説明

遊技機

【課題】 遊技機に設けられる機構盤の重なり合う排出樋類を、一元化した排出樋にする機構盤構造の技術提供にある。
【解決手段】 機構盤37に設けられる球抜通路73を中央側に設けある排出球集合樋75へ排出できるようにし、玉抜きされた遊技球と、入賞検出済み遊技球と、アウト口79からの遊技球とを集合して球排出口49から、遊技機設置島内部へ排出できるようにすることにより、単重構成が可能になり、機構盤37の組み立て作業の単純化となり、コストダウンに貢献可能となった。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は遊技機に設けられる機構盤の簡略化技術に関す。
【背景技術】
【0002】
従来、パチンコ遊技をする遊技機は、遊技客が発射ハンドルの操作によって遊技球を遊技盤面上の任意位置に発射し、発射された遊技球が盤面上に設けられた入球口に入球することにより入賞が得られて賞品球として遊技球が払い出され、遊技客が遊技球を獲得できるようにしたものである。この遊技機は、入球した入球口の種類及び形態に応じて賞品球として所定の数の遊技球の払い出しを受けることができ、遊技球にいわゆるパチンコ玉を用いるパチンコ機やアレンジボール機がよく知られており、手軽な娯楽として広く普及している。
遊技盤の盤面上には、落下する遊技球をランダムに飛球方向や跳ね返り方向に変化を与える多数の遊技釘や風車等が設けられている。また、遊技球は真円からややずれた形状に製造され、さらに、遊技球の表面には通常、各遊技店の刻印が刻まれて凹凸がある。それゆえに、同じように発射したとしても、遊技球が全く同じ落下経路を辿ることはほとんどない。
【0003】
このため、獲得できる賞球数は運に大きく左右されるが、発射操作の技量によってもある程度、幅があるのも経験的な事実であり、弾球遊技の愛好者は技量と獲得賞球数の因果関係を確信している。したがって、遊技者は、運良く多数の賞球を獲得すれば、自己の技量によってツキを呼んだと思い、その満足感を得る。
この、運と技量とが微妙にせめぎあうところに遊技の魅力があるといっても過言ではない。
ところで、今日の遊技機に代表されるパチンコ遊技機やアレンジボール遊技機の背部に設けられる機構盤には、多くの電子装置が取り付けられ、さらに遊技球の排出に係わる部品が多数設けられ複雑な経路構成となっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述の機構盤の遊技球排出経路は、一般的に3重の経路からなっており、成形部品も多く組立にも多くの人材を要している。
このことを図7により、その詳細を説明する。
図7は、従来から使用している機構盤の正面(本遊技機からみれば背面となる)を示し、蓋となる部類を外した図である。
機構盤100は、ほぼ矩形状になって、その上部に球タンク101が設けられている。球タンク101から流出する遊技球が図示を省略した3条からなるタンクレール102を介してカーブレール103に接続され、このカーブレール103からは、2列の賞球補充樋104と1列の貸球補充樋105とに、それぞれ分岐しており、賞球補充樋104は賞球払出装置106に接続され、貸球補充樋105が貸球払出装置107とにそれぞれ接続されている。
【0005】
賞球払出装置106の下方には、賞球排出樋114が設けられ、賞球払出装置106が賞球排出樋114に接続されている。一方、貸球払出装置107の下方には、貸球排出樋115が設けられ、貸球払出装置107が貸球排出樋115に接続されている。賞球排出樋114と貸球排出樋115との下が賞球貸球合流部116で、この賞球貸球合流部116の下が払出排出口117となている。払出排出口117は、図を省略した上皿へ接続されている。
賞球払出装置106は、入賞の検出で直ちに賞球の払い出しの実行がなされ、貸球払出装置107は、遊技球の貸し出し要求が発せられれば、これも直ちに遊技球の貸し出し排出動作がなされる。それぞれから排出された遊技球は上皿へと導出される。
【0006】
機構盤100の中央下には、遊技盤に設けられる入賞口から入った遊技球を集める入賞球タンク119が設けられ、底部が右下へ傾斜している。
払出排出口117の下には、傾斜を有する溢球通路120が設けられ、この溢球通路120の下流部に下皿通路109が接続されている。溢球通路120の下段側に入賞処理球樋121が設けられ、入賞処理球樋121の入口は入賞球タンク119に接続されている。
入賞処理球樋121の下流部に合流通路樋118が接続され、この合流通路樋118の下流部に回収球排出口110が接続されている。
機構盤100には球抜レバー112が設けられ、2列の賞球補充樋104と1列の貸球補充樋105とに設けられる球抜弁111に連結されている。
球抜弁111の下方には球抜排出樋113が取り付けられ、合流通路樋118へ接続されている。
【0007】
図を省略した遊技盤の入賞口に入球する遊技球は入賞を検出し、その後入賞球タンク119から入賞球処理球樋121及び合流通路樋116を経て回収球排出口110から前述の遊技機設置島内部に排出される。
