説明

指紋認証付きワイヤレスユニバーサルシリアルバスメモリキー

【課題】指紋認証機能つきワイヤレスユニバーサルシリアルバス(USB)メモリキーを提供する。
【解決手段】USBメモリキーはデータファイルを格納するメモリを備える。USBメモリキーの指紋センサは、ユーザの指紋を採取するために使用する。USBメモリキーのワイヤレストランシーバ機能は、メモリキーを用いて外付けの機器を制御するために使用する。指紋センサを用いたユーザ認証が成功すると、メモリキーはワイヤレス制御のドアロックや他の機器の制御を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の背景
この発明はユニバーサルシリアルバス(USB)メモリキー、特に指紋認証を備えたワイヤレスUSBメモリキーに関する。
【0002】
USBメモリキーにはフラッシュメモリが含まれる。フラッシュメモリは、ファイルを格納するために使用される。USBメモリキーは、一時的なデータ格納や様々な場所に配置された複数のコンピュータ間において、ファイルを転送するのに使用することができる。例えば、ユーザは勤め先において、USBメモリキーにファイルを格納することができる。自宅で、そのユーザは格納されたファイルにアクセスするために、自宅のコンピュータのUSBポートUSBメモリを挿入することができる。
【0003】
現在、USBメモリキーは一般に普及しているため、ペンナイフや新案商品に組み込まれている。また、本人であることを確認するために、USBメモリーキーに指紋センサーを組み込むことも提案されている。
【0004】
ユニバーサルシリアルバス技術は幅広く展開されているが、USBポートを使用する必要があるということは、必ずしも望ましいわけではなく、また実用的なものではない。
【0005】
本発明の目的は、指紋認証及びワイヤレス機能を備えたUSBメモリーを提供することにある。
【0006】
発明の概要
本発明によれば、ユニバーサルシリアルバス(USB)メモリーキーを提供することができる。USBメモリキーはフラッシュメモリや他の適切なメモリを含む。ユーザは、例えば、コンピュータ間におけるファイル転送用等のファイルを、そのメモリに格納することができる。
【0007】
USBメモリキーは指紋センサを含む。指紋センサは、ユーザの指紋を採取するために使用される。認証を受けたユーザは、自分の指紋を登録することができる。認証操作の間、新たに採取された指紋は、既に登録されている指紋と比較される。新たに採取された指紋が登録されている指紋と一致する場合、そのユーザは認証を受けていると判断される。
【0008】
USBメモリキーは無線周波数(RF)トランシーバー回路を含むことができる。RFトランシーバー回路は、メモリキーと外部コンピュータ機器との間をワイヤレス接続するのをサポートするために用いることができる。コンピュータ機器はホームセキュリティシステム、車両の制御システム、コンピュータネットワーク等のシステムの一部でもよい。認証を受けたユーザは必要な機能を実行するために、コンピュータ機器とワイヤレス接続する際に、メモリキーを使用することができる。例えば、認証を受けたユーザは、ネットワークにアクセスするために、コンピュータネットワーク上で本人であることを証明したり、自宅にいる際や乗り物に乗っている際に、ドアの鍵を開けたり他の制御機能を実行したり、そしてまたメモリーキー相互間において容易にデータをワイヤレスにやり取りすることができる。
【0009】
本発明の更なる特徴、その本質や様々な利点は、添付の図面や以下の詳細な説明で、より明らかになるであろう。
【0010】
好適な実施例の詳細な説明
本発明は指紋認証機能付きワイヤレスUSBメモリキー及び前記メモリキーをコンピュータを利用したシステムにおいて使用する方法に関する。
【0011】
指紋認証機能付きワイヤレスUSBメモリキー10が図1に示されている。図1に示されている配置において、メモリキー10にはカバー部分12と主要本体部分14がある。カバー12と主要本体部分14はプラスチックや他の適切な素材で形成されている。カバー12には、キー10をユーザのキーホルダーに、例えば自宅や会社の鍵と一緒につけるために、金属リング16が付いていてもかまわない。
【0012】
本体14にはUSBインタフェースプラグ18がある。USB操作の間、プラグ18は一致するUSBポートに挿入されている。指紋センサウインドウ20は本体14上に取り付けられる。ユーザは、ウインドウ20に、例えば人差し指や親指等の適切な指を置くことにより、本人であることを証明する。次に、キー10はユーザの指紋をスキャンし、ユーザ認証のために採取した指紋情報を用いる。図1の例において、センサウインドウ20は本体14の先端に取り付けられていることが示される。必要とあらば、センサウインドウ20は本体14の側面等、他の部分に取り付けることもできる。
【0013】
メモリキー10は、ワイヤレスリンクを通じて、本体14の他の機器と相互通信可能なワイヤレス通信回路を有する。ワイヤレス通信回路は、キー10に内蔵されている電池で動作することが望ましい。必要とあらば前記電池は充電池でもよい。対となる交流(AC)パワーアダプターから直流(DC)電源を直接受信するために、電源ポート22を使用することができる。ACアダプターのプラグをポート22に差し込むと、キー10に内蔵されている充電池が充電される。充電が終わった後、プラグはポート22から取り外してもよい。
【0014】
