説明

カーナビゲーション装置、携帯情報端末、及びカーナビゲーションシステム

【課題】携帯情報端末からの目的地情報を自動的に受信してこれから向かう可能性の高い目的地の設定を行うカーナビゲーション装置及びカーナビゲーションシステム、並びにこれから向かう可能性の高い目的地情報を自動送信してカーナビゲーション装置の目的地設定を行う携帯情報端末を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明に係るカーナビゲーション装置2は、車輌に搭載され、携帯情報端末3から受信した情報に基づいて案内先目的地の設定を行うカーナビゲーション装置2であって、携帯情報端末3がネットワークを介して接続されたコンテンツサーバ4を利用して取得した目的地情報と、コンテンツサーバ4利用の際に入力された日時情報とを、携帯情報端末3から受信する受信手段302と、受信手段302により受信された目的地情報及び日時情報に基づいて、目的地を設定する目的地設定手段304とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カーナビゲーション装置、携帯情報端末、及びカーナビゲーションシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話のWebブラウザ等を用いて、レストランや施設等のPOI情報(Point of Interest)を検索し表示させ、乗車時などに携帯電話の備える赤外線通信を使って前記POI情報をカーナビゲーション装置に取り込み、前記POI情報の場所情報(位置情報)を基にカーナビゲーション装置の目的地として設定できるという、携帯電話とカーナビゲーション装置をリンクさせたサービスが普及し始めている。携帯端末などで情報を検索・表示してからそのままPOI情報を送信し、カーナビゲーション装置に対してPOI情報の所在地を目的地として設定できるため、これから当該目的地へ向かう乗車者にとって利便性がよく、また、カーナビゲーション装置に収録されていない新しい店舗などの情報を簡単に取り込めるというメリットもある。
【0003】
また、これに関連する発明として、例えば特許文献1には、携帯端末から受信したHTML(Hyper Text Markup Language)ファイルから電話番号情報の抽出を行い抽出した電話番号を用いて目的地設定や登録地点の設定等を行うカーナビゲーションション装置について記載されている。特許文献1に記載される発明によれば、携帯端末から取得したPOI情報を用いてカーナビゲーション装置の目的地設定を行うことができる。
【特許文献1】特開2003−315078号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載される発明は、乗車時に携帯電話から車載のカーナビゲーション装置に手動でデータ送信されるため、データ送信操作が終わるまで車を発信できず、利便性が悪い。また、上述したサービスにおいては、データを自動送信することもできるものもあるが、データを自動送信させたとすると、実際には行かない目的地が設定されてしまう虜がある。また、行き先候補となる検索結果が複数ある場合に、どの場所を自動設定すればよいのか難しいという問題が生じる。これは、携帯電話からカーナビゲーション装置に情報を自動送信して目的地の設定を行う場合に、
(1) いつ目的地に行く予定なのかが考慮されないない、
(2) 目的地にどの程度行く意思があるのかが考慮されていない、
(3) 行き先候補が複数ある場合に、どの目的地に行く可能性が高いかといった可能性や優先度が考慮されない、
等によるものである。
【0005】
そこで本発明では上記のような問題に鑑みて、携帯情報端末からの目的地情報を自動的に受信してこれから向かう可能性の高い目的地の設定を行うカーナビゲーション装置及びカーナビゲーションシステム、並びにこれから向かう可能性の高い目的地情報を自動送信してカーナビゲーション装置の目的地設定を行う携帯情報端末を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、第1の発明に係るカーナビゲーション装置は、車輌に搭載され、携帯情報端末から受信した情報に基づいて案内先目的地の設定を行う前記カーナビゲーション装置であって、
前記携帯情報端末がネットワークを介して接続されたコンテンツサーバを利用して取得した目的地情報と、前記コンテンツサーバ利用の際に入力された日時情報とを、前記携帯情報端末から受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された前記目的地情報及び前記日時情報に基づいて、目的地を設定する目的地設定手段とを有すること特徴とする。
【0007】
第2の発明は、第1の発明に係るカーナビゲーション装置において、
前記受信手段は、前記携帯情報端末が前記携帯情報端末によって行われた通信履歴から取得した前記目的地情報に関する通信履歴情報を受信し、
前記目的地設定手段は、前記目的地情報、前記日時情報、及び前記通信履歴情報に基づいて、目的地を設定することを特徴とする。
【0008】
第3の発明は、第1又は2の発明に係るカーナビゲーション装置において、
前記受信手段は、前記車輌のエンジンが作動されたとき、前記携帯情報端末からの情報を自動受信することを特徴とする。
【0009】
第4の発明に係る携帯情報端末は、ネットワークを介して接続されたコンテンツサーバを利用して取得したコンテンツに関する情報をカーナビゲーション装置に送信し、前記カーナビゲーション装置の目的地設定を行う携帯情報端末であって、
前記コンテンツに関する情報から目的地情報と、前記コンテンツサーバ利用の際に入力された日時情報と、を抽出する情報抽出手段と、
前記情報抽出手段により抽出された前記目的地情報及び前記日時情報に基づいて、前記カーナビゲーション装置で設定される設定目的地を判定する設定目的地判定手段と、
