説明

低熱伝導度を有する耐久性遮熱コーティング

本発明は、金属物品に適用するための、溶解されたZを含むNdZr1−xの式を有するセラミックコーティングによる遮熱セラミックコーティングを提供し、ここで0<x<0.5及び1.75<y<2であり、そしてここにおいて、Zは、Y、Mg、Ca、Hf及びこれらの混合物からなる群から選択される金属の酸化物である。一つの態様において、Ndが7モル%の濃度まで加えられる。もう一つの態様において、Zは、イットリウムであり、そして少なくとも6重量%の濃度で加えられる。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
発明の分野
本発明は、一般的にガスタービンエンジンのような上昇した温度の適用において使用される遮熱(thermal barrier)コーティングの分野に関する。特に、本発明は、低熱伝導度並びに長期の実用寿命を有する熱絶縁セラミックコーティング、並びにコーティングが高温運転中の部品の過熱を防ぐために適用されるタービン部品(例えば動翼及び静翼)のような金属物品に関する。
【0002】
発明の背景
最新のガスタービンエンジンにおいては、高められた運転温度における使用による、より高い推力及び効率が引き続き追求されている。然しながら、温度上昇の要求は、熱、酸化、侵食及び腐食性環境に暴露された場合のその機械的強度を維持するために、最も進歩したニッケル及びコバルト基材の超合金のタービン動翼及び静翼の能力によって制約される。従って金属部分への熱移動を減少させながら、タービンエンジンの運転温度を高めることが望まれている。一つのアプローチは、高温の運転環境から部品を絶縁するために、タービン動翼及び静翼に遮熱コーティングを適用することである。金属基質への温度を低下させるための遮熱コーティングの能力は、遮熱コーティングの熱伝導度に依存する。従ってガスタービンエンジンに使用される部品への熱の移動を有効に絶縁するための低熱伝導度を有し、並びに長期の実用寿命を有する被覆された部品を与える遮熱コーティングを開発することが望まれている。
【0003】
EP0816526A2、米国特許第6071628号、米国特許第5846605号、米国特許第6183884B1号、米国特許第5792521号、米国特許第5687679号、WO01/63008及び米国特許第6284323B1に開示されているような、現時点の7YSZ遮熱コーティング系の化学的性質及び微細構造を改変することによって遮熱コーティングの熱伝導度を低下させるための努力が行われている。これらの方法により、遮熱コーティングの熱伝導度は様々な程度減少し、報告されている最小値は、典型的な7重量%のイットリアで安定化されたジルコニア(7YSZ)の熱伝導度の約半分である。
【0004】
本発明の主たる目的は、低熱伝導度を持つ新しいセラミック材料を提供することによって、遮熱コーティングの熱伝導度を減少させることである。本発明はまた、向上した熱絶縁能力及び長期の耐久性、並びに向上した耐侵食性をもたらす、遮熱コーティング系を金属部分上に適用する方法を提供する。
【0005】
発明の概要
端的に言えば、本発明は、NdZr1−xの式を有し、溶解されたZを含むセラミックコーティングによる、金属物品への適用のための遮熱セラミックコーティングを提供し、ここで0<x<0.5及び1.75<y<2であり、そしてZは、Y、Mg、Ca、Hf及びこれらの混合物からなる群から選択される金属の酸化物である。
【0006】
一つの態様において、コーティング中に7モル%までのネオジミアが存在する。もう一つの態様において、Zはイットリアであり、そして少なくとも6重量パーセントのイットリアが加えられる。
【0007】
発明の詳細な説明
本発明は、NdZr1−xの式を有し、溶解されたZを含む遮熱セラミックコーティングを提供し、ここで0<x<0.5、1.75<y<2であり、そしてZは、Y、Mg、Ca、Hf及びこれらの混合物からなる群から選択される金属の酸化物である。セラミックは、Ndの酸化物及び選択された金属酸化物の宿主のジルコニアセラミック中にドープすることによって形成され、非パイロクロア結晶構造を形成する。好ましい態様は、Zがイットリアであるものである。溶解されたイットリアを含むNdZr1−xセラミックコーティングは、2〜15モル%、好ましくは7モル%のまでのNdをドープすることによって調製することができる。イットリアのレベルは、一般的に2〜14モル%、好ましくは少なくとも6重量%である。更なる態様において、イットリアと共に、更にハフニウムも、一般的に約0.5〜6重量%、好ましくは1.5〜4重量%のレベルで加えられる。本発明のセラミックコーティングは、金属物品に適用されて、低熱伝導度、耐久性の向上をもたらす、侵食に対する抵抗性及び繰返し酸化に対する高い抵抗性を伴う遮熱コーティングを与える。
