説明

ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、ナビゲーションプログラム、および記録媒体

【課題】山道にて不安な走行を強いることなく、ユーザが山道から脱出したいと思ったときに、早急に脱出させること。
【解決手段】ナビゲーション装置100は、判定部101と、入力部102と、探索部103と、表示部104とを備える。判定部101は、移動体が山道を走行しているか否かを判定する。入力部102は、移動体が山道を移動していると判定されている場合に、当該移動中の山道を脱出するか否かの入力をユーザから受け付ける。探索部103は、移動中の山道を脱出する旨の入力を受け付けた場合に、移動中の山道を脱出する脱出経路を探索する。表示部104は、脱出経路に関する情報を表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、ナビゲーションプログラム、および記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、車両などの移動体には、目的地を設定することにより、当該目的地までの経路を誘導するナビゲーション装置が搭載されている。この種のナビゲーション装置の中には、現在位置周辺の地図を表示するのみでなく、たとえば、山道などの狭い道路において、対向車とのすれ違いが困難であるかどうかを、事前に運転者に通知するようにしたものが知られている(たとえば、下記特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】特開2004−245610号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した特許文献1に記載の技術では、運転者が道幅を承知した上で山道に進入したものの、想像以上に運転が困難であり、早く山道を抜け出したいと思ったときであっても、山道を早急に抜け出すルートが提示されず、運転者は、不安な走行を強いられるといった問題が一例として挙げられる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかるナビゲーション装置は、移動体に搭載されるナビゲーション装置であって、前記移動体が山道を走行しているか否かを判定する判定手段と、前記移動体が山道を移動していると判定されている場合に、当該移動中の山道を脱出するか否かの入力をユーザから受け付ける入力手段と、前記移動中の山道を脱出する旨の入力を受け付けた場合に、前記移動中の山道を脱出する脱出経路を探索する探索手段と、前記脱出経路に関する情報を表示する表示手段と、を備えることを特徴とする。
【0006】
また、請求項6に記載のナビゲーション方法は、移動体に搭載されるナビゲーション装置のナビゲーション方法であって、前記移動体が山道を走行しているか否かを判定する判定工程と、前記判定工程にて前記移動体が山道を移動していると判定されている場合に、当該移動中の道路を脱出するか否かの入力をユーザから受け付ける入力工程と、前記入力工程にて前記移動中の山道を脱出する旨の入力を受け付けた場合に、前記移動中の山道を脱出する脱出経路を探索する探索工程と、前記探索工程にて探索された脱出経路に関する情報を表示する表示工程と、を含むことを特徴とする。
【0007】
また、請求項7に記載のナビゲーションプログラムは、請求項6に記載のナビゲーション方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0008】
また、請求項8に記載の記録媒体は、請求項7に記載のナビゲーションプログラムをコンピュータに読み取り可能に記録したことを特徴とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるナビゲーション装置、ナビゲーション方法、ナビゲーションプログラム、および記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0010】
(実施の形態)
(ナビゲーション装置の機能的構成)
この発明の実施の形態にかかるナビゲーション装置の機能的構成について説明する。図1は、本実施の形態にかかるナビゲーション装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。このナビゲーション装置は、車両などの移動体に搭載されるものである。
【0011】
図1において、ナビゲーション装置100は、判定部101と、入力部102と、探索部103と、表示部104と、選択部105と、誘導部106と、確認部107とを備えて構成される。
【0012】
判定部101は、移動体が山道を走行しているか否かを判定する。山道とは、たとえば、所定の高低差のある道路や、カーブが一定以上の密度で存在する道路のほか、所定量以上の蛇行のある道路である。ナビゲーション装置100は、現在位置の情報を取得する図示せぬ取得部を備えている。判定部101は、具体的には、取得部によって取得された現在位置の情報を用いて、移動体が山道を走行しているか否かを判定する。
【0013】
入力部102は、移動体が山道を移動していると判定されている場合に、当該移動中の山道を脱出するか否かの入力をユーザから受け付ける。入力部102によるユーザからの入力に際しては、たとえば、表示部104から脱出するか否かの入力を受け付けるためのボタンが表示される。
【0014】
探索部103は、移動中の山道を脱出する旨の入力を受け付けた場合に、移動中の山道を脱出する脱出経路を探索する。脱出経路は、目的地が設定されている場合、山道を迂回する目的地までの経路である。また、脱出経路は、目的地が設定されていない場合、距離的または時間的に山道から早く脱出できる経路である。山道を脱出するための経路を探索する手法としては、たとえば、所定の高低差のある道路などの山道に相当するリンクにマークを付し、当該マークが付されたリンクに、所定のリンクコストを乗じればよい。
