説明

フッ化アリールアミド誘導体

本発明は、新規なクラスのフッ化アリールアミド誘導体に関する。本化合物は、癌を治療するために使用可能である。当該フッ化アリールアミド誘導体はまた、ヒストン脱アセチル化酵素を阻害することが可能であり、新生細胞の最終分化、細胞増殖停止、及び/又はアポトーシスを選択的に誘導すること、それによりかかる細胞の増殖を阻害することにおける使用に好適である。したがって、本発明化合物は、新生細胞の増殖により特徴づけられる腫瘍をもつ患者を治療することにおいて有用である。本発明化合物はまた、自己免疫疾患、アレルギー性疾患、及び炎症性疾患のような、TRX介在性の疾患の予防及び治療においても、また、神経変性疾患のような、中枢神経系(CNS)の疾患の予防及び/又は治療においても有用であってよい。本発明はさらに、ヒドロキサム酸誘導体を含んでなる医薬組成物、及び、これらの医薬組成物の、追従しやすく、かつ、治療上有効な量のヒドロキサム酸誘導体をインビボで生じる、安全な投薬レジメンを提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化1】

[式中、
Arは、ヘテロアリール及びアリールから選択され、該アリール及びヘテロアリールは、1から2個までのRで置換されてもよく;
Arは、5〜6員のヘテロアリール又はアリールであり;
は、RC(O)−、アリール、ヘテロアリール、及びヘテロシクリルから選択され、該アリール、ヘテロアリール、及びヘテロシクリルは、1から3個までの置換基Rで置換されてもよく;
は、水素、C−Cアルキル、ハロ、C−Cシクロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、及びアリールから選択され、該アルキル、シクロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、及びアリールは、1から3個までの置換基Rで置換されてもよく;あるいは
及びRは、一緒になって−(CHR−を形成し、1個以上の炭素原子は、O、S(O)、−N(R10)C(O)−、及び−NR11−から選択される基で置換されてもよく;
は、OH、SH、又はNHであり;
は、独立して、水素、OH、NH、ニトロ、CN、アミド、カルボキシル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルキルオキシ、C−Cヒドロキシアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキル−C(=O)O−、C−Cアルキル−C(=O)−、C−Cアルキニル、ハロ基、アミド、ヒドロキシアルコキシ、−NHSO、−SONH、C−Cアルキル−NHSO−、C−Cアルキル−SONH−、C−Cアルキルスルホニル、C−Cアルキルアミノ、ジ(C−C)アルキルアミノ、及びL−Rから選択され、Rは、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アリール、又はC−Cシクロアルキルであって、該Rは、1から3個までの置換基Rで置換されてもよく、Lは、結合、C−Cアルキレン、C−Cアルキニル、C−Cアルケニル、−O−、−S−、−N−、−C(=O)NH−、−NHC(=O)−、−NHC(=O)NH−、−SONH−、−NHSO−、−SO−、−C(=O)−、又は−C(=O)O−から選択され;
は、アミノ、C−C10アルキルアミノ;C−Cシクロアルキルアミノ;アリールアミノ、ヘテロシクリルアミノ、ヘテロアリールアミノ、C−C10アラルキルアミノ、C−C10ヘテロアラルキルアミノ、OH、C−C10アルコキシ、ピペリジン−1−イル、ピロリジン−1−イル、ピペラジン−1−イル、及びモルホリン−4−イルから選択され、ここで、該アルキル、シクロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アリール、ピペリジン−1−イル、ピロリジン−1−イル、ピペラジン−1−イル、及びモルホリン−4−イルは、1から3個までの置換基Rで置換されてもよく;
は、C−C10アルキル、C−C10アルコキシ、ハロゲン又はハロ基(F、Cl、Br、I)、C−C10ハロアルキル、ヒドロキシ、ニトロ、オキソ、−CN、−COH、−COOH、アミノ、アジド、N−C−C10アルキルアミノ又はN,N−C−C10ジアルキルアミノ、N−アリールアミノ又はN,N−ジアリールアミノ、エステル(−C(O)−ORであって、ここで、RはC−C10アルキル、アリール、及びヘテロアリールから選択される基である)、尿素(−NHC(O)−NHR、ここで、RはC−C10アルキル、アリール、及びヘテロアリールから選択される基である)、カルバメート(−NHC(O)−OR、ここで、RはC−C10アルキル、アリール、及びヘテロアリールから選択される基である)、スルホンアミド(−NHS(O)R、ここで、RはC−C10アルキル、アリール、及びヘテロアリールから選択される基である)、C−Cシクロアルキル、C−C10アルキルアリール、C−C10アルキルヘテロシクリル、C−C10アルキルシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、及びアリールオキシから選択され、ここで、該アルキル、シクロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、又はアリールは、1から3個までの置換基Rで置換されてもよく;
