説明

サイクリン依存性キナーゼ阻害剤の医学的使用

本発明は、疼痛を処置するための薬剤の製造のための化合物の使用を提供し、該化合物は、式(0):
【化1】


[式中、Xは、基R−A−NR−または5員もしくは6員の炭素環式もしくは複素環式環であり;Aは、結合、SO、C=O、NR(C=O)またはO(C=O)(ここで、Rは水素、または、所望によりヒドロキシもしくはC1−4アルコキシによって置換されていてよいC1−4ヒドロカルビルである。)であり;Yは、結合または長さが1、2もしくは3個の炭素原子であるアルキレン鎖であり;Rは、水素;3〜12員環を有する炭素環式もしくは複素環式基;または、所望によりハロゲン、ヒドロキシ、C1−4ヒドロカルビルオキシ、アミノ、モノ−もしくはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、および3〜12員環を有する炭素環式もしくは複素環式基から選択される1個以上の置換基によって置換されていてよいC1−8ヒドロカルビル基(ここで、該ヒドロカルビル基の1または2個の炭素原子は、所望により、O、S、NH、SO、SOから選択される原子または基によって置換されていてよい。)であり;Rは、水素;ハロゲン;C1−4アルコキシ;または、所望によりハロゲン、ヒドロキシルまたはC1−4アルコキシ(例えば、メトキシ)によって置換されていてよいC1−4ヒドロカルビル基であり;Rは、水素および3〜12員環を有する炭素環式および複素環式基から選択され;そして、Rは、水素、または所望によりハロゲン(例えば、フッ素)、ヒドロキシルまたはC1−4アルコキシによって置換されていてよいC1−4ヒドロカルビル基である。]
で示される化合物またはその塩もしくは互変異性体もしくはN−オキシドもしくは溶媒和物である。本発明はまた、卒中の処置および多嚢胞性腎疾患の処置のための式(0)の化合物の使用も提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
疼痛を処置するための医薬を製造するための、式(0):
【化1】


[式中、
Xは、基R−A−NR−または5員もしくは6員の炭素環式もしくは複素環式環であり;
Aは、結合、SO、C=O、NR(C=O)またはO(C=O)(ここで、Rは水素、または、所望によりヒドロキシもしくはC1−4アルコキシによって置換されていてよいC1−4ヒドロカルビルである。)であり;
Yは、結合または長さが1、2もしくは3個の炭素原子であるアルキレン鎖であり;
は、水素;3〜12員環を有する炭素環式もしくは複素環式基;または、所望によりハロゲン(例えば、フッ素)、ヒドロキシ、C1−4ヒドロカルビルオキシ、アミノ、モノ−もしくはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、および3〜12員環を有する炭素環式もしくは複素環式基から選択される1個以上の置換基によって置換されていてよいC1−8ヒドロカルビル基(ここで、ヒドロカルビル基の1または2個の炭素原子は、所望により、O、S、NH、SO、SOから選択される原子または基によって置換されていてよい。)であり;
は、水素;ハロゲン;C1−4アルコキシ(例えば、メトキシ);または、所望によりハロゲン(例えば、フッ素)、ヒドロキシルまたはC1−4アルコキシ(例えば、メトキシ)によって置換されていてよいC1−4ヒドロカルビル基であり;
は、水素および3〜12員環を有する炭素環式および複素環式基から選択され;そして、
は、水素、または、所望によりハロゲン(例えば、フッ素)、ヒドロキシルまたはC1−4アルコキシ(例えば、メトキシ)によって置換されていてよいC1−4ヒドロカルビル基である。]
で示される化合物またはその塩もしくは互変異性体もしくはN−オキシドもしくは溶媒和物の使用。
【請求項2】
該化合物が、式(I):
【化2】


