説明

車両用情報提示装置、情報提示方法および情報提示システム

【課題】利用者が自らトピックを峻別することの手間を軽減し、利用者が情報を容易に把握することで、利用者にとって価値ある情報提示を行う。
【解決手段】自車両の現在位置を車両位置情報として出力する。出力された車両位置情報を、個々のトピックの位置を示すトピック位置情報を格納するサーバ10に送信して、車両位置情報を基準とした検索エリアに含まれるトピックの検索をサーバ10に依頼する。提示対象トピックと、非提示対象トピックとを選別する選別基準に基づいて、サーバ10より取得したトピックの検索結果の中から、提示対象トピックを選択する。車両位置情報に対応する地図情報とともに、選択された提示対象トピックをトピック位置情報に対応させて提示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の利用者に情報を提示する車両用情報提供装置、情報提示方法および情報提示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、車両の利用者に対して情報を提示する情報提示装置が知られている。この類の車両用情報提示装置において、利用者に提示される情報としては、代表的に、自車両の位置や経路情報であるナビゲーション情報が挙げられる。また、利便性の向上といった観点から、自車両の周辺に存在する事象(イベント)をネットワークを介して外部装置から取得し、地図情報とともに周辺情報を提示する機能も知られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2003−288680号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、取得した個々の周辺情報には、情報としての価値にばらつきがあり、それらの一切を提示してしまうと、利用者が必要な情報を峻別するのに手間を要し、利用者にとって必ずしも満足のいく情報提示とはならない可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
かかる課題を解決するために、本発明は、ネットワークを介して情報の書込みまたは閲覧が可能な掲示板をトピック毎に管理するサーバと、ネットワークを介して情報伝達可能な車両用情報提示装置を提供する。この車両用情報提示装置は、自車両の現在位置を車両位置情報として出力し、出力された車両位置情報を、個々のトピックの位置を示すトピック位置情報を格納するサーバに送信して、車両位置情報を基準とした検索エリアに含まれるトピックの検索をサーバに依頼し、車両の利用者に対して提示する提示対象トピックと、利用者に対して提示しない非提示対象トピックとを選別する選別基準に基づいて、サーバより取得したトピックの検索結果の中から提示対象トピックを選択し、車両位置情報に対応する地図情報とともに、選択された提示対象トピックをトピック位置情報に対応させて提示する。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、車両の利用者に対して提示する提示対象トピックと、利用者に対して提示しない非提示対象トピックとを選別する選別基準に基づいて、サーバより取得したトピックの検索結果の中から提示対象トピックを選択しているので、検索エリアに含まれるトピックの一切を提示する手法と比較して、利用者が自らトピックを峻別することの手間を軽減することができる。また、トピックの選別を行うことで、利用者が情報を容易に把握することができるので、利用者にとって価値ある情報提示を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0007】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る情報提示システム1の全体構成図である。このシステムは、サーバ10と、情報提示装置20とを主体に構成されており、サーバ10および情報提示装置20が、相互に情報伝達可能なネットワーク環境が整備されていることを前提としている。ネットワークとしては、典型的にはインターネット等が挙げられるが、これに限定されるものではなく、各種の有線・無線ネットワークを適用することができる。
【0008】
サーバ10は、様々なトピックに関する情報を管理するサーバであり、個々のトピックは、ネットワークに接続したユーザによって情報の書込みおよび閲覧が可能となっている(また、ユーザによって新規のトピックを追加することもできる)。このようなシステムは、例えば、電子掲示板として周知である。サーバ10には、店舗、催物、建物、場所といったように、その対象とするトピック毎に、様々な掲示板が存在している。
【0009】
図2は、第1の実施形態に係るサーバ10を示すブロック構成図である。サーバ10は、これを機能的に捉えた場合、掲示板管理部(掲示板管理手段)11と、通信部12と、掲示板情報記憶部(掲示板情報記憶手段)13とで構成されている。サーバ10としては、CPU、ROM、RAM、I/Oインターフェースを主体に構成された一般的なコンピュータを用いることができる。
【0010】
掲示板管理部11は、各トピックを扱う掲示板への情報(例えば、コメント)の書込みを許可したり、情報の閲覧を許可したりする機能を担うとともに、後述するように、個々の掲示板の情報を管理する機能を担っている。
【0011】
通信部12は、例えばモデムといった周知の通信装置であり、情報提示装置20、或いは、PCや携帯電話といった電子情報機器(図示せず)との間で、ネットワークを介した情報伝達が可能である。
【0012】
掲示板情報記憶部13は、各掲示板に書込まれるコメントや掲示板が扱うトピックのタイトル等を掲示板データとして格納している。サーバ10に存在する掲示板のそれぞれには、異なる識別子(例えば、A〜Z)が割り当てられており、個々の掲示板の掲示板データは、この識別子と関連付けられて格納されている。
【0013】
このようなサーバ10において、ユーザによってあるトピックを扱う掲示板の閲覧が行われると、掲示板管理部11は、識別子をベースに掲示板情報記憶部13を検索し、閲覧要求がなされた掲示板に関連付けられた掲示板データを特定し、これをユーザに提示する。また、ユーザによってあるトピックを扱う掲示板への情報の書込みが行われると、掲示板管理部11は、識別子をベースに掲示板情報記憶部13を検索し、書込み要求がなされた掲示板に関連付けられた掲示板データに、その書込み内容を新規の情報として追加する。
【0014】
また、本実施形態では、このサーバ10が、以下に述べる機能をさらに備えている。掲示板情報記憶部13には、掲示板で扱われている個々のトピックの位置(所在地)を示すトピック位置情報がさらに格納されている。各トピック位置情報は、そのトピックを扱う掲示板の識別子と関連付けられて格納されている。
【0015】
トピック位置情報は、後述する情報提示装置20から送信される現在位置情報とのマッチングを図ることを前提として、例えば、緯度経度といったように、絶対的な位置を示す情報であることが好ましい。これらのトピック位置情報は、掲示板に情報を書込む際に、或いは、新規トピックを扱う掲示板を新設する際に、そのトピックの情報を有するユーザによって書込まれる。トピック位置情報の書込み手法としては、ユーザがトピックの位置(緯度経度)を直接的に入力して書込む形態が考えられる。ただし、ユーザの利便性を考慮して、トピックの名称、住所または電話番号等といった地点情報と、トピックの位置情報とを関連付けたデータベースを予め用意しておき、ユーザが地点情報を入力すると、これに対応した位置情報が書込まれるといった手法を用いてもよい。また、地図上のエリアと、位置情報とを関連付けておき、その地図をユーザに提示し、地図上の所定位置をユーザが指定すると、これに対応した位置情報が書込まれるような手法を用いてもよい。
