説明

密閉容器用栓体、密閉容器並びに注入器具

【課題】本発明は、簡易な構成にして、流体容器において流体を簡単かつ確実に注入または吸引することができるとともに、注入または吸引後は簡単かつ確実に栓をすることができ、しかも製造コストを軽減することが可能な栓体等の提供を課題とする。
【解決手段】内部に流体が注入または吸引される密閉容器1に使用される栓体2であって、密閉容器1に流体を注入または吸引するための貫通孔21aが穿設され、かつ密閉容器1の内面に固着される第1板部材21と、該第1板部材2の容器固着面の反対側において、該第1板部材21に対して磁力により接離可能に設けられる第2板部材22とを備え、第2板部材22は、連結部材24を介して第1板部材21に軸支されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浮き袋、緩衝材、液体容器、エアージャッキ、圧縮布団袋など、内部に流体が注入または吸引される密閉容器に使用される栓体、該栓体が使用される密閉容器、並びに該栓体に使用される注入器具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、浮き袋、緩衝材、エアージャッキなどのように内部に空気が注入されるもの、飲料容器などのように内部に液体が注入されるもの、あるいは圧縮布団袋のように内部の空気が吸引されるものなどのように、内部に流体が注入または吸引される各種密閉容器が知られている。
【0003】
これら密閉容器に流体を注入または吸引するに際しては、密閉容器に穿設された貫通孔から流体を注入または吸引した後に貫通孔に栓をするが、この栓をするのに使用される栓体には種々のものが知られている。
【0004】
例えば、空気用栓として、軟質な合成樹脂シート21によって空気室22を有する袋状に形成される浮き輪、枕、あるいはベッド等の空気袋内に空気を注入するために使用される空気栓 10であって、空気穴12を閉じる栓体13を一体的に有した可撓性支持部11aを備えて、合成樹脂シート21の表面に溶着される取付基部11と、この取付基部11の裏面に一体化されて、前記空気穴からの空気の前記空気袋内への出入を可能にする多数の通気孔を有した収納部14と、この収納部14の側壁の一部を内方へ突出させることにより形成した係止部16と、この係止部16より内側の収納部14内に収納されるスポンジ体17とを備えたものが知られている(特許文献1参照)
【0005】
また、飲料容器用栓体として、操作レバー26の一端に枢着部26a、他端に押下部26bを設け、中間部にスプリング部材31により他端側に付勢されるスライド部材30を装着し、スライド部材30下面に鉤状の係合部30aを形成する。枢着部26aを栓本体22に回動可能且つスライド可能に支持し、弁棒33の先端に、係合突部33cを設ける。栓体 20を容器本体10から取り外し、操作レバー26を回動限界L1よりも回動し、一端側にスライドさせると、スライド部材30が操作レバー26の一端側に移動し、係合突部33cが係合部30aから外れ、弁機構23が栓本体22から外れる。栓体 20を容器本体10に装着すると、把手14cによって、操作レバー26の回動が規制され、係合突部33cは係合部30aに収容された状態を保持するものが知られている(特許文献2参照)。
【0006】
また、同じく飲料容器用栓体として、栓本体2に導入口6と吐出口9とを備えた液通路10を形成し、導入口6を開閉する止水弁体11を下端に備えた弁棒12を設け、弁棒12を常時上方に付勢して止水弁体11を閉状態とするスプリング部材15を縮設し、操作部材3を栓本体2の上部に回動可能に設け、操作部材3の回動によって弁棒12を下方に付勢して止水弁体11を開状態とし、飲料容器内部と栓本体2内部とに連通し、飲料容器内部を減圧する減圧口8と、減圧口8を開閉する減圧弁体16と、減圧弁体16を常時閉状態とする小径スプリング部材20とを設ける。操作部材3の回動によって操作部材3が、止水弁体11が開状態となる前に減圧弁体16を開状態とするものが知られている(特許文献3参照)。
【0007】
【特許文献1】特開2001−314285号公報
【特許文献2】特開2005−278855号公報
【特許文献3】特開2004−315009号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、従来の栓体はいずれも構成が複雑であるために、流体を注入または吸引したり、あるいは栓をしたりするのに手間がかかり、また製造コストがかかるという問題があった。
