説明

露光装置、露光方法、及び表示用パネル基板の製造方法

【課題】複数のレーザー変位計を用い、チャックのθ方向の傾きを精度良く検出して、基板のθ方向の位置決めを精度良く行う。
【解決手段】第2のステージ(Yステージ16)に複数のレーザー変位計43を設けて、複数のレーザー変位計43をチャック10a,10bと共にXY方向へ移動し、第2のステージに冷却装置を設けて、第2のステージが搭載されたガイド(Yカイド15)で発生する熱により第2のステージが変形するのを防止しながら、複数のレーザー変位計43によりチャック10a,10bの変位を複数箇所で測定する。測定結果からチャック10a,10bのθ方向の傾きを検出し、検出結果に基づき、第3のステージ(θステージ17)によりチャック10a,10bをθ方向へ回転して、基板1のθ方向の位置決めを行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶ディスプレイ装置等の表示用パネル基板の製造において、基板の露光を行う露光装置、露光方法、及びそれらを用いた表示用パネル基板の製造方法に係り、特に、基板を支持するチャックを移動ステージによりXY方向へ移動及びθ方向へ回転して、露光時の基板の位置決めを行う露光装置、露光方法、及びそれらを用いた表示用パネル基板の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
表示用パネルとして用いられる液晶ディスプレイ装置のTFT(Thin Film Transistor)基板やカラーフィルタ基板、プラズマディスプレイパネル用基板、有機EL(Electroluminescence)表示パネル用基板等の製造は、露光装置を用いて、フォトリソグラフィー技術により基板上にパターンを形成して行われる。露光装置としては、レンズ又は鏡を用いてマスクのパターンを基板上に投影するプロジェクション方式と、マスクと基板との間に微小な間隙(プロキシミティギャップ)を設けてマスクのパターンを基板へ転写するプロキシミティ方式とがある。プロキシミティ方式は、プロジェクション方式に比べてパターン解像性能は劣るが、照射光学系の構成が簡単で、かつ処理能力が高く量産用に適している。
【0003】
露光装置において、パターンの焼付けを精度良く行うためには、露光時の基板の位置決めを精度良く行わなければならない。基板の位置決めを行う移動ステージは、ベースに設けられたガイドに搭載されX方向へ移動するXステージと、Xステージに設けられたガイドに搭載されY方向へ移動するYステージと、Yステージに搭載されθ方向へ回転するθステージとを備え、基板を支持するチャックを搭載して、XY方向へ移動及びθ方向へ回転する。特許文献1及び特許文献2には、レーザー測長系を用いて移動ステージのXY方向の位置を検出し、また複数のレーザー変位計を用いてチャックのθ方向の傾きを検出する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−298906号公報
【特許文献2】特開2009−31639号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1及び特許文献2に記載されている様に、複数のレーザー変位計を用いてチャックのθ方向の傾きを検出する際、複数のレーザー変位計をより離して設置する程、チャックのθ方向の傾きを精度良く検出することができる。しかしながら、レーザー変位計の出力特性は直線性が乏しく、測定範囲を広げると、測定誤差が大きくなる。特許文献1及び特許文献2に記載の技術では、Xステージに複数のレーザー変位計を設けてチャックのθ方向の傾きを検出するため、チャックをYステージによりY方向へ移動すると、レーザー変位計で測定するチャックの変位が、チャックのY方向への移動により変動する。そのため、複数のレーザー変位計をより離して設置すると、レーザー変位計の測定範囲が広がり、測定誤差が大きくなるという問題が発生した。
【0006】
これに対し、Yステージに複数のレーザー変位計を設けて、複数のレーザー変位計をチャックと共にXY方向へ移動すると、各レーザー変位計で測定するチャックの変位は、チャックの移動により変動しない。チャックをXY方向へ移動しても、レーザー変位計の測定範囲が広がらないので、複数のレーザー変位計をより離して設置することができ、チャックのθ方向の傾きを精度良く検出することができる。しかしながら、その場合も、Yステージを移動するとき、Yステージを搭載したガイドで摺動抵抗により多量の熱が発生し、その熱がYステージに伝わってYステージに熱変形による歪みが生じ、Yステージに設けた各レーザー変位計の設置状態が変化して、チャックの変位の測定結果に誤差が生じるという問題が明らかになった。
【0007】
また、特許文献1及び特許文献2に記載されている様に、レーザー測長系を用いて移動ステージのXY方向の位置を検出する際、レーザー測長系のバーミラーをYステージに設けると、Yステージに熱変形による歪みが生じたとき、バーミラーの設置状態が変化して、移動ステージの位置の検出結果に誤差が生じるという問題があった。
