説明

対面誘導装置、位置情報管理装置、対面誘導システム、対面誘導方法

【課題】人間同士の対面を実現する。
【解決手段】対面誘導装置1の現在位置情報取得部10が、対面誘導装置1の現在位置を示す現在位置情報aを取得して、送信手段17が現在位置情報aを対面誘導装置2に送信する。対面誘導装置2の他機位置情報取得部28が、現在位置情報aを取得する。現在位置情報取得部20が、対面誘導装置2の現在位置を示す現在位置情報bを取得する。目標位置設定部21が、現在位置情報aが示す対面誘導装置1の位置を目標位置として設定し、向き決定手部22が、目標位置と現在位置情報bが示す対面誘導装置2の現在位置とから、この現在位置から目標位置に向かう向きを決定して、制御部23が、この向きを有する力ベクトルを力ベクトル発生部24によって発生させる制御を行う。力ベクトル発生部24が、力覚として感知される力ベクトルを発生させる。この力ベクトルが人間に感知され、人間の誘導に供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、対面誘導技術に関する。より詳しくは、力覚提示による対面誘導技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術による人間の誘導は、言語情報を介したものであった。例えば、文字情報や画像情報をディスプレイなどの表示装置に表示したり、カーナビゲーションシステムのように音声情報を提供したりすることで、人間を誘導するものであった。また、触覚を利用するナビゲーションでは、例えば振動モータを用いた振動や振動パターンなどの簡易な情報を人間に伝達していたが、いわば記号的情報であり、人間による解釈を要するものであった。
【0003】
ところで広い意味で触覚には、例えば物体に触れたときの物体表面の状態(例えば、温度、摩擦抵抗などである。)を感知する作用、つまり皮膚感覚の他に、例えば物体からの反力などを感知する作用、つまり力覚がある。人間は、力覚という作用によって、例えば物体を手で押したときの物体からの反力に対する筋肉の緊張の程度から物体の硬さ・柔らかさを知り、例えば物体形状に合わせた手の状態における筋肉や関節の具合などから物体形状を知り、例えば物体を支持する腕や手などの筋肉の緊張の程度から物体の重さを知り、例えば身体や身体の一部の動きに伴う筋肉や関節の具合などから身体や身体の一部に掛かる力・加速度などを知り、物体の行動に合わせる身体や身体の一部の動きに伴う筋肉や関節の具合などから物体の力・加速度などを知ることができる。
人間の感覚器は、外的因子を入力としてこれを感知するセンサと云える。例えば視覚ならば外的因子は一般的には光であり、聴覚ならば外的因子は一般的に空気の振動であるように、力覚ならば外的因子は一般的には力・加速度などの物理量やその変化である。
【0004】
このような力覚として感知される外的因子を発生せしめる手段、つまり力覚発生装置は、主に「接地型」と「非接地型」に分類され、「接地型」は「外部固定型」と「人間固定型」に分類される。
【0005】
力覚として得られた情報は、それ自体が空間における方向情報を有する場合がある。例えば、力覚の作用によって「引っ張られる」といような感覚が得られたとすると、その「引っ張られる」方向という方向情報を直感的に得ていることになる。
人間の誘導では、人間に対して直感的に情報を提示できるという観点からは力覚による誘導が好ましく、さらに可搬性の観点から非接地型の力覚発生装置を用いるのが好ましい。
このような可搬性を有する力覚発生装置は、例えばこの発明の発明者らによって創出されたものがある(例えば特許文献1、非特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2006−65665号公報
【非特許文献1】雨宮智浩、安藤英由樹、前田太郎、「偏加速度周期運動による把持型方向誘導デバイスの開発」、日本バーチャルリアリティ学会第9回大会論文集、2004年9月、p.215-218
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、人間の誘導には、いくつかの種類があり、例えば、固定地点である目的地への案内、定められたルート上の誘導、人間同士を或る場所に集合させる、などが考えられる。人間同士を或る場所に集合させる対面誘導では、人間は道路などの既存ルート上を移動するとは限らないので、例えばマップマッチングなどカーナビゲーションシステムに用いられる技術を適応することが困難であり、また、一般的に人間は自由意思に基づいて行動する可能性があるから、例えば誘導中に障害物などに遭遇して誘導されるルートから外れることや、不意に寄り道をしたくなった、など種々の場合が考えられ、各人を誘導するルートを最適に設定することが容易ではない。さらに、各人の位置が刻々と変化する状況にあって集合場所を固定しておかなければならないことに合理性が認められないから、集合場所を固定せずに対面誘導を実現することが求められる。
【0007】
そこで本発明は、人間同士の対面を実現する対面誘導装置、位置情報管理装置、対面誘導システム、対面誘導方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の対面誘導装置は、次のような構成とされる。即ち、現在の位置を示す現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段と、他の対面誘導装置と対面する目標位置を設定する目標位置設定手段と、力覚として感知される力ベクトルを発生させる力ベクトル発生手段と、目標位置と現在位置情報が示す現在位置とから、この現在位置から目標位置に向かう向きを決定する向き決定手段と、向き決定手段によって決定された向きを有する力ベクトルを力ベクトル発生手段によって発生させる制御を行う制御手段とを備える(この場合の対面誘導装置をHN装置1と云うことにする。)。
【0009】
本発明の対面誘導装置は、他の対面誘導装置の現在の位置である他機位置を示す他機位置情報を取得する他機位置情報取得手段を備え、目標位置設定手段は、他機位置情報が示す他機位置を目標位置として設定するとしてもよい(この場合の対面誘導装置をHN装置2と云うことにする。)。
【0010】
また、他の対面誘導装置の現在の位置である他機位置を示す他機位置情報を取得する他機位置情報取得手段を備え、目標位置設定手段は、他機位置情報が示す他機位置と現在位置情報が示す現在位置とから、自己の対面誘導装置と他の対面誘導装置とが到達すべき到達位置を求め、この到達位置を目標位置として設定するとしてもよい(この場合の対面誘導装置をHN装置3と云うことにする。)。
【0011】
他機位置情報取得手段は、他の対面誘導装置から、当該対面誘導装置の現在の位置である他機位置を示す他機位置情報を取得するとしてもよい。
また、他機位置情報取得手段は、位置情報管理装置(後述する。)から、他の対面誘導装置の現在の位置である他機位置を示す他機位置情報を取得するとしてもよい(この場合の対面誘導装置をHN装置5と云うことにする。)。
【0012】
あるいは、本発明の対面誘導装置は、位置情報管理装置に対して現在位置情報を送信する送信手段と、位置情報管理装置から、自己の対面誘導装置と他の対面誘導装置とが到達すべき到達位置を示す到達位置情報を取得する到達位置情報取得手段とを備え、目標位置設定手段は、到達位置情報が示す到達位置を目標位置として設定するとしてもよい(この場合の対面誘導装置をHN装置6と云うことにする。)。
【0013】
上記の到達位置は、任意に決定してもよいが、現在位置情報が示す現在位置および1つまたは複数の他機位置情報が示す他機位置の重心位置であるとしてもよい。
【0014】
上記の力ベクトル発生手段は、格別の限定を受けるものではないが、例えば、複数の加速度発生装置で構成されるとする。
【0015】
また、本発明の対面誘導装置は、基準座標系と対面誘導装置に固定の座標系との回転ずれを検知する回転ずれ検知手段を備え、向き決定手段は、基準座標系における現在位置情報が示す現在位置から目標位置に向かう向き、および、回転ずれ検知手段によって検知さ
れた回転ずれに基づいて、対面誘導装置に固定の座標系における現在位置から目標位置に向かう向きを求め、この向きを、現在位置から目標位置に向かう向きとして決定するとしてもよい。
【0016】
上記課題を解決するために、本発明の位置情報管理装置は、次のような構成とされる。即ち、上述の対面誘導装置から、この対面誘導装置の現在の位置を示す現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段と、或る対面誘導装置に対して、この対面誘導装置とは別の対面誘導装置の位置である他機位置を示す他機位置情報を送信する送信手段とを備える(この場合の位置情報管理装置をPIA装置10と云うことにする。)。
【0017】
また、複数の対面誘導装置が到達すべき到達位置を、これら複数の対面誘導装置の各現在位置から決め、この到達位置を示す到達位置情報を得る到達位置情報決定手段を備え、上記の送信手段は、対面誘導装置に対して到達位置情報を送信可能であるとしてもよい(この場合の位置情報管理装置をPIA装置11と云うことにする。)。
【0018】
上記の到達位置は、任意に決定してもよいが、複数の対面誘導装置のそれぞれの現在位置情報が示す現在位置の重心位置であるとしてもよい。
【0019】
上記課題を解決するために、本発明の対面誘導システムは、次のような構成とされる。即ち、少なくとも上記HN装置1と上記HN装置2とを含んで構成され、HN装置1は、HN装置2に対して、自己の対面誘導装置の現在の位置を示す現在位置情報を送信することが可能な送信手段を備えており、HN装置2は、少なくとも送信手段を備えたHN装置1と通信可能であるとする。
【0020】
あるいは、少なくとも複数の上記HN装置3を含んで構成され、これらの対面誘導装置のうち少なくとも2つは、相手の対面誘導装置に対して、自己の対面誘導装置の現在の位置を示す現在位置情報を送信することが可能な送信手段を備えており、この送信手段を備えた対面誘導装置は、少なくとも送信手段を備えた対面誘導装置と相互に通信可能であるとする。
【0021】
あるいは、少なくとも1つの上記PIA装置10と、少なくとも複数のHN装置5とを含んで構成されるとしてもよい。あるいは、少なくとも1つのPIA装置11と、少なくとも複数のHN装置6とを含んで構成されるとしてもよい。
【0022】
上記課題を解決するために、本発明の対面誘導方法は、次のようなものとされる。即ち、少なくとも上記HN装置1と上記HN装置2とを含んで構成された対面誘導システムで、HN装置1は、HN装置2に対して、自己の対面誘導装置の現在の位置を示す現在位置情報を送信することが可能な送信手段を備えており、対面誘導装置Aの現在位置情報取得手段が、対面誘導装置Aの現在の位置を示す現在位置情報aを取得する現在位置情報取得ステップと、上記の送信手段を備えた対面誘導装置Aの送信手段が、現在位置情報aを、他の対面誘導装置Bに送信する送信ステップと、対面誘導装置Bの他機位置情報取得手段が、対面誘導装置Aの現在位置情報aを取得する他機位置情報取得ステップと、対面誘導装置Bの現在位置情報取得手段が、対面誘導装置Bの現在の位置を示す現在位置情報bを取得する現在位置情報取得ステップと、対面誘導装置Bの目標位置設定手段が、現在位置情報aが示す対面誘導装置Aの位置を目標位置として設定する目標位置設定ステップと、対面誘導装置Bの向き決定手段が、目標位置と現在位置情報bが示す対面誘導装置Bの現在位置とから、この現在位置から目標位置に向かう向きを決定する向き決定ステップと、対面誘導装置Bの制御手段が、向き決定ステップにおいて決定された向きを有する力ベクトルを対面誘導装置Bの力ベクトル発生手段によって発生させる制御を行う制御ステップと、対面誘導装置Bの力ベクトル発生手段が、力覚として感知される力ベクトルを発生さ
せる力ベクトル発生ステップとを有するものとする。
【0023】
