二環式ヘテロ環誘導体およびGPR119モジュレーターとしてのその使用
本発明は、式(I)の二環式ヘテロ環誘導体、二環式ヘテロ環誘導体を含む組成物、および患者における肥満症、糖尿病、代謝障害、心血管疾患またはGPR119の活性関連障害を治療または予防するために二環式ヘテロ環誘導体を使用する方法に関する。本発明によって、患者の病状を治療または予防するための方法であって、該患者に有効量の1種または複数の二環式ヘテロ環誘導体を投与する工程を含む方法も提供される。本発明ではさらに、有効量の1種または複数の二環式ヘテロ環誘導体またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステル、プロドラッグもしくは立体異性体、および薬学的に許容される担体を含む組成物が提供される。
Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298
【特許請求の範囲】
【請求項1】
式:
【化357】
(式中、
Yは、−N−または−C(R7)−であり、
Zは、−N−または−C(R6)−であり、YおよびZの少なくとも1つは−N−以外であり;
R1は、−H、アルキル、−OH、−OR9、−SR9、または−N(R10)2であり、ここで、アルキル基は、ハロ、アリール、−OH、−O−ハロアルキル、−O−アルキル、−CN、−N(R10)2、−C(O)R9、−C(O)OR9、−C(O)N(R10)2および−NHC(O)R9からそれぞれ独立して選択される、1個または複数の基で場合によって置換され得;
R2は、H、アルキル、アルケニル、−O−アルキレン−O−アルキル、−(アルキレン)n−アリール、−(アルキレン)n−シクロアルキル−、−(アルキレン)n−ヘテロシクロアルキルまたは−(アルキレン)n−ヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルまたはヘテロアリール基は、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アリール、ハロ、−OH、−O−ハロアルキル、−O−アルキル、−O−アリール、−O−アルキレン−シクロアルキル、−アルキレン−O−アルキル、−S(O)pR13、−CN、−N(R10)2、−C(O)R9、−C(O)OR9、−C(O)N(R10)2、−NHC(O)R9、−NHS(O)qR13および−S(O)qN(R10)2からそれぞれ独立して選択される1個または複数の基で場合によって置換され得るか;またはR2およびR3ならびにそれらが両方結合している炭素原子は結合して、シクロアルキルもしくはヘテロシクロアルキル基を形成し、これらのいずれも、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、ハロ、−OH、−O−ハロアルキル、−O−アルキル、−O−アリール、−アルキレン−O−アルキル、−CN、−N(R10)2、−C(O)R9、−C(O)OR9、−C(O)N(R10)2、−NHC(O)R9、−NHS(O)qR13、−S(O)pR13および−S(O)qN(R10)2からそれぞれ独立して選択される1個または複数の基で場合によって置換され得るか;またはR2およびR3ならびにそれらが両方結合している炭素原子は結合して、シクロアルキルもしくはヘテロシクロアルキル基を形成し、ここで、シクロアルキルもしくはヘテロシクロアルキル基は、1または2個のベンゼン環に場合によって縮合され得;
R3は、アルキル、アルケニル、−(アルキレン)n−アリール、−(アルキレン)n−シクロアルキル、−(アルキレン)n−ヘテロシクロアルキル、−(アルキレン)n−ヘテロアリールまたは−P(O)(OCH3)2であり、ここで、アルキル、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルまたはヘテロアリール基は、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アリール、ハロ、−OH、−O−ハロアルキル、−O−アルキル、−O−アリール、−O−アルキレン−シクロアルキル、−アルキレン−O−アルキル、−S(O)pR13、−CN、−N(R10)2、−C(O)R9、−C(O)OR9、−C(O)N(R10)2、−NHC(O)R9、−NHS(O)qR13および−S(O)qN(R10)2からそれぞれ独立して選択される1個または複数の基で場合によって置換され得;
R4、R5、R6およびR7は、H、−(アルキレン)n−N(R8)2、−S(O)pR13、−OR12、−C(O)OR11、−C(O)R11、アルキル、ハロ、ハロアルキル、−CN、シクロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、−C(O)N(R8)2、−C(=NOH)−NH2および−(アルキレン)n−アリールからそれぞれ独立して選択され、ここで、任意のアリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクロアルキル基は、ハロ、アルキル、アリール、ヒドロキシアルキル、−O−アルキル、ハロアルキル、−C(O)O−アルキル、−C(O)−アルキル、−NHC(O)O−アルキル、−C(O)NH−アルキル、−CN、−NO2、−S(O)2−アルキルまたは−S−アルキルからそれぞれ独立して選択される1個または複数の基で場合によって置換され得、R4、R5、R6およびR7は、それぞれHではなく、ここで、ヘテロシクロアルキルまたはヘテロアリール基は、ベンゼン環に場合によって縮合され得;
