説明

トリアジン、ピリミジン、及びピリジン類似体、並びに、治療薬及び診断プローブとしてのそれらの使用

本発明は、新規な治療薬及び診断プローブに関する。本発明はまた、ホスホイノシチド3−キナーゼ(PI3K)及び哺乳類ラパマイシン標的(mTOR)阻害剤である、化学式(I)のトリアジン−、ピリミジン−、及びピリジン−ベースの化合物と、それらの立体異性体、幾何異性体、互変異性体、溶媒和物、代謝産物、N−オキシド誘導体、薬学的に許容される塩、及びそのプロドラッグ;薬学的に許容されるキャリアを伴う、単独の、又は少なくとも1つの付加的な治療薬と組み合わされた、新しい化合物の組成物;及び、脂質キナーゼによって仲介される障害を治療するための、単独での、又は少なくとも1つの付加的な治療薬と組み合わされた、新しい化合物の使用に関する。哺乳類細胞、又は関連する病理学的状態におけるこうした障害の、インビトロ、インサイチュ、及びインビボでの診断、予防、又は治療のための化学式(I)の化合物を用いる方法が開示される。
【化1】


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
化学式(I)の化合物と、
【化1】

その立体異性体、幾何異性体、互変異性体、溶媒和物、代謝産物、N−オキシド誘導体、及び薬学的に許容される塩であって、式中、
Q=N、G=N、U=N(化学式(Ia)〜(Id)のトリアジンベースの化合物)、
Q=C、G=C、U=N(化学式(Ie)のピリジン−ベースの化合物)、
Q=C、U=C、G=N(化学式(Ie)のピリジン−ベースの化合物)、
U=C、G=C、Q=N(化学式(Ie)のピリジン−ベースの化合物)、
Q=CR、G=N、U=N(化学式(If)〜(Ii)の縮合−ピリミジンベースの化合物)、又は、
Q=CR、G=C、U=N(化学式(If)〜(Ii)の縮合ピリジン−ベースの化合物)であり、
式中、Rは、(1)水素、(2)シアノ、(3)ハロゲン、(4)メチル、(5)トリフルオロメチル、(6)スルホンアミド、(7)スルホン、(8)リンカー部分(疎水性リンカー、親水性リンカー(ペグ化されたリンカー)、光切断性リンカー、レドックス反応−切断性リンカー)、(9)共有結合したTAG−分子を有するリンカー部分、(10)F、Cl、Br、I、−C(C〜C−アルキル)NR1011、−(CR1415NR1011、−C(R1415NR12C(=Y)R10、−(CR1415NR12S(O)10、−CH(OR10)R10、−(CR1415OR10、−(CR1415S(O)10、−(CR1415S(O)NR1011、−C(=Y)R10、−C(=Y)OR10、−C(=Y)NR1011、−C(=Y)NR12OR10、−C(=O)NR12S(O)10、−C(=O)NR12(CR1415NR1011、−NO、−NHR12、−NR12C(=Y)R11、−NR12C(=Y)OR11、−NR12C(=Y)NR1011、−NR12S(O)10、−NR12SONR1011、−S(O)10、−S(O)NR1011、−SC(=Y)R10、−SC(=Y)OR10、C〜C12アルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜C12カルボシクリル、C〜C20ヘテロシクリル、C〜C20アリール、及びC〜C20ヘテロアリール;若しくはC〜C12カルボシクリル、C〜C20ヘテロシクリル、C〜C20アリール、又はC〜C20ヘテロアリール、からなる群から選択され、
ここで、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、及びヘテロアリールは、F、Cl、Br、I、−CN、CF、−NO、オキソ、−C(=Y)R10、−C(=Y)OR10、−C(=Y)NR1011、−(CR1415NR1011、−(CR1415C(=Y)NR1011、−(CR1415C(=Y)OR10、−(CR1415NR12SO10、−(CR1415OR10、−(CR141510、−(CR1415SO10、−NR1011、−NR12C(=Y)R10、−NR12C(=Y)OR11、−NR12C(=Y)NR1011、−NR12SO10、=NR12、−OR10、−OC(=Y)R10、−OC(=Y)OR10、−OC(=Y)NR1011、−OS(O)(OR10)、−OP(=Y)(OR10)(OR11)、−OP(OR10)(OR11)、−SR10、−S(O)R10、−S(O)10、−S(O)NR1011、−S(O)(OR10)、−S(O)(OR10)、−SC(=Y)R10、−SC(=Y)OR10、−SC(=Y)NR1011、随意的に置換されたC〜C12アルキル、随意的に置換されたC〜Cアルケニル、随意的に置換されたC〜Cアルキニル、随意的に置換されたC〜C12カルボシクリル、随意的に置換されたC〜C20ヘテロシクリル、随意的に置換されたC〜C20アリール、及び随意的に置換されたC〜C20ヘテロアリールから独立して選択された1つ又は複数の基で随意的に置換され、
Xは、CR、又はO、S、NRであり、式中、R及びRは、
(1)水素、(2)シアノ、(3)ハロゲン、(4)メチル、(5)トリフルオロメチル、(6)スルホンアミド、(7)スルホン、(8)リンカー部分(疎水性、親水性、光切断性、レドックス反応−切断性リンカー)、(9)共有結合したTAG−分子を有するリンカー部分(TAGは、フルオロフォア、ビオチン、異なるポリマービーズ、及び異なる反応基とすることができる)からなる群から独立して選択され、
前記リンカー部分は、随意的に置換されたC〜C20アルキル、随意的に置換されたハロ−置換されたC〜C20アルキル、随意的に置換されたC〜C20アルコキシ、随意的に置換されたハロ−置換されたC〜C20アルコキシ、随意的に置換されたC〜C20ペグ化アルキル、からなる群から選択され、
前記標識分子は、標識分子は、染料分子、フルオロフォア染料(例えば、ボディピ又はローダミン誘導体)、ビオチン、ポリマー樹脂、又は反応基(例えば、アクリルアミド、ヨードアセトアミド、フルオロアセトアミド、クロロアセトアミド、ブロモアセトアミド、光反応性化学基、オキシランカルボキサミド、レドックス反応に反応性の化学基)からなる群から選択され、