あるいは、少なくとも複数の上記HN装置3を含んで構成された対面誘導システムで、これらの対面誘導装置のうち少なくとも2つは、相手の対面誘導装置に対して、自己の対面誘導装置の現在の位置を示す現在位置情報を送信することが可能な送信手段を備えており、対面誘導装置Cの現在位置情報取得手段が、対面誘導装置Cの現在の位置を示す現在位置情報cを取得する現在位置情報取得ステップと、上記の送信手段を備えた対面誘導装置Cの送信手段が、対面誘導装置Cの現在位置情報cを、相手の対面誘導装置Dに送信する第1送信ステップと、対面誘導装置Dの現在位置情報取得手段が、対面誘導装置Dの現在の位置を示す現在位置情報dを取得する現在位置情報取得ステップと、上記の送信手段を備えた対面誘導装置Dの送信手段が、対面誘導装置Dの現在位置情報dを、相手の対面誘導装置Cに送信する第2送信ステップと、対面誘導装置Cの他機位置情報取得手段が、対面誘導装置Dの現在位置情報dを取得する第1他機位置情報取得ステップと、対面誘導装置Cの目標位置設定手段が、現在位置情報dが示す対面誘導装置Dの現在位置と現在位置情報cが示す現在位置とから、対面誘導装置Cと対面誘導装置Dとが到達すべき到達位置xを求め、この到達位置xを目標位置として設定する第1目標位置設定ステップと、対面誘導装置Cの向き決定手段が、目標位置と現在位置情報cが示す現在位置とから、この現在位置から目標位置に向かう向きを決定する第1向き決定ステップと、対面誘導装置Cの制御手段が、第1向き決定ステップにおいて決定された向きを有する力ベクトルを対面誘導装置Cの力ベクトル発生手段によって発生させる制御を行う第1制御ステップと、対面誘導装置Cの力ベクトル発生手段が、力覚として感知される力ベクトルを発生させる第1力ベクトル発生ステップと、対面誘導装置Dの他機位置情報取得手段が、対面誘導装置Cの現在位置情報cを取得する第2他機位置情報取得ステップと、対面誘導装置Dの目標位置設定手段が、現在位置情報cが示す対面誘導装置Cの現在位置と現在位置情報dが示す現在位置とから、対面誘導装置Dと対面誘導装置Cとが到達すべき到達位置xを求め、この到達位置xを目標位置として設定する第2目標位置設定ステップと、対面誘導装置Dの向き決定手段が、目標位置と現在位置情報dが示す現在位置とから、この現在位置から目標位置に向かう向きを決定する第2向き決定ステップと、対面誘導装置Dの制御手段が、第2向き決定ステップにおいて決定された向きを有する力ベクトルを対面誘導装置Dの力ベクトル発生手段によって発生させる制御を行う第2制御ステップと、対面誘導装置Dの力ベクトル発生手段が、力覚として感知される力ベクトルを発生させる第2力ベクトル発生ステップとを有するとする。
【0024】
あるいは、少なくとも1つの上記PIA装置10と、少なくとも複数の上記HN装置2とを含んで構成された対面誘導システムで、これらの対面誘導装置のうち少なくとも1つは、位置情報管理装置に対して、自己の対面誘導装置の現在の位置を示す現在位置情報を送信することが可能な送信手段を備えており、対面誘導装置Eの現在位置情報取得手段が、対面誘導装置Eの現在の位置を示す現在位置情報eを取得する現在位置情報取得ステップと、上記の送信手段を備えた対面誘導装置Eの送信手段が、現在位置情報eを、位置情報管理装置に送信する送信ステップと、位置情報管理装置の現在位置情報取得手段が、対面誘導装置Eから、現在位置情報eを取得する現在位置情報取得ステップと、位置情報管理装置の送信手段が、対面誘導装置Fに対して、現在位置情報eを送信する送信ステップと、対面誘導装置Fの他機位置情報取得手段が、現在位置情報eを取得する他機位置情報取得ステップと、対面誘導装置Fの現在位置情報取得手段が、対面誘導装置Fの現在の位置を示す現在位置情報fを取得する現在位置情報取得ステップと、対面誘導装置Fの目標位置設定手段が、現在位置情報eが示す対面誘導装置Eの位置を目標位置として設定する目標位置設定ステップと、対面誘導装置Fの向き決定手段が、目標位置と現在位置情報fが示す対面誘導装置Fの現在位置とから、この現在位置から目標位置に向かう向きを決定する向き決定ステップと、対面誘導装置Fの制御手段が、向き決定ステップにおいて決定された向きを有する力ベクトルを対面誘導装置Fの力ベクトル発生手段によって発生させ
る制御を行う制御ステップと、対面誘導装置Fの力ベクトル発生手段が、力覚として感知される力ベクトルを発生させる力ベクトル発生ステップとを有するとする。
【0025】
あるいは、少なくとも1つの上記PIA装置10と、少なくとも複数の上記HN装置3とを含んで構成された対面誘導システムで、これらの対面誘導装置のうち少なくとも2つは、位置情報管理装置に対して、自己の対面誘導装置の現在の位置を示す現在位置情報を送信することが可能な送信手段を備えており、対面誘導装置Gの現在位置情報取得手段が、対面誘導装置Gの現在の位置を示す現在位置情報gを取得する現在位置情報取得ステップと、上記の送信手段を備えた対面誘導装置Gの送信手段が、現在位置情報gを、位置情報管理装置に送信する第1送信ステップと、対面誘導装置Hの現在位置情報取得手段が、対面誘導装置Hの現在の位置を示す現在位置情報hを取得する現在位置情報取得ステップと、上記の送信手段を備えた対面誘導装置Hの送信手段が、現在位置情報hを、位置情報管理装置に送信する第2送信ステップと、位置情報管理装置の現在位置情報取得手段が、対面誘導装置Gから、現在位置情報gを取得する第1現在位置情報取得ステップと、位置情報管理装置の現在位置情報取得手段が、対面誘導装置Hから、現在位置情報hを取得する第2現在位置情報取得ステップと、位置情報管理装置の送信手段が、対面誘導装置Hに対して、現在位置情報gを送信する第3送信ステップと、位置情報管理装置の送信手段が、対面誘導装置Gに対して、現在位置情報hを送信する第4送信ステップと、対面誘導装置Gの他機位置情報取得手段が、対面誘導装置Hの現在位置情報hを取得する第1他機位置情報取得ステップと、対面誘導装置Gの目標位置設定手段が、現在位置情報hが示す対面誘導装置Hの現在位置と現在位置情報gが示す現在位置とから、対面誘導装置Gと対面誘導装置Hとが到達すべき到達位置yを求め、この到達位置yを目標位置として設定する第1目標位置設定ステップと、対面誘導装置Gの向き決定手段が、目標位置と現在位置情報gが示す現在位置とから、この現在位置から目標位置に向かう向きを決定する第1向き決定ステップと、対面誘導装置Gの制御手段が、第1向き決定ステップにおいて決定された向きを有する力ベクトルを対面誘導装置Gの力ベクトル発生手段によって発生させる制御を行う第1制御ステップと、対面誘導装置Gの力ベクトル発生手段が、力覚として感知される力ベクトルを発生させる第1力ベクトル発生ステップと、対面誘導装置Hの他機位置情報取得手段が、対面誘導装置Gの現在位置情報gを取得する第2他機位置情報取得ステップと、対面誘導装置Hの目標位置設定手段が、現在位置情報gが示す対面誘導装置Gの現在位置と現在位置情報hが示す現在位置とから、対面誘導装置Hと対面誘導装置Gとが到達すべき到達位置yを求め、この到達位置yを目標位置として設定する第2目標位置設定ステップと、対面誘導装置Hの向き決定手段が、目標位置と現在位置情報hが示す現在位置とから、この現在位置から目標位置に向かう向きを決定する第2向き決定ステップと、対面誘導装置Hの制御手段が、第2向き決定ステップにおいて決定された向きを有する力ベクトルを対面誘導装置Hの力ベクトル発生手段によって発生させる制御を行う第2制御ステップと、対面誘導装置Hの力ベクトル発生手段が、力覚として感知される力ベクトルを発生させる第2力ベクトル発生ステップとを有するとする。
【0026】
あるいは、少なくとも1つの上記PIA装置11と、少なくとも複数の上記HN装置6とを含んで構成された対面誘導システムで、これらの対面誘導装置のうち少なくとも2つは、位置情報管理装置に対して、自己の対面誘導装置の現在の位置を示す現在位置情報を送信することが可能な送信手段を備えており、対面誘導装置Iの現在位置情報取得手段が、対面誘導装置Iの現在の位置を示す現在位置情報iを取得する現在位置情報取得ステップと、上記の送信手段を備えた対面誘導装置Iの送信手段が、現在位置情報iを、位置情報管理装置に送信する第1送信ステップと、対面誘導装置Jの現在位置情報取得手段が、対面誘導装置Jの現在の位置を示す現在位置情報jを取得する現在位置情報取得ステップと、上記の送信手段を備えた対面誘導装置Jの送信手段が、現在位置情報jを、位置情報管理装置に送信する第2送信ステップと、位置情報管理装置の現在位置情報取得手段が、対面誘導装置Iから、現在位置情報iを取得する第1現在位置情報取得ステップと、位置
情報管理装置の現在位置情報取得手段が、対面誘導装置Jから、現在位置情報jを取得する第2現在位置情報取得ステップと、位置情報管理装置の到達位置情報決定手段が、現在位置情報iおよび現在位置情報jから、対面誘導装置Iおよび対面誘導装置Jが到達すべき到達位置を決め、この到達位置を示す到達位置情報を得る到達位置情報決定ステップと、位置情報管理装置の送信手段が、対面誘導装置Iに対して、到達位置情報を送信する第3送信ステップと、位置情報管理装置の送信手段が、対面誘導装置Jに対して、到達位置情報を送信する第4送信ステップと、対面誘導装置Iの到達位置情報取得手段が、到達位置情報を取得する第1到達位置情報取得ステップと、対面誘導装置Iの目標位置設定手段が、到達位置情報が示す到達位置を目標位置として設定する第1目標位置設定ステップと、対面誘導装置Iの向き決定手段が、目標位置と現在位置情報iが示す現在位置とから、この現在位置から目標位置に向かう向きを決定する第1向き決定ステップと、対面誘導装置Iの制御手段が、第1向き決定ステップにおいて決定された向きを有する力ベクトルを対面誘導装置Iの力ベクトル発生手段によって発生させる制御を行う第1制御ステップと、対面誘導装置Iの力ベクトル発生手段が、力覚として感知される力ベクトルを発生させる第1力ベクトル発生ステップと、対面誘導装置Jの到達位置情報取得手段が、到達位置情報を取得する第2到達位置情報取得ステップと、対面誘導装置Jの目標位置設定手段が、到達位置情報が示す到達位置を目標位置として設定する第2目標位置設定ステップと、対面誘導装置Jの向き決定手段が、目標位置と現在位置情報jが示す現在位置とから、この現在位置から上記目標位置に向かう向きを決定する第2向き決定ステップと、対面誘導装置Jの制御手段が、第2向き決定ステップにおいて決定された向きを有する力ベクトルを対面誘導装置Jの力ベクトル発生手段によって発生させる制御を行う第2制御ステップと、対面誘導装置Jの力ベクトル発生手段が、力覚として感知される力ベクトルを発生させる第2力ベクトル発生ステップとを有するとする。
【発明の効果】
【0027】
本発明に拠れば、人間それぞれが持っている対面誘導装置において、対面誘導装置の現在位置を求め、対面するべき目標位置を設定し、目標位置と現在位置情報が示す現在位置とから、この現在位置から目標位置に向かう向きを決定して、この向きを有する力ベクトルを力ベクトル発生手段によって発生させることで、最適ルートを探索することなく自由行動主体である人間同士の対面が実現される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
《第1実施形態》
第1実施形態の対面誘導装置(1)は基本的な構成でなるものであり、図1に示すように、対面誘導装置(1)の現在位置を示す現在位置情報を取得する現在位置情報取得部(10)、他の対面誘導装置と対面する目標位置を設定する目標位置設定部(11)、目標位置と現在位置とから、現在位置から目標位置に向かう向きを決定する向き決定部(12)、決定された向きを有する力ベクトルを力ベクトル発生部(14)によって発生させる制御を行う制御部(13)、力覚として感知される力ベクトルを発生させる力ベクトル発生部(14)、現在位置情報の取得や送信などに用いられる通信用のアンテナ(16)、対面誘導装置(1)の外部、例えば他の対面誘導装置に対して現在位置情報をアンテナ(16)を介して送信する送信部(17)を備える。対面誘導装置(1)外部から与えられた電磁波には、位置情報を示すデータが変調されて載せられており、変復調回路〔図示しない。〕は、このデータを対面誘導装置(1)外部から与えられた電磁波から復調して取り出す。逆に、位置情報を示すデータは、変復調回路で変調されて電磁波としてアンテナ(16)から対面誘導装置(1)の外部に送られる。また、位置を特定するために基準となる座標系、つまり基準座標系と、対面誘導装置(1)に固定の座標系との回転ずれを検知する回転ずれ検知部(15)を備えるとしてもよい。
【0029】
なお、対面誘導装置(1)は、現在位置情報や目標位置を示す目標位置情報などのデータを記憶する例えば揮発性メモリなどで例示できる記憶部〔図示しない。〕も備える。そして、必要に応じて、現在位置情報取得部(10)、目標位置設定部(11)、向き決定部(12)、制御部(13)のそれぞれと記憶部との間でデータの遣り取りに係る処理、例えば現在位置情報取得部(10)で得られた現在位置情報が記憶部に記憶される処理や向き決定部(12)が記憶部から現在位置情報を読み込むなどの処理が行われる。
【0030】
各部の詳細を説明する。
まず、現在位置情報取得部(10)は、屋外での現在位置情報を取得する場合には、例えばGPS〔Global Positioning System〕受信機、三角測量の原理を用いて無線LAN〔Local Area Network〕の電波強度を測定する電波強度測定器などとすることができる。三角測量の原理を用いて無線LANの電波強度を測定することで位置情報を取得する技術は、例えば参考文献1に詳しい。
(参考文献1) Paramvir Bahl and Venkata Padmanabhan, "RADAR: An In Building RF-based User Location and Tracking System", Proceedings of IEEE INFOCOM, Vol.2, pp.775-784, March 2000.
