説明

光学検査システムのためのカメラモジュールおよび関連する使用方法

【課題】マイクロエレクトロニクスおよび半導体部品を迅速に検査する性能を有するカメラに基づいた光学検査システムを提供する。
【解決手段】光学検査システムにおいて使用されるカメラモジュールであって、該カメラモジュールは、ビームスプリッター面によって光学的に分離され、直交して配置された第1および第2の側面を規定するビームスプリッターアセンブリと、イメージを感知し、該ビームスプリッターアセンブリの該第1の側面と光学的に関連する検知器アレイを含む第1の検知器アセンブリと、イメージを感知し、該ビームスプリッターアセンブリの該第2の側面と光学的に関連する検知器アレイを含む第2の検知器アセンブリとを備え、該第1および第2の検知器アセンブリの検知器アレイは、該ビームスプリッターアセンブリに関して実質的に光学整列される構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の引用)
本発明の内容は、2004年7月12日に出願された、名称「Dual Chip Camera」(代理人整理番号A126.176.101)の米国特許仮出願第60/587,116号の内容に関連し、35U.S.C.§119(e)から優先権が主張されていて、完全にここに援用される。
【0002】
本発明の局面は光学検査システムに関連する。より特定的には、本発明の局面は、カメラモジュール、カメラモジュールを利用する光学検査システム、その使用のための方法に関連する。
【背景技術】
【0003】
半導体および/またはマイクロエレクトロニクス部品製造は、製造のさまざまな段階において製品を検査する必要が顕著にある。製造プロセスにわたってマイクロエレクトロニクスおよび半導体を検査する利点は、その確認された点で明らかであり、「不良」部品/ウエハーは、完成まで製造されて、検査の終わりまたは使用中の不具合によって欠陥が認められるよりも、さまざまな処理段階で取り除かれ得る。多くの技術が開発され、手動から自動化までそのような検査を実行する。このため、確実で迅速だが比較的安価な自動化検査機器が大いに望まれる。
【0004】
現在利用可能なマイクロエレクトロニクスおよび半導体検査システムおよび方法の多くは、速度、正確性、明確性などの欠如を含むさまざまな理由で不十分である。より特定的には、カメラを利用する光学検査システムによって明確な利点が実現化された。大いに実行可能である一方で、カメラに基づいた光学検査システムは、カメラがイメージを獲得して統合するのにかかる時間のために、特定の検査速度の限度を有し得る。検査障害率を減少する1つのアプローチは、大きなフォーマットのカメラを用いることであるが、あいにく、大きなフォーマットのカメラは制限された読出し率を有し、より速い検査の必要のために速度を維持しない。代替に、光学検査システムは、2つのカメラが互いに動きを促進する光学機械アセンブリによって接続している2つの別々のカメラを用いて開発されてきた。結像とその後の検査を正確に実行するために、2つのカメラの間のアライメントは常になされなければならない。さらに、カメラアライメントは、出荷中などの装置の任意の動き中に変化することがある。そのため、操作者は、カメラの誤アライメントを常にチェックし、機械アセンブリを操作してカメラを再アライメントする必要がある。これは明らかに時間がかかり、必ずしも常にアライメントを達成し得ない。さらに、カメラの間の固有の相違は、これらの相違が原因とならない場合、それらの対応するイメージ出力を不適合にし得る。
【0005】
上記を鑑みて、マイクロエレクトロニクスおよび半導体部品を迅速に検査する性能を有するカメラに基づいた光学検査システムの必要性が存在する。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0006】
(要約)
本発明の局面は、光学検査システムにおいて用いられるカメラモジュールに関連する。カメラモジュールは、ビームスプリッターアセンブリ、第1の検知器アセンブリ、第2の検知器アセンブリを含む。ビームスプリッターアセンブリは、ビームスプリッター面によって光学的に分離され、直交して配置された第1および第2の側面を規定する。第1の検知器アセンブリは、イメージを感知する検知器アレイを含み、ビームスプリッターアセンブリの第1の側面と光学的に関連している。第2の検知器アセンブリも同様に、イメージを感知する検知器アレイを含み、ビームスプリッターの第2の側面と光学的に関連している。このため、第1および第2の検知器アセンブリは、ビームスプリッターアセンブリに関して、実質的に光学整列されている。一実施形態において、第1および第2の検知器アセンブリの検知器アレイによって提供される対応ピクセルは、平行移動および回転に関して、ビームスプリッター面に関連して実質的に光学整列されている。別の実施形態において、実質的光学整列関係は、サブピクセルアライメントによって特徴づけられる。別の実施形態において、第1および第2の検知器アセンブリは、ビームスプリッターアセンブリに持続的(permanently)に組み立てられ、実質的光学整列が変わらないようにする。また別の実施形態において、検知器アセンブリはそれぞれ、検知器アレイおよび光学的ローパスフィルタを含む。
【0007】
本発明の他の局面は、サンプルの表面を検査するための光学検査システムに関連する。このシステムは、光源、カメラモジュール、制御装置を含む。光源は、サンプル表面を照射するために提供される。カメラモジュールは、ビームスプリッターアセンブリ、第1の検知器アセンブリ、第2の検知器アセンブリを含む。ビームスプリッターアセンブリは、ビームスプリッター面によって光学的に分離され、直交して配置される第1および第2の面を規定する。第1の検知器アセンブリは検知器アレイを含み、ビームスプリッターアセンブリの第1の側面と光学的に関連している。第2の検知器アセンブリもまた検知器アレイを含み、ビームスプリッターアセンブリの第2の側面と光学的に関連している。この配置を以て、第1および第2の検知器アセンブリは、ビームスプリッターアセンブリに関して実質的に光学整列されている。制御装置はカメラモジュールに電気的に結合している。さらに、制御装置は適合され、検知器アレイから信号送信されたイメージ情報を処理し、少なくとも第1の検知器アセンブリから信号送信された情報への参照に基づいて、サンプル表面に少なくとも1つのサイトのイメージを生成する。一実施形態において、第1の検知器アセンブリから信号送信されるイメージ情報を参照することで生成されるイメージおよび第2の検知器アセンブリから信号送信されるイメージ情報を参照することで生成されるイメージに基づいて、制御装置はさらに適合され、検査ルーチンを実行する。この点に関して、イメージは同じサンプル表面サイトであり得るかまたは異なるサイトからであり得る。別の実施形態において、制御装置はさらに適合され、第2の検知器アセンブリから信号送信された情報と第1の検知器アセンブリから信号送信された情報を相関する。
【0008】
本発明の他の局面は、サンプルの表面を光学的に検査する方法に関係する。方法は、ビームスプリッターアセンブリ、第1の検知器アセンブリ、第2の検知器アセンブリを含むカメラモジュールを提供することを含む。ビームスプリッターアセンブリは、ビームスプリッタ面によって光学的に分離され、直交して配置された第1および第2の側面を規定する。第1の検知器アセンブリは検知器アレイを含み、ビームスプリッターアセンブリの第1の側面と光学的に関連している。第2の検知器アセンブリもまたイメージを感知するために検知器アレイを含み、ビームスプリッターアセンブリの第2の側面と光学的に関連している。この配置を以て、第1および第2の検知器アセンブリは、ビームスプリッターアセンブリに関して互いに実質的に光学整列されている。カメラモジュールはサンプル表面のサイトに位置づけられている。表面サイトはそれから照射され、カメラモジュールは表面サイトから反射される光を受ける。第1の検知器アセンブリの検知器アレイは、表面サイトに関するイメージ情報を生成するために促される。第1の検知器アセンブリからのイメージ情報は処理され、サイトイメージを生成する。サイトイメージへの参照に基づいて、表面サイトは容認性があるか否かに関しての決定がそれからなされる。一実施形態において、第1および第2の検知器アセンブリ両方の検知器アレイは、該当の表面サイトが容認性であるか否かを決定するために用いられるイメージ情報を生成するために促される。たとえば、第1および第2の検知器アセンブリは同じ表面サイトにイメージ情報を同時に生成するために操作され、代替に、第1および第2の検知器アセンブリは、交互に異なる表面サイトにイメージ情報を生成するために操作される。にもかかわらず、一実施形態において、検査を実行する前に、互いに関して、第1および第2の検知器アセンブリを機械的に再配置しないことによって方法が特徴づけられる。
【0009】
(項目1)
光学検査システムにおいて使用されるカメラモジュールであって、該カメラモジュールは、
