説明

PPARの調整剤としてのアリールスルホンアミド及びスルホニル化合物ならびに代謝障害を治療する方法

ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体の調整剤としての化学式 (I)のアリールスルホンアミド及びスルホニル化合物、同化合物を含む薬学的組成、ならびに同化合物を用いて疾患を治療する方法を開示する。



Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の構造を有する化合物:
【化1】

またはその薬学的に許容されるN酸化物、薬学的に許容されるプロドラッグ、薬学的に許容される代謝産物、薬学的に許容される塩、薬学的に許容されるエステル、薬学的に許容されるアミド、または薬学的に許容される溶媒和物:
[式中、
G1は−(CR1R2)n−、−Z(CR1R2)n−、−(CR1R2)nZ−、及び−(CR1R2)rZ(CR1R2)s−からなる群より選択され、式中ZはO、SまたはNRであり;nは1〜5であり;各R1及び各R2が各々独立して水素、ハロゲン、任意に置換された低級アルキル、任意に置換された低級ヘテロアルキル、任意に置換された低級アルコキシであるか、または共に任意に置換されたシクロアルキルを形成し得る式中においてr及びsは各々独立して0または1であり;r及びsは共に0であることはなく;各Rは水素、任意に置換された低級アルキル、及び任意に置換されたヘテロアルキルからなる群より選択され;A、X1、及びX2は各々独立して水素、任意に置換された低級アルキル、任意に置換されたシクロアルキル、ハロゲン、任意に置換されたヘテロアルキル、任意に置換されたシクロヘテロアルキル、任意に置換された低級アルキニル、ペルハロアルキル、ペルハロアルコキシ、水酸基、任意に置換された低級アルコキシ、ニトロ、シアノ、及びNH2から成る群から選択され;
G2は、以下の構造を有する5員、6員、または7員環部分であり:
【化2】


式中、Y1はC−R6またはNでありかつY2はC−R6またはNであり;
各R4及び各R5は各々独立して水素、任意に置換された低級アルキル、ハロゲン、低級ペルハロアルキル、水酸基、任意に置換されたヘテロアルキル、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換された低級アルコキシ、ニトロ、シアノ、低級ペルハロアルコキシ、NH2、及び、−C(O)−O−R11(式中R11は水素または任意に置換された低級アルキルであり、ただし、Y1がNであるときR4は水酸基またはNH2ではなく、Y2がNであるときR5は水酸基またはNH2ではない)からなる群より選択され;
Wは独立して−CR7R8−及び二重結合によりY1またはY2に結合した−CR7−部分からなる群より選択され;
R6は水素、任意に置換された低級アルキル、水酸基、及び低級ペルハロアルキルからなる群より選択されるか、Y1またはY2が二重結合によりWに結合する場合はヌル(null)であり;
各uは1または2であり、かつ各tは1または2であり、ただし、Y1及びY2が共にNである場合、R4またはR5の1つはWの1つと共に任意に置換された1または2炭素橋部分を形成し得る;
各R7及び各R8は各々独立して水素、任意に置換された低級アルキル、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたヘテロアルキル、水酸基、任意に置換された低級アルコキシ、シアノ、ハロゲン、低級ペルハロアルキル、NH2、及びR4及びR5と共に1または2炭素橋を形成する部分からなる群より選択され、ただし、R7及びR8は環窒素原子に隣接する環炭素原子に結合したときは水酸基またはNH2ではない;
pは1、2または3であり、ただしG2部分は5員、6員または7員環を含む;
G3は結合、二重結合、−(CRR10)m−、カルボニル、及び−(CRR10)mCR=CR10−(式中mは0、1、または2であり、かつ各R及び各R10は独立して水素、任意に置換された低級アルキル、任意に置換された低級アルコキシ、任意に置換されたアリール、低級ペルハロアルキル、シアノ、及びニトロである)からなる群より選択され;また
G4は水素、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたシクロヘテロアルキル、任意に置換されたシクロアルケニル、任意に置換された縮合アリール、任意に置換された縮合ヘテロアリール、及び任意に置換された縮合シクロアルキルからなる群より選択され;
ただし、G4が前記の任意に置換されたシクロヘテロアルキルである場合は、前記の任意の置換基は環状ではなく;さらにG3が結合である場合は、G4はG2と共有結合し得る。]。
【請求項2】
式中G1が−(CR1R2)n−である請求項1の化合物。
【請求項3】
式中各R1及び各R2が各々独立して水素、メチル、エチル、ならびにプロピルからなる群より選択されるか、または共にシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘクシルを形成してもよい、請求項2の化合物。
【請求項4】
式中各R1及び各R2が各々水素である、請求項3の化合物。
【請求項5】
式中n=1である請求項2の化合物。
【請求項6】
式中G1は−CH2−であり、かつAは低級アルキル、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたシクロヘテロアルキル、水酸基、NH2、及び式中前記ヘテロアルキルが一つの炭素原子においてフェニル環に結合し、かつ前記ヘテロアルキルがO、N、及びSからなる群より選択された一つ以上のヘテロ原子を含む任意に置換されたヘテロアルキルからなる群より選択される請求項5の化合物。
【請求項7】
以下のからなる群より選択された構造式を有する請求項1の化合物。
【化3】

