説明

難燃性ラミネート

高圧ラミネートは、樹脂含浸紙の第一の層(12)と、少なくとも一つの繊維強化ベールの層(14,16)とを含んでいる。各層の繊維強化ベールは、バインダおよび充填剤を含んでいる。該ラミネートは、ISO−1716に従って試験したときに3.0MJ/kg未満の熱量値を有することを特徴とするものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的には難燃性の高圧ラミネートに関し、特に、prEN13823に準拠し、且つISO−1716に従って試験したときに3.0MJ/kg未満の熱量値を有する高圧ラミネートに関する。
【背景技術】
【0002】
高圧ラミネート(HPL)は当該技術において周知であり、HPLパネルは、例えば壁ライニング材として、家具、前面外装材、ベンチの表層材等のために使用されている。
【0003】
特に建築産業において、HPLパネルの最も重要なパラメータの一つは防火特性である。2003年以来、ヨーロッパにおける全ての建築材料はprEN13823(建築製品のための防火試験に対する反応)に準拠しなければならない。この規範は、単独燃焼項目(SBI)試験を記述している。ISO−1716に従うA1およびA2分類の追加の熱量値測定が必要とされる。
【0004】
従来技術のHPLパネルは、難燃性クラフト紙を使用することによって、または難燃性フェノール−ホルムアルデヒド樹脂を使用することによって難燃性にされている。従来技術のFR−HPL製品は、Bの高いSBI分類(ISO−1716で試験したときに3.0MJ/kg)を達成している。
【0005】
HPL製造業者は、SBI・A2級のHPLパネルについての強い要望を持っている。このような分類は、製造業者が彼の製品の応用範囲を拡大し、それによって別の市場に進出することを可能にする。現在のところ、誰も熱量値要件に適合させることができておらず、また望ましい機械的特性および火災蔓延特性を達成していないので、これは達成されていない。本発明は、A2級のための要件(ISO−1716で試験したときに3.0MJ/kg)を含むこれら全ての要件に合致する最初のHPLパネルに関する。
本発明は、改善された難燃性および衝撃耐性を特徴とする新規なラミネートに関する。
【0006】
[発明の概要]
本発明の高圧ラミネートは、樹脂含浸紙の第一の層と、少なくとも一つの繊維強化ベール層とを含んでなるものである。各々の繊維強化ベール層は、二次バインダおよび充填剤の両者を含んでいる。当該高圧ラミネートは、ISO−1716に従って試験したときに、約3.0MJ/kgよりも低い熱量値を有することを特徴とするものである。
【0007】
当該ラミネートは更に、樹脂含浸紙の第二の層を含んでよい。このような実施形態において、単層または複数層の繊維強化ベール層は、第一および第二の樹脂含浸紙層の間にサンドイッチされる。
【0008】
何れかの可能な実施形態において、第二のバインダは熱硬化性樹脂である。適切なバインダには、自己架橋性ポリアクリレート、 ポリアミド−アミンエピクロロヒドリン樹脂(PAE)、ポリビニルアルコール、アクリレート、スチレンアクリレート、メラミンホルムアルデヒド、尿素−ホルムアルデヒド、フェノール−ホルムアルデヒド、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル、架橋性アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、エピクロロヒドリン−ポリアミノポリアミド樹脂、エピクロロヒドリン−ポリアミン樹脂、エピクロロヒドリン−ポリアミド樹脂、およびそれらの混合物が含まれるが、これらに限定されない。
【0009】
充填剤は、典型的には、金属水酸化物、金属炭酸塩、二酸化チタン、焼成粘土、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、硫酸アルミニウム、酸化亜鉛、カオリン粘土、緑泥石、珪藻岩、長石、マイカ、かすみ石、閃長岩、葉蝋石(珪酸アルミニウム)、シリカ、タルク、珪灰石、モンモリロナイト (ベントナイト)、ヘクトライト、サポナイト、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化鉄、水酸化マグネシウム、ガラスミクロビーズ、およびそれらの混合物からなる群から選択される。
【0010】
一実施形態において、前記充填剤は、金属水酸化物、金属炭酸塩およびそれらの混合物からなる群から選択される。炭酸カルシウムおよび水酸化アルミニウムの混合物は、本発明のための特に有用な充填剤である。バインダがメラミンホルムアルデヒドであるときには、特にそうある。
【0011】
他の充填剤には、アルミニウム三水和物、水酸化マグネシウム、シアヌル酸メラミン、ハロゲン化物添加剤、三酸化アンチモン、金属水酸化物、金属炭酸塩、二酸化チタン、焼成粘土、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、硫酸アルミニウム、酸化亜鉛、カオリン粘土、緑泥石、珪藻岩、長石、マイカ、かすみ石、閃長岩、葉蝋石、シリカ、タルク、珪灰石、モンモリロナイト、ヘクトライト、サポナイト、炭酸マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化鉄、ガラスミクロビーズ、リン酸エチレンジアミン、リン酸グアニジン、ホウ酸メラミン、(モノ、ピロ、ポリ)リン酸メラミン、(モノ、ピロ、ポリ)リン酸アンモニウム、ジシアンジアミド縮合物、一般的発泡系(火災の際に発泡してその場で断熱層を生じる系)、およびそれらの混合物が含まれる。
【0012】
一つの可能な実施形態において、繊維強化ベールの各層は、約1〜約95重量%の補強繊維、約5〜約50重量%のメラミンホルムアルデヒド、約10〜約80重量%の炭酸カルシウム、および約20〜90重量%の水酸化アルミニウムを含んでいる。
【0013】
繊維強化ベールは、織布または不織布であってよい。複数層繊維強化ベールが設けられるとき、それらは全て織布であってよく、全て不織布であってよく、または織布および不織布の混合であってよい。該繊維強化ベールは、ガラス繊維、玄武岩繊維、金属繊維、無機繊維、シリカ繊維、炭化物繊維、窒化物繊維、炭素繊維、およびそれらの混合物からなる群から選択される繊維を含んでいる。繊維強化ベールのために利用されるガラス繊維は、ホウ素フリーガラス、Eガラス、ECRガラス、Cガラス、ARガラス、S2ガラス、およびそれらの混合物からなる材料群から選択されてよい。
【0014】
第一の樹脂含浸紙の層がメラミン含浸装飾紙であるときは、本発明の高圧ラミネートはより美的にアピールするようにすることができる。更に、当該製品は、放射線硬化性塗料の膜またはコーティング、例えばUV硬化性塗料膜または電子線硬化性塗料膜を、第一の樹脂含浸紙層の露出面上に含んでよい。
【0015】
本発明の更にもう一つの側面に従えば、高圧ラミネートを作製するための方法が提供される。当該方法は、第一の樹脂含浸紙層および少なくとも一つの繊維強化ベール層を、約525N/m2〜約15,750N/m2の圧力で一緒に加圧しながら、これら層を120℃〜約220℃の温度に加熱してラミネートを形成することを含んでいる。加えて、該方法は、該ラミネートをISO−1716に従って試験したときに3.0MJ/kg未満の熱量値を与えるように、二次バインダおよび充填剤の組み合わせを使用する工程を含んでいる。
