説明

電源回路、車載ナビゲーション装置

【課題】車両に搭載される電子機器と電源回路との間に誤って印加される高電圧から回路を保護する。
【解決手段】電源回路20は、シリーズレギュレータ22とマイコン21とを備える。シリーズレギュレータ22は、入力端子T1を介して入力された入力電力の電圧値を所定の出力電圧値に変換することにより電源を生成し、生成した電源を出力端子T2を介してGPSアンテナ24へ出力する。マイコン21は、AD3の端子電圧値Vを検出することにより、検出点P1における電圧値Voutを検出する。そして、検出した検出点P1における電圧値Voutに基づいて、シリーズレギュレータ22の動作を制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載される電子機器と接続されてその電子機器に供給するための電源を生成する電源回路と、この電源回路を有する車載ナビゲーション装置とに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ナビゲーション装置に使用されるGPS(Global Positioning System)受信機のアンテナと電源との接続を検出する回路において、接続時に過剰な電流が流れてGPS受信機本体が破壊されるのを防止するために、アンテナに流れる電流を制限する電流制限回路を設けたものが知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−4793号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示された回路では、アンテナと電源の接続時に流れる電流を制限することで、アンテナに接続されたGPS受信機本体を保護するようにしている。しかし、たとえば車載バッテリ等の高電圧電源にアンテナが誤って接続されることで天絡が発生した場合などは、その高電圧からGPS受信機本体を保護することができない。このように従来の回路では、車両に搭載されるアンテナ等の電子機器とその電子機器に電源を供給するための電源回路とが接続されている場合に、これらの間に誤って印加される高電圧から回路を保護することができなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明による電源回路は、車両に搭載される電子機器と接続され、電力供給源からの入力電力に基づいて電子機器に供給するための電源を生成するものであって、入力端子と出力端子とを有し、入力端子を介して入力された入力電力の電圧値を所定の出力電圧値に変換することにより電源を生成し、生成した電源を前記出力端子を介して電子機器へ出力する電圧変換手段と、出力端子と電子機器との間に予め設定された検出点における電圧値を検出する電圧検出手段と、電圧検出手段により検出された検出点における電圧値に基づいて、電圧変換手段の動作を制御する制御手段とを備える。
本発明による車載ナビゲーション装置は、上記の電源回路と、電源回路に接続されたGPSアンテナと、GPSアンテナにより受信されたGPS信号に基づいて、車両の位置を検出する位置検出手段とを備える。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、車両に搭載される電子機器と電源回路との間に誤って印加される高電圧から回路を保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の一実施形態によるナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【図2】GPS受信部の構成を示す図である。
【図3】電源回路の処理フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の一実施形態によるナビゲーション装置について、以下に図面を参照して説明する。図1のブロック図にその構成を示すナビゲーション装置1は、制御部10、振動ジャイロ11、車速センサ12、ハードディスクドライブ(HDD)13、GPS受信部14、VICS(Vehicle Information and Communication System)(登録商標)情報受信部15、表示モニタ16、スピーカ17および入力装置18を備えている。なお、ナビゲーション装置1は、車両に搭載されて使用されるものである。
【0009】
制御部10は、マイクロプロセッサや各種周辺回路、RAM、ROM等によって構成されており、HDD13に記録されている制御プログラムや地図データに基づいて、各種の処理を実行する。たとえば、目的地を設定する際の目的地の検索処理、設定された目的地までの推奨経路の探索処理、自車両の現在位置の検出処理、各種の画像表示処理、音声出力処理などが制御部10によって実行される。
【0010】
振動ジャイロ11は、自車両の角速度を検出するためのセンサである。車速センサ12は、自車両の走行速度を検出するためのセンサである。これらのセンサにより自車両の運動状態を所定の時間間隔ごとに検出することにより、制御部10において自車両の移動方向および移動量が求められる。
【0011】
