネットワークを介して内容対象を取得する必要がないため、特に大容量デジタル化情報に対して、ユーザのネットワークのパケット料金を節約することができ、移動デジタル著作権管理業務の展開を進める。また、本発明は、著作権対象を発行する前に少なくともユーザ認識モジュール手段に記憶されたユーザ証明書情報に基づきユーザの認証を行うことにより、安全保証メカニズムを有する著作権対象取得プロトコルによる著作権対象の発行が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明にかかるデジタル著作権に保護された内容を発行するシステムの主な構成構造の模式図である。
【図2】本発明にかかる高速度短距離通信移動端末の主な構成構造のブロック図である。
【図3】本発明にかかる高速度短距離通信移動端末の受信モードの主な処理過程の模式図である。
【図4】本発明にかかる高速度短距離通信移動端末の送信モードの主な処理過程の模式図である。
【図5】本発明のシステムにおける実施例1にかかる発行モードの主な処理過程の模式図である。
【図6】本発明のシステムにおける実施例1にかかる配信モードの主な処理過程の模式図である。
【図7】本発明のシステムにおける実施例2にかかる発行モードの主な処理過程の模式図である。
【図8】本発明のシステムにおける実施例2にかかる配信モードの主な処理過程の模式図である。
【図9】本発明のシステムにおける実施例3にかかる発行モードの主な処理過程の模式図である。
【図10】本発明のシステムにおける実施例3にかかる配信モードの主な処理過程の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明の目的、技術案及びメリットをさらに明瞭するために、以下に添付図面を参照して、本発明の主な原理及び具体的な実施形態を詳細に説明する。ここで、本発明の模式的な実施形態及びその説明は本発明を解釈するもので、本発明への限定ではない。
【0025】
図1に示すのは、本発明にかかるデジタル著作権に保護された内容を発行するシステムの主な構成構造の模式図である。当該システムにおいて主として、高速度短距離通信移動端末110と、移動通信ネットワークと、インタネットと、高速度短距離通信機能を有する内容発行者120と、及び著作権発行者(著作権発行者サーバ130を含む)とを備える。
【0026】
ここで、前記高速度短距離通信移動端末110は、短距離通信によって内容発行者から内容対象(著作権取得トリガー情報を含む)を取得し、前記著作権取得トリガー情報に基づき移動通信ネットワークを介して前記著作権発行者サーバから著作権対象を取得する。前記著作権取得トリガー情報は例えば、受信した内容対象のテキストヘッドに含まれてもよく、もちろん、内容対象のテキストヘッドに含まれなくてもよい。当該著作権取得トリガー情報は、内容対象に含まれ、ユーザが著作権対象の関連情報を取得するためのものであり、例えば、著作権発行者のURL情報等であっても良い。
【0027】
前記内容発行者120は内容発行者サーバ122及び高速度短距離通信機能を有する配信端末121を備え、当該発行端末はインタネットを介して内容発行者サーバと接続され(例えば図1)、高速度短距離通信によって前記高速度短距離通信移動端末に内容対象を発行する。取替え可能な方式として、当該内容発行者120は高速度短距離通信手段を有する内容発行者サーバであってもよく、当該サーバは高速度短距離通信手段により高速度短距離通信方式で前記高速度短距離通信移動端末に内容対象を発行する。
【0028】
前記高速度短距離通信移動端末は、移動通信ネットワークを介して著作権取得トリガー情報が指示したインタネット上の著作権発行者サーバにアクセスし、前記著作権発行者サーバより著作権対象を取得する。
【0029】
図2に示すのは、本発明にかかる高速度短距離通信移動端末(例えば、携帯電話)の主な構成構造のブロック図である。本発明の高速度短距離通信移動端末は、CPU、ディスプレイ、入力部(例えば、キーボート又はタッチパッド)、移動通信手段、インタネットアクセス手段(携帯電話がインタネットに登録することを支持する)等の従来の移動通信端末の基本構造を備える以外、デジタル著作権管理代理手段、高速度短距離通信手段及びユーザ認識モジュール手段をさらに備える。図2は本発明の技術案に関する部分のみを示している。
【0030】
ここで、前記高速度短距離通信手段は、内容対象(著作権取得トリガー情報を含む)を受信及び/又は送信するように、高速度短距離通信機能を有する内容発行者及び/又はその他の高速度短距離通信移動端末と接続を確立する。
【0031】
前記デジタル著作権管理代理手段は、著作権対象に基づき内容対象の使用制限を実行し、内容対象に対する不法読み取りを禁止するようなオープンモバイルアライアンスデジタル著作権管理に規定された各機能を実行する。
【0032】