【0009】
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであって、簡易な構成にして、密閉容器において流体を簡単かつ確実に注入または吸引することができるとともに、注入または吸引後は簡単かつ確実に栓をすることができ、しかも製造コストを低減することが可能な栓体、該栓体が使用される密閉容器、並びに該栓体に使用される注入器具の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明に係る栓体は、内部に流体が注入または吸引される密閉容器に使用される栓体であって、前記密閉容器に流体を注入または吸引するための貫通孔が穿設され、かつ前記密閉容器の内面に固着される第1板部材と、該第1板部材の容器固着面の反対側において前記貫通孔を開閉する態様で設けられ、磁力で前記第1板部材に接することにより前記貫通孔を閉じるとともに、磁力に抗して前記第1板部材から離されることにより前記貫通孔を開くものとなされている第2板部材とを備えてなることを特徴とする。
【0011】
これによれば、所定の注入器具を第1板部材の貫通孔に押し込めば、第1板部材と第2板部材が互いに離れることにより貫通孔が開くので、密閉容器の内部に流体を簡単かつ確実に注入または吸引することができる。また、所定の注入器具を貫通孔から引き抜けば、第1板部材と第2板部材が互いに磁力により接することにより貫通孔が閉じるので、密閉容器に簡単かつ確実に栓をすることができる。しかも、本栓体は主に第1板部材と第2板部材からなるので、簡易な構成となり、製造コストを低減することが可能となる。
【0012】
また、前記第2板部材は、連結部材を介して前記第1板部材に軸支されているのが好ましい。これによれば、第1板部材と第2板部材の開閉動作がより一層簡単かつ確実となる。
【0013】
また、前記第1板部材の容器固着面の反対側において、一ないし複数の流体流通孔が穿設された筒状体が設けられ、該筒状体の内部に前記第2板部材が収容されていてもよい。
【0014】
また、前記第1板部材および前記第2板部材は、薄板のゴム磁石からなるものであってもよい。これによれば、栓体を密閉容器に簡単に設けることができ、製造コストをより低減することが可能となる。
【0015】
また、前記第1板部材と前記第2板部材が接する面にグリス剤(例えばシリコングリス)が塗布されているのが好ましい。これによれば第1板部材と第2板部材とが隙間なく接しやすくなり、より一層確実に栓をすることができ、さらに密閉容器の内圧力で接触面圧を高め気密性を増すことができる。
【0016】
また、前記第1板部材の容器固着面に粘着層が設けられ、該粘着層に粘着テープが剥離可能に貼着されているものであってもよい。これによれば、栓体の粘着テープを剥がすだけで既存の密閉容器に簡単かつ確実に設けることができる。
【0017】
また、本発明に係る密閉容器は、内部に流体が注入または吸引される密閉容器であって、前記密閉容器に流体を注入または吸引するための貫通孔が穿設され、かつ前記密閉容器の内面に固着される第1板部材と、該第1板部材の容器固着面の反対側において前記貫通孔を開閉する態様で設けられ、磁力で前記第1板部材に接することにより前記貫通孔を閉じるとともに、磁力に抗して前記第1板部材から離されることにより前記貫通孔を開くものとなされている第2板部材とを備えてなる栓体が設けられていることを特徴とする。
【0018】
また、前記密閉容器の外面における前記第1板部材に対応する位置において、合成樹脂製または金属製の第3板部材が固着されているものであってもよい。これによれば、第1板部材と第2板部材がゴム磁石のように柔らかいものであっても、栓体全体の強度を高めることができ、第1板部材と第2板部材の開閉動作をより安定させることが可能となる。
【0019】
また、本発明に係る注入器具は、前記密閉容器に流体を注入または吸引するための貫通孔が穿設され、かつ前記密閉容器の内面に固着される第1板部材と、該第1板部材の容器固着面の反対側において前記貫通孔を開閉する態様で設けられ、磁力で前記第1板部材に接することにより前記貫通孔を閉じるとともに、磁力に抗して前記第1板部材から離されることにより前記貫通孔を開くものとなされている第2板部材とを備えてなる密閉容器用栓体に使用される注入器具であって、細長い金属製又は合成樹脂製の吹出部と、細長い弾性体からなる流通部とからなり、該流通部の先端部に前記吹出部が設けられていることを特徴とする。これによれば、浮き袋などのように空気を注入する密閉容器において、簡易な構成にして、空気を簡単かつ確実に注入することができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、簡易な構成にして、密閉容器において流体を簡単かつ確実に注入または吸引することができるとともに、注入または吸引後は簡単かつ確実に栓をすることができ、しかも製造コストを低減することが可能となる。また、貫通孔の径を変えることにより注入量または吸引量が簡単に調整可能な栓となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