【請求項8】
式中Aが任意に置換された低級アルキル、任意に置換されたシクロアルキル、ハロゲン、任意に置換されたヘテロアルキル、任意に置換されたシクロヘテロアルキル、低級ペルハロアルキル、水酸基、及びNH2からなる群より選択される請求項7の化合物。
【請求項9】
式中Aが低級アルキル、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたシクロヘテロアルキル、水酸基、NH2、及び式中前記ヘテロアルキルが一つの炭素原子においてフェニル環に結合し、かつ前記ヘテロアルキルがO、N、及びSからなる群より選択された一つ以上のヘテロ原子を含む任意に置換されたヘテロアルキルからなる群より選択される請求項8の化合物。
【請求項10】
式中Aが低級アルキル及び前記の任意に置換されたヘテロアルキルより選択される請求項9の化合物。
【請求項11】
式中A、X1、及びX2が各々独立して水素、任意に置換された低級アルキル、低級ペルハロアルキル、及びハロゲンからなる群より選択される請求項1の化合物。
【請求項12】
式中A、X1、及びX2のうち一つ以上がメチルである、請求項11の化合物。
【請求項13】
式中各窒素原子環に隣接する炭素原子環に結合するときR4、各R5、各R7及び各R8は水酸基またはNH2でない場合に、R4、各R5、各R7及び各R8は各々独立して水素、任意に置換された低級アルキル、ハロゲン、低級ペルハロアルキル、水酸基、任意に置換された低級アルコキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシル基、及びNH2からなる群より選択されるか、または共に任意に置換されたシクロアルキルを形成してもよく、
各Qは、各々独立して−CR7R8−であり、かつ
qは1または2である、式中G2が以下の からなる群より選択される請求項1の化合物。
【化4】

【請求項14】
式中Aが低級アルキル、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたシクロヘテロアルキル、水酸基、NH2、及び式中前記へテロアルキルが一つの炭素原子においてフェニル環に結合し、かつ前記へテロアルキルがO、N、及びSからなる群より選択された一つ以上のヘテロ原子を含む任意に置換されたへテロアルキルからなる群より選択される請求項13の化合物。
【請求項15】
式中pは2であり、各WはCR7R8または二重結合によりY2に結合した−CR7−残基 であり、かつY1はNである請求項1の化合物。
【請求項16】
式中各WはCR7R8であり、かつY2はNである請求項15の化合物。
【請求項17】
式中G2が一つ以上のキラルセンターを含む請求項1の化合物。
【請求項18】
以下の からなる群より選択された構造式を有する請求項1の化合物。
【化5】

【請求項19】
式中G3がある結合である請求項1の化合物。
【請求項20】
式中G4が任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換された縮合アリールまたは任意に置換された縮合ヘテロアリールである請求項1の化合物。
【請求項21】
式中G4が以下の
【化6】

