説明

ナビゲーション装置、日没案内方法、及び日没案内プログラム

【課題】ユーザが日没までにどのくらいの時間屋外にいることが可能かを知ることができ、ユーザにとってより便利なナビゲーション装置を提供する。
【解決手段】ナビゲーション装置は、日没情報を記憶する記憶手段と、前記日没情報に基づいて現在地の日没時間を算出する算出手段と、前記算出手段が算出した日没時間を出力する出力手段と、を備え、前記出力手段は、予め決定された目的地に到着した場合、又は、電源オフ操作がなされた場合に、前記日没時間を出力する。これにより、ユーザは日没までにどのくらいの時間屋外にいることができるかを知ることが可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、日没を案内する手法に関する。
【背景技術】
【0002】
現行のナビゲーション製品には、日没時刻になったらライト点灯を促す案内を行う機能や地図色を昼から夜へと自動転換する機能が設けられている。
【0003】
特許文献1には、日没時間前後に車両が西方向に走行している場合、運転者に注意を促すナビゲーション装置が記載されている。
【0004】
【特許文献1】特開2002−181554号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記の日没に関連する機能は、日没時刻又は日没時刻前後に行われるものであり、ユーザは日没時刻又は直前になって初めて日没を知ることとなる。今日の日没時刻や日没まで何時間あるかといった日没時間を事前にユーザに提供することはできなかった。そのため、例えば、車両から離れて屋外で活動する場合、ユーザは日没までにどのくらいの時間活動できるのかということを把握できないという問題点があった。
【0006】
本発明が解決しようとする課題としては、上記のものが例として挙げられる。本発明の目的は、ユーザが日没までにどのくらいの時間屋外にいることが可能かを知ることができ、ユーザにとってより便利なナビゲーション装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の発明は、ナビゲーション装置であって、日没情報を記憶する記憶手段と、前記日没情報に基づいて現在地の日没時間を算出する算出手段と、予め決定された目的地に到着したこと、又は、電源オフの操作がなされたことを検知する検知手段と、前記目的地に到着したこと、又は、電源オフ操作がなされたことが検知された場合に、前記算出手段が算出した日没時間を出力する出力手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
請求項8に記載の発明は、日没情報を記憶する記憶手段を備えるナビゲーション装置において実行される日没案内方法であって、前記日没情報に基づいて現在地の日没時間を算出する算出工程と、予め決定された目的地に到着したこと、又は、電源オフの操作がなされたことを検知する検知工程と、前記目的地に到着したこと、又は、電源オフ操作がなされたことが検知された場合に、前記算出手段が算出した日没時間を出力する出力工程と、を有することを特徴とする。
【0009】
請求項9に記載の発明は、日没情報を記憶する記憶手段を備えるナビゲーション装置において実行される日没案内プログラムであって、前記日没情報に基づいて現在地の日没時間を算出する算出手段と、予め決定された目的地に到着したこと、又は、電源オフの操作がなされたことを検知する検知手段と、前記目的地に到着したこと、又は、電源オフ操作がなされたことが検知された場合に、前記算出手段が算出した日没時間を出力する出力手段として前記コンピュータを機能させることを特徴とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明の1つの観点では、ナビゲーション装置は、日没情報を記憶する記憶手段と、前記日没情報に基づいて現在地の日没時間を算出する算出手段と、予め決定された目的地に到着したこと、又は、電源オフの操作がなされたことを検知する検知手段と、前記目的地に到着したこと、又は、電源オフ操作がなされたことが検知された場合に、前記算出手段が算出した日没時間を出力する出力手段と、を備える。
【0011】
例えば、ユーザが屋外で活動する場合、日没までの時間を把握できると便利である。そこで、目的地に到着した場合、又は、電源オフ操作がなされた場合に日没時間を出力することで、ユーザは日没までにどのくらいの時間屋外にいることが可能かを知ることができる。なお、日没情報とは、緯度経度情報及び日付情報と対応付けた日没時刻の情報である。
