説明

フェニルまたはピリジニル置換インダゾール誘導体

式Ia


の化合物:
本発明は、新規インダゾリル誘導体、かかる誘導体を含む医薬組成物、かかる新規誘導体の製造方法および医薬としてのかかる誘導体の使用に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規インダゾリル誘導体、かかる誘導体を含む医薬組成物、かかる新規誘導体の製造方法およびかかる誘導体の医薬(例えば炎症性疾患状態の処置における)としての使用に関する。
【背景技術】
【0002】
スルホンアミド誘導体は、抗炎症剤としてWO2004/019935およびWO2004/050631に開示されている。薬学的に活性なスルホンアミド類はArch. Pharm. (1980) 313 166-173、J. Med. Chem. (2003) 46 64-73、J. Med. Chem (1997) 40 996-1004、EP0031954、EP1190710(WO200124786)、US5861401、US4948809、US3992441およびWO99/33786に開示されている。
【0003】
ある種の非ステロイド性化合物がグルココルチコイド受容体(GR)と相互作用し、この相互作用の結果、炎症を抑制することが知られている(例えば、US6323199参照)。かかる化合物は抗炎症性作用と代謝作用の明確な解離を示すことができ、それにより以前に報告されていたステロイド性および非ステロイド性グルココルチコイド類よりも優れたものとなっている。本発明は、グルココルチコイド受容体のモジュレーター(例えばアゴニスト、アンタゴニスト、部分的アゴニストまたは部分的アンタゴニスト)としてのさらなる非ステロイド性化合物を提供する。{グルココルチコイド受容体のモジュレーターはWO2007/122165、WO2008/076048およびWO2008/043788に開示されている。}本発明の化合物は、既知化合物を超える選択性または効果のような改善された特性を有することが意図される。
【0004】
これらの新規化合物は改善された低LogDを有することも意図され、それ故にインビボでの分布容積が改善される。本化合物の全身暴露も改善されることが期待される。さらに、本化合物は、既知化合物と比較して低い融点および改善された結晶化度を有することが意図される。
【発明の概要】
【0005】
本発明は、式Ia:
【化1】

〔式中、
AはC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−7シクロアルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルチオ、C1−6アルキルC(O)−、C1−6アルキルオキシC(O)−、NR、NRC(O)−またはC5−10ヘテロアリールであり、これら全ては場合によりハロ、シアノ、ヒドロキシル、C1−4アルキル、C1−4アルコキシおよびC1−4ハロアルキルから独立して選択される1個以上の置換基で置換されていてよく;
およびRは独立して水素、C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、C1−6アルキルC(O)−およびC3−7シクロアルキルC(O)−から選択されるか、またはRおよびRは、それらが結合している窒素と共に環を形成でき;
は水素、C1−4アルキル、C1−4ヒドロキシアルキル−、C1−4アルキルOC1−4アルキル−、C1−4アルキルチオC1−4アルキル−またはC1−4ハロアルキルであり;
はC5−10アリール、C5−10アリールC1−4アルキル−、C5−10アリールO−、C5−10アリールC1−4アルコキシ−、C5−10アリールオキシC1−4アルキル−、C5−10ヘテロアリール−、C5−10ヘテロアリールC1−4アルキル−、C5−10ヘテロアリールC1−4アルコキシ−またはC5−10ヘテロアリール(ary)オキシC1−4アルキル−であり、この全ては非置換であるか、または場合によりBから独立して選択される1個以上の置換基により置換されていてよく;
Bはヒドロキシル、ハロ、シアノ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−3ヒドロキシアルキル−、C1−4アルコキシC1−4アルキル−、C3−6シクロアルキルオキシC1−4アルキル−、C3−6シクロアルキルO−、C3−6シクロアルキルチオC1−4アルキル−、C3−6シクロアルキルチオ−、C1−3アルキルS(O)1−4アルキル−、C1−3アルキルS(O)−、C1−4ハロアルキルまたはC1−4ハロアルコキシ−であるか、またはBは、アリールまたはヘテロアリール環の隣接炭素原子に結合する次の基(CH)OC1−4アルキレニルO(CH)−または(CH)O(CH)−の一つであり;
kは0、1であり;
tおよびvは、独立して、0、1、2または3であり、そしてtおよびvは両方とも0ではなく;
XはOまたはNHであり;
Wは−(CH)C(O)NR、−(CH)NRC(O)Rまたは−(CH)C(O)NR(CR1415)C(O)NRから独立して選択される1個以上の置換基で置換されたフェニルであり;そしてWは場合によりハロゲンまたはC1−4アルキルでさらに置換されていてよく;
は水素またはC1−4アルキルであり;
およびRは、独立して、水素、C1−4アルキル(場合によりヒドロキシル、C1−4アルコキシ、NH、オキソ、−C(O)NR1011、−NR101−4アルキル、−C(O)NR101−4アルキル、−NR10C(O)C1−4アルキル、C1−4アルキルチオ、C5−10ヘテロシクリル、C5−10アリールまたはC5−10ヘテロアリールから選択される1個または2個の基で置換されていてよい)、
3−7シクロアルキル(場合により−C(O)NHで置換されていてよい)、C5−10ヘテロシクリル、C5−10アリール、C5−10ヘテロアリールまたは−C(O)NR1011であり;
ここで、C5−10アリールまたはC5−10ヘテロアリールは場合によりハロゲン、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、CF、−OCF、ヒドロキシまたはシアノで置換されていてよく;そして
任意のヘテロシクリルは場合によりC1−4アルキル、−C1−4アルコキシ(C1−4アルキル)、オキソまたはヒドロキシルで置換されていてよく;
または、RおよびRは、それらが結合している窒素と一体となって、場合により第2の環窒素原子を含んでよい5または6員環を形成し、該環は場合によりオキソ、ヒドロキシル、C1−4ヒドロキシアルキル−、C1−4アルキル、−C1−4アルコキシ(C1−4アルキル)または−(CH)C(O)NR1213から選択される1個または2個の基で置換されていてよく;
10、R11、R12およびR13は、独立して、水素またはC1−4アルキルであり;
nおよびpは、独立して、0、1、2、3または4であり;そして
Yは水素、ハロ、C1−4アルキルまたはC1−4ハロアルキルである。〕
の化合物、またはその薬学的に許容される塩を提供する。
【0006】
一態様は、式Ib
【化2】