【0016】
当該方法は更に、メラミンホルムアルデヒド、フェノール−ホルムアルデヒド、尿素−ホルムアルデヒド、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル、架橋性アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、エピクロロヒドリン−ポリアミノポリアミド樹脂、エピクロロヒドリン−ポリアミン樹脂、エピクロロヒドリン−ポリアミド樹脂、およびそれらの混合物からなる群から二次バインダを選択することを含んでいる。該充填剤は、金属水酸化物、金属炭酸塩およびそれらの混合物からなる群から選択されてもよい。特に有用な実施形態において,該充填剤は炭酸カルシウムおよび水酸化アルミニウムの混合物から選択される。
【0017】
一つの可能な実施形態において、当該方法は、メラミン含浸装飾紙から第一の樹脂含浸紙層を形成することを含んでいる。加えて、当該方法は、第一の樹脂含浸紙層の露出表面を放射線硬化性塗料で塗装することを含んでよい。更にもう一つの可能な実施形態において、当該方法は、第一の樹脂含浸紙層の露出表面を熱架橋性ウレタンアクリレート塗料で塗装することを含んでよい。
もう一つの実施形態において、本発明のラミネートは、樹脂含浸装飾層、繊維強化ベールから形成された火炎バリア、および繊維板層を含んでいる。
【0018】
当該ラミネートにおける繊維板の層は、一般には木製ベースのパネルとして記述されてよい。該繊維板は、高密度繊維板、中密度繊維板、または配向ストランド板、チップ板、およびこれらの混合物からなる群から選択された材料で構成されてよい。加えて、該ラミネートは、樹脂含浸装飾紙を覆う樹脂含浸オーバーレイ紙、および/または繊維板層の下地をなす樹脂含浸裏打ち層を含んでよい。樹脂含浸装飾層および樹脂含浸裏打ち層の両者は、当該技術において既知の種類の装飾紙で作製されてよい。
【0019】
この実施形態において、繊維強化ベールは、約5〜約95重量%の補強繊維、約5〜約75重量%のバインダおよび約0〜約80重量%の充填剤を含んでいる。含浸後で且つ圧縮前に、該繊維強化ベールは、約20〜500g/m2の単位面積当り重量を有する。
【0020】
繊維板ラミネートを作製する方法は、樹脂含浸オーバーレイ層、樹脂含浸装飾層、繊維強化ベールで形成された火炎バリア、繊維板層および樹脂含浸裏打ち層を、約10〜約50秒間、1050N/m2〜約5250N/m2の圧力で一緒に加圧しながら、同時に約150〜約225℃の温度で加熱することを含んでいる。この方法は更に、繊維強化ベールの中に、ポリビニルアルコール、アクリレート、スチレンアクリレート、メラミンホルムアルデヒド、尿素−ホルムアルデヒド、フェノール−ホルムアルデヒド、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル、架橋性アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド−アミンエピクロロヒドリン樹脂およびこれらの混合物からなる群から選択されるバインダを提供する工程を含むものとして記述されてよい。
【0021】
該ラミネートは、ラミネート床材用途に使用されてよく、ここでのラミネートは木材ベースを有する板、例えばチップ板、高密度および中密度の繊維板を含む繊維板、配向ストランド板から形成される。該ラミネートの追加の用途には、壁ライニング材、天井材、室内ショップ家具、並びに船、列車および建物に見られるような装飾パネルが含まれるが、これらに限定されない。
【0022】
以下での説明においては、本発明を実施するために最も適した一つの形態を単に例示することによって、本発明の可能な一実施形態を示し且つ説明する。理解されるように、本発明は他の異なる実施形態が可能であり、その幾つかの詳細は、全て本発明を逸脱しない種々の明らかな側面における変形であることができる。従って、図面および説明は限定的ではなく、本質的に例示とみなされるであろう。
【0023】
[発明の詳細な説明]
次に、添付の図面にその一例を図示した、現在における本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。
本発明による高圧ラミネート10の三つの実施形態が、図1〜図3に示されている。これらの高圧ラミネート10は、樹脂含浸紙の第一層と、少なくとも一つの繊維強化ベール層とを具備するものとして一般的に記載されている。
【0024】
繊維強化ベールの各層は、当該高圧ラミネートをISO−1716に従って試験したときに3.0MJ/kg未満の熱量値を有することを特徴とするように、更に二次バインダおよび充填剤を含んでいる。「二次バインダ」の用語は、以下で更に詳細に述べる第二工程で適用されるバインダとして定義される。
図1の実施形態に示すように、高圧ラミネート10は、メラミン含浸装飾紙のような樹脂含浸紙の第一の層12を含んでいる。加えて、ラミネート10は繊維強化ベールの二つの層14、16を含んでいる。
【0025】
繊維強化ベールの各層14、16には、二次バインダおよび充填剤の組成物が含浸される。該二次バインダは熱硬化性樹脂である。典型的には、該二次バインダは、メラミンホルムアルデヒド、フェノール−ホルムアルデヒド、尿素−ホルムアルデヒド、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル、架橋性アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、エピクロロヒドリンポリアミノポリアミド樹脂,エピクロロヒドリン−ポリアミン樹脂、an ピクロロヒドリン−ポリアミド樹脂、およびそれらの混合物からなる群から選択される。
【0026】
充填剤は、金属水酸化物、金属炭酸塩、二酸化チタン、焼成粘土、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、硫酸アルミニウム、酸化亜鉛、カオリン粘土、緑泥石、珪藻岩、長石、マイカ、かすみ石、閃長岩、葉蝋石(珪酸アルミニウム)、シリカ、タルク、珪灰石、モンモリロナイト(ベントナイト)、ヘクトライト、サポナイト、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化鉄、水酸化マグネシウム、ガラスミクロビーズ、およびこれらの混合物から選択される。典型的には、該充填剤は金属水酸化物、金属炭酸塩およびこれらの混合物からなる群から選択される。本発明においては、炭酸カルシウムおよび水酸化アルミニウムの混合物が特に有用である。メラミンホルムアルデヒドバインダと共に使用するときには、特にそうである。充填剤の粒子サイズは、典型的には約0.3μm〜約150μm、より好ましくは約1μm〜約75μm、最も好ましくは約4μm〜約50μm、の範囲に亘る。
【0027】
繊維強化ベールは、ガラス繊維、玄武岩繊維、無機繊維(炭化物、窒化物等)およびそれらの混合物からなる群から選択される補強繊維を含んでいる。本発明において特に有用なガラス繊維には、Eガラス(例えばアドバンテックスガラス)、ECRガラス、ARガラス、Cガラス、 Mガラス、Dガラス、Sガラス、S2ガラス、およびこれらの混合物が含まれる。これらの繊維は、典型的には約0.1mm〜100mmの長さにチョップされ、またチョップドストランド、チョップドロービングまたはチョップされた個々の繊維またはこれらの混合物に形成されてよい。個々の繊維が利用される場合、該繊維の直径は典型的には約3〜約50ミクロンである。
