説明

自己修正可能な半導体、および自己修正可能な半導体を備えたシステム

【課題】歩留りの向上を実現できる、自己修正可能な半導体を提供する。
【解決手段】自己修正可能な半導体は、同じ機能を実行しかつ副機能ユニットを有する、多数の機能ユニットを備える。半導体は、完全または部分的な1つ以上のスペア機能ユニットを備え、当該スペア機能ユニットは、半導体へと集積される、副機能ユニットの欠陥が検出されると、その副機能ユニットは、切り替えられて、完全または部分的なスペア機能ユニットにおける副機能ユニットと、置き換えられる。この再構成は、副機能ユニットと関連付けられたスイッチング・デバイスによって実現される。欠陥のある機能ユニットや副機能ユニットは、組立後に電源を投入している最中に動作中に周期的に検出されてよく、および/又は手動で検出してもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2003年2月5日に出願された米国特許出願番号10/358、709号
の部分継続出願であり、この出願は、2002年12月2日に出願された米国特許仮出願
番号60/430、199の便益を主張する。また本出願は、2003年12月18日に
出願された米国特許仮出願番号60/531,023号の便益を主張する。上記の出願で
開示された内容を参照することにより、その内容は、本出願に組み込まれる。
【0002】
本発明は、半導体に関しており、特に、同じ機能を実行する多重の機能ユニットを備え
た、自己修正が可能な半導体に関する。
【背景技術】
【0003】
半導体産業で増加しつつあるトレンドは、集積回路を多重回数、高度に集積化すること
である。例えば半導体は、通常は同じ機能を実行する独立した機能ユニットを多数有して
よい。機能ユニットのそれぞれは、複数の同じ副機能ユニットを有する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで図1を参照すると、半導体8は、高レベルの同じ機能を実行する、一般的に独立
したM個の機能ユニット10−1、10−2、・・・10−M(まとめて機能ユニット1
0と称する)を備える。それぞれの機能ユニット10は、N個の同じ副機能ユニットを有
する。例えば機能ユニット10−1は、副機能ユニット11、21、31、・・・、およ
びN1を含む。機能ユニット10−2は、副機能ユニット12、22、32、・・・、お
よびN2を含む。機能ユニット10Mは、副機能ユニット1M、2M、3M、・・・、お
よびNMを含む。一つの行上にある副機能ユニットは、同じ低レベルの機能を実行する。
通常、機能ユニット同士の間には、グランドと電力以外の接続はない。しかしながら、機
能ユニット内の副機能ユニット同士の間には、接続が存在する。この接続は、一方向や双
方向であってよく、一以上の接続ワイヤを含んでよい。
【0005】
ここで図2を参照すると、典型的な機能ユニットは、ギガビットの物理レイヤ・デバイ
ス70であってよい。例えば、4ギガビットや8ギガビットの物理レイヤ・デバイスが、
半導体に製造されてよい。物理レイヤ・デバイス70は物理コーディングサブレイヤ機能
(PCS)、FCT機能、および判定帰還系列推定(DFSE)を実行する第1の副機能
ユニット74を有する。第2の副機能ユニット76は、有限インパルス応答(FIR)フ
ィルタ機能を実行する。第3の副機能ユニット78は、エコーおよび近端漏話(NEXT
)機能を実行する。第4および第5の副機能ユニット80および84は、デジタルおよび
アナログフロントエンド機能(AFE)を実装する。
【0006】
個々の機能ユニットの歩留が90%である場合、x個の同じ機能ユニットを有する半導
体の歩留まりは、(0.9)となる。例えば、90%の歩留りの機能ユニットを、半導
体が8個有する場合、半導体の歩留りは43%であり、これは許容される歩留りでない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の幾つかの実施形態によれば、請求項1で特定されるような、自己修正可能な半
導体が提供される。
【0008】
本発明の幾つかの実施形態によれば、請求項16で特定されるような、システムが提供
される。
【0009】
本発明の幾つかの実施形態によれば、請求項20で特定されるような、自己修正可能な
半導体が提供される。
【0010】
本発明の適応可能な範囲は、以下に提供された詳細な説明から明らかとなる。詳細な説
明と具体例は本発明における好ましい実施形態を示してはいるが、単なる事例の提示を目
的としており、本発明の範囲を限定することを意図するものではないと理解されるべきで
ある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
1つ以上の好ましい実施形態についての以下の記述は、事実上、単なる事例にすぎず、
本発明、その適用、またはその使用を制限するものではない。明確さを期する為に、図面
においては、同じ構成要素を識別するのに同じ参照番号が使用される。
【0012】
本発明における自己修正可能な半導体は、1以上の完全または部分的なスペア機能ユニ
ットを備える。機能ユニットまたは副機能ユニットに欠陥が検出された場合、その機能ユ
ニットまたは副機能ユニットは切り替えられ、そして完全または部分的なスペア機能ユニ
ット内の機能ユニットや機能ユニットに置き換えられる。この再構成はスイッチング・デ
バイスにより実現されてよく、このスイッチング・デバイスは、機能ユニットや副機能ユ
ニットと共に集積化されてもよいし、或いは機能ユニットや副機能ユニットから分離され
てもよい。
【0013】
欠陥のある機能ユニットや副機能ユニットは、組立後や電源を投入している間に検出す
る事が出来、或いは、動作中に定期的に検出するか、および/又は手動で検出することも
できる。本発明は、具体例に関連して記載されるが、当業者であれば、それぞれの半導体
が同じ機能を実行する高レベルの機能ユニットをいくつ有してもよいことは、明らかであ
る。また機能ユニットは、共通の副機能ユニットをいくつ含んでいてもよい。
【0014】
更に、具体的なスイッチング・デバイスと配列とが図示されているが、実際に使用され
る具体的なスイッチング・デバイスや配列は、特定の実施例や、特定の機能ユニットおよ
び/又は副機能ユニットの詳細や、その他の通常の設計基準に依存する。同じ半導体にお
いて、動作不能の機能ユニット、および/又は副機能ユニットを置き換える為に、同じ種
類や異なる種類のスイッチング・デバイスが使用されてよい。副機能ユニット間の接続ワ
イヤがアナログ信号を伝達する場合、アナログ・スイッチングが実行され、これは、好ま
しくは、通常はアナログ出力信号の為の電流スイッチング素子と、アナログ入力信号の為
の加算ノード・スイッチングとを使用する。この種のスイッチング・デバイスは、例えば
、低い減衰、低いインピーダンス、低い歪み等、電圧に基づくスイッチング・デバイスに
対していくつかの利点を有する。図13は、加算ノード・スイッチングの一例を示す。加
算ノード・スイッチングは入力アナログ信号を提供し、それはVddや負電圧(nega
tive)より大きくてよい。電圧モードスイッチングとは対照的に、Vddや負電圧よ
りも大きい電圧信号は、スイッチングトランジスタにフォワードバイアスをさせてよい。
アクティブな加算素子の更なる説明は、2000年7月31日に出願され、本発明の譲受
人に譲渡された、出願番号09/629、092号「トランジスタハイブリッドの為のア
クティブな抵抗加算器」に見る事が出来、その内容は、参照することによって、本願に組
み込まれる。
【0015】
デジタルスイッチング・デバイスは、デジタル信号を伝達する接続ワイヤの為に使用さ
れてよい。この種のスイッチは、例えば、標準的な論理回路、マルチプレクサ、ゲート、
トランジスタ等を含む。
【0016】
ここで図3(a)を参照すると、本実施形態のそれぞれにおける半導体86は、オンチ
ップに配置され、スイッチング・デバイス90および副機能ユニット92と通信を行うコ
ントローラ88を備える事が出来る。試験・欠陥確認回路94は、動作不能の副機能ユニ
ット92を識別し、コンフィギュレーションデータを生成する。コントローラ88は、前
述したように、動作不能な副機能ユニット92を置き換えるように、スイッチング・デバ
イス90に命令する。コントローラ88は、組立の後に組込み自己検査モードを実行して
よく、これは、電源を投入最中に実行してもよいし、動作中に定期的に実行してもよいし
、手動で行ってもよい。
【0017】
ここで図3(b)を参照すると、本実施形態のそれぞれにおける半導体86は、オンチ
ップに配置され、例えば不揮発メモリ等のオンチップのメモリ98に着脱時際に接続され
たコントローラ96を備える事が出来る。メモリ98は、スイッチング・デバイス90の
スイッチング位置を定めるコンフィギュレーションデータを記憶する。コントローラ96
は、副機能ユニット92に接続され、故障を、検出および/又は試験する。コントローラ
96は、コンフィギュレーションデータを定める為にテスト結果を使用し、定められたコ
ンフィギュレーションデータはメモリ98に記憶される。電源投入時、コンフィギュレー
ションデータは、複数の副機能ユニット92を構成するために用いられる。スイッチング
・デバイスを実装するその他の様々な方法があることは明らかである。例えばレーザヒュ
ーズ等のヒューズや、ヒューズ以外のものが、機能ユニットおよび/又は副機能ユニット
を置き換える為の接続を構築および/又は破壊するのに使用する事が出来る。また、外部
ピンやディップスイッチが、使用されてもよい。
【0018】
ここで図4を参照すると、機能ユニット10−1、10−2、・・・、10−6に加え
て、スペアの機能ユニット10−Sが、半導体90に製造されている。更に、複数のスイ
ッチング・デバイス94は、副機能ユニットにおける、いくつかの入力および出力、或い
は全ての入力および出力に配置される。図3に示す典型的な実施形態では、スペア機能ユ
ニット10−Sは、複数の機能ユニット10の間に位置する。しかしながら、スペアの機
能ユニット10−Sは、半導体100において、どのような位置に配置されてもよい。例
えばスペアの機能ユニット10−Sは、いずれかの機能ユニット10の左または右に位置
してよい。
【0019】