R8のそれぞれの存在は、独立して、H、アルキル、−アルキレン−C(O)OR11、−(アルキレン)n−アリール、−(アルキレン)n−シクロアルキル、−(アルキレン)n−ヘテロシクロアルキル、−(アルキレン)n−ヘテロアリール、−アルキレン−O−アルキル、シアノアルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキルまたはハロアルケニルであり、ここで、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルまたはヘテロアリール基は、ハロ、アルキル、ヒドロキシアルキル、−OR10、ハロアルキル、−CN、−NO2、−O−ハロアルキル、−S−アルキル、−S−ハロアルキル、−アルキレン−O−アルキル、−CN、−N(R12)2、−C(O)R12、−C(O)OR12、−C(O)N(R12)2、−NHC(O)R12、−NHS(O)qR14、−S(O)pR14および−S(O)qN(R12)2からそれぞれ独立して選択される1個または複数の基で場合によって置換され得;
R9のそれぞれの存在は、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、−アルキレン−O−アリール、−アルキレン−S−アリール、−アルキレン−N(R8)C(O)O−アルキル、−(アルキレン)n−アリール、−(アルキレン)n−シクロアルキル、−(アルキレン)n−シクロアルケニル、−(アルキレン)n−ヘテロシクロアルキルまたは−(アルキレン)n−ヘテロアリールであり、ここで、アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキルまたはヘテロアリール基は、ハロ、アルキル、ヒドロキシアルキル、−OR10、ハロアルキル、−CN、−NO2、−O−ハロアルキル、−S−ハロアルキル、−アルキレン−O−アルキル、−CN、−N(R12)2、−C(O)R12、−C(O)OR12、−C(O)N(R12)2、−NHC(O)R12、−NHS(O)qR14、−S(O)pR14および−S(O)qN(R12)2からそれぞれ独立して選択される1個または複数の基で場合によって置換され得;
R10のそれぞれの存在は、独立して、H、アルキル、−(アルキレン)n−アリール、−(アルキレン)n−シクロアルキル、−(アルキレン)n−シクロアルケニル、−(アルキレン)n−ヘテロシクロアルキルまたは−(アルキレン)n−ヘテロアリールであり、ここで、Hを除いて、任意の上記の基は、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、ハロ、−OH、−O−ハロアルキル、−O−アルキル、−O−アリール、−アルキレン−O−アルキル、−CN、−N(R12)2、−C(O)H、−C(O)R12、−C(O)OR12、−C(O)N(R12)2、−NHC(O)R12、−NHS(O)qR14、−S(O)pR14および−S(O)qN(R12)2からそれぞれ独立して選択される1個または複数の基で場合によって置換され得;
R11のそれぞれの存在は、独立して、H、アルキル、アリール、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールまたはシクロアルキルであり、ここで、任意の上記の基は、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、ハロ、−OH、−O−ハロアルキル、−O−アルキル、−O−アリール、−アルキレン−O−アルキル、−CN、−N(R12)2、−C(O)H、−C(O)R12、−C(O)OR12、−C(O)N(R12)2、−NHC(O)R12、−NHS(O)qR14、−S(O)pR14および−S(O)qN(R12)2からそれぞれ独立して選択される1個または複数の基で場合によって置換され得;
R12のそれぞれの存在は、独立して、H、アルキル、−(アルキレン)n−アリール、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールまたはシクロアルキルであり;
R13のそれぞれの存在は、独立して、アルキル、アリール、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールまたはシクロアルキルであり、ここで、任意の上の基は、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、ハロ、−OH、−O−ハロアルキル、−O−アルキル、−O−アリール、−アルキレン−O−アルキル、−CN、−N(R12)2、−C(O)H、−C(O)R12、−C(O)OR12、−C(O)N(R12)2、−NHC(O)R12、−NHS(O)qR14、−S(O)pR14および−S(O)qN(R12)2からそれぞれ独立して選択される1個または複数の基で場合によって置換され得;
R14のそれぞれの存在は、独立して、アルキル、−(アルキレン)n−アリール、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールまたはシクロアルキルであり;
nのそれぞれの存在は、独立して、0または1であり;
pのそれぞれの存在は、独立して、0、1または2であり、
qのそれぞれの存在は、独立して、1または2である)
を有する化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグ。
【請求項2】
Yが−C(R7)−であり、Zが−C(R6)−である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
Yが−N−であり、Zが−C(R6)−である、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
R1が、アルキル、−OHまたは−NH2−である、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
R1がメチルである、請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