前記移動通信手段は、基地局との接続を確立し、移動通信ネットワークを介してインタネットにアクセスし、著作権対象に関する情報を受信・送信する。当該情報は、インタネットを介して著作権発行者サーバから取得され、又は著作権発行者サーバに送信される。
【0033】
前記インタネット通信手段は、ハイパーテキスト伝送プロトコルモジュール及びTCP/IPモジュールを備え、移動通信ネットワークを介してインタネットとの接続を確立し、著作権対象に関するメッセージを処理する。
【0034】
前記ユーザ認識モジュール手段は、著作権発行者認証用のユーザ証明書情報(モバイル商業者の認証業務のカスタムにより取得される)を記憶し、移動通信端末番号やユーザ名前等、ユーザ身分を認識するための情報である内容発行者認証用の基本的なユーザ情報をさらに記憶可能である。
【0035】
また、本発明の高速度短距離通信移動端末(例えば、携帯電話)は、取得された内容対象及び著作権対象を記憶する記憶手段をさらに備える。当該記憶手段は、携帯電話安全デジタルカード、ユーザ認識応用発展ツール等でも良い。
【0036】
図3に示すのは、本発明にかかる高速度短距離通信移動端末の受信モードの主な処理過程の模式図である。その主な実現原理は以下のとおりである。
【0037】
ステップS301、当該高速度短距離通信移動端末(受信側)は、高速度短距離通信手段を介して高速度短距離通信相手(内容発行者又はその他の高速度短距離通信移動端末)と初回の接続を確立し始める。
【0038】
ステップS302乃至ステップS303、高速度短距離通信相手は、当該受信側移動端末に向けて当該通信相手の基本的なユーザ情報(例えば発行側の店舗名称、店舗コード等の有效情報)を表示し、受信側移動端末により確認される。確認がパスできないと、フローは終了する。
【0039】
ステップS304乃至ステップS305、ユーザ認識手段に記憶された基本的なユーザ情報を読取り、高速度短距離通信相手(内容発行者又は高速度短距離通信移動端末)により確認される。確認がパスできないと、フローは終了する。
【0040】
ステップS306、当該受信側移動端末は、取得する内容対象を選択し、高速度短距離通信手段を介して選択された内容対象(著作権取得トリガー情報を含む)を受信する。
【0041】
ステップS307、デジタル著作権管理代理手段は、著作権取得トリガー情報により著作権対象請求を発生する。
【0042】
ステップS308、ハイパーテキスト転送プロトコルモジュールによって著作権発行者サーバとの安全接続が確立される。
【0043】
ステップS309、ユーザ認識モジュール手段に記憶されたユーザ証明書情報を読取り、著作権発行者サーバにより認証される。認証が成功すれば、ステップS310に入り、認証が失敗すれば、フローは終了する。
【0044】
ステップS310乃至ステップS311、確認がパスした後、移動通信手段によって著作権対象請求メッセージを送信し、著作権発行者サーバは著作権対象応答メッセージ(携帯著作権対象)を戻る。
【0045】
ステップS312、移動通信回路手段を介して著作権対象を受信する。
【0046】
図3において、ステップS302、ステップS304の順序は取り替えられる。ステップS307‐S311について、著作権対象請求の送信と認証ステップとの間の順序は別に制限されていなく、認証した後著作権対象を取得可能であればよい。図3に示す過程により、内容対象は、高速度短距離通信移動端末により高速度短距離通信によって内容発行者又はその他の高速度短距離通信移動端末から取得することができ、且つ、著作権対象は、移動通信ネットワークを介してインタネット上の著作権サーバから取得することができる。そして、本発明は、ユーザ証明書情報を読取って証明書を認証することにより、著作権情報を取得するので、より高いセキュリティ性を有する。
【0047】
図4に示すのは、本発明にかかる高速度短距離通信移動端末の送信モード(当該高速度短距離通信移動端末は送信側とされる)の主な処理過程の模式図である。その主な実現原理は以下のとおりである。
【0048】
ステップS401、高速度短距離通信手段を介して高速度短距離通信相手(例えば、その他の高速度短距離通信移動端末)と初回の接続を確立し始める。
【0049】
ステップS402乃至ステップS403、高速度短距離通信相手は、当該送信側に当該通信相手の基本的なユーザ情報を表示し、当該送信側により確認される。確認がパスできないと、フローは終了する。
【0050】
ステップS404乃至ステップS405、当該送信側のユーザ認識手段に記憶された送信側の基本的なユーザ情報を読取り、高速度短距離通信相手(受信側)により確認される。確認がパスできないと、フローは終了する。
【0051】