〔式中、A、R、RおよびRは式Iaの化合物で定義した通りである。〕
の化合物、またはその薬学的に許容される塩に関する。
【0007】
一態様は:
Aが場合によりシアノで置換されていてよいC3−7シクロアルキル、C1−6ハロアルキルであり;
がC1−4アルキルまたはC1−4ヒドロキシアルキルであり;
が場合によりC1−4アルコキシで置換されていてよいC5−10アリールまたはC5−10ヘテロアリールであり;
XがOであり;
Wが−C(O)NRで置換されたフェニルであり;
が水素であり;
がC1−4アルキル(場合によりヒドロキシル、−C(O)NH、−NHC(O)C1−4アルキル、C5−10ヘテロシクリル、C5−10アリールまたはC5−10ヘテロアリールから選択される1個または2個の基で置換されていてよい)、
3−7シクロアルキル、C5−10ヘテロシクリルまたはC5−10ヘテロアリールであり、
ここで、任意のヘテロシクリルは場合によりC1−4アルキルまたはオキソで置換されていてよく;
または、RおよびRは、それらが結合している窒素と一体となって、場合により第2の環窒素原子を含んでよい5または6員環を形成し、該環は場合によりオキソ、ヒドロキシル、C1−4ヒドロキシアルキルまたは−C(O)NHから選択される1個または2個の基で置換されていてよく;そして
Yが水素である;
式IaまたはIbの化合物、またはその薬学的に許容される塩に関する。
【0008】
本発明の他の態様は、AがC1−6ハロアルキルである、式IaまたはIbの化合物を提供する。さらなる態様において、AがC1−4ハロアルキルである。さらなる態様において、本発明は、Aがフルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、フルオロエチル、ジフルオロエチル、トリフルオロエチル、フルオロプロピル、ジフルオロプロピルまたはトリフルオロプロピルである、式IaまたはIbの化合物を提供する。一態様において、Aがジフルオロエチルである。
【0009】
さらなる態様において、Aが、シアノ、ヒドロキシルまたはメトキシで置換されたC3−5シクロアルキルである。さらに別の態様において、Aが場合によりシアノで置換されていてよいシクロプロピル、シクロブチルまたはシクロペンチルである。他の態様において、Aがシアノで置換されたシクロプロピルである。
【0010】
本発明の一態様は、Rが水素、C1−3アルキルまたはC1−3ヒドロキシアルキルである、式Iaの化合物を提供する。
【0011】
他の態様において、Rがメチルであり、エチルまたはn−プロピル、イソプロピル、n−ブチルまたはイソブチル。さらなる態様において、Rがメチルである。
【0012】
他の態様において、Rがヒドロキシメチル、ヒドロキシエチルまたはヒドロキシプロピルまたはヒドロキシブチルである。さらなる態様において、Rがヒドロキシメチルである。
【0013】
本発明の一態様は、Rが場合により上記の通り置換されていてよい(例えば場合によりハロゲン、C1−3アルキル、C1−3アルコキシ、CF、OCF、ヒドロキシルまたはシアノで置換されていてよい)フェニルである、式IaまたはIbの化合物を提供する。
一態様において、Rがフェニルである。
【0014】
本発明の一態様は、Rが場合により上記の通り置換されていてよい(例えば場合によりハロゲン、C1−3アルキル、C1−3アルコキシ、CF、OCF、ヒドロキシルまたはシアノで置換されていてよい)ピリジルである、式IaまたはIbの化合物を提供する。
【0015】
さらなる態様において、Rがピリジルである。さらに別の態様において、Rがメトキシで置換されたピリジルである。他の態様において、Rがメトキシピリジン−3−イルである。
【0016】
本発明の一態様は、XがOである、式Iaの化合物を提供する。
本発明の一態様は、Rが水素であり、メチルまたはエチルである、式IaまたはIbの化合物を提供する。他の態様において、Rが水素である。
さらなる態様において、Rがメチルである。
【0017】
本発明の一態様は、Wが−C(O)NRで置換されたフェニルであり;
が水素であり;そして
がヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル、ヒドロキシブチル、アミノオキソメチル、アミノオキソエチル、アミノオキソプロピル、アミノメチルオキソメチル、アミノメチルオキソエチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、アセチルアミノメチル、アセチルアミノエチル、オキソイミダゾリジニルメチル、オキソイミダゾリジニルエチル、オキソピロリジニルメチル、オキソピロリジニルエチル、オキシドテトラヒドロチオフェニル、ジオキシドテトラヒドロチオフェニル、オキソテトラヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、メチルジオキソオキサゾリジニルメチル、ジメチルジオキソオキサゾリジニルメチル、メチルジオキソオキサゾリジニルエチル、ジメチルジオキソオキサゾリジニルエチル、インダゾリルメチル、インダゾリルエチル、アミノオキソフェニルメチル、アミノオキソフェニルエチル、ピリジニル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリジニルメチル、ピリジニルエチル、インダゾリルメチルまたはインダゾリルエチルである、
式IaまたはIbの化合物を提供する。
【0018】
他の態様において、Rがヒドロキシエチル、ヒドロキシブチル、アミノオキソエチル、アミノメチルオキソエチル、アミノオキソプロピル、シクロペンチル、アセチルアミノエチル、オキソイミダゾリジニルエチル、テトラヒドロチオフェニル、オキソピロリジニルエチル、ジオキシドテトラヒドロチオフェニル、オキソテトラヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ジメチルジオキソオキサゾリジニルエチル、インダゾリルメチル、アミノオキソフェニルエチル、ピリジニルまたはピリジニルメチルである。
【0019】
本発明の一態様は、Aがシアノで置換されたジフルオロエチルまたはシクロプロピルであり;Rがメチルまたはヒドロキシメチルであり;Rがメトキシで置換されたフェニルまたはピリジルであり;XがOであり;Yが水素であり;Wが−C(O)NRで置換されたフェニルであり;
が水素であり;そして
がヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル、ヒドロキシブチル、アミノオキソメチル、アミノオキソエチル、アミノオキソプロピル、アミノメチルオキソメチル、アミノメチルオキソエチル、アセチルアミノメチル、アセチルアミノエチル、オキソイミダゾリジニルメチル、オキソイミダゾリジニルエチル、オキソピロリジニルメチル、オキソピロリジニルエチル、メチルジオキソオキサゾリジニルメチル、ジメチルジオキソオキサゾリジニルメチル、メチルジオキソオキサゾリジニルエチル、ジメチルジオキソオキサゾリジニルエチル、インダゾリルメチル、インダゾリルエチル、アミノオキソフェニルメチル、アミノオキソフェニルエチル、ピリジニルメチル、ピリジニルエチル、インダゾリルメチルまたはインダゾリルエチルである、
式IaまたはIbの化合物を提供する。
【0020】
他の態様において、Rがヒドロキシエチル、ヒドロキシブチル、アミノオキソエチル、アミノメチルオキソエチル、アミノオキソプロピル、アセチルアミノエチル、オキソイミダゾリジニルエチル、オキソピロリジニルエチル、ジメチルジオキソオキサゾリジニルエチル、インダゾリルメチル、アミノオキソフェニルエチルまたはピリジニルメチルである。
【0021】
本発明のさらなる態様は、Aがシアノで置換されたジフルオロエチルまたはシクロプロピルであり;Rがメチルまたはヒドロキシメチルであり;Rがメトキシで置換されたフェニルまたはピリジルであり;XがOであり;Yが水素であり;Wが−C(O)NRで置換されたフェニルであり;
が水素であり;そしてRがC5−6シクロアルキルである式IaまたはIbの化合物を提供する。一態様において、Rがシクロペンチルである。
【0022】
本発明のさらなる態様は、Aがシアノで置換されたジフルオロエチルまたはシクロプロピルであり;Rがメチルまたはヒドロキシメチルであり;Rがメトキシで置換されたフェニルまたはピリジルであり;XがOであり;Yが水素であり;Wが−C(O)NRで置換されたフェニルであり;
が水素であり;そしてRが、場合によりメチル、エチルまたはオキソで置換されていてよいC5−6ヘテロシクリルである、式IaまたはIbの化合物を提供する。
【0023】
一態様において、Rがオキシドテトラヒドロチオフェニル、ジオキシドテトラヒドロチオフェニル、テトラヒドロチオフェニル、オキソテトラヒドロフラニルまたはテトラヒドロフラニルである。
【0024】
他の態様において、Rがジオキシドテトラヒドロチオフェニル、オキソテトラヒドロフラニルまたはテトラヒドロフラニルである。
【0025】
本発明のさらなる態様、Aがシアノで置換されたジフルオロエチルまたはシクロプロピルであり;Rがメチルまたはヒドロキシメチルであり;Rがメトキシで置換されたフェニルまたはピリジルであり;XがOであり;Yが水素であり;Wが−C(O)NRで置換されたフェニルであり;
が水素であり;そしてRがC5−6ヘテロアリールである、式IaまたはIbの化合物を提供する。一態様において、Rがピリジルである。
【0026】
およびRが、それらと一体となって場合により第2の環窒素原子を含んでよい5または6員環を形成するとき、該環は、例えば、ピロリジニル、ピペリジニルまたはピペラジニルである。
【0027】
本発明の一態様は、Wが−C(O)NRで置換されたフェニルであり;そして
およびRが、一体となって、ピロリジニル、オキソピロリジニル、カルバモイルピロリジニル、ヒドロキシメチルピロリジニル、ヒドロキシピロリジニル、プロリンアミド、ヒドロキシプロリンアミド、ピペリジニル、ヒドロキシピペリジニル、オキソピペリジニル、イミダゾリジニル、オキソイミダゾリジニル、ヒドロキシイミダゾリジニル、ピペラジニル、ヒドロキシピペラジニルまたはオキソピペラジニルを形成する、式IaまたはIbの化合物を提供する。
【0028】
一態様において、RおよびRが、一体となって、カルバモイルピロリジニル、ヒドロキシメチルピロリジニル、ヒドロキシピロリジニル、プロリンアミド、ヒドロキシプロリンアミドまたはオキソピペラジニルを形成する。
【0029】
本発明の他の態様は、Aがシアノで置換されたジフルオロエチル、アミドまたはシクロプロピルであり;Rがメチルまたはヒドロキシメチルであり;Rがメトキシで置換されたフェニルまたはピリジルであり;XがOであり;Yが水素であり;Wが−C(O)NRで置換されたフェニルであり;
およびRが、それらが結合している窒素と一体となって、場合により第2の環窒素原子を含んでよい5または6員環を形成し(例えば該環はピロリジニル、ピペリジニルまたはピペラジニルである)、該環は場合によりオキソ、ヒドロキシル、C1−4ヒドロキシアルキルまたは−C(O)NHから選択される1個または2個の基で置換されていてよい、式IaまたはIbの化合物を提供する。
【0030】
一態様において、RおよびRが、一体となって、ピロリジニル、オキソピロリジニル、カルバモイルピロリジニル、ヒドロキシメチルピロリジニル、ヒドロキシピロリジニル、プロリンアミド、ヒドロキシプロリンアミド、ピペリジニル、ヒドロキシピペリジニル、オキソピペリジニル、イミダゾリジニル、ピペラジニル、ヒドロキシピペラジニル、オキソピペラジニル、テトラヒドロチオフェニル、オキシドテトラヒドロチオフェニル、ジオキシドテトラヒドロチオフェニル、オキソテトラヒドロフラニルまたはテトラヒドロフラニルを形成する。
【0031】
一態様において、RおよびRが、一体となって、カルバモイルピロリジニル、ヒドロキシメチルピロリジニル、ヒドロキシピロリジニル、プロリンアミド、ヒドロキシプロリンアミドまたはオキソピペラジニルを形成する。
【0032】
本発明の一態様は、Yが水素である、式Iaの化合物を提供する。
【0033】
本発明の一態様は:
AがC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−7シクロアルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルチオ、C1−6アルキルC(O)、C1−6アルキルオキシC(O)、NR、NRC(O)またはC5−10ヘテロアリールであり、これら全ては場合によりハロ、シアノ、ヒドロキシル、C1−4アルキル、C1−4アルコキシおよびC1−4ハロアルキルから独立して選択される1個以上の置換基で置換されていてよく;
およびRが、独立して水素、C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、C1−6アルキルC(O)およびC3−7シクロアルキルC(O)から選択されるか、またはRおよびRが、それらが結合している窒素と共に環を形成でき;
が水素、C1−4アルキル、C1−4ヒドロキシアルキル、C1−4アルキルOC1−4アルキル、C1−4アルキルチオC1−4アルキルまたはC1−4ハロアルキルであり;
がC5−10アリール、C5−10アリールC1−4アルキル、C5−10アリールO、C5−10アリールC1−4アルコキシ、C5−10アリールオキシC1−4アルキル、C5−10ヘテロアリール、C5−10ヘテロアリールC1−4アルキル、C5−10ヘテロアリールC1−4アルコキシまたはC5−10ヘテロアリール(ary)オキシC1−4アルキルであり、これら全ては非置換であるか、または場合によりBから独立して選択される1個以上の置換基で置換されていてよく;
Bがヒドロキシル、ハロ、シアノ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−3ヒドロキシアルキル、C1−4アルコキシC1−4アルキル、C3−6シクロアルキルオキシC1−4アルキル、C3−6シクロアルキルオキシ、C3−6シクロアルキルチオC1−4アルキル、C3−6シクロアルキルチオ、C1−3アルキルS(O)1−4アルキル、C1−3アルキルS(O)、C1−4ハロアルキルまたはC1−4ハロアルコキシであるか、またはBは、アリールまたがヘテロアリール環の隣接炭素原子に結合する次の基(CH)OC1−4アルキレニルO(CH)または(CH)O(CH)の一つであり;
kが0、1であり;
tおよびvが、独立して、0、1、2または3であり、そしてtおよびvは両方とも0ではなく;
XがOまたはNHであり;
Wが(CH)C(O)NR、(CH)NRC(O)Rまたは(CH)C(O)NR(CR1415)C(O)NRから独立して選択される1個以上の置換基で置換されたフェニルであり;そして、Wが場合によりハロゲンまたはC1−4アルキルでさらに置換されていてよく;
が水素またはC1−4アルキルであり;
およびRが、独立して、水素、C1−4アルキル(場合によりヒドロキシル、C1−4アルコキシ、NH、オキソ、C(O)NR1011、NR101−4アルキル、C(O)NR101−4アルキル、NR10C(O)C1−4アルキル、C1−4アルキルチオ、C5−10ヘテロシクリル、C5−10アリールまたはC5−10ヘテロアリールから選択される1個または2個の基で置換されていてよい)、C3−7シクロアルキル(場合によりC(O)NHで置換されていてよい)、C5−10ヘテロシクリル、C5−10アリール、C5−10ヘテロアリールまたはC(O)NR1011であり;C5−10アリールまたはC5−10ヘテロアリールは場合によりハロゲン、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、CF、OCF、ヒドロキシまたはシアノで置換されていてよく;ヘテロシクリルは場合によりC1−4アルキル、C1−4アルコキシ(C1−4アルキル)、オキソまたはヒドロキシルで置換されていてよく;
または、RおよびRが、それらが結合している窒素と一体となって、場合により第2の環窒素原子を含んでよい5または6員環を形成し、該環は場合によりオキソ、ヒドロキシル、C1−4ヒドロキシアルキル、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ(C1−4アルキル)または(CH)C(O)NR1213で置換されていてよく;
14およびR15が、独立して、水素、C1−4アルキルまたはC1−4ヒドロキシアルキルであるか;またはR14およびR15が一体となってC3−6シクロアルキル環を形成し;
10、R11、R12およびR13が、独立して、水素またはC1−4アルキルであり;
nおよびpが、独立して、0、1、2、3または4であり;
Yが水素、ハロ、C1−4アルキルまたはC1−4ハロアルキルである;
式Iaの化合物、またはその薬学的に許容される塩を提供する。
【0034】
疑いを避けるため、本発明、式IaまたはIbの化合物の範囲に入る何れか一つの化合物および以下に具体的に記載する何れか一つの化合物に関する。
【0035】
他の局面で、本発明は、次のものから選択される化合物を提供する:
1−({3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]フェニル}カルボニル)−D−プロリンアミド、
N−[(1S,2R)−2−{[1−(3−{[(2R)−2−カルバモイルピロリジン−1−イル]カルボニル}フェニル)−1H−インダゾール−5−イル]オキシ}−1−メチル−2−フェニルエチル]エタンジアミド、
3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアミド、
N−(2−アミノ−2−オキソエチル)−3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]ベンズアミド、
N−[(1S)−2−アミノ−1−メチル−2−オキソエチル]−3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]ベンズアミド、
N−[2−(アセチルアミノ)エチル]−3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]ベンズアミド、
3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]−N−[2−(2−オキソイミダゾリジン−1−イル)エチル]ベンズアミド、
2,2−ジフルオロ−N−[(1S,2R)−2−{[1−(3−{[(2R)−2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル]カルボニル}フェニル)−1H−インダゾール−5−イル]オキシ}−1−メチル−2−フェニルエチル]プロパンアミド、
2,2−ジフルオロ−N−[(1S,2R)−2−{[1−(3−{[(3R)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル]カルボニル}フェニル)−1H−インダゾール−5−イル]オキシ}−1−メチル−2−フェニルエチル]プロパンアミド、
3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]−N−[(3R)−2−オキソテトラヒドロフラン−3−イル]ベンズアミド、
1−({3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]フェニル}カルボニル)−L−プロリンアミド、
2,2−ジフルオロ−N−{(1S,2R)−1−メチル−2−[(1−{3−[(3−オキソピペラジン−1−イル)カルボニル]フェニル}−1H−インダゾール−5−イル)オキシ]−2−フェニルエチル}プロパンアミド、
【0036】
3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]−N−[2−(2−オキソピロリジン−1−イル)エチル]ベンズアミド、
3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]−N−[2−(5,5−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)エチル]ベンズアミド、
3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]−N−(1,1−ジオキシドテトラヒドロチオフェン−3−イル)ベンズアミド、
3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]−N−(1H−インダゾール−3−イルメチル)ベンズアミド、
N−[(1R)−2−アミノ−2−オキソ−1−フェニルエチル]−3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]ベンズアミド、
N−(2−アミノ−2−オキソエチル)−3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]−N−メチルベンズアミド、
N−(3−アミノ−3−オキソプロピル)−3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]ベンズアミド、
(4R)−1−({3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]フェニル}カルボニル)−4−ヒドロキシ−L−プロリンアミド、
1−{[3−(5−{[(1R,2S)−2−{[(1−シアノシクロプロピル)カルボニル]アミノ}−1−フェニルプロピル]オキシ}−1H−インダゾール−1−イル)フェニル]カルボニル}−D−プロリンアミド、
またはその薬学的に許容される塩。
【0037】
さらなる局面において、本発明は、次のものから選択される化合物を提供する:
N−シクロペンチル−3−(5−{[(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)プロピル]オキシ}−1H−インダゾール−1−イル)ベンズアミド、
3−(5−{[(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)プロピル]オキシ}−1H−インダゾール−1−イル)−N−ピリジン−3−イルベンズアミド、
3−(5−{[(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)プロピル]オキシ}−1H−インダゾール−1−イル)−N−(1,1−ジオキシドテトラヒドロチオフェン−3−イル)ベンズアミド、
3−(5−{[(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)プロピル]オキシ}−1H−インダゾール−1−イル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ベンズアミド、
3−(5−{[(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)プロピル]オキシ}−1H−インダゾール−1−イル)−N−(2−ヒドロキシブチル)ベンズアミド、
N−シクロペンチル−3−(5−{[(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−3−ヒドロキシ−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)プロピル]オキシ}−1H−インダゾール−1−イル)ベンズアミド、および
3−(5−{[(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)プロピル]オキシ}−1H−インダゾール−1−イル)−N−(ピリジン−3−イルメチル)ベンズアミド、
またはその薬学的に許容される塩。
【0038】
疑いを避けるため本明細書である基が‘本明細書で前記で定義した’、‘前記で定義した’または‘上記で定義した’と限定されているとき、該基はその基について最初に示したそして最も広い定義、ならびに他の定義の各々および全てを包含すると理解すべきである。
【0039】
疑いを避けるため本明細書で、‘C1−6’は、1個、2個、3個、4個、5個または6個の炭素原子を有する炭素基を意味すると理解すべきである。
【0040】
本明細書で、特に断らない限り、用語“アルキル”は、直鎖および分枝鎖アルキル基の両方を含み、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、i−ペンチル、ネオペンチル、n−ヘキシルまたはi−ヘキシルであり得るが、これらに限定されない。用語C1−4アルキルは、1〜4個の炭素原子を有し、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピルまたはt−ブチルであり得るが、これらに限定されない。C0−4アルキルの用語“C”は、炭素原子が存在しない状況を意味する。
【0041】
用語アルキレニルは、2個の他の原子を連結する直鎖または分枝鎖アルキル基を意味する。それは、例えば、CHまたはCHCHである。
【0042】
用語“アルコキシ”は、特に断りがない限り、一般式−O−R(式中、Rは炭化水素基から選択される)の基を意味する。用語“アルコキシ”は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、t−ブトキシ、イソブトキシ、シクロプロピルメトキシ、アリルオキシまたはプロパルギルオキシを含んでよいが、これらに限定されない。
【0043】
本明細書で、特に断りがない限り、用語“シクロアルキル”は、場合により置換されていてよい、一部または完全に飽和された単環式、二環式または架橋炭化水素環系を意味する。用語“C1−6シクロアルキル”は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルであり得るが、これらに限定されない。
【0044】
本明細書で、特に断りがない限り、用語“ヘテロシクロアルキル”または“ヘテロシクリル”は、場合により置換されていてよい、O、NまたはSから独立して選択される1個以上のヘテロ原子を有する一部または完全に飽和された単環式、二環式または架橋炭化水素環系を意味する。用語“C1−6ヘテロシクロアルキル”は、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、イミダゾリジニル、テトラヒドロチオフェニルオキシドテトラヒドロチオフェニル、ジオキシドテトラヒドロチオフェニル、オキソテトラヒドロフラニルまたはテトラヒドロフラニルであり得るが、これらに限定されない。
【0045】
本明細書で、特に断りがない限り、用語“場合により第2の環窒素原子を含んでよい5または6員環”は上記で定義したヘテロシクロアルキルを意味し、ピロリジニル、プロリンアミドまたはピペラジニルを含み得るが、これらに限定されない。
【0046】
本明細書で、特に断りがない限り、用語“ハロ”および“ハロゲン”はフッ素(フルオロ)、ヨウ素(ヨード)、塩素(クロロ)または臭素(ブロモ)であり得る。
【0047】
本明細書で、特に断りがない限り、用語“ハロアルキル”は、上記で定義したハロで置換されている、上記で定義したアルキル基を意味する。用語“Cハロアルキル”は、フルオロメチル、ジフルオロメチル、ジフルオロエチル、トリフルオロメチル、クロロメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチルまたはフルオロクロロメチルを含んでよいが、これらに限定されない。
【0048】
用語“C1−3ハロアルキルO”または“C1−3ハロアルコキシ”は、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、フルオロエトキシまたはジフルオロエトキシを含んでよいが、これらに限定されない。
【0049】
本明細書で、特に断りがない限り、用語“チオアルキル”は、硫黄原子で置換されている、上記で定義したアルキル基を意味する。用語“Cチオアルキル”は、メチルスルファニル、エチルスルファニルまたはプロピルスルファニルを含んでよいが、これらに限定されない。
【0050】
用語“シクロアルキルチオ”は、例えばシクロプロピルスルファニルのような、上記で定義したシクロアルキルで置換されている硫黄原子を意味する。
【0051】
用語“C1−4アルキルチオアルキル”は、炭素原子間に硫黄原子を有するアルキル基を意味する。用語“C1−4アルキルチオC1−4アルキル”は、エチルスルファニルメチルを含んでよいが、これらに限定されない。
【0052】
本明細書で、特に断りがない限り、用語“C5−10アリール”またはアリールは、例えば、フェニルまたはナフチルのような、5〜10個の炭素原子を有する芳香族または部分的芳香族基を意味する。用語“C5−10アリールオキシ”または“C5−10アリールO”は例えばフェノキシを意味する。
【0053】
本明細書で、特に断りがない限り、用語“C5−10ヘテロアリール”またはヘテロアリールは、5〜10個の原子を有し、そして窒素、酸素または硫黄から独立して選択される1個以上のヘテロ原子を含む単環または二環式の芳香族または部分的芳香環を意味する。ヘテロアリールは、例えば、オキサゾリル、イソオキサゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、フリル、チエニル、チオフェニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、1,2,4−トリアゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、インドリル、インダゾリル、ベンゾフリル、ベンゾチエニル、ジオキサビシクロデカトリエニル、キノリニルまたはイソキノリニルである。
【0054】
アリール(例えばフェニル)またはヘテロアリールが(CH)OC1−4アルキレニルO(CH)または(CH)O(CH)(式中、tおよびvは、独立して、0、1、2または3であるが、tおよびvは両方とも0ではない)で置換されているとき、これらの置換基は、例えば、該アリールまたはヘテロアリール環の隣接炭素を連結するCHOCHO、OCHO、OCHCHOまたはOCHCHであり得る。
【0055】
疑いを避けるため、基C1−2アルキルS(O)で置換されたC5−10アリール、例えばフェニルとして定義される基Rは、メチルスルホニル基で置換されたフェニルを含む。
【0056】
本明細書を通して、本発明の化合物の環上の置換基の数および性質は、立体的に望ましくない組合せを避けるように選択することは当然である。
【0057】
本発明の化合物は、コンピュータソフトウエア(ACDLabs 10.06/Name(IUPAC))の助けを借りて命名している。
【0058】
本発明の化合物は、不斉中心を含み、本来キラルであり得る。化合物がキラルであるとき、それは一立体異性体、例えば鏡像体の形であってよく、または、それはラセミ混合物を含むこれらの異性体の任意の比率での混合物の形であってよい。それ故に、全鏡像体、ジアステレオマー、ラセミ体およびそれらの混合物は本発明の範囲内に包含される。種々の光学異性体は、慣用技術、例えば、分別結晶、またはHPLCを使用した化合物のラセミ混合物の分離により単離し得る。あるいは光学異性体を不斉合成により、または光学活性出発物質からの合成により得てよい。
【0059】
本発明の化合物は、その薬学的に許容される塩、例えば酸付加塩、例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩、硫酸塩、酢酸塩、アスコルビン酸塩、安息香酸塩、フマル酸塩、ヘミフマル酸塩、フロ酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、シュウ酸塩、キシナホサン塩、メタンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、メシチレンスルホン酸塩(mesytilenesulfonate)、硝酸塩、1,5−ナフタレン−ジスルホン酸塩、p−キシレンスルホン酸塩、アスパラギン酸塩またはグルタミン酸塩に変換してよい。それらはまた塩基性付加塩、例えばアルカリ金属塩、例えばナトリウム塩またはカリウム塩、アルカリ土類金属塩、例えばカルシウムまたはマグネシウム塩、遷移金属塩、例えば亜鉛塩、有機アミン塩、例えばトリエチルアミン、ジエチルアミン、モルホリン、N−メチルピペリジン、N−エチルピペリジン、ピペラジン、プロカイン、ジベンジルアミン、N,N−ジベンジルエチルアミン、コリンまたは2−アミノエタノールまたはアミノ酸類、例えばリシンまたはアルギニンの塩も含み得る。
【0060】
本発明の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、溶媒和された、例えば水和された、ならびに溶媒和されていない形で、または結晶として存在し得て、本発明はかかる形態の全てを包含する。
【0061】
方法
本発明の化合物は、文献に開示された方法を使用してまたは適合させて、または、下記実施例の方法を使用してまたは適合させて、製造できる。製造法の出発物質は市販されているか、または文献の方法を使用してまたは適合させて製造できる。
【0062】
式IaまたはIbの化合物の合成方法は、WO2007/122165、WO2008/043788またはWO2008/076048に開示された酸/アミンカップリング反応を包含し得る。例えば中間体として式(Ic)または(Id):
【化3】

〔式中、R、R、XおよびYは上記で定義した通りであり、そしてZは−C(O)またはA−S(O)である。〕
の化合物を使用する。本発明の化合物は、式(Ic)の酸を式HNRまたはHNR(CR1415)C(O)NRのアミンと反応させたとき、製造できる。あるいは、本発明の化合物は、式(Id)のアミンとHOC(O)Rにより定義される酸の反応により製造できる。式(Ic)および(Id)の化合物は、(Ic)の合成のためのアルキルエステル類のような保護された前駆体、または(Id)の製造のための、NRBOCまたはNのようなNRHのN−保護された前駆体から合成できる。
【0063】
一つの態様は、式IaまたはIbの化合物の式(II):
【化4】

の化合物と、式(IIIa)、(IIIb)または(IIIc)
【化5】

〔式中、R、R、A、XおよびYは、上記で定義したとおりであり、Wは上記で定義したとおりであるか、または上記で定義したWに変換できる基であり、そしてLは脱離基{例えばハロゲン(例えばクロロ)または、L=OHであるとき、カップリング剤(例えばHATUとカルボン酸)の反応により生じた脱離基}である。〕
のアシル化剤のカップリングに関する。本反応は適当な溶媒(例えばピリジン、THFまたはDMF)中、適当な塩基(例えばトリ(C1−6アルキル)アミン、例えばジイソプロピルエチルアミン、またはピリジン)の存在下、適当な温度(例えば−10〜50℃)で行い得る。
【0064】
式(II)の化合物は、工程a、bまたはcに従い製造できる:
a) 式(II)の化合物を、式(IV)
【化6】

〔式中、WおよびYは上記で定義の通りであり、そしてLは脱離基である(例えばハロゲンまたはトリフラート)。〕
の化合物と、式(V)
【化7】

〔式中、RおよびXは上記で定義した通りであり、そしてGはRまたはRの保護された前駆体に対応する。〕
の化合物のカップリングにより製造できる。本反応は、適当な溶媒(例えば芳香族性溶媒、例えばトルエン)または極性、非プロトン性溶媒、例えばDMFまたはブチロニトリル中、適当な塩基(例えばアルカリ金属アルコキシド(例えばナトリウムtert−ブトキシド)または、炭酸セシウムの存在下、例えば金属触媒、例えばヨウ化銅(I)により仲介されて、適当な温度(例えば80〜120℃の範囲)で行うことができる。
【0065】
または、
b) 式(II)の化合物を、式(VII)
【化8】