【0028】
二次バインダおよび充填剤を含浸する前の繊維強化ベールは、約95重量%以下のガラス繊維、好ましくは約75〜95重量%のガラス繊維、より好ましくは約78〜93重量%のガラス繊維、最も好ましくは約80〜92.5重量%のガラス繊維を含んでいる。好ましくは、該繊維強化ベール層はEガラス繊維を含んでいる。
【0029】
二次バインダ組成物および充填剤を含浸する前の繊維強化ベールは、上記で述べたようにバインダを含んでよく、好ましくは、該バインダはポリビニルアルコールである。好ましくは、該バインダは約5〜約25重量%の含量で、前記ベールの中に存在している。
図1に示した実施形態において、ラミネート10は二つのベール層14、16を組込んでいる。各ベール層14、16は両者共に織布であってよく、両者共に不織布であってよく、或いは一方が織布で他方が不織布であってもよい。
【0030】
本発明の特に有用な実施形態は、二次バインダ組成物および充填剤を含浸する前に約1〜約95重量%の補強繊維、好ましくは約75〜約95重量%の補強繊維、より好ましくは約78〜約93重量%の補強繊維、最も好ましくは約80〜約92.5重量%の補強繊維を含んだ1以上のベール層14、16を組込んでいる。これらのベール層はまた、約2〜約50重量%、好ましくは約5〜約25重量%のメラミンホルムアルデヒド二次バインダ、並びに約10〜約80重量%の量の少なくとも一つの充填剤、好ましくは約17.7〜約65重量%の炭酸カリウム、および約20〜約90重量%、好ましくは約35〜約70重量%の水酸化アルミニウムを含んでいる。
【0031】
図1に更に示すように、ラミネート10は、第一の樹脂含浸紙層12の他方の露出面に放射線硬化塗料、例えば電子線硬化型またはUV硬化型の塗料膜18を含めることによって、美的により心地よくされてよい。或いは、層18は、熱架橋ウレタンアクリレート塗料を含んでなるものであってよい。
【0032】
本発明の別の実施形態が、図2に示されている。この実施形態において、高圧ラミネート10は、第一および第二の樹脂含浸紙層22、24の間にサンドイッチされた単一の繊維強化ベール層20を含んでいる。図2のラミネート10はまた、電子ビーム硬化型もしくはUV硬化型の塗料膜のような放射線硬化型塗料、または熱架橋されたウレタンアクリレート塗料の層26を含んでいる。しかし、該層26は任意要素である。
【0033】
図3に示された更にもう一つの実施形態において、ラミネート10は、第一の樹脂含浸紙層28、繊維強化ベールの六つの中間層30、32、34、36、38、40、および第二の樹脂含浸紙層42を含んでいる。この図3の実施形態はまた、美的概観を向上させるための、電子ビームもしくはUV硬化型塗料膜のような放射線硬化型塗料、または熱架橋されたウレタンアクリレート塗料層を含んでなる任意の層44を具備してよい。
【0034】
図2および図3に示した実施形態における樹脂含浸紙層22、24、28および42は、図1に示した第一の実施形態の樹脂含浸紙層12と類似または同一であることが理解されるべきである。同様に、図2および図3に示した実施形態の繊維強化ベール層20,30,32,34,36,38,40もまた、図1の実施形態のベール層14、16と同一または類似である。図示のように、本発明のラミネート10は、如何なる数の繊維強化ベール層を含んでいてもよく、他方では更に、何れか特定の最終製品用途の火炎蔓延、熱量値および機械的特性に合致する。
【0035】
典型的には、各繊維強化ベール層は、樹脂バインダを含浸され且つラミネート製品の最終構築等の製造業者による後の使用のために保存された、補強繊維の織布もしくは不織布のプリプレグまたはそのままモールドできるシートである。
【0036】
当該技術において知られた水ベースで湿潤強度の高い如何なるバインダも使用できるであろう。有用なバインダには、次のポリビニルアルコールが含まれる:(部分的に加水分解された)ポリ酢酸ビニル、アクリル重合体および共重合体、架橋性アクリル重合体および共重合体、重合性多官能N−メチロール化合物、特にN−メチロール尿素(例えばジメチロール尿素およびN−メチロールメラミン型樹脂、メラミンホルムアルデヒド、フェノールホルムアルデヒド、フルフリルホルムアルデヒド、レゾルシノールホルムアルデヒド、スチレンブタジエン共重合体ラテックス、陽イオン性ポリアミドエピクロロヒドリン、アミノ樹脂、エポキシ樹脂、ポリスチレンエマルジョンバインダ、ポリカルボン酸ベースのバインダ、他のラテックスおよび/またはアクリルアミドのようなアクリル重合体もしくは共重合体、エチレン酢酸ビニル/塩化ビニル、アクリル酸アルキルポリマー,スチレン−ブタジエンゴム、アクリロニトリル重合体、ポリウレタン樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニリデンと他のモノマーの共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルピロリドン、ポリエステル樹脂、アクリレートエマルジョン樹脂、アクリル酸スチレン。より好ましくは、該バインダはポリビニルアルコールである。
【0037】
前記プリプレグは、二次バインダおよび充填剤の組成物を含浸される。該二次バインダおよび充填剤組成物は、該プリプレグ中に既に存在しているガラスに加えて、好ましくは約2〜約30重量%のガラス、より好ましくは約3〜約25重量%のガラス、最も好ましくは約4〜約20重量%のガラスを含んでいる。前記プリプレグはまた、約5〜約25重量%の二次バインダ、好ましくは約7〜約20重量%の二次バインダ、最も好ましくは約8〜約18重量%の二次バインダを含んでいる。該プリプレグはまた、約50〜約93重量%の充填剤、より好ましくは約55〜約90重量%の充填剤、最も好ましくは約60〜約88重量%の充填剤を含んでいる。
【0038】
典型的には、該充填剤は、金属水酸化物および金属炭酸塩の約1:0.01〜約1:100の比率の混合物である。好ましくは、金属水酸化物は水酸化アルミニウムであり、約20〜約90重量%、より好ましくは約30〜約80重量%、最も好ましくは約35〜約70重量%の量でプリプレグ中に存在する。好ましい金属炭酸塩は炭酸カルシウムであり、約10〜約80重量%、より好ましくは約15〜約70重量%、最も好ましくは約17.5〜約65重量%の量でプリプレグ中に存在する。
【0039】
充填剤の粒子サイズは、典型的には約0.3μm〜約150μm、より好ましくは約1μm〜約75μm、最も好ましくは約4μm〜約50μmである。
含浸の後で且つ圧縮の前に、典型的な繊維強化ベールプリプレグは、約250g/m2〜約2000g/m2の単位面積当り全重量、約500kg/m3〜約2000kg/m3の密度を有するであろう。
【0040】
高圧ラミネート10は、樹脂含浸紙の第一の層および少なくとも一つの繊維強化ベール層を、約525N/m2〜約15,750N/m2(約5〜約150バール)の圧力で一緒に圧縮すると同時に、これら層を約120℃〜約220℃の温度に加熱してラミネートを形成することによって構築される。加えて、当該方法は、該ラミネートがISO−1716に従って試験されたときに3.0MJ/kg未満の熱量値を提供するように、バインダおよび充填剤の組合せを使用する工程を含んでいる。これは、SBI・A2級のHPLパネルまたは製品を提供することを可能にする。