ステップS406、送信側又は受信側により内容対象が選択される。当該送信側端末のデジタル著作権管理代理手段は、選択された内容対象に基づき、その分の著作権取得トリガー情報を取り出す(例えば、メモリから取り出す)。内容発行者が供給した内容対象は、著作権取得トリガー情報を含む。移動通信端末により本地に受信された後、デジタル著作権管理代理手段により分離処理が行われ、内容対象と著作権対象がそれぞれ記憶される。そのため、移動通信端末が内容対象を送信しようとするとき、デジタル著作権管理代理手段は、著作権取得トリガー情報を再び取り出(又は回復)し、送信する内容対象に入れる必要がある。
【0052】
ステップS407、高速度短距離通信手段は、送信側又は受信側が選択した内容対象(著作権取得トリガー情報を含む)を送信する。
【0053】
図4において、ステップS402、ステップS404の順序は取り替えられる。図4に示す過程により、内容対象は、一方の高速度短距離通信移動端末から他方の高速度短距離通信移動端末に送信されることは可能である。当該内容対象が受信された高速度短距離通信移動端末は、図3におけるステップS307‐S312に基づき著作権対象を取得することができる。
【0054】
本発明によって、高速度短距離移動端末の高速度短距離通信手段は、無線USB、無線IEEE 802.11モジュール(例えばWi‐fi)、Transfer Jet又は無線ハイビジョン(Wireless HD)等でもよいが、これのみに限られていない。以下に、無線USB、無線IEEE 802.11モジュール(例えばWi‐fi)、Transfer Jetのみを例として、本発明の著作権に保護された内容の取得及び配信過程を説明する。
【0055】
(実施例1)
本実施例は、無線USBを介して高速度短距離通信を実現する。記載のために、本実施例は、無線USBを有する移動端末又はデバイスを無線USB移動端末又は無線USBデバイスと称する。
【0056】
図5に示すのは、本発明システムにおける実施例1にかかる発行モードの主な処理過程の模式図である。その主な処理過程は以下のとおりである。
【0057】
図5のステップ1‐3のように、無線USB移動端末と内容発行者の無線USBデバイスとの間に初回の接続を確立し始める。
【0058】
図5のステップ4‐11のように、無線USB移動端末におけるユーザ認識手段に記憶された基本的なユーザ情報に基づき、無線USB移動端末と内容発行者との間に互いに確認する。
【0059】
図5のステップ12のように、無線USB移動端末と内容発行者の無線USBデバイスとの間に四回握手する。
【0060】
図5のステップ13、15のように、無線USB移動端末は、内容対象を選択し、内容発行者の無線USBデバイスに向けて、選択された内容対象を送信し、当該内容発行者の無線USBデバイスは、無線USB移動端末に内容対象(著作権取得トリガー情報を含む)を発行し、これまで無線USB移動端末は内容対象を取得した。ここで、図5のステップ14のように、内容対象に付いている著作権取得トリガー情報は、著作権発行者により内容対象に基づき著作権対象が発生した後、内容発行者に送信される(例えば内容発行者サーバに送信する)。著作権対象及び著作権取得トリガー情報は、予め内容対象に基づき発生可能であるが、これのみに限られていない。
【0061】
図5のステップ16‐17のように、著作権対象を取得するために、無線USB移動端末と著作権発行者との間に接続を確立し始める。
【0062】
図5のステップ18‐21のように、無線USB移動端末におけるユーザ認識手段に記憶されたユーザ証明書情報(モバイル商業者により取得される)に基づき、無線USB移動端末(又はユーザ)と著作権発行者との間の認証が行われる。
【0063】
図5のステップ22のように、無線USB移動端末は、移動通信ネットワークを介して著作権発行者に著作権対象を請求する。
【0064】
図5のステップ23のように、著作権発行者は、無線USB移動端末に著作権対象(例えば応答メッセージを戻り、当該応答メッセージに著作権対象が付いている)を発行する。
【0065】
無線USBを有する携帯電話は、高速度短距離無線通信によって内容対象を便利且つ迅速に取得することができ、移動通信ネットワークを介して対応する著作権を購入することができる。例えば、ユーザBobは、無線USBを有する携帯電話Aを持って、内容発行サーバと接続され無線USBを有するダウンロードデバイス(又は発行デバイスと称する)が設けられているデジタル媒体商店へ行く。ユーザは、モバイル商業者から得られるソフトウェアを予め又は当時に携帯電話Aに実装することにより、当該携帯電話Aと発行デバイス又は内容発行サーバとの間のインタラクティブ操作を実行する。携帯電話Aと内容発行サーバとは無線USB方式によって接続を確立し、互いに身分を確認してから、予めモバイル商業者から得られたソフトウェアによって、携帯電話Aのインターフェースで当該内容発行サーバ上の内容対象をブラウズすることができ、携帯電話Aは、ダウンロードしようとする内容対象を選択し、無線USBによって選択された内容を迅速にダウンロードすることができる。