説明

ナビゲーション装置、方法及びプログラム

【課題】ユーザーが道路情報を利用する際、表示されている道路情報の区別判断を必要とせず、道路地図に重ねて表示される道路情報の利便性を向上させることができるナビゲーション装置、方法及びプログラムを提供すること。
【解決手段】道路地図に道路情報を重ねて表示するナビゲーション装置において、自車の存在する道路が一般道路であるか高速道路であるかを判別する道路判別手段(ステップS8)と、前記道路判別手段により一般道路であると判別されると、前記表示部10に表示された各道路のうち一般道路の道路情報のみを表示し、前記道路判別手段により高速道路であると判別されると、前記表示部10に表示された各道路のうち高速道路の道路情報のみを表示する道路情報表示制御手段(図2のステップS9〜ステップS13)と、を備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、道路地図の画面上に渋滞などの道路情報を表示する機能を付加したナビゲーション装置、方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
道路地図の画面上に渋滞などの道路情報を表示する機能を付加したものとしては、出発地から目的地まで渋滞地点を回避して速やかに到着させる道路地図を提供することを目的とし、地図情報記憶手段に記憶された道路地図データと車両位置検出データとに基づき車両の現在地から目的地までの道路地図を表示する車載用ナビゲータの道路地図表示方法において、FM放送信号に重畳されているFM多重データを受信し、該FM多重データに含まれる渋滞情報等の交通情報により渋滞地点を前記道路地図と共にリアルタイムで表示するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平6−222712号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の車載用ナビゲータの道路地図表示方法にあっては、道路地図上に道路情報を重ねて表示する場合、その情報が一般道路のものでも高速道路のものでも全てを表示していた。
そのため、例えば、自車が高速道路上に存在していても一般道路の道路情報も表示され、特に都市部では情報量が多く、表示が煩雑となっている。
また、一般道路の上を高速道路が通っているような場所では、地図上の渋滞情報が重なって見えるため、表示されている情報が一般道路のものなのか、高速道路のものなのかの区別がつかず、ユーザーに不便さを与えることになる、という問題があった。
【0004】
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、ユーザーが道路情報を利用する際、表示されている道路情報の区別判断を必要とせず、道路地図に重ねて表示される道路情報の利便性を向上させることができるナビゲーション装置、方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明では、目的地を設定すると、表示部に画面表示された道路地図上に、自車が存在する位置を表示するとともに、道路情報を重ねて表示し、自車の移動に応じて道路地図と自車位置との位置関係を移動させながら目的地までの経路を案内するナビゲーション装置において、
自車の存在する道路の種別を判別する道路判別手段と、
前記道路判別手段により判別された道路の種別と同じ種別の道路の道路情報を表示する道路情報表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
よって、本発明のナビゲーション装置にあっては、道路判別手段において、自車の存在する道路の種別(例えば、一般道路であるか高速道路であるか)が判別され、道路情報表示制御手段において、道路判別手段により判別された道路の種別と同じ種別の道路の道路情報が表示される。例えば、一般道路であると判別されると、表示部に表示された各道路のうち一般道路の道路情報のみが表示され、高速道路であると判別されると、表示部に表示された各道路のうち高速道路の道路情報のみが表示される。
すなわち、道路地図画面上での道路情報が、道路の種別で区別表示されることになり、道路情報の全てを表示する場合に比べて表示がすっきりとして簡潔になる。そして、ユーザーが表示されている道路情報を利用する際、表示されている道路情報が、自車が現に走行している道路のものなのかの区別判断を必要とせず、例えば、一般道路の上を高速道路が通っているような場所を走行しているとき、自車が現に走行している道路について見やすく表示されている道路情報に基づいて、より短時間にて目的地への到着が可能な経路の選択ができるというように、付加機能として表示される道路情報の利便性がより一層向上する。
この結果、ユーザーが道路情報を利用する際、表示されている道路情報の区別判断を必要とせず、道路地図に重ねて表示される道路情報の利便性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、本発明のナビゲーション装置、方法及びプログラムを実現する最良の形態を、図面に示す実施例1に基づいて説明する。
【実施例1】
【0008】
まず、構成を説明する。
図1は実施例1のナビゲーション装置、方法及びプログラムが採用されたナビゲーションシステムを示すシステムブロック図である。
【0009】
実施例1におけるナビゲーションシステムは、図1に示すように、入力情報を得る手段として、絶対位置・方位検出部1と、相対方位検出部2と、車速検出部3と、VICS情報受信部4と、加速度検出部5と、を備えている。
