説明

半導体装置および半導体装置の製造方法

【課題】貫通電極のショート不良を引き起こすことなく、貫通電極とパッド電極との密着性を向上させる。
【解決手段】開口部22が設けられたパッド電極21b上にエッチストッパ膜23を積層し、半導体基板11に形成された貫通孔41に貫通電極45を埋め込む際に、貫通電極45の先端が、開口部22を介してパッド電極21bの一部を突き抜け、エッチストッパ膜23で止められるように構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は半導体装置および半導体装置の製造方法に関し、特に、半導体基板の裏面から電極を取り出すための貫通電極を形成する方法に適用して好適なものである。
【背景技術】
【0002】
携帯電話などの電子機器の小型化および多機能化などの要求に伴って、それらの主要な部品である半導体装置の実装密度を向上させることが求められている。ここで、半導体装置の実装密度を向上させる方法として半導体チップを積層させる方法がある。この半導体チップを積層させる方法としては、積層数を制限されることなく、フリップチップ実装できるという点から、半導体基板の裏面から電極を取り出すための貫通電極を形成する方法が有望視されている。
【0003】
ここで、半導体基板の裏面から電極を取り出すための貫通電極を形成する場合、半導体基板上に設けられた外部接続用のパッド電極とは別個に、貫通電極を接続するためのパッド電極が半導体基板上の多層配線層に形成される。そして、半導体基板の裏面から貫通孔を形成し、その貫通孔に貫通電極を埋め込むことで、半導体基板上に設けられたパッド電極との接続がとられている。
【0004】
また、例えば、特許文献1には、パッド部における配線同士の密着性を向上させるため、Si基板上のSiO膜の上面から内部にかけてCuダマシン配線およびそのパッド部を設け、そのCuダマシン配線上に形成されたAlデュアルダマシン配線の下面からそのCuダマシン配線のパッド部の内部に達してコンタクトプラグを設ける方法が開示されている。
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示された方法では、Cuダマシン配線のパッド部の内部に達するコンタクトプラグを形成するために、Cuダマシン配線のパッド部が上面から内部にかけて設けられたSiO膜に開口部を形成する必要がある。このため、その開口部がSiO膜を突き抜け、その開口部に埋め込まれたコンタクトプラグがCuダマシン配線下の下層配線層にまで到達する恐れがあることから、Cuダマシン配線やAlデュアルダマシン配線とその下の下層配線層とが短絡し、ショート不良を引き起こす場合があるという問題があった。
【0006】
【特許文献1】特開2004−146597号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、本発明の目的は、貫通電極のショート不良を引き起こすことなく、貫通電極とパッド電極との密着性を向上させることが可能な半導体装置および半導体装置の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決するために、本発明の一態様によれば、半導体素子が表面側に形成された半導体基板と、前記半導体基板上に形成された配線層と、前記配線層に形成されたパッド電極と、前記パッド電極上に形成され、前記配線層を絶縁する絶縁体のエッチストッパ膜と、前記半導体基板の裏面から前記半導体基板を貫通し、前記パッド電極の一部を突き抜けて前記エッチストッパ膜にて止められた貫通電極とを備えることを特徴とする半導体装置を提供する。
【0009】
また、本発明の一態様によれば、半導体素子が表面側に形成された半導体基板と、前記半導体基板上に形成された配線層と、前記配線層に形成されたパッド電極と、前記パッド電極と重なるようにして、前記パッド電極よりも上層に形成されたストッパ電極と、前記半導体基板の裏面から前記半導体基板を貫通し、前記パッド電極の一部を突き抜けて前記ストッパ電極にて止められた貫通電極とを備えることを特徴とする半導体装置を提供する。
【0010】
また、本発明の一態様によれば、第1の開口部を有するパッド電極が設けられた配線層を半導体基板上に形成する工程と、前記配線層を絶縁する絶縁体のエッチストッパ膜を前記パッド電極上に形成する工程と、前記半導体基板の裏面から前記半導体基板を貫通する貫通孔を形成する工程と、前記第1の開口部および前記貫通孔を介して前記エッチストッパ膜に達する第2の開口部を前記絶縁体に形成する工程と、前記第1および第2の開口部および前記貫通孔に埋め込まれ、前記パッド電極に電気的に接続されるとともに、前記半導体基板の裏面側に引き出された貫通電極を形成する工程とを備えることを特徴とする半導体装置の製造方法を提供する。
【0011】
また、本発明の一態様によれば、第1の開口部を有するパッド電極が設けられた配線層を半導体基板上に形成する工程と、前記パッド電極と重なるように配置されたストッパ電極を前記パッド電極よりも上層に形成する工程と、前記半導体基板の裏面から前記半導体基板を貫通する貫通孔を形成する工程と、前記第1の開口部および前記貫通孔を介して前記ストッパ電極に達する第2の開口部を、前記配線層を絶縁する絶縁体に形成する工程と、前記第1および第2の開口部および前記貫通孔に埋め込まれ、前記パッド電極および前記ストッパ電極に電気的に接続されるとともに、前記半導体基板の裏面側に引き出された貫通電極を形成する工程とを備えることを特徴とする半導体装置の製造方法を提供する。