【0016】
また、掲示板管理部11は、それぞれの掲示板について、レスポンス総数、書込み文字数、書込み時間間隔および最終書込みからの経過時間など、その掲示板が扱うトピックの話題性を示すトピック話題情報を管理している。ここで、レスポンス数は、掲示板に書込まれたコメントの数であり、書込み文字数は、書込まれたコメントの文字総数である。また、書込み時間間隔は、掲示板が設立されてから、コメントが順次書込まれるまでの時間を統計的に示したもので、例えば、各コメントの書込まれる間の時間の平均値がこれに該当する。最終書込みからの経過時間は、最後に書込まれたコメントから現在までの経過時間である。各トピック話題情報は、そのトピックを扱う掲示板の識別子と関連付けられて、掲示板情報記憶部13に格納されている。
【0017】
図3は、第1の実施形態に係る情報提示装置20のブロック構成図である。情報提示装置20は、車両に搭載されて、乗員に対して情報を提供する車両用情報提示装置である。本実施形態では、情報提示装置20が、ナビゲーション情報を提供するナビゲーション装置として具体化されており、この情報提示装置20は、ナビゲーション情報とともに、車両の現在位置周辺に存在するトピック(このトピックは、サーバ10の掲示板で扱われるトピックと対応する)を周辺情報として乗員に提示する。情報提示装置20は、これを機能的に捕らえた場合、情報提示部(情報提示手段)21と、地図データ22と、現在位置出力部(現在位置出力手段)23と、周辺情報検索部(周辺情報検索手段)24と、通信部(情報取得手段)25と、提示情報選択部(提示情報選択手段)26と、掲示板情報記憶部27と、入力部28とで構成されている。
【0018】
情報提示部21は、各種の情報を乗員に対して提示する機能を担っており、例えば、液晶ディスプレイ等の表示装置である。地図データ22は、ナビゲーション用の地図情報が位置情報とともに関連付けられたデータベースであり、情報提示装置20と一体化されたハードディスク装置に格納されている。地図情報には、道路上の特定地点を表すノードと、特定地点間の接続を表す道路リンクとが含まれている。なお、地図データ22は、DVD、CD−ROM等に記録媒体に格納されて、この情報提示装置20によって読み取り可能な状態であってもよい。
【0019】
現在位置出力部23は、車輪速センサ、地磁気センサ、ジャイロといった各種センサ(図示せず)やGPS受信器(図示せず)から出力される情報に基づいて、車両の現在位置を検出し、この検出された現在位置を車両位置情報として出力する。なお、現在位置を検出する手法としては、GPSを用いた手法に限らず、複数の基地局から発信される電波を同時に受信し、電波の到達時間から割り出した基地局までの距離に基づいて現在位置を三角測量により検出するといった手法でもよい。
【0020】
周辺情報検索部24は、現在位置出力部23より出力された車両位置情報をサーバ10に送信して、この車両位置情報を基準とした検索エリアに含まれるトピックの検索をサーバ10に依頼する。
【0021】
通信部25は、電話回線、無線LAN等の通信機能を利用し、サーバ10とネットワークを介して情報伝達が可能である。この通信部25は、本実施形態において、トピックの検索結果をサーバ10より取得する情報取得手段としての機能を担っている。
【0022】
提示情報選択部26は、後述するように、通信部25によって取得された検索エリア内のトピックの中から、乗員に対して提示する提示対象トピックと、乗員に対して提示しない非提示対象トピックとを選別する。本実施形態において、提示情報選択部26は、提示対象トピックと非提示対象トピックとを選別する選別基準として、トピックの話題性を用いており、話題性が高いトピックを提示対象トピックとして選択する。また、提示情報選択部26は、現在位置出力部23から出力された車両位置情報に基づいて地図データ22を検索し、車両の現在位置と位置的に対応する地図情報を読み込む。そして、提示情報選択部26は、読み込まれた地図情報とともに、選別された提示対象トピックをトピック位置情報に対応させて、すなわち、トピックの実在する位置と対応させて提示させるように、情報提示部21を制御する。情報提示部21は、地図情報上に提示対象トピックを提示する際には、トピックを表すアイコンを用いたアイコン表示にてこれを行う。この場合、提示情報選択部26は、提示対象トピックの性質(本実施形態では、話題性)に応じて、アイコンの提示形態が変化するように、その提示形態を決定している。提示形態は、アイコンの形状、大きさ、点滅方法、色、明るさおよびコントラストの少なくとも一つ、或いは、これらの要件の複数を組み合わせから決定される。
【0023】
掲示板情報記憶部27は、それぞれの提示対象トピックについて、提示情報選択部26によって決定された提示形態の情報を掲示板情報として格納する。
【0024】
入力部28は、典型的に、利用者(乗員)によって操作可能なスイッチ類で構成されており、これにより、情報提示装置20の操作を行ったり、必要な情報を入力したりすることができる。本実施形態では、入力部28は、一例として、情報提示部21のディスプレイ上に表示された情報に従い、入力操作を行うことが可能なタッチパネル式の入力部である。この入力部28を操作することにより、利用者は情報提示装置20に対して周辺情報の取得を要求することができる。
【0025】
つぎに、本発明の第1の実施形態に係る情報提示システム1による情報提示手順について説明する。図4は、第1の実施形態に係る情報提示手順を示すフローチャートである。このフローチャートに示す手順は、ナビゲーション装置である情報提示装置20の電源投入によって開始される。この手順が開始されると、イニシャル処理として、掲示板情報記憶部27に格納されている内容がクリアされる。まず、ステップ10において、現在位置出力部23は、車両の現在位置を検出し、この検出された現在位置を車両位置情報として出力する。
【0026】
ステップ11において、周辺情報の取得を要求する周辺情報取得要求が利用者より入力されたか否かが判定される。このステップ11において否定判定された場合、すなわち、周辺情報取得要求がない場合には、ステップ12からステップ16までの手順をスキップして、後述するステップ17に進む。一方、ステップ11において肯定判定された場合、すなわち、周辺情報取得要求がある場合には、ステップ12に進む。
【0027】
ステップ12において、周辺情報検索部24は、サーバ10に対して周辺情報の取得指示を行う。具体的には、周辺情報検索部24は、車両位置情報をサーバ10に送信して、この車両位置情報を基準とした検索エリアに存在するトピックの検索をサーバ10に依頼する。
【0028】
サーバ10の通信部12が周辺情報の取得指示を情報提示装置20から受信すると、ステップ13において、掲示板管理部11は、各掲示板が扱うトピックの中から、検索エリア内に存在するトピックを検索する。具体的には、掲示板管理部11は、車両位置情報を基準に、所定の範囲(例えば、半径500m以内)を検索エリアとして設定する。掲示板管理部11は、トピック位置情報をベースに掲示板情報記憶部13を検索し、その検索エリアにトピック位置情報が含まれる掲示板を特定する。そして、掲示板管理部11は、特定された掲示板の識別子をベースに掲示板情報記憶部13を検索し、その掲示板によって扱われるトピック(代表的には、掲示板のタイトル)を特定する。また、掲示板管理部11は、特定された掲示板と関連付けられたトピック位置情報およびトピック話題情報を掲示板情報記憶部13から読み込む。
【0029】
ステップ14において、掲示板管理部11は、検索エリア内のトピックのそれぞれについて、トピック位置情報およびトピック話題情報を対応する掲示板の識別子によって関連付けた上で、これらを掲示板情報として情報提示装置20に送信する。
