説明

電子式案内システム

【課題】設置環境ごとに差が生じる無線タグからの電界強度のばらつきに対応すること。
【解決手段】携帯端末2と、無線タグ1と、情報サーバ5とから構成され、携帯端末2は第1の無線手段21で無線タグ1から定期的に発信される固有IDを受けた時に、第2の無線手段22でインターネット上に存在する情報サーバ5にアクセスし、固有IDに対応する詳細情報を情報サーバ5から取得する。詳細情報には無線タグ1の電界強度閾値に関する情報が含まれており、携帯端末2は無線タグ1から固有IDを受信する都度に受信電界強度を検知比較し、電界強度閾値よりも大きくなった時、詳細情報を通知手段23より使用者に通知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線タグを用いて例えば無線タグから一定距離に入るとその場所に関する情報を使用者に通知する電子式案内システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ユビキタス社会が実現されはじめ、無線タグから一定距離(例えば10メートル以内)に入ると、その場所に関する情報を通知して、道案内、店舗案内、史跡紹介などを行ったり、さらには駅などの公共施設において身障者への音声誘導を行なったりすることが近年提案されており、こういったシステム実現には、無線タグが必須となっている。
【0003】
無線タグは出荷時点で無線電波出力の調整がなされており、無線電波出力に一定以内のばらつきしかないが、実際に設置した後に受信側で受信する電界強度が設置場所によって大きくばらつくことがある。特に設置場所ごとに、障害物による減衰、あるいは構造物による電波反射などの外乱要素が、受信側で受信する電界強度に大きく影響するためである。
【0004】
一方、無線タグから例えば10メートル以内ということを検知するには受信信号の電界強度を利用することが一般的であるが、上記で述べてきた設置場所ごとの影響によるばらつきに対応するための仕組みが必要となってくる。
【0005】
そのために、既に機器ごとの受信信号強度のばらつきに対応する手法が提案されている(例えば特許文献1を参照)。
【0006】
特許文献1においては、各端末機器において、それぞれの端末機器ごとのばらつきを、予め記憶させておいた標準レベルに置換するという対応(ここでは補正)を行なうことによってばらつきを押さえ込み、位置検出の誤差を少なくするようにしている。
【特許文献1】特開平11−352209号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来の手法では、機器自身に固有データ(特許文献1では補正値、今回の発明では電界強度閾値)を保有させることになるので、機器設置後に設置場所の電波環境が変化してしまったような時には、再度その場で測定をしなおして機器自身の固有データを書き直す必要がある。
【0008】
例えば、電柱のような高所に設置されている無線タグに、どのようにして固有データを書き込むための有線ケーブルを繋ぐといった課題が発生してくる。
【0009】
固有データの書込みに、有線ケーブルではなく、無線を用いるといったことも考えられるが、無線タグ側が双方向通信に対応する必要がある。無線を用いた場合には、無線タグの固有データを書き込むために双方向通信が必須となるので、無線タグ自身の複雑化が避けられず、無線タグの回路規模、コスト、電池寿命などに悪影響が出てくることが考えられる。
【課題を解決するための手段】
【0010】
そこで、前記の課題を解決するために、携帯端末と、無線タグと、情報サーバとから構成される電子式案内システムにおいて、前記携帯端末は、第1の無線手段で前記無線タグ
から定期的に発信される固有IDを受けた時に、第2の無線手段で通信ネットワーク上に存在する前記情報サーバにアクセスし、前記固有IDに対応する詳細情報を前記情報サーバから取得し、前記詳細情報には前記無線タグの電界強度閾値に関する情報が含まれており、前記携帯端末は前記無線タグから定期的に発信される固有IDを受信する都度に受信電界強度を検知し、前記電界強度閾値と比較し、前記受信電界強度が前記電界強度閾値よりも大きな値になった時に、前記携帯端末の通知手段から前記固有IDに対応する詳細情報を使用者に通知するようにした。
【発明の効果】
【0011】
これにより、設置後に設置場所の電波環境が変化してしまった時には、再度その場で測定をしなおして、無線LANインターネットなどを経由して電界強度閾値を情報サーバに記憶させておくだけで済み、無線タグの情報を書き換える必要はなくなるので、例えば電柱のような高所に設置されている無線タグに、電界強度閾値を書き込むために有線ケーブルを繋ぐといった課題はなくなる。