前記絶対位置・方位検出部1は、本システムが搭載された自車の現在地、すなわち、自車位置について、地表での絶対位置座標や方位を計算するために、GPS衛星から送られてくる電波を、アンテナやレシーバなどで受信するための部分である。
なお、GPS(Global Positioning Systemの略称)とは、全世界測位システムのことであり、GPS衛星が、高度約21000kmの円軌道で地球を周回しながら電波を発信している。
前記相対方位検出部2は、ジャイロセンサ(角速度センサ)などを使って自車位置の相対的な方位を検出するための部分である。
前記車速検出部3は、自車位置の速度を計算するために、自車の車速センサにより得られる車速パルスを処理するための部分である。
前記VICS情報受信部4は、様々な交通情報を集約し、道路上に設置されたビーコンやFM多重放送によって最新の道路情報を受信するための部分である。
なお、VICS(Vehicle Information and Communication Systemの略称)とは、道路交通情報通信システムのことであり、各都道府県の警察署が収集した一般道路の情報と、道路公団が収集した高速道路の情報がVICSセンターに集約され、発信されている。
また、道路情報とは、渋滞情報(事故渋滞や自然渋滞など)だけではなく、速度規制情報や道路工事の案内情報なども含まれる。
前記加速度検出部5は、車両位置の検出にあたって、加速度センサからの加減速信号に基づいて車両の傾斜角度や高さ変化量を検出するための部分である。
【0010】
実施例1におけるナビゲーションシステムは、図1に示すように、演算処理や記憶処理を行う手段として、メインCPU及びその周辺回路6と、記憶部7と、ディスク制御部8と、を備えている。
前記メインCPU及びその周辺回路6は、本ナビゲーションシステム全体を制御する制御回路の役割を果たす部分である。
前記記憶部7は、システム作業領域やプログラム収納などを行う部分であり、ROM7aと、DRAM7bと、SRAM7cと、VRAM7dと、を有する。
前記ROM7aは、ブートプログラムなどを予め格納し、本システムの起動時にメインCPU及びその周辺回路6によってアクセスされる。また、前記DRAM7bは、ワークエリアなどに使用される。また、前記SRAM7cは、不揮発性のメモリであり、自車のアクセサリ電源など本システムのメイン電源がオフになっている間も、電池などでバックアップされることでメモリ内容を保持するものである。また、前記VRAM7dは、後述する表示部10でビデオ表示を行うためのメモリである。
前記ディスク制御部8は、地図データなどを記憶するための手段であり、例えば、CD−ROMやDVD−ROMやハードディスクなどがある。
【0011】
実施例1におけるナビゲーションシステムは、図1に示すように、画面表示や入力操作を行う手段として、ユーザインターフェース部9と、表示部10と、入力部11と、を備えている。
前記ユーザインターフェース部9は、I/O制御回路や駆動回路などを使って、表示部10及び入力部11と、前記メインCPU及びその周辺回路6とを結ぶインターフェースである。
前記表示部10は、ドライバから視認しやすいインストルメントパネル位置などに設置され、道路地図や操作メニューなどの各種情報を液晶画面などにより表示するディスプレイ部分である。
前記入力部11は、ドライバがリモコンやタッチパネルなどを使って命令を本システムに入力するための部分である。
【0012】
実施例1におけるナビゲーションシステムは、図1に示すように、音声案内手段として、音声合成部12と、AMP部13と、スピーカ14と、を備えている。
前記音声合成部12は、音声案内を行うための音声を合成する部分である。
前記AMP部13は、音声案内用のスピーカ14を駆動するために合成された音声を増幅する部分である。
前記スピーカ14は、車室内に向けて配置され、AMP部13からの駆動信号により音声を発する部分である。
【0013】
図2は実施例1のナビゲーションシステムにて実行される情報選択処理の流れを示すフローチャートであり、以下、各ステップについて説明する(情報選択処理部)。
なお、前記表示部10は、表示される道路地図上に道路情報を表示する道路の選択をユーザーの画面タッチ操作により行う情報選択画面15を有する。この情報選択画面15は、図4に示すように、一般道路のみの表示とする一般道路表示操作部15aと、高速道路のみの表示とする高速道路表示操作部15bと、自車位置と地図データとの比較による道路判別により判別された道路のみの表示とする自車位置連動表示操作部15cと、詳細表示に設定するための表示詳細設定操作部15dと、前の画面に戻るための戻る操作部15eと、道路情報の表示道路の選択を終了する終了操作部15fと、を備えている。
そして、図2に示すフローチャートは、表示部10にて情報選択画面15を起動することによりルーチンが作動を開始する。
【0014】
ステップS1では、情報選択画面15においてユーザーが高速道路表示操作部15bの選択操作をしたか否かが判断され、YESの場合はステップS2へ移行し、NOの場合はステップS3へ移行する。
【0015】
ステップS2では、ステップS1での高速選択という判断に基づいて、高速道路表示フラグKをK=1にセットし、ステップS4へ移行する。
【0016】
ステップS3では、ステップS1での高速選択ではないという判断に基づいて、高速道路表示フラグKをK=0にリセットし、ステップS4へ移行する。
【0017】