の化合物と、式(VIII)
【化9】

〔式中、R、X、WおよびYは上記で定義した通りであり、GはRまたはRの保護された前駆体に対応し、そしてLは脱離基(例えばハロゲン、メシレートまたはトシレート)である〕
の化合物の反応により製造できる。本反応は、適当な溶媒(例えばDCM、DMFまたはアセトニトリル)中、適当な塩基(例えばアルカリ金属炭酸塩、例えば炭酸セシウムまたは炭酸カリウム)の存在下、適当な温度(例えば−10〜50℃の範囲)での反応と、続いてその後の文献の方法を使用したまたは適合させた還元的アミノ化工程により実施できる。
【0066】
または、
c) 式(II)の化合物は、式(VIII)の化合物と式(IX)
【化10】

〔式中、RおよびRは上記で定義した通りであり、そしてPGは適当な保護基、例えばBOC、メシルまたはトシルまたは関連するカルボニル残基もしくはスルホニル残基である。〕
の化合物の反応により製造し得る。本反応は、適当な溶媒、例えばDCMまたはトルエン中、適当な塩基、例えばNaHまたはKOtBuの存在下で、続いてその後の文献の方法を使用したまたは適合させた脱保護工程により実施できる。
【0067】
式(V)の化合物の特定の場合、式(X)
【化11】

〔式中、RおよびGは式(V)の化合物で定義した通りである。〕
の化合物を使用して、式(II)の化合物を製造しなければならない。
【0068】
式(X)の化合物は、求核基G−Mと、式(XI)のカルボニル化合物の反応と、続いて還元およびその後の式(XII)の中間体の脱保護により製造し得る
【化12】

〔式中、R、R、GおよびPGは上記で定義した通りであり、そしてLは脱離基(例えばアルコキシ、メトキシ(メチル)アミノ)であり、Mは金属、例えばLiまたはMg−ハライドである。〕。求核基の付加は、適当な非プロトン性溶媒、例えばTHF中、−10〜50℃の穏やかな温度で実施し得る。その後の還元および脱保護工程は、文献法を使用してまたは適合させて実施すべきである。
【0069】
あるいは、式(X)の化合物は、求核基(nuceophile)G−Mと式(XIII)のアルデヒドの反応、続いて脱保護により製造し得る。
【化13】

〔式中、R、R、GおよびPGは上記で定義した通りであり、そしてMは金属、例えばアルカリ金属(例えばLi)またはMg−ハライドである。〕。本反応は、カルボアニオン類のアルデヒド類への付加に関する開示されたプロトコールに従い行い得る。
【0070】
式(X)の化合物を製造する他の方法は、式(XIV)のニトロアルキルと式(XV)のアルデヒドの反応と、続いてニトロ官能基の還元である
【化14】

〔式中、R、RおよびGは上記で定義した通りである。〕。両工程とも、文献法に従い、または適合させて、実施し得る。
【0071】
医学的使用
グルココルチコイド受容体に結合する能力のために、本発明の化合物は抗炎症剤として有用であり、抗アレルギー性、免疫抑制性および抗増殖性作用も示し得る。故に、式IaまたはIbの化合物、またはその薬学的に許容される塩は、哺乳動物(例えばヒト)における1種以上の以下の病的状態(疾患状態)の処置または予防用医薬として使用できる:
(i) 炎症性、アレルギー性および/または増殖性過程と同時に起こる肺疾患:
全ての原因の慢性閉塞性肺疾患主に気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患
種々の原因の気管支炎
成人呼吸窮迫症候群(ARDS)、急性呼吸器窮迫症候群
気管支拡張症
全形態の拘束性(restructive)肺疾患、主にアレルギー性肺胞炎
全形態の肺浮腫主に毒性肺浮腫
サルコイドーシスおよび肉芽腫、例えばベック病
【0072】
(ii) 炎症性、アレルギー性および/または増殖性過程と同時に起こるリウマチ性疾患/自己免疫疾患/変性関節疾患:
全形態のリウマチ性疾患、例えばリウマチ性関節炎、急性リウマチ熱、リウマチ性多発筋痛症、膠原病(collagenoses)、ベーチェット病
反応性関節炎
他の原因の炎症性軟組織疾患
変性関節疾患の関節炎症状(arthroses)
外傷性関節炎(arthritides)
他の原因のコラーゲン疾患、例えば全身性エリテマトーデス、円板状エリテマトーデス、強皮症(sclerodermia)、多発性筋炎、皮膚筋炎、結節性多発性動脈炎、側頭動脈炎
シェーグレン症候群、スチル症候群、フェルティ症候群
白斑症
軟組織リウマチ
【0073】
(iii) 炎症性、アレルギー性および/または増殖性過程と同時に起こるアレルギー:
全形態のアレルギー性反応、例えばクインケ浮腫、虫刺され、薬剤、血液誘導体、造影剤などに対するアレルギー性反応、アナフィラキシーショック、蕁麻疹、接触性皮膚炎(例えばアレルギー性および刺激性)、アレルギー性血管疾患
アレルギー性脈管炎
炎症性脈管炎
【0074】
(iv) 血管炎症(脈管炎)
結節性汎動脈炎(Polyarteris nodosa)、側頭動脈炎、結節性紅斑
結節性多発動脈炎(Polyarteris nodosa)
ウェゲナー肉芽腫症
巨細胞性動脈炎
【0075】
(v) 炎症性、アレルギー性および/または増殖性過程と同時に起こる皮膚科学疾患:
アトピー性皮膚炎(主に小児)
剥脱性皮膚炎、
乾癬
種々の病原性毒素、例えば照射、化学物質、熱傷などにより引き金を引かれる紅斑性疾患
酸熱傷
例えば、自己免疫性尋常性天疱瘡、類天疱瘡のような水疱性皮膚疾患、
苔癬状群の疾患
掻痒(例えばアレルギー性が原因)
例えば、アトピー性湿疹または脂漏性(seborrheal)湿疹のような全形態の湿疹
酒さ
尋常性天疱瘡
多形滲出性紅斑
結節性紅斑
亀頭炎
例えば、アレルギー性起源のような掻痒症(pruritus)
血管疾患の顕在化
外陰炎
炎症性脱毛、例えば円形脱毛症
皮膚T細胞リンパ腫
全ての原因の発疹または皮膚疾患
乾癬および類乾癬群
毛孔性紅色粃糠疹
【0076】
(vi) 炎症性、アレルギー性および/または増殖性過程と同時に起こる腎症:
ネフローゼ症候群
例えば、糸球体腎炎のような全腎炎
【0077】
(vii) 炎症性、アレルギー性および/または増殖性過程と同時に起こる肝臓疾患:
急性肝臓細胞分割
種々の起源、例えばウイルス、毒または薬剤誘発の急性肝炎
慢性活動性および/または慢性間欠性肝炎
【0078】
(viii) 炎症性、アレルギー性および/または増殖性過程と同時に起こる消化器疾患:
限局性腸炎(クローン病)
胃炎
逆流性食道炎
潰瘍性大腸炎
他の原因の胃腸炎、例えばネイティブ・スプルー
【0079】
(ix) 炎症性、アレルギー性および/または増殖性過程と同時に起こる直腸疾患:
肛門湿疹
亀裂
痔核
特発性直腸炎
【0080】
(x) 炎症性、アレルギー性および/または増殖性過程と同時に起こる眼疾患:
アレルギー性角膜炎、ぶどう膜炎(uvenitis)、虹彩炎
結膜炎
眼瞼炎
視神経炎
脈絡膜炎(chorioiditis)
交感性眼炎
【0081】
(xi) 炎症性、アレルギー性および/または増殖性過程と同時に起こる耳鼻喉領域の疾患:
アレルギー性鼻炎、枯草熱
外耳道炎、例えば接触性皮膚炎、感染などが原因
中耳炎
【0082】
(xii) 炎症性、アレルギー性および/または増殖性過程と同時に起こる神経学疾患:
脳浮腫、主に腫瘍誘発脳浮腫
多発性硬化症
急性脳脊髄炎
種々の形態の痙攣、例えば小児点頭痙攣
髄膜炎
脊髄傷害
卒中
【0083】
(xiii) 炎症性、アレルギー性および/または増殖性過程と同時に起こる血液疾患:
後天性溶血性貧血
血小板減少症、例えば例えば特発性血小板減少症
M.ホジキンまたは非ホジキンリンパ腫、
血小板血症(thrombocythemias)、
赤血球増加症(erythrocytoses)
【0084】
(xiv) 炎症性、アレルギー性および/または増殖性過程と同時に起こる腫瘍疾患:
急性リンパ性白血病
悪性リンパ腫
リンパ肉芽腫
リンパ肉腫
広範な転移、主に乳癌および前立腺癌
【0085】
(xv) 炎症性、アレルギー性および/または増殖性過程と同時に起こる内分泌疾患:
内分泌眼症
甲状腺クリーゼ
ドゥケルバン甲状腺炎
橋本甲状腺炎
甲状腺機能亢進症
バセドウ病
肉芽腫性甲状腺炎
リンパアデノイド甲状腺腫(Lymphadenoid goiter)
【0086】
(xvi) 炎症性、アレルギー性および/または増殖性過程と同時に起こる移植;
【0087】
(xvii) 炎症性、アレルギー性および/または増殖性過程と同時に起こる重篤な症状、例えばアナフィラキシーショック
【0088】
(xviii) 炎症性、アレルギー性および/または増殖性過程と同時に起こる、次のものの代替療法:
先天性原発性副腎不全、例えば先天性副腎性器症候群
後天性原発性副腎不全、例えばアジソン病、自己免疫性副腎炎、メタ感染性、腫瘍、転移など
先天性二次性副腎不全、例えば先天性下垂体機能低下症
後天性二次性副腎不全、例えばメタ感染性、腫瘍など
【0089】
(xix) 炎症性、アレルギー性および/または増殖性過程と同時に起こる嘔吐:
例えば細胞増殖抑制剤誘発における5−HT−アンタゴニストとの組合せで。
【0090】
(xx) 炎症性起源の疼痛、例えば、腰痛。
【0091】
前記の権利を侵害することなく、本発明の化合物はまた:I型糖尿病(インスリン依存性糖尿病)、ギラン−バレー症候群、経皮的血管形成術後の再狭窄、アルツハイマー病、急性および慢性疼痛、動脈硬化症、再灌流傷害、熱性傷害、外傷に二次性の多臓器傷害、急性化膿性髄膜炎、壊死性腸炎および血液透析に関連する症候群、白血球フェレーシス、顆粒球注入、コニーズ(Conies)症候群、原発性および二次性高アルドステロン症、ナトリウム貯留増加、マグネシウムおよびカリウム排泄増加(利尿)、水貯留増加、高血圧(孤立性収縮期および複合収縮期/拡張期)、不整脈、心筋線維症、心筋梗塞、バーター症候群、過剰なカテコラミンレベルと関連する障害、拡張期および収縮期鬱血性心不全(CHF)、末梢血管疾患、糖尿病性腎症、浮腫および腹水を伴う硬変、食道静脈瘤、筋肉弱化、皮膚のメラニン色素増加、体重減少、低血圧、低血糖、クッシング症候群、肥満、グルコース不耐性、高血糖、真性糖尿病、骨粗鬆症、多尿、多飲症、炎症、自己免疫性障害、臓器移植と関連する組織拒絶反応、悪性腫瘍、例えば白血病およびリンパ腫、リウマチ熱、肉芽腫性多発動脈炎、骨髄細胞株の阻止、免疫増殖/アポトーシス、HPA軸抑制および制御、高コルチゾール血症、Thl/Th2サイトカインバランスの調節、慢性腎臓疾患、高カルシウム血症、急性副腎不全、慢性原発性副腎不全、二次性副腎不全、先天性副腎過形成、リトル症候群、全身性炎症、炎症性腸疾患、ウェゲナー肉芽腫症、巨細胞性関節炎、骨関節症、管神経性浮腫、腱炎、滑液包炎、自己免疫性慢性活動性肝炎、肝炎、硬変(cinhosis)、脂肪織炎、炎症性嚢胞、壊疽性膿皮症、好酸球性筋膜炎、再発性多発性軟骨炎、サルコイドーシススイート病、1型反応性ハンセン病、毛細血管腫、扁平苔癬、結節性紅斑アクネ、多毛、毒性表皮(epiderrnal)壊死融解症、多形性紅斑、精神病、認知障害(例えば記憶障害)、気分障害(例えば鬱病および双極性障害)、不安障害および人格障害のような障害の処置にも使用できる。
【0092】
ここで使用する用語“鬱血性心不全”(CHF)または“鬱血性心臓疾患”は、心臓が身体組織および臓器系の要求に合う適切な容積の血液を有効にポンプ輸送できない、心血管系の疾患状態を意味する。典型的に、CHFは冠動脈疾患、心筋梗塞、高血圧、糖尿病、心臓弁膜症、および心筋症を含む1種以上の心臓または心血管疾患状態に起因する根底の原因を伴う、左心室不全(収縮期機能不全)および肺への体液蓄積により特徴付けられる。用語“拡張期鬱血性心不全”は、適切に弛緩し、血液を満たす心臓の能力の阻害により特徴付けられるCHFである。逆に、用語“収縮期鬱血性心不全”は、適切に収縮し、血液を排出する心臓の能力の障害により特徴付けられるCHFの状態を意味する。
【0093】
当業者には認識される通り、生理学的障害は、“慢性”状態、または“急性”エピソードとして存在し得る。ここで使用する用語“慢性”は、ゆっくり進行し、長く持続する状態を意味する。そのようなものとして、慢性状態は、診断されたときに処置され、処置は該疾患の経過中続いて。逆に、用語“急性”は、寛解期がその後に続いて短期の増悪事象または発作を意味する。故に、生理学的障害の処置は、急性事象および慢性状態両方を意図する。急性事象において、化合物を症状発生時に投与し、症状が消えたときに中止する。
【0094】
他の局面で、本発明は、治療(例えば上記の治療)に使用するための式IaまたはIbの化合物、またはその薬学的に許容される塩を提供する。
【0095】
さらに別の局面で、本発明は、グルココルチコイド受容体仲介疾患状態(例えば上記疾患状態)の処置に使用するための医薬の製造における、式IaまたはIbの化合物、またはその薬学的に許容される塩の使用を提供する。
【0096】
さらなる局面で、本発明は、炎症性状態(例えば関節炎)の処置に使用するための医薬の製造における、式IaまたはIbの化合物、またはその薬学的に許容される塩の使用を提供する。
【0097】
一局面で、本発明は、呼吸器障害の処置に使用するための医薬の製造における、式IaまたはIbの化合物、またはその薬学的に許容される塩の使用を提供する。
【0098】
さらに別の局面で、本発明は、喘息の処置に使用するための医薬の製造における、式IaまたはIbの化合物、またはその薬学的に許容される塩の使用を提供する。
【0099】
他の局面で、は、COPDの処置に使用するための医薬の製造における、式IaまたはIbの化合物、またはその薬学的に許容される塩の使用を提供する。
【0100】
他の局面で、本発明は、炎症性状態、呼吸器障害、喘息および/またはCOPDの処置に使用するための式IaまたはIbの化合物、またはその薬学的に許容される塩を提供する。
【0101】
本発明は、さらに、哺乳動物(例えばヒト)におけるグルココルチコイド受容体仲介疾患受胎(例えば上記の疾患)、炎症性状態、喘息および/またはCOPDの処置方法であって、かかる処置を必要とする哺乳動物に有効量の式Iaの化合物、またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む、方法を提供する。
【0102】
本明細書の文脈において、用語“治療”および“処置”はまた、異なる具体的指示がない限り、防止および予防を含む。用語“治療的”および“治療的に”もそれに応じて解釈すべきである。
【0103】
本明細書で、特に断りがない限り、用語“阻害剤”および“アンタゴニスト”は、アゴニストによる応答を生じさせる伝達経路を、何らかの手段で、部分的にまたは完全に遮断する化合物を意味する。アゴニストは完全または部分的アゴニストであり得る。
【0104】
用語“障害”は、特記しない限り、グルココルチコイド受容体と関連する全ての状態および疾患を意味する。
【0105】
医薬組成物
式Iaの化合物、またはその薬学的に許容される塩を、哺乳動物の治療的処置に使用するために、該活性成分を、標準的薬務に従い医薬組成物として通常製剤する。
【0106】
それ故、他の局面で本発明は、式IaまたはIbの化合物、またはその薬学的に許容される塩(活性成分)および薬学的に許容されるアジュバント、希釈剤または担体を含む医薬組成物を提供する。一態様は、の使用に関する式Iaの化合物、またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物のグルココルチコイド受容体仲介疾患状態(例えば上記疾患状態)、炎症性状態、呼吸器疾患、喘息および/またはCOPDの処置における使用に関する
【0107】
さらなる局面で本発明は、活性成分と薬学的に許容されるアジュバント、希釈剤または担体を混合することを含む、該組成物の製造方法を提供する。投与方式によって、本医薬組成物は0.05〜99%w(重量パーセント)、例えば0.05〜80%w、例えば0.10〜70%w(例えば0.10〜50%w)の活性成分を含んでよく、全重量パーセントは総組成物に基づく。
【0108】
本発明の医薬組成物は、処置が望まれる疾患状態に対して標準的な方法で、例えば局所(例えば肺および/または気道または皮膚に)、経口で、直腸でまたは非経腸投与により投与してよい。故に、式Iaの化合物、またはその薬学的に許容される塩を、例えば、エアロゾル、粉末(例えば乾燥または分散性)、錠剤、カプセル剤、シロップ剤、顆粒、水性または油性溶液または懸濁液、(脂質)エマルジョン、坐薬、軟膏、クリーム、液滴、または滅菌注射可能水性または油性溶液または懸濁液の形に製剤し得る。
【0109】
本発明の適当な医薬組成物は、単位投与形態の経口投与に適するもの、例えば0.1mg〜10gの活性成分を含む錠剤またはカプセル剤である。
【0110】
他の局面で、本発明の医薬組成物は、静脈内、皮下、関節内または筋肉内注射に適するものである。
【0111】
一態様において、式IaまたはIbの化合物、またはその薬学的に許容される塩を経口で投与する。
【0112】
他の態様において、式IaまたはIbの化合物、またはその薬学的に許容される塩を吸入により投与する。
【0113】
緩衝剤、薬学的に許容される共溶媒、例えばポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセロールまたはエタノールまたは錯化剤、例えばヒドロキシ−プロピルβ−シクロデキストリンを製剤を助けるために使用してよい。
【0114】
上記製剤は、医薬分野で既知の慣用法により得ることができる。錠剤は、例えば、酢酸フタル酸セルロースのコーティングを施す、慣用の手段で腸溶性コーティングしてよい。
【0115】
本発明は、さらに、組合せ治療または組成物に関し、ここで、式Iaの化合物、またはその薬学的に許容される塩、または式IaまたはIbの化合物、またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、上記疾患状態のいずれかを処置するための1種以上の薬剤と同時に(可能であれば同一組成物で)または連続的に投与する
【0116】
例えば、リウマチ性関節炎、骨関節症、COPD、喘息またはアレルギー性鼻炎の処置のために式IaまたはIbの化合物、またはその薬学的に許容される塩を、かかる状態の処置のための1種以上の薬剤と組み合わせてよい。かかる組合せを吸入により投与するならば、1種以上の薬剤は次のものから選択される:
・ アイソフォームPDE4Dの阻害剤を含むPDE4阻害剤;
・ 選択的β.sub2.アドレナリン受容体アゴニスト、例えばメタプロテレノール、イソプロテレノール、イソプレナリン、アルブテロール、サルブタモール、フォルモテロール、サルメテロール、テルブタリン、オルシプレナリン、ビトルテロールメシレート、ピルブテロールまたはインダカテロール;
・ ムスカリン受容体アンタゴニスト(例えばM1、M2またはM3アンタゴニスト、例えば選択的M3アンタゴニスト)、例えばイプラトロピウムブロマイド、チオトロピウムブロマイド、オキシトロピウムブロマイド、ピレンゼピンまたはテレンゼピン;
・ ケモカイン受容体機能のモジュレーター(例えばCCR1受容体アンタゴニスト);
・ p38キナーゼ機能の阻害剤;
・ 例えばMMP−2、−9またはMMP−12を標的とする、マトリックスメタロプロテアーゼの阻害剤;または
・ 好中球セリンプロテアーゼ類、例えば好中球エラスターゼまたはプロテイナーゼ3の阻害剤。
【0117】
かかる組合せがCOPD、喘息またはアレルギー性鼻炎の処置のためである本発明の他の態様において、式IaまたはIbの化合物、またはその薬学的に許容される塩を吸入または経口経路で投与でき、他の薬剤、例えばキサンチン(例えばアミノフィリンまたはテオフィリン)を吸入または経口で投与できる。式IaまたはIbの化合物、またはその薬学的に許容される塩、および他の薬剤、例えばキサンチンを一緒に投与してよい。それらを連続的に投与してよい。またはそれらを別々に投与してよい。
【0118】
次の実施例は本発明を説明する。次の略語を実施例で使用する:
次の実施例は本発明を説明する:
【表1】