【0041】
この目的を達成するために、前記二次バインダは、メラミンホルムアルデヒド、フェノール−ホルムアルデヒド、尿素−ホルムアルデヒド、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル、架橋性アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、エピクロロヒドリン−ポリアミノポリアミド樹脂、エピクロロヒドリン−ポリアミン樹脂、エピクロロヒドリン−ポリアミド樹脂およびこれらの混合物からなる群から選択される。前記充填剤は、金属水酸化物、金属炭酸塩、二酸化チタン、 焼成粘土、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、硫酸アルミニウム、酸化亜鉛、カオリン粘土、緑泥石、珪藻岩、長石、マイカ、かすみ石、閃長岩、葉蝋石(珪酸アルミニウム)、シリカ、タルク、珪灰石、モンモリロナイト(ベントナイト)、ヘクトライト、サポナイト、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化鉄、水酸化マグネシウム、ガラスミクロビーズ、およびこれらの混合物からなる材料群から選択される。
【0042】
典型的には、充填剤は金属水酸化物、金属炭酸塩およびそれらの混合物からなる群から選択される。炭酸カルシウムおよび水酸化アルミニウムは、この方法において特に有用である。
【0043】
製品の美的アピールを更に向上させるために、該方法はまた、メラミン含浸装飾紙から第一の樹脂含浸紙層を形成することを含んでよい。更に、該方法は、第一の樹脂含浸紙層の露出面を電子ビーム硬化塗料で塗装することを含んでよい。或いは、当意外方法は、第一の樹脂含浸紙層の露出面を、熱架橋ウレタンアクリレート塗料で塗装することを含んでよい。
【実施例1】
【0044】
本発明による高圧ラミネートの五つのサンプルを調製した。最初に(例1)、五つの繊維強化ガラスベールを、二つのメラミンホルムアルデヒド含浸装飾紙層の間にサンドイッチした。
このガラスベールに利用されたガラス繊維は、11ミクロンの直径および10mmの長さ有するEガラスであった。各ガラスベールは、100g/m2の単位面積当り重量を有していた。これらガラスベールは、16重量パーセントの濃度でポリビニルアルコールバインダを含んでいた。
【0045】
当該装飾紙層は、各々、80g/m2ベース重量の紙および80g/m2のメラミンホルムアルデヒドを含む160g/m2の単位面積当り重量を有していた。
次いで、当該ガラスベールのスタック層に、21重量%のフェノールホルムアルデヒド、26重量%の炭酸カルシウムおよび53重量%水酸化アルミニウムを含んだ二次バインダおよび充填剤の処方を含浸させた。最終ガラスベールの重量は1000g/m2であった。
このスタックされた層を、100kg/cm2の圧力および150℃の温度で20分間だけ一緒に圧縮して、厚さ2.96mmのラミネートを製造した。
【0046】
第二に(例2)、五つの繊維強化ガラスベールを、メラミンホルムアルデヒド装飾紙層とフェノールホルムアルデヒド含浸クラフト紙層の間にサンドイッチした。
例2の製品に利用されたガラス繊維は、13ミクロンの繊維直径および11mmの長さを有するEガラスであった。各ガラスベールは、50g/m2の単位面積当り重量を有し、また14重量%の濃度でポリビニルアルコールバインダを含んでいた。
【0047】
当該スタック層のガラスベールに、15重量%のメラミンホルムアルデヒド、20重量%の炭酸カルシウムおよび65重量%の水酸化アルミニウムの二次バインダおよび充填剤の処方を含浸させた。最終ガラスベールの重量は900g/m2であった。
厚さ3mmのラミネートを製造するために、例2製品のスタック層を、50kg/cm2の圧力および145℃の温度で20分間一緒に圧縮した。
【0048】
本発明の追加の例3,4および5が、例1および2と共に、下記の表1に提示されている。加えて、比較の目的で、該表は代表的な従来技術のHPL(stdHPL)製品および従来技術のFR−HPL(難燃性HPL)製品についての、対応する測定値を含んでいる。これら例1〜5並びに従来技術製品のstdHPLおよびFR−HPLの各々についての試験結果(入手可能である場合)が、表2に提示されている。関連の全熱放出量(THR)および熱放出速度(HRR)曲線が、それぞれ図4Aおよび図4Bに示されている。
【表1】

【0049】
【表2】

【0050】
次に、本発明によるラミネート46の一つの可能な実施形態を示す図5を参照する。図示のように、ラミネート46は、樹脂含浸装飾層50を覆う樹脂含浸オーバーレイ紙48を含んでいる。該装飾層50は、繊維強化ベール52で形成された第一の火炎障壁を覆っている。該ベール52は、繊維板54の層を覆っている。最後に、裏打ち材層56が繊維板54の下地をなしている。該ラミネート46はまた、繊維板54と裏打ち材層56の間に、繊維強化ベール58で形成された第二の火炎障壁を含んでもよい。この第二のベール58は、ラミネート46の難燃性を更に向上させ、また頂部または底部からほぼ同じ速度で熱が伝達されることを保証する。
【0051】
繊維強化ベール52は、ガラス繊維、玄武岩繊維、金属繊維、無機繊維、シリカ繊維、炭化物繊維、窒化物繊維、炭素繊維およびその混合物からなる群から選択される繊維を含んでよい。繊維強化ベールの中にガラス繊維が利用される場合、それは、例えばホウ素フリーガラス、Eガラス、ECRガラス、Cガラス、ARガラス、S2ガラス、およびそれらの混合物を含む繊維群から選択されてよい。オーエンズ・コーニング(オハイオ州トレド)から商業的に入手可能なアドバンテックス(Advantex;登録商標)ガラス繊維を使用してよい。
【0052】
樹脂含浸後の繊維強化ベール52および58は、約5〜約95重量%の補強繊維、約5〜約75重量%の樹脂/バインダ、および0〜約80重量%の充填剤を含んでいる。この利用されるバインダは、圧縮工程の間に再活性化されてその最終特性に到達できる、B仕上げ可能な樹脂であってよい。該バインダは、ポリビニルアルコール、アクリレート、スチレンアクリレート、メラミンホルムアルデヒド、尿素−ホルムアルデヒド、フェノール−ホルムアルデヒド、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル、架橋性アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド−アミンエピクロロヒドリン樹脂、およびそれらの混合物からなる樹脂群から選択されてよい。繊維強化ベール16の中に利用される充填剤は、アルミニウム三水和物、水酸化マグネシウム、シアヌル酸メラミン、ハロゲン化された添加剤、三酸化アンチモン、金属水酸化物、金属炭酸塩、二酸化チタン、焼成粘土、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、硫酸アルミニウム、酸化亜鉛、カオリン粘土、緑泥石、珪藻岩、長石、マイカ、かすみ石、閃長岩、葉蝋石、シリカ、タルク、珪灰石、モンモリロナイト、ヘクトライト、サポナイト、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化鉄、ガラスミクロビーズ、リン酸エチレンジアミン、リン酸グアニジン、ホウ酸メラミン、(モノ、ピロ、ポリ)リン酸メラミン、(モノ、ピロ、ポリ)リン酸アンモニウム、ジシアンジアミド縮合物、一般的発泡系(火災の際に発泡してその場で断熱層を生じる系)、およびそれらの混合物からなる群から選択されてよい。有利なことに、繊維強化ベール16で形成された火炎障壁は、上記のラミネートに対して、繊維強化ベールの火炎障壁を組込んでいない従来技術の木材ベースのラミネートで達成される特性を越えて、改善された難燃性および衝撃特性を付与する。