HDD13は不揮発性の記録媒体であり、制御部10において上記のような処理を実行するための制御プログラムや地図データなどが記録されている。HDD13に記録されているデータは、必要に応じて制御部10の制御により読み出され、制御部10が実行する様々な処理や制御に利用される。
【0012】
HDD13に記録された地図データは、経路計算データと、道路データと、背景データとを含む。経路計算データは、目的地までの推奨経路を探索する際などに用いられるデータである。道路データは、道路の形状や種別などを表すデータである。背景データは、地図の背景を表すデータである。なお、地図の背景とは、地図上に存在する道路以外の様々な構成物である。たとえば、河川、鉄道、緑地帯、各種構造物などが背景データによって表される。
【0013】
なお、上記ではナビゲーション装置1において地図データがHDD13に記録されている例を説明したが、これらをHDD以外の記録媒体に記録することとしてもよい。たとえば、CD−ROMやDVD−ROM、メモリカードなどに記録された地図データを用いることができる。すなわち、本実施の形態によるナビゲーション装置では、どのような記録媒体を用いてこれらのデータを記憶してもよい。
【0014】
GPS受信部14は、図2に示すように、GPS衛星から送信されるGPS信号を受信するためのGPSアンテナ24と、GPSアンテナ24により受信されたGPS信号を復調するGPSチューナ23と、GPSアンテナ24へ電源を供給するための電源回路20とを有している。なお、図2に示すGPS受信部14の構成については、後で詳細に説明する。
【0015】
GPS受信部14において受信および復調されたGPS信号は、GPS受信部14から制御部10へ出力される。GPS信号には、自車両の現在位置を求めるための情報として、そのGPS信号を送信したGPS衛星の位置と送信時刻に関する情報が含まれている。したがって、所定数以上のGPS衛星からGPS信号を受信することにより、これらの情報に基づいて、自車両の現在位置を制御部10において算出することができる。このGPS信号に基づく自車両の現在位置の算出結果と、前述の振動ジャイロ11および車速センサ12の各検出結果に基づく移動方向および移動量の算出結果とにより、制御部10において所定時間ごとに自車両の現在位置を検出するための位置検出処理が実行され、自車両の現在位置が検出される。
【0016】
VICS情報受信部15は、図示しないVICSセンターからナビゲーション装置1に対して送信されるVICS情報を受信する。このVICS情報をVICS情報受信部15が受信することにより、渋滞情報を始めとする様々な道路交通情報がナビゲーション装置1において取得される。VICS情報受信部15により受信されたVICS情報は、制御部10に出力され、渋滞情報の表示や推奨経路の探索などに利用される。
【0017】
なお、VICSセンターからナビゲーション装置1へのVICS情報の送信は、主に高速道路上に設置されている電波ビーコンや、主に一般道路上に設置されている光ビーコン、またはFM多重放送によって行われる。電波ビーコンや光ビーコンは、その設置地点付近を通過する車両に対して、電波あるいは光(赤外線)により局所的にVICS情報を送信するものである。これに対して、FM多重放送では比較的広い地域に対してVICS情報を送信することができる。
【0018】
表示モニタ16は、ナビゲーション装置1において様々な画面表示を行うための装置であり、液晶ディスプレイ等を用いて構成される。この表示モニタ16により、地図画面の表示や推奨経路の案内表示などが行われる。表示モニタ16に表示される画面の内容は、制御部10が行う画面表示制御によって決定される。表示モニタ16は、たとえば自車両のダッシュボード上やインストルメントパネル内など、ユーザが見やすいような位置に設置されている。
【0019】
スピーカ17は、制御部10の制御により様々な音声情報を出力する。たとえば、推奨経路に従って自車両を目的地まで案内するための経路案内用の音声や、各種の警告音などがスピーカ17から出力される。
【0020】
入力装置18は、ナビゲーション装置1を動作させるための様々な入力操作をユーザが行うための装置であり、各種の入力スイッチ類を有している。ユーザは、入力装置18を操作することにより、たとえば、目的地に設定したい施設や地点の名称等を入力したり、推奨経路の探索条件を設定したり、予め登録された登録地の中から目的地を選択したり、地図を任意の方向にスクロールしたりすることができる。この入力装置18は、操作パネルやリモコンなどによって実現することができる。あるいは、入力装置18を表示モニタ16と一体化されたタッチパネルとしてもよい。
【0021】
ユーザが入力装置18を操作して目的地を設定すると、ナビゲーション装置1は、前述のようにして検出された自車両の現在位置を出発地として、前述の経路計算データに基づいて所定のアルゴリズムの演算による経路探索処理を行う。この処理により、出発地から目的地まで至る推奨経路を探索する。さらにナビゲーション装置1は、たとえば色を変える等の方法により、表示モニタ16に表示された地図上において他の道路と識別可能な形態で探索された推奨経路を表示する。そして、推奨経路に従って所定の画像情報や音声情報を表示モニタ16やスピーカ17から出力することにより、自車両を目的地まで案内する。
【0022】
