説明

携帯端末装置,情報提供装置、データ作成装置、ナビゲーションデータ及びナビゲーションサービスの提供方法

【課題】 ユーザに理解し易いナビゲーションを提供することができる情報端末装置等を提供する。
【解決手段】 編集処理部42は、素材データ保持部41に格納されている風景画像の画像データ等の再生手順等を含むシーケンスファイルを生成し、画像データ等とパッケージ化してナビゲーションデータを作成する。作成したナビゲーションデータはアップロード処理部43によってナビゲーションサーバ10のデータ保持部11に供給する。ナビゲーションサーバ10は、携帯電話端末装置80からの要求に応じてナビゲーションデータを提供する。携帯電話端末装置80のナビゲーションアプリケーション600は、ナビゲーションデータ中のシーケンスファイルに従って風景画像の画像データの拡大処理等を実行してナビゲーションを提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザに道案内(ナビゲーション)サービスを提供する情報端末装置,情報提供装置及びコンテンツ作成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話端末装置に内蔵されたGPS(Global Positioning System)受信機による測位結果に応じて、道案内(ナビゲーション)サービスを提供するナビゲーションサービスが知られている。このようなサービスでは、GPS受信機によって検出した当該携帯電話端末装置の位置(現在地)と、目的地を平面的な地図上に表示する。ユーザは、このような表示を見ることにより、現在地と目的地の位置関係を把握することができるようになっている(例えば特許文献1参照。)。
【0003】
また、車載用のナビゲーションシステムでは、地図データを3次元的にユーザの視点に近い状態で表示させ、ユーザの把握を容易にしたものが知られている(例えば特許文献2参照。)。
【特許文献1】特開平9−102094号(第3頁、第2図)
【特許文献2】特開平5−203457号(第3頁、第4図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の車載用3Dナビゲーションシステムには、ベクターデータで形成される道路等の座標情報に、3Dイメージファイルを重畳表示させて地図情報を表示させるものがある。このような3Dナビゲーションシステムでは、都市部等、建物が密集した地域の画像を生成するために、3Dイメージデータである画像素材を複数記録しておく必要があった。このため、十分な記録領域を確保しておく必要があった。
【0005】
従来の携帯電話端末装置におけるナビゲーションサービスでは、メモリの制約から広範囲の地図データを携帯電話端末装置に格納しておくのは困難であり、現在地付近の地図データをサーバ装置から提供するようになっている。このため、ユーザの移動に応じて適宜サーバ装置と通信を行う必要が生じ、その都度通信料金が必要であるため、ランニングコストの面で改善の余地がある。
【0006】
また、携帯電話端末装置では、MPUの処理能力の制約から、従来の車載用のナビゲーションのように、3次元的に地図データを表示するのは困難である。また、携帯電話端末装置の技術進歩は他の分野と比較しても極めて早いことから、携帯電話端末装置ネットワークに世代の異なる複数の携帯電話端末装置が存在する場合もある。携帯電話端末装置の能力は、世代によって異なるため、世代に関係なく、3次元的なナビゲーションサービスを提供しようとすると、古い世代の携帯電話端末装置でも利用できる程度の処理負荷で実現する必要がある。
【0007】
本発明は、上述のような課題に鑑みてなされたものであり、ユーザが理解し易いナビゲーションを提供することができる情報端末装置,情報提供装置,データ作成装置,ナビゲーションデータ及びナビゲーションサービスの提供方法を提供することを目的とする。また、本発明は、携帯電話端末装置の世代能力に依存しないナビゲーションの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述の問題を解決するために、本発明の請求項1に係る情報端末装置は、静止風景画像の画像データと,静止風景画像の画像データの拡大処理の定義を含む再生手順データとを保持する保持手段と、再生手順データに応じて静止風景画像の画像データの再生を制御する再生制御手段と、再生制御手段による指示に応じて静止風景画像の画像データの拡大処理を実行する拡大手段とを備えることを特徴とする。この情報端末装置では、再生制御手段が、再生手順データに応じて静止風景画像の画像データの再生を制御し、拡大手段が、再生制御手段による指示に応じて静止風景画像の画像データの拡大処理を実行する。
【0009】