からなる群より選択された構造式を有する請求項20の化合物で、
式中各X7、各X8、及び各X9は各々独立して水素、任意に置換された低級アルキル、任意に置換された低級アルキニル、ハロゲン、任意に置換された低級ヘテロアルキル、低級ペルハロアルキル、水酸基、任意に置換された低級アルコキシ、低級ペルハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、NH2、及び−CO2R12からなる群より選択され、
式中R12は任意に置換された低級アルキル及びHからなる群より選択され、
さらにX7及びX8がG4の隣接する環の位に存在する場合に、X7及びX8は共に任意に置換されたアリール、ヘテロアリール、脂肪族環またはヘテロ脂肪族環を形成してもかまわない。
【請求項22】
式中X7がハロゲン、低級ペルハロアルキルまたは低級ペルハロアルコキシからなる群より選択され、かつX8が水素、ハロゲン、任意に置換された低級アルキニル、低級ペルハロアルキル及び低級ペルハロアルコキシからなる群より選択される請求項21の化合物。
【請求項23】
式中その化合物がhPPARデルタ調整剤である請求項1の化合物。
【請求項24】
式中その化合物が選択的hPPARデルタ調整剤である請求項23の化合物。
【請求項25】
式中その化合物が機能的細胞分析により測定して5μM未満の50%有効濃度(EC50)を有するhPPARデルタを調整する請求項23の化合物。
【請求項26】
以下の
【化7】

からなる群
すなわち薬学的に許容されるN酸化物、薬学的に許容されるプロドラッグ、薬学的に許容される代謝産物、薬学的に許容される塩、薬学的に許容されるエステル、薬学的に許容されるアミド、またはその薬学的に許容される溶媒和物からなる群より選択された構造式を有する化合物であり、
式中、
G1は、式中nが1〜5であり、かつ各R1及び各R2が各々独立して水素、フルオロ、任意に置換された低級アルキル、任意に置換された低級ヘテロアルキル、任意に置換された低級アルコキシ、及び低級ペルハロアルキルであるか、または共に任意に置換されたシクロアルキルを形成してもよい−(CR1R2)n−であり、
A、X1及びX2は各々独立して水素、任意に置換された低級アルキル、任意に置換されたシクロアルキル、ハロゲン、任意に置換されたヘテロアルキル、任意に置換されたシクロヘテロアルキル、任意に置換された低級アルキニル、ペルハロアルキル、ペルハロアルコキシ、水酸基、任意に置換された低級アルコキシ、ニトロ、シアノ、及びNH2からなる群より選択され、
各R4、各R5、各R7、及び各R8は各々独立して水素、任意に置換された低級アルキル、ハロゲン、低級ペルハロアルキル、水酸基、任意に置換されたヘテロアルキル、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換された低級アルコキシ、ニトロ、シアノ、低級ペルハロアルコキシ、NH2、及び−C(O)−O−R11からなる群より選択され、式中R11は水素または任意に置換された低級アルキルであり、R6は水素、任意に置換された低級アルキル、水酸基、及びC1-4ペルハロアルコキシからなる群より選択され、
uは1または2であり、tは1または2であり、
G3はある結合、二重結合、−(CRR10)m−、カルボニル基、及び−(CRR10)mCR=C R10−からなる群より選択され、式中mは0、1、または2であり、かつ式中R及びR10は各々独立して水素、任意に置換された低級アルキル、任意に置換された低級アルコキシ、任意に置換されたアリール、低級ペルハロアルキル、シアノ、及びニトロであり、また
G4は任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたシクロヘテロアルキル、任意に置換されたシクロアルケニル、任意に置換された縮合アリール、任意に置換された縮合ヘテロアリール、及び任意に置換された縮合シクロアルキルからなる群より選択され、
G4が前記の任意に置換されたシクロヘテロアルキルであるとき、前記の任意の置換は環状ではなく、さらに、G3がある結合である場合に、G4はG2に共有結合してもかまわない。
【請求項27】
式中Aが任意に置換された低級アルキル、任意に置換されたシクロアルキル、ハロゲン、任意に置換されたヘテロアルキル、任意に置換されたシクロヘテロアルキル、低級ペルハロアルキル、水酸基、及びNH2からなる群より選択される請求項26の化合物。
【請求項28】
式中Aが低級アルキル、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたシクロヘテロアルキル、水酸基、NH2、及び前記へテロアルキルが一つの炭素原子においてフェニル環に結合し、かつ前記へテロアルキルがO、N、及びSからなる群より選択された一つ以上のヘテロ原子を含む任意に置換されたへテロアルキルからなる群より選択される請求項27の化合物。
【請求項29】
式中Aが低級アルキル及び前記の任意に置換されたヘテロアルキルからなる群より選択される請求項28の化合物。
【請求項30】
式中A、X1、及びX2が各々独立して水酸基、任意に置換された低級アルキル、ハロゲン、任意に置換された低級ヘテロアルキル、ペルハロアルキル、ペルハロアルコキシ、及び任意に置換された低級アルコキシからなる群より選択される、請求項26の化合物。
【請求項31】
式中A、X1、及びX2各々独立して水素及びメチルからなる群より選択され、かつA、X1、及びX2のうち一つ以上がメチルである請求項30の化合物。
【請求項32】
式中n=1である、請求項26の化合物。
【請求項33】
式中R1及びR2が各々独立して水素、低級アルキルからなる群より選択されるか、または共に任意に置換されたシクロヘクシルを形成してもよい、請求項32の化合物。
【請求項34】
式中R1及びR2が各々水素である、請求項33の化合物。
【請求項35】
構造を有する請求項26の化合物。
【化8】