3x、R3y、R3z、及びR3pは、水素、F、Cl、Br、I、−C(C〜Cアルキル)NR1011、−(CR1415NR1011、−C(R1415NR12C(=Y)R10、−(CR1415NR12S(O)10、−CH(OR10)R10、−(CR1415OR10、−(CR1415S(O)10、−(CR1415S(O)NR1011、−C(=Y)R10、−C(=Y)OR10、−C(=Y)NR1011、−C(=Y)NR12OR10、−C(=O)NR12S(O)10、−C(=O)NR12(CR1415NR1011、−NO、−NHR12、−NR12C(=Y)R11、−NR12C(=Y)OR11、−NR12C(=Y)NR1011、−NR12S(O)10、−NR12SONR1011、−S(O)10、−S(O)NR1011、−SC(=Y)R10、−SC(=Y)OR10、C〜C12アルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜C12カルボシクリル、C〜C20ヘテロシクリル、C〜C20アリール、及びC〜C20ヘテロアリールからなる群から独立して選択され、;又はここで、C〜C12カルボシクリル、C〜C20ヘテロシクリル、C〜C20アリール、又はC〜C20ヘテロアリールは、モルホリンの隣位炭素原子で置換され、且つ縮合二環モルホリニルを形成し、
ここで、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、及びヘテロアリールは、F、Cl、Br、I、−CN、CF、−NO、オキソ、−C(=Y)R10、−C(=Y)OR10、−C(=Y)NR1011、−(CR1415NR1011、−(CR1415C(=Y)NR1011、−(CR1415C(=Y)OR10、−(CR1415NR12SO10、−(CR1415OR10、−(CR141510、−(CR1415SO10、−NR1011、−NR12C(=Y)R10、−NR12C(=Y)OR11、−NR12C(=Y)NR1011、−NR12SO10、=NR12、−OR10、−OC(=Y)R10、−OC(=Y)OR10、−OC(=Y)NR1011、−OS(O)(OR10)、−OP(=Y)(OR10)(OR11)、−OP(OR10)(OR11)、−SR10、−S(O)R10、−S(O)10、−S(O)NR1011、−S(O)(OR10)、−S(O)(OR10)、−SC(=Y)R10、−SC(=Y)OR10、−SC(=Y)NR1011、随意的に置換されたC〜C12アルキル、随意的に置換されたC〜Cアルケニル、随意的に置換されたC〜Cアルキニル、随意的に置換されたC〜C12カルボシクリル、随意的に置換されたC〜C20ヘテロシクリル、随意的に置換されたC〜C20アリール、及び随意的に置換されたC〜C20ヘテロアリールから独立して選択された1つ又は複数の基で随意的に置換され、
は、(1)H、F、Cl、Br、I、(2)シアノ、(3)ニトロ、(4)ハロゲン、(5)置換された及び置換されていないアルキル、(6)置換された及び置換されていないアルケニル、(7)置換された及び置換されていないアルキニル、(8)置換された及び置換されていないアリール、(9)置換された及び置換されていないヘテロアリール、(10)置換された及び置換されていないヘテロシクリル、(11)置換された及び置換されていないシクロアルキル、(12)−C(C〜C−アルキル)NR1011、−(CR1415NR1011、−C(R1415NR12C(=Y)R10、−(CR1415NR12S(O)10、−CH(OR10)R10、−(CR1415OR10、−(CR1415S(O)10、−(CR1415S(O)NR1011、−C(=Y)R10、−C(=Y)OR10、−C(=Y)NR1011、−C(=Y)NR12OR10、−C(=O)NR12S(O)10、−C(=O)NR12(CR1415NR1011、−NO、−NHR12、−NR12C(=Y)R11、−NR12C(=Y)OR11、−NR12C(=Y)NR1011、−NR12S(O)10、−NR12SONR1011、−S(O)10、−S(O)NR1011、−SC(=Y)R10、−SC(=Y)OR10、C〜C12アルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜C12カルボシクリル、C〜C20ヘテロシクリル、C〜C20アリール、又はC〜C20ヘテロアリール、からなる群から選択され、
は、(1)水素、(2)シアノ、(3)ニトロ、(4)ハロゲン、(5)置換された及び置換されていないアルキル、(6)置換された及び置換されていないアルケニル、(7)置換された及び置換されていないアルキニル、(8)置換された及び置換されていないアリール、(9)置換された及び置換されていないヘテロアリール、(10)置換された及び置換されていないヘテロシクリル、(11)置換された及び置換されていないシクロアルキル、(12)−COR2a、(13)−CO2a、(14)−CONR2a2b、(15)−NR2a2b、(16)−NR2aCOR2b、(17)−NR2aSO2b、(18)−OCOR2a、(19)−OR2a、(20)−SR2a、(21)−SOR2a、(22)−SO2a、及び(23)−SONR2a2b、(24)リンカー部分(疎水性リンカー、親水性リンカー、光切断性リンカー、レドックス反応−切断性リンカー)、(25)共有結合したTAG−分子を有するリンカー部分(TAGは、フルオロフォア、ビオチン、異なるポリマービーズ、及び異なる反応基とすることができる)からなる群から選択され、
式中、R2a及びR2bは、(a)水素、(b)置換された又は置換されていないアルキル、(c)置換された又は置換されていないアリール、(d)置換された又は置換されていないヘテロアリール、(e)置換された又は置換されていないヘテロシクリル、及び(f)置換された又は置換されていないシクロアルキル、からなる群から独立して選択され、
式中、R10、R11、及びR12は、独立して、H、C〜C12アルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜C12カルボシクリル、C〜C20ヘテロシクリル、C〜C20アリール、又はC〜C20ヘテロアリールであり、
又はR10、R11は、それらが付加される窒素と共に、N、O、又はSから選択された1つ又は複数の付加的な環原子を随意的に含有しているC〜C20複素環を随意的に形成し、ここで、前記複素環は、オキソ、CF、F、Cl、Br、I、C〜C12アルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜C12カルボシクリル、C〜C20ヘテロシクリル、C〜C20アリール、及びC〜C20ヘテロアリールから独立して選択された1つ又は複数の基で随意的に置換され、
式中、R14及びR15は、H、C〜C12アルキル、又は−(CH−アリールから独立して選択され、
又はR14及びR15は、それらが付加される原子と共に、飽和又は部分的不飽和C〜C12炭素環を形成し、
式中、
Yは、O、S、又はNR12であり、
mは、0、1、2、3、4、5、又は6であり、
nは、1、2、3、4、5、又は6であり、
tは、2、3、4、5、又は6である、化合物。
【請求項2】
化学式(Ia)を有する請求項1に記載の化合物と、