また、本発明の請求項4に係る情報提供装置は、静止風景画像の画像データと,静止風景画像の画像データの拡大処理の定義を含む再生手順データとを保持する保持手段と、ネットワーク経由で接続された情報端末装置からの要求に応じて静止風景画像の画像データと再生手順データとを提供するデータ提供手段とを備えることを特徴とする。この情報提供装置では、データ提供手段が、ネットワーク経由で接続された情報端末装置からの要求に応じて静止風景画像の画像データと再生手順データとを提供する。
【0010】
また、本発明の請求項5に係るデータ作成装置は、静止風景画像の画像データを保持する保持手段と、静止風景画像の画像データの拡大処理の定義を含む再生手順データを作成する編集手段とを備えることを特徴とする。このデータ作成装置では、編集手段が、静止風景画像の画像データの拡大処理の定義を含む再生手順データを作成する。
【0011】
また、本発明の請求項6に係るナビゲーションデータは、静止風景画像の画像データと、静止風景画像の画像データの拡大処理の定義を含む再生手順データとを有することを特徴とする。
【0012】
また、本発明の請求項11に係るナビゲーションサービスの提供方法は、静止風景画像の画像データの拡大処理の定義を含む再生手順データを作成する作成ステップと、静止風景画像の画像データと,作成手段によって作成した再生手順データとを含むナビゲーションデータを送信する送信ステップと、送信されたナビゲーションデータを受信する受信ステップと、受信したナビゲーションデータ中の再生手順データに応じて、静止風景画像の再生を制御する再生ステップと、画像データの拡大処理を実行する拡大ステップとを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明の請求項1に係る情報端末装置では、再生手段が、保持手段に保持されている再生手順データに応じて静止風景画像の画像データの再生を制御し、拡大手段が、再生制御手段による指示に応じて静止風景画像の画像データの拡大処理を実行する。このように拡大して再生される静止風景画像の画像データに応じた画像により、ユーザに静止風景画像の撮影方向に移動したような認識を与えることができる。このため、ユーザが理解し易いナビゲーションを提供することができる。
【0014】
本発明の請求項4に係る情報提供装置では、データ提供手段が、ネットワーク経由で接続された情報端末装置からの要求に応じて静止風景画像の画像データと静止風景画像の拡大処理を含む再生手順データとを提供することができる。このため、ユーザが理解し易いナビゲーションを行い得るデータを提供することができる。
【0015】
本発明の請求項5に係るデータ作成装置では、編集手段が、静止風景画像の画像データの拡大処理を含む再生手順データを作成することができる。このため、ユーザが理解し易いナビゲーションを行い得るデータを作成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明は、例えば複数の移動体通信網に接続される情報端末装置間で通信を行い得る情報通信システムに適用することができる。
【実施例1】
【0017】
(全体構成)
本発明の一実施例に係る情報通信システムは、例えば図1に示すように、道案内(ナビゲーション)のデータ(ナビゲーションデータ)を提供し得るナビゲーションサーバ10と、メッセージの送受信を行うメールサーバ20と、テキスト,画像,音声等のデータを提供し得るHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)サーバ30と、ナビゲーションデータの編集を行う編集装置40と、これらのサーバ等が接続されているインターネット等のネットワーク50と、例えばW−CDMA(Wideband-Code Division Multiple Access)方式の移動体通信ネットワークからなる移動体通信網60と、例えばPDC(Personal Digital cellular)方式の移動体通信ネットワークからなる移動体通信網70と、移動体通信網60経由で通話,通信等のサービスを利用し得る携帯電話端末装置(情報端末装置)80とを備えている。
【0018】
ナビゲーションサーバ10,メールサーバ20,HTTPサーバ30及び編集装置40は、例えばMPU(Micro Processing Unit),メモリ,HDD(Hard Disk Drive)等の補助記憶装置,入出力装置,ネットワークインターフェース,キーボード,ディスプレイ等の入出力装置等を有するパーソナルコンピュータ(PC),ワークステーション(WS)等の情報処理装置からなり、HDD等に保持されているオペレーティングシステム(OS)及び制御プログラムを実行することにより、同図中に示す機能ブロックとして機能する。
【0019】
ナビゲーションサーバ10は、ナビゲーションデータを保持するデータ保持部11と、携帯電話端末装置80等からの要求に応じてナビゲーションデータを提供するファイル提供部12とを備えている。
【0020】