【実施例】
【0119】
一般法
NMRスペクトルをVarian Mercury-VX 300 MHz装置またはVarian Inova 400MHz装置のいずれかで記録した。クロロホルム−d(H 7.27ppm)、アセトン(H 2.05ppm)、ジクロロメタン−d(H 5.32ppm)またはDMSO−d(H 2.50ppm)の中央ピークを内部参照として使用した。あるいは、NMRスペクトルをVarian Inova Unity 500MHz装置で記録した。プロトン−NMR実験を、残留溶媒ピークおよびHOの二重抑制を使用して獲得した。
【0120】
次の方法をChiral SFC分析に使用した:
Analytical 方法 Development System from Thar Technologies, Incの方法を使用した。移動相としてのCOをモディファイヤーとしてのMeOHと共に150barの圧力で使用。使用したカラムをカラムオーブンを使用して+37℃に維持した。検出を254nmで実施した。
【0121】
Chiral SFC(方法A)Chiralpak(登録商標)AS、0.46×25cmカラム、30%MeOH、3mL/分。
Chiral SFC(方法B)Chiralpak(登録商標)IB、0.46×25cmカラム、35%MeOH、2mL/分。
【0122】
次の方法をLC/MS分析に使用した:
装置Agilent 1100;カラムWaters Symmetry 2.1×30mm;質量APCI;流速0.7mL/分;波長254nm;溶媒A:水+0.1%TFA;溶媒B:アセトニトリル+0.1%TFA;勾配15−95%/B 2.7分間、95%B 0.3分間。
【0123】
次の方法をGC−MS分析に使用した:
低解像度質量スペクトルおよび正確な質量決定をHewlett-Packard GCで記録した。MS系は、EIイオン化チャンバー、70eVを備えた。
【0124】
次の方法をHPLC分析に使用した:
LC方法A:HHPLC方法Aを、Agilent 1100シリーズマシンで、Kromassil(登録商標)C18 5μm 3.0×100mmカラムで行った。水性相は水/TFA(99.8/0.1)であり、そして有機相はアセトニトリル/TFA(99.92/0.08)であった。流速は0.6ml/分であり、勾配を20分間で10〜100%の有機相に設定した。検出を220、254および280nmで行った。
【0125】
LC方法B:HPLC方法Bを、Agilent 1100 シリーズマシンで、XTerra(登録商標)RP8 5μm 3.0×100mmカラムでおこなった。水性相は15nM NHの水溶液および有機相はアセトニトリルであった。流速は1ml/分または示すとき0.6ml/分であり、勾配を20分間で10〜100%の有機相に設定した。検出を220、254および280nmで行った。
【0126】
特に断らない限り、出発物質は市販品であった。全溶媒および市販試薬は研究室グレードであり、受け取ったまま使用した。
【0127】
分取HPLC系A:
カラム:XBridge C18、寸法(dimention)(150×30mm、5μm パッキング)、20ml/分溶媒速度および勾配20%〜90%MeCN(0.1 TFA)の水溶液(0.1%TFA)で20分間)
【0128】
実施例1
1−({3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]フェニル}カルボニル)−D−プロリンアミド
【化15】

10mL丸底フラスコで、2,2−ジフルオロプロパン酸(25.04mg、0.23mmol)、および2−(3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イル)−1,1,3,3−テトラメチルイソウロニウムヘキサフルオロホスフェート(V)(90mg、0.24mmol)をDMF(1.5mL)に溶解した。室温でN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.051mL、0.31mmol)をシリンジによりゆっくり添加した。10分間撹拌係属後、(R)−1−(3−(5−((1R,2S)−2−アミノ−1−フェニルプロポキシ)−1H−インダゾール−1−イル)ベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキサミド(1a、100mg、0.21mmol)のTHF(0.5mL)を添加し、撹拌を一夜続けた。混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和水性重炭酸ナトリウムおよび塩水で洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥させ、揮発物を除去した後粗物質をアセトニトリル/水(1:1)に溶解し、HPLC精製に付した[Kromasil 100 C18、アセトニトリル/水35:65〜65:35]。凍結乾燥後、34mg(29%)の無色粉末を得た。
APCI-MS: m/z 576.2 [MH+]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.71 (1H, d), 8.21 (0.7H, s), 8.19 (0.3H, s), 7.89 (0.6H, s), 7.82 (0.6H, m), 7.78 - 7.72 (1.3H, m), 7.63 (1H, t), 7.56 (1H, t), 7.45 - 7.39 (2.7H, m), 7.38 - 7.20 (5.3H, m), 7.13 (1H, m), 6.96 (0.7H, s), 6.91 (0.3H, s), 5.28 (1H, d), 4.37 (0.7H, m), 4.23 (1.3H, m), 3.65 - 3.56 (1.3H, m), 3.51 - 3.34 (0.7H, m;一部水シグナルによりカバー), 2.19 (1H, m), 1.93 - 1.73 (3H, m), 1.49 (3H, t), 1.32 (3H, d)。
LC(方法A) rt = 9.40分
LC(方法B) rt = 8.43分
【0129】
1−{[3−(5−{[(1R,2S)−2−アミノ−1−フェニルプロピル]オキシ}−1H−インダゾール−1−イル)フェニル]カルボニル}−D−プロリンアミド(1a)
【化16】

100mL丸底フラスコで、tert−ブチル(1R,2S)−1−(1−(3−((R)−2−カルバモイルピロリジン−1−カルボニル)フェニル)−1H−インダゾール−5−イルオキシ)−1−フェニルプロパン−2−イルカルバメート(1b、472mg、0.81mmol)を酢酸エチル(12mL)に溶解した。室温で塩化水素(3mL、イソプロパノール中6N)を添加し、撹拌を20時間続けた。その後温度を50℃に上げ、撹拌をさらに1時間続けた。混合物を分液漏斗に移し、水および0.5M水性塩化水素で抽出した。水性相を合わせ、炭酸ナトリウムで塩基性化した。酢酸エチルを混合物に添加し、相を分離した。有機相をさらに1回酢酸エチルで抽出し、合わせた有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。揮発物の除去後残留物をジオキサン/水(1:2)に取り込み、凍結乾燥して、収量284mgの無色粉末(73%)を得た。
APCI-MS: m/z 484.1 [MH+]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.19 (1H, s), 8.17 (1H, s), 7.89 (1H, s), 7.82 (1H, d), 7.78 - 7.70 (2H, m), 7.62 (1H, t), 7.55 (1H, t), 7.42 (2H, m), 7.38 - 7.21 (6H, m), 7.15 (1H, m), 6.98 - 6.89 (1H, m), 5.11 (1H, d), 4.37 (1H, dd), 4.21 (0H, m), 3.61 (2H, m), 3.47 (1H, m), 3.18 (1H, quintet), 2.18 (1H, m), 1.93 - 1.74 (3H, m), 1.07 (3H, d)。
【0130】
Tert−ブチル[(1S,2R)−2−{[1−(3−{[(2R)−2−カルバモイルピロリジン−1−イル]カルボニル}フェニル)−1H−インダゾール−5−イル]オキシ}−1−メチル−2−フェニルエチル]カルバメート(1b)
【化17】

3−(5−((1R,2S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−フェニルプロポキシ)−1H−インダゾール−1−イル)安息香酸(1c、461mg、0.95mmol)および2−(3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イル)−1,1,3,3−テトラメチルイソウロニウムヘキサフルオロホスフェート(V)(378mg、0.99mmol)のDMF(3mL)溶液に、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.313mL、1.89mmol)を室温で滴下し、僅かに発熱性の反応が観察された。室温で1時間撹拌後、混合物を酢酸エチルで希釈し、塩水、0.5M塩酸、塩水、水性飽和重炭酸ナトリウムおよび再び塩水で洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を蒸発させて、残留物をジオキサン−水混合物(1:2)に溶解し、凍結乾燥して、477mg(86%)の無色固体を得た。
APCI-MS: m/z 528.1 [MH+-C4H9], 584.1 [MH+]
1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 8.20 (0.7H, s), 8.18 (0.3H, s), 7.90 (0.7H, s), 7.82 (0.7H, d), 7.78 - 7.72 (1.4H, m), 7.63 (1H, t), 7.56 (1H, t), 7.46 - 7.28 (5.3H, m), 7.28 - 7.19 (2H, m), 7.09 (1H, m), 7.00 (1H, d), 6.98 - 6.90 (1H, m), 5.25 (1H, d), 4.37 (0.7H, dd), 4.21 (0.3H, dm), 3.84 (1H, dd), 3.60 (1.3H, m), 3.47 (0.7H, m), 2.19 (1H, m), 1.94 - 1.74 (3H, m), 1.28 (9H, s), 1.17 (3H, d)。
【0131】
3−[5−({(1R,2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]安息香酸(1c)
【化18】

50mL丸底フラスコでイソブチル3−(5−((1R,2S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−フェニルプロポキシ)−1H−インダゾール−1−イル)ベンゾエート(1d、1.23g、2.26mmol)を1,4−ジオキサン(10mL)および水(2mL)に溶解して無色溶液を得た。水性水酸化ナトリウム(2M、3.3mL)を添加し、溶液を80℃で1時間加熱した。混合物を真空で濃縮し、水で約100mLに希釈し、MTBEで洗浄した。有機相を0.5M水性水酸化ナトリウムで抽出した。水性相を合わせ、2M塩酸で酸性化し、酢酸エチルで抽出した。有機層蒸発後、生成物を黄色油状物として得た。アセトニトリル/水(1:1)に溶解し、凍結乾燥して、980mg(89%)の無色固体を得た。
APCI-MS:m/z 488.2 [MH+]
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.43 (1H, t), 8.06 (2H, d), 8.02 (2H, s), 7.97 (2H, d), 7.70 - 7.59 (2H, m), 7.47 - 7.33 (7H, m), 7.33 - 7.21 (7H, m), 6.98 (1H, m), 5.51 - 5.37 (1H, m), 4.09 (1H, m), 1.46 (9H, s), 1.18 (3H, d)。
【0132】
2−メチルプロピル3−[5−({(1R,2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]ベンゾエート(1d)
【化19】

25mL丸底フラスコでイソブチル3−(5−((1R,2S)−2−アミノ−1−フェニルプロポキシ)−1H−インダゾール−1−イル)ベンゾエート(1e、1.10g、2.48mmol)およびジ−tert−ブチルジカーボネート(0.627mL、2.73mmol)をTHF(5mL)に溶解した。0℃でトリエチルアミン(0.516mL、3.72mmol)を滴下した。氷浴を外し、撹拌を一夜続けた。混合物を酢酸エチル(80mL)で希釈し、飽和水性酢酸アンモニウムおよび塩水で洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を除去した後、粗物質を薄黄色油状物として得て、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーに付した(ヘプタン/MTBE=5:4)。1.23g(91%)の生成物を無色泡状物として得た。
APCI-MS: m/z 544.3 [MH+]
【0133】
イソブチル3−(5−((1R,2S)−2−アミノ−1−フェニルプロポキシ)−1H−インダゾール−1−イル)ベンゾエート(1e)
【化20】

15mL バイアルに炭酸セシウム(1.043g、3.20mmol)、(1R,2S)−2−アミノ−1−フェニルプロパン−1−オール(0.181g、1.20mmol)、2−(ジメチルアミノ)酢酸(0.052g、0.50mmol)、ヨウ化銅(I)(0.048g、0.25mmol)およびブチロニトリル(3.8mL)を入れて、85℃で30分間加熱した。
3mL バイアルにイソブチル3−(5−ヨード−1H−インダゾール−1−イル)ベンゾエート(1f、0.420g、1mmol)およびブチロニトリル(0.8mL)を入れ、60℃で10分間加熱した。
ヨードインダゾール溶液を、一度に触媒混合物に移した。容器をブチロニトリル(0.4mL)で濯ぎ、この溶液も同様に触媒混合物に移した。反応混合物を次いで85℃で一夜撹拌し、冷却し、酢酸エチル/メタノール(9/1)を溶離剤として使用してシリカプラグを通して濾過した。溶媒を減圧下で蒸発させ、粗生成物をシリカフラッシュクロマトグラフィーで、酢酸エチルのヘプタン溶液(両溶媒とも2%TEA含有)の勾配を溶離剤として使用して、表題化合物(70mg、16%)を得た。
APCI-MS: m/z = 444.2 [MH+]
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.31 (1H, t), 8.06 (1H, s), 8.01 (1H, d), 7.96 (1H, d), 7.68 (2H, dd), 7.43 (2H, d), 7.37 (2H, t), 7.29 (2H, m), 7.11 (1H, d), 5.18 (1H, d), 4.16 (2H, d), *(1H溶媒ピーク中), 2.11 (1H, m), 1.2 (3H, d), 1.05 (6H, d)。
LC(方法A) rt = 10.9分
【0134】
イソブチル3−(5−ヨード−1H−インダゾール−1−イル)ベンゾエート(1f)
【化21】

50mLフラスコに炭酸ナトリウム(0.700g、6.60mmol)、3−(5−ヨード−1H−インダゾール−1−イル)安息香酸(2.185g、6mmol)およびNMP(15mL)を40℃で磁気撹拌しながら入れた。2分後、1−ブロモ−2−メチルプロパン(0.971mL、9.00mmol)を一度に添加した。1時間、40℃後、温度を55℃に上げ、さらに1−ブロモ−2−メチルプロパン(0.971mL、9.00mmol)を添加した。撹拌を一夜続けた。
冷却後、反応混合物を水および酢酸エチルに分配した。有機相を水で2回洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発乾固して、表題化合物をシロップとして得た(2.5g、99%)。生成物は静置によりベージュ色物質に固化した。
APCI-MS: m/z = 421 [MH+]
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.38 (1H, t), 8.19 (1H, d), 8.16 (1H, d), 8.07 (1H, dt), 7.92 (1H, ddd), 7.70 (1H, dd), 7.64 (1H, t), 7.56 (1H, d), 4.17 (2H, d), 2.12 (1H, m), 1.05 (6H, d)。
LC(方法A) rt = 17.6分
【0135】
実施例2
N−[(1S,2R)−2−{[1−(3−{[(2R)−2−カルバモイルピロリジン−1−イル]カルボニル}フェニル)−1H−インダゾール−5−イル]オキシ}−1−メチル−2−フェニルエチル]エタンジアミド
【化22】

表題化合物を実施例2について記載した方法に従い、2−アミノ−2−オキソ酢酸(17.62mg、0.20mmol)および(R)−1−(3−(5−((1R,2S)−2−アミノ−1−フェニルプロポキシ)−1H−インダゾール−1−イル)ベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキサミド(87mg、0.18mmol)から出発して製造した。凍結乾燥後の収量:14mg(14%)の無色粉末。
APCI-MS: m/z 555.1 [MH+]
1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 8.57 (1H, d), 8.22 (0.7H, s), 8.20 (0.3H, s), 7.93 (1H, s), 7.87 (0.7H, s), 7.82 (0.7H, d), 7.77 - 7.72 (2.3H, m), 7.63 (1H, m), 7.55 (1H, m), 7.44 - 7.39 (2.7H, m), 7.38 - 7.28 (2.7H, m), 7.27 - 7.20 (2H, m), 7.12 (1H, m), 6.96 (0.7H, m), 6.92 (0.3H, m), 5.40 (1H, d), 4.36 (0.7H, m), 4.21 (1.3H, m), 3.60 (1.3H, m), 3.46 (0.7H, m), 2.19 (1H, m), 1.92 - 1.74 (3H, m), 1.28 (3H, d)。
LC(方法A) rt = 7.58分
LC(方法B) rt = 7.08分
【0136】
実施例3
3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアミド
【化23】