は、C−C10アルキル、C−C10アルコキシ、ハロゲン又はハロ基(F、Cl、Br、I)、C−C10ハロアルキル、ヒドロキシ、ニトロ、オキソ、−CN、−COH、−COOH、アミノ、アジド、N−C−C10アルキルアミノ、N,N−C−C10ジアルキルアミノ、N−アリールアミノ、N,N−ジアリールアミノ、エステル(−C(O)−OR、ここで、RはC−C10アルキル、アリール、及びヘテロアリールから選択される基である)、尿素(−NHC(O)−NHR、ここで、RはC−C10アルキル、アリール、及びヘテロアリールから選択される基である)、カルバメート(−NHC(O)−OR、ここで、RはC−C10アルキル、アリール、及びヘテロアリールから選択される基である)、及びスルホンアミド(−NHS(O)R、ここで、RはC−C10アルキル、アリール、及びヘテロアリールから選択される基である)から選択され;
は、C−C10アルキル、C−C10アルコキシ、ハロゲン又はハロ基(F、Cl、Br、I)、C−C10ハロアルキル、ヒドロキシ、ニトロ、オキソ、−CN、−COH、−COOH、アミノ、アジド、N−C−C10アルキルアミノ、及びN,N−C−C10ジアルキルアミノから選択され;
10は、水素、C−C10アルキル、C−Cシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリルから選択され、ここで、該アルキル、シクロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、又はアリールは、1から3個までの置換基Rで置換されてもよく;
11は、水素、C−C10アルキル、C−Cシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、及び−C(O)−R(ここで、Rは、C−C10アルキル、アリール、及びヘテロアリールから選択される基である)から選択され、ここで、該アルキル、シクロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、又はアリールは、1から3個までの置換基Rで置換されてもよく;
pは、1、2、3、又は4であり;
uは、3、4、又は5である]
で表わされる化合物、又は、その立体異性体又は医薬的に許容される塩。
【請求項2】
式I:
【化2】

[式中、
Arは、ヘテロアリール及びアリールから選択され、ここで、該アリール及びヘテロアリールは、1から2個までのRで置換されてもよく;
Arは、5〜6員のヘテロアリール又はアリールであり;
は、RC(O)−、及び[1,3,4]オキサジアゾール−2−イルから選択され、ここで、該[1,3,4]オキサジアゾール−2−イルは、置換基Rで置換されてもよく;
は、水素、C−Cアルキル、ハロ、C−Cシクロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、及びアリールから選択され、該アルキル、シクロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、及びアリールは、1から3個までの置換基Rで置換されてもよく;
は、OH、SH、又はNHであり;
は、独立して、水素、OH、NH、ニトロ、CN、アミド、カルボキシル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルキルオキシ、C−Cヒドロキシアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキル−C(=O)O−、C−Cアルキル−C(=O)−、C−Cアルキニル、ハロ基、アミド、ヒドロキシアルコキシ、−NHSO、−SONH、C−Cアルキル−NHSO−、C−Cアルキル−SONH−、C−Cアルキルスルホニル、C−Cアルキルアミノ又はジ(C−C)アルキルアミノ、又はL−Rから選択され、ここで、Rは、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アリール、又はC−Cシクロアルキルであって、該Rは、1から3個までの置換基Rで置換されてもよく、Lは、結合、C−Cアルキレン、C−Cアルキニル、C−Cアルケニル、−O−、−S−、−N−、−C(=O)NH−、−NHC(=O)−、−NHC(=O)NH−、−SONH−、−NHSO−、−SO−、−C(=O)−、又は−C(=O)O−から選択され;