メールサーバ20は、例えば携帯電話端末装置80,73からのメッセージの送信にSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)を用い、携帯電話端末装置80宛のメッセージの提供にIMAP4(Internet Message Access Protocol version 4)等を用いて携帯電話端末装置80に対するメールサービスを提供している。
【0021】
HTTPサーバ30は、テキスト,画像,音声等のデータを携帯電話端末装置80あるいは携帯電話端末装置73等に提供する。テキスト(文書)のデータは、例えばHTML(Hyper Text Markup Language)形式,MML(Mobile Markup Language)形式あるいはテキスト形式等で提供する。また、壁紙,写真,動画等の画像のデータは、例えばJPEG,PNG等の形式で提供する。また、着信メロディ,着信音等の音声データは、例えばSMD,MID,MP3等の形式で提供する。
【0022】
編集装置40は、画像データ,アイコン等の素材データを保持する素材データ保持部41と、画像データの表示順等を記述したシーケンスファイルを生成し、ナビゲーションデータ(アーカイブファイル)を生成する編集処理部42と、生成したナビゲーションデータ保持部44に格納されているナビゲーションデータをナビゲーションサーバ10のデータ保持部11に供給するアップロード処理部43を備えている。
【0023】
移動体通信網60は、例えば無線アクセス系としてW−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)方式,コアネットワーク系としてGPRS(General Packet Radio Service)方式を採用したデジタル無線通信網等からなり、ショートメッセージを送信するショートメッセージセンタ(SMSC:Short Message Service Center)61と、コアネットワーク(CN)を構成するMSC(Mobile Switching Circuit)62,GGSN(Gateway GPRS Support Node)63,SGSN(Serving GPRS Support Node)64と、無線アクセスネットワークを構成するRNC(Radio Network Controller)65,基地局装置(NB:NodeB)66a,66b,…,66nとを備えている。
【0024】
また、移動体通信網70は、ネットワーク50に接続されたGGSN71と、このGGSN71に接続されたSGSN72と、いわゆる2.5世代(2.5G)と呼ばれるパケット通信機能を備えた携帯電話端末装置(MS:Mobile Station)73との間で無線通信を行う基地局装置(BS:Base Station)74a,74b,…と、これらのBS74a,74b,…の制御を行う基地局制御装置(BSC:Base Station Controller)75と、MSC76と、MSC62と接続されたGMSC(Gate MSC)77とを備えている。
【0025】
携帯電話端末装置80,73は、他の携帯電話端末装置あるいは固定電話端末装置との間で通話を行う通話機能の他に、電子メールの送受信を行うメール通信機能(電子メールクライアント)と、HTTPサーバ30等が提供するデータを利用するブラウザ機能(ブラウザ)とを備えている。
【0026】
(携帯電話端末装置構成)
携帯電話端末装置80は、高周波信号の処理を行う高周波(RF:Radio Frequency)部81と、MPU82と、メモリ83と、ユーザからの指示等を入力する操作キー84と、ユーザに対する表示を行う表示部85と、この表示部85による表示を制御する表示制御部86と、風景等の画像を撮像するカメラ87と、音声通信の処理を行う通話処理部88と、携帯電話端末装置80の加速度を検出する加速度センサ89aと、GPS(Global Positioning System)による携帯電話端末装置80の測位を行うGPS受信機89bとを備えている。表示部85の物理的な表示画素数は、例えば横240×縦320画素画素の画像となっている。また、カメラ87による撮像データの画素数は、例えば横960画素×縦1280画素となっている。
【0027】
通話処理部88は、音声信号の符号化/復号化を行う音声CODEC88aと、MIC88bと、スピーカ88cとを備えている。
【0028】
MPU82は、例えばメモリ83に保持されている制御プログラムを実行することにより、移動体通信網60を介した通信の制御を行う通信制御部100と、メールサーバ10,SMSC61が提供する電子メールサービスを利用する電子メールクライアント200と、HTTPサーバ30が提供するデータ,電子メールのメッセージ等を表示するブラウザ250と、スクリプト言語によって記述された処理を実行するスクリプト実行環境400と、表示部85に表示する画像の描画を行う描画処理部500等としても機能する。
【0029】