【発明の効果】
【0012】
以上説明したように、本発明によれば、貫通電極のショート不良を引き起こすことなく、貫通電極とパッド電極との密着性を向上させることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態に係る半導体装置について図面を参照しながら説明する。
【0014】
(第1実施形態)
図1−1は、本発明の第1実施形態に係る半導体装置の概略構成を示す断面図、図1−2は、図1−1のパッド電極21bの概略構成の一例を示す平面図、図1−3は、図1−1のパッド電極21bの概略構成のその他の例を示す平面図である。
図1−1において、半導体基板11には、互いに分離された不純物導入層14a、14a´、14b、14b´が形成されている。なお、半導体基板11の材料は、Siに限定されることなく、例えば、Ge、SiGe、SiC、SiSn、PbS、GaAs、InP、GaP、GaN、ZnSe、GaInAsPなどの中から選択するようにしてもよい。また、半導体基板11の厚さは、例えば、70μm程度とすることができる。
【0015】
そして、不純物導入層14a、14a´の間の半導体基板11上には、ゲート絶縁膜12aを介してゲート電極13aが形成され、ゲート電極13aの側壁にはサイドウォール15aが形成されている。また、不純物導入層14b、14b´の間の半導体基板11上には、ゲート絶縁膜12bを介してゲート電極13bが形成され、ゲート電極13bの側壁にはサイドウォール15bが形成されている。
【0016】
そして、半導体基板11およびゲート電極13a、13b上には、層間絶縁層16が形成されている。そして、層間絶縁層16には、バリアメタル膜17a、17bをそれぞれ介してコンタクトプラグ18a、18bが埋め込まれている。ここで、コンタクトプラグ18aは不純物導入層14a´に接続され、コンタクトプラグ18bはゲート電極13bに接続されている。
【0017】
また、層間絶縁層16およびコンタクトプラグ18a、18b上には、層間絶縁層19が形成されている。そして、層間絶縁層19には、バリアメタル膜20aを介して配線21aが埋め込まれるとともに、バリアメタル膜20bを介してパッド電極21bが埋め込まれている。
【0018】
ここで、配線21aは、コンタクトプラグ18aに接続されている。また、パッド電極21bは、コンタクトプラグ18bに接続されるとともに、パッド電極21bには、貫通電極45を突き抜けさせるための開口部22が形成されている。なお、開口部22は、図1−2に示すように、パッド電極21bに孔を設けた構成でもよい。あるいは、パッド電極21bの代わりに、図1−3に示すように、スリット状の開口部22´が形成されたパッド電極21b´を用いるようにしてもよい。また、パッド電極21bの面積は、貫通電極45の先端の面積よりも大きくなるように設定することができる。また、パッド電極21bの開口率は、10%〜80%の範囲内に設定することが好ましい。例えば、パッド電極21bのサイズは80μm角とすることができ、このパッド電極21bに、5μm角の開口部22を15μm間隔で配置することができる。また、パッド電極21bの膜厚は、例えば、0.2μm程度とすることができる。
【0019】
また、層間絶縁層19、配線21aおよびパッド電極21b上には、エッチストッパ膜23が形成されている。なお、エッチストッパ膜23の膜厚は、例えば、0.1μm程度とすることができる。また、エッチストッパ膜23上には、層間絶縁層24が形成されている。そして、エッチストッパ膜23および層間絶縁層24には、バリアメタル膜25a、25bをそれぞれ介してコンタクトプラグ26a、26bが埋め込まれるとともに、バリアメタル膜27a、27bをそれぞれ介して配線28a、28bが埋め込まれている。ここで、配線28aは、コンタクトプラグ26aを介して配線21aに接続され、配線28bは、コンタクトプラグ26bを介して配線21bに接続されている。
【0020】
また、層間絶縁層24および配線28a、28b上には、エッチストッパ膜29が形成されている。また、エッチストッパ膜29上には、層間絶縁層30が形成されている。そして、エッチストッパ膜29および層間絶縁層30には、バリアメタル膜31を介してコンタクトプラグ32が埋め込まれている。
【0021】
そして、層間絶縁層30上には、バリアメタル膜33を介してパッド電極34が形成されている。ここで、パッド電極34は、コンタクトプラグ32を介して配線28bに接続されている。そして、層間絶縁層30およびパッド電極34上には、保護膜35が形成され、保護膜35には、パッド電極34の表面を露出させる開口部36が形成されている。
【0022】