R2およびR3が、ハロアルキル、−(アルキレン)n−アリール、−(アルキレン)n−ヘテロアリール、−(アルキレン)n−シクロアルキルおよび−アルキレン−O−アルキルからそれぞれ独立して選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
基−CH(R2)(R3)が、
【化358】
【化359】
である、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
R2およびR3の少なくとも1つがフェニルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
R2およびR3が、それぞれフェニルである、請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
R4がHである、請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
R5が−N(R8)2である、請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
R5が、−NHC(O)OR11、−NH−フェニル、または−N(アルキル)(フェニル)であり、ここで、−NH−フェニルまたは−N(アルキル)(フェニル)基のフェニル部分は、請求項1で記載の通りに非置換であるかまたは置換され得る、請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
R2およびR3が、ハロアルキル、−(アルキレン)n−アリール、−(アルキレン)n−ヘテロアリール、−(アルキレン)n−シクロアルキルおよび−アルキレン−O−アルキルからそれぞれ独立して選択される、請求項4に記載の化合物。
【請求項14】
R1がメチルであり、R2およびR3が、フェニル、ベンジル、ピリジル、−シクロアルキルおよび−CH2−O−アルキルからそれぞれ独立して選択される、請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
R2およびR3の少なくとも1つがフェニルである、請求項14に記載の化合物。
【請求項16】
R2およびR3が、それぞれフェニルである、請求項15に記載の化合物。
【請求項17】
R7がHである、請求項2に記載の化合物。
【請求項18】
R6が−N(R8)2である、請求項2に記載の化合物。
【請求項19】
式:
【化360】
を有する請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグ。
【請求項20】
式:
【化361】
を有する請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグ。
【請求項21】
式:
【化362】
を有する請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグ。
【請求項22】
構造:
【化363】
【化364】
を有する化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグ。
【請求項23】
1種または複数の請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグ、および少なくとも1種の薬学的に許容される担体を含む組成物。
【請求項24】
患者における糖尿病、糖尿病合併症、肥満症、代謝症候群または心血管疾患を治療する方法であって、有効量の1種または複数の請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグを前記患者に投与する工程を含む方法。
【請求項25】
前記治療が糖尿病のためである、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記治療が肥満症のためである、請求項24に記載の方法。
【請求項27】
請求項1に記載の化合物ではない少なくとも1種の追加の治療薬を前記患者に投与する工程をさらに含み、前記追加の治療薬が抗糖尿病薬および抗肥満薬から選択される、請求項25に記載の方法。
【請求項28】
請求項1に記載の化合物ではない抗肥満薬を前記患者に投与する工程をさらに含む、請求項26に記載の方法。
【請求項29】
前記追加の抗糖尿病薬(複数可)が、インスリン感受性改善薬、β−グルコシダーゼ阻害剤、DPP−IV阻害剤、インスリン分泌促進薬、肝グルコース放出低下化合物、血圧降下薬、ナトリウムグルコース摂取トランスポーター2(SGLT−2)阻害剤、インスリン、およびインスリン含有組成物から選択される、請求項27に記載の方法。
【請求項30】
前記追加の抗肥満薬(複数可)が、CB1アンタゴニストまたはインバースアゴニスト、神経ペプチドYアンタゴニスト、MCR4アゴニスト、MCH受容体アンタゴニスト、ヒスタミンH3受容体アンタゴニストまたはインバースアゴニスト、代謝速度エンハンサー、栄養吸収阻害剤、レプチン、食欲減退薬およびリパーゼ阻害剤から選択される、請求項27に記載の方法。
【請求項31】
前記追加の抗肥満薬(複数可)が、CB1アンタゴニストまたはインバースアゴニスト、神経ペプチドYアンタゴニスト、MCR4アゴニスト、MCH受容体アンタゴニスト、ヒスタミンH3受容体アンタゴニストまたはインバースアゴニスト、代謝速度エンハンサー、栄養吸収阻害剤、レプチン、食欲減退薬およびリパーゼ阻害剤から選択される、請求項28に記載の方法。
【請求項32】
請求項1に記載の化合物ではない少なくとも1種の追加の治療薬をさらに含み、前記追加の治療薬が抗糖尿病薬および抗肥満薬から選択される、請求項23に記載の組成物。
【請求項1】
式:
【化357】
(式中、
Yは、−N−または−C(R7)−であり、
Zは、−N−または−C(R6)−であり、YおよびZの少なくとも1つは−N−以外であり;