また、メモリ83内には、設定情報を保持する設定保持部83aと、メッセージ,テキスト,画像,音声等のデータを保持するデータ保持部83bと、ナビゲーションサーバ10等からのナビゲーションデータを保持するナビゲーションデータ保持部83cが設けられている。
【0030】
(ナビゲーションデータ概要)
このナビゲーションデータは、風景画像の画像データと、再生手順を示すシーケンスファイル等をパッケージ化したアーカイブファイルとして構成されている。このようなナビゲーションデータは、ナビゲーションサーバ10から提供したり、メールサーバ20からのメッセージの添付ファイルとして提供する。ナビゲーションサーバ10から提供する場合には、例えばHTTPサーバ30が提供するインデックスファイルあるいは電子メールのメッセージ中にナビゲーションサーバ10の所定のアドレスを記述しておく。ブラウザ250は、このアドレスに応じてナビゲーションサーバ10からナビゲーションファイルを取得し、ナビゲーションデータ保持部83cに格納する。
【0031】
(ナビゲーションアプリケーション概要)
携帯電話端末装置80は、例えばスクリプトで記述された再生アプリケーション(ナビゲーションアプリケーション)を実行することによって、ナビゲーションデータに応じたナビゲーションを行うことができるようになっている。このナビゲーションアプリケーション600は、例えば図2に示すように、シーケンスファイルに応じた動作制御を行う表示スケジュール管理部610,パッケージ化されたナビゲーションデータ中の画像データ,シーケンスファイル等の管理を行うパッケージ処理部620,画像データの取得等の管理を行う画像管理部630,風景画像の拡大処理を行う画像拡大処理部640等を備えており、ナビゲーションデータに応じたナビゲーションを行う。
【0032】
このナビゲーションアプリケーションは、予め携帯電話端末装置80のメモリ83に格納して提供してもよいし、HTTPサーバ30あるいはナビゲーションサーバ10から携帯電話端末装置80に提供するようにしてもよい。また、携帯電話端末装置に設けられる外部インタフェースにより、外部装置からインタフェースを介して提供するようにしてもよく、外部メモリコネクタを有する携帯電話端末装置においては、外部メモリを介して提供するようにしてもよい。
【0033】
(スクリプト実行環境)
このようなナビゲーションアプリケーションを実行するスクリプト実行環境400は、例えば図2に示すように、操作入力,画像表示等の一般的なAPI(Application Program Interface)の他に、ナビゲーションアプリケーションの実行に用いるナビゲーションAPI420を備えている。このナビゲーションAPI420では、加速度・GPSデータ取得部560からの座標データ(GPS受信機89bから),加速度データ(加速度センサ89aから)等の取得処理、描画処理部500による描画処理、画像拡大処理部640からの指示に応じた風景画像の拡大処理等が規定されている。
【0034】
風景画像の拡大処理は処理負荷が高いため、ナビゲーションAPI420を介して、ネイティブ環境(仮想マシンを介さずにMPU82で直接実行する環境)で実行される拡大処理部510によって実行されるようになっている。これにより、拡大処理の高速化を実現し、ユーザに対するレスポンスの向上に寄与することができる。
【0035】
(ナビゲーションデータ詳細)
ナビゲーションデータは、例えば図3に示すように、風景画像の画像データ(風景画像記憶領域810)、アイコンの画像データ(アイコン記憶領域820)、テキストデータ(テキスト記憶領域830)、音声データ(音声記憶領域840)、シーケンスファイル(シーケンスファイル記憶領域850)等をパッケージ化した1つのアーカイブファイル800として構成されている。
【0036】
この実施例において、風景画像は、例えばファイル名と撮影日時情報等の属性情報で管理されており、アイコンの画像データ,テキストデータ,音声データ等は各々識別情報(ID)で管理されている。シーケンスファイルには、風景画像の並び順,最大拡大領域の左上と右下の座標,表示するアイコン・テキスト・音声等が時系列に記述されている。このシーケンスファイルの記述は、例えば風景画像のファイル名(例:“A.jpg”),最大拡大領域の左上のx座標(x1),y座標(y1)及び右下のx座標(x2),y座標(y2),アイコン画像のアイコンID(例:アイコンID=n),表示タイミング(数字:0[最初のステップ],1[ズームの前半],2[ズームの後半]〜5[最後のステップ],表示位置のx座標,y座標,テキストデータのテキストID(例:テキストID=n),表示タイミング,音声データの音声ID(例:音声ID=n),表示タイミングとなっている。
【0037】