【0053】
繊維強化ベール52および58は、典型的には、不織ガラス繊維または混合繊維で構成される。該ベール52、58は、望ましい場合には、指向性を持たせて配向された繊維を含んでよい。連続繊維およびチョップ繊維が利用されてよい。連続繊維は、典型的には約3〜約30ミクロンの直径を有する。チョップ繊維は、典型的には約2〜約100mmの長さおよび約3〜約30μmの直径を有する。含浸後で且つ圧縮前の繊維強化ベール52は、典型的には約20〜約500g/m2の単位面積当り重量を有する。
【0054】
本発明のラミネートに利用される繊維板54は、木材ベースのパネルである。該繊維板54は、例えば、高密度繊維板、中密度繊維板、配向ストランド板、チップ板およびこれらの混合物を含む材料で作製されてよい。
装飾層50および裏打ち材層56は、当該技術において既知の装飾紙で作製されてよい。オーバーレイ紙48は、これも当該技術において既知のセルロースで作製してよい。該オーバーレイ紙48、装飾層48および裏打ち材層56には全て、繊維強化ベール46の場合と同じ樹脂/バインダを含浸させてよい。
【0055】
ラミネート46は、樹脂含浸されたオーバーレイ層48、樹脂含浸された装飾層50、樹脂含浸された繊維強化ベールで形成された第一の火炎障壁52、繊維板54の層、樹脂含浸された繊維強化ベールで形成された第二の火炎障壁58(存在すれば)、および樹脂含浸された裏打ち材層56を、約1050N/m2〜約5250N/m2の圧力で、同時に約150〜約225℃の温度に加熱しながら、約10〜約50秒間一緒に圧縮することによって作製される。このような加工は、商業的市場で現在入手可能な装置をインラインで利用して完成させてよい。
【実施例2】
【0056】
表3は、追加のバインダおよび難燃剤を含浸させる前の、15個のガラスベールのサンプルを示している。全てのサンプルは、ポリ(ビニルアルコール)(PVA)バインダを含有している。当該ベール中のガラス繊維は、アメリカ合衆国オハイオ州トレドに所在のオーエンズ・コーニング社が製造したアドバンテックス(登録商標)ガラス繊維を含んでいる。
【表3】

【0057】
表4は、それらに追加のバインダおよび難燃剤を含浸させた後のサンプル1〜15を示している。「添加量」の欄は、各サンプルに含浸されたm2当りの難燃剤/充填剤の量を示している。
【表4】

【0058】
表5は、各サンプルを火炎に露出させたときの、サンプル1〜15の防火特性を示している。サンプル1〜15に、炎温度が約950℃に達したブンゼンバーナー上で着火した。サンプルが同じ温度に露出されることを保証するために、炎までの距離を全サンプルについて約20mmに固定した。煙の発生についてサンプルを観察し、次いでサンプルを炎から除去して自己消火挙動を観察した。
【表5】

*煙発生: **自己消火挙動
--: 煙発生なし +: 乏しい自己消火特性
-: 殆ど煙発生なし ++: 中程度の自己消火特性
+: 温和な煙発生 +++: 顕著な自己消火特性
++: 顕著な煙発生
【0059】
次いで、サンプルをブンゼンバーナー(火炎温度約950℃)から約10mmの固定距離に置き、炎がベールサンプルの全体を燃焼させるときの時間(秒)を記録した。
【0060】
<床材ラミネートの実施例>
試験片7および14は、床材パネルのためのラミネートにおける有効な火炎障壁として評価された。改変していない床材ラミネートを基準とした。ラミネート床材パネルを、衝撃抵抗性および耐火性について評価した。
【0061】
<ラミネート床材パネルの製造方法>
装飾紙および繊維板との良好な結合性を保証するために、試験片7および14にメラミン樹脂を含浸させた。試験片7および14は、150g/m2の最終重量にまで含浸処理された。メラミンを含浸させた試験片7および14(装飾紙と繊維板の間の火炎障壁として機能する)は、ラミネート床材パネルを製造するために、8mmの高密度繊維板上で圧縮された(圧縮条件:180℃;40kg/cm2;20s)。この最終のラミネート床材パネルは、二つの臨界試験(衝撃抵抗性および耐火性)を受け、参照ラミネート床材パネルと共に試験された。
【表6】

【0062】
表6に示したように、ラミネート床材パネルA、BおよびCは、以下で説明する小球および大球衝撃試験を使用して試験された。小球衝撃試験においては、その装飾表面を備えたパネルに、バネ負荷ボルトの一端に装着された5mm鋼球の衝撃を与える。目視可能な損傷を生じさせるために必要とされる最小バネ力(N)を用いて、衝撃に対する抵抗性を測定した。大球衝撃試験においては、ラミネート床材パネルA、BおよびCが炭素紙のシートで覆われ、既知の高さから落下させた大鋼球(424g;直径42.8mm)の衝撃を受ける。この大球試験において、その高さは、該球が10mmよりも大きい衝撃刻印を形成するまで50mm間隔で増加される。この高さは、大球衝撃耐性をmmで決定する。衝撃耐性は、目視可能な表面のひび割れを負うことなく、または直径10mmより大きい刻印を生じることなく達成できる最大落下高さ(mm)として表される。
【0063】
<耐火性>
表面発熱試験(NF P 92−501)は、フランス国についての国内火炎試験であり、多くの建造物および構造材料について義務である。
試験された試験片(7および14)のサイズは、300mm×400mm×最大120mmであり、該試験片は8mmの固定された自己支持枠上に45°で傾斜させて配置された。これらの試験片は、電気的放射体(45°で傾斜した)を500Wで使用して上下から着火された。二つのブタンパイロット炎を使用して、繊維板パネルを試験片の上下から20分間着火した。
【0064】
図6は、小球衝撃試験および大球衝撃試験の両方を使用した、衝撃分類評価を示している。
本発明の好ましい実施形態の上記説明は、例示および説明の目的で提示されたものである。本発明が網羅的であること、または本発明を開示された正確な形態に限定することを意図するものではない。上記の教示を考慮して、明らかな変更例または変形例が可能である。例えば、第二の火炎障壁および裏打ち材層は、所望であれば単一の層に合体できるであろう。
上記の実施形態は、本発明の原理およびその実際の応用の最良の例示を提供し、それによって当業者が種々の実施形態で、また想定される特定の用途に適した種々の変更を伴って本発明を利用することを可能にするために選択および説明された。全てのこのような変更および変形は、それらが公平に、法的に且つ公正に与えられる幅に従って解釈されるときには、添付の特許請求の範囲によって決定される本発明の範囲内にある。図面および好ましい実施形態は、如何なる意味においても、特許請求の範囲の通常の意味およびそれらの公正な広い解釈を限定するものではなく、また限定を意図するものでもない。