スイッチング・デバイス94およびスペア機能ユニット10−Sは、半導体90に、動
作不能な機能ユニット10−1、10−2、10−3、10−4、10−5、および/又
は10−6を置き換えさせる事が出来る。図4の実施例において、スペア機能ユニット1
0−Sによって、1つの機能ユニット中のいずれの副機能ユニットが機能しなくても、そ
のことが許容される。動作不能な機能ユニットの置換が許容されることにより、半導体9
0の歩留りは、大幅に改善される。(ハッチングしたシェーディングに示すように)機能
ユニット10−1における副機能ユニット11、21、31、および/または41の、1
つ或いはいずれかの組み合わせが機能しない場合に、スペア機能ユニット10−Sの副機
能ユニットと動作不能となった副機能ユニット11、21、31、および41とを置き換
える為に、複数のスイッチ94が再構成される。
【0020】
例えば、副機能ユニット11が動作不能である場合、副機能ユニット1、12、および
13への入力92−1、92−2、および92−3は、スイッチ94−1、94−2、9
4−3、および94−4によって、1機能ユニットだけ右へとシフトされる。副機能ユニ
ット42、43および4Sにおける出力92−4、92−5、および92−6は、スイッ
チ94−5、94−6、94−7、および94−8によって、1機能ユニットだけ左へと
シフトされる。
【0021】
再構成の後、第1の機能ユニット10−1は、副機能ユニット12、22、32および
42を有する。第2の機能ユニット10−2は、副機能ユニット13、23、33および
43を有する。第3の機能ユニット10−3は、副機能ユニット1S、2S、3Sおよび
4Sを有する。第4の機能ユニットは、副機能ユニット14、24、34、および44を
有する。第5の機能ユニット10−5は、副機能ユニット15、25、35および45を
有する。第6の機能ユニット10−6は、副機能ユニット16、26、36および46を
有する。この典型的な実施形態は、機能ユニットを基本とする置換を可能にする。
【0022】
ここで図5を参照すると、スペア機能ユニット10−Sは、機能ユニット10−1、1
0−2、・・・、および10−6に加えて、半導体100に製造される。更に、スイッチ
ング・デバイス104は、副機能ユニットの入力および出力に位置する。図5に示された
典型的な実施形態において、スペア機能ユニット10−Sは、機能ユニット10の間に位
置する。スイッチング・デバイス104およびスペア機能ユニット10−Sは、半導体1
00に、機能ユニット10−1、10−2、10−3、10−4、10−5、および/又
は10−6における動作不能な副機能ユニットを置き換えさせる事が出来る。図5の実施
例において、スペア機能ユニット10−Sのおかげで、各行における1つの副機能ユニッ
トが機能しないことが許容される。動作不能の副機能ユニットの置換を許容することによ
って、半導体200の歩留りは、大幅に改善される。この典型的な実施形態では、1つの
機能ユニットまたは1つの副機能ユニットをベースとする置換、および/または、異なる
機能ユニットにおける多数の副機能ユニットの置換を許容する。(図にシェーディングで
示されている)副機能ユニット11、31、および26が機能しない場合、スイッチ10
4は、動作不能の副機能ユニット11、31、および26を、スペア機能ユニット10−
Sの副機能ユニット15、35、および25と置き換える。
【0023】
動作不能の副機能ユニット11は、次のように置き換えられる。副機能ユニット11、
12、および13への入力106−1、106−2および106−3は、スイッチ104
−1、104−2、104−3、および104−4によって、1機能ユニットだけ右にシ
フトされる。副機能ユニット12、13、および1Sの出力106−4、106−5、お
よび106−6は、スイッチ104−5、104−6、104−7、および104−8に
よって、1機能ユニットだけ左にシフトされる。動作不能な副機能ユニット13も、同様
の方法で置き換えられる。
【0024】
動作不能の副機能ユニット26は、次のように置き換えられる。副機能ユニット14、
15、および16の出力106−7、106−8、および106−9は、スイッチ104
−8、104−9、104−10、および104−11によって、1機能ユニットだけ左
にシフトされる。副機能ユニット2S、24および25の出力106−10、106−1
1、および106−12は、スイッチ104−12、104−13、104−14、およ
び104−15によって、1機能ユニットだけ右にシフトされる。
【0025】
再構成の後、第1の機能ユニット10−1は、副機能ユニット12、21、32および
41を含む。第2の機能ユニット10−2は、副機能ユニット13、22、33および4
2を含む。第3の機能ユニット10−3は、副機能ユニット1S、23、3Sおよび43
を含む。第4の機能ユニット10−4は、副機能ユニット14、2S、34および44を
含む。第5の機能ユニット10−5は、副機能ユニット15、24、35および45を含
む。第6の機能ユニット10−6は、副機能ユニット16、25、36、および46を含
む。
【0026】
ここで図6を参照すると、半導体150は、1端に配置されたスペアの副機能ユニット
10−Sを備える。(シェーディングに示すように)副機能ユニット21が機能しない場
合、副機能ユニット21、22、・・・、26への入力120−1、120−2、・・・
、120−6は、スイッチ124−1、124−2、・・・、124−7によって、1機
能ユニットだけ右にシフトされる。副機能ユニット22、23、・・・、2Sへの入力1
20−7、120−8、・・・、120−12は、スイッチ124−8、124−9、・
・・、124−14によって、1機能ユニットだけ左にシフトされる。
【0027】
再構成の後、第1の機能ユニット10−1は、副機能ユニット11、22、31および
41を含む。第2の機能ユニット10−2は、副機能ユニット12、23、32および4
2を含む。第3の機能ユニット10−3は、副機能ユニット13、24、33および43
を含む。第4の機能ユニット10−4は、副機能ユニット14、25、34および44を
含む。第5の機能ユニット10−5は、副機能ユニット15、26、35および45を含
む。第6の機能ユニット10−6は、副機能ユニット16、2S、36、および46を含
む。
【0028】
ここで図7を参照すると、半導体160は、1端に配置された部分的なスペア副機能ユ
ニット10−PSを備える。部分的スペア副機能ユニット10−PSは、1つ以上の副機
能ユニットを有する。(この場合、複数の機能ユニットを有するが、全ての副機能ユニッ
トを有するわけではない)。例えば、部分的副機能ユニット10−PSは、副機能ユニッ
ト2Sと3Sとを有するが、1Sと4Sは有さない。準備される部分的な副機能ユニット
は、より低い歩留まりの可能性のある副機能ユニットと関連付けられてよい。その他の副
機能ユニットやスイッチを製造しないことにより、半導体160のコストが削減されてよ
い。
【0029】
(シェーディングに示すように)副機能ユニット21が機能しない場合、副機能ユニッ
ト21、22、・・・、26への入力120−1、120−2、・・・、120−6は、
スイッチ124−1、124−2、・・・、124−6によって、1機能ユニットだけ右
にシフトされる。副機能ユニット22、23、・・・、2Sへの入力120−7、120
−8、・・・、120−12は、スイッチ124−8、124−9、・・・、124−1
3によって、1機能ユニットだけ左にシフトされる。
【0030】
再構成の後、第1の機能ユニット10−1は、副機能ユニット11、22、31および
41を含む。第2の機能ユニット10−2は、副機能ユニット12、23、32および4
2を含む。第3の機能ユニット10−3は、副機能ユニット13、24、33および43
を含む。第4の機能ユニット10−4は、副機能ユニット14、25、34および44を
含む。第5の機能ユニット10−5は、副機能ユニット15、26、35および45を含
む。第6の機能ユニット10−6は、副機能ユニット16、2S、36、および46を含
む。
【0031】
ここで図8を参照すると、更に、完全な、および/または部分的なスペア機能ユニット
が備えられてよい。例えば、図8の半導体170は、2つの部分的なスペア副機能ユニッ
ト10−PSおよび10−PSを備える。完全な、および/または部分的なスペア副
機能ユニット10−PSおよび10−PSは、(図示されるように)互いに隣接して
配置される事が出来、或いは、隣接しない位置に配置されてもよい。完全または部分的な
副機能ユニットが互いに隣接して配置された場合、スイッチ172は、2つの隣接するス
イッチ間の入力および/又は出力を切り替える。例えばスイッチ174−1は、副機能ユ
ニット11から副機能ユニット22又は23への、入力および/又は出力を切り替える事
が出来る。
【0032】
(シェーディングに示すように)副機能ユニット21および22が機能しない場合、副
機能ユニット21、22、23、および24への入力172−1、172−2、172−
3、および172−4は、スイッチ174−1、174−2、・・・、174−6によっ
て、2機能ユニットだけ右にシフトされる。副機能ユニット23、24、2S、および
2Sへの出力172−5、172−6、・・・、172−8は、スイッチ174−7、
174−8、・・・、174−12によって、2機能ユニットだけ左にシフトされる。
【0033】
副機能ユニット37が機能しない場合、副機能ユニット35、36および37への入力
172−9、172−10、および172−11は、スイッチ174−12、174−1
3、174−14、および174−15によって、1機能ユニットだけ左にシフトされる
。副機能ユニット3S、35、および36への出力172−12、172−13、およ
び172−14は、スイッチ174−16、174−17、174−18、および174
−19によって、1機能ユニットだけ右にシフトされる。
【0034】
再構成の後、第1の機能ユニット10−1は、副機能ユニット11、23、31および
41を含む。第2の機能ユニット10−2は、副機能ユニット12、24、32および4
2を含む。第3の機能ユニット10−3は、副機能ユニット13、2S、33および4