なお、最大拡大領域の座標と、アイコン画像の表示位置の座標は画像データ上の座標で指定する。アイコンの表示位置を省略した場合には、標準の位置(例えば画像データの中央)にアイコンを表示する。また、このシーケンスファイルの例ではテキストデータの表示位置は指定しておらず、標準の位置(例えば画面上部)に表示するようにしているが、例えば図12に示すように、アイコンと同様に、シーケンスファイル内において、表示位置の座標を指定してもよい。
【0038】
例えば図4中に矢印で示す実際の経路のナビゲーションをする場合には、風景画像は、例えば図5中のA,B,C,D,E,Fの各地点で撮影された画像となっている。各地点で撮影された風景画像は、例えば図6(A地点),図7(B地点),図8(C地点),図9(D地点),図10(E地点),図11(F地点)に示すような画像となっている。また、これらの画像データは、通信容量や世代の古い携帯電話端末装置の能力等を考慮して、例えば横480画素×縦640画素の画像を用いている。なお、処理能力の高い携帯電話端末装置向けのサービスでは、さらに画素数の多い画像データを用いるようにしてもよい。
【0039】
また、この場合のシーケンスファイルの具体的な内容は、例えば図12に示すようになっている。例えばこの図12中の1行目は、ファイル名“A.jpg”である画像(図6)について画像中の座標(x1,y1)〜(x2,y2)の領域を最大拡大領域として拡大処理を行い、拡大処理を行う前の最初のステップの画像中にテキストIDが“001”のテキストデータを表示させることを示している。2行目以降は、次に表示させる画像データ,最大拡大領域等を順次示している。この図12に示すシーケンスファイル中の1行目(ファイル名“A.jpg”)と4行目(ファイル名“D.jpg”)のテキストデータの定義では、表示位置が指定されていないため、標準の位置(例えば画面上部)に文字が表示されるが、6行目(ファイル名“F.jpg”ID=006)のテキストデータの定義では、表示位置が指定されているため、画像データの拡大処理後の対応する位置に文字が表示される。
【0040】
このような構成のシーケンスファイルによって定義されたナビゲーションの流れを概念的に示すと、例えば図13に示すようになる。すなわち、ファイル名が“A.jpg”である画像(図6)の表示に続いて、ファイル名が“B.jpg”の画像データ(図7)を表示させ、この画像データの拡大処理の最後のステップにおいてアイコンIDが“001”であるアイコンの画像(左向き矢印)を表示させる。この後、ファイル名“C.jpg”の画像データ(図8)〜ファイル名“F.jpg”の画像データ(図11)までを順次拡大処理を行って表示させる。
【0041】
(再生動作)
上述の設定保持部83aには複数のナビゲーションデータを格納することができるようになっている。ユーザがナビゲーションデータを指定して、ナビゲーションの開始を指示すると、スクリプト実行環境400はナビゲーションアプリケーション600の実行を開始し、例えば図14に示す処理の実行を開始する。
【0042】
まず、表示スケジュール管理部610は、パッケージ処理部620にナビゲーションデータ中のシーケンスファイルを抽出させる(S1)。次に、表示スケジュール管理部610は、シーケンスファイル内に実行すべき処理が残っているか否かを判定し(S2)、残っていなければ終了する。実行すべき処理が残っていれば表示スケジュール管理部610は、S3〜S10までの処理を実行する。
【0043】
表示スケジュール管理部610は、シーケンスファイル内の次の1行分(最初の実行時には1行目)の記述の解釈を行う(S3)。1行分の記述には、表示すべき画像データのファイル名と最大拡大領域の座標等が記述されているため、これに応じてズームステップ(フレーム数)を設定し、各ステップ毎の拡大率を設定する(S4)。例えば元の画像データと最大拡大領域のサイズの比率毎に表示に用いるステップ数が解る(例えば比率が2分の1の場合には5枚等)。ここで、比率が2分の1であるとすると、1ステップ毎の拡大率は2の4乗根(≒1.1487)倍となる。
【0044】
設定が終了すると表示スケジュール管理部610は、画像管理部630に指示して指定されているファイル名に対応する画像データをナビゲーションデータから抽出させ、上述の最大拡大領域と各ステップ毎の拡大率に従って、当該ズームステップにおいて表示させる画像データ中の領域(画像表示領域)の座標を算出させる(S5)。
【0045】
この後、表示スケジュール管理部610は、アイコン等の表示の指示があるか否かを判断し(S6)、指示が無ければS8に進む。表示の指示がある場合には、当該ズームステップの画像表示領域に応じてアイコン等の表示領域を算出した後、S8に進む(S7)。シーケンスファイル内でアイコン等の表示位置が指定されている場合、アイコン等の表示部85上の位置は、拡大処理後の画像表示領域内の対応する位置となる。このため、これらの表示部85上での表示位置はズームステップにおける拡大処理に応じて変化する。
【0046】