【化2】

その立体異性体、幾何異性体、互変異性体、溶媒和物、代謝産物、N−オキシド誘導体、及び薬学的に許容される塩であって、式中、X、R3x、R3y、R3z、R3p、R及びRが、請求項1に記載のものである、化合物。
【請求項3】
化学式(Ib)を有する請求項1に記載の化合物と、
【化3】

その立体異性体、幾何異性体、互変異性体、溶媒和物、代謝産物、N−オキシド誘導体、及び薬学的に許容される塩であって、式中、
3x、R3y、R3z、R3p、及びRは、請求項1に記載のものであり、
4x、R4y、R4z、及びR4pは、互いに独立して、F、Cl、Br、I、−C(C〜Cアルキル)NR1011、−(CR1415NR1011、−C(R1415NR12C(=Y)R10、−(CR1415NR12S(O)10、−CH(OR10)R10、−(CR1415OR10、−(CR1415S(O)10、−(CR1415S(O)NR1011、−C(=Y)R10、−C(=Y)OR10、−C(=Y)NR1011、−C(=Y)NR12OR10、−C(=O)NR12S(O)10、−C(=O)NR12(CR1415NR1011、−NO、−NHR12、−NR12C(=Y)R11、−NR12C(=Y)OR11、−NR12C(=Y)NR1011、−NR12S(O)10、−NR12SONR1011、−S(O)10、−S(O)NR1011、−SC(=Y)R10、−SC(=Y)OR10、C〜C12アルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜C12カルボシクリル、C〜C20ヘテロシクリル、C〜C20アリール、及びC〜C20ヘテロアリールからなる群から独立して選択され、;又はここで、C〜C12カルボシクリル、C〜C20ヘテロシクリル、C〜C20アリール、又はC〜C20ヘテロアリールは、モルホリンの隣位炭素原子で置換され、且つ縮合二環モルホリニルを形成し、
ここで、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、及びヘテロアリールは、F、Cl、Br、I、−CN、CF、−NO、オキソ、−C(=Y)R10、−C(=Y)OR10、−C(=Y)NR1011、−(CR1415NR1011、−(CR1415C(=Y)NR1011、−(CR1415C(=Y)OR10、−(CR1415NR12SO10、−(CR1415OR10、−(CR141510、−(CR1415SO10、−NR1011、−NR12C(=Y)R10、−NR12C(=Y)OR11、−NR12C(=Y)NR1011、−NR12SO10、=NR12、−OR10、−OC(=Y)R10、−OC(=Y)OR10、−OC(=Y)NR1011、−OS(O)(OR10)、−OP(=Y)(OR10)(OR11)、−OP(OR10)(OR11)、−SR10、−S(O)R10、−S(O)10、−S(O)NR1011、−S(O)(OR10)、−S(O)(OR10)、−SC(=Y)R10、−SC(=Y)OR10、−SC(=Y)NR1011、随意的に置換されたC〜C12アルキル、随意的に置換されたC〜Cアルケニル、随意的に置換されたC〜Cアルキニル、随意的に置換されたC〜C12カルボシクリル、随意的に置換されたC〜C20ヘテロシクリル、随意的に置換されたC〜C20アリール、及び随意的に置換されたC〜C20ヘテロアリールから独立して選択された1つ又は複数の基で随意的に置換され、
式中、R10、R11、R12、R14、R15、Y、m、n、及びtが、請求項1に記載のものである、化合物。
【請求項4】
化学式(Ic)を有する請求項1に記載の化合物と、
【化4】

その立体異性体、幾何異性体、互変異性体、溶媒和物、代謝産物、N−オキシド誘導体、及び薬学的に許容される塩であって、式中、
3x、R3y、R3z、R3p、及びRは、請求項1に記載のものであり、
は、O、S、NH、又は直接結合であり、
R’は、(1)H、F、Cl、Br、I、(2)シアノ、(3)ニトロ、(4)ハロゲン、(5)置換された及び置換されていないアルキル、(6)置換された及び置換されていないアルケニル、(7)置換された及び置換されていないアルキニル、(8)置換された及び置換されていないアリール、(9)置換された及び置換されていないヘテロアリール、(10)置換された及び置換されていないヘテロシクリル、(11)置換された及び置換されていないシクロアルキル、(12)−C(C〜C−アルキル)NR1011、−(CR1415NR1011、−C(R1415NR12C(=Y)R10、−(CR1415NR12S(O)10、−CH(OR10)R10、−(CR1415OR10、−(CR1415S(O)10、−(CR1415S(O)NR1011、−C(=Y)R10、−C(=Y)OR10、−C(=Y)NR1011、−C(=Y)NR12OR10、−C(=O)NR12S(O)10、−C(=O)NR12(CR1415NR1011、−NO、−NHR12、−NR12C(=Y)R11、−NR12C(=Y)OR11、−NR12C(=Y)NR1011、−NR12S(O)10、−NR12SONR1011、−S(O)10、−S(O)NR1011、−SC(=Y)R10、−SC(=Y)OR10、C〜C12アルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜C12カルボシクリル、C〜C20ヘテロシクリル、C〜C20アリール、又はC〜C20ヘテロアリール、(13)リンカー部分(疎水性リンカー、親水性リンカー、光切断性リンカー、レドックス反応−切断性リンカー)、(14)共有結合したTAG−分子を有するリンカー部分(TAGは、フルオロフォア、ビオチン、異なるポリマービーズ、及び異なる反応基とすることができる)からなる群から選択され、
式中、R10、R11、R12、R14、R15、Y、m、n、及びtが、請求項1に記載のものである、化合物。
【請求項5】
化学式(Id)を有する請求項1に記載の化合物と、
【化5】

その立体異性体、幾何異性体、互変異性体、溶媒和物、代謝産物、N−オキシド誘導体、及び薬学的に許容される塩であって、式中、
3x、R3y、R3z、R3p、及びRは、請求項1に記載のものであり、
Wは、CR又はNであり、ここで、Rは、(1)水素、(2)シアノ、(3)ハロゲン、(4)メチル、(5)トリフルオロメチル、(6)スルホンアミド、からなる群から選択され、
は、(1)水素、及び(2)ハロゲン、からなる群から選択され、
