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運転アドバイス提供装置
説明

運転アドバイス提供装置

【課題】運転者へのアドバイスの提供をより効果的に行う運転アドバイス提供装置を提供する。
【解決手段】運転アドバイス提供装置は、車両の運転状態に関する複数の診断項目について診断を行って、診断結果に基づくアドバイスを生成してその生成したアドバイスを提供するようになっている。複数の診断項目はそれぞれ、診断の方式に応じて分類されており、例えば、診断結果の良否を定量的に判断するよりも相対的に評価するのに適した診断項目に関しては、前回の評価区間(a〜fの区間)における診断結果Aと、今回の評価区間(g〜hの区間)における診断結果Bとを比較し、診断結果Bの良否を相対的に判断して、アドバイスを生成する。このように、診断項目の分類に応じた適切な方式・タイミングで、診断及びアドバイス生成がなされるため、アドバイスの提供効果が向上する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の運転者に、運転に関するアドバイスを提供する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、環境汚染や地球温暖化といったような環境に関する問題は益々大きくなっており、例えば車両(自動車)においては、二酸化炭素をはじめとした排出ガスの削減が大きな課題となっている。
【0003】
また、車両においては、交通事故等の増加を背景に、安全性に関する課題も益々大きくなっている。
この点、従来より、環境に関する性能(例えば燃費:燃料消費率)や安全に関する性能を向上させるべく、例えば車両の知能化や高機能化が推し進められ、一定の効果をあげてきた。
【0004】
一方、運転者の運転技術を向上させることによって、例えば燃費の向上(ひいては排出ガスの削減)や安全性の向上に繋げようとする考え方もある。例えば、特許文献1,2には、車両の運転状態を評価(或いは診断)して運転者にアドバイスを提供する技術について開示されている。
【0005】
具体的に、特許文献1に記載された車両用運転状態評価装置は、車両の運転状態を検出し、検出値と基準値とを比較して運転状態を複数の項目について評価し、評価結果(アドバイス)を運転者に通知するものである。また、特許文献2に記載された車両運転特性診断方法は、車両に搭載される制御装置において車両の状態を表す情報を収集し、その収集した情報をセンターに送信し、センターにおいて、制御装置から受信した情報に基づいて運転者の運転特性を診断し、診断結果(アドバイス)を車両側に送信する、というものである。
【特許文献1】特開2000−247162号公報
【特許文献2】特開2002−319087号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の装置では、例えば複数の項目のうち何れの項目についてのアドバイスを提供するかという点や、アドバイスの提供タイミング等については、考慮されていない。
【0007】
また、特許文献2の方法では、車両の状態を表す情報は、車両側で所定量蓄積されてからセンターに送信されるようになっており、このため、アドバイスを例えばリアルタイムで運転者に通知することは難しくなっている。
【0008】
このような特許文献1,2では、アドバイスの内容やアドバイスの提供タイミングが必ずしも適切なものとならず、アドバイスを提供することの効果が低減してしまうおそれもある。
【0009】
本発明は、こうした点に鑑みなされたもので、運転者へのアドバイスの提供をより効果的に行う運転アドバイス提供装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、車両の状態を表す情報である車両情報を取得する取得手段と、取得手段により取得された車両情報に基づき、車両の運転状態に関する診断項目について診断を行う診断手段と、診断手段の診断結果に基づき、車両の運転者に提供するためのアドバイスを生成するアドバイス生成手段と、アドバイス生成手段により生成されたアドバイスを運転者に通知する通知手段と、を備えた運転アドバイス提供装置において、診断項目は複数あり、診断手段は、複数の診断項目のそれぞれに応じた診断方式で診断を行い、アドバイス生成手段は、複数の診断項目のそれぞれに応じたタイミングでアドバイスを生成するようになっており、通知手段は、車両の走行停止時ないし停車中において、その生成されたアドバイスを通知するようになっている。
【0011】
また、アドバイス生成手段により複数のアドバイスが生成された場合に、その生成された複数のアドバイスのうち、予め定められた優先度に従い、少なくとも優先度の最も高いアドバイスを選択する高優先アドバイス選択手段を備え、通知手段は、高優先アドバイス選択手段により選択されたアドバイスを優先して運転者に通知するようになっている。
【0012】
運転状態を診断する方式としては、例えば、所定期間の間における傾向を診断する、というような方式や、その時その時の状態を診断する、というような方式が挙げられる。
例えば、アクセル/ブレーキ/ハンドル等の操作状態を診断したい(言い換えれば運転者の操作の癖を診断したい)というような場合には、所定期間の間の操作状態の傾向を捉えて診断した方が良いであろう。逆に、アクセル/ブレーキ/ハンドル等の操作に関し、危険な操作か否かを診断したいというような場合には、その時その時の操作状態(1つ1つの操作)を診断したほうが良い。
【0013】
また、シートベルトが着用されているか否かといったような診断は、その時その時で診断したほうが良いであろう。アドバイス(シートベルトを着用すべき旨)を運転者にすぐに通知できるようにするためである。
【0014】
この点、本発明(請求項1の発明)によれば、診断項目毎に、その診断項目に合致したより適切な方式で診断を行うことができる。また、診断結果に基づくアドバイスを、より適切なタイミングで運転者に通知することができる。
【0015】
例えば、アクセル/ブレーキ/ハンドル等の操作状態に関し、その傾向(運転者の癖)が把握できた段階で運転者にその傾向(癖)に関するアドバイスが通知されるようにすることができる。また、例えば運転者によりアクセル/ブレーキ/ハンドル等の危険な操作がなされたような場合には、その段階ですぐに警告の旨のアドバイスが運転者に通知されるようにすることができる。また、例えばシートベルトが着用されていないような場合には、その段階でシートベルトを着用すべき旨のアドバイスが運転者に通知されるようにすることができる。
【0016】
このため、運転者にアドバイスを通知することの効果をより一層向上させることができる。
また、アドバイスは、車両の走行停止時ないし停車中において、運転者に通知されるようになっているため、車両の走行中に運転者の気を散らせてしまうようなことがなく安全である。
【0017】
特に、請求項1の運転アドバイス提供装置では、高優先アドバイス選択手段を備えており、通知手段は、高優先アドバイス選択手段により選択されたアドバイスを優先して運転者に通知するようになっているため、アドバイスについて予め優先度を定めておくことで、複数のアドバイスのうち、運転者に通知すべき(通知したほうが良い)アドバイスが優先的に運転者に通知されるようにすることができる。このため、例えば運転者の運転技術の向上により一層資することができる。
【0018】
ところで、請求項1の運転アドバイス提供装置では、請求項2に記載のように、アドバイス生成手段は、車両の走行停止時ないし停車中においてアドバイスを生成するように構成すると良い。
【0019】
請求項1の装置では、車両の走行停止時ないし停車中にアドバイスが通知されるため、アドバイスは車両の走行停止時ないし停車中に生成されれば十分であり、請求項2のように構成すると効率的である。
【0020】