は、アミノ、C−C10アルキルアミノ;C−Cシクロアルキルアミノ;アリールアミノ、ヘテロシクリルアミノ、ヘテロアリールアミノ、C−C10アラルキルアミノ、C−C10ヘテロアラルキルアミノ、OH、C−C10アルコキシ、ピペリジン−1−イル、ピロリジン−1−イル、ピペラジン−1−イル、及びモルホリン−4−イルから選択され、ここで、該アルキル、シクロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アリール、ピペリジン−1−イル、ピロリジン−1−イル、ピペラジン−1−イル、及びモルホリン−4−イルは、1から3個までの置換基Rで置換されてもよく;
は、C−C10アルキル、C−C10アルコキシ、ハロゲン又はハロ基(F、Cl、Br、I)、C−C10ハロアルキル、ヒドロキシ、ニトロ、オキソ、−CN、−COH、−COOH、アミノ、アジド、N−C−C10アルキルアミノ又はN,N−C−C10ジアルキルアミノ、N−アリールアミノ又はN,N−ジアリールアミノ、エステル(−C(O)−OR、ここで、RはC−C10アルキル、アリール、及びヘテロアリールから選択される基である)、尿素(−NHC(O)−NHR、ここで、RはC−C10アルキル、アリール、及びヘテロアリールから選択される基である)、カルバメート(−NHC(O)−OR、ここで、RはC−C10アルキル、アリール、及びヘテロアリールから選択される基である)、スルホンアミド(−NHS(O)R、ここで、RはC−C10アルキル、アリール、及びヘテロアリールから選択される基である)、C−Cシクロアルキル、C−C10アルキルアリール、C−C10アルキルヘテロシクリル、C−C10アルキルシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、及びアリールオキシから選択され、ここで、該アルキル、シクロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、又はアリールは、1から3個までの置換基Rで置換されてもよく;
は、C−C10アルキル、C−C10アルコキシ、ハロゲン又はハロ基(F、Cl、Br、I)、C−C10ハロアルキル、ヒドロキシ、ニトロ、オキソ、−CN、−COH、−COOH、アミノ、アジド、N−C−C10アルキルアミノ、N,N−C−C10ジアルキルアミノ、N−アリールアミノ又はN,N−ジアリールアミノ、エステル(−C(O)−OR、ここで、RはC−C10アルキル、アリール、及びヘテロアリールから選択される基である)、尿素(−NHC(O)−NHR、ここで、RはC−C10アルキル、アリール、及びヘテロアリールから選択される基である)、カルバメート(−NHC(O)−OR、ここで、RはC−C10アルキル、アリール、及びヘテロアリールから選択される基である)、スルホンアミド(−NHS(O)R、ここで、RはC−C10アルキル、アリール、及びヘテロアリールから選択される基である)から選択され;
は、C−C10アルキル、C−C10アルコキシ、ハロゲン又はハロ基(F、Cl、Br、I)、C−C10ハロアルキル、ヒドロキシ、ニトロ、オキソ、−CN、−COH、−COOH、アミノ、アジド、N−C−C10アルキルアミノ、及びN,N−C−C10ジアルキルアミノから選択され;
pは、1、2、3、又は4である]
で表わされる請求項1記載の化合物、又は、その立体異性体又は医薬的に許容される塩。
【請求項3】
式I:
【化3】

[式中、
Arは、フェニル、ピリジル、チエニル、ピラゾリル、及びピロリルから選択され;
は、水素、C−Cアルキル、フルオロ、及びアリールから選択され、ここで、該アルキル及びアリールは、1から3個までの置換基Rで置換されてもよく;
はNHであり;
残りの置換基及び変数は、請求項1に記載されたとおりである]
で表わされる請求項1記載の化合物、又は、その立体異性体又は医薬的に許容される塩。
【請求項4】
式II:
【化4】

[式中、
Arは、ヘテロアリール及びアリールから選択され;
Xは、CR4a又はNであり;
は、RC(O)−、及び[1,3,4]オキサジアゾール−2−イルから選択され、ここで、該[1,3,4]オキサジアゾール−2−イルは、置換基Rで置換されてもよく;
は、水素、C−Cアルキル、ハロ、C−Cシクロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、及びアリールから選択され、ここで、該アルキル、シクロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、及びアリールは、1から3個までの置換基Rで置換されてもよく;