は、(1)水素、(2)シアノ、(3)ニトロ、(4)ハロゲン、(5)置換された及び置換されていないアルキル、(6)置換された及び置換されていないアルケニル、(7)置換された及び置換されていないアルキニル、(8)置換された及び置換されていないアリール、(9)置換された及び置換されていないヘテロアリール、(10)置換された及び置換されていないヘテロシクリル、(11)置換された及び置換されていないシクロアルキル、(12)−COR3a、(13)−NR3a3b、(14)−NR3aCOR3b、(15)−NR3aSO3b、(16)−OR3a、(17)−SR3a、(18)−SOR3a、(19)−SO3a、及び(20)−SONR3a3b、からなる群から選択され、
ここで、R3a及びR3bは、(a)水素、(b)置換された又は置換されていないアルキル、(c)置換された及び置換されていないアリール、(d)置換された及び置換されていないヘテロアリール、(e)置換された及び置換されていないヘテロシクリル、及び(f)置換された及び置換されていないシクロアルキル(cycloalky)からなる群から独立して選択され、
は、(1)水素、(2)置換された及び置換されていないアルキル、及び(3)置換された及び置換されていないシクロアルキル、(4)メチル、(5)エチル、(6)トリフルオロメチル、(7)スルホンアミド(sulfonamid)、(8)アセテート、(9)リンカー部分(疎水性リンカー、親水性リンカー、光切断性リンカー、レドックス反応−切断性リンカー)、(10)共有結合したTAG−分子を有するリンカー部分、からなる群から選択される、化合物。
【請求項6】
化学式(Ie)を有する請求項1に記載の化合物と、
【化6】

その立体異性体、幾何異性体、互変異性体、溶媒和物、代謝産物、N−オキシド誘導体、及び薬学的に許容される塩であって、式中、
Q=C、G=C、U=Nであり、
Q=C、U=C、G=Nであり、又は、
U=C、G=C、Q=Nであり、
X、R3x、R3y、R3z、R3p、及びRは、請求項1に記載のものであり、
は、O、S、NH、又は直接結合であり、
R’は、(1)H、F、Cl、Br、I、(2)シアノ、(3)ニトロ、(4)ハロゲン、(5)置換された及び置換されていないアルキル、(6)置換された及び置換されていないアルケニル、(7)置換された及び置換されていないアルキニル、(8)置換された及び置換されていないアリール、(9)置換された及び置換されていないヘテロアリール、(10)置換された及び置換されていないヘテロシクリル、(11)置換された及び置換されていないシクロアルキル、(12)−C(C〜C−アルキル)NR1011、−(CR1415NR1011、−C(R1415NR12C(=Y)R10、−(CR1415NR12S(O)10、−CH(OR10)R10、−(CR1415OR10、−(CR1415S(O)10、−(CR1415S(O)NR1011、−C(=Y)R10、−C(=Y)OR10、−C(=Y)NR1011、−C(=Y)NR12OR10、−C(=O)NR12S(O)10、−C(=O)NR12(CR1415NR1011、−NO、−NHR12、−NR12C(=Y)R11、−NR12C(=Y)OR11、−NR12C(=Y)NR1011、−NR12S(O)10、−NR12SONR1011、−S(O)10、−S(O)NR1011、−SC(=Y)R10、−SC(=Y)OR10、C〜C12アルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜C12カルボシクリル、C〜C20ヘテロシクリル、C〜C20アリール、又はC〜C20ヘテロアリール、(13)リンカー部分(疎水性リンカー、親水性リンカー、光切断性リンカー、レドックス反応−切断性リンカー)、(14)共有結合したTAG−分子を有するリンカー部分(TAGは、フルオロフォア、ビオチン、異なるポリマービーズ、及び異なる反応基とすることができる)からなる群から選択され、
式中、R10、R11、R12、R14、R15、Y、m、n、及びtが、上記の請求項1に記載のものである、化合物。
【請求項7】
化学式(If)及び(Ig)のうちの1つを有する請求項1に記載の化合物と、
【化7】

その立体異性体、幾何異性体、互変異性体、溶媒和物、代謝産物、N−オキシド誘導体、及び薬学的に許容される塩であって、式中、
GはNであり、又はGはCであり、
X、R3x、R3y、R3z、R3p、及びRは、上記の請求項1に記載のものであり、
は、O、S、又はSOであり、
Zは、N又はCRであり、ここで、Rは、(1)リンカー部分(疎水性リンカー、親水性リンカー、光切断性リンカー、レドックス反応−切断性リンカー)、(2)共有結合したTAG−分子を有するリンカー部分(TAGは、フルオロフォア、ビオチン、異なるポリマービーズ、及び異なる反応基とすることができる)からなる群から選択され、
は、(1)H、F、Cl、Br、I、(2)シアノ、(3)ニトロ、(4)ハロゲン、(5)置換された及び置換されていないアルキル、(6)置換された及び置換されていないアルケニル、(7)置換された及び置換されていないアルキニル、(8)置換された及び置換されていないアリール、(9)置換された及び置換されていないヘテロアリール、(10)置換された及び置換されていないヘテロシクリル、(11)置換された及び置換されていないシクロアルキル、(12)−C(C〜C−アルキル)NR1011、−(CR1415NR1011、−C(R1415NR12C(=Y)R10、−(CR1415NR12S(O)10、−CH(OR10)R10、−(CR1415OR10、−(CR1415S(O)10、−(CR1415S(O)NR1011、−C(=Y)R10、−C(=Y)OR10、−C(=Y)NR1011、−C(=Y)NR12OR10、−C(=O)NR12S(O)10、−C(=O)NR12(CR1415NR1011、−NO、−NHR12、−NR12C(=Y)R11、−NR12C(=Y)OR11、−NR12C(=Y)NR1011、−NR12S(O)10、−NR12SONR1011、−S(O)10、−S(O)NR1011、−SC(=Y)R10、−SC(=Y)OR10、C〜C12アルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜C12カルボシクリル、C〜C20ヘテロシクリル、C〜C20アリール、又はC〜C20ヘテロアリール、(13)リンカー部分(疎水性リンカー、親水性リンカー、光切断性リンカー、レドックス反応−切断性リンカー)、(14)共有結合したTAG−分子を有するリンカー部分(TAGは、フルオロフォア、ビオチン、異なるポリマービーズ、及び異なる反応基とすることができる)からなる群から選択され、
式中、R11及びR12は、独立して、H、C〜C12アルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜C12カルボシクリル、C〜C20ヘテロシクリル、C〜C20アリール、又はC〜C20ヘテロアリールであり、