【0008】
一つの好ましい態様において、コーティングは、7モル%までの、例えば2〜7モル%のネオジミアを含有する。低い濃度のネオジミアは、向上した耐侵食性を持つコーティングを与えると考えられている。高い濃度の希土類酸化物は、繰返し酸化試験において早期に破砕される遮熱コーティングを与える。一つの例は、7モル%のNd及び5モル%のY(8重量%)を含むコーティングである。
【0009】
別の好ましい態様において、コーティングは、溶解された少なくとも6重量%、好ましくは6〜10重量%、最適には6〜8重量%のイットリアを有する。高い濃度のイットリアは、フォノン散乱を促進するものである、マトリックスの格子構造中の高い濃度の酸素欠損のために、熱伝導度の更なる減少を与えると考えられている。更に、高温から周囲温度への相変態が、イットリアを含まない又は低い濃度のイットリアを含むNd−Zrの系において見出され、これは、コーティングの早期破砕を起こすことができる。少なくとも6重量%のイットリアの添加は、TBC系における相変態によって起こされる早期破砕を回避する。少なくとも6重量%のYのドープのもう一つの利益は、セラミックコーティング材料の靭性を増加することである。亀裂が、イットリアを含まない又は低い濃度のイットリアを含む(6重量%より少ない)セラミックコーティング内で、熱的繰返し衝撃下で見出された。少なくとも6重量%のイットリアを含有するより強靭なセラミックコーティングは、更に良好な耐侵食性も与える。従って少なくとも6重量%のイットリアのセラミックコーティングへの添加は、その改良された相安定性、向上した靭性、耐侵食性及び繰返し酸化に対する抵抗性のために、低熱伝導度及び大きい耐久性を持つコーティングを与える。一つの例は、ZrOにドープされた10モル%のNd及び6重量%のYを含むコーティングである。イットリアに加えて、更にハフニウムを添加することにより、熱伝導度の減少並びに侵食及び熱ショックに対する向上した抵抗性を与えるセラミック材料の強化の更なる利益がもたらされる。一つの例は、約3重量%のハフニア(HfO)の上記の例の処方への更なる添加である。
【0010】
本発明のセラミックコーティングは、一般的に600℃〜1100℃で約0.78〜1.02W/mKの範囲の低い熱伝導度を有する。この熱伝導度は、典型的な7YSZコーティングの測定された熱伝導度(600℃〜1100℃で1.65〜2.22W/mK)のほぼ50%である。更に、本発明のセラミックコーティングは、繰返し酸化に対する高い抵抗性を有する。
【0011】
溶解されたZを含むセラミックコーティング、NdZr1−xを適用するための技術は、空気プラズマ熱溶射法(APS)、低圧プラズマ溶射法(LPPS)、高速酸素燃料法(HVOF)、スパッタ法及び電子ビーム物理蒸着法(EBPVD)、等を含む。好ましい態様において、セラミックコーティングは、生じた柱状物間の間隙を伴う柱状微細構造のために、電子ビーム物理蒸着法(EBPVD)によって適用される。セラミックコーティングは、熱伝導度の更なる減少のために、直線状柱状微細構造若しくは鋸歯状微細構造又は層状微細構造或いはこれらの組合せとして溶着することができる。一般的に、セラミックコーティングは、約5〜500μm、好ましくは約25〜400μmの範囲の厚みで適用される。層状微細構造において、セラミックコーティングは、それぞれ少なくとも1μmの厚み、好ましくは約5〜25μmの厚みの少なくとも2層、好ましくは5〜100の層を有することができる。
【0012】
EBPVD法によってセラミックコーティングを適用する方法は、製造時に7YSZを適用するそれと同様である。坩堝中の蒸発源は、溶解されたZを含むNdZr1−xの固体のインゴットであり、これはネオジミア及び選択された金属酸化物でドープされた焼結されたジルコニアである。溶解されたZを含むセラミックコーティング、NdZr1−xの層状微細構造は、固体のインゴットを、電子ビーム物理蒸着法のガン入/切プログラム制御下で二つの坩堝から蒸発させることによって適用される。上部に6〜8重量%のYSZを伴う、溶解されたイットリアを含むセラミックコーティング、NdZr1−xは、電子ビーム物理蒸着法によって、溶解されたZを含むNdZr1−xの固体インゴットを一つの坩堝から、そして6〜8重量%のYSZインゴットをもう一つの坩堝から蒸発させることよって溶着される。
【0013】