次に、GPS受信部14の構成について、図2を参照して詳細に説明する。図2に示すように、GPS受信部14は、電源回路20、GPSチューナ23およびGPSアンテナ24を有している。GPS衛星から送信されたGPS信号は、GPSアンテナ24によって受信され、GPSチューナ23へ出力される。GPSチューナ23は、GPSアンテナ24から出力されたGPS信号を復調し、図1の制御部10へ出力する。
【0023】
電源回路20は、GPSアンテナ24が動作するための電源をGPSチューナ23を介してGPSアンテナ24へ供給する。電源回路20は、マイコン(マイクロコンピュータ)21、シリーズレギュレータ22、抵抗R1〜R8およびダイオードD1〜D3を有しており、これらは図2に示すように接続されている。なお、抵抗R1は電流測定用のセンス抵抗であり、シリーズレギュレータ22よりも前段側に接続されている。また、ダイオードD3はツェナーダイオードである。
【0024】
電源回路20への入力電力は、電力供給源PSから供給される。電力供給源PSには、たとえば、電源回路20の外部に設けられており、自車両に搭載されているバッテリの電圧を所定の電圧に変換して出力する不図示の電圧変換回路などを用いることができる。なお、電力供給源PSを電源回路20の内部に設けてもよいし、バッテリからの電力をそのまま入力電力として用いてもよい。電力供給源PSからの入力電力は、センス抵抗R1およびダイオードD1を介してシリーズレギュレータ22へ入力される。
【0025】
シリーズレギュレータ22は、入力端子T1、出力端子T2および制御端子T3を有するオンオフ制御付きのシリーズレギュレータである。シリーズレギュレータ22は、制御端子T3がON状態、すなわち制御端子T3の電圧がHIレベルであるときには、入力端子T1における入力電圧値を所定の出力電圧値に変換し、出力端子T2へ出力する。この動作により、入力端子T1を介してシリーズレギュレータ22へ入力された入力電力の電圧値が所定の出力電圧値に変換され、GPSアンテナ24へ供給するための電源が生成される。こうして生成された電源は、シリーズレギュレータ22から出力端子T2およびGPSチューナ23を介してGPSアンテナ24へ供給される。
【0026】
一方、制御端子T3がOFF状態、すなわち制御端子T3の電圧がLOWレベルであるときには、シリーズレギュレータ22は上記のような電圧変換の動作を行わず、出力端子T2への出力を遮断する。これにより、電源回路20からGPSアンテナ24への電源供給が停止される。
【0027】
マイコン21は、AD1、AD2およびAD3の各端子電圧をそれぞれAD変換して検出し、その検出結果に基づいて、電源回路20からGPSアンテナ24へ供給する電源の状態が正常であるか否かを判断する。そして、判断結果に応じた制御信号をシリーズレギュレータ22の制御端子T3へ出力することにより、シリーズレギュレータ22の動作を制御する。すなわち、電源が正常な状態であると判断した場合は、シリーズレギュレータ22の制御端子T3に対してHIレベルの制御信号を出力することにより、制御端子T3をON状態として、シリーズレギュレータ22による電源の生成を許可する。一方、電源が異常な状態であると判断した場合は、シリーズレギュレータ22の制御端子T3に対してLOWレベルの制御信号を出力することにより、制御端子T3をOFF状態として、シリーズレギュレータ22による電源の生成を禁止する。
【0028】
マイコン21のAD1、AD2における端子電圧をそれぞれV、Vとすると、これらは以下の式(1)、(2)のように表すことができる。
【0029】
【数1】

・・・(1)
【0030】
【数2】

・・・(2)
【0031】
なお、上記の式(1)、(2)において、Vin、Iinは電力供給源PSからの入力電力の電圧値および電流値をそれぞれ表しており、R〜Rは抵抗R1〜R5の各抵抗値をそれぞれ表している。
【0032】
式(1)、(2)より以下の式(3)が導かれる。
【0033】
【数3】


・・・(3)
【0034】
式(3)においてR/(R+R)=R/(R+R)とすると、下記の式(4)が導かれる。
【数4】

・・・(4)
【0035】
上記の式(4)から、R/(R+R)=R/(R+R)の関係を満たすように抵抗R2〜R5の抵抗値R〜Rを予め定めておくと共に、センス抵抗R1の抵抗値Rおよび抵抗R4、R5の抵抗値R、Rを予めマイコン21に記憶させておくことで、マイコン21のAD1、AD2における端子電圧V、Vに基づいて、入力電力の電流値Iinを求めることができる。
【0036】
マイコン21は、上記のようにして求めた入力電力の電流値Iinが所定の上限値以下であれば電源が正常な状態であると判断し、シリーズレギュレータ22の制御端子T3に対してHIレベルの制御信号を出力する。一方、入力電力の電流値Iinが上限値を上回っている場合は、電源が異常な状態であると判断し、シリーズレギュレータ22の制御端子T3に対してLOWレベルの制御信号を出力する。これにより、回路の一部がショート(短絡)した等の原因により電源電流が過大に流れた場合などにおいて、電源の状態が異常であると的確に判断し、シリーズレギュレータ22による電源の生成を禁止して回路を保護することができる。
【0037】