【0012】
上記のナビゲーション装置の他の一態様では、前記目的地又は電源オフ操作がなされた時の現在地が所定のカテゴリーの場所である場合には前記日没時間を出力すると判定し、所定のカテゴリーの場所でなかった場合には前記日没時間を出力しないと判定する第1判定手段をさらに備え、前記出力手段は、前記第1判定手段の判定結果に基づいて前記日没時間を出力する。所定のカテゴリーとは、例えば、山、海、屋外レジャー施設など、主に屋外で活動する場所や施設を含むカテゴリー(以下、アウトドアカテゴリーと呼ぶ。)である。これにより、到着した地点が屋外で活動するような場所でないため、日没案内が不必要な場合は案内をしないように制御することができる。
【0013】
上記のナビゲーション装置の他の一態様では、前記算出手段が算出する日没時間は、日没時刻及び日没までの時間の少なくとも一方である。ユーザが日没時刻又は日没までの時間又は両方の出力を選択できるようにすることでよりユーザにとって便利なナビゲーション装置を提供できる。
【0014】
上記のナビゲーション装置の他の一態様では、前記算出手段が算出した日没までの時間が所定の時間以内であった場合には前記日没時間を出力すると判定し、所定の時間以上であった場合には前記日没時間を出力しないと判定する第2判定手段をさらに備え、前記出力手段は、前記第2判定手段の判定結果に基づいて前記日没時間を出力する。これにより、例えば朝に到着した場合など、日没まで長すぎるため日没案内が不必要な場合は、案内をしないように制御することができる。また、例えば立寄り地で電源をオフにした場合でも、日没まで長すぎる場合は案内をしないので、ユーザにとってより便利である。
【0015】
上記のナビゲーション装置の他の一態様では、気象情報を取得する気象情報取得手段をさらに備え、前記算出手段は、前記日没情報及び前記気象情報に基づいて日没時間を算出する。これにより、例えば、曇りの日であれば晴れた日よりも日没時刻が早くなるといった気象による変化にも対応することができる。
【0016】
上記のナビゲーション装置の他の一態様では、前記出力手段は、前記目的地に到着したことが検知された場合には音声及び画像の少なくとも一方で前記日没時間を出力し、電源オフの操作がなされたことが検知された場合は、音声で前記日没時間を出力する。これにより、電源がオフになると表示装置の電源もオフになるため画像を表示できない場合でも、音声で日没時間を出力することでユーザに知らせることが可能となる。
【0017】
上記のナビゲーション装置の他の一態様では、前記日没時間を専用端末に送信する送信手段をさらに備える。これにより、ユーザが車外に出て活動している時でも、携帯電話や腕時計といった専用端末で日没時間を確認することができるため、日没時間を覚える必要がなくユーザにとって便利である。
【0018】
本発明の他の観点では、日没情報を記憶する記憶手段を備えるナビゲーション装置において実行される日没案内方法は、前記日没情報に基づいて現在地の日没時間を算出する算出工程と、予め決定された目的地に到着したこと、又は、電源オフの操作がなされたことを検知する検知工程と、前記目的地に到着したこと、又は、電源オフ操作がなされたことが検知された場合に、前記算出手段が算出した日没時間を出力する出力工程と、を有する。
【0019】
本発明の他の観点では、日没情報を記憶する記憶手段を備えるナビゲーション装置において実行される日没案内プログラムは、前記日没情報に基づいて現在地の日没時間を算出する算出手段と、予め決定された目的地に到着したこと、又は、電源オフの操作がなされたことを検知する検知手段と、前記目的地に到着したこと、又は、電源オフ操作がなされたことが検知された場合に、前記算出手段が算出した日没時間を出力する出力手段として前記コンピュータを機能させる。
【0020】
上記の日没案内方法及び日没案内プログラムによっても、ユーザが日没までにどのくらいの時間屋外にいることが可能かを知ることができるユーザにとってより便利なナビゲーション装置を提供することが可能となる。なお、日没案内プログラムは、記録媒体に記録した状態で好適に取り扱うことができる。
【実施例】