【0030】
情報提示装置20の通信部25がサーバ10から検索結果(掲示板情報)を取得すると、ステップ15において、提示情報選択部26は、提示情報選択処理を行う。この提示情報選択処理には、提示対象トピックの選択と、提示形態の決定とが含まれる。
【0031】
まず、提示対象トピックの選択処理を説明する。提示情報選択部26は、トピック話題情報に基づいて、サーバ10によって検索されたトピックの中から、話題性が高いトピックを選択する。人々の関心を集めるような話題性が高いトピックは、電子掲示板の中でもその関心度が高くなるため、そのトピック(掲示板)には、次に挙げるような傾向が当てはまる。まず、話題性の高いトピックは、様々な人によってコメントが書込まれるため、話題性の低いトピックと比較して、レスポンス総数が多い傾向がある。同様に、話題性の高いトピックは、話題性の低いトピックと比較して、書込み文字数が多い傾向がある。また、話題性の高いトピックは、様々な人によってコメントが書込まれるため、話題性の低いトピックと比較して、書込み時間間隔が短くなる傾向がある。同様に、話題性の高いトピックは、話題性の低いトピックと比較して最終書込み経過時間が短くなる傾向がある。そこで、提示情報選択部26は、これらの傾向を考慮して、話題性の高いトピック程高い評価を得られるような評価計算式を用意しておく。そして、提示情報選択部26は、検索された各トピックについて、トピック話題情報に基づいて、この評価計算式を用いてその評価値を算出する。提示情報選択部26は、算出された評価値を判定値と比較し、そのトピックの話題性が高いか否かを判定する。これにより、利用者に提示する話題性が高いトピック(提示対象トピック)と、利用者に提示しない話題性が低いトピック(非提示対象トピック)との選別が行われる。
【0032】
つぎに、提示形態の決定処理について説明する。提示情報選択部26は、提示対象トピックを示すアイコンの提示形態を決定する。本実施形態では、アイコンの提示形態は、トピックの話題性に応じて、或いは、現在の車両位置とトピックとの間の距離に応じて変化させられる。例えば、トピックの話題性に応じて提示形態を変化させる場合には、上述した評価値をベースに、その評価が高いもの程(すなわち、話題性の高いもの程)強調的に表示するといった如くである。また、例えば、現在の車両位置とトピックとの間の距離に応じて提示形態を変化させる場合には、その距離が小さいものほど強調的に表示するといった如くである。提示形態の規則は、予め利用者によって設定されておくことが好ましく、提示情報選択部26は、この規則に則って、アイコンの形状、大きさ、点滅方法、色、明るさ、コントラストなど、表示制御する上で必要なパラメータを設定する。提示対象トピックについて決定された提示形態は、トピック位置情報と関連付けられて、掲示板情報として掲示板情報記憶部27に格納される(ステップ16)。
【0033】
ステップ17において、提示情報選択部26は、掲示板情報記憶部27に格納されている掲示板情報を読み込む。ステップ18において、提示情報選択部26は、現在位置情報に基づいて、車両の現在位置と位置的に対応する地図情報を地図データ22から読み込む。そして、ステップ19において、提示情報選択部26は、必要な情報提示を行う。これにより、情報提示部21は、車両位置情報に対応する地図情報とともに、提示情報選択部26によって選択された提示対象トピックをトピック位置情報に対応させて提示する。この際、提示情報選択部26は、掲示板情報を参照し、先に決定された提示形態に則って、提示対象トピックを示すアイコンが表示されるように、情報提示部21を制御している。
【0034】
図5は、情報提示部21に表示されるナビゲーション情報および周辺情報を説明する説明図である。同図(a)には、3次元表示の表示例が示されている。この例では、提示対象トピックは、そのトピック位置情報を中心とする同心円からなるアイコンで表示されており、このアイコンは自車両の現在位置からの距離が近いほど、その半径が大きくなるような提示形態となっている。また、同図(b)には、2次元表示の表示例が示されている。この例でも、提示対象トピックは、そのトピック位置情報を中心とした同心円からなるアイコンで表示されており、このアイコンは、話題性の高いものほど、その半径が大きくなるような提示形態となっている。また、同図(a)(b)に示すように、個々の提示対象トピックに該当するアイコンには、例えば、掲示板のタイトルなどのように、そのトピックを識別するためのラベルも表示されている。
【0035】
このように、本実施形態によれば、情報提示装置20は、サーバ10からの検索結果として、検索エリアに含まれるトピックとともに、トピックの話題性を示すトピック話題情報を取得する。提示情報選択部26は、トピックの話題性を選別基準に用いており、取得したトピック話題情報に基づいて、検索エリアに含まれるトピックの中から話題性の高いトピックを提示対象トピックとして選択する。これにより、検索エリアに含まれるトピックの中でも、話題性の高いトピックが利用者に対して選択的に提示されることとなる。トピックの選別を情報提示装置20が行うことで、検索エリアに含まれるトピックの一切を提示する手法と比較して、利用者が自らトピックを峻別することの手間を軽減することができる。また、話題性といった観点からトピックの選別を行うことで、利用者が話題性の高い情報を容易に把握することができるので、利用者にとって価値ある情報提示を行うことができる。
【0036】
また、本実施形態によれば、トピック話題情報は、掲示板のレスポンス総数、書込み文字数、書込み時間間隔および最終書込み時間からの経過時間のうちの少なくとも一つを含んでいることが好ましい。これにより、提示情報選択部26は、統計的に話題性を評価することができる。
【0037】
さらに、本実施形態によれば、提示情報選択部26は、トピックの話題性に応じて提示形態を決定している。そのため、利用者は提示されたトピックの提示形態に応じてその話題性を容易に峻別することができる。これにより、さらに、利用者にとって価値ある情報提示を行うことができる。
【0038】
なお、インターネット上の掲示板に書込まれた情報は、多くの場合、その情報に対する信頼性は不明である。これは、不特定多数のユーザが情報を書込むことに起因する。そのため、掲示板の管理者は、信頼性の高い情報を提供するユーザや、積極的に情報を提供するユーザにポイントを付与し、ポイントに応じた得点を付与したり、情報提供者の信頼性をランク付けするなどの工夫を凝らしている。
【0039】
そこで、掲示板に情報を書込むユーザ(書込者)の信頼性を、トピックを扱う掲示板の情報の信頼性とし、この情報の信頼性を選別基準に用いて提示対象トピックと非提示対象トピックとの選別を行ってもよい。この場合、サーバ10は、掲示板に情報を書込む書込者の信頼性をサーバ10側で評価した評価値(例えば、ポイントやランク付け)をトピック信頼情報として、各トピックを扱う掲示板に関連付けて格納しておく。そして、情報提示装置20は、サーバ10からの検索結果として、検索エリアに含まれるトピックとともに、トピック信頼情報を取得する。
【0040】
この場合、図4に示すステップ15において、提示情報選択部26は、情報を書込んだ書込者の信頼性を選別基準として用いており、取得したトピック信頼情報に基づいて、サーバ10によって検索されたトピックの中から、信頼性が高い書込者によって書込まれた情報を有するトピックを提示対象トピックとして選択する。これにより、検索エリアに含まれるトピックの中でも、信頼性の高い書込者によって書込まれた情報を有するトピックが利用者に対して選択的に提示されることとなる。トピックの選別を情報提示装置20が行うことで、検索エリアに含まれるトピックの一切を提示する手法と比較して、利用者が自らトピックを峻別することの手間を軽減することができる。また、掲示板に情報を書込む書込者の信頼性、すなわち、トピックを扱う掲示板の情報の信頼性といった観点からトピックの選別を行うことで、利用者が信頼性の高い情報を容易に把握することができるので、利用者にとって価値ある情報提示を行うことができる。
