説明

置換インドール化合物、それを含有する組成物、この製造方法およびこの使用

本発明は、置換インドール化合物の調製、それを含有する組成物、この調製方法、および、医薬品(具体的には抗ガン剤)としてのこの使用に関連する。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に、新規な化学化合物、具体的には、新規な置換インドール化合物、それを含有する組成物、および、医療用製造物としてのこの使用に関連する。
【0002】
より具体的には、本発明は、特定のキナーゼの活性を調節することにより抗ガン活性を示す新規な特定のインドール化合物および4−アザインドール化合物に関連する。
【背景技術】
【0003】
今日まで、化学療法において使用される市販の化合物のほとんどが様々な副作用および寛容性のかなりの問題を患者にもたらしている。使用された医療用製造物が、正常な細胞を除いて、ガン細胞に対して選択的に作用したならば、これらの作用は制限することができる。従って、化学療法の有害な作用を制限するための解決策の1つは、ガン細胞において主に発現されるが、正常な細胞ではほとんどまたは全く発現されない代謝経路に対して、または、このような経路を構成する要素に対して作用する医療用製造物の使用からなり得る。
【0004】
プロテインキナーゼは、タンパク質の特定の残基(例えば、チロシン残基、セリン残基またはトレオニン残基など)のヒドロキシル基のリン酸化を触媒する酵素群である。このようなリン酸化はタンパク質の機能を大きく調節することができ、従って、プロテインキナーゼは、特に、代謝、細胞増殖、細胞分化、細胞遊走または細胞生存を含めて、非常に様々な細胞プロセスの調節において重要な役割を果たしている。プロテインキナーゼの活性が関与する様々な細胞機能の中でも、いくつかが、ガン関連疾患および同様に他の疾患を処置するための注目される標的となっている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って、本発明の目的の1つは、特に、特定のキナーゼに関して作用することによって抗ガン活性を有する組成物を提供することである。活性の調節が求められるキナーゼの中でも、KDRおよびTie2が好ましい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の主題である製造物は下記の式(I)に対応する。
【0007】
【化7】

式中、
a)AおよびArは独立して、アリール、ヘテロアリール、置換アリール、置換ヘテロアリールからなる群より選択され;
b)R1は、H、または、場合により置換されるアルキルであり;
c)XはNまたはN−オキシドまたはCR12であり;
d)Lは、結合、CO、NH、CO−NH、NH−CO、NH−SO、SO−NH、NH−SO、SO−NH、NH−CH、CH−NH、CH−CO−NH、NH−CO−CH、NH−CH−CO、CO−CH−NH、NH−CO−NH、NH−CS−NH、NH−CO−O、O−CO−NHからなる群より選択され;
e)R5、R6、R7およびR12はそれぞれが独立して、H、ハロゲン、CF、NO、R2、CN、O(R2)、OC(O)(R2)、OC(O)N(R2)(R3)、OS(O)(R2)、N(R2)(R3)、N=C(R2)(R3)、N(R2)C(O)(R3)、N(R2)C(O)O(R3)、N(R4)C(O)N(R2)(R3)、N(R2)C(O)R3N(R4)、NHC(O)R2N(R3)(R4)、N(R4)C(S)N(R2)(R3)、N(R2)C(S)R3N(R4)、NHC(S)R2N(R3)(R4)、N(R2)S(O)(R3)、OS(O)(R3)、C(O)(R2)、C(O)O(R2)、C(O)N(R2)(R3)、C(=N(R3))(R2)、C(=N(OR3))(R2)、S(R2)、S(O)(R2)、S(O)(R2)、S(O)O(R2)、S(O)N(R2)(R3)からなる群より選択され、ただし、それぞれのR2、R3、R4は独立して、H、アルキル、アルキレン、アルキニル、アリール、アルキルアリール、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、ヘテロシクリル、アルキルヘテロシクリル、置換アルキル、置換アルキレン、置換アルキニル、置換アリール、置換ヘテロアリール、置換シクロアルキル、置換ヘテロシクリルからなる群より選択され、また、R2およびR3が、R5、R6、R7およびR12の1つに同時に存在するときには、R2およびR3は、O、NおよびSから選ばれる0個から3個のヘテロ原子を含む環を形成するように互いに結合することができ;
f)Qは、H、CHおよびシクロプロピルから選ばれる。
【0008】
式(I)の好ましい製造物は下記の定義に対応する。
【0009】
【化8】

式中、
a)AおよびRは上記で定義される通りであり;
b)R1は上記で定義される通りであり;
c)XはNまたはCR12であり;
d)Lは上記で定義される通りであり;
e)R5、R6、R7およびR12はそれぞれが独立して、H、ハロゲン、CF、NO、R2、CN、O(R2)、OC(O)(R2)、OC(O)N(R2)(R3)、OS(O)(R2)、N(R2)(R3)、N=C(R2)(R3)、N(R2)C(O)(R3)、N(R2)C(O)O(R3)、N(R4)C(O)N(R2)(R3)、N(R4)C(S)N(R2)(R3)、N(R2)S(O)(R3)、OS(O)(R3)、C(O)(R2)、C(O)O(R2)、C(O)N(R2)(R3)、C(=N(R3))(R2)、C(=N(OR3))(R2)、S(R2)、S(O)(R2)、S(O)(R2)、S(O)O(R2)、S(O)N(R2)(R3)からなる群より選択され、ただし、それぞれのR2、R3、R4は上記で定義される通りであり;
f)Qは上記で定義される通りである。
【0010】
より好ましい式(I)の製造物は下記の定義に対応する。
【0011】
【化9】

式中、
a)AおよびArは独立して、アリール、ヘテロアリール、置換アリール、置換ヘテロアリールからなる群より選択され;
b)R1はHであり;
c)XはCHまたはNであり;
d)LはNH−SOおよびNH−CO−NHから選ばれ;
e)R5、R6、R7およびR12はそれぞれが独立して、H、ハロゲン、CF、NO、R2、CN、O(R2)、OC(O)(R2)、OC(O)N(R2)(R3)、OS(O)(R2)、N(R2)(R3)、N=C(R2)(R3)、N(R2)C(O)(R3)、N(R2)C(O)O(R3)、N(R4)C(O)N(R2)(R3)、N(R4)C(S)N(R2)(R3)、N(R2)S(O)(R3)、OS(O)(R3)、C(O)(R2)、C(O)O(R2)、C(O)N(R2)(R3)、C(=N(R3))(R2)、C(=N(OR3))(R2)、S(R2)、S(O)(R2)、S(O)(R2)、S(O)O(R2)、S(O)N(R2)(R3)からなる群より選択され、ただし、それぞれのR2、R3、R4は独立して、H、アルキル、アルキレン、アルキニル、アリール、アルキルアリール、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、ヘテロシクリル、アルキルヘテロシクリル、置換アルキル、置換アルキレン、置換アルキニル、置換アリール、置換ヘテロアリール、置換シクロアルキル、置換ヘテロシクリルからなる群より選択され、また、R2およびR3が、R5、R6、R7およびR12の1つに同時に存在するときには、R2およびR3は、O、NおよびSから選ばれる1個以上のヘテロ原子を場合により含有する環を形成するように互いに結合することができ;
f)QはHである。
【0012】
本発明による製造物は置換基Qを有し、この場合、Qは好ましくはHである。
【0013】
式(I)の製造物において、Ar−L−Aは好都合には、
【0014】
【化10】

(式中、それぞれのX1、X2、X3およびX4は独立して、NおよびC−R11から選ばれ、ただし、R11は、H、ハロゲン、NO、R2、CN、O(R2)、OC(O)(R2)、OC(O)N(R2)(R3)、OS(O)(R2)、N(R2)(R3)、N=C(R2)(R3)、N(R2)C(O)(R3)、N(R2)C(O)O(R3)、N(R4)C(O)N(R2)(R3)、N(R4)C(S)N(R2)(R3)、N(R2)S(O)(R3)、C(O)(R2)、C(O)O(R2)、C(O)N(R2)(R3)、C(=N(R3))(R2)、C(=N(OR3))(R2)、S(R2)、S(O)(R2)、S(O)(R2)、S(O)O(R2)、S(O)N(R2)(R3)からなる群より選択される。)
である。
【0015】
好ましい置換基R11は、H、F、Cl、メチル、NH、OCFおよびCONHからなる群より選択される。
【0016】
好ましい置換基R5、R6、R7およびR8はそれぞれが独立して、H、ハロゲン、メチル、OCH、OCF、OH、NH、NH(CHOH、NH(CHOCH、O(CH)COOH、O(CHCOOH、O(CHNH(CHOCH、O(CHNH(CHOH、ピリジン−3−イルカルボニルアミノ−、2−(N,N−ジエチルアミノ)エトキシ、3−(N,N−ジエチルアミノ)プロポキシ、2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ、3−(ピロリジン−1−イル)プロポキシ、2−(ピペリジン−1−イル)エトキシ、3−(ピペリジン−1−イル)プロポキシ、2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エトキシ、3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロポキシ、2−(モルホリン−4−イル)エトキシおよび3−(モルホリン−4−イル)プロポキシからなる群より選択される。
【0017】
R5およびR7は好都合には、HおよびFから選択される。
【0018】
R6は好ましくはHである。
【0019】
好ましい置換基L−Aは、NH−CO−NH−A、NH−SO−AおよびNH−CO−CH−Aから選ばれる。特に効果的な組合せが、L−AがNHCONH−Aであるときに得られる。
【0020】
本発明による製造物は、好ましくは、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピリダジニル、ピラジニル、チエニル、フリル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、イミダゾリル、インドリル、インダゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリルおよびベンゾチアゾリル(これらは場合により置換される。)からなる群より選択される置換基Aを有する。
【0021】
より好ましくは、Aは、フェニル、ピラゾリルおよびイソオキサゾリル(これらは場合により置換される。)から選ばれる。
【0022】
置換基Aは非常に好都合には、アルキル、ハロゲン化アルキル、アルキレン、アルキニル、アリール、O−アルキル、O−シクロアルキル、O−アリール、O−ヘテロアリール、S−アルキル、S−シクロアルキル、S−アリールおよびS−ヘテロアリール(これらはそれぞれが場合により、(C−C)アルキル、ハロゲンおよびO−(C−C)アルキルから選ばれる置換基により置換される。)からなる群より選択される第1の置換基により置換される。置換基Aは好ましくは、F、Cl、Br、I、OH、SOM、COOM、CN、NO、CON(R8)(R9)、N(R8)CO(R9)、(C−C)アルキル−OH、(C−C)アルキル−N(R8)(R9)、(C−C)アルキル−(R10)、(C−C)アルキル−COOH、N(R8)(R9)およびO−(C−C)アルキル−NR8R9からなる群より選択される第2の置換基により置換され、ただし、R8およびR9は独立して、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルキル−OH、(C−C)アルキル−NH、(C−C)アルキル−COOMおよび(C−C)アルキル−SOMから選ばれ、また、R8およびR9は、これらが同時にH以外であるときには、N、SおよびOから選ばれる0個から3個のヘテロ原子を含有する環を形成するように結合することができ、また、MはHであるか、または、Li、NaおよびKから選ばれるアルカリ金属カチオンであり、また、R10はHであるか、または、2個から7個の炭素原子と、N、OおよびSから選ばれる1個から3個のヘテロ原子とを含む場合により置換された非芳香族複素環である。
【0023】
特に好ましい置換基Aは、フェニル、ピラゾリルまたはイソオキサゾリルから選ばれ、この場合、前記置換基Aは好ましくは、ハロゲン(特にF)、(C−C)アルキル、ハロゲン化(C−C)アルキル(特にCF)、O−(C−C)アルキル、O−シクロアルキル、S−(C−C)アルキル、S−シクロアルキル、ハロゲン化O−(C−C)アルキルおよびハロゲン化S−(C−C)アルキルにより置換される。
【0024】
好ましい置換基Aは、アルキル、ハロゲン化アルキル、アルキレン、アルキニル、アリール、O−アルキル、O−シクロアルキル、O−アリール、O−ヘテロアリール、S−アルキル、S−シクロアルキル、S−アリール、S−ヘテロアリール(これらはそれぞれが場合により、(C−C)アルキル、ハロゲン、O−(C−C)アルキルから選ばれる置換基により置換される)、および、F、Cl、Br、I、OH、SOM、COOM、CN、NO、CON(R8)(R9)、N(R8)CO(R9)、(C−C)アルキル−OH、(C−C)アルキル−N(R8)(R9)、(C−C)アルキル−(R10)、(C−C)アルキル−COOH、N(R8)(R9)、O−(C−C)アルキル−N(R8)(R9)(これらにおいて、R8およびR9は独立して、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルキル−OH、(C−C)アルキル−NH、(C−C)アルキル−COOM、(C−C)アルキル−SOMから選ばれ、また、R8およびR9は、これらが同時にH以外であるときには、O、NおよびSから選ばれる0個から3個のヘテロ原子を含む環を形成するように結合することができ、また、MはHであるか、または、Li、NaおよびKから選ばれるアルカリ金属カチオンであり、および、R10はHであるか、または、2個から7個の炭素原子と、N、OおよびSから選ばれる1個から3個のヘテロ原子とを含む場合により置換された非芳香族複素環である。)からなる群より選択される0個、1個、2個、3個、4個または5個の置換基により置換されるフェニルである。
【0025】
実施例1から実施例104の生成物が好都合には、本発明の主題である。
【0026】
本発明による製造物は、下記の形態:
1)非キラル形態、または
2)ラセミ形態、または
3)一方の立体異性体が富化された形態、または
4)一方のエナンチオマーが富化された形態
のいずれか1つであってもよく、また、場合により塩にされる場合がある。
【0027】
本発明による製造物は、病理学的状態、特に、ガン、または、血管形成の脱調節に関連づけられる疾患(例えば、乾癬、慢性的炎症、加齢性黄斑変性、リウマチ様関節炎、糖尿病網膜症、カポジ肉腫または乳児血管腫など)を処置するために有用である医療用製造物を製造するために使用することができる。
【0028】
本発明はまた、本発明による製造物を、選ばれた投与様式に従って医薬的に許容される賦形剤との組合せで含む治療用組成物に関する。このような医薬組成物は、固体形態、液体形態、またはリポソームの形態であり得る。
【0029】
固体組成物の中でも、粉末剤、ゼラチンカプセルおよび錠剤には言及され得る。胃の酸媒体に関して保護される固体形態物もまた経口用形態物に含まれ得る。固体形態物のために使用されるキャリアは、特に、無機キャリア(例えば、リン酸塩または炭酸塩)または有機キャリア(例えば、ラクトース、セルロース、デンプンまたはポリマー)からなる。液体形態物は、溶液、懸濁物または分散物からなる。これらは、分散キャリアとして、水または有機溶媒(エタノールまたはNMPなど)、または、界面活性剤および溶媒の混合物、または、複合化剤および溶媒の混合物のいずれかを含有する。
【0030】
液体形態物は好ましくは注射可能であり、この結果として、このような使用のために許容され得る配合を有する。
【0031】
注射による投与の許容され得る経路には、静脈内経路、腹腔内経路、筋肉内経路および皮下経路が含まれ、静脈内経路が通常の場合には好ましい。
【0032】
本発明の化合物の投与用量は、患者への投与経路および患者の状態に従って医師によって調節される。
【0033】
本発明の化合物は単独で投与することができ、または、他の抗ガン剤との混合物として投与することができる。可能な組合せの中でも、下記のものが言及され得る。
【0034】
アルキル化剤、特に、シクロホスファミド、メルファラン、イホスファミド、クロラムブシル、ブスルファン、チオテパ、プレドニムスチン、カルムスチン、ロムスチン、セムスチン、ストレプトゾトシン、デカルバジン、テモゾロミド、プロカルバジンおよびヘキサメチルメラミン;
白金誘導体、例えば、特に、シスプラチン、カルボプラチンまたはオキサリプラチンなど;
抗生物質、例えば、特に、ブレオマイシン、マイトマイシンまたはダクチノマイシンなど;
微小管阻害剤、例えば、特に、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビンデシン、ビノレルビンまたはタキソイド(パクリタキセルおよびドセタキセル)など;
アントラサイクリン系薬剤、例えば、特に、ドキソルビシン、ダウノルビシン、イダルビシン、エピルビシン、ミトキサントロンまたはロソキサントロンなど;
グループIおよびグループIIのトポイソメラーゼの阻害剤、例えば、エトポシド、テニポシド、アムサクリン、イリノテカン、トポテカンおよびトムデクスなど;
フルオロピリミジン系薬剤、例えば、5−フルオロウラシル、UFTまたはフロクスウリジンなど;
シチジンアナログ、例えば、5−アザシチジン、シタラビン、ゲムシタビン、6−メルカプトムリンまたは6−チオグアニンなど;
アデノシンアナログ、例えば、ペントスタチン、シタラビンまたはリン酸フルダラビンなど;
メトトレキサートおよびホリニン酸;
様々な酵素および化合物、例えば、L−アスパラギナーゼ、ヒドロキシウレア、trans−レチノイン酸、スラミン、デクスラゾキサン、アミホスチンおよびハーセプチン、また同様に、エストロゲン様ホルモンおよびアンドロゲン様ホルモンなど;
抗血管剤、例えば、コンブレタスタチンの誘導体またはコルヒチンの誘導体およびこれらのプロドラッグなど。
【0035】
放射線処置を本発明の化合物と組み合わせることもまた可能である。これらの処置は、同時に、別々に、または連続して施すことができる。処置は、処置される疾患に従って医師によって調節される。
【0036】
本発明の製造物は、特定のキナーゼを阻害するための作用因として有用である。KDR、Tie2、Auroa1、Aurora2、FAK、PDGFR、FLT1、FGFRおよびVEGF−R3が、本発明の製造物が阻害剤として特に有用であるキナーゼである。これらのキナーゼの中でも、KDRおよびTie2が好ましい。本発明の製造物の中でも、Xが窒素原子である一般式(I)の製造物が、KDR、Tie2およびFAKの阻害剤として好ましい。
【0037】
後者のキナーゼが選ばれる理由を下記に示す。
【0038】
KDR
KDR(キナーゼ挿入ドメイン受容体)はVEGF−R2(血管内皮細胞増殖因子受容体2)とも呼ばれており、本質的には内皮細胞において発現される。この受容体は血管形成性増殖因子VEGFと結合し、従って、この細胞内キナーゼドメインの活性化による伝達シグナル媒介因子として役立つ。VEGF−R2のキナーゼ活性の直接的な阻害は、外因性VEGF(血管内皮細胞増殖因子)の存在下での血管形成の現象を低下させることを可能にする(Strawnら、Cancer Research、1996、vol.56、3540頁から3545頁)。このプロセスは、VEGF−R2変異体を使用して詳細に明らかにされた(Millauerら、Cancer Research、1996、vol.56、1615頁から1620頁)。VEGF−R2受容体は、VEGFの血管形成活性に関連づけられる機能の他には成体における機能を何ら有さないようである。従って、VEGF−R2のキナーゼ活性の選択的阻害剤はほんのわずかな毒性を示すに違いない。
【0039】
動的な血管形成プロセスにおけるこの中心的な役割に加えて、最近の結果では、VEGFの発現が化学療法および放射線治療の後での腫瘍細胞の生存に寄与することが示唆され、このことが他の薬剤とのKDR阻害剤の潜在的な相乗効果の根拠となっている(Leeら、Cancer Research、2000、vol.60、5565頁から5570頁)。
【0040】
Tie2
Tie−2(TEK)はチロシンキナーゼ受容体ファミリーのメンバーであり、本質的には内皮細胞において発現される。Tie2は、受容体の自己リン酸化および細胞のシグナル伝達を刺激するアゴニスト(アンギオポイエチン1またはAng1)[S.Davisら(1996)、Cell、87、1161−1169]と、アンタゴニスト(アンギオポイエチン2またはAng2)[P.C.Maisonpierreら(1997)、Science、227、55−60]との両方が公知である、チロシンキナーゼ活性を有する最初の受容体である。アンギオポイエチン1は血管新生の最終的な段階においてVEGFとの相乗作用を行うことができる[Asahara T.Circ.Res.(1998)、233−240]。Tie2発現またはAng1発現のノックアウト実験および遺伝子組換え操作では、様々な脈管化不全を示す動物がもたらされる[D.J.Dumontら(1994)、Genes Dev.8、1897−1909;C.Suri(1996)、Cell、87、1171−1180]。Ang1がこの受容体に結合することにより、血管新生には不可欠であり、また、血管の呼び寄せ、ならびに、周皮細胞および平滑筋細胞との相互作用にも不可欠である、Tie2のキナーゼドメインの自己リン酸化が生じる;これらの現象は、新しく形成された血管の成熟化および安定化に寄与している[P.C.Maisonpierreら(1997)、Science、227、55−60]。Linら(1997)、J.Clin.Invest.100、8:2072−2078、および、Lin P.(1998)、PNAS、95、8829−8834は、乳腫瘍異種移植片モデルおよびメラノーマ異種移植片モデルにおけるアデノウイルス感染、または、Tie−2(Tek)の細胞外ドメインの注射での、腫瘍成長および脈管化の阻害、また、肺転移物の減少を示している。
【0041】
Tie2阻害剤を、血管新生が不適切に生じる状況(すなわち、糖尿病網膜症、慢性的炎症、乾癬、カポジ肉腫、黄斑変性による慢性的な血管新生、リウマチ様関節炎、乳児血管腫およびガン)において使用することができる。
【0042】
FAK
FAK(フォーカルアドヒージョンキナーゼ)は、様々なインテグリン(ヘテロ二量体の細胞接着受容体の一群)によって伝達されるシグナル伝達において重要な役割を果たす細胞質チロシンキナーゼである。FAKおよびインテグリンは、接着斑と呼ばれる膜周囲構造に共に局在化している。多くの細胞タイプにおいて、FAKの活性化、および、チロシン残基におけるこのリン酸化、特に、チロシン397におけるこの自己リン酸化は、インテグリンがこれらの細胞外リガンドに結合することに依存しており、従って、細胞接着時において誘導されることが示されている[Kornberg Lら、J.Biol.Chem.267(33):23439−442(1992)]。FAKのチロシン397における自己リン酸化は、別のチロシンキナーゼ(Src)のための、このSH2ドメインを介した結合部位を表す(Schallerら、Mol.Cell.Biol.14:1680−1688、1994;Xingら、Mol.Cell.Biol.5:413−421、1994)。Srcは、その後、FAKをチロシン925においてリン酸化することができ、従って、Grb2アダプタータンパク質を呼び寄せ、細胞増殖の制御に関与するrasおよびMAPキナーゼ経路の活性化を特定の細胞において誘導する[Schlaepferら、Nature、372:786−791、1994;Schlaepferら、Prog.Biophy.Mol.Biol.71:435−478、1999;SchlaepferおよびHunter、J.Biol.Chem.272:13189−13195、1997]。FAKの活性化はまた、jun NH末端キナーゼ(JNK)のシグナル伝達経路を誘導することができ、および、細胞周期のG1期への細胞の進行を生じさせることができる[Otkayら、J.Cell.Biol.145:1461−1469、1999]。ホスファチジルイノシトール−3−OHキナーゼ(PI3キナーゼ)もまたFAKにチロシン397において結合し、この相互作用はPI3キナーゼの活性化のために必要であり得る[ChenおよびGuan、Proc.Nat.Acad.Sci.USA、91:10148−10152、1994;Lingら、J.Cell.Biochem.73:533−544、1999]。FAK/Src複合体は線維芽細胞において様々な基質(例えば、パキシリンおよびp130CASなど)をリン酸化する[Vuoriら、Mol.Cell.Biol.16:2606−2613、1996]。
【0043】
多くの研究の結果は、FAK阻害剤がガンの処置において有用であり得るという仮説を支持している。様々な研究により、FAKがインビトロでの細胞増殖および/または細胞生存において重要な役割を果たし得ることが示唆されている。例えば、CHO細胞において、ある著者らは、p125FAKの過剰発現により、G1期からS期への移行が加速されることを明らかにしており、このことは、p125FAKが細胞増殖を促進させることを示唆している[Zhao J.−Hら、J.Cell.Biol.143:1997−2008、1998]。他の著者らは、FAKのアンチセンスオリゴヌクレオチドで処理された腫瘍細胞はこの接着を失い、アポトーシスに入ることを示している(Xuら、Cell Growth Differ.4:413−418、1996)。FAKがインビトロで細胞遊走を促進させることもまた明らかにされている。従って、FAK発現について不完全な線維芽細胞(FAK「ノックアウト」マウス)は、丸くなった形態学、および、走化性シグナルに応答した細胞遊走における欠如を示し、これらの欠陥がFAKの再発現によって除かれる[DJ.Siegら、J.Cell.Science.112:2677−91、1999]。FAKのC末端ドメイン(FRNK)の過剰発現はインビトロにおいて接着性細胞の伸張を阻止し、および、細胞遊走を低下させる[Richardson A.およびParsons J.T.Nature.380:538−540、1996]。CHO細胞またはCOS細胞またはヒト星状膠細胞腫細胞におけるFAKの過剰発現は細胞の遊走を促進させる。多くの細胞タイプにおけるインビトロでの細胞増殖および細胞遊走の促進におけるFAKの関与は、FAKが新生物プロセスにおける潜在的な役割を有することを示唆している。最近の研究では、ヒト星状膠細胞腫細胞におけるFAK発現の誘導の後でのインビボでの腫瘍細胞の増殖における増大が効果的に明らかにされている[Cary L.A.ら、J.Cell Sci.109:1787−94、1996;Wang Dら、J.Cell Sci.113:4221−4230、2000]。加えて、ヒト生検物の免疫組織化学的研究では、FAKが、前立腺ガン、乳ガン、甲状腺ガン、結腸ガン、メラノーマガン、脳ガンおよび肺ガンにおいて過剰発現し、FAK発現のレベルが、最も攻撃的な表現型を示す腫瘍と直接に相関することが明らかにされている[Weiner TMら、Lancet、342(8878):1024−1025、1993;Owensら、Cancer Research、55:2752−2755、1995;Maung K.ら、Oncogene、18:6824−6828、1999;Wang Dら、J.Cell Sci.113:4221−4230、2000]。
【0044】
定義
用語「ハロゲン」は、F、Cl、BrおよびIから選ばれる元素を示す。
【0045】
用語「アルキル」は、1個から12個の炭素原子を有する飽和の直鎖炭化水素または分枝状炭化水素に基づく置換基を示す。下記の置換基、メチル、エチル、プロピル、1−メチルエチル、ブチル、1−メチルプロピル、2−メチルプロピル、1,1−ジメチルエチル、ペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、1,1−ジメチルプロピル、1,2−ジメチルプロピル、2,2−ジメチルプロピル、1−エチルプロピル、ヘキシル、1−メチルペンチル、2−メチルペンチル、1−エチルブチル、2−エチルブチル、3,3−ジメチルブチル、ヘプチル、1−エチルペンチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシルおよびドデシルがアルキル置換基の例である。
【0046】
用語「アルキレン」は、1つ以上の不飽和を有し、および、2個から12個の炭素原子を有する直鎖炭化水素または分枝状炭化水素に基づく置換基を示す。下記の置換基、エチレニル、1−メチルエチレニル、プロパ−1−エニル、プロパ−2−エニル、Z−1−メチルプロパ−1−エニル、E−1−メチルプロパ−1−エニル、Z−1,2−ジメチルプロパ−1−エニル、E−1,2−ジメチルプロパ−1−エニル、ブタ−1,3−ジエニル、1−メチリデニルプロパ−2−エニル、Z−2−メチルブタ−1,3−ジエニル、E−2−メチルブタ−1,3−ジエニル、2−メチル−1−メチリデニルプロパ−2−エニル、ウンデカ−1−エニルおよびウンデカ−10−エニルがアルキレン置換基の例である。
【0047】
用語「アルキニル」は、1対の隣接炭素原子によって有する少なくとも2つの不飽和を有し、および、2個から12個の炭素原子を有する直鎖炭化水素または分枝状炭化水素に基づく置換基を示す。下記の置換基、エチニル、プロパ−1−イニル、プロパ−2−イニルおよびブタ−1−イニルがアルキニル置換基の例である。
【0048】
用語「アリール」は、6個から14個の炭素原子を有する単環芳香族置換基または多環芳香族置換基を示す。下記の置換基、フェニル、ナフタ−1−イル、ナフタ−2−イル、アントラセン−9−イル、1,2,3,4−テトラヒドロナフタ−5−イルおよび1,2,3,4−テトラヒドロナフタ−6−イルがアリール置換基の例である。
【0049】
用語「ヘテロアリール」は、1個から13個の炭素原子および1個から4個のヘテロ原子を有する単環ヘテロ芳香族置換基または多環ヘテロ芳香族置換基を示す。下記の置換基、ピロール−1−イル、ピロール−2−イル、ピロール−3−イル、フリル、チエニル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、1,3,5−トリアジニル、インドリル、ベンゾ[b]フリル、ベンゾ[b]チエニル、インダゾリル、ベンゾイミダゾリル、アザインドリル、キノリル、イソキノリル、カルバゾリルおよびアクリジルがヘテロアリール置換基の例である。
【0050】
用語「ヘテロ原子」は、本明細書中では、炭素以外の少なくとも二価の原子を示す。N、O、SおよびSeがヘテロ原子の例である。
【0051】
用語「シクロアルキル」は、3個から12個の炭素原子を有する飽和または部分的不飽和の環状炭化水素に基づく置換基を示す。下記の置換基、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロペンタジエニル、シクロヘキシル、シクロへキセニル、シクロヘプチル、ビシクロ[2.2.1]ヘプチル、シクロオクチル、ビシクロ[2.2.2]オクチル、アダマンチルおよびペルヒドロナフチルがシクロアルキル置換基の例である。
【0052】
用語「ヘテロシクリル」は、1個から13個の炭素原子および1個から4個のヘテロ原子を有する飽和または部分的不飽和の環状炭化水素に基づく置換基を示す。好ましくは、このような飽和または部分的不飽和の環状炭化水素に基づく置換基は単環であり、および、4個または5個の炭素原子および1個から3個のヘテロ原子を含む。
【0053】
用語「置換(された)」はH以外の置換基を示し、例えば、ハロゲン、アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アルキレン、アルキニル、OH、O−アルキル、O−アルキレン、O−アリール、O−ヘテロアリール、NH、NH−アルキル、NH−アリール、NH−ヘテロアリール、SH、S−アルキル、S−アリール、S(O)H、S(O)−アルキル、S(O)−アリール、S(O)H、SO−アルキル、SO−アリール、CHO、C(O)−アルキル、C(O)−アリール、C(O)OH、C(O)O−アルキル、C(O)O−アリール、OC(O)−アルキル、OC(O)−アリール、C(O)NH、C(O)NH−アルキル、C(O)NH−アリール、NHCHO、NHC(O)−アルキル、NHC(O)−アリール、NH−シクロアルキルまたはNH−ヘテロシクリルを示す。
【0054】
本発明による製造物は、有機化学の従来の方法を使用して調製することができる。下記のスキーム1およびスキーム2は、下記の実施例の調製のために使用される2つの方法を例示する。この点において、スキーム1およびスキーム2により、本発明の範囲は、特許請求される化合物を調製するための方法に関して限定され得ない。
【0055】
【化11】