ビームスプリッター面によって光学的に分離され、直交して配置された第1および第2の側面を規定するビームスプリッターアセンブリと、
イメージを感知し、該ビームスプリッターアセンブリの該第1の側面と光学的に関連する検知器アレイを含む第1の検知器アセンブリと、
イメージを感知し、該ビームスプリッターアセンブリの該第2の側面と光学的に関連する検知器アレイを含む第2の検知器アセンブリと
を備え、
該第1および第2の検知器アセンブリの検知器アレイは、該ビームスプリッターアセンブリに対して実質的に光学整列される、カメラモジュール。
【0010】
(項目2)
上記第1および第2の検知器アセンブリの検知器アレイは、上記ビームスプリッタ面に対して実質的に光学整列される、項目1に記載のカメラモジュール。
【0011】
(項目3)
上記検知器アレイはそれぞれピクセルアレイを含み、さらに、上記第1の検知器アセンブリのピクセルアレイのそれぞれは、上記第2の検知器アセンブリのピクセルアレイの対応するそれらと実質的に光学整列される、項目2に記載のカメラモジュール。
【0012】
(項目4)
上記実質的に光学整列される関係は、サブピクセルアライメントによって特徴付けられる、項目3に記載のカメラモジュール。
【0013】
(項目5)
上記ビームスプリッタ面に対して対応するピクセルのx、y座標が、該ビームスプリッター面に関連する平行移動および回転によって、実質的に光学整列される、項目4に記載のカメラモジュール。
【0014】
(項目6)
上記第1および第2の検知器アセンブリが、上記ビームスプリッターアセンブリに持続的に実装される、項目1に記載のカメラモジュール。
【0015】
(項目7)
上記ビームスプリッターアセンブリは、上記第1の側面を規定する第1のプリズムおよび上記第2の側面を規定する第2のプリズムを含む、項目1に記載のカメラモジュール。
【0016】
(項目8)
上記ビームスプリッタ面が、上記第1と第2のプリズムとの間の界面において形成される、項目7に記載のカメラモジュール。
【0017】
(項目9)
上記第1および第2のプリズムが直角プリズムであって、上記ビームスプリッタ面が該第1のプリズムに形成される、項目8に記載のカメラモジュール。
【0018】
(項目10)
上記第1の検知器アセンブリがフィルタを含む、項目1に記載のカメラモジュール。
【0019】
(項目11)
上記第1の検知器アセンブリの検知器アレイが上記フィルタに取り付けられていて、該フィルタが上記ビームスプリッターアセンブリの第1の側面に取り付けられている、項目10に記載のカメラモジュール。
【0020】
(項目12)
上記第1の検知器アセンブリの検知器アレイが、光学的接着剤を用いて上記フィルタに接合されている、項目11に記載のカメラモジュール。
【0021】
(項目13)
上記フィルタは光学的ローパスフィルタである、項目10に記載のカメラモジュール。
【0022】
(項目14)
上記検知器アレイは複数のCCDチップである、項目1に記載のカメラモジュール。
【0023】
(項目15)
上記CCDチップの1つがモノクロ装置であって、他のCCDチップがカラー装置である、項目14に記載のカメラモジュール。
【0024】
(項目16)
上記CCDチップは、ともにモノクロ装置であるか、あるいはカラー装置である、項目14に記載のカメラモジュール。
【0025】
(項目17)
上記検知器アレイは複数のCMOSチップである、項目1に記載のカメラモジュール。
【0026】
(項目18)
上記CMOSチップの1つがモノクロ装置であって、他の該CMOSチップがカラー装置である、項目17に記載のカメラモジュール。
【0027】
(項目19)
上記CMOSチップは、ともにモノクロ装置であるか、あるいはカラー装置である、項目17に記載のカメラモジュール。
【0028】
(項目20)
上記第1および第2の側面から離れた上記ビームスプリッターアセンブリと関連する光子モーテルをさらに備える、項目1に記載のカメラモジュール。
【0029】
(項目21)
上記第1の検知器アセンブリが光学的接着剤によって上記第1の側面に接合されていて、上記第2の検知器アセンブリが光学的接着剤によって上記第2の側面に接合されている、項目1に記載のカメラモジュール。
【0030】
(項目22)
上記ビームスプリッターアセンブリおよび上記検知器アセンブリを維持するハウジングをさらに備える、項目1に記載のカメラモジュール。
【0031】
(項目23)
上記ハウジングに関連し、上記カメラモジュールを検査装置に選択的に実装するために構成される実装装置をさらに備える、項目1に記載のカメラモジュール。
【0032】
(項目24)
サンプルの表面を検査するための光学検査システムであって、該システムは、
サンプルの表面を照射する光源と、
カメラモジュールであって、
ビームスプリッタ面によって光学的に分離され、直交して配置された第1および第2の側面を規定するビームスプリッターアセンブリと、
検知器アレイを含み、上記ビームスプリッターアセンブリの上記第1の側面と光学的に関連する第1の検知器アセンブリと、
検知器アレイを含み、該ビームスプリッターアセンブリの該第2の側面と光学的に関連する第2の検知器アセンブリと
を備え、
該第1および第2の検知器アセンブリの検知器アレイは、該ビームスプリッターアセンブリに対して、実質的に光学整列される、カメラモジュールと、
該カメラモジュールに電気的に接合する制御装置であって、
該第1および第2の検知器アセンブリから信号送信されたイメージ情報を処理し、該信号送信された情報に基づいて該サンプル表面に少なくとも1つのサイトのイメージを生成するように適合された、制御装置と
を備える、システム。
【0033】
(項目25)
上記制御装置は、上記第1および第2の検知器アセンブリイメージ情報から生成されるイメージに基づいて、検査ルーチンを実行するようにさらに適合された、項目24に記載のシステム。
【0034】
(項目26)
上記制御装置は、
上記カメラモジュールを上記サンプル表面の第1のサイトに光学的に位置づけるようにさせ、
上記第1の検知器アセンブリが該第1のサイトに関するイメージ情報を獲得するように促し、
上記第2の検知器アセンブリが該第1のサイトに関するイメージ情報を獲得するように促すように、さらに適合されており、
該第1および第2の検知器アセンブリが別々のイメージ情報を獲得する、項目25に記載のシステム。
【0035】
(項目27)
上記制御装置は、
上記カメラモジュールを上記サンプル表面の第1のサイトに光学的に位置づけるようにさせ、
上記第1の検知器アセンブリが該第1のサイトに関するイメージ情報を獲得するように促し、
該第1の検知器アセンブリから信号送信された第1のサイトイメージ情報を処理する一方で、該カメラモジュールを該サンプル表面の第2のサイトに光学的に位置づけるようにさせ、
上記第2の検知器アセンブリが該第2のサイトに関するイメージ情報を獲得するように促すようにさらに適合された、項目25に記載のシステム。
【0036】
(項目28)
上記制御装置は、上記第2の検知器アセンブリから信号送信されたイメージ情報と上記第1の検知器アセンブリから信号送信された情報とを相関するようにさらに適合された、項目24に記載のシステム。
【0037】
(項目29)
上記制御装置は、上記第1と第2の検知器アセンブリとの間の相関を示すゲインマップを生成するようにさらに適合された、項目28に記載のシステム。
【0038】
(項目30)
上記制御装置は、
周知のイメージへの参照に基づいて第1の検知器アレイ平均強度ピクセルマップを生成し、
該周知のイメージへの参照に基づいて第2の検知器アセンブリ平均強度ピクセルマップを生成し、
上記ゲインマップを生成するために該平均強度ピクセルマップを比較するようにさらに適合された、項目29に記載のシステム。
【0039】
(項目31)
サンプルの表面を光学的に検査する方法であって、該方法は、
カメラモジュールを提供することであって、
該カメラモジュールは、
ビームスプリッター面によって分離され、直交して配置される第1および第2の側面を規定するビームスプリッターアセンブリと、
イメージを感知し、該ビームスプリッターアセンブリの該第1の側面と光学的に関連する検知器アレイを含む第1の検知器アセンブリと、
イメージを感知し、該ビームスプリッターアセンブリの該第2の側面と光学的に関連する検知器アレイを含む第2の検知器アセンブリとを含み、
該第1および第2の検知器アセンブリの検知器アレイは、該ビームスプリッターアセンブリに対して実質的に光学整列されている、ことと、
サンプル表面に該カメラモジュールを光学的に配置することと、
該表面の第1のサイトを照射することと、
該カメラモジュールによって、該第1のサイトから反射された光を収集することと、
第1のサイトイメージ情報を生成するために該第1の検知器アセンブリを促すことと、
第1のサイトイメージを生成するために該第1のサイトイメージ情報を処理することと、
該第1のサイトイメージへの参照に基づいて該第1のサイトが容認性があるか否かを決定することと
を包含する、方法。
【0040】
(項目32)