S8において、表示スケジュール管理部610は、画像拡大処理部640に画像データの拡大(場合によっては縮小)処理を指示する。これに応じて、画像拡大処理部640は、拡大処理部510に画像データのファイル名と上述の画像表示領域の座標(x1’,y1’,x2’,y2’)を通知する。これに応じて、拡大処理部510は、ナビゲーションデータ保持部83cからファイル名に対応する風景画像の画像データを取得し、画像拡大処理部640からの指示に従って拡大処理を実行する。例えばファイル名“A.jpg”の画像データの最初のステップにおいては、画像データの画素数(横480×縦640画素)が表示部85の表示画素数(例えば横240×縦320画素)より大きいため、拡大処理部510は、表示部85の表示画素数に対応させて画素数の低減処理を実行する。2ステップ目以降は、画像表示領域に応じて画像データの所定の領域の画素のデータを抽出し、拡大処理を行った後、表示部85の表示画素数に対応させて画素数の調整[低減,補間等]を行う。なお、拡大処理後の画像データのサイズが、表示部85の表示画素数より小さい場合には、当該画像の周囲を空白(所定の色の画素)としてもよい。
【0047】
この後、表示スケジュール管理部610は、描画処理部500に指示して、拡大処理された風景画像の画像データにアイコン等の画像を合成させて表示部85に表示させる(S9)。これにより、例えばファイル名“A.jpg”の画像データの最初のステップには、上述の図13の左上の画像のように、テキストID=001のテキストデータに対応する文字が風景画像の画像データに合成されて表示される。なお、シーケンスファイル中でアイコン等の表示位置が指定されている場合には、例えば図13の右下の画像の破線部内のように、画像データの拡大処理後の対応する位置にアイコン等が表示される。
【0048】
以上の処理が終了すると、表示スケジュール管理部610は、1行分の処理が終了したか否かを判定し(S10)、終了していればS2に戻って次の行の処理に移行する。1行分の処理が終了していない場合には、表示スケジュール管理部610は、S5に戻り、上述の処理と同様に、次のズームステップ以降についてS5〜S9の処理を繰り返す。
【0049】
これにより、例えばファイル名“A.jpg”の画像データの表示からファイル名“C.jpg”の画像データの最初のステップまでの表示を行うと、例えば図15に示すように、上述の図5中のA地点からC地点まで実際に移動した際の風景画像に近い画像を表示させることができる。なお、この図15は、1つの画像データのステップ数を3(各ステップ間の拡大率≒1.414程度)として概念的に示しているが、実際のステップ数は、上述のように最大拡大領域と画像データのサイズの比率等によって変化する。また、上述の図12中では、図15(a)〜(e)に相当するステップにおけるアイコンの表示の指示はないが、この図15では、アイコンの表示位置の変化を示すために、アイコンを表示させた例を示している。
【0050】
(効果)
この携帯電話端末装置80では、このような風景画像の表示を行うことにより、ユーザに理解し易いナビゲーションを提供することができる。また、上述のナビゲーションデータは、静止画像(静止風景画像)の画像データ数枚分とシーケンスファイル等のデータであるため、動画像で同様なナビゲーションの表示を行おうとした場合に比較して、データ容量を大幅に低減させることができる。
【0051】
また、動画像で同様な画像を撮像しようとすると、手ぶれ,通行人等の影響により、再生時に見やすい画像を撮像することが非常に困難である。これに対して、この携帯電話端末装置80で再生するナビゲーションデータでは、静止画数枚の画像で実現できるため、撮影時の手ぶれ,通行人の影響等を低減させて、見やすい画像の構成が非情に容易である。
【0052】
ところで、この図15中の右下(f)のファイル名“B.jpg”の画像から(g)のファイル名“C.jpg”の画像に切り替える場面は、上述の図5に示すように、実際の移動では左折する場面である。このため、この切り替えにおいては、ファイル名“C.jpg”の画像を表示部85の表示画面の左側からスライドインさせるようにしてもよい。このような表示を行うことにより、ユーザに曲がる方向についてのイメージを容易に認識させることができる。
【0053】
さらに、次の画像のスライドインに応じて、前の画像を反対方向にスライドアウトさせるとさらに、認識が容易になる。例えば左方向に曲がる際には、次の画像(例えばファイル名“C.jpg”)を左からスライドインさせると共に、前の画像(ファイル名“B.jpg”)を右にスライドアウトさせる。
【0054】
また、切替前後の画像が似ている場合、例えば図15中の右上(c)の画像(ファイル名“A.jpg”)から左下(d)の画像(ファイル名“B.jpg”)に切り替える場合には、透過処理を行って画像の切替を行うようにしてもよい。具体的には、例えば図16に示すように切替前の画像の画素を徐々に切替後の画像の画素に置き換えて画像の切替を行う。これにより、画像の切替をスムーズに見せることができるようになる。