ステップS4では、情報選択画面15においてユーザーが一般道路表示操作部15aの選択操作をしたか否かが判断され、YESの場合はステップS5へ移行し、NOの場合はステップS6へ移行する。
【0018】
ステップS5では、ステップS4での一般道選択という判断に基づいて、一般道路表示フラグNをN=1にセットし、ステップS7へ移行する。
【0019】
ステップS6では、ステップS4での一般道選択ではないという判断に基づいて、一般道路表示フラグNをN=0にリセットし、ステップS7へ移行する。
【0020】
ステップS7では、情報選択画面15においてユーザーが自動位置連動表示操作部15cの選択操作をしたか否かが判断され、YESの場合はステップS8へ移行し、NOの場合はステップS13へ移行する。
【0021】
ステップS8では、ステップS7での自動位置連動選択であるとの判断に基づいて、自車の存在する道路が一般道路であるか高速道路であるかを判別し、一般道路であると判別された場合はステップS9へ移行し、高速道路であると判別された場合はステップS11へ移行する(道路判別手段)。
このステップS8での道路判別は、システム入力情報に基づいて進行方向や車両姿勢の情報を含む自車の現在位置を計算し、計算された自車の現在位置と、道路形状や勾配変化の情報を含む道路地図データと、を比較することにより、現在、自車が存在している道路を判別する。
ここで、自車の現在位置計算は、例えば、車速検出部3からの車速情報により求められた車両の移動距離と、相対方位検出部2からの角速度情報により求められた車両の旋回角度と、加速度検出部5からの加速度情報により求められた車両の傾斜角度及び高さ変化量と、絶対位置・方位検出部1からのGPS情報により求められた車両の進行方向と、により自車の現在位置が進行方向や車両姿勢の情報を含んで計算される。
【0022】
ステップS9では、ステップS8での一般道路であるとの判断に続き、高速道路表示フラグKをK=0にリセットし、次のステップS10では、一般道路表示フラグNをN=1にセットし、ステップS13へ移行する。
【0023】
ステップS11では、ステップS8での高速道路であるとの判断に続き、高速道路表示フラグKをK=1にセットし、次のステップS12では、一般道路表示フラグNをN=0にリセットし、ステップS13へ移行する。
【0024】
ステップS13では、ユーザーが前記情報選択画面15を閉じると、各フラグK,Nの情報を記憶部7に書き込み保存し、リターンへ移行する。
ここで、高速道路表示フラグKと一般道路表示フラグNは、排他的ではなく、両フラグK,Nが1の場合も、両フラグK,Nが0の場合もあり得る。
【0025】
図3は実施例1のナビゲーションシステムにて実行されるVICS情報描画処理の流れを示すフローチャートであり、以下、各ステップについて説明する(道路情報描画処理部)。
なお、このVICS情報描画処理は、通常の描画処理の一部のルーチンとして機能している。前提条件として、VICS情報の受信タスクは常に機能しており、受信したリンクデータの情報はメモリやハードディスクの所定の位置に展開されているものとする。
【0026】
ステップS21では、表示部10の画面上に表示される各道路のうち、1つの道路のリンクデータを読み込み、ステップS22へ移行する。
ここで、「リンクデータ」とは、各道路についてそれぞれ異なる番号が付されたリンク番号情報と、一般道路か高速道路かの道路種別情報と、渋滞情報等の道路情報と、を共に含むデータをいう。
【0027】
ステップS22では、ステップS21でのリンクデータ読み込みに続き、リンクデータのリンク番号にて一般道路か高速道路かを判断し、一般道路であると判断された場合はステップS23へ移行し、高速道路であると判断された場合はステップS24へ移行する。
【0028】
ステップS23では、ステップS22での一般道路判断に続き、記憶部7に書き込まれている一般道路表示フラグNがN=1か否かを判断し、N=1の場合はステップS25へ移行し、N≠1の場合はステップS26へ移行する。
【0029】
ステップS24では、ステップS22での高速道路判断に続き、記憶部7に書き込まれている高速道路表示フラグKがK=1か否かを判断し、K=1の場合はステップS25へ移行し、K≠1の場合はステップS26へ移行する。
【0030】
ステップS25では、ステップS23でのN=1との判断、あるいは、ステップS24でのK=1との判断に続き、リンク番号に該当する道路の進行方向左側に、リンクデータに応じた矢印(例えば、渋滞:赤色矢印、混雑:橙色矢印、渋滞なし:青色矢印)を重ね書きして道路地図を完成させてゆき、ステップS26へ移行する。
なお、道路情報としては、渋滞情報だけでなく、速度規制や道路工事の案内情報も含まれる。
【0031】
ステップS26では、ステップS25での情報描画に続き、リンク番号の更新処理を行い、リターンへ移行する。
すなわち、リンク番号を更新し、新たなリンク番号にて同じ処理を行うというように、リンク番号毎に順次同じ処理を繰り返すことで、選択もしくは判定された道路についてのみ道路情報を重ねて表示する。
【0032】
次に、作用を説明する。
カーナビゲーションシステムや、車載コンピューティングシステムのナビゲーションソフトの基本性能は、道路地図を表示すること、その道路地図上に自車の位置を表示することである。
また、付随機能として、検索データベースを備え経路案内をしたり、道路地図上にリアルタイムの交通情報を表示したりと機能を追加しながら発展してきた。