R1は、−H、アルキル、−OH、−OR9、−SR9、または−N(R10)2であり、ここで、アルキル基は、ハロ、アリール、−OH、−O−ハロアルキル、−O−アルキル、−CN、−N(R10)2、−C(O)R9、−C(O)OR9、−C(O)N(R10)2および−NHC(O)R9からそれぞれ独立して選択される、1個または複数の基で場合によって置換され得;
R2は、H、アルキル、アルケニル、−O−アルキレン−O−アルキル、−(アルキレン)n−アリール、−(アルキレン)n−シクロアルキル−、−(アルキレン)n−ヘテロシクロアルキルまたは−(アルキレン)n−ヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルまたはヘテロアリール基は、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アリール、ハロ、−OH、−O−ハロアルキル、−O−アルキル、−O−アリール、−O−アルキレン−シクロアルキル、−アルキレン−O−アルキル、−S(O)pR13、−CN、−N(R10)2、−C(O)R9、−C(O)OR9、−C(O)N(R10)2、−NHC(O)R9、−NHS(O)qR13および−S(O)qN(R10)2からそれぞれ独立して選択される1個または複数の基で場合によって置換され得るか;またはR2およびR3ならびにそれらが両方結合している炭素原子は結合して、シクロアルキルもしくはヘテロシクロアルキル基を形成し、これらのいずれも、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、ハロ、−OH、−O−ハロアルキル、−O−アルキル、−O−アリール、−アルキレン−O−アルキル、−CN、−N(R10)2、−C(O)R9、−C(O)OR9、−C(O)N(R10)2、−NHC(O)R9、−NHS(O)qR13、−S(O)pR13および−S(O)qN(R10)2からそれぞれ独立して選択される1個または複数の基で場合によって置換され得るか;またはR2およびR3ならびにそれらが両方結合している炭素原子は結合して、シクロアルキルもしくはヘテロシクロアルキル基を形成し、ここで、シクロアルキルもしくはヘテロシクロアルキル基は、1または2個のベンゼン環に場合によって縮合され得;
R3は、アルキル、アルケニル、−(アルキレン)n−アリール、−(アルキレン)n−シクロアルキル、−(アルキレン)n−ヘテロシクロアルキル、−(アルキレン)n−ヘテロアリールまたは−P(O)(OCH3)2であり、ここで、アルキル、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルまたはヘテロアリール基は、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アリール、ハロ、−OH、−O−ハロアルキル、−O−アルキル、−O−アリール、−O−アルキレン−シクロアルキル、−アルキレン−O−アルキル、−S(O)pR13、−CN、−N(R10)2、−C(O)R9、−C(O)OR9、−C(O)N(R10)2、−NHC(O)R9、−NHS(O)qR13および−S(O)qN(R10)2からそれぞれ独立して選択される1個または複数の基で場合によって置換され得;
R4、R5、R6およびR7は、H、−(アルキレン)n−N(R8)2、−S(O)pR13、−OR12、−C(O)OR11、−C(O)R11、アルキル、ハロ、ハロアルキル、−CN、シクロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、−C(O)N(R8)2、−C(=NOH)−NH2および−(アルキレン)n−アリールからそれぞれ独立して選択され、ここで、任意のアリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクロアルキル基は、ハロ、アルキル、アリール、ヒドロキシアルキル、−O−アルキル、ハロアルキル、−C(O)O−アルキル、−C(O)−アルキル、−NHC(O)O−アルキル、−C(O)NH−アルキル、−CN、−NO2、−S(O)2−アルキルまたは−S−アルキルからそれぞれ独立して選択される1個または複数の基で場合によって置換され得、R4、R5、R6およびR7は、それぞれHではなく、ここで、ヘテロシクロアルキルまたはヘテロアリール基は、ベンゼン環に場合によって縮合され得;
R8のそれぞれの存在は、独立して、H、アルキル、−アルキレン−C(O)OR11、−(アルキレン)n−アリール、−(アルキレン)n−シクロアルキル、−(アルキレン)n−ヘテロシクロアルキル、−(アルキレン)n−ヘテロアリール、−アルキレン−O−アルキル、シアノアルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキルまたはハロアルケニルであり、ここで、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルまたはヘテロアリール基は、ハロ、アルキル、ヒドロキシアルキル、−OR10、ハロアルキル、−CN、−NO2、−O−ハロアルキル、−S−アルキル、−S−ハロアルキル、−アルキレン−O−アルキル、−CN、−N(R12)2、−C(O)R12、−C(O)OR12、−C(O)N(R12)2、−NHC(O)R12、−NHS(O)qR14、−S(O)pR14および−S(O)qN(R12)2からそれぞれ独立して選択される1個または複数の基で場合によって置換され得;