第1のサイトイメージ情報を生成するために上記第2の検知器アセンブリを促すことと、
第2の第1のサイトイメージを生成するために該第2の検知器アセンブリからの該第1のサイトイメージ情報を処理することと、
該第2の第1のサイトイメージへの参照に基づいて上記第1の側面が容認性があるか否かを決定することと
をさらに包含する、項目31に記載の方法。
【0041】
(項目33)
上記第1の検知器アセンブリからの上記第1のサイトイメージ情報を処理する一方で、上記サンプル表面の第2のサイトに上記カメラモジュールを光学的に配置することと、
第2のサイトイメージ情報を生成するために上記第2の検知器アセンブリを促すことと、
第2のサイト情報を生成するために上記第2のサイトイメージ情報を処理することと、
上記第2のサイトイメージへの参照に基づいて該第2のサイトが容認性があるか否かを決定することと
をさらに包含する、項目31に記載の方法。
【0042】
(項目34)
上記第1および第2の検知器アセンブリからの出力を相関することをさらに包含する、項目31に記載の方法。
【0043】
(項目35)
出力を相関することは、上記検知器アセンブリのそれぞれの対応するピクセル対にゲイン割合を導くことを含む、項目34に記載の方法。
【0044】
(項目36)
上記第2の検知器アセンブリからのイメージ情報を受信することと、
該受信したイメージ情報と上記ゲイン割合に基づいて該第2の検知器アセンブリに関連するイメージを確立することと
をさらに包含する、項目35に記載の方法。
【0045】
(項目37)
監視を光学的に検査する方法であって、該方法は、
カメラモジュールを提供することであって、
該カメラモジュールは、
ビームスプリッター面によって分離され、直交して配置される第1および第2の側面を規定するビームスプリッターアセンブリと、
イメージを感知し、該ビームスプリッターアセンブリの該第1の側面と光学的に関連する検知器アレイを含む第1の検知器アセンブリと、
イメージを感知し、該ビームスプリッターアセンブリの該第2の側面と光学的に関連する検知器アレイを含む第2の検知器アセンブリと、を含み、
該第1および第2の検知器アセンブリの検知器アレイは、該ビームスプリッターアセンブリに関して実質的に光学整列されている、ことと、
選択された監視サイトからの光を受けるための該カメラモジュールを光学的に配置することと、
該カメラモジュールによって該監視サイトからの光を収集することと、
第1の監視サイトイメージ情報を生成するために該第1の検知器アセンブリを促すことと、
第1の監視サイト情報を生成するために上記第1のサイトイメージ情報を処理することと、
該第1のサイトイメージ情報の処理と同時に第2の監視サイトイメージ情報を生成するために該第2の検知器アセンブリを促すことと、
上記第2のサイトイメージ情報の処理と同時に、後に続く第1の監視サイトイメージ情報を生成するために促される該第1の検知器アセンブリとなるように、第2の監視サイトイメージを生成するために該第2のサイトイメージ情報を処理することと
を包含する、方法。
【0046】
(項目38)
上記カメラモジュールの上記第1および第2の検知器アセンブリの少なくとも1つは、UV放射に感応性である、項目37に記載の監視サイトを光学的に検査する方法。
【0047】
(項目39)
上記カメラモジュールが上記監視サイトに対して移動可能である、項目37に記載の監視サイトを光学的に検査する方法。
【0048】
本発明の局面は、光学検査システムにおいて用いられるカメラモジュールに関連する。カメラモジュールは、ビームスプリッターアセンブリ、第1の検知器アセンブリ、第2の検知器アセンブリを含む。ビームスプリッターアセンブリは、ビームスプリッター面によって光学的に分離し、直交して配置された第1および第2の側面を規定する。第1の検知器アセンブリは、イメージを感知する検知器アレイを含む。第1の検知器アセンブリは、ビームスプリッターアセンブリの第1の側面に関連する。第2の検知器アセンブリは、ビームスプリッタの第2の側面に関連する。さらに、第1および第2の検知器アセンブリは、ビームスプリッターアセンブリに関して実質的に光学整列される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0049】
サンプルBの表面Aを光学的に検出する光学検出システム20の一実施形態が図1に示される。光学システム20は光源22、制御装置24、カメラモジュール26を含む。さまざまな成分22〜26の詳細は以下に提供される。しかしながら、総括的に、制御装置24はカメラモジュール26に電子的に結合し、一部の実施形態において、光源22に結合している。使用中、光源22は、サンプルから反射された光でサンプル表面Aを照らし、表面Aはカメラモジュール26において光を受ける。対応するイメージ情報はその後の処理のため、カメラモジュール26から制御装置24へ信号が送られる。処理とは、信号が送られたイメージ情報に基づいてイメージを規定すること、ならびに1つ以上の検出ルーチンを実行することなどである。一実施形態において、光学検出システム20は自動化システムであり、半導体ウエハーおよび半導体ダイなどの基板を検出するように構成されている。このため、詳細が以下に記載されるように、光源22および制御装置24は、望ましい検出を実行するために幅広い適切な形式を想定できる。
【0050】
カメラモジュール26の一実施形態の詳細が図2に示される。総括的に、カメラモジュール26はビームスプリッターアセンブリ30、第1の検出器アセンブリ32、第2の検出器アセンブリ34を含む。さらに、一部の実施形態において、カメラモジュール26はハウジング36、実装装置38をさらに含み、他の実施形態において、1つ以上のレンズなどのさらなる光学部品(図示されず)を含み得る。好ましい実施形態において、第1および第2の検出器アセンブリ32、34は、実質的に光学整列の関係でビームスプリッターアセンブリ30上に持続的に実装されるが、他の実施形態においては、第1および第2の検出器アセンブリ32、34はビームスプリッターアセンブリ30から取り外され得ることが理解されるべきである。ハウジング36はアセンブリ30〜34を囲んで、そこへのユーザーアクセスを防止する。最後に、実装装置38は適応され、検出システムフレーム(図示されず)に、および検出システムフレームからカメラモジュール26の実装および取り外しが可能なように助長する。
【0051】
アセンブリ30〜34の詳細は図3に示される。一実施形態において、ビームスプリッターアセンブリ30は立方体のような構成を有し、第1、第2、第3、第4の側面50〜56を規定し、ビームスプリッター面58を含む。この構成で、第1および第2の側面50、52は互いに対して直交して配列され、検出器アセンブリ32または34のそれぞれいずれかに対して光学的に伝達可能な面を規定するように適合される。ビームスプリッター面58は、第4の側面56のビームスプリッターアセンブリ30から入る光が主に第1および第2の側面50,52に方向付けられるように配列され、このように第1と第2の側面50、52との間に光学的に位置される。別の実施形態において、ビームスプリッターアセンブリ30は枠組み(図示されず)内で実装されたビームスプリッターを含み得る。枠組みは、図3に示されるのと同様の方法で第1および第2の検出器アセンブリ32,34をアセンブリ30に実装することを助長する。
【0052】
一実施形態において、ビームスプリッターアセンブリ30は第1のプリズム60および第2のプリズム62を含む。一実施形態において、プリズム60、62は直角プリズムであり、第1のプリズム60はビームスプリッターアセンブリ30の第2および第3の側面52、54を規定し、第2のプリズム62は第1および第4の側面50、56を規定する。さらに、それぞれのプリズム60、62は斜辺側面64、66をそれぞれ規定する。ビームスプリッター面58は斜辺側面64および/または66の一方かまたは両方の上に形成される。たとえば、一実施形態において、第1のプリズム60はビームスプリッター面58を非偏光ビームスプリッターとして斜辺側面64上に形成する。にもかかわらず、プリズム60、62は互いに実装し、示されるようにビームスプリッターアセンブリ30を規定する。
【0053】
ビームスプリッターアセンブリ30は立方体型ビームスプリッターと記載されてきた一方、他の幅広いビームスプリッター構成が同等に容認される。たとえば、代替の実施形態において、ビームスプリッターアセンブリ30は薄膜ビームスプリッターを組み入れる。代替に、テキサスインスツルメントのDLP(digital light processing)メカニズムなどのようなマイクロ機械装置が用いられ得て、光を特定の検出器に方向付ける。にもかかわらず、ビームスプリッターアセンブリ30は、ビームスプリッター面(たとえば、ビームスプリッター面58)によって光学的に分離している少なくとも2つの側面(たとえば、第1および第2の側面50、52)を提供するように構成され、少なくとも2つの検出器アセンブリに光を透過できるように適応される。