【請求項36】
式中R4、R5、R7、及びR8のうち一つ以上が水素ではない、請求項35の化合物。
【請求項37】
式中前記R4、R5、R7、及びR8のうち一つ以上が低級アルキルである、請求項36の化合物。
【請求項38】
式中前記R4、R5、R7、及びR8のうち一つ以上がメチルである、請求項37の化合物。
【請求項39】
式中R4、R5、R7、及びR8のうち二つ以上がメチルである、請求項35の化合物。
【請求項40】
式中メチルであるR4、R5、R7、及びR8のうち二つ以上が互いにシス形に配置される、請求項39の化合物。
【請求項41】
式中R4及びR7がメチルであり、かつ2及び6の位においてピペラジン環に結合される、請求項35の化合物。
【請求項42】
中R4メチルグループ及びR7メチルグループが互いにシス形に配置される、請求項41の化合物。
【請求項43】
式中R4及びR5がメチルである、請求項35の化合物。
【請求項44】
式中R4メチルグループ及びR5メチルグループが互いにシス形に配置される、請求項43の化合物。
【請求項45】
式中R4、R5、R7、及びR8のうち二つ以上が互いにシス形に配置されたメチルである、請求項39の化合物。
【請求項46】
式中G3がある結合である、請求項35の化合物。
【請求項47】
式中G4が以下の
【化9】

からなる群より選択された構造式を有し、
式中各X7、各X8及び各X9は各々独立して水素、任意に置換された低級アルキル、ハロゲン、低級ペルハロアルキル、水酸基、任意に置換された低級アルコキシ、低級ペルハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、NH2、及び式中R12が任意に置換された低級アルキル及びHである−CO2R12からなる群より選択され、
X7及びX8は、G4の隣接する位置に存在する場合に、共にアリール環、ヘテロアリール環、脂肪環またはヘテロ脂肪環を形成してもかまわない。
【請求項48】
式中G3が一つの結合である、請求項47の化合物。
【請求項49】
式中その化合物がhPPARデルタ調整剤である請求項26の化合物。
【請求項50】
式中その化合物が選択的hPPARデルタ調整剤である請求項49の化合物。
【請求項51】
式中その化合物が機能的細胞分析により測定して5μM未満の50%有効濃度(EC50)を有するhPPARデルタを調整する請求項49の化合物。
【請求項52】
構造
【化10】