前記設定目的地判定手段により判定された前記設定目的地に関する情報を前記カーナビゲーション装置に送信する送信手段とを有すること特徴とする。
【0010】
第5の発明は、第4の発明に係る携帯情報端末において、
前記情報抽出手段は、前記携帯情報端末によって行われた通信履歴から前記目的地情報に関する通信履歴情報を抽出し、
前記設定目的地判定手段は、前記目的地情報、前記日時情報、及び前記通信履歴情報に基づいて、設定目的地を判定することを特徴とする。
【0011】
第6の発明は、第4又は5の発明に係る携帯情報端末において、
前記送信手段は、前記カーナビゲーション装置から送信要求されたとき、前記情報抽出手段により抽出された情報を前記カーナビゲーション装置に自動送信することを特徴とする。
【0012】
第7の発明に係るカーナビゲーションシステムは、ネットワークを介して接続されたコンテンツサーバを利用して取得したコンテンツに関する情報をカーナビゲーション装置に送信する携帯情報端末と、車輌に搭載され、前記携帯情報端末から受信した前記コンテンツに関する情報に基づいて案内先目的地の設定を行う前記カーナビゲーション装置とから構成されるカーナビゲーションシステムであって、
前記携帯情報端末は、
前記コンテンツに関する情報から目的地情報と、前記コンテンツサーバ利用の際に入力された日時情報と、を抽出する情報抽出手段と、
前記情報抽出手段により抽出された前記目的地情報及び前記日時情報を前記カーナビゲーション装置に送信する送信手段とを有し、
前記カーナビゲーション装置は、
前記目的地情報及び前記日時情報を前記携帯情報端末から受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された前記目的地情報及び前記日時情報に基づいて、目的地を設定する目的地設定手段とを有すること特徴とする。
【0013】
第8の発明は、第7の発明に係るカーナビゲーションシステムにおいて、
前記携帯情報端末は、
前記情報抽出手段は、前記携帯情報端末によって行われた通信履歴から前記目的地情報に関する通信履歴情報を抽出し、
前記送信手段は、前記通信履歴情報を送信し、
前記カーナビゲーション装置は、
前記受信手段は、前記通信履歴情報を受信し、
前記目的地設定手段は、前記目的地情報、前記日時情報、及び前記通信履歴情報に基づいて、目的地を設定することを特徴とする。
【0014】
第9の発明は、第7又は8の発明に係るカーナビゲーションシステムにおいて、
前記携帯情報端末の送信手段は、前記車輌のエンジンが作動されたとき、前記情報抽出手段により抽出された情報を前記カーナビゲーション装置に自動送信することを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、携帯情報端末からの目的地情報を自動的に受信してこれから向かう可能性の高い目的地の設定を行うカーナビゲーション装置及びカーナビゲーションシステム、並びにこれから向かう可能性の高い目的地情報を自動送信してカーナビゲーション装置の目的地設定を行う携帯情報端末を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。
【0017】
はじめに、本発明によるカーナビゲーションシステム1の全体構成について簡単に説明する。図1は、本発明によるカーナビゲーションシステム1を説明する図である。ユーザ(運転者又は乗車者)は、携帯情報端末3を用いて、POI情報を有するコンテンツサーバであるWebサーバ4からレストランや施設等のPOI情報を検索し画面表示させる。また例えば、携帯情報端末3を用いて検索された画面から予約フォーム等を利用しレストラン予約を行う。又は、携帯情報端末3を用いて検索された画面に記載されているレストランの電話番号に電話をかけてレストランとの通話を行うなどする。次に、乗車時、携帯情報端末3の備える、例えばBluetooth通信や赤外線通信を使って、前記POI情報をカーナビゲーション装置に自動転送する。カーナビゲーション装置に取り込まれたPOI情報の場所情報(位置情報)を基に、カーナビゲーション装置の目的地が設定される。このとき、本発明によるカーナビゲーション装置2は、携帯情報端末3からの目的地情報を自動的に受信して運転者がこれから向かう可能性の高い目的地を設定する。以下、カーナビゲーションシステム1、カーナビゲーション装置2、携帯情報端末3について詳しく説明する。
【0018】
[構成]
図2は、本発明によるカーナビゲーション装置2の一実施形態の主要構成を示すシステム構成図である。カーナビゲーション装置2は、主要な構成として、CPU201、通信装置202、ROM(Read Only Memory)203、RAM(Random Access Memory)204、補助記憶装置205、インターフェース装置206、GPS207、ジャイロセンサ208、入力装置209、表示装置210、音声出力装置211を含む構成である。また、例えば、車速センサなどのセンサ212から各信号を受ける構成である。
【0019】
本発明によるカーナビゲーション装置2は、車輌の現在地(以下、「自車位置」と言う)を検出して、自車位置周辺の道路地図を表示する機能や、出発地から目的地までの推奨経路を演算する機能、演算された推奨経路に基づいて経路誘導を行う機能など備えている。カーナビゲーション装置2は、いわゆるナビゲーションあるいは道路案内などを行う装置である。カーナビゲーション装置2は、GPS(全地球測位システム)衛星からの受信情報と地図データベース内の詳細な地図情報に基づいて、ディスプレイ画面などに、現在地、目的地までの走行経路、距離、推定時間等をナビゲーションする。また、VICSにより受信した交通情報に基づいて、ディスプレイ画面などに交通情報を表示する。また、本発明によるカーナビゲーション装置2は、通信装置202を介して受信したPOI情報を基に目的地の設定を行う。