図を省略した遊技盤には、アウト口108(点線で図示する位置)が設けられ入賞し得なかった遊技球がこのアウト口108より点線で図示するアウト球排出通路122を経て回収球排出口110から、前述の遊技機設置島内部に排出される。入賞が多く生じて上皿に遊技球が一杯になっていると、遊技球が溢れることとなり、溢れる遊技球は溢球通路120に溢れ出し、下皿通路109を経て図を省略した下皿へ導出される。尚、下皿通路109と下皿との間には、バケツと称する屈曲樋が設けてあり、このバケツは、図を省略した前面枠側に取り付けられている。
【0008】
遊技機のメンテナンス時において、球タンク101やタンクレール102にある遊技球の排出が必要となることがある。このとき、球抜レバー112を作動させると、球抜弁111が開いて球タンク101やタンクレール102 にある遊技球が球抜排出樋113及び合流通路樋118を経て回収球排出口110から遊技機設置島内部へ排出される。尚、球抜排出樋113は、詳細図を省略したが単独構成になっているので専用の蓋が必要となり複数本のビスにより止着している。
【0009】
以上が従来の機構盤の構造動作説明である。図からも見て分かるように、手前側に溢球通路120、次に入賞処理球樋121とその奥側にアウト球排出通路122と3重構成になっている。平坦状の機構盤100にアウト球排出通路122を同一成形体として、入賞球タンク119と入賞処理球樋121とをビス止めで止着し、その上に溢球通路120から下皿通路109迄の部品をビスにより順次取り付ける。このように金型が少なくとも4個以上必要になってくると同時に、内部に遊技球の詰まりが生じた場合、全体を解体しないと、この球詰まりが解消できないと言う不利な構造になっている。
【0010】
次に、球抜排出樋113と賞球補充樋104及び貸球補充樋105とは、それぞれ違った高さになっているので各樋とも、それぞれ別途金型が必要になる。上述の構成は、特許2775640号及び実公平6−141に提案されている構成も、同一構成になっている。
参考に提案された特開2001−204936でもわかるように球抜通路は従来通りで、溢球通路と入賞球タンクとが重なり合っている。
【0011】
提案されたものや図7に示したものは、各排出樋の重なりが複雑であって、この複雑分が成形の金型の増加と組み付けの手間の増加であって、コスト的に非常に不利になっている。
図7に示す球抜排出樋113へ球抜きをした場合、賞球補充樋104と貸球補充樋105に残球が発生する。そこで過去に提案された球抜装置は、全ての遊技球が排出されるように、ソレノイドやモータ等の動力を用いて行っている。
球抜装置においては、実開平60−20282に示すように動力を用いて球抜きしている。さらに、特公平6−85815、特公平7−102248、特許2989458等にも同様の構成で動力を用いて切替をしている。
この複雑極まりない機構盤を鑑み、下記に示すように提案するものである。
【課題を解決するための手段および発明の効果】
【0012】
請求項1に記載の発明は、上部に球タンクを設け、該球タンクの下にタンクレールと、該タンクレールの下流部に払出装置(67)を設け、入賞球を集合させる排出球集合樋とが設けられ遊技盤(16)を取り付ける機構盤(37)を備えた遊技機において、前記機構盤(37)に、不要遊技球を排出させる球抜通路(73)を備え、前記機構盤(37)の背面から見て右側に前記払出装置(67)、前記球抜通路(73)を偏在させ、前記機構盤(37)は、前記払出装置(67)の左側に開口部を形成し、該開口部の下方であって上下位置が前記遊技盤(16)のアウト口(79)の下方近辺に前記排出球集合樋を形成し、前記球抜通路(73)を前記開口部に近接配置し、球抜き手段(53)を操作すると、前記払出装置(67)を作動させない状態で前記払出装置(67)に流入する遊技球を前記球抜通路(73)に流下させ、前記排出球集合樋に、前記球抜通路(73)からの不要遊技球と遊技盤に発射され入賞しなかった遊技球とを回収集合させ、前記排出球集合樋の下方には球排出口(49)を設け、前記アウト口(79)の下方近辺の前記排出球集合樋は、前記機構盤(37)の背面から見て、前記開口部の左下端近辺から右に向かって下る傾斜面(75)と、前記開口部の右下端近辺から左に向かって下る傾斜面(75a)とにより遊技球を集合させる、ことを特徴としている。
排出球集合樋に、入賞球、球抜通路からの不要遊技球及び入賞しなかった遊技球を回収集合させる構成なので、機構盤の構成を簡易化でき、取り付ける部品点数を減らし、取り付ける手間を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明を適用した遊技機の全体斜視図である。
【図2】上記遊技機の背面図である。
【図3】上記遊技機に使用される遊技盤の正面図である。
【図4】上記遊技機を構成する機構盤の正面図である。
【図5】上記機構盤に設けられる払出装置の分解図で、(a)は静止図、(b)が球抜動作を開始した図である。
【図6】上記払出装置を3個連設した斜視図である。
【図7】従来の欠点の説明する機構盤の正面図である。