すなわち薬学的に許容されるN酸化物、薬学的に許容されるプロドラッグ、薬学的に許容される代謝産物、薬学的に許容される塩、薬学的に許容されるエステル、薬学的に許容されるアミド、またはその薬学的に許容される溶媒和物を有する化合物であり、
式中
XはCまたはNであり、
R13は水素、C1−C4アルキル、及び一つまたは複数のフルオロが置換されたC1−C4アルキルからなる群より選択され、
各R14は水素、C1−C3アルキルからなる群より選択され、iは0、1、または2であり、
R15はハロゲン、ペルハロメチル、及びペルハロメトキシからなる群より選択され、
また
R16は水素、ハロゲン、低級アルキル及び低級アルコキシからなる群より選択される。
【請求項53】
式中R13が水素、メチル、ペルフルオロメチル、ジフルオロメチル及び−CH2−CF3からなる群より選択される請求項52の化合物。
【請求項54】
式中R14が水素、メチル、エチル、及びイソプロピルからなる群より選択される請求項52の化合物。
【請求項55】
式中i=2であり、かつR14がメチルからなる群より選択される請求項54の化合物。
【請求項56】
式中二つのR14残基が互いにシス形に配置される請求項55の化合物。
【請求項57】
式中二つのR14残基が2と6の位においてピペラジン環に結合する請求項56の化合物。
【請求項58】
式中二つのR14残基が2と3の位においてピペラジン環に結合する請求項56の化合物。
【請求項59】
式中R13が水素、メチル、ペルフルオロメチル、ジフルオロメチル及び−CH2−CF3からなる群より選択される請求項54の化合物。
【請求項60】
式中R15がハロゲン、ペルフルオロメチル及びペルハロメトキシからなる群より選択される請求項52の化合物。
【請求項61】
式中R13が水素、メチル、ペルフルオロメチル、ジフルオロメチル及び−CH2−CF3からなる群より選択される請求項60の化合物。
【請求項62】
式中その化合物がhPPARデルタ調整剤である請求項52の化合物。
【請求項63】
式中その化合物が選択的hPPARデルタ調整剤である請求項62の化合物。
【請求項64】
式中その化合物が機能的細胞分析により測定して5μM未満の50%有効濃度(EC50)を有するhPPARデルタを調整する請求項62の化合物。
【請求項65】
ある構造、すなわち薬学的に許容されるN酸化物、薬学的に許容されるプロドラッグ、薬学的に許容される代謝産物、薬学的に許容される塩、薬学的に許容されるエステル、薬学的に許容されるアミド、または薬学的に許容される溶媒和物を有する化合物であり、式中その構造は以下からなる群より選択される。
【化11】

【化12】

【化13】

【化14】

【化15】

【化16】

【化17】

【化18】

【化19】

【化20】

【請求項66】
ある構造、すなわち薬学的に許容されるN酸化物、薬学的に許容されるプロドラッグ、薬学的に許容される代謝産物、薬学的に許容される塩、薬学的に許容されるエステル、薬学的に許容されるアミド、またはその薬学的に許容される溶媒和物であり、式中その構造は以下の、からなる群より選択される。
【化21】

【化22】

【化23】

【化24】

【請求項67】
構造A−B−C、すなわち薬学的に許容されるN酸化物、薬学的に許容されるプロドラッグ、薬学的に許容される代謝産物、薬学的に許容される塩、薬学的に許容されるエステル、薬学的に許容されるアミド、または薬学的に許容される溶媒和物であり、
式中
Aは以下の
【化25】

【化26】

からなる群より選択され、
Bは以下の
【化27】

からなる群より選択され、
Cは以下の
からなる群より選択される。
【化28】

【化29】


【請求項68】
式中、Bが以下のからなる群より選択される請求項67の化合物。
【化30】

【請求項69】
請求項1の化合物を含む薬学的組成。
【請求項70】
さらに薬学的に許容される希釈液またはキャリアーも含む請求項69の薬学的組成。
【請求項71】
式(I)
【化31】