なお、エッチストッパ膜23、29は、層間絶縁層16、19、24、30よりもエッチングレートの小さい材料で構成することができる。例えば、層間絶縁層16、19、24、30としては、例えば、SiO膜またはLow−k膜を用いることができ、エッチストッパ膜23、29としては、例えば、SiN、SiCNまたはSiCを主成分とする膜を用いることができる。また、保護膜35としては、例えば、SiN膜を用いることができる。また、コンタクトプラグ18a、18b、26a、26b、32、配線21a、28a、28bおよびパッド電極21b、34の材料としては、Cu、Al、WまたはSnを主成分とする材料を用いることができる。また、バリアメタル膜17a、17b、20a、20b、25a、25b、27a、27b、31、33の材料としては、Ta、TaN、TiまたはTiNあるいはそれらの積層構造を用いることができる。
【0023】
一方、半導体基板11には、半導体基板11を裏面から貫通する貫通孔41が形成されている。なお、貫通孔41の深さと直径の比(アスペクト比)は、直径1に対して深さ5以下であることが好ましく、さらに好ましくは直径1に対して深さ2以下とするのがよい。例えば、貫通孔41の深さが70μmの場合、貫通孔41の直径は70μmとすることができる。
【0024】
そして、半導体基板11の裏面および貫通孔41の側壁には、絶縁層43が形成され、層間絶縁層16および絶縁層43には、パッド電極21b下のバリアメタル膜20bを露出させる開口部42が貫通孔41を介して形成されている。
【0025】
そして、貫通孔41および開口部42には、パッド電極21bに電気的に接続されるとともに、半導体基板11の裏面側に引き出された貫通電極45がバリアメタル膜44を介して埋め込まれている。ここで、貫通電極45の先端は、開口部22を介してパッド電極21bの一部を突き抜け、エッチストッパ膜23にて止められている。
【0026】
そして、半導体基板11の裏面には、貫通電極45に接続されたパッド電極48が形成されている。そして、半導体基板11の裏面側には、貫通孔41内に入り込みつつ貫通電極45およびパッド電極48が覆われるようにしてソルダレジスト膜46が形成されている。そして、ソルダレジスト膜46には、パッド電極48を露出させる開口部47が形成されている。
【0027】
なお、絶縁層43としては、例えば、SiO膜を用いることができる。バリアメタル膜44の材料としては、TiまたはTiNまたはそれらの積層構造を用いることができる。また、貫通電極45およびパッド電極48の材料としては、Cu、Al、WまたはSnを主成分とする材料を用いることができる。
また、貫通孔41の深さが70μm、直径が70μmの場合、絶縁層43の膜厚は、例えば、1μmとすることができ、貫通電極45の膜厚は、例えば、10μmとすることができる。また、貫通孔41の底面上のソルダレジスト膜46の膜厚は、例えば、40μm、貫通孔41の側壁上のソルダレジスト膜46の膜厚は、例えば、20μmとすることができる。
【0028】
ここで、貫通電極45の先端が、開口部22を介してパッド電極21bの一部を突き抜けるように構成することにより、貫通電極45とパッド電極21bとの間の接触面積を増大させることが可能となる。このため、貫通電極45とパッド電極21bとの間の密着性を向上させることが可能となり、貫通電極45とパッド電極21bとの間にバリアメタル膜20b、42が介在している場合においても、貫通電極45とパッド電極21bとが剥がれ難くすることができる。また、バリアメタル膜20bを残して開口部22を介してパッド電極21bの一部を突き抜けるように形成する際に、例えばRIE(Reactive Ion Etching)法やWet法を用いた場合でも、パッド電極21bの電極材料と直接接触することが無いため、電極材料に対して例えば腐食などを防ぐことができる。
【0029】
また、パッド電極21bに開口部22を設けることにより、Cuなどの柔らかい材料がパッド電極21bに用いられている場合においても、ダマシン法にて層間絶縁層19にパッド電極21bを埋め込むためのCMP時に、パッド電極21bが過剰に除去されるエロージョンを抑制することができる。このため、パッド電極21bの抵抗が増大したり、エレクトロマイグレーションやストレスマイグレーションなどで信頼性が劣化したりするのを抑制することができる。
【0030】
また、パッド電極21b上にエッチストッパ膜23を積層することにより、パッド電極21bに開口部22が設けられている場合においても、層間絶縁層16に開口部42を形成するためのエッチング時に、開口部22を介して開口部42が層間絶縁層24を突き抜け、パッド電極21bの上層に形成された上層配線に到達するのを防止することができる。このため、パッド電極21bに開口部22が設けられている場合においても、パッド電極21bの上層に形成された上層配線に貫通電極45が接続されるのを防止することができ、貫通電極45のショート不良を防止することができる。
【0031】
また、例えばRIE法を用いて貫通電極45の先端が開口部22を突き抜けるように形成する際に、例えば半導体基板11をSi、層間絶縁膜16、19をSiOとすると、半導体基板11をSF系のガスを用いて加工することで、半導体基板11と層間絶縁膜の間の加工選択比は100程度になる。そのため、70umの半導体基板11を加工しても半導体基板11と層間絶縁膜16の境界で加工が止まる。次の層間絶縁膜16と開口部22を含む層間絶縁膜19を例えばC系のガスを用いて加工することで、バリアメタル膜20bとの加工選択比は30以上となる。そのため、開口部22はバリアメタル膜20bをマスクに加工することができる。