【図面の簡単な説明】
【0065】
本明細書に組込まれてその一部を形成する添付の図面は、本発明の幾つかの側面を例示するものであり、明細書の記述と共に、本発明の一定の原理を説明するために働くものである。
【図1】図1は、本発明の一つの可能な実施形態を示す側面図である。
【図2】図2は、本発明の第一の代替実施形態を示す側面図である。
【図3】図3は、本発明の更にもう一つの可能な実施形態を示す側面図である。
【図4A】図4Aは、本発明の二つの代表的な実施例を、二つの代表的な従来技術の製品と比較した全熱放出グラフである。
【図4B】図4Bは、本発明の同じ二つの代表的な実施例を、二つの代表的な従来技術の製品と比較した熱放出速度グラフである。
【図5】図5は、本発明の一つの可能な実施形態を示す側面図である。
【図6】図6は、小球衝撃試験および大球衝撃試験の両方を使用した衝撃分類評価を示している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一の樹脂含浸紙層(12)と;
各層の繊維強化ベールに二次バインダおよび少なくとも一つの充填剤が含浸されている少なくとも一つの繊維強化ベール(14)と
を含んでなる高圧ラミネート(10)であって:
該高圧ラミネートは、ISO−1716に従って試験されたときに約3.0MJ/kg未満の熱量値を有することを特徴とする高圧ラミネート。
【請求項2】
請求項1に記載のラミネートであって、第二の樹脂含浸紙層(24)を含み、前記少なくとも一つの繊維強化ベール層が、前記第一および第二の樹脂含浸紙層(22、24)の間にサンドイッチされているラミネート。
【請求項3】
請求項1に記載のラミネートであって、前記二次バインダが熱硬化性樹脂であるラミネート。
【請求項4】
請求項3に記載のラミネートであって、前記二次バインダが、メラミンホルムアルデヒド、フェノール−ホルムアルデヒド、尿素−ホルムアルデヒド、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル、架橋性アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、エピクロロヒドリン−ポリアミノポリアミド樹脂、エピクロロヒドリン−ポリアミン樹脂、エピクロロヒドリン−ポリアミド樹脂、およびこれらの混合物からなる群から選択されるラミネート。
【請求項5】
請求項3に記載のラミネートであって、前記充填剤が、金属水酸化物、金属炭酸塩、二酸化チタン、焼成粘土、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、硫酸アルミニウム、酸化亜鉛、カオリン粘土、緑泥石、珪藻岩、長石、マイカ、かすみ石、閃長岩、葉蝋石、シリカ、タルク、珪灰石、モンモリロナイト、ヘクトライト、サポナイト、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化鉄、水酸化マグネシウム、ガラスミクロビーズ、およびこれらの混合物からなる群から選択されるラミネート。
【請求項6】
請求項1に記載のラミネートであって、前記充填剤が金属水酸化物、金属炭酸塩およびこれらの混合物からなる群から選択されるラミネート。
【請求項7】
請求項6に記載のラミネートであって、前記金属水酸化物と金属炭酸塩との混合物が、約1:0.01〜約1:100の比率で提供されるラミネート。
【請求項8】
請求項1に記載のラミネートであって、前記充填剤が、炭酸カルシウムおよび水酸化アルミニウムの混合物から選択されるラミネート。
【請求項9】
請求項8に記載のラミネートであって、前記二次バインダがメラミンホルムアルデヒドであるラミネート。
【請求項10】
請求項9に記載のラミネートであって、含浸後の前記繊維強化ベールの各層が、約1〜約95重量%の補強繊維、約2〜約50重量%のメラミンホルムアルデヒド、約1〜約85重量%の炭酸カルシウム、および約1〜約85重量%の水酸化アルミニウムを含むラミネート。
【請求項11】
請求項10に記載のラミネートであって、含浸後で且つ圧縮前の前記繊維強化ベールの各層が、約250g/m2〜約2000g/m2の単位面積当り全重量、および約500kg/m3〜約2000kg/m3の密度を有するラミネート。
【請求項12】
請求項10に記載のラミネートであって、前記補強繊維は、Eガラス、ECRガラス、ARガラス、Mガラス、Dガラス、Cガラス、Sガラス、S2ガラス、およびそれらの混合物からなる群から選択されるガラス繊維であるラミネート。
【請求項13】
請求項1に記載のラミネートであって、前記少なくとも一つの繊維強化ベール層が織布であるラミネート。
【請求項14】
請求項1に記載のラミネートであって、前記少なくとも一つの繊維強化ベール層が不織布であるラミネート。
【請求項15】
請求項1に記載のラミネートであって、少なくとも二つの繊維強化ベール層を含み、該二つの層のうち第一の層が織布であり、前記二つの層のうち第二の層が不織布であるラミネート。
【請求項16】
請求項1に記載のラミネートであって、前記少なくとも二つの繊維強化ベールが、ガラス繊維、玄武岩繊維、無機繊維およびこれらの混合物からなる群から選択される補強繊維を含むラミネート。
【請求項17】
請求項1に記載のラミネートであって、前記少なくとも二つの繊維強化ベールが、チョップドガラス繊維を含むラミネート。
【請求項18】
請求項17に記載のラミネートであって、前記チョップドガラス繊維が、チョップドストランド、チョップドロービング、チョップされた個々の繊維およびこれらの混合物を含むラミネート。
【請求項19】
請求項1に記載のラミネートであって、前記第一の樹脂含浸紙層がメラミン含浸装飾紙であるラミネート。
【請求項20】
請求項1に記載のラミネートであって、更に、前記第一の樹脂含浸紙層の露出面に放射線硬化性塗料膜を含むラミネート。
【請求項21】
請求項1に記載のラミネートであって、更に、前記第一の樹脂含浸紙層の露出面に熱架橋性ウレタンアクリレート塗料層を含むラミネート。
【請求項22】
二次バインダおよび少なくとも一つの充填剤を含んでなる繊維強化ベールであって、該ベールは、ISO−1716に従って試験したときに約3.0MJ/kg未満の熱量値を有する繊維強化ベール。
【請求項23】
請求項22に記載の繊維強化ベールであって、前記二次バインダが、メラミンホルムアルデヒド、フェノール−ホルムアルデヒド、尿素−ホルムアルデヒド、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル、架橋性アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、エピクロロヒドリン−ポリアミノポリアミド樹脂、エピクロロヒドリン−ポリアミン樹脂、エピクロロヒドリン−ポリアミド樹脂、およびこれらの混合物からなる群から選択される繊維強化ベール。
【請求項24】