3を含む。第4の機能ユニット10−4は、副機能ユニット14、2S、34および4
4を含む。第5の機能ユニット10−5は、副機能ユニット15、25、3Sおよび4
5を含む。第6の機能ユニット10−6は、副機能ユニット16、26、35、および4
6を含む。第7の機能ユニット10−7は、副機能ユニット17、27、36、および4
7を含む。
【0035】
半導体は、また、一端やその他の位置に配置された、2つ以上の、完全な、および/又
は部分的な機能ユニットを備える事が出来る。図9において、2つの部分的なスペア機能
ユニット10−PSおよび10−PSは、半導体180の一端に配置される。(シェ
ーディングに示すように)副機能ユニット21および24が機能しない場合、スイッチン
グ・デバイス182は、それらを、スペア機能ユニット10−PSおよび10PS
おける副機能ユニット2Sおよび2Sと置き換える。
【0036】
再構成の後、第1の機能ユニット10−1は、副機能ユニット11、22、31および
41を含む。第2の機能ユニット10−2は、副機能ユニット12、23、32および4
2を含む。第3の機能ユニット10−3は、副機能ユニット13、25、33および43
を含む。第4の機能ユニット10−4は、副機能ユニット14、26、34および44を
含む。第5の機能ユニット10−5は、副機能ユニット15、27、35および45を含
む。第6の機能ユニット10−6は、副機能ユニット16、2S、36、および46を
含む。第7の機能ユニット10−7は、副機能ユニット17、2S、37、および47
を含む。
【0037】
ここで図10を参照すると、スイッチング・デバイスの複雑さを低減する為に、半導体
190は、マルチプレクサ(M)192を有する多重化されたスイッチング・デバイスを
備えており、このマルチプレクサは、p個の入力信号を受信し、1〜q個の出力信号を出
力する。この場合、qはpよりも小さい。例えば、p個の入力信号は、1の出力信号へと
多重化されてよい。
【0038】
あるいは、p個入力信号は、2以上の出力信号へと多重化されてもよい。例えば、8つ
の入力信号は、3つの出力信号へと多重化されてよい。この場合、1つの入力信号は、多
重化されないが、これは例えば、ギガビットの物理レイヤ・デバイスのデータ信号のよう
な高速な信号である。2つの中程度の速度の信号は、1つの出力信号へと多重化されてよ
い。残りの5つの入力信号(それらは、ギガビットPHYにおける制御信号のような、好
ましくは、「遅い」信号である)は、1つの出力信号に多重化されてよい。
【0039】
デマルチプレクサ(D)194は、1からq個の入力信号を受信し、p個の出力信号を
生成する。多重化または逆多重化される入力信号および出力信号の数は、マルチプレクサ
192およびデマルチプレクサ194と通信を行う特定の副機能ユニットに依存する。切
り替えされるべき接続ワイヤの数を減少させることで、スイッチング・デバイスは単純化
されてよい。図10および図11に示された典型的な実施形態では、単一の信号出力へと
多重化される、多数の入力を示している。しかしながら、先の議論に基づき、マルチプレ
クサの出力が、多重化または逆多重化されてよい1以上の出力を有してもよいことは、当
業者には明らかである。
【0040】
例えば、副機能ユニット21が機能しない場合、スイッチング・デバイス196−1お
よび196−2は、マルチプレクサ192−1をデマルチプレクサ192−3と接続する
。これより、副機能ユニット11から副機能ユニット22へと送信される信号の為のフォ
ワードパスを設定する。(これにより、動作不能の副機能ユニット21を置き換える)。
デマルチプレクサ192−3は、副機能ユニット22と通信する。同様に、リバースパス
が、必要に応じて設定されてよい。スイッチング・デバイス196−1および196−2
は、マルチプレクサ192−4をデマルチプレクサ194−1と接続し、これにより副機
能ユニット11と通信する。フォワードパスとリバースパスとが示されたが、必要に応じ
て副機能ユニット間でフォワードパスおよび/又はリバースパスを利用してもよいことは
、明らかである。副機能ユニット間でフォワードパスとリバースパスの両方が使用される
のではない場合には、マルチプレクサおよびデマルチプレクサのうちの幾つかは省略する
事が出来る。
【0041】
再構成の後、第1の機能ユニット10−1は、副機能ユニット11、22、31および
41を含む。第2の機能ユニット10−2は、副機能ユニット12、23、32および4
2を含む。第3の機能ユニット10−3は、副機能ユニット13、2S、33および43
を含む。第4の機能ユニット10−4は、副機能ユニット14、24、3Sよび44を含
む。第5の機能ユニット10−5は、副機能ユニット15、25、34および45を含む
。第6の機能ユニット10−6は、副機能ユニット16、26、35、および46を含む

【0042】
多重化されたスイッチング・デバイスを備える半導体は、完全あるいは部分的なスペア
副機能ユニットを備えてよい。ここで図11を参照すると、半導体200は2つの部分的
なスペア副機能ユニット10−PSおよび10−PSを備える。多重化された、完全
あるいは部分的なスペア副機能ユニットは、互いに隣接して配置される必要はない。スイ
ッチング・デバイス204は、少なくとも2つの隣接するスイッチと接続する。例えば、
スイッチング・デバイス204−1は、スイッチング・デバイス204−2および204
−3と通信する。同様に、スイッチング・デバイス204−2は、スイッチング・デバイ
ス204−3および204−4と通信する。半導体200は、同じ行における2つの故障
を置き換える事が出来る。
【0043】
例えば、(シェーディングに示すように)副機能ユニット31および33が機能しない
場合、複数のスイッチ204が再構成される。第1の機能ユニット10−1は、副機能ユ
ニット11、21、32および41を含む。第2の機能ユニット10−2は、副機能ユニ
ット12、22、34および42を含む。第3の機能ユニット10−3は、副機能ユニッ
ト13、23、35および43を含む。第4の機能ユニット10−4は、副機能ユニット
14、24、3Sよび44を含む。第5の機能ユニット10−5は、副機能ユニット1
5、25、3Sおよび45を含む。
【0044】
欠陥が、半導体において一様かつ独立に分布すると仮定すると(それは正しいかもしれ
ないし、そうではないかもしれないが)、単一の機能ユニットの歩留りがPである場合
に、第1の副機能ユニットPsub1=P((副機能ユニットの領域)/機能ユニット
の領域))となる。機能ユニットの歩留りPは、各副機能ユニットの生産量に等しい。
【0045】
機能ユニットの歩留りをp、動作する機能ユニットの最小の個数をmとし、nは、mと
スペア機能ユニットの数を加えた数に等しい場合、歩留りは以下のように定められる。
【数1】

例えば、90%の均一な歩留りを有する8つの機能ユニット(およびスペアの機能ユニッ
ト)を備えた半導体は、43%の歩留りとなる。ここで機能ユニットが、4つの副機能ユ
ニットA、B、C、Dを含むと仮定する。A、B、Cおよび/またはDが欠陥を有する場
合、副機能ユニットの全てが1つのグループとして交換される。1つのスペア機能ユニッ
トを有するならば、歩留りは77.5%に増加する。
【0046】
2つのグループ(AとB)および/又は(CとD)において、機能ブロックが交換され
る場合、歩留りは、以下に等しい。
【数2】

この実施例において、A+Bの欠陥密度がC+Dの欠陥密度に等しい場合、歩留りは85
.6%に増加する。
【0047】
3つのグループ(AとB)、C、および/又はDにおいて、機能ブロックが交換される
場合、歩留りは、以下に等しい。
【数3】

この実施例において、欠陥密度がA=B=C=Dである場合、歩留りは88.6%に増加
する。
【0048】
4つのグループA、B、C、および/又はDにおいて、機能ブロックが交換される場合
、歩留りは、以下に等しい。
【数4】

この実施例において、欠陥密度がA=B=C=Dである場合、歩留りは91.7%に増加
する。
【0049】
1つのスペア機能ユニットを備えると、明らかに、歩留りは劇的に増加する。機能ユニ
ットを、個別に交換可能な2つ以上の副機能ユニットへ分割することにより、更に歩留り
は増加する。設計の複雑さが増加することにより、歩留りが改良することによる見返りは
、若干の点で相殺される。
【0050】
ここで図12を参照すると、完全あるいは部分的な単一の機能ユニットを用いて、動作
不能な副機能ユニットを置き換える為のステップが示される。ステップ240で制御が開
始される。ステップ242において、本制御は、動作不能な副機能ユニットにおける列と
行を識別する。ステップ244において、本制御は、Nを機能ユニットの行の数と等しく
設定し、そして、Rを1に設定する。ステップ246において、本制御は、RがN+1に
等しいかを判断する。これが真であれば、本制御は、ステップ248で終了する。等しく
ない場合、制御はステップ250へと続き、ここで本制御は、R行が、1以上の動作不能
な(N.O)副機能ユニット(SFU)を有するかを判断する。これが偽である場合、本
制御は、ステップ252においてRに1を加え、ステップ246へ戻る。判定が真である
場合、本制御は、ステップ254へと続き、ここで、行Rが、2つ以上の動作不能な(N
.O)副機能ユニット(SFU)を有するかを判断する。完全または部分的なスペアの副
機能ユニットは1つだけ備えられているので、同じ行に2以上の動作不能な副機能ユニッ
トが存在する場合には、ステップ256でエラー信号が送信される。
【0051】
ステップ258において、本制御は、mを、完全または部分的なスペアの機能ユニット
の行の数と等しく設定し、zを、動作不能な副機能ユニットの列の数に設定する。ステッ
プ262において、制御はi=zに設定する。ステップ270において、本制御は、z>
mであるかを判断する。これが偽である場合には、本制御は、ステップ274へと続き、
スイッチング・デバイスを用いてi番目の副機能ユニットを、(i+1)列へとシフトす
る。ステップ276において、本制御は、(i+1)=mであるかを判断する。等しくな
い場合、本制御は、ステップ278において、iに1を加え、ステップ274を続行する
。等しい場合には、ステップ280において、本制御はRに1を加え、ステップ254を