すなわち薬学的に許容されるN酸化物、薬学的に許容されるプロドラッグ、薬学的に許容される代謝産物、薬学的に許容される塩、薬学的に許容されるエステル、薬学的に許容されるアミド、またはその薬学的に許容される溶媒和物の構造を有する化合物であり、
式中、
G1は−(CR1R2)n−、−Z(CR1R2)n−、−(CR1R2)nZ−、及び−(CR1R2)rZ(CR1R2)5−からなる群より選択され、式中ZはO、SまたはNRであり、
nは1〜5であり、各R1及び各R2が各々独立して水素、ハロゲン、任意に置換された低級アルキル、任意に置換された低級ヘテロアルキル、任意に置換された低級アルコキシであるか、または共に任意に置換されたシクロアルキルを形成してもよい式中においてr及びsは各々独立して0または1であり、r及びsは共に0ではなく、各R
水素、任意に置換された低級アルキル、及び任意に置換されたヘテロアルキルからなる群より選択され、A、X1、及びX2は各々独立して水素、任意に置換された低級アルキル、任意に置換されたシクロアルキル、ハロゲン、任意に置換されたヘテロアルキル、任意に置換されたシクロヘテロアルキル、任意に置換された低級アルキニル、ペルハロアルキル、ペルハロアルコキシ、水酸基、任意に置換された低級アルコキシ、ニトロ、シアノ、及びNH2からなる群より選択され、G2は、
式中、Y1はC−R6またはNでありかつY2はC−R6またはNであり、
各R4及び各R5が各々独立して水素、任意に置換された低級アルキル、ハロゲン、低級ペルハロアルキル、水酸基、任意に置換されたヘテロアルキル、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換された低級アルコキシ、ニトロ、シアノ、低級ペルハロアルコキシ、NH2
及び、式中Y2がNであるときY1がNでありかつR5が水酸基またはNH2ではないときにR4が水酸基またはNH2ではない場合に、R11が水素または任意に置換された低級アルキルである−C(O)−O−R11より選択され、
Wは独立して−CR7R8−及び二重結合によりY1またはY2に結合した−CR7−残基からなる群より選択され、
Y1またはY2が二重結合によりWに結合するときR6は水素、任意に置換された低級アルキル、水酸基、及び低級ペルハロアルキルからなる群より選択されるかヌル(null)であり、Y1及びY2は共にNであり、R4かR5のいずれかが任意に置換された1−または2−炭素橋を形成するWのいずれかと共に取られてもよい場合に、各uは1または2であり、かつ各tは1または2であり、
各R7及び各R8は各々独立して水素、任意に置換された低級アルキル、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたヘテロアルキル、水酸基、任意に置換された低級アルコキシ、シアノ、ハロゲン、低級ペルハロアルキル、NH2、及び窒素環原子に隣接する炭素環原子に結合したときにR7及びR8は水酸基またはNH2ではない場合に、R4及び1つまたは2つの炭素橋を形成するR5と共に取られる残基からなる群より選択され、
G2残基が5員、6員または7員環を含む場合に、pは1、2または3である
【化32】