【0020】
CPU201、マイクロプロセッサ及びその周辺回路から構成され、装置全体を制御する回路である。また、ROM203は、CPU201で実行される所定の制御プログラム(ソフトウェア部品)を格納するメモリであり、RAM204は、CPU201がROM203に格納された所定の制御プログラム(ソフトウェア部品)を実行して各種の制御を行うときの作業エリア(ワーク領域)として使用するメモリである。よって、CPU201が、所定の記憶領域に格納された地図データに基づいて所定の経路探索処理を行うことで、その処理結果が推奨経路として表示される。
【0021】
補助記憶装置205は、カーナビゲーションアプリケーションやナビゲーション処理に使用する道路地図データ(地図データベース)やPOI情報(Point of Interest 観光地や各種施設の情報)など各種情報を格納する装置であり、不揮発性の記憶装置であるHDD(Hard Disk Drive)が用いられる。なお、上記各種情報は、補助記憶装置205以外にも、CD−ROM(Compact Disk - ROM)やDVD(Digital Versatile Disk)などの記憶媒体に記憶されてもよく、これらの記憶媒体に格納された各種情報は、ドライブ装置を介して読み取ることが可能である。よって、必要に応じて記録媒体をドライブ装置にセットすることで、各種情報が得られる。
【0022】
また、上記道路地図データは、地図に関する情報であり、地図表示用データ、経路探索用データ、誘導データ(交差点名称・道路名称・方面名称・方向ガイド施設情報など)などから構成される。地図表示用データは、道路や道路地図の背景を表示するためのデータである。経路探索用データは、道路形状とは直接関係しない分岐情報などから成るデータであり、主に推奨経路を演算(経路探索)する際に用いられる。誘導データは、交差点の名称などから成るデータであり、演算された推奨経路に基づき運転者などに推奨経路を誘導する際に用いられる。
【0023】
インターフェース装置206は、車輌に搭載された他の装置(外部装置)から構成される外部システムとカーナビゲーション装置2との間で、データ伝送路(非図示)を介して双方向のデータ通信を行う装置である。よって、外部システムから所定の情報を取得することで、カーナビゲーション装置2において新たな情報提供が実現される(機能拡張が行える)。例えば、車速センサなどのセンサ212から各信号を受ける。
【0024】
通信装置202は、赤外線通信や無線通信による通信を行う通信手段である。携帯情報端末などからPOI情報を受信する。また、VICSからの渋滞情報などの交通情報を電波ビーコン、光ビーコン、FM多重放送を通じて受信する。
【0025】
GPS衛星からのGPS信号を検出するGPS207、車輌の進行方向を検出するジャイロセンサ208、及び車速を検出する車速センサなどのセンサ212は、車輌の現在地を検出する装置である。これら現在地検出装置により検出された車輌の現在地に基づいて、地図の表示範囲や経路探索開始点などを決定するとともに、地図上にその現在地が表示される。
【0026】
入力装置209は、操作者が上記操作画面を介して各種入力操作を行うための装置である。入力装置209は、表示装置210の表示画面上に重畳するように設けられたタッチパネルスイッチや、カーソルの移動や表示画面のスクロールを指示するジョイスティックなどを含む。更に、入力装置209は、リモコンスイッチであってもよく、表示画面周辺に設けられたハードウェアキーであってもよい。
【0027】
表示装置210は、CPU201から画像メモリ(非図示)に一時的に格納された画像データなどの各種データを表示画面に表示する装置である。例えば、表示装置210の表示画面には、自車位置を表す自車位置マークや経路情報及び誘導情報などが道路地図とともに表示される。また、表示装置210には、カーナビゲーション装置2が有する機能に対して操作者が動作要求や設定を行うための操作画面も表示される。
【0028】
音声出力装置211は、例えば、スピーカであって、音、音声を出力する。経路案内や交通情報などの情報を音声が出力される。
【0029】
携帯情報端末3は、ハードウェア構成としては既知の情報通信端末であって、例えば、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話、携帯型パーソナルコンピュータなどにより構成されればよく、後述する本発明に係る機能を有している。また、ナビゲーション装置2と通信するための、例えばBluetooth通信や赤外線通信などの通信手段を有する。
【0030】
[機能]
図3は、カーナビゲーション装置2及び携帯情報端末3を含む本発明によるカーナビゲーションシステム1の一実施形態の主要構成を示す機能ブロック図である。携帯情報端末3は、コンテンツサーバであるWebサーバ4から候補目的地情報を抽出・取得し、カーナビゲーション装置2に候補目的地情報を送信する。カーナビゲーション装置2は、携帯情報端末3から送信された候補目的地情報に基づいて目的地判定及び設定を行う。以下、詳しく説明する。
【0031】
(カーナビゲーション装置)
本実施例のカーナビゲーション装置2は、トリガー取得部301、通信部302、目的地判定部303、及びナビゲーション部304を含む構成である。
【0032】
トリガー取得部301は、運転者が本実施例のカーナビゲーション装置2の搭載される車輌に乗車しエンジンをかけた際(ACC ON)、車輌制御部305からエンジン作動信号を取得する。トリガー取得部301は、エンジン作動信号を取得するとこれをトリガーとして通信部302にトリガー信号を出力する。
【0033】
