説明

ナビゲーション装置

【課題】変更を希望しない高速自動車国道等の渋滞回避ルートを正確に認識でき、誘導経路の変更箇所を容易に把握することが可能なナビゲーション装置を提供する。
【解決手段】CPU41は、変更前のルートと変更後のルートを比較して、ルート変更に伴って、有料道路の利用の有・無の変更、利用料金の変更、有料道路の入口又は出口の変更、又は高規格道路の変更があった場合には、その変更内容をユーザに案内する「高規格道路の利用に関する変更された詳細情報」として順次、RAM42に記憶する(S11〜S19)。そして、CPU41は、有料道路の利用の有・無の変更、利用料金の変更、有料道路の入口又は出口の変更、又は高規格道路の変更がRAM42に記憶されている場合には(S20:YES)、その変更内容をRAM42から読み出して、液晶ディスプレイ15に所定フォーマットで表示すると共に、この変更内容を音声案内する(S21)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地図情報を表示すると共にこの地図上に目的地までの誘導経路を表示するナビゲーション装置に関し、特に、受信した道路交通情報に基づいて渋滞回避経路を探索して案内するナビゲーション装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、車両の走行案内を行い、運転者が所望の目的地に容易に到着できるようにしたナビゲーション装置が車両に搭載されていることが多い。このナビゲーション装置とは、GPS受信機などにより車両の現在位置を検出し、その現在位置に対応する地図データをDVD−ROMやHDDなどの記録媒体、又はネットワークを通じて取得して液晶モニタに表示することが可能な装置である。そして、車両の現在位置を含む地図データを記録媒体等から読み出し、地図データに基づいて車両の現在位置の周囲における地図画像を描画して表示装置に表示するとともに、車両位置マークを地図画像に重ね合わせて表示し、車両の移動に応じて地図画像をスクロールしたり、地図画像を画面に固定し車両位置マークを移動させることによって、車両が現在どの地点を走行しているのかを一目でわかるようにしている。
【0003】
ここで、受信した道路交通情報に基づいて渋滞回避経路(以下、「渋滞回避ルート」という。)を探索して案内するナビゲーション装置が種々提案されている。
例えば、車両が誘導経路に沿って移動しているときに、車両外部から送られてくる情報に基づいて渋滞回避ルートを探索し、探索された渋滞回避ルート、その予想通過時間及び距離と、前記誘導経路のうち前記渋滞回避ルートに対応する区間のルート、その予想通過時間及び距離とをユーザに通知し、ユーザにより選択されたルートに沿って車両を案内するように構成されたナビゲーション装置がある(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開平2002−90167号公報(段落(0017)〜(0029)、図1〜図5)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記した特許文献1に記載されたナビゲーション装置では、渋滞回避ルート、その予想通過時間及び距離以外の情報を提供できておらず、ユーザが高速自動車国道等を利用しているときに、他の高速自動車国道等を走行して渋滞を回避する渋滞回避ルートが探索された場合等には、渋滞回避ルートの予想通過時間及び距離だけの情報では、変更を希望しない高速自動車国道等の渋滞回避ルートを選択したり、誘導経路の変更箇所を容易に把握することが困難であるという問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、渋滞回避ルートによって誘導経路上の高規格道路の利用に変更がある場合には、該高規格道路の利用に関する変更された詳細情報を案内することによって、渋滞回避ルート、その予想通過時間及び距離以外の情報を提供することが可能となり、変更を希望しない高速自動車国道等の渋滞回避ルートを正確に認識でき、誘導経路の変更箇所を容易に把握することが可能なナビゲーション装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するため請求項1に係るナビゲーション装置は、道路交通情報を受信する受信手段(17)と、前記道路交通情報に基づいて誘導経路上の渋滞を回避する渋滞回避経路を自動的に探索する渋滞回避経路探索手段(13)と、前記渋滞回避経路探索手段によって探索された前記渋滞回避経路と前記誘導経路とを比較する比較手段(13)と、前記比較手段による比較結果に基づいて高規格道路の利用に変更がある場合には、該高規格道路の利用に関する変更された詳細情報を案内するように制御する案内制御手段(13)と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、請求項2に係るナビゲーション装置は、請求項1に記載のナビゲーション装置(1)において、前記渋滞回避経路を新たな誘導経路として自動的に変更するように制御する経路変更制御手段(13)を備え、前記案内制御手段(13)は、前記経路変更制御手段によって渋滞回避経路に経路が変更された際に、前記変更された詳細情報を案内することを特徴とする。
【0008】
また、請求項3に係るナビゲーション装置は、請求項1に記載のナビゲーション装置(1)において、前記渋滞回避経路と前記誘導経路のいずれか一方の経路を選択するように指示する選択指示を入力する指示入力手段(14)を備え、前記案内制御手段手段(13)は、前記選択指示を入力する際に、前記変更された詳細情報を案内することを特徴とする。
【0009】
また、請求項4に係るナビゲーション装置は、請求項1に記載のナビゲーション装置(1)において、前記高規格道路は、有料道路を含み、前記変更された詳細情報は、前記有料道路の利用の有・無を知らせる利用情報を含むことを特徴とする。
【0010】
また、請求項5に係るナビゲーション装置は、請求項1に記載のナビゲーション装置(1)において、前記高規格道路は、有料道路を含み、前記変更された詳細情報は、前記有料道路の利用の有・無に伴う利用料金の変更を知らせる料金情報を含むことを特徴とする。
【0011】
更に、請求項6に係るナビゲーション装置は、請求項1に記載のナビゲーション装置(1)において、前記高規格道路は、有料道路を含み、前記変更された詳細情報は、前記有料道路の利用の有・無に伴う該有料道路の入口又は出口の変更を知らせる乗降口情報を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
前記構成を有する請求項1に係るナビゲーション装置では、受信した道路交通情報に基づいて、誘導経路上の渋滞を回避する渋滞回避経路を自動的に探索して、この渋滞回避経路と誘導経路とを比較する。そして、この比較結果に基づいて高規格道路の利用に変更がある場合には、該高規格道路の利用に関する変更された詳細情報を案内する。
これにより、渋滞回避経路によって高規格道路の利用に変更がある場合には、この高規格道路の利用に関する変更された詳細情報が案内されるため、渋滞回避経路の予想通過時間及び距離以外の情報を提供することが可能となり、ユーザは、知らない渋滞回避経路を正確に認識でき、誘導経路の変更箇所を容易に把握することが可能となる。
ここで、高規格道路とは、高速自動車国道、都市高速道路、自動車専用道路、一般有料道路、1桁又は2桁の国道を意味する。
【0013】
また、請求項2に係るナビゲーション装置では、渋滞回避経路が新たな誘導経路として自動的に変更される。そして、渋滞回避経路に経路変更された際に、この経路変更によって高規格道路の利用が変更された場合には、この高規格道路の利用に関する変更された詳細情報が案内されるため、渋滞回避経路の予想通過時間及び距離以外の情報を提供することが可能となり、ユーザは知らない渋滞回避経路を正確に認識でき、誘導経路の変更箇所等を容易に把握することが可能となる。