【0054】
一実施形態において、第1の検出器アセンブリ32はイメージセンサー80(概略に描かれる)、カバーガラス82、スペーサー84を含む。総括的に、カバーガラス82は、イメージセンサー80の光入口側面と一体化して形成され、光入口側面を取り囲み、スペーサー84に実装される。スペーサー84はビームスプリッターアセンブリ30の第1の側面50に実装される。
【0055】
イメージセンサー80は従来技術において周知なようにさまざまな形式を想定して、検出器アレイ86(概略的に示される)およびフレーム88を含み得る。さらに、イメージセンサー80は他の従来的な部品を含み得る。たとえば、1つ以上の出口ポート(図示されず)であり、出力信号を制御装置24に伝達するため、イメージセンサー80を制御装置24(図1)に電子的に結合するために用いられる。一実施形態において、イメージセンサー80は電荷結合素子(CCD)チップまたは相補型金属酸化膜システム(CMOS)光センサーで、検出器アレイ86はピクセルアレイを備える。「CCD」および「CMOS」という用語を使用することは互いに可換性があり、発明のさまざまな実施形態の部分として使用可能な光センサーを記載することが意図されている。特に、CCDは多くの微視的ピクセルの行に分けられている。光子がピクセルにあたるとき、ピクセルに当たる多くの光子に関するそれぞれのピクセルにおいて電荷が増す。それぞれのピクセルの内容が読み取られ、カメラモジュール26によって検査される表面を示すイメージセンサー80からの電気的信号出力を形成する。この一実施形態において、CCDチップ80はさまざまなタイプの結像に適応され得る。たとえば、イメージセンサー80は、モノクロイメージセンサー、カラーイメージセンサー、赤外線(IR)、近赤外線、紫外(UV)センサーなどであり得る。にもかかわらず、検出器アレイ86は、ビームスプリッター面58から透過された光を示すイメージ情報を生成し信号を送るために適応される。
【0056】
スペーサー84はさまざまな形式を想定することができ、一実施形態において、スペーサー84はフィルターである。たとえば、一実施形態において、スペーサー84は、バイエルのCCDを用いて、イメージをぼかして使用する能力のあるアンチエイリアシング光学ローパスフィルターである。このため、一実施形態において、フィルター構成は、選択されたイメージセンサー80の機能として選択される。このフィルタリングアプローチは、イメージセンサー80がカラーイメージセンサーである構成に非常に適用可能である。しかしながら、代替に、スペーサー84は異なる光フィルタ特徴を有するように選択/構成され得る。さらにまた、スペーサー84は透明な、非光フィルタリングボディであり得て、ビームスプリッターアセンブリ30の第1の側面50から検出器アレイ86が望ましい距離をとるために単純に作用する。また他の実施形態において、スペーサー84は、脱完全に削除され得る。
【0057】
第2の検出器アセンブリ34は第1の検出器アセンブリ32に類似で、イメージセンサー100、カバーガラス102、スペーサー104を含む。イメージセンサー100は、検出器アレイ106(概略に言及される)、フレーム108、そして一部の実施形態において、イメージセンサー80に関して既に記載された補助成分を含む。イメージセンサー100は、イメージセンサー80に関して既に記載されたが任意のフォームを取ることが可能である(たとえば、単色CCDチップ、カラーCCDチップなど)。一実施形態において、イメージセンサー80、100は同様に構成される(たとえば、イメージセンサー80、100は両方ともカラーイメージセンサーである)。代替に、イメージセンサー80、100が適応され得て、検出し、異なるイメージ情報を提供する(たとえば、イメージセンサー80はカラーイメージセンサーになり得るのに対して、イメージセンサー100は単色イメージセンサーであるか、またはその逆である)。
【0058】
スペーサー104は、スペーサー84に関して既に記載されたが多くのフォームを想定することが可能である。このように、スペーサー104は波長フィルタリング属性を有し得るかまたは有し得ない。代替に、一部の実施形態において、スペーサー104は削除されている。
【0059】
イメージセンサー80、100およびスペーサー84、104の正確な構成にかかわらず、第1および第2の検出器アセンブリ32、34は、一実施形態において、同様に組み立てられていて、ビームスプリッターアセンブリ30に持続的に実装され、ユーザー(図示されず)がビームスプリッターアセンブリ30から検出器アセンブリ32、34を容易に動かしたりまたは取り除くことができない。たとえば、一実施形態において、粘着性があるかまたは接着性があり、好ましくは光学的にクリアであるものが用いられて、カバーガラス82、102を対応するスペーサー84、104(提供される場合)に結合させ、また、イメージセンサー80、100をビームスプリッターアセンブリ30の対応する側面50、52に結合する(たとえば、提供される場合、スペーサー84は第1の側面50に結合し、スペーサー104は第2の側面52に結合する)。一実施形態において、光学的接着剤(optical adhesive)は、当業者に周知のタイプのUV硬化型接着剤である。代替に、機械的ファスナーが用いられ得て、カバーガラス82、102を対応するスペーサー84、104に固定する。にもかかわらず、一度ビームスプリッターアセンブリ30に実装されると、第1および第2の検出器アセンブリ32、34は、ビームスプリッターアセンブリ30に関して容易に移動可能でない。そうすると、この構成で、第1の検出器アセンブリ32はビームスプリッターアセンブリ30の第1の側面50に光学的に関連しているのに対して、第2の検出器アセンブリ34は第2の側面52に光学的に関連している。
【0060】
上記の検出器アセンブリ32、34のビームスプリッターアセンブリ30への持続的実装は、一実施形態において、ビームスプリッターアセンブリ30に関するイメージセンサー80、100間の実質的な光学アライメントによって、および、特にビームスプリッター面58によって特徴づけられる。参照として、検出器アレイ86、106は、一実施形態において、ピクセルのアレイ(たとえば、複数行)を含む。説明のために、図3は、第1の検出器アセンブリ32の検出器アレイ86の一部としてのピクセル120の行および検出器アレイ106のピクセル122の行を概略的に示す。図3の二次元図において、1つ以上のさらなるピクセルの行が提供されるが、可視的でないことが理解される。にもかかわらず、ピクセル120の行はピクセル120a、120b、120cを含み、ピクセル122の行はピクセル122a、122b、122cを含む。ビームスプリッターアセンブリ30に組み立てられると、これらのピクセル120a〜120c、122a〜122cの各々のピクセル間で対応する関係が確立される。たとえば、イメージセンサー80、100はビームスプリッター面58に関して配列され、ピクセル120aはピクセル122aと実質的に光学整列し、ピクセル120bはピクセル122bと実質的に光学整列される、などとなる。つまり、ビームスプリッター面58によって確立される角によって規定される関連する平面である対応するピクセルの対(たとえば、ピクセルの対120a、122a;ピクセルの対120b、122b;など)は、実質的に同一であるかまたはx、y座標で整列されていて、ピクセルの対は、ビームスプリッター面58に関する平面移動および回転に関して実質的に光学整列している。これを念頭に、イメージセンサー80または100のいずれか一方がフィルターの使用を要し、もう一方がフィルターの使用を要さない場合(たとえば、イメージセンサー80の有用な動作はスペーサー84が光学的ローパスフィルターであることを要する一方、イメージセンサー100の有用な動作は入光をフィルターにかけなくとも達成できる)、上記の「ダミーフィルター」が用いられ、光学アライメントを確認する。つまり、フィルター(たとえば、スペーサー84)は、対応するイメージセンサー(たとえば、イメージセンサー80)を対応するビームスプリッターアセンブリ側面(たとえば、側面50)から間隔を取る。イメージセンサー80、100間で実質的に光学整列が達成されることを確認するため、光学アライメントのためのみに、透明なスペーサー(たとえば、スペーサー104)が他のイメージセンサー(たとえば、イメージセンサー100)に提供される。
【0061】