【0032】
また、パッド電極21b上にエッチストッパ膜23を積層することにより、バリアメタル膜20bとともにパッド電極21bの周囲を囲むことが可能となる。このため、エッチストッパ膜23およびバリアメタル膜20bによってパッド電極21bの材料が周囲に拡散するのを抑制することが可能となり、Cuなどの材料がパッド電極21bに用いられている場合においても、半導体基板11およびゲート電極13a、13bにCuなどが侵入するのを抑制することが可能となり、半導体基板11に形成された電界効果トランジスタの特性を劣化させたり、ゲート電極13a、13bの信頼性を劣化させたりするのを抑制することができる。
【0033】
(第2実施形態)
図2〜図6は、本発明の第2実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
図2において、半導体基板11上にゲート絶縁膜12a、12bをそれぞれ介してゲート電極13a、13bを形成する。そして、ゲート電極13a、13bの側壁にサイドウォール15a、15bをそれぞれ形成した後、半導体基板11に不純物をイオン注入することで、不純物導入層14a、14a´、14b、14b´を形成する。
【0034】
そして、CVDなどの方法を用いることで、半導体基板11およびゲート電極13a、13b上に層間絶縁層16を形成する。なお、層間絶縁層16の材質としては、例えば、SiO膜を用いることができる。また、層間絶縁層16の膜厚は、例えば、0.5μmとすることができる。
【0035】
次に、ダマシンなどの方法を用いることで、バリアメタル膜17aを介して不純物導入層14a´に接続されたコンタクトプラグ18aを層間絶縁層16に埋め込むとともに、バリアメタル膜17bを介してゲート電極13bに接続されたコンタクトプラグ18bを層間絶縁層16に埋め込む。
次に、CVDなどの方法を用いることで、層間絶縁層16およびコンタクトプラグ18a、18b上に層間絶縁層19を形成する。
【0036】
次に、ダマシンなどの方法を用いることで、バリアメタル膜20aを介してコンタクトプラグ18aに接続された配線21aを層間絶縁層19に埋め込むとともに、バリアメタル膜20bを介してコンタクトプラグ18bに接続されたパッド電極21bを層間絶縁層19に埋め込む。
【0037】
ここで、パッド電極21bに開口部22を設けることにより、Cuなどの柔らかい材料がパッド電極21bに用いられている場合においても、ダマシン法にて層間絶縁層19にパッド電極21bを埋め込むためのCMP時に、パッド電極21bが過剰に除去されるエロージョンを抑制することができる。
なお、配線21aおよびパッド電極21bの形成は、ダマシン法以外にも、フォトグラフィー技術およびドライエッチング技術を用いて導電膜をパターニングする方法を用いるようにしてもよい。
【0038】
次に、CVDなどの方法を用いることで、層間絶縁層19、配線21aおよびパッド電極21b上にエッチストッパ膜23を形成する。なお、エッチストッパ膜23の材質としては、例えば、SiN膜を用いることができる。また、エッチストッパ膜23の膜厚は、例えば、0.1μmとすることができる。
【0039】
ここで、エッチストッパ膜23はバリア膜としての機能も併せ持つことができ、バリアメタル膜20bとともにパッド電極21bの材料が周囲に拡散するのを抑制することが可能となる。このため、Cuなどの材料がパッド電極21bに用いられている場合においても、半導体基板11およびゲート電極13a、13bにCuなどが侵入するのを抑制することが可能となり、電界効果トランジスタなどの特性の劣化を抑制することができる。
【0040】
次に、CVDなどの方法を用いることで、エッチストッパ膜23上に層間絶縁層24を形成する。そして、デュアルダマシンなどの方法を用いることで、配線21aに接続されたコンタクトプラグ26aおよび配線28aをバリアメタル膜25a、27aをそれぞれ介してエッチストッパ膜23および層間絶縁層24に埋め込むとともに、パッド電極21bに接続されたコンタクトプラグ26bおよび配線28bをバリアメタル膜25b、27bをそれぞれ介してエッチストッパ膜23および層間絶縁層24に埋め込む。
【0041】
次に、CVDなどの方法を用いることで、層間絶縁層19および配線28a、28b上にエッチストッパ膜29を形成する。そして、CVDなどの方法を用いることで、エッチストッパ膜29上に層間絶縁層30を形成する。そして、ダマシンなどの方法を用いることで、バリアメタル膜31を介して配線28bに接続されたコンタクトプラグ32をエッチストッパ膜29および層間絶縁層30に埋め込む。
そして、コンタクトプラグ32に接続されたパッド電極34をバリアメタル膜33を介して層間絶縁層30上に形成する。そして、層間絶縁層30およびパッド電極34上に保護膜35を形成し、パッド電極34の表面を露出させる開口部36を保護膜35に形成する。
【0042】
次に、図3に示すように、半導体基板11の裏面を研削することにより、半導体基板11の厚さが100μm程度以下になるように半導体基板11を薄膜化する。なお、半導体基板11の厚さが100μm程度以下になるように薄膜化する場合、半導体基板11の表面にサポート基板を接着することが好ましい。このサポート基板は、半導体基板11に接着させた後、必要に応じて剥離できるものが好ましい。