【0008】
本発明の課題は、複数のレーザー変位計を用い、チャックのθ方向の傾きを精度良く検出して、基板のθ方向の位置決めを精度良く行うことである。また、本発明の課題は、レーザー測長系を用い、移動ステージのY方向(又はX方向)の位置を精度良く検出して、基板のY方向(又はX方向)の位置決めを精度良く行うことである。さらに、本発明の課題は、パターンの焼付けを精度良く行って、高品質な表示用パネル基板を製造することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の露光装置は、基板を支持するチャックを備え、チャックに支持された基板を位置決めして、基板の露光を行う露光装置において、X方向又はY方向へ伸びるガイドと、チャックを搭載し、ガイドに搭載されてガイドに沿ってX方向又はY方向へ移動し、チャックに支持された基板の位置決めを行うステージと、ステージに設けられ、ステージが搭載されたガイドで発生する熱によりステージが変形するのを防止する冷却装置とを備えたものである。また、本発明の露光方法は、基板をチャックで支持し、チャックに支持された基板を位置決めして、基板の露光を行う露光方法であって、チャックをステージに搭載し、チャックを搭載したステージを、X方向又はY方向へ伸びるガイドに搭載して、ガイドに沿ってX方向又はY方向へ移動し、ステージに冷却装置を設けて、ステージが搭載されたガイドで発生する熱によりステージが変形するのを防止しながら、基板の位置決めを行うものである。ステージに冷却装置を設けて、ステージが搭載されたガイドで発生する熱によりステージが変形するのを防止しながら、基板の位置決めを行うので、基板の位置決めが精度良く行われる。
【0010】
また、本発明の露光装置は、基板を支持するチャックを備え、チャックに支持された基板を位置決めして、基板の露光を行う露光装置において、X方向(又はY方向)へ移動する第1のステージ、第1のステージに設けられたY方向(又はX方向)へ伸びるガイド、ガイドに搭載されY方向(又はX方向)へ移動する第2のステージ、及び第2のステージに搭載されθ方向へ回転する第3のステージを有し、チャックを搭載して、チャックに支持された基板の位置決めを行う移動ステージと、第2のステージに設けられてチャックと共にXY方向へ移動し、チャックの変位を複数箇所で測定する複数のレーザー変位計と、第2のステージに設けられ、第2のステージが搭載されたガイドで発生する熱により第2のステージが変形するのを防止する冷却装置と、複数のレーザー変位計の測定結果から、チャックのθ方向の傾きを検出する第1の検出手段と、移動ステージを駆動するステージ駆動回路と、第1の検出手段の検出結果に基づき、ステージ駆動回路を制御し、第3のステージによりチャックをθ方向へ回転させて、基板のθ方向の位置決めを行う制御装置とを備えたものである。
【0011】
また、本発明の露光方法は、基板をチャックで支持し、チャックに支持された基板を位置決めして、基板の露光を行う露光方法であって、X方向(又はY方向)へ移動する第1のステージ、第1のステージに設けられたY方向(又はX方向)へ伸びるガイド、ガイドに搭載されY方向(又はX方向)へ移動する第2のステージ、及び第2のステージに搭載されθ方向へ回転する第3のステージを有する移動ステージにチャックを搭載し、第2のステージに複数のレーザー変位計を設けて、複数のレーザー変位計をチャックと共にXY方向へ移動し、第2のステージに冷却装置を設けて、第2のステージが搭載されたガイドで発生する熱により第2のステージが変形するのを防止しながら、複数のレーザー変位計によりチャックの変位を複数箇所で測定し、測定結果からチャックのθ方向の傾きを検出し、検出結果に基づき、第3のステージによりチャックをθ方向へ回転して、基板のθ方向の位置決めを行うものである。
【0012】
第2のステージに複数のレーザー変位計を設けて、複数のレーザー変位計をチャックと共にXY方向へ移動するので、各レーザー変位計で測定するチャックの変位は、チャックの移動により変動しない。チャックをXY方向へ移動しても、レーザー変位計の測定範囲が広がらないので、複数のレーザー変位計をより離して設置することができる。そして、第2のステージに冷却装置を設けて、第2のステージが搭載されたガイドで発生する熱により第2のステージが変形するのを防止しながら、複数のレーザー変位計によりチャックの変位を複数箇所で測定するので、チャックの変位の測定結果に第2のステージの熱変形による誤差が生じない。従って、チャックのθ方向の傾きが精度良く検出され、基板のθ方向の位置決めが精度良く行われる。
【0013】