【0031】
また、屋内での現在位置情報を取得する場合には、現在位置情報取得部(10)は、屋内GPS受信機、床にマトリクス状に敷き詰められたRFID〔Radio Frequency Identification〕タグからの電波を受信する電波受信機、赤外線センサ、超音波センサ、圧力センサ、カメラなどとすることができる。RFIDタグからの電波を受信することで位置情報を取得する技術は、例えば参考文献2に詳しい。赤外線センサを用いて位置情報を取得する技術は、例えば参考文献3に詳しい。超音波センサを用いて位置情報を取得する技術は、例えば参考文献4に詳しい。圧力センサを用いて位置情報を取得する技術は、例えば参考文献5に詳しい。カメラで撮像されたカメラ画像の画像処理によって位置情報を取得する技術は、例えば参考文献6に詳しい。
(参考文献2) 椎尾一郎、「RFIDタグを利用したユーザ位置検出システム」、情報処理学会研究会報告00-HI-88、pp.45-50、2000.
(参考文献3) Roy Want, Andy Hopper, Veronica Falcao, and Jon Gibbons, "The Active Badge Location System", ACM Transactions on Information Systems, Vol.10, No.1, pp.91-102, January 1992.
(参考文献4) Roy Want, Andy Hopper, Pete Steggles, Any Ward, and Paul Webster, "The Anatomy of a Context-aware Application", Proceedings of the 5thACM/IEEE International Conference on Mobile Computing and Networking, No.1, pp.59-68, August 1999.
(参考文献5) Robert J. Orr and Gregory D. Abowd, "The Smart Floor: A Mechanism for Natural User Identification and Tracking", Proceedings of the ACM Conference on Human Factors in Computing Systems (CHI2000), Hague, Netherlands, April 2000.
(参考文献6) J. Krumm, S. Harris, B. Meyers, B. Brumitt, M. Hale, and S. Shaer, "Multi-Camera Multi-Person Tracking for Easy Living", Proceedings of the 3th IEEE International Workshop Visual Surveillance, pp.3-10, July 2000.
【0032】
目標位置設定部(11)は、例えばキーボード、ポインティングデバイス、タッチパネルなどの入力手段によって目標位置を表す目標位置情報の入力を受け付けるものでもよいが、この実施形態では、アンテナ(16)で受信した位置情報を受け付ける。目標位置設定部(11)は、この位置情報を解釈して得られた位置を目標位置として設定する。
【0033】
回転ずれ検知部(15)は、例えば地磁気センサなどで構成することができる。基準座標系として例えば東西南北の方位が定まった平面直交座標系を採り、対面誘導装置(1)
に固定の平面直交座標系との回転ずれを検知するとして、地磁気センサを用いる場合、例えば北を指す絶対方位からのずれを検知すればよい。あるいは、地磁気センサの代わりにジャイロセンサを用いて、角速度を積分することで角度θを算出するようにしてもよい。また、例えば加速度センサを併用することで、対面誘導装置(1)の傾斜角を求めて、回転ずれを補正するようにしてもよい。要するに、回転ずれ検知部(15)は、基準座標系において対面誘導装置(1)の正面が実際に向いている向きを求めるのである。
【0034】
向き決定部(12)は、基準座標系(例えば東西南北の方位が定まった平面直交座標系)において、現在位置情報が示す現在位置から目標位置に向かう向きvを求める。これは、例えば、基準座標系における2地点間の半直線と、現在位置から北に向かう半直線との角度から求めることができる。
向きvは、基準座標系におけるものであるから、対面誘導装置(1)の立場からの向きと必ずしも一致しない。そこで、向き決定部(12)は、回転ずれ検知部(15)によってえられた回転ずれによって向きvを補正し、対面誘導装置(1)の正面が実際に向いている向きが考慮された「対面誘導装置(1)の立場からの、現在位置情報が示す現在位置から目標位置に向かう向き」を求めるとしてもよい。
例えば、目標位置をx-y直交座標系において(x,y)とすれば、目標位置と現在位置(x,y)とがx軸に対してなす角度φは、φ=tan−1{(x−x)/(y−y)}で得られる。また、対面誘導装置の正面が実際に向いている向きを、例えば上記角度θとする。このとき、向きvのx軸に対してなす角度θと角度φと差が0となるように向きvを補正すればよい。
回転ずれ検知部(15)を備えない場合には、予め決められた基準座標系と対面誘導装置(1)に固定の平面直交座標系との回転ずれがほぼ無い状態で向きを求めるようにすればよいので、対面誘導装置(1)に例えば電子コンパスを備えておき、対面誘導装置(1)の向きを北に合わせて、また好ましくは対面誘導装置(1)が地面(水平面)に対して傾斜がほぼ無い状態で、向き決定部(12)が現在位置情報の示す現在位置から目標位置に向かう向きを求めるとすればよい。
【0035】
制御部(13)は、向き決定部(12)が決定した向きを有する力ベクトルを力ベクトル発生部(14)によって発生させる制御を行う。また、力ベクトル発生部(14)は、例えば複数の加速度発生装置(4)で構成されるとする。このような加速度発生装置の詳細は、例えば上記特許文献1、上記非特許文献1に詳しい。発生された力ベクトルは、例えば対面誘導装置(1)全体に伝わることで、これを持つ人間に感知され、方向情報が人間に呈示されることとなる。
【0036】
具体例としては、図2に示すように、制御部(13)が、D/Aボード(110)に加速度発生装置(4)の例えばモータなどで例示できる駆動動力源(140)を制御するためのデジタル信号をD/Aボード(110)に送る。D/Aボード(110)は、これをアナログ信号に変換してモータアンプ(130)に送る。モータアンプ(130)は、このアナログ信号の制御に従い、電源(120)から供給された電力を所定の直流電力に変換し、駆動動力源(140)に供給する。これによって駆動動力源(140)が動力を発生して加速度発生装置(4)が駆動する。
【0037】
以下、図3および図4を参照して、力ベクトル発生部(14)の構成例を示す。力ベクトル発生部の符号は、説明の便宜から、適宜に変更して説明する。
図3(a)は、上記特許文献1に開示される2つの加速度発生装置(71)(72)同士を直線J上に固定することによって構成された力ベクトル発生部(70)を例示した図である。これらの加速度発生装置(71)(72)は、これらをそれぞれ構成する部材に含まれる移動部材の並進運動方向が共に直線J方向となることで、各力ベクトル方向J1、J2が相互に逆〔この図3(a)では外向きである。〕になるように構成される。
【0038】
ここで、加速度発生装置(71)(72)の移動部材の加速度の振幅や周期が同一であった場合、それぞれの加速度発生装置(71)(72)が発生させる力ベクトルの総和は、全ての時刻においてゼロとなる。その結果、外部に対する力はほとんど発生しない。しかし、加速度発生装置(71)(72)の移動部材の加速度の振幅や周期の互いのバランスを崩した場合〔例えば、一方の加速度発生装置を停止させる、或いは、一方の加速度発生装置の移動部材の加速度の振幅や周期を変化させる。〕、方向J1或いはJ2のいずれかの方向に力ベクトルを発生させることができる。その結果、力ベクトルの発生の有無、発生方向、力ベクトルの強度等を容易に制御することが可能である。
【0039】
図3(b)は、上記特許文献1に開示される2つの加速度発生装置(81)(82)同士をある角度で固定することによって構成された力ベクトル発生部(80)を例示した図である。ここで、加速度発生装置(81)(82)は、これらをそれぞれ構成する部材に含まれる移動部材の並進運動方向がそれぞれ直線K、L方向〔直線Kと直線Lとはある角度を有する。〕となり、それらの力ベクトル発生方向がそれぞれK1、K2となるように構成される。この場合、2つの加速度発生装置(81)(82)がそれぞれ直線K、L方向に発生する力ベクトルの合力をK1+L1方向に生じさせることができる。そして、このK1+L1方向は、加速度発生装置(81)(82)の移動部材の加速度の振幅や周期の相互のバランスによって変化させることができる。また、2つの加速度発生装置(81)(82)の位置関係を変化させる位置可変部を設け、2つの加速度発生装置(81)(82)の位置関係〔例えば、各加速度発生装置(81)(82)の可動部材の並進運動方向がなす角度である。〕を変化させることによって、このK1+L1方向を変化させる構成としてもよい。或いは、加速度発生装置(81)(82)が所定の位置関係にある際、それぞれの加速度発生装置(81)(82)が発生させる力ベクトルの総和が、全ての時刻においてゼロとなり、加速度発生装置(81)(82)が他の位置関係にある際、それぞれの加速度発生装置(81)(82)が発生させる力ベクトルの総和は、少なくとも一部の時刻においてゼロ以外の値となる構成としてもよい。これによって、力ベクトルの発生の有無、発生方向、力ベクトルの強度等を容易に制御することが可能となる。この場合の構成は、例えば、図4(a)(b)のようになる。
【0040】
図4(a)(b)の例に示す力ベクトル発生部(80)は、加速度発生装置(81)(82)と、ベース部(83)とを有する。加速度発生装置(81)(82)には、それぞれ歯車(81a)(82a)が固着され、各歯車(81a)(82a)は、相互に噛み合った状態でベース部(83)に対して回転可能に構成されている。そして、各歯車(81a)(82a)がY1、Y2方向に回転することにより、これらの回転軸を中心として、加速度発生装置(81)(82)がそれぞれY5、Y6方向に回転する構成となっている。これにより、図4(a)の状態のような、加速度発生装置(81)(82)がそれぞれ発生させるY3、Y4方向の力ベクトルが相殺される状態と、図4(b)の状態のような、加速度発生装置(81)(82)がそれぞれ発生させるY3、Y4方向の力ベクトルの合力方向Y5に力ベクトルを発生させる状態とを容易に切り替えることが可能となる。
【0041】
図3(c)は、正α面体における中心点と頂点とを結ぶ直線上に上記特許文献1に開示される加速度発生装置(91)〜(94)を1個ずつ配置した力ベクトル発生部(90)を例示した図である。なお、図3(c)は、α=4の場合の例である。各加速度発生装置(91)〜(94)は、それぞれの移動部材が正4面体の中心点と頂点とを結ぶ直線上で並進運動する位置に配置され、各加速度発生装置(91)〜(94)は、正4面体の中心点から各頂点へ向かう向き〔M1,M2,M3,M4〕に力ベクトルを発生させる。
加速度発生装置(91)〜(94)の移動部材の加速度の振幅や周期が同一であった場合、それぞれの加速度発生装置(91)〜(94)が発生させる力ベクトルの総和は、全ての時刻においてゼロとなる。その結果、外部に対する力はほとんど発生しない。しかし