【0043】
そして、フォトリソグラフィー技術を用いることにより、貫通孔41の間口に対応した開口部が設けられたレジストパターンを半導体基板11の裏面に形成する。そして、このレジストパターンをマスクとして半導体基板11のドライエッチングを行うことで、半導体基板11に貫通孔41を形成する。そして、アッシングなどの方法を用いることで、半導体基板11の裏面に形成されたレジストパターンを除去する。
【0044】
次に、図4に示すように、CVDなどの方法を用いることで、貫通孔41の側壁が覆われるようにして、半導体基板11の裏面に絶縁層43を形成する。なお、絶縁層43としては、例えば、SiO膜を用いることができ、絶縁層43の膜厚は、例えば、1μmとすることができる。
【0045】
次に、図5に示すように、絶縁層43および層間絶縁層16、19のドライエッチングを行うことで、絶縁層43および層間絶縁層16に開口部42を形成するとともに、パッド電極21bの開口部22内の層間絶縁層19を除去する。
【0046】
ここで、パッド電極21b上にエッチストッパ膜23を積層することにより、開口部22内の層間絶縁層19を除去した時に、開口部42が開口部22を介して層間絶縁層24を突き抜け、パッド電極21bの上層に形成された上層配線に到達するのを防止することができる。
【0047】
なお、絶縁層43および層間絶縁層16、19の材料としてSiO、エッチストッパ膜23の材料としてSiNを用いた場合、C/CO/Ar系のエッチングガスを用いることで、絶縁層43および層間絶縁層16、19とエッチストッパ膜23との選択比を20以上確保することができる。
【0048】
次に、図6に示すように、スパッタなどの方法を用いることで、パッド電極21bの裏面、開口部22、42および貫通孔41の側壁が覆われるようにして、半導体基板11の裏面にバリアメタル膜44を形成する。なお、バリアメタル膜44は、シード電極としての機能も併せ持たせることができる。
【0049】
そして、フォトリソグラフィー技術を用いることにより、選択メッキ用のレジストパターンをバリアメタル膜44上に形成する。そして、この選択メッキ用のレジストパターンをマスクとして電解めっきを行うことにより、パッド電極21bに電気的に接続された貫通電極45および貫通電極45に接続されたパッド電極48をバリアメタル膜44上に形成する。
【0050】
そして、この選択メッキ用のレジストパターンを除去した後、貫通電極45およびパッド電極48をマスクとして酸系のエッチング液でバリアメタル膜44をウェットエッチングすることにより、貫通電極45およびパッド電極48から露出したバリアメタル膜44を除去する。
【0051】
ここで、パッド電極21bに開口部22を設けることにより、貫通電極45の先端がパッド電極21bの一部を突き抜けるように構成することができ、貫通電極45とパッド電極21bとの間の密着性を向上させることが可能となる。
【0052】
次に、図1−1に示すように、貫通孔41内に埋め込まれるようにして、貫通電極45およびパッド電極48を覆うソルダレジスト膜46を半導体基板11の裏面側に形成する。そして、パッド電極48の表面を露出させる開口部47をソルダレジスト膜46に形成する。
なお、ソルダレジスト膜46の材料としては、例えば、アクリル系の有機材料などを使用することができ、ソルダレジスト膜46は、水分などにより貫通電極45およびパッド電極48が腐食するのを防ぐための腐食防止剤として機能することができる。
【0053】
ここで、貫通電極45とパッド電極21bとの間の密着性を向上させることで、ソルダレジスト膜46の架橋反応により熱収縮が発生したり、温度に対して膨張と収縮を繰り返すようなヒステリシスなストレスを持つ場合においても、貫通電極45がパッド電極21bから剥離するのを抑制することが可能となる。
【0054】
以上の製造方法により、貫通電極45を100個連ねたビアチェイン構造を形成した。このビアチェイン構造が形成されたテストチップを50個だけ用いて、−55℃から150℃までの温度サイクル試験を実施した。この結果、1000サイクル分の試験に対しても、不良は1個も発生しなかった。また、同じテストチップを用いて、温度が130℃、湿度が85%のPCT試験を1000時間行ったが、同様に不良は発生しなかった。
【0055】
(第3実施形態)
図7は、本発明の第3実施形態に係る半導体モジュールの概略構成を示す断面図である。
図7において、トランジスタなどの半導体素子が表面側に形成された半導体基板51上には、多層配線層52が形成されている。ここで、多層配線層52の下層には、パッド電極53が形成され、多層配線層52の最上層にはパッド電極55が形成され、パッド電極53、55はコンタクトプラグ54を介して互いに接続されている。なお、多層配線層52は、図1−1の半導体基板11上に形成された配線層と同様の構成をとることができ、特に、パッド電極53は、図1−1のパッド電極21bと同様の構成をとることができる。ここで、多層配線層52が形成された半導体基板51には、例えば、CCDイメージセンサやCMOSイメージセンサなどに用いられる撮像素子を形成することができる。
【0056】