【図8】上記遊技機に設けられている各制御装置と各電機部品との電気的接続関係を示した構成ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以上について本発明の好適な実施の形態を、各図面に基づいて実施例に示して説明することとする。
尚、本発明の遊技機は、特殊なハンドル操作を必要とする権利物、(いわゆる「第三種特別電動役物付遊技機」に属するもの)のほか、通称アレパチ「アレンジボール遊技機」、じゃん球等に属するものや、同じく遊技規則にないその他の遊技機等に幅広く適用することができ、下記の実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもない。
【実施例】
【0015】
図1は本発明を適用したパチンコ遊技機の全体を示すもので、本パチンコ遊技機は遊技機10として記載する。
この遊技機10は、矩形状の外郭をなす外枠11が設けられ、この外枠には前面枠12が開閉可能に取り付けられている。外枠11は遊技店の図を省略する遊技機設置島に固定するための取付手段でもあって、前面枠12と外枠11の左端上下のヒンジ機構13により軸支され、外枠11に対し水平方向に回動自在に取り付けられており、メンテナンス時には、前面枠12を手前側(遊技客側)に開閉可能にしてある。
【0016】
前面枠12の内側には、窓枠状で金属サッシからなる金枠14が取り付けられており、この金枠14の左側を支軸にして、金枠14の内周を縁取って、これもサッシ状に形成されたガラス枠15が開閉可能に蝶着されている。ガラス枠15には、透明な板ガラス(図略)が相当間隔をおいて二重にはめ込まれている。
板ガラスを透かしてその奥には点線で図示する遊技盤16が収納され、板ガラスを挟んで遊技者と対向するようになっている。
前面枠12には、前面枠12自体とガラス枠15とを開放できる開放錠17が設けられ、図を省略した鍵を開放錠17に挿入して右に回すと前面枠12が開放でき、左に回せばガラス枠15の開放ができる。閉鎖するときは、それぞれ元の位置に押し込めば自動ラッチされる。
【0017】
前面枠12の略中央左側には、詳細を後述する球抜孔18が設けられ、遊技店の店員が保持する球抜棒をメンテナンス時に挿し込むことができる。
前面枠12の上部には、三個の表示部を備えたトップランプ19が取り付けられ、このトップランプ19の中央が当りを容易になったことを報知する確率変更表示部21が設けられ、その確率変更表示部21の左右が当りが発生したことを報知する特別遊技表示部20がそれぞれ設けられている。特別遊技表示部20と確率変更表示部21については公知であるからその詳細説明を省略する。
【0018】
前面枠12には、金枠14の底辺に押さえられるようにバスタブ状の上皿22が取り付けられ、この上皿22は金枠14に設けられる図示しないヒンジ機構により開閉可能され、ガラス枠15を開放したときのみ遊技客側に解放することができる。
上皿22は、遊技球を保有できるように凹部状の皿部23からなり、遊技球を発射するとき、この遊技球を発射点に補給する上皿22でもあり、遊技機10の内部から遊技球が放出できるように払出排出口24が開口しているから、その貯留するものでもある。
上皿22の下には、下皿25が前面枠12に図示を省略したナットにより固止され、この下皿に25は溢球排出口27が開口している。この下皿25の内部には上皿22に払い出された遊技球が溢れたときに、後述する溢球通路48が接続されてている。従って、上皿22から溢れた遊技球は、溢球通路48を経て下皿25へ排出される。
【0019】
上皿22には、球抜ボタン26が設けられ遊技客がこの球抜ボタン26を操作することにより上皿22に保有している遊技球を、図を省略した球抜樋を経て下皿25に移動させることができ、この排出する遊技球は溢球排出口27より下皿25へ排出される。また、下皿25が遊技球で満杯となった時には、図示しない下皿球抜きレバーの操作により下皿25の遊技球を別箱に移すことができる。
下皿25の左側内部には、音声出力部28が内蔵され、この音声出力部28にはスピーカが設けられている。下皿25の中央部には図示を省略した公知の貸出釦、精算釦および残高表示部とが設けられた操作部が取り付けられている。
【0020】
音声出力部28の左側には、遊技球を遊技盤16に発射操作のできる発射ハンドル29が取り付けられている。
発射ハンドル29には発射停止ボタン30とタッチ表示部32および反時計方向に付勢されリング状の発射レバー31が取り付けられている。
この発射ハンドル29は、遊技客が発射レバー31に触れるとタッチ表示部32が発光表示して発射が開始される。この発射レバー31を時計方向に任意回動させることにより、遊技盤16の所望の位置に遊技球を飛ばすことができ、発射中に発射停止ボタン30を押すことでその発射が一時停止され、発射停止ボタン30を離すと発射が再開される。
【0021】