請求項22に記載の繊維強化ベールであって、更に、ポリビニルアルコール、(部分的に加水分解された)ポリ酢酸ビニル、アクリル重合体および共重合体、架橋性アクリル重合体および共重合体、重合性多官能N−メチロール化合物、特にジメチロール尿素およびN−メチロールメラミン型樹脂のようなN−メチロール尿素、メラミン ホルムアルデヒド、フェノールホルムアルデヒド、フルフリルホルムアルデヒド、レゾルシノールホルムアルデヒド、スチレンブタジエン共重合体ラテックス、陽イオン性ポリアミドエピクロロヒドリン、アミノ樹脂、エポキシ樹脂s、ポリスチレンエマルジョンバインダ、ポリカルボン酸ベースのバインダ、他のラテックスおよび/またはアクリルアミドのようなアクリル重合体もしくは共重合体、エチレン酢酸ビニル/塩化ビニル、アクリル酸アルキルポリマー、スチレン−ブタジエンゴム、アクリロニトリル重合体、ポリウレタン樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニリデンと他のモノマーの共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルピロリドン、ポリエステル樹脂、アクリレートエマルジョン樹脂、およびアクリル酸スチレンからなる群から選択されるバインダを含んでなる繊維強化ベール。
【請求項25】
請求項22に記載の繊維強化ベールであって、前記充填剤が、金属水酸化物、金属炭酸塩、二酸化チタン、焼成粘土、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、硫酸アルミニウム、酸化亜鉛、カオリン粘土、緑泥石、珪藻岩、長石、マイカ、かすみ石、閃長岩、葉蝋石、シリカ、タルク、珪灰石、モンモリロナイト、ヘクトライト、サポナイト、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化鉄、水酸化マグネシウム、ガラスミクロビーズ、およびこれらの混合物からなる群から選択される繊維強化ベール。
【請求項26】
請求項22に記載の繊維強化ベールであって、前記繊維強化ベールが、ガラス繊維、玄武岩繊維、無機繊維およびこれらの混合物からなる群から選択される補強繊維を含んでいる繊維教科ベール。
【請求項27】
高圧ラミネートを作製するための方法であって:
第一の樹脂含浸紙層および少なくとも一つの繊維強化ベール層を、十分な圧力および温度で一緒に加圧して、前記紙および前記少なくとも一つの層をラミネートすることと;
該ラミネートをISO−1716に従って試験したときに、3.0MJ/kg未満の熱量値を与えるように、前記紙および前記繊維強化ベールに二次バインダおよび少なくとも一つの充填剤を含浸することと
を含んでなる方法。
【請求項28】
請求項27に記載の方法であって、前記紙および前記ベールを一緒に圧縮する工程は、更に、前記紙および前記ベールを約525N/m2〜約15,750N/m2の圧力で一緒に加圧し、同時に、前記紙および前記ベールを約120℃〜約220℃の温度で加熱することを含む方法。
【請求項29】
請求項27に記載の方法であって、前記二次バインダを、メラミンホルムアルデヒド、フェノール−ホルムアルデヒド、尿素−ホルムアルデヒド、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル、架橋性アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、エピクロロヒドリン−ポリアミノポリアミド樹脂、エピクロロヒドリン−ポリアミン樹脂、エピクロロヒドリン−ポリアミド樹脂、およびこれらの混合物からなる群から選択することを含む方法。
【請求項30】
請求項29に記載の方法であって、前記充填剤を、金属水酸化物、金属炭酸塩、二酸化チタン、焼成粘土、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、硫酸アルミニウム、酸化亜鉛、カオリン粘土、緑泥石、珪藻岩、長石、マイカ、かすみ石 閃長岩、葉蝋石、シリカ、タルク、珪灰石、モンモリロナイト、ヘクトライト、サポナイト、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化鉄、水酸化マグネシウム、ガラスミクロビーズ、およびこれらの混合物からなる群から選択することを含む方法。
【請求項31】
請求項29に記載の方法であって、前記充填剤を、金属水酸化物、金属炭酸塩およびこれらの混合物からなる群から選択することを含む方法。
【請求項32】
請求項29に記載の方法であって、前記充填剤を、炭酸カルシウムおよび水酸化アルミニウムの混合物から選択することを含む方法。
【請求項33】
請求項27に記載の方法であって、前記充填剤を、金属水酸化物、金属炭酸塩およびこれらの混合物からなる群から選択することを含む方法。
【請求項34】
請求項27に記載の方法であって、前記充填剤を、炭酸カルシウムおよび水酸化アルミニウムの混合物から選択することを含む方法。
【請求項35】
請求項27に記載の方法であって、更に、メラミン含浸装飾紙から前記第一の樹脂含浸紙層を形成することを含む方法。
【請求項36】
請求項27に記載の方法であって、更に、前記第一の樹脂含浸紙層の露出面を、放射線硬化型塗料で塗装することを含む方法。
【請求項37】
請求項27に記載の方法であって、更に、前記第一の樹脂含浸紙層の露出面を、熱架橋型ウレタンアクリレート塗料で塗装することを含む方法。
【請求項38】
難燃性ラミネート(46)であって、
樹脂含浸装飾層(50)と;
繊維強化ベール(52)から形成された第一の火炎障壁と;
繊維板(54)の層と
を含んでなる難燃性ラミネート。
【請求項39】
請求項38に記載のラミネートであって、前記第一の繊維強化ベール(52)が、ガラス繊維、玄武岩繊維、金属繊維、無機繊維、シリカ繊維、炭化物繊維、窒化物繊維、炭素繊維およびこれらの混合物からなる群から選択される繊維を含むラミネート。
【請求項40】
請求項38に記載のラミネートであって、前記第一の繊維強化ベール(52)が、ホウ素フリーガラス、Eガラス、ECRガラス、Cガラス、ARガラス、S2ガラス、およびそれらの混合物を含む繊維群から選択されたガラス繊維を含むラミネート。
【請求項41】
請求項38に記載のラミネートであって、前記第一の繊維強化ベール(52)が、B仕上げ可能な(B−stageable)樹脂を含んでなるバインダを含むラミネート。
【請求項42】
請求項38に記載のラミネートであって、前記第一の繊維強化ベール(52)が、ポリビニルアルコール、アクリレート、スチレンアクリレート、メラミンホルムアルデヒド、尿素−ホルムアルデヒド、フェノール−ホルムアルデヒド、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル、架橋性アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド−アミンエピクロロヒドリン樹脂、およびこれらの混合物からなる群から選択されるバインダを含むラミネート。
【請求項43】