[式中、
Xは、基R−A−NR−または5員もしくは6員の炭素環式もしくは複素環式環であり;
Aは、結合、C=O、NR(C=O)またはO(C=O)(ここで、Rは水素、または、所望によりヒドロキシもしくはC1−4アルコキシによって置換されていてよいC1−4ヒドロカルビルである。)であり;
Yは、結合または長さが1、2もしくは3個の炭素原子であるアルキレン鎖であり;
は、水素;3〜12員環を有する炭素環式もしくは複素環式基;または、所望によりハロゲン(例えば、フッ素)、ヒドロキシ、C1−4ヒドロカルビルオキシ、アミノ、モノ−もしくはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、および3〜12員環を有する炭素環式もしくは複素環式基から選択される1個以上の置換基によって置換されていてよいC1−8ヒドロカルビル基(ここで、ヒドロカルビル基の1または2個の炭素原子は、所望により、O、S、NH、SO、SOから選択される原子または基によって置換されていてよい。)であり;
は、水素;ハロゲン;C1−4アルコキシ(例えば、メトキシ);または、所望により、ハロゲン(例えば、フッ素)、ヒドロキシルまたはC1−4アルコキシ(例えば、メトキシ)によって置換されていてよいC1−4ヒドロカルビル基であり;
は、水素および3〜12員環を有する炭素環式および複素環式基から選択され;そして、
は、水素、または、所望によりハロゲン(例えば、フッ素)、ヒドロキシルまたはC1−4アルコキシ(例えば、メトキシ)によって置換されていてよいC1−4ヒドロカルビル基である。]
で示される化合物、またはその塩もしくは互変異性体もしくはN−オキシドもしくは溶媒和物である、請求項1に記載の使用。
【請求項3】
該化合物が、式(Ix):
【化3】


[式中、
Xは、基R−A−NR−であり;
Aは、結合、C=O、NR(C=O)またはO(C=O)(ここで、Rは、水素、または、所望によりヒドロキシもしくはC1−4アルコキシによって置換されていてよいC1−4ヒドロカルビルである。)であり;
Yは、結合または長さが1、2もしくは3個の炭素原子であるアルキレン鎖であり;
は、水素;3〜12員環を有する炭素環式もしくは複素環式基;または、所望によりハロゲン(例えば、フッ素)、ヒドロキシ、C1−4ヒドロカルビルオキシ、アミノ、モノ−もしくはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、および3〜12員環を有する炭素環式もしくは複素環式基から選択される1個以上の置換基によって置換されていてよいC1−8ヒドロカルビル基(ここで、ヒドロカルビル基の1または2個の炭素原子は、所望により、O、S、NH、SO、SOから選択される原子または基によって置換されていてよい。)であり;
は、水素;ハロゲン;C1−4アルコキシ(例えば、メトキシ);または、所望によりハロゲン(例えば、フッ素)、ヒドロキシルまたはC1−4アルコキシ(例えば、メトキシ)によって置換されていてよいC1−4ヒドロカルビル基であり;
は、水素および3〜12員環を有する炭素環式および複素環式基から選択され;そして、
は、水素、または、所望によりハロゲン(例えば、フッ素)、ヒドロキシルまたはC1−4アルコキシ(例えば、メトキシ)によって置換されていてよいC1−4ヒドロカルビル基である。]
で示される化合物、またはその塩もしくは互変異性体もしくはN−オキシドもしくは溶媒和物である、請求項1に記載の使用。
【請求項4】
該化合物が、式(Ia):
【化4】


[式中、
Xは、基R−A−NR−であり;
Aは、結合、C=O、NR(C=O)またはO(C=O)(ここで、Rは水素、または、所望により、ヒドロキシもしくはC1−4アルコキシによって置換されていてよいC1−4ヒドロカルビルである。)であり;
Yは、結合または長さが1、2もしくは3個の炭素原子であるアルキレン鎖であり;
は、3〜12員環を有する炭素環式もしくは複素環式基;または、所望により、フッ素、ヒドロキシ、C1−4ヒドロカルビルオキシ、アミノ、モノ−もしくはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、および3〜12員環を有する炭素環式もしくは複素環式基から選択される1個以上の置換基によって置換されていてよいC1−8ヒドロカルビル基(ここで、ヒドロカルビル基の1または2個の炭素原子は、所望により、O、S、NH、SO、SOから選択される原子または基によって置換されていてよい。)であり;
は、水素;ハロゲン;C1−4アルコキシ(例えば、メトキシ);または、所望により、ハロゲン(例えば、フッ素)、ヒドロキシルまたはC1−4アルコキシ(例えば、メトキシ)によって置換されていてよいC1−4ヒドロカルビル基であり;
は、水素および3〜12員環を有する炭素環式および複素環式基から選択され;そして、
は、水素、または、所望により、ハロゲン(例えば、フッ素)、ヒドロキシルまたはC1−4アルコキシ(例えば、メトキシ)によって置換されていてよいC1−4ヒドロカルビル基である。]
で示される化合物、またはその塩もしくは互変異性体もしくはN−オキシドもしくは溶媒和物である、請求項1に記載の使用。
【請求項5】
該化合物が、式(Ib):
【化5】