遊技機10の左側にはカードリーダ33が併設され、このカードリーダ33には、異常表示部34とカード挿入口35及び、通常は何も表示しない案内表示部36とが設けられ、図示しないプリペードカードまたはICカードをカード挿入口35に挿入すると案内表示部36には文字が表示されるようになり、プリペードカードが挿入されたことを表示し、前述した下皿25の操作部で操作が可能になったとを「遊技球貸出中」と表示する。さらに、案内表示部36は、挿入されたプリペードカードがいつ使用したかを表示すると共に現在残高やプリペードカードの発行元の表示を表示することができる。ICカードを挿入すると上記の表示に加え利用者のID番号と利用者のイニシアル及び管理会社名が表示される。
このほかに、この案内表示部36は、カードリーダ33の内部に故障が生じたことや遊技機に貸し出しの遊技球と賞球払い出しの遊技球が不足していることも表示できるようになっている。
【0022】
異常表示部34は、プリペードカードの発行番号から既に消化されたプリペードカードであるか、または重合した番号であるかを、通信によりプリペードカードの管理コンピュータ(詳細略)の登録データとを照合して、不正に書き換えたものであるかを判断して、不正プリペードカードであったら表示するようにしてある。異常表示部34は、図を省略したがこの異常表示部34の下に「不正カード表示」と記してあり、さらに、この異常表示部34が前面上部に設けているので周りから監視が可能であるから、不正遊技者に不正がしにくく優れた防犯効果を奏する。また、たとえ不正をされても店員に即座に対応が可能となる。
【0023】
次に上記に説明した遊技機10の裏側構成を図2により説明する。
図2は遊技機10の裏側を示した図であり、図1で示した遊技機10の裏側からみれば、遊技機10の右側には、前述したカードリーダ33を備え、遊技機10の外郭を外枠11により保持される各種機構を備えた様子を示した図である。
前面枠12の背部には、全体を図示できないが遊技盤16を保持させるためのプレート45が取り付けられ、このプレート45には雌の機構盤ヒンジ38と雄の機構盤止着具39とが設けられている。
前面枠12の背部には機構盤37が取り付けられ、この機構盤37の右側上下に雄の機構盤ヒンジ38と雌の機構盤止着具39が設けてあり、機構盤止着具39の操作で機構盤ヒンジ38を支軸にして機構盤37が開放可能になっている。
【0024】
機構盤止着具39を外して機構盤37を開放すれば、図示しない遊技盤止着レバーにより固定されている遊技盤16の状況を視ることができ、遊技盤16を取り外す場合、止着レバー(図省略)の操作により取り出しができる。
機構盤37には、上部に球タンク40が取り付けられ、球タンク40の下部にタンクレール41と、このタンクレール41の下側に補給検出器42とが設けられている。タンクレール41は、約3度の傾斜を有しており、球タンク40に補給された遊技球が、このタンクレール41を介して流下するようになっている。
【0025】
補給検出器42は球タンク40に遊技球が不足していなかを検出するようにされており、遊技球が不足していると、遊技球の補給の要求を図を省略した遊技店管理コンピュータに対して発信するようになっている。
タンクレール41の下流側にはカーブレール43が接続されている。タンクレール41とカーブレール43は3列構成になっており、1列が貸出球のレールで2列が賞球のレールにされている。このことについては後述する。
球タンク40の右側には遊技情報連絡端子44が取り付けられ、補給検出器42からの補給要求の出力と遊技中止の指令の受信および各種遊技情報の出力等が可能にされている。
【0026】
機構盤37の下部でプレート45には機構盤掛部46が設けられ、機構盤37を定位に保持できるようにされている。機構盤37の下部で前面枠12の背部にはバケツ47が設けられている。機構盤37の下方には、点線で図示する溢球通路48と、球排出口49が設けられ、溢球通路48には排出通路蓋54が取り付けられている。(後図で内部を示す)
溢球通路48は、皿部23に遊技球が一杯になり、その上に遊技球の排出が続くとこの遊技球が溢れ、溢れ遊技球が溢球通路48を通って、さらにバケツ47から下皿25へ通出される。溢球通路48の左側には満杯検出器50が取り付けられ、下皿が満杯でさらに溢球の通出が続いて満杯状態が登って満杯検出器50が働くようになる。
【0027】
機構盤37の中央右側には後述する払出装置67が設けられ、この払出装置67には透明な払出装置蓋51が取り付けられ、内部が確認可能になっている。
払出装置蓋51には公知のナイラッチ52が設けられ、払出装置蓋51の下部を機構盤37に掛けて払出装置67を覆いナイラッチ52を押し込めば払出装置蓋51が固定できる。
カーブレール43の左側には、関連を後述する球抜レバー53が設けられ、この球抜レバー53には巻きスプリング挿入され1方向に付勢されている。詳細図は省略したが、縦の支軸によって左右に可動でき、支軸に巻きスプリングが挿入されているので1方向に押しても元の状態に戻る。
【0028】