一実施形態において、「実質的に光学整列(substantially optically aligned)」というフレーズは、ピクセルの対の対応するピクセル間のサブピクセルアライメントによって特徴付けられる。たとえば、一実施形態において、ピクセルの対(たとえば、ピクセルの対120a、122b)の対応するピクセルは、±75μmにおけるビームスプリッター面58に関して実質的に光学整列にあり、これはCCDピクセルサイズが約7.4μmである場合、1ピクセルのおよそ10分の1であると解釈される。つまり、一対のピクセルの対応するピクセル間の光学配置オフセット(つまり、光学誤アライメント)は、一実施形態におけるピクセルの主要面積を倍数した0.1より大きくない。他のサブピクセル配置オフセット値もまた適用次第で容認でき、「実質的に光学整列」の代表と考えられる。たとえば、一実施形態において、実質的光学整列は、対応するピクセル、または±0.75ピクセルに整列された一対のピクセルによって特徴づけられる。別の実施形態において、実質的光学整列は、±0.5ピクセルに整列した一対のピクセルの対応するピクセルによって特徴づけられ、代替に、別の実施形態において、一対のピクセルの対応するピクセルは±0.3ピクセルにおいて整列している。第1および第2の検出器アセンブリ32、34をビームスプリッターアセンブリ30に安定した方法で、そして一部の実施形態においては持続的方法で実装することは、実質的光学整列属性が持続的に維持され、カメラモジュール26の寿命を通して変化されることがないことを確実にするために活かされる。
【0062】
ビームスプリッター面58に関するイメージセンサー80、100間の上記の実質的アライメントは、対応するイメージ情報が使用中の検出器アレイ86、106によって生成されることを確実にする。たとえば、ビームLは第4の側面56からビームスプリッターアセンブリ30に入り、ビームスプリッター面58と干渉する。ビームスプリッター面58はビームLを透過性部分Tと反射性部分Rに分ける。透過性部分Tはビームスプリッターアセンブリ30の第2の側面52に向かって進み、ピクセル122c上で作用する。同時に、反射性部分Rは第1の側面50に向かって進み、第1の検出器アセンブリ32のピクセル120c上で作用する。このように、ビームスプリッター面58に関するイメージセンサー80、100の実質的光学整列のために、カメラモジュール26は、第1の検出器アセンブリ32のピクセル120cにおいてまたはそれによって生成されるイメージ情報は、第2の検出器アセンブリ34のピクセル122cにおいてまたはそれによって生成されるイメージ情報と直接的に対応することを確実にする性能がある。この実質的光学整列はすべての対応するピクセル対に提供され、第1の検出器アセンブリ32のイメージセンサー80から信号が送られた出力は、第2の検出器アセンブリ34のイメージセンサー100から信号が送られた出力に対応するかまたは可換性がある。
【0063】
一部の実施形態において、特定の量または割合の光がビームスプリッターアセンブリ30で「失われる」。この光の損失を取り除くために、光子モーテル(photon motel)130すなわちビーム・ダンプが一部の実施形態において提供され、ビームスプリッターアセンブリ30の第3の側面54に実装される。一実施形態において、光子モーテル130は2つの壁を有する装置であって、第1の壁は光吸収効率がよく、制御された反射ガラス表面であり、第2の壁は光吸収効率がよい表面で、第1の壁から反射された光を受けるように好ましく位置されている。たとえば、第1の壁は1枚のよく磨かれた光吸収ガラスでそこで受け取られた著しい光の量を取り除く一方で、残りの光は制御された方法で反射されるが散乱しない。反射光は第2の壁に向けられ、第2の壁は平面の黒くコーティングされる表面であって、第1の壁から反射された著しい量の光が吸収される。代替に、他の光吸収構成が提供される。またさらに、光子モーテル130が削除され得る。
【0064】
説明が図2に戻るが、組み立てられたビームスプリッター、第1の検出器および第2の検出器アセンブリ30〜34がハウジング36(概略的に示される)内で維持される。ハウジング36はさまざまなフォームを想定することが可能で、一実施形態において、検出システムに関するカメラモジュール26のアセンブリ(および分解)を促進するために適応される。たとえば、検出器アセンブリ32、34のフレーム88、108の一方または両方がハウジング36の内部に固定され得る。にもかかわらず、一実施形態において、ハウジング36はフロア140を含む。フロア140は、光がハウジング36に入り、ビームスプリッターアセンブリ30によって受けとられ、収集されることで開口142(通常示されない)を規定する。
【0065】
実装装置38は検出システムサンプル補助に関して、ハウジング36の正確な位置決めと、従ってビームスプリッターアセンブリ30の正確な位置決めを助長する。たとえば、一実施形態において、図4を参照すると、それぞれの実装装置38は、検出システムベース144に関して周知の距離にフロア140を位置づけるために適応されるピンアセンブリであり、さもなければ検出されるサンプル(図示されず)を補助するために用いられる。これを念頭において、一実施形態において、ピンアセンブリ38は、ピン150、圧縮バネ152、スペーシングボディ154を含む。ピン150は、フロア140によって形成される口径160内でねじ的に(threadably)固定される。握りボディ162がピン150の近接端部164に提供され、一実施形態において、刻みがある。圧縮バネ152はピン150に同軸上に配置され、握りボディ162に対して耐えられる大きさである。最終的なアセンブリで、圧縮バネ152の逆側はフロア140に対してネストし、このように握りボディ162をフロア140の上面166からバイアスをかける。ピン150の遠位側168は、一実施形態においてはステンレス鋼玉であるスペーシングボディ154内でスライド可能なようにまた同軸上に受け取られる。スペーシングボディ154は反対の第1および第2の側面170、172を規定する。第1および第2の側面170、172は、以下に記載されるように最終的なアセンブリで、フロア140とベース144との間に望ましいスペーシングを確立する。最後に、ピン150の遠位端174は、コレット176をねじ的に係止するために構成され、さもなければベース144に形成される通路178内に実装される。
【0066】
上記の構成を用いて、フロア140は、通路178を有するピン150をまず並べることで、ベース144に実装される。ピン150はそれから回転され(たとえば握りボディ162を介して)、それによってピン150は通路178に伸びて、ねじ的にコレット176を係止する。ピン150の回転は、フロア140がスペーシングボディ154(ベース144に対してネスティングする第2の側面172を有する)の第1の側170に接するまで続く。圧縮バネ152は、ピン150が通路178に公然と延びるのを防ぐ。逆に、スペーシングボディ154は、フロア140とベース144の間の望ましいスペーシングが、フロア140とベース144との間の直接接触を避けるように達成されるように、決定する。このため、フロア140とスペーシングボディ154との間の界面がより緩やかであるように促進するガスケット180または同様のボディが提供され得る。
【0067】
一実施形態において、図2に戻ると、3つの実装装置38が提供され、開口142に限定される環境に対して等距離に間隔が取られている。代替に、他の任意数の実装装置38が提供され得て、幅広い他の実装技術が用いられる。代替の実施形態において、カメラモジュール26は検査システム内に持続的に実装され得て、ハウジング36および/または実装装置38の一方または両方が取り除かれ得る。
【0068】
ハウジング36および/または実装装置38が提供されるか否かに関わらず、カメラモジュール26は、図1に示される光学検査システム20の一部として迅速な検査、視察、選点および/または調査を実行するのに非常に有用である。このため、光源22および制御装置24は、半導体ウエハーの検査などの望ましい検査を実行するために適用可能である周知の多くの容認性のフォームを想定可能である。このように、たとえば、視察され、検査され、さもなければ光学的に観察されるためにサンプル表面Aに必要な光を提供する以上は、光源22はサンプル表面Aを照射するのに十分な光を提供する任意の光源であり得て、光源22は任意の位置にあるサンプルBに対して配置され得る。光源22の例は、ハロゲンまたはアーク光、レーザー、白色ダイオードまたは任意のさまざまな色の発光ダイオード(LED)を含む発光ダイオード(LED)、蛍光、自然光源、他の任意の光源のタイプなどの光源を含むが、限定されない。
【0069】
制御装置24は、望ましい検査ルーチンの実行を達成するためにプログラムされたマイクロプロセッサ28を含む。カメラモジュール26とは別の成分として、制御装置24、特にはマイクロプロセッサ28が図1に示される一方、代替の実施形態において、カメラモジュール26は、カメラモジュール26によって利用可能となった1つ以上の検査ルーチン(またはその一部)の実行を達成するために適応される別のマイクロプロセッサを含む。つまり、カメラモジュール26が分離して検査システム20に組み立てられている場合、カメラモジュール26に関連するプロセッサは、制御装置24と干渉するために前もってプログラムされている可能性があり、さもなければ検査システム20とともに持続的に提供され、検査ルーチンならびに代替の実施形態において以下に記載される基格化方法を実行する。代替に、制御装置24は適切な検査および/または基準化ルーチンを用いてプリロードされ得るか、またはカメラモジュール26は、制御装置24にロードされる適切なソフトウエアを含み得る。