続行する。
【0052】
ステップ270において、zがmよりも大きい場合、本制御は、ステップ284へと続
き、スイッチング・デバイスを用いることで、i番目の副機能ユニットを(i−1)列へ
とシフトする。ステップ286において、本制御は、(i−1)がmに等しいかどうかを
判断する。等しくない場合、本制御は、ステップ288において、iから1を減じて、ス
テップ284を続行する。等しい場合には、本制御はステップ280へと続く。
【0053】
2つ以上の完全または部分的なスペア機能ユニット、および/又は副機能ユニットを備
えた半導体に対して、動作不能な機能ユニット、および/又は副機能ユニットを置き換え
る為に、同様のアルゴリズムが実行されてよいことは、当業者には明らかである。更には
、具体的なスイッチングの配列が示されているが、実際に使用される具体的なスイッチン
グ・デバイスは、特定の実施例や、特定の機能ユニットおよび/又は副機能ユニットの詳
細や、その他の通常の設計基準に依存する。また、同じ半導体内で、様々な異なる種類の
スイッチング・デバイスが使用されてよい。
【0054】
ここで図14を参照すると、半導体300は、M個の機能ユニット302−1、302
−2、・・・、および302−Mを備える(まとめて302とする)。M個の機能ユニッ
ト302のそれぞれは、第1、第2、および第3の副機能ユニット1X、2X、および3
Xをそれぞれ有し、ここでのXは、1からMの間の数である。第1の副機能ユニット11
、12、13、・・・、および1Mは、第2の副機能ユニット21、22、23、・・・
、および2Mとそれぞれ通信する。第1の副機能ユニット1Xは、また、第3の副機能ユ
ニット31、32、33、・・・、および3Mとそれぞれ通信する。例えば、第1の副機
能ユニット1Xは、外部のアナログおよび/又はデジタルの入力および/又は出力(I/
O)を有してよく、そして第3の副機能ユニット3Xは、外部のアナログおよび/又はデ
ジタルのI/Oを有してよい。本実施例において、第2の副機能ユニット2Xは、第3の
副機能ユニット3Xとは通信を行わない。しかしながら、当業者であれば、第2の副機能
ユニット2Xが、第3の副機能ユニット3Xと通信を行ってもよいことは明らかである。
更に、副機能ユニットが、必要に応じて追加され、接続されてよい。
【0055】
第1の副機能ユニット1Xは、半導体300のパッド304と通信し、第3の副機能ユ
ニット3Xは、半導体300のパッド306と通信する。図14に示される典型的な実施
形態は、M個の機能ユニット302のそれぞれにおいて、第1、第2、および第3の副機
能ユニット1X、2X,および3Xをそれぞれ有しているが、半導体300における機能
ユニット302が、異なる組み合わせで通信を行う副機能ユニットをいくつ有してもよい
ことは、当業者には明らかである。
【0056】
副機能ユニットのうちの1つが動作不能なときに、問題が発生する。例えば、所定の機
能ユニット302において、第3の副機能ユニット3Xが動作不能である場合、第1の副
機能ユニット1Xと、第2の副機能ユニット2Xの間の信号パスは損なわれない。しかし
ながら、第1と第3の副機能ユニット1Xおよび3Xの間の信号パスは、それぞれ使用不
能になる。これにより、機能ユニット302全体が動作不能となる。例えば、多重ポート
スイッチにおける1つのポートが欠陥となる。半導体300の歩留りを増加させるために
、1つ以上の副機能ユニットが動作不能となった場合には、副機能ユニットおよび/又は
機能ユニット302全体の切り替えを行い、そして、スペアの副機能ユニットおよび/又
は機能ユニット302と置き換えることが望ましい。
【0057】
ここで図15を参照すると、8ポート半導体314は、9つの機能ユニット316およ
び318を備える。9つの機能ユニット316および318は、半導体314におけるそ
れぞれの入力およびパッド318および322とそれぞれ通信を行う8つの機能ユニット
316と、スペア機能ユニット318とを有する。典型的な本実施例では、スペア機能ユ
ニット318が半導体134の右端に示されているが、スペア機能ユニット318は半導
体314の左端に位置してもよいし、いずれの2つの機能ユニット316の間に位置して
もよい。
【0058】
物理ポートスライス316は、1つのポートとして物理的に位置した特定の機能ユニッ
ト316における副機能ユニット1X、2X、および3Xがグループ化されたものを指す
。(必須ではないが)通常は、物理的スライスの副機能ユニットは、垂直にスタックされ
る。例えば、図15の第1の物理ポートスライス316−1は、副機能ユニット11、2
1および31を含む。
【0059】
半導体314は、スペアの副機能ユニット1S、2S、および3Sを有したスペア機能
ユニット318を備える。1つ以上の副機能ユニット1X、2Xおよび/または3Xが動
作不能である場合に(図15にはクロスハッチングで図示)、半導体314のスイッチン
グ・デバイス(説明を簡単にするため、図15には不図示)は、物理ポートスライス31
6のパッド320から、異なる物理ポートスライス316の副機能ユニットを通って、信
号のルートを定めてよい。図15で図示される半導体314において、半導体314の各
行は、8つの機能する論理ポートスライスを持ちつつ、1つの動作不能な副機能ユニット
を含んでよい。
【0060】
論理ポートスライスとは、物理ポートスライス316の入力パッド320から、同じ物
理ポートスライス316におけるそれぞれの出力パッド322まで、信号のルートを定め
るために使用される、副機能ユニットの1グループを指す。例えば図15では、副機能ユ
ニット13、26、および38が動作不能である。従って、図15の第2の論理ポートス
ライスは、副機能ユニット12、22および32を有する。しかしながら、副機能ユニッ
ト13が動作不能であるので、スイッチング・デバイスは、第3の物理ポートスライス3
16−3の入力パッド320−3から、第4の物理ポートスライス316−4における第
1の副機能ユニット14まで、信号のルートを定める。これにより第3の論理ポートスラ
イスは、副機能ユニット14、23および33を含む。
【0061】
物理ポートスライス316−1および316−2におけるパッド320−1および32
0−2からの信号は、同じ物理ポートスライス316−1および316−2における、第
1の副機能ユニット11および12へ、それぞれルートが定められる。物理ポートスライ
ス316−3から始まる場合には(それは、動作不能な副機能ユニット13を含んでいる
)、パッド320−3から320−8のそれぞれの信号は、1機能ユニット右側に隣接す
る物理ポートスライス316−4から316−8と318へと、ルートが定められる。副
機能ユニット13は動作不能であるが、副機能ユニット23は動作可能なままである。従
ってスイッチング・デバイスは、副機能ユニット14から副機能ユニット23まで出力信
号のルートを定める。ある具体例においては、第1の副機能ユニット1Xと、それぞれの
第3の副機能ユニット3Xとの間の信号は、動作可能な第1の副機能ユニット1Xの下に
位置する第2の副機能ユニット2Xを通るルートが定められる。例えば、副機能ユニット
14から副機能ユニット33への信号は、副機能ユニット24を通るルートが定められる

【0062】
副機能ユニット26を通るルーティングは、副機能ユニット16と副機能ユニット35
とを接続する、副機能ユニット26における、能動回路を有していないワイヤリングであ
ってよい。副機能ユニット26が動作不能であっても、副機能ユニット16から副機能ユ
ニット35への信号は、副機能ユニット26を通って、ルートが定められる。これは、製
作中に、第1の副機能ユニット1Xからの信号を、第3の副機能ユニット3Xの為に、同
じ物理ポートスライスの第2の副機能ユニット2Xを通るように、自動的に通過させるこ
とにより達成される。同一線上にあり、或いは第3の物理ポートスライス316−3の右
に位置するパッド320−3〜320−8からの信号は、1機能ユニットだけ右にシフト
される。第4、第5、および第6の物理ポートスライス316−4、316−5、316
−6における、第1および第2の副機能ユニット14および23、15および24、16
および25の間の信号は、それぞれ、動作不能な副機能ユニット26を避けるために、1
機能ユニットだけ左へシフトされる。第4から第8の物理ポートスライス316−4から
316−8における、第1および第3の副機能ユニット14および33、15および34
、16および35の間の信号は、それぞれ、1機能ユニットだけ左へシフトされる。スペ
アの副機能ユニット3Sから第8の出力パッド322−8への信号は、1機能ユニットだ
け左へシフトされる。
【0063】
図15の結果として生じる論理ポートスライスは、副機能ユニット11、21、および
31を含み、また12、22、および32を含み、また14、23および33を含み、ま
た15、24および34を含み、また16、25および35を含み、また17、27およ
び36を含み、また18、28および37を含み、そして、1S、2Sおよび3Sを含む

【0064】
ここで図16を参照すると、副機能ユニット15、28および32が動作不能である。
第5から第8の物理ポートスライス316−5から316−8において、それぞれのパッ
ドおよび第1の副機能ユニット、320−5および16、320−6および17、320
−7および18、そして、316−8および1Sの間の信号は、それぞれ、1機能ユニッ
トだけ右へシフトされる。第6から第8の物理ポートスライス316−6から316−8
における、第1および第2の副機能ユニット、16および25、17および26、18お
よび27の間の信号は、それぞれ、1機能ユニットだけ左へシフトされる。第2から第4
の物理ポートスライス316−2から316−4における、第1および第3の副機能ユニ
ット、12および33、13および34、14および35の間の信号は、それぞれ、1機
能ユニットだけ右へシフトされる。第3から第8の物理ポートスライス316−3から3
16−8における、第3の副機能ユニット33から3S、およびパッド322−2から3
22−8への信号は、スペア機能ユニット318と同様に、1機能ユニットだけ左へシフ
トされる。
【0065】