【化12】

【0056】
両方の場合において、代わりの合成経路は、ウレア鎖を有するボロン酸をブロモ(アザ)インドール系化合物と縮合することからなる。
【0057】
本発明のさらなる主題は、請求項1において定義されるような一般式(I)の製造物を調製するための方法であり、この場合、この方法は、下記の一般式(VI)の製造物:
【0058】
【化13】

を、下記の工程:
3位におけるハロゲン化、その後、
3位におけるSuzukiカップリング、この結果、下記の一般式(IV)の製造物:
【0059】
【化14】

を得ること、その後、
3位におけるニトロフェニル基のアミノフェニルへの還元、および、2位におけるエステルのアミド化、または、2位におけるエステルのアミド化、および、3位におけるニトロフェニル基のアミノフェニルへの還元、この結果、下記の一般式(II)の製造物:
【0060】
【化15】

を得ること、その後、
3位におけるアミノフェニル基のアシル化
に供することを特徴とする。
【0061】
一般式(II)、一般式(IV)および一般式(VI)の中間体製造物もまた本発明の主題である。
【0062】
上記で記載された本発明によるプロセスを行うためには、副反応を避けるために、アミノ官能基、カルボキシル官能基およびアルコール官能基を保護する基を導入することが必要であり得ることが当業者には理解される。これらの基は、分子のそれ以外の部分に影響を及ぼすことなく除去できる基である。アミノ官能基を保護する基の例として、ヨードトリメチルシランによって再生され得るtert−ブチルカルバメート、および、酸媒体(例えば、塩酸)において再生され得るアセチルを挙げることができる。カルボキシル官能基を保護する基として、エステル(例えば、メトキシメチルエステル、ベンジルエステル)を挙げることができる。アルコール官能基を保護する基としては、酸媒体において再生され得るか、または、接触水素化によって再生され得るエステル(例えば、ベンゾイルエステル)を挙げることができる。使用することができる他の保護基が、T.W.Greeneらによって、Protective Groups in Organic Synthesis(第3版、1999、Wiley−Interscience)に記載されている。
【0063】
式(I)の化合物は単離され、および、通常の公知の方法によって、例えば、結晶化、クロマトグラフィーまたは抽出によって精製することができる。
【0064】
式(I)の化合物のエナンチオマーおよびジアステレオ異性体もまた本発明の一部である。
【0065】
塩基性残基を含む式(I)の化合物は場合により、無機酸または有機酸との付加塩に、溶媒(例えば、有機溶媒、例えば、アルコール、ケトン、エーテルまたは塩素化溶媒など)におけるこのような酸の作用によって変換することができる。
【0066】
酸残基を含む式(I)の化合物は場合により、それ自体は公知の方法に従って、金属塩に、または、窒素含有塩基との付加塩に変換することができる。これらの塩は、金属塩基(例えば、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の塩基)、アンモニア、アミンまたはアミン塩を溶媒中において式(I)の化合物に作用することによって得ることができる。形成された塩は通常の方法によって分離される。
【0067】
これらの塩もまた本発明の一部である。
【0068】
本発明による製造物が少なくとも1つの遊離塩基性官能基を示すときには、医薬的に許容される塩を、前記製造物と無機酸または有機酸との間での反応によって調製することができる。医薬的に許容される塩には、塩化物、硝酸塩、硫酸塩、硫酸水素塩、ピロ硫酸塩、重硫酸塩、亜硫酸塩、重亜硫酸塩、リン酸塩、リン酸一水素塩、リン酸二水素塩、メタリン酸塩、ピロリン酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、アクリル酸塩、4−ヒドロキシ酪酸塩、カプリル酸塩、カプロン酸塩、デカン酸塩、シュウ酸塩、マロン酸塩、コハク酸塩、グルタル酸塩、アジピン酸塩、ピメリン酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、乳酸塩、フェニル酢酸塩、マンデル酸塩、セバシン酸塩、スベリン酸塩、安息香酸、フタル酸塩、メタンスルホン酸塩、プロパンスルホン酸塩、キシレンスルホン酸塩、サリチル酸塩、ケイ皮酸塩、グルタミン酸塩、アスパラギン酸塩、グルクロン酸塩またはガラクツロン酸塩が含まれる。
【0069】
本発明による製造物が少なくとも1つの遊離酸性官能基を示すときには、医薬的に許容される塩を、前記製造物と無機塩基または有機塩基との間での反応によって調製することができる。医薬的に許容される塩基には、アルカリ金属カチオンまたはアルカリ土類金属カチオン(例えば、Li、Na、K、MgまたはCaなど)の水酸化物、および、塩基性アミン化合物(例えば、アンモニア、アルギニン、ヒスチジン、ピペリジン、モルホリン、ピペラジンまたはトリエチルアミンなど)が含まれる。
【0070】
本発明はまた、本発明の例示として示される下記の実施例によって記載される。
【実施例】
【0071】
LC/MS分析を、HP1100装置に接続されたMicromassモデルLCT装置で行った。製造物の存在量を、200nmから600nmの波長範囲でのHP G1315Aダイオードアレイ検出器およびSedex65光散乱検出器を使用して測定した。
【0072】
質量スペクトルを180から800の範囲にわたって取得した。データを、Micromass MassLynxソフトウエアを使用して解析した。分離を、1ml/分の流速で3.5分にわたる、0.05%(v/v)のトリフルオロ酢酸(TFA)を含むアセトニトリルの、0.05%(v/v)のTFAを含む水での5%から90%の直線グラジエントにより溶出することによってHypersil BDS C18(3μm、50×4.6mm)カラムで行った。総分析時間(カラムを再平衡化するための期間を含む)は7分である。
【0073】
MSスペクトルを、Platform II装置(Micromass)でのエレクトロスプレー技術(ES)を使用して測定した。観測された主イオンが記載される。
【0074】
融点を、Mettler FP62装置での毛細管技術を使用して測定した(範囲:30℃から300℃、昇温速度:2℃/分)。
【0075】
実施例72から実施例74の保持時間はXBRIDGE C18タイプ(3×50mm、2.5μm粒子)のカラムで行われる。製造物が、1.1ml/分の流速で7分にわたる、0.1%ギ酸を含有する水における5%から95%のアセトニトリルの直線グラジエントにより溶出される。
【0076】
実施例77から実施例102の保持時間はWaters Xterra C18タイプ(3×50mm、3.5μm粒子)のカラムで行われる。製造物が、600μl/分の流速で7分にわたる、0.5%TFAを含有する水における5%から90%のアセトニトリルの直線グラジエントにより溶出される。
【0077】
LC/MSによる精製
製造物は、Watersモデル600グラジエントポンプ、Watersモデル515再生ポンプ、Waters Reagent Manager希釈ポンプ、Watersモデル2700自動注入装置、2つのRheodyneモデルLabProバルブ、Watersモデル996ダイオードアレイ検出器、WatersモデルZMD質量分析計およびGilsonモデル204フラクションコレクターから構成されるWaters FractionsLynxシステムを使用してLC/MSによって精製することができる。このシステムはWaters FractionLynxソフトウエアによって制御された。分離が2つのWaters Symmetryカラム(C18、5μm、19×50mm、カタログ参照番号:186000210)において交互に行われた。一方のカラムが、0.07%(v/v)のトリフルオロ酢酸を含む95/5(v/v)の水/アセトニトリル混合物による再生を受け、この間に、もう一方のカラムが分離のために使用されていた。カラムは、0.07%(v/v)のトリフルオロ酢酸を含む水における、0.07%(v/v)のトリフルオロ酢酸を含むアセトニトリルの5%から95%の直線グラジエントを使用して10ml/分の流速で溶出された。分離カラムの出口において、溶出液の1/1000がLC Packing Accurateによって分離され、0.5ml/分の流速でメチルアルコールにより希釈され、検出器に送られる(75%の割合でダイオードアレイ検出器に、残る25%が質量分析計に)。溶出液の残り(999/1000)がフラクションコレクターに送られ、フラクションコレクターにおいて、予想される生成物の質量がFractionLynxソフトウエアによって検出されない限り、流れは捨てられる。予想される生成物の分子式がFractionLynxソフトウエアに与えられ、この結果、検出された質量シグナルが[M+H]のイオンおよび/または[M+Na]に対応するとき、FractionLynxソフトウエアは生成物の回収を開始させる。いくつかの場合には、分析LC/MSの結果に依存するが、[M+2H]++に対応する強いイオンが検出されたとき、計算された分子量の半分(MW/2)に対応する値もまた、FractionLynxソフトウエアに与えられる。これらの条件のもとでは、回収はまた、[M+2H]++および/または[M+Na+HH]++のイオンについての質量シグナルが検出されるときにも開始される。生成物は、風袋重量が測定されたガラスチューブに集められた。回収後、溶媒をSavant AES2000遠心分離エバポレーターまたはGenevac HT8遠心分離エバポレーターでエバポレーションし、生成物の質量を、溶媒をエバポレーションした後のチューブの重量を測定することによって求めた。
【0078】
(実施例1)
3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0079】
【化16】