通信部302は、トリガー取得部301からトリガー信号が出力されると、携帯情報端末3に対して通信要求を行い、通信を確立する。また、携帯情報端末3から、カーナビゲーション装置2の目的地設定に用いられる候補目的地情報を受信する。なお、候補目的地情報については後述する。
【0034】
目的地判定部303は、通信部302から受信した候補目的地情報に基づいて、カーナビゲーション装置2で設定すべき目的地の判定を行う。目的地の判定についての詳細は後述する。
【0035】
ナビゲーション部304は、目的地判定部303で判定された目的地への経路案内を設定する。このナビゲーション部304は、目的地設定手段に対応する。
【0036】
なお、上述した各機能は、実際にはCPU201が実行するカーナビゲーションプログラムにより実現される。
【0037】
(携帯情報端末)
本実施例の携帯情報端末3は、通信部310、ブラウジング部311、情報抽出部312、記憶部313、及び転送制御部314を含む構成である。
【0038】
通信部310は、電話通信網、インターネット網との通信を行う。例えば、電話、インターネットアクセス、メールなどの通信機能を提供する。また、ナビゲーション装置2との、例えば赤外線通信などで候補目的地情報などの送信を行う。
【0039】
ブラウジング部311は、Webサーバ4のコンテンツに対してブラウザ機能(閲覧、検索、情報送信等)を提供する。例えば、Webサーバ4にアクセスし情報(POI情報含む)を検索・取得・表示する。ブラウジング部311は、既知のインターネットブラウザ(ソフトウェア)などにより実現されればよい。
【0040】
情報抽出部312は、ブラウジング部311で検索・取得・表示された情報から、候補目的地情報を抽出・取得する。即ち、画面表示されたハイパーテキスト(HTML等)などから文字列解析、タグ(識別子)解析などにより、候補目的地の名称(例えば、施設名、レストラン名等)、位置情報、電話番号、メールアドレスなどの目的地情報を抽出・取得する。例えば、ユーザ(携帯情報端末3の操作者)は、目的地としてナビゲーション装置2に設定したい目的地が見つかると、表示画面上で所定のボタンを押すなどの操作により目的地情報が抽出・取得される。抽出・取得された情報は、候補目的地情報に含まれて、記憶部313に記憶される。
【0041】
また、情報抽出部312は、表示された画面から、ユーザにより入力(入力フォーム含む)された情報を抽出・取得する。抽出・取得された情報は、候補目的地情報に含まれて、記憶部313に記憶される。例えば、レストランや施設等を検索し画面表示され、画面の予約フォーム等を利用しレストラン予約を行われたときは、予約した日時情報を抽出・取得する。又は、乗り換え案内などの場合には、検索時に入力された乗車日時情報や目的地情報など抽出・取得される。
【0042】
さらに、情報抽出部312は、記憶部313に記憶される通信履歴情報から、先に取得された電話番号やメールアドレスに対応する通信履歴情報を抽出・取得する。抽出・取得された情報は、候補目的地情報に含まれて、記憶部313に記憶される。例えば、携帯情報端末3を用いて検索された画面に記載されているレストランの電話番号に電話をかけてレストランとの通話を行われた場合には、通信履歴に当該電話番号が記憶されるが、この通信履歴情報(日時、通話時間等含む)は、候補目的地情報に含めて記憶部313に記憶される。また、メール送信されたメールは通信履歴に記憶されるが、この通信履歴情報(日時、宛先メールアドレス、内容等含む)は、候補目的地情報に含めて記憶部313に記憶される。
【0043】
記憶部313は、携帯情報端末3により通信された履歴である通信履歴情報、情報抽出部312により抽出・取得された候補目的地情報を記憶する。
【0044】
転送制御部314は、携帯情報端末3からナビゲーション装置2に候補目的地情報を自動転送するかの制御を行う。例えば、ナビゲーション装置2から通信要求があったとき、携帯情報端末3から候補目的地情報を自動転送するか否かの制御を行う。
【0045】
なお、上述した各機能は、実際にはCPU(非図示)が実行する携帯情報端末プログラムにより実現される。
【0046】
[動作]
図4は、本実施形態のカーナビゲーションシステム1により実現される主要処理の流れの一例である実施例を示すフローチャートである。図4を参照しつつ、以下説明する。
【0047】
ステップS401において、車輌のエンジンがONされる。即ち、トリガー取得部301は、運転者が本実施例のカーナビゲーション装置2の搭載される車輌に乗車しエンジンをかけた際(ACC ON)、車輌制御部305からエンジン作動信号を取得する。
【0048】
ステップS402に進み、カーナビゲーション装置2と携帯情報端末3の通信が開始される。カーナビゲーション装置2のトリガー取得部301は、エンジン作動信号を取得するとこれをトリガーとして通信部302にトリガー信号を出力する。通信部302は、トリガー取得部301からトリガー信号が出力されると、携帯情報端末3に対して通信要求を行い、通信を確立する。
【0049】
ステップS403に進み、携帯情報端末3から自動転送する候補目的地情報がある場合には、ステップS404に進む。携帯情報端末3から自動転送する候補目的地情報がない場合には、処理を終了する。
【0050】
ステップS404に進み、携帯情報端末3の転送制御部314は、携帯情報端末3からカーナビゲーション装置2に対して候補目的地情報を自動転送する。
【0051】
ステップS405に進み、カーナビゲーション装置2の目的地判定部303は、通信部302から受信した候補目的地情報に基づいて、カーナビゲーション装置2で設定すべき目的地の判定を行う。目的地の判定についての詳細は後述する。
【0052】
ステップS406に進み、ステップS405において設定すべき目的地がある場合には、ステップS407に進む。設定すべき目的地がない場合には、処理を終了する。
【0053】