[式中、
Xは、基R−A−NR−であり;
Aは、結合、C=O、NR(C=O)またはO(C=O)(ここで、Rは水素、または、所望によりヒドロキシもしくはC1−4アルコキシによって置換されていてよいC1−4ヒドロカルビルである。)であり;
Yは、結合または長さが1、2もしくは3個の炭素原子であるアルキレン鎖であり;
は、3〜12員環を有する炭素環式もしくは複素環式基;または、所望によりフッ素、ヒドロキシ、C1−4ヒドロカルビルオキシ、アミノ、モノ−もしくはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、および3〜12員環を有する炭素環式もしくは複素環式基から選択される1個以上の置換基によって置換されていてよいC1−8ヒドロカルビル基(ここで、ヒドロカルビル基の1または2個の炭素原子は、所望により、O、S、NH、SO、SOから選択される原子または基によって置換されていてよい。)であり;
は、水素;ハロゲン;C1−4アルコキシ(例えば、メトキシ);または、所望により、ハロゲン(例えば、フッ素)、ヒドロキシルまたはC1−4アルコキシ(例えば、メトキシ)によって置換されていてよいC1−4ヒドロカルビル基であり;
は、3〜12員環を有する炭素環式および複素環式基から選択され、そして、
は、水素、または、所望によりハロゲン(例えば、フッ素)、ヒドロキシルまたはC1−4アルコキシ(例えば、メトキシ)によって置換されていてよいC1−4ヒドロカルビル基である。]
で示される化合物、またはその塩もしくは互変異性体もしくはN−オキシドもしくは溶媒和物である、請求項1に記載の使用。
【請求項6】
AがC=Oである、請求項5に記載の使用。
【請求項7】
が水素である、請求項1から6のいずれか一項に記載の使用。
【請求項8】
が、水素またはメチル、好ましくは水素である、請求項1から7のいずれか一項に記載の使用。
【請求項9】
Yが結合である、請求項1から8のいずれか一項に記載の使用。
【請求項10】
が、3〜12員環(例えば、5〜10員環)を有する炭素環式もしくは複素環式基である、請求項1から9のいずれか一項に記載の使用。
【請求項11】
該炭素環式および複素環式基が単環式である、請求項10に記載の使用。
【請求項12】
該単環式基がアリール基である、請求項11に記載の使用。
【請求項13】
該アリール基が置換または非置換フェニル基である、請求項12に記載の使用。
【請求項14】
該炭素環式および複素環式基が、ハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノ−もしくはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、3〜12員環を有する炭素環式および複素環式基;基R−R[ここで、Rは、結合、O、CO、XC(X)、C(X)X、XC(X)X、S、SO、SO、NR、SONRまたはNRSOであり;そして、Rは、水素、3〜12員環を有する炭素環式および複素環式基;および所望により、ヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノ−もしくはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、3〜12員環を有する炭素環式および複素環式基から選択される1個以上の置換基によって置換されていてよいC1−8ヒドロカルビル基(ここで、C1−8ヒドロカルビル基の1個以上の炭素原子は、所望により、O、S、SO、SO、NR、XC(X)、C(X)X、XC(X)Xによって置換されていてよい。)から選択され;Rは、水素およびC1−4ヒドロカルビルから選択され;そして、Xは、O、SまたはNRであり、そしてXは、=O、=Sまたは=NRである。]から選択される1個以上(例えば、1または2または3または4個)の置換基R10によって置換される、請求項10〜13のいずれか一項に記載の使用。
【請求項15】
該置換基R10が、ハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、カルボキシ、基R−R[ここで、Rが、結合、O、CO、XC(X)、C(X)X、XC(X)X、S、SO、またはSOであり、そして、Rが、水素および、所望により、ヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシおよび3〜6員環を有する単環非芳香族炭素環式もしくは複素環式基から選択される1個以上の置換基によって置換されていてよいC1−8ヒドロカルビル基から選択され;ここで、C1−8ヒドロカルビル基の1個以上の炭素原子が、所望により、O、S、SO、SO、XC(X)、C(X)XまたはXC(X)Xによって置換されていてよく;Xが、OまたはSであり;そして、Xが、=Oまたは=Sである。]からなる基R10aから選択される、請求項14に記載の使用。
【請求項16】
該置換基が、ハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、基R−R[ここで、Rが結合またはOであり、そして、Rが、水素および、所望によりヒドロキシル、ハロゲン(好ましくは、フッ素)、ならびに5および6員の飽和炭素環式および複素環式基から選択される1個以上の置換基によって置換されていてよいC1−4ヒドロカルビル基から選択される。]から選択される、請求項15に記載の使用。
【請求項17】
が、環の2、3、4、5または6位に位置する、1、2または3個の置換基を有するフェニル環である、請求項13〜16のいずれか一項に記載の使用。
【請求項18】
該フェニル基が、2−モノ置換、3−モノ置換、2,6−ジ置換、2、3−ジ置換、2、4−ジ置換、2、5−ジ置換、2、3、6−トリ置換または2、4、6−トリ置換である、請求項17に記載の使用。
【請求項19】
該フェニル基が:
(i)フッ素、塩素、およびR−R(ここで、RがOであり、そしてRが、C1−4アルキルである。)から選択される置換基で、2位でモノ置換されているか、または2および3位でジ置換されているか、または2および6位でジ置換されているか;または、
(ii)フッ素;塩素;所望により、1個以上のフッ素原子によって置換されていてよいC1−4アルコキシから選択される置換基で、2位でモノ置換されているか;または、フッ素、塩素およびメトキシから選択される置換基で2および5位でジ置換されている、
請求項18に記載の使用。
【請求項20】
AがCOであり、そしてR−CO−が、本明細書中の表1に列挙されている基から選択され、特に基J、B、AH、AJ、AL、AS、AX、AY、AZ、BA、BB、BD、BH、BL、BQおよびBS、更に特に基AJ、AX、BQ、BSおよびBAI、および好ましくは基AJおよびBQである、請求項1から19のいずれか一項に記載の使用。
【請求項21】
該化合物が、式(II’):
【化6】