【0070】
本発明のカメラモジュール26に提供される改善された検査性能のより良い理解を促すために、図5を説明すると、半導体ウエハー200が概略的に示されている。半導体ウエハー200は、さまざまな製造段階で複数の半導体ダイ202を含む。製造周期における特定の地点で、検査システム20(図1)を用いるなどしてダイ202を検査することが望ましい。このため、システム20は、カメラモジュール26を介して獲得されたイメージを試験することで、ダイ202を光学的に検査するために適応される。このことを念頭に、ウエハー200は、すべてのダイ202を適切に検査するために、カメラモジュール26によって獲得された単一イメージよりも典型的に大きなサイズである必要がある。つまり、カメラモジュール26および特にイメージセンサー80、100(図3)は実際的な物理的制限を有し、それによりウエハー200に沿う複数サイトでイメージが獲得されなければならない。このことを念頭に、図5は極めて細い線における1つの可能なサイト204を示し、これは代わりにカメラモジュール26によって規定され得る。明細書を通して使用されているように、「サイト」という用語は、カメラモジュール26によってイメージされる性能のあるサンプル表面A(図1)の一部を参照している。このように、ウエハー200を完全に検査するために、サイト204に関連するイメージは獲得され、精査され、それから第2のサイト206などで隣接イメージを獲得し、精査する。明らかに、図5は、ウエハー200および/またはカメラモジュール26の構成次第で、ダイ202のそれぞれを包囲するそれぞれのサイト204、206を示す一方で、各々のサイトは複数のダイ202を含み得るかまたは、単一ダイ202をイメージする/精査するために複数のサイトが必要とされ得る。
【0071】
上記の説明を念頭に、また、図1および図5を続けて説明すると、カメラモジュール26を用いてサンプル表面A(たとえば、ウエハー200)を検査する一つの方法は、サンプル表面Aにカメラモジュール26を光学的に配置することを含み、このように、サンプル表面A(たとえば、図5のサイト204)のイメージサイトを規定する。光源22は、活性化され、サンプル表面Aを照射すると、サンプル表面Aから、特にイメージされるサイト204から光が反射し、それはカメラモジュール26によって収集される。特に、そしてさらに図3を説明すると、イメージされるサイト204から反射する光はビームスプリッターアセンブリ30を通って進み、先に記載されたようにビームスプリッター面58と相互作用する(たとえば、透過部分Tおよび反射部分Rに分離する)。制御装置24に信号送信されるイメージ情報を生成するために制御装置24(以下に記載されるように)によって促される場合、そのように分離した光は、それから検知器アセンブリ32および/または34の一方または両方によって処理され得る。制御装置24はサイト204のイメージ(「サイトイメージ」)を生成し、それからサイトイメージを検討し、サイト204は容認性があるか否かを決定する。たとえば、サイトイメージはモデルイメージまたはマップ(たとえばテンプレート)と比較され得て、この比較はサイト204が容認性があるか拒否されるかを示す。代替に、サイトイメージは、幅広い他の方法において制御装置24(または他の装置)によって検討され得るかまたは分析され得て、サイト204は容認性があるか否かを決定する。このプロセスは、それから関心のある他のすべてのサイトのために、サンプル表面A(たとえば、ウエハー200)の残りに対して繰り返される。
【0072】
カメラモジュール26は検知器アセンブリ32,34が実質的に同一のイメージを獲得する(または以下に記載されるように獲得するために修正または規格化され得る)ように構成され、カメラモジュール26はさまざまな方法でより迅速に検査を実行できる。たとえば、図6のフローチャートを説明すると、制御装置24は交互方法において検知器アセンブリ32、34を動作できる。ステップ210から開始して、カメラモジュール26は第1のサイトに光学的に配置される。ステップ212で、第1のサイトは照射され(連続的にまたはストローブタイプの照明器を用いて)、第1のサイトから反射される光はステップ214でカメラモジュール26によって収集される。制御装置24は第1の検知器アセンブリ32の動作を促し、ステップ216で第1のサイトからのカメラモジュール26によって受ける光に対応するイメージ情報を獲得し、生成する。
【0073】
イメージ情報出力は制御装置24によって後の処理のためにステップ218において制御装置24に信号が送られ、第1のサイトのイメージを生成する。信号送信されたイメージ情報を受けると、および/または第1の検知器アセンブリがイメージ情報を生成する間、制御装置24は検知システム20を促し、第2のサイトにカメラモジュール26を光学的に位置づける(たとえば、カメラモジュール26に関してサンプルAを動かす、またはその逆)。この同時またはほぼ同時の制御装置24および/または第1の検知器アセンブリ32によるイメージ情報の処理および第2のサイトへの移動はステップ220に示される。第2のサイトはステップ222で照射され、第2のサイトから反射された光はステップ224でカメラモジュール26によって収集される。制御装置24はステップ226で第2の検知器アセンブリ34を促し、第2のサイトから受ける光に関連するイメージ情報を獲得、生成し、この情報はステップ228で制御装置24に信号送信される。制御装置24はこの出力されたイメージ情報に基づいて第2のサイトのイメージを生成する一方で、同時に第3のサイトにカメラモジュール26の光学位置づけを開始し、その後、第3のサイトの照射および第1の検知器アセンブリ32の動作を促し、ステップ230で第3のサイトから反射される光に関連するイメージ情報を獲得する。交互にサイトイメージ情報を獲得するために第1および第2の検知器アセンブリ32、34のこの前後動作は、対応するイメージセンサー80、100の動作に固有の時間遅延を取り除く。つまり、第1の検知器アセンブリ32が受信した情報を処理する一方で(および/または制御装置24が対応するサイトイメージを生成するために第1の検知器アセンブリからの合図された情報を処理する)、第2の検知器アセンブリ34は第2のサイトをイメージするなどである。すべての検査が望まれるすべてのサイトに一度イメージが生成されると、制御装置24はイメージを検討し、先に記載されたようにサンプル表面Aにおいて欠陥が存在するか否かを決定する。
【0074】
代替の実施形態において、カメラモジュール26は、異なるイメージ特性のために同時のまたはほぼ同時の単一サイトの検査を容易にするために動作される。つまり、カメラモジュール26は、第1および第2の検知器アセンブリ32、34が同一のイメージを獲得し、並行に異なる光学特性を獲得するために作動するように動作され得る。たとえば、図7のフローチャートを説明すると、ステップ240で検査されるサイトにカメラモジュール26は光学的に位置づけられる。このサイトは242で照射され、そこから反射された光はステップ244のカメラモジュール26で収集される。ステップ246で制御装置24は第1の検知器アセンブリ32を促し、第1のサイトのイメージ情報を獲得し、その後ステップ248で第2の検知器アセンブリ34を促す(たとえば、ステップ248はステップ246のミリセコンド内に発生する)。第1および第2の検知器アセンブリ32、34から信号送信され出力されたイメージ情報は制御装置24に信号送信され、検査のためステップ250でイメージを生成する。このように、たとえば、第1の検知器アセンブリ32は明視野イメージ情報を提供するために構成され得て、第2の検知器アセンブリ34は暗視野イメージ情報を提供するために構成され得て、このように制御装置24は同じサイトの明視野イメージおよび暗視野イメージを同時に生成し、検討することを実質的に可能にする。他の同時に獲得されるさまざまなイメージ情報はまた用いられる検知器アレイのタイプ次第で獲得され得る。
【0075】
一実施形態において、第1および第2の検知器アセンブリ32、34からのイメージ情報に交互に依存し、また検討する検知システム20の性能は、実質的に同様にまたは直接的に関係するイメージ情報を提供するイメージセンサー80、100を前提とする。しかしながら、特定の場合において、所定の光強度に対して出力された信号は、各々のピクセルによって変わることが認められる。このように、たとえば、光学的に並べられたピクセルのピクセル対(たとえば、図3のピクセル対120a、122a)は、光入力を受けた同様のものに対応する異なる強度を連続して出力する。一実施形態において、校正または規格化ルーチンは、光学的に整列されたピクセル対のリーチのために関連するピクセル強度の検査の前に実行される。たとえば、一実施形態において、周知の試験またはサンプルイメージが照射され、対応する平均イメージ情報が検知器32、34それぞれから獲得される。そのように獲得された平均イメージはそれからピクセル毎に比較され、2つの検知器アセンブリ30および/または32の少なくとも1つのそれぞれのピクセルに校正係数を生成する。