次に、請求項3の運転アドバイス提供装置は、請求項2の運転アドバイス提供装置において、診断項目には、環境への影響度に関する項目である環境診断項目と、安全性に関する項目である安全診断項目とがあり、高優先アドバイス選択手段は、環境診断項目について生成されたアドバイスの中から、そのアドバイスのうち最も優先度の高いアドバイスである環境高優先アドバイスを選択し、安全診断項目について生成されたアドバイスの中から、そのアドバイスのうち最も優先の高いアドバイスである安全高優先アドバイスを選択し、通知手段は、環境高優先アドバイス及び安全高優先アドバイスをそれぞれ、運転者に通知するようになっている。
【0021】
環境診断項目とは、具体的に、運転状態の経済性の度合い(例えば燃費の良し悪し)を測る項目であることを趣旨とする。また、安全診断項目とは、安全性の度合い(例えばシートベルトが着用されているか否か)を測る項目であることを趣旨とする。
【0022】
本発明(請求項3の発明)では、環境診断項目に係るアドバイスと安全診断項目に係るアドバイスとがそれぞれ運転者に通知されるようにすることができるため、経済性、安全性の双方に関して運転技術の向上が期待できる。
【0023】
次に、請求項4の運転アドバイス提供装置は、請求項3の運転アドバイス提供装置において、高優先アドバイス選択手段は、まず環境高優先アドバイスを選択し、その後、安全高優先アドバイスを選択することを特徴としている。
【0024】
環境高優先アドバイスが優先して選択されるため、ひいてはその環境高優先アドバイスがより優先的に運転者に通知されるようになる。このため、経済的な運転が行われるようになることがより期待できる。
【0025】
次に、請求項5の運転アドバイス提供装置では、請求項3,4の運転アドバイス提供装置において、環境診断項目には、所定の走行区間と他の走行区間との比較によって、その所定の走行区間における運転状態を診断する方式である走行区間比較型診断方式にて診断される診断項目と、車両の停車中にて、停車中に発生し得るイベントの発生状態を診断する方式である停車時イベント発生型診断方式にて診断される診断項目とがあり、安全診断項目には、所定の走行区間における運転状態をその走行区間の状態に基づき診断する方式である単一区間型診断方式にて診断される診断項目と、車両の走行中にて、走行中に発生し得るイベントの発生状態を診断する方式である走行時イベント発生型診断方式にて診断される診断項目とがあることを特徴としている。
【0026】
つまり、診断項目の内容により、走行区間比較型診断方式、停車時イベント発生型診断方式、単一区間型診断方式、及び走行時イベント発生型診断方式の何れかにて診断できるようになる。これによれば、診断項目の内容に合ったより適切な診断を行うことができるようになる。
【0027】
次に、請求項6の運転アドバイス提供装置では、請求項5の運転アドバイス提供装置において、環境診断項目についてのアドバイスのうち、停車時イベント発生型診断方式にて診断される診断項目についてのアドバイス(前者)が、走行区間比較型診断方式にて診断される診断項目についてのアドバイス(後者)より優先度が高く定められている。
【0028】
つまり、前者のアドバイスのほうが後者のアドバイスより優先的に選択され、ひいては優先的に運転者に通知されるようになっている。
停車時イベント発生型診断方式で発生状態を診断するイベントは、いわば単発的に発生するものであり、そのイベントが発生したならば速やかにそのイベントに関するアドバイスが通知されたほうが良い。この点、請求項6の構成によれば、イベントの発生に係るアドバイスのほうが優先的に通知されるようになり、より好ましい。
【0029】
また、安全診断項目についてのアドバイスのうち、走行時イベント発生型診断方式にて診断される診断項目についてのアドバイス(前者)が、単一区間型診断方式にて診断される診断項目についてのアドバイス(後者)より優先度が高く定められている。
【0030】
つまり、前者のアドバイスのほうが後者のアドバイスより優先的に選択され、ひいては優先的に運転者に通知されるようになっている。
前述と同様の理由で、走行時イベント発生型診断方式で発生状態を診断するイベントは、いわば単発的に発生するものであり、そのイベントが発生したならば次の停車時に速やかにそのイベントに関するアドバイスが通知されたほうが良い。この点、請求項6の構成によれば、イベントの発生に係るアドバイスのほうが優先的に通知されるようになり、より好ましい。
【0031】
次に、請求項7の運転アドバイス提供装置は、請求項5,6の運転アドバイス提供装置において、走行区間比較型診断方式にて診断される診断項目、停車時イベント発生型診断方式にて診断される診断項目、単一区間型診断方式にて診断される診断項目、及び走行時イベント発生型診断方式にて診断される診断項目はそれぞれ複数あり、それぞれの診断方式毎に、各診断項目に応じて生成されるアドバイスについて予め優先度が定められていることを特徴としている。
【0032】
これによれば、例えば、それぞれの診断方式にて診断される診断項目について生成されたアドバイスの中でも、診断方式毎に、より優先度の高い(例えば、運転者に通知すべき、或いは通知したほうが良い)アドバイスが優先して運転者に通知されるようになる。このため、アドバイスを提供することの効果がより一層向上する。
【0033】
尚、請求項6に従属する請求項7では、以下のようになる。
まず、停車時イベント発生型診断方式に係るアドバイスが走行区間比較型診断方式に係るアドバイスより優先度が高く、さらに、前者のアドバイスの中でも、優先度の最も高いアドバイスが選択されることとなる。このアドバイスが即ち、環境高優先アドバイスである。
【0034】
また、走行時イベント発生型診断方式に係るアドバイスが単一区間型診断方式に係るアドバイスより優先度が高く、さらに、前者のアドバイスの中でも、優先度の最も高いアドバイスが選択されることとなる。このアドバイスが即ち、安全高優先アドバイスである。
【0035】
次に、請求項8に記載の発明は、車両の状態を表す情報である車両情報を取得する取得手段と、取得手段により取得された車両情報に基づき、車両の運転状態に関する診断項目について診断を行う診断手段と、診断手段の診断結果に基づき、車両の運転者に提供するためのアドバイスを生成するアドバイス生成手段と、アドバイス生成手段により生成されたアドバイスを運転者に通知する通知手段と、を備えた運転アドバイス提供装置において、診断項目は複数あり、その複数の診断項目はそれぞれ、診断の方式に応じて分類され、診断手段は、複数の診断項目のそれぞれについて、分類に応じた方式で診断を行い、アドバイス生成手段は、複数の診断項目のそれぞれについて、分類に応じたタイミングでアドバイスを生成し、通知手段は、車両の走行停止時ないし停車中において、生成されたアドバイスを通知するようになっており、アドバイス生成手段により複数のアドバイスが生成された場合に、その生成された複数のアドバイスのうち、予め定められた優先度に従い、少なくとも優先度の最も高いアドバイスを選択する高優先アドバイス選択手段を備え、通知手段は、高優先アドバイス選択手段により選択されたアドバイスを優先的に運転者に通知するようになっていることを特徴としている。
【0036】
請求項9の装置は、請求項8の装置において、アドバイス生成手段は、車両の走行停止時ないし停車中においてアドバイスを生成するようになっていることを特徴としている。
請求項10の装置は、請求項9の装置において、診断項目には、環境への影響度に関する項目である環境診断項目と、安全性に関する項目である安全診断項目とがあり、環境診断項目と安全診断項目とは互いに異なる診断方式に分類され、高優先アドバイス選択手段は、環境診断項目について生成されたアドバイスの中から、そのアドバイスのうち最も優先度の高いアドバイスである環境高優先アドバイスを選択し、安全診断項目について生成されたアドバイスの中から、そのアドバイスのうち最も優先の高いアドバイスである安全高優先アドバイスを選択し、通知手段は、環境高優先アドバイス及び安全高優先アドバイスをそれぞれ、運転者に通知するようになっていることを特徴としている。
【0037】
請求項11の装置は、請求項10の装置において、高優先アドバイス選択手段は、まず環境高優先アドバイスを選択し、その後、安全高優先アドバイスを選択することを特徴としている。
【0038】