3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]安息香酸(3a)のDCM3mLおよびNMP 0.1mL中の溶液を、HBTU(127mg、0.33mmol)および2−アミノエタノール(30mg、0.50mmol)の混合物に添加した。TEA(0.140mL、1.00mmol)を混合物に添加し、溶液を終末の間撹拌した。混合物を15%NaHSO(2ml)で希釈し、有機層を分離し(相分離機)、水層をDCM 3mLで逆抽出し、合わせた有機層を蒸発させた。粗生成物をMeCN 3mLに溶解し、分取HPLC系Aを使用して質量特異的(mass ridected)オートプレパレーション(autopreparartion)により精製し、純粋フラクションを合わせ、凍結乾燥して、表題化合物(40mg、46%)を得た。
APCI-MS: m/z = 523 [MH+]
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.72 (1H, d), 8.61 (1H, t), 8.22 (1H, d), 8.16 (1H, t), 7.89 - 7.82 (2H, m), 7.78 (1H, d), 7.64 (1H, t), 7.44 - 7.39 (2H, m), 7.37 - 7.31 (2H, m), 7.29 - 7.20 (2H, m), 7.13 (1H, d), 5.28 (1H, d), 4.74 (1H, t), 4.27 - 4.18 (1H, m), 3.52 (2H, q), 3.43 - 3.38 (2H, m), 1.49 (3H, t), 1.32 (3H, d)。
LC(方法A) rt = 9.5分
LC(方法B) rt = 8.9分
【0137】
3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]安息香酸(3a)
【化24】

イソブチル3−[5−[(1R,2S)−2−(2,2−ジフルオロプロパノイルアミノ)−1−フェニル−プロポキシ]インダゾール−1−イル]ベンゾエート(1e)(1.97g、3.68mmol)をMeOH(10mL)に溶解し、水(10.00mL)に溶解したTHF(10.00mL)、水酸化リチウム(0.264g、11.03mmol)を溶液に添加し、一夜室温で撹拌した。混合物を水で希釈し、TBMEで洗浄し、酸性化し(2M HCl)、EtOAcで2回抽出し、有機相を合わせ、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、表題化合物(1.760g、100%)を乾燥薄層として得た。
APCI-MS: m/z = 480 [MH+]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 13.22 (1H, s), 8.71 (1H, d), 8.25 - 8.20 (2H, m), 8.02 - 7.97 (1H, m), 7.92 (1H, d), 7.77 (1H, d), 7.69 (1H, t), 7.42 (2H, d), 7.34 (2H, t), 7.28 - 7.21 (2H, m), 7.14 (1H, d), 5.29 (1H, d), 4.27 - 4.18 (1H, m), 1.49 (3H, t), 1.32 (3H, d)。
【0138】
実施例4
N−(2−アミノ−2−オキソエチル)−3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]ベンズアミド
【化25】

実施例3に準じて、3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]ベンズアミド(3a)およびグリシンアミドヒドロクロライドから製造した。
APCI-MS: m/z = 536 [MH+]
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.87 (1H, t), 8.72 (1H, d), 8.22 (1H, d), 8.19 (1H, t), 7.91 - 7.84 (2H, m), 7.81 (1H, d), 7.66 (1H, t), 7.44 - 7.38 (2H, m), 7.37 - 7.31 (2H, m), 7.29 - 7.20 (3H, m), 7.14 (1H, d), 7.05 (1H, s), 5.28 (1H, d), 4.29 - 4.17 (1H, m), 3.83 (2H, d), 1.49 (3H, t), 1.32 (3H, d)。
LC(方法A) rt = 9.1分
LC(方法B) rt = 8.6分
【0139】
実施例5
N−[(1S)−2−アミノ−1−メチル−2−オキソエチル]−3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]ベンズアミド
【化26】

実施例3に準じて、3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]ベンズアミド(3a)およびL−アラニンアミドヒドロクロライドから製造した。
APCI-MS: m/z = 550 [MH+]
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.71 (1H, d), 8.63 (1H, d), 8.22 (1H, d), 8.21 (1H, t), 7.91 - 7.85 (2H, m), 7.79 (1H, d), 7.64 (1H, t), 7.44 - 7.39 (2H, m), 7.37 - 7.31 (2H, m), 7.28 - 7.20 (3H, m), 7.13 (1H, d), 6.99 (1H, s), 5.28 (1H, d), 4.48 - 4.38 (1H, m), 4.28 - 4.17 (1H, m), 1.49 (3H, t), 1.36 - 1.30 (6H, m)。
LC(方法A) rt = 9.5分
LC(方法B) rt = 8.9分
【0140】
実施例6
N−[2−(アセチルアミノ)エチル]−3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]ベンズアミド
【化27】

実施例3に準じて、3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]ベンズアミド(3a)およびN−(2−アミノエチル)アセトアミドから製造した。
APCI-MS: m/z = 564 [MH+]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.73 - 8.64 (2H, m), 8.22 (1H, s), 8.15 (1H, s), 7.97 (1H, t), 7.88 - 7.79 (3H, m), 7.64 (1H, t), 7.42 (2H, d), 7.34 (2H, t), 7.28 - 7.20 (2H, m), 7.14 (1H, d), 5.28 (1H, d), 4.23 (1H, q), 3.34 - 3.28 (2H, m), 3.21 (2H, q), 1.80 (3H, s), 1.49 (3H, t), 1.32 (3H, d)。
LC(方法A) rt = 9.4分
LC(方法B) rt = 8.9分
【0141】
実施例7
3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]−N−[2−(2−オキソイミダゾリジン−1−イル)エチル]ベンズアミド
【化28】

実施例3に準じて、3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]ベンズアミド(3a)および1−(2−アミノエチル)イミダゾリジン−2−オンから製造した。
APCI-MS: m/z = 591 [MH+]
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.75 - 8.66 (2H, m), 8.22 (1H, d), 8.13 (1H, t), 7.89 - 7.84 (1H, m), 7.83 - 7.76 (2H, m), 7.64 (1H, t), 7.44 - 7.39 (2H, m), 7.34 (2H, t), 7.29 - 7.20 (2H, m), 7.13 (1H, d), 6.26 (1H, s), 5.28 (1H, d), 4.29 - 4.18 (1H, m), 3.45 - 3.34 (2H, m), 3.27 - 3.15 (6H, m), 1.49 (3H, t), 1.32 (3H, d)。
LC(方法A) rt = 9.4分
LC(方法B) rt = 8.9分
【0142】
実施例8
2,2−ジフルオロ−N−[(1S,2R)−2−{[1−(3−{[(2R)−2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル]カルボニル}フェニル)−1H−インダゾール−5−イル]オキシ}−1−メチル−2−フェニルエチル]プロパンアミド
【化29】

実施例3に準じて、3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]ベンズアミド(3a)および(2R)−ピロリジン−2−イルメタノールから製造した。
APCI-MS: m/z = 563 [MH+]
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.71 (1H, d), 8.20 (1H, d), 7.82 - 7.72 (3H, m), 7.61 (1H, t), 7.50 - 7.38 (3H, m), 7.37 - 7.30 (2H, m), 7.28 - 7.19 (2H, m), 7.13 (1H, d), 5.28 (1H, d), 4.30 - 4.08 (2H, m), 3.61 - 3.57 (1H, m), 3.50 - 3.35 (4H, m), 2.01 - 1.80 (3H, m), 1.77 - 1.62 (1H, m), 1.49 (3H, t), 1.32 (3H, d)。
LC(方法A) rt = 10.5分
LC(方法B) rt = 9.6分
【0143】
実施例9
2,2−ジフルオロ−N−[(1S,2R)−2−{[1−(3−{[(3R)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル]カルボニル}フェニル)−1H−インダゾール−5−イル]オキシ}−1−メチル−2−フェニルエチル]プロパンアミド
【化30】

実施例3に準じて、3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]ベンズアミド(3a)および(3R)−ピロリジン−3−オールから製造した。
APCI-MS: m/z = 549 [MH+]
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.71 (1H, d), 8.21 (1H, d), 7.84 - 7.73 (3H, m), 7.62 (1H, t), 7.51 - 7.46 (1H, m), 7.44 - 7.39 (2H, m), 7.37 - 7.30 (2H, m), 7.28 - 7.20 (2H, m), 7.13 (1H, d), 5.28 (1H, d), 4.37 - 4.30 (1H, m), 4.28 - 4.16 (2H, m), 3.64 - 3.51 (2H, m), 3.46 - 3.43 (1H, m), 3.30 - 3.26 (1H, m), 2.01 - 1.74 (2H, m), 1.49 (3H, t), 1.32 (3H, d)。
LC(方法A) rt = 9.4分
LC(方法B) rt = 8.8分
【0144】
実施例10
3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]−N−[(3R)−2−オキソテトラヒドロフラン−3−イル]ベンズアミド
【化31】

実施例3に準じて、3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]ベンズアミド(3a)および(3R)−3−アミノジヒドロフラン−2(3H)−オンヒドロクロライドから製造した。
APCI-MS: m/z = 563 [MH+]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.16 (1H, d), 8.71 (1H, d), 8.23 (1H, s), 8.18 (1H, s), 7.95 - 7.91 (1H, m), 7.85 (1H, d), 7.79 (1H, d), 7.69 (1H, t), 7.42 (2H, d), 7.34 (2H, t), 7.28 - 7.21 (2H, m), 7.14 (1H, d), 5.29 (1H, d), 4.85 - 4.77 (1H, m), 4.45 - 4.40 (1H, m), 4.32 - 4.20 (2H, m), 2.50 - 2.44 (1H, m), 2.40 - 2.30 (1H, m), 1.49 (3H, t), 1.32 (3H, d)。
LC(方法A) rt = 10.7分
LC(方法B) rt = 10.0分
【0145】
実施例11
1−({3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]フェニル}カルボニル)−L−プロリンアミド
【化32】

実施例3に準じて、3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]ベンズアミド(3a)およびL−プロリンアミドから製造した。
APCI-MS: m/z = 576 [MH+]
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.71 (1H, d), 8.21 (1H, s), 7.90 - 7.79 (1H, m), 7.75 (1H, d), 7.66 - 7.52 (2H, m), 7.46 - 7.39 (2H, m), 7.37 - 7.30 (3H, m), 7.29 - 7.20 (3H, m), 7.13 (1H, d), 6.98 - 6.90 (1H, m), 5.28 (1H, d), 4.40 - 4.33 (1H, m), 4.28 - 4.17 (1H, m), 3.66 - 3.41 (2H, m), 2.24 - 2.11 (1H, m), 1.94 - 1.71 (3H, m), 1.49 (3H, t), 1.37 - 1.27 (3H, m)。
LC(方法A) rt = 9.4分
LC(方法B) rt = 8.7分
【0146】
実施例12
2,2−ジフルオロ−N−{(1S,2R)−1−メチル−2−[(1−{3−[(3−オキソピペラジン−1−イル)カルボニル]フェニル}−1H−インダゾール−5−イル)オキシ]−2−フェニルエチル}プロパンアミド
【化33】

実施例3に準じて、3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]ベンズアミド(3a)およびピペラジン−2−オンから製造した。
APCI-MS: m/z = 562 [MH+]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.71 (1H, d), 8.21 (1H, d), 8.13 (1H, s), 7.86 - 7.82 (1H, m), 7.80 - 7.74 (2H, m), 7.64 (1H, t), 7.44 - 7.39 (3H, m), 7.34 (2H, t), 7.28 - 7.19 (2H, m), 7.13 (1H, d), 5.28 (1H, d), 4.27 - 4.18 (1H, m), 4.15 - 3.92 (2H, m), 3.39 - 3.34 (2H, m), 3.29 - 3.19 (2H, m), 1.49 (3H, t), 1.32 (3H, d)。
LC(方法A) rt = 9.1分
LC(方法B) rt = 8.6分
【0147】
実施例13
3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]−N−[2−(2−オキソピロリジン−1−イル)エチル]ベンズアミド
【化34】

実施例3に準じて、3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]ベンズアミド(3a)および1−(2−アミノエチル)ピロリジン−2−オンヒドロクロライドから製造した。
APCI-MS: m/z = 590 [MH+]
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.74 - 8.66 (2H, m), 8.22 (1H, d), 8.10 (1H, t), 7.89 - 7.75 (2H, m), 7.64 (1H, t), 7.44 - 7.39 (2H, m), 7.37 - 7.30 (2H, m), 7.29 - 7.19 (3H, m), 7.14 (1H, d), 5.28 (1H, d), 4.28 - 4.18 (1H, m), 3.44 - 3.27 (6H, m), 2.16 (2H, t), 1.95 - 1.84 (2H, m), 1.49 (3H, t), 1.32 (3H, d)。
LC(方法A) rt = 9.9分
LC(方法B) rt = 9.2分
【0148】
実施例14
3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]−N−[2−(5,5−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)エチル]ベンズアミド
【化35】

実施例3に準じて、3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]ベンズアミド(3a)および3−(2−アミノエチル)−5,5−ジメチル−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオンヒドロクロライドから製造した。
APCI-MS: m/z = 634 [MH+]
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.83 (1H, t), 8.72 (1H, d), 8.22 (1H, d), 8.04 (1H, t), 7.89 - 7.84 (1H, m), 7.80 - 7.71 (2H, m), 7.64 (1H, t), 7.44 - 7.40 (2H, m), 7.37 - 7.31 (2H, m), 7.29 - 7.19 (2H, m), 7.14 (1H, d), 5.28 (1H, d), 4.28 - 4.18 (1H, m), 3.64 - 3.58 (2H, m), 3.55 - 3.48 (2H, m), 1.49 (3H, t), 1.45 (6H, s), 1.32 (3H, d)。
LC(方法A) rt = 11.7分
LC(方法B) rt = 10.8分
【0149】
実施例15
3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]−N−(1,1−ジオキシドテトラヒドロチオフェン−3−イル)ベンズアミド
【化36】

実施例3に準じて、3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]ベンズアミド(3a)およびテトラヒドロチオフェン−3−アミン1,1−ジオキシドから製造した。
APCI-MS: m/z = 597 [MH+]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.90 (1H, d), 8.71 (1H, d), 8.23 (1H, s), 8.19 - 8.16 (1H, m), 7.92 - 7.89 (1H, m), 7.85 (1H, d), 7.77 (1H, d), 7.67 (1H, t), 7.44 - 7.40 (2H, m), 7.36 - 7.31 (2H, m), 7.28 - 7.21 (2H, m), 7.14 (1H, d), 5.28 (1H, d), 4.78 - 4.66 (1H, m), 4.29 - 4.17 (1H, m), 3.52 (1H, dd), 3.39 - 3.33 (1H, m), 3.25 - 3.15 (1H, m), 3.10 (1H, dd), 2.49 - 2.40 (1H, m), 2.29 - 2.16 (1H, m), 1.49 (3H, t), 1.32 (3H, d)
LC(方法A) rt = 10.6分
LC(方法B) rt = 10.0分
【0150】
実施例16
3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]−N−(1H−インダゾール−3−イルメチル)ベンズアミド
【化37】

実施例3に準じて、3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]ベンズアミド(3a)および1−(1H−インダゾール−3−イル)メタンアミンから製造した。
APCI-MS: m/z = 609 [MH+]
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 9.27 (1H, t), 8.71 (1H, d), 8.21 - 8.18 (2H, m), 7.90 - 7.80 (2H, m), 7.77 (2H, d), 7.64 (1H, t), 7.51 - 7.46 (1H, m), 7.44 - 7.39 (2H, m), 7.37 - 7.29 (3H, m), 7.28 - 7.18 (2H, m), 7.13 (1H, d), 7.10 - 7.03 (2H, m), 5.27 (1H, d), 4.85 (2H, d), 4.28 - 4.17 (1H, m), 1.49 (3H, t), 1.31 (3H, d)。
LC(方法A) rt = 11.6分
LC(方法B) rt = 11.2分
【0151】
実施例17
N−[(1R)−2−アミノ−2−オキソ−1−フェニルエチル]−3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]ベンズアミド
【化38】

実施例3に準じて、3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]ベンズアミド(3a)および(2R)−2−アミノ−2−フェニルエタンアミドヒドロクロライドから製造した。
APCI-MS: m/z = 612 [MH+]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.98 (1H, d), 8.72 (1H, d), 8.22 (2H, d), 7.94 - 7.86 (2H, m), 7.78 (1H, d), 7.72 (1H, s), 7.64 (1H, t), 7.53 (2H, d), 7.42 (2H, d), 7.38 - 7.20 (8H, m), 7.14 (1H, d), 5.65 (1H, d), 5.29 (1H, d), 4.24 (1H, dd), 1.50 (3H, t), 1.32 (3H, d)。
LC(方法A) rt = 11.1分
LC(方法B) rt = 10.5分
【0152】
実施例18
N−(2−アミノ−2−オキソエチル)−3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]−N−メチルベンズアミド
【化39】

実施例3に準じて、3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]ベンズアミド(3a)およびN−メチルグリシンアミドヒドロクロライドから製造した。
APCI-MS: m/z = 550 [MH+]
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.71 (1H, d), 8.20 (1H, s), 7.84 - 7.56 (4H, m), 7.51 - 7.29 (6H, m), 7.28 - 7.20 (2H, m), 7.19 - 7.10 (2H, m), 5.28 (1H, d), 4.27 - 4.17 (1H, m), 4.04 (1H, s), 3.83 (1H, s), 2.96 (3H, s), 1.49 (3H, t), 1.32 (3H, d)。
LC(方法A) rt = 9.0分
LC(方法B) rt = 8.4分
【0153】
実施例19
N−(3−アミノ−3−オキソプロピル)−3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]ベンズアミド
【化40】