図1に示されているキー10の構成は、単なる一例にすぎない。必要とあらば、他の構成を用いてもかまわない。例えば、カバー12が取り外し可能であるよりはむしろ、ヒンジをつけてもよい。キー10はまた、カバーをする必要はない。リング16の取り付けは任意であり、キー10の例えば本体14等の他の場所に取り付けることができる。ポケットに入れて容易に持ち歩けるようにするために、キー10の大きさは、1インチ程度であるのが望ましいが、図1で示されている形状とは違う形状でもかまわない。必要とあらば、指紋センサウインドウ20は保護フラップ、カバー部分12、或いは他の適切な保護構造で覆うことができる。
【0015】
ポート22はUSBインタフェース構造18と一体化していてもかまわない。このような形式の配置において、充電池を充電するDC電源は、USBポートにキー10を挿入したらいつでも、自動的にキー10に供給することができる。必要とあらば、電源は、ポート22とUSBインタフェース18の両方を用いてUSBキー10によって送られる。この状況において、充電池を充電し、キー10の回路に電源を供給するDC電源は、ポート22にACアダプターのプラグを差し込むか、USBインタフェース部18をDC電源を供給するUSBポートに差し込むことの両方またはどちらかによって供給される。
【0016】
必要とあらば、キー10にボタンを取りつけることができる。例えば、キー10は、ワイヤレスに自動車のトランクを開ける等の必要なワイヤレス操作を行うため等にボタンを取り付けることができる。またボタンは、ユーザがメモリキーの設定等の調整に役立てるために使用することができる。
【0017】
図2は、本発明に基づくUSBメモリキーがやり取りをすることができる、メモリキー10とシステム42の回路図を示す。図2で示されるように、キー10は、キー10の動作を制御する制御回路24を含むことができる。制御回路24は、例えばマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタルシグナルプロセッサ、特注集積回路等のあらゆる適切な処理回路を含むことができる。制御回路24の回路はスタンドアロン型集積回路を使用して提供するか、或いは入出力機能等の複数の機能を実行する集積回路の一部として提供することができる。
【0018】
キー10には、USBインタフェース28がある。USBインタフェース28は、物理的にキー本体14(図1)のUSBインタフェース部分18と接続している。USBインタフェース28によって、キー10が差し込まれているUSBポートを通じ、制御回路24がデータを送受信することができる。図2において、キー10を挿入することができるUSBポート49は、コンピュータ機器46の一部として示されている。一般に、キー10はあらゆる適切なコンピュータ機器、たとえばパーソナルコンピュータやその他の適切なコンピュータ機器でワイヤレス機器がついているものやついていないもの等に挿入することができる。
【0019】
キー10は、図2においてUSBインタフェース28を使用すると示されているが、あらゆる適切な入出力インタフェースを使用することができる。例えば、キー10はコンパクトフラッシュ(登録商標)カードスロットや他のメモリカードスロットに差し込むことができるように構成することができ、またRS−232のポートや他のシリアルポートやパラレル入出力ポート等に差し込むことができるように構成することができる。USBの技術は広く展開されているので、本発明は理解をしやすくするために、キー10はUSBでの実施に関連して説明している。
【0020】
メモリ26は、キー10にデータを格納するための、いかなる記憶媒体でもかまわない。実施形態において、メモリ26はフラッシュメモリ等の非揮発性のメモリである。必要とあらば、例えばダイナミックなランダムアクセスメモリやスタティックランダムアクセスメモリ等の揮発性メモリを、メモリ26として使用することができる。また、メモリ26において一種類以上のメモリ技術を用いることができる。例えば、揮発メモリは制御回路24におけるプロセッサによって実行された指示のキャッシュとしての役割を果たし、例えばユーザファイルを格納する等の長期間のデータ保存には非揮発性メモリを使用することができる。
【0021】
キー10はユーザの指紋を読み取るために使用する指紋センサ40がついている。指紋センサ(指紋リーダーとも呼ばれる)は、メモリキー10を使用するユーザの指紋スキャンを採取するために使用することができる。ユーザが本人であることを証明するために、ユーザの指紋を使用することができる。認証されていないユーザが、メモリキー10を使用しようとすると、認証されていないユーザの指紋は有効にならず、また、指紋認証を必要とするサービスへのアクセスは拒絶される。しかし、認証を受けたユーザが有効な指紋をセンサ40に提示した場合、ユーザはネットワークにログインすること、メモリ26に格納されたデータにアクセスすること、ワイヤレスコマンドを通じてロックや他のメカニズムを作動させること、或いは有効なユーザにのみ制限されている他の適切な動作を行うことを許可される。
【0022】
指紋センサによって取得される指紋データは、あらゆる適切な形式を使用して格納することができる。例えば、データを格納したり転送したりするためには、指紋のうねりの終わりの部分、指紋の分岐点や渦の場所の両方又は一方、そしてその他の特徴等の指紋データに最適な指紋のデータ圧縮フォーマットによって、ファイルを縮小する必要がある。指紋センサ40によって取得される指紋データは、完全な指紋のイメージであるか、或いは細部等イメージから生成された特性を含んでいるものであるかどうかを考慮して、指紋データは「指紋スキャン」、「指紋テンプレート」、或いは「指紋」と呼ばれる。
【0023】