さらに、本発明の露光装置は、レーザー光を発生する光源、第2のステージに取り付けられた反射手段、及び光源からのレーザー光と反射手段により反射されたレーザー光との干渉を複数箇所で測定する複数のレーザー干渉計を有するレーザー測長系と、レーザー測長系の複数のレーザー干渉計の測定結果から、移動ステージのY方向(又はX方向)の位置を検出する第2の検出手段とを備え、制御装置が、第2の検出手段の検出結果に基づき、ステージ駆動回路を制御し、第2のステージによりチャックをY方向(又はX方向)へ移動させて、基板のY方向(又はX方向)の位置決めを行うものである。
【0014】
また、本発明の露光方法は、第2のステージに反射手段を取り付け、複数のレーザー干渉計により、光源からのレーザー光と反射手段により反射されたレーザー光との干渉を複数箇所で測定し、測定結果から移動ステージのY方向(又はX方向)の位置を検出し、検出結果に基づき、第2のステージによりチャックをY方向(又はX方向)へ移動して、基板のY方向(又はX方向)の位置決めを行うものである。
【0015】
第2のステージに反射手段を取り付け、第2のステージに冷却装置を設けて、第2のステージが搭載されたガイドで発生する熱により第2のステージが変形するのを防止しながら、複数のレーザー干渉計により、光源からのレーザー光と反射手段により反射されたレーザー光との干渉を複数箇所で測定し、測定結果から移動ステージのY方向(又はX方向)の位置を検出するので、移動ステージのY方向(又はX方向)の位置の検出結果に第2のステージの熱変形による誤差が生じない。従って、レーザー測長系を用いて、移動ステージのY方向(又はX方向)の位置が精度良く検出され、基板のY方向(又はX方向)の位置決めが精度良く行われる。
【0016】
本発明の表示用パネル基板の製造方法は、上記のいずれかの露光装置又は露光方法を用いて基板の露光を行うものである。露光時の基板の位置決めが精度良く行われるので、パターンの焼付けが精度良く行われ、高品質な表示用パネル基板が製造される。
【発明の効果】
【0017】
本発明の露光装置及び露光方法によれば、ステージに冷却装置を設けて、ステージが搭載されたガイドで発生する熱によりステージが変形するのを防止しながら、基板の位置決めを行うことにより、基板の位置決めを精度良く行うことができる。
【0018】
さらに、本発明の露光装置及び露光方法によれば、第2のステージに複数のレーザー変位計を設けて、複数のレーザー変位計をチャックと共にXY方向へ移動し、第2のステージに冷却装置を設けて、第2のステージが搭載されたガイドで発生する熱により第2のステージが変形するのを防止しながら、複数のレーザー変位計によりチャックの変位を複数箇所で測定し、測定結果からチャックのθ方向の傾きを検出し、検出結果に基づき、第3のステージによりチャックをθ方向へ回転して、基板のθ方向の位置決めを行うことにより、チャックのθ方向の傾きを精度良く検出して、基板のθ方向の位置決めを精度良く行うことができる。
【0019】
さらに、本発明の露光装置及び露光方法によれば、第2のステージに反射手段を取り付け、複数のレーザー干渉計により、光源からのレーザー光と反射手段により反射されたレーザー光との干渉を複数箇所で測定し、測定結果から移動ステージのY方向(又はX方向)の位置を検出し、検出結果に基づき、第2のステージによりチャックをY方向(又はX方向)へ移動して、基板のY方向(又はX方向)の位置決めを行うことにより、移動ステージのY方向(又はX方向)の位置を精度良く検出して、基板のY方向(又はX方向)の位置決めを精度良く行うことができる。
【0020】
本発明の表示用パネル基板の製造方法によれば、露光時の基板の位置決めを精度良く行うことができるので、パターンの焼付けを精度良く行って、高品質な表示用パネル基板を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の一実施の形態による露光装置の概略構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施の形態による露光装置の正面図である。
【図3】本発明の一実施の形態による露光装置の側面図である。
【図4】レーザー測長系の動作を説明する図である。
【図5】レーザー測長系の動作を説明する図である。
【図6】移動ステージの上面図である。
【図7】移動ステージの側面図である。
【図8】本発明の一実施の形態による冷却装置の上面図である。
【図9】冷却ブロックの上面図である。
【図10】液晶ディスプレイ装置のTFT基板の製造工程の一例を示すフローチャートである。