、加速度発生装置(91)〜(94)の移動部材の加速度の振幅や周期の互いのバランスを崩す〔例えば、一部の加速度発生装置を停止させる、一部の加速度発生装置の移動部材の加速度の振幅や周期を変化させる、或いは、加速度発生装置(91)〜(94)間の相対位置や向きを変化させる。〕ことによって、各加速度発生装置(91)〜(94)間が発生させる力ベクトルの総和を、少なくとも一部の時刻においてゼロ以外の値とし、力ベクトルを三次元空間上の任意の向きに発生させることができる。これにより、力ベクトルの発生の有無、発生方向、力ベクトルの強度等を容易に制御することができる。
【0042】
この実施形態の対面誘導装置(2)は、図5に示すように、他の対面誘導装置、例えば対面誘導装置(1)の現在位置である他機位置を示す他機位置情報を取得する他機位置情報取得部(28)を備えることの他は対面誘導装置(1)と同じ構成とされる。ここでは、符号について、10を20、11を21、12を22、13を23、14を24、15を25、17を27に置換して対面誘導装置(1)と同等の、対面誘導装置(2)の構成各部を示す。
他機位置情報取得部(28)は、対面誘導装置(2)のアンテナを介して他機位置情報を受信することで他機位置情報を取得する。
対面誘導装置(2)の目標位置設定部(21)は、対面誘導装置(2)のアンテナで受信した他機位置情報を解釈して得られた対面誘導装置(1)の現在位置を目標位置として設定する。
【0043】
次に、対面誘導装置(1)と対面誘導装置(2)との2つの対面誘導装置からなる対面誘導システム(α)〔図5〕における、対面誘導装置(1)と対面誘導装置(2)との対面誘導方法の処理を説明する〔図6〕。ここでは、説明の便宜から、対面誘導装置Aを対面誘導装置(1)、対面誘導装置Bを対面誘導装置(2)として説明する。
【0044】
まず、対面誘導装置Aの現在位置情報取得部(10)が、対面誘導装置Aの現在位置を示す現在位置情報aを取得する(ステップS101)。
【0045】
次に、対面誘導装置Aの送信部(17)が、現在位置情報aを、対面誘導装置Bに対して送信する(ステップS102)。このとき、現在位置情報aだけでなく、対面誘導を開始することを表す情報、つまり対面誘導開始情報を併せて送信するとしてもよい。
【0046】
次いで、対面誘導装置Bの他機位置情報取得部(28)が、対面誘導装置Aの現在位置を示す現在位置情報aおよび対面誘導開始情報を取得する(ステップS103)。なお、この現在位置情報aが、対面誘導装置Bにとっての他機位置情報に相当する。
【0047】
また、対面誘導装置Bの現在位置情報取得部(20)は、対面誘導装置Bの現在位置を示す現在位置情報bを取得する(ステップS104)。
【0048】
次に、対面誘導装置Bの目標位置設定部(21)は、取得した現在位置情報aの示す対面誘導装置Aの現在位置を目標位置として設定する(ステップS105)。
【0049】
そして、対面誘導装置Bの向き決定部(22)は、目標位置および取得した現在位置情報bから、現在位置情報bの示す対面誘導装置Bの現在位置から目標位置に向かう向きを決定する(ステップS106)。
【0050】
次に、対面誘導装置Bの制御部(23)は、ステップS106で決定された向きを有する力ベクトルを力ベクトル発生部(24)によって発生させる制御を行う(ステップS107)。
【0051】
そして、対面誘導装置Bの力ベクトル発生部(24)が、ステップS106で決定された向きを有する力ベクトルを発生する(ステップS108)。
この力ベクトルは対面誘導装置Bを持つ人間に感知され、人間は、感知した力ベクトルの有する方向情報を直感的に得て、その方向へと誘導される。
【0052】
以上のステップS101からステップS108までの処理は、定期ないし不定期に繰り返して実行される。このため、対面誘導装置Aを持つ人間が移動したり、対面誘導装置Bを持つ人間が寄り道などをしたりしても、着実に両者の対面が図れることとなる。
【0053】
ここでは、2つの対面誘導装置、つまり対面誘導装置Aと対面誘導装置Bとの通信によって対面誘導がなされることを説明したが、拡張形態として、複数の人間がある特定の人間に対面する集合を考えることができる。この場合、図7に示すように、対面誘導装置Aが、複数〔図7では4つ〕の対面誘導装置B−1、B−2、B−3、B−4に対して、現在位置情報aを送信し、各対面誘導装置Bにおいて、ステップS103からステップS108の各処理が行われることで、対面誘導装置B−1、B−2、B−3、B−4を持つそれぞれの人間が対面誘導装置Aを持つ人間に対面する集合が実現する。なお、対面誘導装置Aを対面誘導装置(1)、対面誘導装置Bを対面誘導装置(2)としている。
このように、対面誘導システムとしては、少なくとも1つの対面誘導装置Aと複数の対面誘導装置Bとからなる形態であってもよい。このようなシステム形態は、対面誘導装置(2)で説明される対面誘導装置Bが、何らかの理由で送信部(27)が機能しない状況や送信部(27)を備えていない場合であっても、対面が実現することを可能にする。
【0054】
《第2実施形態》
この実施形態では、上記の対面誘導装置(2)同士の2つの対面誘導装置からなる対面誘導システム〔図8〕における対面誘導方法の処理を説明する〔図9〕。ここでは、説明の便宜から、2つの対面誘導装置(2)をそれぞれ対面誘導装置(2c)および対面誘導装置(2d)として表し、符号について、20を20cおよび20d、21を21cおよび21d、22を22cおよび22d、23を23cおよび23d、24を24cおよび24d、25を25cおよび25d、27を27cおよび27d、28を28cおよび28dに置換して対面誘導装置(2c)および対面誘導装置(2d)の構成各部を示す。また、対面誘導装置Cを対面誘導装置(2c)、対面誘導装置Dを対面誘導装置(2d)として説明する。
【0055】
他機位置情報取得部(28c)は、対面誘導装置(2c)のアンテナを介して、対面誘導装置(2d)の現在位置である他機位置を示す他機位置情報を受信することで、この他機位置情報を取得する。他機位置情報取得部(28d)は、対面誘導装置(2d)のアンテナを介して、対面誘導装置(2c)の現在位置である他機位置を示す他機位置情報を受信することで、この他機位置情報を取得する。
対面誘導装置(2c)の目標位置設定部(21c)は、対面誘導装置(2c)のアンテナで受信した他機位置情報を解釈して得られた対面誘導装置(2d)の現在位置を目標位置として設定する。対面誘導装置(2d)の目標位置設定部(21d)は、対面誘導装置(2d)のアンテナで受信した他機位置情報を解釈して得られた対面誘導装置(2c)の現在位置を目標位置として設定する。
【0056】
ここでは、対面誘導装置Cが主導として対面誘導を開始するとして説明する。
まず、対面誘導装置Cの現在位置情報取得部(20c)が、対面誘導装置Cの現在位置を示す現在位置情報cを取得する(ステップS201)。
【0057】
次に、対面誘導装置Cの送信部(27c)が、現在位置情報cを、対面誘導装置Dに対して送信する(ステップS202)。このとき、現在位置情報cだけでなく、対面誘導を
開始することを表す情報、つまり対面誘導開始情報を併せて送信するとしてもよい。
【0058】
次いで、対面誘導装置Dの他機位置情報取得部(28d)が、対面誘導装置Cの現在位置を示す現在位置情報cおよび対面誘導開始情報を取得する(ステップS203)。なお、この現在位置情報cが、対面誘導装置Dにとっての他機位置情報に相当する。
【0059】
また、対面誘導装置Dの現在位置情報取得部(20d)は、対面誘導装置Dの現在位置を示す現在位置情報dを取得する(ステップS204)。
【0060】
次に、対面誘導装置Dの送信部(27d)が、現在位置情報dを、対面誘導装置Cに対して送信する(ステップS204m)。
この後、各装置で並行して、下記の処理が進められる。
【0061】
対面誘導装置Dの目標位置設定部(21d)は、取得した現在位置情報cの示す対面誘導装置Cの現在位置を目標位置として設定する(ステップS205)。
【0062】
そして、対面誘導装置Dの向き決定部(22d)は、目標位置および取得した現在位置情報dから、現在位置情報dの示す対面誘導装置Dの現在位置から目標位置に向かう向きを決定する(ステップS206)。
【0063】
次に、対面誘導装置Dの制御部(23d)は、ステップS206で決定された向きを有する力ベクトルを力ベクトル発生部(24d)によって発生させる制御を行う(ステップS207)。
【0064】
そして、対面誘導装置Dの力ベクトル発生部(24d)が、ステップS206で決定された向きを有する力ベクトルを発生する(ステップS208)。
この力ベクトルは対面誘導装置Dを持つ人間に感知され、人間は、感知した力ベクトルの有する方向情報を直感的に得て、その方向へと誘導される。
【0065】
また、対面誘導装置Cの他機位置情報取得部(28c)が、対面誘導装置Dの現在位置を示す現在位置情報dを取得する(ステップS204m1)。なお、この現在位置情報dが、対面誘導装置Cにとっての他機位置情報に相当する。
【0066】
次に、対面誘導装置Cの目標位置設定部(21c)は、取得した現在位置情報dの示す対面誘導装置Dの現在位置を目標位置として設定する(ステップS2051)。
【0067】
そして、対面誘導装置Cの向き決定部(22c)は、目標位置および取得した現在位置情報cから、現在位置情報cの示す対面誘導装置Cの現在位置から目標位置に向かう向きを決定する(ステップS2061)。
【0068】
次に、対面誘導装置Cの制御部(23c)は、ステップS2061で決定された向きを有する力ベクトルを力ベクトル発生部(24c)によって発生させる制御を行う(ステップS2071)。
【0069】
そして、対面誘導装置Cの力ベクトル発生部(24c)が、ステップS2061で決定された向きを有する力ベクトルを発生する(ステップS2081)。
この力ベクトルは対面誘導装置Cを持つ人間に感知され、人間は、感知した力ベクトルの有する方向情報を直感的に得て、その方向へと誘導される。
【0070】
以上の各処理は、定期ないし不定期に繰り返して実行される。このため、対面誘導装置
C、対面誘導装置Dを持つ各人が移動したり、対面誘導装置C、対面誘導装置Dを持つ各人が寄り道などをしたりしても、着実に両者の対面が図れることとなる。
【0071】
《第2実施形態の変形例》
第2実施形態の変形例では、図10に示すように、ステップS205およびステップS2051の各処理を次のように変更する。
ステップS205の処理を、ステップS205nの処理、つまり、対面誘導装置Dの目標位置設定部(21d)は、取得した現在位置情報cの示す対面誘導装置Cの現在位置と取得した現在位置情報dの示す対面誘導装置Dの現在位置とから、対面誘導装置Cと対面誘導装置Dとが到達すべき到達位置xを求めて、この到達位置xを目標位置として設定する(ステップS205n)。
ステップS2051の処理を、ステップS205n1の処理、つまり、対面誘導装置Cの目標位置設定部(21c)は、取得した現在位置情報dの示す対面誘導装置Dの現在位置と取得した現在位置情報cの示す対面誘導装置Cの現在位置とから、対面誘導装置Cと対面誘導装置Dとが到達すべき到達位置xを求めて、この到達位置xを目標位置として設定する(ステップS205n1)。
【0072】
到達位置xは、対面誘導装置Cと対面誘導装置Dとで同じ位置となるのであればよく、到達位置xの決め方を統一しておけばよい。つまり、異なる対面誘導装置において、複数の現在位置情報から同一の到達位置を求めることができるようにしておく。