機構盤37には、遊技の進行全体を司る各種判定手段である主制御装置55が取り付けられ、この主制御装置55との一方向通信により本遊技機10の各部を作動させる種々のサブ制御装置が取り付けられ、このサブ制御装置は公知の図柄表示装置56、各飾りランプやソレノイドを作動させるランプ制御装置57、遊技機10の全体の各種電力を供給する電源制御装置58、入賞や貸し出しに基づく払い出しを制御する払出制御装置59、遊技球を遊技盤16へ発射させるための制御をする発射制御装置62及び各種効果音出力を制御する音声制御装置60等が取り付けられている。
【0029】
以上の内、電源制御装置58の内部には、図示を省略した特別電源部が設けられ、この特別電源部は、上記サブ制御装置のそれぞれのRAMの電源バックアップを行い、瞬停と、停電とに対応するようになっている。
遊技情報連絡端子44には、遊技機10に係わる電源の取り口が設けてあり、この電源の取り口に電源コード66が接続されている。この電源コード66は、透明体のコードからなり、先端の図示しない3極端子からなるプラグも透明になっており、コードには電圧制限手段のシールが貼り付けてあり、電源制御装置58側には、図示しない蛍光着色したコネクタが取り付けられている。電源制御装置58には、電源スイッチ65が取り付けられ、この電源スイッチ65は、内部に図を省略した電圧遮断ブレーカが内蔵されている。
【0030】
機構盤37には、公知の発射装置61が取り付けられ、この発射装置61には点線で図示した発射槌63が設けられている。発射装置61は、図1により図示した発射ハンドル29に連設されている発射レバー31を回動させると、発射制御装置62の駆動電力供給により、図示しない発射モータが回転し、発射モータに取り付けられている発射カム(図略)により発射槌63を弾き動作をし、遊技球を遊技盤16へ飛球させることができる。
【0031】
次に、遊技機10に内装される遊技盤の16の構成を図3により述べる。
図3は、前面枠12に内装されている遊技盤16の正面図である。
遊技盤16の略中央部には、図柄表示装置56が取り付けられ、この図柄表示装置56を覆うように図柄表示装置窓130が取り付けられている。図柄表示装置窓130の下部には、公知の普通電動役物131と、その下に特別電動役物132が設けられている。図柄表示装置窓130の下部には、ステージ134が設けられ、ワープした遊技球は、このステージ134から普通電動役物131の入口を目指して落下する。普通電動役物131に遊技球が入賞すると、図柄表示装置56の図柄が変動し、6個の遊技球が賞品球として払い出される。
図柄表示装置窓130の両サイドには、普通入賞口135が取り付けられ、ここに遊技球が入賞すると6個の遊技球が賞品球として払い出される。
特別電動役物132のサイドにも普通入賞の袖入賞口が備えられ、ここに入賞すると、6個の遊技球が払い出される。特別電動役物132にはアタッカ137が設けられここに入賞すると15個の遊技球が払い出される。以上の払い出しに付いては払い出しの構造の詳細を後述する。
【0032】
図2で前述した機構盤37の本体構成について述べる。
図4は、図2で述べた機構盤37を、前面枠12から機構盤止着具39を外して、着脱自在にされている機構盤ヒンジ38から取り出し、払出装置蓋51と排出通路蓋54を取り除いた状態を示した図である。
機構盤37には、球タンク40が取り付けられ、この球タンク40の下には3度傾斜したタンクレールが設けられている。タンクレール41の下流側には、カーブレール43が接続され、このカーブレール43の下流側には、同一形状した中継樋68が3段重ねで接続されている。3段に重ねられた中継樋68は、さらに、詳細を後述するが同じものが3段に重ねられた払出装置67が接続されている。払出装置67には、解除レバー70と保持レバー71とが取り付けられ、このうち解除レバー70は、解除レバー70と球抜レバー53とを接続する球抜連竿69が設けられ、図1で図示した球抜孔18に店員が保持する球抜棒を挿し込むと解除レバー70が連動する。さらに、解除レバー70が作動すると保持レバー71が作動する。尚、この関連については後述する。
【0033】
払出装置67の下方には払出球通路72と球抜通路73が設けられ、払出球通路72の途中には、遊技球の落下衝撃を吸収できる緩衝軸74が設けられ、巻きスプリングによる構成となっている。
機構盤37の中央下部には、排出球集合樋75が設けられ、この排出球集合樋75は一般的に入賞球タンクとも言われ遊技盤の入賞口等へ入った遊技球を集合させる目的で設けられている。本実施例も同様に実線矢印AとBに示すよう集合されるが、この他については後述する。
【0034】
払出球通路72の下方先端部には、図1により示した払出排出口24へ接続される上皿溢口76が設けてあり、上皿に遊技球が一杯のとき遊技球の払い出しが続くと、破線矢印Fに示すように上皿溢口76より遊技球が落下を開始する。
球抜通路73の下方先端部は、後述する球抜きが作動したとき落下する遊技球が破線矢印Cに流れる。
機構盤37の下方には、図2により点線で示した溢球通路48が設けてあり、この溢球通路48には、溢球ベル77と満杯検出器50の満杯作動レバー50Aが取り付けられている。溢球通路48の下部には、傾斜角を備えた下皿通路78が設けられ、この下皿通路78の下には前面枠12側に取り付けられるバケツ47が接続され、ここへ流下した遊技球は、この下皿通路78からバケツ47を経て図1に示した下皿25の溢球排出口27へ排出される。