(式中、R、R、RおよびYは、請求項1から20のいずれか一項に定義されている。)
で示される、請求項1に記載の使用。
【請求項22】
が:
(i)所望により、フッ素;塩素;ヒドロキシ;O、NおよびSから選択される1または2個のヘテロ原子を含む5および6員の飽和複素環式基(複素環式基は、所望により、1個以上のC1−4アルキル基によって置換されていてよい。);C1−4ヒドロカルビルオキシ;および、C1−4ヒドロカルビル;[ここで、C1−4ヒドロカルビル、およびC1−4ヒドロカルビルオキシ基は、所望により、ヒドロキシ、フッ素、C1−2アルコキシ、アミノ、モノおよびジ−C1−4アルキルアミノ、フェニル、ハロフェニル、3〜7員環(より好ましくは、4、5または6員環、例えば5または6員環)を有する飽和炭素環式基、または、O、SおよびNから選択される2個までのヘテロ原子を含む、5または6員環の飽和複素環式基から選択される1個以上の置換基によって置換されていてよい。];または2、3−ジヒドロ−ベンゾ[1、4]ジオキシンから選択される1個以上(例えば、1、2または3個)の置換基によって置換されていてよいフェニル;または、
(ii)O、SおよびNから選択される1または2個のヘテロ原子を含む単環式ヘテロアリール基;または、O、SおよびNから選択される1個のヘテロ原子を含む二環式ヘテロアリール基;[ここで、単環式および二環式ヘテロアリール基は、それぞれ、所望により、フッ素;塩素;C1−3ヒドロカルビルオキシ;および、所望により、ヒドロキシ、フッ素、メトキシまたは、O、SおよびNから選択される2個までのヘテロ原子を含む5員もしくは6員の飽和炭素環式もしくは複素環式基によって置換されていてよいC1−3ヒドロカルビルから選択される1個以上の置換基によって置換されていてよい。];
(iii)3〜6員環を有する置換または非置換シクロアルキル基;および
(iv)所望により、フッ素;ヒドロキシ;C1−4ヒドロカルビルオキシ;アミノ;モノ−もしくはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ;および、3〜12員環を有する炭素環式もしくは複素環式基から選択される1個以上の置換基によって置換されていてよいC1−4ヒドロカルビル基[ここで、ヒドロカルビル基の炭素原子の一つは、所望により、O、NH、SOおよびSOから選択される原子または基によって置換されていてよい。]
から選択される、請求項21に記載の使用。
【請求項23】
が、非置換フェニル、2−フルオロフェニル、2−ヒドロキシフェニル、2−メトキシフェニル、2−メチルフェニル、2−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)−フェニル、3−フルオロフェニル、3−メトキシフェニル、2,6−ジフルオロフェニル、2−フルオロ−6−ヒドロキシフェニル、2−フルオロ−3−メトキシフェニル、2−フルオロ−5−メトキシフェニル、2−クロロ−6−メトキシフェニル、2−フルオロ−6−メトキシフェニル、2,6−ジクロロフェニルおよび2−クロロ−6−フルオロフェニルから選択され;そして所望により、更に5−フルオロ−2−メトキシフェニルから選択される、請求項22に記載の使用。
【請求項24】
が、2,6−ジフルオロフェニル、2−フルオロ−6−メトキシフェニル、2,6−ジクロロフェニルおよび2−クロロ−6−フルオロフェニルから選択される、請求項23に記載の使用。
【請求項25】
該化合物が、式(IV):
【化7】