この一例として、到達位置xは、対面誘導装置Dの現在位置と対面誘導装置Cの現在位置との重心位置とする。例えば、対面誘導装置Cの現在位置を平面直交座標系において(x,y)、対面誘導装置Dの現在位置を平面直交座標系において(x,y)とすれば、重心位置(xcog,ycog)は、((x+x)/2,(y+y)/2)として得られる〔図8参照。〕。
【0073】
ここでは、第2実施形態と同様、2つの対面誘導装置、つまり対面誘導装置Cと対面誘導装置Dとの通信によって対面誘導がなされることを説明したが、第2実施形態あるいはその変形例の拡張形態として、複数の対面誘導装置からなる対面誘導システムを構築できる。この場合、図11に示すように、例えば対面誘導装置B−1、B−3、B−4も対面誘導システムの構成要素となり得る。対面誘導装置Cおよび対面誘導装置Dは、互いに対してのみならず、それぞれが対面誘導装置B−1、B−3、B−4に対して、それぞれの現在位置情報を提供できるものとすることができる。この対面誘導システムの形態では、例えば、対面誘導装置Cおよび対面誘導装置Dは互いに対面するように移動し〔実際の移動は、各装置によって誘導される人間の移動に依存する。〕、対面誘導装置Cから現在位置情報cの提供を受けた例えば対面誘導装置B−1、B−3は、対面誘導装置Cに対面するように移動し、対面誘導装置Dから現在位置情報dの提供を受けた例えば対面誘導装置B−4は、対面誘導装置Dに対面するように移動することで、全員の対面が実現しえる。
【0074】
《第3実施形態》
第3実施形態は、位置情報管理装置(3)を利用する形態である。図12に示すように、対面誘導装置の現在位置を示す現在位置情報を取得する現在位置情報取得部(30)、或る対面誘導装置の現在位置を示す現在位置情報を当該対面誘導装置とは別の対面誘導装置に対して送信する送信部(31)、対面誘導装置の現在位置を示す現在位置情報を記憶する例えば揮発性メモリなどで例示できる記憶部(32)、現在位置情報の取得や送信、対面誘導などを制御する制御部(34)、現在位置情報の取得や送信などに用いられる通信用のアンテナ(35)を備える。位置情報管理装置(3)外部から与えられた電磁波には、位置情報を示すデータが変調されて載せられており、変復調回路〔図示しない。〕は、このデータを位置情報管理装置(3)外部から与えられた電磁波から復調して取り出す。逆に、位置情報を示すデータは、変復調回路で変調されて電磁波としてアンテナ(35
)から位置情報管理装置(3)の外部に送られる。また、必要に応じて、複数の現在位置情報から、これらの現在位置情報で現在位置が示される複数の対面誘導装置が対面するべき到達位置を決め、この到達位置を示す到達位置情報を決定する到達位置情報決定部(33)も備えるとしてもよい。到達位置情報は、現在位置情報などと同様にアンテナ(35)を介して送信部(31)によって送信される。
【0075】
位置情報管理装置(3)と対面誘導装置との対面誘導システム(β)について、ここでは対面誘導装置は第1実施形態で説明した対面誘導装置(2)であるとして、図13を参照して説明する。
現在位置情報取得部(30)は、アンテナ(35)で対面誘導装置の現在位置情報を受信し、記憶部(32)に記憶する。記憶部(32)には、時々刻々と複数の対面誘導装置の現在位置情報が更新されて記憶される。なお、全ての対面誘導装置の現在位置情報を受信することは必須ではない。例えば或る対面誘導装置Xが対面誘導装置Yと対面する場合であって、かつ、対面誘導装置Xが対面誘導装置Yの現在位置に向かう場合では、少なくとも対面誘導装置Yの現在位置は判明しておかなければならないが、対面誘導装置Xの現在位置が判明しておくことは必要でない。
制御部(34)は、或る対面誘導装置Rから対面誘導開始の情報を得ると、記憶部(32)に記憶された対面対象である対面誘導装置Sの現在位置情報を、当該対面誘導装置Rに対して送信する制御を行う。
送信部(31)によって送信された対面誘導装置Sの現在位置情報は、対面誘導装置Rの他機位置情報取得部(28)によって取得され、対面誘導装置Rの目標位置設定部(21)で対面誘導装置Sの現在位置情報が示す対面誘導装置Sの現在位置を目標位置に設定する。
【0076】
次に、2つの対面誘導装置(2)と位置情報管理装置(3)とからなる対面誘導システムにおける、2つの対面誘導装置の対面誘導方法の処理を説明する(図14)。ここでは、説明の便宜から、対面誘導装置Eを対面誘導装置(2)、対面誘導装置Fを対面誘導装置(2)として説明する。
【0077】
まず、対面誘導装置Eの現在位置情報取得部(20)が、対面誘導装置Eの現在位置を示す現在位置情報eを取得する(ステップS301)。
【0078】
次に、対面誘導装置Eの送信部(27)が、現在位置情報eを、位置情報管理装置(3)に対して送信する(ステップS302)。
【0079】
次いで、位置情報管理装置(3)の現在位置情報取得部(30)が、対面誘導装置Eの現在位置を示す現在位置情報eを取得する(ステップS303)。
以上の処理が定期ないし不定期に繰り返されることで、位置情報管理装置(3)の記憶部(32)には、対面誘導装置Eの現在位置を示す現在位置情報eが更新されて記憶される。
【0080】
そして、例えば、位置情報管理装置(3)が、アンテナ(35)を介して対面誘導装置Fから対面誘導装置Eとの対面誘導開始の情報を受信すると、制御部(34)の制御の下、位置情報管理装置(3)の送信部(31)が、現在位置情報eを対面誘導装置Fに対して送信する(ステップS304)。
【0081】
次いで、対面誘導装置Fの他機位置情報取得部(28)が、対面誘導装置Eの現在位置を示す現在位置情報eを取得する(ステップS305)。なお、この現在位置情報eが、対面誘導装置Fにとっての他機位置情報に相当する。
【0082】
また、対面誘導装置Fの現在位置情報取得部(20)は、対面誘導装置Fの現在位置を示す現在位置情報fを取得する(ステップS306)。
【0083】
次に、対面誘導装置Fの目標位置設定部(21)は、取得した現在位置情報eの示す対面誘導装置Eの現在位置を目標位置として設定する(ステップS307)。
【0084】
そして、対面誘導装置Fの向き決定部(22)は、目標位置および取得した現在位置情報fから、現在位置情報fの示す対面誘導装置Fの現在位置から目標位置に向かう向きを決定する(ステップS308)。
【0085】
次に、対面誘導装置Fの制御部(23)は、ステップS308で決定された向きを有する力ベクトルを力ベクトル発生部(24)によって発生させる制御を行う(ステップS309)。
【0086】
そして、対面誘導装置Fの力ベクトル発生部(24)が、ステップS308で決定された向きを有する力ベクトルを発生する(ステップS310)。
この力ベクトルは対面誘導装置Fを持つ人間に感知され、人間は、感知した力ベクトルの有する方向情報を直感的に得て、その方向へと誘導される。
【0087】
以上のステップS304からステップS310までの処理は、定期ないし不定期に繰り返して実行される。このため、対面誘導装置Eを持つ人間が移動したり、対面誘導装置Fを持つ人間が寄り道などをしたりしても、着実に両者の対面が図れることとなる。
【0088】
《第3実施形態の変形例》
第3実施形態は、或る対面誘導装置Rが対面対象である対面誘導装置Sに向かう形態であった。第3実施形態の変形例は、対面誘導装置Rおよび対面誘導装置Sがそれぞれ自己と相手の対面誘導装置の現在位置から同一の到達位置を求める形態である。この変形例における対面誘導方法の処理を説明する(図15、図16)。
ここでは、説明の便宜から、対面誘導装置Gを対面誘導装置(2)、対面誘導装置Hを対面誘導装置(2)として説明する。
【0089】
まず、対面誘導装置Gの現在位置情報取得部(20)が、対面誘導装置Gの現在位置を示す現在位置情報gを取得する(ステップS401)。
【0090】
次に、対面誘導装置Gの送信部(27)が、現在位置情報gを、位置情報管理装置(3)に対して送信する(ステップS402)。
【0091】
次いで、位置情報管理装置(3)の現在位置情報取得部(30)が、対面誘導装置Gの現在位置を示す現在位置情報gを取得する(ステップS403)。
【0092】
また、対面誘導装置Hの現在位置情報取得部(20)が、対面誘導装置Hの現在位置を示す現在位置情報hを取得する(ステップS404)。
【0093】
次に、対面誘導装置Hの送信部(27)が、現在位置情報hを、位置情報管理装置(3)に対して送信する(ステップS405)。
【0094】
次いで、位置情報管理装置(3)の現在位置情報取得部(30)が、対面誘導装置Hの現在位置を示す現在位置情報hを取得する(ステップS406)。
以上の処理が定期ないし不定期に繰り返されることで、位置情報管理装置(3)の記憶部(32)には、対面誘導装置Gの現在位置を示す現在位置情報gおよび対面誘導装置H
の現在位置を示す現在位置情報hが更新されて記憶される。
【0095】
そして、例えば、位置情報管理装置(3)が、アンテナ(35)を介して対面誘導装置Gから対面誘導装置Hとの対面誘導開始の情報を受信すると、制御部(34)の制御の下、位置情報管理装置(3)の送信部(31)が、現在位置情報hを対面誘導装置Gに対して送信し(ステップS407)、対面誘導装置Gの他機位置情報取得部(28)が、対面誘導装置Hの現在位置を示す現在位置情報hを取得する(ステップS408)。この現在位置情報hが、対面誘導装置Gにとっての他機位置情報に相当する。また、位置情報管理装置(3)の送信部(31)は、現在位置情報gを対面誘導装置Hに対して送信し(ステップS409)、対面誘導装置Hの他機位置情報取得部(28)が、対面誘導装置Gの現在位置を示す現在位置情報gを取得する(ステップS410)。この現在位置情報gが、対面誘導装置Hにとっての他機位置情報に相当する。
【0096】
ステップS408の処理の後、対面誘導装置Gにおいては下記の処理がなされる。
対面誘導装置Gの目標位置設定部(21)は、取得した現在位置情報hの示す対面誘導装置Hの現在位置と取得した現在位置情報gのうち最新のものが示す対面誘導装置Gの現在位置とから、対面誘導装置Gと対面誘導装置Hとが到達すべき到達位置yを求めて、この到達位置yを目標位置として設定する(ステップS4111)。到達位置yは、上記到達位置xと同様にして求めればよい。
【0097】
そして、対面誘導装置Gの向き決定部(22)は、目標位置および取得した現在位置情報gのうち最新のものから、現在位置情報gの示す対面誘導装置Gの現在位置から目標位置に向かう向きを決定する(ステップS4121)。
【0098】
次に、対面誘導装置Gの制御部(23)は、ステップS4121で決定された向きを有する力ベクトルを力ベクトル発生部(24)によって発生させる制御を行う(ステップS4131)。
【0099】
そして、対面誘導装置Gの力ベクトル発生部(24)が、ステップS4121で決定された向きを有する力ベクトルを発生する(ステップS4141)。
この力ベクトルは対面誘導装置Gを持つ人間に感知され、人間は、感知した力ベクトルの有する方向情報を直感的に得て、その方向へと誘導される。
【0100】
ステップS410の処理の後、対面誘導装置Hにおいては下記の処理がなされる。
対面誘導装置Hの目標位置設定部(21)は、取得した現在位置情報gの示す対面誘導装置Gの現在位置と取得した現在位置情報hのうち最新のものが示す対面誘導装置Hの現在位置とから、対面誘導装置Gと対面誘導装置Hとが到達すべき到達位置yを求めて、この到達位置yを目標位置として設定する(ステップS4112)。到達位置yは、上記到達位置xと同様にして求めればよい。