請求項12の装置は、請求項10,11の装置において、環境診断項目には、所定の走行区間と他の走行区間との比較によって、その所定の走行区間における運転状態を診断する方式である走行区間比較型診断方式にて診断される診断項目と、車両の停車中にて、停車中に発生し得るイベントの発生状態を診断する方式である停車時イベント発生型診断方式にて診断される診断項目とがあり、安全診断項目には、所定の走行区間における運転状態をその走行区間の状態に基づき診断する方式である単一区間型診断方式にて診断される診断項目と、車両の走行中にて、走行中に発生し得るイベントの発生状態を診断する方式である走行時イベント発生型診断方式にて診断される診断項目とがあることを特徴としている。
【0039】
請求項13の装置は、請求項12の装置において、環境診断項目についてのアドバイスのうち、停車時イベント発生型診断方式にて診断される診断項目についてのアドバイスが、走行区間比較型診断方式にて診断される診断項目についてのアドバイスより優先度が高く定められ、安全診断項目についてのアドバイスのうち、走行時イベント発生型診断方式にて診断される診断項目についてのアドバイスが、単一区間型診断方式にて診断される診断項目についてのアドバイスより優先度が高く定められていることを特徴としている。
【0040】
請求項14の装置は、請求項12,13の装置において、走行区間比較型診断方式にて診断される診断項目、停車時イベント発生型診断方式にて診断される診断項目、単一区間型診断方式にて診断される診断項目、及び走行時イベント発生型診断方式にて診断される診断項目にはそれぞれ複数あり、それぞれの診断方式毎に、各診断項目に応じて生成されるアドバイスについて予め優先度が定められていることを特徴としている。
【0041】
この請求項8〜14の発明によれば、請求項1〜7について述べた効果と同様の効果を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0042】
以下に、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の運転アドバイス提供装置1の構成を表すブロック図である。
【0043】
本発明の運転アドバイス提供装置1は、カーナビゲーションシステム10を中心に構成される。
カーナビゲーションシステム10は、地図データベース11と、GPS(Global Positioning System)受信装置12と、VICS((登録商標)Vehicle Information and Communication System)情報受信装置13と、表示装置14と、音声出力装置15と、入力装置16と、外部メモリ17と、車両インタフェース(以下、I/Fと記載する)19と、それらを統括制御する制御回路18と、を備えている。
【0044】
以下、各構成について説明する。
地図データベース11は、所定地域に敷設された道路の位置座標や種類(例えば、国道、県道、高速道路等)を表す道路データを少なくとも記憶する。
【0045】
GPS受信装置12は、天空を航行するGPS衛星(図示省略)から送信される衛星信号を受信し、その受信結果(衛星信号に含まれる衛星の軌道情報や時刻情報等)に基づいて、地上における自身の現在位置の座標を算出する装置である。算出結果は制御回路18に入力される。
【0046】
VICS情報受信装置13は、道路近傍に配置されたVICSサービス用の固定局(図示省略)から、道路交通情報(例えば事故情報や渋滞情報等)を受信する装置である。受信した情報は制御回路18に入力される。
【0047】
表示装置14は、例えば、タッチパネルの機能を有する液晶ディスプレイからなる。表示装置14の表示画面には、地図、探索した道路(経路)、等をはじめ、各種情報が表示される。
【0048】
音声出力装置15は、制御回路18から入力されるデータが表す音声(例えば、警告音、喚起音、経路案内の音声等)を、図示しないスピーカから出力させる装置である。
入力装置16は、使用者が各種情報を入力するための装置である。尚、入力装置16は、表示装置14と一体的に設けられる操作ボタンとして構成されても良いし、表示装置14の表示画面上に設定されるタッチパネルにおける操作ボタンとして構成されても良い。
【0049】
外部メモリ17は、制御回路18が実行する各種プログラムや、制御回路18における演算結果等を記憶する。
車両I/F19は、車両に搭載される各種センサからのセンサ信号を制御回路18に入力する。車両には、例えば、車速センサ、加速度センサ、アクセルセンサ、スロットル開度センサ、ブレーキセンサ、操舵角センサ、車間距離センサ、画像センサ、指示器センサ、照度センサ、各種スイッチセンサ、等が搭載されており、それらが車両センサ群20を形成している。
【0050】
制御回路18は、車両I/F19を介して入力される車両センサ群20からの情報に基づき、車両状態(例えば、速度、加速度等)を算出するとともに、その算出した車両状態の診断を行う。言い換えると、運転者の運転状態について診断を行う。診断は1ないし複数の項目(以下、診断項目と記載する)について行われ、また、診断項目毎に、評価のための基準値が予め設定されている。基準値は外部メモリ17に記憶されている。また、診断結果は外部メモリ17に記憶される。
【0051】
また、外部メモリ17には、制御回路18において実行されるアプリケーションであって、運転者の運転状態についての診断結果に基づき環境や安全に関するアドバイスを生成するためのアプリケーション(以下、アドバイス生成アプリケーションとも記載する)のプログラムが記憶されている。詳しい処理は後述するが、制御回路18は、アドバイス生成アプリケーションにより各種アドバイスを生成し、生成したアドバイスを、表示装置14や音声出力装置15を介して運転者に通知する。
【0052】
アドバイスは、診断項目の内容、及び診断結果に応じて生成される。本実施形態では、全ての診断項目は、それぞれ、診断内容に応じて、走行区間比較型、単一区間型、走行時イベント発生型、及び停車時イベント発生型、の何れかに分類される。
【0053】
以下、それぞれの型に分類される診断項目、その診断項目の診断の方式、診断結果に基づくアドバイスの生成方法について説明する。
〈走行区間比較型〉
まず、走行区間比較型について説明する。
【0054】
走行区間比較型に分類される診断項目は次のようなものである。具体的に、良否を定量的に評価するよりも、所定の走行区間(走行距離)同士で診断結果を比較することによって良否を相対的に評価するのに適した診断項目である。つまり、絶対評価より相対評価に適した項目である。
【0055】
この走行区間比較型に分類される診断項目としては、内容の詳細は後述するが、例えば、エコランプ点灯走行診断、エコスイッチ(以下、エコSWと記載する)使用走行診断、エアコン使用診断、アクセルオフ走行診断、エコ案内使用走行診断、などがある。尚、エコランプとは、車両の走行状態が経済的な状態(例えば燃費を抑えた状態)である場合に点灯するランプである。また、エコSWとは、車両の走行モードを低燃費モードに切り換えるためのスイッチである。低燃費モードでは、例えばエアコンの稼動状態が通常時より抑制されたり、アクセルの踏み込み量に対する燃料噴射量の増加割合が通常時よりも抑制されたりして、燃費が抑えられるようになっている。
【0056】
エコランプ点灯走行診断では、所定の走行区間(走行距離)のうち、エコランプが点灯した状態で車両が走行した距離の割合(つまり、車両が経済的な走行状態で走行した距離の割合)が算出される。
【0057】
エコSW使用走行診断では、所定の走行区間(走行距離)のうち、エコSWが有効な状態で車両が走行した距離の割合(つまり、車両が低燃費モードで走行した距離の割合)が算出される。
【0058】
エアコン使用診断では、所定の走行区間中(走行距離中)において車両が走行可能な状態である時間のうち、エアコンの使用時間の割合が算出される。
アクセルオフ走行診断では、所定の走行区間(走行距離)のうち、アクセルがオフ(具体的には、アクセルの踏み込み量が0)の状態で惰性のみで走行した距離の割合が算出される。尚、アクセルの踏み込み量は、アクセルの踏み込み量を検出するためのアクセルセンサからの信号に基づき算出される。
【0059】
エコ案内使用走行診断では、所定の地点から目的地までの距離に対し、渋滞ルート回避のためのルート案内サービスを使用して走行した距離の割合が算出される。