【0080】
方法a:
3−ブロモ−1H−インドール−2−カルボン酸エチル
300mlのピリジンにおける67gの三臭化ピリジニウムを、37.8gのインドール−2−カルボン酸エチルを900mlのピリジンに溶解した溶液に0℃でアルゴン下においてゆっくり加える。その後、溶液を50℃で30分間加熱し、次いで、4lの氷冷した水に注ぐ。形成された固体をろ過し、水で洗浄し、フィルター乾燥する。真空下で乾燥した後、48.4gの3−ブロモ−1H−インドール−2−カルボン酸エチルを得る。この特徴は下記の通りである。
【0081】
MS(ES+)スペクトル:m/z=269[MH]+。
融点=148から150℃(Koeflerベンチ)。
1H NMRスペクトル(300MHz、DMSO−d6、δ/ppm):1.38(t、J=7.0Hz、3H);4.38(q、J=7.0Hz、2H);7.20(幅広いt、J=8.0Hz、1H);7.37(幅広いt、J=8.0Hz、1H);7.50(幅広いd、J=8.0Hz、1H);7.54(幅広いd、J=8.0Hz、1H);12.2(幅広いm、1H)。
IRスペクトル(KBr):3454;3319;3297;1701;1681;1517;1331;1240および644cm−1
【0082】
3−(4−ニトロフェニル)−1H−インドール−2−カルボン酸エチル
46mlの1M炭酸ナトリウム溶液、2.23gの塩化リチウム、次いで、1.1gのテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムを順次、アルゴン下、撹拌とともに、5gの3−ブロモ−1H−インドール−2−カルボン酸エチルおよび7.8gの4−ニトロフェニルボロン酸を110mlのエタノールおよび110mlのトルエンに溶解した溶液に加える。溶液を2時間30分にわたって還流し、その後、減圧下で濃縮する。析出物をろ過し、その後、エタノールから再結晶して、5.1gの3−(4−ニトロフェニル)−1H−インドール−2−カルボン酸エチルを得る。この特徴は下記の通りである。
【0083】
MS(ES+)スペクトル:m/z=311[MH]+。
融点=218から220℃(Koeflerベンチ)。
1H NMRスペクトル(300MHz、DMSO−d6、δ/ppm):1.21(t、J=7.0Hz、3H);4.26(q、J=7.0Hz、2H);7.14(幅広いt、J=8.0Hz、1H);7.37(幅広いt、J=8.5Hz、1H);7.50−7.60(m、2H);7.81(幅広いd、J=8.0Hz、2H);8.30(幅広いd、J=8.5Hz、2H);12.2(幅広いm、1H)。
IRスペクトル(KBr):3405;1717;1510;1343;1239;859および757cm−1
【0084】
3−(4−ニトロフェニル)−1H−インドール−2−カルボキサミド
0.5gの塩化アンモニウムを30mlの濃アンモニア水に溶解した溶液を、3.3gの3−(4−ニトロフェニル)−1H−インドール−2−カルボン酸エチルを50mlの7Nメタノール性アンモニアに溶解した溶液に加える。その後、溶液を密封チューブにおいて125℃で15時間加熱する。冷却後、形成された固体をろ過し、水で洗浄し、その後、フィルター乾燥する。真空下で乾燥した後、1.5gの3−(4−ニトロフェニル)−1H−インドール−2−カルボキサミドを得る。この特徴は下記の通りである。
【0085】
MS(ES+)スペクトル:m/z=282[MH]+。
融点=258から260℃(Koeflerベンチ)。
元素分析:C%:63.74;H%:3.76;N%:14.90(理論値:C%:64.06;H%:3.94;N%:14.94)。
1H NMRスペクトル(300MHz、DMSO−d6、δ/ppm):7.13(幅広いt、J=8.0Hz、1H);7.22−7.65(部分的に隠された非常に幅広いm、2H);7.30(幅広いt、J=8.0Hz、1H);7.51(幅広いd、J=8.0Hz、1H);7.59(幅広いd、J=8.0Hz、1H);7.79(幅広いd、J=8.5Hz、2H);8.31(幅広いd、J=8.5Hz、2H);11.4−11.8(非常に幅広いm、1H)。
【0086】
3−(4−アミノフェニル)−1H−インドール−2−カルボキサミド
2.7gのスズを、1.3gの3−(4−ニトロフェニル)−1H−インドール−2−カルボキサミドを50mlの5N塩酸に懸濁した懸濁物に加える。混合物を周囲温度で5時間撹拌し、その後、5Nの水酸化ナトリウム溶液により中和する。水相を50mlの酢酸エチルにより3回抽出し、有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮する。シリカカラムでのフラッシュクロマトグラフィー(溶出をシクロヘキサンおよび酢酸エチルの混合物(20/80、体積比)により行う)による精製の後、0.15gの3−(4−アミノフェニル)−1H−インドール−2−カルボキサミドを得る。この特徴は下記の通りである。
【0087】
MS(ES+)スペクトル:m/z=252[MH]+。
融点=180から182℃(Koeflerベンチ)。
1H NMRスペクトル(300MHz、DMSO−d6、δ/ppm):5.24(幅広いs、2H);6.12(幅広いm、1H);6.70(幅広いd、J=8.5Hz、2H);7.01(幅広いt、J=8.0Hz、1H);7.13(幅広いd、J=8.5Hz、2H);7.20(幅広いt、J=8.0Hz、1H);7.33(幅広いd、J=8.0Hz、1H);7.43(幅広いd、J=8.0Hz、1H);7.30−7.45(部分的に隠された非常に幅広いm、1H);11.45(幅広いm、1H)。
IRスペクトル(KBr):3452;3370;1648;1582;1345および747cm−1
【0088】
3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド
0.089mlの2−フルオロ−5−トリフルオロメチルイソシアナートを、2mlのテトラヒドロフランにおける溶液で、0.11gの3−(4−アミノフェニル)−1H−インドール−2−カルボキサミドを18mlのテトラヒドロフランに溶解した溶液に10℃で滴下して加える。20℃で1時間撹拌した後、5mlのメタノールおよび2mlのトリエチルアミンを加え、撹拌を1時間続ける。その後、反応液媒体を減圧下で濃縮し、残渣をシリカカラムでのクロマトグラフィー(溶出をシクロヘキサンおよび酢酸エチルの混合物(35/65、体積比)により行う)によって精製して、0.13gの3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミドを得る。この特徴は下記の通りである。
【0089】
MS(ES+)スペクトル:m/z=457[MH]+。
融点=240から242℃(Koeflerベンチ)。
1H NMRスペクトル(300MHz、DMSO−d6、δ/ppm):6.48(幅広いm、1H);7.06(幅広いt、J=8.0Hz、1H);7.23(幅広いt、J=8.0Hz、1H);7.36−7.57(m、7H);7.60(幅広いd、J=8.5Hz、2H);8.65(dd、J=2.5Hzおよび7.5Hz、1H);8.97(幅広いm、1H);9.32(幅広いm、1H);11.6(幅広いm、1H)。
IRスペクトル(KBr):3463;3338;1651;1590;1543;1443;1340;1119;1070および745cm−1
【0090】
(実施例2)
3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド
【0091】
【化17】

【0092】
方法b:
3−(3−ニトロピリジン−2−イル)−2−オキソプロピオン酸エチル
121.7gのシュウ酸エチル、次いで、100mlのエタノールにおける溶液での15.8gの2−メチル−3−ニトロピリジンを、ナトリウムエタノラートの溶液(これは、4gのナトリウムをアルゴン下で撹拌された400mlのエタノールに加えることによって調製される)に加える。反応混合物を15時間撹拌し、形成された固体をろ過し、100mlのエタノールおよび100mlのジイソプロピルエーテルで順次、洗浄し、その後、フィルター乾燥する。固体を300mlのエタノールに溶解し、5Nの塩酸溶液により酸性化する。得られた固体をろ過し、50mlの5Nの塩酸溶液で洗浄し、次いで、100mlのエタノールで洗浄し、フィルター乾燥する。真空下で乾燥した後、18.7gの3−(3−ニトロピリジン−2−イル)−2−オキソプロピオン酸エチルを得る。この特徴は下記の通りである。
【0093】
MS(ES+)スペクトル:m/z=239[MH]+。
融点=38℃(Koeflerベンチ)。
1H NMRスペクトル(400MHz、DMSO−d6、δ/ppm):1.30(t、J=7.0Hz、3H);4.29(q、J=7.0Hz、2H);7.12(s、1H);7.57(dd、J=5.5Hzおよび8.5Hz、1H);8.66(幅広いd、J=8.5Hz、1H);8.85(幅広いd、J=5.5Hz、1H);14.9(幅広いm、1H)。
IRスペクトル(KBr):1722;1644;1560;1532;1346;1231;1141;1024および777cm−1
【0094】
1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボン酸エチル
18.4gの3−(3−ニトロピリジン−2−イル)−2−オキソプロピオン酸エチルおよび5.5gの10%パラジウム担持活性炭を500mlのエタノールに加え、反応混合物を2barにおいて20℃で3時間水素化する。その後、反応混合物をシリカゲルの薄い層でろ過し、ろ液を減圧下で濃縮して、14.1gの1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボン酸エチルを得る。この特徴は下記の通りである。
【0095】
MS(ES+)スペクトル:m/z=191[MH]+。
融点=176から178℃(Koeflerベンチ)。
1H NMRスペクトル(400MHz、DMSO−d6、δ/ppm):1.36(t、J=7.0Hz、3H);4.37(q、J=7.0Hz、2H);7.20(幅広いs、1H);7.27(dd、J=4.5Hzおよび8.5Hz、1H);7.84(幅広いd、J=8.5Hz、1H);8.45(dd、J=1.5Hzおよび4.5Hz、1H);12.15(幅広いm、1H)。
【0096】
3−ブロモ−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボン酸エチル
5mlのピリジンにおける0.9gの三臭化ピリジニウムを、0.5gの1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボン酸エチルを12mlのピリジンに溶解した溶液に0℃でアルゴン下においてゆっくり加える。その後、溶液を50℃で15分間加熱し、次いで、100mlの氷冷した水に注ぐ。形成された固体をろ過し、水で洗浄し、フィルター乾燥する。真空下で乾燥した後、0.56gの3−ブロモ−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボン酸エチルを得る。この特徴は下記の通りである。
【0097】
MS(ES+)スペクトル:m/z=270[MH]+。
融点=180℃(Koeflerベンチ)。
IRスペクトル(KBr):2983;2841;2681;1711;1513;1374;1346;1261;1209;1012;767および651cm−1
【0098】
3−(4−ニトロフェニル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボン酸エチル
3gの炭酸カリウムおよび0.8gのパラジウムテトラキス(トリフェニルホスフィン)を、2gの3−ブロモ−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボン酸エチルおよび1.5gの4−ニトロフェニルボロン酸を50mlのジオキサンに溶解した溶液に加える。混合物を20時間還流し、その後、ろ過する。ろ液を減圧下で濃縮し、残渣をシリカカラムでのクロマトグラフィー(溶出をシクロヘキサンおよび酢酸エチルの混合物(50/50、体積比)により行う)によって精製して、0.52gの3−(4−ニトロフェニル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボン酸エチルを得る。この特徴は下記の通りである。
【0099】
MSスペクトル(ES+):m/z=312[MH]+。
融点=234から236℃(Koeflerベンチ)。
1H NMRスペクトル(300MHz、DMSO−d6、δ/ppm):1.25(t、J=7.0Hz、3H);4.32(q、J=7.0Hz、2H);7.38(dd、J=4.5Hzおよび8.5Hz、1H);7.94(dd、J=1.5Hzおよび8.5Hz、1H);7.99(幅広いd、J=9.0Hz、2H);8.30(幅広いd、J=9.0Hz、2H);8.52(dd、J=1.5Hzおよび4.5Hz、1H);12.4(幅広いs、1H)。
IRスペクトル(KBr):3371;1741;1598;1508;1345;1252;1158;857および771cm−1
【0100】
3−(4−ニトロフェニル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド
0.4gの3−(4−ニトロフェニル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボン酸エチルを10mlの7Nアンモニア性メタノールに溶解した溶液を密閉容器において100℃で16時間加熱する。その後、溶媒を減圧下で濃縮し、残渣をシリカカラムでのクロマトグラフィー(溶出を酢酸エチルにより行う)によって精製して、0.16gの3−(4−ニトロフェニル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミドを得る。この特徴は下記の通りである。
【0101】
MSスペクトル(ES+):m/z=283[MH]+。
融点>260℃(Koeflerベンチ)。
1H NMRスペクトル(400MHz、DMSO−d6、δ/ppm):7.33(幅広いdd、J=4.5Hzおよび8.5Hz、1H);7.82(幅広いm、2H);7.91(幅広いd、J=8.5Hz、1H);8.16(幅広いd、J=8.5Hz、2H);8.33(幅広いd、J=8.5Hz、2H);8.52(幅広いd、J=4.5Hz、1H);12.25(幅広いm、1H)。
【0102】
3−(4−アミノフェニル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド
0.113gのPd/C(10%)を、0.15gの3−(4−ニトロフェニル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミドを10mlのメタノールに溶解した溶液に加える。2barの水素下において22℃で3.5時間撹拌した後、反応液媒体をシリカゲルでろ過し、その後、減圧下で濃縮して、0.1gの3−(4−アミノフェニル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミドを得る。この特徴は下記の通りである。
【0103】
MSスペクトル(ES+):m/z=253[MH]+。
融点 236から238℃(Koeflerベンチ)。
1H NMRスペクトル(300MHz、DMSO−d6、δ/ppm):5.20(幅広いs、2H);6.46(幅広いm、1H);6.68(幅広いd、J=8.5Hz、2H);7.20(dd、J=4.5Hzおよび8.5Hz、1H);7.28(幅広いd、J=8.5Hz、2H);7.62(幅広いm、1H);7.78(幅広いd、J=8.5Hz、1H);8.35(幅広いd、J=4.5Hz、1H);11.65(幅広いm、1H)。
【0104】
3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド
73mgの2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニルイソシアナートを、80mgの3−(4−アミノフェニル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミドを18mlのテトラヒドロフランに溶解した溶液に加える。1時間撹拌した後、混合物を減圧下で濃縮し、残渣をシリカカラムでのクロマトグラフィー(溶出をシクロヘキサンおよび酢酸エチルの混合物(20/80、体積比)により行う)によって精製して、110mgの3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミドを得る。この特徴は下記の通りである。
【0105】
MSスペクトル(ES+):m/z=458[MH]+。
融点 206から208℃(Koeflerベンチ)。
1H NMRスペクトル(300MHz、DMSO−d6、δ/ppm):6.91(幅広いm、1H);7.24(dd、J=4.5Hzおよび8.5Hz、1H);7.39(幅広いm、1H);7.51(部分的に隠されたm、1H);7.56(幅広いd、J=8.5Hz、2H);7.64(幅広いd、J=8.5Hz、2H);7.60−7.71(部分的に隠され幅広いm、1H);7.82(dd、J=1.5Hzおよび8.5Hz、1H);8.40(dd、J=1.5Hzおよび4.5Hz、1H);8.65(幅広いdd、J=2.5Hzおよび7.5Hz、1H);8.96(幅広いm、1H);9.31(幅広いs、1H);11.7−11.9(非常に幅広いm、1H)。
IRスペクトル(KBr):3456;3382;1717;1659;1600;1543;1442;1340;1312;1193;1167;1118;1069および774cm−1
【0106】
(実施例3)
3−[4−(3−フェニルウレイド)フェニル]−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0107】
【化18】

【0108】
3−[4−(3−フェニルウレイド)フェニル]−1H−インドール−2−カルボキサミドを、フェニルイソシナートを使用して上記に記載される方法aに従って調製した。この特徴は下記の通りである。
【0109】
MSスペクトル(ES+):m/z=371[MH]+。
融点=232から234℃。
1H NMRスペクトル(400MHz、DMSO−d6、δ/ppm):6.43(幅広いm、1H);6.98(幅広いt、J=8.0Hz、1H);7.05(幅広いt、J=8.0Hz、1H);7.23(幅広いt、J=8.0Hz、1H);7.39−7.52(m、7H);7.59(幅広いd、J=8.5Hz、2H);8.72(幅広いs、1H);8.80(幅広いs、1H);11.6(幅広いs、1H)。
IRスペクトル(KBr):3460;3384;3325;1654;1596;1540;1499;1312;1231および747cm−1
【0110】
(実施例4)
3−[4−(3−m−トリルウレイド)フェニル]−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0111】
【化19】

【0112】
3−[4−(3−m−トリルウレイド)フェニル]−1H−インドール−2−カルボキサミドを、3−メチルフェニルイソシナートを使用して上記に記載される方法aに従って調製した。この特徴は下記の通りである。
【0113】
MSスペクトル(ES+):m/z=385[MH]+。
融点=140から142℃。
1H NMRスペクトル(300MHz、DMSO−d6、δ/ppm):2.30(s、3H);6.42(幅広いm、1H);6.80(幅広いd、J=8.0Hz、1H);7.05(幅広いt、J=8.0Hz、1H);7.13−7.30(m、3H);7.32(幅広いs、1H);7.38−7.53(m、5H);7.59(幅広いd、J=8.5Hz、2H);8.69(幅広いs、1H);8.83(幅広いs、1H);11.6(幅広いs、1H)。
IRスペクトル(KBr):3461;3377;1655;1592;1542;1218および746cm−1
【0114】
(実施例5)
3−[4−(3−トリフルオロメチルフェニルウレイド)フェニル]−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0115】
【化20】

【0116】
3−[4−(3−トリフルオロメチルフェニルウレイド)フェニル]−1H−インドール−2−カルボキサミドを、3−トリフルオロメチルフェニルイソシナートを使用して上記に記載される方法aに従って調製した。この特徴は下記の通りである。
【0117】
MSスペクトル(ES+):m/z=439[MH]+。
融点=156から158℃。
1H NMRスペクトル(300MHz、DMSO−d6、δ/ppm):6.45(幅広いm、1H);7.05(幅広いt、J=7.5Hz、1H);7.23(幅広いt、J=7.5Hz、1H);7.32(幅広いd、J=8.5Hz、1H);7.43(幅広いd、J=8.5Hz、2H);7.38−7.64(m、5H);7.61(幅広いd、J=8.5Hz、2H);8.04(幅広いs、1H);8.97(幅広いs、1H);9.15(幅広いs、1H);11.6(幅広いs、1H)。
IRスペクトル(KBr):3462;3378;1654;1590;1542;1448;1337;1312;1230;1125;1070;746および698cm−1
【0118】
(実施例6)
3−[4−(3,5−ジメチルフェニルウレイド)フェニル]−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0119】
【化21】

【0120】
3−[4−(3,5−ジメチルフェニルウレイド)フェニル]−1H−インドール−2−カルボキサミドを、3,5−ジメチルフェニルイソシナートを使用して上記に記載される方法aに従って調製した。この特徴は下記の通りである。
【0121】
MSスペクトル(ES+):m/z=399[MH]+。
融点=168から170℃。
1H NMRスペクトル(400MHz、DMSO−d6、δ/ppm):2.24(s、6H);6.43(幅広いm、1H);6.62(幅広いs、1H);7.05(幅広いt、J=8.0Hz、1H);7.10(幅広いs、2H);7.23(幅広いt、J=8.0Hz、1H);7.39−7.53(m、5H);7.58(幅広いd、J=8.5Hz、2H);8.60(幅広いs、1H);8.82(幅広いs、1H);11.6(幅広いs、1H)。
IRスペクトル(KBr):3459;3375;1654;1586;1541;1310;1215;851および745cm−1
【0122】
(実施例7)
3−[4−(2−フルオロフェニルウレイド)フェニル]−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0123】
【化22】

【0124】
3−[4−(2−フルオロフェニルウレイド)フェニル]−1H−インドール−2−カルボキサミドを、2−フルオロフェニルイソシナートを使用して上記に記載される方法aに従って調製した。この特徴は下記の通りである。
【0125】
MSスペクトル(ES+):m/z=389[MH]+。
融点=146から148℃。
1H NMRスペクトル(400MHz、DMSO−d6、δ/ppm):6.46(幅広いm、1H);6.98−7.08(m、2H);7.15(幅広いt、J=8.0Hz、1H);7.20−7.28(m、2H);7.43(幅広いd、J=8.5Hz、2H);7.40−7.52(隠されたm、1H);7.46(幅広いd、J=8.0Hz、1H);7.49(幅広いm、1H);7.59(幅広いd、J=8.5Hz、2H);8.18(幅広いt、J=8.0Hz、1H);8.64(幅広いs、1H);9.24(幅広いs、1H);11.6(幅広いs、1H)。
IRスペクトル(KBr):3457;3374;1651;1596;1540;1455;1313および747cm−1
【0126】
(実施例8)
3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0127】
【化23】

【0128】
3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミドを、3−(4−ニトロフェニル)−1H−インドール−2−カルボキサミド(実施例1)を使用して上記に記載される方法aに従って調製した。
【0129】
1−メチル−3−(4−ニトロフェニル)−1H−インドール−2−カルボキサミド
0.047gの水素化ナトリウム、次いで、73μlのメタンヨウ化物を、0.3gの3−(4−ニトロフェニル)−1H−インドール−2−カルボキサミドを8mlの無水ジメチルホルムアミドに溶解した溶液にアルゴン下で加える。反応混合物を周囲温度で2時間撹拌し、45mlの水を加える。形成された固体をろ過し、15mlの水で3回洗浄し、フィルター乾燥する。真空下で乾燥した後、0.22gの1−メチル−3−(4−ニトロフェニル)−1H−インドール−2−カルボキサミドを得る。この特徴は下記の通りである。
【0130】
MSスペクトル(ES+):m/z=389[MH]+。
融点=146から148℃。
【0131】
1−メチル−3−(4−アミノフェニル)−1H−インドール−2−カルボキサミド
0.2gの1−メチル−3−(4−ニトロフェニル)−1H−インドール−2−カルボキサミドおよび0.14gの10%パラジウム担持活性炭を8mlのメタノールに加え、反応混合物を5barにおいて25℃で4時間30分にわたって水素化する。その後、反応混合物をシリカゲルの薄い層でろ過し、ろ液を減圧下で濃縮して、0.91gの1−メチル−3−(4−アミノフェニル)−1H−インドール−2−カルボキサミドを得る。この特徴は下記の通りである。
【0132】
MSスペクトル(ES+):m/z=[MH]+。
融点=96から98℃。
1H NMRスペクトル(400MHz、DMSO−d6、δ/ppm):3.82(s、3H);5.11(幅広いs、2H);6.65(幅広いd、J=8.0Hz、2H);7.08(幅広いt、J=8.0Hz、1H);7.15(幅広いd、J=8.0Hz、2H);7.21(幅広いm、1H);7.25(幅広いt、J=8.0Hz、1H);7.50(幅広いd、J=8.0Hz、1H);7.53(幅広いd、J=8.0Hz、1H);7.61(幅広いm、1H)。
【0133】
3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
0.075gの2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニルイソシアナートを、0.086gの1−メチル−3−(4−アミノフェニル)−1H−インドール−2−カルボキサミドを18mlのテトラヒドロフランに溶解した溶液に加え、撹拌を1時間続ける。5mlのメタノールを加え、その後、反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣をシリカカラムでのクロマトグラフィー(溶出をシクロヘキサンおよび酢酸エチルの混合物(20/80、体積比)により行う)によって精製して、90mgの3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミドを得る。この特徴は下記の通りである。
【0134】
MSスペクトル(ES+):m/z=471[MH]+。
融点=>260℃。
1H NMRスペクトル(300MHz、DMSO−d6、δ/ppm):3.83(s3H);7.13(幅広いt、J=8.0Hz、1H);7.29(幅広いd、J=8.0Hz、1H);7.39(m、1H);7.45(幅広いd、J=8.5Hz、2H);7.49−7.58(m、5H);7.62(幅広いd、J=8.0Hz、1H);7.71(幅広いm、1H);8.65(dd、J=2.5Hzおよび7.5Hz、1H);8.95(幅広いm、1H);9.28(幅広いm、1H)。
IRスペクトル(KBr):3477;3351;3308;3281;3181;1712;1650;1600;1537;1442;1310;1116;821および743cm−1
【0135】
(実施例9)
3−{4−[3−(3−クロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0136】
【化24】