【0041】
また、このようなケースでは、図4に示すステップ15において、提示情報選択部26は、提示対象トピックに情報を書込んだ書込者の信頼性に応じて提示形態が変化するように、その提示形態を決定してもよい。例えば、信頼性の高い書込者と関連付けられているトピック程強調するといった如くである。これにより、提示されたトピックの提示形態に応じて、そのトピックに書込んだ書込者の信頼性を判断することができるので、トピックの情報の信頼性を容易に峻別することができる。その結果、さらに、利用者にとって価値ある情報提示を行うことができる。
【0042】
なお、本実施形態は、話題性を評価するための評価値を、トピック話題情報に基づいて、提示情報選択部26が演算しているが、本発明は、これに限定されない。例えば、サーバ10が、掲示板のレスポンス総数、書込み文字数、書込み時間間隔および最終書込み時間からの経過時間の少なくとも一つに基づいて評価値を演算し、これをトピック話題情報として管理していてもよい。すなわち、提示情報選択部26は、何らかの情報に基づいて、検索エリア内のトピックの中から提示対象トピックを選別すれば足りる。また、本実施形態では、トピックを検索する検索エリアを、情報提示装置20から送信される現在位置情報に基づいて、サーバ10が設定している。しかしながら、この検索エリアは、情報提示装置20が現在位置情報を基準に設定し、サーバ10はこの設定された検索エリアの中でトピックを検索してもよい。
【0043】
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態に係る情報提示システム1について説明する。図6は、第2の実施形態に係る情報提示システム1の全体構成図である。この第2の実施形態に係る情報提示システム1が第1の実施形態のそれと変化する点は、情報提示装置20を利用する利用者の関心に応じてトピックを選択し、その提示形態を決定することにある。このシステム1は、第1の実施形態において説明したサーバ10および情報提示装置20に加え、さらに、PC40や携帯電話50といった電子情報機器をさらに有している。PC40や携帯電話50は、ネットワークを介して、サーバ10との間で情報伝達が可能である。なお、第1の実施形態と同一の構成については、説明を省略し、以下、変化点について説明する。
【0044】
図7は、第2の実施形態に係るサーバ10のブロック構成図である。同図に示すように、サーバ10は、第1の実施形態に示す構成の他に、ID管理部14、位置情報データベース15、閲覧履歴記憶部16および興味情報記憶部17を有している。
【0045】
ID管理部14は、後述するように、情報提示装置20がサーバ10にアクセスする際に送信するIDに基づいて、どの利用者によるアクセスかを特定する。ID管理部14は、利用者がPC40または携帯電話50から異なるIDを用いてサーバ10にアクセスした場合にも、その利用者がどの情報提示装置20を利用する利用者であるか識別するために、情報提示装置20のIDと、PC40または携帯電話50のIDとの対応関係を示すデータベースを備えている。そのため、PC40または携帯電話50を用いて異なるIDでアクセスしたとしても、その利用者がどの情報提示装置20を利用する利用者であるかを特定することができる。
【0046】
位置情報データベース15は、第1の実施形態に詳述したように、トピックの名称、住所または電話番号といった地点情報と、トピックの位置情報とが関連付けられたデータベースである。
【0047】
閲覧履歴記憶部16は、情報提示装置20を利用する利用者毎に、掲示板の閲覧等のアクセス履歴を格納している。各利用者のアクセス履歴は、利用者に割り当てられたIDと関連付けて格納されている。図8は、閲覧履歴記憶部16を説明する説明図であり、(a)は、掲示板のアクセス数を示す説明図であり、(b)は、掲示板のジャンルのアクセス数を示す説明図である。例えば、掲示板内に異なるトピックを扱う掲示板が「A」から「Z」まで存在するとすれば、同図(a)に示すように、閲覧履歴記憶部16は、利用者がアクセスした掲示板の識別子と、その頻度(すなわち、アクセス数)とを記憶している。また、個々の掲示板A〜Zには、自己が扱うトピックの種類によって分類されたジャンル(例えば、ジャンル「A」〜「C」)が関連付けられており、閲覧履歴記憶部16は、同図(b)に示すように、利用者がアクセスした掲示板のジャンルの識別子と、その頻度(すなわち、アクセス数)とを記憶している。なお、掲示板のジャンルについては、掲示板を設立するとき、または、掲示板に情報を書込むときに、予め用意した分類A〜Cの中から選択させて、その掲示板のジャンルを予め特定しておくことが好ましい。
【0048】
興味情報記憶部17は、個々の利用者に関する興味情報を格納している。各利用者の興味情報は、利用者に割り当てられたIDと関連付けて格納されている。この興味情報は、閲覧履歴記憶部16に格納されているアクセス履歴を参照し、それらを統計処理したものであり、利用者のアクセス数が上位N個の掲示板、および、利用者のアクセス数が上位M個のジャンルの情報を含んでいる。換言すれば、この興味情報は、トピックに対する利用者の関心度を示す。
【0049】
図9は、第2の実施形態に係る情報提示装置20のブロック構成図である。同図に示すように、情報提示装置20は、第1の実施形態に示す構成の他に、ID出力部(ID出力手段)29をさらに有している。ID出力部29は、情報提示装置20がサーバ10にアクセスする際に、利用者の識別を行うためのIDをサーバ10に対して出力する。このIDは、情報提示装置20によるサーバ10へのアクセスを前提に、サーバ10の管理者から利用者へ配布されている。
【0050】
つぎに、本発明の第2の実施形態に係る情報提示システム1による情報提示手順について説明する。まず、情報提示システム1による情報提示手順の説明に先立ち、その前提として行われるサーバ側の処理について説明する。
【0051】
図10は、サーバ10による閲覧履歴の作成手順を示すフローチャートである。この処理は、情報提示装置20、或いは、この情報提示装置20の利用者が利用するPC40または携帯電話50によってサーバ10にアクセスされて実行される。
【0052】
まず、ステップ20において、ID管理部14は、利用者側から送信されたIDに基づいて、アクセスした利用者のIDを特定する。これにともない、利用者の電子掲示板へのアクセスが許可される。
【0053】
ステップ21において、掲示板管理部11は、利用者がアクセスした掲示板を閲覧履歴記憶部16に格納する。具体的には、図8に示すように、掲示板管理部11は、例えば、利用者が掲示板Cにアクセスした場合には、IDをベースに閲覧履歴記憶部16を検索し、該当するアクセス履歴を読み込む。そして、読み込んだアクセス履歴において、利用者がアクセスした掲示板Cのアクセス数を「1」増加させる。なお、現在のアクセスしている掲示板に対応しているデータがアクセス履歴に存在しない場合には、アクセス数「1」として、新たな掲示板の項目が追加される。また、掲示板管理部11は、利用者がアクセスした掲示板Cが分類されるジャンルのアクセス数を「1」だけ増加させる。同様に、現在アクセスしているジャンルに対応しているデータがアクセス履歴に存在しない場合には、アクセス数「1」として、新たなジャンルの項目が追加される。
【0054】