【0012】
また、電界強度閾値の書込みに、無線を用い無線タグのデータを書き換えるといったことはしなくてもすむので、無線タグ側が双方向通信に対応する必要もなくなり、(特に消費電力に厳しい制約のあることが多い)無線タグの回路規模、コスト、電池寿命などにも好ましい結果が期待できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
第1の発明は、電子式案内システムにおいて、携帯端末と、無線タグと、情報サーバとから構成される電子式案内システムにおいて、前記携帯端末は、第1の無線手段で前記無線タグから定期的に発信される固有IDを受けた時に、第2の無線手段で通信ネットワーク上に存在する前記情報サーバにアクセスし、前記固有IDに対応する詳細情報を前記情報サーバから取得し、前記詳細情報には前記無線タグの電界強度閾値に関する情報が含まれており、前記携帯端末は前記無線タグから定期的に発信される固有IDを受信する都度に受信電界強度を検知し、前記電界強度閾値と比較し、前記受信電界強度が前記電界強度閾値よりも大きな値になった時に、前記携帯端末の通知手段から前記固有IDに対応する詳細情報を使用者に通知するようにした。
【0014】
これにより、設置後に設置場所の電波環境が変化してしまった時には、再度その場で測定をしなおして、無線LANインターネットなどを経由して電界強度閾値を情報サーバに記憶させておくだけで済み、無線タグの情報を書き換える必要はなくなるので、例えば電柱のような高所に設置されている無線タグに、電界強度閾値を書き込むために有線ケーブルを繋ぐといった課題はなくなる。
【0015】
また、電界強度閾値の書込みに、無線を用い無線タグのデータを書き換えるといったことはしなくてもすむので、無線タグ側が双方向通信に対応する必要もなくなり、(特に消費電力に厳しい制約のあることが多い)無線タグの回路規模、コスト、電池寿命などにも好ましい結果が期待できる。
【0016】
第2の発明は、携帯端末と、無線タグと、情報サーバとから構成される電子式案内システムにおいて、前記携帯端末は、前記第1の無線手段で前記無線タグから定期的に発信される固有IDを受けた時に、前記第2の無線手段で通信ネットワーク上に存在する前記情報サーバにアクセスし、前記固有IDに対応する詳細情報を前記情報サーバから取得し、前記携帯端末の記憶手段に前記固有IDに対応する詳細情報を記憶し、前記固有IDと同一の固有IDを受信する都度に受信電界強度を検知し、前記電界強度閾値と比較し、前記受信電界強度が前記電界強度閾値よりも大きな値になった時に、前記携帯端末の通知手段から前記固有IDに対応する既に記憶済みの詳細情報を使用者に通知するようにした。
【0017】
これにより、最初のアクセスにおいて携帯端末が必要な情報を前もって取得しているので、実際に情報を通知すべき(無線タグとの)距離に達した時点で、タイミング良く情報通知することが期待できる。
【0018】
第3の発明は、特に第1または第2の発明の電子式案内システムにおいて、予め規定された位置にて、前記電界強度閾値の登録が可能な携帯端末において、前記第1の無線手段で前記無線タグから定期的に発信される固有IDと同じIDを受けた時にその受信電界強度を検知し、前記第2の無線手段で前記情報サーバにアクセスし、前記無線タグの固有IDと前記受信電界強度とを登録する。
【0019】
これにより、無線タグの設置場所にて測定した電界強度を利用して、容易にその場において情報サーバへの電界強度閾値登録が可能となるため、設置してしまった無線タグ自身には何ら手を加えることもなく、設置環境変化による電界強度ずれに対して電界強度閾値を柔軟に変化させて対応することが期待できる。
【0020】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて一実施形態について詳細に説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0021】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態の電子式案内システムの構成の一例(ユーザ使用)を示す図であり、図2は情報サーバ5の内部のデータ構成の一例を示す図である。以下、これらの図を用いて説明していく。
【0022】
無線タグ1は電池を内蔵したアクティブタグ(無線機)であり、電柱、あるいは、看板、あるいは、郵便ポスト、あるいは、照明灯などのある決まった位置に設置あるいは配置されるようなものに添付される。
【0023】