以上のように、払出装置67から下皿通路78まで、樋類の重合構成の部分が無く、1個の金型でほぼ全体の構成が成り立っている。
【0035】
上述の払出装置67について、その構成と機能を図5により述べる。
図5は、払出装置67の単体で後述する蓋部81Aを取り除いた図で(a)が機能静止状態を示し、(b)が球抜動作を示した図である。
払出装置67の構成を(a)により説明すれば、払出装置67には基板81を筐体としており、基板81には補給口86と払出口88及び排出口89とが基板81に一体成形され、解除レバー軸91と保持軸93及び回転調整軸97がインサートされていると共に、4個の合体ビス孔81Bと2個の連結ビス孔81Cがそれぞれ設けられている。基板81には、スプロケット82と球確認センサ83及び排出ソレノイド85が取り付けられ、このうちスプロケット82は図示しないインサート軸で回転可能になっており、従動的に遊技球の払い出しをする。球確認センサ83は、2個のセンサが組み込まれ、一個は球不足検出、もう一個は通過数検出になっており、共にセンサにより構成されている。遊技球の有る無しを検出する球不足検出センサと遊技球の通過数を検出する通過数検出センサとの間隔が遊技球0.75個分設けてあり、球不足検出センサが常時ON状態にあって遊技球の有無の確認をし、通過数検出センサが常時OFF状態にされている。常時OFF状態のセンサは、遊技球の通過数を検出するもので、払い出される遊技球を検出毎に主制御装置55に送信しする。
【0036】
排出ソレノイド85は、フラッパー式ソレノイドを利用しており、図示しないコイル部が楕円状にされ、基板81と蓋部81Aとの筐体内部に合わせた形にしてあある。この排出ソレノイド85の電磁弁には、払出固定部96が取り付けられ、先端部に図示をしないローラが取り付けられている。排出ソレノイド85の電力非通電時は、スプロケット82の回転止めをし、通電によりスプロケット82の回転を許容するようにしている。従って、通電により遊技球が排出されるようになり、非通電により遊技球の排出が止められる。
【0037】
回転調整軸97には、回転調整器84が嵌挿され、この回転調整器84はV字状になっており、一方の先端部に回転可能なローラ式の回転調整錘98が取り付けられ、他方の先端部には、回転抵抗体99が取り付けられている。この構成により、スプロケット82の回転が一定回転をするようになる。
解除レバー軸91には、天秤状の解除レバー70が嵌挿され、中央を支軸として傾動可能になって、上部先端に連竿軸90が、下部先端部に解除板92がそれぞれ設けられ、連竿軸90に球抜連竿69が連結されている。解除レバー軸91は、矢印D方向に移動可能になっている。
保持軸93には、保持レバー71が嵌挿され、この保持レバー71には保持錘94と保持板95が設けられ、保持レバー71は保持軸93を支軸にして破線矢印A方向に傾動可能になっている。
【0038】
補給口86の下流部には、減圧部87が設けられ、スプロケット82が上流からの遊技球の加重に対して減圧をしている。排出ソレノイド85が作動すると、スプロケット82より払出固定部96が外れて、スプロケット85がフリーになり遊技球の加圧により回転を開始し、スプロケット85に保有している遊技球が払出口88より矢印Gの方向に排出され、スプロケット85の回転により次の遊技球が補充され、球確認センサ83が規定数を数えたときに排出ソレノイド85の通電を停止して、払出固定部96がスプロケット85の回転を止める。
以上が払い出しの動作で、次に図5の(b)により球抜動作の説明をする。
【0039】
図5の(a)は静止状態を示し、このとき球抜連竿69が矢印D方向に作動すると図5の(b)に状態になる。
図1に示す球抜孔18に球抜棒(図示略)を挿入して押し込むと、図2又は図3に示す球抜レバー53が動いて、(図5のbに戻る)球抜連竿69が矢印D方向に連動する。球抜連竿69が連動することにより、解除レバー70が作動して解除レバー70の解除板92が保持レバー71の保持板95から外れて保持レバー71が破線矢印A方向に傾動する。このときスプロケット82に遊技球があれば、スプロケット82から遊技球自体の重量で保持レバー71を破線矢印A方向押し上げ、解除レバー70の先端部に開放保持される。この状態で遊技球が排出口89から矢印F方向に排出される。
【0040】
遊技球の排出が終了すると保持レバー71は、保持錘94の自重で元の状態に戻ろうとするので、再び球抜孔18に球抜棒を押し込んで、解除レバー70を傾動させると、保持錘94の重量で破線矢印A方向の反対に戻る。これにより解除板92と保持板71とが接続され、元の状態に戻る。
上記の払出装置67を機構盤37に取り付ける構造を図6の斜視図により説明すると、払出装置67は3組構成にしてあり奥側から貸球払出装置67Aで、その次が賞球払出装置67Bと賞球払出装置67Cである。それぞれの基板81には、前述の機構を組み入れて、基板81に対して蓋部81Aを合体させ、合体ビス孔81Bを4本のビスにより固着される。この払出装置67を複数個重ねるときは、連結ビス孔81Cにより複数個の払出装置67を機構盤37に重ねて止めるのみである。この構成からすれば、何個でも重ねることが可能で、遊技機に限らず、球貸機にも利用も可能となる。