ステップS407に進み、設定すべき目的地が単数(1箇所)である場合には、ステップS408に進む。設定すべき目的地が複数(2箇所以上)である場合には、ステップS409に進む。
【0054】
ステップS408に進み、ナビゲーション部304は、目的地判定部303で判定された設定すべき目的地に対して経路案内を設定(目的地設定)する。目的地設定がなされたカーナビゲーション装置2は、経路案内を行い当該目的地まで表示及び音声等で車輌を誘導する。
【0055】
一方、ステップS409に進むと、カーナビゲーション装置2の表示装置210などに複数の目的地(候補目的地)から設定すべき目的地の選択を促す画面を表示させる。ユーザは、複数の目的地(候補目的地)から1箇所、目的地を選択する。ステップS408に進み、ユーザに選択された当該目的地が設定される。なお、複数の目的地(候補目的地)がユーザに選択される場合は、目的地判定部303において、設定すべき目的地を1箇所に判定することができず、複数の目的地(候補目的地)が判定された場合である。
【0056】
(目的地判定)
図5は、候補目的地情報の一例を示す図である。本実施例で候補目的地情報は、携帯情報端末3の記憶部に記憶され、カーナビゲーション装置2の目的地判定部303に渡される情報である。カーナビゲーション装置2の目的地判定部303は、候補目的地情報に基づいて、カーナビゲーション装置2で設定すべき目的地の判定を行う。以下、目的地の判定について、図5を参照しつつ詳しく説明を行う。
【0057】
候補目的地情報は上述の如く、携帯情報端末3からの情報抽出部312により取得される。候補目的地情報には、候補目的地名称501(例えば、施設名、レストラン名等)、位置情報(経度緯度等)502、電話番号(及びFAX)503、メールアドレス504などの画面表示から抽出される情報、入力フォームから入力された予約情報や検索フォームから入力された検索情報などの入力情報(入力日時情報)505、及び取得された電話番号やメールアドレスに対応する通信履歴情報505が含まれる。なお、通信履歴情報505は、記憶部313に記憶される通信履歴情報(携帯情報端末の行った全ての通信履歴)でなく、記憶部313に記憶される通信履歴情報から、抽出して取得された(候補)目的地情報の電話番号やメールアドレスに対応する通信履歴情報505である。
【0058】
次に、目的地の判定について説明する。判定は、ユーザの車輌乗車時の日時、目的地への到着すべき日時、及び目的地へ向かう可能性の度合いや程度を示す可能性値に基づいて判定される。ユーザの車輌乗車時の日時は、カーナビゲーション装置2が携帯情報端末3から候補目的地情報を受信した日時である。
【0059】
目的地への到着すべき日時は、入力情報の日時情報を基に判定される。例えば、画面の予約フォーム等を利用しレストラン予約を行われたときは、目的地への到着すべき日時はレストランを予約した日時である。乗り換え案内などの場合には、検索時に入力された乗車日時である(なお、この乗り換え案内とは、電車バスなどの公共交通のみの乗り換え案内ではなく、例えば、途中駅までは車で移動しその後は電車に乗り換えるという場合の乗り換え案内である)。
【0060】
目的地へ向かう可能性の度合いや程度を示す可能性値は、取得された電話番号やメールアドレスに対応する通信履歴情報505から算出され、複数の候補目的地がある場合に各候補目的地についてどの程度当該候補目的地へ向かう可能性が高いかを示すものである。例えば、レストランの電話番号に電話をかけてレストランとの通話を行われた場合(さらに通話回数)には、当該候補目的地へ向かう可能性は高いと判定される。また、メール送信された(宛先)メールアドレスに対応する当該候補目的地へ向かう可能性は高いと判定される(さらにメール回数)。各アクションごとの可能性値の重み付けは、アクションごとの内容に応じて定められればよい。設定すべきと判定した候補目的地が、複数ある場合には、可能性値が高い候補目的地を設定すべき目的地と判断する。可能性値が同一で、なお複数の候補目的地がある場合には、カーナビゲーション装置2の表示装置210などに複数の目的地(候補目的地)から設定すべき目的地の選択を促す画面を表示させる。ユーザにより、複数の目的地(候補目的地)から1箇所、目的地を選択され、ユーザに選択された当該目的地が設定される(図4、ステップS409)。
【0061】
次に、図6のフローチャートを用いて目的地判定について説明する。カーナビゲーション装置2の目的地判定部303に渡されて、目的地判定部303が候補目的地情報に基づいて、カーナビゲーション装置2で設定すべき目的地の判定を行う場面の説明である。
【0062】
ステップS601において、目的地判定部303は、現在の日時を取得する。例えば、「2008年4月1日 17:00」といった日時を取得する。
【0063】
ステップS602に進み、現在日時(2008年4月1日 17:00)に対応する候補目的地があるか否かを判定する。目的地判定部303は、候補目的地から上述した目的地への到着すべき日時を参照し現在日時から見て目的地を判定する。つまり、ある候補目的地の目的地への到着すべき日時が、「2008年4月1日 18:00」であった場合、ユーザ(運転者)はこの目的地に行く可能性が高いものと判断し、目的地として判定するものである。なお、ナビゲーション部304のカーナビゲーション機能を利用して目的地位置(所在地情報)及び目的地までの予想到着時刻を含めて判定することが可能である。
【0064】
ステップS603に進み、目的地と判定された目的地が複数ある場合には、ステップS605に進む。目的地と判定された目的地が単数(1箇所)であれば、ステップS604に進む。
【0065】