実施例3に準じて、3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]ベンズアミド(3a)およびベータ−アラニンアミドヒドロクロライドから製造した。
APCI-MS: m/z = 550 [MH+]
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.74 - 8.66 (2H, m), 8.22 (1H, d), 8.14 (1H, t), 7.89 - 7.74 (3H, m), 7.64 (1H, t), 7.45 - 7.30 (5H, m), 7.29 - 7.20 (2H, m), 7.13 (1H, d), 6.83 (1H, s), 5.28 (1H, d), 4.27 - 4.18 (1H, m), 3.46 (2H, dd), 2.37 (2H, t), 1.49 (3H, t), 1.32 (3H, d)。
LC(方法A) rt = 9.1分
LC(方法B) rt = 8.6分
【0154】
実施例20
(4R)−1−({3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]フェニル}カルボニル)−4−ヒドロキシ−L−プロリンアミド
【化41】

実施例3に準じて、3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]ベンズアミド(3a)および(4R)−4−ヒドロキシ−L−プロリンアミドから製造した。
APCI-MS: m/z = 592 [MH+]
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.71 (1H, d), 8.22 (1H, d), 7.91 - 7.89 (1H, m), 7.86 - 7.81 (1H, m), 7.74 (1H, d), 7.64 (1H, t), 7.58 - 7.53 (1H, m), 7.50 - 7.47 (1H, m), 7.44 - 7.39 (2H, m), 7.37 - 7.30 (2H, m), 7.28 - 7.20 (2H, m), 7.14 (1H, d), 6.96 (1H, s), 5.28 (1H, d), 4.46 (1H, t), 4.27 - 4.18 (2H, m), 3.81 - 3.73 (1H, m), 3.36 - 3.33 (2H, m), 2.21 - 2.10 (1H, m), 1.95 - 1.84 (1H, m), 1.49 (3H, t), 1.32 (3H, d)。
LC(方法A) rt = 8.3分
LC(方法B) rt = 7.8分
【0155】
実施例21
1−{[3−(5−{[(1R,2S)−2−{[(1−シアノシクロプロピル)カルボニル]アミノ}−1−フェニルプロピル]オキシ}−1H−インダゾール−1−イル)フェニル]カルボニル}−D−プロリンアミド
【化42】

表題化合物を実施例1に記載の方法に従い、1−シアノシクロプロパンカルボン酸(23.76mg、0.21mmol)および(R)−1−(3−(5−((1R,2S)−2−アミノ−1−フェニルプロポキシ)−1H−インダゾール−1−イル)ベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキサミド(94mg、0.19mmol)から出発して製造した。凍結乾燥後の収量:53mg(47%)の無色粉末。
APCI-MS: m/z 577.1 [MH+]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.22 (0.7H, s), 8.20 (0.3H, s), 8.04 (1.3H, d), 7.90 (0.7H, s), 7.82 (0.7H, d), 7.75 (1.3H, d), 7.63 (1.3H, t), 7.55 (1H, t), 7.42 (3H, d), 7.36 - 7.29 (3.3H, m), 7.24 (3H, m), 7.13 (1.3H, m), 6.98 (0.7H, s), 6.93 (0.3H, s), 5.34 (1H, d), 4.37 (0.7H, m), 4.22 (1.3H, m), 3.65 - 3.57 (1.3H, m), 3.47 (0.7H, m), 2.19 (1H, m), 1.93 - 1.73 (3H, m), 1.45 (2H, m), 1.29 (3H, d), 1.20 (1H, m)。
LC(方法A) rt = 9.36分
LC(方法B) rt = 8.31分
【0156】
実施例22
N−シクロペンチル−3−(5−{[(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)プロピル]オキシ}−1H−インダゾール−1−イル)ベンズアミド
【化43】

N−[(1R,2S)−1−{[1−(3−ブロモフェニル)−1H−インダゾール−5−イル]オキシ}−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)プロパン−2−イル]−2,2−ジフルオロプロパンアミド(20mg、37μmol)、シクロペンチルアミン(4.4mg、51μmol)、トリ−t−ブチルホスホニウムテトラフルオロボレート(borat)(2.1mg、7μmol)およびtrans−ビス(アセタト)ビス[o−(ジ−o−トリルホスフィノ)−ベンジル]ジパラジウム(II)(5.6mg、7μmol)の1ml THF溶液に、モリブデンヘキサカルボニル(4.6mg、18μmol)を添加した。マイクロ波容器を閉じ、マイクロ波リアクター(CEM discover)で、150Wで、125℃で6分間(ランプ時間5分)で照射した。次いで溶媒を真空で除去し、生成物をシリカゲル分取薄層クロマトグラフィー(酢酸エチル100%)で精製して、6.7mg(32%)のN−シクロペンチル−3−(5−{[(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)プロピル]オキシ}−1H−インダゾール−1−イル)ベンズアミドを得た。
ES+MS: m/z 578 [MH+]
1H-NMR (300 MHz, CDCl3); δ = 8.20 (d, 1H), 8.05 (dd, 1H), 8.01 (s, 1H), 7.81 (m, 1H), 7.72 (d, 1H), 7.66 (d, 1H), 7.60 (dd, 1H), 7.57 (t, 1H), 7.15 (dd, 1H), 6.98 (d, 1H), 6.75 (d,1H), 6.67 (br, 1H), 6.15 (br, 1H), 5.36 (d, 1H), 4.41 (m, 1H), 4.38 (m,1H), 3.92 (s, 3H), 2.10 (m, 2H), 1.77 (t, 3H), 1.64-1.74 (m., 4H), 1.52 (m, 2H), 1.29 (d, 3H)。
【0157】
[(1S)−2−(メトキシメチルアミノ)−1−メチル−2−オキソエチル]−カルバミン酸t−ブチルエステル
【化44】

Boc−Ala−OH(200g、1057mmol)の3400ml ジクロロメタン溶液を0℃に冷却した。1,1’−カルボニルジイミダゾール(205,7g、1268mmol)を数回に分け30分にわたり添加し、撹拌を30分間、0℃で続けた。トリエチルアミン(175,8ml、1268mmol)を20分間にわたり、2℃で添加し、続いてN,O−ジメチルヒドロキシルアミンモノヒドロクロライド(123,7g、1268mmol)を数回に分け添加し、撹拌を30分間、0℃で続けた。14時間、室温で撹拌後、混合物を4L t−ブチルメチルエーテルで希釈し、1M HCl溶液(2回800ml、15分間撹拌し、次いで相分離)、飽和NaHCO溶液(1,3L)および塩水(1,3L)で洗浄した。NaSOで乾燥後、溶媒を真空で除去し、白色結晶生成物を500ml t−ブチルメチルエーテルからの再結晶により精製して、217,8g(89%)の[(1S)−2−(メトキシメチルアミノ)−1−メチル−2−オキソエチル]−カルバミン酸t−ブチルエステルを得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3); δ = 5.25 (br, 1H), 4.67 (dq, 1H), 3.76 (s, 3H), 3.20 (s, 3H), 1.43 (s, 9H), 1.30 (d, 3H)。
【0158】
[(1S)−2−(6−メトキシ−3−ピリジニル)−1−メチル−2−オキソエチル]−カルバミン酸t−ブチルエステル
【化45】

248ml イソプロピルマグネシウムクロライド(THF中2M、496mmol)に、20,97g(495mmol)のリチウムクロライドを添加し、得られた懸濁液を60分間、室温で撹拌した。0〜10℃で93g(495mmol)の5−ブロム−2−メトキシピリジンを30分間にわたり添加し、60分間、室温で撹拌した。並行して91,91g(396mmol)の[(1S)−2−(メトキシメチルアミノ)−1−メチル−2−オキソエチル]カルバミン酸t−ブチルエステルを425ml THFに懸濁し、40分間、20〜25℃で198ml イソプロピルマグネシウムクロライド(THF中2M、396mmol)を添加し、15分間、室温で撹拌した。透明LiCl/5−ブロム−2−メトキシピリジン/iPrMgBr溶液をWeinrebアミド懸濁液に20〜25℃でゆっくり添加し、一夜撹拌した。反応混合物を2℃に冷却し、70ml 濃HClおよび210ml 水の混合物に2℃でゆっくり添加した。添加中、−15℃の外部冷却浴を使用して内部温度を0〜5℃の範囲に維持した。pHを5に調節し、210ml tert.−ブチルメチルエーテルを添加し、混合物を15分間、室温で撹拌し、相を分離し、有機相を水(210ml)および塩水(210ml)で洗浄した。溶媒を蒸発させ、残留物を130ml THFに再溶解した。1050ml n−ヘプタンを添加し、混合物を60℃に加熱して、単相とした。容積を675mlに減らし、混合物を室温に1時間にわたり冷却し、2℃に30分間にわたり冷却した。60分間、2℃の後、生成物を濾取し、真空で乾燥させて、87,45gの[(1S)−2−(6−メトキシ−3−ピリジニル)−1−メチル−2−オキソエチル]−カルバミン酸t−ブチルエステルを得る。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3); δ = 8.81 (d, 1H), 8.14(dd, 1H), 6.81 (d, 1H), 5.52 (br, 1H), 5.18 (dq, 1H), 4.01 (s, 3H), 1.44 (s, 9H), 1.40 (d, 3H)。
【0159】
[(1S,2R)−2−ヒドロキシ−2−(6−メトキシ−3−ピリジニル)−1−メチルエチル]−カルバミン酸t−ブチルエステル
【化46】

[(1S)−2−(6−メトキシ−3−ピリジニル)−1−メチル−2−オキソエチル]−カルバミン酸t−ブチルエステル(102g、364mmol)の2−プロパノール(310mL)およびトルエン(475mL)中の溶液に、アルミニウムトリイソプロピレート(44,6g、218mmol)を添加した。反応混合物を50℃で72時間撹拌し、水(220ml)および酢酸エチル(550ml)を添加した。混合物のpHを4に調節し(10ml 6M HCl)、酢酸エチルで抽出する(最初に分離した相を傾捨した)。有機相を塩水(220ml)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、溶媒を真空で除去し、生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(3000g、酢酸エチルのヘキサン溶液0%〜50%)で精製する。収量100,7g(98%)[(1S,2R)−2−ヒドロキシ−2−(6−メトキシ−3−ピリジニル)−1−メチルエチル]−カルバミン酸t−ブチルエステル。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3); δ = 8.07 (d, 1H), 7.56 (dd, 1H), 6.72 (d, 1H), 4.75 (m, 1H), 4.57 (d, 1H), 3.98 (m, 1H) 3.92 (s, 3H), 3.81 (br, 1H), 1.44 (s, 9H), 1.00 (d, 3H)。
【0160】
(1R,2S)−2−アミノ−1−[6−メトキシピリジン−3−イル]プロパン−1−オール
【化47】

[(1S,2R)−2−ヒドロキシ−2−(6−メトキシ−3−ピリジニル)−1−メチルエチル]−カルバミン酸t−ブチルエステル(33g、117mmol)の290mL 1,4−ジオキサンに、292ml 1,4−ジオキサン中HCl(4M、1168mmol)を添加し、混合物を2時間、室温で撹拌した。溶媒を真空で除去し、残存HCl塩を3回100mL トルエンと共蒸発する。残留物(32,53g)を325mLアセトニトリルに懸濁し、176,2g KCOを添加し、混合物を一夜60℃で撹拌した。室温に冷却後懸濁液をセライトのパスを通して濾過し、固体残留物をさらに500mlアセトニトリルで洗浄した。アセトニトリル濾液を合わせ、溶媒を真空で除去して、8,35g(39,2%)(1R,2S)−2−アミノ−1−[6−メトキシピリジン−3−イル]プロパン−1−オールを遊離塩基として得た。残留物が残ったセライトをさらに750mLアセトニトリルに懸濁し、さらに100g KCOを添加した。60℃での撹拌を一晩繰り返した。室温に冷却後懸濁液をさらにセライトのパスを通して濾過し、固体残留物をさらに500mlアセトニトリルで洗浄した。濾液の組合せにより、8,45g(39,6%)(1R,2S)−2−アミノ−1−[6−メトキシピリジン−3−イル]プロパン−1−オールを遊離塩基として得た、全体として16.8g。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3); δ = 8.05 (d, 1H), 7.57 (dd, 1H), 6.71 (d, 1H), 4.47 (d, 1H), 3.91 (s, 3H), 3.13 (dq, 1H), 0.94 (d, 3H)。
【0161】
(1R,2S)−1−{[1−(3−ブロモフェニル)−1H−インダゾール−5−イル]オキシ}−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)プロパン−2−アミン
【化48】

(1R,2S)−2−アミノ−1−[6−メトキシピリジン−3−イル]プロパン−1−オール(200mg、0.79mmol)、ヨウ化銅(I)(30mg、0.16mmol)、N,N−ジメチルグリシン(32mg、0.31mmol)および炭酸セシウム(512mg、1.57mmole)をブチロニトリル(1.6mL)に懸濁した。反応容器に蓋し、混合物を110℃で2時間撹拌した。次いで1−(3−ブロモフェニル)−5−ヨードインダゾール(266mg、0.79mmole)を添加し、130℃への加熱を20時間続けた。溶媒を真空で除去し、生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチルのヘキサン溶液0〜100%、次いでメタノールの酢酸エチル溶液10%)で精製して、307mg(86%)(1R,2S)−1−{[1−(3−ブロモフェニル)−1H−インダゾール−5−イル]オキシ}−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)プロパン−2−アミンを得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3); δ = 8.21 (d, 1H), 7.98 (d, 1H), 7.83 (t, 1H), 7.60 (m, 3H), 7.44 (ddd, 1H), 7.35 (t, 1H), 7.19 (dd, 1H), 7.02 (d, 1H), 6.72 (d, 1H), 5.23 (d, 1H), 3.89 (s, 3H), 3.54 (dq, 1H), 1.27 (d, 3H)
【0162】
N−[(1R,2S)−1−{[1−(3−ブロモフェニル)−1H−インダゾール−5−イル]オキシ}−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)プロパン−2−イル]−2,2−ジフルオロプロパンアミド
【化49】

1,1’−カルボニルジイミダゾール(217mg、1.34mmol)を、2,2−ジフルオロ(fluor)プロピオン酸(111mg、1.0mmol)の4mL THF溶液に添加し、7時間撹拌した。(1R,2S)−1−{[1−(3−ブロモフェニル)−1H−インダゾール−5−イル]オキシ}−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)プロパン−2−アミン(304mg、0.67mmol)のTHF(2mL)を添加し、撹拌を64時間、室温で続けた。溶媒を真空で除去し、生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチルのヘキサン溶液0〜40%)で精製して、205mg(56%) N−[(1R,2S)−1−{[1−(3−ブロモフェニル)−1H−インダゾール−5−イル]オキシ}−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)プロパン−2−イル]−2,2−ジフルオロプロパンアミドを得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3); δ = 8.19 (d, 1H), 8.00 (d, 1H), 7.86 (t, 1H), 7.64 (d, 1H), 7.63 (m, 1H), 7.60 (dd, 1H), 7.46 (ddd, 1H), 7.37 (t, 1H), 7.16 (dd, 1H), 6.97 (d, 1H), 6.76 (d, 1H), 6.67 (br, 1H), 5.36 (d, 1H), 4.39 (dq, 1H), 3.92 (s, 3H), 1.77 (t, 3H), 1.28 (d, 3H)。
【0163】
実施例23
3−(5−{[(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)プロピル]オキシ}−1H−インダゾール−1−イル)−N−(ピリジン−3−イル)ベンズアミド
【化50】

N−[(1R,2S)−1−{[1−(3−ブロモフェニル)−1H−インダゾール−5−イル]オキシ}−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)プロパン−2−イル]−2,2−ジフルオロプロパンアミド(37mg、68μmol)、3−アミノピリジン(19.2mg、204μmol)、トリ−t−ブチルホスホニウムテトラフルオロボレート(borat)(8.9mg、31μmol)およびtrans−ビス(アセタト)ビス[o−(ジ−o−トリルホスフィノ)ベンジル]ジパラジウム(II)(10.3mg、14μmol)の1.9ml THF溶液に、モリブデンヘキサカルボニル(12.5mg、μmol)を添加した。マイクロ波容器を閉じ、マイクロ波リアクター(CEM discover)中、150Wで、125℃で6分間(ランプ時間5分)で照射した。次いで溶媒を真空で除去し、生成物をシリカゲル分取薄層クロマトグラフィー(酢酸エチル100%)で精製して、22mg(55%)の3−(5−{[(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)プロピル]オキシ}−1H−インダゾール−1−イル)−N−(ピリジン−3−イル)ベンズアミドを得た。
ES+MS: m/z 587 [MH+]
1H-NMR (300 MHz, CDCl3); δ = 8.74 (d, 1H), 8.41 (d, 1H), 8.31 (m, 2H), 8.20 (m, 2H), 7.89 (d, 1H), 7.86 (d, 1H), 7.68 (d, 1H), 7.64 (t, 1H), 7.61 (dd, 1H), 7.33 (dd, 1H), 7.17 (dd, 1H), 6.99 (d, 1H), 6.75 (d, 1H), 6.68 (d, 1H), 5.37 (d, 1H), 4.40 (dq, 1H), 3.92 (s, 3H), 1.77 (t., 3H), 1.25 (d, 3H)。
【0164】
実施例24
3−(5−{[(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)プロピル]オキシ}−1H−インダゾール−1−イル)−N−(1,1−ジオキシドテトラヒドロチオフェン−3−イル)ベンズアミド
【化51】