は、OH、SH、又はNHであり;
は、水素、C−Cアルキル、及びL−Rから選択され、ここで、Rは、ヘテロアリール、又はアリールであって、該Rは1から3個までの置換基Rで置換されてもよく、Lは、結合、及びC−Cアルキレンから選択され;
4a、R4b、及びR4cは、独立して、水素及びフルオロから選択され;
は、C−C10アルキルアミノ;C−Cシクロアルキルアミノ;アリールアミノ、ヘテロシクリルアミノ、ヘテロアリールアミノ、C−C10アラルキルアミノ、C−C10ヘテロアラルキルアミノ、OH、C−C10アルコキシ、ピペリジン−1−イル、ピロリジン−1−イル、ピペラジン−1−イル、及びモルホリン−4−イルから選択され、ここで、該アルキル、シクロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アリール、ピペリジン−1−イル、ピロリジン−1−イル、ピペラジン−1−イル、及びモルホリン−4−イルは、1から3個までの置換基Rで置換されてもよく;
は、C−C10アルキル、C−C10アルコキシ、ハロゲン又はハロ基(F、Cl、Br、I)、ヒドロキシ、ニトロ、オキソ、−CN、−COH、−COOH、アミノ、アジド、N−C−C10アルキルアミノ又はN,N−C−C10ジアルキルアミノ、N−アリールアミノ又はN,N−ジアリールアミノ、エステル(−C(O)−OR、ここで、RはC−C10アルキル、アリール、及びヘテロアリールから選択される基である)、尿素(−NHC(O)−NHR、ここで、RはC−C10アルキル、アリール、及びヘテロアリールから選択される基である)、カルバメート(−NHC(O)−OR、ここでRはC−C10アルキル、アリール、及びヘテロアリールから選択される基である)、スルホンアミド(−NHS(O)R、ここで、RはC−C10アルキル、アリール、及びヘテロアリールから選択される基である)、C−Cシクロアルキル、C−C10アルキルアリール、C−C10アルキルヘテロシクリル、C−C10アルキルシクロアルキル、及びアリールオキシから選択され、ここで、該アルキル、シクロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、又はアリールは、1から3個までの置換基Rで置換されてもよく;
は、C−C10アルキル、C−C10アルコキシ、ハロゲン又はハロ基(F、Cl、Br、I)、ヒドロキシ、ニトロ、オキソ、−CN、−COH、−COOH、アミノ、アジド、N−C−C10アルキルアミノ、N,N−C−C10ジアルキルアミノ、N−アリールアミノ又はN,N−ジアリールアミノ、エステル(−C(O)−OR、ここで、RはC−C10アルキル、アリール、及びヘテロアリールから選択される基である)、尿素(−NHC(O)−NHR、ここで、RはC−C10アルキル、アリール、及びヘテロアリールから選択される基である)、カルバメート(−NHC(O)−OR、ここで、RはC−C10アルキル、アリール、及びヘテロアリールから選択される基である)、スルホンアミド(−NHS(O)R、ここで、RはC−C10アルキル、アリール、及びヘテロアリールから選択される基である)から選択され;
は、C−C10アルキル、C−C10アルコキシ、ハロゲン又はハロ基(F、Cl、Br、I)、ヒドロキシ、ニトロ、オキソ、−CN、−COH、−COOH、アミノ、アジド、N−C−C10アルキルアミノ、及びN,N−C−C10ジアルキルアミノから選択される]
で表わされる請求項1記載の化合物、又は、その立体異性体又は医薬的に許容される塩。
【請求項5】
式III:
【化5】

[式中、
XはCHであり;
は、水素、C−Cアルキル、フルオロ、及びアリールから選択され、ここで、該アルキル及びアリールは、1から3個までの置換基Rで置換されてもよく;
は、NHであり;
残りの置換基及び変数は、請求項4における式IIの化合物について前に記載されたとおりである]
で表わされる請求項4記載の化合物、又は、その立体異性体又は医薬的に許容される塩。
【請求項6】
式IV:
【化6】

[式中、
Arは、ヘテロアリール及びアリールから選択され;
Xは、CH又はNであり;
は、RC(O)−、及び[1,3,4]オキサジアゾール−2−イルから選択され、ここで、該[1,3,4]オキサジアゾール−2−イルは、置換基Rで置換されてもよく;
は、水素、C−Cアルキル、ハロ、C−Cシクロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、及びアリールから選択され、ここで、該アルキル、シクロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、及びアリールは、1から3個までの置換基Rで置換されてもよく;
は、OH、SH、又はNHであり;