10は、(1)水素、(2)シアノ、(3)ニトロ、(4)ハロゲン、(5)置換された及び置換されていないアルキル、(6)置換された及び置換されていないアルケニル、(7)置換された及び置換されていないアルキニル、(8)置換された及び置換されていないアリール、(9)置換された及び置換されていないヘテロアリール、(10)置換された及び置換されていないヘテロシクリル、(11)置換された及び置換されていないシクロアルキル、(12)−COR2a、(13)−CO2a、(14)−CONR2a2b、(15)−NR2a2b、(16)−NR2aCOR2b、(17)−NR2aSO2b、(18)−OCOR2a、(19)−OR2a、(20)−SR2a、(21)−SOR2a、(22)−SO2a、及び(23)−SONR2a2b、(24)リンカー部分(疎水性リンカー、親水性リンカー、光切断性リンカー、レドックス反応−切断性リンカー)、(25)共有結合したTAG−分子を有するリンカー部分(TAGは、フルオロフォア、ビオチン、異なるポリマービーズ、及び異なる反応基とすることができる)からなる群から選択され、
式中、R2a及びR2bは、(a)水素、(b)置換された又は置換されていないアルキル、(c)置換された又は置換されていないアリール、(d)置換された又は置換されていないヘテロアリール、(e)置換された又は置換されていないヘテロシクリル、及び(f)置換された又は置換されていないシクロアルキルからなる群から独立して選択され、
又はR10、R11は、それらが付加される窒素と共に、N、O、又はSから選択された1つ又は複数の付加的な環原子を随意的に含有しているC〜C20複素環を随意的に形成し、ここで、前記複素環は、オキソ、CF、F、Cl、Br、I、C1〜C12アルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜C12カルボシクリル、C〜C20ヘテロシクリル、C〜C20アリール、及びC〜C20ヘテロアリールから独立して選択された1つ又は複数の基で随意的に置換され、
式中、R14及びR15は、H、C〜C12アルキル、又は−(CH−アリールから独立して選択され、
又はR14及びR15は、それらが付加される原子と共に、飽和又は部分的不飽和C〜C12炭素環を形成し、
式中、
Yは、O、S、又はNR12であり、
mは、0、1、2、3、4、5、又は6であり、
nは、1、2、3、4、5、又は6であり、
tは、2、3、4、5、又は6である、化合物。
【請求項8】
一般式(Ih)及び(Ii)のうちの1つを有する請求項1に記載の化合物と、
【化8】

その立体異性体、幾何異性体、互変異性体、溶媒和物、代謝産物、N−オキシド誘導体、及び薬学的に許容される塩であって、式中、
GはNであり、又はGはCであり、
X、R3x、R3y、R3z、R3p、及びRは、上記の請求項1に記載のものであり、
は、O、S、SO、NH、又は直接結合であり、
Lは、C、N、又はN−オキシドであり、
は、(1)H、F、Cl、Br、I、(2)シアノ、(3)ニトロ、(4)ハロゲン、(5)置換された及び置換されていないアルキル、(6)置換された及び置換されていないアルケニル、(7)置換された及び置換されていないアルキニル、(8)置換された及び置換されていないアリール、(9)置換された及び置換されていないヘテロアリール、(10)置換された及び置換されていないヘテロシクリル、(11)置換された及び置換されていないシクロアルキル、(12)−C(C〜C−アルキル)NR1011、−(CR1415NR1011、−C(R1415NR12C(=Y)R10、−(CR1415NR12S(O)10、−CH(OR10)R10、−(CR1415OR10、−(CR1415S(O)10、−(CR1415S(O)NR1011、−C(=Y)R10、−C(=Y)OR10、−C(=Y)NR1011、−C(=Y)NR12OR10、−C(=O)NR12S(O)10、−C(=O)NR12(CR1415NR1011、−NO、−NHR12、−NR12C(=Y)R11、−NR12C(=Y)OR11、−NR12C(=Y)NR1011、−NR12S(O)10、−NR12SONR1011、−S(O)10、−S(O)NR1011、−SC(=Y)R10、−SC(=Y)OR10、C〜C12アルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜C12カルボシクリル、C〜C20ヘテロシクリル、C〜C20アリール、又はC〜C20ヘテロアリール、(13)リンカー部分(疎水性リンカー、親水性リンカー、光切断性リンカー、レドックス反応−切断性リンカー)、(14)共有結合したTAG−分子を有するリンカー部分(TAGは、フルオロフォア、ビオチン、異なるポリマービーズ、及び異なる反応基とすることができる)からなる群から選択され、
式中、R10、R11、R12、R14、R15、Y、m、n、及びtが、上記の請求項1に記載のものである、化合物。
【請求項9】
前記R3x、R3y、R3z、R3pが、以下の構造式、すなわち、
【化9】

から独立して選択され、ここで、波線が、コア環(トリアジン若しくはピリミジン又はピリジン環)の4−位置への付加を示す、請求項1から請求項8までのいずれかに記載の化合物。
【請求項10】
請求項1に記載の化合物であって、
− 4,4’−(6−(ピリジン−3−イル)−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル)ジモルホリン、
− 3−(4,6−ジモルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)フェノール、
− 5−(4,6−ジモルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリジン−3−オール、
− 5−(4,6−ジモルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリジン−2−アミン、
− 5−(4,6−ジモルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリミジン−2−アミン、
− 5−(4,6−ジモルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−アミン、
− 5−(4,6−ジモルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−アミン、
− N−(5−(4,6−ジモルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリジン−2−イル)アセトアミド、