〈走行区間比較型に係る診断項目の診断の方式〉
次に、図2を用いて、走行区間比較型に分類される上記のような診断項目の診断の方式、及び診断結果に基づくアドバイスの生成タイミングについて説明する。
【0060】
図2において、パルス波形のチャートは車両の走行状態(及び走行距離)を表しており(後述する図4,6、7についても同様)、具体的には、0.8km走行→停止→0.7km走行→停止→0.7km走行→停止→2km走行、という状態(図4,6において同様)を表す。
【0061】
走行区間比較型に分類される診断項目では、まずは、車両のIGSWがオンされた時点(ここでは、車両の累積走行距離は0とする)から、その車両の累積走行距離が1.6km以上となってからの最初の停車時点までの区間を1単位として、その1単位の区間(以下、評価区間と記載する)の間について、各診断項目についての診断が行われる。評価区間の終わりでは累積走行距離はリセットされる(0にされる)。そして、次の評価区間は、その累積走行距離がリセットされた時点(言い換えると、前回の評価区間の終わりの地点)から、車両の累積走行距離が1.6km以上となってからの最初の停車時点までの区間となる。この評価区間でも同様に、各診断項目についての診断が行われる。
【0062】
そして、IGSWのオンからオフまでの間において、上記のようにして定義される評価区間毎に、診断項目毎の診断結果が算出される。尚、1.6kmとは、所謂ちょい乗りの感覚(ちょっとそこまでという感覚)で車両が運転される場合の平均的な走行距離(統計的に判明している)である。
【0063】
図2の例では、時点aが基点(累積走行距離=0)であり、この場合、最初に車両が停止した時点bでは累積走行距離は0.8km(<1.6km)であるためその時点bは評価区間の終点とならず、時点dも同様に評価区間の終点とならない。時点fでは、累積走行距離が2.2km(>1.6km)であり、時点fが最初の評価区間の終点となる。
【0064】
そして次に、再度走行を開始した時点gが基点となり、その後に停止した時点hでは累積走行距離が2.0km(>1.6km)であるため、時点hが次の評価区間の終点となる。
【0065】
そして、時点a〜fの区間について、診断項目毎の診断結果Aが算出・記憶され、時点g〜hの区間について、同じく診断項目毎の診断結果Bが算出・記憶される。
時点hでは、走行区間比較型に分類される診断項目の診断結果に基づきアドバイスが生成される。より具体的に、診断結果Bと診断結果Aとが比較されて診断結果Bが相対的に評価され、その評価結果に基づくアドバイスが生成される。尚、時点fでは、診断結果Aに対する比較対象が存在しないため、アドバイスは生成されないようになっている。
〈走行区間比較型の診断項目に関するアドバイス生成処理〉
時点hにおいて実行されるアドバイス生成処理について、図3を用いて説明する。図3のアドバイス生成処理は、走行区間比較型に分類される診断項目に関するアドバイスを生成する処理であり、制御回路18において実行される。より具体的に、制御回路18が備える図示しないCPUが実行する。
【0066】
図3の処理が開始されると、まずは、S110において、車両のアクセサリスイッチ(ACC)がオンしてから何回目のタイミング(アドバイス生成タイミング)に相当するか(言い換えると、今回の処理が、ACCがオンしてから何回目の処理に相当するか)を演算し、今回のT回目を5で割った場合(T/5)の余りが1であるか否かを判定する。
【0067】
S110において、Tを5で割った場合の余りが1でないと判定すると(S110:NO)、S130に移行する。
一方、S110において、Tを5で割った場合の余りが1であると判定すると(S110:YES)、S120に移行する。
【0068】
つまり、これによれば、アドバイス生成回数の5回に1回は、S120の処理を実行することとなる。これは、運転者が意図してエコSWをオフしているにもかかわらず、S120の処理が頻繁に実行される(ひいてはエコSWを有効にすべきアドバイスが頻繁に生成される)ことを防止する趣旨である。
【0069】
S120では、今回の走行区間(時点g〜h:図2参照)のうちエコSWが有効な状態で車両が走行した距離の割合が0か否かを判定し、0であると判定すると(S120:YES)、S220に移行する。
【0070】
S220では、エコSWがオフ状態である旨のアドバイスを生成する。より具体的には、エコSWを有効にすることを推奨するようなアドバイスを生成する。生成したアドバイスは、表示装置14に表示して(例えば図10参照)運転者に通知する。そしてその後、当該処理を終了する。
【0071】
一方、S120でエコSWが有効な状態で車両が走行した距離の割合が0でないと判定すると(S120:NO)、S130に移行する。
S130では、各診断項目について、前回の評価区間の診断結果(図2では診断結果A)と今回の評価区間における診断結果(図2では診断結果B)との変化量を演算する。例えば、エコランプ点灯走行診断について説明すると、前回の評価区間の全走行距離のうちエコランプが点灯した状態で走行した距離の割合と、今回の評価区間の全走行距離のうちエコランプが点灯した状態で走行した距離の割合との変化量を演算する。
【0072】
次にS140に進み、診断項目の全てについて変化量の演算が終了したか否かを判定すし、一部(或いは全部)の診断項目について変化量の演算が終了していないと判定すると(S140:NO)、再びS130に戻る。
【0073】
一方、S140で診断項目の全てについて変化量の演算が終了したと判定すると(S140:YES)、S150に移行する。
S150では、変化量の絶対値が最大となる診断項目を選択する。
【0074】
ここで、続くS160では、「変化量の絶対値が最大となる診断項目」に複数の診断項目が該当するか否かを判断すると共に、複数の診断項目が該当すると判断した場合には、予め定められた優先度に従いその複数の診断項目のうち最も優先度の高いものを選択する。
【0075】
次に、S170に進み、S150或いはS160で選択した診断項目について、その変化量(前回の評価区間の診断結果と今回の評価区間の診断結果との変化量)と、今回の評価区間の診断結果とに基づき、その診断項目に関してアドバイス提供の必要性が有るか否か(その診断項目に関して、運転者にアドバイスを提供すべきか否か)を判断する。
【0076】
ここでは、例えば、変化量の絶対値が最大であるとしてもその変化量が微量であると判断できる場合は、アドバイス提供の必要性は低い(必要性は無い)と判断される。また、今回の評価区間における診断結果が前回の評価区間における診断結果より悪化していたとしても今回の診断結果が所定の基準よりは良好であると判断できる場合は、アドバイス提供の必要性は低い(必要性は無い)と判断される。
【0077】
次に、S180に進み、S170の判断結果に基づき運転者にアドバイスを通知するか否かを判定する。具体的に、S170でアドバイス提供の必要性がないと判断した場合には運転者にアドバイスを通知しないと判定し(S180:NO)、S230に移行する。一方、S170でアドバイス提供の必要性が有ると判断した場合には運転者にアドバイスを通知すると判定し(S180:YES)、S190に移行する。
【0078】
S190では、前回の評価区間の診断結果と今回の評価区間の診断結果とに基づき運転状態が改善されたか否かを判定し、改善されたと判定すると(S190:YES)、S200に移行する。
【0079】
S200では、S150或いはS160で選択した診断項目に関し、運転者の運転技術を褒める旨のアドバイスを生成する。生成したアドバイスは表示装置14に表示して(例えば図10参照)運転者に通知する。そしてその後、当該処理を終了する。
【0080】
一方、S190で運転状態が改善されていない、つまり運転状態が悪化したと判定すると(S190:NO)、S210に移行する。
S210では、選択されている診断項目に関して運転者の運転技術を向上させるためのアドバイスを生成する。生成したアドバイスは表示装置14に表示して(例えば図10参照)運転者に通知する。そしてその後、当該処理を終了する。
【0081】