は、水素、C−Cアルキル、及びL−Rから選択され、ここで、Rは、ヘテロアリール、又はアリールであって、該Rは1から3個までの置換基Rで置換されてもよく、Lは、結合、及びC−Cアルキレンから選択され;
4’は、水素及びフルオロから選択され;
は、C−C10アルキルアミノ;C−Cシクロアルキルアミノ;アリールアミノ、ヘテロシクリルアミノ、ヘテロアリールアミノ、C−C10アラルキルアミノ、C−C10ヘテロアラルキルアミノ、OH、C−C10アルコキシ、ピペリジン−1−イル、ピロリジン−1−イル、ピペラジン−1−イル、及びモルホリン−4−イルから選択され、ここで、該アルキル、シクロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アリール、ピペリジン−1−イル、ピロリジン−1−イル、ピペラジン−1−イル、及びモルホリン−4−イルは、1から3個までの置換基Rで置換されてもよく;
は、C−C10アルキル、C−C10アルコキシ、ハロゲン又はハロ基(F、Cl、Br、I)、ヒドロキシ、ニトロ、オキソ、−CN、−COH、−COOH、アミノ、アジド、N−C−C10アルキルアミノ又はN,N−C−C10ジアルキルアミノ、N−アリールアミノ又はN,N−ジアリールアミノ、エステル(−C(O)−OR、ここで、RはC−C10アルキル、アリール、及びヘテロアリールから選択される基である)、尿素(−NHC(O)−NHR、ここで、RはC−C10アルキル、アリール、及びヘテロアリールから選択される基である)、カルバメート(−NHC(O)−OR、ここで、RはC−C10アルキル、アリール、及びヘテロアリールから選択される基である)、スルホンアミド(−NHS(O)R、ここで、RはC−C10アルキル、アリール、及びヘテロアリールから選択される基である)、C−Cシクロアルキル、C−C10アルキルアリール、C−C10アルキルヘテロシクリル、C−C10アルキルシクロアルキル、及びアリールオキシから選択され、ここで、該アルキル、シクロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、又はアリールは、1から3個までの置換基Rで置換されてもよく;
は、C−C10アルキル、C−C10アルコキシ、ハロゲン又はハロ基(F、Cl、Br、I)、ヒドロキシ、ニトロ、オキソ、−CN、−COH、−COOH、アミノ、アジド、N−C−C10アルキルアミノ、N,N−C−C10ジアルキルアミノ、N−アリールアミノ、N、N−ジアリールアミノ、エステル(−C(O)−OR、ここで、RはC−C10アルキル、アリール、及びヘテロアリールから選択される基である)、尿素(−NHC(O)−NHR、ここで、RはC−C10アルキル、アリール、及びヘテロアリールから選択される基である)、カルバメート(−NHC(O)−OR、ここで、RはC−C10アルキル、アリール、及びヘテロアリールから選択される基である)、及びスルホンアミド(−NHS(O)R、ここで、RはC−C10アルキル、アリール、及びヘテロアリールから選択される基である)から選択され;
は、C−C10アルキル、C−C10アルコキシ、ハロゲン又はハロ基(F、Cl、Br、I)、ヒドロキシ、ニトロ、オキソ、−CN、−COH、−COOH、アミノ、アジド、N−C−C10アルキルアミノ、及びN,N−C−C10ジアルキルアミノから選択され;
4’は、水素及びフルオロから選択される]
で表わされる請求項1記載の化合物、又は、その立体異性体又は医薬的に許容される塩。
【請求項7】
式V:
【化7】

[式中、
は、水素、C−Cアルキル、フルオロ、及びアリールから選択され、ここで、該アルキル及びアリールは、1から3個までの置換基Rで置換されてもよく;
はNHであり;
かつ、残りの置換基及び変数は、請求項6に記載されたとおりである]
で表わされる請求項6記載の化合物、又は、その立体異性体又は医薬的に許容される塩。
【請求項8】
6−(カルバモイル−フルオロ−メチル)−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(2−アミノ−5−チオフェン−2−イル−フェニル)アミド;
6−[(4−クロロ−ベンジルカルバモイル)−フルオロ−メチル]−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(4−アミノ−ビフェニル−3−イル)アミド;
6−(ベンジルカルバモイル−フルオロ−メチル)−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(4−アミノ−ビフェニル−3−イル)アミド;
6−(フルオロ−フェニルカルバモイル−メチル)−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(4−アミノ−ビフェニル−3−イル)アミド;