【0014】
また、請求項3に係るナビゲーション装置では、渋滞回避経路と誘導経路のいずれか一方の経路を選択する際に、誘導経路の変更によって高規格道路の利用が変更された場合に、この高規格道路の利用に関する変更された詳細情報が案内されるため、渋滞回避経路の予想通過時間及び距離以外の情報を提供することが可能となり、ユーザは知らない渋滞回避経路や変更を希望しない渋滞回避経路を正確に認識でき、誘導経路の変更箇所等を容易に把握して、渋滞回避経路の選択を的確に決定することが可能となる。
【0015】
また、請求項4に係るナビゲーション装置では、渋滞回避経路によって高規格道路が変更される場合には、有料道路の利用の有・無を知らせる利用情報が詳細情報として案内されるため、渋滞回避経路の予想通過時間及び距離以外に、有料道路の利用の有・無を知らせる利用情報を提供することが可能となり、ユーザは知らない渋滞回避経路をより正確に認識でき、誘導経路の変更箇所を容易に把握することが可能となる。
【0016】
また、請求項5に係るナビゲーション装置では、渋滞回避経路によって高規格道路が変更される場合には、有料道路の利用の有・無に伴う利用料金の変更を知らせる料金情報が詳細情報として案内されるため、渋滞回避経路の予想通過時間及び距離以外に、有料道路の利用の有・無に伴う利用料金の変更を知らせる料金情報を提供することが可能となり、ユーザは知らない渋滞回避経路をより正確に認識でき、誘導経路の変更箇所を容易に把握することが可能となる。
【0017】
更に、請求項6に係るナビゲーション装置では、渋滞回避経路によって高規格道路が変更される場合には、有料道路の利用の有・無に伴う該有料道路の入口又は出口の変更を知らせる乗降口情報が詳細情報として案内されるため、渋滞回避経路の予想通過時間及び距離以外に、有料道路の利用の有・無に伴う該有料道路の入口又は出口の変更を知らせる乗降口情報を提供することが可能となり、ユーザは知らない渋滞回避経路をより正確に認識でき、誘導経路の変更箇所を容易に把握することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明に係るナビゲーション装置について具体化した実施例1及び実施例2に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。
【実施例1】
【0019】
先ず、実施例1に係るナビゲーション装置の概略構成について図1及び図2を用いて説明する。図1は実施例1に係るナビゲーション装置1を示したブロック図である。図2は、ナビゲーション装置1と道路交通情報センタ(VICS)3との通信を説明する説明図である。
【0020】
図1に示すように、実施例1に係るナビゲーション装置1は、自車の現在位置(以下、「自車位置」という。)を検出する現在地検出処理部11と、各種のデータが記録されたデータ記録部12と、入力された情報に基づいて、各種の演算処理を行うナビゲーション制御部13と、操作者からの操作を受け付ける操作部14と、操作者に対して地図等の情報を表示する液晶ディスプレイ15と、経路案内や後述の交通規制情報と渋滞情報の案内に関する音声ガイダンスを出力するスピーカ16と、道路交通情報センタ(VICS)3等の情報センタとの間で通信を行う通信装置17と、から構成されている。また、ナビゲーション制御部13には自車の走行速度を検出する車速センサ21が接続されている。
【0021】
また、図2に示すように、ナビゲーション装置1は、ネットワーク2を介して道路交通情報センタ(VICS(登録商標):Vehicle Information and Communication System)3が接続されている。そして、ナビゲーション装置1は、ネットワーク2を介して道路交通情報センタ(VICS)3から警察、日本道路公団等の交通管制システムの情報を収集して作成した道路の渋滞等に関する情報や交通規制情報等の道路交通情報を所定時間毎に受信することが可能に構成されている。また、この道路交通情報は、例えば、道路の渋滞等に関する道路渋滞情報、道路工事、建築工事等による交通規制情報等の道路交通情報に関する詳細情報である。該詳細情報は、道路渋滞情報の場合、後述のVICSリンクID、渋滞の実際の長さ、渋滞解消の見込まれる時刻等であり、交通規制情報の場合、後述のVICSリンクID、道路工事、建築工事等の継続期間、通行止め、片側交互通行、車線規制等の交通規制の種類、交通規制の時間帯等である。
【0022】
また、ネットワーク2としては、例えばLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、イントラネット、携帯電話回線網、電話回線網、公衆通信回線網、専用通信回線網、インターネット等の通信回線網等の通信系を使用することができる。そして、放送衛星によるCS放送、BS放送、地上波ディジタルテレビ放送、FM多重放送等を利用する通信系を使用することもできる。更に、高度道路交通システム(ITS)において利用されるノンストップ自動料金支払いシステム(ETC)、狭域通信システム(DSRC)等の通信系を使用することもできる。
【0023】
以下に、ナビゲーション装置1を構成する各構成要素について図1に基づいて説明する。図1に示すように、現在地検出処理部11は、GPS31、地磁気センサ32、距離センサ33、ステアリングセンサ34、方位検出部としてのジャイロセンサ35、高度計(図示せず)等からなり、現在の自車の位置、方位、目標物(例えば、交差点)までの距離等を検出することが可能となっている。
【0024】
具体的には、GPS31は、人工衛星によって発生させられた電波を受信することにより、地球上における自車の現在位置及び現在時刻を検出し、地磁気センサ32は、地磁気を測定することによって自車方位を検出し、距離センサ33は、道路上の所定の位置間の距離等を検出する。ここで、距離センサ33としては、例えば、自車の車輪(図示せず)の回転速度を測定し、測定した回転速度に基づいて距離を検出するセンサ、加速度を測定し、測定した加速度を2回積分して距離を検出するセンサ等を使用することができる。
【0025】
また、ステアリングセンサ34は自車の舵(だ)角を検出する。ここで、ステアリングセンサ34としては、例えば、ステアリングホイール(図示せず)の回転部に取り付けられた光学的な回転センサ、回転抵抗センサ、車輪に取り付けられた角度センサ等が使用される。
【0026】
そして、ジャイロセンサ35は自車の旋回角を検出する。ここで、ジャイロセンサ35としては、例えば、ガスレートジャイロ、振動ジャイロ等が使用される。また、ジャイロセンサ35によって検出された旋回角を積分することにより、自車方位を検出することができる。
【0027】
また、データ記録部12は、外部記憶装置及び記憶媒体としてのハードディスク(図示せず)と、ハードディスクに記憶された交通情報DB22、地図情報DB25、及び所定のプログラム等を読み出すとともにハードディスクに所定のデータを書き込む為のドライバである記録ヘッド(図示せず)とを備えている。尚、実施例1においては、データ記録部22の外部記憶装置及び記憶媒体としてハードディスクが使用されるが、ハードディスクのほかに、フレキシブルディスク等の磁気ディスクを外部記憶装置として使用することができる。また、メモリーカード、磁気テープ、磁気ドラム、CD、MD、DVD、光ディスク、MO、ICカード、光カード等を外部記憶装置として使用することもできる。
【0028】
また、交通情報DB22には、道路交通情報センタ(VICS)3から受信した渋滞の実際の長さ、渋滞解消の見込まれる時刻等から構成される現況の道路の渋滞等に関する道路交通情報から作成した渋滞情報23が格納されている。また、この交通情報DB22には、道路交通情報センタ(VICS)3から受信した交通規制のある道路工事、建築工事等による交通規制情報等に関する道路交通情報から作成した交通規制情報24が格納されている。