また、S230では、走行区間比較型に分類される診断項目の全てについて評価が終了したか否か(前回の評価区間の診断結果と今回の評価区間の診断結果との比較が終了したか否か)を判定し、全てについて終了したと判定すると(S230:YES)、そのまま当該処理を終了する。
【0082】
一方、S230で、例えば診断項目の一部について評価が終了していないと判定すると(S230:NO)、S240に移行する。
S240では、評価が終了していない診断項目のうち、前回の評価区間の診断結果と今回の評価区間の診断結果との変化量の絶対値が最大となる診断項目を選択する。そしてその後、S160に移行する。S160以降の処理については、前述した通りである。
〈単一区間型〉
次に、単一区間型について説明する。
【0083】
単一区間型に分類される診断項目は次のようなものである。具体的に、安全に関する診断項目であって、良否を定量的に評価するのに適しており、また、アドバイスすべき状況が比較的多く発生し得る診断項目である。定量的な評価の内容については、図5の説明の部分でも述べる。
【0084】
この単一区間型に分類される診断項目としては、内容の詳細は後述するが、例えば、制限速度診断、アクセル診断、ブレーキ診断、一時停止診断、車間距離診断、などがある。
制限速度診断では、所定の走行区間(走行距離)のうち、制限速度を超えて走行した距離の割合が算出される。算出結果は、本診断用の基準値に基づき評価される。尚、制限速度の情報は、車両に備えられたカメラ(図示省略)から取り込んだ路面標示の画像を解析することによって得ることができる。また、VICS情報受信装置13によりVICSサービス用の固定局から受信することもできる。また、地図データベース11に交通規制に関する情報が記憶されていれば、地図データベース11から取得するようにすることもできる。車両の速度は、車速センサからの信号に基づき算出される。
【0085】
アクセル診断では、加速場面を車両状態から特定するとともに、その加速場面の総発生回数に対し、場面の前後での加速度及びジャーク(加速度の変化率)が閾値を超えた場面の発生回数の割合が算出される。算出結果は、本診断用の基準値に基づき評価される。尚、所定の走行区間(走行距離)のうち、アクセル(図示省略)が所定量以上踏み込まれた状態で走行した距離の割合を算出して評価するようにしても良い。
【0086】
ブレーキ診断では、所謂急ブレーキの回数が算出される。算出結果は、本診断用の基準値に基づき評価される。尚、急ブレーキか否かは、ブレーキセンサ及び加速度センサからの信号に基づき判断される。例えば、ブレーキセンサからの信号に基づき算出されるブレーキペダルの操作量について、その操作量の所定時間あたりの変化量が所定量以上か否かに基づき判断される。或いは、加速度センサからの信号に基づき算出される減速量が所定量以上か否かに基づき判断される。
【0087】
一時停止診断では、一時停止すべき箇所で一時停止がなされたか否かが診断される。尚、一時停止すべき箇所か否かは、VICS情報受信装置13によりVICSサービス用の固定局から受信される交通情報に基づき判断することができる。また、地図データベース11に交通規制に関する情報が記憶されていれば、その情報に基づき判断することもできる。
【0088】
車間距離診断では、所定の走行区間(走行距離)において、自車両と同じ走行車線にて自車両の前方を走行する他車両との距離(すなわち、車間距離)が所定距離以上となる状態で走行した距離の割合が算出される。算出結果は、本診断用の基準値に基づき評価される。
〈単一区間型に係る診断項目の診断の方式〉
次に、図4を用いて、単一区間型に分類される上記のような診断項目の診断の方式、及び診断結果に基づくアドバイスの生成タイミングについて説明する。
【0089】
評価区間の定義については図2で説明した通りである。そして、単一区間型に分類される診断項目に関しては、図4に示すように、各評価区間の終わりにおいてそれぞれアドバイスが生成される。図4の例では、時点fにおいて、時点a〜fの評価区間についての診断結果Cが算出・記憶されると共に、その診断結果Cに基づくアドバイスが生成される。同様にして、時点hにおいて、時点g〜hの評価区間についての診断結果Dが算出・記憶されると共に、その診断結果Dに基づくアドバイスが生成される。
〈単一区間型の診断項目に関するアドバイス生成処理〉
図4の時点f,hにおいて実行されるアドバイス生成処理について、図5を用いて説明する。図5のアドバイス生成処理は、単一区間型に分類される診断項目に関するアドバイスを生成する処理である。また、後述する走行時イベント発生型に分類される診断項目に関するアドバイスを生成する処理でもある。図5のアドバイス生成処理は、制御回路18において実行される。より具体的に、制御回路18が備える図示しないCPUが実行する。
【0090】
図5の処理が開始されると、まず、S310において、今回の評価区間の診断結果を取得する。例えば、時点f(図4参照)において実行された本処理では診断結果Cを取得し、時点h(図4参照)において実行された本処理では診断結果Dを取得する。
【0091】
次に、S320に進み、S310で取得した診断結果に基づき、診断項目毎に評価を行う。より具体的に、診断項目毎に、診断結果のランク付けを行う。ランク付けの方法としては、評価区間で発生したシーン(場面)の内、ある基準を下回るような非安全的行為が行われたシーン(場面)の発生回数の割合に基づき、その割合が高い診断項目ほどランクが低くなる、という方法がとられる。このような方法が前述した定量的評価に相当する。
【0092】
次に、S330に進み、診断項目の全てについて評価が終了したか否かを判定し、診断項目の一部(或いは全部)について評価が終了していないと判定すると(S330:NO)、再びS310に戻る。
【0093】
一方、S330において診断項目の全てについて評価が終了したと判定すると(S330:YES)、S340に移行する。
S340では、診断結果のランク付けが最も悪い診断項目を選択する。
【0094】
次に、S350に進み、「診断結果のランク付けが最も悪い診断項目」に複数の診断項目が該当するか否かを判断すると共に、複数の診断項目が該当すると判断した場合には、予め定められた優先度に従いその複数の診断項目のうち最も優先度の高いものを選択する。
【0095】
次に、S360に進み、S340或いはS350で選択した診断項目について、その評価値(例えばランク付け)と、予め定めた基準値との比較を行って、運転状態が「危険な運転」の類に分類されるか否かを判断すると共に、その判断結果に基づき、選択された診断項目に関してアドバイス提供の必要性が有るか否か(その診断項目に関して、運転者にアドバイスを提供すべきか否か)を判断する。例えば、評価区間で発生したシーン(場面)の内、ある基準を下回るような非安全的行為が行われたシーン(場面)の発生回数の割合が75%以上となった場合、「危険な運転」と判断される。
【0096】
ここでは、例えば、危険な運転であると認定すればアドバイス提供の必要性は有ると判断し、逆に、危険な運転でないと認定すればアドバイス提供の必要性は無いと判断する。
次に、S370に進み、S360の判断結果に基づき運転者にアドバイスを通知するか否かを判定する。具体的に、S360でアドバイス提供の必要性がないと判断した場合には運転者にアドバイスを通知しないと判定し(S370:NO)、そのまま当該処理を終了する。一方、S360でアドバイス提供の必要性が有ると判断した場合には運転者にアドバイスを通知すると判定し(S370:YES)、S380に移行する。
【0097】
S380では、S340或いはS350で選択した診断項目に関し、運転者の運転技術を向上を図るためのアドバイスを生成する。生成したアドバイスは表示装置14に表示して(例えば図10参照)運転者に通知する。そしてその後、当該処理を終了する。
〈走行時イベント発生型〉
次に、走行時イベント発生型について説明する。
【0098】
走行時イベント発生型に分類される診断項目は次のようなものである。具体的に、安全に関する診断項目であって、走行中に1シーン(1場面)でも発生すれば次の停車の際にアドバイスの提供が必要な(アドバイスを提供したほうが良い)イベント(現象)の発生を診断する診断項目である。