【0076】
たとえば、一実施形態において、第1の検知器アセンブリ32は、検知器ルーチンが実行される(たとえば、「容認性」イメージモデルマップと比較する)「制御」イメージセンサーとして設計され得る。第2の検知器アセンブリ34のイメージセンサー100からの出力情報は、それから、校正係数に応じて「規格化」され、その後第2の検知器アセンブリ34イメージ情報の結果生じるサイトイメージと「容認性」モデルマップとを比較する。第2の検知器アセンブリ34のイメージセンサー100と関連するそれぞれのピクセルに校正係数を確立するために、一実施形態において、強度マップがイメージセンサー80、100のそれぞれのピクセルに生成され、それから互いに比較されて、第1の検知器アセンブリ32を有する第2の検知器アセンブリ34からの出力を「同等化」するためのゲインマップを生成する。たとえば、図8は、第1の検知器アセンブリ32のイメージセンサー80に関連する強度マップ300、および、試験または周知のイメージの画像化に続く第2の検知器アセンブリ34のイメージセンサー100に関連する強度センサーマップ302を図示する。図示を容易にするために、強度マップ300、302は、それぞれ3×3のピクセルアレイから成るイメージセンサー80、100を示す。上記のカメラモジュール26(図1)は、実質的に光学整列されるピクセルの各々のピクセルが規定される(たとえば、第1のピクセル対310a、310b;第2のピクセル対312a、312b;などを含む図8における同じ数字によって同一の対応するピクセル対を有する)ように構成される。
【0077】
強度マップ300、302の各々のピクセル強度の割合に基づいて、ゲインマップ304が確立される。たとえば、一実施形態において、強度マップ300は、グレイレベル強度10(目盛り0〜255)がイメージセンサー80の第1のピクセル310aにおいて測定されたものを反映する。対応する第1のピクセル310bのグレイレベル強度測定15が強度マップ302に示される。第1ピクセル310a、310b強度測定の割合に基づいて、それから修正因子0.667が計算され、ゲインマップ304の310c(つまり、10/15の割合)に示される。第1の検知器マップセンサー80のために確立された強度マップ300への参照に基づいて、第2の検知器イメージセンサー100のそれぞれのピクセルに、同様の割合または乗数が確立される。それから使用中に、第2の検知器イメージセンサー100のそれぞれのピクセルからの強度読み取りは、対応するゲインマップによって乗算され、第1の検知器アセンブリ32を有する第2の検知器アセンブリ34からの出力を規格化する。それから、この方法において、単一モデルが用いられ得て、精査されたイメージを生成するために用いられるイメージ情報が検知器アセンブリ32または34のどちらから生じるかに関わらず欠陥を査定/検査する。代替に、独立的なモデルマップが検知器アセンブリ32および34のそれぞれに提供され得て、第1および第2の検知器アセンブリからの出力の校正または規格化が実行される必要がないようにする。それぞれのイメージセンサーに関連するゲインマップを生成する際に、校正係数に加えて上記の割合または乗数がが用いられ得ることが留意されるべきである。たとえば、一部の実施形態において、プラスまたはマイナスのオフセットが、割合と、または乗数と、または割合または乗数の代わりと協働で用いられ得る。さらに、ゲインマップが制御装置24によって格納および実行され得るか、またはセンサー自体の構成に直接組み込まれ得る。
【0078】
好ましい実施形態を参照して本発明が記載されてきたが、当業者は、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、形式および詳細において変更がされ得ることを認めるであろう。たとえば、カメラモジュールは2つの検知器アレイを有するものとして記載されてきたが、他の実施形態において、3つ以上の検知器アレイ(またはチップ)が提供され得る。同様に、複数のビームスプリッターが用いられ得る。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】本発明の局面に従う光学検査システムの一実施形態を示す概略図である。
【図2】図1の検査システムのカメラモジュールの側平面図である。
【図3】図2のカメラモジュールの一部の拡大した側平面図である。
【図4】図2のカメラモジュールのピンアセンブリ部分の一実施形態の拡大した断面図である。
【図5】図1の検査システムによってイメージされるサイトを示す半導体ウエハーの単純化した平面図である。
【図6】本発明の局面に従うサンプルの表面を検査する方法の一実施形態を示すフローチャートである。
【図7】本発明の局面に従うサンプルの表面を検査する方法の別の実施形態を示すフローチャートである。
【図8】本発明の局面に従う2つの検知器アレイから信号送信される関連するイメージ情報に有利な強度およびゲインチャートを示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光学検査システムにおいて使用されるカメラモジュールであって、該カメラモジュールは、
ビームスプリッター面によって光学的に分離され、直交して配置された第1および第2の側面を規定するビームスプリッターアセンブリと、
イメージを感知し、該ビームスプリッターアセンブリの該第1の側面と光学的に関連する検知器アレイを含む第1の検知器アセンブリと、
イメージを感知し、該ビームスプリッターアセンブリの該第2の側面と光学的に関連する検知器アレイを含む第2の検知器アセンブリと
を備え、
該第1および第2の検知器アセンブリの検知器アレイは、該ビームスプリッターアセンブリに対して実質的に光学整列される、カメラモジュール。
【請求項2】
前記第1および第2の検知器アセンブリの検知器アレイは、前記ビームスプリッタ面に対して実質的に光学整列される、請求項1に記載のカメラモジュール。
【請求項3】
前記検知器アレイはそれぞれピクセルアレイを含み、さらに、前記第1の検知器アセンブリのピクセルアレイのそれぞれは、前記第2の検知器アセンブリのピクセルアレイの対応するそれらと実質的に光学整列される、請求項2に記載のカメラモジュール。
【請求項4】
前記実質的に光学整列される関係は、サブピクセルアライメントによって特徴付けられる、請求項3に記載のカメラモジュール。
【請求項5】
前記ビームスプリッタ面に対して対応するピクセルのx、y座標が、該ビームスプリッター面に関連する平行移動および回転によって、実質的に光学整列される、請求項4に記載のカメラモジュール。
【請求項6】
前記第1および第2の検知器アセンブリが、前記ビームスプリッターアセンブリに持続的に実装される、請求項1に記載のカメラモジュール。
【請求項7】
前記ビームスプリッターアセンブリは、前記第1の側面を規定する第1のプリズムおよび前記第2の側面を規定する第2のプリズムを含む、請求項1に記載のカメラモジュール。
【請求項8】
前記ビームスプリッタ面が、前記第1と第2のプリズムとの間の界面において形成される、請求項7に記載のカメラモジュール。
【請求項9】
前記第1および第2のプリズムが直角プリズムであって、前記ビームスプリッタ面が該第1のプリズムに形成される、請求項8に記載のカメラモジュール。
【請求項10】
前記第1の検知器アセンブリがフィルタを含む、請求項1に記載のカメラモジュール。
【請求項11】
前記第1の検知器アセンブリの検知器アレイが前記フィルタに取り付けられていて、該フィルタが前記ビームスプリッターアセンブリの第1の側面に取り付けられている、請求項10に記載のカメラモジュール。
【請求項12】
前記第1の検知器アセンブリの検知器アレイが、光学的接着剤を用いて前記フィルタに接合されている、請求項11に記載のカメラモジュール。
【請求項13】
前記フィルタは光学的ローパスフィルタである、請求項10に記載のカメラモジュール。
【請求項14】
前記検知器アレイは複数のCCDチップである、請求項1に記載のカメラモジュール。
【請求項15】
前記CCDチップの1つがモノクロ装置であって、他のCCDチップがカラー装置である、請求項14に記載のカメラモジュール。
【請求項16】
前記CCDチップは、ともにモノクロ装置であるか、あるいはカラー装置である、請求項14に記載のカメラモジュール。
【請求項17】
前記検知器アレイは複数のCMOSチップである、請求項1に記載のカメラモジュール。
【請求項18】
前記CMOSチップの1つがモノクロ装置であって、他の該CMOSチップがカラー装置である、請求項17に記載のカメラモジュール。
【請求項19】
前記CMOSチップは、ともにモノクロ装置であるか、あるいはカラー装置である、請求項17に記載のカメラモジュール。
【請求項20】
前記第1および第2の側面から離れた前記ビームスプリッターアセンブリと関連する光子モーテルをさらに備える、請求項1に記載のカメラモジュール。