【図11】液晶ディスプレイ装置のカラーフィルタ基板の製造工程の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1は、本発明の一実施の形態による露光装置の概略構成を示す図である。また、図2は本発明の一実施の形態による露光装置の正面図、図3は本発明の一実施の形態による露光装置の側面図である。本実施の形態は、2つの移動ステージを有するプロキシミティ露光装置の例を示している。露光装置は、チャック10a,10b、ベース11、台12、Xガイド13、移動ステージ、マスクホルダ20、レーザー測長系制御装置30、レーザー測長系、レーザー変位計制御装置40、レーザー変位計42,43,44、バーミラー45,46,47、主制御装置70、入出力インタフェース回路71,72、及びステージ駆動回路80a,80bを含んで構成されている。なお、図2及び図3では、レーザー測長系制御装置30、レーザー測長系のレーザー光源31、レーザー変位計制御装置40、主制御装置70、入出力インタフェース回路71,72、及びステージ駆動回路80a,80bが省略されている。露光装置は、これらの他に、露光光を照射する照射光学系、基板搬送ロボット、装置内の温度管理を行う温度制御ユニット等を備えている。
【0023】
なお、以下に説明する実施の形態におけるXY方向は例示であって、X方向とY方向とを入れ替えてもよい。
【0024】
図1及び図2において、チャック10aは、基板1の露光を行う露光位置にあり、チャック10bは、基板1のロード/アンロードを行うロード/アンロード位置にある。チャック10aに対するロード/アンロード位置は、露光位置の図面左側にある。チャック10a,10bは、後述する各移動ステージによって、各ロード/アンロード位置から露光位置へ交互に移動される。各ロード/アンロード位置において、図示しない各基板搬送ロボットにより、基板1がチャック10a,10bへ搬入され、また基板1がチャック10a,10bから搬出される。チャック10a,10bは、基板1を真空吸着して支持する。
【0025】
露光位置の上空には、マスク2を保持するマスクホルダ20が設置されている。マスクホルダ20は、マスク2の周辺部を真空吸着して保持する。マスクホルダ20に保持されたマスク2の上空には、図示しない照射光学系が配置されている。露光時、照射光学系からの露光光がマスク2を透過して基板1へ照射されることにより、マスク2のパターンが基板1の表面に転写され、基板1上にパターンが形成される。
【0026】
図2において、チャック10a,10bは、移動ステージにそれぞれ搭載されている。各移動ステージは、Xステージ14、Yガイド15、Yステージ16、θステージ17、及びチャック支持台19を含んで構成されている。Xステージ14は、ベース11に設けられたX方向へ伸びるXガイド13に搭載され、Xガイド13に沿ってX方向へ移動する。Yステージ16は、Xステージ14に設けられたY方向へ伸びるYガイド15に搭載され、Yガイド15に沿ってY方向へ移動する。θステージ17は、Yステージ16に搭載され、θ方向へ回転する。チャック支持台19は、チャック10a,10bを複数箇所で支持する。
【0027】
各移動ステージのXステージ14のX方向への移動により、チャック10a,10bは、各ロード/アンロード位置と露光位置との間を移動される。各ロード/アンロード位置において、各移動ステージのXステージ14のX方向への移動、Yステージ16のY方向への移動、及びθステージ17のθ方向への回転により、チャック10a,10bに搭載された基板1のプリアライメントが行われる。露光位置において、各移動ステージのXステージ14のX方向への移動及びYステージ16のY方向への移動により、チャック10a,10bに支持された基板1のXY方向へのステップ移動が行われる。そして、各移動ステージのXステージ14のX方向への移動、Yステージ16のY方向への移動、及びθステージ17のθ方向への回転により、露光時の基板1の位置決めが行われる。また、図示しないZ−チルト機構によりマスクホルダ20をZ方向へ移動及びチルトすることにより、マスク2と基板1とのギャップ合わせが行われる。
【0028】
図1において、ステージ駆動回路80aは、主制御装置70の制御により、チャック10aを搭載した移動ステージのXステージ14、Yステージ16、及びθステージ17を駆動する。また、ステージ駆動回路80bは、主制御装置70の制御により、チャック10bを搭載した移動ステージのXステージ14、Yステージ16、及びθステージ17を駆動する。
【0029】
なお、本実施の形態では、マスクホルダ20をZ方向へ移動及びチルトすることにより、マスク2と基板1とのギャップ合わせを行っているが、各移動ステージのチャック支持台19にZ−チルト機構を設けて、チャック10a,10bをZ方向へ移動及びチルトすることにより、マスク2と基板1とのギャップ合わせを行ってもよい。
【0030】
以下、本実施の形態による露光装置の基板の位置決め動作について説明する。図1において、レーザー測長系は、レーザー光源31、レーザー干渉計32a,32b,33、及びバーミラー34a,34b,35を含んで構成されている。各移動ステージのXステージ14がXガイド13に搭載されているので、ベース11とXステージ14との間に、Xガイド13の高さに応じた空間が発生している。Y方向へ伸びるバーミラー34a,34bは、この空間を利用して、Xステージ14の下に取り付けられている。それぞれ2つのレーザー干渉計32a,32bは、ベース11のXガイド13から外れた位置に設置されている。図2及び図3において、X方向へ伸びるバーミラー35は、アーム36により、ほぼチャック10a,10bの高さで各移動ステージのYステージ16に取り付けられている。2つのレーザー干渉計33は、ベース11に設けられた台12に設置されている。