内容対象(著作権取得トリガー情報を含む)がダウンロードされた後、著作権対象がないため、ユーザBobは、当該内容対象を使用することはできない。同様に、ソフトウェアが実装されたメニュー操作を通じて、携帯電話Aにおけるデジタル著作権管理代理手段は、著作権取得トリガー情報に基づき移動通信ネットワークを介して著作権発行者サーバにメッセージを送信し、著作権対象を請求し、著作権発行者サーバにより携帯電話Aのユーザ証明書情報への認証を行い、認証がパスした後、携帯電話Aに著作権対象を発行し、これにより、ユーザBobは当該著作権対象に基づき内容対象を便利且つ迅速に使用することができる。しかも、内容対象がなくされ又は新しいアップデートバージョンがあった後、ユーザは、移動通信ネットワークを介して著作権対象を再び請求する必要はなく、内容対象を再びダウンロードするだけでよい。そのため、内容対象を迅速にダウンロードするとともに、費用を節約することができる。
【0066】
ユーザによる著作権を購入する方式について、移動通信ネットワークを介して購入し、購入するとともに著作権対象(同時に携帯電話より購入費用を自動的に引く)を取得してもよく、別の支払方法(例えば、現金支払又は銀行支払)であってもよい。別の支払方法について、内容発行者により著作権発行者に通知するだけでよい。
【0067】
図6に示すのは、本発明システムにおける実施例1にかかる配信モードの主な処理過程の模式図である。その主な処理過程は以下のとおりである。
【0068】
ステップ1‐3、第1の無線USB移動端末と第2の無線USB移動端末との間に、初回の接続を確立し始める。
【0069】
ステップ4‐13、第1の無線USB移動端末(USB移動端末1)におけるユーザ認識手段に記憶された基本的なユーザ情報と、第2の無線USB移動端末(USB移動端末2)におけるユーザ認識手段に記憶された基本的なユーザ情報とに基づき、第1のユーザと第2のユーザとの間を互いに確認する。
【0070】
ステップ14、第1の無線USB移動端末より第2の無線USB移動端末に接続キーを送信する。
【0071】
ステップ15、第1の無線USB移動端末と第2の無線USB移動端末との間に接続キーにより四回握手する。
【0072】
ステップ16、第2の無線USB移動端末は、取得する内容対象を選択する(第1の無線USB移動端末により配信する内容対象を選択してもよい)。
【0073】
ステップ17、第1の無線USB移動端末は第2の無線USB移動端末に内容対象(著作権取得トリガー情報を含む)を配信する。これまで第2の無線USB移動端末は内容対象を取得した。
【0074】
ステップ18、19、著作権対象を取得するために、第2の無線USB移動端末と著作権発行者との間に接続を確立し始める。
【0075】
ステップ20‐23、第2の無線USB移動端末におけるユーザ認識手段に記憶されたユーザ証明書情報(モバイル商業者により取得される)に基づき、第2のユーザと著作権発行者との間の認証が行われる。
【0076】
ステップ24、認証がパスした後、第2の無線USB移動端末は、移動通信ネットワークを介して著作権発行者に著作権対象を請求する。
【0077】
ステップ25、著作権発行者は、当該第2の無線USB移動端末に著作権対象を発行する。上記のステップを通じて、無線USBを有する異なる携帯電話同士に内容対象を互いに配信することができるため、友達同士に内容対象を共有することができ、著作権に保護されたデジタル情報の伝送が進められる。
【0078】
(実施例2)
本実施例において、無線IEEE 802.11モジュール(例えばWi‐fi)を介して高速度短距離通信が実現される。記載のために、本実施例は、無線IEEE 802.11モジュールを有する移動端末又はデバイスをIEEE 802.11移動端末又はIEEE 802.11デバイスと称する。
【0079】
図7に示すのは、本発明システムにおける実施例2にかかる発行モードの主な処理過程の模式図である。その主な処理過程は以下のとおりである。
【0080】
ステップ1‐4、IEEE 802.11移動端末(例えばWi‐Fi移動端末)と内容発行者のIEEE 802.11デバイス(例えばWi‐Fiアクセスポイント)との間に、探索及び拡張可能な認証プロトコルインタラクティブを行う。
【0081】
ステップ5‐7、IEEE 802.11移動端末とIEEE 802.11認証サーバとの間の認証が行われる。当該認証サーバは、内容発行者のデバイスに属し、発行者のWi‐Fiアクセスポイントと直接接続され、ユーザとの認証に用いられる。
【0082】
ステップ8‐10、IEEE 802.11移動端末と内容発行者のIEEE 802.11デバイスの間に、初回の接続が確立される。
【0083】
ステップ11‐12、IEEE 802.11移動端末におけるユーザ認識手段に記憶された基本的なユーザ情報に基づき、ユーザと内容発行者との間に互いに確認を行う。