【請求項21】
前記第1の検知器アセンブリが光学的接着剤によって前記第1の側面に接合されていて、前記第2の検知器アセンブリが光学的接着剤によって前記第2の側面に接合されている、請求項1に記載のカメラモジュール。
【請求項22】
前記ビームスプリッターアセンブリおよび前記検知器アセンブリを維持するハウジングをさらに備える、請求項1に記載のカメラモジュール。
【請求項23】
前記ハウジングに関連し、前記カメラモジュールを検査装置に選択的に実装するために構成される実装装置をさらに備える、請求項1に記載のカメラモジュール。
【請求項24】
サンプルの表面を検査するための光学検査システムであって、該システムは、
サンプルの表面を照射する光源と、
カメラモジュールであって、
ビームスプリッタ面によって光学的に分離され、直交して配置された第1および第2の側面を規定するビームスプリッターアセンブリと、
検知器アレイを含み、前記ビームスプリッターアセンブリの前記第1の側面と光学的に関連する第1の検知器アセンブリと、
検知器アレイを含み、該ビームスプリッターアセンブリの該第2の側面と光学的に関連する第2の検知器アセンブリと
を備え、
該第1および第2の検知器アセンブリの検知器アレイは、該ビームスプリッターアセンブリに対して、実質的に光学整列される、カメラモジュールと、
該カメラモジュールに電気的に接合する制御装置であって、
該第1および第2の検知器アセンブリから信号送信されたイメージ情報を処理し、該信号送信された情報に基づいて該サンプル表面に少なくとも1つのサイトのイメージを生成するように適合された、制御装置と
を備える、システム。
【請求項25】
前記制御装置は、前記第1および第2の検知器アセンブリイメージ情報から生成されるイメージに基づいて、検査ルーチンを実行するようにさらに適合された、請求項24に記載のシステム。
【請求項26】
前記制御装置は、
前記カメラモジュールを前記サンプル表面の第1のサイトに光学的に位置づけるようにさせ、
前記第1の検知器アセンブリが該第1のサイトに関するイメージ情報を獲得するように促し、
前記第2の検知器アセンブリが該第1のサイトに関するイメージ情報を獲得するように促すように、さらに適合されており、
該第1および第2の検知器アセンブリが別々のイメージ情報を獲得する、請求項25に記載のシステム。
【請求項27】
前記制御装置は、
前記カメラモジュールを前記サンプル表面の第1のサイトに光学的に位置づけるようにさせ、
前記第1の検知器アセンブリが該第1のサイトに関するイメージ情報を獲得するように促し、
該第1の検知器アセンブリから信号送信された第1のサイトイメージ情報を処理する一方で、該カメラモジュールを該サンプル表面の第2のサイトに光学的に位置づけるようにさせ、
前記第2の検知器アセンブリが該第2のサイトに関するイメージ情報を獲得するように促すようにさらに適合された、請求項25に記載のシステム。
【請求項28】
前記制御装置は、前記第2の検知器アセンブリから信号送信されたイメージ情報と前記第1の検知器アセンブリから信号送信された情報とを相関するようにさらに適合された、請求項24に記載のシステム。
【請求項29】
前記制御装置は、前記第1と第2の検知器アセンブリとの間の相関を示すゲインマップを生成するようにさらに適合された、請求項28に記載のシステム。
【請求項30】
前記制御装置は、
周知のイメージへの参照に基づいて第1の検知器アレイ平均強度ピクセルマップを生成し、
該周知のイメージへの参照に基づいて第2の検知器アセンブリ平均強度ピクセルマップを生成し、
前記ゲインマップを生成するために該平均強度ピクセルマップを比較するようにさらに適合された、請求項29に記載のシステム。
【請求項31】
サンプルの表面を光学的に検査する方法であって、該方法は、
カメラモジュールを提供することであって、
該カメラモジュールは、
ビームスプリッター面によって分離され、直交して配置される第1および第2の側面を規定するビームスプリッターアセンブリと、
イメージを感知し、該ビームスプリッターアセンブリの該第1の側面と光学的に関連する検知器アレイを含む第1の検知器アセンブリと、
イメージを感知し、該ビームスプリッターアセンブリの該第2の側面と光学的に関連する検知器アレイを含む第2の検知器アセンブリとを含み、
該第1および第2の検知器アセンブリの検知器アレイは、該ビームスプリッターアセンブリに対して実質的に光学整列されている、ことと、
サンプル表面に該カメラモジュールを光学的に配置することと、
該表面の第1のサイトを照射することと、
該カメラモジュールによって、該第1のサイトから反射された光を収集することと、
第1のサイトイメージ情報を生成するために該第1の検知器アセンブリを促すことと、
第1のサイトイメージを生成するために該第1のサイトイメージ情報を処理することと、
該第1のサイトイメージへの参照に基づいて該第1のサイトが容認性があるか否かを決定することと
を包含する、方法。
【請求項32】
第1のサイトイメージ情報を生成するために前記第2の検知器アセンブリを促すことと、
第2の第1のサイトイメージを生成するために該第2の検知器アセンブリからの該第1のサイトイメージ情報を処理することと、
該第2の第1のサイトイメージへの参照に基づいて前記第1の側面が容認性があるか否かを決定することと
をさらに包含する、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記第1の検知器アセンブリからの前記第1のサイトイメージ情報を処理する一方で、前記サンプル表面の第2のサイトに前記カメラモジュールを光学的に配置することと、
第2のサイトイメージ情報を生成するために前記第2の検知器アセンブリを促すことと、
第2のサイト情報を生成するために前記第2のサイトイメージ情報を処理することと、
前記第2のサイトイメージへの参照に基づいて該第2のサイトが容認性があるか否かを決定することと
をさらに包含する、請求項31に記載の方法。
【請求項34】
前記第1および第2の検知器アセンブリからの出力を相関することをさらに包含する、請求項31に記載の方法。
【請求項35】
出力を相関することは、前記検知器アセンブリのそれぞれの対応するピクセル対にゲイン割合を導くことを含む、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記第2の検知器アセンブリからのイメージ情報を受信することと、
該受信したイメージ情報と前記ゲイン割合に基づいて該第2の検知器アセンブリに関連するイメージを確立することと
をさらに包含する、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
監視を光学的に検査する方法であって、該方法は、
カメラモジュールを提供することであって、
該カメラモジュールは、
ビームスプリッター面によって分離され、直交して配置される第1および第2の側面を規定するビームスプリッターアセンブリと、
イメージを感知し、該ビームスプリッターアセンブリの該第1の側面と光学的に関連する検知器アレイを含む第1の検知器アセンブリと、
イメージを感知し、該ビームスプリッターアセンブリの該第2の側面と光学的に関連する検知器アレイを含む第2の検知器アセンブリと、を含み、
該第1および第2の検知器アセンブリの検知器アレイは、該ビームスプリッターアセンブリに関して実質的に光学整列されている、ことと、
選択された監視サイトからの光を受けるための該カメラモジュールを光学的に配置することと、
該カメラモジュールによって該監視サイトからの光を収集することと、
第1の監視サイトイメージ情報を生成するために該第1の検知器アセンブリを促すことと、
第1の監視サイト情報を生成するために前記第1のサイトイメージ情報を処理することと、
該第1のサイトイメージ情報の処理と同時に第2の監視サイトイメージ情報を生成するために該第2の検知器アセンブリを促すことと、
前記第2のサイトイメージ情報の処理と同時に、後に続く第1の監視サイトイメージ情報を生成するために促される該第1の検知器アセンブリとなるように、第2の監視サイトイメージを生成するために該第2のサイトイメージ情報を処理することと
を包含する、方法。
【請求項38】
前記カメラモジュールの前記第1および第2の検知器アセンブリの少なくとも1つは、UV放射に感応性である、請求項37に記載の監視サイトを光学的に検査する方法。
【請求項39】
前記カメラモジュールが前記監視サイトに対して移動可能である、請求項37に記載の監視サイトを光学的に検査する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−81154(P2006−81154A)
【公開日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2005−203712(P2005−203712)
【出願日】平成17年7月12日(2005.7.12)
【出願人】(501018841)オーガスト テクノロジー コーポレイション (9)
【Fターム(参考)】