付着向上のために、金属結合コートが、セラミックコーティングの溶着に先立ってニッケル又はコバルト基材超合金のような金属物品上に適用される。金属結合コートは、MがNi、Co又はこれらの混合物であるMCrAlY合金であることができる。このような合金は、10〜35%のクロム、5〜15%のアルミニウム、0.01〜1%のイットリウム、又はハフニウム、或いはランタンの幅広い組成を有し、Mが残部である。Ta又はSiのような少量の他の元素も更に存在することができる。MCrAlY結合コートは、EBPVD法によって適用することができるが、スパッター法、低圧プラズマ法又は高速オキシ燃料溶射法或いは閉じ込めメッキ法も更に使用することができる。
【0014】
或いは、金属結合コートは、ニッケルアルミナイド又は白金アルミナイドのような金属間アルミナイドで構成することができる。アルミナイド結合コーティングは、標準的な商業的に利用可能なアルミナイド法によって適用することができ、これによってアルミニウムは、基質表面と反応して、アルミニウムの金属間化合物を形成し、これは、アルミナスケールの酸化抵抗層の成長のためのリザーバーを与える。従ってアルミナイドコーティングは、主として、アルミニウム蒸気種、アルミニウム富化合金粉末又は表面層を、超合金成分の外部層中の基質元素と反応させることによって形成される、アルミニウム金属間相[例えば、NiAl、CoAl及び(Ni,Co)Al相]から構成される。この層は、典型的には基質に十分に結合する。アルミナイジングは、拡散浸透処理法、溶射法、化学蒸着法、電気泳動法、スパッタリング法、及び適当な拡散熱処理法のようないくつかの慣用的な技術の一つによって達成することができる。他の利益のある元素も、更に各種の方法によって拡散アルミナイドコーティングに組込むことができる。利益のある元素は、アルミナスケール付着の向上のためのPt、Pd、Si、Hf、Y及びアルミナ、イットリア、ハフニアのような酸化物粒子、熱間耐食性のためのCr及びMn、拡散安定性及び/又は抗酸化性のためのRh、Ta及びCb並びに延性又は初期溶融限界の向上のためのNi、Coを含む。白金改質拡散アルミナイドコーティング層の具体的な場合、アルミナスケールに隣接したコーティング相は、白金アルミナイド及び/又はニッケル−白金アルミナイド相(Ni基材超耐熱合金において)であるものである。
【0015】
酸化によって、アルミナ(即ち、酸化アルミニウム)層は、金属結合コート上に形成される。このアルミナ層は、抗酸化性及びセラミックコーティングのための結合表面の両方を与える。アルミナ層は、セラミックコーティングを適用する前に、コーティングの適用中に、又はその後、酸素を含有する環境中で被覆された物品を超合金の温度性能と矛盾しない温度で加熱することによって、或いはタービンの雰囲気に暴露することによって形成することができる。ミクロン未満の厚みのアルミナスケールは、材料を正常なタービンで暴露される条件に加熱することによってアルミナイド表面上で厚くなるものである。アルミナスケールの厚みは、好ましくはミクロン以下(約1ミクロンまで)である。アルミナ層は、更に金属結合コートの溶着に続いて化学蒸着によって溶着することができる。
【0016】
或いは、基質が高度に付着性のアルミナスケール又は層を形成することが可能な場合には、金属結合コートは省略することができる。このような基質の例は、PWA 1487及びRene N5のような非常に低硫黄(<1ppm)の単一結晶の超耐熱合金であり、これは、更に熱的に成長したアルミナスケールの付着を向上するために0.1%のイットリウムを含有する。
【0017】
図1は、MCrAlY及び/又は白金改質アルミナイドのような金属結合コート20上にEBPVD法によって適用された、溶解されたZを含むセラミックコーティング、NdZr1−x、40を示す。結合コート20は、セラミックコーティング40の適用の前に、ニッケル又はコバルト基材超合金の金属物品10に適用された。結合コート20は、金属基質10とセラミックコーティング40の間の強力な付着を与える。セラミックコーティングは、結合コート20上の熱的に成長したアルミナフィルム30を介して結合コート20に付着する。
【0018】
図2は、層状微細構造に適用された、溶解したZを含むセラミックコーティングNdZr1−x40を示す。層間の界面境界は、熱伝導度減少のためのフォノン散乱のもう一つの潜在的源泉である。
【0019】