【0029】
また、道路交通情報センタ(VICS)3から受信した各道路交通情報には、種別情報、位置、渋滞区間の距離、渋滞度等の情報とともに、VICSリンクIDが含まれる。該VICSリンクIDは、道路を所定の交差点毎に分割して規格化された走行案内用リンクとしてのVICSリンクに付与された識別番号である。なお、前記道路交通情報には、各VICSリンクにおける始点及び終点の座標、始点から終点までの距離等の情報も含まれている。
【0030】
ここで、地図情報DB25に記憶される道路(リンク)とVICSリンクとは同一のものではない(一般的には、道路(リンク)の方がVICSリンクよりも細分化されている。)。そこで、交通情報DB22には、各道路(リンク)に識別番号として付与されるリンクIDとVICSリンクIDとの間の変換テーブル(対照表)を有し、VICSリンクIDに基づいて、対応するリンクIDを特定することができるようになっている。そのため、ナビゲーション装置1は、道路交通情報センタ(VICS)3からVICSリンクIDを受信すると、該VICSリンクIDに基づいて渋滞情報等の道路交通情報を表示すべき道路の区間を特定することができる。そして、道路交通情報センタ(VICS)3から受信した現況の道路の渋滞等に関する道路交通情報のVICSリンクIDは、リンクIDに変換されて渋滞情報23として格納される。また、道路交通情報センタ(VICS)3から受信した交通規制情報等に関する道路交通情報のVICSリンクIDは、リンクIDに変換されて交通規制情報24として格納される。
【0031】
また、地図情報DB25には、ナビゲーション装置1の走行案内や経路探索に使用されるナビ地図情報26が格納されている。ここで、ナビ地図情報26には、経路案内及び地図表示に必要な各種情報から構成されており、例えば、各新設道路を特定するための新設道路情報、地図を表示するための地図表示データ、各交差点に関する交差点データ、ノード点に関するノードデータ、施設の一種である道路(リンク)に関するリンクデータ、経路を探索するための探索データ、施設の一種である店舗等のPOI(Point of Interest)に関する店舗データ、地点を検索するための検索データ等から構成されている。
そして、地図情報DB25の内容は、不図示の地図情報配信センタから通信装置17を介して配信された更新情報をダウンロードすることによって更新される。
【0032】
ここで、特に地図表示データとしては、10km×10kmで区画された2次メッシュをベースに4分割(長さ1/2)、16分割(1/4)、64分割(1/8)されたユニットで構成されており、各ユニットのデータ量が略同レベルになるように、各地のユニットが設定されている。最も小さい64分割サイズのユニットは、約1.25km四方の大きさである。
【0033】
また、ノードデータとしては、実際の道路の分岐点(交差点、T字路等も含む)、各道路に曲率半径等に応じて所定の距離ごとに設定されたノード点の座標(位置)、ノードが交差点に対応するノードであるか等を表すノード属性、ノードに接続するリンクの識別番号であるリンクIDのリストである接続リンク番号リスト、ノードにリンクを介して隣接するノードのノード番号のリストである隣接ノード番号リスト、各ノード点の高さ(高度)等に関するデータ等が記録される。
【0034】
また、リンクデータとしては、道路を構成する各リンクに関してリンクの属する道路の幅員、勾(こう)配、カント、バンク、路面の状態、道路の車線数、車線数の減少する箇所、幅員の狭くなる箇所、踏切り等を表すデータが、コーナに関して、曲率半径、交差点、T字路、コーナの入口及び出口等を表すデータが、道路属性に関して、降坂路、登坂路等を表すデータが、道路種別に関して、国道、県道、細街路等の一般道のほか、高速自動車国道、都市高速道路、一般有料道路、有料橋等の有料道路を表すデータがそれぞれ記録される。更に、有料道路に関して、有料道路の入口及び出口の取付道(ランプウェイ)、料金所(インターチェンジ)等に関するデータが記録される。
【0035】
また、探索データとしては、設定された目的地までの経路を探索及び表示する際に使用されるデータについて記録されており、ノードを通過する際のコスト(以下、ノードコストという)や道路を構成するリンクのコスト(以下、リンクコストという)からなる探索コストを算出する為に使用するコストデータ、経路探索により選択された誘導経路を液晶ディスプレイ15の地図上に表示するための経路表示データ等から構成されている。
【0036】
また、店舗データとしては、各地域のホテル、病院、ガソリンスタンド、駐車場、観光施設等のPOIに関するデータがPOIを特定するIDとともに記録される。なお、前記地図情報DB25には、所定の情報をナビゲーション装置1のスピーカ16によって出力するための音声出力データも記録される。
【0037】
また、図1に示すように、ナビゲーション装置1を構成するナビゲーション制御部13は、ナビゲーション装置1の全体の制御を行う演算装置及び制御装置としてのCPU41、並びにCPU41が各種の演算処理を行うに当たってワーキングメモリとして使用されるとともに、経路が探索されたときの経路データや後述の交通規制情報が存在するリンクID等が記憶されるRAM42、制御用のプログラムのほか、後述の渋滞回避ルートへの変更をユーザに案内するルート変更案内処理プログラム(図3参照)が記憶されたROM43、ROM43から読み出したプログラムを記憶するフラッシュメモリ44等の内部記憶装置や、時間を計測するタイマ45等を備えている。尚、前記RAM42、ROM43、フラッシュメモリ44等としては半導体メモリ、磁気コア等が使用される。そして、演算装置及び制御装置としては、CPU41に代えてMPU等を使用することも可能である。
【0038】
また、実施例1においては、前記ROM43に各種のプログラムが記憶され、前記データ記録部12に各種のデータが記憶されるようになっているが、プログラム、データ等を同じ外部記憶装置、メモリーカード等からプログラム、データ等を読み出して前記フラッシュメモリ44に書き込むこともできる。更に、メモリーカード等を交換することによって前記プログラム、データ等を更新することができる。
【0039】
更に、前記ナビゲーション制御部13には、操作部14、液晶ディスプレイ15、スピーカ16、通信装置17の各周辺装置(アクチュエータ)が電気的に接続されている。
【0040】
操作部14は、走行開始時の現在地を修正し、案内開始地点としての出発地及び案内終了地点としての目的地を入力する際や施設に関する情報の検索を行う際等に操作され、各種のキー等の複数の操作スイッチから構成される。そして、ナビゲーション制御部13は、各スイッチの押下等により出力されるスイッチ信号に基づき、対応する各種の動作を実行すべく制御を行う。尚、操作部14としては、キーボード、マウス、バーコードリーダ、遠隔操作用のリモートコントロール装置、ジョイスティック、ライトペン、スタイラスペン等を使用することもできる。更に、液晶ディスプレイ15の前面に設けたタッチパネルによって構成することもできる。
【0041】
また、液晶ディスプレイ15には、操作案内、操作メニュー、キーの案内、現在地から目的地までの誘導経路、誘導経路に沿った案内情報、後述のルート変更案内情報(図4参照)、交通情報、ニュース、天気予報、時刻、メール、テレビ番組等が表示される。尚、液晶ディスプレイ15の代わりに、CRTディスプレイ、プラズマディスプレイ等を使用したり、車両のフロントガラスにホログラムを投影するホログラム装置等を使用することも可能である。
【0042】