【0031】
図4及び図5は、レーザー測長系の動作を説明する図である。なお、図4は、チャック10aが露光位置にあり、チャック10bがロード/アンロード位置にある状態を示し、図5は、チャック10bが露光位置にあり、チャック10aがロード/アンロード位置にある状態を示す。図4及び図5において、2つのレーザー干渉計32aは、レーザー光源31からのレーザー光をバーミラー34aへ照射し、バーミラー34aにより反射されたレーザー光を受光して、レーザー光源31からのレーザー光とバーミラー34aにより反射されたレーザー光との干渉を二箇所で測定する。また、2つのレーザー干渉計32bは、レーザー光源31からのレーザー光をバーミラー34bへ照射し、バーミラー34bにより反射されたレーザー光を受光して、レーザー光源31からのレーザー光とバーミラー34bにより反射されたレーザー光との干渉を二箇所で測定する。
【0032】
図1において、レーザー測長系制御装置30は、主制御装置70の制御により、2つのレーザー干渉計32aの測定結果から、チャック10aを搭載した移動ステージのX方向の位置を検出し、またXステージ14がX方向へ移動する際のヨーイングを検出する。また、レーザー測長系制御装置30は、主制御装置70の制御により、2つのレーザー干渉計32bの測定結果から、チャック10bを搭載した移動ステージのX方向の位置を検出し、またXステージ14がX方向へ移動する際のヨーイングを検出する。レーザー測長系を用いて、各移動ステージのX方向の位置が精度良く検出される。また、それぞれ2つのレーザー干渉計32a,32bの測定結果から、各移動ステージのXステージ14がX方向へ移動する際のヨーイングを検出することができる。
【0033】
図4及び図5において、2つのレーザー干渉計33は、レーザー光源31からのレーザー光をバーミラー35へ照射し、バーミラー35により反射されたレーザー光を受光して、レーザー光源31からのレーザー光とバーミラー35により反射されたレーザー光との干渉を二箇所で測定する。図1において、レーザー測長系制御装置30は、主制御装置70の制御により、2つのレーザー干渉計33の測定結果から、露光位置にあるチャック10a,10bを搭載した移動ステージのY方向の位置を検出し、また露光位置にあるチャック10a,10bを搭載した移動ステージがXY方向へ移動する際のヨーイングを検出する。レーザー測長系を用いて、露光位置にあるチャック10a,10bを搭載した移動ステージのY方向の位置が精度良く検出される。また、2つのレーザー干渉計33の測定結果から、露光位置にあるチャック10a,10bを搭載した移動ステージがXY方向へ移動する際のヨーイングを検出することができる。
【0034】
図6は移動ステージの上面図、図7は移動ステージの側面図である。なお、図6及び図7は、チャック10aを搭載した移動ステージを示しており、チャック10bを搭載した移動ステージは、レーザー変位計42及びバーミラー45の配置が異なる以外は、チャック10aを搭載した移動ステージと同じ構成である。図6及び図7において、Y方向へ伸びるバーミラー45は、Xステージ14上に取り付けられている。レーザー変位計42は、Yステージ16の下に、バーミラー45と向き合わせて取り付けられている。レーザー変位計42は、レーザー光をバーミラー45へ照射し、バーミラー45により反射されたレーザー光を受光して、Yステージ16のX方向の変位を測定する。図1において、レーザー変位計制御装置40は、主制御装置70の制御により、レーザー変位計42の測定結果から、Yステージ16がY方向へ移動する際の横揺れを検出する
【0035】
図6及び図7において、X方向へ伸びるバーミラー46は、チャック10aの裏面に取り付けられている。2つのレーザー変位計43は、アーム36により、Yステージ16に取り付けられたバーミラー35の下に、バーミラー46と向き合わせて取り付けられている。各レーザー変位計43がYステージ16に取り付けられているので、Xステージ14及びYステージ16によりチャック10aをXY方向へ移動するとき、各レーザー変位計43は、チャック10aと共にXY方向へ移動される。2つのレーザー変位計43は、レーザー光をバーミラー46へ照射し、バーミラー46により反射されたレーザー光を受光して、バーミラー46のY方向の変位を二箇所で測定する。図1において、レーザー変位計制御装置40は、主制御装置70の制御により、2つのレーザー変位計43の測定結果から、チャック10aのθ方向の傾きを検出する。
【0036】