N−[(1R,2S)−1−{[1−(3−ブロモフェニル)−1H−インダゾール−5−イル]オキシ}−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)プロパン−2−イル]−2,2−ジフルオロプロパンアミド(40mg、73μmol)、テトラヒドロチオフェン−3−アミン1,1−ジオキシド(13mg、135μmol)、トリ−t−ブチルホスホニウムテトラフルオロボレート(borat)(2.6mg、9μmol)およびtrans−ビス(アセタト)ビス[o−(ジ−o−トリルホスフィノ)ベンジル]ジパラジウム(II)(2.8mg、14μmol)の2mL THF溶液に、モリブデンヘキサカルボニル(9.3mg、35μmol)を添加した。マイクロ波容器を閉じ、マイクロ波リアクター(CEM discover)で、150Wで、125℃で6分間(ランプ時間5分)照射した。さらにテトラヒドロチオフェン−3−アミン1,1−ジオキシド(13mg、135μmol)、トリ−t−ブチルホスホニウムテトラフルオロボレート(borat)(1.3mg、4μmol)およびtrans−ビス(アセタト)ビス[o−(ジ−o−トリルホスフィノ)ベンジル]ジパラジウム(II)(1.4mg、2μmol)を添加し、マイクロ波照射を8分間続けた。次いで溶媒を真空で除去し、生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチルのヘキサン溶液0%〜30%、次いでさらに5%メタノール)で精製して、6.5mg(14%)の3−(5−{[(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)プロピル]オキシ}−1H−インダゾール−1−イル)−N−(1,1−ジオキシドテトラヒドロチオフェン−3−イル)ベンズアミドを得た。
ES+MS: m/z 628 [MH+]
1H-NMR (300 MHz, CDCl3); δ = 8.20 (d, 1H), 8.11 (d, 1H), 8.01 (s, 1H), 7.85 (m, 1H), 7.71 (d, 1H), 7.63 (t, 1H), 7.60 (dd, 1H), 7.16 (dd, 1H), 7.08 (m, 1H), 6.99 (d, 1H), 6.76 (d, 1H), 6.67 (d, 1H), 5.36 (d, 1H), 5.00 (m, 1H), 4.39 (dq, 1H), 3.92 (s, 3H), 3.47 (m, 1H), 3.29 (m, 1H), 3.16 (m, 2H), 2.63 (m, 1H), 2.44 (m 1H), 1.77 (t., 3H), 1.29 (d, 3H)。
【0165】
実施例25
3−(5−{[(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)プロピル]オキシ}−1H−インダゾール−1−イル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ベンズアミド
【化52】

N−[(1R,2S)−1−{[1−(3−ブロモフェニル)−1H−インダゾール−5−イル]オキシ}−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)プロパン−2−イル]−2,2−ジフルオロプロパンアミド(37mg、68μmol)、3−アミノテトラヒドロフラン(18mg、204μmol)、トリ−t−ブチルホスホニウムテトラフルオロボレート(borat)(8.8mg、31μmol)およびtrans−ビス(アセタト)ビス[o−(ジ−o−トリルホスフィノ)−ベンジル]ジパラジウム(II)(10.3mg、14μmol)の1.5mL THF溶液に、モリブデン(molybdaen)ヘキサカルボニル(12.5mg、47μmol)を添加した。マイクロ波容器を閉じ、マイクロ波リアクター(CEM discover)中、150Wで、125℃で10分間(ランプ時間5分)で照射した。次いで溶媒を真空で除去し、生成物をシリカゲル分取薄層クロマトグラフィー(酢酸エチル100%)で精製して、11mg(30%)の3−(5−{[(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)プロピル]オキシ}−1H−インダゾール−1−イル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ベンズアミドを得た。
ES+MS: m/z 580 [MH+]
1H-NMR (300 MHz, CDCl3); δ = 8.20 (d, 1H), 8.08 (dd, 1H), 8.02 (s, 1H), 7.83 (m, 1H), 7.71 (m, 1H), 7.67 (d, 1H), 7.60 (dd, 1H), 7.58 (t, 1H), 7.16 (dd, 1H), 6.99 (d, 1H), 6.76 (d, 1H), 6.66 (br, 1H), 6.43 (br, 1H), 5.36 (d, 1H), 4.75 (m, 1H), 4.40 (dq, 1H), 4.01 (m,1H), 3.92 (s, 3H), 3.91 (m, 1H), 3.83 (m, 2H), 2.38 (m, 1H), 1.95 (m, 1H), 1.77 (t, 3H), 1.29 (d, 3H)。
【0166】
実施例26
3−(5−{[(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)プロピル]オキシ}−1H−インダゾール−1−イル)−N−(2−ヒドロキシブチル)ベンズアミド
【化53】

N−[(1R,2S)−1−{[1−(3−ブロモフェニル)−1H−インダゾール−5−イル]オキシ}−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)プロパン−2−イル]−2,2−ジフルオロプロパンアミド(50mg、92μmol)、1−アミノ−2−ブタノール(25mg、275μmol)、トリ−t−ブチルホスホニウムテトラフルオロボレート(borat)(12mg、41μmol)およびtrans−ビス(アセタト)ビス[o−(ジ−o−トリルホスフィノ)−ベンジル]ジパラジウム(II)(mg、7μmol)の2mL THF溶液に、モリブデンヘキサカルボニル(17mg、64μmol)を添加した。マイクロ波容器を閉じ、マイクロ波リアクター(CEM discover)中、150Wで、125℃で10分間(ランプ時間5分)照射した。次いで溶媒を真空で除去し、生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチルのヘキサン溶液0%〜100%)で精製して、35mg(66%)の3−(5−{[(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)プロピル]オキシ}−1H−インダゾール−1−イル)−N−(2−ヒドロキシブチル)ベンズアミドを得た。
ES+MS: m/z 582 [MH+]
1H-NMR (300 MHz, CDCl3); δ = 8.20 (d, 1H), 8.11 (s, 1H), 8.01 (s, 1H), 7.82 (m, 1H), 7.73 (d, 1H), 7.66 (d, 1H), 7.60 (dd, 1H), 7.57 (t, 1H), 7.16 (dd, 1H), 6.98 (d, 1H), 6.75 (d, 1H), 6.74 (br, 1H), 6.66 (br, 1H), 5.36 (d, 1H), 4.40 (dq, 1H), 3.92 (s, 3H), 3.76 (m, 1H), 3.74 (dddd, 1H), 3.34 (dddd, 1H), 1.77 (t, 3H), 1.57 (m, 2H),1.29 (d, 3H), 1.00 (t, 3H)。
【0167】
実施例27
N−シクロペンチル−3−(5−{[(1R、2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−3−ヒドロキシ−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)プロピル]オキシ}−1H−インダゾール−1−イル)ベンズアミド
【化54】

N−[(1R,2S)−1−{[1−(3−ブロモフェニル)−1H−インダゾール−5−イル]オキシ}−3−tert−ブトキシ−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)プロパン−2−イル]−2,2−ジフルオロプロパンアミド(37mg、60μmol)、シクロペンチルアミン(7.1mg、84μmol)、トリ−t−ブチルホスホニウムテトラフルオロボレート(borat)(3.5mg、12μmol)およびtrans−ビス(アセタト)ビス[o−(ジ−o−トリルホスフィノ)−ベンジル]ジパラジウム(II)(9.1mg、12μmol)の1.6ml THF溶液に、モリブデンヘキサカルボニル(7.6mg、29μmol)を添加した。マイクロ波容器を閉じ、マイクロ波リアクター(CEM discover)で、150Wで、125℃で6分間(ランプ時間5分)で照射した。次いで溶媒を真空で除去し、生成物を分取薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチルのヘキサン溶液50%)で精製して、15mgの3−(5−{[(1R,2S)−3−tert−ブトキシ−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)プロピル]オキシ}−1H−インダゾール−1−イル)−N−シクロペンチルベンズアミドを得て、それを178μl トリフルオロ酢酸の0.6ml ジクロロメタン溶液で18時間、室温で処理した。飽和炭酸水素ナトリウム溶液を添加し、混合物を激しく撹拌し、30分後酢酸エチルで抽出した。次いで溶媒を真空で除去し、生成物をシリカゲル分取薄層クロマトグラフィー(酢酸エチル100%)で精製して、15mgのN−シクロペンチル−3−(5−{[(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−3−ヒドロキシ−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)プロピル]オキシ}−1H−インダゾール−1−イル)ベンズアミドを得た。
ES+MS: m/z 594 [MH+]
1H-NMR (400 MHz, CDCl3); δ = 8.17 (d, 1H), 8.02 (s, 1H), 7.97 (s, 1H), 7.77 (d, 1H), 7.69 (d, 1H), 7.66 (dd, 1H), 7.61 (d, 1H), 7.56 (t, 1H), 7.08 (dd, 1H), 6.98 (d, 1H), 6.74 (d, 1H), 6.24 (d, 1H), 5.42 (d, 1H), 4.42 (ddd, 1H), 4.35 (m, 1H), 4.20 (d, 1H), 3.90 (s, 3H), 3.78 (m, 1H), 2.76 (br, 1H), 2.11 (m, 2H), 1.66 (t, 3H), 1.64-1.74 (m., 4H), 1.52 (m, 2H)。
【0168】
カルバミン酸、[(1S)−1−[(1,1−ジメチルエトキシ)メチル]−2−(メトキシメチルアミノ)−2−オキソエチル]−、9H−フルオレン−9−イルメチルエステル
【化55】

FMOC−SER(TBU)−OH(50g、130mmol)の320ml ジクロロメタン溶液を0℃に冷却した。1,1’−カルボニルジイミダゾール(28.3g、175mmol)を数回に分けて添加し、撹拌を30分間、0℃で続けた。トリエチルアミン(24,2ml、175mmol)を添加し、続いてN,O−ジメチルヒドロキシルアミンモノヒドロクロライド(17g、175mmol)を数回に分け添加し、撹拌を30分間、0℃で続けた。14時間、室温で撹拌後、混合物を400ml t−ブチルメチルエーテルで希釈し、1M HCl溶液(2回100ml)、飽和NaHCO溶液および塩水で洗浄した。NaSOで乾燥後、溶媒を真空で除去し、生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチルのヘキサン溶液、0%〜70%)で精製して、39,2gのカルバミン酸、[(1S)−1−[(1,1−ジメチルエトキシ)メチル]−2−(メトキシメチルアミノ)−2−オキソエチル]−、9H−フルオレン−9−イルメチルエステル(92%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3); δ = 7.76 (d, 2H), 7.61 (m, 2H), 7.40 (dd, 2H), 7.31(dd, 2H), 5.68 (d, 1H), 4.87 (br, 1H), 4.36 (d, 2H), 4.24 (t, 1H), 3.78 (s, 3H), 3.62 (m, 2H), 3.25 (s, 3H), 1.16 (s, 9H)。
【0169】
9H−フルオレン−9−イルメチル[(2S)−3−tert−ブトキシ−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]カルバメート
【化56】

64ml イソプロピルマグネシウムクロライド(THF中2M、128mmol)を5−ブロム−2−メトキシピリジン(10g、53mmol)およびカルバミン酸、[(1S)−1−[(1,1−ジメチルエトキシ)メチル]−2−(メトキシメチルアミノ)−2−オキソエチル]−、9H−フルオレン−9−イルメチルエステル(18.1g、43mmol)の55ml THF溶液に−15℃で添加し、一夜撹拌し、その間に混合物を室温に温めた。反応混合物を2℃に冷却し、2M HCl−氷混合物にゆっくり添加し、激しく撹拌した。pHを5に調節し、水性相を酢酸エチルで抽出した。NaSOで乾燥後、溶媒を真空で除去し、生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチルのヘキサン溶液、0〜100%)で精製して、3.28g(13%)の9H−フルオレン−9−イルメチル[(2S)−3−tert−ブトキシ−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]カルバメートを得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3); δ = 8.82 (d, 1H), 8.16 (dd, 1H), 7.77 (d, 2H), 7.63 (m, 2H), 7.41 (dd, 2H), 7.32 (dd, 2H), 6.81 (d, 1H), 5.95 (d, 1H), 5.29 (m, 1H), 4.40 (d, 2H), 4.25 (t, 1H), 4.02 (s, 3H), 3.76 (dd, 1H), 3.66 (dd, 1H), 1.02 (s, 9H)。
【0170】
9H−フルオレン−9−イルメチル[(1R,2S)−3−tert−ブトキシ−1−ヒドロキシ−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)プロパン−2−イル]カルバメート
【化57】

9H−フルオレン−9−イルメチル[(2S)−3−tert−ブトキシ−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]カルバメート(2.26g、4.76mmol)の2−プロパノール(4.4mL)およびトルエン(6mL)中の溶液にアルミニウムトリイソプロピレート(300mg、1.4mmol)を添加した。反応混合物を65℃で72時間撹拌し、さらにアルミニウムトリイソプロピレート(300mg、1.4mmol)を添加し、撹拌を24時間続けた。水を添加し、混合物を15分間撹拌し、酢酸エチルで抽出した。有機相をNaSOで乾燥させ、溶媒を真空で除去し、生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチルのヘキサン溶液0%〜100%)で精製して、1.46g(65%)の9H−フルオレン−9−イルメチル[(1R,2S)−3−tert−ブトキシ−1−ヒドロキシ−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)プロパン−2−イル]カルバメートを得る。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3); δ = 8.18 (s, 1H), 7.78 (d, 2H), 7.66 (m, 3H), 7.41 (dd, 2H), 7.32 (dd, 2H), 6.75 (d, 1H), 5.64 (d, 1H), 4.91 (m, 1H), 4.41 (m, 2H), 4.23 (m, 2H), 3.93 (s, 3H), 3.50 (dd, 2H), 1.18 (s, 9H)。
【0171】
(1R,2S)−2−アミノ−3−tert−ブトキシ−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)プロパン−1−オール
【化58】

9H−フルオレン−9−イルメチル[(1R,2S)−3−tert−ブトキシ−1−ヒドロキシ−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)プロパン−2−イル]カルバメート(2.38g、5.0mmol)の19mL N,N−ジメチルホルムアミド(formamid)溶液に、ピペリジン(4.9mL、50mmol)を室温で添加した。反応混合物を20時間、室温で撹拌した。反応混合物を氷−水に添加し、沈殿をセライトを通す濾過により除去し、続いて固体を注意深く水で洗浄した。水性濾液を10%メタノールのジクロロメタン溶液で抽出し、有機相をNaSOで乾燥させた。溶媒を真空で除去し、生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(メタノールのジクロロメタン溶液0%〜10%)で精製して、426mg(34%)の(1R,2S)−2−アミノ−3−tert−ブトキシ−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)プロパン−1−オールを得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3); δ = 8.13 (d, 1H), 7.63 (dd, 1H), 6.76 (d, 1H), 4.62 (d, 1H), 3.94 (s, 3H), 3.47 (dd, 1H), 3.35 (dd, 1H), 3.09 (m, 1H), 1.20 (s, 9H)。
【0172】
(1R,2S)−1−{[1−(3−ブロモフェニル)−1H−インダゾール−5−イル]オキシ}−3−tert−ブトキシ−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)プロパン−2−アミン
【化59】

(1R,2S)−2−アミノ−3−tert−ブトキシ−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)プロパン−1−オール(350mg、1.38mmol)、ヨウ化銅(I)(52mg、0.28mmol)、N,N−ジメチルグリシン(57mg、0.55mmol)および炭酸セシウム(896mg、2.75mmole)をブチロニトリル(2.9mL)に懸濁した。反応容器に蓋し、混合物を110℃で2時間撹拌した。次いで1−(3−ブロモフェニル)−5−ヨードインダゾール(465mg、1.38mmole)を添加し、130℃への加熱を20時間続けた。混合物をセライトを通して濾過し、続いて固体を10%トリエチルアミンのメタノール溶液で注意深く洗浄した。溶媒を真空で除去し、生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチルのジクロロメタン溶液0〜100%、次いでメタノールの酢酸エチル溶液10%+1%トリエチルアミン)で精製して、122mg(17%)(1R,2S)−1−{[1−(3−ブロモフェニル)−1H−インダゾール−5−イル]オキシ}−3−tert−ブトキシ−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)プロパン−2−アミンを得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3); δ = 8.22 (d, 1H), 8.01 (d, 1H), 7.86 (t, 1H), 7.67 (dd, 1H), 7.62 (ddd, 1H), 7.60 (d, 1H), 7.45 (ddd, 1H), 7.36 (t, 1H), 7.13 (dd, 1H), 7.04 (d, 1H), 6.75 (d, 1H), 5.18 (d, 1H), 3.91 (s, 3H), 3.58 (dd, 1H), 3.50 (dd, 1H), 3.37 (m, 1H), 1.20 (s, 1H)
【0173】
N−[(1R,2S)−1−{[1−(3−ブロモフェニル)−1H−インダゾール−5−イル]オキシ}−3−tert−ブトキシ−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)プロパン−2−イル]−2,2−ジフルオロプロパンアミド
【化60】

1,1’−カルボニルジイミダゾール(74mg、0.46mmol)を、2,2−ジフルオロ(fluor)プロピオン酸(50mg、0.46mmol)の1.2mL THF溶液に添加し、3時間撹拌した。(1R,2S)−1−{[1−(3−ブロモフェニル)−1H−インダゾール−5−イル]オキシ}−3−tert−ブトキシ−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)プロパン−2−アミン(120mg、0.23mmol)のTHF(1.2ml)溶液を添加し、撹拌を20時間、室温で続けた。水および酢酸エチルを添加し、混合物を激しく撹拌し、30分後酢酸エチルで抽出し、塩水で洗浄した。溶媒を真空で除去し、生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチルのヘキサン溶液0〜50%)で精製して、52mg(37%)のN−[(1R,2S)−1−{[1−(3−ブロモフェニル)−1H−インダゾール−5−イル]オキシ}−3−tert−ブトキシ−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)プロパン−2−イル]−2,2−ジフルオロプロパンアミドを得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3); δ = 8.13 (d, 1H), 8.02 (d, 1H), 7.86 (t, 1H), 7.71 (dd, 1H), 7.63 (ddd, 1H), 7.61 (d, 1H), 7.45 (ddd, 1H), 7.37 (t, 1H), 7.13 (dd, 1H), 7.06 (d, 1H), 6.76 (br, 1H), 6.72 (d, 1H), 5.27 (d, 1H), 4.51 (m, 1H), 4.01 (dd, 1H), 3.89 (s, 3H), 3.49 (dd, 1H), 1.57 (t, 3H), 1.18 (s, 9H)。
【0174】
実施例28
3−(5−{[(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)プロピル]オキシ}−1H−インダゾール−1−イル)−N−(ピリジン−3−イルメチル)ベンズアミド
【化61】