図3(a)及び(b)は、タービンエンジンの運転中に熱ガスの衝撃に曝される上部表面上の向上した耐侵食性を与える、溶解されたZを含む柱状セラミックコーティングNdZr1−x40の後に被覆された保護性セラミックトップコート50を示す。この保護性セラミックトップコートは、溶解されたZを含むセラミックコーティングNdZr1−xの高密度の及び/又は幅広い柱状物であることができ、或いは、層50は、更に6〜8重量%のYSZであることもできる。耐侵食性のためのこの保護性セラミックトップコート、50は、一般的に約5〜50μm、好ましくは約10〜25μmの厚みを有する。溶解されたZを含むセラミックコーティングNdZr1−x上の耐侵食性のための適当な厚みを持つ7YSZの保護性トップコートは、保護性セラミックトップコートを持たないセラミックトップコートと同等である熱伝導度を与える。
【0020】
本発明のセラミックコーティングは、ガスタービンエンジンにおける使用のために多くの利益を与える。熱伝導度の50パーセントの減少は、遮熱コーティング(TBC)のために必要な厚みを、同じ程度の熱絶縁のために概略半分に減少することができる。これは、製造時のコーティングを適用する時間の削減、インゴット材料の削減及びエネルギー削減のためにTBCの経費を低下させるものである。コーティングの厚みの減少は、更にガスタービンの部品、例えば動翼及び静翼の重量も低下するものであり、これは、これらの部品を保持する翼車の重量の有意な減少を与えることができる。同じ厚みのセラミックコーティングを溶着することは、金属部分の過熱を伴わずに達成される運転温度の増加を可能にするものであり、エンジンがより高い推力及び効率で運転することを可能にする。セラミックコーティングの増加した絶縁能力は、その部分を空気冷却するための必要性も更に減少することができる。
【0021】
本発明は、一般的に遮熱コーティング系を使用するいずれもの金属物品に適用可能であり、そして本発明の原理による各種の改変を含む。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】図1は、EBPVD法によって金属結合コート上に適用された、溶解されたZを含むセラミックコーティング、NdZr1−xを示す。
【図2】図2は、層状微細構造中に適用された、溶解されたZを含むセラミックコーティング、NdZr1−xを示す。
【図3】図3(a)及び(b)は、溶解されたZを含むセラミックコーティング、NdZr1−x上の保護性セラミックトップコートを示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
金属基質及びその表面上のNdZr1−xの式を有し、溶解されたZを含むセラミックコーティングによる遮熱性セラミックコーティングを含んでなり、ここで0<x<0.5及び1.75<y<2であり、セラミックコーティング中に7モル%までのNdを含み、そしてZがY、Mg、Ca、Hf及びこれらの混合物からなる群から選択される金属の酸化物である金属物品。
【請求項2】
Zが、Yであり、溶解された少なくとも6重量%のイットリアを含む請求項1に記載の物品。
【請求項3】
更に溶解されたハフニアを含んでなる、請求項2に記載の物品。
【請求項4】
溶解された2〜7モル%のNd及び6〜10重量%のイットリアを含む、請求項2に記載の物品。
【請求項5】
更に溶解された0.5〜6重量%のハフニアを含んでなる、請求項4に記載の物品。
【請求項6】
更に前記セラミックコーティング及び前記金属基質間に金属結合コートを含んでなる、請求項1に記載の物品。
【請求項7】
前記金属結合コートが、MがNi及び/又はCoから選択されるMCrAlYである、請求項6に記載の物品。
【請求項8】
前記金属結合コートが、金属間アルミナイドである、請求項6に記載の物品。
【請求項9】
前記セラミックコーティングが、柱状微細構造を有する、請求項1に記載の物品。
【請求項10】
前記柱状微細構造が、直線状又は鋸歯状構造である、請求項9に記載の物品。
【請求項11】
前記セラミックコーティングが、層状微細構造を有する、請求項1に記載の物品。
【請求項12】
更に前記セラミックコーティングを覆う保護性セラミックトップコートを含んでなる、請求項1に記載の物品。
【請求項13】
前記保護性セラミックトップコートが、高密度の又は幅広い柱状微細構造である、請求項12に記載の物品。
【請求項14】
前記保護性セラミックトップコートが、6〜8重量%のYSZである、請求項12に記載の物品。
【請求項15】
前記セラミックコーティングが、600℃〜1100℃で約0.78〜1.02W/mKの熱伝道度を有する、請求項1に記載の物品。
【請求項16】
前記セラミックコーティングが、EBPVD法、空気プラズマ溶射法又はHVOF法によって適用される、請求項1に記載の物品。
【請求項17】
前記金属物品が、タービンの部品である、請求項1に記載の物品。
【請求項18】