− N−(5−(4,6−ジモルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリミジン−2−イル)アセトアミド、
− N−(5−(4,6−ジモルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−イル)アセトアミド、
− N−(5−(4,6−ジモルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)アセトアミド、
− 5−(4,6−ジモルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−アミン、
− 4,4’−(6−(1H−インダゾール−5−イル)−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル)ジモルホリン、
− 4,4’−(6−(1H−インドール−5−イル)−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル)ジモルホリン、
− 4,4’−(6−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル)ジモルホリン、
− 4,4’−(6−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル)ジモルホリン、
− 4,4’−(6−(1H−インドール−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル)ジモルホリン、
− 4,4’−(6−(1H−インダゾール−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル)ジモルホリン、
− 4,4’−(6−(1H−インダゾール−6−イル)−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル)ジモルホリン、
− 5−(4−モルホリノ−6−(ピリジン−2−イルメトキシ)−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリジン−2−アミン、
− 5−(4−モルホリノ−6−(ピリジン−2−イルメトキシ)−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピリミジン−2−アミン、
− 4−(4−(1H−インドール−4−イル)−6−(ピリジン−2−イルメトキシ)−1,3,5−トリアジン−2−イル)モルホリン、
− 4−(4−(1H−インダゾール−4−イル)−6−(ピリジン−2−イルメトキシ)−1,3,5−トリアジン−2−イル)モルホリン、
− 4−(4−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−6−(ピリジン−2−イルメトキシ)−1,3,5−トリアジン−2−イル)モルホリン、
− 4−(4−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)−6−(ピリジン−2−イルメトキシ)−1,3,5−トリアジン−2−イル)モルホリン、
− 4−(4−(1H−インダゾール−5−イル)−6−(ピリジン−2−イルメトキシ)−1,3,5−トリアジン−2−イル)モルホリン、
− 4−(4−(1H−インドール−5−イル)−6−(ピリジン−2−イルメトキシ)−1,3,5−トリアジン−2−イル)モルホリン、
− 3−(4−モルホリノ−6−(ピリジン−2−イルメチルアミノ)−1,3,5−トリアジン−2−イル)フェノール、
− 4−(6−アミノピリジン−3−イル)−6−モルホリノ−N−(ピリジン−2−イルメチル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン、
− 4−(2−アミノピリミジン−5−イル)−6−モルホリノ−N−(ピリジン−2−イルメチル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン、
− 4−(1H−インドール−5−イル)−6−モルホリノ−N−(ピリジン−2−イルメチル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン、
− 4−(1H−インダゾール−5−イル)−6−モルホリノ−N−(ピリジン−2−イルメチル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン、
− 4−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)−6−モルホリノ−N−(ピリジン−2−イルメチル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン、
− 4−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−6−モルホリノ−N−(ピリジン−2−イルメチル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン、
− 4−(1H−インドール−4−イル)−6−モルホリノ−N−(ピリジン−2−イルメチル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン、
− 4−(1H−インダゾール−4−イル)−6−モルホリノ−N−(ピリジン−2−イルメチル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン、
− 3−(7−モルホリノチアゾロ[4,5−d]ピリミジン−5−イル)フェノール、
− 3−(7−モルホリノオキサゾロ[4,5−d]ピリミジン−5−イル)フェノール、
− 3−(2−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)−7−モルホリノオキサゾロ[4,5−d]ピリミジン−5−イル)フェノール、
− 3−(2−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)−7−モルホリノチアゾロ[4,5−d]ピリミジン−5−イル)フェノール、
− 3−(2−((4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)メチル)−7−モルホリノチアゾロ[4,5−d]ピリミジン−5−イル)フェノール、
− 5−(7−モルホリノチアゾロ[4,5−d]ピリミジン−5−イル)ピリミジン−2−アミン、
− 5−(7−モルホリノチアゾロ[4,5−d]ピリミジン−5−イル)ピリジン−2−アミン、