【0055】
(拡大処理詳細)
ところで、拡大処理部510における拡大処理を、単に画像データ全体の拡大としていると、切替前後で中心部の対象物(特に遠景)の大きさが不連続になってしまう場合がある。例えば図15中の上段右端の画像(c)[ファイル名“A.jpg”の風景画像の最後のステップ]]と、下段左端の画像(d)[ファイル名“B.jpg”の風景画像の最初のステップ]では、中心部の風景(山)の表示の大きさが切替前後で小さくなっている。この結果、例えば図17に示すように、風景画像の切替の前後で、ユーザが感じる距離感が変化してしまう。
【0056】
このため、例えば図18に示すように、風景画像の拡大を、風景画像の中心部で小さく、周辺部で大きくなるように行ってもよい。このような拡大処理を行うことにより、ユーザが感じる距離感を切替前後で連続的にすることができる。
【0057】
(再生速度調整)
また、上述のナビゲーションの再生をユーザの指示に応じて制御し得るようにしてもよい。例えば表示制御部86の所定の操作キーに機能を割り当て、ユーザが当該キーを押下した際に対応する機能を実行させる。例えば[2]を再生速度の高速化、[8]を再生速度の低下、[5]を一時停止、[4]を1ステップ戻し、[6]を1ステップ送り等と定義する。
【0058】
ナビゲーションの実行中にユーザが[2]を押下すると、表示スケジュール管理部610は、例えば上述の図14中のS9における待ち時間を低減させ、再生速度を高速化する。また、ユーザが[8]を押下すると、表示スケジュール管理部610は、例えばS9における待ち時間を増加させ、再生速度を低下させる。
【0059】
ズーム動作の途中において、ユーザが[5]を押下すると、表示スケジュール管理部610は、ズーム動作を一時停止させる。一時停止の状態では、表示スケジュール管理部610は、ユーザが[4]を押下するとズーム動作を1ステップ前に戻し、ユーザが[6]を押下するとズーム動作を1ステップ先に進める。また、一時停止の状態で、ユーザが[5]を押下すると、表示スケジュール管理部610は、ズーム動作を再開させる。
【0060】
風景画像の画像データは、例えば5m毎,30m毎といったように所定の間隔で撮像されているが、以上の動作により、ユーザの実際の移動の速度あるいは状態に応じて、ナビゲーションの速度を調整することができる。
【0061】
(加速度・GPS連動)
また、表示スケジュール管理部610が、加速度・GPSデータ取得部560によって取得された加速度センサ89a,GPS受信機89bの出力に応じて、上述のS3において設定された、タイマ割り込みのタイミングと拡大率を動的に変化させるようにしてもよい。
【0062】
これにより、携帯電話端末装置80の実際の移動速度に応じた拡大処理の制御を行うことができ、ユーザの移動に応じたナビゲーションを提供することができる。
【0063】
(変形例)
なお、上述の説明では、ナビゲーションデータをパッケージ化したアーカイブファイルとして携帯電話端末装置80に提供する場合について説明したが、1ファイルの容量制限がある場合には、このアーカイブファイルを幾つかに分割して携帯電話端末装置80に提供し、携帯電話端末装置80において結合して1つのアーカイブファイルを復元するようにしてもよい。あるいは、1つのアーカイブファイルとして携帯電話端末装置80に提供せずに、画像データ,シーケンスファイル等を別個のファイルとして携帯電話端末装置80に提供するようにしてもよい。
【0064】
また、上述の説明では、ナビゲーションアプリケーションをナビゲーションデータとは別に携帯電話端末装置80に提供するようにしていたが、ナビゲーションデータと共にナビゲーションアプリケーションを提供するようにしてもよい。
【0065】
また、上述の例では、表示部85の物理的な表示領域が横240×縦320画素である携帯電話端末装置において、横480×縦640画素の風景画像の画像データを用いてナビゲーションデータを構成した例について説明したが、近年の移動体通信ネットワークは、W−CDMA方式に見られるように、通信許容量が向上してきており、より画素数の多い風景画像を利用することもできる。
【0066】
例えば上述の例で用いている横480×縦640画素の風景画像では、一枚あたりのデータ容量は圧縮符号化後でおよそ30kバイトである。ネットワーク設計上の制限から、例えばナビゲーションサーバ10から携帯電話通信端末80にダウンロード可能なデータ容量を100kバイトに制限している場合、ナビゲーションアプリケーション容量がおよそ10〜20kバイト程度であることから、この場合では、風景画像として利用可能な画像データの最大枚数は2〜3枚程度となる。また、携帯電話端末装置にダウンロード可能なデータ容量が256kバイトに制限されている場合には、7〜8枚程度の風景画像を利用することができる。さらに、近年のW−CDMA方式のネットワークでは携帯電話端末装置にダウンロード可能なデータ容量が1Mバイト程度まで許容されることから、32枚程度の風景画像を利用することができる。