ステップ22において、掲示板管理部11は、利用者がアクセスする掲示板に変更があったか否かを判定する。このステップ22において肯定判定された場合、すなわち、利用者が現在の掲示板から別の掲示板へとアクセスした場合には、ステップ21に戻る。そして、掲示板管理部11は、上述した手順に従って、アクセス履歴を更新する。一方、ステップ22において否定判定された場合、すなわち、利用者が掲示板へのアクセスを変更していない場合には、ステップ23に進む。
【0055】
ステップ23において、掲示板管理部11は、利用者がアクセスを終了したか否かを判定する。このステップ23において否定判定された場合、すなわち、利用者がアクセスを終了していない場合には、ステップ22に戻り、掲示板管理部11は、利用者がアクセスする掲示板に変更があったか否かを再度判定する。一方、ステップ23において肯定判定された場合、すなわち、利用者がアクセスを終了した場合には、本処理を終了する。
【0056】
このような一連の手順に従い閲覧履歴が作成されると、掲示板管理部11は、興味情報記憶部17に格納されている利用者の興味情報を更新する。
【0057】
このような処理を踏まえた上で、以下、情報提示システム1による情報提示手順について説明する。図11は、第2の実施形態に係る情報提示手順を示すフローチャートである。このフローチャートに示す手順は、ナビゲーション装置である情報提示装置20の電源投入によって開始される。この手順が開始されると、イニシャル処理として、掲示板情報記憶部27に格納されている内容がクリアされる。まず、ステップ40において、現在位置出力部23は、車両の現在位置を検出し、この検出された現在位置を車両位置情報として出力する。
【0058】
ステップ41において、周辺情報の取得を要求する周辺情報取得要求が利用者より入力されたか否かが判定される。このステップ41において否定判定された場合、すなわち、周辺情報取得要求がない場合には、ステップ42からステップ48までの手順をスキップして、後述するステップ49に進む。一方、ステップ41において肯定判定された場合、すなわち、周辺情報取得要求がある場合には、ステップ42に進む。
【0059】
ステップ42において、ID出力部29は、サーバ10に対してIDの出力を行う。また、このステップ42では、図4に示すステップ12と同様に、周辺情報検索部24によって、サーバ10に対して周辺情報の取得指示が行われる。
【0060】
サーバ10の通信部12がIDおよび周辺情報の取得指示を受信すると、ステップ43において、ID管理部14は、情報提示装置20側から送信されたIDに基づいて、アクセスした利用者を特定する。そして、ステップ44において、掲示板管理部11は、このIDをベースに興味情報記憶部17を検索し、このIDと関連付けられた興味情報を特定する。
【0061】
ステップ45において、掲示板管理部11は、掲示板内の該当する情報を検索する。具体的には、掲示板管理部11は、車両位置情報を基準に、所定の範囲(例えば、半径500m以内)を検索エリアとして設定する。掲示板管理部11は、トピック位置情報をベースに掲示板情報記憶部13を検索し、その検索エリアにトピック位置情報が含まれる掲示板を特定する。そして、掲示板管理部11は、特定された掲示板の識別子をベースに掲示板情報記憶部13を検索し、その掲示板のトピック(例えば、掲示板のタイトル)を特定する。また、掲示板管理部11は、特定された掲示板と関連付けられたトピック位置情報を掲示板情報記憶部13から読み込む。
【0062】
ステップ46において、掲示板管理部11は、検索エリア内のトピックのそれぞれについて、トピック位置情報を対応する掲示板の識別子によって関連付けた上で、これらを掲示板情報として情報提示装置20に対して送信する。また、掲示板管理部11は、通信部12を介して、利用者の興味情報も掲示板情報として送信する。
【0063】
情報提示装置20の通信部25がサーバ10から検索結果(掲示板情報)を取得すると、ステップ47において、提示情報選択部26は、提示情報選択処理を行う。この提示情報選択処理には、提示対象トピックの選択と、提示形態の決定とが含まれる。
【0064】
まず、提示対象トピックの選択処理を説明する。本実施形態において、提示情報選択部26は、トピックに対する利用者の関心度を選別基準として用いており、取得した興味情報に基づいて、サーバ10によって検索されたトピックの中から、利用者の関心度が高いトピックを提示対象トピックとして選択する。利用者が関心度を持っているトピックは、事前にそのトピックを扱う掲示板にアクセスしている可能性が高いため、関心の高いトピックを扱う掲示板程アクセス数が多い傾向がある。上述したように、興味情報には利用者のアクセス頻度の高い掲示板またはその掲示板のジャンルが情報として含まれているため、提示情報選択部26は、検索エリア内にあるトピックの中から、興味情報に該当するトピックを選択する。これにより、利用者に提示する関心度の高いトピック(提示対象トピック)と、利用者に提示しない関心度の低いトピック(非提示対象トピック)との選別が行われる。
【0065】
つぎに、提示形態の決定処理について説明する。提示情報選択部26は、提示対象トピックを示すアイコンの提示形態を決定する。本実施形態では、アイコンの提示形態は、トピックに対する利用者の関心度に応じて変化させられる。そこで、提示情報選択部26は、興味情報を参照し、提示対象トピックを扱う掲示板またはそのジャンルのアクセス頻度に応じてその提示形態を決定する。例えば、アクセス頻度の多い掲示板またはジャンルが扱うトピック程、強調的に表示するといった如くである。具体的には、提示対象トピックを同心円よりなるアイコンで表示する場合には、アクセス数が20回以上の履歴となる掲示板またはジャンルに該当する提示対象トピックは、半径R1(R1>0)で表示し、アクセス数が5回以上19回以下の提示対象トピックは、半径R2(R2<R1)で表示し、アクセス数が0回以上4回以下の提示対象トピックは、半径R3(R3<R2)で表示する。そして、このような規則に則って、アイコンの形状、大きさ、点滅方法、色、明るさ、コントラストなど、表示制御する上で必要なパラメータが設定される。提示対象トピックについて決定された提示形態は、トピック位置情報と関連付けられて、掲示板情報として掲示板情報記憶部27に格納される。
【0066】
ステップ49において、提示情報選択部26は、掲示板情報記憶部27に格納されている掲示板情報を読み込む。また、ステップ50において、提示情報選択部26は、現在位置情報に基づいて、車両の現在位置と位置的に対応する地図情報を地図データ22から読み込む。そして、ステップ51において、提示情報選択部26は、必要な情報提示を行う。これにより、情報提示部21は、車両位置情報に対応する地図情報とともに、提示情報選択部26によって選択された提示対象トピックをトピック位置情報に対応させて提示する。この際、提示情報選択部26は、掲示板情報を参照し、先に決定された提示形態に則って、提示対象トピックを示すアイコンが表示されるように、情報提示部21を制御している。
【0067】
このように、本実施形態によれば、ID出力部29は、利用者のIDをサーバ10に対して出力している。このIDの出力により、利用者がサーバ10にアクセスした際には、そのIDから利用者を特定し、トピックに対するアクセス履歴が作成され、このアクセス履歴に基づいて、トピックに対する利用者の関心度を示す興味情報がサーバ10によって作成される。また、本実施形態では、情報提示装置20は、検索結果として、検索エリアに含まれるトピックとともに、興味情報を取得する。そして、提示情報選択部26は、トピックに対する利用者の関心度を選別基準に用いており、取得した興味情報に基づいて、検索エリアに含まれるトピックの中から、関心度が高いトピックを提示対象トピックとして選択する。これにより、検索エリアに含まれるトピックの中でも、利用者の関心度の高いトピックが利用者に対して選択的に提示されることとなる。トピックの選別を情報提示装置20が行うことで、検索エリアに含まれるトピックの一切を提示する手法と比較して、利用者が自らトピックを峻別することの手間を軽減することができる。また、利用者の関心度といった観点からトピックの選別を行うことで、利用者にとって関心のある情報を提示することができるので、利用者にとって価値ある情報提示を行うことができる。