なお、入力電力の電流値Iinが所定の下限値を下回っている場合は、電源回路20とGPSアンテナ24が正常に接続されていない等の原因により、電源回路20からGPSアンテナ24へ電源が供給されていないと考えられる。このような場合は特に回路を保護する必要がないため、電源が正常な状態である場合と同様に、シリーズレギュレータ22の制御端子T3に対してHIレベルの制御信号を出力し、シリーズレギュレータ22による電源の生成を許可する。
【0038】
以上説明したような制御において、入力電力の電流値Iinが上限値以下であるか否かを判断する代わりに、端子電圧VとVの差分が上限値以下であるか否かを判断してもよい。式(4)においてセンス抵抗R1の抵抗値Rおよび抵抗R4、R5の抵抗値R、Rは一定であるため、このようにしても上記と同様に、電源の状態が正常であるか否かを的確に判断することができる。
【0039】
また、マイコン21のAD3における端子電圧をVとすると、これは以下の式(5)のように表すことができる。
【0040】
【数5】

・・・(5)
【0041】
なお、上記の式(5)において、Voutはシリーズレギュレータ22の出力端子T2から出力された電源の検出点P1における電圧値を表しており、R〜Rは抵抗R6〜R8の各抵抗値をそれぞれ表している。検出点P1は、電源回路20からGPSアンテナ24へ出力される電源の電圧値を検出するために、シリーズレギュレータ22の出力端子T2とGPSアンテナ24との間に予め設定されている。
【0042】
上記の式(5)から、抵抗R6〜R8の抵抗値R〜Rを予めマイコン21に記憶させておくことで、マイコン21のAD3における端子電圧Vに基づいて、検出点P1における電圧値Voutを求めることができる。
【0043】
マイコン21は、上記のようにして求めた検出点P1における電圧値Voutが正常値、すなわちシリーズレギュレータ22の出力電圧値に等しければ、電源が正常な状態であると判断し、シリーズレギュレータ22の制御端子T3に対してHIレベルの制御信号を出力する。一方、検出点P1における電圧値Voutが正常値と一致しない場合は、電源が異常な状態であると判断し、シリーズレギュレータ22の制御端子T3に対してLOWレベルの制御信号を出力する。これにより、シリーズレギュレータ22が故障しており正常な電源電圧が得られていない場合や、天絡等の原因により過大な電圧が印加された場合などにおいて、電源の状態が異常であると的確に判断し、シリーズレギュレータ22による電源の生成を禁止して回路を保護することができる。
【0044】
以上説明したような制御において、検出点P1における電圧値Voutが正常値であるか否かを判断する代わりに、端子電圧Vが正常値であるか否かを判断してもよい。式(5)において抵抗R6〜R8の抵抗値R〜Rは一定であるため、このようにしても上記と同様に、電源の状態が正常であるか否かを的確に判断することができる。
【0045】
ここで、ツェナーダイオードD3のカソード端子電圧をVとすると、これは以下の式(6)のように表すことができる。
【0046】
【数6】

・・・(6)
【0047】
天絡等の原因で検出点P1における電圧値Voutが上昇し、上記の式(6)によって表されるカソード端子電圧VがツェナーダイオードD3の降伏電圧を超えると、ツェナーダイオードD3が導通することにより、カソード端子電圧Vは降伏電圧に制限される。その結果、検出点P1における電圧値Voutは、降伏電圧および抵抗R6〜R8の抵抗値R〜Rに応じて定まる所定の最大電圧値に制限され、それに応じてマイコン21のAD3における端子電圧Vも制限される。したがって、抵抗R6〜R8の抵抗値R〜Rを予め適切な値に定めておくことで、過大な電圧が印加された場合であっても、ツェナーダイオードD3の働きにより、マイコン21のAD3における端子電圧Vを所定の電圧値以下に制限してマイコン21を保護することができる。
【0048】
以上説明したような電源回路20の動作を実現するための処理フローチャートを図3に示す。このフローチャートは、電源回路20においてマイコン21により実行されるものである。
【0049】
ステップS10において、マイコン21は、シリーズレギュレータ22の制御端子T3に対してHIレベルの制御信号を出力することにより、シリーズレギュレータ22の制御端子T3をON状態にする。なお、既にシリーズレギュレータ22の制御端子T3がON状態である場合は、その状態をそのまま維持する。
【0050】
ステップS20において、マイコン21は、AD1、AD2およびAD3の各電圧値をそれぞれAD変換して読み取ることにより、端子電圧値V、VおよびVを検出する。ここでは、ステップS10を実行した後に、シリーズレギュレータ22の出力が安定するまでの所定の出力安定期間、たとえば20msを経過してから、AD1、AD2およびAD3の各電圧値をそれぞれAD変換してマイコン21に取り込むことが好ましい。なお、前述のように、式(4)を用いることで端子電圧値VおよびVから入力電力の電流値Iinが求められる。また、式(5)を用いることで端子電圧値Vから検出点P1における電圧値Voutが求められる。すなわち、マイコン21は、ステップS20で端子電圧値V、VおよびVを検出することにより、入力電力の電流値Iinと、検出点P1における電圧値Voutとをそれぞれ検出する。