(実施形態1)
次に本発明に係る一実施形態について説明する。
【0022】
図1は、本実施形態に係る栓体(2)が使用される密閉容器(1)の斜視図である。
【0023】
この密閉容器(1)は、上端部が結着され、透明または半透明の合成樹脂シートの袋状に形成されたものである。具体的には、内部に空気が注入されるもの、例えば浮き袋、緩衝材、エアージャッキ、ブーツキーパーに適用される。また、密閉容器(1)には空気を注入するための直径5mm程の貫通孔(1a)が穿設され、貫通孔(1a)の位置には栓体(2)が設けられている。
【0024】
この栓体(2)は、図2に示すように、密閉容器(1)の内面に固着された第1板部材(21)と、該第1板部材(21)の容器固着面の反対側に設けられた第2板部材(22)と、密閉容器(1)の外面に固着された第3板部材(23)とを備えてなる。
【0025】
前記第1板部材(21)は、直径25mm程の円盤状に形成されたゴム磁石からなり、中心部には直径5mm程の円形の貫通孔(21a)が穿設されている。この第1板部材(21)は、その貫通孔(21a)を密閉容器(1)の貫通孔(1a)に軸線を一致させるようにして密閉容器(1)の内面に接着剤等により固着されている。
【0026】
前記第2板部材(22)は、第1板部材(21)と同大同形のゴム磁石からなり、第1板部材(21)の前記貫通孔(21a)を開閉する態様で設けられている。すなわち、第2板部材(22)は、その一端部(周縁一部)が第1板部材(21)の一端部(周縁一部)に連結部材(24)を介して軸支され、ゴム磁石の磁力で第1板部材(21)に接することにより貫通孔(21a)を閉じるとともに、ゴム磁石の磁力に抗して第1板部材(21)から離されることにより貫通孔(21a)を開くものとなされている。なお、連結部材(24)は、通常、第2板部材(22)が第1板部材(21)に接近する方向に力が加えるように構成されるのが好ましい。
【0027】
前記第3板部材(23)は、第1板部材(21)と同大同形の合成樹脂からなり、中心部には直径5mm程の円形の貫通孔(23a)が穿設されている。この第3板部材(23)は、その貫通孔(23a)を密閉容器(1)および第1板部材(21)の貫通孔(1a)(21a)に軸線を一致させるようにして密閉容器(1)の外面に接着剤等により固着されている。
【0028】
図3は、本実施形態に係る栓体(2)に使用される注入器具(4)である。
【0029】
この注入器具(4)は、直径3mm程の細長い円筒状に形成された金属製又は合成樹脂製の吹出部(41)と、直径5mm程の細長い円筒状に形成されたゴム製の流通部(42)とからなり、流通部(42)の先端部に吹出部(41)が挿着されている。これにより流通部(42)の後端部から空気を吹き込むと、空気が流通部(42)を通過して、吹出部(41)から吹き出される。
【0030】
次に、本実施形態に係る栓体(2)の使用方法について説明する。
【0031】
まず、図4(a)に示すように、注入器具(4)の吹出部(41)を摘みながら軸線の一致した各貫通孔(1a)(21a)(23a)に差し込み、吹出部(41)の先端部を第2板部材(22)の表面に当接させる。
【0032】
そして、図4(b)に示すように、注入器具(4)の吹出部(41)を密閉容器(1)内に押し込むと、第2板部材(22)が連結部材(24)を軸にしながらゴム磁石の磁力に抗して第1板部材(21)から離されることにより貫通孔(1a)(21a)(23a)を開く。その後、注入器具(4)の流通部(42)の後端部から空気を吹き込むと、空気が流通部(42)を通過して、吹出部(41)から吹き出され、密閉容器(1)内に空気を注入することができる。
【0033】
そして、空気の注入が完了したあとは、図4(c)に示すように、注入器具(4)の吹出部(41)を各貫通孔(1a)(21a)(23a)から引き抜くと、第2板部材(22)が連結部材(24)を軸にしながらゴム磁石の磁力で第1板部材(21)に再び接することにより貫通孔(1a)(21a)(23a)を閉じるので、密閉容器(1)を密閉状態に栓することができる。