【0021】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例について説明する。なお、以下の説明は、本発明を車両用のナビゲーション装置に適用した例を示す。
【0022】
[ナビゲーション装置]
図1に、ナビゲーション装置100の構成を示す。なお、ナビゲーション装置100は移動体としての車両に搭載されているものとする。図1に示すように、ナビゲーション装置100は、自立測位装置10、GPS受信機18、システムコントローラ20、ディスクドライブ31、データ記憶ユニット36、インタフェース37、通信装置38、表示ユニット40、音声出力ユニット50及び入力装置60を備える。
【0023】
自立測位装置10は、加速度センサ11、角速度センサ12及び距離センサ13を備える。加速度センサ11は、例えば圧電素子からなり、車両の加速度を検出し、加速度データを出力する。角速度センサ12は、例えば振動ジャイロからなり、車両の方向変換時における車両の角速度を検出し、角速度データ及び相対方位データを出力する。距離センサ13は、車両の車輪の回転に伴って発生されているパルス信号からなる車速パルスを計測する。
【0024】
GPS受信機18は、複数のGPS衛星から、測位用データを含む下り回線データを搬送する電波19を受信する。測位用データは、緯度及び経度情報等から車両の絶対的な位置を検出するために用いられる。
【0025】
システムコントローラ20は、インタフェース21、CPU(Central Processing Unit)22、ROM(Read Only Memory)23及びRAM(Random Access Memory)24を含んでおり、ナビゲーション装置100全体の制御を行う。
【0026】
インタフェース21は、加速度センサ11、角速度センサ12及び距離センサ13並びにGPS受信機18とのインタフェース動作を行う。そして、これらから、車速パルス、加速度データ、相対方位データ、角速度データ、GPS測位データ、絶対方位データ等をシステムコントローラ20に入力する。CPU22は、システムコントローラ20全体を制御する。ROM23は、システムコントローラ20を制御する制御プログラム等が格納された図示しない不揮発性メモリ等を有する。RAM24は、入力装置60を介して使用者により予め設定された経路データ等の各種データを読み出し可能に格納したり、CPU22に対してワーキングエリアを提供したりする。
【0027】
システムコントローラ20、CD−ROMドライブ又はDVD−ROMドライブなどのディスクドライブ31、データ記憶ユニット36、通信用のインタフェース37、表示ユニット40、音声出力ユニット50及び入力装置60は、バスライン30を介して相互に接続されている。
【0028】
ディスクドライブ31は、システムコントローラ20の制御の下、CD又はDVDといったディスク33から、音楽データ、映像データなどのコンテンツデータを読み出し、出力する。なお、ディスクドライブ31は、CD−ROMドライブ又はDVD−ROMドライブのうち、いずれか一方としてもよいし、CD及びDVDコンパチブルのドライブとしてもよい。データ記憶ユニット36は、例えば、HDDなどにより構成され、地図データなどのナビゲーション処理に用いられる各種データを記憶するユニットである。通信装置38は、例えば、FMチューナやビーコンレシーバ、携帯電話や専用の通信カードなどにより構成され、VICS(Vehicle Information Communication System)センタなどから配信される情報を取得する。
【0029】
表示ユニット40は、システムコントローラ20の制御の下、各種表示データをディスプレイなどの表示装置に表示する。具体的には、システムコントローラ20は、データ記憶ユニット36から地図データを読み出す。表示ユニット40は、システムコントローラ20によってデータ記憶ユニット36から読み出された地図データなどを表示画面上に表示する。表示ユニット40は、バスライン30を介してCPU22から送られる制御データに基づいて表示ユニット40全体の制御を行うグラフィックコントローラ41と、VRAM(Video RAM )等のメモリからなり即時表示可能な画像情報を一時的に記憶するバッファメモリ42と、グラフィックコントローラ41から出力される画像データに基づいて、液晶、CRT(Cathode Ray Tube)等のディスプレイ44を表示制御する表示制御部43と、ディスプレイ44とを備える。ディスプレイ44は、情報表示部として機能し、例えば対角5〜10インチ程度の液晶表示装置等からなり、車内のフロントパネル付近に装着される。