この無線タグ1は一定時間周期(例えば1秒ごと)に固有IDを含む情報を無線にて出力する。ちなみに、無線タグ1からは無線出力するだけであって、携帯端末2などからから無線受信する必要はまったくないので、送信機だけを備えておれば十分である。
【0024】
携帯端末2はPDAのような小型かつ携帯可能な端末を想定しており、無線タグ1が定期的に出力する固有IDを含む情報を、第1の無線手段21により受信する。第1の無線手段21は、受信した電波の電界強度を測定するための電界強度測定手段24を具備している。
【0025】
この電界強度測定手段24は、受信した電波の電界強度をdBm単位で測定できるようになっている。携帯端末2は、その情報に含まれている固有IDを用いて、第2の無線手段22により情報サーバ5にアクセスする。
【0026】
携帯端末2が情報サーバ5にアクセスする経路は、近くに設置されている無線LANアクセスポイント3を通じてインターネット4を通じて行うことが一般的である。
【0027】
情報サーバ5には図2に示すような構成でデータが蓄積されている。例えば、IDが123450(最初の行)の無線タグは、電界強度閾値(入力レベル)が−105(dBm)であり、設置場所は赤坂**の某所であって、その場所の案内情報はAka001.htmというファイルに収納されていることを示している。
【0028】
ここでいうところの、電界強度閾値が−105(dBm)というのは、その場所に設置
した無線タグ3から例えば10メートルの位置では、電界強度(入力レベル)が−105(dBm)以上あるということを示しており、設置場所ごとに特有な値である。
【0029】
無線タグ1はその設置場所によって、遮蔽物や反射物などの影響を受けるために、無線タグ3からの距離が10メートルであった場合でも、その10メートル地点で計測できる電界強度にはかなりのばらつきが生じてしまう。そのため、このようなばらつきに対応して電界強度閾値を変更するため、個別にそれぞれの設置場所ごとに対応をする必要がある。
【0030】
次に、携帯端末2を持ち歩いた時の状況をさらに詳しく説明していく。
【0031】
無線タグ1が定期的に発信する無線信号は例えば小電力無線通信を用いており、無線タグ1と携帯端末2の距離が100メートル〜数十メートル程度になった時点で携帯端末2は、その無線タグ1からの無線信号を読み取ることが可能である。
【0032】
その時点で携帯端末2は、第2の無線手段22から、街角や店舗などに設置されている無線LANアクセスポイント3を経由してインターネット4に接続、インターネット4に接続されている情報サーバ5から、先ほど無線タグ1のIDに該当する場所案内に関するような情報を取得することになる。
【0033】
ここで取得した情報をその場で使用者に向けて、通知手段23より使用者に通知することも考えられないことはないが、無線タグ1から場合によっては100メートルも離れているので、まったく的はずれな情報を通知してしまう危険性がある。やはり、無線タグ1から例えば10メートル以内、場合によっては数メートル以内の近い位置でタイムリーに、その位置に関する情報を、通知手段23より使用者に通知することが、こういったシステムにおいては好ましい。
【0034】
そのため、無線タグ1と携帯端末2の距離が100メートル〜数十メートル程度になった時点で、無線タグ1からのIDを無線により捕捉して、携帯端末2はそのIDの場所案内に関するような情報を情報サーバ5からすべて取得しておくだけに留める。そして、さらに近い位置に達する時が来るまでは、通知手段23より使用者に通知せずに準備を整えておくことが好ましい。
【0035】
例えば無線タグ1から得たIDが123451であったとしたら、そのIDに関する詳細な情報を、ここまで説明してきた経路で取得することになる。すなわち、この場合には、図2によると電界強度閾値(入力レベル)が−112(dBm)であり、設置場所は品川**の某所であって、その場所の案内情報はShinagawa03.htmというファイルであるので、そのファイルの中身もすべて携帯端末2の内部に取得しておくことになる。
【0036】
次に、携帯端末2が第1の無線手段21にて無線タグ1(ID123451の無線タグ)からの無線信号を受け取った時には、その受信電界強度を測定して、先ほど取得しておいた電界強度閾値(ここでは−112dBm)と比較して、受信電界強度が電界強度閾値よりも大きな値になった時(すなわち無線タグ1から10メートル以内に入った時)、携帯端末2が先ほど取得しておいた情報を、通知手段23により使用者に向けて通知することになる。
【0037】
情報通知の方法はさまざま考えられ、例えば目の不自由な人に対しては音声ガイダンスが最適であるし、耳の不自由な人に対してはバイブレーションや光で気づかせて絵や文字で画面表示しながらガイダンスすることが考えられる。また、これらを組み合わせてガイ