今現在では、FM多重やビーコン、或いは携帯電話からインターネット網を利用し、渋滞や工事や速度制限といった道路情報をメモリエリアに取得し、その情報をカーナビゲーションシステムの道路地図上に重ねて表示することは一般的になっている(例えば、特開平6−222712号公報参照)
しかしながら、従来のナビゲーションシステムにあっては、記録メディアに記録されている地図データベースを表示部に表示すると共に、VICS情報受信部にて入手した道路情報を重ねて表示していた。つまり、道路情報が一般道路のものでも高速道路のものでも全てを表示していた。
そのため、図5に示すように、例えば、自車が高速道路上に存在していても一般道路の道路情報も表示され、特に都市部では情報量が多く、表示が煩雑となっている。なお、図5において、Aは自車表示マーク、Bは高速道路での道路情報表示マーク、C1,C2,C3,C4は一般道路での道路情報表示マークである。
また、一般道路の上を高速道路が通っているような場所や、一般道路と高速道路とが近い距離間隔で並行に通っているような場所では、地図上の渋滞情報が重なって見えるため、表示されている情報が一般道路のものなのか、高速道路のものなのかの区別がつかず、ユーザーに不便さを与えることになる。
【0033】
一方、表示する道路情報を、高速道路のみにするか一般道路のみにするかを選択する機能を付け加える案もあるが、その場合でも、自車が一般道路から高速道路へと移動する際や自車が高速道路から一般道路へと移動する際には、移動する毎に画面を操作し、表示選択を切り替える操作をしなければならず、操作手間を要するし、道路を移動したにもかかわらず、表示の切り替え操作をしないと、走行している道路とは無関係の道路情報を表示したままとなる。
【0034】
これに対し、実施例1のナビゲーション装置では、ユーザーが道路情報を利用する際、表示されている道路情報の区別判断を必要とせず、道路地図に重ねて表示される道路情報の利便性を向上させることができるようにした。
すなわち、道路情報表示の煩雑さと表示切り替え操作の煩雑さを共に解消するには自車の存在している道路を判別し、自動的に道路情報表示を切り替える必要がある点に着目し、自車の存在する道路が一般道路であるか高速道路であるかを判別し、一般道路であると判別されると一般道路の道路情報のみを表示し、高速道路であると判別されると高速道路の道路情報のみを表示する手段を採用した。
【0035】
したがって、道路地図画面上での道路情報が、一般道路と高速道路とで区別されることになり、道路情報の全てを表示する場合に比べて表示がすっきりとして簡潔になる。
そして、ユーザーが表示されている道路情報を利用する際、表示されている道路情報が一般道路のものなのか高速道路のものなのかの区別判断を必要とせず、例えば、一般道路の上を高速道路が通っているような場所を走行しているとき、見やすく表示されている道路情報に基づいて、より短時間にて目的地への到着が可能な経路の選択ができるというように、付加機能として表示される道路情報の利便性がより一層向上する。
【0036】
[非選択時の道路情報表示制御作用]
まず、表示部10の情報選択画面15を開いたユーザーが、一般道路表示操作部15a、高速道路表示操作部15b、自動位置連動表示操作部15cのいずれも選択しなかった場合には、図2のフローチャートにおいて、ステップS1→ステップS3→ステップS4→ステップS6→ステップS7→ステップS13へと進み、ステップS13では、ユーザーが前記情報選択画面15を閉じると記憶部7に、K=0、N=0のフラグ情報が書き込まれる。
【0037】
したがって、リンク番号の道路が一般道路の場合には、図3のフローチャートにおいて、ステップS21→ステップS22→ステップS23→ステップS26へと進む流れが繰り返され、また、リンク番号の道路が高速道路の場合には、図3のフローチャートにおいて、ステップS21→ステップS22→ステップS24→ステップS26へと進む流れが繰り返され、一般道路を走行していても高速道路を走行していても、道路情報がリンク番号の道路に重ねて表示されることはない。
【0038】
このように、一般道路表示操作部15a、高速道路表示操作部15b、自動位置連動表示操作部15cのいずれも選択しなかった場合には、表示部10に表示された道路地図上の全ての道路に道路情報が重ねて表示されることはない。
このため、例えば、ユーザーが走行中に渋滞が全く無いことを察知し、渋滞情報を必要としないと判断した場合には、不要と判断した道路情報が重ねて表示されることはなく、表示部10による道路地図の表示が、道路情報が表示される場合に比べてすっきりとし、本来のナビゲーション機能である経路案内情報に集中することができる。
【0039】
[両道路選択時の道路情報表示制御作用]
次に、表示部10の情報選択画面15を開いたユーザーが、一般道路表示操作部15aと高速道路表示操作部15bを共に選択した場合には、図2のフローチャートにおいて、ステップS1→ステップS2→ステップS4→ステップS5→ステップS7→ステップS13へと進み、ステップS13では、ユーザーが前記情報選択画面15を閉じると記憶部7に、K=1、N=1のフラグ情報が書き込まれる。
【0040】
したがって、リンク番号の道路が一般道路の場合には、図3のフローチャートにおいて、ステップS21→ステップS22→ステップS23→ステップS25→ステップS26へと進む流れが繰り返され、また、リンク番号の道路が高速道路の場合には、図3のフローチャートにおいて、ステップS21→ステップS22→ステップS24→ステップS25→ステップS26へと進む流れが繰り返され、ステップS25において、一般道路を走行していても高速道路を走行していても、道路情報がリンク番号の全ての道路に重ねて表示される。