【0015】
表示部104は、脱出経路に関する情報を表示する。脱出経路に関する情報は、経路そのものを示す情報のほかに、山道を脱出するために要する時間や距離などの情報を含む。また、ナビゲーション装置100は、図示せぬ音声出力部を備えるようにし、表示部104による表示とともに、音声出力部によって音声を出力させてもよい。
【0016】
また、本実施の形態において、探索部103は、移動中の山道をそのまま先に進んで脱出する第1経路およびそれまで移動してきた山道を引き返して脱出する第2経路を脱出経路として探索してもよい。この場合、表示部104は、第1経路および第2経路の情報を表示する。第1経路および第2経路の情報は、それぞれ、経路そのものを示す情報のほかに、山道を脱出するために要する時間や距離の情報を含む。
【0017】
また、本実施の形態において、選択部105は、任意の構成要素である。選択部105は、第1経路および第2経路の情報の表示中に、どちらの経路を所望するかの選択をユーザから受け付ける。誘導部106は、選択部105によって選択された経路に基づいて、経路誘導をおこなう。
【0018】
また、本実施の形態において、探索部103は、移動中の山道を脱出する旨の入力を受け付けた場合に、当該入力を受け付けた地点から最短で脱出できる地点を検索し、当該検索地点までの経路を脱出経路として探索してもよい。最短とは、距離的または時間的に最短であるという趣旨である。
【0019】
また、本実施の形態において、確認部107は、任意の構成要素である。確認部107は、移動中の山道に目的地または経由地が設定されている状況で移動中の山道を脱出する旨の入力を受け付けた場合に、当該目的地または経由地を削除するか否かを確認する。確認部107は、具体的には、ユーザに対して目的地または経由地を削除するか否かの表示画面を出力し、当該出力を受けてユーザから入力を受け付けることにより、確認をおこなう。
【0020】
(ナビゲーション装置のナビゲーション処理手順)
つぎに、図2を用いて、ナビゲーション装置100のナビゲーション処理手順について説明する。図2は、本実施の形態にかかるナビゲーション装置100のナビゲーション処理手順の一例を示すフローチャートである。
【0021】
図2のフローチャートにおいて、ナビゲーション装置100は、判定部101の機能により移動体が山道を走行しているか否かを判断する(ステップS201)。移動体が山道を走行していると判断するまで待機状態にあり(ステップS201:Noのループ)、山道を走行していると判断すると(ステップS201:Yes)、入力部102に、山道を脱出する旨の入力があるか否かを判断する(ステップS202)。
【0022】
山道を脱出する旨の入力があると判断した場合(ステップS202:Yes)、探索部103の機能により脱出経路を探索する(ステップS203)。そして、表示部104が脱出経路に関する情報を表示し(ステップS204)、一連の処理を終了する。
【0023】
一方、ステップS202において、山道を脱出する旨の入力がない場合(ステップS202:No)、山道を通り過ぎたか否かを判断する(ステップS205)。山道を通り過ぎていない場合(ステップS205:No)、ステップS202に戻る。山道を通り過ぎた場合(ステップS205:Yes)、一連の処理を終了する。
【0024】
以上説明したように、本実施の形態にかかるナビゲーション装置100によれば、移動体が山道を移動中に、移動中の山道を脱出するか否かの入力をユーザから受け付けた場合、脱出経路を探索して表示するようにしたので、ユーザが山道に進入したものの、想像以上に運転が困難であり、早く山道を抜け出したいと思ったときに、早急に脱出経路を表示することができる。
【0025】
また、ユーザがメニュー画面などから経路を探索したり、表示画面をスクロールして山道を回避する経路を探したりする必要なく、簡単に脱出経路を表示することができる。これにより、運転者は、山道から早急に脱出することが可能になるとともに、山道にて不安な走行を強いられることなく、安心して走行することが可能になる。
【0026】
また、本実施の形態において、移動中の山道をそのまま先に進んで脱出する第1経路およびそれまで移動してきた山道を引き返して脱出する第2経路を脱出経路として探索して表示するようにすれば、行き先地などへの到達時間や到達距離をユーザ自身で判断した上で、第1経路および第2経路を選択することが可能になる。
【0027】
また、本実施の形態において、第1経路および第2経路の情報の表示中に、どちらの経路を所望するかの選択をユーザから受け付けるようにし、選択された経路に基づいて、経路誘導をおこなうようにすれば、ユーザの所望する経路を案内することができる。
【0028】
具体的には、たとえば、それまでに移動してきた山道が険しく、ユーザが引き返したくないと思ったときや、先に進む第1経路が残り少しであるときなど、ユーザが第1経路を選択した場合、ユーザに対して第1経路を誘導することができる。一方、ユーザがこれ以上先に進みたくないと思ったときや、先に進む第1経路が長い距離を有するときなど、ユーザが第2経路を選択した場合、ユーザに対して第2経路を誘導することができる。
【0029】
また、本実施の形態において、移動中の山道を脱出する旨の入力を受け付けた場合に、当該入力を受け付けた地点から最短で脱出できる地点を検索し、当該検索地点までの経路を脱出経路として探索するようにすれば、ユーザに最短の脱出経路を提示することができ、ユーザは最も迅速に山道を脱出することができる。
【0030】
また、本実施の形態において、移動中の山道に目的地または経由地が設定されている状況で移動中の山道を脱出する旨の入力を受け付けた場合に、当該目的地または経由地を削除するか否かを確認するようにすれば、山道を脱出するに際して、目的地または経由地への到達を断念するか否かといったユーザの意向を反映させることができる。