図16の結果として生じる論理ポートスライスは、副機能ユニット11、21、および
31を含み、また12、22、および33を含み、また13、23および34を含み、ま
た14、24および35を含み、また16、25および36を含み、また17、26およ
び37を含み、また18、27および38を含み、そして、1S、2Sおよび3Sを含む

【0066】
ここで図17を参照すると、9つの機能ポート332−1〜332−9を備えた典型的
な8ポート半導体330が製造される。第9ポート332−9におけるパッド334−9
および336−9は、それぞれ使用されなくてよい。更には、切り替えるべき隣接するポ
ートがないので、第1の物理ポートスライス332−1、又は第9の物理ポートスライス
332−9における、1以上のスイッチング・デバイスX−1およびX−9は、それぞれ
、使用されなくてもよい。ポート322のそれぞれは、第1、第2、および第3の副機能
ユニット1X、2X、および3Xを、それぞれ含む。半導体330における、パッド33
4と第1の副機能ユニット1Xとの間の第1のスイッチング・デバイス338は、パッド
334から、隣接する物理ポートスライス332における第1の副機能ユニット1Xへの
信号、或いは、第1の副機能ユニット1Xからパッド334への信号のルートを、それぞ
れ定める。
【0067】
第1および第2の副機能ユニット1Xおよび2Xとの間に配置された第2のスイッチン
グ・デバイス340は、第2の副機能ユニット2Xから、第1の副機能ユニット1Xへの
信号、或いは、第1の副機能ユニット1Xから、第2の副機能ユニット2Xへの信号のル
ートを、それぞれ定める。第2および第3の副機能ユニット2Xおよび3Xとの間に配置
された第3のスイッチング・デバイス342は、第1の副機能ユニット1Xから、第3の
副機能ユニット3Xへの信号、或いは、第3の副機能ユニット3Xから、第1の副機能ユ
ニット1Xへの信号のルートを、それぞれ定める。上記したように、第1の副機能ユニッ
ト1Xから第3の副機能ユニット3Xへの信号344は、動作可能な第1の副機能ユニッ
ト1Xを備えた物理ポートスライスにおける第2の副機能ユニット2Xを通って、ルート
が定められる。
【0068】
第3の副機能ユニット3Xおよびパッド336の間に配置された第4のスイッチング・
デバイス346は、第3の副機能ユニット3Xからパッド336への信号、或いは、パッ
ド336から第3の副機能ユニット3Xへの信号のルートをそれぞれ定める。典型的な実
施形態においては、それぞれの物理ポートスライス332には、副機能ユニット1Xと2
Xとの間、副機能ユニット2Xと3Xとの間、入力ポートおよび/又は出力ポートと33
4と1Xとの間、そして、副機能ユニット3Xと336との間に、それぞれ2つのスイッ
チング・デバイスが置かれる。これは、双方向信号伝送を提供する。典型的な実施形態に
おいて、スイッチング・デバイス338、340、342、および346のそれぞれは、
2つ以上の異なる入力信号から出力を選択するマルチプレクサ・スイッチである。例えば
、第3の物理ポートスライス332−3において、それぞれ、第2の副機能22および第
3の副機能33の間に、下方への信号フローを備えたスイッチング・デバイス342−3
は、副機能ユニット12、13、および14のうちの1つから、副機能ユニット33への
出力信号のルートを選択的に定める。
【0069】
ここで図18を参照すると、典型的な3ポート半導体354が、更に詳細に示されてい
る。半導体354は、3つの機能ユニット356−1から356−3と、スペア機能ユニ
ット258とを備える。第1の副機能ユニット1Xとパッド362との間に配置された、
下方への信号パスを有する、スイッチング・デバイス360−2および360−3は、パ
ッド362から同じ物理ポートスライス356における第1の副機能ユニット1Xへの信
号のルートを定める。例えば、第2の物理ポートスライス356−2における下方への信
号パスを有するスイッチング・デバイス360−2は、第1の物理ポートスライス356
−1の入力パッド362−1か、または第2の物理ポートスライス356−2の入力パッ
ド362−2から、第2の物理ポートスライス356−2の第1の副機能ユニット12へ
の信号を出力してよい。同様に、反対方向においても、信号のルートが定められる。
【0070】
第1の副機能ユニット1Xと第2の副機能ユニット2Xとの間に配置された、下方への
信号パスを有する、スイッチング・デバイス364−1〜364−3と、364−Sとは
、第1の副機能ユニット1Xの中の1つから、同じ物理ポートスライス356における第
2の副機能ユニット2Xへの信号のルートを定める。例えば、第2の物理ポートスライス
356−2における下方への信号パスを有するスイッチング・デバイス364−2は、副
機能ユニット11、12、および13のいずれかから副機能ユニット22への信号を出力
してよい。同様に、反対方向においても、信号のルートが定められる。
【0071】
第2の副機能ユニット2Xと第3の副機能ユニット3Xとの間に配置された、下方への
信号パスを有する、スイッチング・デバイス366−1から366−3と366−Sとは
、第1の副機能ユニット1Xの中の1つから、同じ物理ポートスライス356における第
3の副機能ユニット3Xへの信号のルートを定める。例えば、第2の物理ポートスライス
356−2における下方への信号パスを有するスイッチング・デバイス366−2は、副
機能ユニット11、12、および13のいずれかから副機能ユニット32への信号を出力
してよい。同様に、反対方向においても、信号のルートが定められる。
【0072】
第3の副機能ユニット3Xとパッド370との間に配置された、下方への信号パスを有
する、スイッチング・デバイス368−1から368−3は、第3の副機能ユニット3X
の中の1つから、同じ物理ポートスライス356におけるパッド370への信号のルート
を定める。例えば第2の物理ポートスライス356−2における下方への信号パスを有す
るスイッチング・デバイス368−2は、副機能ユニット32または33から、同じ物理
ポートスライスの出力パッド370−2への信号を出力してよい。同様に、反対方向にお
いても、信号のルートが定められる。
【0073】
ここで図19を参照すると、第1および第2の副機能ユニット1Xおよび2Xの間、そ
して、第2および第3の副機能ユニット2Xおよび3Xの間に配置された、典型的なスイ
ッチング・デバイス378および380が、それぞれ、より詳細に示されている。図19
に示されたマルチプレクサ378および380は、4対1マルチプレクサであって、第1
および第2の信号、NE_SWおよびNW_SE、そして、SW_NEおよびSE_NW
によって制御されるが、これらについては後に詳細を述べる。4対1マルチプレクサが示
されているが、入力信号の数に応じて、3対1マルチプレクサ、2対1マルチプレクサ、
および/又は、M対1マルチプレクサ(Mは整数である)が使用されてよい。
【0074】
下方の信号フローを有するマルチプレクサ・スイッチ378のそれぞれにおいて、「1
」入力は、左側に隣接する物理ポートスライス382における副機能ユニット1Xから、
出力信号を受信する。「0」入力は、現在の物理ポートスライス382における副機能ユ
ニット1Xから、出力信号を受信する。「2」入力は、右側に隣接する物理ポートスライ
ス382における副機能ユニット1Xから、出力信号を受信する。各マルチプレクサ・ス
イッチ378および380は、副機能ユニット1Xまたは2Xから3つの信号を選択する
ので、「3」入力は、グランドへ固定され、使用されない。同様に、反対方向においても
、信号のルートが定められる。更には、第1および第2の副機能ユニット1Xおよび2X
の間に配置されたマルチプレクサ・スイッチ378および380がそれぞれ示されている
が、第2および第3の副機能ユニット2Xおよび3Xの間にマルチプレクサ・スイッチが
、同じように接続されてもよい。
【0075】
ここで図20を参照すると、半導体396において第1の副機能ユニット1Xとパッド
394の間に配置されたスイッチング・デバイス390と392とが、より詳細に示され
ている。下方の信号フローと共に図示されたスイッチング・デバイス390は、マルチプ
レクサ・スイッチであり、上方の信号フローと共に図示されたスイッチング・デバイス3
92は、デュアルスイッチである。スイッチング・デバイス390または392のいずれ
かの型のスイッチは、排他的に使用されてもよいし、或いは、他方の型のスイッチング・
デバイス392または390の代替として使用されてもよい。マルチプレクサ・スイッチ
390は、制御信号MUX_CRに基づき、2つの入力信号のうちの1つを出力する2対
1マルチプレクサである。「0」入力は、同じ物理ポートスライス397の入力パッド3
94から、出力信号を受信する。「1」入力は、左側に隣接する物理ポートスライス39
7の入力パッド394から、出力信号を受信する。
【0076】
各デュアルスイッチ392は、第1および第2のスイッチ398および400をそれぞ
れ含んでおり、これらのスイッチは、第1および第2の制御信号MUX_STおよびMU
X_CRに基づき、1つの第1の副機能ユニット1Xから、複数のパッド394の1つへ
の信号を出力するために、互いに協力する。例えば、第2物理ポートスライス397−2
におけるデュアルスイッチ392−2は、副機能ユニット12からの信号を、第1のスイ
ッチ398−2を開くことにより、同じ物理ポートスライス397−2における入力パッ
ド394−2へと導くか、或いは、第2のスイッチ400−2を開くことにより、左側に
隣接している物理ポートスライス397−1における出力パッド294−2へと導く。第
1および第2のスイッチ398および400のどちらか1つだけが、常に開いた状態にあ
り、スイッチ398および400は、通常は、同時には閉じられない。
【0077】
ここで図21を参照すると、表は、図20におけるスイッチング・デバイス390およ
び392に対する制御信号の組み合わせを含む。スイッチ398および400は、それぞ
れの制御信号がハイに設定された時に開き、それぞれの制御信号がローに設定された時に
閉じられる。上方への信号フローを有した図20のデュアルスイッチ392に対して、M
UX_STがハイに設定された場合に、第1のスイッチ398が開く。表によると、第1