【0099】
この走行時イベント発生型に分類される診断項目としては、内容の詳細は後述するが、例えば、シートベルト着用診断、トンネル内ライト点灯診断、早期ライト点灯診断、などがある。
【0100】
シートベルト着用診断では、シートベルトに設けられてそのシートベルトの脱着を検出するためのセンサからの信号に基づき、シートベルトが着用されているか否かが診断される。より具体的に、車両のシフトレンジ(図示省略)の設定がP,R及びN以外の状態でかつ車速が所定の速度以上である際にシートベルトが着用されているか否かが診断される。
【0101】
トンネル内ライト点灯診断では、トンネル内にてライトが点灯されたか否かが診断される。車両がトンネル内を走行しているか否か(トンネル内に進入したか否か)は、照度センサからの信号に基づき判断される。また、GPS受信装置12により算出される車両の現在位置、及び地図データベース11が記憶する道路データに基づき判断されるようにすることもできる。
【0102】
早期ライト点灯診断では、ライトの点灯が推奨の時間帯になされたか否かが診断される。推奨の時間帯は、現在地の緯度/軽度および日時から算出される日没時刻に基づき決定される。
〈走行時イベント発生型に係る診断項目の診断の方式〉
次に、図6を用いて、走行時イベント発生型に分類される上記のような診断項目の診断の方式、及び診断結果に基づくアドバイスの生成タイミングについて説明する。
【0103】
走行時イベント発生型に分類される診断項目に関しては、図6に示すように、距離に関係なく、走行〜停止までの区間を1つの評価区間として、その評価区間毎に診断結果が算出・記憶される。
【0104】
具体的に、時点a〜bの区間が1つの評価区間となり、その評価区間について診断結果Eが算出・記憶される。また、時点c〜dの区間が1つの評価区間となり、その評価区間について診断結果Fが算出・記憶される。また、時点e〜fの区間1つの評価区間となり、その評価区間についての診断結果Gが算出・記憶される。さらに、時点g〜hの区間が1つの評価区間となり、その評価区間についての診断結果Hが算出・記憶される。
【0105】
そして、評価区間の終わりにおいて、それぞれ、アドバイス生成処理が実行される。アドバイス生成処理は、図5の処理と同じである。
例えば、評価区間において、アドバイスすべき現象(イベント)が生じた場合には、その評価区間の終わりに、アドバイスが生成されて運転者に通知されることとなる(時点b,f)。逆に、評価区間においてイベントが生じなかった場合には、その評価区間の終わりにおいてアドバイスは生成されない(通知されない)。
〈停車時イベント発生型〉
次に、停車時イベント発生型について説明する。
【0106】
停車時イベント発生型に分類される診断項目は次のようなものである。具体的に、環境に関して車両停車時ないし停車中に診断される診断項目であって、比較的発生頻度の高いイベント(現象)を診断する診断項目である。
【0107】
この停車時イベント発生型に分類される診断項目としては、内容の詳細な説明は後述すするが、例えば、空ぶかし診断、アイドル放置時間診断、などがある。
空ぶかし診断では、車両の停車時ないし停車中に空ぶかしがなされたか否かが診断される。
【0108】
アイドル放置時間診断では、車両の停車時ないし停車中に、アイドル状態の継続時間が予め定められた時間を超えたか否かが診断される。
〈停車時イベント発生型に係る診断項目の診断の方式〉
次に、図7を用いて、停車時イベント発生型に分類される上記のような診断項目の診断の方式、及び診断結果に基づくアドバイスの生成タイミングについて説明する。
【0109】
停車時イベント発生型に分類される診断項目に関しては、図7に示すが、所定のサンプリング周期の1周期分を評価期間(評価区間)とし、その評価期間について診断がなされる。そして、評価期間の終わりにおいて、それぞれ、アドバイス生成処理(図8にて後述する)が実行される。例えば、評価期間において、アドバイスすべき現象(イベント)が生じた場合には、その評価期間の終わりにおいて、アドバイスが生成されて通知されることとなる。一方、評価期間において、アドバイスすべき現象(イベント)が生じなかった場合には、その評価期間の終わりにおいてアドバイスは生成されない。
〈停車時イベント発生型の診断項目に関するアドバイス生成処理〉
評価期間の終わりにおいて実行されるアドバイス生成処理について、図8を用いて説明する。
【0110】
図8のアドバイス生成処理は、車両が停止すると、IGSWがオン状態である間、上記の所定のサンプリング周期毎に繰り返し実行される。尚、図8のアドバイス生成処理は、制御回路18が備える図示しないCPUが実行する。
【0111】
図8の処理が開始されると、まず、S410において、今回の評価期間の診断結果を取得する。
次に、S420に進み、S410で取得した診断結果に基づき、診断項目毎に評価を行う。
【0112】
次に、S430に移行し、診断項目の全てについて評価が終了したか否かを判定し、診断項目の一部(或いは全部)について評価が終了していないと判定すると(S430:NO)、再びS410に戻る。
【0113】
一方、S430で診断項目の全てについて評価が終了したと判定すると(S430:YES)、S440に移行する。
S440では、S420の評価結果に基づき、空ぶかしがなされたか否かを判定し、空ぶかしがなされていないと判定すると(S440:NO)、S450に移行する。
【0114】
S450では、アイドル状態の継続時間が予め定められた時間を超えたか否かを判定し、超えていないと判定すると(S450:NO)、S500に移行する。
S500では、車両が走行を開始したか否かを判定し、車両が走行を開始したと判定すると(S500:YES)、そのまま当該処理を終了する。
【0115】
一方、S500で車両が走行を開始していないと判定すると(S500:NO)、再びS410に戻る。
また、S450でアイドル状態の継続時間が予め定められた時間を超えたと判定すると(S450:YES)、S460に移行する。
【0116】
S460では、前回のアイドル放置時間診断に関するアドバイスの生成時から、予め定められた時間が経過したか否かを判定し、経過していないと判定すると(S460:NO)S500に移行する。一方、予め定められた時間が経過したと判定すると(S480:YES)、S470に移行する。
【0117】
S470では、アイドル放置時間診断に関し、運転者の運転技術を向上させるためのアドバイスを生成する。例えば、アイドル状態で放置されていることを注意する旨のアドバイスを生成する。生成したアドバイスは表示装置14に表示して(例えば図10参照)運転者に通知する。そしてその後、S500に移行する。
【0118】
また、S440で空ぶかしがなされたと判定すると(S440:YES)、S480に移行し、前回の空ぶかし診断に関するアドバイスの生成時から、予め定められた時間が経過したか否かを判定し、経過していないと判定すると(S480:NO)S500に移行する。一方、予め定められた時間が経過したと判定すると(S480:YES)、S490に移行する。
【0119】
S490では、空ぶかし診断に関し、運転者の運転技術を向上させるためのアドバイスを生成する。例えば、空ぶかしを注意する旨のアドバイスを生成する。生成したアドバイスは表示装置14に表示して(例えば図10参照)運転者に通知する。そしてその後、S500に移行する。
【0120】
以上説明したように、本実施形態では、診断項目がそれぞれ、走行区間比較型、単一区間型、走行時イベント発生型、及び停車時イベント発生型、の何れかに分類され、分類に応じた方式で診断がなされる。また、分類に応じたタイミングでアドバイスが運転者に通知される。
【0121】
これによって、本実施形態では、その診断項目の診断結果に基づくアドバイスが、その診断項目の内容に応じた適切なタイミングで運転者に通知されるようになっている。
このため、運転者にアドバイスを通知することの効果をより確実に得ることができる。
【0122】
例えば、アドバイスは診断項目の分類に応じて分散したタイミングで運転者に通知されることとなるが、言い換えれば、アドバイスの通知タイミングが重なってしまることを極力防止できることとなる。