【実施例】
【0031】
以下に、本発明の実施例について説明する。本実施例では、車両に搭載されるナビゲーション装置によって、本発明のナビゲーション装置100を実施した場合の一例について説明する。
【0032】
(ナビゲーション装置のハードウェア構成)
図3を用いて、本実施例にかかるナビゲーション装置のハードウェア構成について説明する。図3は、本実施例にかかるナビゲーション装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0033】
図3において、ナビゲーション装置300は、CPU301と、ROM302と、RAM303と、磁気ディスクドライブ304と、磁気ディスク305と、光ディスクドライブ306と、光ディスク307と、音声I/F(インターフェース)308と、スピーカ309と、入力デバイス310と、映像I/F311と、ディスプレイ312と、通信I/F313と、GPSユニット314と、各種センサ315とを備えている。また、各構成部301〜315はバス320によってそれぞれ接続されている。
【0034】
CPU301は、ナビゲーション装置300の全体の制御を司る。ROM302やフラッシュROM等の書換え可能な不揮発性メモリは、ブートプログラム、現在位置算出プログラム、経路探索プログラム、経路誘導プログラム、ナビゲーションプログラム、などの各種プログラムを記録している。また、RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。
【0035】
現在位置算出プログラムは、たとえば、後述するGPSユニット314の出力情報に基づいて、車両の現在位置(ナビゲーション装置300の現在位置)を算出させる。
【0036】
経路探索プログラムは、後述する磁気ディスク305に記録されている地図データなどを利用して、出発地点から目的地点までの最適な経路を探索させる。ここで、最適な経路とは、目的地点までの最短(または最速)経路やユーザが指定した条件に最も合致する経路などである。また、目的地点のみならず、立ち寄り地点や休憩地点までの経路を探索してもよい。探索された誘導経路は、CPU301を介して音声I/F308や映像I/F311へ出力される。
【0037】
経路誘導プログラムは、経路探索プログラムを実行することによって探索された誘導経路情報、現在位置算出プログラムを実行することによって算出された車両の現在位置の情報、磁気ディスク305から読み出された地図データに基づいて、リアルタイムな経路誘導情報を生成させる。生成された経路誘導情報は、CPU301を介して音声I/F308や映像I/F311へ出力される。
【0038】
ナビゲーションプログラムは、車両が山道を移動している場合に、移動中の山道を脱出する脱出経路を探索させるための山道脱出ボタンを表示させるとともに、ユーザにより当該山道脱出ボタンが押下された場合に、脱出経路を探索して表示させるプログラムである。
【0039】
なお、脱出経路は、移動中の山道をそのまま先に進んで脱出する第1経路およびそれまで移動してきた山道を引き返して脱出する第2経路である。また、ナビゲーションプログラムは、第1経路および第2経路の情報の表示中に、どちらの経路を所望するかの選択をユーザから受け付け、選択された経路に基づいて、経路誘導をおこなう処理も実行する。なお、山道脱出ボタンの表示については、たとえば、予め設定されるモードによって、表示または非表示のモード設定をおこなえるものとし、山道脱出ボタンを表示させるモードに設定されているときのみ、本ナビゲーションプログラムを実行可能なものとしてもよい。
【0040】
図1に示した、判定部101と、探索部103と、誘導部106とは、CPU301によって実現される。すなわち、CPU301がナビゲーションプログラムを実行することによって、判定部101と、探索部103と、誘導部106との機能を実現する。
【0041】
磁気ディスクドライブ304は、CPU301の制御にしたがって磁気ディスク305に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。磁気ディスク305は、磁気ディスクドライブ304の制御で書き込まれたデータを記録する。磁気ディスク305としては、たとえば、HD(ハードディスク)やFD(フレキシブルディスク)を用いることができる。磁気ディスク305には、山道の情報を含む地図データが記録される。
【0042】
光ディスクドライブ306は、CPU301の制御にしたがって光ディスク307に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。光ディスク307は、光ディスクドライブ306の制御にしたがってデータの読み出される着脱自在な記録媒体である。光ディスク307は、書き込み可能な記録媒体を利用することもできる。また、この着脱自在な記録媒体として、光ディスク307のほか、MO、メモリカードなどであってもよい。
【0043】
音声I/F308は、スピーカ309に接続される。スピーカ309からは、音声情報が出力される。入力デバイス310は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたリモコン、キーボード、マウス、タッチパネルなどが挙げられる。入力デバイス310は、リモコン、キーボード、マウス、タッチパネルのうち、いずれか一つの形態によって実現されてもよいし、複数の形態によって実現されてもよい。
【0044】