【0137】
3−{4−[3−(3−クロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミドを、3−クロロ−4−トリフルオロメチルフェニルイソシアナートを使用して上記に記載される方法aに従って調製した。この特徴は下記の通りである。
【0138】
MSスペクトル(ES+):m/z=473[MH]+。
融点=168から170℃。
1H NMRスペクトル(300MHz、DMSO−d6、δ/ppm):6.49(幅広いm、1H);7.05(幅広いt、J=8.0Hz、1H);7.40−7.54(m、6H);7.60(幅広いd、J=8.5Hz、2H);7.75(d、J=9.0Hz、1H);7.95(d、J=1.5Hz、1H);9.08(幅広いm、1H);9.38(幅広いm、1H);11.6(幅広いm、1H)。
IRスペクトル(KBr):3463;3343;1650;1590;1536;1312;1100および745cm−1
【0139】
(実施例10)
3−{4−[3−(5−tert−ブチルイソオキサゾール−3−イル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0140】
【化25】

【0141】
3−{4−[3−(5−tert−ブチルイソオキサゾール−3−イル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミドを、5−tert−ブチルイソオキサゾール−3−イソシアナートを使用して上記に記載される方法aに従って調製した。この特徴は下記の通りである。
【0142】
MSスペクトル(ES+):m/z=418[MH]+。
融点=176から178℃。
1H NMRスペクトル(300MHz、DMSO−d6、δ/ppm):1.31(s、9H);6.47(幅広いm、1H);6.52(s、1H);7.05(幅広いt、J=8.0Hz、1H);7.23(幅広いt、J=8.0Hz、1H);7.39−7.52(m、5H);7.58(幅広いd、J=8.5Hz、2H);8.94(幅広いs、1H);9.52(幅広いs、1H);11.6(幅広いs、1H)。
IRスペクトル(KBr):3461;3275;2968;1695;1653;1607;1539;1280および745cm−1
【0143】
(実施例11)
3−{4−[3−(4−トリフルオロメトキシフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0144】
【化26】

【0145】
3−{4−[3−(4−トリフルオロメトキシフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミドを、4−トリフルオロメトキシフェニルイソシアナートを使用して上記に記載される方法aに従って調製した。この特徴は下記の通りである。
【0146】
MSスペクトル(ES+):m/z=455[MH]+。
融点:162から164℃。
元素分析:C%:60.92;H%:3.66;N%:11.85(理論値:C%:60.79;H%:3.77;N%:12.33)。
1H NMRスペクトル(300MHz、DMSO−d6、δ/ppm):6.44(幅広いm、1H);7.05(幅広いt、J=8.0Hz、1H);7.23(幅広いt、J=8.0Hz、1H);7.30(幅広いd、J=8.5Hz、2H);7.38−7.52(m、5H);7.58(m、4H);8.86(幅広いs、1H);8.94(幅広いs、1H);11.6(幅広いs、1H)。
【0147】
(実施例12)
3−{4−[3−(2−メトキシ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0148】
【化27】

【0149】
3−{4−[3−(2−メトキシ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミドを、2−メトキシ−5−トリフルオロメチルフェニルイソシアナートを使用して上記に記載される方法aに従って調製した。この特徴は下記の通りである。
【0150】
MSスペクトル(ES+):m/z=469[MH]+。
融点:178から180℃。
1H NMRスペクトル(300MHz、DMSO−d6、δ/ppm):3.99(s、3H);6.46(幅広いm、1H);7.05(幅広いt、J=8.0Hz、1H);7.19−7.27(m、2H);7.33(dd、J=2.0Hzおよび8.5Hz、1H);7.40−7.54(m、5H);7.60(幅広いd、J=8.5Hz、2H);8.56(幅広いs、1H);8.59(d、J=2.0Hz、1H);9.55(幅広いs、1H);11.6(幅広いs、1H)。
IRスペクトル(KBr);3463;3342;1655;1593;1540;1447;1269;1134および746cm−1
【0151】
(実施例13)
3−[4−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルベンゼンスルホニルアミノ)フェニル]−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0152】
【化28】

【0153】
6mlのピリジンにおける162mgの2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニルスルホニルクロリドを、100mgの3−(4−アミノフェニル)−1H−インドール−2−カルボキサミド(実施例1)を12mlのピリジンに溶解した溶液に0℃で滴下して加える。混合物を周囲温度で6時間撹拌し、その後、50mlの氷冷した水に注ぎ、形成された析出物をろ過する。シリカカラムでのフラッシュクロマトグラフィー(溶出をシクロヘキサンおよび酢酸エチルの混合物(20/80、体積比)により行う)による精製の後、50mgの3−[4−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルベンゼンスルホニルアミノ)フェニル]−1H−インドール−2−カルボキサミドを得る。この特徴は下記の通りである。
【0154】
MS(ES+):m/z=478[MH+]
融点:176から178℃。
元素分析:C%:55.11;H%:3.47;N%:8.34(理論値:C%:55.35;H%:3.17;N%:8.80)。
1H NMRスペクトル(300MHz、DMSO−d6、δ/ppm):6.50(幅広いm、1H);7.02(幅広いt、J=8.0Hz、1H);7.18−7.25(m、3H);7.31(幅広いd、J=8.0Hz、1H);7.35−7.50(m、4H);7.72(幅広いt、J=8.0Hz、1H);8.07−8.18(m、2H);10.9(幅広いs、1H);11.6(幅広いs、1H)。
【0155】
(実施例14)
3−[4−(2,3−ジクロロベンゼンスルホニルアミノ)フェニル]−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0156】
【化29】

【0157】
3−[4−(2,3−ジクロロベンゼンスルホニルアミノ)フェニル]−1H−インドール−2−カルボキサミドを、3,4−ジクロロフェニルスルホニルクロリドを使用して実施例13に従って調製した。この特徴は下記の通りである。
【0158】
MSスペクトル(ES+):m/z=460[MH+]
融点:>260℃。
1H NMRスペクトル(300MHz、DMSO−d6、δ/ppm):6.54(幅広いm、1H);7.02(幅広いt、J=8.0Hz、1H);7.17−7.25(m、3H);7.31−7.50(m、5H);7.58(t、J=8.0Hz、1H);7.95(dd、J=2.5Hzおよび8.0Hz、1H);8.10(dd、J=2.5Hzおよび8.0Hz、1H);10.9(幅広いm、1H);11.6(幅広いs、1H)。
IRスペクトル(KBr);3476;3422;3389;3358;1670;1651;1583;1540;1404;1343;1166;935;748および596cm−1
【0159】
(実施例15)
3−{4−[3−(5−tert−ブチル−2−p−トリル−2H−ピラゾール−3−イル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0160】
【化30】

【0161】
43mgのトリホスゲン、続いて、110μlのトリエチルアミンを、0℃で、100mgの3−(4−アミノフェニル)−1H−インドール−2−カルボキサミド(実施例1)を18mlのテトラヒドロフランに溶解した溶液に加える。混合物を周囲温度で1時間撹拌し、その後、110mgの5−tert−ブチル−2−p−トリル−2H−ピラゾール−3−イルアミンを加える。混合物を1時間撹拌し、減圧下で濃縮し、残渣を2mlの酢酸エチルとともに粉砕して、白色の固体を得る。ろ過および乾燥の後、150mgの3−{4−[3−(5−tert−ブチル−2−p−トリル−2H−ピラゾール−3−イル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミドを得る。この特徴は下記の通りである。
【0162】
MSスペクトル(ES+):m/z=507[MH+]
融点:>260℃。
1H NMRスペクトル(300MHz、DMSO−d6、δ/ppm):1.29(s、9H);2.39(s、3H);6.38(s、1H);6.41(幅広いm、1H);7.05(幅広いt、J=7.5Hz、1H);7.22(幅広いt、J=7.5Hz、1H);7.35(幅広いt、J=8.5Hz、2H);7.37−7.48(m、7H);7.54(幅広いd、J=8.5Hz、2H);8.37(幅広いs、1H);9.13(幅広いs、1H);11.65(幅広いs、1H)。
IRスペクトル(KBr);3457;3374;1651;1596;1540;1455;1313;1246;1181;854および747cm−1
【0163】
(実施例16)
3−{4−[3−(2−フルオロ−5−メチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0164】
【化31】

【0165】
0.115cm(0.876mmol)の2−フルオロ−5−メチルフェニルイソシアナートを、20℃の領域の温度で、アルゴン雰囲気下において、10cmのテトラヒドロフランにおける溶液での0.2g(0.796mmol)の3−(4−アミノフェニル)−1H−インドール−2−カルボキサミドに加える。20℃の領域の温度で18時間撹拌した後、反応混合物を減圧(2.7kPa)下で濃縮乾固して、400mgの残渣を得て、これをフラッシュクロマトグラフィー[溶出液:酢酸エチル/シクロヘキサン(7/3、体積比)]によって精製する。予想される生成物を含有する画分を減圧下で濃縮した後、250mgの黄色残渣を得て、この残渣を10cmのジクロロメタンにおいて撹拌し、その後、ろ過し、減圧(2.7kPa)下で乾燥して、180mgの3−{4−[3−(2−フルオロ−5−メチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミドを、220℃で融解するベージュ色の固体の形態で得る。
【0166】
1H NMR(300MHz、(CD3)2SO d6、−δ/ppm):2.28(s:3H);6.46(幅広いs:1H);6.81(m:1H);7.06(幅広いt、J=8Hz:1H);7.11(幅広いt、J=10Hz:1H);7.23(幅広いt、J=8Hz:1H);7.36−7.53(m:5H);7.59(d、J=9Hz:2H);8.02(幅広いd、J=8Hz:1H);8.55(幅広いs:1H);9.21(s:1H);11.61(s:1H);MS−ES:m/z=403(+)=(M+H)(+);
MS−ES:m/z=401(−)=(M−H)(−)。
【0167】
(実施例17)
3−{4−[3−(5−ジメチルアミノ−2−フルオロフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0168】
【化32】

【0169】
5−ジメチルアミノ−2−フルオロフェニルイソシアナートの0.14Nテトラヒドロフラン溶液の18cm(2.52mmol)、続いて、0.1cm(0.796mmol)のトリエチルアミンを、20℃の領域の温度で、アルゴン雰囲気下において、0.2g(0.796mmol)の3−(4−アミノフェニル)−1H−インドール−2−カルボキサミドに加える。20℃の領域の温度で18時間撹拌した後、反応混合物を減圧(2.7kPa)下で濃縮乾固して、0.7gの褐色オイルを得て、これをフラッシュクロマトグラフィー[溶出液:酢酸エチル/シクロヘキサン(7/3、体積比)]によって精製する。予想される生成物を含有する画分を減圧下で濃縮した後、220mgの黄色残渣を得て、この残渣を10cmのジエチルエーテルにおいて撹拌し、その後、ろ過し、減圧(2.7kPa)下で乾燥して、200mgの3−{4−[3−(5−ジメチルアミノ−2−フルオロフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミドを、180℃から220℃の間で融解するベージュ色固体の形態で得る。
【0170】
1H NMR(300MHz、(CD3)2SO d6、−δ/ppm):2.86(s:6H);6.32(dt、J=3Hzおよび9Hz:1H);6.43(非常に幅広いs:1H);7.00−7.08(m:2H);7.23(t、J=7Hz:1H);7.38−7.54(m:5H);7.59(d、J=9Hz:2H);7.68(dd、J=3Hzおよび7Hz:1H);8.45(幅広いs:1H);9.19(s:1H);11.6(s:1H)。
MS−ES:m/z=432(+)=(M+H)(+)。
【0171】
5−ジメチルアミノ−2−フルオロフェニルイソシアナートの0.14Nテトラヒドロフラン溶液は下記の方法で調製することができる。
【0172】
1.09g(7.1mmol)の4−フルオロ−N1,N1−ジメチルベンゼン−1,3−ジアミン、続いて、4.6cmのピリジンを、5℃の領域の温度で、アルゴン雰囲気下において、150cmのジクロロメタンにおける溶液での2.82g(9.5mmol)のトリホスゲンに加える。20℃の領域の温度で18時間撹拌した後、反応混合物を減圧(2.7kPa)下で濃縮乾固して、残渣を得て、この残渣を40cmのテトラヒドロフランにおいて粉砕する。ろ過後、5−ジメチルアミノ−2−フルオロフェニルイソシアナートの約0.14Nテトラヒドロフラン溶液が得られ、この溶液をその後の工程でそのまま使用する。
【0173】
4−フルオロ−N1,N1−ジメチルベンゼン−1,3−ジアミンは下記の方法で調製することができる。
【0174】
3.23g(17.54mmol)の(4−フルオロ−3−ニトロフェニル)ジメチルアミンを、20℃の領域の温度で、0.6g(5.63mmol)の10%パラジウム担持活性炭を100cmのメタノールに懸濁した懸濁物に加える。5barの水素下、25℃の領域の温度でオートクレーブにおいて30分間水素化した後、反応混合物をろ過し、触媒を10cmのメタノールで3回すすぎ洗いし、その後、ろ液を減圧(2.7kPa)下で濃縮乾固して、2.7gの4−フルオロ−N1,N1−ジメチルベンゼン−1,3−ジアミンを褐色オイルの形態で得る。
【0175】
MS−EI:m/z=154(+)=(M)(+)。
【0176】
(4−フルオロ−3−ニトロフェニル)ジメチルアミンは下記の方法で調製することができる。
【0177】
13.27g(96mmol)の炭酸カリウムを、20℃の領域の温度で、アルゴン雰囲気下において、50cmのジメチルホルムアミドにおける溶液での5g(32mmol)の4−フルオロ−3−ニトロアニリンに加え、その後、5℃の領域の温度で4.6cm(73.6mmol)のヨードメタンを加える。20℃の領域の温度で63時間撹拌した後、反応混合物を100cmの水に注ぎ、その後、100cmのジクロロメタンにより3回抽出した。有機相を一緒にし、100cmの水で3回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、減圧(2.7kPa)下で濃縮乾固して、5.5gの残渣を得て、これをフラッシュクロマトグラフィー[溶出液:酢酸エチル/シクロヘキサン(2/8、体積比)]によって精製する。予想される生成物を含有する画分を減圧下で濃縮した後、2.78gの(4−フルオロ−3−ニトロフェニル)ジメチルアミンを赤橙色固体の形態で得る。
【0178】
MS−ES:m/z=185(+)=(M+H)(+)。
【0179】
(実施例18)
3−{4−[3−(3−ジメチルアミノフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0180】
【化33】

【0181】
3−ジメチルアミノフェニルイソシアナートの0.14Nテトラヒドロフラン溶液の8.5cm(0.8mmol)、続いて、0.055cm(0.4mmol)のトリエチルアミンを、20℃の領域の温度で、アルゴン雰囲気下において、0.1g(0.4mmol)の3−(4−アミノフェニル)−1H−インドール−2−カルボキサミドに加える。20℃の領域の温度で18時間撹拌した後、0.1cmの水を加え、その後、反応混合物を減圧(2.7kPa)下で濃縮乾固して、0.7gの残渣を得て、これをフラッシュクロマトグラフィー[溶出液:ジクロロメタン/メタノール(95/5、体積比)]によって精製する。予想される生成物を含有する画分を減圧下で濃縮した後、81mgの3−{4−[3−(3−ジメチルアミノフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミドを、160℃から220℃の間で融解する白色固体の形態で得る。
【0182】
1H NMR(300MHz、(CD3)2SO d6、−δ/ppm):2.89(s:6H);6.38(d、J=9Hz:1H);6.42(幅広いs:1H);6.74(d、J=9Hz:1H);6.94(幅広いs:1H);7.00−7.12(m:2H);7.23(t、J=7Hz:1H);7.40(d、J=8Hz:2H);7.43(部分的に隠されたd、J=8Hz:1H);7.46(d、J=8Hz:1H);7.49(幅広いs:1H);7.58(d、J=8Hz:2H);8.56(s:1H);8.72(s:1H);11.60(s:1H);MS−ES:m/z=414(+)=(M+H)(+)。
【0183】
3−ジメチルアミノフェニルイソシアナートの0.14Nテトラヒドロフラン溶液は下記の方法で調製することができる。
【0184】
1.46g(7mmol)のN1,N1−ジメチルベンゼン−1,3−ジアミン二塩酸塩、続いて、9.9cm(71.64mmol)のトリエチルアミンを、5℃の領域の温度で、アルゴン雰囲気下において、150cmのジクロロメタンにおける溶液での2.82g(9.5mmol)のトリホスゲンに加える。20℃の領域の温度で20時間撹拌した後、反応混合物を減圧(2.7kPa)下で濃縮乾固して、残渣を得て、これを50cmのテトラヒドロフランにおいて粉砕する。ろ過後、3−ジメチルアミノフェニルイソシアナートの約0.14Nテトラヒドロフラン溶液が得られ、この溶液をその後の工程でそのまま使用する。
【0185】
(実施例19)
3−{4−[3−(2−ピロリジン−1−イルメチル−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0186】
【化34】

【0187】
19.7mg(0.066mmol)のトリホスゲン、続いて、0.056cm(0.4mmol)のトリチルアミンを、20℃の領域の温度で、アルゴン雰囲気下において、10cmのテトラヒドロフランにおける溶液での0.05g(0.2mmol)の4−(4−アミノフェニル)−1H−ピロール−3−カルボキサミドに加える。20℃の領域の温度で1時間撹拌した後、2cmのテトラヒドロフランにおける溶液での48.61mg(0.2mmol)の2−ピロリジン−1−イルメチル−5−トリフルオロメチルフェニルアミンを加える。20℃の領域の温度で3時間撹拌した後、反応混合物を減圧(2.7kPa)下で濃縮乾固して、0.15gの残渣を得て、これをフラッシュクロマトグラフィー[溶出液:ジクロロメタン/メタノール(95/5、体積比)]によって精製する。予想される生成物を含有する画分を減圧下で濃縮した後、45mgの3−{4−[3−(2−ピロリジン−1−イルメチル−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミドを、190℃から250℃の間で融解するベージュ色固体の形態で得る。
【0188】
1H NMR(300MHz、(CD3)2SO d6、−δ/ppm):1.74(m:4H);2.50(部分的に隠されたm:4H);3.73(s:2H):6.52(幅広いs:1H);7.05(t、J=7Hz:1H);7.23(t、J=7Hz:1H);7.31(d、J=8Hz:1H);7.40−7.52(m:6H);7.63(d、J=8Hz:2H);8.37(s:1H);9.63(s:1H);9.86(s:1H);11.68(幅広いs:1H)。
MS−ES:m/z=521(+)=(M+H)(+)。
【0189】
2−ピロリジン−1−イルメチル−5−トリフルオロメチルフェニルアミンは下記の方法で調製することができる。
【0190】
0.44g(1.604mmol)の1−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチルベンジル)ピロリジンを、0.05g(0.47mmol)の10%パラジウム担持活性炭を25cmのメタノールに懸濁した懸濁物に25℃の領域の温度で加える。5barの水素下、25℃の領域の温度でオートクレーブにおいて3時間水素化した後、反応混合物をろ過し、触媒を5cmのメタノールで3回すすぎ洗いし、その後、ろ液を減圧(2.7kPa)下で濃縮乾固して、0.4gの2−ピロリジン−1−イルメチル−5−トリフルオロメチルフェニルアミンをオレンジ色オイルの形態で得る。
【0191】
MS−ES:m/z=245(+)=(M+H)(+)。
【0192】
1−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチルベンジル)ピロリジンは下記の方法で調製することができる。
【0193】
0.35cm(4.174mmol)のピロリジンを、20℃の領域の温度で、アルゴン雰囲気下において、20cmのジクロロメタンにおける溶液での0.5g(2.087mmol)の1−クロロメチル−2−ニトロ−4−トリフルオロメチルベンゼンに加える。20℃の領域の温度で16時間撹拌した後、反応混合物を250cmのジクロロメタンにより希釈し、200cmの水で3回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、減圧(2.7kPa)下で濃縮乾固して、458mgの1−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチルベンジル)ピロリジンをオイルの形態で得る。
【0194】
MS−EI:m/z=274(+)=(M)(+);257(+)=(M−OH)(+);226(+)=(M−HNO)(+);70(+)=(CN)(+)。
【0195】
(実施例20)
3−{4−[3−(2−メトキシメチル−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0196】
【化35】