請求項38に記載のラミネートであって、前記第一の繊維強化ベール(52)が、アルミニウム三水和物、水酸化マグネシウム、シアヌル酸メラミン、ハロゲン化された添加剤、三酸化アンチモン、金属水酸化物、金属炭酸塩、二酸化チタン、焼成粘土、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、硫酸アルミニウム、酸化亜鉛、カオリン粘土、緑泥石、珪藻岩、長石、マイカ、かすみ石 閃長岩、葉蝋石、シリカ、タルク、珪灰石、モンモリロナイト、ヘクトライト、サポナイト、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化鉄、ガラスミクロビーズ、リン酸エチレンジアミン、リン酸グアニジン、ホウ酸メラミン、(モノ、ピロ、ポリ)リン酸メラミン、(モノ、ピロ、ポリ)リン酸アンモニウム、ジシアンジアミド縮合物、一般的発泡系、およびそれらの混合物からなる群から選択される充填剤を含むラミネート。
【請求項44】
請求項38に記載のラミネートであって、前記第一の繊維強化ベール(52)が不織布であるラミネート。
【請求項45】
請求項38に記載のラミネートであって、更に、繊維強化ベール(52)から形成された第二の火炎障壁を含んでおり、前記繊維板(54)が前記第一および第二の火炎障壁の間にサンドイッチされているラミネート。
【請求項46】
請求項45に記載のラミネートであって、樹脂含浸後における前記第一および第二の火炎障壁の繊維強化ベール(52、58)が、約5〜約95重量%の補強繊維、約5〜約75重量%のバインダ、および0〜約80重量%の充填剤を含んでいるラミネート。
【請求項47】
請求項46に記載のラミネートであって、前記第一および第二の火炎障壁の前記繊維強化ベール(52、58)が、ポリビニルアルコール、アクリレート、スチレン アクリレート、メラミンホルムアルデヒド、尿素−ホルムアルデヒド、フェノール−ホルムアルデヒド、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル、架橋性アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド−アミンエピクロロヒドリン樹脂、およびこれらの混合物からなる群から選択される樹脂バインダを含むラミネート。
【請求項48】
請求項47に記載のラミネートであって、前記第一および第二の火炎障壁の前記繊維強化ベール(52、58)が、アルミニウム三水和物、水酸化マグネシウム、シアヌル酸メラミン、ハロゲン化された添加剤、三酸化アンチモン、金属水酸化物、金属炭酸塩、二酸化チタン、焼成粘土、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、硫酸アルミニウム、酸化亜鉛、カオリン粘土、緑泥石、珪藻岩、長石、マイカ、かすみ石 閃長岩、葉蝋石、シリカ、タルク、珪灰石、モンモリロナイト、ヘクトライト、サポナイト、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化鉄、ガラスミクロビーズ、リン酸エチレンジアミン、リン酸グアニジン、ホウ酸メラミン、(モノ、ピロ、ポリ)リン酸メラミン、(モノ、ピロ、ポリ)リン酸アンモニウム、ジシアンジアミド縮合物、一般的発泡系、およびそれらの混合物からなる群から選択される充填剤を含むラミネート。
【請求項49】
請求項46に記載のラミネートであって、樹脂含浸後で且つ圧縮前の前記第一および第二の火炎障壁の繊維強化ベール(52、58)が、約20〜約500g/m2の単位面積辺り重量を有するラミネート。
【請求項50】
請求項38に記載のラミネートであって、前記繊維板(54)が木材ベースのパネルであるラミネート。
【請求項51】
請求項38に記載のラミネートであって、前記繊維板(54)の層が、高密度繊維板、中密度繊維板、配向ストランド板、チップ板およびこれらの混合物からなる材料群から選択されるラミネート。
【請求項52】
請求項38に記載のラミネートであって、更に、前記樹脂含浸装飾層(50)を覆う樹脂含浸オーバーレイ紙(48)と、前記繊維板(54)の層の下地をなす樹脂含浸裏打ち層(56)とを含むラミネート。
【請求項53】
請求項52に記載のラミネートであって、更に、前記繊維板(54)の層の下地をなす樹脂含浸裏打ち層(56)を含むラミネート。
【請求項54】
請求項53に記載のラミネートであって、更に、前記樹脂含浸装飾層(50)および前記樹脂含浸裏打ち層(56)が両者共に装飾紙製であるラミネート。
【請求項55】
請求項38に記載のラミネートであって、前記ラミネート(46)が床材ラミネートであるラミネート。
【請求項56】
請求項38に記載のラミネートであって、前記ラミネート(46)が衝撃等級3(IC3)に分類されるラミネート。
【請求項57】
難燃性ラミネート(46)を製造する方法であって:
樹脂含浸オーバーレイ層(48)、樹脂含浸装飾層(50)、樹脂含浸繊維強化ベールで形成された火炎障壁、繊維板(54)の層、および樹脂含浸裏打ち層(56)を、約1050N/m2〜約5250N/m2の圧力で一緒に加圧しながら、同時に、約150〜約225℃の温度で約10〜約50秒間加熱することを含んでなる方法。
【請求項58】
請求項57に記載の方法であって、更に、前記繊維強化ベール(52)の中に、ポリビニルアルコール、アクリレート、スチレン アクリレート、メラミンホルムアルデヒド、尿素−ホルムアルデヒド、フェノール−ホルムアルデヒド、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル、架橋性アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド−アミンエピクロロヒドリン樹脂、およびこれらの混合物からなる群から選択される樹脂バインダを与える工程を含む方法。
【請求項59】
請求項58に記載の方法であって、更に、前記繊維強化ベール(52)の中に、アルミニウム三水和物、水酸化マグネシウム、シアヌル酸メラミン、ハロゲン化された添加剤、三酸化アンチモン、金属水酸化物、金属炭酸塩、二酸化チタン、焼成粘土、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、硫酸アルミニウム、酸化亜鉛、カオリン粘土、緑泥石、珪藻岩、長石、マイカ、かすみ石、閃長岩、葉蝋石、シリカ、タルク、珪灰石、モンモリロナイト、ヘクトライト、サポナイト、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化鉄、ガラスミクロビーズ、およびこれらの混合物からなる群から選択される充填剤を与える工程を含む方法。
【請求項60】
請求項57に記載の方法であって、前記繊維板(54)の層と前記樹脂含浸裏打ち層(56)の間に、樹脂含浸繊維強化ベール(52)で形成した第二の火炎障壁を与えることを含む方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2008−536721(P2008−536721A)
【公表日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−507043(P2008−507043)
【出願日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【国際出願番号】PCT/EP2006/061194
【国際公開番号】WO2006/111458
【国際公開日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【出願人】(507220187)オウェンス コーニング インテレクチュアル キャピタル リミテッド ライアビリティ カンパニー (14)
【Fターム(参考)】