N−[(1R,2S)−1−{[1−(3−ブロモフェニル)−1H−インダゾール−5−イル]オキシ}−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)プロパン−2−イル]−2,2−ジフルオロプロパンアミド(50mg、92μmol)、3−アミノメチルピリジン(30mg、275μmol)、トリ−t−ブチルホスホニウムテトラフルオロボレート(borat)(12mg、41μmol)およびtrans−ビス(アセタト)ビス[o−(ジ−o−トリルホスフィノ)ベンジル]ジパラジウム(II)(13.9mg、18μmol)の2ml THF溶液に、モリブデンヘキサカルボニル(17mg、64μmol)を添加した。マイクロ波容器を閉じ、マイクロ波リアクター(CEM discover)中、150Wで、125℃で10分間(ランプ時間5分)照射した。次いで溶媒を真空で除去し、生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル0〜100%)で精製して、19mg(35%)の3−(5−{[(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)プロピル]オキシ}−1H−インダゾール−1−イル)−N−(ピリジン−3−イルメチル)ベンズアミドを得た。
ES+MS: m/z 601[MH+]
1H-NMR (300 MHz, CDCl3); δ = 8.62 (br, 1H), 8.55 (br, 1H), 8.19 (d, 1H), 8.12 (m, 1H), 8.00 (s, 1H), 7.84 (d, 1H), 7.74 (m, 2H), 7.67 (d, 1H), 7.58 (m, 2H), 7.29 (dd, 1H), 7.15 (dd, 1H), 6.98 (d, 1H), 6.75 (d, 1H), 6.69 (m, 2H), 5.35 (d, 1H), 4.68 (d, 2H), 4.39 (dq, 1H), 3.92 (s, 3H), 1.76 (t., 3H), 1.28 (d, 3H)。
【0175】
アッセイ
ヒトグルココルチコイド受容体(GR)アッセイ
放射性リガンドGR結合アッセイは、H標識デキサメサゾンを使用した競合アッセイに基づく。デキサメサゾンは、GRのリガンド結合ドメインに結合し、例えばコルチゾールのような内因性リガンドと競合することが既知である(Necela, 2003)。
GR放射性リガンド結合アッセイで、試験化合物を、最終濃度10μMで片対数工程(10濃度)で連続的に希釈した。試験化合物(1μL)および対照(1μL)の100%DMSO溶液を96 Greiner V型底ポリプロピレンプレートに添加した。0%対照は6.7%DMSO(アッセイ中の最終濃度)および100%対照は6.7μM デキサメサゾンであった。
【0176】
完全長GRを、アッセイ緩衝液(20mM Tris−HCl、1mM EDTA、10%(w/v) グリセロール、20mM モリブデン酸ナトリウム、pH7.4)で3.3%(0.495mg/ml)の最終濃度まで希釈した。45μLのGRを各ウェルに添加し、プレートを15分間、室温でインキュベートした。
H−デキサメサゾン溶液を70nMの濃度にアッセイ緩衝液で希釈し(7nM 最終アッセイ濃度)、5μLを各ウェルに添加した。サンプルを5分間、プレートシェーカーを700rpmで使用して混合し、その後、2時間、室温でインキュベートした。
50μL 氷冷炭溶液(pH7.4:20mM Tris−HCl、1mM EDTAおよび20mM モリブデン酸ナトリウム中2%炭、0,2%Dextran T70)を各ウェルに添加し、サンプルをプレートシェーカーで5分間混合した。
【0177】
プレートを次いで1.5分間、1500rpmで遠心分離し、サンプル(80μL)を各ウェルから真空装置上のフィルタープレート(Millipore、0.45μm、MHVBN45)に移し、次いで新しいプレート(Greiner、96ウェル白色/透明、655095)に合わせた。フィルタープレートを1回20μLの水で洗浄し、次いで100μLのシンチレーション液体を各ウェルに添加し、プレートシェーカー上で5分間のインキュベーションにより混合した。放射活性をウェルあたり2分間cpmを計測する1450 Microbeta Trilux Reader(Wallac)で測定した。各繰り返しの実験から得られたデータを各繰り返しの実験から得られたデータをソフトウェアActivityBase, version 5.4.3(ID Business Solutions Ltd)を使用して分析し、IC50値を計算した。
参照:Necela, BM, Cidlowski, JA, Trends Pharmacol Sci, 24: 58, 2003
【0178】
【表2】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Ia:
【化1】

〔式中、
AはC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−7シクロアルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルチオ、C1−6アルキルC(O)−、C1−6アルキルオキシC(O)−、NR、NRC(O)−またはC5−10ヘテロアリールであり、これら全ては場合によりハロ、シアノ、ヒドロキシル、C1−4アルキル、C1−4アルコキシおよびC1−4ハロアルキルから独立して選択される1個以上の置換基で置換されていてよく;
およびRは独立して水素、C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、C1−6アルキルC(O)−およびC3−7シクロアルキルC(O)−から選択されるか、またはRおよびRは、それらが結合している窒素と共に環を形成でき;
は水素、C1−4アルキル、C1−4ヒドロキシアルキル−、C1−4アルキルOC1−4アルキル−、C1−4アルキルチオC1−4アルキル−またはC1−4ハロアルキルであり;
はC5−10アリール、C5−10アリールC1−4アルキル−、C5−10アリールO−、C5−10アリールC1−4アルコキシ−、C5−10アリールオキシC1−4アルキル−、C5−10ヘテロアリール−、C5−10ヘテロアリールC1−4アルキル−、C5−10ヘテロアリールC1−4アルコキシ−またはC5−10ヘテロアリール(ary)オキシC1−4アルキル−であり、この全ては非置換であるか、または場合によりBから独立して選択される1個以上の置換基により置換されていてよく;
Bはヒドロキシル、ハロ、シアノ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−3ヒドロキシアルキル−、C1−4アルコキシC1−4アルキル−、C3−6シクロアルキルオキシC1−4アルキル−、C3−6シクロアルキルO−、C3−6シクロアルキルチオC1−4アルキル−、C3−6シクロアルキルチオ−、C1−3アルキルS(O)1−4アルキル−、C1−3アルキルS(O)−、C1−4ハロアルキルまたはC1−4ハロアルコキシ−であるか、またはBは、アリールまたはヘテロアリール環の隣接炭素原子に結合する次の基(CH)OC1−4アルキレニルO(CH)−または(CH)O(CH)−の一つであり;
kは0、1であり;
tおよびvは、独立して、0、1、2または3であり、そしてtおよびvは両方とも0ではなく;
XはOまたはNHであり;
Wは−(CH)C(O)NR、−(CH)NRC(O)Rまたは−(CH)C(O)NR(CR1415)C(O)NRから独立して選択される1個以上の置換基で置換されたフェニルであり;そしてWは場合によりハロゲンまたはC1−4アルキルでさらに置換されていてよく;
は水素またはC1−4アルキルであり;
およびRは、独立して、水素、C1−4アルキル(場合によりヒドロキシル、C1−4アルコキシ、NH、オキソ、−C(O)NR1011、−NR101−4アルキル、−C(O)NR101−4アルキル、−NR10C(O)C1−4アルキル、C1−4アルキルチオ、C5−10ヘテロシクリル、C5−10アリールまたはC5−10ヘテロアリールから選択される1個または2個の基で置換されていてよい)、
3−7シクロアルキル(場合により−C(O)NHで置換されていてよい)、C5−10ヘテロシクリル、C5−10アリール、C5−10ヘテロアリールまたは−C(O)NR1011であり;
ここで、C5−10アリールまたはC5−10ヘテロアリールは場合によりハロゲン、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、CF、−OCF、ヒドロキシまたはシアノで置換されていてよく;そして
任意のヘテロシクリルは場合によりC1−4アルキル、−C1−4アルコキシ(C1−4アルキル)、オキソまたはヒドロキシルで置換されていてよく;
または、RおよびRは、それらが結合している窒素と一体となって、場合により第2の環窒素原子を含んでよい5または6員環を形成し、該環は場合によりオキソ、ヒドロキシル、C1−4ヒドロキシアルキル−、C1−4アルキル、−C1−4アルコキシ(C1−4アルキル)または−(CH)C(O)NR1213から選択される1個または2個の基で置換されていてよく;
10、R11、R12およびR13は、独立して、水素またはC1−4アルキルであり;
nおよびpは、独立して、0、1、2、3または4であり;そして
Yは水素、ハロ、C1−4アルキルまたはC1−4ハロアルキルである。〕
の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項2】
Aが場合によりシアノで置換されていてよいC3−7シクロアルキル、C1−6ハロアルキルであり;
がC1−4アルキルまたはC1−4ヒドロキシアルキルであり;
が場合によりC1−4アルコキシで置換されていてよいC5−10アリールまたはC5−10ヘテロアリールであり;
XがOであり;
Wが−C(O)NRで置換されたフェニルであり;
が水素であり;
がC1−4アルキル(場合によりヒドロキシル、−C(O)NR1011、−NR10C(O)C1−4アルキル、C5−10ヘテロシクリル、C5−10アリールまたはC5−10ヘテロアリールから選択される1個または2個の基で置換されていてよい)、
3−7シクロアルキル、C5−10ヘテロシクリルまたはC5−10ヘテロアリールであり、
ここで、任意のヘテロシクリルは場合によりC1−4アルキルまたはオキソで置換されていてよく;
または、RおよびRが、それらが結合している窒素と一体となって、場合により第2の環窒素原子を含んでよい5または6員環を形成し、該環は場合によりオキソ、ヒドロキシル、C1−4ヒドロキシアルキルまたは−C(O)NR1213から選択される1個または2個の基で置換されていてよく;
10、R11、R12およびR13が水素であり;そして
Yが水素である;
請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項3】
Aがシアノで置換されたジフルオロエチルまたはシクロプロピルであり;Rがメチルまたはヒドロキシメチルであり;Rがメトキシで置換されたフェニルまたはピリジルである、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項4】
Wが−C(O)NRで置換されたフェニルであり;Rが水素であり;そして
がヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル、ヒドロキシブチル、アミノオキソメチル、アミノオキソエチル、アミノオキソプロピル、アミノメチルオキソメチル、アミノメチルオキソエチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、アセチルアミノメチル、アセチルアミノエチル、オキソイミダゾリジニルメチル、オキソイミダゾリジニルエチル、オキソピロリジニルメチル、オキソピロリジニルエチル、オキシドテトラヒドロチオフェニル、ジオキシドテトラヒドロチオフェニル、オキソテトラヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、メチルジオキソオキサゾリジニルメチル、ジメチルジオキソオキサゾリジニルメチル、メチルジオキソオキサゾリジニルエチル、ジメチルジオキソオキサゾリジニルエチル、インダゾリルメチル、インダゾリルエチル、アミノオキソフェニルメチル、アミノオキソフェニルエチル、ピリジニル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリジニルメチル、ピリジニルエチル、インダゾリルメチルまたはインダゾリルエチルである、
請求項1〜3のいずれかに記載の化合物。
【請求項5】
Wが−C(O)NRで置換されたフェニルであり;そして
およびRが一体となって、ピロリジニル、オキソピロリジニル、カルバモイルピロリジニル、ヒドロキシメチルピロリジニル、ヒドロキシピロリジニル、プロリンアミド、ヒドロキシプロリンアミド、ピペリジニル、ヒドロキシピペリジニル、オキソピペリジニル、イミダゾリジニル、ピペラジニル、ヒドロキシピペラジニル、オキソピペラジニル、テトラヒドロチオフェニル、オキシドテトラヒドロチオフェニル、ジオキシドテトラヒドロチオフェニル、オキソテトラヒドロフラニルまたはテトラヒドロフラニルを形成する、
請求項1〜3のいずれかに記載の化合物。
【請求項6】
次のものから選択される、化合物:
1−({3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]フェニル}カルボニル)−D−プロリンアミド、
N−[(1S,2R)−2−{[1−(3−{[(2R)−2−カルバモイルピロリジン−1−イル]カルボニル}フェニル)−1H−インダゾール−5−イル]オキシ}−1−メチル−2−フェニルエチル]エタンジアミド、
3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアミド、
N−(2−アミノ−2−オキソエチル)−3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]ベンズアミド、
N−[(1S)−2−アミノ−1−メチル−2−オキソエチル]−3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]ベンズアミド、
N−[2−(アセチルアミノ)エチル]−3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]ベンズアミド、
3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]−N−[2−(2−オキソイミダゾリジン−1−イル)エチル]ベンズアミド、
2,2−ジフルオロ−N−[(1S,2R)−2−{[1−(3−{[(2R)−2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル]カルボニル}フェニル)−1H−インダゾール−5−イル]オキシ}−1−メチル−2−フェニルエチル]プロパンアミド、
2,2−ジフルオロ−N−[(1S,2R)−2−{[1−(3−{[(3R)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル]カルボニル}フェニル)−1H−インダゾール−5−イル]オキシ}−1−メチル−2−フェニルエチル]プロパンアミド、
3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]−N−[(3R)−2−オキソテトラヒドロフラン−3−イル]ベンズアミド、
1−({3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]フェニル}カルボニル)−L−プロリンアミド、
2,2−ジフルオロ−N−{(1S,2R)−1−メチル−2−[(1−{3−[(3−オキソピペラジン−1−イル)カルボニル]フェニル}−1H−インダゾール−5−イル)オキシ]−2−フェニルエチル}プロパンアミド、
3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]−N−[2−(2−オキソピロリジン−1−イル)エチル]ベンズアミド,
3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]−N−[2−(5,5−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)エチル]ベンズアミド、
3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]−N−(1,1−ジオキシドテトラヒドロチオフェン−3−イル)ベンズアミド、
3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]−N−(1H−インダゾール−3−イルメチル)ベンズアミド、
N−[(1R)−2−アミノ−2−オキソ−1−フェニルエチル]−3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]ベンズアミド、
N−(2−アミノ−2−オキソエチル)−3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]−N−メチルベンズアミド、
N−(3−アミノ−3−オキソプロピル)−3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]ベンズアミド、
(4R)−1−({3−[5−({(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−フェニルプロピル}オキシ)−1H−インダゾール−1−イル]フェニル}カルボニル)−4−ヒドロキシ−L−プロリンアミド、
1−{[3−(5−{[(1R,2S)−2−{[(1−シアノシクロプロピル)カルボニル]アミノ}−1−フェニルプロピル]オキシ}−1H−インダゾール−1−イル)フェニル]カルボニル}−D−プロリンアミド、
N−シクロペンチル−3−(5−{[(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)プロピル]オキシ}−1H−インダゾール−1−イル)ベンズアミド、
3−(5−{[(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)プロピル]オキシ}−1H−インダゾール−1−イル)−N−ピリジン−3−イルベンズアミド、
3−(5−{[(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)プロピル]オキシ}−1H−インダゾール−1−イル)−N−(1,1−ジオキシドテトラヒドロチオフェン−3−イル)ベンズアミド、
3−(5−{[(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)プロピル]オキシ}−1H−インダゾール−1−イル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ベンズアミド、
3−(5−{[(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)プロピル]オキシ}−1H−インダゾール−1−イル)−N−(2−ヒドロキシブチル)ベンズアミド、
N−シクロペンチル−3−(5−{[(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−3−ヒドロキシ−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)プロピル]オキシ}−1H−インダゾール−1−イル)ベンズアミド、および
3−(5−{[(1R,2S)−2−[(2,2−ジフルオロプロパノイル)アミノ]−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)プロピル]オキシ}−1H−インダゾール−1−イル)−N−(ピリジン−3−イルメチル)ベンズアミド、
またはその薬学的に許容される塩。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれかに記載の化合物を、薬学的に許容されるアジュバント、希釈剤または担体と共に含む、医薬組成物。
【請求項8】
治療に使用するための、請求項1〜6のいずれかに記載の化合物。
【請求項9】
グルココルチコイド受容体仲介疾患状態の処置に使用するための医薬の製造における、請求項1〜6のいずれかに記載の化合物、または請求項7に記載の医薬組成物の使用。
【請求項10】
炎症性状態または呼吸器障害の処置に使用するための医薬の製造における、請求項1〜6のいずれかに記載の化合物、または請求項7に記載の医薬組成物の使用。
【請求項11】
喘息の処置に使用するための医薬の製造における、請求項1〜6のいずれかに記載の化合物、または請求項7に記載の医薬組成物の使用。
【請求項12】
COPDの処置に使用するための医薬の製造における、請求項1〜6のいずれかに記載の化合物、または請求項7に記載の医薬組成物の使用。
【請求項13】
哺乳動物におけるグルココルチコイド受容体仲介疾患状態、炎症性状態、呼吸器障害、喘息および/またはCOPDの処置方法であって、かかる処置を必要とする哺乳動物に有効量の請求項1〜6のいずれかに記載の化合物、または請求項7に記載の医薬組成物を投与することを含む、方法。
【請求項14】
請求項1〜6のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、および次のものから選択される1種以上の薬剤の組合せ剤:
・ PDE4阻害剤;
・ 選択的b.sub2.アドレナリン受容体アゴニスト;
・ ムスカリン受容体アンタゴニスト;
・ ケモカイン受容体機能のモジュレーター;
・ p38キナーゼ機能の阻害剤;
・ 例えばMMP−2、−9またはMMP−12を標的とする、マトリックスメタロプロテアーゼの阻害剤;または
・ 好中球セリンプロテアーゼ類、例えば好中球エラスターゼまたはプロテイナーゼ3の阻害剤。
【請求項15】
請求項1に記載の式Iaの化合物の製造方法であって、式(II):
【化2】

の化合物と、式(IIIa)、(IIIb)または(IIIc)
【化3】

のアシル化剤とカップリングさせることを含む、方法
〔式中、R、R、A、XおよびYは上記で定義した通りであり、Wは上記で定義した通りであり、そしてLは脱離基であるか、またはL=OHであるとき、カップリング剤の反応により生じる脱離基である。〕。

【公表番号】特表2011−520954(P2011−520954A)
【公表日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−510458(P2011−510458)
【出願日】平成21年5月20日(2009.5.20)
【国際出願番号】PCT/SE2009/000265
【国際公開番号】WO2009/142569
【国際公開日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【出願人】(391008951)アストラゼネカ・アクチエボラーグ (625)
【氏名又は名称原語表記】ASTRAZENECA AKTIEBOLAG
【出願人】(507113188)バイエル・シェーリング・ファルマ・アクチェンゲゼルシャフト (141)
【氏名又は名称原語表記】Bayer Schering Pharma Aktiengesellschaft
【Fターム(参考)】