先にステップS605に進み、目的地と判定された目的地が複数ある場合には、可能性値に基づいて目的地が複数の中から判定される。例えば、「レストランA」、「レストランC」は、入力情報505からしても目的地への到着すべき日時が、「2008年4月1日 18:00」であるので、いずれも目的地と判定される。しかしながら、通信履歴情報506に基づいて(2回通話している)、可能性値が「レストランA」の方が高いと判定され、その結果目的地は、「レストランA」と判定される。そして、ステップS604に進む。
【0066】
ステップS604で、目的地が決定する。なお、ステップS602において、現在日時に対応する候補目的地がない場合には、カーナビゲーション装置2に対して設定すべき目的地はないのでそのまま処理を終了する(目的地設定は行われない)。図7に、本実施例のカーナビゲーションシステム1による目的地設定の一例を示す。
【0067】
以上、本実施例によれば、上述の如く、携帯情報端末3からの候補目的地情報(候補たる目的地情報及び候補たる目的地に関する情報)が自動転送されて、目的地を自動設定するかどうかを判定されるので、カーナビゲーション装置2における目的地設定の利便性が向上する。また、ユーザが向かう可能性の高い目的地の判定がなされるので、確度の高い目的地が設定されるとともに、無駄な目的地設定及び設定変更などが排除され煩わしさも回避できる。即ち、携帯情報端末からの目的地情報を自動的に受信してこれから向かう可能性の高い目的地の設定を行うカーナビゲーション装置及びカーナビゲーションシステムを提供することが可能となる。
【0068】
[変形例]
次に、上述したカーナビゲーションシステム1の変形例について説明する。本変形例は、目的地判定機能(目的地判定部303に相当する機能)を携帯情報端末3側に持たせてカーナビゲーションシステムを構成したものである。この構成によれば、カーナビゲーション装置2は、携帯情報端末3から目的地情報が転送されて、転送された目的地情報についての目的地を設定するという既知のカーナビゲーション装置2となる。この構成によれば、携帯情報端末3側のみ本発明に係る機能を実装させれば本発明を実現可能となるので、既に設置されている従来のカーナビゲーション装置でも本発明を適用できる。以下、説明を行う。なお、説明が重複する点については省略する場合がある。
【0069】
[機能]
図8は、カーナビゲーション装置2及び携帯情報端末3を含む本発明によるカーナビゲーションシステム1の一実施形態の主要構成を示す機能ブロック図である。携帯情報端末3は、コンテンツサーバであるWebサーバ4から候補目的地情報を抽出・取得し、候補目的地情報に基づいてカーナビゲーション装置2で設定される目的地(以下、設定目的地という)を判定する。そして携帯情報端末3は、カーナビゲーション装置2に判定された設定目的地に関する情報(以下、設定目的地情報という)を送信する。カーナビゲーション装置2は、携帯情報端末3から送信された設定目的地情報に基づいて目的地設定を行う。以下、説明する。
【0070】
(カーナビゲーション装置)
本変形例のカーナビゲーション装置2は、トリガー取得部301、通信部302、及びナビゲーション部304を含む構成である。ここで、トリガー取得部301は、上述したとおりであるので説明を省略する。
【0071】
通信部302は、トリガー取得部301からトリガー信号が出力されると、携帯情報端末3に対して通信要求を行い、通信を確立する。また、携帯情報端末3から、カーナビゲーション装置2の目的地設定に用いられる設定目的地情報を受信する。
【0072】
ナビゲーション部304は、携帯情報端末3から送信された設定目的地情報に基づいて、目的地への経路案内を設定する。
【0073】
(携帯情報端末)
本変形例の携帯情報端末3は、通信部310、ブラウジング部311、情報抽出部312、記憶部313、転送制御部314、さらに設定目的地判定部801を含む構成である。ここで、通信部310、ブラウジング部311、情報抽出部312、及び記憶部313については、上述したとおりであるので説明を省略する。
【0074】
転送制御部314は、携帯情報端末3からナビゲーション装置2に設定目的地情報を自動転送するかの制御を行う。例えば、ナビゲーション装置2から通信要求があったとき、携帯情報端末3から設定目的地情報を自動転送するか否かの制御を行う。
【0075】
本変形例の設定目的地判定部801は、情報抽出部312で抽出・取得された候補目的地情報に基づいて、カーナビゲーション装置2で設定される目的地(設定目的地)を判定する。この設定目的地判定部801は、設定目的地判定手段に対応する。なお、設定目的地判定についての詳細は後述する。
【0076】
[動作]
図9は、本変形例のカーナビゲーションシステム1により実現される主要処理の流れの一例である実施例を示すフローチャートである。図9を参照しつつ、以下説明する。
【0077】
ステップS901において、車輌のエンジンがONされる。即ち、トリガー取得部301は、運転者が本変形例のカーナビゲーション装置2の搭載される車輌に乗車しエンジンをかけた際(ACC ON)、車輌制御部305からエンジン作動信号を取得する。
【0078】
ステップS902に進み、カーナビゲーション装置2と携帯情報端末3の通信が開始される。カーナビゲーション装置2のトリガー取得部301は、エンジン作動信号を取得するとこれをトリガーとして通信部302にトリガー信号を出力する。通信部302は、トリガー取得部301からトリガー信号が出力されると、携帯情報端末3に対して通信要求を行い、通信を確立する。
【0079】
ステップS903に進み、(記憶部313に)候補目的地情報がある場合には、ステップS904に進む。候補目的地情報がない場合には、処理を終了する。
【0080】
ステップS904に進み、携帯情報端末3に通信要求がなされると候補目的地情報がある場合、携帯情報端末3の設定目的地判定部801は、情報抽出部312で抽出・取得された候補目的地情報に基づいて、カーナビゲーション装置2で設定される目的地(設定目的地)を判定する。設定目的地判定についての詳細は後述する。