【0101】
そして、対面誘導装置Hの向き決定部(22)は、目標位置および取得した現在位置情報hのうち最新のものから、現在位置情報hの示す対面誘導装置Hの現在位置から目標位置に向かう向きを決定する(ステップS4122)。
【0102】
次に、対面誘導装置Hの制御部(23)は、ステップS4122で決定された向きを有する力ベクトルを力ベクトル発生部(24)によって発生させる制御を行う(ステップS4132)。
【0103】
そして、対面誘導装置Hの力ベクトル発生部(24)が、ステップS4122で決定された向きを有する力ベクトルを発生する(ステップS4142)。
この力ベクトルは対面誘導装置Hを持つ人間に感知され、人間は、感知した力ベクトルの有する方向情報を直感的に得て、その方向へと誘導される。
【0104】
以上のステップS407、S408、ステップS4111〜S4141までの処理およびステップS409、S410、ステップS4112〜S4142までの処理はそれぞれ、定期ないし不定期に繰り返して実行される。このため、対面誘導装置Gを持つ人間が移動したり、対面誘導装置Hを持つ人間が寄り道などをしたりしても、着実に両者の対面が図れることとなる。
【0105】
ここでは、第3実施形態と同様、2つの対面誘導装置と位置情報管理装置とからなる体面誘導システムを説明したが、第3実施形態あるいはその変形例の拡張形態として、複数の対面誘導装置を含んで構成された対面誘導システムを構築できる。例えば図17に示すように、対面誘導装置E、F、G、H、B−1、B−4が対面誘導システムの構成要素となり得る。
【0106】
《第4実施形態》
第4実施形態は、複数の対面誘導装置が対面する到達位置を位置情報管理装置(3)が求める形態である。位置情報管理装置(3)が求めた到達位置は、各対面誘導装置に送信される。
【0107】
位置情報管理装置(3)と対面誘導装置との対面誘導システム(γ)について、図18を参照して説明する。ここでは対面誘導装置は、他機位置情報取得部(28)を後述の到達位置情報取得部(29)に置換した第1実施形態で説明した対面誘導装置(2)として説明する。
位置情報管理装置(3)の現在位置情報取得部(30)は、アンテナ(35)で対面誘導装置の現在位置情報を受信し、記憶部(32)に記憶する。記憶部(32)には、時々刻々と複数の対面誘導装置の現在位置情報が更新されて記憶される。
位置情報管理装置(3)の制御部(34)は、或る対面誘導装置Rから対面誘導開始の情報を得ると、到達位置情報決定部(33)の制御を行う。即ち、到達位置情報決定部(33)が、記憶部(32)に記憶された対面対象である対面誘導装置Rと対面誘導装置Sの各現在位置情報から両対面誘導装置が対面するべき到達位置を決め、この到達位置を示す到達位置情報を決定する。到達位置情報は、記憶部(32)に記憶される。そして、制御部(34)は、到達位置情報を、対面誘導装置Rおよび対面誘導装置Sに対して送信する制御を行う。
位置情報管理装置(3)の送信部(31)によって送信された到達位置情報は、対面誘導装置Rの到達位置情報取得部(29)によって取得され、対面誘導装置Rの目標位置設定部(21)で到達位置情報が示す到達位置を目標位置に設定される。なお、到達位置情報取得部(29)は、位置情報管理装置(3)から到達位置情報を取得することから到達位置情報取得部なる名称を用いているが、その実質は、他機位置情報取得部(28)の機能と異なる点はない。また、位置情報管理装置(3)の送信部(31)によって送信された到達位置情報は、対面誘導装置Sの到達位置情報取得部(29)によって取得され、対面誘導装置Sの目標位置設定部(21)で到達位置情報が示す到達位置を目標位置に設定される。
【0108】
第4実施形態における対面誘導方法の処理を説明する(図19、図20)。
ここでは、説明の便宜から、対面誘導装置Iを他機位置情報取得部(28)が到達位置情報取得部(29)に置換された対面誘導装置(2)、対面誘導装置Jを他機位置情報取得部(28)が到達位置情報取得部(29)に置換された対面誘導装置(2)として説明する。
【0109】
まず、対面誘導装置Iの現在位置情報取得部(20)が、対面誘導装置Iの現在位置を示す現在位置情報iを取得する(ステップS501)。
【0110】
次に、対面誘導装置Iの送信部(27)が、現在位置情報iを、位置情報管理装置(3)に対して送信する(ステップS502)。
【0111】
次いで、位置情報管理装置(3)の現在位置情報取得部(30)が、対面誘導装置Iの現在位置を示す現在位置情報iを取得する(ステップS503)。
【0112】
また、対面誘導装置Jの現在位置情報取得部(20)が、対面誘導装置Jの現在位置を示す現在位置情報jを取得する(ステップS504)。
【0113】
次に、対面誘導装置Jの送信部(27)が、現在位置情報jを、位置情報管理装置(3)に対して送信する(ステップS505)。
【0114】
次いで、位置情報管理装置(3)の現在位置情報取得部(30)が、対面誘導装置Jの現在位置を示す現在位置情報jを取得する(ステップS506)。
以上の処理が定期ないし不定期に繰り返されることで、位置情報管理装置(3)の記憶部(32)には、対面誘導装置Iの現在位置を示す現在位置情報iおよび対面誘導装置Jの現在位置を示す現在位置情報jが更新されて記憶される。
【0115】
そして、例えば、位置情報管理装置(3)が、アンテナ(35)を介して対面誘導装置Iから対面誘導装置Jとの対面誘導開始の情報を受信すると、制御部(34)の制御の下、位置情報管理装置(3)の到達位置情報決定部(33)が、記憶部(32)に記憶された対面対象である対面誘導装置Iの現在位置情報iのうち最新のものと対面誘導装置Jの現在位置情報jのうち最新のものとから両対面誘導装置が対面するべき到達位置を決め、この到達位置を示す到達位置情報を決定する(ステップS507)。到達位置は、上記到達位置xと同様にして求めればよい。
【0116】
そして、位置情報管理装置(3)の送信部(31)が、到達位置情報を対面誘導装置Iに対して送信し(ステップS508)、対面誘導装置Iの到達位置情報取得部(29)が、到達位置情報を取得する(ステップS509)。また、位置情報管理装置(3)の送信部(31)は、到達位置情報を対面誘導装置Jに対して送信し(ステップS508)、対面誘導装置Jの到達位置情報取得部(29)が、到達位置情報を取得する(ステップS510)。
【0117】
ステップS509の処理の後、対面誘導装置Iにおいては下記の処理がなされる。
対面誘導装置Iの目標位置設定部(21)は、取得した到達位置情報の示す到達位置を目標位置として設定する(ステップS5111)。
【0118】
そして、対面誘導装置Iの向き決定部(22)は、目標位置および取得した現在位置情報iのうち最新のものから、現在位置情報iの示す対面誘導装置Iの現在位置から目標位置に向かう向きを決定する(ステップS5121)。
【0119】
次に、対面誘導装置Iの制御部(23)は、ステップS5121で決定された向きを有する力ベクトルを力ベクトル発生部(24)によって発生させる制御を行う(ステップS5131)。
【0120】
そして、対面誘導装置Iの力ベクトル発生部(24)が、ステップS5121で決定された向きを有する力ベクトルを発生する(ステップS5141)。
この力ベクトルは対面誘導装置Iを持つ人間に感知され、人間は、感知した力ベクトルの有する方向情報を直感的に得て、その方向へと誘導される。
【0121】
ステップS510の処理の後、対面誘導装置Jにおいては下記の処理がなされる。
対面誘導装置Jの目標位置設定部(21)は、取得した到達位置情報の示す到達位置を目標位置として設定する(ステップS5112)。
【0122】
そして、対面誘導装置Jの向き決定部(22)は、目標位置および取得した現在位置情報jのうち最新のものから、現在位置情報jの示す対面誘導装置Jの現在位置から目標位置に向かう向きを決定する(ステップS5122)。
【0123】
次に、対面誘導装置Jの制御部(23)は、ステップS5122で決定された向きを有する力ベクトルを力ベクトル発生部(24)によって発生させる制御を行う(ステップS5132)。
【0124】
そして、対面誘導装置Jの力ベクトル発生部(24)が、ステップS5122で決定された向きを有する力ベクトルを発生する(ステップS5142)。
この力ベクトルは対面誘導装置Jを持つ人間に感知され、人間は、感知した力ベクトルの有する方向情報を直感的に得て、その方向へと誘導される。
【0125】
以上のステップS507、S508、S509、S5111〜S5141までの処理およびステップS507、S508、S510、ステップS5112〜S5142までの処理はそれぞれ、定期ないし不定期に繰り返して実行される。このため、対面誘導装置Iを持つ人間が移動したり、対面誘導装置Jを持つ人間が寄り道などをしたりしても、着実に両者の対面が図れることとなる。
【0126】
ここでは、2つの対面誘導装置と位置情報管理装置とからなる体面誘導システムを説明したが、第4実施形態の拡張形態として、複数の対面誘導装置を含んで構成された対面誘導システムを構築できる。例えば図21に示すように、対面誘導装置I、J、B−1、B−4が対面誘導システムの構成要素となり得る。このようなシステム形態では、対面誘導装置Iと対面誘導装置Jとの到達位置に対面誘導装置B−1、B−4を誘導することができる。
また、第4実施形態では、対面誘導装置Iと対面誘導装置Jとの到達位置を求めるものであったが、3つ以上の対面誘導装置の対面誘導を実現する場合では、各対面誘導装置の現在位置から到達位置を求めるようにしてもよい。到達位置を各対面誘導装置の現在位置の重心位置とする例で説明すると、平面直交座標系において各対面誘導装置k〔k=1,2,・・・,n〕の現在位置を(x,y)とすれば、重心位置(xcog,ycog)は、(xcog,ycog)=((Σk=1)/n,(Σk=1)/n)となる。
【0127】
本発明の対面誘導装置や位置情報管理装置の各機能部、つまり、現在位置情報取得部、目標位置設定部、回転ずれ検知部、向き決定部、制御部などは、所定のプログラムを解釈・実行するハードウェア、つまり演算処理装置で実現できる。演算処理装置を各機能部として実現するプログラムは、対面誘導装置や位置情報管理装置の記憶装置(例えば不揮発性メモリ)に記憶されている。
【0128】
以上の各実施形態の他、本発明である対面誘導装置・方法は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。例えば、対面誘導装置相互で通信ができないような状況では、上記第3実施形態、その変形例、第4実施形態のように、位置情報管理装置を介して対面誘導を行う形態とし、この形態の下で対
面誘導装置が相互に通信可能な状況になれば、上記第1実施形態、第2実施形態、その変形例のように、位置情報管理装置を介さずに対面誘導装置同士で対面誘導を行う形態に切り替える複合的実施形態を構成することでもよい。また、その逆の形態も構成可能である。つまり、対面誘導装置相互で通信ができる状況で、上記第1実施形態、第2実施形態、その変形例のように、位置情報管理装置を介さずに対面誘導装置同士で対面誘導を行う形態とし、何らかの事情、例えば障害物の存在で、対面誘導装置相互で通信がでない状況に陥った場合には、上記第3実施形態、その変形例、第4実施形態のように、位置情報管理装置を介して対面誘導を行う形態に切り替える複合的実施形態を構成することでもよい。
また、上記対面誘導装置・方法において説明した処理は、記載の順に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されるとしてもよい。