ダンスすることが考えられる。
【0038】
ガイダンスの内容は、例えばその場所に関する歴史的な由来情報であっても構わないし、その場所にある店舗の宣伝情報であっても構わないし、郵便ポストが自分の存在をアピールすることなどさまざまな利用形態が考えられる。
【0039】
博物館や美術館のような場所においても、例えば見学者が近づいていくと絵画や仏像のガイダンスを行うといったこともありうる。
【0040】
また、踏み切りや信号などの危険を伴うような場所では、警告を発するといったことも考えられる。
【0041】
これまでの説明では、第2の無線手段22が無線LANであるとしてきたが、当然ながらこの限りではなく、例えば携帯電話網あるいはPHS電話網に接続可能なデータ通信モジュールであっても構わないし、こういった無線LANサービスが提供されないような場所においては、こういった広域通信網を利用した方が好ましい場合もありうる。
【0042】
このように、最初のアクセスにおいて携帯端末2が必要な情報を前もって取得しているので、実際に情報を通知すべき(無線タグ1との)距離に達した時点で、タイミング良く情報通知することが期待できる。
【0043】
また、ここまでの説明では、無線タグ1が定期的に発信する無線信号は小電力無線通信を用いているとしてきたが、この限りではなく、微弱無線であっても構わないし、第2の通信手段22と同様に無線LANを用いても構わないし、無線LANを用いた場合には、第1の無線手段21と第2の無線手段22とが共有できるといったこともありうる。
【0044】
(実施の形態2)
図3は本発明の実施の形態の電子式案内システムの構成一例(登録者使用)を示す図である。
【0045】
図3において、電界強度閾値を登録するための登録用携帯端末6は無線タグ1が定期的に送信する固有ID情報を第3の無線手段61にて受信し、第3の無線手段61は、受信した電波の電界強度を測定するための電界強度測定手段64を具備している。この電界強度測定手段64は、受信した電波の電界強度をdBm単位で測定できるようになっており、無線タグ1からIDを受信する都度に、その受信電界強度を測定している。
【0046】
その受信電界強度を第4の無線手段62から無線LANアクセスポイント3と、インターネット4とを経由して、情報サーバ5に送り込む。情報サーバ5は、登録用携帯端末6から送信されたIDと、それに対応する受信電界強度とを再登録する(実際には、先ほど図2で示した受信電界強度閾値を書き換える)。
【0047】
情報サーバ5は、これ以降、このIDに相当する受信電界強度閾値として、今回書き換えられた新たな値を提供することになる。
【0048】
図4は登録者による受信電界強度登録の一例を示す図である。無線タグ1が取り付けられた電柱から10メートル離れた位置に立って、登録用携帯端末6を操作している様子を示しており、この地点で受信した受信電界強度をID情報とともに情報サーバ5(図4には示さず)に送り込むことになる。すなわち、無線タグ1が設置されている現場において、登録用携帯端末6を操作するだけで、情報サーバ5の登録内容(図2の電界強度閾値)を書き換えることになる。
【0049】
このようにして、無線タグ1を電柱に設置してしまった後に、例えば新たに設けられた看板などの影響により、設置場所の電波環境が変化してしまった時など、再度その場で、10メートル地点での電界強度を再測定して、無線LANアクセスポイント3と、インターネット(図4には示さず)とを経由して、情報サーバ5(図4に示さず)の登録内容(図2の電界強度閾値)を書き換える。
【0050】
これにより、無線タグ1に、このような情報を記憶させておく必要もなく、当然無線タグ1の情報を書き換える必要もなくなる。
【0051】
この結果、例えば電柱のような高所に設置されている無線タグ1に、電界強度閾値を書き込むための有線ケーブルを繋ぐといったこともなく、無線タグ1が双方向の無線通信に対応する必要もなくなり、無線タグ自身の複雑化したりすることもなく、無線タグの回路規模、コスト、特に電池寿命などにも好ましい結果が期待できる。
【0052】
双方向通信として、無線通信において相手側が不定期に送ってくる電波を捉えるためには、常時あるいは定期的に受信可能状態とする必要があり、消費電力の面から見れば、かなりのダメージになることが多く、電池寿命には大きく影響を与える。
【0053】
さらには、無線タグの設置場所にて測定した電界強度を利用して、容易にその場において情報サーバへの電界強度閾値の登録が可能となるため、設置してしまった無線タグ1には何ら手を加えることもなく、設置環境変化による電界強度ずれなどに、その場で電界強度閾値を書き換えることで、非常に柔軟に対することが期待できる。