【0041】
このように、一般道路表示操作部15aと高速道路表示操作部15bとを共に選択した場合には、例えば、高速道路と一般道路とがクロスしているだけであり、両道路の道路情報が表示されても区別がはっきりしている場合には、全ての道路情報が道路地図と重ねて表示されることになる。
このため、例えば、高速道路から一般道路へ入ろうとする場合や、逆に、一般道路から高速道路へと入ろうとする場合に、表示されている道路情報がインターチェンジを選択する判断情報となり、走行経路の選択情報として有効に活用することができる。
【0042】
[高速道路選択時の道路情報表示制御作用]
次に、表示部10の情報選択画面15を開いたユーザーが、高速道路表示操作部15bのみを選択した場合には、図2のフローチャートにおいて、ステップS1→ステップS2→ステップS4→ステップS6→ステップS7→ステップS13へと進み、ステップS13では、ユーザーが前記情報選択画面15を閉じると記憶部7に、K=1、N=0のフラグ情報が書き込まれる。
【0043】
したがって、リンク番号の道路が一般道路の場合には、図3のフローチャートにおいて、ステップS21→ステップS22→ステップS23→ステップS26へと進む流れが繰り返され、道路情報の表示は無い。一方、リンク番号の道路が高速道路の場合には、図3のフローチャートにおいて、ステップS21→ステップS22→ステップS24→ステップS25→ステップS26へと進む流れが繰り返され、ステップS25において、高速道路についてのみ道路情報が重ねて表示される。
【0044】
このように、高速道路表示操作部15bのみを選択した場合には、図6に示すように、表示部10に表示された道路のうち、高速道路のみに道路情報が重ねて表示される。
このため、例えば、長時間にわたり高速道路のみの走行を意図している場合には、必要情報である高速道路の道路情報のみが道路地図と重ねて表示されることになり、道路情報を目的地までの所要時間の予測情報として有効に活用することができる。
【0045】
[一般道路選択時の道路情報表示制御作用]
次に、表示部10の情報選択画面15を開いたユーザーが、一般道路表示操作部15aのみを選択した場合には、図2のフローチャートにおいて、ステップS1→ステップS3→ステップS4→ステップS5→ステップS7→ステップS13へと進み、ステップS13では、ユーザーが前記情報選択画面15を閉じると記憶部7に、K=0、N=1のフラグ情報が書き込まれる。
【0046】
したがって、リンク番号の道路が高速道路の場合には、図3のフローチャートにおいて、ステップS21→ステップS22→ステップS24→ステップS26へと進む流れが繰り返され、道路情報の表示は無い。一方、リンク番号の道路が一般道路の場合には、図3のフローチャートにおいて、ステップS21→ステップS22→ステップS23→ステップS25→ステップS26へと進む流れが繰り返され、ステップS25において、一般道路についてのみ道路情報が重ねて表示される。
【0047】
このように、一般道路表示操作部15aのみを選択した場合には、図7に示すように、表示部10に表示された道路のうち、一般道路のみに道路情報が重ねて表示される。
このため、例えば、高速道路に入る予定が全くなく、一般道路のみの走行を意図している場合には、必要情報である一般道路の道路情報のみが道路地図と重ねて表示されることになり、道路情報を目的地までの所要時間を短縮する走行経路の選択情報として有効に活用することができる。
【0048】
[自動位置連動選択時の道路情報表示制御作用]
次に、表示部10の情報選択画面15を開いたユーザーが、自動位置連動表示操作部15cを選択した場合には、図2のフローチャートにおいて、ステップS1→ステップS3→ステップS4→ステップS5→ステップS7→ステップS8へと進む。そして、ステップS8において、自車の存在する道路が一般道路であると判別されると、ステップS8からステップS9→ステップS10→ステップS13へと進み、ステップS13では、ユーザーが前記情報選択画面15を閉じると記憶部7に、K=0、N=1のフラグ情報が書き込まれる。一方、ステップS8において、自車の存在する道路が高速道路であると判別されると、ステップS8からステップS11→ステップS12→ステップS13へと進み、ステップS13では、ユーザーが前記情報選択画面15を閉じると記憶部7に、K=1、N=0のフラグ情報が書き込まれる。
【0049】
したがって、リンク番号の道路が高速道路の場合であって、自車の存在する道路が高速道路であると判別された場合には、図3のフローチャートにおいて、ステップS21→ステップS22→ステップS24→ステップS25→ステップS26へと進む流れが繰り返され、ステップS25において、高速道路についてのみ道路情報が重ねて表示される(図6参照)。一方、リンク番号の道路が一般道路の場合であって、自車の存在する道路が一般道路であると判別された場合には、図3のフローチャートにおいて、ステップS21→ステップS22→ステップS23→ステップS25→ステップS26へと進む流れが繰り返され、ステップS25において、一般道路についてのみ道路情報が重ねて表示される(図7参照)。
【0050】
このように、自動位置連動表示操作部15cを選択した場合には、自車の存在する道路が高速道路か一般道路かを判別した上で、高速道路との判別時には、図6に示すように、高速道路についてのみ道路情報が重ねて表示され、一般道路との判別時には、図7に示すように、一般道路についてのみ道路情報が重ねて表示される。