入力デバイス310は、ユーザから移動中の山道を脱出する旨を受け付ける、タッチパネルからなる山道脱出ボタンを有する。また、入力デバイス310は、ナビゲーションプログラムを実行することによって探索された第1経路および第2経路の情報の表示中に、どちらの経路を所望するかの選択をユーザから受け付ける。さらに、入力デバイス310は、移動中の山道に目的地または経由地が設定されている状況で、山道脱出ボタンが押下された場合に、当該目的地または経由地を削除するか否かの入力を受け付ける。なお、図1に示した、入力部102と、選択部105と、確認部107とは、入力デバイス310によって実現される。
【0045】
映像I/F311は、ディスプレイ312と接続される。映像I/F311は、具体的には、たとえば、ディスプレイ312全体の制御をおこなうグラフィックコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記録するVRAM(Video RAM)などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像データに基づいて、ディスプレイ312を表示制御する制御ICなどによって構成される。
【0046】
ディスプレイ312には、アイコン、カーソル、メニュー、ウインドウ、あるいは文字や画像などの各種データが表示される。このディスプレイ312は、たとえば、CRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを採用することができる。上述したナビゲーションプログラムを実行することにより、ディスプレイ312かは、脱出経路や山道脱出ボタンが表示される。なお、図1に示した表示部104は、ディスプレイ312によって実現される。
【0047】
通信I/F313は、無線を介してインターネットなどの通信網に接続され、この通信網とCPU301とのインターフェースとしても機能する。また、通信I/F313は、VICSセンターから配信されビーコンやFM多重放送などから受信する渋滞や交通規制などの道路情報や、インターネットを用いて配信されるプローブ情報などを受信する機能を有する。
【0048】
GPSユニット314は、GPS衛星からの電波を受信し、車両の現在位置を示す情報を出力する。GPSユニット314の出力情報は、CPU301による車両の現在位置の算出に際して利用される。現在位置を示す情報は、たとえば緯度・経度、高度などの、地図データ上の1点を特定する情報である。
【0049】
各種センサ315は、車速センサ、加速度センサ、角速度センサなどの、車両の位置や挙動を判断することが可能な情報を出力する。各種センサ315の出力値は、CPU301による車両の現在位置の算出や、速度や方位の変化量の測定などに用いられる。
【0050】
図1に示した本実施の形態におけるナビゲーション装置100が備える、判定部101と、入力部102と、探索部103と、表示部104と、選択部105と、誘導部106と、確認部107とは、図3に示したナビゲーション装置300におけるROM302やフラッシュROM等の書換え可能な不揮発性メモリ、RAM303、磁気ディスク305、光ディスク307などに記録されたプログラムやデータを用いて、CPU301が所定のプログラムを実行し、ナビゲーション装置300における各部を制御することによってその機能を実現する。
【0051】
すなわち、本実施例のナビゲーション装置300は、ナビゲーション装置300における記録媒体としてのROM302やフラッシュROM等の書換え可能な不揮発性メモリに記録されているナビゲーションプログラムをCPU301が実行することにより、図1に示したナビゲーション装置100が備える機能を、図2に示したナビゲーション処理手順で実行することができる。
【0052】
(ナビゲーション装置がおこなうナビゲーション処理)
つぎに、図4を用いて、ナビゲーション装置300がおこなうナビゲーション処理について説明する。図4は、ナビゲーション装置300がおこなうナビゲーション処理を示すフローチャートである。なお、以下の説明においては、予め目的地および経由地が設定され、車両が経由地を立ち寄る目的地までの推奨経路を走行していることを前提とする。
【0053】
図4において、ナビゲーション装置300のCPU301は、自車位置が山道に位置するか否かを判断する(ステップS401)。なお、自車位置が山道に位置するか否かの詳細については、図5を用いて後述する。自車位置が山道に位置するまで待機状態にあり(ステップS401:Noのループ)、自車位置が山道に位置すると(ステップS401:Yes)、ディスプレイ312に山道脱出ボタンを表示する(ステップS402)。なお、ステップS402における表示画面の詳細については、図8を用いて後述する。
【0054】
そして、ユーザから山道脱出ボタンが押下されたか否かを判断する(ステップS403)。山道脱出ボタンが押下されたと判断した場合(ステップS403:Yes)、すなわち、山道を脱出する旨の入力を受け付けた場合、山道に経由地が設定されているか否かを判断する(ステップS404)。山道に経由地が設定されているか否かの判断の詳細については、図6を用いて後述する。山道に経由地が設定されていると判断した場合(ステップS404:Yes)、経由地を削除するか否かの表示をおこなう(ステップS405)。
【0055】
なお、ステップS405における表示画面の詳細については、図9を用いて後述する。そして、経由地を削除する旨を受け付けたか否かを判断する(ステップS406)。経由地を削除する旨を受け付けた場合(ステップS406:Yes)、すなわち、経由地を削除する旨の確認がおこなわれると、経由地を削除する(ステップS407)。
【0056】
このあと、第1経路および第2経路を探索する(ステップS408)。なお、第1経路は、移動中の山道をそのまま先に進んで脱出する経路であり、第2経路は、それまで移動してきた山道を引き返して脱出する経路である。そして、ディスプレイ312に、第1経路および第2経路の情報を表示する(ステップS409)。なお、ステップS409における表示画面の詳細については、図10を用いて後述する。