また、スピーカ16は、ナビゲーション制御部23からの指示に基づいて、誘導経路に沿った走行を案内する音声ガイダンスや、後述のように誘導経路のルート変更を案内する音声案内を出力する。ここで、案内される音声ガイダンスとしては、例えば、「200m先、○○交差点を右方向です。」や「有料道路を利用するルートに変更されました。」等がある。なお、スピーカ16より出力される音声としては、合成された音声のほかに、各種効果音、予めテープやメモリ等に録音された各種の案内情報を出力することもできる。
【0043】
そして、通信装置17は、情報センタ、例えば、道路交通情報センタ(VICS)3等から送信された渋滞情報、交通規制情報、駐車場情報、交通事故情報、サービスエリアの混雑状況等の各情報から成る道路交通情報を、道路に沿って配設された電波ビーコン装置、光ビーコン装置等を介して電波ビーコン、光ビーコン等として受信するビーコンレシーバである。また、通信装置17は、ネットワーク2としてLAN、WAN、イントラネット、携帯電話回線網、電話回線網、公衆通信回線網、専用通信回線網、インターネット等の通信回線網等の通信系において通信を可能とするネットワーク機器である。更に、通信装置17は道路交通情報センタ(VICS)3からの情報の他に、ニュース、天気予報等の情報から成るFM多重情報を、FM放送局を介してFM多重放送として受信するFM受信機を備える。尚、前記ビーコンレシーバ及びFM受信機は、ユニット化されてVICSレシーバとして配設されるようになっているが、別々に配設することもできる。
【0044】
次に、前記構成を有するナビゲーション装置1においてCPU41が実行する渋滞回避ルートへのルート変更をユーザに案内するルート変更案内処理について図3乃至図5に基づき説明する。
図3は実施例1に係るナビゲーション装置1が実行する渋滞回避ルートへのルート変更をユーザに案内するルート変更案内処理を示すフローチャートである。図4は図3のステップ23で実行されるルート変更案内画面の一例を示す図である。図5は図3のステップ24で実行されるルート変更案内画面の一例を示す図である。
尚、実施例1に係るナビゲーション装置1は、道路交通情報センタ(VICS)3から受信した渋滞情報23に応じて新しいルート(渋滞回避ルート)を自動的に探索するダイナミックルートガイダンス(DRG)機能を備えている。そして、ナビゲーション装置1のCPU41は、道路交通情報センタ(VICS)3から渋滞に係る道路交通情報を受信した場合には、ダイナミックルートガイダンス(DRG)機能を使用し、渋滞に応じて探索した渋滞回避ルートに自動的に変更する。その後、CPU41は、図3に示されるように、この渋滞回避ルートへのルート変更をユーザに案内するルート変更案内処理を実行する。
【0045】
図3に示すように、先ず、ステップ(以下、Sと略記する)11において、CPU41は、ルート変更された渋滞回避ルートと、ルート変更前の誘導経路のうちの該渋滞回避ルートに対応する区間のルートとを比較する比較処理を実行して、その比較結果をRAM42に記憶する。
続いて、S12において、CPU41は、この変更前のルートと変更後のルートとの比較結果を再度RAM42から読み出し、高速自動車国道等の有料道路の利用の有・無に変更があるか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、有料道路の利用の有・無に変更がある場合には(S12:YES)、CPU41は、S13の処理に移行する。S13において、CPU41は、この有料道路の利用の有・無の変更をユーザに案内する「高規格道路の利用に関する変更された詳細情報」としてRAM42に記憶後、S14の処理に移行する。
従って、渋滞回避ルートとして、有料道路を利用するルートから有料道路を利用しないルートに変更された場合や、有料道路を利用しないルートから有料道路を引き続き利用するルートに変更された場合等には、CPU41は、この変更された内容をユーザに案内する「高規格道路の利用に関する変更された詳細情報」としてRAM42に記憶する。
ここで、高規格道路とは、高速自動車国道、都市高速道路、自動車専用道路、一般有料道路、1桁又は2桁の国道を意味する。また、誘導経路中に複数の高規格道路が存在する場合には、例えば、誘導経路中の一番長い距離の有料道路や誘導経路中の一番格の高い一般道路が案内する高規格道路として選択される。
【0046】
一方、有料道路の利用の有・無に変更がない場合には(S12:NO)、CPU41は、S14の処理に移行する。
S14において、CPU41は、有料道路の利用の有・無に伴う利用料金の変更があるか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、有料道路の利用の有・無に伴う利用料金の変更がある場合には(S14:YES)、CPU41は、S15の処理に移行する。S15において、CPU41は、この利用料金の変更をユーザに案内する「高規格道路の利用に関する変更された詳細情報」としてRAM42に記憶後、S16の処理に移行する。
従って、有料道路の利用の有・無に伴って利用料金が変更された場合には、CPU41は、変更前の金額「△△△△円」と変更後の金額「○○○○円」をユーザに案内する「高規格道路の利用に関する変更された詳細情報」としてRAM42に記憶する。
【0047】
また一方、有料道路の利用の有・無に伴う利用料金の変更がない場合には(S14:NO)、CPU41は、S16の処理に移行する。
S16において、CPU41は、有料道路の利用の有・無に伴う該有料道路の入口又は出口の変更があるか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、有料道路の利用の有・無に伴う該有料道路の入口又は出口の変更がある場合には(S16:YES)、CPU41は、S17の処理に移行する。S17において、CPU41は、この有料道路の入口又は出口の変更をユーザに案内する「高規格道路の利用に関する変更された詳細情報」としてRAM42に記憶後、S18の処理に移行する。
【0048】
従って、ルート変更によって、有料道路の入口が「○○○インターチェンジ(IC)」から「△△△インターチェンジ(IC)」に変更になった場合には、CPU41は、この変更内容をユーザに案内する「高規格道路の利用に関する変更された詳細情報」としてRAM42に記憶する。また、ルート変更によって、有料道路の出口が「□□□インターチェンジ(IC)」から「×××インターチェンジ(IC)」に変更になった場合には、CPU41は、この変更内容をユーザに案内する「高規格道路の利用に関する変更された詳細情報」としてRAM42に記憶する。
【0049】
一方、有料道路の利用の有・無に伴う該有料道路の入口又は出口の変更がない場合には(S16:NO)、CPU41は、S18の処理に移行する。
S18において、CPU41は、ルート変更によって走行する高規格道路に変更があるか否かを判定する判定処理を実行する。尚、高規格道路とは、高速自動車国道、都市高速道路、自動車専用道路、一般有料道路、1桁又は2桁の国道を意味する。
そして、ルート変更によって走行する高規格道路に変更がある場合には(S18:YES)、CPU41は、S19の処理に移行する。S19において、CPU41は、ルート変更前の高規格道路とルート変更後の高規格道路とをユーザに案内する「高規格道路の利用に関する変更された詳細情報」としてRAM42に記憶後、S20の処理に移行する。
従って、ルート変更によって走行する高規格道路が「○○高速自動車国道」から「△△自動車専用道路」に変更になった場合には、CPU41は、この変更内容をユーザに案内する「高規格道路の利用に関する変更された詳細情報」としてRAM42に記憶する。
【0050】
また一方、ルート変更によって走行する高規格道路に変更がない場合には(S18:NO)、CPU41は、S20の処理に移行する。