必要とあらば、メモリキー10には、他の種類のバイオメトリックセンサーを、指紋センサ40の代わりに或いはそれに加えて設置することができる。例えば、ユーザの独自の声紋を基にしてユーザ認証をするために、マイクと声の分析技術を使用することができる。また、例えば、網膜のイメージ等他のバイオメトリック特性を、キー10を使用して測定してもよい。本発明は、分かりやすくするために、バイオメトリック識別のために指紋を使用することに照らして説明している。
【0024】
指紋センサ40は、特にメモリキー10をキーホルダーに取り付けるか、ユーザのポケットに入れて運ぶために、確実に小さく軽いものでなくてはならない場合、好都合である。図1で示されるように、指紋センサ40の指紋センサウインドウ20はメモリのキー本体14の比較的狭い箇所にうまくはめることができる。
【0025】
図1に説明されているように、メモリキー10の電源は電池であることが望ましい。図2で示されるように、バッテリー34は回路36を再充電する電源とバッテリーに接続することができる。電源の供給と回路36の電池の再充電は、入力38の外部電源供給において外部電源を供給される。例えば、入力38は図1の電源ポート22に接続することができる。実施形態において、図2の入力38はポート22にプラグを差し込んでいるAC電源アダプターから、DC電源が供給される。
【0026】
入力38で受け取る電源は、電源装置およびバッテリー充電回路36によって供給される。バッテリー34を再充電する準備ができると、バッテリー充電回路36は、例えば逆極性DC電流、あるいは逆極性充電パルスといった方法で、電源を入力38からバッテリー34へ導く。バッテリー34が充電されると同時に、メモリキー10の制御回路24や他の部分を充電することができる。バッテリー34が完全に充電されると、電源装置及びバッテリー再充電回路36は、外部電源入力38から充電された電源を、キー10の適切な構成部分に分配することができる。
【0027】
外部電源をはずすと、キー10はバッテリー34からのバッテリー電源によって電源が供給される。このモードの操作において、バッテリー34は、キー10の構成部分に電源を配分する電源装置とバッテリー再充電回路36に電源を供給する。必要とあらば、バッテリー34は取り外し可能でもよい。バッテリー34が取り外し可能である場合、キー10は新しいバッテリーを受けるために、バッテリーコンパートメントを含んでもかまわない。電源装置及びバッテリー再充電回路36が、バッテリーコンパートメントにあるバッテリーを再充電するために使用されるか、或いは充電不可能なバッテリーだけがサポートされる。もし、充電不可能なバッテリーのみをメモリーキー10に使用している場合は、回路36は単にキー10の構成部分にバッテリー電源を分配するための電源装置回路を含めばよい。バッテリー充電回路は必要ではない。
【0028】
無線周波数(RF)トランシーバー30は、メモリキー10と外部装置とのワイヤレス通信をサポートするために使用することができる。RFトランシーバー30はワイヤレス送信機とワイヤレス受信回路を含んでいることが望ましい。アンテナ32は、ワイヤレスリンク44のようなワイヤレス通信パス上において、ワイヤレス信号を送受信することに使用される。
【0029】
トランシーバー30は、ブルートゥース、WiFi(IEEE 802.11)等の適切なワイヤレス通信プロトコルをサポートするために使用することができる。一般に、RFトランシーバー30の有効範囲は10から100フィートに制限される。他の装置間との干渉がおきる可能性が少なくなり、また無免許で使用することができるラジオ周波数帯(例えば2.4Ghz)を使用することができるため、この種の有効範囲が狭いワイヤレスリンクが、メモリキー10にとっては望ましい。しかしながら、必要とあらば、トランシーバー30は、例えば、携帯電話通信のような広範囲ワイヤレス通信をサポートすることができる。本発明は、理解をしやすくするために、有効範囲が狭いワイヤレスリンクに照らして説明している。
【0030】
RFトランシーバー30は、ワイヤレス通信可能なコンピュータ機器とメモリキー10とを通信可能にする。図2の例では、メモリキー10はシステム42におけるコンピュータ機器46と通信をしていることが示されている。コンピュータ機器46は、1台以上のパーソナルコンピュータとハンドヘルドコンピュータ、メインフレームコンピュータ、ワークステーション、携帯電話、内蔵されたマイクロコントローラ及びマイクロプロセッサシステム等を含む。
【0031】
コンピュータ機器46は、アンテナ50がついているRFトランシーバー48を含む。コンピュータ機器46とメモリキー10は、ワイヤレスリンク44上のワイヤレス通信をサポートするためにトランシーバー30と40を使用する。図2において示されているコンピュータ機器46のような、いずれかのコンピュータ機器によっては、USBポート49等の1つ以上のUSBポートを含んでいる。一般にメモリキー10は、USBインタフェース28等を使用する有線通信や、RFトランシーバ30等を使用するワイヤレス通信を使用して通信をすることができる。例えば、パス44のみが使用可能である場合、メモリキー10はRFトランシーバ30を使用してワイヤレスで通信することができる等、メモリキー10は、状況に応じてどの通信パスを使用すればよいかを選ぶことが望ましい。ファイル転送等の特定の機能は、USBインタフェース28やRFトランシーバ30のような、1つのインタフェースのみを使用することによってサポートされている。或いはそれらの機能は両方のインタフェースを使用することによりサポートされている。一般に、メモリキー10は、USBインタフェース28を使用してコンピュータ機器に挿入することで通信するか、或いはメモリキー10をUSBポートに挿入しなかったとしても、パス44上をワイヤレス通信する。
【0032】
コンピュータ機器46は、システム42におけるあらゆる操作をサポートするために使用することができる。