【0051】
つまり、道路地図の画面上に渋滞などの道路情報を表示する機能に、表示する道路情報を自動的に限定する機能を付加したため、下記に列挙するメリットを得ることができる。
・例えば、自車が高速道路上に存在している場合には、高速道路の道路情報のみが表示されるというように、自車の走行路に関する道路情報に限られるため、表示部10の表示が簡潔ですっきりとする。特に、情報量が多い都市部において、表示が煩雑となることがなく、有用である。
・一般道路の上を高速道路が通っているような場所や、一般道路と高速道路とが近い距離間隔で並行に通っているような場所においても、地図上に渋滞情報が重なって表示されることがなく、表示されている道路情報が一般道路のものなのか、高速道路のものなのかの区別が明瞭となる。特に、一般道路の上を高速道路が通っている都市部において、ユーザーに不便さを与えることが無い。
・自車が一般道路から高速道路へと移動する際や自車が高速道路から一般道路へと移動する際にも、自動的に道路情報の表示が切り替わり、表示選択を切り替える操作手間を省くことができるし、表示される道路情報は自車の走行路に対応した正確な表示となる。
つまり、道路情報の表示を高速道路のみにするか一般道路のみにするかを選択する機能を付け加える場合における操作手間の煩わしさや表示された道路情報の不確かさを解消できる。
【0052】
次に、効果を説明する。
実施例1のナビゲーション装置、方法及びプログラムにあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
【0053】
(1) 目的地を設定すると、表示部10に画面表示された道路地図上に、自車が存在する位置を表示するとともに、道路情報を重ねて表示し、自車の移動に応じて道路地図と自車位置との位置関係を移動させながら目的地までの経路を案内するナビゲーション装置において、自車の存在する道路の種別を判別する道路判別手段(ステップS8)と、前記道路判別手段により判別された道路種別と同じ種別の道路の道路情報を表示する道路情報表示制御手段(図2のステップS9〜ステップS13)と、を備えたため、ユーザーが道路情報を利用する際、表示されている道路情報の区別判断を必要とせず、道路地図に重ねて表示される道路情報の利便性を向上させるナビゲーション装置を提供することができる。
【0054】
(2) 前記道路判別手段(ステップS8)は、自車の存在する道路が一般道路である高速道路であるかを判別し、前記道路情報表示制御手段(図2のステップS9〜ステップS13)は、前記道路判別手段により一般道路であると判別されると、前記表示部10に表示された各道路のうち一般道路の道路情報のみを表示し、前記道路判別手段により高速道路であると判別されると、前記表示部10に表示された各道路のうち高速道路の道路情報のみを表示するため、表示されている道路情報が一般道路のものか高速道路のものかの区別判断を必要としないで、ユーザーが道路情報を利用することができる。
【0055】
(3) 前記道路判別手段(ステップS8)は、システム入力情報に基づいて進行方向や車両姿勢の情報を含む自車の現在位置を計算し、計算された自車の現在位置と、道路形状や勾配変化の情報を含む道路地図データと、を比較することにより、現在、自車が存在している道路を判別するため、自車の現在位置と道路地図データの比較により、自車が存在する道路が一般道路か高速道路かを精度良く判別することができる。
【0056】
(4) 前記表示部10は、表示される道路地図上に道路情報を表示する道路の選択をユーザーの画面タッチ操作により行う情報選択画面15を有し、前記情報選択画面15は、一般道路のみの表示とする一般道路表示操作部15aと、高速道路のみの表示とする高速道路表示操作部15bと、前記道路判別手段(ステップS8)により判別された道路のみの表示とする自車位置連動表示操作部15cと、を備えているため、道路情報表示に関して、非表示モード、全表示モード、一般道路の固定表示モード、高速道路の固定表示モード、道路判別による自動切り替え表示モード、の中から最適な表示モードを選択できるという高いユーザー選択自由度を持たせることができる。
【0057】
(5) 前記道路情報表示制御手段は、前記情報選択画面15を開き、情報選択画面15に対する画面操作により一般道路表示操作部15aを選択すると一般道路表示フラグNをセットし、高速道路表示操作部15bを選択すると高速道路表示フラグKをセットし、自車位置連動表示操作部15cを選択すると前記道路判別手段(ステップS8)により判別された一般道路もしくは高速道路の表示フラグNもしくはKをセットし、前記情報選択画面15を閉じると各フラグ情報を記憶部7に書き込み保存する情報選択処理部(図2)を有するため、フラグセットという簡単な処理により、表示モード、全表示モード、一般道路の固定表示モード、高速道路の固定表示モード、道路判別による自動切り替え表示モード、の中から選択された表示モードを特定することができる。
【0058】