[式中、RおよびRは、請求項1から24のいずれか一項に定義されている通りであり;
所望により、第二の結合が炭素原子番号1と2の間に存在していてもよく;
UおよびTの一方は、CH、CHR13、CR1113、NR14、N(O)R15、OおよびS(O)から選択され;そして、UおよびTの他方は、NR14、O、CH、CHR11、C(R11、およびC=Oから選択され;
rは、0、1、2、3または4であり;tは、0、1または2であり;
11は、水素、ハロゲン(特にフッ素)、C1−3アルキル(例えば、メチル)およびC1−3アルコキシ(例えば、メトキシ)から選択され;
13は、水素、NHR14、NOH、NOR14およびR−Rから選択され;
14は、水素およびR−Rから選択され;
は、結合、CO、C(X)X、SOおよびSONRから選択され;
、RおよびRは、請求項14から20のいずれか一項の定義と同様であり;そして、
15は、所望により、ヒドロキシ、C1−2アルコキシ、ハロゲンまたは単環の5員もしくは6員の炭素環式もしくは複素環式基によって置換されていてよいC1−4飽和ヒドロカルビルから選択される。
但し、UおよびTは、同時にOであることはない。]
で示される化合物、またはその塩もしくは互変異性体もしくはN−オキシドもしくは溶媒和物である、請求項1に記載の使用。
【請求項26】
該化合物が、式(IVa):
【化8】


[式中、
UおよびTの一方は、CH、CHR13、CR1113、NR14、N(O)R15、OおよびS(O)から選択され;そして、UおよびTの他方は、CH、CHR11、C(R11、およびC=Oから選択され;
rは、0、1または2であり;tは、0、1または2であり;
11は、水素およびC1−3アルキルから選択され;
13は、水素およびR−Rから選択され;
14は、水素およびR−Rから選択され;
は、結合、CO、C(X)X、SOおよびSONRから選択され;
15は、所望によりヒドロキシ、C1−2アルコキシ、ハロゲンまたは単環の5員もしくは6員の炭素環式もしくは複素環式基によって置換されていてよいC1−4飽和ヒドロカルビルから選択され、そして、
、R、R、RおよびRは、請求項1から25のいずれか一項の定義と同様である。]
で示される化合物、またはその塩もしくは互変異性体もしくはN−オキシドもしくは溶媒和物である、請求項25に記載の使用。
【請求項27】
該化合物が、式(Va):
【化9】


[式中、
14aは、水素、所望により、フルオロ(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、ブチルおよび2、2、2−トリフルオロエチル)、シクロプロピルメチル、フェニル−C1−2アルキル(例えば、ベンジル)、C1−4アルコキシカルボニル(例えば、エトキシカルボニルおよびt−ブチルオキシカルボニル)、フェニル−C1−2アルコキシカルボニル(例えば、ベンジルオキシカルボニル)、C1−2−アルコキシ−C1−2アルキル(例えば、メトキシメチルおよびメトキシエチル)、ならびにC1−4アルキルスルホニル(例えば、メタンスルホニル)によって置換されていてよいC1−4アルキル(ここで、フェニル部分が存在するときは、該フェニル部分は、フッ素、塩素、所望によりフルオロまたはC1−2−アルコキシによって置換されていてよいC1−4アルコキシ、および所望によりフルオロまたはC1−2−アルコキシによって置換されていてよいC1−4アルキルから選択される1〜3個の置換基によって置換されていてよい。)から選択され;
wは、0、1、2または3であり;
は、水素またはメチル、最も好ましくは、水素であり;
11およびrは、請求項25〜27のいずれか一項に定義されている通りであり;そして、
19は、フッ素;塩素;所望によりフルオロまたはC1−2−アルコキシによって置換されていてよいC1−4アルコキシ;および、所望によりフルオロまたはC1−2−アルコキシによって置換されていてよいC1−4アルキルから選択される。]
で示される化合物、またはその塩もしくは互変異性体もしくはN−オキシドもしくは溶媒和物である、請求項26に記載の使用。
【請求項28】
フェニル環が、2および6位で、フッ素、塩素およびメトキシから選択される置換基で置換されている、請求項27に記載の使用。
【請求項29】
11が水素である、請求項25〜28のいずれか一項に記載の使用。
【請求項30】
14aが水素またはメチルである、請求項27〜29のいずれか一項に記載の使用。
【請求項31】
該化合物が、式(VIa):
【化10】