【0033】
コンピュータ機器46は、自宅やビジネス環境におけるコンピュータやコンピュータネットワークであることが望ましい。コンピュータネットワークへのアクセスは、メモリキー10の指紋認証機能を使用することで制御することができる。
【0034】
また、コンピュータ機器46は、ホームセキュリティシステムかホームオートメーションシステムに組み込まれたコンピュータであることもまた望ましい。メモリキー10の指紋認証機能は、セキュリティシステムかホームオートメーションシステムへのアクセスを制御するために使用することができる。ひとたび認証を受けると、ユーザは電磁制御をされたドアロックを開けたり、車庫のドアを開閉したり、盗難警報装置をつけたり消したりし、これらのシステム内の設定を調整する等の、ホームセキュリティシステムやホームオートメーションシステムに指示をすることができる。
【0035】
また別の例では、車両における組込み型システム42において、コンピュータ機器46を必要とする。メモリキー10の指紋認証機能はユーザが本人であることを確実にするために使用され、その後メモリキーは電磁制御された車のドアロックを開けたり、イグニションスイッチを入れたり、トランクを開けたり等の自動車の機能を制御するためのコマンドをワイヤレスに発行する。
【0036】
これらの例が示すように、システム操作へのアクセスを、認証を受けたユーザに制限することが重要となる様々な用途がある。しかしながら、コンピュータネッワークへのアクセス、物理的に家に入ること、車両に乗り込むことや操作をすることは、ワイヤレスメモリキー10がどのように使用されるかということを説明するための単なる例示である。一般に、コンピュータ機器46はあらゆる適切なハードウェアプラットフォームに基づき、またあらゆる適切なシステム42に含ませることができる。
【0037】
適切に認証を受けた一人または複数のユーザのみがシステム42にアクセスできるということを確実にするために、システムで認証を受けたユーザを確認するために使用する、指紋等のバイオメトリック情報は、適切な構成要素をもって集められ、格納されなくてはならない。その後のユーザ認証操作のために、ユーザの指紋を集め、そして指紋を格納するプロセスを指紋登録と呼ぶ。
【0038】
システムをセットアップし、システムでユーザの指紋を登録することに関する手順は、図3に示されている。ステップ52において、メモリキー10の認証操作をサポートするアプリケーションソフトウェアがコンピュータ機器46に取り込まれる。メモリキー認証操作をサポートするアプリケーションソフトウェアは、ネイティブオペレーティングシステムの一部として、ダウンロードされたアプリケーション或いは他のあらゆる適切な方法で、コンピュータ機器46に提供することができる。メモリキー10は、初期設定の間、製造プロセスの一部として、或いはその後の操作の間、適切なアプリケーションソフトウェアを取り込む。メモリキー10等のメモリキーは、望ましくは、販売されるか、或いは予め指紋情報が全く登録されていない、空の状態でユーザに提供されることが望ましい。認証を受けていない指紋が登録されることを避けるために、ステップ52で取り込まれるソフトウェアには、初期の指紋登録操作の前にユーザを認証するためのシークレットコードを含むことができる。
【0039】
ステップ54において、メモリキー10で指紋を登録することを希望するユーザは、適切な登録用ソフトウェアが取り込まれているコンピュータ機器46のUSBポート49に、メモリキー10を挿入する。(或いは、メモリキー10をコンピュータ機器46のワイヤレス有効範囲に置くことにより、メモリキー10とコンピュータ機器46間におけるワイヤレス通信を確立することができる)。
【0040】
コンピュータ機器46は、メモリキー10がUSBポートに挿入された(或いはキー10と機器46がワイヤレス有効範囲にある)ことを感知する。その結果、ステップ56においてコンピュータ機器はユーザからシークレットコードを取得する。シークレットコードを取得するために、あらゆる適切な処理が行われる。メモリキー10の購入者は、キー10にパッケージされることによってシークレットコードを1つ提供されることが望ましい。コンピュータ機器46に取り込まれる、対応するアプリケーションソフトウェアは、ステップ56の間、ユーザにシークレットコードを入力するよう促す。ユーザは印刷物を参照し、コンピュータ機器46のスクリーン上のテキスト入力欄に、シークレットコードを入力する。
【0041】
コンピュータ機器46がユーザからシークレットコードを取得した後、コンピュータ機器は、入力されたコードが有効か否かを判断するために、シークレットコード確認アルゴリズムを使用する。シークレットコード確認プロセスは、コードの特徴によってそれが有効であることを証明するかどうかを判断するために、認証されたコードと実行コード操作の両方または一方のリストを参照することを含んでもよい。
【0042】
コンピュータ機器46が、ユーザから提供されたコードが有効でないと判断した場合、コンピュータ機器46は、そのユーザはメモリキー10を使用するための権限を与えられていないと結論付け、そのユーザが新しい指紋を登録することを拒否することができる。必要とあらば、ユーザに対し、コードが有効なものであることが証明できなかったという通知をすることができる。
【0043】
コンピュータ機器46が、ユーザにから提供されたコードが有効であることを確かめた場合、コンピュータ機器46は、ユーザの人差し指、或いは他の適切な指を指紋センサ40(図2)のセンサウインドウ20(図1)に置くように促すことができる。
【0044】