【0197】
52.5mg(0.177mmol)のトリホスゲン、続いて、0.15cm(1.072mmol)のトリエチルアミンを、20℃の領域の温度で、アルゴン雰囲気下において、20cmのテトラヒドロフランにおける溶液での134.7mg(0.536mmol)の4−(4−アミノフェニル)−1H−ピロール−3−カルボキサミドに加える。20℃の領域の温度で1時間撹拌した後、2cmのテトラヒドロフランにおける溶液での110mg(0.536mmol)の2−メトキシメチル−5−トリフルオロメチルフェニルアミンを加える。20℃の領域の温度で3時間撹拌した後、0.1cmの水を加え、その後、反応混合物を減圧(2.7kPa)下で濃縮乾固して、0.4gの黄色固体を得て、これをフラッシュクロマトグラフィー[溶出液:酢酸エチル/シクロヘキサン(7/3、体積比)]によって精製する。予想される生成物を含有する画分を減圧下で濃縮した後、20mgの3−{4−[3−(2−メトキシメチル−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミドを、170℃から220℃の間で融解するベージュ色固体の形態で得る。
【0198】
1H NMR(300MHz、(CD3)2SO d6、−δ/ppm):3.38(部分的に隠されたs:3H);4.58(s:2H);6.46(幅広いs:1H);7.05(t、J=7Hz:1H);7.23(t、J=7Hz:1H);7.32−7.51(m:6H);7.56(d、J=7Hz:1H);7.64(d、J=9Hz:2H);8.32(幅広いs:1H);8.77(非常に幅広いs:1H);9.96(非常に幅広いs:1H);11.63(非常に幅広いs:1H)。
MS−ES:m/z=482(+)=(M+H)(+)。
【0199】
2−メトキシメチル−5−トリフルオロメチルフェニルアミンは下記の方法で調製することができる。
【0200】
0.15g(0.638mmol)の1−メトキシメチル−2−ニトロ−4−トリフルオロメチルベンゼンを、0.02g(0.188mmol)の10%パラジウム担持活性炭を20cmのメタノールに懸濁した懸濁物に25℃の領域の温度で加える。1barの水素下、25℃の領域の温度でオートクレーブにおいて3時間水素化した後、反応混合物をろ過し、触媒を5cmのメタノールで3回すすぎ洗いし、その後、ろ液を減圧(2.7kPa)下で濃縮乾固して、0.12gの2−メトキシメチル−5−トリフルオロメチルフェニルアミンを黄色オイルの形態で得る。
【0201】
MS−ES:m/z=206(+)=(M+H)(+);174(+)=(M−CHO)(+)。
【0202】
1−メトキシメチル−2−ニトロ−4−トリフルオロメチルベンゼンは下記の方法で調製することができる。
【0203】
0.65cm(10mmol)のヨードメタン、続いて、1.163g(5mmol)の酸化銀および0.07cmの水を、20℃の領域の温度で、アルゴン雰囲気下において、10cmのジクロロメタンにおける溶液での0.222g(1mmol)の(2−ニトロ−4−トリフルオロメチルフェニル)メタノールに加える。20℃の領域の温度で暗所において18時間撹拌した後、反応混合物をCelite(登録商標)でろ過する。Celite(登録商標)を10cmのジクロロメタンですすぎ洗いする。その後、ろ液を減圧(2.7kPa)下で濃縮乾固する。残渣を10cmのジクロロメタンに再び溶解し、0.65cm(10mmol)のヨードメタン、続いて、1.163g(5mmol)の酸化銀および0.07cmの水を、20℃の領域の温度で、アルゴン雰囲気下において加える。20℃の領域の温度で暗所において60時間撹拌した後、反応混合物をCelite(登録商標)でろ過する。Celite(登録商標)を10cmのジクロロメタンですすぎ洗いする。その後、ろ液を減圧(2.7kPa)下で濃縮乾固する。残渣をフラッシュクロマトグラフィー[溶出液:ジクロロメタン]によって精製する。予想される生成物を含有する画分を減圧下で濃縮した後、157mgの1−メトキシメチル−2−ニトロ−4−トリフルオロメチルベンゼンをオイルの形態で得る。
【0204】
1H NMR(300MHz、(CD3)2SO d6、−δ/ppm):3.40(s:3H);4.83(s:2H);7.96(d、J=8Hz:1H);8.16(dd、J=8Hzおよび1.5Hz:1H);8.49(d、J=1.5Hz:1H)。
【0205】
(2−ニトロ−4−トリフルオロメチルフェニル)メタノールは下記の方法で調製することができる。
【0206】
1.9cm(1.9mmol)の1M水酸化ナトリウム水溶液を、20℃の領域の温度で、50cmのメタノールにおける溶液での0.5g(1.9mmol)の酢酸2−ニトロ−4−トリフルオロメチルベンジルに加える。20℃の領域の温度で2時間撹拌した後、20cmの飽和リン酸ナトリウム水溶液を加え、その後、混合物を50cmのジクロロメタンで3回抽出する。有機相を一緒にし、50cmの飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、減圧(2.7kPa)下で濃縮乾固して、0.424gの(2−ニトロ−4−トリフルオロメチルフェニル)メタノールをオイルの形態で得る。
【0207】
MS−ES:m/z=220(−)=(M−H)(−)。
【0208】
酢酸2−ニトロ−4−トリフルオロメチルベンジルは下記の方法で調製することができる。
【0209】
2g(8.348mmol)の1−クロロメチル−2−ニトロ−4−トリフルオロメチルベンゼンを、20℃の領域の温度で、アルゴン雰囲気下において、100cmの酢酸における溶液での20g(244mmol)の酢酸ナトリウムに加える。100℃の領域の温度で60時間撹拌した後、反応混合物を200cmの水により希釈し、その後、300cmのジクロロメタンにより2回抽出する。有機相を一緒にし、100cmの水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、減圧(2.7kPa)下で濃縮乾固して、2.15gの酢酸2−ニトロ−4−トリフルオロメチルベンジルをオレンジ色オイルの形態で得る。
【0210】
MS−CI:m/z=218(+)=(M+NH)(+)。
【0211】
(実施例21)
3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−4−オキシ−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド
【0212】
【化36】

【0213】
6cmのジクロロメタンにおける溶液での109.5mg(0.444mmol)の3−クロロペルオキシ安息香酸を、0℃の領域の温度で、アルゴン雰囲気下において、4cmのクロロホルムにおける溶液での0.1g(0.218mmol)の3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミドに加える。0℃の領域の温度で1時間撹拌し、次いで、20℃の領域の温度で24時間撹拌した後、反応混合物を減圧(2.7kPa)下で濃縮乾固して、87mgの残渣を得て、これをフラッシュクロマトグラフィー[溶出液:ジクロロメタン/メタノール/アセトニトリル(90/5/5、体積比)]によって精製する。予想される生成物を含有する画分を減圧下で濃縮した後、65mgの黄色固体を得て、その固体を4cmのシクロヘキサンにおいて粉砕する。ろ過し、30℃の領域の温度において減圧(2.7kPa)下で乾燥した後、57mgの3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−4−オキシ−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミドを、約283℃で融解する白色固体の形態で得る。
【0214】
1H NMR(300MHz、(CD3)2SO d6、−δ/ppm):6.12(幅広いs:1H);7.17(dd、J=9Hzおよび6Hz:1H);7.35−7.55(m:3H);7.37(d、J=9Hz:1H);7.43(d、J=9Hz:1H);7.49(d、J=9Hz:2H);7.69(幅広いs:1H);7.96(d、J=6Hz:1H);8.64(幅広いd、J=6Hz:1H);9.03(s:1H);9.38(s:1H);12.37(幅広いs:1H)。
MS−ES:m/z=474(+)=(M+H)(+)。
【0215】
(実施例22)
3−{4−[3−(2−メトキシ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド
【0216】
【化37】

【0217】
82.4mg(0.278mmol)のトリホスゲン、続いて、0.223cmのトリエチルアミンを、20℃の領域の温度で、アルゴン雰囲気下において、18cmのテトラヒドロフランにおける溶液での0.2g(0.793mmol)の3−(4−アミノフェニル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミドに加える。20℃の領域の温度で1時間撹拌した後、17cmのテトラヒドロフランにおける溶液での182mg(0.952mmol)の2−メトキシ−5−トリフルオロメチルフェニルアミンを加える。20℃の領域の温度で16時間撹拌した後、反応混合物を減圧(2.7kPa)下で濃縮乾固して、残渣を得て、これをフラッシュクロマトグラフィー[溶出液:ジクロロメタン/メタノール/アセトニトリル(90/5/5、体積比)]によって精製する。予想される生成物を含有する画分を減圧下で濃縮した後、109mgの3−{4−[3−(2−メトキシ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミドを、約194℃で融解する黄色固体の形態で得る。
【0218】
1H NMR(300MHz、(CD3)2SO d6、−δ/ppm):3.99(s:3H);6.97(幅広いs:1H);7.18−7.27(m:2H);7.33(dd、J=9Hzおよび1Hz:1H);7.56(d、J=9Hz:2H);7.63(d、J=9Hz:2H);7.66(非常に幅広いs:1H);7.81(dd、J=8Hzおよび1.5Hz:1H);8.40(dd、J=4.5Hzおよび1.5Hz:1H);8.58(m:2H);9.56(s:1H);11.88(非常に幅広いs:1H)。
MS−ES:m/z=470(+)=(M+H)(+)。
【0219】
3−(4−アミノフェニル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミドは実施例2に記載されるように調製される。
【0220】
(実施例23)
3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−6−(2−メトキシエトキシ)−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0221】
【化38】

【0222】
40μl(0.28mmol)の2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニルイソシアナートを、79mg(0.24mmol)の3−(4−アミノフェニル)−6−(2−メトキシエトキシ)−1H−インドール−2−カルボキサミドを6mlのテトラヒドロフランに溶解した溶液に、アルゴン下、周囲温度で加える。アルゴン下において周囲温度で22時間撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮乾固する。得られた残渣を酢酸エチルに溶解し、水で洗浄し、その後、有機相を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮乾固する。
【0223】
粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー[溶出液:塩化メチレン/メタノール(96/4、体積比)]によって精製する。予想される生成物を含有する画分を減圧下で濃縮した後、78mgの3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−6−(2−メトキシエトキシ)−1H−インドール−2−カルボキサミドを白色固体の形態で得る。
【0224】
1H NMRスペクトル(400MHz、(CD3)2SO d6、−δ/ppm):3.32(部分的に隠されたs、3H);3.69(m、2H);4.09(m、2H);6.31(幅広いm、1H);6.72(dd、J=2.5Hzおよび9.0Hz、1H);6.91(d、J=2.5Hz、1H);7.28(d、J=9.0Hz、1H);7.32−7.45(幅広いm、1H);7.39(m、1H);7.42(幅広いd、J=8.5Hz、2H);7.51(dd、J=9.0Hzおよび11.0Hz、1H);7.59(幅広いd、J=8.5Hz、2H);8.64(dd、J=2.0Hzおよび7.5Hz、1H);8.98(幅広いs、1H);9.34(幅広いs、1H);11.4(s:1H)。
ES:m/z=531(MH)、m/z=514(MH−NH)基準ピーク。
【0225】
3−(4−アミノフェニル)−6−(2−メトキシエトキシ)−1H−インドール−2−カルボキサミドは下記の方法で調製することができる。
8mlの7N水性アンモニア/メタノールおよび4mlの28%アンモニア水を80mg(0.24mmol)の3−(4−アミノフェニル)−6−(2−メトキシエトキシ)−1H−インドール−2−カルボン酸メチルに加え、反応液媒体を気密ガラスチューブにおいて100℃で16時間加熱する。その後、2mlの28%アンモニア水を加え、反応液を100℃で24時間加熱する。反応液媒体を減圧下でエバポレーションして乾固する。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー[溶出液:塩化メチレン/メタノール(98/2、次いで95/5、体積比)]によって精製する。予想される生成物を含有する画分を減圧下で濃縮した後、40mgの3−(4−アミノフェニル)−6−(2−メトキシエトキシ)−1H−インドール−2−カルボキサミドを褐色固体の形態で得る。
【0226】
EI:m/z=325(M)基準ピーク、m/z=308(M−NH、m/z=249(m/z=308−CO)、m/z=221(m/z=249−CO)、m/z=59(C)。
【0227】
3−(4−アミノフェニル)−6−(2−メトキシエトキシ)−1H−インドール−2−カルボン酸メチルは下記の方法で調製することができる。
【0228】
0.321ml(2.29mmol)のトリエチルアミンを、周囲温度で、メタノール/トルエン混合物(30ml/25ml)における396mg(2.29mmol)の(4−アミノフェニル)ボロン酸塩酸塩に加える。混合物を周囲温度で15分間撹拌し、次いで、300mg(0.91mmol)の3−ブロモ−6−(2−メトキシエトキシ)−1H−インドール−2−カルボン酸メチルを周囲温度で加え、続いて、242mg(2.28mmol)の炭酸ナトリウムを5mlの水に溶解した溶液を加える。108mg(2.55mmol)の塩化リチウムをアルゴン下において周囲温度で加え、続いて、74mg(0.06mmol)のパラジウムテトラキス(トリフェニルホスフィン)を加える。反応液をアルゴン下で4時間30分にわたって還流し、周囲温度で16時間加熱する。反応混合物を減圧下で濃縮乾固する。得られた残渣を酢酸エチルに溶解し、水で洗浄し、その後、有機相を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮乾固する。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー[溶出液:塩化メチレン/メタノール(99/1、体積比)]によって精製する。予想される生成物を含有する画分を減圧下で濃縮した後、219mgの3−(4−アミノフェニル)−6−(2−メトキシエトキシ)−1H−インドール−2−カルボン酸メチルを淡黄色固体の形態で得る。
【0229】
EI:m/z=340(M)基準ピーク、m/z=308(M−CHOH)、m/z=281(M−C、m/z=221(m/z=281−CO)、m/z=59(C)。
【0230】
3−ブロモ−6−(2−メトキシエトキシ)−1H−インドール−2−カルボン酸メチルは下記の方法で調製することができる。
【0231】
104mg(0.42mmol)の6−(2−メトキシエトキシ)−1H−インドール−2−カルボン酸メチルを3mlのジメチルホルアミドに溶解した溶液をアセトン/固体二酸化炭素浴で−40℃に冷却し、その後、74mg(0.41mmol)のN−ブロモスクシンイミドを1mlのジメチルホルアミドに溶解した溶液を−40℃で加える。溶液を−45℃から−30℃の間で30分間撹拌し、その後、30mg(0.17mmol)のN−ブロモスクシンイミドを1mlのジメチルホルアミドに溶解した溶液を−40℃で加える。溶液を−45℃から−30℃の間で1時間撹拌する。
【0232】
溶液を酢酸エチルにより希釈し、温度を周囲温度に戻し、その後、有機相を水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮乾固する。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー[溶出液:酢酸エチル/シクロヘキサン(1/2、体積比)]によって精製する。予想される生成物を含有する画分を減圧下で濃縮した後、92mgの3−ブロモ−6−(2−メトキシエトキシ)−1H−インドール−2−カルボン酸メチルを白色固体の形態で得る。
【0233】
EI:m/z=327(M)、m/z=269(M−C、m/z=237(m/z=269−CHOH)、m/z=59(C)、m/z=45(C)基準ピーク。
【0234】
6−(2−メトキシエトキシ)−1H−インドール−2−カルボン酸メチルは下記の方法で調製することができる。
【0235】
4.915ml(52.30mmol)の2−ブロモエチルメチルエーテルを、2g(10.46mmol)の6−ヒドロキシ−1H−インドール−2−カルボン酸メチル、8.68g(52.30mmol)のヨウ化カリウムおよび7.23g(52.30mmol)の炭酸カリウムを150mlのアセトンに懸濁させた懸濁物に周囲温度で加える。反応液媒体を22時間還流する。反応液を周囲温度に戻し、その後、酢酸エチルを加える。有機相を水で洗浄し、その後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮乾固する。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー[溶出液:アセトン/シクロヘキサン(1/6、体積比)]によって精製する。予想される生成物を含有する画分を減圧下で濃縮した後、630mgの6−(2−メトキシエトキシ)−1H−インドール−2−カルボン酸メチルを黄色固体の形態で得る。
【0236】
EI:m/z=249(M)基準ピーク、m/z=191(M−C、m/z=159(m/z=191−CHOH)
【0237】
6−ヒドロキシ−1H−インドール−2−カルボン酸メチルは下記の方法で調製することができる。
【0238】
0.144ml(2.70mmol)の濃硫酸を、5.98g(33.75mmol)の6−ヒドロキシ−1H−インドール−2−カルボン酸を350mlのメタノールに溶解した溶液に周囲温度で加える。混合物を9日間還流し、その後、反応混合物を減圧下で濃縮乾固する。得られた残渣を水に溶解し、38%水酸化カリウム溶液でpH9にアルカリ化し、その後、生成物を酢酸エチルにより6回抽出する。有機相を一緒にし、その後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮乾固して、5.81gの6−ヒドロキシ−1H−インドール−2−カルボン酸メチルを褐色固体の形態で得る。
【0239】
EI:m/z=191(M)基準ピーク、m/z=159(M−CHOH)、m/z=131(m/z=159−CO)
【0240】
6−ヒドロキシ−1H−インドール−2−カルボン酸は下記の方法で調製することができる。
【0241】
146ml(146mmol)の1M三臭化ホウ素/塩化メチレンを、10g(48.73mmol)の6−メトキシ−2−インドールカルボン酸メチルを500mlの塩化メチレンに溶解した溶液に0℃でゆっくり加える。反応液媒体を0℃で1時間撹拌し、次いで、周囲温度で2時間撹拌する。反応液媒体を0℃に冷却し、100ml(100mmol)の1M三臭化ホウ素/塩化メチレンを0℃でゆっくり加える。反応液を0℃で1時間撹拌し、次いで、周囲温度で16時間撹拌する。その後、反応液媒体を約0℃に冷却し、1N塩酸溶液(247ml)を撹拌とともにゆっくり加える。得られた混合物を焼結ガラスでろ過する。ろ液の有機相(塩化メチレン)を分離し、その後、水相を5N塩酸で酸性にし、酢酸エチルにより抽出する。有機相(酢酸エチル)を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮乾固して、6.39gの6−ヒドロキシ−1H−インドール−2−カルボン酸を褐色固体の形態で得る。
【0242】
ES:m/z=176(M−H)基準ピーク。
【0243】
(実施例24)
3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−6−(2−ピロリジン−1−イルエトキシ)−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0244】
【化39】

【0245】
17μl(0.12mmol)の2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニルイソシアナートを、45mg(0.12mmol)の3−(4−アミノフェニル)−6−(2−ピロリジン−1−イルエトキシ)−1H−インドール−2−カルボキサミドを6mlのテトラヒドロフランに溶解した溶液に、アルゴン下、周囲温度で加える。アルゴン下において周囲温度で22時間撹拌した後、反応混合物を酢酸エチルに溶解し、水で洗浄し、その後、有機相を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮乾固する。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー[溶出液:塩化メチレン/メタノール(70/30、体積比)]によって精製する。予想される生成物を含有する画分を減圧下で濃縮した後、32mgの3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−6−(2−ピロリジン−1−イルエトキシ)−1H−インドール−2−カルボキサミドを褐色固体の形態で得る。
【0246】
1H NMR(400MHz、(CD3)2SO d6、−δ/ppm):1.69(m、4H);2.54(m、4H);2.81(t、J=6.0Hz、2H);4.08(t、J=6.0Hz、2H);6.30(幅広いm、1H);6.72(dd、J=2.5Hzおよび9.0Hz、1H);6.91(d、J=2.5Hz、1H);7.27(d、J=9.0Hz、1H);7.32−7.48(幅広いm、1H);7.39(m、1H);7.42(幅広いd、J=8.5Hz、2H);7.51(dd、J=9.0Hzおよび11.0Hz、1H);7.60(幅広いd、J=8.5Hz、2H);8.65(dd、J=2.5Hzおよび7.5Hz、1H);8.99(d、J=2.5Hz、1H);9.36(s、1H);11.4(s:1H)。
ES:m/z=570(MH)基準ピーク。
【0247】
3−(4−アミノフェニル)−6−(2−ピロリジン−1−イルエトキシ)−1H−インドール−2−カルボキサミドは下記の方法で調製することができる。
【0248】
8mlの7N水性アンモニア/メタノールおよび4mlの28%アンモニア水を133mg(0.35mmol)の3−(4−アミノフェニル)−6−(2−ピロリジン−1−イルエトキシ)−1H−インドール−2−カルボン酸メチルに加え、反応液媒体を気密ガラスチューブにおいて100℃で16時間加熱する。その後、2mlの28%アンモニア水を加え、反応液を100℃で24時間加熱する。反応液媒体を減圧下でエバポレーションして乾固する。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー[溶出液:酢酸エチル/メタノール(70/30、体積比)]によって精製する。予想される生成物を含有する画分を減圧下で濃縮した後、25mgの3−(4−アミノフェニル)−6−(2−ピロリジン−1−イルエトキシ)−1H−インドール−2−カルボキサミドを淡黄色固体の形態で得る。
【0249】
ES:m/z=365(MH)基準ピーク。
【0250】
3−(4−アミノフェニル)−6−(2−ピロリジン−1−イルエトキシ)−1H−インドール−2−カルボン酸メチルは下記の方法で調製することができる。
【0251】
0.223ml(1.59mmol)のトリエチルアミンを、周囲温度で、メタノール/トルエン混合物(30ml/25ml)における275mg(1.59mmol)の(4−アミノフェニル)ボロン酸塩酸塩に加える。混合物を周囲温度で15分間撹拌し、次いで、222mg(0.60mmol)の3−ブロモ−6−(2−ピロリジン−1−イルエトキシ)−1H−インドール−2−カルボン酸メチルを周囲温度で加え、続いて、168mg(1.58mmol)の炭酸ナトリウムを5mlの水に溶解した溶液を加える。75mg(1.77mmol)の塩化リチウムをアルゴン下において周囲温度で加え、続いて、51mg(0.04mmol)のパラジウムテトラキス(トリフェニルホスフィン)を加える。反応液をアルゴン下で5時間還流し、その後、周囲温度で16時間加熱する。反応混合物を減圧下で濃縮乾固する。得られた残渣を酢酸エチルに溶解し、水で洗浄し、その後、有機相を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮乾固する。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー[溶出液:塩化メチレン/メタノール(98/2、体積比)]によって精製する。予想される生成物を含有する画分を減圧下で濃縮した後、252mgの3−(4−アミノフェニル)−6−(2−ピロリジン−1−イルエトキシ)−1H−インドール−2−カルボン酸メチルをオレンジ色固体の形態で得る。
【0252】
EI:m/z=379(M)、m/z=84(C10)基準ピーク。
【0253】
3−ブロモ−6−(2−ピロリジン−1−イルエトキシ)−1H−インドール−2−カルボン酸メチルは下記の方法で調製することができる。
【0254】
495mg(1.72mmol)の6−(2−ピロリジン−1−イルエトキシ)−1H−インドール−2−カルボン酸メチルを11mlのジメチルホルアミドに溶解した溶液をアセトン/固体二酸化炭素浴で−40℃に冷却し、その後、306mg(1.72mmol)のN−ブロモスクシンイミドを6mlのジメチルホルアミドに溶解した溶液を−40℃で滴下して加える。溶液を−40℃で撹拌し、5時間かけて周囲温度にゆっくり戻す。得られた残渣を酢酸エチルに溶解し、その後、水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮乾固する。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー[溶出液:塩化メチレン/メタノール(90/10、体積比)]によって精製する。予想される生成物を含有する画分を減圧下で濃縮した後、263mgの3−ブロモ−6−(2−ピロリジン−1−イルエトキシ)−1H−インドール−2−カルボン酸カルボキシエート塩を灰色固体の形態で得る。
【0255】
ES:m/z=367(MH)基準ピーク。
【0256】
6−(2−ピロリジン−1−イルエトキシ)−1H−インドール−2−カルボン酸メチルは下記の方法で調製することができる。
【0257】
アルゴン流のもと、2.20g(8.37mmol)のトリフェニルホスフィンを、800mg(4.18mmol)の6−ヒドロキシ−1H−インドール−2−カルボン酸メチルを60mlのテトラヒドロフランに溶解した溶液に周囲温度で加える。その後、0.979ml(8.37mmol)の1−(2−ヒドロキシエチル)ピロリジンを周囲温度で反応液媒体に加える。その後、反応液を水/氷浴で約5℃に冷却し、1.46g(8.37mmol)のジエチルアゾジカルボキシラートを5mlのテトラヒドロフランに溶解した溶液を、温度を添加期間中5℃から10℃の間で維持しながら、反応液媒体に滴下して加える。その後、反応液を5℃で15分間撹拌し、次いで、周囲温度で40時間撹拌する。酢酸エチルを反応液媒体に加える。有機相を水で洗浄し、その後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮乾固する。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー[溶出液:塩化メチレン/メタノール(90/10、体積比)]によって精製する。予想される生成物を含有する画分を減圧下で濃縮した後、880mgの6−(2−ピロリジン−1−イルエトキシ)−1H−インドール−2−カルボン酸メチルを褐色固体の形態で得る。
【0258】
EI:m/z=288(M)、m/z=84(C10)基準ピーク。
【0259】
6−ヒドロキシ−1H−インドール−2−カルボン酸メチルは実施例23に記載されるように調製される。
【0260】
(実施例25)
3−{6−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]ピリジン−3−イル}−6−メトキシ−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0261】
【化40】