[式中、
20は、水素およびメチルから選択され;
21は、フッ素および塩素から選択され;そして、
22は、フッ素、塩素およびメトキシから選択されるか;または、
21およびR22の一方は、水素であり、そして他方は、塩素、メトキシ、エトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシおよびベンジルオキシから選択される。]
で示される化合物、またはその塩もしくは互変異性体もしくはN−オキシドもしくは溶媒和物である、請求項30に記載の使用。
【請求項32】
該化合物が、式(VIb):
【化11】


[式中、
20は、水素およびメチルから選択され;
21aは、フッ素および塩素から選択され;そして、
22aは、フッ素、塩素およびメトキシから選択される。]
で示される化合物、またはその塩もしくは互変異性体もしくはN−オキシドもしくは溶媒和物である、請求項31に記載の使用。
【請求項33】
式(VIb)の化合物が、
4−(2,6−ジフルオロ−ベンゾイルアミノ)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸ピペリジン−4−イルアミド;
4−(2,6−ジフルオロ−ベンゾイルアミノ)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(1−メチル−ピペリジン−4−イル)−アミド;
4−(2,6−ジクロロ−ベンゾイルアミノ)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸ピペリジン−4−イルアミド;および
4−(2−フルオロ−6−メトキシ−ベンゾイルアミノ)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸ピペリジン−4−イルアミド
から選択される、請求項32に記載の使用。
【請求項34】
式(VIb)の化合物が、4−(2,6−ジクロロ−ベンゾイルアミノ)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸ピペリジン−4−イルアミドである、請求項33に記載の使用。
【請求項35】
式(0)の化合物が塩形態である、請求項1〜34のいずれか一項に記載の使用。
【請求項36】
4−(2,6−ジクロロ−ベンゾイルアミノ)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸ピペリジン−4−イルアミドが、塩形態、好ましくは酸付加塩である、請求項34に記載の使用。
【請求項37】
4−(2,6−ジクロロ−ベンゾイルアミノ)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸ピペリジン−4−イルアミドが、塩酸、メタンスルホン酸および酢酸を用いて形成される酸付加塩から選択される形態である、請求項36に記載の使用。
【請求項38】
4−(2,6−ジクロロ−ベンゾイルアミノ)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸ピペリジン−4−イルアミドの塩が、塩酸を用いて形成される塩である、請求項37に記載の使用。
【請求項39】
4−(2,6−ジクロロ−ベンゾイルアミノ)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸ピペリジン−4−イルアミドの塩が、メタンスルホン酸を用いて形成される塩である、請求項37に記載の使用。
【請求項40】
4−(2,6−ジクロロ−ベンゾイルアミノ)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸ピペリジン−4−イルアミドの塩が、酢酸を用いて形成される塩である、請求項37に記載の使用。
【請求項41】
4−(2,6−ジクロロ−ベンゾイルアミノ)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸ピペリジン−4−イルアミドのメタンスルホン酸塩が、結晶形態である、請求項39に記載の使用。
【請求項42】
該化合物が、式(I”’):
【化12】