ユーザが指を指紋センサ40(図2)の指紋センサウインドウ20(図1)に置いた後、コンピュータ機器46は、ユーザの指紋を採取するためににセンサ40を使用する。ある適切な処理方法では、コンピュータ機器46はメモリキー10を開錠し、メモリーキー10が指紋スキャンを実行するように指示し、採取した指紋を登録する。指紋認証操作において、キー10にて採取された指紋を、例えばメモリ26等に格納したり、採取された指紋をコンピュータ機器46に格納したり、或いは指紋データをキー10とコンピュータ機器46の両方に格納する必要がある。
【0045】
キー10を攻撃から守るために、キー10が「開錠」されたときのみ、新しいユーザの登録を許可することができる。開錠プロセスは、コンピュータ機器46からメモリキー10へ(それに応答して、例えば印刷物からのシークレットコードの入力を訂正するために)開錠コマンドを送信する必要がある。メモリキー10は、通常使用する間、指紋認証登録をされていない人が使用することを防ぐため「施錠」されたままである。メモリキー10がコンピュータ機器46から開錠コマンドを受信すると、メモリキー10は、新しいユーザを登録しても安全であると分かる。
【0046】
登録ユーザの指紋がステップ60の間メモリ26に格納されるならば、コンピュータ機器46に問い合わせることなく、メモリキー10はローカルの指紋確認操作を実行する。もしステップ60の間、登録ユーザの指紋がコンピュータ機器46に格納されたら、認証操作はメモリキー10で指紋を採取することにより実行され、採取した指紋はコンピュータ機器46での照合のために、例えばワイヤレス或いは有線パス等によってコンピュータ機器46に送信される。
【0047】
メモリキー10におけるローカルの指紋認証操作を説明するためのステップは、図4のフローチャートに示されている。ステップ62において、ユーザの指紋は指紋センサ40で採取される。ユーザがボタンを押したとき、キー10がコンピュータ機器46からコマンドを受信したとき、メモリキー10が例えば帯電性等を通じてユーザが指をセンサウインドウ20に接触させて置いたことを検知したとき、或いは他のあらゆる適切な方法によって、指紋採取操作が開始する。
【0048】
ステップ64において、メモリキー10はメモリキーに格納された登録されている指紋と採取された指紋を比較することができる。
【0049】
ユーザから新たに採取した指紋と登録された指紋とが一致すれば、メモリキー10はそのユーザが認証されたと判断する。その結果、ステップ66では、メモリキーはユーザー認証が成功していなくてはならない動作を実行することができる。これらは例えば、コンピュータ機器46とメモリキー10の間でデータファイルを転送すること、或いはシステム42における得し別な操作を含むことができる。
【0050】
ユーザから新たに採取された指紋が登録された指紋と一致しない場合、メモリキー10は、認証を要求しているユーザがメモリキーを使用するための認証をすることができないとの結論を下すことができる。必要とあらば、メモリキーはユーザにフィードバックすることができる。例えば、認証操作が失敗した場合は、例えば指紋スキャンパッドを拭く等をして、認証を再試行するよう音や他の方法でユーザに通知する。
【0051】
図4の方法でメモリキー10は、ローカル、すなわちコンピュータ機器46と通信せずに、指紋を採取して認証をする。ユーザが認証された後、そのユーザはメモリキー10によってシステム機能を実行することが許される。
【0052】
新たに採取された指紋をコンピュータ機器46に送信するために必要な認証方法は、図5に示されている。この種の方法では、確認はローカルにメモリキー内で実行されず、むしろホストコンピュータ機器46にて実行される。メモリキー10は、指紋を採取しさえすればいい。
【0053】
ステップ70では、ユーザの指紋は、メモリキー10の指紋センサで採取されている。指紋採取操作は、コンピュータ機器46やキー10によって、例えばキー10にあるボタンを押下したことに応じて、或いはセンサ40に指をのせたことを自動的に検知して開始される。
【0054】
ステップ72において、ユーザの指紋がステップ70で採取された後、メモリキー10は採取された指紋をコンピュータ機器46に送信する。採取された指紋は、例えば図2のUSBインタフェース28等の有線パスを使用して、或いは例えばRFトランシーバ30のRF送信機とRFトランシーバ48のRF受信機等を使用して、転送することができる。
【0055】
ステップ74では、コンピュータ機器46は送信された指紋を受信し、コンピュータ機器46に格納されている登録された指紋と、この新たに採取した指紋とを比較する。
【0056】
新たに採取された指紋が登録された指紋と一致する場合、コンピュータ機器46はユーザがシステム42を使用する認証を与えられていると判断することができ、ステップ76において適切なアクションをとることができる。
【0057】
新たに採取された指紋が登録された指紋と一致しない場合、コンピュータ機器46は、そのユーザはシステム42を使用する認証を与えられていないと判断する。従って、ステップ78において、ユーザは警告或いは他の適切な通知を受ける。例えば、コンピュータ機器46とメモリキー10の両方或いはどちらかが音を発生させたり、認証が失敗したという視覚的なインジケータを示したり、或いはその他のあらゆる適切なアクションをとることができる。
【0058】
システム42との相互作用にて、メモリキー10を使用することを含むステップが、図6に示されている。
【0059】
ステップ80では、ソフトウェアを取り込むため、指紋や他の適切なバイオメトリック情報を登録するために、図3に関連して説明されているような操作を使用する等によって、ワイヤレスUSBメモリキー10とコンピュータ機器46がセットアップされる。
【0060】