【0030】
音声出力ユニット50は、システムコントローラ20の制御の下、CD−ROMドライブ31又はDVD−ROM32、若しくはRAM24等からバスライン30を介して送られる音声デジタルデータのD/A(Digital to Analog)変換を行うD/Aコンバータ51と、D/Aコンバータ51から出力される音声アナログ信号を増幅する増幅器(AMP)52と、増幅された音声アナログ信号を音声に変換して車内に出力するスピーカ53とを備えて構成されている。
【0031】
入力装置60は、各種コマンドやデータを入力するための、キー、スイッチ、ボタン、リモコン、音声入力装置等から構成されている。入力装置60は、車内に搭載された当該車載用電子システムの本体のフロントパネルやディスプレイ44の周囲に配置される。また、ディスプレイ44がタッチパネル方式である場合には、ディスプレイ44の表示画面上に設けられたタッチパネルも入力装置60として機能する。
【0032】
[機能構成]
次に、ナビゲーション装置100の機能構成について説明する。図2は、ナビゲーション装置100のうち、本発明による日没案内処理に関連する機能構成を示す。
【0033】
図示のように、ナビゲーション装置100は、記憶部101と、取得部102と、算出部103と、判定部104と、出力部105と、送信部106と、を備える。
【0034】
記憶部101は、緯度経度情報及び日付情報と対応付けた日没情報を記憶する。通常、日没時刻は、その場所の緯度及び経度、並びに1年のうちの日付(年月日)などにより決まる。よって、記憶部101は、緯度経度と日付に対応付けて日没時刻を記憶している。これを「日没情報」と呼ぶ。
【0035】
取得部102は、例えばインターネット通信等で現在地の気象情報を取得する。
【0036】
算出部103は、現在地の緯度経度情報及び現在の日付情報に基づいて日没情報を参照し、日没時間を算出する。日没時間とは、日没時刻及び日没までの時間の少なくとも一方であり、具体的には、日没情報を参照し、GPS受信機18が受信した測位用データに含まれる現在地の緯度経度情報及び現在の日付情報に対応する日没時刻を算出し、現在時刻と日没時刻との差分から日没までの時間を算出する。また取得部102が気象情報を加味して日没時間を算出してもよい。
【0037】
判定部104は、予め決定された目的地に車両が到着したこと、又は、ACC電源オフの操作がなされたことを検知する。
【0038】
判定部104は、目的地に車両が到着したこと、又は、ACC電源オフの操作がなされたことが検知された場合に、算出部103が算出した日没時間を出力するか否かを判定する。具体的には、現在地がアウトドアカテゴリーの場所である場合、日没時間を出力すると判定し、アウトドアカテゴリーの場所でない場合、日没時間を出力しないと判定する。なお、アウトドアカテゴリーの場所とは、例えば山、海、屋外レジャー施設など、主に屋外で活動する場所や施設を含む場所を言う。
【0039】
また、判定部104は、算出部103が算出した日没までの時間が所定の時間以内であった場合、日没時間を出力すると判定し、所定の時間以上であった場合、日没時間を出力しないと判定する。所定の時間とは、日没時間を通知する必要がないほど長い時間であり、予め設定していてもよいし、ユーザが設定することとしてもよい。
【0040】
出力部105は、判定部104が日没時間を出力すると判定した場合、算出部103が算出した日没時間を音声及び画像の少なくとも一方で出力する。
【0041】
送信部106は、算出部103が算出した日没時間を専用端末に送信する。専用端末とは、ナビゲーション装置100と通信可能な携帯電話や腕時計などであり、その機能を利用すれば、例えば日没時刻の1時間前にアラームを鳴らすなど、日没時間をユーザに通知することも可能となる。
【0042】
なお、図1におけるデータ記憶ユニット36は記憶部101として機能し、通信装置38は取得部102及び送信部106として機能し、CPU22を含むシステムコントローラ20は算出部103、判定部104として機能し、表示ユニット40及び音声出力ユニット50の少なくとも一方が出力部105として機能する。
【0043】
[日没案内]
次に、ナビゲーション装置100による日没案内について説明する。図3(a)は、目的地に到着した場合の日没時刻の出力例であり、図3(b)は、ACC電源オフの操作がなされた場合の日没時刻の出力例である。