【0068】
さらに、本実施形態によれば、選択された提示対象トピックを提示する場合、提示情報選択部26は、トピックに対する関心度に応じて提示形態を変化させている。そのため、トピックの提示形態に応じて、関心の度合いを容易に判断することができる。これにより、さらに、利用者にとって価値ある情報提示を行うことができる。
【0069】
なお、第2の実施形態において、情報提示装置20は、入力部28を用いて掲示板の閲覧や書込みを行うことができる(なお、PC40や携帯電話50についても同様である)。そのため、利用者は、情報として提示されたトピックに基づいて、その場所を訪れた場合には、そのトピックに関するコメントや評価を行うことができる。サーバ10によって予め規定された基準に従って評価(例えば、10点満点評価)した情報は、返信情報として、サーバ10に対して送信される。換言すれば、この返信情報は、掲示板の情報にアクセスした利用者が、この情報の信頼性を評価した上で返信した情報であり、このトピックを扱う掲示板の情報の信頼性を示すトピック信頼情報としても機能する。
【0070】
このケースでは、掲示板管理部11は、後述するように、情報提示装置20からあるトピックを扱う掲示板に対する返信情報を受信すると、その掲示板の識別子を返信情報と関連付けた上で、掲示板情報記憶部13に格納する。図12は、情報提示装置20による返信処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、情報提示装置20を操作する利用者によって、入力部28を介して返信情報が入力され、この返信情報の送信要求がなされて実行される。返信情報は、上述したように、あるトピックに関する評価を点数で行ったものであり、そのトピックを扱う掲示板の識別子と関連付けられている。
【0071】
まず、ステップ30において、ID出力部29は、サーバ10に対してIDを送信するとともに、入力部28から入力された返信情報がサーバ10に送信される。ステップ31において、ID管理部14は、情報提示装置20から送信されたIDに基づいて利用者を特定し、掲示板管理部11は、対応する掲示板の識別子に関連付けて、この返信情報を掲示板情報記憶部13に格納する。
【0072】
このようなケースでは、提示情報選択部26は、トピックの検索結果とともに、対応するトピックを扱う掲示板に関連付けられた返信情報を取得する。図11に示すステップ47において、提示情報選択部26は、返信情報を選別基準に用いており、取得した返信情報に基づいて、情報の信頼性が高い掲示板によって扱われるトピック(すなわち、返信情報の評価がよいトピック)を提示対象トピックとして選択する。これにより、検索エリアに含まれるトピックの中でも、情報としての信頼性の高いトピックが利用者に対して選択的に提示されることとなる。トピックの選別を情報提示装置20が行うことで、検索エリアに含まれるトピックの一切を提示する手法と比較して、利用者が自らトピックを峻別することの手間を軽減することができる。また、返信情報、すなわち、トピックを扱う掲示板の情報の信頼性といった観点からトピックの選別を行うことで、利用者が信頼性の高い情報を容易に把握することができるので、利用者にとって価値ある情報提示を行うことができる。
【0073】
また、図11に示すステップ47では、提示情報選択部26は、この返信情報をトピックを扱う掲示板の情報の信頼性として、この信頼性に基づいて提示形態が変化するように、提示形態を決定してもよい。返信情報には、トピックを評価した点数が記載されている。例えば、提示対象トピックを同心円よりなるアイコンで表示する場合には、返信情報に含まれる点数が5点以上の提示対象トピックは、半径R1(R1>0)で表示し、返信情報に含まれる点数が4点以下の提示対象トピックは、半径R2(R2<R1)で表示し、返信情報に含まれていない提示対象トピックは、半径R3(R3<R2)で表示するといった如くである。なお、複数の返信情報が存在する場合には、その平均値を用いる。
【0074】
このように、選択された提示対象トピックを提示する場合、提示情報選択部26は、提示対象トピックに関する情報の信頼性に応じて提示形態を変化させてもよい。そのため、提示されたトピックの提示形態に応じて、トピックに関する情報の信頼性を容易に峻別することができる。これにより、さらに、利用者にとって価値ある情報提示を行うことができる。
【0075】
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態に係る情報提示システム1について説明する。この第3の実施形態に係る情報提示システム1が第1に実施形態のそれと変化する点は、利用者の行動履歴に応じてトピックを選択し、その提示形態を決定することにある。なお、第1の実施形態と同一の構成については、説明を省略し、以下、変化点について説明する。
【0076】
図13は、第3の実施形態に係る情報提示装置20を示すブロック図である。同図に示すように、情報提示装置20は、第1の実施形態に示す構成の他に、自車両の行動履歴が格納される行動履歴記憶部(行動履歴記憶手段)30を有している。図14は、行動履歴記憶部30の詳細を説明するための説明図である。この行動履歴記憶部30には、同図(a)に示すように、自車両が走行した道路リンクと、その頻度との対応関係を示す道路リンクデータが格納されている。また、行動履歴記憶部30には、同図(b)に示すように、車両のエンジンを停止した停止位置(位置情報)と、その頻度との対応関係を示す停止位置データが格納されている。
【0077】
図15は、情報提示装置20による行動履歴の作成手順を示すフローチャートである。この処理は、ナビゲーション装置である情報提示装置20の電源が投入されることによって開始される。
【0078】
まず、ステップ60において、提示情報選択部26は、現在位置出力部23より車両の現在位置である現在位置情報を読み込む。そして、ステップ61において、提示情報選択部26は、道路リンクの頻度更新処理を行う。具体的には、提示情報選択部26は、読み込まれた現在位置情報と、地図データ22より読み出された地図情報とに基づいて、現在の道路リンクを特定する。そして、提示情報選択部26は、特定された道路リンクをベースに行動履歴記憶部30を検索し、現在の道路リンクに関連付けられた頻度を更新する。なお、現在の道路リンクに対応しているデータが存在しない場合には、道路リンクデータには、頻度「1」として、新たな道路リンクの項目が追加される。
【0079】
そして、ステップ62において、提示情報選択部26は、エンジンが停止されたか否かを判定する。このステップ62において否定判定された場合、すなわち、エンジンが停止されていない場合には、ステップ60に戻る。そして、ステップ60において、再度、現在位置情報を読み込む。ステップ61において、現在の道路リンクを特定すると、この道路リンクが従前の処理において特定された道路リンクと対応しているか否かを判定する。対応した道路リンクである場合には、ステップ62に進む。一方、道路リンクが対応していない場合には、現在特定されている道路リンクをベースに行動履歴記憶部30を検索し、現在の道路リンクに関連付けられた頻度を更新し、ステップ62に進む。
【0080】
これに対してステップ62において否定判定された場合には、ステップ63に進む。そして、ステップ63において、提示情報選択部26は、現在位置情報をベースに行動履歴記憶部30を検索し、現在の停止位置に関連付けられた頻度を更新する。なお、現在位置情報に対応しているデータが存在しない場合、停止位置データには、頻度「1」として、新たな停止位置の項目が追加される。