ステップ82では、メモリキー10とコンピュータ機器46間の有線通信リンクを確立するために、ユーザはメモリキー10をUSBポート49に挿入し(図2)、メモリキー10とコンピュータ機器46間の有線通信リンクを確立するために、或いはメモリキー10とコンピュータ機器46間の無線リンク44を確立するために、メモリキーをコンピュータ機器46のワイヤレス有効範囲に置く。
【0061】
ステップ84では、ユーザは指をメモリキー10の指紋センサに置く。そして指紋が採取され、システムに登録されている指紋と比較される。指紋が一致する場合、ユーザは認証される。
【0062】
ステップ84でユーザ認証操作が成功したことに続いて、ステップ86においてユーザのために適切な機能を実行するためにシステム42を使用する。
【0063】
例えば、ユーザはメモリキー10のメモリ26から格納されたデータをハードディスクやコンピュータ機器46の他のストレージに移動することや、データをコンピュータ機器46からメモリキー10に送信したいと考えるかもしれない。コンピュータ機器46は、ステップ84における指紋認証操作を、有効なユーザに対するネットワークアクセスを制限するため、また指紋認証を、ユーザが格納されたデータファイルを移動可能かどうかを制御するための両方又はどちらか一方のために使用してもかまわない。ユーザ認証が成功した場合、そのユーザはシステムにログインでき、また必要なファイルを送信することを許されることが許される。 ファイルはワイヤレス或いは有線パスによって送信される。
【0064】
別の例として、コンピュータ機器46は、ホームセキュリティシステムかホームオートメーションシステムの一部であってもかまわない。コンピュータ機器46はドアロック、ライト等の機能を制御することができる。ステップ86において、コンピュータ機器46はそのユーザが認証を受けていることを知っているため、ユーザはこれらのシステム機能にアクセスすることができる。
【0065】
別の例は車両制御に関するものである。メモリキー10は、乗り物の制御システム(コンピュータ機器46)と通信するために使用することができる。メモリキー10は、有線パス或いはワイヤレスリンク44を通じて、コンピュータ機器46と通信することができる。ステップ84において、ユーザが本人であるという認証が成功したため、ユーザは車両のドアロック、イグニション、トランク等を制御するといった機能を実行することができる。メモリキー10のボタンは、車両に適切なコマンドを発すること、そして自動的にアクションをとることの両方又は一方ができるように使用することができる。例えば、ユーザの認証が成功したことを受けて、コンピュータ機器46によって車両のドアロックを自動的に開けることができる。
【0066】
必要とあらば、メモリキー10を使用して他のシステムを制御することができる。前述したコンピュータネットワークアクセス制御、データ転送操作、建物へのアクセス及び乗り物へのアクセスは、どのように指紋認証付きワイヤレスUSBメモリキーを使用するかを示した例示にすぎない。
【0067】
USBメモリキー10は、自動的に電子メールメッセージをダウンロードするために使用することができる。例えば、USBメモリキーが使用可能なインターネット接続を検知したときはいつも、USBメモリキーはユーザのメールサーバにアクセスし、ユーザの電子メールをダウンロードすることができる。電子メールメッセージが存在している場合は、ユーザは警告を受ける。例えば、ユーザは、USBメモリキーが通信しているコンピュータ上の警告表示により、またはUSBメモリキー内のトランスデューサによって生成された、音や目に見える警告によって知らせることで、利用可能な電子メールメッセージがあると警告を受ける。USBメモリキーを使用した指紋認証に続き、ユーザは電子メールへのアクセスができるようになる。
【0068】
自動的に電子メールメッセージを受信するためにUSBメモリキー10を使用することに関するステップが図4に示されている。ステップ88において、USBメモリキー10はインターネット接続が可能かどうかを判断する。USBメモリキーは、インターネット接続が可能なコンピュータに挿入したり、或いはインターネット接続が可能なコンピュータとワイヤレス通信をすることができる。
【0069】
USBメモリキーが通信できる、利用可能ないかなるインターネット接続もない場合は、ライン90に示されているようにステップ88のプロセスに戻る。
【0070】
利用可能なインターネット接続が存在している場合は、ステップ92においてUSBメモリキーは、ユーザのメールサーバで閲覧可能なメールがあるかどうかを判断する。ユーザはセットアップ段階の間、ユーザの電子メールアカウントに関する情報をUSBのメモリキー10に提供することができる。その後ステップ92において、USBのメモリキー10は、閲覧可能な電子メールがあるかどうかを判断するために、このアカウント情報を使用して、正しいメールサーバにコンタクトしログインする。
【0071】
閲覧可能な電子メールが存在しない場合、ライン94に示されているように、ステップ88のプロセスに戻る。
【0072】
ダウンロードできる閲覧可能な電子メールが存在する場合は、USBメモリキーはステップ96において、電子メールメッセージをダウンロードする。ダウンロードされた電子メールメッセージはメモリ26に格納される。インターネット接続可能なコンピュータのUSBポートに挿入することによって、USBメモリキー10がインターネットアクセスができる場合、USBインタフェース28を通じて電子メールがダウンロードされる。インターネット接続可能なコンピュータとのワイヤレス接続44によって、USBメモリキー10がインターネットアクセスができる場合、RFトランシーバ30を通じて電子メールがダウンロードされる。