6−[(4−クロロ−フェニルカルバモイル)−フルオロ−メチル]−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(4−アミノ−ビフェニル−3−イル)アミド;
6−[(4−クロロ−ベンジルカルバモイル)−フルオロ−メチル]−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(4−アミノ−ビフェニル−3−イル)アミド;
6−{[1−(S)−(4−クロロ−フェニル)−エチルカルバモイル]−フルオロ−メチル}−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(4−アミノ−ビフェニル−3−イル)アミド;
6−[(2,4−ジクロロ−ベンジルカルバモイル)−フルオロ−メチル]−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(4−アミノ−ビフェニル−3−イル)アミド;
6−(カルバモイル−フルオロ−メチル)−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(4−アミノ−ビフェニル−3−イル)アミド;
6−(フルオロ−メチルカルバモイル−メチル)−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(4−アミノ−ビフェニル−3−イル)アミド;
6−[(4−アミノ−ビフェニル−3−イルカルバモイル)−フルオロ−メチル]−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(4−アミノ−ビフェニル−3−イル)アミド;
6−[(2,2−ジフルオロ−1−フェニル−エチルカルバモイル)−フルオロ−メチル]−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(4−アミノ−ビフェニル−3−イル)アミド;
6−{[1−(R)−(4−クロロ−フェニル)−エチルカルバモイル]−フルオロ−メチル}−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(4−アミノ−ビフェニル−3−イル)アミド;
6−[フルオロ−(インダン−1−(S)−イルカルバモイル)−メチル]−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(4−アミノ−ビフェニル−3−イル)アミド;
6−{[1−(S)−フェニル−エチルカルバモイル]−フルオロ−メチル}−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(4−アミノ−ビフェニル−3−イル)アミド;
6−(ベンジルカルバモイル−フルオロ−メチル)−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(2−アミノ−5−チオフェン−2−イル−フェニル)アミド;
6−(カルバモイル−フルオロ−メチル)−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(2−アミノ−5−チオフェン−2−イル−フェニル)アミド;
6−(フルオロ−メチルカルバモイル−メチル)−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(2−アミノ−5−チオフェン−2−イル−フェニル)アミド;
6−[フルオロ−(1−(S)−フェニル−エチルカルバモイル)−メチル]−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(2−アミノ−5−チオフェン−2−イル−フェニル)アミド;
6−[(2−アミノ−5−チオフェン−2−イル−フェニルカルバモイル)−フルオロ−メチル]−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(2−アミノ−5−チオフェン−2−イル−フェニル)アミド;
6−(ベンジルカルバモイル−フルオロ−メチル)−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(2−アミノ−5−チオフェン−3−イル−フェニル)アミド;
6−(ベンジルカルバモイル−フルオロ−メチル)−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸[4−アミノ−1−(3−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド;
6−(ベンジルカルバモイル−フルオロ−メチル)−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸[4−アミノ−1−(3−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド;