一方、半導体基板51には、半導体基板51を裏面から貫通する貫通孔61が形成されている。そして、半導体基板51の裏面および貫通孔61の側壁には、絶縁層62が形成され、貫通孔61には、パッド電極53に電気的に接続されるとともに、半導体基板51の裏面側に引き出された貫通電極63が絶縁層62を介して埋め込まれている。そして、半導体基板51の裏面には、貫通電極63に接続されたパッド電極67が絶縁層62を介して形成されている。
【0057】
また、絶縁層62上には、貫通孔61内に埋め込まれるようにして、貫通電極63およびパッド電極67を覆うソルダレジスト膜64が形成されている。そして、ソルダレジスト膜64には、パッド電極67の表面を露出させる開口部65が形成され、パッド電極67上には突出電極66が形成されている。なお、突出電極66としては、例えば、ハンダボールあるいはAuバンプ、半田材などで被覆されたCuバンプまたはNiバンプなどを用いることができる。また、半導体基板51に形成された貫通電極63の構造は、図1−1の貫通電極45と同様の構造をとることができる。
【0058】
また、半導体基板51上の多層配線層52上には、接着層72を介してガラス基板71が貼り合わされている。なお、接着層72としては、例えば、フォトレジストを用いることができる。
【0059】
一方、マザー基板76上には、ランド電極77が形成されている。そして、突出電極66をランド電極77上に接合させることにより、半導体基板51がマザー基板76上にフリップチップ実装されている。そして、ガラス基板71が貼り合わされた半導体基板51は、鏡筒75内に配置され、ガラス基板71上には、フィルタ板73を介してレンズ74が搭載されている。
【0060】
ここで、半導体基板51に貫通電極63を形成することにより、半導体基板51とマザー基板76との電気的な接続をボンディングワイヤにて行う必要がなくなり、実装面積を削減することが可能となる。
【0061】
(第4実施形態)
図8は、本発明の第4実施形態に係る半導体モジュールの概略構成を示す断面図である。
図8において、半導体チップK1には、トランジスタなどの半導体素子が表面側に形成された半導体基板81が設けられ、半導体基板81上には、多層配線層82が形成されている。ここで、多層配線層82の下層には、パッド電極83が形成され、多層配線層82の最上層にはパッド電極85が形成され、パッド電極83、85はコンタクトプラグ84を介して互いに接続されている。なお、多層配線層82は、図1−1の半導体基板11上に形成された配線層と同様の構成をとることができ、特に、パッド電極83は、図1−1のパッド電極21bと同様の構成をとることができる。
【0062】
一方、半導体基板81には、半導体基板81を裏面から貫通する貫通孔91が形成されている。そして、半導体基板81の裏面および貫通孔91の側壁には、絶縁層92が形成され、貫通孔91には、パッド電極83に電気的に接続されるとともに、半導体基板81の裏面側に引き出された貫通電極93が絶縁層92を介して埋め込まれている。そして、半導体基板81の裏面には、貫通電極93に接続されたパッド電極97が絶縁層92を介して形成されている。なお、パッド電極97は、パッド電極85の直下にくるように配置することができる。
【0063】
また、絶縁層92上には、貫通孔91内に埋め込まれるようにして、貫通電極93およびパッド電極97を覆うソルダレジスト膜94が形成されている。そして、ソルダレジスト膜94には、パッド電極97の表面を露出させる開口部95が形成され、パッド電極97上には突出電極96が形成されている。なお、半導体基板81に形成された貫通電極93の構造は、図1−1の貫通電極45と同様の構造をとることができる。
【0064】
また、半導体チップK2、K3も半導体チップK1と同様の構成をとることができる。そして、半導体チップK1〜K3は、突出電極96を介して互いに積層されている。
【0065】
ここで、半導体基板81に貫通電極93を形成することにより、半導体チップK1〜K3の積層数を制限されることなく、半導体チップK1〜K3をフリップチップ実装することが可能となり、実装面積を削減することが可能となる。なお、図8の実施形態では、半導体チップK1〜K3の積層数が3である場合を例にとって説明したが、半導体チップK1〜K3の積層数は3に限定されることなく、2以上ならばいくつでもよい。
【0066】
(第5実施形態)
図9は、本発明の第5実施形態に係る半導体装置の概略構成を示す断面図である。
図9において、半導体基板11上には、図1の構成に加え、バリアメタル膜111およびストッパ電極112が設けられるとともに、図1のバリアメタル膜44および貫通電極45の代わりにバリアメタル膜113および貫通電極114が設けられている。
【0067】
ここで、ストッパ電極112は、パッド電極21bと重なるようにしてパッド電極21bの上層の配線層に設けることができる。例えば、ストッパ電極112は、配線28a、28bと同一の配線層に形成することができ、バリアメタル膜111を介して層間絶縁層24に埋め込まれている。なお、ストッパ電極112の形状は、半導体基板11上に形成されたいずれの配線とも接続されていない孤立パターンとすることができる。
【0068】