(6) 前記道路情報表示制御手段は、前記表示部10に表示された各道路についてそれぞれリンク番号と道路種別と道路情報を含むリンクデータを持ち、1つの道路のリンクデータを読み込み、そのリンク番号にて一般道路か高速道路かを判断し、リンク番号により一般道路であると判断され、かつ、前記情報選択処理部(図2)により一般道路表示フラグNがセットされている場合、あるいは、リンク番号により高速道路であると判断され、かつ、前記情報選択処理部(図2)により高速道路表示フラグKがセットされている場合、前記表示部10に表示されている道路のうち、リンク番号に対応する道路に道路情報を重ねて表示し、その後、リンク番号を更新し、新たなリンク番号にて同じ処理を行うというように、リンク番号毎に順次同じ処理を繰り返すことで道路情報を表示する道路情報描画処理部(図3)を有するため、リンク番号による道路判断と、特定された表示モードにしたがって精度良く道路情報を道路地図上の各道路に描画することができる。特に、道路判別による自動切り替え表示モードが選択されている場合には、リンク番号による道路判断が加えられることで、自車が存在する道路を誤判別した場合、謝った道路情報の表示を回避することができる。
【0059】
(7) 目的地を設定すると、表示部10に画面表示された道路地図上に、自車が存在する位置を表示するとともに、道路情報を重ねて表示し、自車の移動に応じて道路地図と自車位置との位置関係を移動させながら目的地までの経路を案内するナビゲーション方法において、自車の存在する道路の種別を判別する道路判別手順と、前記道路判別手順により判別された道路種別と同じ種別の道路の道路情報を表示する道路情報表示制御手順と、を備えたため、ユーザーが道路情報を利用する際、表示されている道路情報の区別判断を必要とせず、道路地図に重ねて表示される道路情報の利便性を向上させるナビゲーション方法を提供することができる。
【0060】
(8) 目的地を設定すると、表示部10に画面表示された道路地図上に、自車が存在する位置を表示するとともに、道路情報を重ねて表示し、自車の移動に応じて道路地図と自車位置との位置関係を移動させながら目的地までの経路を案内するナビゲーションコンピュータのプログラムに、自車の存在する道路の種別を判別する道路判別機能と、前記道路判別機能により判別された道路種別と同じ種別の道路の道路情報を表示する道路情報表示制御機能と、を持たせたため、ユーザーが道路情報を利用する際、表示されている道路情報の区別判断を必要とせず、道路地図に重ねて表示される道路情報の利便性を向上させるナビゲーションプログラムを提供することができる。
【0061】
以上、本発明のナビゲーション装置、方法及びプログラムを実施例1に基づき説明してきたが、具体的な構成については、この実施例1に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
【0062】
実施例1では、一般道路と高速道路との2種類の道路種別を判別する例を示したが、例えば、特定区域の道路や私道など、一般道路と高速道路に加え、他の道路種別を判別するようにしても良い。
【0063】
実施例1では、表示部は、表示される道路地図上に道路情報を表示する道路の選択をユーザーの画面タッチ操作により行う情報選択画面を有し、一般道路表示操作部と、高速道路表示操作部と、自車位置連動表示操作部と、を備え、非表示モード、全表示モード、一般道路の固定表示モード、高速道路の固定表示モード、道路判別による自動切り替え表示モード、の中から最適な表示モードを選択できる好ましい例を示した。
しかし、道路地図上に道路情報を表示するか否かの選択画面のみを持ち、道路情報を表示するという選択をした場合には、道路判別による自動切り替え表示モードとなる例としても良い。さらに、情報選択画面が無く、ナビゲーションシステムを使用すると、道路情報の表示は、常に道路判別による自動切り替え表示モードとなる例としても良い。要するに、道路判別手段と、道路情報表示制御手段とを有するものであれば、具体的構成は、実施例1に限定されることはない。
【0064】
実施例1では、道路判別手段として、車両の移動距離、車両の旋回角度、車両の傾斜角度及び高さの変化量、車両の進行方向から自車の現在位置を計算する例を示したが、地図データに含まれている情報に対応して、これ以外の情報を入力して自車の現在位置を計算するようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】実施例1のナビゲーション装置、方法及びプログラムが採用されたナビゲーションシステムを示すシステムブロック図である。
【図2】実施例1のナビゲーションシステムにて実行される情報選択処理の流れを示すフローチャートである。
【図3】実施例1のナビゲーションシステムにて実行されるVICS情報描画処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】実施例1のナビゲーションシステムの表示部に有する情報選択画面の一例を示す正面図である。
【図5】ナビゲーションシステムの表示部に表示された道路地図上の道路の全てに道路情報が表示されたナビゲーション画面の一例を示す正面図である。
【図6】実施例1のナビゲーションシステムの表示部に表示された道路地図上の道路のうち高速道路のみに道路情報が表示されたナビゲーション画面の一例を示す正面図である。
【図7】実施例1のナビゲーションシステムの表示部に表示された道路地図上の道路のうち一般道路のみに道路情報が表示されたナビゲーション画面の一例を示す正面図である。
【符号の説明】
【0066】
1 絶対位置・方位検出部
2 相対方位検出部
3 車速検出部
4 VICS情報受信部
5 加速度検出部
6 メインCPU及びその周辺回路
7 記憶部
8 ディスク制御部
9 ユーザインターフェース部
10 表示部
11 入力部
12 音声合成部
13 AMP部
14 スピーカ
15 情報選択画面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