前記タービンの部品が、ニッケル又はコバルト基材の超合金の金属基質を有する、請求項17に記載の物品。
【請求項19】
前記セラミックコーティングが、約5〜500μmの範囲の厚みを有する、請求項1に記載の物品。
【請求項20】
前記保護性セラミックトップコートが、約5〜50μmの厚みを有する、請求項6に記載の物品。
【請求項21】
金属基質及びその表面上の、NdZr1−xの式を有し、溶解したイットリアを含むセラミックコーティングである遮熱性セラミックコーティングを含んでなり、ここにおいて0<x<0.5及び1.75<y<2であり、溶解された少なくとも6重量%のイットリアを含む金属物品。
【請求項22】
更に溶解されたハフニアを含んでなる、請求項21に記載の物品。
【請求項23】
溶解された6〜10重量%のイットリア及び2〜15モル%のNdを有する、請求項21に記載の物品。
【請求項24】
更に溶解された0.5〜6重量%のハフニアを含んでなる、請求項23に記載の物品。
【請求項25】
前記セラミックが、非パイロクロア結晶構造を有する、請求項21に記載の物品。
【請求項26】
更に前記セラミックコーティング及び前記金属基質間に金属結合コートを含んでなる、請求項21に記載の物品。
【請求項27】
前記金属結合コートが、MがNi及び/又はCoから選択されるMCrAlYである、請求項26に記載の物品。
【請求項28】
前記金属結合コートが、金属間アルミナイドである、請求項26に記載の物品。
【請求項29】
前記セラミックコーティングが、柱状微細構造を有する、請求項21に記載の物品。
【請求項30】
前記柱状微細構造が、直線状又は鋸歯状構造である、請求項29に記載の物品。
【請求項31】
前記セラミックコーティングが、層状微細構造を有する、請求項21に記載の物品。
【請求項32】
更に前記セラミックコーティングを覆う保護性セラミックトップコートを含んでなる、請求項21に記載の物品。
【請求項33】
前記保護性セラミックトップコートが、高密度の又は幅広い柱状微細構造である、請求項32に記載の物品。
【請求項34】
前記保護性セラミックトップコートが、約5〜50μmの厚みを有する6〜8重量%のYSZである、請求項32に記載の物品。
【請求項35】
前記セラミックコーティングが、600℃〜1100℃で約0.72〜1.02W/mKの熱伝道度を有する、請求項21に記載の物品。
【請求項36】
前記セラミックコーティングが、EBPVD法、空気プラズマ溶射法又はHVOF法によって適用される、請求項21に記載の物品。
【請求項37】
前記金属物品が、タービンの部品である、請求項21に記載の物品。
【請求項38】
前記タービンの部品が、ニッケル又はコバルト基材の超合金の金属基質を有する、請求項37に記載の物品。
【請求項39】
式NdZr1−xを有し、溶解された少なくとも6重量%のイットリアを含み、0<x<0.5及び1.75<y<2である、溶解されたイットリアを含むセラミックを、イットリア及びネオジミアをジルコニアセラミックにドープすることによって形成し;そして
前記セラミックを金属物品上にコーティングとして適用すること;
を含んでなる、金属物品に遮熱性セラミックコーティングを適用するための方法。
【請求項40】
前記セラミックが、電子ビーム物理蒸着法によって適用される、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
2〜7モル%のNd及び6〜10重量%のYが、ZrOにドープされる、請求項39に記載の方法。
【請求項42】
更にジルコニアセラミックにハフニアをドープすることを含んでなる、請求項39に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3(a)】
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【図3(b)】
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【公表番号】特表2007−522341(P2007−522341A)
【公表日】平成19年8月9日(2007.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−549494(P2006−549494)
【出願日】平成17年1月11日(2005.1.11)
【国際出願番号】PCT/US2005/000725
【国際公開番号】WO2005/112603
【国際公開日】平成17年12月1日(2005.12.1)
【出願人】(304038345)クロマロイ ガス タービン コーポレーション (1)
【Fターム(参考)】