− 5−(2−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)−7−モルホリノチアゾロ[4,5−d]ピリミジン−5−イル)ピリミジン−2−アミン、
− 5−(2−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)−7−モルホリノオキサゾロ[4,5−d]ピリミジン−5−イル)ピリミジン−2−アミン、
− 4−(5−(1H−インダゾール−4−イル)チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル)モルホリン、
− 4−(5−(1H−インダゾール−4−イル)−2−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル)モルホリン、
− 4−(5−(1H−インダゾール−4−イル)−2−((4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)メチル)チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル)モルホリン、
− 4−(5−(1H−インドール−4−イル)チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル)モルホリン、
− 4−(5−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル)モルホリン、
− 4−(5−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル)モルホリン、
− 4−(5−(1H−インドール−5−イル)チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル)モルホリン、
− 4−(5−(1H−インドール−5−イル)−2−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル)モルホリン、
− 4−(5−(1H−インダゾール−5−イル)チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル)モルホリン、
− 2−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)−4−モルホリノベンゾフロ[3,2−d]ピリミジン、
− 2−(1H−インドール−5−イル)−4−モルホリノベンゾフロ[3,2−d]ピリミジン、
− 2−(1H−インダゾール−5−イル)−4−モルホリノベンゾフロ[3,2−d]ピリミジン、
− 6−(1H−インダゾール−5−イル)−8−モルホリン−4−イル−9−オキサ−1,5,7−トリアザ−フルオレン、
− 6−(1H−ベンゾイミダゾール−5−イル)−8−モルホリン−4−イル−9−オキサ−1,5,7−トリアザ−フルオレン、
− 6−(1H−インドール−5−イル)−8−モルホリン−4−イル−9−オキサ−1,5,7−トリアザ−フルオレン、
− 2−(1H−インドール−4−イル)−4−モルホリノベンゾフロ[3,2−d]ピリミジン、
− 2−(1H−インダゾール−4−イル)−4−モルホリノベンゾフロ[3,2−d]ピリミジン、
− 2−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−4−モルホリノベンゾフロ[3,2−d]ピリミジン、
− 6−(1H−インダゾール−4−イル)−8−モルホリン−4−イル−9−オキサ−1,5,7−トリアザ−フルオレン、
− 6−(1H−インダゾール−4−イル)−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−8−モルホリン−4−イル−9−オキサ−1,5,7−トリアザ−フルオレン、
− 6−(1H−ベンゾイミダゾール−4−イル)−8−モルホリン−4−イル−9−オキサ−1,5,7−トリアザ−フルオレン、
− 6−(1H−インドール−4−イル)−8−モルホリン−4−イル−9−オキサ−1,5,7−トリアザ−フルオレン、
− 5−(8−モルホリン−4−イル−9−オキサ−1,5,7−トリアザ−フルオレン−6−イル)−ピリミジン−2−イルアミン、
− 3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−8−モルホリン−4−イル−9−オキサ−1,5,7−トリアザ−フルオレン−6−イル]−フェノール、
− 5−(8−モルホリン−4−イル−9−オキサ−1,5,7−トリアザ−フルオレン−6−イル)−ピリジン−2−イルアミン、
− 5−(4−モルホリノベンゾフロ[3,2−d]ピリミジン−2−イル)ピリジン−2−アミン、

− 5−(4−モルホリノベンゾフロ[3,2−d]ピリミジン−2−イル)ピリミジン−2−アミン、及び
− 3−(4−モルホリノベンゾフロ[3,2−d]ピリミジン−2−イル)フェノール、
から選択された化合物。
【請求項11】
5−(4,6−ジモルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−アミン、及び5−(4,6−ジモルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−アミンから選択された、請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
治療薬として用いるための請求項1から請求項11までのいずれかに記載の化合物。
【請求項13】
請求項1から請求項11までのいずれかに記載の化合物と薬学的に許容されるキャリアとを備えている製薬組成物。
【請求項14】
前記癌の治療に用いるための請求項1から請求項11までのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項15】
過増殖性障害(例えば、黒色腫及び他の皮膚癌を含んでいる癌)、神経変性、心臓肥大、疼痛、偏頭痛、神経外傷性疾患、発作、糖尿病、肝腫、心血管疾患、アルツハイマー病、嚢胞性線維症、自己免疫疾患、アテローム性動脈硬化症、再狭窄、乾癬、アレルギー障害、炎症、神経系障害、ホルモン関連の疾患、臓器移植に関連する状態、免疫欠損障害、破壊性骨障害、過増殖性障害、感染性疾患、細胞死に関連する状態、トロンビン誘導血小板凝集、慢性骨髄性白血病(CML)、肝疾患、T細胞活性化に関係する病的免疫状態、及びCNS障害の治療のための薬品の製造における請求項1から請求項11までのいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項16】