【0044】
まず、ユーザが目的地を設定した場合、車両は誘導経路を走行し、目的地に到着したとき、ナビゲーション装置100は日没時間を出力する。図3(a)のように音声と画像の両方でユーザに日没時刻を知らせてもよいし、音声だけ又は画像だけで日没時刻を知らせてもよい。ユーザが目的地を設定していない場合、あるいは、目的地にまだ到着していない場合は、ACC電源オフの操作がなされたときに日没時間を出力するのだが、図3(b)のように、電源がオフのため、表示装置の電源もオフになっており画像は表示されない。そこで、この場合は音声のみで、日没時刻を知らせる。
【0045】
なお、ここでは日没時刻を出力しているが、日没までの時間を出力してもよいし、両方を出力してもよい。
【0046】
[日没案内処理]
次に、日没案内処理について説明する。図4は日没案内処理のフローチャートである。なお、この処理は、主として図1に示すCPU22が予め用意されたプログラムを実行することにより実行される。
【0047】
まず、判定部104は車両が目的地に到着したか否かを検知する(ステップS1)。車両が目的地に到着した場合(ステップS1;Yes)、判定部104はステップS3を実行する。車両が目的地に到着していない場合(ステップS1;No)、判定部104はACC電源オフ操作がなされたか否かを検知し(ステップS2)、ACC電源がオフになっていない場合(ステップS1;No)、処理はステップS1に戻り、ステップS1及びステップS2を繰り返す。ACC電源がオフになった場合(ステップS2;Yes)、判定部104は、到着した場所が所定のカテゴリーの場所であるか否かを判定する(ステップS3)。所定のカテゴリーの場所でない場合(ステップS3;No)、処理を終了する。所定のカテゴリーの場所である場合(ステップS3;Yes)、算出部103は、記憶部101に記憶した日没情報に基づいて日没時間を算出する(ステップS4)。次に、判定部104は、日没までの時間が所定の時間内であるか否かを判定する(ステップS5)。所定時間内でない場合(ステップS5;No)、処理を終了する。所定の時間内である場合(ステップS5;Yes)、出力部105は日没時間を出力し(ステップS6)、処理を終了する。
【0048】
[変形例]
上記の実施例では、日没案内処理において、目的地に車両が到着した場合、又は、ACC電源オフ操作がなされた場合に、到着した場所が所定のカテゴリーの場所であるか否かを判定する処理と、日没までの時間が所定の時間内であるか否かを判定する処理とを実行していたが、本発明は、この形態に限られない。これらの2つの処理のどちらか一方を採用しても良く、目的地に車両が到着した場合、又は、ACC電源オフ操作がなされた場合に、必ず日没時間を出力することとしてもよい。
【0049】
上記の実施例では、山、海、屋外レジャー施設など、主に屋外で活動する場所や施設を含むカテゴリーをアウトドアカテゴリーとし、日没案内処理において、到着した場所がアウトドアカテゴリーの場所であるか否かを判定していたが、本発明は、この形態に限られない。例えば、海及び山のみをアウトドアカテゴリーとするなど、ユーザがアウトドアカテゴリーを選択できることとしてもよい。
【0050】
上記の実施例では、本発明を車両用のナビゲーション装置に適用した例を示したが、本発明は、この形態に限られない。例えば、携帯ナビに適用してもよい。上記の実施例では、車両が目的地に到着したこと、又は、ACC電源オフの操作を検知していたが、携帯ナビに適用した場合は、ユーザが目的地に到着したこと、又は、電源オフボタンの操作を検知する。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】実施例に係るナビゲーション装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】日没案内処理に関連する構成を示す機能構成図である。
【図3】日没時間の出力の一例を示す。
【図4】日没案内処理のフローチャートである。
【符号の説明】
【0052】
10 自立測位装置
18 GPS受信機
20 システムコントローラ
22 CPU
36 データ記憶ユニット
40 表示ユニット
50 音声出力ユニット
60 入力装置
100 ナビゲーション装置
101 記憶部
102 取得部
103 算出部