の構造を有する5員、6員、あるいは7員の環状の残基であり、
G3はある結合、二重結合、−(CRR10)m−、カルボニル基、及び−(CRR10)mCR=C R10−からなる群より選択され、式中mは0、1、または2であり、かつ式中各R及び各R10は各々独立して水素、任意に置換された低級アルキル、任意に置換された低級アルコキシ、任意に置換されたアリール、低級ペルハロアルキル、シアノ、及びニトロであり、また
G4は水素、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたシクロヘテロアルキル、任意に置換されたシクロアルケニル、任意に置換された縮合アリール、任意に置換された縮合ヘテロアリール、及び任意に置換された縮合シクロアルキルからなる群より選択され、G3がある結合である場合に、G4はG2に共有結合してもかまわない。
【請求項72】
式中その化合物がhPPARデルタ調整剤である請求項71の化合物。
【請求項73】
hPPARデルタの調整により改善する疾患または状態の治療において投与される請求項72の化合物。
【請求項74】
請求項72の化合物を含む薬学的組成。
【請求項75】
さらに薬学的に許容される希釈液またはキャリアーも含む請求項74の薬学的組成。
【請求項76】
hPPARデルタの調整により改善する疾患または状態の治療において投与される請求項74の薬学的組成。
【請求項77】
式中の前記hPPARデルタが媒介する疾患または状態が異常脂質血症、代謝症候群X、心不全、コレステロール過剰血症、心血管疾患、II型糖尿病、I型糖尿病、インシュリン抵抗性・高脂血症、肥満症、拒食症・過食症、炎症、治癒を要する傷、及び神経性無食欲症からなる群より選択される請求項73の化合物。
【請求項78】
hPPARデルタの調整により改善する疾患または状態の予防または治療のため、薬剤の製造元において使用される請求項73の化合物。
【請求項79】
請求項72の治療に適する量の化合物が投与されている患者のHDLを増加させる方法。
【請求項80】
その治療を要する患者のHDLを増加させる薬剤の製造元のための、請求項72の化合物の用途。
【請求項81】
請求項72の治療に適する量の化合物が投与されている患者の2型糖尿病を治療し、インシュリン抵抗性を低下させ、または血圧を低下させる方法。
【請求項82】
その治療を要する患者の2型糖尿病を治療し、インシュリン抵抗性を低下させ、または血圧を低下させる薬剤の製造元のための、請求項72の化合物の用途。
【請求項83】
請求項72の治療に適する量の化合物が投与されている患者のLDLcを減少させる方法。
【請求項84】
その治療を要する患者のLDLcを減少させる薬剤の製造元のための、請求項72の化合物の用途。
【請求項85】
請求項72の治療に適する量の化合物が投与されている患者のLDL分子の大きさを緻密度の小さなものから通常のものに変える方法。
【請求項86】
その治療を要する患者のLDL分子の大きさを緻密度の小さなものから通常のものに変える薬剤の製造元のための、請求項72の化合物の用途。
【請求項87】
請求項72の治療に適する量の化合物が投与されている患者の血管性疾患、冠動脈性心疾患、脳血管疾患及び周辺の脈管疾患などのアテローム性動脈硬化症を治療する方法。
【請求項88】
その治療を要する患者の血管性疾患、冠動脈性心疾患、脳血管疾患及び周辺の脈管疾患などのアテローム性動脈硬化症を治療する薬剤の製造元のための、請求項72の化合物の用途。
【請求項89】
請求項72の治療に適する量の化合物が投与されている患者の慢性関節リウマチ、喘息、骨関節症及び自己免疫疾患など、炎症性の疾患を治療する方法。
【請求項90】
その治療を要する患者の慢性関節リウマチ、喘息、骨関節症及び自己免疫疾患など、炎症性の疾患を治療する薬剤の製造元のための、請求項72の化合物の用途。
【請求項91】
請求項72の薬効のある量の化合物が投与される、hPPARデルタが媒介する疾患または状態を治療する方法。
【請求項92】
ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体(PPAR)と請求項71の化合物との接触、及び細胞表現型、細胞の増殖、前記PPARの活性の観察、または前記PPARと自然な結合パートナーとの結合を含む、前記PPAR機能を調整する方法。
【請求項93】
式中PPARはPPARアルファ、PPARデルタ、PPARガンマからなる群より選択される、請求項92の方法。
【請求項94】
その治療を要する患者の識別、及び肥満症、糖尿病、インシュリン過剰症、代謝症候群X、多嚢胞性卵巣症候群、更年期、酸化的ストレスに関連した異常、組織の損傷に対する炎症反応、肺気腫の病原、虚血に関連した内臓の損傷、ドキソルビシンから誘発された心臓の損傷、薬剤から誘発された肝毒性、アテローム性動脈硬化、及び毒性の高い肺の損傷からなる群より選択される疾患または状態の前記患者に対する請求項71の薬効のある量の化合物の投与を含む、前記の疾患または状態を治療する方法。
【請求項95】
式中その化合物がペルオキシソーム増殖活性化受容体(PPAR)機能を調整する、請求項71の化合物。
【請求項96】
式中前記PPARがPPARα、PPARδ、及びPPARγからなる群より選択される、請求項95の化合物。
【請求項97】
PPARの調整により改善する疾患または状態の治療において投与される、請求項95の化合物。
【請求項98】
前記の疾患または状態が異常脂質血症、代謝症候群X、心不全、コレステロール過剰血症、心血管疾患、II型糖尿病、I型糖尿病、インシュリン抵抗性・高脂血症、肥満症、拒食症・過食症、炎症、神経性無食欲症及び治癒を要する傷である請求項95の化合物。
【請求項99】
式中前記PPARがPPARα、PPARδ、及びPPARγからなる群より選択される請求項95の化合物。
【請求項100】
PPARの調整により改善する疾患または状態の予防または治療のため、薬剤の製造元において使用される請求項71の化合物。
【請求項101】
式中前記PPARがPPARα、PPARδ、及びPPARγからなる群より選択される、請求項100の化合物。

【公表番号】特表2007−532563(P2007−532563A)
【公表日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−507492(P2007−507492)
【出願日】平成17年4月7日(2005.4.7)
【国際出願番号】PCT/US2005/011751
【国際公開番号】WO2005/115983
【国際公開日】平成17年12月8日(2005.12.8)
【出願人】(505375355)カリプシス・インコーポレーテッド (11)
【Fターム(参考)】