【0034】
(実施形態2)
次に、本発明の他の実施形態について説明する。なお、本実施形態において実施形態1と同一の部材については同一の符号を付してその説明を省略する。
【0035】
図5は、本実施形態に係る栓体(2)の断面側面図である。
【0036】
この栓体(2)は、密閉容器(1)の内面に固着された第1板部材(21)と、該第1板部材(21)の容器固着面の反対側に設けられた筒状体(25)と、該筒状体(25)の内部に収容された第2板部材(22)とからなる。
【0037】
前記筒状体(25)は、第1板部材(21)の周縁部から密閉容器(1)内部に立ち上がる円筒状の周壁部(25a)と、該周壁部(25a)の先端部に設けられた底部(25b)とからなり、周壁部(25a)には多数の空気流通孔(25c)が穿設されている。 また、第2板部材(22)は、筒状体(25)の内部において第1板部材(21)に対して平行となるような状態で収容されており、第1板部材(21)に対して互いの磁力により接離可能なものとなされている。
【0038】
なお、本実施形態では、空気が流通しやすいように多数の空気流通孔(25c)を穿設するものとしたが、一ないし少数の空気流通孔(25c)を穿設するものとしてもよい。また、周壁部(25a)に空気流通孔(25c)を穿設するものとしたが、底部(25b)にも空気流通孔(25c)を穿設するものとしてもよい。また、筒状体(25)の深さ(周壁部(25a)の高さ)については、第2板部材(22)が磁力により底部(25b)上の位置から第1板部材(21)下の位置まで移動し得る深さに設定するのがよい。
【0039】
次に、本実施形態に係る栓体の使用方法について説明する。
【0040】
まず、図6(a)に示すように、注入器具(4)の吹出部(41)を摘みながら軸線の一致した各貫通孔(1a)(21a)に差し込み、吹出部(41)の先端部を第2板部材(22)の表面に当接させる。
【0041】
そして、図6(b)に示すように、注入器具(4)の吹出部(41)を密閉容器(1)内に押し込むと、第2板部材(22)が筒状体(25)の内部でゴム磁石の磁力に抗して第1板部材(21)から平行に離され、貫通孔(1a)(21a)(23a)を開く。その後、注入器具(4)をやや傾けながら流通部(42)の後端部から空気を吹き込むと、空気が流通部(42)を通過して、吹出部(41)から吹き出されたあと、筒状体(25)の空気流通孔(25c)から密閉容器(1)内に空気を注入することができる。
【0042】
そして、空気の注入が完了したあとは、図6(c)に示すように、注入器具(4)の吹出部(41)を各貫通孔(1a)(21a)から引き抜くと、第2板部材(22)がゴム磁石の磁力により第1板部材(21)に接して貫通孔(1a)(21a)(23a)を閉じるので、密閉容器(1)を密閉状態に栓することができる。
【0043】
なお、以上いずれの実施形態では、栓体の形状、材質、大きさを上述のように特定したが、これらに限定されるものではなく、その他の形状、材質、大きさであってもよい。
【0044】
また、第1板部材(21)および第2板部材(22)をゴム磁石の磁力により開閉するものとしたが、これに限定されるものではない。例えば、両部材をアルニコ磁石やフェライト磁石としてもよいし、いずれか一方の板部材を磁石として他方の板部材を金属として開閉するものとしてもよい。
【0045】
また、第3板部材(23)を設けるものとしたが、これを設けないものとしてもよい。
【0046】
また、また、第1板部材(21)と第2板部材(22)が接する面にグリス剤(例えばシリコングリス)が塗布されているのが好ましい。これによれば第1板部材(21)と第2板部材(22)とが隙間なく接しやすくなり、より一層確実に栓をすることができ、さらに密閉容器の内圧力で接触面圧を高め気密性を増すことができる。
【0047】
また、注入器具(4)は、吹出部(41)と流通部(42)からなるものとしたが、これに限定されるものではなく、貫通孔(1a)(21a)(23a)に差し込んで空気を手動または自動で吹き出せるものであればどのような構造であってもよい。
【0048】
また、密閉容器として空気を注入する例を挙げたが、これに限定されるものではない。例えば、飲料容器などのように内部に液体が注入されるもの、あるいは布団袋のように内部の空気が吸引されるものなど、材質、大きさ、あるいは用途にかかわらず、流体を注入または吸引する密閉容器であれば適用可能である。