【0051】
ステップS30において、マイコン21は、ステップS20で検出したAD3の端子電圧値Vと所定の正常値Vとを比較し、これらの値が等しいか否かを判定する。なお、正常値Vは、検出点P1の電圧が正常である場合のAD3の端子電圧値、すなわちシリーズレギュレータ22の出力電圧値に対応するAD3の端子電圧値を表している。これは、式(5)において電圧値Voutをシリーズレギュレータ22の出力電圧値としたときに求められる端子電圧値Vである。V=Vである場合、すなわち電圧値Voutがシリーズレギュレータ22の出力電圧値と略等しい場合は、ステップS70へ進む。一方、V=Vではない場合、すなわち電圧値Voutがシリーズレギュレータ22の出力電圧値と異なる場合は、ステップS40へ進む。なお、シリーズレギュレータ22の特性のばらつきや検出誤差等を考慮して、正常値Vに所定の幅を持たせてもよい。
【0052】
ステップS40において、マイコン21は、ステップS20で検出したAD3の端子電圧値Vが正常値Vよりも小さいか大きいかを判定する。端子電圧値Vが正常値Vよりも小さい場合、すなわち電圧値Voutがシリーズレギュレータ22の出力電圧値よりも小さい場合は、ステップS50へ進む。一方、端子電圧値Vが正常値Vよりも大きい場合、すなわち電圧値Voutがシリーズレギュレータ22の出力電圧値よりも大きい場合は、ステップS60へ進む。
【0053】
ステップS50において、マイコン21は低電圧判定を行う。ここでは、電源回路20からの電源の出力電圧が低すぎる異常な状態であると判定する。これにより、シリーズレギュレータ22の故障等の原因により発生する電源電圧の異常を検出する。ステップS50を実行したら、マイコン21はステップS130へ進む。
【0054】
ステップS60において、マイコン21は高電圧判定を行う。ここでは、電源回路20からの電源の出力電圧が高すぎる異常な状態であると判定する。これにより、天絡等の原因により発生する電源電圧の異常を検出する。ステップS60を実行したら、マイコン21はステップS130へ進む。
【0055】
ステップS70において、マイコン21は、ステップS20で検出したAD1の端子電圧値VとAD2の端子電圧値Vとの差分V−Vを算出し、これが所定のしきい値Vth1以上であり、かつそのしきい値Vth1よりも大きい所定のしきい値Vth2以下であるか否かを判定する。なお、しきい値Vth1およびしきい値Vth2は、電源回路20やGPSアンテナ24が正常に動作できる入力電流の下限値と上限値に対応してそれぞれ設定される。しきい値Vth1は、式(4)において入力電力の電流値Iinを下限値としたときに求められる差分V−Vの値であり、しきい値Vth2は、式(4)において入力電力の電流値Iinを上限値としたときに求められる差分V−Vの値である。差分V−Vがしきい値Vth1以上かつしきい値Vth2以下である場合、すなわち入力電力の電流値Iinが正常範囲内にある場合は、ステップS80へ進む。一方、差分V−Vがしきい値Vth1未満である場合、すなわち入力電力の電流値Iinが所定の下限値未満である場合や、差分V−Vがしきい値Vth2よりも大きい場合、すなわち入力電力の電流値Iinが所定の上限値よりも大きい場合は、ステップS90へ進む。
【0056】
ステップS80において、マイコン21は正常接続判定を行う。ここでは、電源回路20とGPSアンテナ24とが正常に接続されており、電源回路20からGPSアンテナ24へ電源が供給されている状態であると判定する。ステップS80を実行したら、マイコン21はステップS120へ進む。
【0057】
ステップS90において、マイコン21は、AD1の端子電圧値VとAD2の端子電圧値Vとの差分V−Vがしきい値Vth1未満であるか、またはしきい値Vth2よりも大きいかを判定する。差分V−Vがしきい値Vth1未満である場合、すなわち入力電力の電流値Iinが下限値未満である場合は、ステップS100へ進む。一方、差分V−Vがしきい値Vth2よりも大きい場合、すなわち入力電力の電流値Iinが上限値よりも大きい場合は、ステップS110へ進む。
【0058】
ステップS100において、マイコン21はオープン判定を行う。ここでは、電源回路20とGPSアンテナ24とが正常に接続されておらず、電源回路20からGPSアンテナ24へ電源が供給されていない状態であると判定する。ステップS100を実行したら、マイコン21はステップS120へ進む。
【0059】
ステップS110において、マイコン21はショート判定を行う。ここでは、電源回路20、GPSアンテナ24またはこれらの接続間においてショート(短絡)が発生した等の原因により、電源回路20からGPSアンテナ24へ過大な電源電流が流れている状態であると判定する。ステップS110を実行したら、マイコン21はステップS130へ進む。
【0060】
ステップS120において、マイコン21は、ステップS10でシリーズレギュレータ22の制御端子T3に対して出力したHIレベルの制御信号をそのまま出力し続けることにより、シリーズレギュレータ22の制御端子T3をON状態に維持する。これにより、ステップS80において正常接続判定が行われた場合、またはステップS100においてオープン判定が行われた場合は、シリーズレギュレータ22による電源の生成を許可する。ステップS120を実行したら、マイコン21はステップS140へ進む。