【0057】
このあと、第1経路または第2経路の選択を受け付けたか否かを判断する(ステップS410)。第1経路または第2経路の選択を受け付けるまで待機状態にあり(ステップS410:Noのループ)、第1経路または第2経路の選択を受け付けると(ステップS410:Yes)、選択された経路の誘導を開始し(ステップS411)、一連の処理を終了する。
【0058】
一方、ステップS403において、山道脱出ボタンが押下されない場合(ステップS403:No)、車両が山道を通り過ぎたか否かを判断する(ステップS412)。車両が山道を通り過ぎていないと判断した場合(ステップS412:No)、ステップS402に戻り、山道脱出ボタンの表示を継続しておこなう。また、車両が山道を通り過ぎたと判断した場合(ステップS412:Yes)、山道脱出ボタンを非表示にし(ステップS413)、一連の処理を終了する。また、ステップS404において、山道に経由地が設定されていない場合(ステップS404:No)、ステップS408に移行し、第1経路および第2経路を探索する。
【0059】
また、ステップS406において、経由地を削除する旨を受け付けない場合(ステップS406:No)、一連の処理を終了する。なお、ステップS406において、経由地を削除する旨を受け付けない場合(ステップS406:No)、経由地を削除せずに、ステップS408における第1経路および第2経路を探索してもよい。なお、この場合の第1経路は、経由地を経由した上で、移動中の山道をそのまま先に進んで脱出する経路とし、一方、第2経路は、経由地に到達するまで移動してきた山道を引き返して脱出する経路とすればよい。第1経路および第2経路の経路探索は、山道のリンクにマークを付け、マークの付いたリンクのコストを、たとえば、通常のコストの100倍などとしておこなわれる。
【0060】
なお、ステップS408では、第1経路および第2経路を探索するようにしているが、これに限られるものではなく、山道脱出ボタンが押下された地点から最短で脱出できる地点を検索し、当該検索地点までの経路を脱出経路として探索するようにしてもよい。この最短で脱出できる経路は、第1経路および第2経路のうち、時間的または距離的に短い方の経路とすればよい。また、上述した処理では、第1経路と第2経路の探索(ステップS408)の処理は、山道に経由地が設定されている場合における処理(ステップS404〜ステップS407)の後におこなっているが、第1経路と第2経路の探索(ステップS408)の前におこなってもよい。
【0061】
また、山道に目的地が設定されている場合は、山道に経由地が設定されている場合と同様に、山道脱出ボタンを表示させるとともに、目的地を削除するか否かの表示をおこなえばよい。この場合、目的地を削除する旨を受け付けた際には、山道を脱出できる地点を目的地として経路探索をおこなえばよい。なお、山道を脱出できる地点とは、詳細については図5を用いて後述するが、所定の高低差が続かなくなる地点や、カーブが一定以上の密度で存在しなくなる地点や、所定量以上の蛇行がなくなる地点などである。
【0062】
(ナビゲーション装置がおこなう山道判定処理の一例)
つぎに、図5を用いて、ナビゲーション装置300がおこなう山道判定処理の一例について説明する。図5は、ナビゲーション装置300がおこなう山道判定処理を示すフローチャートである。なお、図5に示すフローチャートは、図4のステップS401における、自車位置が山道に位置するか否かの処理の詳細を示したものである。
【0063】
図5において、ナビゲーション装置300のCPU301は、たとえば、ナビゲーション装置300の電源がオンになったか否かを判断する(ステップS501)。なお、本フローチャートのトリガとして、ステップS501においては、ナビゲーション装置300の電源のオンをトリガとしているが、これに限られるものではなく、たとえば、地図画面表示となったことをトリガとしてもよいし、山道にて山道脱出ボタンを表示するモードとなったことをトリガとしてもよい。
【0064】
ステップS501において、ナビゲーション装置300の電源がオンになるまで待機状態にあり(ステップS501:Noのループ)、ナビゲーション装置300の電源がオンになると(ステップS501:Yes)、現在走行中の道路の情報を取得する(ステップS502)。なお、現在走行中の道路の情報は、具体的には、走行中のリンクの情報や、走行中のリンクと同じ道路を示す属性のリンクの情報や、目的地または経由地までを示した経路のうち現在位置周辺のリンクの情報である。
【0065】
そして、取得した道路の情報に基づいて、走行中の道路に、所定の高低差が続くか否かを判断する(ステップS503)。所定の高低差が続くとは、たとえば、1km以上高低差が連続する道路などである。ステップS503において、走行中の道路に、所定の高低差が続くと判断した場合(ステップS503:Yes)。現在走行中の道路を山道と判定し(ステップS504)、一連の処理を終了する。
【0066】
ステップS503において、走行中の道路に、所定の高低差が続かないと判断した場合(ステップS503:No)、走行中の道路に、カーブが一定以上の密度で存在するか否かを判断する(ステップS505)。カーブが一定以上の密度で存在するとは、たとえば、200m以内にカーブが1つ以上存在することである。
【0067】
走行中の道路に、カーブが一定以上の密度で存在する場合(ステップS505:Yes)、ステップS504における山道の判定となる。また、走行中の道路に、カーブが一定以上の密度で存在しない場合(ステップS505:No)、走行中の道路が、所定量以上蛇行しているか否かを判断する(ステップS506)。
【0068】