【0081】
つぎに、本発明の第3の実施形態に係る情報提示システム1による情報提示手順について説明する。第3の実施形態に係る情報提示手順は、基本的に、第1の実施形態におけるそれと同じであるため、再び、図4を参照し、以下、変化点を説明する。
【0082】
ステップ10からステップ14までの手順が実行され、情報提示装置20の通信部25がサーバ10から検索結果を受信すると、ステップ15において、提示情報選択部26は、提示情報選択処理を行う。この提示情報選択処理は、提示対象トピックの選択処理と、提示形態の決定処理とが行われる。
【0083】
まず、提示対象トピックの選択処理において、提示情報選択部26は、提示対象トピックと非提示対象トピックとを選別する選別基準として、自車両の行動頻度を用いており、自車両の行動頻度が少ないエリアに存在するトピック、すなわち、新規性の高いトピックを提示対象トピックとして選択する。利用者が頻繁に利用している道路上のトピックについては、既に、利用者がそのトピックを把握している可能性もあり、その情報としての新規性は低い傾向がある。そこで、提示情報選択部26は、現在位置情報を基準に地図データを読み込み、地図平面上を所定の長さ(例えば、50m程度)の格子状のブロック群に分割する。そして、提示情報選択部26は、各々ブロック群について、重み付けを行う。具体的には、提示情報選択部26は、行動履歴記憶部30に格納された道路リンクデータおよび停止位置データを参照し、対象となるブロック内での停止回数(頻度)、および、走行回数(頻度)の合計値を算出する。また、提示情報選択部26は、検索されたトピックを、そのトピックが含まれるブロックの合計値と関連付ける。そして、各々のトピックに関連付けられた合計値を判定値(例えば、100)と比較し、そのトピックが含まれるエリアでの行動頻度が高いか否かを判定する。これにより、検索されたトピックは、利用者に提示する行動頻度が少ないエリアのトピック(提示対象トピック)と、利用者に提示しない行動頻度が高いエリアのトピック(非提示対象トピック)との選別が行われる。換言すれば、利用者に提示すべき新規性の高いトピック(提示対象トピック)と、利用者に提示する必要性が少ない新規性の低いトピック(非提示対象トピック)との選択が行われることとなる。
【0084】
そして、提示形態の決定処理において、提示情報選択部26は、提示対象トピックを対象として、このトピックを示すアイコンの提示形態を決定する。本実施形態では、アイコンの提示形態は、そのトピックの新規性に応じて変化させられる。トピックの新規性に応じて表示形態を変化させる場合には、例えば、上述した合計値をベースに、そのトピックが含まれるブロックへの行動履歴が少ないもの程強調的に表示するといった如くである。具体的には、提示対象トピックを同心円よりなるアイコンで表示する場合には、合計値が50以上であるトピックについては、半径R1(R1>0)で表示し、合計値が0以上49以下であるトピックについは、半径R2(R2>R1)で表示する。そして、このような規則に則って、アイコンの形状、大きさ、点滅方法、色、明るさ、コントラストなど、表示制御する上で必要なパラメータが設定される。
【0085】
ステップ16からステップ19において、情報提示部21は、車両位置情報に対応する地図情報とともに、提示情報選択部26によって選択された提示対象トピックをトピック位置情報に対応させて提示する。この際、提示情報選択部26は、掲示板情報を参照し、先に決定された提示形態に則って、提示対象トピックを示すアイコンが表示されるように、情報提示部21を制御している。
【0086】
このように、本実施形態によれば、情報提示装置20の行動履歴記憶部30には、自車両の行動履歴が格納されている。そして、提示情報選択部26は、自車両の行動頻度を選別基準に用いて、行動履歴記憶手段から読み出された行動履歴に基づき、自車両の行動頻度が少ないエリアに存在するトピックを提示対象トピックとして選択する。これにより、検索エリアに含まれるトピックの中でも、自車両の行動頻度が少ないトピック、すなわち、新規性の高いトピックが利用者に対して選択的に提示されることなる。トピックの選別を情報提示装置20が行うことで、検索エリアに含まれるトピックの一切を提示する手法と比較して、利用者が自らトピックを峻別することの手間を軽減することができる。また、行動頻度といった観点からトピックの選別を行うことで、利用者にとって新規なトピックを容易に把握することができるので、利用者にとって価値ある情報提示を行うことができる。
【0087】
また、本実施形態において、選択された提示対象トピックを提示する場合、提示情報選択部26は、自車両の行動頻度に応じて提示形態を変化させている。そのため、提示されたトピックの提示形態に応じて、普段立ち寄らない新規なトピックを容易に峻別することができる。これにより、さらに、利用者にとって価値ある情報提示を行うことができる。
【0088】
なお、本実施形態では、停止位置と、道路リンクとを用いて行動履歴を作成したが、各々単独で用いて行動履歴を作成してもよい。また、行動履歴としては、停止位置に限定されず、エンジンの開始位置であってもよい。
【0089】
また、上述した第1から第3の実施形態は、それぞれ特徴に応じてこれらを個別の実施形態で説明したが、これらのいずれの手法を組み合わせてトピックの選択、その提示形態の決定を行ってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0090】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る情報提示システム1の全体構成図である。
【図2】第1の実施形態に係るサーバ10を示すブロック構成図である。
【図3】第1の実施形態に係る情報提示装置20のブロック構成図である。
【図4】第1の実施形態に係る情報提示手順を示すフローチャートである。
【図5】情報提示部21に表示されるナビゲーション情報および周辺情報を説明する説明図である。
【図6】第2の実施形態に係る情報提示システム1の全体構成図である。
【図7】第2の実施形態に係るサーバ10のブロック構成図である。
【図8】閲覧履歴記憶部16を説明する説明図である。
【図9】第2の実施形態に係る情報提示装置20のブロック構成図である。
【図10】サーバ10による閲覧履歴の作成手順を示すフローチャートである。
【図11】第2の実施形態に係る情報提示手順を示すフローチャートである。
【図12】情報提示装置20による返信処理の手順を示すフローチャートである。
【図13】第3の実施形態に係る情報提示装置20を示すブロック図である。
【図14】行動履歴記憶部30の詳細を説明するための説明図である。
【図15】情報提示装置20による行動履歴の作成手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0091】
1 情報提示システム
10 サーバ
11 掲示板管理部
12 通信部
13 掲示板情報記憶部
14 ID管理部
15 位置情報データベース
16 閲覧履歴記憶部
17 興味情報記憶部
20 情報提示装置
21 情報提示部
22 地図データ
23 現在位置出力部
24 周辺情報検索部
25 通信部
26 提示情報選択部
27 掲示板情報記憶部
28 入力部
29 ID出力部
30 行動履歴記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して情報の書込みまたは閲覧が可能な掲示板をトピック毎に管理するサーバと、前記ネットワークを介して情報伝達可能な車両用情報提示装置において、
自車両の現在位置を検出し、当該検出された現在位置を車両位置情報として出力する現在位置出力手段と、