【0061】
ステップS130において、マイコン21は、シリーズレギュレータ22の制御端子T3に対してLOWレベルの制御信号を出力することにより、シリーズレギュレータ22の制御端子T3をOFF状態にする。これにより、ステップS50において低電圧判定が行われた場合、ステップS60において高電圧判定が行われた場合、またはステップS110においてショート判定が行われた場合は、シリーズレギュレータ22による電源の生成を禁止し、電源回路20やGPSアンテナ24を保護する。ステップS130を実行したら、マイコン21はステップS140へ進む。
【0062】
ステップS140において、マイコン21は、前述のステップS50、S60、S80、S100またはS110のいずれかによって行われた判定の結果を制御部10へ通知する。すなわち、ステップS50またはS60が実行された場合は、電源回路20から出力される電源の電圧が異常であることを通知し、ステップS80が実行された場合は、電源回路20から出力される電源の電圧が正常であることを通知する。また、ステップS100が実行された場合は、GPSアンテナ24が正常に接続されていないことを通知し、ステップS110が実行された場合は、短絡が発生したことを通知する。これらの判定結果の通知は、たとえば判定結果の内容ごとに予め定められた所定の通知信号をマイコン21から制御部10へ出力することにより行われる。
【0063】
ステップS140においてマイコン21から判定結果を通知されると、制御部10は、その判定結果をたとえば表示モニタ16に表示したり、判定結果に応じた音声をスピーカ17から出力したりする。これにより、電源回路20からGPSアンテナ24へ供給される電源の状態をユーザに対して報知する。
【0064】
ステップS150において、マイコン21は、所定時間、たとえば20msの間待機する。所定時間を経過したらステップS10へ戻り、上述の処理を繰り返す。これにより、電源回路20において、マイコン21によるシリーズレギュレータ22の動作の制御が所定の周期ごとに繰り返し行われる。
【0065】
以上説明した本発明の実施の形態によれば、次の作用効果を奏することができる。
【0066】
(1)電源回路20は、自車両に搭載されるGPSアンテナ24と接続され、電力供給源PSからの入力電力に基づいてGPSアンテナ24に供給するための電源を生成するものであって、シリーズレギュレータ22とマイコン21とを備える。シリーズレギュレータ22は、入力端子T1と出力端子T2とを有し、入力端子T1を介して入力された入力電力の電圧値を所定の出力電圧値に変換することにより電源を生成し、生成した電源を出力端子T2を介してGPSアンテナ24へ出力する。マイコン21は、AD3の端子電圧値Vを検出することにより、シリーズレギュレータ22の出力端子T2とGPSアンテナ24との間に予め設定された検出点P1における電圧値Voutを検出する。そして、検出した検出点P1における電圧値Voutに基づいて、シリーズレギュレータ22の動作を制御する。このようにしたので、車両に搭載される電子機器であるGPSアンテナ24と電源回路20との間に誤って印加される高電圧から回路を保護することができる。
【0067】
(2)電源回路20は、検出点P1における電圧値Voutを所定の最大電圧値に制限するツェナーダイオードD3をさらに備えるようにしたので、過大な電圧が誤って印加された場合であってもマイコン21を保護することができる。
【0068】
(3)マイコン21は、検出点P1における電圧値Voutがシリーズレギュレータ22の出力電圧値と略等しいか否かを判定し(ステップS30)、これらの電圧値が略等しい場合は、ステップS110でショート判定が行われた場合を除いて、シリーズレギュレータ22による電源の生成を許可する(ステップS120)。一方、検出点P1における電圧値Voutがシリーズレギュレータ22の出力電圧値と異なる場合は、ステップS50またはS60において低電圧判定または高電圧判定を行い、シリーズレギュレータ22による電源の生成を禁止する(ステップS130)。このようにしたので、シリーズレギュレータ22が故障しており正常な電源電圧が得られていない場合や、天絡等の原因により過大な電圧が電源に対して印加された場合などに、回路を適切に保護することができる。
【0069】
(4)マイコン21は、検出点P1における電圧値Voutがシリーズレギュレータ22の出力電圧値と異なる場合に、ステップS50またはS60において低電圧判定または高電圧判定を行い、その判定結果により、電源の電圧が異常であることを制御部10へ通知する(ステップS140)。このようにしたので、電源の電圧が異常である場合には制御部10の処理によってその旨をユーザに報知することができる。
【0070】
(5)マイコン21は、AD1、AD2の端子電圧値V、Vを検出することにより、入力電力の電流値Iinをさらに検出する。そして、検出した検出点P1における電圧値Voutと入力電力の電流値Iinとに基づいて、シリーズレギュレータ22の動作を制御する。このようにしたので、GPSアンテナ24と電源回路20との間に誤って印加される高電圧に加えて、さらに高電流からも回路を保護することができる。