【0073】
ユーザの電子メールのダウンロードとその格納に続き、ライン98に示されるように、ステップ88のプロセスに戻る。
【0074】
認証を受けていないものが、ユーザの電子メールにアクセスすることを避けるために、USBメモリキー10はメモリ26から電子メールが公開される前に、指紋の提供が必要であることが望ましい。ユーザがUSBメモリキー10上の電子メールにアクセスするために、指紋認証を使用することに関するステップが、図8に示されている。
【0075】
ステップ100において、USBのメモリキー10は、例えばパーソナルコンピュータ等のコンピュータ機器のUSBポートに挿入されるか、またはワイヤレス有効範囲におかれる。コンピュータ機器はUSBのメモリキー10の存在を検知し、通信リンクを確立する。
【0076】
ステップ102において、USBメモリキー10とコンピュータ機器の両方または一方は、電子メールメッセージがメモリ26に存在するかどうかを判断する。電子メールが存在していると、ユーザは警告を受ける。ユーザに警告をするために、あらゆる適切な技術を用いることができる。例えば、USBメモリキーが通信しているコンピュータ機器は、画面上で警告メッセージを表示することができる。別の方法として、画面上のメッセージと同時に、USBメモリキーは、USBメモリにライトをつけるか、音を出すか、或いは他の方法で電子メールが閲覧可能であるということを、ユーザに通知することができる。ユーザのためにこれらの警告や他の適切なメッセージを表示することにより、ユーザが指紋認証操作を始めるためには、指紋センサ上に接触させて指をのせなくてはならないということが知らされる。
【0077】
ステップ104において、USBのメモリキー10は、ユーザ認証をするため指紋を採取するのに指紋センサ40を使用する。指紋認証プロセスが失敗したならば、それに伴って、ユーザに通知される。
【0078】
指紋認証プロセスが成功したならば、メモリ26に格納された電子メールメッセージへのアクセスをユーザに提供することができる。例えば、USBメモリキーがコンピュータ機器上で操作される電子メールクライアントを使用して通信しているコンピュータ機器に電子メールメッセージを表示することができる。
【0079】
上記は本発明の原則を単に解説しただけであり、当業者であれば本発明の真の趣旨および範囲から逸脱することなく、様々な修正例を思いつくであろう。
【図面の簡単な説明】
【0080】
【図1】本発明に基づく指紋認証機能付きワイヤレスUSBメモリキーを示す図である。
【図2】本発明に基づく指紋認証機能付きUSBメモリキー及びワイヤレスリンク上でやり取りするコンピュータを使用したシステムを示す図である。
【図3】本発明に基づくソフトウェアのインストールやユーザの指紋登録を含むセットアップ手順を示すフローチャートである。
【図4】本発明に基づくワイヤレスUSBメモリキーを用いたユーザ認証を含むステップを示すフローチャートである。
【図5】本発明に基づくUSBメモリーキーと当該USBメモリキーを用いたワイヤレス通信におけるコンピュータ機器とを用いたユーザ認証を含む手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明に基づく指紋認証機付ききワイヤレスUSBキーをセットアップし使用することを含むステップを示すフローチャートである。
【図7】本発明に基づくユーザの電子メールをUSBメモリキーへ自動的にダウンロードすることを含むステップを示すフローチャートである。
【図8】本発明に基づくUSBメモリにダウンロードされた電子メールへのアクセスを提供することを含むステップを示すフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
指紋センサ付きワイヤレスユニバーサルバス(USB)メモリキーの使用方法であって、
前記USBメモリキーに内蔵される指紋センサが、ユーザ認証をするためにユーザの指紋を採取し、
採取された前記指紋によって、前記ユーザが認証を受けているということが判った場合に、前記ワイヤレスUSBメモリキーを用いてワイヤレスにシステム内のコンピュータ機器を制御することを特徴とする方法。
【請求項2】
前記システムが、電磁制御ドアロックを備える家であって、
前記コンピュータ機器をワイヤレス制御するために前記ワイヤレスUSBメモリキーを使用することが、前記家のドアロックをワイヤレス制御するためにUSBメモリキーを使用することを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記システムが、電磁制御ドアロックを備える車両であって、
前記コンピュータ機器をワイヤレス制御するために前記ワイヤレスUSBメモリキーを使用することが、前記車両のドアロックをワイヤレス制御するために、前記USBメモリキーを使用することを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記システムには、コンピュータネットワークが含まれ、
前記コンピュータ機器をワイヤレス制御するために前記USBメモリキーを使用することが、前記ユーザが前記コンピュータネットワークにアクセスすることを許可するために前記ワイヤレスUSBメモリキーを使用することを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記コンピュータ機器をワイヤレス制御するために前記ワイヤレスUSBメモリーを使用することは、ユーザが格納したデータファイルを、前記ワイヤレスUSBメモリキーを使用して、該ワイヤレスUSBメモリキーから前記コンピュータ機器に送信することを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記コンピュータ機器をワイヤレス制御するために前記ワイヤレスUSBメモリーを使用することは、ユーザが格納したデータファイルを、前記ワイヤレスUSBメモリキーを使用して、該ワイヤレスUSBメモリキーから前記コンピュータ機器にワイヤレス送信することを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