【0084】
ステップ13、IEEE 802.11移動端末と内容発行者のIEEE 802.11デバイスとの間に四回握手する。
【0085】
ステップ14、16、IEEE 802.11移動端末は、取得する内容対象を選択し、IEEE 802.11デバイスは、IEEE 802.11移動端末に内容対象(著作権発行者による内容対象に基づいて著作権対象が発生した後、内容発行者に送信される著作権取得トリガー情報を含む)を発行する。これまでIEEE 802.11移動端末は内容対象を取得した。
【0086】
ステップ17、18、著作権対象を取得するために、IEEE 802.11移動端末と著作権発行者との間に接続を確立し始める。
【0087】
ステップ19‐22、IEEE 802.11移動端末におけるユーザ認識手段に記憶されたユーザ証明書情報(モバイル商業者により取得される)に基づき、ユーザと著作権発行者との認証を行う。
【0088】
ステップ23、認証がパスした後、IEEE 802.11移動端末は、移動通信ネットワークを介して著作権発行者に著作権対象を請求する。
【0089】
ステップ24、著作権発行者は、当該IEEE 802.11移動端末に著作権対象を発行する。
【0090】
図8に示すのは、本発明システムにおける実施例2にかかる配信モードの主な処理過程の模式図である。その主な処理過程は以下のとおりである。
【0091】
ステップ1‐2、第1のIEEE 802.11移動端末と第2のIEEE 802.11移動端末との間に探索を行う。
【0092】
ステップ3‐6、拡張可能な認証を行うように、第2のIEEE 802.11移動端末は、第1のIEEE 802.11移動端末に起こされたLAN上の拡張可能な認証プロトコルに対してメッセージをインタラクティブする。
【0093】
ステップ7‐8、第2のユーザ認識モジュール手段に記憶された基本的なユーザ情報に基づき、第2のIEEE 802.11移動端末の公開キーを読取る。
【0094】
ステップ9、第2のIEEE 802.11移動端末と第1のIEEE 802.11移動端末との間に、第2のIEEE 802.11移動端末の公開キーに基づき四回握手する。
【0095】
ステップ9‐13、第1のIEEE 802.11移動端末は、第2のIEEE 802.11移動端末に起こされたLAN上の拡張可能な認証プロトコルに対してメッセージをインタラクティブする。
【0096】
ステップ14‐15、第1のユーザ認識モジュール手段に記憶された基本的なユーザ情報に基づき、第1のユーザによる第2のユーザへの確認を行う。
【0097】
ステップ16、第1のIEEE 802.11移動端末と第2のIEEE 802.11移動端末との間に四回握手する。
【0098】
ステップ17‐18、第2のIEEE 802.11移動端末は、取得する内容対象を選択し(又は第1のIEEE 802.11移動端末は、配信する内容対象を選択し)、第1のIEEE 802.11移動端末は、第2のIEEE 802.11移動端末に内容対象(著作権取得トリガー情報を含む)を発行する。これまで第2のIEEE 802.11移動端末は内容対象を取得した。
【0099】
ステップ19‐20、著作権対象を取得するために、第2のIEEE 802.11移動端末と著作権発行者との間に接続を確立し始める。
【0100】
ステップ21‐24、第2のユーザ認識モジュール手段に記憶されたユーザ証明書情報(モバイル商業者により取得される)に基づき、第2のユーザと著作権発行者との間の認証を行う。
【0101】
ステップ25、認証がパスした後、第2のIEEE 802.11移動端末は、著作権発行者に著作権対象を請求する。
【0102】
ステップ26、著作権発行者は、当該第2のIEEE 802.11移動端末に著作権対象を発行する。
【0103】
(実施例3)
本実施例は、Transfer Jet機能モジュールにより高速度短距離通信を実現する。
【0104】
Transfer Jetは、超広帯無線(UWB)技術で、通信距離がただ3cmだけで、データ転送速度が375Mbpsまでの超高速転送を実現することができる。ソニー会社は、2008年国際家電展示会(CES)で近距離無線技術“Transfer Jet”をデモした。Transfer Jet技術は、ユーザにより内容を無線転送しようとする2つのデバイスが寄りかかって設置されることを可能とする。即ち両方の間に無線ネットワーク接続が確立され、最高の速度が560Mbpsに達し、実際の速度が300Mbps以上に達することができる。Transfer Jet技術は、4.5Ghz周波数帯域を用い、転送距離が1.25インチ(約3センチメートル)以内にある時、最高の速度(560Mbps)を実現することができる。転送距離が近いため、電力消費はかなり小さい程度に維持することができるため、周波数帯域許可の面倒を避ける。Transfer Jetの転送媒体は電波ではなく、4.5GHz周波数帯域の誘導電場である。送信側カメラと受信側カメラとの間、電場は垂直方向に振動する。このような誘導電場は、4.5GHz周波数帯域の波長と同一で、即ち、数センチメートルぐらい離れると、強度は急に減らすこととなる。そのため、Transfer Jetの受信装置が発生した電場は、別の無線装置に対して干渉することはない。同様に、距離が数センチメートル以内でない限り、別のUWB無線装置に干渉されることはない。もう一つの特徴は、パスワード入力などの機械認証が必要でなく、「放置」によって装置に接続され、「持ち去る」によって装置との接続を解除する。