の副機能ユニット1Xからの信号は、MUX_STがハイに設定された場合には、同じ物
理ポートスライス397におけるそれぞれのパッド394へルートが定められる。MUX
_CRがハイに設定された場合に、第2のスイッチ400が開く。表によると、第1の副
機能ユニット1Xからの信号は、MUX_CRがハイに設定された場合には、左側に隣接
する物理ポートスライス397におけるパッド394へ、第1の副機能ユニットからの信
号のルートが定められる。MUX_STおよびMUX_CRの両方がゼロの場合、データ
は、パッド394へ送信されない。MUX_STおよびMUX_CRの両方がハイの場合
は、非使用の組み合わせが起きたことになる。
【0078】
ここで図22を参照すると、半導体396において、第3の副機能ユニット3Xと、パ
ッド410との間に配置されたスイッチング・デバイス408が、より詳細に示される。
図20では、上方の信号フローと共に示されていたが、下方の信号フローを有する図22
のスイッチング・デバイス408は、デュアルスイッチである。第1および第2の制御信
号MUX_STおよびMUX_CRに基づいて、第3の副機能ユニット3Xにより、パッ
ド410へと出力される信号のルートを定める為に、第1および第2のスイッチ412お
よび414は、それぞれ互いに協力する。また、図22のデュアルスイッチに対して、図
21の制御信号の組み合わせが、制御信号MUX_STおよびMUX_CRに適用される
。図20のSWは信号の方向が片方向であるようなデジタル信号のルートを定めるために
使用される、3状態バッファである。図22のSWは、双方向のアナログ信号を通すCM
OSスイッチである。
【0079】
MUX_STがハイに設定される場合、第1のスイッチ412が開き、第3の副機能ユ
ニット3Xからの信号は、同じ物理ポートスライス397におけるそれぞれのパッド41
0へと、ルートが定められる。MUX_CRがハイに設定される場合、第2のスイッチ4
14が開き、第3の副機能ユニット3Xからの信号は、左に隣接する物理ポートスライス
397のパッド410へと、ルートが定められる。図22には、下方の信号フローを有す
る1つのスイッチング・デバイス408が示されているだけであるが、上方の信号フロー
を有するスイッチング・デバイスを、同じような配置で備えてよい。また、デュアルスイ
ッチ408は、マルチプレクサ・スイッチと置き換えられてもよい。
【0080】
ここで図23(a)を参照すると、システムは、自動試験装置(ATE)420、レー
ザ422、および、トリミング回路424とヒューズ回路426と副機能ユニットとスイ
ッチング・デバイス(これらをまとめて428と呼ぶ)とを有した自己修正可能な半導体
423を備える。ATE420は、テストモードの最中に副機能ユニットを試験し、(も
しあるならば)動作不能な副機能ユニットを識別する。ATE420は、欠陥がある副機
能ユニットの位置をレーザ422へ出力し、当該レーザは、ヒューズ回路426における
対応するヒューズを、作成または破壊する。通常モードでは、後述するように、スイッチ
ング・デバイスを構成するために、トリミング回路424は、ヒューズ回路426を利用
する。
【0081】
ここで図23(b)を参照すると、トリミング回路424が図示される。試験処理の後
に、レーザ422は、半導体423のヒューズ回路426における1以上のヒューズをゼ
ロに不活性化してよく、これによりヒューズ回路はTRIM_*信号の値を設定する。「
*」は、副機能ユニットに対する記入子である。TRIM_P1、TRIM_P2、TR
IM_P3の信号がある。デコードモジュール436の入力は、TRIM_*信号を受信
する。TRIM_*信号は、ヒューズ回路426からの、nビット幅の信号である。デコ
ードモジュール436は、TRIM_*信号を、ゼロから8の間の値のバイナリ値に変換
する。バイナリ値のそれぞれは、(8ポート半導体であると仮定した場合)、半導体86
の物理ポートスライスに対応する。第1のマルチプレクサ・スイッチ438の、第1およ
び第2の入力は、このバイナリ値を受信する。
【0082】
DIS_FUSE信号が確実にデフォルトでローに設定されるために、入力パッドは、
好ましくはプルダウン抵抗を有する。通常動作の最中に、トリムされたヒューズ容量が半
導体86におけるアクティブなグループを決定するように、DIS_FUSE信号はロー
に設定される。しかしながら、試験処理の最中、動作不能な副機能ユニットおよび/又は
機能ユニット92を検出するために、トリミング回路424は、半導体86において、異
なるパターンでデータを転送する為の1以上のシフトレジスタを利用する事が出来る。
【0083】
第1のマルチプレクサ・スイッチ438の第2の制御信号は、デフォルトでハイに設定
される。従って、DIS_FUSE信号がローに設定される場合、第1のマルチプレクサ
・スイッチ438は、デコードモジュール436からバイナリ値を出力する。TRIM_
*信号をデコードすることにより、TRIM_*信号の値のマッピングが単純化される。
半導体86が望ましく動作するために、レーザが不活性にする必要があるヒューズの数を
統計的に最小化するというやり方で、マップモジュール440は、TRIM_*信号の値
をマップする。第1のマルチプレクサ・スイッチ438の出力は、管理インターフェイス
によって読み出し可能なレジスタへと送信される。
【0084】
自動試験装置(ATE)は、欠陥を有しない半導体86における、副機能ユニットおよ
び/又は機能ユニット92を識別する。半導体86のアナログ部分を満足のいくように試
験する為に、半導体86上の副機能ユニット92は、異なる論理ポートスライスを形成す
るように配置される。レーザで不活性化されるヒューズは永久的であるので、半導体86
の完全性を試験する為には、ヒューズ回路428内に不活性なヒューズを持たない様々な
論理ポートスライスを形成することが望ましい。
【0085】
シフトレジスタ444は、シフターロジックの製造欠陥に出会う確率を最小化するため
に使用される。TCK信号は、シフトレジスタ444にクロックを与える。シフトレジス
タ444は、TCK信号の立ち上がりのエッジに合わせて、時間を測定する。データは、
TDI信号から、シフトレジスタ444へとシフトされる。シフトレジスタ444は、p
ビットおよびnビットのデータの大きい方の値に1を加えたデータを有する。TDI信号
は、第3のマルチプレクサ・スイッチ446へと入力されるので、第3のマルチプレクサ
・スイッチ446の為の制御信号として機能するTMS信号は、通常は、ローに設定され
る。
【0086】
シフトレジスタ444は、2つの動作モードを有する。ダイレクトモードにおいて、シ
フトレジスタ444は、第1のマルチプレクサ・スイッチ438の入力へ、nビットの出
力をする。ダイレクトモードは、ATEプログラミングの最中に利用される。シフトレジ
スタ444からのnビット信号が、第1のマルチプレクサ・スイッチ438によって出力
される場合に、nビット信号は、マップモジュール440によってマップされる。半導体
86の全ての機能ユニット92におけるシフトレジスタ444は、TDI信号からのデー
タによって一斉にロードされる。
【0087】
バイパスモードにおいて、第1のマルチプレクサ・スイッチ438はバイパスされ、シ
フトレジスタ444によって出力されるpビットは、第2のマルチプレクサ・スイッチ4
42へ入力される。従って、マップモジュール440もまた、バイパスされる。ANDゲ
ート448の出力は、DIS_FUSE信号およびハイ信号で定められる。ANDゲート
448の出力は、第2のマルチプレクサ・スイッチ442に対する制御信号である。バイ
パスモードでは、TMS信号はハイに設定される。従って、データは、S_IN信号から
シフトレジスタ444へと入る。バイパスモードは、マップモジュール440に欠陥があ
る場合に利用される。隣接する物理ポートスライスのシフトレジスタ444は、N番目の
シフトレジスタ444の出力が、(N+1)番目のシフトレジスタ444の入力によって
受信されるように、デイジーチェイン接続される。
【0088】
試験の最中には、論理ポートスライスを構成する為に、管理インターフェイスを利用す
ることが役立ってもよい。この場合、管理インターフェイスは、書込可能レジスタ450
を利用する。書込可能レジスタ450は、リセット信号としてTRST信号を受信する。
第1のマルチプレクサ・スイッチ438の入力は、書込可能レジスタ450から、nビッ
トの幅の出力を受け取る。この場合、書込可能レジスタ450から出力を受け取る第1の
マルチプレクサ・スイッチ438の入力が選択されるように、DIS_FUSE信号は、
ハイに設定される。DIS_FUSE信号がハイに設定された後、書込可能レジスタ45
0は、コンフィギュレーションデータが書込可能レジスタ450によって生成されるのか
、ヒューズ回路428のヒューズによって生成されるのかどうかを制御する。
【0089】
ここで図24を参照すると、表は、デコードモジュール436によって実装されるマッ
ピングスキームを要約している。デコードモジュール436は、TRIM_*信号の値を
、物理ポートスライスを示す、対応するSKIP_*値にマップする。望ましい動作の為
に不活性化されるヒューズの数が最小化されるように、ヒューズマッピングは実装される
。TRIM[3:0]の値は、ヒューズが不活性化されない場合0と仮定され、1つのヒ
ューズが不活性となる場合には1と仮定される。機能不全がある場合における多義性を避
けるために、非使用のTRIM[3:0]の組み合わせが、バイナリ値へとマップされる
。図24において、非使用の組み合わせのマッピングは、必要とされるマッピングのロジ
ックを最小化する。
【0090】
ATEが使用される場合、SKIP[3:0]の値は、シフトレジスタ444からのデ
ータをシフトすることによって生成される。しかしながら、デコードされたSKIP[3
:0]の値は、好ましくは、レーザがヒューズを不活性とする場合に使用される。動作不
能な副機能ユニット92が検出されない場合には、ペア機能ユニットを使用禁止にするこ
とが最も効率的である。従って、TRIM[3:0]の値が0000である場合、使用禁
止ポートとして。ポート8が選択される。しかしながら、この場合、実際にヒューズを不