【0071】
(6)マイコン21は、入力電力の電流値Iinが所定の上限値よりも大きいか否かを判定し(ステップS70、S90)、上限値以下である場合は、シリーズレギュレータ22による電源の生成を許可する(ステップS120)。一方、入力電力の電流値Iinが上限値よりも大きい場合は、ステップS110においてショート判定を行い、シリーズレギュレータ22による電源の生成を禁止する(ステップS130)。このようにしたので、回路の一部がショートして電源電流が過大に流れた場合などに、回路を適切に保護することができる。
【0072】
(7)マイコン21は、入力電力の電流値Iinが上限値よりも大きい場合に、ステップS110においてショート判定を行い、その判定結果により、短絡が発生したことを制御部10へ通知する(ステップS140)。このようにしたので、短絡が発生した場合には制御部10の処理によってその旨をユーザに報知することができる。
【0073】
(8)またマイコン21は、入力電力の電流値Iinが所定の下限値未満である場合に、ステップS100においてオープン判定を行い、その判定結果により、GPSアンテナ24が正常に接続されていないことを制御部10へ通知する(ステップS140)。このようにしたので、GPSアンテナ24が正常に接続されていない場合には制御部10の処理によってその旨をユーザに報知することができる。
【0074】
(9)マイコン21は、ステップS10〜S140の各処理を実行した後に所定時間待機し(ステップS150)、所定時間を経過したらステップS10へ戻ることにより、シリーズレギュレータ22の動作の制御を所定の周期ごとに繰り返し行うようにした。このようにしたので、電源の状態を常に監視して、異常が発生したときには即時に電源を遮断して回路を保護すると共に、異常が解消されたときには即時に通常の電源供給状態に復帰することができる。
【0075】
(10)電源回路20において、入力電力の電圧値を所定の出力電圧値に変換して電源を生成するためにシリーズレギュレータ22を用いるようにしたので、安定した電源を容易に生成することができる。
【0076】
(11)マイコン21は、シリーズレギュレータ22よりも前段側に接続されたセンス抵抗R1の前後における電圧値をそれぞれ検出することにより、入力電力の電流値Iinを検出するようにしたので、電流値Iinの検出に伴って電源電圧が低下するのを防ぐことができる。
【0077】
−変形例−
なお、以上説明した実施の形態は、次のように変形することもできる。
【0078】
(変形例1)図3のステップS70およびS90〜S110の処理を省略することで、検出点P1における電圧値Voutがシリーズレギュレータ22の出力電圧値と略等しければ、ステップS120においてシリーズレギュレータ22による電源の生成を許可し、異なればステップS130においてシリーズレギュレータ22による電源の生成を禁止してもよい。このようにすれば、ショート等による高電流からの回路保護は達成できないものの、GPSアンテナ24と電源回路20との間に誤って印加される高電圧からの回路保護は達成することができる。なお、このようにした場合、電源回路20において抵抗R1〜R5は無くてもよい。また、マイコン21はAD1、AD2の端子電圧値V、Vを検出しなくてよい。
【0079】
(変形例2)図3のフローチャートにおいて、ステップS130でシリーズレギュレータ22による電源の生成を禁止した場合は、ステップS150の実行後にステップS10へ戻らずに処理を終了してもよい。または、所定回数だけ処理を繰り返し、その間に電源の異常状態が解消されなければ処理を終了してもよい。
【0080】
(変形例3)電源回路20に内蔵されたマイコン21により図3のフローチャートを実行するようにしたが、ナビゲーション装置1の制御部10においてこれを実行してもよい。その場合、電源回路20においてマイコン21は無くてもよい。
【0081】
(変形例4)図3のステップS140においてマイコン21から判定結果を通知されたとき、ナビゲーション装置1の制御部10は、その判定結果に基づいてGPS受信部14を使用するか否かを決定してもよい。たとえば、電源の電圧が正常であることをマイコン21から通知された場合、制御部10はGPS受信部14を使用して、GPS信号に基づく位置算出結果を反映して自車両の現在位置を検出する。それ以外の通知が行われた場合、すなわち、電源の電圧が異常である場合、GPSアンテナ24が正常に接続されていない場合、または短絡が発生した場合には、制御部10はGPS受信部14を使用しないようにして、振動ジャイロ11および車速センサ12の各検出結果に基づいて自車両の現在位置を検出する。
【0082】
(変形例5)上記実施の形態では、GPSアンテナ24へ電源を供給する電源回路20の例を説明したが、他の回路や装置へ電源を供給する電源回路において本発明を適用してもよい。たとえば、ラジオやテレビなどの放送受信機のアンテナ、ビーコン受信機のアンテナ、ETC(Electronic Toll Collection System)受信機のアンテナ等に電源を供給する電源回路においても、本発明を適用することができる。車両に搭載される電子機器と接続され、電力供給源からの入力電力に基づいてその電子機器に供給するための電源を生成するものである限り、どのような電源回路においても本発明を適用可能である。