【0041】
払出装置67の基板81に設けられる球確認センサ83には、センサコネクタ83Bが取り付けられ、主制御装置55に接続できるようにされ、払出装置67の蓋部81Aの裏面側にはフェライト磁石83Aとアルファモス磁性体からなる図示しないアルファモスシートが貼り付けられている。
球確認センサ83は、磁気と発振コイルとの組み合わせで鋼球の確認ができるようにされ、磁気があるので発振する波形が歪んで出力される。波形が歪んでいるから直線性の外部ノイズに対して受信がしにくく、対ノイズ性に優れている。 この球確認センサ83は、遊技球が特定位置にあると発振が停止するようになっており、発振停止で「H」レベルで出力される。アルファモスシートは対ノイズ性と対磁気性に優れた効果を備えているので、フェライト磁石83Aがほかの発振コイルに影響を与えないばかりか、外部磁気や外部ノイズに対しても優れた効果を発揮できる。
【0042】
本実施例の遊技機10の電気的構成についてブロック図により説明する。
図8は、遊技機10の電気的接続に関わるブロック図である。
遊技機10には、主制御装置55が備えられ、この主制御装置55のマイクロコンピュータは、8ビット構成の1チップマイクロコンピュータからなり、セキュリティROMと演算及び一時記憶等をするRAMとを内蔵し、周辺回路に遊技制御用のROMや入力バッファ及び出力ポート等に接続構成されている。
主制御装置55の入力側に接続されるものは、まず、遊技盤16側では普通電動役物131に内蔵している特定始動検出部(図略)、普通電動役物131に内蔵される普通始動検出部(図示略)、特別電動役物132に内蔵している継続検出部(V検出)と規定数検出部(共に図略で10カウント)、普通入賞口135と袖入賞口136に内蔵される図を省略した入賞検出センサが接続されている。
【0043】
機構盤37側では、球タンクに40に設けられ、ノーマルオープン接点方式の補給検出器42、払出装置67に内蔵されている球確認センサ83(球不足検出センサと通過数検出センサ)、下皿25に遊技球が満杯になったことを検出する接点方式の満杯検出器50が接続してある。
主制御装置55の出力側の信号伝達は1方向性にされ、遊技盤の略中央に設けられる公知の図柄表示装置56と飾りランプやソレノイドを駆動させるランプ制御装置57、遊技球の貸し出しや入賞による賞品球の払い出しを制御する払出制御装置59、効果音を出力制御する音声制御装置60及び遊技球を遊技盤16に発射させるための制御をする発射制御装置62である。
【0044】
ランプ制御装置57の出力は、遊技盤16側に特別電動役物132に内蔵する図を省略したソレノイドと、同様に図を省略した普通電動役物131に内蔵するソレノイド、特別電動役物132に内蔵され、図を省略した特別電動役物ランプと継続表示ランプ、普通入賞口135に内蔵される図を省略した入賞口ランプ、風車ランプ、サイドランプ、タンク窓装飾ランプが接続され、別接続で前面枠12側に設けられるトップランプ19の特別遊技表示部20と確率変更表示部21である。なお、遊技情報の出力も制御しており、1方向性で遊技情報連絡端子44から管理コンピュータに出力できるようにしている。
【0045】
払出制御装置59の入力側は、主制御装置55からのコマンドによって遊技球の貸し出しと、入賞に基づいて遊技球を賞品球としての払い出しを制御と、カードリーダ33からのプリペードカード情報の入力及び出力と、図示しなかったカード操作部からの操作情報等である。払出制御装置59の出力側は、貸し出しと賞球払い出し情報を管理コンピュータに送信できるように遊技情報連絡端子44に接続と、図示しない遊技盤16の上部に取り付けられている天飾フードの貸球払出表示部及び賞球払出表示部と、払出装置67に設けられる排出ソレノイド85である。尚、排出ソレノイド85は、払出装置67を3個設けているので、排出ソレノイド85も3個になる。
【0046】
発射制御装置62は、入力側に主制御装置55からのコマンド情報によって制御されるが、独自に入力もしている。その入力は、発射ハンドル29に設けられている発射レバー31と発射停止ボタン30、発射を停止したとき一定の位置で発射モータを止めるようにしているから、このための位置検出用の図示しない定点停止検出部、図を省略したガラス枠開放検出と前面枠開放検出が接続されている。ガラス枠開放検出と前面枠開放検出は、遊技球の発射中であるとその遊技球が外に飛び出すから発射を停止しなければならないのでこのような接続をしている。次に、出力側は、発射ハンドル29に設けられるタッチ表示部32、発射装置61に設けられ図を省略した発射モータであって、さらに双方向信号伝達のできる信号線が接続され、この信号線が遊技情報連絡端子44に接続をしている。
【0047】