所定量以上の蛇行とは、たとえば、実際の距離がリンクの始点と終点とを結んだ直線距離に対して一定割合以上ある道路である。ステップS506において、所定量以上蛇行していると判断した場合(ステップS506:Yes)、ステップS504における山道の判定となる。
【0069】
また、走行中の道路が、所定量以上蛇行していないと判断した場合(ステップS506:No)、電源がオフになったか否かを判断する(ステップS507)。電源がオフになっていないと判断した場合(ステップS507:No)、ステップS502に戻り、継続して、現在走行中の道路の情報を取得する。一方、電源がオフになったと判断した場合(ステップS507:Yes)、一連の処理を終了する。なお、上述した処理において、ステップS503、ステップS505、ステップS506の順番は、上述した順番に限られるものではなく、任意である。
【0070】
(ナビゲーション装置がおこなう経由地判別処理の一例)
つぎに、図6を用いて、ナビゲーション装置300がおこなう経由地判別処理の一例について説明する。図6は、ナビゲーション装置300がおこなう経由地判別処理を示すフローチャートである。なお、図6に示すフローチャートは、図4のステップS404における、山道に経由地が設定されているか否かの処理の詳細を示したものである。
【0071】
図6のフローチャートにおいて、ナビゲーション装置300のCPU301は、経由地の有無を判別するタイミングになったか否かを判断する(ステップS601)。なお、経由地の有無を判別するタイミングとは、具体的には、自車位置が山道に位置したタイミングや、ユーザから山道脱出ボタンが押下されたタイミングなどである。
【0072】
経由地の有無を判別するタイミングとなるまで待機状態にあり(ステップS601:Noのループ)、経由地の有無を判別するタイミングとなると(ステップS601:Yes)、現在車両が位置するリンクを注目する(ステップS602)。そして、注目するリンクを目的地側へ1つ進める(ステップS603)。
【0073】
そして、注目するリンクが山道か否かを判断する(ステップS604)。なお、注目するリンクが山道であるとは、図5のステップS503,S505,S506に示したように、所定の高低差が続くリンク、カーブが一定以上の密度で存在するリンク、所定量以上蛇行しているリンクである。注目するリンクが山道であると判断した場合(ステップS604:Yes)、注目するリンクに経由地が設定されているか否かを判断する(ステップS605)。注目するリンクに経由地が設定されていないと判断した場合(ステップS605:No)、ステップS603に戻り、注目するリンクを目的地側へ1つ進める処理をおこなう。
【0074】
そして、注目するリンクに経由地が設定されていると判断した場合(ステップS605:Yes)、山道に経由地があるものと判別し(ステップS606)、一連の処理を終了する。一方、ステップS604において、注目するリンクが山道ではないと判断した場合(ステップS604:No)、山道に経由地がないものと判別し(ステップS607)、一連の処理を終了する。
【0075】
(ナビゲーション装置がおこなう第1経路および第2経路の計算処理の一例)
つぎに、図7を用いて、ナビゲーション装置300がおこなう第1経路および第2経路の計算処理の一例について説明する。図7は、ナビゲーション装置300がおこなう第1経路および第2経路の計算処理を示すフローチャートである。なお、図7に示すフローチャートは、図4のステップS408における第1経路および第2経路の探索処理の詳細を示したものである。
【0076】
図7のフローチャートにおいて、ナビゲーション装置300のCPU301は、脱出経路を探索するタイミングになったか否かを判断する(ステップS701)。なお、脱出経路を探索するタイミングとは、具体的には、ユーザから山道脱出ボタンが押下されたタイミングや、経由地の削除を受け付けたタイミングなどである。
【0077】
脱出経路を探索するタイミングになるまで待機状態にあり(ステップS701:Noのループ)、脱出経路を探索するタイミングになると(ステップS701:Yes)、たとえば、第1経路を探索する場合には、自車位置から目的地側のリンク端までの距離を算出する(ステップS702)。なお、第2経路を探索する場合には、自車位置から出発地側のリンク端までの距離を算出する。以降の説明において、第2経路を探索する場合については、カッコ書きとして説明する。
【0078】
そして、注目するリンクをルートの目的地(出発地)側へ1つ進める(ステップS703)。このあと、注目するリンクが山道か否かを判断する(ステップS704)。なお、注目するリンクが山道であるとは、図5のステップS503,S505,S506に示したように、所定の高低差が続くこと、カーブが一定以上の密度で存在すること、所定量以上蛇行していることなどである。注目するリンクが山道であると判断した場合(ステップS704:Yes)、注目するリンクの長さを第1経路(第2経路)に加算し(ステップS705)、ステップS703に戻る。一方、ステップS704において、注目するリンクが山道ではないと判断した場合(ステップS704:No)、一連の処理を終了する。
【0079】
(自車位置が山道に位置した際の表示画面の一例)
つぎに、図8を用いて、自車位置が山道に位置した際の表示画面の一例について説明する。図8は、自車位置が山道に位置した際の表示画面の一例を示す説明図である。
【0080】
図8において、ディスプレイ312には、地図画面801と、アイコン802と、山道脱出ボタン803と、自車位置マーク810と、推奨経路811と、経由地812とが表示されている。
【0081】
地図画面801は、山間部の地図を示している。アイコン802のうち、「ビュー」がユーザによって押下されると、表示画面の視点の変更が可能になっている。また、アイコン802のうち、「渋滞」がユーザによって押下されると、渋滞情報が表示されるようになっている。アイコン802のうち、「N」および「200m」は、地図画面の表示形式などを示したものである。山道脱出ボタン803は、第1経路および第2経路の探索を開始させるためのボタンである。