【0054】
ここまでは、電柱から10メートル地点で測定した電界強度の値をそのまま情報サーバ6の登録内容に反映させるとして説明してきたが、必ずしもこの限りではなく、測定値に一定の値を加減して登録しても構わないし、何回かの測定結果を平均化した値を登録するといったことでも構わないし、前回の登録値との平均を取るといったことでも構わないし、電界強度閾値の決定には、ある程度のノウハウを伴うと考えられる。
【0055】
また、電界強度閾値を登録するための登録用携帯端末6という表現を用いて説明してきたが、当然ながら登録用の専門端末であっても構わないし、携帯端末2に電界強度閾値を登録する機能を持たせる(携帯端末2に対して、ある特定の操作を行うと登録用携帯端末6になる)といったことで登録用携帯端末6を提供するということも考えられる。
【産業上の利用可能性】
【0056】
以上のように、本発明にかかる電子式案内システムは、設置場所ごとに影響されてしまう無線タグからの電界強度に対応するため、情報サーバにて情報を保有管理していくので、無線タグ側が双方向通信に対応する必要もなく、無線タグの回路規模、コスト、電池寿命などに貢献するとともに、無線タグが設置された現場での迅速な対応が可能となり、柔軟で使いやすいシステムを提供することが期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明の実施の形態の電子式案内システムの構成一例(ユーザ使用)を示す図
【図2】本発明の情報サーバ5の内部のデータ構成一例を示す図
【図3】本発明の実施の形態の電子式案内システムの構成一例(登録者使用)を示す図
【図4】半発明の登録者による受信電界強度登録の一例を示す図
【符号の説明】
【0058】
1 無線タグ
2 携帯端末
3 無線LANアクセスポイント
4 インターネット(通信ネットワーク)
5 情報サーバ
6 (電界強度閾値)登録用携帯端末
21 第1の無線手段
22 第2の無線手段
23 通知手段
24 電界強度測定手段
23 通知手段
61 第3の無線手段
62 第4の無線手段
64 電界強度測定手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末と、無線タグと、情報サーバとから構成される電子式案内システムにおいて、
前記携帯端末は、第1の無線手段で前記無線タグから定期的に発信される固有IDを受けた時に、第2の無線手段で通信ネットワーク上に存在する前記情報サーバにアクセスし、前記固有IDに対応する詳細情報を前記情報サーバから取得し、
前記詳細情報には前記無線タグの電界強度閾値に関する情報が含まれており、前記携帯端末は前記無線タグから定期的に発信される固有IDを受信する都度に受信電界強度を検知し、前記電界強度閾値と比較し、前記受信電界強度が前記電界強度閾値よりも大きな値になった時に、前記携帯端末の通知手段から前記固有IDに対応する詳細情報を使用者に通知する電子式案内システム。
【請求項2】
携帯端末と、無線タグと、情報サーバとから構成される電子式案内システムにおいて、
前記携帯端末は、前記第1の無線手段で前記無線タグから定期的に発信される固有IDを受けた時に、前記第2の無線手段で通信ネットワーク上に存在する前記情報サーバにアクセスし、前記固有IDに対応する詳細情報を前記情報サーバから取得し、前記携帯端末の記憶手段に前記固有IDに対応する詳細情報を記憶し、
前記固有IDと同一の固有IDを受信する都度に受信電界強度を検知、前記受信電界強度閾値と比較し、前記受信電界強度が前記電界強度閾値よりも大きな値になった時に、前記携帯端末の通知手段から前記固有IDに対応する既に記憶済みの詳細情報を使用者に通知する電子式案内システム。
【請求項3】
予め規定された位置にて、前記電界強度閾値の登録が可能な携帯端末において、前記第1の無線手段で前記無線タグから定期的に発信される固有IDと同じIDを受けた時にその受信電界強度を検知し、前記第2の無線手段で前記情報サーバにアクセスし、前記無線タグの固有IDと前記受信電界強度とを登録する請求項1または2記載の電子式案内システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−336130(P2007−336130A)
【公開日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−164289(P2006−164289)
【出願日】平成18年6月14日(2006.6.14)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】