【0262】
100mg(0.37mmol)の3−ブロモ−6−メトキシ−1H−インドール−2−カルボキサミドおよび43mg(0.04mmol)のテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)を5mlのジオキサンに懸濁した懸濁物を周囲温度で10分間撹拌する。その後、190mg(0.45mmol)の1−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)−3−[5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イル]ウレアおよび6mlのジオキサンを周囲温度で加え、続いて、86mg(1.48mmol)のフッ化カリウムを1mlの水に溶解した溶液を加える。混合物を16時間45分にわたって還流する。反応液媒体を減圧下でエバポレーションして乾固する。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー[溶出液:塩化メチレン/メタノール(99/1、次いで98/2、次いで97/3、次いで94/4、体積比)]によって精製する。予想される生成物を含有する画分を減圧下で濃縮した後、60mgの3−{6−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]ピリジン−3−イル}−6−メトキシ−1H−インドール−2−カルボキサミドを黄色固体の形態で得る。
【0263】
1H NMR(300MHz、(CD3)2SO d6、−δ/ppm):3.81(s、3H);6.75(dd、J=2.0Hzおよび8.5Hz、1H);6.93(d、J=2.0Hz、1H);7.00(幅広いm、1H);7.35(d、J=8.5Hz、1H);7.39−7.59(m、4H);7.89(dd、J=2.0Hzおよび8.5Hz、1H);8.35(d、J=2.0Hz、1H);8.70(幅広いd、J=7.5Hz、1H);10.05(幅広いs、1H);11.3(非常に幅広いm、1H);11.5(幅広いs、1H)。
ES:m/z=488(MH)基準ピーク。
【0264】
3−ブロモ−6−メトキシ−1H−インドール−2−カルボキサミドは下記の方法で調製することができる。
【0265】
540mg(2.84mmol)の6−メトキシ−1H−インドール−2−カルボキサミドを8mlのピリジンに溶解した溶液を0℃に冷却し、これに、908mg(2.84mmol)の三臭化ピリジニウムを6mlのピリジンに溶解した溶液を滴下して加える。反応液媒体を0℃で30分間撹拌し、次いで、周囲温度で19時間撹拌する。20mlの氷冷した水を反応液媒体に加える。その後、後者を周囲温度で1時間撹拌し、その後、焼結ガラスでろ過して、538mgの3−ブロモ−6−メトキシ−1H−インドール−2−カルボキサミドを白色固体の形態で得る。
【0266】
ES:m/z=269(MH)基準ピーク。
【0267】
6−メトキシ−1H−インドール−2−カルボキサミドは下記の方法で調製することができる。
【0268】
4g(19.49mmol)の6−メトキシ−2−インドールカルボン酸メチルを60mlの28%アンモニア水に懸濁した懸濁物をオートクレーブにおいて50℃で14時間加熱する。混合物を焼結ガラスでろ過した後、得られた白色固体を水で洗浄し、乾燥し、その後、酢酸エチル/シクロヘキサン(100ml/10ml)の熱混合物に加える。媒体を水/氷浴で冷却し、焼結ガラスでろ過して、1.05gの6−メトキシ−1H−インドール−2−カルボキサミドを白色固体の形態で得る。
【0269】
EI:m/z=190(MH)基準ピーク、m/z=173(M−NH、m/z=145(M−CHNO)
【0270】
1−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)−3−[5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イル]ウレアは下記の方法で調製することができる。
【0271】
505mg(1.80mmol)のトリシクロヘキシルホスフィンおよび276mg(0.48mmol)のビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウムを20mlのジオキサンに懸濁した懸濁物をアルゴン下において周囲温度で10分間撹拌する。4.54g(12.01mmol)の1−(5−ブロモピリジン−2−イル)−3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレアを反応液媒体に加え、続いて、80mlのジオキサン、4.12g(16.20mmol)のビス(ピナコラト)ジボランおよび1.77g(18.04mmol)の酢酸カリウムを加える。反応液をアルゴン下において16時間還流し、その後、300mlの水を周囲温度で加える。混合物を周囲温度で10分間撹拌し、その後、焼結ガラスでろ過し、得られた固体を少量の水で洗浄する。得られた固体を350mlの沸騰した酢酸エチルに溶解し、熱時状態でろ過した後、ろ液を減圧下でエバポレーションして乾固する。3.05gの1−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)−3−[5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イル]ウレアを淡黄色固体の形態で得る。
【0272】
ES:m/z=426(MH)基準ピーク。
【0273】
1−(5−ブロモピリジン−2−イル)−3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレアは下記の方法で調製することができる。
【0274】
3.27ml(23.44mmol)のトリエチルアミンを、4.06g(23.47mmol)の2−アミノ−5−ブロモピリジンを200mlの無水テトラヒドロフランに溶解した溶液に0℃で加える。その後、3.39ml(23.44mmol)の2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニルイソシアナートを0℃で滴下して加える。反応液を周囲温度で64時間撹拌する。400mlの酢酸エチルを反応液媒体に加える。その後、有機相を水で洗浄し、次いで、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、最後に、焼結ガラスでろ過する。4.55gの1−(5−ブロモピリジン−2−イル)−3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレアを白色固体の形態で得る。
【0275】
EI:m/z=377(M)、m/z=179(CNF)、m/z=172(CBr)基準ピーク。
【0276】
(実施例26)
3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−6−メトキシ−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0277】
【化41】

【0278】
2.54g(9.44mmol)の3−ブロモ−6−メトキシ−1H−インドール−2−カルボキサミドおよび1.09g(0.94mmol)のテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)を125mlのジオキサンに懸濁した懸濁物を周囲温度で10分間撹拌する。その後、4.81g(11.33mmol)の1−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)−3−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]ウレアおよび150mlのジオキサンを周囲温度で加え、続いて、2.19g(37.77mmol)のフッ化カリウムを25mlの水に溶解した溶液を加える。混合物を18時間還流する。反応液媒体を減圧下でエバポレーションして乾固する。得られた残渣を酢酸エチルに溶解し、水で洗浄し、その後、有機相を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮乾固する。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー[溶出液:塩化メチレン/メタノール(98/2、体積比)]によって精製する。予想される生成物を含有する画分を減圧下で濃縮した後、1.73gの3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−6−メトキシ−1H−インドール−2−カルボキサミドを褐色固体の形態で得る。
【0279】
1H NMR(400MHz、(CD3)2SO d6、−δ/ppm):3.78(s、3H);6.30(幅広いm、1H);6.71(dd、J=2.5Hzおよび9.0Hz、1H);6.91(d、J=2.5Hz、1H);7.28(d、J=9.0Hz、1H);7.32−7.45(幅広いm、1H);7.39(m、1H);7.42(幅広いd、J=8.5Hz、2H);7.51(dd、J=9.0Hzおよび11.0Hz、1H);7.60(幅広いd、J=8.5Hz、2H);8.64(dd、J=2.0Hzおよび7.5Hz、1H);8.99(幅広いs、1H);9.37(幅広いs、1H);11.4(幅広いm、1H)。
ES:m/z=487(MH)、m/z=470(MH−NH)基準ピーク。
【0280】
1−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)−3−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]ウレアは、米国特許2005043347A1に記載される手順に従って調製することができる。
【0281】
3−ブロモ−6−メトキシ−1H−インドール−2−カルボキサミドは実施例25に記載されるように調製することができる。
【0282】
(実施例27)
3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−6−ヒドロキシ−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0283】
【化42】

【0284】
1.11g(2.28mmol)の3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−6−メトキシ−1H−インドール−2−カルボキサミドを100mlの塩化メチレンに懸濁した懸濁物をアセトン/固体二酸化炭素浴で−5℃に冷却し、その後、三臭化ホウ素の塩化メチレンにおける1M溶液の12.34ml(12.34mmol)を−5℃で滴下して加える。反応液を約0℃で2時間撹拌し、次いで、周囲温度で26時間撹拌する。その後、反応液媒体を水/氷浴で約0℃に冷却し、30mlの1N塩酸を滴下して加え、続いて、50mlの塩化メチレンおよび30mlの水を加える。混合物を約0℃で15分間撹拌し、次いで、周囲温度で30分間撹拌する。その後、反応液媒体を焼結ガラスでろ過して、褐色固体を得る。後者をフラッシュクロマトグラフィー[溶出液:塩化メチレン/メタノール(95/5、体積比)]によって精製する。予想される生成物を含有する画分を減圧下で濃縮した後、840mgの3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−6−ヒドロキシ−1H−インドール−2−カルボキサミドを褐色固体の形態で得る。
【0285】
1H NMR(400MHz、(CD3)2SO d6、−δ/ppm):6.21(幅広いm、1H);6.58(dd、J=2.0Hzおよび8.5Hz、1H);6.80(d、J=2.0Hz、1H);7.18(d、J=8.5Hz、1H);7.30(幅広いm、1H);7.40(m、3H);7.51(dd、J=9.0Hzおよび11.0Hz、1H);7.58(幅広いd、J=8.5Hz、2H);8.65(dd、J=2.0Hzおよび7.5Hz、1H);8.92(d、J=3.0Hz、1H);9.23(s、1H);9.29(s、1H);11.2(s、1H)。
ES:m/z=471(M−H)基準ピーク。
【0286】
3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−6−メトキシ−1H−インドール−2−カルボキサミドは実施例26に記載されるように調製することができる。
【0287】
(実施例28)
3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−6−(2−ヒドロキシエトキシ)−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0288】
【化43】

【0289】
1.23g(8.90mmol)の炭酸カリウムを、280mg(0.59mmol)の3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−6−ヒドロキシ−1H−インドール−2−カルボキサミドを10mlのジメチルホルアミドに溶解した溶液に周囲温度で加える。その後、0.69ml(8.89mmol)のヨードエタノールを周囲温度で加える。反応液媒体を110℃で2時間30分にわたって加熱する。媒体を酢酸エチルに溶解し、水で洗浄し、その後、有機相を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮乾固する。
【0290】
粗生成物を調製用LC/MSによって精製する。溶媒を減圧下でエバポレーションして乾固した後、得られた残渣を酢酸エチルおよびジイソプロピルエーテルとともに粉砕し、ろ過後に、48mgの3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−6−(2−ヒドロキシエトキシ)−1H−インドール−2−カルボキサミドを灰色固体の形態で得る。
【0291】
1H NMR(400MHz、(CD3)2SO d6、−δ/ppm):3.75(q、J=5.5Hz、2H);4.00(t、J=5.5Hz、2H);4.86(t、J=5.5Hz、1H);6.30(幅広いm、1H);6.73(dd、J=2.0Hzおよび9.0Hz、1H);6.91(d、J=2.0Hz、1H);7.28(d、J=9.0Hz、1H);7.32−7.47(幅広いm、1H);7.39(m、1H);7.42(幅広いd、J=8.5Hz、2H);7.51(dd、J=9.0Hzおよび11.0Hz、1H);7.59(幅広いd、J=8.5Hz、2H);8.65(dd、J=2.5Hzおよび7.5Hz、1H);8.97(幅広いs、1H);9.33(幅広いs、1H);11.4(s、1H)。
ES:m/z=517(MH)基準ピーク、m/z=500(MH−NH)。
【0292】
3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−6−ヒドロキシ−1H−インドール−2−カルボキサミドは実施例27に記載されるように調製することができる。
【0293】
(実施例29)
3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−7−ニトロ−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0294】
【化44】

【0295】
2.70g(9.5mmol)の3−ブロモ−7−ニトロ−1H−インドール−2−カルボキサミドおよび1.10g(0.95mmol)のテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)を135mlのジオキサンに懸濁した懸濁物を周囲温度で10分間撹拌する。その後、4.84g(11.41mmol)の1−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)−3−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]ウレアおよび165mlのジオキサンを周囲温度で加え、続いて、2.215g(38.13mmol)のフッ化カリウムを27mlの水に溶解した溶液を加える。混合物を18時間還流する。その後、スパーテル1杯分のカーボンブラックを約50℃で反応液媒体に加え、その後、後者を50℃で10分間撹拌する。反応液媒体をセライトでろ過し、その後、酢酸エチルで洗浄する。ろ液を減圧下でエバポレーションして乾固する。得られた残渣を酢酸エチルに溶解し、水で洗浄し、その後、有機相を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮乾固する。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー[溶出液:塩化メチレン/メタノール(99/1、次いで98/2、体積比)]によって精製する。予想される生成物を含有する画分を減圧下で濃縮した後、3.44gの3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−7−ニトロ−1H−インドール−2−カルボキサミドを黄色固体の形態で得る。
【0296】
1H NMR(300MHz、(CD3)2SO d6、−δ/ppm):7.33(t、J=7.5Hz、1H);7.40(m、1H);7.45(幅広いd、J=8.5Hz、2H);7.51(dd、J=9.0Hzおよび11.0Hz、1H);7.59(幅広いd、J=8.5Hz、2H);7.69(幅広いm、2H);7.96(d、J=7.5Hz、1H);8.27(d、J=7.5Hz、1H);8.65(dd、J=2.5Hzおよび7.5Hz、1H);8.95(幅広いd、J=2.5Hz、1H);9.32(s、1H);11.55(s、1H)。
ES:m/z=500(M−H)基準ピーク。
【0297】
3−ブロモ−7−ニトロ−1H−インドール−2−カルボキサミドは下記の方法で調製することができる。
【0298】
2.57g(12.53mmol)の7−ニトロ−1H−インドール−2−カルボキサミドを35mlのピリジンに懸濁した懸濁物を水/氷浴で0℃に冷却する。その後、4.01g(12.53mmol)の三臭化ピリジニウムを20mlのピリジンに溶解した溶液を0℃で滴下して加え、その後、反応液を0℃で30分間撹拌し、次いで、周囲温度で16時間撹拌する。その後、70mlの氷冷した水を反応液媒体に加える。その後、後者を周囲温度で15分間撹拌し、その後、焼結ガラスでろ過して、2.81gの3−ブロモ−7−ニトロ−1H−インドール−2−カルボキサミドを褐色固体の形態で得る。
【0299】
EI:m/z=283(M)基準ピーク、m/z=266(M−NH、m/z=220(m/z=266−NO、m/z=141(m/z=220−Br)
【0300】
7−ニトロ−1H−インドール−2−カルボキサミドは下記の方法で調製することができる。
【0301】
133mg(0.57mmol)の7−ニトロインドール−2−カルボン酸エチルを3.84mlの28%アンモニア水に懸濁した懸濁物を共栓付きガラスチューブにおいて50℃で18時間加熱する。反応液媒体を焼結ガラスでろ過する。得られた黄色固体を水で洗浄し、次いで、シクロヘキサンで洗浄し、その後、真空下で乾燥する。70mgの7−ニトロ−1H−インドール−2−カルボキサミドを黄色固体の形態で得る。
【0302】
ES:m/z=206(MH)基準ピーク。
【0303】
(実施例30)
7−アミノ−3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0304】
【化45】

【0305】
3.28gのパラジウム担持活性炭を、3.42g(6.82mmol)の3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−7−ニトロ−1H−インドール−2−カルボキサミドを480mlのメタノールに懸濁した懸濁物に加える。反応混合物を、オートクレーブにおいて2時間、3barにおいて30℃で水素化し、その後、セライトでろ過する。ろ液を減圧下でエバポレーションして乾固する。得られた残渣を酢酸エチルおよび少量の塩化メチレンとともに粉砕し、その後、ろ過する。1.30gの7−アミノ−3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミドを灰色固体の形態で得る。
【0306】
1H NMR(400MHz、(CD3)2SO d6、−δ/ppm):5.40(幅広いs、2H);6.17(幅広いm、1H);6.41(d、J=7.5Hz、1H);6.62(d、J=7.5Hz、1H);6.78(t、J=7.5Hz、1H);7.39(m、1H);7.41(幅広いd、J=8.5Hz、2H);7.47(幅広いm、1H);7.51(dd、J=9.0Hzおよび11.0Hz、1H);7.61(幅広いd、J=8.5Hz、2H);8.65(dd、J=2.0Hzおよび7.5Hz、1H);8.99(幅広いm、1H);9.33(幅広いm、1H);11.25(幅広いs、1H)。
ES:m/z=472(MH)基準ピーク、m/z=455(MH−NH)。
【0307】
3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−7−ニトロ−1H−インドール−2−カルボキサミドは実施例29に記載されるように調製することができる。
【0308】
(実施例31)
3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−7−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0309】
【化46】

【0310】
160mg(0.34mmol)の7−アミノ−3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミドおよび20mg(0.34mmol)の2−ヒドロキシアセトアルデヒドを16mlのメタノールおよび19.43μl(0.34mmol)の酢酸に懸濁した懸濁物を50℃で3時間加熱し、その後、64mg(1.02mmol)のシアノホウ水素化ナトリウムを周囲温度で加え、反応液をこの温度で16時間撹拌する。反応液を減圧下でエバポレーションして乾固する。得られた残渣を酢酸エチルおよび水に溶解し、その後、30%水酸化ナトリウムでpH10にアルカリ性にする。有機相を分離し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮乾固する。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー[溶出液:塩化メチレン/メタノール(94/6、体積比)]によって精製する。得られた褐色固体を酢酸エチルおよび少量のエーテルとともに粉砕し、ろ過後、14mgの3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−7−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−1H−インドール−2−カルボキサミドを褐色固体の形態で得る。
【0311】
1H NMR(400MHz、(CD3)2SO d6、−δ/ppm):3.25(部分的に隠されたm、2H);3.67(q、J=6.0Hz、2H);4.72(t、J=6.0Hz、1H);5.95(t、J=6.0Hz、1H);6.17(幅広いm、1H);6.32(d、J=7.5Hz、1H);6.64(d、J=7.5Hz、1H);6.86(t、J=7.5Hz、1H);7.35−7.48(m、4H);7.51(m、1H);7.60(幅広いd、J=8.5Hz、2H);8.65(幅広いd、J=7.5Hz、1H);8.97(幅広いs、1H);9.33(s、1H);11.4(s、1H)。
ES:m/z=516(MH)基準ピーク、m/z=499(MH−NH)。
【0312】
7−アミノ−3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド}フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミドは実施例30に記載されるように得ることができる。
【0313】
(実施例32)
7−(2−ジメチルアミノアセチルアミノ)−3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0314】
【化47】