S20において、CPU41は、RAM42からユーザに案内する「高規格道路の利用に関する変更された詳細情報」を読み出し、上記S13、S15、S17又はS19において、ルート変更に伴う変更内容が記憶されたか否か、即ち、ルート変更に伴って、有料道路の利用の有・無の変更、利用料金の変更、有料道路の入口又は出口の変更、又は高規格道路の変更があるか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、上記S13、S15、S17又はS19において、ルート変更に伴う変更内容が記憶されている場合には(S20:YES)、CPU41は、S21の処理に移行する。
S21において、CPU41は、ユーザに案内する「高規格道路の利用に関する変更された詳細情報」をRAM42から読み出し、液晶ディスプレイ15に所定フォーマットで表示すると共に、この変更内容を音声案内した後、当該処理を終了する。
【0051】
例えば、図4に示すように、ユーザに案内する「高規格道路の利用に関する変更された詳細情報」として、有料道路を利用するルートが変更された場合に、上記S15において、変更前の金額「1000円」と変更後の金額「1200円」がRAM42に記憶され、上記S17において、変更前の有料道路の入口「○インターチェンジ(IC)」と変更後の有料道路の入口「△インターチェンジ(IC)」がRAM42に記憶され、上記S19において、変更前の「東名高速自動車国道」と変更後の「中央自動車専用道路」が記憶されている場合には、CPU41は、液晶ディスプレイ15の上端部に、「ルートが変更されました」というメッセージを表示する。そして、CPU41は、液晶ディスプレイ15のその下側に、順次、「●料金 1000円→1200円」、「●乗りIC ○IC→△IC」、「●利用道路 東名高速→中央自動車道」と表示する。
【0052】
また、CPU41は、各変更項目を液晶ディスプレイ15に表示すると共に、その変更内容を音声案内する。例えば、「新しいルートに変更されました。」、「料金が1200円に変更になりました。」、「乗りインターチェンジが、○インターチェンジから△インターチェンジに変更になりました。」、「東名高速道路を利用するルートから中央自動車動を利用するルートに変更になりました。」という音声案内を行う。これにより、ユーザはより容易にルート変更内容を確認することができる。
【0053】
また例えば、CPU41は、液晶ディスプレイ15に「●有料道路 未使用→利用」と表示した場合には、「有料道路を利用したルートに変更されました。」という音声案内を行う。また、CPU41は、液晶ディスプレイ15に「●降りIC □IC→×IC」と表示した場合には、「降りインターチェンジが□インターチェンジから△インターチェンジに変更になりました。」という音声案内を行う。また、CPU41は、液晶ディスプレイ15に「●利用道路 国道1号線→国道23号線」と表示した場合には、「国道1号線を利用するルートから国道23号線を利用するルートに変更になりました。」と音声案内をする。
【0054】
尚、図4に示すように、液晶ディスプレイ15に表示される各項目の順番に優先順位を付すようにしてもよい。これにより、上記S12乃至S19の処理の順番を入れ替えても、ルート変更に伴ってユーザに案内する「高規格道路の利用に関する変更された詳細情報」がRAM42に記憶されている場合には、この優先順位に従った順番で各変更された項目を順次表示することが可能となる。
【0055】
一方、S20で上記S13、S15、S17又はS19において、ユーザに案内する「高規格道路の利用に関する変更された詳細情報」に関するルート変更に伴う変更内容が記憶されていない場合には(S20:NO)、CPU41は、S22の処理に移行する。
S22において、CPU41は、渋滞回避ルートに変更された誘導経路を液晶ディスプレイ15に表示すると共に、その渋滞回避ルートの予想通過時間及び距離と、この誘導経路のうち渋滞回避ルートに対応する渋滞区間の予想通過時間及び距離とを液晶ディスプレイ15に表示後、当該処理を終了する。
【0056】
例えば、図5に示すように、CPU41は、液晶ディスプレイ15の上端部に、「ルートが変更されました」というメッセージを表示する。そして、CPU41は、液晶ディスプレイ15に、渋滞回避ルートに変更された誘導経路52を青い太線で表示し、渋滞回避ルートの上側に予想通過時間及び距離を「5km 20分」と表示する。また、自車の現在地(以下、「自車位置」という。)を表す、車両位置マーク51を表示する。また、CPU41は、液晶ディスプレイ15に、渋滞区間を太い赤線の矢印52で表示し、渋滞区間の横側に予想通過時間及び距離を「3km 30分」と表示する。
【0057】
以上詳細に説明した通り、実施例1に係るナビゲーション装置1では、CPU41は、道路交通情報センタ(VICS)3から渋滞に係る道路交通情報を受信した場合には、ダイナミックルートガイダンス(DRG)機能を使用し、渋滞に応じて探索した渋滞回避ルートに自動的に変更する。また、CPU41は、変更前のルートと変更後のルートを比較して、ルート変更に伴って、有料道路の利用の有・無の変更、利用料金の変更、有料道路の入口又は出口の変更、又は高規格道路の変更があった場合には、その変更内容をユーザに案内する「高規格道路の利用に関する変更された詳細情報」として順次、RAM42に記憶する(S11〜S19)。そして、CPU41は、ルート変更に伴って、有料道路の利用の有・無の変更、利用料金の変更、有料道路の入口又は出口の変更、又は高規格道路の変更がRAM42に記憶されている場合には(S20:YES)、その変更内容をRAM42から読み出して、液晶ディスプレイ15に所定フォーマットで表示すると共に、この変更内容を音声案内する(S21)。一方、CPU41は、ルート変更に伴って、有料道路の利用の有・無の変更、利用料金の変更、有料道路の入口又は出口の変更、又は高規格道路の変更がRAM42に記憶されていない場合には(S20:NO)、渋滞回避ルートに変更された誘導経路を液晶ディスプレイ15に表示すると共に、その渋滞回避ルートの予想通過時間及び距離と、この誘導経路のうち渋滞回避ルートに対応する渋滞区間の予想通過時間及び距離とを液晶ディスプレイ15に表示する(S22)。
【0058】
これにより、渋滞回避ルートにルート変更された際に、このルート変更によって有料道路の利用の有・無の変更、利用料金の変更、有料道路の入口又は出口の変更、又は高規格道路の変更がRAM42に記憶されている場合には、その変更内容が液晶ディスプレイ15に表示されると共に、この変更内容が音声案内されるため、渋滞回避ルートの予想通過時間及び距離以外の情報を提供することが可能となり、ユーザは知らない渋滞回避ルートを正確に認識でき、誘導経路の変更箇所等を容易に把握することが可能となる。また、渋滞回避ルートにルート変更された際に、このルート変更によって有料道路の利用の有・無の変更、利用料金の変更、有料道路の入口又は出口の変更、又は高規格道路の変更がRAM42に記憶されていない場合には、その渋滞回避ルートの予想通過時間及び距離と、この誘導経路のうち渋滞回避ルートに対応する渋滞区間の予想通過時間及び距離とが液晶ディスプレイ15に表示されるため、ユーザは、少なくとも渋滞回避ルートの予想通過時間及び距離を知ることができる。
【実施例2】
【0059】
次に、実施例2に係るナビゲーション装置について図6乃至図8に基づいて説明する。尚、以下の説明において上記図1乃至図5の実施例1に係るナビゲーション装置1の構成等と同一符号は、該実施例1に係るナビゲーション装置1等の構成等と同一あるいは相当部分を示すものである。
また、実施例2に係るナビゲーション装置の概略構成は、実施例1に係るナビゲーション装置1とほぼ同じ構成である。また、ナビゲーション装置の各種制御処理も実施例1に係るナビゲーション装置1とほぼ同じ制御処理である。また、実施例2に係るナビゲーション装置は、道路交通情報センタ(VICS)3から受信した渋滞情報23に応じて新しいルート(渋滞回避ルート)を自動的に探索するダイナミックルートガイダンス(DRG)機能を備えている。