【0105】
本実施例において、記載のために、Transfer Jet機能モジュールを有する移動端末又はデバイスをTransfer Jet移動端末又はTransfer Jetデバイスと称する。
【0106】
図9に示すのは、本発明システムにおける実施例3にかかる発行モードの主な処理過程の模式図である。その主な処理過程は以下のとおりである。
【0107】
ステップ1、Transfer Jet移動端末は、内容発行者のTransfer Jetデバイスに寄りかかることにより、当該Transfer Jetデバイスとの間に接続を確立する。本実施例にかかるTransfer Jet移動端末とTransfer Jetデバイスとの間に認証プロセスは必要がない。なぜなら、Transfer Jetは転送距離が約3センチメートルの高速度転送技術で、これほど近い距離の転送は通常互いに熟知する双方の間で行われるので、認証する必要はないからである。
【0108】
ステップ2、4、接続が確立された後、Transfer Jet移動端末は取得する内容対象を選択し、内容発行者のTransfer JetデバイスによりTransfer Jet移動端末に内容対象(著作権発行者によりステップ3でTransfer Jetデバイスまで送信される著作権取得トリガー情報を含む)を発行する。
【0109】
ステップ5、6、著作権対象を取得するために、Transfer Jet移動端末は、移動通信ネットワークを介して著作権発行者との間に接続を確立し始める。
【0110】
ステップ6‐10、Transfer Jet移動端末のユーザ認識モジュール手段に記憶されたユーザ証明書情報(モバイル商業者により取得される)に基づき、ユーザと著作権発行者との認証を行う。
【0111】
ステップ11、認証がパスした後、Transfer Jet移動端末は、著作権発行者に著作権対象を請求する。
【0112】
ステップ12、著作権発行者は、当該Transfer Jet移動端末に著作権対象を発行する。
【0113】
図10に示すのは、本発明システムにおける実施例3にかかる配信モードの主な処理過程の模式図である。その主な処理過程は以下のとおりである。
【0114】
ステップ1、第1のTransfer Jet移動端末と第2のTransfer Jet移動端末は、寄りかかることにより互いに接続が確立される。
【0115】
ステップ2‐3、第2のTransfer Jet移動端末(第1のTransfer Jet移動端末でもよい)は、ダウンロードする内容対象を選択し、第1のTransfer Jet移動端末は、第2のTransfer Jet移動端末に内容対象(著作権取得トリガー情報を含む)を発行する。
【0116】
ステップ3‐4、第2のTransfer Jet移動端末は、移動通信ネットワークを介して著作権発行者との間に接続を確立し始める。
【0117】
ステップ5‐9、第2のTransfer Jet移動端末のユーザ認識モジュール手段に記憶されたユーザ証明書情報(モバイル商業者により取得される)に基づき、第2のユーザと著作権発行者との認証を行う。
【0118】
ステップ10、認証がパスした後、第2のTransfer Jet移動端末は、著作権発行者に著作権対象を請求する。
【0119】
ステップ11、著作権発行者は、当該第2のTransfer Jet移動端末に著作権対象を配信する。
【0120】
本発明は、内容発行者の高速度短距離通信デバイスにより高速度短距離通信移動端末に内容対象を発行し、第1の高速度短距離通信移動端末により第2の高速度短距離通信移動端末に内容対象を配信し、即ち内容対象の発行と配信はいずれも、ユーザが移動通信ネットワークを介して内容対象を取得する必要はせず、高速度短距離通信によって完成されるので、特に大容量デジタル化情報に対して、ユーザのネットワークのパケット料金を節約することができ、移動デジタル著作権管理業務の展開も進められる。
【0121】