また、貫通孔41および開口部42には、パッド電極21bに電気的に接続されるとともに、半導体基板11の裏面側に引き出された貫通電極114がバリアメタル膜113を介して埋め込まれている。ここで、貫通電極114の先端は、パッド電極21bの開口部22を介してエッチストッパ膜23および層間絶縁層24を付き抜け、ストッパ電極112で止められるように構成されている。
【0069】
これにより、層間絶縁層16に開口部42を形成するためのエッチング時に、開口部22を介してエッチストッパ膜23および層間絶縁層24を突き抜けた場合においても、貫通電極114をストッパ電極112で止めることが可能となり、貫通電極114のショート不良を防止することができる。
【0070】
また、バリアメタル膜20bを残して開口部22を介してパッド電極21bの一部を突き抜けるように形成する際に、例えばRIE(Reactive Ion Etching)法やWet法を用いた場合でも、パッド電極21bの電極材料と直接接触することが無いため、電極材料に対して例えば腐食などを防ぐことができる。
【0071】
また、例えばRIE法を用いて貫通電極45の先端が開口部22を突き抜けるように形成する際に、例えば半導体基板11をSi、層間絶縁膜16、19をSiOとすると、半導体基板11をSF系のガスを用いて加工することで、半導体基板11と層間絶縁膜の間の加工選択比は100程度になる。そのため、70umの半導体基板11を加工しても半導体基板11と層間絶縁膜16の境界で加工が止まる。次の層間絶縁膜16と開口部22を含む層間絶縁膜19を例えばC系のガスを用いて加工することで、バリアメタル膜20bとの加工選択比は30以上となる。そのため、開口部22はバリアメタル膜20bをマスクに加工することができる。
【0072】
(第6実施形態)
図10は、本発明の第6実施形態に係る半導体装置の概略構成を示す断面図である。
図10において、図1のバリアメタル膜27bおよび貫通電極28bの代わりにバリアメタル膜121およびストッパ電極122が設けられるとともに、図1のバリアメタル膜44および貫通電極45の代わりにバリアメタル膜123および貫通電極124が設けられている。
【0073】
ここで、ストッパ電極122は、パッド電極21bと重なるようにしてパッド電極21bの上層の配線層に設けるとともに、貫通電極28bと同電位の配線に接続することができる。例えば、ストッパ電極122は、配線28a、28bと同一の配線層に形成し、バリアメタル膜121を介して層間絶縁層24に埋め込むことができる。また、ストッパ電極122は、コンタクトプラグ26bを介してパッド電極21bに接続するとともに、コンタクトプラグ32を介してパッド電極34に接続することができる。
【0074】
また、貫通孔41および開口部42には、パッド電極21bに電気的に接続されるとともに、半導体基板11の裏面側に引き出された貫通電極124がバリアメタル膜123を介して埋め込まれている。ここで、貫通電極124の先端は、パッド電極21bの開口部22を介してエッチストッパ膜23および層間絶縁層24を付き抜け、ストッパ電極122で止められるように構成されている。
【0075】
これにより、層間絶縁層16に開口部42を形成するためのエッチング時に、開口部22を介してエッチストッパ膜23および層間絶縁層24を突き抜けた場合においても、パッド電極21bの上層に孤立パターンを形成することなく、貫通電極124をストッパ電極122で止めることが可能となり、貫通電極124のショート不良を防止することができる。
【0076】
また、バリアメタル膜20bを残して開口部22を介してパッド電極21bの一部を突き抜けるように形成する際に、例えばRIE(Reactive Ion Etching)法やWet法を用いた場合でも、パッド電極21bの電極材料と直接接触することが無いため、電極材料に対して例えば腐食などを防ぐことができる。
【0077】
また、例えばRIE法を用いて貫通電極45の先端が開口部22を突き抜けるように形成する際に、例えば半導体基板11をSi、層間絶縁膜16、19をSiOとすると、半導体基板11をSF系のガスを用いて加工することで、半導体基板11と層間絶縁膜の間の加工選択比は100程度になる。そのため、70umの半導体基板11を加工しても半導体基板11と層間絶縁膜16の境界で加工が止まる。次の層間絶縁膜16と開口部22を含む層間絶縁膜19を例えばC系のガスを用いて加工することで、バリアメタル膜20bとの加工選択比は30以上となる。そのため、開口部22はバリアメタル膜20bをマスクに加工することができる。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1−1】本発明の第1実施形態に係る半導体装置の概略構成を示す断面図。
【図1−2】図1−1のパッド電極21bの概略構成の一例を示す平面図。
【図1−3】図1−1のパッド電極21bの概略構成のその他の例を示す平面図。
【図2】本発明の第2実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図。
【図3】本発明の第2実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図。
【図4】本発明の第2実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図。