6−(カルバモイル−フルオロ−メチル)−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(4−アミノ−1−フェニル−1H−ピラゾール−3−イル)アミド;
6−{フルオロ−[(ピリジン−3−イルメチル)−カルバモイル]−メチル}−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(4−アミノ−1−フェニル−1H−ピラゾール−3−イル)アミド;
N−(4−アミノ−1−フェニル−1H−ピラゾール−3−イル)−6−[2−(ベンジルアミノ)−1−フルオロ−2−オキソエチル]−1−ベンゾチオフェン−2−カルボキシアミド;
6−[フルオロ−(5−メチル−[1,3,4]オキサジアゾール−2−イル)−メチル]−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(4−アミノ−1−フェニル−1H−ピラゾール−3−イル)アミド;
6−{フルオロ−[5−(2−メトキシ−フェニル)−[1,3,4]オキサジアゾール−2−イル]−メチル}−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(4−アミノ−1−フェニル−1H−ピラゾール−3−イル)アミド;
6−[フルオロ−(5−フェニル−[1,3,4]オキサジアゾール−2−イル)−メチル]−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(4−アミノ−1−フェニル−1H−ピラゾール−3−イル)アミド;
6−(ジエチルカルバモイル−ジフルオロ−メチル)−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(2−アミノ−5−チオフェン−2−イル−フェニル)アミド;
6−(カルバモイル−ジフルオロ−メチル)−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(2−アミノ−5−チオフェン−2−イル−フェニル)アミド;
6−(ジエチルカルバモイル−ジフルオロ−メチル)−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(2−アミノ−5−チオフェン−3−イル−フェニル)アミド;
N−(2−アミノ−5−チオフェン−2−イル−フェニル)−4−(カルバモイル−フルオロ−メチル)−ベンズアミド;
N−(2−アミノ−5−チオフェン−2−イル−フェニル)−4−(ジメチルカルバモイル−フルオロ−メチル)−ベンズアミド;
N−(2−アミノ−5−チオフェン−2−イル−フェニル)−4−(フルオロ−イソプロピルカルバモイル−メチル)−ベンズアミド;
N−(2−アミノ−5−チオフェン−2−イル−フェニル)−4−(1−フルオロ−2−オキソ−2−ピロリジン−1−イル−エチル)−ベンズアミド;
N−(2−アミノ−5−チオフェン−2−イル−フェニル)−4−(エチルカルバモイル−フルオロ−メチル)−ベンズアミド;
N−(2−アミノ−5−チオフェン−2−イル−フェニル)−4−(フルオロ−メチルカルバモイル−メチル)−ベンズアミド;
[4−(2−アミノ−5−チオフェン−2−イル−フェニルカルバモイル)−フェニル]−フルオロ−酢酸メチルエステル;
[4−(2−アミノ−5−チオフェン−2−イル−フェニルカルバモイル)−フェニル]−フルオロ−酢酸;
N−(2−アミノ−5−チオフェン−2−イル−フェニル)−4−[1−フルオロ−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−オキソ−エチル]−ベンズアミド;
N−(2−アミノ−5−チオフェン−2−イル−フェニル)−4−(1−フルオロ−2−オキソ−2−ピペラジン−1−イル−エチル)−ベンズアミド;
N−(2−アミノ−5−チオフェン−2−イル−フェニル)−4−(1−フルオロ−2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ベンズアミド;
N−(2−アミノ−5−チオフェン−2−イル−フェニル)−4−[2−(3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−イル)−1−フルオロ−2−オキソ−エチル]−ベンズアミド;
N−(2−アミノ−5−チオフェン−3−イル−フェニル)−4−(カルバモイル−フルオロ−メチル)−ベンズアミド;
N−(4−アミノ−1−フェニル−1H−ピラゾール−3−イル)−4−[(3−シアノ−フェニルカルバモイル)−フルオロ−メチル]−ベンズアミド;