104 判定部
105 出力部
106 送信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
日没情報を記憶する記憶手段と、
前記日没情報に基づいて現在地の日没時間を算出する算出手段と、
予め決定された目的地に到着したこと、又は、電源オフの操作がなされたことを検知する検知手段と、
前記目的地に到着したこと、又は、電源オフ操作がなされたことが検知された場合に、前記算出手段が算出した日没時間を出力する出力手段と、
を備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
前記目的地又は電源オフ操作がなされた時の現在地が所定のカテゴリーの場所である場合には前記日没時間を出力すると判定し、所定のカテゴリーの場所でなかった場合には前記日没時間を出力しないと判定する第1判定手段をさらに備え、
前記出力手段は、前記第1判定手段の判定結果に基づいて前記日没時間を出力することを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記算出手段が算出する日没時間は、日没時刻及び日没までの時間の少なくとも一方であることを特徴とする請求項1又は2に記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
前記算出手段が算出した日没までの時間が所定の時間以内であった場合には前記日没時間を出力すると判定し、所定の時間以上であった場合には前記日没時間を出力しないと判定する第2判定手段をさらに備え、
前記出力手段は、前記第2判定手段の判定結果に基づいて前記日没時間を出力することを特徴とする請求項3に記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
気象情報を取得する気象情報取得手段をさらに備え、
前記算出手段は、前記日没情報及び前記気象情報に基づいて日没時間を算出することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のナビゲーション装置。
【請求項6】
前記出力手段は、前記目的地に到着したことが検知された場合には音声及び画像の少なくとも一方で前記日没時間を出力し、電源オフの操作がなされたことが検知された場合は、音声で前記日没時間を出力することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のナビゲーション装置。
【請求項7】
前記日没時間を専用端末に送信する送信手段をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のナビゲーション装置。
【請求項8】
日没情報を記憶する記憶手段を備えるナビゲーション装置において実行される日没案内方法であって、
前記日没情報に基づいて現在地の日没時間を算出する算出工程と、
予め決定された目的地に到着したこと、又は、電源オフの操作がなされたことを検知する検知工程と、
前記目的地に到着したこと、又は、電源オフ操作がなされたことが検知された場合に、前記算出手段が算出した日没時間を出力する出力工程と、を有することを特徴とする日没案内方法。
【請求項9】
日没情報を記憶する記憶手段を備えるナビゲーション装置において実行される日没案内プログラムであって、
前記日没情報に基づいて現在地の日没時間を算出する算出手段と、
予め決定された目的地に到着したこと、又は、電源オフの操作がなされたことを検知する検知手段と、
前記目的地に到着したこと、又は、電源オフ操作がなされたことが検知された場合に、前記算出手段が算出した日没時間を出力する出力手段として前記コンピュータを機能させ
ることを特徴とする日没案内プログラム。
【請求項10】
請求項9に記載の日没案内プログラムを記録したことを特徴とする記録媒体。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2010−19582(P2010−19582A)
【公開日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−177883(P2008−177883)
【出願日】平成20年7月8日(2008.7.8)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【Fターム(参考)】