R9のそれぞれの存在は、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、−アルキレン−O−アリール、−アルキレン−S−アリール、−アルキレン−N(R8)C(O)O−アルキル、−(アルキレン)n−アリール、−(アルキレン)n−シクロアルキル、−(アルキレン)n−シクロアルケニル、−(アルキレン)n−ヘテロシクロアルキルまたは−(アルキレン)n−ヘテロアリールであり、ここで、アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキルまたはヘテロアリール基は、ハロ、アルキル、ヒドロキシアルキル、−OR10、ハロアルキル、−CN、−NO2、−O−ハロアルキル、−S−ハロアルキル、−アルキレン−O−アルキル、−CN、−N(R12)2、−C(O)R12、−C(O)OR12、−C(O)N(R12)2、−NHC(O)R12、−NHS(O)qR14、−S(O)pR14および−S(O)qN(R12)2からそれぞれ独立して選択される1個または複数の基で場合によって置換され得;
R10のそれぞれの存在は、独立して、H、アルキル、−(アルキレン)n−アリール、−(アルキレン)n−シクロアルキル、−(アルキレン)n−シクロアルケニル、−(アルキレン)n−ヘテロシクロアルキルまたは−(アルキレン)n−ヘテロアリールであり、ここで、Hを除いて、任意の上記の基は、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、ハロ、−OH、−O−ハロアルキル、−O−アルキル、−O−アリール、−アルキレン−O−アルキル、−CN、−N(R12)2、−C(O)H、−C(O)R12、−C(O)OR12、−C(O)N(R12)2、−NHC(O)R12、−NHS(O)qR14、−S(O)pR14および−S(O)qN(R12)2からそれぞれ独立して選択される1個または複数の基で場合によって置換され得;
R11のそれぞれの存在は、独立して、H、アルキル、アリール、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールまたはシクロアルキルであり、ここで、任意の上記の基は、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、ハロ、−OH、−O−ハロアルキル、−O−アルキル、−O−アリール、−アルキレン−O−アルキル、−CN、−N(R12)2、−C(O)H、−C(O)R12、−C(O)OR12、−C(O)N(R12)2、−NHC(O)R12、−NHS(O)qR14、−S(O)pR14および−S(O)qN(R12)2からそれぞれ独立して選択される1個または複数の基で場合によって置換され得;
R12のそれぞれの存在は、独立して、H、アルキル、−(アルキレン)n−アリール、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールまたはシクロアルキルであり;
R13のそれぞれの存在は、独立して、アルキル、アリール、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールまたはシクロアルキルであり、ここで、任意の上の基は、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、ハロ、−OH、−O−ハロアルキル、−O−アルキル、−O−アリール、−アルキレン−O−アルキル、−CN、−N(R12)2、−C(O)H、−C(O)R12、−C(O)OR12、−C(O)N(R12)2、−NHC(O)R12、−NHS(O)qR14、−S(O)pR14および−S(O)qN(R12)2からそれぞれ独立して選択される1個または複数の基で場合によって置換され得;
R14のそれぞれの存在は、独立して、アルキル、−(アルキレン)n−アリール、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールまたはシクロアルキルであり;
nのそれぞれの存在は、独立して、0または1であり;
pのそれぞれの存在は、独立して、0、1または2であり、
qのそれぞれの存在は、独立して、1または2である)
を有する化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグ。
【請求項2】
Yが−C(R7)−であり、Zが−C(R6)−である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
Yが−N−であり、Zが−C(R6)−である、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
R1が、アルキル、−OHまたは−NH2−である、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
R1がメチルである、請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
R2およびR3が、ハロアルキル、−(アルキレン)n−アリール、−(アルキレン)n−ヘテロアリール、−(アルキレン)n−シクロアルキルおよび−アルキレン−O−アルキルからそれぞれ独立して選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
基−CH(R2)(R3)が、
【化358】
【化359】
である、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
R2およびR3の少なくとも1つがフェニルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
R2およびR3が、それぞれフェニルである、請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
R4がHである、請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
R5が−N(R8)2である、請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