双方向信号伝達のできる信号線は、管理コンピュータからの信号で打ち止め制御と、管理コンピュータへ時間当たりの発射数や稼働率の算出データの情報発信をしている。これは、払出制御装置59と協力して、異常情報の算出するものであって、大当りも無いのに多量の遊技球の払い出し等が検出されたら発射を停止させるものである。また稼働率の算定上、タッチ信号と点停止検出部からの定点停止信号と共に、管理コンピュータに送信しているので、タッチ信号を検出しても定点停止信号が無いとき、発射に係わる何らかの異常であるから、管理コンピュータは店員に通報するようにもされている。さらにガラス枠開放検出と前面枠開放検出も同様に管理コンピュータに送信するようにしているので、呼び出し信号とORによりメンテナンスであることが分かるが、不正遊技客が不正開放をしたとき即座に店員に通報して対応可能にしている。
音声制御装置60の入力が主制御装置55からの音声出力に係わるコマンド情報の受け取りと、出力は音声出力部28である。
【0048】
以上が遊技機10に設けられる各制御装置のブロック図による接続状態と制御に係わる説明である。なお本実施例の各制御装置間及び電機部品への接続ハーネスワイヤはKV2の透明電線で接続され、ハーネスワイヤの中に隠し込んだ「ぶらさげ基板」等の違法部品の発見を容易にしている。このほかにも、電源用のハーネスワイヤはKV4の透明電線で、図を省略したアース線も透明なハーネスワイヤにより接続もしている。
【0049】
本発明の要点となる機構盤37の樋及び通路等を一元化することにより取り付け部品点数を減らし、取り付ける手間も減らすことができ、コストダウンに大きく貢献できる。
さらに、前述したように、払出装置67に機構機能の重要部を一体化し、球抜部をも組み込むことにより、従来のような球抜装置をモータ及びソレノイドによる切替弁等の複雑な構造を必要としないのでコスト的には、さらに有利な構造となる。
【符号の説明】
【0050】
10…遊技機、16…遊技盤、18…球抜孔、22…上皿、23…皿部、
24…払出排出口、25…下皿、27…溢球排出口、33…カードリーダ、
37…機構盤、40…球タンク、41…タンクレール、42…補給検出器、
43…カーブレール、48…溢球通路、49…球排出口、53…球抜レバー、
55…主制御装置、56…図柄表示装置、57…ランプ制御装置、
58…電源制御装置、59…払出制御装置、60…音声制御装置、
67…払出装置、67A…貸球払出装置、67B…賞球払出装置、
69…球抜連竿、70…解除レバー、71…保持レバー、71…保持板、
72…払出球通路、73…球抜通路、74…緩衝軸、75…排出球集合樋、
76…上皿溢口、77…溢球ベル、78…下皿通路、81…基板、
82…スプロケット、83…球確認センサ、83A…フェライト磁石、
84…回転調整器、85…スプロケット、85…排出ソレノイド、
88…払出口、89…排出口、90…連竿軸、91…解除レバー軸、
92…解除板、93…保持軸、94…保持錘、95…保持板、
96…払出固定部、97…回転調整軸、98…回転調整錘、99…回転抵抗体。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部に球タンクを設け、該球タンクの下にタンクレールと、該タンクレールの下流部に払出装置(67)を設け、入賞球を集合させる排出球集合樋とが設けられ遊技盤(16)を取り付ける機構盤(37)を備えた遊技機において、
前記機構盤(37)に、不要遊技球を排出させる球抜通路(73)を備え、
前記機構盤(37)の背面から見て右側に前記払出装置(67)、前記球抜通路(73)を偏在させ、
前記機構盤(37)は、前記払出装置(67)の左側に開口部を形成し、該開口部の下方であって上下位置が前記遊技盤(16)のアウト口(79)の下方近辺に前記排出球集合樋を形成し、
前記球抜通路(73)を前記開口部に近接配置し、
球抜き手段(53)を操作すると、前記払出装置(67)を作動させない状態で前記払出装置(67)に流入する遊技球を前記球抜通路(73)に流下させ、
前記排出球集合樋に、前記球抜通路(73)からの不要遊技球と遊技盤に発射され入賞しなかった遊技球とを回収集合させ、
前記排出球集合樋の下方には球排出口(49)を設け、
前記アウト口(79)の下方近辺の前記排出球集合樋は、前記機構盤(37)の背面から見て、前記開口部の左下端近辺から右に向かって下る傾斜面(75)と、前記開口部の右下端近辺から左に向かって下る傾斜面(75a)とにより遊技球を集合させる、
ことを特徴とした遊技機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−106039(P2012−106039A)
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−40847(P2012−40847)
【出願日】平成24年2月28日(2012.2.28)
【分割の表示】特願2001−243227(P2001−243227)の分割
【原出願日】平成13年8月10日(2001.8.10)
【出願人】(395018239)株式会社高尾 (550)
【Fターム(参考)】