但し、実施例2に係るナビゲーション装置は、道路交通情報センタ(VICS)3から渋滞に係る道路交通情報を受信した場合には、ダイナミックルートガイダンス(DRG)機能を使用し、渋滞に応じて自動的に渋滞回避ルートを探索した場合には、上記図3に示す処理に替えて、図6に示す処理を実行して、この渋滞回避ルートをユーザに案内し、その後、ユーザの選択したルートに沿って車両を案内するように構成されている。
【0060】
ここで、実施例2に係るナビゲーション装置のCPU41が、渋滞に応じて自動的に渋滞回避ルートを探索した場合に、この渋滞回避ルートへの変更の有・無を選択するルート選択画面を液晶ディスプレイ15に表示するルート選択画面表示処理について図6乃至図8に基づいて説明する。
図6は実施例2に係るナビゲーション装置が実行する渋滞回避ルートへの変更の有・無を選択するルート選択画面を液晶ディスプレイ15に表示するルート選択画面表示処理を示すフローチャートである。図7は図6のステップ121で実行されるルート選択画面の一例を示す図である。図8は図6のステップ122で実行されるルート選択画面の一例を示す図である。
【0061】
図6に示すように、先ず、S111において、CPU41は、ダイナミックルートガイダンス(DRG)機能を使用して、渋滞に応じて自動的に渋滞回避ルートを探索した場合には、該渋滞回避ルートをRAM42に記憶する。そして、CPU41は、この渋滞回避ルートと、現在の誘導経路のうちの該渋滞回避ルートに対応する区間のルートとを比較する比較処理を実行して、その比較結果をRAM42に記憶する。
続いて、S112において、CPU41は、この渋滞回避ルートと、現在の誘導経路のうちの該渋滞回避ルートに対応する区間のルートとの比較結果を再度RAM42から読み出し、渋滞回避ルートに変更した場合に、高速自動車国道等の有料道路の利用の有・無に変更があるか否かを判定する判定処理を実行する。
【0062】
そして、渋滞回避ルートに変更した際に、有料道路の利用の有・無に変更がある場合には(S112:YES)、CPU41は、S113の処理に移行する。S113において、CPU41は、渋滞回避ルートに変更した際における、有料道路の利用の有・無の変更をユーザに案内する「高規格道路の利用に関する変更された詳細情報」としてRAM42に記憶後、S14の処理に移行する。
従って、渋滞回避ルートに変更すると、有料道路を利用するルートから有料道路を利用しないルートに変更される場合や、有料道路を利用しないルートから有料道路を引き続き利用するルートに変更される場合等には、CPU41は、この変更される内容をユーザに案内する「高規格道路の利用に関する変更された詳細情報」としてRAM42に記憶する。
ここで、高規格道路とは、高速自動車国道、都市高速道路、自動車専用道路、一般有料道路、1桁又は2桁の国道を意味する。また、誘導経路中に複数の高規格道路が存在する場合には、例えば、誘導経路中の一番長い距離の有料道路や誘導経路中の一番格の高い一般道路が案内する高規格道路として選択される。
【0063】
一方、渋滞回避ルートに変更した際に、有料道路の利用の有・無に変更がない場合には(S112:NO)、CPU41は、S114の処理に移行する。
S114において、CPU41は、渋滞回避ルートに変更した場合に、有料道路の利用の有・無に伴う利用料金の変更があるか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、渋滞回避ルートに変更した際に、有料道路の利用の有・無に伴う利用料金の変更がある場合には(S114:YES)、CPU41は、S115の処理に移行する。S115において、CPU41は、渋滞回避ルートに変更した際の、利用料金の変更をユーザに案内する「高規格道路の利用に関する変更された詳細情報」としてRAM42に記憶後、S116の処理に移行する。
従って、渋滞回避ルートに変更すると、有料道路の利用の有・無に伴って利用料金が変更される場合には、CPU41は、渋滞回避ルートに変更しない場合の金額「△△△△円」と渋滞回避ルートに変更する場合の金額「○○○○円」をユーザに案内する「高規格道路の利用に関する変更された詳細情報」としてRAM42に記憶する。
【0064】
また一方、渋滞回避ルートに変更した際に、有料道路の利用の有・無に伴う利用料金の変更がない場合には(S114:NO)、CPU41は、S116の処理に移行する。
S116において、CPU41は、渋滞回避ルートに変更した場合に、有料道路の利用の有・無に伴う該有料道路の入口又は出口の変更があるか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、渋滞回避ルートに変更した際に、有料道路の利用の有・無に伴う該有料道路の入口又は出口の変更がある場合には(S116:YES)、CPU41は、S17の処理に移行する。S17において、CPU41は、渋滞回避ルートに変更した際の、有料道路の入口又は出口の変更をユーザに案内する「高規格道路の利用に関する変更された詳細情報」としてRAM42に記憶後、S118の処理に移行する。
【0065】
従って、渋滞回避ルートにルートを変更した際に、有料道路の入口が「○○○インターチェンジ(IC)」から「△△△インターチェンジ(IC)」に変更になる場合には、CPU41は、この変更内容をユーザに案内する「高規格道路の利用に関する変更された詳細情報」としてRAM42に記憶する。また、渋滞回避ルートにルートを変更した際に、有料道路の出口が「□□□インターチェンジ(IC)」から「×××インターチェンジ(IC)」に変更になる場合には、CPU41は、この変更内容をユーザに案内する「高規格道路の利用に関する変更された詳細情報」としてRAM42に記憶する。
【0066】
一方、渋滞回避ルートに変更した際に、有料道路の利用の有・無に伴う該有料道路の入口又は出口の変更がない場合には(S116:NO)、CPU41は、S118の処理に移行する。
S118において、CPU41は、渋滞回避ルートに変更した場合に、走行する高規格道路に変更があるか否かを判定する判定処理を実行する。尚、高規格道路とは、高速自動車国道、都市高速道路、自動車専用道路、一般有料道路、1桁又は2桁の国道を意味する。
そして、渋滞回避ルートに変更した際に、走行する高規格道路に変更がある場合には(S118:YES)、CPU41は、S19の処理に移行する。S19において、CPU41は、渋滞回避ルートに変更しない場合の高規格道路と渋滞回避ルートに変更する場合の高規格道路とをユーザに案内する「高規格道路の利用に関する変更された詳細情報」としてRAM42に記憶後、S120の処理に移行する。
従って、渋滞回避ルートにルートを変更すると、走行する高規格道路が「○○高速自動車国道」から「△△自動車専用道路」に変更になる場合には、CPU41は、この変更内容をユーザに案内する「高規格道路の利用に関する変更された詳細情報」としてRAM42に記憶する。
【0067】
また一方、渋滞回避ルートに変更した際に、走行する高規格道路に変更がない場合には(S118:NO)、CPU41は、S120の処理に移行する。
S120において、CPU41は、RAM42からユーザに案内する「高規格道路の利用に関する変更された詳細情報」をRAM42から読み出し、上記S113、S115、S117又はS119において、渋滞回避ルートに変更した場合に生じる変更内容が記憶されたか否か、即ち、渋滞回避ルートに変更した際に、有料道路の利用の有・無の変更、利用料金の変更、有料道路の入口又は出口の変更、又は高規格道路の変更があるか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、上記S113、S115、S117又はS119において、渋滞回避ルートに変更した際に生じる変更内容が記憶されている場合には(S120:YES)、CPU41は、S121の処理に移行する。