Yステージ16に2つのレーザー変位計43を設けて、2つのレーザー変位計43をチャック10aと共にXY方向へ移動し、2つのレーザー変位計43によりチャック10aの変位を複数箇所で測定するので、各レーザー変位計43で測定するチャック10aの変位は、チャック10aの移動により変動しない。チャック10aをXY方向へ移動しても、レーザー変位計43の測定範囲が広がらないので、2つのレーザー変位計43をより離して設置することができる。
【0037】
図6において、Y方向へ伸びるバーミラー47は、チャック10aの裏面に取り付けられている。レーザー変位計44は、アーム48により、Yステージ16に、バーミラー47と向き合わせて取り付けられている。レーザー変位計44は、レーザー光をバーミラー47へ照射し、バーミラー47により反射されたレーザー光を受光して、バーミラー47のX方向の変位を測定する。図1において、レーザー変位計制御装置40は、主制御装置70の制御により、2つのレーザー変位計43の測定結果及びレーザー変位計44の測定結果から、θ方向への回転によるチャック10aのXY方向の位置の変化を検出する。
【0038】
図1において、主制御装置70は、レーザー測長系制御装置30の検出結果を、入出力インタフェース回路71を介して入力する。また、主制御装置70は、レーザー変位計制御装置40の検出結果を、入出力インタフェース回路72を介して入力する。そして、主制御装置70は、レーザー変位計制御装置40によるチャック10a,10bのθ方向の傾きの検出結果に基づき、ステージ駆動回路80a,80bを制御し、θステージ17によりチャック10a,10bをθ方向へ回転させて、基板1のθ方向の位置決めを行う。また、主制御装置70は、レーザー測長系制御装置30による移動ステージのXY方向の位置の検出結果に基づき、ステージ駆動回路80a,80bを制御し、Xステージ14及びYステージ16によりチャック10a,10bをXY方向へ移動させて、露光時の基板1のXY方向の位置決めを行う。
【0039】
図7において、Xステージ14に設けられたYガイド15と、Yステージ16との間には、冷却ブロック50を含む冷却装置が設けられている。図8は、本発明の一実施の形態による冷却装置の上面図である。図8には、破線で示したYステージ16より下方の部分が示されている。冷却装置は、複数の冷却ブロック50、冷却液供給源51、冷却液供給管52、流量制御弁53、及び冷却液回収管54を含んで構成されている。
【0040】
図7に示す様に、各冷却ブロック50は、Yガイド15の各移動部15aと、Yステージ16の底面との間に設置されている。図9は、冷却ブロックの上面図である。冷却ブロック50は、アルミニウムや銅等の熱伝導率の高い材料から成り、Yガイド15の各移動部15aとほぼ同じ大きさであって、内部に破線で示す冷却液通路50aが形成されている。図8において、各冷却ブロック50には、冷却液供給源51から、冷却液供給管52及び流量制御弁53を介して、冷却液が供給される。流量制御弁53は、各冷却ブロック50へ供給される冷却液の流量を調節する。
【0041】
Yステージ16が移動する際、Yガイド15の各移動部15aでは、摺動抵抗により多量の熱が発生する。各冷却ブロック50へ供給された冷却液は、各冷却ブロック50の内部の冷却液通路50aを流れる間に、ガイド15の各移動部15aで発生した熱を吸収して、Yガイド15の各移動部15aで発生した熱によりYステージ16が変形するのを防止する。ガイド15の各移動部15aで発生した熱を吸収した冷却液は、各冷却ブロック50から冷却液回収管54を介して冷却液供給源51へ回収される。
【0042】
Yステージ16に複数のレーザー変位計43を設けて、複数のレーザー変位計43をチャック10と共にXY方向へ移動し、Yステージ16に冷却装置を設けて、Yステージ16が搭載されたYガイド15で発生する熱によりYステージ16が変形するのを防止しながら、複数のレーザー変位計43によりチャック10の変位を複数箇所で測定するので、チャック10の変位の測定結果にYステージ16の熱変形による誤差が生じない。従って、チャック10のθ方向の傾きが精度良く検出され、基板1のθ方向の位置決めが精度良く行われる。
【0043】
また、Yステージ16にバーミラー35を取り付け、Yステージ16に冷却装置を設けて、Yステージ16が搭載されたYガイド15で発生する熱によりYステージ16が変形するのを防止しながら、複数のレーザー干渉計33により、レーザー光源31からのレーザー光とバーミラー35により反射されたレーザー光との干渉を複数箇所で測定し、測定結果から移動ステージのY方向の位置を検出するので、移動ステージのY方向の位置の検出結果にYステージ16の熱変形による誤差が生じない。従って、レーザー測長系を用いて、移動ステージのY方向の位置が精度良く検出され、基板1のY方向の位置決めが精度良く行われる。
【0044】