また、各対面誘導装置間、あるいは対面誘導装置と位置情報管理装置との間の通信方式は、対面誘導装置を持つ人間が自由行動を可能なように、あるいは、自由行動することを前提に、好ましくは無線方式とする。
対面誘導装置は、GPS機能を備えた携帯電話や、PDA〔Personal Digital Assistants〕などで例示できるモバイル機器に実装されるものとしてもよい。つまり、このような従来のモバイル機器で、既にGPS機能や無線通信機能を備えたものがあるから、これらの機能を共有して利用することで、対面誘導装置をモバイル機器に実装し易いものとなる。
【産業上の利用可能性】
【0129】
本発明は、人間の誘導、特に自由行動主体である人間同士の対面を実現するものであるから、人と人との対面コミュニケーションの支援に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0130】
【図1】本発明の対面誘導装置の実施形態である対面誘導装置(1)の機能構成例を示す図。
【図2】制御部(13)によって加速度発生装置(4)が駆動制御されることを説明する図。
【図3】力ベクトル発生部(14)の構成例を示す図。(a)加速度発生装置が2つの場合で、直線J上に固定される場合。(b)加速度発生装置が2つの場合で、これら加速度発生装置が可動の場合。(c)加速度発生装置が4つの場合。
【図4】加速度発生装置が2つの場合で、これら加速度発生装置が可動の場合の、可動構成を示す図。(a)2つの加速度発生装置が直線上にある場合。(b)2つの加速度発生装置が直線上にない場合。
【図5】対面誘導装置(1)と本発明の対面誘導装置の実施形態である対面誘導装置(2)とからなる対面誘導システム(α)を示す図。
【図6】図5に示す対面誘導システム(α)における対面誘導処理フロー図。
【図7】対面誘導システム(α)の拡張形態を示す図。
【図8】対面誘導装置(1)と本発明の対面誘導装置の実施形態である対面誘導装置(2)とからなる対面誘導システム(α)の変形例を示す図。
【図9】図8に示す対面誘導システム(α)の変形例における対面誘導処理フロー図。
【図10】図8に示す対面誘導システム(α)の変形例における対面誘導処理の変形例のフロー図。
【図11】対面誘導システム(α)の変形例の拡張形態を示す図。
【図12】本発明の位置情報管理装置の実施形態である位置情報管理装置(3)の機能構成例を示す図。
【図13】対面誘導装置(2)と位置情報管理装置(3)とからなる対面誘導システム(β)を示す図。
【図14】図13に示す対面誘導システム(β)における対面誘導処理フロー図。
【図15】図13に示す対面誘導システム(β)における対面誘導処理の変形例のフロー図(その1)。
【図16】図13に示す対面誘導システム(β)における対面誘導処理の変形例のフロー図(その2)。
【図17】対面誘導システム(β)の拡張形態を示す図。
【図18】対面誘導装置(2)と位置情報管理装置(3)とからなる対面誘導システム(γ)を示す図。
【図19】図18に示す対面誘導システム(γ)における対面誘導処理フロー図(その1)。
【図20】図18に示す対面誘導システム(γ)における対面誘導処理フロー図(その2)。
【図21】対面誘導システム(γ)の拡張形態を示す図。
【符号の説明】
【0131】
1 対面誘導装置
2 対面誘導装置
3 位置情報管理装置
10 現在位置情報取得部
11 目標位置設定部
12 向き決定部
13 制御部
14 力ベクトル発生部
15 回転ずれ検知部
16 アンテナ
17 送信部
20 現在位置情報取得部
21 目標位置設定部
22 向き決定部
23 制御部
24 力ベクトル発生部
25 回転ずれ検知部
26 アンテナ
27 送信部
28 他機位置情報取得部
29 到達位置情報取得部
30 現在位置情報取得部
31 送信部
32 記憶部
33 到達位置情報決定部
34 制御部
35 アンテナ
4 加速度発生装置
A、B、C、D、E、F、G、H、I、J 対面誘導装置
α、β、γ 対面誘導システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
現在の位置を示す現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段と、
他の対面誘導装置と対面する目標位置を設定する目標位置設定手段と、
力覚として感知される力ベクトルを発生させる力ベクトル発生手段と、
上記目標位置と上記現在位置情報が示す現在位置とから、当該現在位置から上記目標位置に向かう向きを決定する向き決定手段と、
上記向き決定手段によって決定された向きを有する力ベクトルを力ベクトル発生手段によって発生させる制御を行う制御手段と
を備えたことを特徴とする対面誘導装置。
【請求項2】
他の対面誘導装置の現在の位置である他機位置を示す他機位置情報を取得する他機位置情報取得手段を備え、
上記目標位置設定手段は、
上記他機位置情報が示す他機位置を目標位置として設定する
ことを特徴とする請求項1に記載の対面誘導装置。
【請求項3】
他の対面誘導装置の現在の位置である他機位置を示す他機位置情報を取得する他機位置情報取得手段を備え、
上記目標位置設定手段は、
上記他機位置情報が示す他機位置と上記現在位置情報が示す現在位置とから、自己の対面誘導装置と他の対面誘導装置とが到達すべき到達位置を求め、この到達位置を目標位置として設定する
ことを特徴とする請求項1に記載の対面誘導装置。
【請求項4】
上記他機位置情報取得手段は、
他の対面誘導装置から、当該対面誘導装置の現在の位置である他機位置を示す他機位置情報を取得する
ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の対面誘導装置。
【請求項5】
上記他機位置情報取得手段は、
位置情報管理装置から、他の対面誘導装置の現在の位置である他機位置を示す他機位置情報を取得する
ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の対面誘導装置。
【請求項6】
位置情報管理装置に対して上記現在位置情報を送信する送信手段と、
上記位置情報管理装置から、自己の対面誘導装置と他の対面誘導装置とが到達すべき到達位置を示す到達位置情報を取得する到達位置情報取得手段とを備え、
上記目標位置設定手段は、
上記到達位置情報が示す到達位置を目標位置として設定する
ことを特徴とする請求項1に記載の対面誘導装置。
【請求項7】
上記到達位置は、
上記現在位置情報が示す現在位置および1つまたは複数の上記他機位置情報が示す他機位置の重心位置である
ことを特徴とする請求項3または請求項6に記載の対面誘導装置。
【請求項8】
上記力ベクトル発生手段は、
複数の加速度発生装置で構成される
ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の対面誘導装置。
【請求項9】
基準座標系と対面誘導装置に固定の座標系との回転ずれを検知する回転ずれ検知手段を備え、
上記向き決定手段は、
基準座標系における上記現在位置情報が示す現在位置から上記目標位置に向かう向き、および、上記回転ずれ検知手段によって検知された回転ずれに基づいて、対面誘導装置に固定の座標系における上記現在位置から上記目標位置に向かう向きを求め、この向きを、上記現在位置から上記目標位置に向かう向きとして決定する
ことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の対面誘導装置。
【請求項10】
対面誘導装置から、当該対面誘導装置の現在の位置を示す現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段と、
対面誘導装置に対して、当該対面誘導装置とは別の対面誘導装置の位置である他機位置を示す他機位置情報を送信する送信手段と
を備えたことを特徴とする位置情報管理装置。
【請求項11】
複数の対面誘導装置が到達すべき到達位置を、これら複数の対面誘導装置の各現在位置から決め、当該到達位置を示す到達位置情報を得る到達位置情報決定手段を備え、
上記送信手段は、
対面誘導装置に対して上記到達位置情報を送信可能である
ことを特徴とする請求項10に記載の位置情報管理装置。
【請求項12】
上記到達位置は、
複数の対面誘導装置のそれぞれの現在位置情報が示す現在位置の重心位置である
ことを特徴とする請求項11に記載の位置情報管理装置。
【請求項13】
少なくとも請求項1に記載の対面誘導装置と請求項2に記載の対面誘導装置とを含んで構成され、
請求項1に記載の対面誘導装置は、請求項2に記載の対面誘導装置に対して、自己の対面誘導装置の現在の位置を示す現在位置情報を送信することが可能な送信手段を備えており、
請求項2に記載の対面誘導装置は、少なくとも上記送信手段を備えた請求項1に記載の対面誘導装置と通信可能である
ことを特徴とする対面誘導システム。
【請求項14】
少なくとも請求項3に記載の複数の対面誘導装置を含んで構成され、
これらの対面誘導装置のうち少なくとも2つは、相手の対面誘導装置に対して、自己の対面誘導装置の現在の位置を示す現在位置情報を送信することが可能な送信手段を備えており、
上記送信手段を備えた対面誘導装置は、少なくとも上記送信手段を備えた対面誘導装置と相互に通信可能である
ことを特徴とする対面誘導システム。
【請求項15】
請求項10に記載の少なくとも1つの位置情報管理装置と、少なくとも請求項5に記載の複数の対面誘導装置とを含んで構成された
ことを特徴とする対面誘導システム。
【請求項16】
請求項11に記載の少なくとも1つの位置情報管理装置と、少なくとも請求項6に記載の複数の対面誘導装置とを含んで構成された
ことを特徴とする対面誘導システム。
【請求項17】
少なくとも請求項1に記載の対面誘導装置と請求項2に記載の対面誘導装置とを含んで構成された対面誘導システムで、請求項1に記載の対面誘導装置は、請求項2に記載の対面誘導装置に対して、自己の対面誘導装置の現在の位置を示す現在位置情報を送信することが可能な送信手段を備えており、
対面誘導装置Aの現在位置情報取得手段が、対面誘導装置Aの現在の位置を示す現在位置情報aを取得する現在位置情報取得ステップと、
上記送信手段を備えた対面誘導装置Aの送信手段が、上記現在位置情報aを、他の対面誘導装置Bに送信する送信ステップと、
対面誘導装置Bの他機位置情報取得手段が、対面誘導装置Aの現在位置情報aを取得する他機位置情報取得ステップと、
対面誘導装置Bの現在位置情報取得手段が、対面誘導装置Bの現在の位置を示す現在位置情報bを取得する現在位置情報取得ステップと、
対面誘導装置Bの目標位置設定手段が、上記現在位置情報aが示す対面誘導装置Aの位置を目標位置として設定する目標位置設定ステップと、
対面誘導装置Bの向き決定手段が、上記目標位置と上記現在位置情報bが示す対面誘導装置Bの現在位置とから、当該現在位置から上記目標位置に向かう向きを決定する向き決定ステップと、
対面誘導装置Bの制御手段が、上記向き決定ステップにおいて決定された向きを有する力ベクトルを対面誘導装置Bの力ベクトル発生手段によって発生させる制御を行う制御ステップと、
対面誘導装置Bの力ベクトル発生手段が、力覚として感知される力ベクトルを発生させる力ベクトル発生ステップと
を有することを特徴とする対面誘導方法。
【請求項18】
少なくとも請求項3に記載の複数の対面誘導装置を含んで構成された対面誘導システムで、これらの対面誘導装置のうち少なくとも2つは、相手の対面誘導装置に対して、自己の対面誘導装置の現在の位置を示す現在位置情報を送信することが可能な送信手段を備えており、