【0081】
ステップS905に進み、設定目的地判定部801の判定により設定目的地がある場合には、ステップS906に進む。設定目的地がない場合には、処理を終了する。
【0082】
ステップS906に進み、設定目的地が単数(1箇所)である場合には、ステップS907に進む。設定目的地が複数(2箇所以上)である場合には、ステップS908に進む。
【0083】
ステップS907に進み、携帯情報端末3の通信部310は、設定目的地情報をカーナビゲーション装置2に送信する。
【0084】
一方、ステップS908に進むと、携帯情報端末3の表示装置(非図示)などに複数の目的地(候補設定目的地)から設定目的地の選択を促す画面を表示させる。ユーザは、複数の目的地(候補設定目的地)から1箇所、設定目的地を選択する。選択されると、設定目的地が決定するので、ステップS907に進む。設定目的地がユーザに選択される場合は、設定目的地判定部810において、設定目的地を1箇所に判定することができず、複数の目的地(候補設定目的地)が判定された場合である。
【0085】
ステップS909に進み、ナビゲーション部304は、受信した設定目的地情報に基づいて、経路案内を設定(目的地設定)する。目的地設定がなされたカーナビゲーション装置2は、経路案内を行い当該目的地まで表示及び音声等で車輌を誘導する。
【0086】
(設定目的地判定)
次に、図10のフローチャートを用いて設定目的地判定について説明する。携帯情報端末3の設定目的地判定部801が候補目的地情報に基づいて、カーナビゲーション装置2に送信する設定目的地の判定を行う場面の説明である。
【0087】
ステップS1001において、設定目的地判定部801は、現在の日時を取得する。例えば、「2008年4月1日 17:00」といった日時を取得する。
【0088】
ステップS1002に進み、現在日時(2008年4月1日 17:00)に対応する候補設定目的地があるか否かを判定する。設定目的地判定部801は、目的地への到着すべき日時を参照し現在日時から見て設定目的地を判定する。つまり、ある候補設定目的地の目的地への到着すべき日時が、「2008年4月1日 18:00」であった場合、ユーザ(運転者)はこの目的地に行く可能性が高いものと判断し、設定目的地として判定するものである。
【0089】
ステップS1003に進み、設定目的地と判定された目的地が複数ある場合には、ステップS1005に進む。設定目的地と判定された目的地が単数(1箇所)であれば、ステップS1004に進む。
【0090】
先にステップS1005に進み、設定目的地と判定された目的地が複数ある場合には、可能性値に基づいて設定目的地が複数の中から判定される。詳細は上述したとおりであるので説明を省略する。そして、ステップS1004に進む。
【0091】
ステップS1004では、判定された設定目的地が決定することになる。なお、ステップS1002において、現在日時に対応する候補設定目的地がない場合には、カーナビゲーション装置2に送信する設定目的地はないのでそのまま処理を終了する。図7に、本実施例のカーナビゲーションシステム1による目的地設定の一例を示す。
【0092】
以上、本変形例によれば、上述の如く、携帯情報端末3からの設定目的地情報が自動転送されて、カーナビゲーション装置2における目的地設定の利便性が向上する。また、携帯情報端末3でユーザが向かう可能性の高い目的地の判定がなされた上で設定目的地情報が自動転送されるので、カーナビゲーション装置2では確度の高い目的地が設定されるとともに、無駄な目的地設定及び設定変更などが排除され煩わしさも回避できる。即ち、これから向かう可能性の高い目的地情報を自動送信してカーナビゲーション装置の目的地設定を行う携帯情報端末を提供することが可能となる。また、本変形例の構成によれば、カーナビゲーション装置2は、携帯情報端末3から目的地情報が転送されて、転送された目的地情報についての目的地を設定するという既知のカーナビゲーション装置でよく、携帯情報端末3側のみ本発明に係る機能を実装させれば本発明が実現可能となるので、既に設置されている従来のカーナビゲーション装置についても本発明を適用できる。
【0093】
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明は、上述した実施例に制限されることなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
【産業上の利用可能性】
【0094】
本発明は、自動車製造業や自動車部品製造業等に利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0095】
【図1】本発明によるカーナビゲーションシステム1を説明する図である。
【図2】本発明によるカーナビゲーション装置2の一実施形態の主要構成を示すシステム構成図である。
【図3】カーナビゲーション装置2及び携帯情報端末3を含む本発明によるカーナビゲーションシステム1の一実施形態の主要構成を示す機能ブロック図である。
【図4】本実施形態のカーナビゲーションシステム1により実現される主要処理の流れの一例である実施例を示すフローチャートである。
【図5】候補目的地情報の一例を示す図である。
【図6】目的地判定について説明するフローチャートである。
【図7】本実施例のカーナビゲーションシステム1による目的地設定の一例を示す図である。
【図8】カーナビゲーション装置2及び携帯情報端末3を含む本発明によるカーナビゲーションシステム1の一実施形態の主要構成を示す機能ブロック図である。
【図9】本変形例のカーナビゲーションシステム1により実現される主要処理の流れの一例である実施例を示すフローチャートである。
【図10】設定目的地判定について説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0096】