【0315】
14.78μl(0.11mmol)のトリエチルアミンを、50mg(0.11mmol)の7−アミノ−3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド、11mg(0.11mmol)のN,N−ジメチルグリシン、20mg(0.10mmol)の1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩および16mg(0.10mmol)の1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物を6mlの塩化メチレンに懸濁した懸濁物に周囲温度で加える。その後、2mlのジメチルホルムアミドを、混合物を可溶化するために加える。反応液を周囲温度で24時間撹拌する。反応液媒体を、塩化メチレンを加えることによって希釈し、その後、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、次いで水により順次洗浄する。水相を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮乾固する。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー[溶出液:塩化メチレン/メタノール(95/5、体積比)]によって精製する。予想される生成物を含有する画分を減圧下で濃縮した後、50mgの7−(2−ジメチルアミノアセチルアミノ)−3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミドをクリーム色固体の形態で得る。
【0316】
1H NMR(300MHz、(CD3)2SO d6、−δ/ppm):2.34(s、6H);3.21(s、2H);6.35(幅広いm、1H);7.02(t、J=7.5Hz、1H);7.16(d、J=7.5Hz、1H);7.39(m、1H);7.43(幅広いd、J=8.5Hz、2H);7.51(m、1H);7.58(幅広いm、1H);7.63(幅広いd、J=8.5Hz、2H);7.85(d、J=7.5Hz、1H);8.64(dd、J=2.5Hzおよび7.5Hz、1H);9.00(幅広いs、1H);9.38(s、1H);9.86(s、1H);11.55(s、1H)。
ES:m/z=557(MH)基準ピーク、m/z=540(MH−NH)。
【0317】
7−アミノ−3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド}フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミドは実施例30に記載されるように得ることができる。
【0318】
(実施例33)
3−{6−[3−(2−メトキシ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]ピリジン−3−イル}−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0319】
【化48】

【0320】
400mg(1.67mmol)の3−ブロモ−1H−インドール−2−カルボキサミドおよび193mg(0.17mmol)のテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)を9.25mlのジオキサンに懸濁した懸濁物を周囲温度で10分間撹拌する。その後、805mg(1.84mmol)の1−(2−メトキシ−5−トリフルオロメチルフェニル)−3−[5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イル]ウレアおよび10mlのジオキサンを周囲温度で加え、続いて、389mg(6.69mmol)のフッ化カリウムを1.75mlの水に溶解した溶液を加える。混合物を18時間還流する。反応液媒体を酢酸エチルに溶解し、水で洗浄し、その後、有機相を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮乾固する。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー[溶出液:塩化メチレン/メタノール(97/3、体積比)]によって精製する。画分を減圧下で濃縮乾固した後で得られたベージュ色固体をメタノールとともに粉砕し、その後、焼結ガラスでろ過した後、26mgの3−{6−[3−(2−メトキシ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]ピリジン−3−イル}−1H−インドール−2−カルボキサミドを白色固体の形態で得る。
【0321】
1H NMR(400MHz、(CD3)2SO d6、−δ/ppm):4.00(s、3H)、7.03(幅広いm、1H);7.10(幅広いt、J=7.5Hz、1H);7.22(d、J=9.0Hz、1H);7.27(幅広いt、J=7.5Hz、1H);7.36(dd、J=2.5Hzおよび9.0Hz、1H);7.42(幅広いm、1H);7.49(m、3H);7.88(dd、J=2.5Hzおよび8.5Hz、1H);8.41(d、J=2.5Hz、1H);8.65(d、J=2.5Hz、1H);10.05(s、1H);11.5(非常に幅広いm、1H);11.75(幅広いs、1H)。
ES:m/z=470(MH)基準ピーク。
【0322】
3−ブロモ−1H−インドール−2−カルボキサミドは下記の方法で調製することができる。
【0323】
5g(18.65mmol)の3−ブロモ−1H−インドール−2−カルボン酸メチルおよび70mlの7N水性アンモニア/メタノールの混合物をオートクレーブにおいて100℃で23時間加熱する。その後、反応液媒体を減圧下でエバポレーションして乾固する。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー[溶出液:酢酸エチル/ヘプタン(50/50、体積比)]によって精製する。画分を減圧下で濃縮乾固した後で得られたピンク色固体を約100mlの酢酸エチルに可溶化し、これにスパーテル1杯分の植物由来炭素を加える。数分間撹拌し、次いで、ろ過した後、ろ液を減圧下でエバポレーションして、3.11gの3−ブロモ−1H−インドール−2−カルボキサミドを明黄色固体の形態で得る。
【0324】
ES:m/z=239(MH)基準ピーク。
【0325】
3−ブロモ−1H−インドール−2−カルボン酸メチルは実施例1に記載されるように調製することができる。
【0326】
1−(2−メトキシ−5−トリフルオロメチルフェニル)−3−[5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イル]ウレアは下記の方法で調製することができる。
【0327】
539mg(1.92mmol)のトリシクロヘキシルホスフィンおよび295mg(0.52mmol)のビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウムを25mlのジオキサンに懸濁した懸濁物をアルゴン下において周囲温度で10分間撹拌する。5g(12.82mmol)の1−(5−ブロモピリジン−2−イル)−3−(2−メトキシ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレアを反応液媒体に加え、続いて、125mlのジオキサン、4.40g(17.3mmol)のビス(ピナコラト)ジボランおよび1.89g(19.2mmol)の酢酸カリウムを加える。反応液をアルゴン下で5時間30分にわたって還流し、その後、300mlの水を周囲温度で加える。混合物を周囲温度で15分間撹拌し、その後、焼結ガラスでろ過し、得られた固体を少量の水で洗浄する。5.42gの1−(2−メトキシ−5−トリフルオロメチルフェニル)−3−[5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イル]ウレアを淡緑色固体の形態で得る。
【0328】
EI:m/z=437(M)基準ピーク、m/z=220(C1117)、m/z=191(CNOF)。
【0329】
1−(5−ブロモピリジン−2−イル)−3−(2−メトキシ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレアは下記の方法で調製することができる。
【0330】
11.05g(57.80mmol)の2−メトキシ−5−トリフルオロメチルアニリンを100mlの無水テトラヒドロフランに溶解した溶液を、6g(20.23mmol)のトリホスゲンを500mlの無水テトラヒドロフランに溶解した溶液に0℃で3分かけて加える。16.50ml(116.80mmol)のトリエチルアミンを0℃で加える。反応液を0℃で10分間撹拌し、次いで、周囲温度で1時間45分にわたって撹拌する。その後、10g(57.80mmol)の2−アミノ−5−ブロモピリジンを100mlの無水テトラヒドロフランに溶解した溶液を周囲温度で加える。反応液を周囲温度で20時間撹拌する。混合物を焼結ガラスでろ過し、得られた白色固体をテトラヒドロフランおよび少量の酢酸エチルで洗浄する。ろ液を減圧下でエバポレーションして乾固し、淡黄色固体を得る。後者を酢酸エチルおよび水とともに粉砕し、その後、焼結ガラスでろ過した後、12.04gの1−(5−ブロモピリジン−2−イル)−3−(2−メトキシ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレアを白色固体の形態で得る。
【0331】
EI:m/z=389(M)、m/z=191(CNOF)、m/z=172(CBr)基準ピーク。
【0332】
(実施例34)
3−{6−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]ピリジン−3−イル}−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0333】
【化49】

【0334】
186mg(0.78mmol)の3−ブロモ−1H−インドール−2−カルボキサミドおよび90mg(0.08mmol)のテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)を9.25mlのジオキサンに懸濁した懸濁物を周囲温度で10分間撹拌する。その後、398mg(0.94mmol)の1−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)−3−[5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イル]ウレアおよび10mlのジオキサンを周囲温度で加え、続いて、181mg(3.12mmol)のフッ化カリウムを1.75mlの水に溶解した溶液を加える。混合物を18時間還流する。反応液媒体を減圧下でエバポレーションして乾固する。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー[溶出液:塩化メチレン/メタノール(98/2、体積比)]によって精製する。予想される生成物を含有する画分を減圧下で濃縮した後、28mgの3−{6−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]ピリジン−3−イル}−1H−インドール−2−カルボキサミドを白色固体の形態で得る。
【0335】
1H NMR(400MHz、(CD3)2SO d6、−δ/ppm):7.10(幅広いt、J=7.5Hz、1H);7.12(幅広いm、1H);7.28(幅広いt、J=7.5Hz、1H);7.40−7.58(m、6H);7.91(dd、J=2.0Hzおよび8.5Hz、1H);8.37(幅広いd、J=2.0Hz、1H);8.71(dd、J=2.0Hzおよび7.5Hz、1H);10.05(幅広いs、1H);11.3(非常に幅広いm、1H);11.75(幅広いs、1H)。
ES:m/z=458(MH)基準ピーク。
【0336】
(実施例35から54)
下記の手順を、反応物1から反応物20および3−(4−アミノフェニル)−1H−インドール−2−カルボキサミドを伴うそれぞれの目標とする反応に適用する。
【0337】
【表1】

【0338】
3−(4−アミノフェニル)−1H−インドール−2−カルボキサミドを溶媒に溶解した溶液を、100mgの化合物が、使用された反応器あたり9mlのTHF(反応1から13)に、または、5mlのトルエン(反応14から20)に分配されるように調製する。
【0339】
20℃での溶液における100mgの3−(4−アミノフェニル)−1H−インドール−2−カルボキサミドを、平行合成のために好適な反応器(Carrousel RadleyまたはBuchi Syncore)に入れ、その後、対応するイソシアナートを導入する(表Aの1から20を参照のこと)。反応混合物を20℃で39時間撹拌する。混合物全体を減圧下で濃縮乾固し、その後、5mlのジクロロメタンに溶解する。
【0340】
ジクロロメタンにおけるこれらの溶解性状態に依存して、化合物を様々な方法で処理する。
【0341】
1.ジクロロメタンに可溶性である、前駆体2、前駆体5および前駆体14から生成される化合物はシリカゲルクロマトグラフィーによって精製される;一緒にされた後、所望の化合物を含有する画分をエバポレーションする。単離された化合物の特徴を下記に記載する。
【0342】
【表2】

【0343】
2.これらの条件のもとで不溶性である、前駆体1、前駆体3、前駆体4、前駆体6、前駆体7、前駆体8、前駆体9、前駆体10、前駆体11、前駆体12、前駆体13および前駆体15から前駆体20から生成される化合物はジクロロメタンにおいて粉砕し、ろ過し、洗浄し、その後、乾燥する。
【0344】
前駆体3、前駆体7、前駆体9から前駆体13および前駆体15から前駆体20に由来する下記の化合物が単離され、特徴づけられる。単離された化合物の特徴を下記に記載する。
【0345】
【表3】

【0346】
3.前駆体6および前駆体8に由来する化合物はアセトニトリルに溶解され、粉砕され、ろ過され、洗浄され、乾燥される。下記の化合物が単離され、同定され、特徴づけられる。単離された化合物の特徴を下記に記載する。
【0347】
【表4】

【0348】
4.前駆体1および前駆体4に由来する化合物は調製用LCMSによって精製される。
【0349】
【表5】

【0350】
【表6】

【0351】
LCMS分析方法
【0352】
【表7】

【0353】
【表8】

【0354】
LCMS調製方法
生成物を、Watersモデル600グラジエントポンプ、Watersモデル515再生ポンプ、Waters Reagent Manager希釈ポンプ、Watersモデル2700自動注入装置、2つのRheodyneモデルLabProバルブ、Watersモデル996ダイオードアレイ検出器、WatersモデルZMD質量分析計およびGilsonモデル204フラクションコレクターから構成されるWaters FractionsLynxシステムを使用してLC/MSによって精製した。このシステムはWaters FractionLynxソフトウエアによって制御された。分離が2つのWaters Symmetryカラム(C18、5μm、19x50mm、カタログ参照番号:186000210)において交互に行われた。一方のカラムが、0.07%(v/v)のトリフルオロ酢酸を含む95/5(v/v)の水/アセトニトリル混合物による再生を受け、その間に、もう一方のカラムが分離のために使用されていた。カラムは、0.07%(v/v)のトリフルオロ酢酸を含む水における、0.07%(v/v)のトリフルオロ酢酸を含むアセトニトリルの5%から95%の直線グラジエントを使用して10ml/分の流速で溶出された。分離カラムの出口において、溶出液の1/1000がLC Packing Accurateによって分離され、0.5ml/分の流速でメチルアルコールにより希釈され、検出器に送られる(75%の割合でダイオードアレイ検出器に、残る25%が質量分析計に送られる)。溶出液の残り(999/1000)がフラクションコレクターに送られ、フラクションコレクターにおいて、予想される生成物の質量がFractionLynxソフトウエアによって検出されない限り、流れは捨てられる。予想される生成物の分子式がFractionLynxソフトウエアに与えられ、この結果、検出された質量シグナルがイオン[M+H]および/または[M+Na]に対応するとき、FractionLynxソフトウエアは生成物の回収を開始させる。いくつかの場合には、分析LC/MSの結果に依存するが、[M+2H]++に対応する強いイオンが検出されたとき、計算された分子量の半分(MW/2)に対応する値もまた、FractionLynxソフトウエアに与えられる。これらの条件のもとでは、回収はまた、[M+2H]++および/または[M+Na+H]++のイオンについての質量シグナルが検出されるときにも開始される。生成物は、風袋重量が測定されたガラスチューブに集められた。回収後、溶媒を遠心分離エバポレーターでエバポレーションし、生成物の量を、溶媒をエバポレーションした後のチューブの重量を測定することによって求めた。
【0355】
(実施例55)
5−フルオロ−3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0356】
【化50】

【0357】
(実施例56)
6−フルオロ−3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0358】
【化51】

【0359】
(実施例57)
3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)メチルカルボニルアミノ]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0360】
【化52】

【0361】
(実施例58)
3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]−3−フルオロフェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0362】
【化53】

【0363】
(実施例59)
3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]−3−メチルフェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0364】
【化54】

【0365】
(実施例60)
4−メトキシ−3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0366】
【化55】

【0367】
(実施例61)
5−メトキシ−3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0368】
【化56】

【0369】
(実施例62)
5−ニトロ−3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0370】
【化57】

【0371】
(実施例63)
5−トリフルオロメトキシ−3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0372】
【化58】

【0373】
(実施例64)
7−(2−モルホリン−1−イルエトキシ)−3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル)−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0374】
【化59】

【0375】
(実施例65)
7−(2−ピロリジン−1−イルエトキシ−3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0376】
【化60】

【0377】
(実施例66)
7−(3−ピリジン−3−イルカルボニルアミノ)−3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0378】
【化61】

【0379】
(実施例67)
7−(3−メトキシエチルアミノ)−3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0380】
【化62】

【0381】
(実施例68)
7−ヒドロキシ−3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0382】
【化63】

【0383】
(実施例69)
7−メトキシ−3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0384】
【化64】

【0385】
(実施例70)
6−(2−モルホリン−1−イルエトキシ)−3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0386】
【化65】

【0387】
(実施例71)
3−{4−[3−(2−フルオロ−4−ヒドロキシ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0388】
【化66】

【0389】
(実施例72)
3−{4−[3−(4−クロロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0390】
【化67】

【0391】
MS:m/z=473(MH)。
保持時間(分)=4.2
【0392】
(実施例73)
7−(2−モルホリン−1−イルエトキシ)−3−{4−[3−(4−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0393】
【化68】

【0394】
MS:m/z=457(MH)。
保持時間(分)=4.0
【0395】
(実施例74)
7−(2−モルホリン−1−イルエトキシ)−3−{4−[3−(4−メチル−3−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0396】
【化69】

【0397】
MS:m/z=453(MH)。
保持時間(分)=4.12
【0398】
(実施例75)
3−{4−[3−(4−(ピロリジン−1−イルメトキシ)−3−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0399】
【化70】

【0400】
(実施例76)
3−{4−[3−(4−(4−メチルピペラジン−1−イルメチル)−3−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド
【0401】
【化71】

【0402】
(実施例77)
3−{4−[3−(2−フルオロフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド
【0403】
【化72】

【0404】
MS:m/z=390(MH)。
保持時間(分)=2.8
【0405】
(実施例78)
3−{4−[3−(2−メトキシフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド
【0406】
【化73】

【0407】
MS:m/z=402(MH)。
保持時間(分)=2.9
【0408】
(実施例79)
3−{4−[3−(2−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド
【0409】
【化74】

【0410】
MS:m/z=440(MH)。
保持時間(分)=3.1
【0411】
(実施例80)
3−[4−(3−o−トリルウレイド)フェニル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド
【0412】
【化75】

【0413】
MS:m/z=386(MH)。
保持時間(分)=2.9
【0414】
(実施例81)
3−{4−[3−(3−フルオロフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド
【0415】
【化76】

【0416】
MS:m/z=390(MH)。
保持時間(分)=3
【0417】
(実施例82)
3−{4−[3−(3−メトキシフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド
【0418】
【化77】

【0419】
MS:m/z=402(MH)。
保持時間(分)=2.8
【0420】
(実施例83)
3−{4−[3−(3−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド
【0421】
【化78】

【0422】
MS:m/z=440(MH)。
保持時間(分)=3.3
【0423】
(実施例84)
3−[4−(3−m−トリルウレイド)フェニル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド
【0424】
【化79】

【0425】
MS:m/z=386(MH)。
保持時間(分)=3
【0426】
(実施例85)
3−{4−[3−(4−フルオロフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド
【0427】
【化80】

【0428】
MS:m/z=390(MH)。
保持時間(分)=2.9
【0429】
(実施例86)
3−{4−[3−(4−メトキシフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド
【0430】
【化81】

【0431】
MS:m/z=402(MH)。
保持時間(分)=2.7
【0432】
(実施例87)
3−{4−[3−(4−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド
【0433】
【化82】

【0434】
MS:m/z=440(MH)。
保持時間(分)=3.4
【0435】
(実施例88)
3−[4−(3−p−トリルウレイド)フェニル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド
【0436】
【化83】

【0437】
MS:m/z=386(MH)。
保持時間(分)=3
【0438】
(実施例89)
3−{4−[3−(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド
【0439】
【化84】

【0440】
MS:m/z=474(MH)。
保持時間(分)=3.6
【0441】
(実施例90)
3−{4−[3−(2−クロロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド
【0442】
【化85】

【0443】
MS:m/z=474(MH)。
保持時間(分)=3.4
【0444】
(実施例91)
3−{4−[3−(2−フルオロ−3−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド
【0445】
【化86】

【0446】
MS:m/z=458(MH)。
保持時間(分)=3.4
【0447】
(実施例92)
3−{4−[3−(4−フルオロ−3−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド
【0448】
【化87】

【0449】
MS:m/z=458(MH)。
保持時間(分)=3.4
【0450】
(実施例93)
3−{4−[3−(3−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド
【0451】
【化88】

【0452】
MS:m/z=458(MH)。
保持時間(分)=3.5
【0453】
(実施例94)
3−{4−[3−(4−メチル−3−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド
【0454】
【化89】

【0455】
MS:m/z=454(MH)。
保持時間(分)=3.5
【0456】
(実施例95)
3−{4−[3−(4−トリフルオロメトキシフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド
【0457】
【化90】

【0458】
MS:m/z=456(MH)。
保持時間(分)=3.5
【0459】
(実施例96)
3−{4−[3−(4−ジフルオロメトキシフェニル)ウレイド]フェニル}1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド
【0460】
【化91】

【0461】
MS:m/z=438(MH)。
保持時間(分)=3.2
【0462】
(実施例97)
3−{4−[3−(3,4−ジメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド
【0463】
【化92】

【0464】
MS:m/z=400(MH)。
保持時間(分)=3.2
【0465】
(実施例98)
3−{4−[3−(3,4−ジメトキシフェニル)ウレイド]フェニル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド
【0466】
【化93】

【0467】
MS:m/z=432(MH)。
保持時間(分)=2.6
【0468】
(実施例99)
3−{4−[3−(3,5−ジメトキシフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド
【0469】
【化94】

【0470】
MS:m/z=432(MH)。
保持時間(分)=2.9
【0471】
(実施例100)
3−{4−[3−(2,5−ジメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド
【0472】
【化95】

【0473】
MS:m/z=400(MH)。
保持時間(分)=3.1
【0474】
(実施例101)
3−{4−[3−(2−メトキシ−5−メチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド
【0475】
【化96】

【0476】
MS:m/z=416(MH)。
保持時間(分)=3.1
【0477】
(実施例102)
3−{4−[3−(2,5−ジメトキシフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド
【0478】
【化97】

【0479】
MS:m/z=432(MH)。
保持時間(分)=3
【0480】
(実施例103)
3−{4−[3−(3−クロロ−4−ジフルオロメトキシフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド
【0481】
【化98】

【0482】
MS:m/z=471(MH)。
【0483】
(実施例104)
3−{4−[3−(3,5−ジメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド
【0484】
【化99】