以上説明した本実施の形態によれば、Yステージ16に複数のレーザー変位計43を設けて、複数のレーザー変位計43をチャック10と共にXY方向へ移動し、Yステージ16に冷却装置を設けて、Yステージ16が搭載されたYガイド15で発生する熱によりYステージ16が変形するのを防止しながら、複数のレーザー変位計43によりチャック10の変位を複数箇所で測定し、測定結果からチャック10のθ方向の傾きを検出し、検出結果に基づき、θステージ17によりチャック10をθ方向へ回転して、基板1のθ方向の位置決めを行うことにより、チャック10のθ方向の傾きを精度良く検出して、基板1のθ方向の位置決めを精度良く行うことができる。
【0045】
さらに、Yステージ16にバーミラー35を取り付け、複数のレーザー干渉計33により、レーザー光源31からのレーザー光とバーミラー35により反射されたレーザー光との干渉を複数箇所で測定し、測定結果から移動ステージのY方向(又はX方向)の位置を検出し、検出結果に基づき、Yステージ16によりチャック10をY方向(又はX方向)へ移動して、基板1のY方向(又はX方向)の位置決めを行うことにより、移動ステージのY方向(又はX方向)の位置を精度良く検出して、基板1のY方向(又はX方向)の位置決めを精度良く行うことができる。
【0046】
本発明の露光装置又は露光方法を用いて基板の露光を行うことにより、露光時の基板の位置決めを精度良く行うことができるので、パターンの焼付けを精度良く行って、高品質な表示用パネル基板を製造することができる。
【0047】
例えば、図10は、液晶ディスプレイ装置のTFT基板の製造工程の一例を示すフローチャートである。薄膜形成工程(ステップ101)では、スパッタ法やプラズマ化学気相成長(CVD)法等により、基板上に液晶駆動用の透明電極となる導電体膜や絶縁体膜等の薄膜を形成する。レジスト塗布工程(ステップ102)では、ロール塗布法等により感光樹脂材料(フォトレジスト)を塗布して、薄膜形成工程(ステップ101)で形成した薄膜上にフォトレジスト膜を形成する。露光工程(ステップ103)では、プロキシミティ露光装置や投影露光装置等を用いて、マスクのパターンをフォトレジスト膜に転写する。現像工程(ステップ104)では、シャワー現像法等により現像液をフォトレジスト膜上に供給して、フォトレジスト膜の不要部分を除去する。エッチング工程(ステップ105)では、ウエットエッチングにより、薄膜形成工程(ステップ101)で形成した薄膜の内、フォトレジスト膜でマスクされていない部分を除去する。剥離工程(ステップ106)では、エッチング工程(ステップ105)でのマスクの役目を終えたフォトレジスト膜を、剥離液によって剥離する。これらの各工程の前又は後には、必要に応じて、基板の洗浄/乾燥工程が実施される。これらの工程を数回繰り返して、基板上にTFTアレイが形成される。
【0048】
また、図11は、液晶ディスプレイ装置のカラーフィルタ基板の製造工程の一例を示すフローチャートである。ブラックマトリクス形成工程(ステップ201)では、レジスト塗布、露光、現像、エッチング、剥離等の処理により、基板上にブラックマトリクスを形成する。着色パターン形成工程(ステップ202)では、染色法、顔料分散法、印刷法、電着法等により、基板上に着色パターンを形成する。この工程を、R、G、Bの着色パターンについて繰り返す。保護膜形成工程(ステップ203)では、着色パターンの上に保護膜を形成し、透明電極膜形成工程(ステップ204)では、保護膜の上に透明電極膜を形成する。これらの各工程の前、途中又は後には、必要に応じて、基板の洗浄/乾燥工程が実施される。
【0049】
図10に示したTFT基板の製造工程では、露光工程(ステップ103)において、図11に示したカラーフィルタ基板の製造工程では、ブラックマトリクス形成工程(ステップ201)及び着色パターン形成工程(ステップ202)の露光処理において、本発明の露光装置又は露光方法を適用することができる。
【符号の説明】
【0050】
1 基板
2 マスク
10a,10b チャック
11 ベース
12 台
13 Xガイド
14 Xステージ
15 Yガイド
16 Yステージ
17 θステージ
19 チャック支持台
20 マスクホルダ
30 レーザー測長系制御装置
31 レーザー光源
32a,32b,33 レーザー干渉計
34a,34b,35 バーミラー
36 アーム
40 レーザー変位計制御装置
42,43,44 レーザー変位計
45,46,47 バーミラー
48 アーム
50 冷却ブロック
50a 冷却液通路
51 冷却液供給源
52 冷却液供給管
53 流量制御弁
54 冷却液回収管
70 主制御装置
71,72 入出力インタフェース回路
80a,80b ステージ駆動回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を支持するチャックを備え、該チャックに支持された基板を位置決めして、基板の露光を行う露光装置において、
X方向又はY方向へ伸びるガイドと、
前記チャックを搭載し、上記ガイドに搭載されて上記ガイドに沿ってX方向又はY方向へ移動し、前記チャックに支持された基板の位置決めを行うステージと、