【産業上の利用可能性】
【0049】
本発明は、浮き袋、緩衝材、液体容器、エアージャッキ、圧縮布団袋などの密閉容器について栓をするのに使用される。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の一実施形態に係る密閉容器の斜視図である。
【図2】図1の栓体の断面側面図である。
【図3】図1の栓体に使用される注入器具の斜視図である。
【図4】図1の栓体の使用状態における移行を示す断面側面図である。
【図5】他の実施形態に係る栓体の断面側面図である。
【図6】図5の栓体の使用状態における移行を示す断面側面図である。
【符号の説明】
【0051】
2・・・栓体
21・・・第1板部材
22・・・第2板部材
23・・・第3板部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に流体が注入または吸引される密閉容器に使用される栓体であって、
前記密閉容器に流体を注入または吸引するための貫通孔が穿設され、かつ前記密閉容器の内面に固着される第1板部材と、
該第1板部材の容器固着面の反対側において前記貫通孔を開閉する態様で設けられ、磁力で前記第1板部材に接することにより前記貫通孔を閉じるとともに、磁力に抗して前記第1板部材から離されることにより前記貫通孔を開くものとなされている第2板部材とを備えてなることを特徴とする密閉容器用栓体。
【請求項2】
前記第2板部材は、連結部材を介して前記第1板部材に軸支されている請求項1に記載の密閉容器用栓体。
【請求項3】
前記第1板部材の容器固着面の反対側において、一ないし複数の流体流通孔が穿設された筒状体が設けられ、該筒状体の内部に前記第2板部材が収容されている請求項1に記載の密閉容器用栓体。
【請求項4】
前記第1板部材および前記第2板部材は薄板のゴム磁石からなる請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の密閉容器用栓体。
【請求項5】
前記第1板部材と前記第2板部材が接する面にグリス剤が塗布されている請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の密閉容器用栓体。
【請求項6】
前記第1板部材の容器固着面に粘着層が設けられ、該粘着層に粘着テープが剥離可能に貼着されている請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の密閉容器用栓体。
【請求項7】
内部に流体が注入または吸引される密閉容器であって、
前記密閉容器に流体を注入または吸引するための貫通孔が穿設され、かつ前記密閉容器の内面に固着される第1板部材と、該第1板部材の容器固着面の反対側において前記貫通孔を開閉する態様で設けられ、磁力で前記第1板部材に接することにより前記貫通孔を閉じるとともに、磁力に抗して前記第1板部材から離されることにより前記貫通孔を開くものとなされている第2板部材とを備えてなる栓体が設けられていることを特徴とする密閉容器。
【請求項8】
前記密閉容器の外面における前記第1板部材に対応する位置において、合成樹脂製または金属製の第3板部材が固着されている請求項7に記載の密閉容器。
【請求項9】
前記密閉容器に流体を注入または吸引するための貫通孔が穿設され、かつ前記密閉容器の内面に固着される第1板部材と、該第1板部材の容器固着面の反対側において前記貫通孔を開閉する態様で設けられ、磁力で前記第1板部材に接することにより前記貫通孔を閉じるとともに、磁力に抗して前記第1板部材から離されることにより前記貫通孔を開くものとなされている第2板部材とを備えてなる密閉容器用栓体に使用される注入器具であって、
細長い金属製又は合成樹脂製の吹出部と、細長い弾性体からなる流通部とからなり、該流通部の先端部に前記吹出部が設けられていることを特徴とする注入器具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−198567(P2007−198567A)
【公開日】平成19年8月9日(2007.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−20831(P2006−20831)
【出願日】平成18年1月30日(2006.1.30)
【出願人】(506034178)木下工業株式会社 (3)
【出願人】(595141351)
【Fターム(参考)】