対面誘導装置Cの現在位置情報取得手段が、対面誘導装置Cの現在の位置を示す現在位置情報cを取得する現在位置情報取得ステップと、
上記送信手段を備えた対面誘導装置Cの送信手段が、対面誘導装置Cの現在位置情報cを、相手の対面誘導装置Dに送信する第1送信ステップと、
対面誘導装置Dの現在位置情報取得手段が、対面誘導装置Dの現在の位置を示す現在位置情報dを取得する現在位置情報取得ステップと、
上記送信手段を備えた対面誘導装置Dの送信手段が、対面誘導装置Dの現在位置情報dを、相手の対面誘導装置Cに送信する第2送信ステップと、
対面誘導装置Cの他機位置情報取得手段が、対面誘導装置Dの現在位置情報dを取得する第1他機位置情報取得ステップと、
対面誘導装置Cの目標位置設定手段が、上記現在位置情報dが示す対面誘導装置Dの現在位置と上記現在位置情報cが示す現在位置とから、対面誘導装置Cと対面誘導装置Dとが到達すべき到達位置xを求め、この到達位置xを目標位置として設定する第1目標位置設定ステップと、
対面誘導装置Cの向き決定手段が、上記目標位置と上記現在位置情報cが示す現在位置とから、当該現在位置から上記目標位置に向かう向きを決定する第1向き決定ステップと、
対面誘導装置Cの制御手段が、上記第1向き決定ステップにおいて決定された向きを有する力ベクトルを対面誘導装置Cの力ベクトル発生手段によって発生させる制御を行う第1制御ステップと、
対面誘導装置Cの力ベクトル発生手段が、力覚として感知される力ベクトルを発生
させる第1力ベクトル発生ステップと、
対面誘導装置Dの他機位置情報取得手段が、対面誘導装置Cの現在位置情報cを取得する第2他機位置情報取得ステップと、
対面誘導装置Dの目標位置設定手段が、上記現在位置情報cが示す対面誘導装置Cの現在位置と上記現在位置情報dが示す現在位置とから、対面誘導装置Dと対面誘導装置Cとが到達すべき到達位置xを求め、この到達位置xを目標位置として設定する第2目標位置設定ステップと、
対面誘導装置Dの向き決定手段が、上記目標位置と上記現在位置情報dが示す現在位置とから、当該現在位置から上記目標位置に向かう向きを決定する第2向き決定ステップと、
対面誘導装置Dの制御手段が、上記第2向き決定ステップにおいて決定された向きを有する力ベクトルを対面誘導装置Dの力ベクトル発生手段によって発生させる制御を行う第2制御ステップと、
対面誘導装置Dの力ベクトル発生手段が、力覚として感知される力ベクトルを発生させる第2力ベクトル発生ステップと
を有することを特徴とする対面誘導方法。
【請求項19】
請求項10に記載の少なくとも1つの位置情報管理装置と、少なくとも請求項2に記載の複数の対面誘導装置とを含んで構成された対面誘導システムで、これらの対面誘導装置のうち少なくとも1つは、位置情報管理装置に対して、自己の対面誘導装置の現在の位置を示す現在位置情報を送信することが可能な送信手段を備えており、
対面誘導装置Eの現在位置情報取得手段が、対面誘導装置Eの現在の位置を示す現在位置情報eを取得する現在位置情報取得ステップと、
上記送信手段を備えた対面誘導装置Eの送信手段が、上記現在位置情報eを、位置情報管理装置に送信する送信ステップと、
位置情報管理装置の現在位置情報取得手段が、対面誘導装置Eから、上記現在位置情報eを取得する現在位置情報取得ステップと、
位置情報管理装置の送信手段が、対面誘導装置Fに対して、上記現在位置情報eを送信する送信ステップと、
対面誘導装置Fの他機位置情報取得手段が、上記現在位置情報eを取得する他機位置情報取得ステップと、
対面誘導装置Fの現在位置情報取得手段が、対面誘導装置Fの現在の位置を示す現在位置情報fを取得する現在位置情報取得ステップと、
対面誘導装置Fの目標位置設定手段が、上記現在位置情報eが示す対面誘導装置Eの位置を目標位置として設定する目標位置設定ステップと、
対面誘導装置Fの向き決定手段が、上記目標位置と上記現在位置情報fが示す対面誘導装置Fの現在位置とから、当該現在位置から上記目標位置に向かう向きを決定する向き決定ステップと、
対面誘導装置Fの制御手段が、上記向き決定ステップにおいて決定された向きを有する力ベクトルを対面誘導装置Fの力ベクトル発生手段によって発生させる制御を行う制御ステップと、
対面誘導装置Fの力ベクトル発生手段が、力覚として感知される力ベクトルを発生させる力ベクトル発生ステップと
を有することを特徴とする対面誘導方法。
【請求項20】
請求項10に記載の少なくとも1つの位置情報管理装置と、少なくとも請求項3に記載の複数の対面誘導装置とを含んで構成された対面誘導システムで、これらの対面誘導装置のうち少なくとも2つは、位置情報管理装置に対して、自己の対面誘導装置の現在の位置を示す現在位置情報を送信することが可能な送信手段を備えており、
対面誘導装置Gの現在位置情報取得手段が、対面誘導装置Gの現在の位置を示す現
在位置情報gを取得する現在位置情報取得ステップと、
上記送信手段を備えた対面誘導装置Gの送信手段が、上記現在位置情報gを、位置情報管理装置に送信する第1送信ステップと、
対面誘導装置Hの現在位置情報取得手段が、対面誘導装置Hの現在の位置を示す現在位置情報hを取得する現在位置情報取得ステップと、
上記送信手段を備えた対面誘導装置Hの送信手段が、上記現在位置情報hを、位置情報管理装置に送信する第2送信ステップと、
位置情報管理装置の現在位置情報取得手段が、対面誘導装置Gから、上記現在位置情報gを取得する第1現在位置情報取得ステップと、
位置情報管理装置の現在位置情報取得手段が、対面誘導装置Hから、上記現在位置情報hを取得する第2現在位置情報取得ステップと、
位置情報管理装置の送信手段が、対面誘導装置Hに対して、上記現在位置情報gを送信する第3送信ステップと、
位置情報管理装置の送信手段が、対面誘導装置Gに対して、上記現在位置情報hを送信する第4送信ステップと、
対面誘導装置Gの他機位置情報取得手段が、対面誘導装置Hの現在位置情報hを取得する第1他機位置情報取得ステップと、
対面誘導装置Gの目標位置設定手段が、上記現在位置情報hが示す対面誘導装置Hの現在位置と上記現在位置情報gが示す現在位置とから、対面誘導装置Gと対面誘導装置Hとが到達すべき到達位置yを求め、この到達位置yを目標位置として設定する第1目標位置設定ステップと、
対面誘導装置Gの向き決定手段が、上記目標位置と上記現在位置情報gが示す現在位置とから、当該現在位置から上記目標位置に向かう向きを決定する第1向き決定ステップと、
対面誘導装置Gの制御手段が、上記第1向き決定ステップにおいて決定された向きを有する力ベクトルを対面誘導装置Gの力ベクトル発生手段によって発生させる制御を行う第1制御ステップと、
対面誘導装置Gの力ベクトル発生手段が、力覚として感知される力ベクトルを発生させる第1力ベクトル発生ステップと、
対面誘導装置Hの他機位置情報取得手段が、対面誘導装置Gの現在位置情報gを取得する第2他機位置情報取得ステップと、
対面誘導装置Hの目標位置設定手段が、上記現在位置情報gが示す対面誘導装置Gの現在位置と上記現在位置情報hが示す現在位置とから、対面誘導装置Hと対面誘導装置Gとが到達すべき到達位置yを求め、この到達位置yを目標位置として設定する第2目標位置設定ステップと、
対面誘導装置Hの向き決定手段が、上記目標位置と上記現在位置情報hが示す現在位置とから、当該現在位置から上記目標位置に向かう向きを決定する第2向き決定ステップと、
対面誘導装置Hの制御手段が、上記第2向き決定ステップにおいて決定された向きを有する力ベクトルを対面誘導装置Hの力ベクトル発生手段によって発生させる制御を行う第2制御ステップと、
対面誘導装置Hの力ベクトル発生手段が、力覚として感知される力ベクトルを発生させる第2力ベクトル発生ステップと
を有することを特徴とする対面誘導方法。
【請求項21】
請求項11に記載の少なくとも1つの位置情報管理装置と、少なくとも請求項6に記載の複数の対面誘導装置とを含んで構成された対面誘導システムで、これらの対面誘導装置のうち少なくとも2つは、位置情報管理装置に対して、自己の対面誘導装置の現在の位置を示す現在位置情報を送信することが可能な送信手段を備えており、
対面誘導装置Iの現在位置情報取得手段が、対面誘導装置Iの現在の位置を示す現
在位置情報iを取得する現在位置情報取得ステップと、
上記送信手段を備えた対面誘導装置Iの送信手段が、上記現在位置情報iを、位置情報管理装置に送信する第1送信ステップと、
対面誘導装置Jの現在位置情報取得手段が、対面誘導装置Jの現在の位置を示す現在位置情報jを取得する現在位置情報取得ステップと、
上記送信手段を備えた対面誘導装置Jの送信手段が、上記現在位置情報jを、位置情報管理装置に送信する第2送信ステップと、
位置情報管理装置の現在位置情報取得手段が、対面誘導装置Iから、上記現在位置情報iを取得する第1現在位置情報取得ステップと、
位置情報管理装置の現在位置情報取得手段が、対面誘導装置Jから、上記現在位置情報jを取得する第2現在位置情報取得ステップと、
位置情報管理装置の到達位置情報決定手段が、上記現在位置情報iおよび上記現在位置情報jから、対面誘導装置Iおよび対面誘導装置Jが到達すべき到達位置を決め、当該到達位置を示す到達位置情報を得る到達位置情報決定ステップと、
位置情報管理装置の送信手段が、対面誘導装置Iに対して、上記到達位置情報を送信する第3送信ステップと、
位置情報管理装置の送信手段が、対面誘導装置Jに対して、上記到達位置情報を送信する第4送信ステップと、
対面誘導装置Iの到達位置情報取得手段が、上記到達位置情報を取得する第1到達位置情報取得ステップと、
対面誘導装置Iの目標位置設定手段が、上記到達位置情報が示す到達位置を目標位置として設定する第1目標位置設定ステップと、
対面誘導装置Iの向き決定手段が、上記目標位置と上記現在位置情報iが示す現在位置とから、当該現在位置から上記目標位置に向かう向きを決定する第1向き決定ステップと、
対面誘導装置Iの制御手段が、上記第1向き決定ステップにおいて決定された向きを有する力ベクトルを対面誘導装置Iの力ベクトル発生手段によって発生させる制御を行う第1制御ステップと、
対面誘導装置Iの力ベクトル発生手段が、力覚として感知される力ベクトルを発生させる第1力ベクトル発生ステップと、
対面誘導装置Jの到達位置情報取得手段が、上記到達位置情報を取得する第2到達位置情報取得ステップと、
対面誘導装置Jの目標位置設定手段が、上記到達位置情報が示す到達位置を目標位置として設定する第2目標位置設定ステップと、
対面誘導装置Jの向き決定手段が、上記目標位置と上記現在位置情報jが示す現在位置とから、当該現在位置から上記目標位置に向かう向きを決定する第2向き決定ステップと、
対面誘導装置Jの制御手段が、上記第2向き決定ステップにおいて決定された向きを有する力ベクトルを対面誘導装置Jの力ベクトル発生手段によって発生させる制御を行う第2制御ステップと、
対面誘導装置Jの力ベクトル発生手段が、力覚として感知される力ベクトルを発生させる第2力ベクトル発生ステップと
を有することを特徴とする対面誘導方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2008−32513(P2008−32513A)
【公開日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−205802(P2006−205802)
【出願日】平成18年7月28日(2006.7.28)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】