S121において、CPU41は、ユーザに案内する「高規格道路の利用に関する変更された詳細情報」をRAM42から読み出し、液晶ディスプレイ15に所定フォーマットで表示すると共に、渋滞回避ルートに変更した際に生じる変更内容を音声案内する。また、CPU41は、渋滞回避ルートに変更するルートと、渋滞回避ルートに変更しないルートとのうちの一方のルートを選択する選択ボタンを液晶ディスプレイ15に表示後、当該処理を終了する。
その後、CPU41は、ユーザの選択したルートに沿って車両を案内するように構成されている。
【0068】
例えば、図7に示すように、ユーザに案内する「高規格道路の利用に関する変更された詳細情報」として、有料道路を利用するルートが変更された場合に、上記S115において、渋滞回避ルートに変更しない場合の金額「1000円」と渋滞回避ルートに変更する場合の金額「1200円」がRAM42に記憶され、上記S117において、渋滞回避ルートに変更しない場合の有料道路の入口「○インターチェンジ(IC)」と渋滞回避ルートに変更する場合の有料道路の入口「△インターチェンジ(IC)」がRAM42に記憶され、上記S119において、渋滞回避ルートに変更しない場合の「東名高速自動車国道」と渋滞回避ルートに変更する場合の「中央自動車専用道路」が記憶されている場合には、CPU41は、液晶ディスプレイ15の上端部に、「新しいルートが見つかりました」というメッセージを表示する。そして、CPU41は、液晶ディスプレイ15のその下側に、順次、「●料金 1000円→1200円」、「●乗りIC ○IC→△IC」、「●利用道路 東名高速→中央自動車道」と表示する。更に、CPU41は、その下側に、渋滞回避ルートにルートを変更するように指示するルート変更指示ボタン55と、渋滞回避ルートに変更しない旨を指示するルート変更取消ボタン56とを表示する。
【0069】
また、CPU41は、渋滞回避ルートに変更した場合に生じる各変更項目を液晶ディスプレイ15に表示すると共に、その変更内容を音声案内する。例えば、「新しいルートが見つかりました。」、「料金が1200円に変更になります。」、「乗りインターチェンジが、○インターチェンジから△インターチェンジに変更になります。」、「東名高速道路を利用するルートから中央自動車動を利用するルートに変更になります。」という音声案内を行う。これにより、ユーザは、渋滞回避ルートを変更した場合に生じる各変更内容をより容易にを確認することができる。
【0070】
尚、図7に示すように、液晶ディスプレイ15に表示された各項目の順番に優先順位を付すようにしてもよい。これにより、上記S112乃至S119の処理の順番を入れ替えても、ユーザに案内する「高規格道路の利用に関する変更された詳細情報」がRAM42に記憶されている場合には、この優先順位に従った順番で、渋滞回避ルートを変更した場合に生じる各変更された項目を順次表示することが可能となる。
【0071】
一方、S120で上記S113、S115、S117又はS119において、渋滞回避ルートに変更した際に生じる変更内容が記憶されていない場合には(S120:NO)、CPU41は、S122の処理に移行する。
S122において、CPU41は、ダイナミックルートガイダンス(DRG)機能を使用し、渋滞に応じて自動的に探索した渋滞回避ルートを液晶ディスプレイ15に表示すると共に、その渋滞回避ルートの予想通過時間及び距離と、この誘導経路のうち渋滞回避ルートに対応する渋滞区間の予想通過時間及び距離とを液晶ディスプレイ15に表示する。また、CPU41は、渋滞回避ルートに変更するルートと、渋滞回避ルートに変更しないルートとのうちの一方のルートを選択する選択ボタンを液晶ディスプレイ15に表示後、当該処理を終了する。
その後、CPU41は、ユーザの選択したルートに沿って車両を案内するように構成されている。
【0072】
例えば、図8に示すように、CPU41は、液晶ディスプレイ15の上端部に、「新しいルートが見つかりました」というメッセージを表示する。そして、CPU41は、液晶ディスプレイ15に、渋滞回避ルート57を青い太線で表示し、渋滞回避ルート57の上側に予想通過時間及び距離を「5km 20分」と表示する。また、CPU41は、液晶ディスプレイ15に、渋滞区間を太い赤線の矢印58で表示し、渋滞区間の横側に予想通過時間及び距離を「3km 30分」と表示する。更に、CPU41は、その下側に、渋滞回避ルート57にルートを変更するように指示するルート変更指示ボタン59と、渋滞回避ルート57に変更しない旨を指示するルート変更取消ボタン60とを表示する。
【0073】
以上詳細に説明した通り、実施例2に係るナビゲーション装置では、CPU41は、道路交通情報センタ(VICS)3から渋滞に係る道路交通情報を受信した場合には、ダイナミックルートガイダンス(DRG)機能を使用し、渋滞に応じて自動的に渋滞回避ルートを探索する。そして、CPU41は、この渋滞回避ルートと、現在の誘導経路のうちの該渋滞回避ルートに対応する区間のルートとを比較して、当該渋滞回避ルートに変更した際に、有料道路の利用の有・無の変更、利用料金の変更、有料道路の入口又は出口の変更、又は高規格道路の変更が生じる場合には、その変更内容をユーザに案内する「高規格道路の利用に関する変更された詳細情報」として順次、RAM42に記憶する(S111〜S119)。そして、CPU41は、渋滞回避ルートに変更した場合に生じる、有料道路の利用の有・無の変更、利用料金の変更、有料道路の入口又は出口の変更、又は高規格道路の変更がRAM42に記憶されている場合には(S120:YES)、その変更内容をRAM42から読み出して、液晶ディスプレイ15に所定フォーマットで表示すると共に、渋滞回避ルートに変更した際に生じる変更内容を音声案内する。また、CPU41は、渋滞回避ルートに変更するルートと、渋滞回避ルートに変更しないルートとのうちの一方のルートを選択する選択ボタンを液晶ディスプレイ15に表示する(121)。一方、CPU41は、渋滞回避ルートに変更した場合に生じる、有料道路の利用の有・無の変更、利用料金の変更、有料道路の入口又は出口の変更、又は高規格道路の変更がRAM42に記憶されていない場合には(S120:NO)、探索した渋滞回避ルートを液晶ディスプレイ15に表示すると共に、その渋滞回避ルートの予想通過時間及び距離と、この誘導経路のうち渋滞回避ルートに対応する渋滞区間の予想通過時間及び距離とを液晶ディスプレイ15に表示する。また、CPU41は、渋滞回避ルートに変更するルートと、渋滞回避ルートに変更しないルートとのうちの一方のルートを選択する選択ボタンを液晶ディスプレイ15に表示する(S121)。
【0074】
これにより、ダイナミックルートガイダンス(DRG)機能を使用し、渋滞に応じて自動的に探索された渋滞回避ルートに変更するルートと、渋滞回避ルートに変更しないルートとのうちの一方のルートを選択する際に、渋滞回避ルートに変更することによって有料道路の利用の有・無の変更、利用料金の変更、有料道路の入口又は出口の変更、又は高規格道路の変更が生じる場合には、その変更内容が液晶ディスプレイ15に表示されると共に、この変更内容が音声案内されるため、渋滞回避ルートの予想通過時間及び距離以外の情報を提供することが可能となり、ユーザは知らない渋滞回避ルートや変更を希望しない渋滞回避ルートを正確に認識でき、誘導経路の変更箇所等を容易に把握して、渋滞回避ルートの選択を的確に決定することが可能となる。また、渋滞回避ルートに変更するルートと、渋滞回避ルートに変更しないルートとのうちの一方のルートを選択する際に、渋滞回避ルートに変更することによって有料道路の利用の有・無の変更、利用料金の変更、有料道路の入口又は出口の変更、又は高規格道路の変更が生じない場合には、その渋滞回避ルートの予想通過時間及び距離と、この誘導経路のうち渋滞回避ルートに対応する渋滞区間の予想通過時間及び距離とが液晶ディスプレイ15に表示されるため、ユーザは、少なくとも渋滞回避ルートの予想通過時間及び距離を知ることができる。