ヒト又は動物被検者に有効な量の請求項1から請求項11までのいずれか一項に記載の化合物を投与することを備えている、ヒト又は動物被検者のAktのリン酸化を阻害するための方法。
【請求項17】
薬学的に許容されるキャリアと、投与されたときにヒト又は動物被検者のPI3K活性を阻害するのに有効な量の請求項1から請求項11までのいずれか一項に記載の化合物とを備えている製薬組成物。
【請求項18】
薬学的に許容されるキャリアと、投与されたときにヒト又は動物被検者のmTOR活性を阻害するのに有効な量の請求項1から請求項11までのいずれか一項に記載の化合物とを備えている製薬組成物。
【請求項19】
投与されたときにヒト又は動物被検者のPI3Kα活性を阻害するのに有効な請求18に記載の組成物。
【請求項20】
投与されたときにヒト又は動物被検者のTORC1及び/又はTORC2活性を阻害するのに有効な請求17に記載の組成物。
【請求項21】
過増殖性障害(例えば、黒色腫及び他の皮膚癌を含んでいる癌)、神経変性、心臓肥大、疼痛、偏頭痛、神経外傷性疾患、発作、糖尿病、肝腫、心血管疾患、アルツハイマー病、嚢胞性線維症、自己免疫疾患、アテローム性動脈硬化症、再狭窄、乾癬、アレルギー障害、炎症、神経系障害、ホルモン関連の疾患、臓器移植に関連する状態、免疫欠損障害、破壊性骨障害、過増殖性障害、感染性疾患、細胞死に関連する状態、トロンビン誘導血小板凝集、慢性骨髄性白血病(CML)、肝疾患、T細胞活性化に関係する病的免疫状態、及びCNS障害の治療のための少なくとも1つの付加的な作用物質をさらに備えている請求17に記載の組成物。
【請求項22】
前記癌の治療のための少なくとも1つの付加的な作用物質が、バタラニブ、イマチニブ、又はゲフィチニブである、請求21に記載の組成物。
【請求項23】
こうした治療を必要としているヒト又は動物被検者に有効な量の請求項1から請求項11までのいずれかに記載の化合物を投与することを備えているPI3K活性のモジュレーションによって状態を治療するための方法。
【請求項24】
こうした治療を必要としているヒト又は動物被検者に有効な量の請求項1から請求項11までのいずれか一項に記載の化合物を投与することを備えているmTOR活性のモジュレーションによって状態を治療するための方法。
【請求項25】
前記化合物が、PI3Kの阻害に対する約1μMよりも低いIC50値を有する、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
前記化合物が、mTORの阻害に対する約1μMよりも低いIC50値を有する、請求項24に記載の方法。
【請求項27】
前記状態が癌である、請求項23又は請求項24に記載の方法。
【請求項28】
ヒト又は動物被検者のPI3K活性を阻害するのに有効な量の請求項1から請求項11までのいずれかに記載の化合物を備えている組成物をヒト又は動物被検者に投与することを備えている、ヒト又は動物被検者のPI3K活性を阻害する方法。
【請求項29】
ヒト又は動物被検者のmTOR活性を阻害するのに有効な量の請求項1から請求項11までのいずれか一項に記載の化合物を備えている組成物をヒト又は動物被検者に投与することを備えている、ヒト又は動物被検者のmTOR活性を阻害する方法。
【請求項30】
ヒト又は動物被検者のPI3K活性を阻害するのに有効な量の請求項1から請求項11までのいずれか一項に記載の化合物を備えている組成物をヒト又は動物被検者に投与することを備えている、ヒト又は動物被検者の癌障害を治療するための方法。
【請求項31】
ヒト又は動物被検者のmTOR活性を阻害するのに有効な量の請求項1から請求項11までのいずれか一項に記載の化合物を備えている組成物をヒト又は動物被検者に投与することを備えている、ヒト又は動物被検者の、過増殖性障害(例えば、黒色腫及び他の皮膚癌を含んでいる癌)、神経変性、心臓肥大、疼痛、偏頭痛、神経外傷性疾患、発作、糖尿病、肝腫、心血管疾患、アルツハイマー病、嚢胞性線維症、自己免疫疾患、アテローム性動脈硬化症、再狭窄、乾癬、アレルギー障害、炎症、神経系障害、ホルモン関連の疾患、臓器移植に関連する状態、免疫欠損障害、破壊性骨障害、過増殖性障害、感染性疾患、細胞死に関連する状態、トロンビン誘導血小板凝集、慢性骨髄性白血病(CML)、肝疾患、T細胞活性化に関係する病的免疫状態、及びCNS障害を治療するための方法。
【請求項32】
ヒト又は動物被検者に癌の治療のための少なくとも1つの付加的な作用物質を投与することをさらに備えている、請求項30又は請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記癌の治療のための少なくとも1つの付加的な作用物質が、バタラニブ、イマチニブ、又はゲフィチニブである、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記癌が、乳癌、膀胱癌、結腸癌、神経膠腫、膠芽腫、肺癌、肝細胞癌、胃癌、黒色腫、甲状腺癌、子宮内膜癌、腎臓癌、子宮頸癌、膵臓癌、食道癌、前立腺癌、脳癌、又は卵巣癌である、請求項31又は請求項32に記載の方法。
【請求項35】
請求項1から請求項11までのいずれか一項に記載の化合物を細胞と接触させることを備えている、エフェクタータンパク質を含有しているPDK、PKB、及び他のPH−ドメインの活性をモジュレートする方法。
【請求項36】
前記化合物が、pAKTの阻害に対する約1μMよりも低いEC50値を有する、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
請求項1から請求項11までのいずれか一項に記載の化合物と、PI3Kを阻害する量の前記化合物を投与することによって細胞増殖性疾患を治療するための使用法を含んでいるパッケージ挿入物又は他のラベルとを備えているキット。
【請求項38】
前記キネシンを効果的に阻害する量の請求項1から請求項11までのいずれかに記載の化合物と接触させることを備える、KSPキネシンの活性を阻害するための方法。
【請求項39】
前記細胞を効果的に阻害する量の請求項1から請求項11までのいずれかに記載の化合物と接触させることを備える、細胞のKSPキネシンの活性を阻害するための方法。

【公表番号】特表2012−508223(P2012−508223A)
【公表日】平成24年4月5日(2012.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−535182(P2011−535182)
【出願日】平成21年11月10日(2009.11.10)
【国際出願番号】PCT/IB2009/007404
【国際公開番号】WO2010/052569
【国際公開日】平成22年5月14日(2010.5.14)
【出願人】(511112238)ユニバーシティ オブ バーゼル (1)
【Fターム(参考)】