前記現在位置出力手段より出力された車両位置情報を、個々のトピックの位置を示すトピック位置情報を格納する前記サーバに送信して、前記車両位置情報を基準とした検索エリアに含まれるトピックの検索を前記サーバに依頼する周辺情報検索手段と、
前記トピックの検索結果を前記サーバより取得する情報取得手段と、
車両の利用者に対して提示する提示対象トピックと、前記利用者に対して提示しない非提示対象トピックとを選別する選別基準に基づいて、前記情報取得手段によって取得されたトピックの検索結果の中から前記提示対象トピックを選択する提示情報選択手段と、
前記車両位置情報に対応する地図情報とともに、前記提示情報選択手段によって選択された提示対象トピックを前記トピック位置情報に対応させて提示する情報提示手段と
を有することを特徴とする車両用情報提示装置。
【請求項2】
前記情報取得手段は、前記検索結果として、前記検索エリアに含まれるトピックとともに、当該トピックの話題性を示すトピック話題情報を取得しており、
前記提示情報選択手段は、トピックの話題性を前記選別基準に用いており、前記取得したトピック話題情報に基づいて、話題性が高いトピックを前記提示対象トピックとして選択することを特徴とする請求項1に記載された車両用情報提示装置。
【請求項3】
前記トピック話題情報は、前記トピックを扱う掲示板のレスポンス総数、書込み文字数、書込み時間間隔および最終書込み時間からの経過時間のうちの少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項2に記載された車両用情報提示装置。
【請求項4】
前記提示情報選択手段は、トピックの話題性に応じて提示形態が変化するように、前記提示対象トピックの提示形態を決定することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載された車両用情報提示装置。
【請求項5】
前記情報取得手段は、前記検索結果として、前記検索エリアに含まれるトピックとともに、当該トピックを扱う掲示板の情報の信頼性を示すトピック信頼情報を取得しており、
前記提示情報選択手段は、トピックを扱う掲示板の情報の信頼性を前記選別基準に用いており、前記取得したトピック信頼情報に基づいて、情報の信頼性が高い掲示板によって扱われるトピックを前記提示対象トピックとして選択することを特徴とする請求項1に記載された車両用情報提示装置。
【請求項6】
前記トピック信頼情報は、掲示板に情報を書込む書込者の信頼性を前記サーバ側で評価した評価値であることを特徴とする請求項5に記載された車両用情報提示装置。
【請求項7】
前記トピック信頼情報は、掲示板の情報にアクセスした利用者が、当該情報の信頼性を評価した上で前記サーバに返信した返信情報であることを特徴とする請求項5に記載された車両用情報提示装置。
【請求項8】
前記提示情報選択手段は、トピックを扱う掲示板の情報の信頼性に応じて提示形態が変化するように、前記提示対象トピックの提示形態を決定することを特徴とる請求項5から7のいずれか一項に記載された車両用情報提示装置。
【請求項9】
前記利用者のIDを前記サーバに対して出力するID出力手段をさらに有し、
前記情報取得手段は、前記検索結果として、前記検索エリアに含まれるトピックとともに、IDによって特定される利用者の前記掲示板に対するアクセス履歴に基づいて作成される、前記トピックに対する利用者の関心度を示す興味情報を取得しており、
前記提示情報選択手段は、トピックに対する利用者の関心度を前記選別基準として用いており、前記取得した興味情報に基づいて、利用者の関心度が高いトピックを前記提示対象トピックとして選択することを特徴とする請求項1に記載された車両用情報提示装置。
【請求項10】
前記提示情報選択手段は、トピックに対する利用者の関心度に応じて提示形態が変化するように、前記提示対象トピックの提示形態を決定することを特徴とる請求項9に記載された車両用情報提示装置。
【請求項11】
自車両の行動履歴が格納される行動履歴記憶手段をさらに有しており、
前記提示情報選択手段は、自車両の行動頻度を前記選別基準として用いており、前記行動履歴記憶手段から読み出された行動履歴に基づいて、自車両の行動頻度が少ないエリアに存在するトピックを前記提示対象トピックとして選択することを特徴とする請求項1に記載された車両用情報提示装置。
【請求項12】
前記提示情報選択手段は、自車両の行動頻度に応じて提示形態が変化するように、前記提示対象トピックの提示形態を決定することを特徴とる請求項11に記載された車両用情報提示装置。
【請求項13】
前記情報提示手段は、アイコン表示により前記提示対象トピックを提示しており、
前記提示情報選択手段は、前記アイコンの形状、大きさ、点滅方法、色、明るさおよびコントラストのうちの少なくとも一つが変化するように、前記提示形態を決定することを特徴とする請求項1,4,8,10および12のうちのいずれか一項に記載された車両用情報提示装置。
【請求項14】
ネットワークを介して情報の書込みまたは閲覧が可能な掲示板をトピック毎に管理するサーバと、前記ネットワークを介して情報伝達可能な車両用情報提示装置によって実行される情報提示方法において、
自車両の現在位置を車両位置情報として出力し、当該出力された車両位置情報を、個々のトピックの位置を示すトピック位置情報を格納する前記サーバに送信して、前記車両位置情報を基準とした検索エリアに含まれるトピックの検索を前記サーバに依頼し、車両の利用者に対して提示する提示対象トピックと、前記利用者に対して提示しない非提示対象トピックとを選別する選別基準に基づいて、前記サーバより取得したトピックの検索結果の中から前記提示対象トピックを選択し、前記車両位置情報に対応する地図情報とともに、選択された提示対象トピックを前記トピック位置情報に対応させて提示することを特徴とする情報提示方法。
【請求項15】
情報提示システムにおいて、
ネットワークを介して情報の書込みまたは閲覧が可能な掲示板をトピック毎に管理するサーバと、
ネットワークを介して前記サーバと情報伝達可能な情報提示装置とを有し、
前記情報提示装置は、
自車両の現在位置を検出し、当該検出された現在位置を車両位置情報として出力する現在位置出力手段と、
前記現在位置出力手段より出力された車両位置情報を、個々のトピックの位置を示すトピック位置情報を格納する前記サーバに送信して、前記車両位置情報を基準とした検索エリアに含まれるトピックの検索を前記サーバに依頼する周辺情報検索手段と、
前記トピックの検索結果を前記サーバより取得する情報取得手段と、
前記車両の利用者に対して提示する提示対象トピックと、前記利用者に対して提示しない非提示対象トピックとを選別する選別基準に基づいて、前記情報取得手段によって取得された検索結果の中から前記提示対象トピックを選択する提示情報選択手段と、
前記車両位置情報に対応する地図情報とともに、前記提示情報選択手段によって選択された提示対象トピックを前記トピック位置情報に対応させて提示する情報提示手段とを有し、
前記サーバは、
個々の掲示板によって扱われるトピックの位置を示すトピック位置情報を格納する掲示板情報記憶手段と、
前記トピック位置情報に基づいて前記掲示板情報記憶手段を検索することにより、前記検索エリアに含まれるトピックを特定する掲示板管理手段とを有することを特徴とする情報提示システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2006−277386(P2006−277386A)
【公開日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−96120(P2005−96120)
【出願日】平成17年3月29日(2005.3.29)
【出願人】(000003997)日産自動車株式会社 (16,386)
【Fターム(参考)】