目的地を設定すると、表示部に画面表示された道路地図上に、自車が存在する位置を表示するとともに、道路情報を重ねて表示し、自車の移動に応じて道路地図と自車位置との位置関係を移動させながら目的地までの経路を案内するナビゲーション装置において、
自車の存在する道路の種別を判別する道路判別手段と、
前記道路判別手段により判別された道路の種別と同じ種別の道路の道路情報を表示する道路情報表示制御手段と、
を備えたことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
請求項1に記載されたナビゲーション装置において、
前記道路判別手段は、自車の存在する道路が一般道路であるか高速道路であるかを判別し、
前記道路情報表示制御手段は、前記道路判別手段により一般道路であると判別されると、前記表示部に表示された各道路のうち一般道路の道路情報のみを表示し、前記道路判別手段により高速道路であると判別されると、前記表示部に表示された各道路のうち高速道路の道路情報のみを表示することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載されたナビゲーション装置において、
前記道路判別手段は、システム入力情報に基づいて進行方向や車両姿勢の情報を含む自車の現在位置を計算し、計算された自車の現在位置と、道路形状や勾配変化の情報を含む道路地図データと、を比較することにより、現在、自車が存在している道路を判別することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項4】
請求項1乃至3の何れか1項に記載されたナビゲーション装置において、
前記表示部は、表示される道路地図上に道路情報を表示する道路の選択をユーザーの画面タッチ操作により行う情報選択画面を有し、
前記情報選択画面は、一般道路のみの表示とする一般道路表示操作部と、高速道路のみの表示とする高速道路表示操作部と、前記道路判別手段により判別された道路のみの表示とする自車位置連動表示操作部と、を備えていることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項5】
請求項4に記載されたナビゲーション装置において、
前記道路情報表示制御手段は、前記情報選択画面を開き、情報選択画面に対する画面操作により一般道路表示操作部を選択すると一般道路表示フラグをセットし、高速道路表示操作部を選択すると高速道路表示フラグをセットし、自車位置連動表示操作部を選択すると前記道路判別手段により判別された一般道路もしくは高速道路の表示フラグをセットし、前記情報選択画面を閉じると各フラグ情報を記憶部に書き込み保存する情報選択処理部を有することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項6】
請求項5に記載されたナビゲーション装置において、
前記道路情報表示制御手段は、前記表示部に表示された各道路についてそれぞれリンク番号と道路種別と道路情報を含むリンクデータを持ち、1つの道路のリンクデータを読み込み、そのリンク番号にて一般道路か高速道路かを判断し、リンク番号により一般道路であると判断され、かつ、前記情報選択処理部により一般道路表示フラグがセットされている場合、あるいは、リンク番号により高速道路であると判断され、かつ、前記情報選択処理部により高速道路表示フラグがセットされている場合、前記表示部に表示されている道路のうち、リンク番号に対応する道路に道路情報を重ねて表示し、その後、リンク番号を更新し、新たなリンク番号にて同じ処理を行うというように、リンク番号毎に順次同じ処理を繰り返すことで道路情報を表示する道路情報描画処理部を有することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項7】
目的地を設定すると、表示部に画面表示された道路地図上に、自車が存在する位置を表示するとともに、道路情報を重ねて表示し、自車の移動に応じて道路地図と自車位置との位置関係を移動させながら目的地までの経路を案内するナビゲーション方法において、
自車の存在する道路の種別を判別する道路判別手順と、
前記道路判別手順により判別された道路種別と同じ種別の道路の道路情報を表示する道路情報表示制御手順と、
を備えたことを特徴とするナビゲーション方法。
【請求項8】
目的地を設定すると、表示部に画面表示された道路地図上に、自車が存在する位置を表示するとともに、道路情報を重ねて表示し、自車の移動に応じて道路地図と自車位置との位置関係を移動させながら目的地までの経路を案内するナビゲーションコンピュータのプログラムに、
自車の存在する道路の種別を判別する道路判別機能と、
前記道路判別機能により判別された道路種別と同じ種別の道路の道路情報を表示する道路情報表示制御機能と、
を持たせたことを特徴とするナビゲーションプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2008−32503(P2008−32503A)
【公開日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−205605(P2006−205605)
【出願日】平成18年7月28日(2006.7.28)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000001487)クラリオン株式会社 (1,722)
【Fターム(参考)】