登録されたユーザの指紋を前記ワイヤレスUSBメモリキーに格納することにより、該ワイヤレスUSBメモリキーで少なくとも1つのユーザの指紋をさらに登録することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
登録されたユーザの指紋を前記コンピュータ機器に格納することにより、少なくとも1つのユーザの指紋をさらに登録することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
ユーザが認証を受けているかどうかを判断するために、採取された前記指紋と、前記ワイヤレスUSBメモリキーに格納されている登録された指紋とをさらに比較することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
採取された前記指紋を前記コンピュータ機器に送信し、
ユーザが認証を受けているかどうかを判断するために、前記コンピュータ機器において、採取された前記指紋と該コンピュータ機器に格納されている登録された指紋とをさらに比較することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項11】
採取された前記指紋を前記コンピュータ機器にワイヤレス送信し、
ユーザが認証を受けているかどうかを判断するために、前記コンピュータ機器において、採取された前記指紋と該コンピュータ機器に格納されている登録された指紋とをさらに比較することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記ワイヤレスUSBメモリキーの電源は、該ワイヤレスUSBメモリキーに内蔵されている電池を使用することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項13】
指紋認証機能付きワイヤレスユニバーサルバス(USB)メモリキーであって、
データを格納するためのメモリと、
USB通信をサポートするためのUSBインタフェースと、
指紋センサと、
ワイヤレス通信をサポートするための無線周波数(RF)トランシーバーと、
前記メモリ、前記USBインタフェース、前記指紋センサ及び前記RFトランシーバーに接続されているコントロール回路と
を備えることを特徴とするワイヤレスUSBメモリキー。
【請求項14】
前記USBメモリキーに電源を供給するバッテリーをさらに備えることを特徴とする請求項に13に記載のワイヤレスUSBメモリキー。
【請求項15】
前記USBメモリキーに電源を供給するバッテリーと、
前記バッテリーに接続されているバッテリー充電回路と、
直流(DC)電源を前記バッテリー充電回路に供給する、バッテリー充電回路に接続されている電源供給入力とをさらに備え、
前記電源供給入力において前記バッテリー充電回路がDC電源を受けると、該バッテリー充電回路がバッテリーを充電することを特徴とする請求項13に記載のワイヤレスUSBメモリキー。
【請求項16】
キーホルダー用のリングをさらに備えることを特徴とする請求項13に記載のワイヤレスUSBメモリキー。
【請求項17】
ユーザに電子メールを提供するための指紋センサ付きワイヤレスユニバーサルバス(USB)メモリキーの使用方法であって、
インターネット上の電子メールメッセージを自動的にダウンロードするために前記USBメモリキーを使用し、
ダウンロードされた前記電子メールメッセージを前記USBメモリキーのメモリに格納し、
前記ユーザの指紋を採取するために前記指紋センサを使用し、
採取された前記指紋を使用してユーザ認証し、
ユーザ認証に成功した場合に、格納された前記電子メールメッセージに前記ユーザがアクセスができるようにするために、前記USBメモリキーを使用する
ことを特徴とする方法。
【請求項18】
前記電子メールメッセージをダウンロードするために、インターネット接続が可能かどうかを自動的に検知するために、前記USBメモリキーをさらに使用することを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項19】
インターネット接続可能なコンピュータ機器とワイヤレス通信リンクを確立するために、前記USBメモリキーを使用し、
前記ワイヤレス通信リンク上で前記電子メールメッセージをダウンロードすることを特徴とする請求項17に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−268831(P2006−268831A)
【公開日】平成18年10月5日(2006.10.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−32817(P2006−32817)
【出願日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【出願人】(505174666)シモン システムズ インコーポレイテッド (2)
【氏名又は名称原語表記】Shimon Systems Inc.
【住所又は居所原語表記】2870 Zanker Road, Suite 100, San Jose, CA 95134, U. S. A.
【Fターム(参考)】