【0082】
自車位置マーク810は、車両の現在位置を示している。この表示画面においては、車両が山道を走行している状況を示している。推奨経路811は、図示外の目的地までの経路を示しており、表示画面上において、しばらくの間、山道を走行する経路を示している。経由地812は、目的地までの経路の途中の立ち寄り地を示している。自車位置から経由地812までの距離は、1.2kmである。このような表示画面において、ユーザにより山道脱出ボタン803が押下されたとすると、図9に示す画面に移行する。なお、経由地が設定されていない場合には、図10に示す画面に移行する。
【0083】
(経由地を削除するか否かの確認画面の一例)
つぎに、図9を用いて、経由地を削除するか否かの確認画面の一例について説明する。図9は、経由地を削除するか否かの確認画面の一例を示す説明図である。
【0084】
図9において、ディスプレイ312には、経由地を削除するか否かの確認をおこなうための画面が表示されている。ディスプレイ312に表示されている、経由地を削除するか否かの問いに対して、ユーザが「はい」を選択すると、経由地が削除され、図10に示す脱出経路に関する情報を示した画面に移行する。
【0085】
一方、「いいえ」が選択されると、経由地は削除されず、たとえば、図8に示した画面に戻る。なお、「いいえ」が選択された場合に、図8に示した画面に戻らず、経由地を経由した場合における脱出経路を探索し、当該脱出経路に関する情報を示した画面に移行させてもよい。
【0086】
(第1経路および第2経路の情報を表示した画面の一例)
つぎに、図10,11を用いて、第1経路および第2経路の情報を表示した画面の一例について説明する。図10は、第1経路および第2経路の情報を表示した画面の一例を示す説明図である。
【0087】
図10において、ディスプレイ312には、山道を脱出するための、先に進んだ場合の経路(第1経路)および引き返した場合の経路(第2経路)の情報が表示されている。第1経路は、2kmである。第2経路は、12kmである。この表示画面に表示されている、先に進むか否かの問いに対して、ユーザが「はい」を選択すると、第1経路の誘導が開始される。一方、ユーザが「いいえ」を選択すると、図11に示す画面に移行する。
【0088】
図11は、選択した経路に対して、最終確認をおこなわせるための画面の一例を示す説明図である。図11に示す画面は、第1経路および第2経路のうち、距離の短い一方が選択されなかった場合に、表示される画面である。図11において、ディスプレイ312には、引き返すか否かの問いに対して、ユーザが「はい」を選択すると、第2経路の誘導が開始される。一方、ユーザが「いいえ」を選択すると、たとえば、図10に示す画面に戻る。
【0089】
なお、自車位置から先に進む脱出経路である第1経路上に、経由地が存在する場合には、経由地の削除をおこなわないようにしてもよい。具体的には、削除した経由地を復元させればよい。または、図8に示した山道脱出ボタン803が押下された際に、図9に示した経由地を削除するか否かの確認画面を表示させずに、第1経路の探索を先におこなうようにしてもよい。この場合、第1経路上に経由地が存在する際には、図9に示した確認画面を表示させないようにし、すなわち、経由地の削除をおこなわせないようにすればよい。
【0090】
以上説明したように、本実施例にかかるナビゲーション装置300によれば、車両が山道を移動中に、ユーザから山道脱出ボタンが押下された場合、脱出経路を探索して表示するようにしたので、ユーザが山道に進入したものの、想像以上に運転が困難であり、早く山道を抜け出したいと思ったときに、早急に脱出経路を表示することができる。
【0091】
また、ユーザがメニュー画面などから経路を探索したり、表示画面をスクロールして山道を回避する経路を探したりする必要なく、山道脱出ボタンをワンタッチすることにより、迅速且つ簡単に脱出経路を表示することができる。これにより、運転者は、山道から早急に脱出することが可能になるとともに、山道にて不安な走行を強いられることなく、安心して走行することが可能になる。
【0092】
また、本実施例において、移動中の山道をそのまま先に進んで脱出する第1経路およびそれまで移動してきた山道を引き返して脱出する第2経路を脱出経路として探索して表示するようにしたので、行き先地などへの到達時間や到達距離をユーザ自身で判断した上で、第1経路および第2経路を選択することが可能になる。
【0093】
また、本実施において、第1経路および第2経路の情報の表示中に、どちらの経路を所望するかの選択をユーザから受け付けるようにし、選択された経路に基づいて、経路誘導をおこなうようにしたので、ユーザの所望する経路を案内することができる。
【0094】
具体的には、たとえば、それまでに移動してきた山道が険しく、ユーザが引き返したくないと思ったときや、先に進む第1経路が残り少しであるときなど、ユーザが第1経路を選択した場合、ユーザに対して第1経路を誘導することができる。一方、ユーザがこれ以上先に進みたくないと思ったときや、先に進む第1経路が長い距離を有するときなど、ユーザが第2経路を選択した場合、ユーザに対して第2経路を誘導することができる。
【0095】
また、本実施例において、山道脱出ボタンが押下された場合に、当該押下された地点から最短で脱出できる地点を検索し、当該検索地点までの経路を脱出経路として探索するようにすれば、ユーザに最短の脱出経路を提示することができ、ユーザは最も迅速に山道を脱出することができる。
【0096】