前記ステージに設けられ、前記ステージが搭載されたガイドで発生する熱により前記ステージが変形するのを防止する冷却装置とを備えたことを特徴とする露光装置。
【請求項2】
基板を支持するチャックを備え、該チャックに支持された基板を位置決めして、基板の露光を行う露光装置において、
X方向(又はY方向)へ移動する第1のステージ、第1のステージに設けられたY方向(又はX方向)へ伸びるガイド、該ガイドに搭載されY方向(又はX方向)へ移動する第2のステージ、及び第2のステージに搭載されθ方向へ回転する第3のステージを有し、前記チャックを搭載して、前記チャックに支持された基板の位置決めを行う移動ステージと、
前記第2のステージに設けられて前記チャックと共にXY方向へ移動し、前記チャックの変位を複数箇所で測定する複数のレーザー変位計と、
前記第2のステージに設けられ、前記第2のステージが搭載されたガイドで発生する熱により前記第2のステージが変形するのを防止する冷却装置と、
前記複数のレーザー変位計の測定結果から、前記チャックのθ方向の傾きを検出する第1の検出手段と、
前記移動ステージを駆動するステージ駆動回路と、
前記第1の検出手段の検出結果に基づき、前記ステージ駆動回路を制御し、前記第3のステージにより前記チャックをθ方向へ回転させて、基板のθ方向の位置決めを行う制御装置とを備えたことを特徴とする露光装置。
【請求項3】
レーザー光を発生する光源、前記第2のステージに取り付けられた反射手段、及び光源からのレーザー光と反射手段により反射されたレーザー光との干渉を複数箇所で測定する複数のレーザー干渉計を有するレーザー測長系と、
前記レーザー測長系の複数のレーザー干渉計の測定結果から、前記移動ステージのY方向(又はX方向)の位置を検出する第2の検出手段とを備え、
前記制御装置は、前記第2の検出手段の検出結果に基づき、前記ステージ駆動回路を制御し、前記第2のステージにより前記チャックをY方向(又はX方向)へ移動させて、基板のY方向(又はX方向)の位置決めを行うことを特徴とする請求項2に記載の露光装置。
【請求項4】
基板をチャックで支持し、チャックに支持された基板を位置決めして、基板の露光を行う露光方法であって、
チャックをステージに搭載し、
チャックを搭載したステージを、X方向又はY方向へ伸びるガイドに搭載して、ガイドに沿ってX方向又はY方向へ移動し、
ステージに冷却装置を設けて、ステージが搭載されたガイドで発生する熱によりステージが変形するのを防止しながら、基板の位置決めを行うことを特徴とする露光方法。
【請求項5】
基板をチャックで支持し、チャックに支持された基板を位置決めして、基板の露光を行う露光方法であって、
X方向(又はY方向)へ移動する第1のステージ、第1のステージに設けられたY方向(又はX方向)へ伸びるガイド、該ガイドに搭載されY方向(又はX方向)へ移動する第2のステージ、及び第2のステージに搭載されθ方向へ回転する第3のステージを有する移動ステージにチャックを搭載し、
第2のステージに複数のレーザー変位計を設けて、複数のレーザー変位計をチャックと共にXY方向へ移動し、
第2のステージに冷却装置を設けて、第2のステージが搭載されたガイドで発生する熱により第2のステージが変形するのを防止しながら、
複数のレーザー変位計によりチャックの変位を複数箇所で測定し、
測定結果からチャックのθ方向の傾きを検出し、
検出結果に基づき、第3のステージによりチャックをθ方向へ回転して、基板のθ方向の位置決めを行うことを特徴とする露光方法。
【請求項6】
第2のステージに反射手段を取り付け、
複数のレーザー干渉計により、光源からのレーザー光と反射手段により反射されたレーザー光との干渉を複数箇所で測定し、
測定結果から移動ステージのY方向(又はX方向)の位置を検出し、
検出結果に基づき、第2のステージによりチャックをY方向(又はX方向)へ移動して、基板のY方向(又はX方向)の位置決めを行うことを特徴とする請求項5に記載の露光方法。
【請求項7】
請求項1に記載の露光装置を用いて基板の露光を行うことを特徴とする表示用パネル基板の製造方法。
【請求項8】
請求項2又は請求項3に記載の露光装置を用いて基板の露光を行うことを特徴とする表示用パネル基板の製造方法。
【請求項9】
請求項4に記載の露光方法を用いて基板の露光を行うことを特徴とする表示用パネル基板の製造方法。
【請求項10】
請求項5又は請求項6に記載の露光方法を用いて基板の露光を行うことを特徴とする表示用パネル基板の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−32666(P2012−32666A)
【公開日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−173117(P2010−173117)
【出願日】平成22年7月30日(2010.7.30)
【出願人】(501387839)株式会社日立ハイテクノロジーズ (4,325)
【Fターム(参考)】