[式中、
は、2,6−ジクロロフェニルであり;
2aおよびR2bは、両方とも水素であり;
そして、Rは、基:
【化13】


(式中、Rは、C1−4アルキルである。)である。]
で示される化合物、またはその塩もしくは互変異性体もしくは溶媒和物およびN−オキシドである、請求項1に記載の使用。
【請求項43】
がC1−3アルキルである、請求項42に記載の使用。
【請求項44】
がメチルである、請求項43に記載の使用。
【請求項45】
がエチルである、請求項43に記載の使用。
【請求項46】
がn−プロピルである、請求項43に記載の使用。
【請求項47】
がイソプロピルである、請求項43に記載の使用。
【請求項48】
該化合物が塩形態またはN−オキシド形態ではない、請求項42〜47のいずれか一項に記載の使用。
【請求項49】
該化合物が、塩、溶媒和物またはN−オキシドの形態である、請求項42〜47のいずれか一項に記載の使用。
【請求項50】
式(I’)の化合物が、4−(2,6−ジクロロ−ベンゾイルアミノ)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−アミドである、請求項42に記載の使用。
【請求項51】
4−(2,6−ジクロロ−ベンゾイルアミノ)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−アミドが結晶形態である、請求項50に記載の使用。
【請求項52】
該疼痛が、哺乳動物の疾患または病態に伴う疼痛である、請求項1〜51のいずれか一項に記載の使用。
【請求項53】
疼痛の処置における使用のための、請求項1〜51のいずれか一項に記載の使用。
【請求項54】
疼痛を有する対象(例えば、ヒトのような哺乳動物)のおける疼痛の減少または除去に使用するための、請求項1〜51のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項55】
疼痛を有する対象(例えば、ヒトのような哺乳動物)における疼痛の減少または除去に使用する薬剤を製造するための、請求項1〜51のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項56】
侵害受容性疼痛、体性痛、内臓痛、急性疼痛、慢性疼痛、痛覚過敏、アロディニア、術後疼痛、過敏症による疼痛、頭痛、炎症性疼痛(リューマチ性、歯、月経困難症または感染)、神経性疼痛、筋骨格疼痛、癌関連疼痛または血管性疼痛の何れか1種以上を処置するための薬剤を製造するための、請求項1〜51のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項57】
侵害受容性疼痛、体性痛、内臓痛、急性疼痛、慢性疼痛、痛覚過敏、アロディニア、術後疼痛、過敏症による疼痛、頭痛、炎症性疼痛(リューマチ性、歯、月経困難症または感染)、神経性疼痛、筋骨格疼痛、癌関連疼痛または血管性疼痛の何れか1種以上を処置するのに使用するための、請求項1〜51のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項58】
哺乳動物(例えば、ヒト)のような対象の疼痛を処置する方法であって、該方法が、治療的有効量の請求項1〜51のいずれか一項に記載の化合物を該対象に投与することを含む、方法。
【請求項59】
疼痛を有する対象(例えば、ヒトのような哺乳動物)の疼痛を減少または除去する方法であって、該方法が、疼痛を減少させるか、または疼痛を除去するのに有効な量の請求項1〜51のいずれか一項に記載の化合物を該対象に投与することを含む、方法。
【請求項60】
侵害受容性疼痛、体性痛、内臓痛、急性疼痛、慢性疼痛、痛覚過敏、アロディニア、術後疼痛、過敏症による疼痛、頭痛、炎症性疼痛(リューマチ性、歯、月経困難症または感染)、神経性疼痛、筋骨格疼痛、癌関連疼痛または血管性疼痛の何れか1種以上を処置する方法であって、該方法が治療的有効量の請求項1〜51のいずれか一項に記載の化合物を該対象に投与することを含む、方法。
【請求項61】
卒中を予防または処置するための薬剤を製造するための、請求項1〜51のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項62】
卒中を予防または処置するのに使用するための、請求項1〜51のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項63】
哺乳動物(例えば、ヒト)のような対象の卒中を予防または処置する方法であって、該方法が治療的有効量の請求項1〜51のいずれか一項に記載の化合物を該対象に投与することを含む、方法。
【請求項64】
神経保護剤として使用するための薬剤を製造するための、請求項1〜51のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項65】
神経保護剤として使用するための、請求項1〜51のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項66】
卒中を有する対象の神経損傷を防止または減少させる方法であって、該方法が神経保護に有効量の請求項1〜51のいずれか一項に記載の化合物を該対象に投与することを含む、方法。
【請求項67】
卒中の危険のある対象、例えば血管炎症、アテローム性硬化症、動脈性高血圧症、糖尿病、高脂血症および心房細動から選択される1個以上の危険因子を示す対象の卒中の危険を防止または減少させる薬剤の製造のための、請求項1〜51のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項68】