【0123】
アドバイスの通知タイミングが重なってしまうと、重要なアドバイスの通知タイミングが遅れてしまったり、或いはアドバイスが短い時間の間に集中的に運転者に通知され、運転者にとって個々のアドバイスの印象が薄れてしまう、という事態も懸念されるが、本実施形態ではそのような事態を回避することができる。
【0124】
尚、本実施形態において、車両センサ群20,車両I/F19が取得手段に相当し、制御回路18が診断手段に相当し、S200,S210,S220,S380,S470,S490の処理がアドバイス生成手段及びアドバイス通知手段に相当し、走行区間比較型に分類される診断項目(エコランプ点灯走行診断、エコSW使用走行診断、エアコン使用診断、アクセルオフ走行診断、エコ案内使用走行診断)及び停車時イベント発生型に分類される診断項目(空ぶかし診断、アイドル放置時間診断)が環境診断項目に相当し、単一区間型に分類される診断項目(制限速度診断、アクセル診断、ブレーキ診断、一時停止診断、車間距離診断)及び走行時イベント発生型に分類される診断項目(シートベルト着用診断、トンネル内ライト点灯診断、早期ライト点灯診断)が安全診断項目に相当している。
【0125】
ところで、第1実施形態では、各分類に応じたタイミングでアドバイスが生成されるものの、それでも同一タイミングでアドバイスが生成される場合もある。そこで、以下に説明する第2実施形態のように構成しても良い。
[第2実施形態]
第2実施形態では、第1実施形態と比較して、制御回路18が図9の処理を実行するようになっている点が異なっている。
【0126】
図9の処理は、車両の停車時ないし停車中において、走行区間比較型、単一区間型、走行時イベント発生型、及び停車時イベント発生型のそれぞれについてのアドバイス生成処理(図3,5,8)の処理が終了すると開始される。
【0127】
図9の処理では、まず、S510において、走行区間比較型、単一区間型、走行時イベント発生型、及び停車時イベント発生型の各アドバイス生成処理の何れかで、新規にアドバイスが生成されたか否かを判断する。
【0128】
次に、S520に進み、S510の判断結果に基づきアドバイスが新規に生成されたか否かを判定し、アドバイスが新規に生成されていないと判定すると(S520:NO)、そのまま当該処理を終了する。
【0129】
一方、S520でアドバイスが新規に生成されたと判定すると(S520:YES)、S530に移行する。
S530では、停車時イベント発生型に分類される診断項目に関するアドバイスを1つ抽出する(より具体的には、抽出を試みる)。
【0130】
次に、S540に移行し、停車時イベント発生型に分類される診断項目に関するアドバイスを1つ抽出できたか否かを判定し、抽出できたと判定すると(S540:YES)、S560に移行する。
【0131】
一方、S540でアドバイスを抽出できないと判定すると(S540:NO)、S550に移行する。
S550では、走行区間比較型に分類される診断項目に関するアドバイスを1つ抽出する(より具体的には、抽出を試みる)。そして次に、S560に進む。
【0132】
つまり、S530〜S550では、環境についての診断項目に関して、アドバイスを1つ抽出する。特に、ここでは、停車時イベント発生型及び走行区間比較型のうち、前者に分類される診断項目に関するアドバイスを優先的に抽出(採用)する。
【0133】
S560では、走行時イベント発生型に分類される診断項目に関するアドバイスを1つ抽出する(より具体的には、抽出を試みる)。
次に、S570に進み、S560でアドバイスを抽出できたか否かを判定し、抽出できたと判定すると(S570:YES)、そのまま当該処理を終了する。
【0134】
一方、S570でアドバイスを抽出できないと判定すると(S570:NO)、S580に移行し、単一区間型に分類される診断項目に関するアドバイスを1つ抽出する。そしてその後、当該処理を終了する。
【0135】
つまり、S560〜580では、安全についての診断項目に関して、アドバイスを1つ抽出する。特に、ここでは、走行時イベント発生型及び単一区間型のうち、前者に分類される診断項目に関するアドバイスを優先的に抽出(採用する)。
【0136】
抽出したアドバイスは、表示装置14に表示して(例えば図10参照)運転者に通知する。
このような第2実施形態によれば、同一タイミングでアドバイスが複数生成された場合、より優先度の高いアドバイスが運転者に通知されるようになるため効果的である。
【0137】
尚、本実施形態において、図9のS530〜580の処理が、高優先アドバイス選択手段に相当している。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術範囲内において種々の形態をとることができる。
【0138】
例えば、上記実施形態において、アドバイスは、音声出力装置15を介して音声により運転者に通知されるようにしても良い。
また、例えば、アドバイスが表示装置14に表示された旨を音声出力装置15を介して音声により運転者に通知し、運転者の注意を惹くようにしても良い。例えば緊急性のあるようなアドバイスを運転者に通知するような場合には特に有効である。
【図面の簡単な説明】
【0139】
【図1】本発明の運転アドバイス提供装置1の構成を表すブロック図である。
【図2】走行区間比較型に分類される診断項目の診断の方式、及び診断結果に基づくアドバイスの生成タイミングを表す図である。
【図3】走行区間比較型に分類される診断項目に関するアドバイス生成処理を表すフローチャートである。
【図4】単一区間型に分類される診断項目の診断の方式、及び診断結果に基づくアドバイスの生成タイミングを表す図である。
【図5】単一区間型、或いは走行時イベント発生型に分類される診断項目に関するアドバイス生成処理を表すフローチャートである。
【図6】走行時イベント発生型に分類される診断項目の診断の方式、及び診断結果に基づくアドバイスの生成タイミングを表す図である。
【図7】停車時イベント発生型に分類される診断項目の診断の方式、及び診断結果に基づくアドバイスの生成タイミングを表す図である。
【図8】停車時イベント発生型に分類される診断項目に関するアドバイス生成処理を表すフローチャートである。
【図9】第2実施形態の運転アドバイス提供装置1において実行されるアドバイス選択処理を表すフローチャートである。
【図10】アドバイスの表示の態様(一例)を表す図面である。
【符号の説明】
【0140】
1…運転アドバイス提供装置、10…カーナビゲーションシステム、11…地図データベース、12…GPS受信装置、13…VICS情報受信装置、14…表示装置、15…音声出力装置、16…入力装置、17…外部メモリ、18…制御回路、20…車両センサ群。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の状態を表す情報である車両情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された前記車両情報に基づき、車両の運転状態に関する診断項目について診断を行う診断手段と、
前記診断手段の診断結果に基づき、車両の運転者に提供するためのアドバイスを生成するアドバイス生成手段と、
前記アドバイス生成手段により生成されたアドバイスを運転者に通知する通知手段と、
を備えた運転アドバイス提供装置において、
前記診断項目は複数あり、
前記診断手段は、前記複数の診断項目のそれぞれに応じた診断方式で診断を行い、
前記アドバイス生成手段は、前記複数の診断項目のそれぞれに応じたタイミングでアドバイスを生成し、
前記通知手段は、車両の走行停止時ないし停車中において、前記生成されたアドバイスを通知するようになっており
前記アドバイス生成手段により複数のアドバイスが生成された場合に、その生成された複数のアドバイスのうち、予め定められた優先度に従い、少なくとも優先度の最も高いアドバイスを選択する高優先アドバイス選択手段を備え、
前記通知手段は、
前記高優先アドバイス選択手段により選択されたアドバイスを優先して運転者に通知するようになっていることを特徴とする運転アドバイス提供装置。
【請求項2】
請求項1に記載の運転アドバイス提供装置において、