活性化する必要はない。
【0091】
ここで図25を参照すると、表は、半導体86における第1、第2および第3の副機能
ユニットの為のトリミング信号を要約する。第1の副機能ユニットはブロックP1に対応
し、第2の副機能ユニットはブロックP2に対応し、第3の副機能ユニットはブロックP
3と対応する。図24の表によると、与えられたTRIM[3:0]の値は、対応するS
KIP[3:0]の値を有する。
【0092】
ここで図26を参照すると、半導体86上の全てのポートは、ハードワイヤードな入力
信号PORT_SLICE[3:0]を有する。PORT_SLICE[3:0]の値は
、0から8の間であって、特定の物理ポートスライス番号を識別する。SKIP_*信号
の値は、動作不能な副機能ユニット92の物理ポートスライス番号を識別するので、PO
RT_SLICE[3:0]とSKIP_*とは、論理ポートスライスのレイアウトを決
めるために比較される。
【0093】
図26における式は、スイッチング・デバイスの為に制御信号を有している半導体86
上での制御信号の値を決定する。NE_SW、NW_SE、SW_NE、およびSE_N
Wの制御信号は、第1および第2の副機能ユニット1Xおよび2Xの間、そして、第1お
よび第3の副機能ユニット1Xおよび3Xの間のマルチプレクサ・スイッチ378および
388が、それぞれ、図19においてどのように動作するのかを定める。MUX_X制御
信号は、第1の副機能ユニット1Xおよびパッド394の間、そして、第3の副機能ユニ
ット3Xおよびパッド410の間の、マルチプレクサ・スイッチ390およびデュアルス
イッチ392が、それぞれ、図20および図22においてどのように動作するのかを定め
る。
【0094】
ここで図27を参照すると、MUX_STとMUX_CRの制御信号は、SKIP_*
およびPORT_SLICEの値を比較することにより決定される。例えば、SKIP_
*か、PORT_SLICEよりも小さい場合、第1の副機能ユニット1Xおよびパッド
394の間のスイッチング・デバイス390および392は、それぞれ、第1の副機能ユ
ニット1Xから左側に隣接する物理ポートスライス397へ、信号のルートを定める。同
様に、第3の副機能ユニット3Xおよびパッド410の間のスイッチング・デバイス40
8は、それぞれ、第3の副機能ユニット3Xから左側に隣接する物理ポートスライス39
7へ、信号のルートを定める。反対方向へ伝達する信号に対しては、シフトの方向は逆と
なる。また、SKIP_*が、PORT_SLICEよりも大きい場合、信号の進路は変
更されない。
【0095】
ここで図28を参照すると、NE_SWおよびNW_SEの制御信号の値は、SKIP
_TOPの値とSKIP_BOTの値とを、PORT_SLICEの値と比較することに
より決定される。図28の表は、第1および第2の副機能ユニット1Xおよび2Xの間、
そして、第2および第3の副機能ユニット2Xおよび3Xの間にそれぞれ配置された下方
の信号フローを有するマルチプレクサ・スイッチ378の為の制御信号を決定する。マル
チプレクサ・スイッチ378は、図19に示すように、第1および第2の副機能ユニット
1Xおよび2Xの間、そして、第1および第3の副機能ユニット1Xおよび3Xの間の信
号のルートを、それぞれ定める。例えばNE_SEがゼロに等しく、NW_SEが1に等
しい場合、左側に隣接した物理ポートスライス382における副機能ユニット1Xからの
信号は、現在の物理ポートスライス382における副機能ユニット2Xへと、ルートが定
められる。
【0096】
ここで図29を参照すると、SE_NWおよびSW_NEの制御信号の値は、SKIP
_TOPの値とSKIP_BOTの値とを、PORT_SLICEの値と比較することに
よって決定される。図29の表は、第1および第2の副機能ユニット1Xおよび2Xの間
、そして、第2および第3の副機能ユニット2Xおよび3Xの間にそれぞれ配置された上
方の信号フローを有するマルチプレクサ・スイッチ380の為の制御信号を決定する。マ
ルチプレクサ・スイッチ380は、図19に示すように、第2および第1の副機能ユニッ
ト2Xおよび1Xの間、そして、第3および第1の副機能ユニット3Xおよび1Xの間の
信号のルートを、それぞれ定める。例えば、SE_NWが1に等しく、SW_NEがゼロ
に等しい場合、右側に隣接した物理ポートスライス382における副機能ユニット2Xか
らの信号は、現在の物理ポートスライス382における副機能ユニット1Xへと、ルート
が定められる。
【0097】
ここで図30を参照すると、典型的なシフトレジスタの実施例が示される。各物理ポー
トスライスは、シフトレジスタ458およびマルチプレクサ・スイッチ460を含む。全
てのマルチプレクサ・スイッチ460における第1の入力は、TDI信号を受信する。全
てのマルチプレクサ・スイッチ460における第2の入力は、その前のシフトレジスタ4
58からの出力を受け取る。ダイレクトモードにおいて、全てのシフトレジスタ458は
、TDI信号によって一斉にロードされる。12のトリミングビットと、1の制御ビット
とを有するシフトレジスタ458を構成するためには、13ビットが必要とされる。しか
しながら、典型的な実施形態では、シフトレジスタ458は、15ビットのレジスタであ
る。従って、各シフトレジスタ458における上位の2ビットは、ダイレクトモードの最
中には使用されない。
【0098】
ここで、本発明が教示する基板は、様々な形態で実装される事が出来ることは、当業者
であれば、先の記載から明らかである。従って、本発明は特定の実施例に関連して述べら
れたが、図面、明細書、および特許請求の範囲を研究することにより、その他の改良が行
われることは、当業者にとっては明らかであるので、本発明の本当の範囲は、そのような
実施例に限定されるべきではない。
【図面の簡単な説明】
【0099】
【図1】従来技術における、副機能ユニットを有する多数の機能ユニットを備えた半導体の機能ブロック図である。
【図2】従来技術における、ギガビットの物理レイヤ・デバイスの為の典型的な機能ユニットの機能ブロック図である。
【図3(a)】スイッチング・デバイスへ命令を行い、試験・欠陥確認回路を追加的に有する、オンチップのコントローラの機能ブロック図を示す。
【図3(b)】スイッチング・デバイスへ命令を行い、試験・欠陥確認回路を追加的に有する、オンチップのコントローラの機能ブロック図を示す。
【図4】1つの動作不能の機能ユニットを置換するスペア機能ユニットを備えた、本発明に係る第1の典型的な自己修正可能な半導体の機能ブロック図である。
【図5】1以上の動作不能の副機能ユニットを置換するスペア機能ユニットを備えた、本発明に係る第2の典型的な自己修正可能な半導体の機能ブロック図である。
【図6】1端にスペア機能ユニットを備えた、本発明に係る第3の典型的な自己修正可能な半導体の機能ブロック図である。
【図7】部分的なスペア機能ユニットを備えた、本発明に係る第4の典型的な自己修正可能な半導体の機能ブロック図である。
【図8】2つの部分的なスペア機能ユニットが中央に配置された、本発明に係る第5の典型的な自己修正可能な半導体の機能ブロック図である。
【図9】2つの部分的なスペア機能ユニットが1端に配置された、本発明に係る第6の典型的な自己修正可能な半導体の機能ブロック図である。
【図10】部分的なスペア機能ユニットと多重化されたスイッチング・デバイスとを備えた、本発明に係る第7の典型的な自己修正可能な半導体の機能ブロック図である。
【図11】複数の副機能ユニットと、2つの部分的なスペア機能ユニットと、多重化されたスイッチング・デバイスとを備えた、本発明に係る第8の典型的な自己修正可能な半導体の機能ブロック図である。
【図12】動作不能な副機能ユニットを、単一のスペア機能ユニットにおける副機能ユニットと置き換える為のステップを示すフローチャートである。
【図13】加算ノードスイッチの一例を示す図である。
【図14】従来技術において、通信を行う第1および第2の副機能ユニットと、通信を行う第1および第3の副機能ユニットとを備えた半導体の機能ブロック図である。
【図15】1つ以上の動作不能な副機能ユニットを置換するためのスペア機能ユニットを備えた、本発明に係る第1の典型的な8ポートの自己修正可能な半導体の機能ブロック図である。
【図16】1つ以上の動作不能な副機能ユニットを置換するためのスペア機能ユニットを備えた、本発明に係る第2の典型的な8ポートの自己修正可能な半導体の機能ブロック図である。
【図17】第1、第2、および第3の副機能ユニットを有する機能ユニットと、スイッチング・デバイスと、入力パッドおよび出力パッドと、副機能ユニット間に設定された信号パスとを備えた、本発明に係る半導体を示す。
【図18】スペア機能ユニットと、副機能ユニット間のスイッチング・デバイスと、入力パッドと、出力パッドとを備えた、本発明に係る典型的な、自己修正可能な3ポート半導体の機能ブロック図である。
【図19】第1および第2の副機能ユニット間に多重化されたスイッチング・デバイスを備えた自己修正可能な半導体における3つの機能ユニットの機能ブロック図である。
【図20】マルチプレクサと、第1の副機能ユニットおよび入力パッドの間にデュアルスイッチを有する自己修正可能な半導体における、3つの機能ユニットの機能ブロック図である。
【図21】それぞれの第1の副機能ユニットと入力パッドとの間のスイッチング・デバイス、および、それぞれの第3の副機能ユニットと出力パッドとの間のスイッチング・デバイスに対する制御信号の組み合わせを示す表である。
【図22】それぞれの第3の副機能ユニットと出力パッドの間の素子を切り替えるデュアルスイッチを備えた、自己修正可能な半導体における3つの機能ユニットの機能ブロック図である。
【図23(a)】動作不能な副機能ユニットと、トリミング回路とをそれぞれ配置した、システムの機能ブロック図である。
【図23(b)】動作不能な副機能ユニットと、トリミング回路とをそれぞれ配置した、システムの機能ブロック図である。
【図24】本発明に係る自己修正可能な半導体の為の、半導体の検査プロセスにおけるヒューズマッピングを示す表である。
【図25】機能ユニットにおける動作不能な副機能ユニットを識別する為のトリミング信号を示す表である。
【図26】自己修正可能な半導体におけるスイッチング・デバイスの為の制御信号を定める為の関数を示す表である。