卒中の危険のある対象、例えば血管炎症、アテローム性硬化症、動脈性高血圧症、糖尿病、高脂血症および心房細動から選択されるいずれか1個以上の危険因子を示す対象の卒中の危険を防止または減少させる、請求項1〜51のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項69】
卒中の危険のある対象、例えば血管炎症、アテローム性硬化症、動脈性高血圧症、糖尿病、高脂血症および心房細動から選択されるいずれか1個以上の危険因子を示す対象の卒中の危険を防止または減少させる方法であって、該方法が、治療的有効量の請求項1〜51のいずれか一項に記載の化合物を該対象に投与することを含む、方法。
【請求項70】
多嚢胞性腎疾患(PKD)の予防または処置に使用するための、請求項1〜51のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項71】
哺乳動物(例えば、ヒト)のような対象の多嚢胞性腎疾患を予防または処置する方法であって、該方法が、治療的有効量の請求項1〜51のいずれか一項に記載の化合物を該対象に投与することを含む、方法。
【請求項72】
哺乳動物(例えば、ヒト)身体における嚢胞形成を防止または処置するのに使用するための、請求項1〜51のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項73】
哺乳動物(例えば、ヒト)身体における嚢胞形成を防止または処置するのに使用する薬剤の製造のための、請求項1〜51のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項74】
哺乳動物(例えば、ヒト)のような対象の嚢胞形成を防止または処置する方法であって、該方法が、治療的有効量の請求項1〜51のいずれか一項に記載の化合物を該対象に投与することを含む、方法。
【請求項75】
哺乳動物(例えば、ヒト)の嚢胞形成を予防または処置するのに使用するための、請求項1〜51のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項76】
哺乳動物(例えば、ヒト)のような対象の多嚢胞性腎疾患の進行を防止または遅延する方法であって、該方法が、治療的有効量の請求項1〜51のいずれか一項に記載の化合物を該対象に投与することを含む、方法。
【請求項77】
多嚢胞性腎疾患の進行を防止また遅延するのに使用するための、請求項1〜51のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項78】
多嚢胞性腎疾患の進行を防止また遅延するのに使用するための薬剤を製造するための、請求項1〜51のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項79】
哺乳動物(例えば、ヒト)のような対象の多嚢胞性腎疾患の症状(PKDに伴う高血圧、嚢胞内出血、または嚢胞拡大に伴う疼痛のような)の進行を防止または遅延するための方法であって、該方法が、治療的有効量の請求項1〜51のいずれか一項に記載の化合物を該対象に投与することを含む、方法。
【請求項80】
多嚢胞性腎疾患の症状(PKDに伴う高血圧、嚢胞内出血、または嚢胞拡大に伴う疼痛のような)の進行を防止または遅延するのに使用するための、請求項1〜51のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項81】
多嚢胞性腎疾患の症状(PKDに伴う高血圧、嚢胞内出血、または嚢胞拡大に伴う疼痛のような)の進行を防止または遅延するのに使用するための薬剤の製造のための、請求項1〜51のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項82】
哺乳動物(例えば、ヒト)のような対象の嚢胞性腎疾患の進行に伴う進行性腎不全を処置する方法であって、該方法が治療的有効量の請求項1〜51のいずれか一項に記載の化合物を該対象に投与することを含む、方法。
【請求項83】
嚢胞性腎疾患の進行に伴う進行性腎不全を処置するのに使用するための、請求項1〜51のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項84】
嚢胞性腎疾患の進行に伴う進行性腎不全を処置するのに使用するための薬剤の製造のための、請求項1〜51のいずれか一項に記載の化合物の使用
【請求項85】
哺乳動物(例えば、ヒト)のような対象の多嚢胞性腎疾患に伴う高血圧症を処置する方法であって、該方法が、治療的有効量の請求項1〜51のいずれか一項に記載の化合物を該対象に投与することを含む、方法。
【請求項86】
多嚢胞性腎疾患に伴う高血圧症の処置に使用するための、請求項1〜51のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項87】
多嚢胞性腎疾患に伴う高血圧症の処置に使用するための薬剤の製造のための、請求項1〜51のいずれか一項に記載の化合物の使用。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2009−544602(P2009−544602A)
【公表日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−520054(P2009−520054)
【出願日】平成19年7月20日(2007.7.20)
【国際出願番号】PCT/GB2007/002753
【国際公開番号】WO2008/009954
【国際公開日】平成20年1月24日(2008.1.24)
【出願人】(506025512)アステックス・セラピューティクス・リミテッド (42)
【氏名又は名称原語表記】ASTEX THERAPEUTICS LIMITED
【Fターム(参考)】