【0485】
MS:m/z=400(MH)。
【0486】
化合物の活性の測定−実験プロトコル
【0487】
1.KDR
化合物の阻害作用を、シンチレーション技術(96ウエルプレート、NEN)を使用してKDR酵素による基質のリン酸化についてのアッセイにおいてインビトロで求める。
【0488】
ヒトKDR酵素の細胞質ドメインをGST融合体の形態でバキュロウイルス発現ベクターpFastBacにクローン化した。タンパク質をSF21細胞で発現させ、約60%の均一度に精製した。
【0489】
KDRのキナーゼ活性を、10mM MgCl、100μM NaVO、1mM NaFの存在下、20mM MOPS、10mM MgCl、10mM MnCl、1mM DTT、2.5mM EGTA、10mM β−グリセロリン酸、pH=7.2において測定する。10μlの化合物を、100ngのKDR酵素を含有する70μlのキナーゼ緩衝液に4℃で加える。反応を、2μgの基質(GST融合タンパク質の形態で発現させたPLCγのSH2−SH3フラグメント)、2μCiのγ−33P[ATP]および2μMの非放射性ATPを含有する20μlの溶液を加えることによって開始させる。37℃で1時間インキュベーションした後、反応を、1体積(100μl)の200mM EDTAを加えることによって停止させる。インキュベーション緩衝液を除き、ウエルを300μlのPBSで3回洗浄する。放射能を、Top Count NXT放射能カウンター(Packard)を使用してそれぞれのウエルにおいて測定する。
【0490】
バックグラウンドノイズを、放射性ATPおよび基質を単独で含有する4つの異なるウエルにおける放射能を測定することによって求める。
【0491】
総活性についてのコントロールを、反応物のすべて(γ33P−[ATP]、KDRおよびPLCγ基質)を含有し、しかし、化合物の非存在下での4つの異なるウエルにおいて測定する。
【0492】
本発明の化合物によるKDR活性の阻害を、化合物の非存在下で求められたコントロール活性のパーセント阻害として表す。
【0493】
化合物SU5614(Calbiochem)(1μM)が阻害コントロールとして各プレートに含まれる。
【0494】
2.Tie2
細胞内ドメインのアミノ酸776から1124に対応するヒトTie2コード配列を、モデルとして、ヒト胎盤から単離されたcDNAを使用してPCRによって生成された。この配列をGST融合タンパク質の形態でバキュロウイルス発現ベクターpFastBacGTに導入した。
【0495】
分子の阻害作用を、約80%の均一度に精製されたGST−Tie2の存在下でのTie2によるPLCのリン酸化についてのアッセイにおいて求める。基質は、GST融合タンパク質の形態で発現させたPLCのSH2−SH3フラグメントから構成される。
【0496】
Tie2のキナーゼ活性を、10mM MgCl、10mM MnCl、1mM DTTおよび10mM グリセロリン酸を含有する20mM MOPS緩衝液(pH7.2)において測定する。100ngのGST−Tie2酵素を含有する70μlのキナーゼ緩衝液から構成される反応混合物を、氷上で保たれた96ウエルFlashPlateの各ウエルに入れる。その後、10%の最大濃度でのDMSOに希釈された試験分子の10μlを加える。所与の濃度について、それぞれの測定値を四連で求める。反応を、2μgのGST−PLC、2μMの非放射性ATPおよび1μCiの33P[ATP]を含有する20μlの溶液を加えることによって開始させる。37℃で1時間インキュベーションした後、反応を、1体積(100μl)の200mM EDTAを加えることによって停止させる。インキュベーション緩衝液を除いた後、ウエルを300μlのPBSで3回洗浄する。放射能をWallac MicroBeta1450で測定する。
【0497】
Tie2活性の阻害を、化合物の非存在下で求められたコントロール活性に関してパーセント阻害として計算し、表す。
【0498】
本発明による製造物は、KDRまたはTie2または両者についてのIC50が一般には1μm未満であり、好ましくは500nM未満であり、さらに一層より好ましくは100nM未満である。これらの製造物の中で、いくつかの製造物は、FAKについてのIC50が一般には1μm未満であり、好ましくは500nM未満であり、さらに一層より好ましくは100nM未満である。例えば、実施例10の製造物は303nMのIC50値をFAKについて有する。
【0499】
【表9】







【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記の式(I)に対応する製造物
【化1】

[式中、
a)AおよびArは独立して、アリール、ヘテロアリール、置換アリール、置換ヘテロアリールからなる群より選択され;
b)R1は、H、または、場合により置換されるアルキルであり;
c)XはNまたはN−オキシドまたはCR12であり;
d)Lは、結合、CO、NH、CO−NH、NH−CO、NH−SO、SO−NH、NH−SO、SO−NH、NH−CH、CH−NH、CH−CO−NH、NH−CO−CH、NH−CH−CO、CO−CH−NH、NH−CO−NH、NH−CS−NH、NH−CO−O、O−CO−NHからなる群より選択され;
e)R5、R6、R7およびR12はそれぞれが独立して、H、ハロゲン、CF、NO、R2、CN、O(R2)、OC(O)(R2)、OC(O)N(R2)(R3)、OS(O)(R2)、N(R2)(R3)、N=C(R2)(R3)、N(R2)C(O)(R3)、N(R2)C(O)O(R3)、N(R4)C(O)N(R2)(R3)、N(R2)C(O)R3N(R4)、NHC(O)R2N(R3)(R4)、N(R4)C(S)N(R2)(R3)、N(R2)C(S)R3N(R4)、NHC(S)R2N(R3)(R4)、N(R2)S(O)(R3)、OS(O)(R3)、C(O)(R2)、C(O)O(R2)、C(O)N(R2)(R3)、C(=N(R3))(R2)、C(=N(OR3))(R2)、S(R2)、S(O)(R2)、S(O)(R2)、S(O)O(R2)、S(O)N(R2)(R3)からなる群より選択され、ただし、それぞれのR2、R3、R4は独立して、H、アルキル、アルキレン、アルキニル、アリール、アルキルアリール、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、ヘテロシクリル、アルキルヘテロシクリル、置換アルキル、置換アルキレン、置換アルキニル、置換アリール、置換ヘテロアリール、置換シクロアルキル、置換ヘテロシクリルからなる群より選択され、また、R2およびR3が、R5、R6、R7およびR12の1つに同時に存在するときには、R2およびR3は、O、NおよびSから選ばれる0個から3個のヘテロ原子を含む環を形成するように互いに結合することができ;
f)Qは、H、CHおよびシクロプロピルから選ばれる。]。
【請求項2】
下記の式(I)
【化2】

(式中、
a)AおよびArは請求項1で定義される通りであり;
b)R1は請求項1で定義される通りであり;
c)XはNまたはCR12であり;
d)Lは請求項1で定義される通りであり;
e)R5、R6、R7およびR12はそれぞれが独立して、H、ハロゲン、CF、NO、R2、CN、O(R2)、OC(O)(R2)、OC(O)N(R2)(R3)、OS(O)(R2)、N(R2)(R3)、N=C(R2)(R3)、N(R2)C(O)(R3)、N(R2)C(O)O(R3)、N(R4)C(O)N(R2)(R3)、N(R4)C(S)N(R2)(R3)、N(R2)S(O)(R3)、OS(O)(R3)、C(O)(R2)、C(O)O(R2)、C(O)N(R2)(R3)、C(=N(R3))(R2)、C(=N(OR3))(R2)、S(R2)、S(O)(R2)、S(O)(R2)、S(O)O(R2)、S(O)N(R2)(R3)からなる群より選択され、ただし、それぞれのR2、R3、R4は請求項1で定義される通りであり;
f)Qは請求項1で定義される通りである。)
に対応する、請求項1に記載の製造物。
【請求項3】
QがHであることを特徴とする、請求項1または2に記載の製造物。
【請求項4】
a)AおよびArが独立して、アリール、ヘテロアリール、置換アリール、置換ヘテロアリールからなる群より選択され;
b)R1がHであり;
c)XがCHまたはNであり;および
d)LがNH−SOおよびNH−CO−NHから選ばれる
ことを特徴とする、請求項3に記載の製造物。
【請求項5】
Ar−L−Aが、
【化3】

(式中、それぞれのX1、X2、X3およびX4は独立して、NおよびC−R11から選ばれ、ただし、R11は、H、ハロゲン、NO、R2、CN、O(R2)、OC(O)(R2)、OC(O)N(R2)(R3)、OS(O)(R2)、N(R2)(R3)、N=C(R2)(R3)、N(R2)C(O)(R3)、N(R2)C(O)O(R3)、N(R4)C(O)N(R2)(R3)、N(R4)C(S)N(R2)(R3)、N(R2)S(O)(R3)、C(O)(R2)、C(O)O(R2)、C(O)N(R2)(R3)、C(=N(R3))(R2)、C(=N(OR3))(R2)、S(R2)、S(O)(R2)、S(O)(R2)、S(O)O(R2)、S(O)N(R2)(R3)からなる群より選択される。)
であることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の製造物。
【請求項6】
R11が、H、F、Cl、メチル、NH、OCFおよびCONHからなる群より選択されることを特徴とする、請求項5に記載の製造物。
【請求項7】
R5、R6、R7およびR8がそれぞれが独立して、H、ハロゲン、メチル、OCH、OCF、OH、NH、NH(CHOH、NH(CHOCH、O(CH)COOH、O(CHCOOH、O(CHNH(CHOCH、O(CHNH(CHOH、ピリジン−3−イルカルボニルアミノ−、2−(N,N−ジエチルアミノ)エトキシ、3−(N,N−ジエチルアミノ)プロポキシ、2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ、3−(ピロリジン−1−イル)プロポキシ、2−(ピペリジン−1−イル)エトキシ、3−(ピペリジン−1−イル)プロポキシ、2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エトキシ、3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロポキシ、2−(モルホリン−4−イル)エトキシおよび3−(モルホリン−4−イル)プロポキシからなる群より選択されることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の製造物。
【請求項8】
R5およびR7が独立して、HおよびFから選択されることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の製造物。
【請求項9】
R6がHであることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の製造物。
【請求項10】
L−Aが、NH−CO−NH−A、NH−SO−AおよびNH−CO−CH−Aから選ばれることを特徴とする、請求項1に記載の製造物。
【請求項11】
Aが、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピリダジニル、ピラジニル、チエニル、フリル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、イミダゾリル、インドリル、インダゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリルおよびベンゾチアゾリル(これらは場合により置換される。)からなる群より選択されることを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載の製造物。
【請求項12】
Aが、フェニル、ピラゾリルおよびイソオキサゾリル(これらは場合により置換される。)から選ばれることを特徴とする、請求項11に記載の製造物。
【請求項13】
Aが、アルキル、ハロゲン化アルキル、アルキレン、アルキニル、アリール、O−アルキル、O−シクロアルキル、O−アリール、O−ヘテロアリール、S−アルキル、S−シクロアルキル、S−アリールおよびS−ヘテロアリール(これらはそれぞれが場合により、(C−C)アルキル、ハロゲンおよびO−(C−C)アルキルから選ばれる置換基により置換される。)からなる群より選択される第1の置換基により置換されることを特徴とする、請求項10から12のいずれか一項に記載の製造物。
【請求項14】
Aが、F、Cl、Br、I、OH、SOM、COOM、CN、NO、CON(R8)(R9)、N(R8)CO(R9)、(C−C)アルキル−OH、(C−C)アルキル−N(R8)(R9)、(C−C)アルキル−(R10)、(C−C)アルキル−COOH、N(R8)(R9)、O−(C−C)アルキル−N(R8)(R9)からなる群より選択される第2の置換基により置換され、ただし、R8およびR9は独立して、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルキル−OH、(C−C)アルキル−NH、(C−C)アルキル−COOMおよび(C−C)アルキル−SOMから選ばれ、また、R8およびR9は、これらが同時にH以外であるときには、O、NおよびSから選ばれる0個から3個のヘテロ原子を含む環を形成するように結合することができ、また、MはHであるか、または、Li、NaおよびKから選ばれるアルカリ金属カチオンであり、また、R10はHであるか、または、2個から7個の炭素原子と、N、OおよびSから選ばれる1個から3個のヘテロ原子とを含む場合により置換された非芳香族複素環であることを特徴とする、請求項10から13のいずれか一項に記載の製造物。
【請求項15】
Aが、ハロゲン(特にF)、(C−C)アルキル、ハロゲン化(C−C)アルキル(特にCF)、O−(C−C)アルキル、O−シクロアルキル、S−(C−C)アルキル、S−シクロアルキル、ハロゲン化O−(C−C)アルキルまたはハロゲン化S−(C−C)アルキルにより置換されているフェニル、ピラゾリルまたはイソオキサゾリルであることを特徴とする、請求項10から14のいずれか一項に記載の製造物。
【請求項16】
Aが、アルキル、ハロゲン化アルキル、アルキレン、アルキニル、アリール、O−アルキル、O−シクロアルキル、O−アリール、O−ヘテロアリール、S−アルキル、S−シクロアルキル、S−アリール、S−ヘテロアリール(これらはそれぞれが場合により、(C−C)アルキル、ハロゲン、O−(C−C)アルキルから選ばれる置換基により置換される。)、および、F、Cl、Br、I、OH、SOM、COOM、CN、NO、CON(R8)(R9)、N(R8)CO(R9)、(C−C)アルキル−OH、(C−C)アルキル−N(R8)(R9)、(C−C)アルキル−(R10)、(C−C)アルキル−COOH、N(R8)(R9)、O−(C−C)アルキル−N(R8)(R9)(ただし、R8およびR9は独立して、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルキル−OH、(C−C)アルキル−NH、(C−C)アルキル−COOM、(C−C)アルキル−SOMから選ばれ、また、R8およびR9は、これらが同時にH以外であるときには、O、NおよびSから選ばれる0個から3個のヘテロ原子を含む環を形成するように結合することができ、また、MはHであるか、または、Li、NaおよびKから選ばれるアルカリ金属カチオンであり、また、R10はHであるか、または、2個から7個の炭素原子と、N、OおよびSから選ばれる1個から3個のヘテロ原子とを含む場合により置換された非芳香族複素環である。)からなる群より選択される0個、1個、2個、3個、4個または5個の置換基により置換されているフェニルであることを特徴とする、請求項1から14のいずれか一項に記載の製造物。
【請求項17】
3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド、
3−[4−(3−フェニルウレイド)フェニル]−1H−インドール−2−カルボキサミド、
3−[4−(3−m−トリルウレイド)フェニル]−1H−インドール−2−カルボキサミド、
3−[4−(3−トリフルオロメチルフェニルウレイド)フェニル]−1H−インドール−2−カルボキサミド、
3−[4−(3,5−ジメチルフェニルウレイド)フェニル]−1H−インドール−2−カルボキサミド、
3−[4−(2−フルオロフェニルウレイド)フェニル]−1H−インドール−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(3−クロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(5−tert−ブチルイソオキサゾール−3−イル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(4−トリフルオロメトキシフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(2−メトキシ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド、
3−[4−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルベンゼンスルホニルアミノ)フェニル]−1H−インドール−2−カルボキサミド、
3−[4−(2,3−ジクロロベンゼンスルホニルアミノ)フェニル]−1H−インドール−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(5−tert−ブチル−2−p−トリル−2H−ピラゾール−3−イル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(2−フルオロ−5−メチルフェニル)ウレイド]フェニル}1H−インドール−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(5−ジメチルアミノ−2−フルオロフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(3−ジメチルアミノフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(2−ピロリジン−1−イルメチル−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(2−メトキシメチル−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−4−オキシ−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(2−メトキシ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−6−(2−メトキシエトキシ)−1H−インドール−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−6−(2−ピロリジン−1−イルエトキシ)−1H−インドール−2−カルボキサミド、
3−{6−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]ピリジン−3−イル}−6−メトキシ−1H−インドール−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−6−メトキシ−1H−インドール−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−6−ヒドロキシ−1H−インドール−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−6−(2−ヒドロキシエトキシ)−1H−インドール−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−7−ニトロ−1H−インドール−2−カルボキサミド、
7−アミノ−3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−7−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−1H−インドール−2−カルボキサミド、
7−(2−ジメチルアミノアセチルアミノ)−3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド、
3−{6−[3−(2−メトキシ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]ピリジン−3−イル}−1H−インドール−2−カルボキサミド、
3−{6−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]ピリジン−3−イル}−1H−インドール−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(4−tert−ブチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(4−トリフルオロメチルスルファニルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(4−ジフルオロメトキシフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(4−クロロフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(4−ジメチルアミノフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド、
3−[4−(3−p−トリルウレイド)フェニル]−1H−インドール−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(4−フルオロフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド、
3−[4−(3−チオフェン−2−イルウレイド)フェニル]−1H−インドール−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(2−ジフルオロメトキシフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(3−メトキシフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(4−メトキシフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(3−ブロモフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(3−フルオロフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(3−クロロフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド、
3−{4−{3−(4−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(3−エチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(4−イソプロピルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(5−メチル−2−トリフルオロメチルフラン−3−イル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド、
5−フルオロ−3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド、
6−フルオロ−3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)メチルカルボニルアミノ]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]−3−フルオロフェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]−3−メチルフェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド、
4−メトキシ−3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド、
5−メトキシ−3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド、
5−ニトロ−3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド、
5−トリフルオロメトキシ−3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド、
7−(2−モルホリン−1−イルエトキシ)−3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル)−1H−インドール−2−カルボキサミド、
7−(2−ピロリジン−1−イルエトキシ−3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド、
7−(3−ピリジン−3−イルカルボニルアミノ)−3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド、
7−(3−メトキシエチルアミノ)−3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド、
7−ヒドロキシ−3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド、
7−メトキシ−3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド、
6−(2−モルホリン−1−イルエトキシ)−3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(2−フルオロ−4−ヒドロキシ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(4−クロロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド、
7−(2−モルホリン−1−イルエトキシ)−3−{4−[3−(4−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド、
7−(2−モルホリン−1−イルエトキシ)−3−{4−[3−(4−メチル−3−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(4−(ピロリジン−1−イルメトキシ)−3−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(4−(4−メチルピペラジン−1−イルメチル)−3−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(2−フルオロフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(2−メトキシフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(2−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド、
3−[4−(3−o−トリルウレイド)フェニル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(3−フルオロフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(3−メトキシフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(3−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド、
3−[4−(3−m−トリルウレイド)フェニル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(4−フルオロフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(4−メトキシフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(4−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド、
3−[4−(3−p−トリルウレイド)フェニル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(2−クロロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(2−フルオロ−3−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(4−フルオロ−3−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(3−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(4−メチル−3−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(4−トリフルオロメトキシフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(4−ジフルオロメトキシフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(3,4−ジメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(3,4−ジメトキシフェニル)ウレイド]フェニル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(3,5−ジメトキシフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(2,5−ジメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(2−メトキシ−5−メチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(2,5−ジメトキシフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(3−クロロ−4−ジフルオロメトキシフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド、
3−{4−[3−(3,5−ジメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキサミド
から選ばれることを特徴とする、請求項1に記載の製造物。
【請求項18】
3−{4−[3−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]フェニル}−1H−インドール−2−カルボキサミドであることを特徴とする、請求項1に記載の製造物。
【請求項19】
下記の形態:
1)非キラル形態、または
2)ラセミ形態、または
3)一方の立体異性体が富化された形態、または
4)一方のエナンチオマーが富化された形態
のいずれか1つであり、および、場合により塩にされていることを特徴とする、請求項1から18のいずれか一項に記載の製造物。
【請求項20】
下記の一般式(VI)の製造物
【化4】

を、下記の工程:
3位におけるハロゲン化、その後、
3位におけるSuzukiカップリング、この結果、下記の一般式(IV)の製造物:
【化5】

を得ること、その後、
3位におけるニトロフェニル基のアミノフェニルへの還元、および、2位におけるエステルのアミド化、または、2位におけるエステルのアミド化、および、3位におけるニトロフェニル基のアミノフェニルへの還元、この結果、下記の一般式(II)の製造物:
【化6】

を得ること、その後、
3位におけるアミノフェニル基のアシル化
に供することを特徴とする、
請求項1において定義される一般式(I)の製造物を調製するための方法。
【請求項21】
請求項1から19のいずれか一項に記載の式(I)の製造物、または、医薬的に許容される酸とのこの化合物の付加塩、または、代わりに、式(I)の製造物の水和物もしくは溶媒和物を含むことを特徴とする医療用製造物。
【請求項22】
請求項1から21のいずれか一項に記載の製造物を医薬的に許容される賦形剤との組合せで含む医薬組成物。
【請求項23】
キナーゼによって触媒される反応を阻害するための作用因としての、請求項1から19のいずれか一項に記載の製造物の使用。
【請求項24】
キナーゼが、KDR、Tie2、Aurora1、Aurora2、FAK、PDGFR、FLT1、FGFR、VEGF−R1およびVEGF−R3から選ばれることを特徴とする、請求項1から19のいずれか一項に記載の製造物の、請求項23に記載の使用。
【請求項25】
キナーゼがKDRおよびTie2から選ばれることを特徴とする、請求項1から19のいずれか一項に記載の製造物の、請求項24に記載の使用。
【請求項26】
KDR、Tie2、Aurora1、Aurora2、FAK、PDGFR、FLT1、FGFR、VEGF−R1およびVEGF−R3から選ばれるキナーゼによって触媒される複数の反応を阻害するための作用因としての、請求項1から19のいずれか一項に記載の製造物の、請求項24に記載の使用。
【請求項27】
キナーゼがKDRおよびTie2であるか、または、KDR、Tie2およびFAKであることを特徴とする、請求項1から19のいずれか一項に記載の製造物の、請求項26に記載の使用。
【請求項28】
病理学的状態を処置するために有用である医療用製造物を製造するための、請求項1から19のいずれか一項に記載の製造物の使用。
【請求項29】
病理学的状態がガンであることを特徴とする、請求項28に記載の使用。
【請求項30】
病理学的状態が、血管形成の脱調節に関連づけられる疾患(例えば、乾癬、慢性的炎症、加齢性黄斑変性、リウマチ様関節炎、糖尿病網膜症、カポジ肉腫または乳児血管腫など)であることを特徴とする、請求項28に記載の使用。
【請求項31】
R1、R5、R6、R7およびXが請求項1において定義される通りである、中間体製造物としての、請求項19において定義される一般式(VI)、一般式(IV)および一般式(II)の製造物。

【公表番号】特表2008−532926(P2008−532926A)
【公表日】平成20年8月21日(2008.8.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−543884(P2007−543884)
【出願日】平成17年12月2日(2005.12.2)
【国際出願番号】PCT/FR2005/003003
【国際公開番号】WO2006/061493
【国際公開日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【出願人】(500152119)アバンテイス・フアルマ・エス・アー (65)
【Fターム(参考)】