同時に、本発明は、転送速度が高く、転送セキュリティ性が高い高速度短距離通信技術を選択し、内容発行者の高速度短距離通信デバイスと高速度短距離通信移動端末との間、第1の高速度短距離通信移動端末と第2の高速度短距離通信移動端末との間に、内容対象を転送する前に認証可能で、その認証プロセスは、高速度短距離通信移動端末におけるユーザ認識モジュール手段に記憶された基本的なユーザ情報に基づいたので、安全且つ確実な内容対象の発行と配信を保証することができる。
【0122】
なお、本発明は、著作権対象の発行前にユーザと著作権発行者との間の認証を行う。その認証プロセスは、ユーザ認識モジュール手段に記憶されたユーザ証明書情報(モバイル商業者により取得される)に基づいたので、安全保証メカニズムを有する著作権対象取得プロトコルに基づいた著作権対象の発行を実現することができる。
【0123】
本発明は、オープンモバイルアライアンスデジタル著作権管理の分け配信安全仕組みに基づき、移動端末によるデジタル著作権に基づき内容対象を管理する使用権限とセキュリティ性問題を十分に保証すると共に、内容発行者及び著作権発行者によるデジタル著作権管理システムにおいてユーザに対するサービス提供の柔軟性を提供する。
【0124】
前記実施の形態に基づき、本発明の目的、技術案及び有益な効果について詳細に説明した。前記記載は本発明の実施の形態だけで、本発明の特許請求の範囲を限定したものではなく、本発明の精神及び原則以内の何らの補正、同効差し替え、改良等はいずれも、本発明の特許請求の範囲に含まれている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
デジタル著作権に保護された内容を取得する移動通信端末であって、
短距離通信によって内容送信側から内容対象及び著作権取得トリガー情報を取得する短距離通信手段と、
オープンモバイルアライアンスデジタル著作権管理規定の機能を実行するデジタル著作権管理代理手段と、
著作権発行者により証明書の認証を行うように、ユーザ証明書情報を記憶するユーザ認識手段と、
移動通信ネットワークを介して前記著作権取得トリガー情報が指示したインタネット上の著作権発行者にアクセスし、前記著作権発行者に前記著作権対象請求を送信し、前記著作権発行者により前記ユーザ認識手段におけるユーザ証明書情報を読取り認証がパスしてから、著作権発行者が送信した著作権対象を取得する移動通信手段と、
を備えることを特徴とする移動通信端末。
【請求項2】
前記短距離通信回路手段は、無線USB、IEEE 802.11通信モジュール、Transfer Jetまたは無線HDであることを特徴とする請求項1に記載の移動通信端末。
【請求項3】
前記内容対象及び著作権対象を記憶する記憶装置をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の移動通信端末。
【請求項4】
前記ユーザ認識手段は、内容送信側が認証するようにユーザ身分を認識するためのユーザ情報が更に記憶されていることを特徴とする請求項1に記載の移動通信端末。
【請求項5】
前記ユーザ情報は移動通信端末番号又はユーザ名前であることを特徴とする請求項4に記載の移動通信端末。
【請求項6】
前記著作権取得トリガー情報は著作権供給者のユニフォームリソースロケータであることを特徴とする請求項1に記載の移動通信端末。
【請求項7】
前記内容送信側は、短距離通信機能を有する内容発行サーバ、内容発行サーバと接続される短距離通信デバイス又は短距離通信機能を有する移動通信端末であることを特徴とする請求項1に記載の移動通信端末。
【請求項8】
デジタル著作権に保護された内容を配信する移動通信端末であって、
短距離通信によって受信側端末に内容対象及び著作権取得トリガー情報を送信する短距離通信回路手段を備えることを特徴とする移動通信端末。
【請求項9】
前記短距離通信回路手段は、無線USB、IEEE 802.11通信モジュール、Transfer Jetまたは無線HDであることを特徴とする請求項8に記載の移動通信端末。
【請求項10】
前記内容対象及び著作権対象を記憶する記憶装置をさらに備えることを特徴とする請求項8に記載の移動通信端末。
【請求項11】
内容送信側が認証するようにユーザ身分を認識するためのユーザ情報を記憶するユーザ識別手段をさらに備えることを特徴とする請求項8に記載の移動通信端末。
【請求項12】
移動通信端末のデジタル著作権に保護された内容の取得方法であって、
短距離通信によって内容送信側と接続を確立するステップと、
前記内容送信側から内容対象及び著作権取得トリガー情報を取得するステップと、
移動通信ネットワークを介して前記著作権取得トリガー情報が指示したインタネット上の著作権発行者にアクセスし、前記著作権対象請求を送信するステップと、
移動通信端末のユーザ証明書情報を著作権発行者が認証するように供給するステップと、
認証がパスした後、移動通信ネットワークを介して前記著作権発行者から著作権対象を取得するステップと、
を備えることを特徴とする移動通信端末のデジタル著作権に保護された内容の取得方法。
【請求項13】