【0075】
尚、本発明は前記実施例1及び実施例2に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。例えば、以下のようにしてもよい。
【0076】
(A)前記実施例1のステップ21において、図4に示される液晶ディスプレイ15の表示画面内に、図5に示される渋滞回避ルートの地図表示を同時に表示するようにしてもよい。これにより、ユーザは、ルート変更に伴う渋滞回避ルートの変更内容をより詳細に知ることができる。
(B)また、前記実施例1のステップ21において、図4に示される液晶ディスプレイ15の表示画面内に、図5に示される液晶ディスプレイ15の表示画面を表示するように指示する画面切り替えボタンを設けてもよい。これにより、ユーザは、画面切り替えボタンを操作することによって、図5に示される液晶ディスプレイ15の表示画面を表示させることが可能となり、ユーザは、ルート変更に伴う渋滞回避ルートの変更内容をより詳細に知ることができる。
【0077】
(C)また、前記実施例1のステップ21において、図5に示される液晶ディスプレイ15の表示画面を表示して、上記S13、S15、S17又はS19において記憶されたルート変更に伴う変更内容を音声案内するようにしてもよい。これにより、ユーザは、液晶ディスプレイ15の表示を見ないでも、「高規格道路の利用に関する変更された詳細情報」の変更内容を知ることが可能となる。
(D)また、前記実施例1のステップ21において、CPU41は、ユーザに案内する「高規格道路の利用に関する変更された詳細情報」をRAM42から読み出し、液晶ディスプレイ15に所定フォーマットで表示だけを行い、この変更内容の音声案内をしないようにしてもよい。
【0078】
(E)前記実施例2のステップ121において、図7に示される液晶ディスプレイ15の表示画面内に、図8に示される渋滞回避ルートの地図表示を同時に表示するようにしてもよい。これにより、ユーザは、ルートを渋滞回避ルートに変更した場合に生じる変更内容をより詳細に知ることができる。
(F)また、前記実施例2のステップ121において、図7に示される液晶ディスプレイ15の表示画面内に、図8に示される液晶ディスプレイ15の表示画面を表示するように指示する画面切り替えボタンを設けてもよい。これにより、ユーザは、画面切り替えボタンを操作することによって、図8に示される液晶ディスプレイ15の表示画面を表示させることが可能となり、ユーザは、ルートを渋滞回避ルートに変更した場合に生じる変更内容をより詳細に知ることができる。
【0079】
(G)また、前記実施例2のステップ121において、図8に示される液晶ディスプレイ15の表示画面を表示して、上記S113、S115、S117又はS119において記憶された変更内容を音声案内するようにしてもよい。これにより、ユーザは、液晶ディスプレイ15の表示を見ないでも、渋滞回避ルートに変更した場合に生じる「高規格道路の利用に関する変更された詳細情報」の変更内容を知ることが可能となり、いずれか一方のルートの選択を容易に行うことができる。
(H)また、前記実施例2のステップ121において、渋滞回避ルートに変更した際に生じる変更内容を音声案内しないようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0080】
【図1】実施例1に係るナビゲーション装置を示したブロック図である。
【図2】ナビゲーション装置と道路交通情報センタ(VICS)との通信を説明する説明図である。
【図3】実施例1に係るナビゲーション装置が実行する渋滞回避ルートへのルート変更をユーザに案内するルート変更案内処理を示すフローチャートである。
【図4】図3のステップ21で実行されるルート変更案内画面の一例を示す図である。
【図5】図3のステップ22で実行されるルート変更案内画面の一例を示す図である。
【図6】実施例2に係るナビゲーション装置が実行する渋滞回避ルートへの変更の有・無を選択するルート選択画面を液晶ディスプレイに表示するルート選択画面表示処理を示すフローチャートである。
【図7】図6のステップ121で実行されるルート選択画面の一例を示す図である。
【図8】図6のステップ122で実行されるルート選択画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0081】
1 ナビゲーション装置
2 ネットワーク
3 道路交通情報センタ(VICS)
12 データ記録部
13 ナビゲーション制御部
15 液晶ディスプレイ
16 スピーカ
17 通信装置
22 交通情報DB
23 渋滞情報
25 地図情報DB
41 CPU
42 RAM
43 ROM
52 誘導経路
53、58 矢印
55、59 ルート変更指示ボタン
56、60 ルート変更取消ボタン
82 渋滞回避ルート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
道路交通情報を受信する受信手段と、
前記道路交通情報に基づいて誘導経路上の渋滞を回避する渋滞回避経路を自動的に探索する渋滞回避経路探索手段と、
前記渋滞回避経路探索手段によって探索された前記渋滞回避経路と前記誘導経路とを比較する比較手段と、
前記比較手段による比較結果に基づいて高規格道路の利用に変更がある場合には、該高規格道路の利用に関する変更された詳細情報を案内するように制御する案内制御手段と、
を備えたことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
前記渋滞回避経路を新たな誘導経路として自動的に変更するように制御する経路変更制御手段を備え、
前記案内制御手段は、前記経路変更制御手段によって渋滞回避経路に経路が変更された際に、前記変更された詳細情報を案内することを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記渋滞回避経路と前記誘導経路のいずれか一方の経路を選択するように指示する選択指示を入力する指示入力手段を備え、
前記案内制御手段手段は、前記選択指示を入力する際に、前記変更された詳細情報を案内することを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
前記高規格道路は、有料道路を含み、
前記変更された詳細情報は、前記有料道路の利用の有・無を知らせる利用情報を含むことを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
前記高規格道路は、有料道路を含み、
前記変更された詳細情報は、前記有料道路の利用の有・無に伴う利用料金の変更を知らせる料金情報を含むことを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項6】
前記高規格道路は、有料道路を含み、
前記変更された詳細情報は、前記有料道路の利用の有・無に伴う該有料道路の入口又は出口の変更を知らせる乗降口情報を含むことを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−263698(P2007−263698A)
【公開日】平成19年10月11日(2007.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−88229(P2006−88229)
【出願日】平成18年3月28日(2006.3.28)
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【Fターム(参考)】