R5が、−NHC(O)OR11、−NH−フェニル、または−N(アルキル)(フェニル)であり、ここで、−NH−フェニルまたは−N(アルキル)(フェニル)基のフェニル部分は、請求項1で記載の通りに非置換であるかまたは置換され得る、請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
R2およびR3が、ハロアルキル、−(アルキレン)n−アリール、−(アルキレン)n−ヘテロアリール、−(アルキレン)n−シクロアルキルおよび−アルキレン−O−アルキルからそれぞれ独立して選択される、請求項4に記載の化合物。
【請求項14】
R1がメチルであり、R2およびR3が、フェニル、ベンジル、ピリジル、−シクロアルキルおよび−CH2−O−アルキルからそれぞれ独立して選択される、請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
R2およびR3の少なくとも1つがフェニルである、請求項14に記載の化合物。
【請求項16】
R2およびR3が、それぞれフェニルである、請求項15に記載の化合物。
【請求項17】
R7がHである、請求項2に記載の化合物。
【請求項18】
R6が−N(R8)2である、請求項2に記載の化合物。
【請求項19】
式:
【化360】
を有する請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグ。
【請求項20】
式:
【化361】
を有する請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグ。
【請求項21】
式:
【化362】
を有する請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグ。
【請求項22】
構造:
【化363】
【化364】
を有する化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグ。
【請求項23】
1種または複数の請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグ、および少なくとも1種の薬学的に許容される担体を含む組成物。
【請求項24】
患者における糖尿病、糖尿病合併症、肥満症、代謝症候群または心血管疾患を治療する方法であって、有効量の1種または複数の請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグを前記患者に投与する工程を含む方法。
【請求項25】
前記治療が糖尿病のためである、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記治療が肥満症のためである、請求項24に記載の方法。
【請求項27】
請求項1に記載の化合物ではない少なくとも1種の追加の治療薬を前記患者に投与する工程をさらに含み、前記追加の治療薬が抗糖尿病薬および抗肥満薬から選択される、請求項25に記載の方法。
【請求項28】
請求項1に記載の化合物ではない抗肥満薬を前記患者に投与する工程をさらに含む、請求項26に記載の方法。
【請求項29】
前記追加の抗糖尿病薬(複数可)が、インスリン感受性改善薬、β−グルコシダーゼ阻害剤、DPP−IV阻害剤、インスリン分泌促進薬、肝グルコース放出低下化合物、血圧降下薬、ナトリウムグルコース摂取トランスポーター2(SGLT−2)阻害剤、インスリン、およびインスリン含有組成物から選択される、請求項27に記載の方法。
【請求項30】
前記追加の抗肥満薬(複数可)が、CB1アンタゴニストまたはインバースアゴニスト、神経ペプチドYアンタゴニスト、MCR4アゴニスト、MCH受容体アンタゴニスト、ヒスタミンH3受容体アンタゴニストまたはインバースアゴニスト、代謝速度エンハンサー、栄養吸収阻害剤、レプチン、食欲減退薬およびリパーゼ阻害剤から選択される、請求項27に記載の方法。
【請求項31】
前記追加の抗肥満薬(複数可)が、CB1アンタゴニストまたはインバースアゴニスト、神経ペプチドYアンタゴニスト、MCR4アゴニスト、MCH受容体アンタゴニスト、ヒスタミンH3受容体アンタゴニストまたはインバースアゴニスト、代謝速度エンハンサー、栄養吸収阻害剤、レプチン、食欲減退薬およびリパーゼ阻害剤から選択される、請求項28に記載の方法。
【請求項32】
請求項1に記載の化合物ではない少なくとも1種の追加の治療薬をさらに含み、前記追加の治療薬が抗糖尿病薬および抗肥満薬から選択される、請求項23に記載の組成物。
【公表番号】特表2011−520969(P2011−520969A)
【公表日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−510614(P2011−510614)
【出願日】平成21年5月18日(2009.5.18)
【国際出願番号】PCT/US2009/044323
【国際公開番号】WO2009/143049
【国際公開日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【出願人】(596129215)シェーリング コーポレイション (785)
【氏名又は名称原語表記】Schering Corporation
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年5月18日(2009.5.18)
【国際出願番号】PCT/US2009/044323
【国際公開番号】WO2009/143049
【国際公開日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【出願人】(596129215)シェーリング コーポレイション (785)
【氏名又は名称原語表記】Schering Corporation
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]