前記アドバイス生成手段は、車両の走行停止時ないし停車中においてアドバイスを生成するようになっていることを特徴とする運転アドバイス提供装置。
【請求項3】
請求項2に記載の運転アドバイス提供装置において、
前記診断項目には、環境への影響度に関する項目である環境診断項目と、安全性に関する項目である安全診断項目とがあり、
前記高優先アドバイス選択手段は、
前記環境診断項目について生成されたアドバイスの中から、そのアドバイスのうち最も優先度の高いアドバイスである環境高優先アドバイスを選択し、前記安全診断項目について生成されたアドバイスの中から、そのアドバイスのうち最も優先の高いアドバイスである安全高優先アドバイスを選択し、
前記通知手段は、
前記環境高優先アドバイス及び前記安全高優先アドバイスをそれぞれ、運転者に通知するようになっていることを特徴とする運転アドバイス提供装置。
【請求項4】
請求項3に記載の運転アドバイス提供装置において、
前記高優先アドバイス選択手段は、まず環境高優先アドバイスを選択し、その後、安全高優先アドバイスを選択すること、
を特徴とする運転アドバイス提供装置。
【請求項5】
請求項3又は請求項4に記載の運転アドバイス提供装置において、
前記環境診断項目には、所定の走行区間と他の走行区間との比較によって、その所定の走行区間における運転状態を診断する方式である走行区間比較型診断方式にて診断される診断項目と、車両の停車中にて、停車中に発生し得るイベントの発生状態を診断する方式である停車時イベント発生型診断方式にて診断される診断項目とがあり、
前記安全診断項目には、所定の走行区間における運転状態をその走行区間の状態に基づき診断する方式である単一区間型診断方式にて診断される診断項目と、車両の走行中にて、走行中に発生し得るイベントの発生状態を診断する方式である走行時イベント発生型診断方式にて診断される診断項目とがある
ことを特徴とする運転アドバイス提供装置。
【請求項6】
請求項5に記載の運転アドバイス提供装置において、
前記環境診断項目についてのアドバイスのうち、前記停車時イベント発生型診断方式にて診断される診断項目についてのアドバイスが、前記走行区間比較型診断方式にて診断される診断項目についてのアドバイスより優先度が高く定められ、
前記安全診断項目についてのアドバイスのうち、前記走行時イベント発生型診断方式にて診断される診断項目についてのアドバイスが、前記単一区間型診断方式にて診断される診断項目についてのアドバイスより優先度が高く定められている
ことを特徴とする運転アドバイス提供装置。
【請求項7】
請求項5又は請求項6に記載の運転アドバイス提供装置において、
前記走行区間比較型診断方式にて診断される診断項目、前記停車時イベント発生型診断方式にて診断される診断項目、前記単一区間型診断方式にて診断される診断項目、及び前記走行時イベント発生型診断方式にて診断される診断項目はそれぞれ複数あり、それぞれの診断方式毎に、各診断項目に応じて生成されるアドバイスについて予め優先度が定められていることを特徴とする運転アドバイス提供装置。
【請求項8】
車両の状態を表す情報である車両情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された前記車両情報に基づき、車両の運転状態に関する診断項目について診断を行う診断手段と、
前記診断手段の診断結果に基づき、車両の運転者に提供するためのアドバイスを生成するアドバイス生成手段と、
前記アドバイス生成手段により生成されたアドバイスを運転者に通知する通知手段と、
を備えた運転アドバイス提供装置において、
前記診断項目は複数あり、その複数の診断項目はそれぞれ、診断の方式に応じて分類され、
前記診断手段は、前記複数の診断項目のそれぞれについて、分類に応じた方式で診断を行い、
前記アドバイス生成手段は、前記複数の診断項目のそれぞれについて、分類に応じたタイミングでアドバイスを生成し、
前記通知手段は、車両の走行停止時ないし停車中において、前記生成されたアドバイスを通知するようになっており、
前記アドバイス生成手段により複数のアドバイスが生成された場合に、その生成された複数のアドバイスのうち、予め定められた優先度に従い、少なくとも優先度の最も高いアドバイスを選択する高優先アドバイス選択手段を備え、
前記通知手段は、
前記高優先アドバイス選択手段により選択されたアドバイスを優先的に運転者に通知するようになっていることを特徴とする運転アドバイス提供装置。
【請求項9】
請求項8に記載の運転アドバイス提供装置において、
前記アドバイス生成手段は、車両の走行停止時ないし停車中においてアドバイスを生成するようになっていることを特徴とする運転アドバイス提供装置。
【請求項10】
請求項9に記載のアドバイス生成装置において、
前記診断項目には、環境への影響度に関する項目である環境診断項目と、安全性に関する項目である安全診断項目とがあり、環境診断項目と安全診断項目とは互いに異なる診断方式に分類され、
前記高優先アドバイス選択手段は、
前記環境診断項目について生成されたアドバイスの中から、そのアドバイスのうち最も優先度の高いアドバイスである環境高優先アドバイスを選択し、前記安全診断項目について生成されたアドバイスの中から、そのアドバイスのうち最も優先の高いアドバイスである安全高優先アドバイスを選択し、
前記通知手段は、
前記環境高優先アドバイス及び前記安全高優先アドバイスをそれぞれ、運転者に通知するようになっていることを特徴とする運転アドバイス提供装置。
【請求項11】
請求項10に記載の運転アドバイス提供装置において、
前記高優先アドバイス選択手段は、まず環境高優先アドバイスを選択し、その後、安全高優先アドバイスを選択すること、
を特徴とする運転アドバイス提供装置。
【請求項12】
請求項10又は請求項11に記載の運転アドバイス提供装置において、
前記環境診断項目には、所定の走行区間と他の走行区間との比較によって、その所定の走行区間における運転状態を診断する方式である走行区間比較型診断方式にて診断される診断項目と、車両の停車中にて、停車中に発生し得るイベントの発生状態を診断する方式である停車時イベント発生型診断方式にて診断される診断項目とがあり、
前記安全診断項目には、所定の走行区間における運転状態をその走行区間の状態に基づき診断する方式である単一区間型診断方式にて診断される診断項目と、車両の走行中にて、走行中に発生し得るイベントの発生状態を診断する方式である走行時イベント発生型診断方式にて診断される診断項目とがある
ことを特徴とする運転アドバイス提供装置。
【請求項13】
請求項12に記載の運転アドバイス提供装置において、
前記環境診断項目についてのアドバイスのうち、前記停車時イベント発生型診断方式にて診断される診断項目についてのアドバイスが、前記走行区間比較型診断方式にて診断される診断項目についてのアドバイスより優先度が高く定められ、
前記安全診断項目についてのアドバイスのうち、前記走行時イベント発生型診断方式にて診断される診断項目についてのアドバイスが、前記単一区間型診断方式にて診断される診断項目についてのアドバイスより優先度が高く定められている
ことを特徴とする運転アドバイス提供装置。
【請求項14】
請求項12又は請求項13に記載の運転アドバイス提供装置において、
前記走行区間比較型診断方式にて診断される診断項目、前記停車時イベント発生型診断方式にて診断される診断項目、単一区間型診断方式にて診断される診断項目、及び前記走行時イベント発生型診断方式にて診断される診断項目にはそれぞれ複数あり、それぞれの診断方式毎に、各診断項目に応じて生成されるアドバイスについて予め優先度が定められていることを特徴とする運転アドバイス提供装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−38652(P2010−38652A)
【公開日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−200034(P2008−200034)
【出願日】平成20年8月1日(2008.8.1)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】