N−(4−アミノ−1−フェニル−1H−ピラゾール−3−イル)−4−{フルオロ−[5−(2−メトキシ−フェニル)−[1,3,4]オキサジアゾール−2−イル]−メチル}−ベンズアミド;
N−(4−アミノ−5−フルオロ−1−フェニル−1H−ピラゾール−3−イル)−4−{フルオロ−[5−(2−メトキシ−フェニル)−[1,3,4]オキサジアゾール−2−イル]−メチル}−ベンズアミド;
N−(2−アミノ−5−チオフェン−2−イル−フェニル)−4−(ジフルオロ−メチルカルバモイル−メチル)−ベンズアミド;
N−(4−アミノ−1−フェニル−1H−ピラゾール−3−イル)−4−{ジフルオロ−[5−(2−メトキシフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル]メチル}ベンズアミド;
N−(4−アミノ−1−フェニル−1H−ピラゾール−3−イル)−4−{ジフルオロ−[5−(2−メトキシ−フェニル)−[1,3,4]オキサジアゾール−2−イル]−メチル}−ベンズアミド;
N−(2−アミノ−5−チオフェン−2−イル−フェニル)−4−(1−フルオロ−1−メチルカルバモイル−エチル)−ベンズアミド;
から選択される化合物、又は、その医薬的に許容される塩又は立体異性体。
【請求項9】
6−{[1−(S)−フェニル−エチルカルバモイル]−フルオロ−メチル}−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(4−アミノ−ビフェニル−3−イル)アミド TFA塩;
6−(ベンジルカルバモイル−フルオロ−メチル)−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(2−アミノ−5−チオフェン−3−イル−フェニル)アミド TFA塩;
6−(ベンジルカルバモイル−フルオロ−メチル)−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸[4−アミノ−1−(3−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド TFA塩;
6−{フルオロ−[(ピリジン−3−イルメチル)−カルバモイル]−メチル}−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(4−アミノ−1−フェニル−1H−ピラゾール−3−イル)アミド HCl塩;又は
N−(4−アミノ−1−フェニル−1H−ピラゾール−3−イル)−4−{フルオロ−[5−(2−メトキシ−フェニル)−[1,3,4]オキサジアゾール−2−イル]−メチル}−ベンズアミド TFA塩;
から選択される化合物。
【請求項10】
N−(2−アミノ−5−チオフェン−2−イル−フェニル)−4−((S)−フルオロ−メチルカルバモイル−メチル)−ベンズアミド;
N−(2−アミノ−5−チオフェン−2−イル−フェニル)−4−((R)−フルオロ−メチルカルバモイル−メチル)−ベンズアミド;
N−(2−アミノ−5−チオフェン−2−イル−フェニル)−4−[(1R)−フルオロ−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−オキソ−エチル]−ベンズアミド;
N−(2−アミノ−5−チオフェン−2−イル−フェニル)−4−[(1S)−フルオロ−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−オキソ−エチル]−ベンズアミド;
N−(2−アミノ−5−チオフェン−2−イル−フェニル)−4−(カルバモイル−(S)−フルオロ−メチル)−ベンズアミド;
N−(2−アミノ−5−チオフェン−2−イル−フェニル)−4−(カルバモイル−(R)−フルオロ−メチル)−ベンズアミド;
カら選択される、請求項1記載の化合物、又は、その医薬的に許容される塩又は立体異性体。
【請求項11】
医薬的に有効な量の、請求項1ないし10のいずれか一項記載の化合物と、医薬的に許容される担体とを含んでなる医薬組成物。
【請求項12】
哺乳類における癌の治療又は予防において有用な医薬品調製のための、請求項1ないし10のいずれか一項記載の化合物の用途。

【公表番号】特表2009−523725(P2009−523725A)
【公表日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−550339(P2008−550339)
【出願日】平成19年1月9日(2007.1.9)
【国際出願番号】PCT/US2007/000182
【国際公開番号】WO2007/087129
【国際公開日】平成19年8月2日(2007.8.2)
【出願人】(390023526)メルク エンド カムパニー インコーポレーテッド (924)
【氏名又は名称原語表記】MERCK & COMPANY INCOPORATED
【Fターム(参考)】