前記短距離通信とは、無線USB、IEEE 802.11通信プロトコル、Transfer Jetまたは無線HDによって通信することを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記内容送信側より内容対象を取得するステップの前に、受信側ユーザ情報を内容送信側が認証するように供給し、及び/又は送信側を認証するように内容送信側ユーザ情報を読取るステップをさらに備えることを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記内容送信側より内容対象を取得するステップの前に、内容送信側又は受信側により送信又は受信する内容対象を選択するステップをさらに備えることを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記内容送信側は、短距離通信機能を有する内容発行サーバ、内容発行サーバと接続される短距離通信デバイス又は短距離通信機能を有する移動通信端末であることを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項17】
移動通信端末のデジタル著作権に保護された内容の配信方法であって、
短距離通信によって内容受信側と接続を確立するステップと、
前記内容受信側に内容対象及び著作権取得トリガー情報を配信するステップと、
を備えることを特徴とする移動通信端末のデジタル著作権に保護された内容の配信方法。
【請求項18】
前記短距離通信とは、無線USB、IEEE 802.11通信プロトコル、Transfer Jetまたは無線HDによって通信することを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記内容受信側に内容対象を配信するステップの前に、受信側が認証するようにユーザ情報を供給し、及び/又は受信側を認証するように受信側ユーザ情報を読取るステップをさらに備えることを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記内容受信側に内容対象を配信するステップの前に、内容送信側又は受信側により送信又は受信する内容対象を選択するステップをさらに備えることを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項21】
移動通信端末によりデジタル著作権に保護された内容の著作権対象を取得する方法であって、
当該移動通信端末が、移動通信ネットワークを介してインタネット上の著作権発行者にアクセスするステップと、
当該移動通信端末が、著作権発行者に著作権対象請求を送信するステップと、
著作権発行者が、移動通信端末のユーザ証明書情報を読取り認証がパスしてから、前記移動通信端末が、著作権発行者が送信した著作権対象を取得するステップと、
を備えることを特徴とする方法。
【請求項22】
デジタル著作権に保護された内容を発行するシステムであって、
短距離通信移動端末、内容発行デバイス及び著作権発行デバイスを備え、
前記短距離通信移動端末は、
短距離通信によって内容発行デバイスから内容対象及び著作権取得トリガー情報を取得する短距離通信手段と、
オープンモバイルアライアンスデジタル著作権管理規定の機能を実行するデジタル著作権管理代理手段と、
少なくとも著作権発行デバイスが認証するためのユーザ証明書情報を記憶するユーザ認識手段と、
移動通信ネットワークを介して前記著作権取得トリガー情報が指示したインタネット上の著作権発行者にアクセスし、前記著作権対象請求を送信する移動通信手段と、
を備え、
前記著作権発行者は、前記ユーザ認識手段におけるユーザ証明書情報を読み取り認証がパスしてから、著作権対象を前記短距離通信移動端末まで送信することを特徴とするシステム。
【請求項23】
前記ユーザ認識手段は、内容発行デバイスが認証するようにユーザ身分を認識するためのユーザ情報が更に記憶されていることを特徴とする請求項22に記載のシステム。
【請求項24】
前記内容発行デバイスは、内容発行サーバ及び内容発行サーバとインタネットを介して接続される短距離通信デバイスを備え、または
前記内容発行デバイスは、短距離通信手段を有する内容発行サーバであることを特徴とする請求項22に記載のシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−211701(P2009−211701A)
【公開日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−48332(P2009−48332)
【出願日】平成21年3月2日(2009.3.2)
【出願人】(392026693)株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
【Fターム(参考)】