【図5】本発明の第2実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図。
【図6】本発明の第2実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図。
【図7】本発明の第3実施形態に係る半導体モジュールの概略構成を示す断面図。
【図8】本発明の第4実施形態に係る半導体モジュールの概略構成を示す断面図。
【図9】本発明の第5実施形態に係る半導体装置の概略構成を示す断面図。
【図10】本発明の第6実施形態に係る半導体装置の概略構成を示す断面図。
【符号の説明】
【0079】
11、51、81 半導体基板、12a、12b ゲート絶縁膜、13a、13b ゲート電極、14a、14b、14a´、14b´ 不純物導入層、15a、15b サイドウォール、16、19、24、30 層間絶縁層、17a、17b、20a、20b、25a、25b、27a、27b、31、33、44、84、111、113、121、123 バリアメタル膜、18a、18b、26a、26b、32、54 コンタクトプラグ、21a、28a、28b 配線、21b、21b´、34、48、53、55、67、83、85、97 パッド電極、22、22´、47、65、95 開口部、23、29 エッチストッパ膜、35 保護膜、36、42 開口部、41、61、91 貫通孔、43、62、92 絶縁層、45、63、93、114、124 貫通電極、46、64、94 ソルダレジスト膜、52、82 多層配線層、66、96 突出電極、71 ガラス基板、72 接着層、73 フィルタ板、74 レンズ、75 鏡筒、76 マザー基板、77 ランド電極、K1〜K3 半導体チップ、112、122 ストッパ電極

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体素子が表面側に形成された半導体基板と、
前記半導体基板上に形成された配線層と、
前記配線層に形成されたパッド電極と、
前記パッド電極上に形成され、前記配線層を絶縁する絶縁体のエッチストッパ膜と、
前記半導体基板の裏面から前記半導体基板を貫通し、前記パッド電極の一部を突き抜けて前記エッチストッパ膜にて止められた貫通電極とを備えることを特徴とする半導体装置。
【請求項2】
前記エッチストッパ膜は、SiN、SiCNまたはSiCを主成分とすることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
半導体素子が表面側に形成された半導体基板と、
前記半導体基板上に形成された配線層と、
前記配線層に形成されたパッド電極と、
前記パッド電極と重なるようにして、前記パッド電極よりも上層に形成されたストッパ電極と、
前記半導体基板の裏面から前記半導体基板を貫通し、前記パッド電極の一部を突き抜けて前記ストッパ電極にて止められた貫通電極とを備えることを特徴とする半導体装置。
【請求項4】
第1の開口部を有するパッド電極が設けられた配線層を半導体基板上に形成する工程と、
前記配線層を絶縁する絶縁体のエッチストッパ膜を前記パッド電極上に形成する工程と、
前記半導体基板の裏面から前記半導体基板を貫通する貫通孔を形成する工程と、
前記第1の開口部および前記貫通孔を介して前記エッチストッパ膜に達する第2の開口部を前記絶縁体に形成する工程と、
前記第1および第2の開口部および前記貫通孔に埋め込まれ、前記パッド電極に電気的に接続されるとともに、前記半導体基板の裏面側に引き出された貫通電極を形成する工程とを備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項5】
第1の開口部を有するパッド電極が設けられた配線層を半導体基板上に形成する工程と、
前記パッド電極と重なるように配置されたストッパ電極を前記パッド電極よりも上層に形成する工程と、
前記半導体基板の裏面から前記半導体基板を貫通する貫通孔を形成する工程と、
前記第1の開口部および前記貫通孔を介して前記ストッパ電極に達する第2の開口部を、前記配線層を絶縁する絶縁体に形成する工程と、
前記第1および第2の開口部および前記貫通孔に埋め込まれ、前記パッド電極および前記ストッパ電極に電気的に接続されるとともに、前記半導体基板の裏面側に引き出された貫通電極を形成する工程とを備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。

【図1−1】
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【図1−2】
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【図1−3】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−103433(P2010−103433A)
【公開日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−275865(P2008−275865)
【出願日】平成20年10月27日(2008.10.27)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】