【0083】
なお、以上説明した実施の形態や各種の変形例はあくまで一例であり、発明の特徴が損なわれない限り、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0084】
1:ナビゲーション装置、10:制御部、11:振動ジャイロ、12:車速センサ、
13:HDD、14:GPS受信部、15:VICS情報受信部、16:表示モニタ、
17:スピーカ、18:入力装置、20:電源回路、21:マイコン、
22:シリーズレギュレータ、23:GPSチューナ、24:GPSアンテナ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載される電子機器と接続され、電力供給源からの入力電力に基づいて前記電子機器に供給するための電源を生成する電源回路であって、
入力端子と出力端子とを有し、前記入力端子を介して入力された前記入力電力の電圧値を所定の出力電圧値に変換することにより前記電源を生成し、生成した前記電源を前記出力端子を介して前記電子機器へ出力する電圧変換手段と、
前記出力端子と前記電子機器との間に予め設定された検出点における電圧値を検出する電圧検出手段と、
前記電圧検出手段により検出された前記検出点における電圧値に基づいて、前記電圧変換手段の動作を制御する制御手段とを備えることを特徴とする電源回路。
【請求項2】
請求項1に記載の電源回路において、
前記検出点における電圧値を所定の最大電圧値に制限する電圧制限手段をさらに備えることを特徴とする電源回路。
【請求項3】
請求項1または2に記載の電源回路において、
前記制御手段は、
前記検出点における電圧値が前記出力電圧値と略等しい場合は、前記電圧変換手段による前記電源の生成を許可し、
前記検出点における電圧値が前記出力電圧値と異なる場合は、前記電圧変換手段による前記電源の生成を禁止することを特徴とする電源回路。
【請求項4】
請求項3に記載の電源回路において、
前記制御手段は、前記検出点における電圧値が前記出力電圧値と異なる場合に、前記電源の電圧が異常であることを外部へ通知することを特徴とする電源回路。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の電源回路において、
前記入力電力の電流値を検出する電流検出手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記電圧検出手段により検出された前記検出点における電圧値と、前記電流検出手段により検出された前記入力電力の電流値とに基づいて、前記電圧変換手段の動作を制御することを特徴とする電源回路。
【請求項6】
請求項5に記載の電源回路において、
前記制御手段は、
前記入力電力の電流値が所定の第1のしきい値以下である場合は、前記電圧変換手段による前記電源の生成を許可し、
前記入力電力の電流値が前記第1のしきい値よりも大きい場合は、前記電圧変換手段による前記電源の生成を禁止することを特徴とする電源回路。
【請求項7】
請求項6に記載の電源回路において、
前記制御手段は、前記入力電力の電流値が前記第1のしきい値よりも大きい場合に、短絡が発生したことを外部へ通知することを特徴とする電源回路。
【請求項8】
請求項6または7に記載の電源回路において、
前記制御手段は、前記入力電力の電流値が前記第1のしきい値よりも小さい所定の第2のしきい値未満である場合に、前記電子機器が正常に接続されていないことを外部へ通知することを特徴とする電源回路。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれか一項に記載の電源回路において、
前記制御手段は、前記電圧変換手段の動作の制御を所定の周期ごとに繰り返し行うことを特徴とする電源回路。
【請求項10】
請求項1乃至9のいずれか一項に記載の電源回路において、
前記電圧変換手段は、シリーズレギュレータを用いて構成されることを特徴とする電源回路。
【請求項11】
請求項5乃至8のいずれか一項に記載の電源回路において、
前記電流検出手段は、前記電圧変換手段よりも前段側に接続されたセンス抵抗の前後における電圧値をそれぞれ検出することにより、前記入力電力の電流値を検出することを特徴とする電源回路。
【請求項12】
請求項1乃至11のいずれか一項に記載の電源回路と、
前記電源回路に接続されたGPSアンテナと、
前記GPSアンテナにより受信されたGPS信号に基づいて、前記車両の位置を検出する位置検出手段とを備えることを特徴とする車載ナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−93296(P2012−93296A)
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−242322(P2010−242322)
【出願日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【出願人】(000001487)クラリオン株式会社 (1,722)
【Fターム(参考)】