また、本実施例において、移動中の山道に目的地または経由地が設定されている状況で山道脱出ボタンが押下された場合に、当該目的地または経由地を削除するか否かを確認するようにしたので、山道を脱出するに際して、目的地または経由地への到達を断念するか否かといったユーザの意向を反映させることができる。
【0097】
以上のように、本発明のナビゲーション装置、ナビゲーション方法、ナビゲーションプログラム、および記録媒体によれば、山道から早急に脱出することが可能になり、山道にて不安な走行を強いられることなく、安心して走行することが可能になる。
【0098】
なお、本実施例で説明したナビゲーション方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0099】
【図1】本実施の形態にかかるナビゲーション装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態にかかるナビゲーション装置のナビゲーション処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図3】本実施例にかかるナビゲーション装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図4】ナビゲーション装置がおこなうナビゲーション処理を示すフローチャートである。
【図5】ナビゲーション装置がおこなう山道判定処理を示すフローチャートである。
【図6】ナビゲーション装置がおこなう経由地判別処理を示すフローチャートである。
【図7】ナビゲーション装置がおこなう第1経路および第2経路の計算処理を示すフローチャートである。
【図8】自車位置が山道に位置した際の表示画面の一例を示す説明図である。
【図9】経由地を削除するか否かの確認画面の一例を示す説明図である。
【図10】第1経路および第2経路の情報を表示した画面の一例を示す説明図である。
【図11】選択した経路に対して、最終確認をおこなわせるための画面の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0100】
100 ナビゲーション装置
101 判定部
102 入力部
103 探索部
104 表示部
105 選択部
106 誘導部
107 確認部
300 ナビゲーション装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動体に搭載されるナビゲーション装置であって、
前記移動体が山道を走行しているか否かを判定する判定手段と、
前記移動体が山道を移動していると判定されている場合に、当該移動中の山道を脱出するか否かの入力をユーザから受け付ける入力手段と、
前記移動中の山道を脱出する旨の入力を受け付けた場合に、前記移動中の山道を脱出する脱出経路を探索する探索手段と、
前記脱出経路に関する情報を表示する表示手段と、
を備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
前記探索手段は、前記移動中の山道をそのまま先に進んで脱出する第1経路およびそれまで移動してきた山道を引き返して脱出する第2経路を前記脱出経路として探索し、
前記表示手段は、前記第1経路および前記第2経路の情報を表示することを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記第1経路および前記第2経路の情報の表示中に、どちらの経路を所望するかの選択をユーザから受け付ける選択手段と、
選択された経路に基づいて、経路誘導をおこなう誘導手段と、
をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
前記探索手段は、前記移動中の山道を脱出する旨の入力を受け付けた場合に、当該入力を受け付けた地点から最短で脱出できる地点を検索し、当該検索地点までの経路を前記脱出経路として探索することを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
前記移動中の山道に目的地または経由地が設定されている状況で前記移動中の山道を脱出する旨の入力を受け付けた場合に、当該目的地または経由地を削除するか否かを確認する確認手段をさらに備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載のナビゲーション装置。
【請求項6】
移動体に搭載されるナビゲーション装置のナビゲーション方法であって、
前記移動体が山道を走行しているか否かを判定する判定工程と、
前記判定工程にて前記移動体が山道を移動していると判定されている場合に、当該移動中の道路を脱出するか否かの入力をユーザから受け付ける入力工程と、
前記入力工程にて前記移動中の山道を脱出する旨の入力を受け付けた場合に、前記移動中の山道を脱出する脱出経路を探索する探索工程と、
前記探索工程にて探索された脱出経路に関する情報を表示する表示工程と、
を含むことを特徴とするナビゲーション方法。
【請求項7】
請求項6に記載のナビゲーション方法をコンピュータに実行させることを特徴とするナビゲーションプログラム。
【請求項8】
請求項7に記載のナビゲーションプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータに読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2010−8070(P2010−8070A)
【公開日】平成22年1月14日(2010.1.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−164333(P2008−164333)
【出願日】平成20年6月24日(2008.6.24)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【Fターム(参考)】