1 カーナビゲーションシステム
2 カーナビゲーション装置
3 携帯情報端末
4 Webサーバ
201 CPU
202 通信装置
203 ROM
204 RAM
205 補助記憶装置
206 インターフェース装置
207 GPS
208 ジャイロセンサ
209 入力装置
210 表示装置
211 音声出力装置
212 センサ
301 トリガー取得部
302 通信部
303 目的地判定部
304 ナビゲーション部
305 車輌制御部
310 通信部
311 ブラウジング部
312 情報抽出部
313 記憶部
314 転送制御部
501 候補目的地名称
502 所在地情報
503 電話番号
504 メールアドレス
505 入力情報
506 通信履歴情報
801 設定目的地判定部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車輌に搭載され、携帯情報端末から受信した情報に基づいて案内先目的地の設定を行う前記カーナビゲーション装置であって、
前記携帯情報端末がネットワークを介して接続されたコンテンツサーバを利用して取得した目的地情報と、前記コンテンツサーバ利用の際に入力された日時情報とを、前記携帯情報端末から受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された前記目的地情報及び前記日時情報に基づいて、目的地を設定する目的地設定手段と、
を有すること特徴とするカーナビゲーション装置。
【請求項2】
前記受信手段は、前記携帯情報端末が前記携帯情報端末によって行われた通信履歴から取得した前記目的地情報に関する通信履歴情報を受信し、
前記目的地設定手段は、前記目的地情報、前記日時情報、及び前記通信履歴情報に基づいて、目的地を設定すること、
を特徴とする請求項1に記載のカーナビゲーション装置。
【請求項3】
前記受信手段は、前記車輌のエンジンが作動されたとき、前記携帯情報端末からの情報を自動受信すること、
を特徴とする請求項1又は2に記載のカーナビゲーション装置。
【請求項4】
ネットワークを介して接続されたコンテンツサーバを利用して取得したコンテンツに関する情報をカーナビゲーション装置に送信し、前記カーナビゲーション装置の目的地設定を行う携帯情報端末であって、
前記コンテンツに関する情報から目的地情報と、前記コンテンツサーバ利用の際に入力された日時情報と、を抽出する情報抽出手段と、
前記情報抽出手段により抽出された前記目的地情報及び前記日時情報に基づいて、前記カーナビゲーション装置で設定される設定目的地を判定する設定目的地判定手段と、
前記設定目的地判定手段により判定された前記設定目的地に関する情報を前記カーナビゲーション装置に送信する送信手段と、
を有すること特徴とする携帯情報端末。
【請求項5】
前記情報抽出手段は、前記携帯情報端末によって行われた通信履歴から前記目的地情報に関する通信履歴情報を抽出し、
前記設定目的地判定手段は、前記目的地情報、前記日時情報、及び前記通信履歴情報に基づいて、設定目的地を判定すること、
を特徴とする請求項4に記載の携帯情報端末。
【請求項6】
前記送信手段は、前記カーナビゲーション装置から送信要求されたとき、前記情報抽出手段により抽出された情報を前記カーナビゲーション装置に自動送信すること、
を特徴とする請求項4又は5に記載の携帯情報端末。
【請求項7】
ネットワークを介して接続されたコンテンツサーバを利用して取得したコンテンツに関する情報をカーナビゲーション装置に送信する携帯情報端末と、車輌に搭載され、前記携帯情報端末から受信した前記コンテンツに関する情報に基づいて案内先目的地の設定を行う前記カーナビゲーション装置とから構成されるカーナビゲーションシステムであって、
前記携帯情報端末は、
前記コンテンツに関する情報から目的地情報と、前記コンテンツサーバ利用の際に入力された日時情報と、を抽出する情報抽出手段と、
前記情報抽出手段により抽出された前記目的地情報及び前記日時情報を前記カーナビゲーション装置に送信する送信手段とを有し、
前記カーナビゲーション装置は、
前記目的地情報及び前記日時情報を前記携帯情報端末から受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された前記目的地情報及び前記日時情報に基づいて、目的地を設定する目的地設定手段と、
を有すること特徴とするカーナビゲーションシステム。
【請求項8】
前記携帯情報端末は、
前記情報抽出手段は、前記携帯情報端末によって行われた通信履歴から前記目的地情報に関する通信履歴情報を抽出し、
前記送信手段は、前記通信履歴情報を送信し、
前記カーナビゲーション装置は、
前記受信手段は、前記通信履歴情報を受信し、
前記目的地設定手段は、前記目的地情報、前記日時情報、及び前記通信履歴情報に基づいて、目的地を設定すること、
を特徴とする請求項7に記載のカーナビゲーションシステム。
【請求項9】
前記携帯情報端末の送信手段は、前記車輌のエンジンが作動されたとき、前記情報抽出手段により抽出された情報を前記カーナビゲーション装置に自動送信すること、
を特徴とする請求項7又は8に記載のカーナビゲーションシステム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−250621(P2009−250621A)
【公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−94962(P2008−94962)
【出願日】平成20年4月1日(2008.4.1)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
2.Bluetooth
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】