【図27】副機能ユニットと、入力パッドおよび/又は出力パッドとの間の信号フローと、SKIP_*信号とPORT_SLICE信号とに基づくスイッチング・デバイス制御信号の値とを示す表である。
【図28】第1および第2の副機能ユニット、および第1および第3の副機能ユニットの間の下方への信号フローと、SKIP_TOP信号、SKIP_BOT信号、およびPORT_SLICE信号に基づくスイッチング・デバイス制御信号の値を示す表である。
【図29】第3および第1の副機能ユニット、および第2および第1の副機能ユニットの間の上方への信号フローと、SKIP_TOP信号、SKIP_BOT信号、およびPORT_SLICE信号に基づくスイッチング・デバイス制御信号の値を示す表である。
【図30】副機能ユニット間、および、副機能ユニットと入力パッドおよび/または出力パッド間の信号パスを確認する為に使用される機能ユニットの為のシフトレジスタの機能ブロック図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自己修正可能な半導体であって、
第1の機能を実行する為に、互いに協力する第1、第2、および第3の副機能ユニット
を有する第1の機能ユニットであって、前記第1の副機能ユニットは、前記第2の副機能
ユニット、および/又は前記第3の副機能ユニットの少なくとも1つと通信し、前記第2
の副機能ユニットは、前記第1の副機能ユニット、および/又は前記第3の副機能ユニッ
トの少なくとも1つと通信する、第1の機能ユニットと、
第1、第2、および第3の副機能ユニットを有する第1のスペア機能ユニットであって
、前記第1の機能ユニット、および前記第1のスペア機能ユニットのそれぞれにおける前
記第1、第2、および第3の副機能ユニットは、それぞれ機能的に交換可能である、第1
のスペア機能ユニットと、
前記第1の機能ユニット、および前記第1のスペア機能ユニットのそれぞれにおける前
記第1、第2、および第3の副機能ユニットとそれぞれ通信し、そして、前記第1の機能
ユニットにおける前記第1、第2、および第3の副機能ユニットの少なくとも1つが動作
不能である場合に、前記第1の機能ユニットにおける前記第1、第2、および第3の副機
能ユニットの少なくとも1つを、前記第1のスペア機能ユニットにおける前記第1、第2
、および第3の副機能ユニットの少なくとも1つに置き換える複数のスイッチング・デバ
イスと
を備える自己修正可能な半導体。
【請求項2】
前記自己修正可能な半導体における少なくとも1つの動作不能な副機能ユニットを識別
し、そして、前記少なくとも1つの動作不能な副機能ユニットを置き換える為に前記スイ
ッチング・デバイスの構成の為のコンフィグレーションデータを生成するコントローラを
更に備えた請求項1に記載の自己修正可能な半導体。
【請求項3】
前記コントローラは、前記自己修正可能な半導体の上に配置される請求項2に記載の自
己修正可能な半導体。
【請求項4】
前記コントローラは、前記自己修正可能な半導体から離れて配置されており、
前記スイッチング・デバイスの為の前記コンフィグレーションデータを記憶する為に、
前記自己修正可能な半導体の上に配置されたメモリを更に備える請求項2に記載の自己修
正可能な半導体。
【請求項5】
前記第1の機能ユニットおよび前記第1のスペア機能ユニットは、前記自己修正可能な
半導体の上の列および行のいずれかに置かれ、
前記第1の機能ユニット、および前記第1のスペア機能ユニットのそれぞれにおける前
記第1、第2、および第3の副機能ユニットは、列および行のその他の場所に置かれる請
求項1に記載の自己修正可能な半導体。
【請求項6】
第1、第2、および第3の副機能ユニットを有する第2の機能ユニットを更に備え、
前記第1の機能ユニットにおける前記第1、第2、および第3の副機能ユニットと、前
記第2の機能ユニットにおける前記第1、第2、および第3の副機能ユニットとは、それ
ぞれ、機能的に交換可能であり、前記第1のスペア機能ユニットは、前記第1および第2
の機能ユニットの間に配置されるか、或いは、前記第1および第2の機能ユニットのいず
れかに隣接して配置される請求項1に記載の自己修正可能な半導体。
【請求項7】
前記第1の機能ユニット、前記第2の機能ユニット、および前記第1のスペア機能ユニ
ットは、前記自己修正可能な半導体の上の列および行のいずれかに置かれ、
前記第1の機能ユニット、前記第2の機能ユニット、および前記第1のスペア機能ユニ
ットのそれぞれにおける、前記第1、第2、および第3の副機能ユニットは、列および行
のその他の場所に置かれる請求項6に記載の自己修正可能な半導体。
【請求項8】
前記スイッチング・デバイスの少なくとも1つは、y個の入力を受信して、そして、前
記y個の入力のうちの1つを選択的に出力するマルチプレクサを有する請求項1に記載の
自己修正可能な半導体。
【請求項9】
前記マルチプレクサは、機能的に交換可能な前記第1、第2、および第3の副機能ユニ
ットからの出力信号を受信する請求項8に記載の自己修正可能な半導体。
【請求項10】
前記スイッチング・デバイスの少なくとも1つは、入力を受信し、そして、第1および
第2の制御信号に基づいて選択的に前記入力を出力する第1および第2のスイッチを有す
る請求項1に記載の自己修正可能な半導体。
【請求項11】
前記入力は、前記自己修正可能な半導体における副機能ユニットおよびパッドのいずれ
かの出力信号である、請求項10に記載の自己修正可能な半導体。
【請求項12】
前記スイッチング・デバイスは、アナログスイッチング・デバイスおよびデジタルスイ
ッチング・デバイスの少なくとも1つを有する請求項1に記載の自己修正可能な半導体。
【請求項13】
前記アナログスイッチング・デバイスは、電流ベースである請求項12に記載の自己修
正可能な半導体。
【請求項14】
前記第1の機能ユニット、および前記第1のスペア機能ユニットの少なくとも1つにお
ける、前記第1および第3の副機能ユニット間で通信される信号は、前記第1の機能ユニ
ット、および/又は前記第1のスペア機能ユニットの少なくとも1つにおける、前記第2
の副機能ユニットを通って、ルートが決定される、請求項1に記載の自己修正可能な半導
体。
【請求項15】
1以上の追加のスペア機能ユニットを更に備える請求項1に記載の自己修正可能な半導
体。
【請求項16】
機能を実行する1以上のM個の機能ユニットと、前記機能を実行して、そして前記M個
の機能ユニットと交換可能な1以上のN個のスペア機能ユニットと、前記M個の機能ユニ
ット、および前記N個のスペア機能ユニットと通信し、そして前記M個の機能ユニットの
1つが動作不能である場合に、前記M個の機能ユニットの前記1つを、前記N個のスペア
機能ユニットの1つに選択的に置き換えるスイッチング・デバイスとを有する自己修正可
能な半導体と、
自動試験装置(ATE)と、
少なくとも1つの動作不能な機能ユニットの配置を選択的に記憶する複数のヒューズを
有した、前記自己修正可能な半導体に関連するヒューズ回路と、
前記ATEと前記ヒューズ回路との間でインターフェイスとして働く、前記自己修正可
能な半導体に関連するトリミング回路と
を備えたシステム。
【請求項17】
前記トリミング回路は、通常モードと試験モードとを有する請求項16に記載のシステ
ム。
【請求項18】
前記試験モードの最中に、前記機能ユニットを選択し、そして試験を行う為に、前記ト
リミング回路は、前記ATEを前記ヒューズ回路よりも優先させる請求項17に記載のシ
ステム。
【請求項19】
前記スイッチング・デバイスは、前記通常モードの最中に、前記少なくとも1つの動作
不能な機能ユニットの前記配置に基づいて、選択的に構成される請求項18に記載のシス
テム。
【請求項20】
自己修正可能な半導体であって、
第1、第2、および第3の副機能ユニットを有し、それぞれが同じ機能を実行する1以
上のM個の機能ユニットであって、それぞれに対応した前記第1、第2、および第3の副
機能ユニットにおいて対応するそれぞれは、同じ機能を実行し、前記第1の副機能ユニッ
トにおいて対応するいずれかは、前記第2および/又は前記第3の副機能ユニットにおけ
る対応するいずれかの少なくとも1つと通信し、前記第2の副機能ユニットにおいて対応
するいずれかは、前記第1および/又は前記第3の副機能ユニットにおける対応するいず
れかの少なくとも1つと通信するM個以上の機能ユニットと、
前記M個の機能ユニットにおいて対応する副機能ユニットと、機能的に交換可能な、
1以上のX個の副機能ユニットを有する第1のスペア機能ユニットと、
前記M個の機能ユニットにおける前記第1、第2、および第3の副機能ユニットの少な
くとも1つが動作不能である場合に、前記M個の機能ユニットにおける前記第1、第2、
および第3の副機能ユニットの少なくとも1つを、前記X個の副機能ユニットの少なくと
も1つと置き換える、複数のスイッチング・デバイスと
を備える自己修正可能な半導体。

【図1】
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【図2】
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【図3(a)】
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【図3(b)】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23(a)】
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【図23(b)】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【公開番号】特開2012−119713(P2012−119713A)
【公開日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−19133(P2012−19133)
【出願日】平成24年1月31日(2012.1.31)
【分割の表示】特願2004−264756(P2004−264756)の分割
【原出願日】平成16年9月10日(2004.9.10)
【出願人】(502188642)マーベル ワールド トレード リミテッド (302)
【Fターム(参考)】