【0067】
しかしながら、現実的には、ナビゲーションアプリケーションのユーザーの使用上のニーズとしては、数枚の風景画像で十分である場合も想定されることから、ダウンロード可能なデータ容量が大きい携帯電話端末装置では、使用する風景画像の画素数を増加させることができる。これにより、より高解像度のナビゲーションサービスを実現することができる。例えば、横768×縦1024画素数の風景画像は、容量がおよそ182kバイト程度であるから、ダウンロード可能なデータ容量が1Mバイト程度の携帯電話端末装置では、横768×縦1024画素数の風景画像を5枚利用することができる。
【0068】
なお、アプリケーションの構成においては、ナビゲーションデータを複数のパッケージに分割してダウンロードできるように構成すれば、ネットワークの通信容量規制に制限されずに、ナビゲーションデータを提供することもできる。
【0069】
このように、この実施例では、携帯電話端末装置の世代に応じたナビゲーションデータを作成しておけば、携帯電話端末装置の世代毎の能力に応じたナビゲーションサービスの提供が可能である。
【0070】
また、上述のシーケンスファイルの例では、風景画像をファイル名等で管理し、アイコン,テキスト,音情報等の各素材データをIDで管理する場合について説明したが、汎用のOSのファイルシステムにおいてファイル名で管理されているように、アイコン等の素材データもファイル名で管理するようにしてもよい。
【0071】
(Flashによるナビゲーションデータの構成例)
上述の説明では、ナビゲーションデータを風景画像の画像データ等のアーカイブファイルとして構成し、Java(登録商標)アプリケーションでナビゲーションデータを再生する例について説明したが、公知の処理系(例えばFlash)を用いて同様の作用効果を実現することができる。
【0072】
Flash形式のナビゲーションデータは、例えば図19に示すように、例えば風景画像の画像データが格納される領域(風景画像記憶領域)310と、アイコン画像の画像データが格納される領域(アイコン記憶領域)320と、テキストデータが格納される領域(テキスト記憶領域)330と、音声データが格納される領域(音声記憶領域)340と、ActionScrptで記述されたシーケンスファイルが格納される領域(シーケンスファイル記憶領域)350を有しており、これらの領域のデータ全体がアーカイブ(一体化)されて構成される。また、この場合のシーケンスファイルは、上述の図12に示す構成とは異なり、画像データの拡大縮小,アイコンデータ及びテキストデータの表示処理,音声データの出力等の具体的な処理が処理言語(ActionScrpt)で記述されて構成されている。
【0073】
このナビゲーションデータ300は、上述のナビゲーションデータ800の場合と同様に、例えばナビゲーションサーバ10から取得し、ナビゲーションデータ保持部83cに格納される。
【0074】
このような構成のナビゲーションデータを再生するためには、携帯電話端末装置80に、Flash形式のデータの再生を行うFlash処理部450を設ける。このFlash処理部450は、例えばアーカイブされたナビゲーションデータから風景画像記憶領域310,アイコン記憶領域320,テキスト記憶領域330,音声記憶領域340,シーケンスファイル記憶領域350のデータを抽出するパッケージ処理部451と、操作入力部550,加速度・GPSデータ取得部560からの入力を処理する入力処理部452と、シーケンスファイルに応じて風景画像の表示等のスケジュールを管理する表示スケジュール管理部453と、風景画像等の画像データの拡大処理を制御する画像拡大処理部454とを備えている。なお、これらの機能は、Flashを再生するプログラムが一般的に備えている機能である。
【0075】
(再生動作)
ユーザがナビゲーションデータ300を指定して、ナビゲーションの開始を指示すると、Flash処理部450は、例えば図20に示すように、まず、パッケージ処理部451によってシーケンスファイル記憶領域350のシーケンスファイルを抽出し(S11)、シーケンスファイルに記述された処理の実行を開始する。
【0076】
次に、表示スケジュール管理部453は、シーケンスファイル内に実行すべき処理が残っているか否かを判定し(S12)、実行すべき処理が残っていれば表示スケジュール管理部610は、S13〜S20までの処理を実行し、残っていなければ終了する。
【0077】
表示スケジュール管理部453は、シーケンスファイル内の次の1行分(最初の実行時には1行目)の記述の解釈を行う(S13)。1行分の記述には、表示すべき画像データのファイル名と最大拡大領域の座標等が記述されているため、これに応じてズームステップ(フレーム数)を設定し、各ステップ毎の拡大率を設定する(S14)。
【0078】
設定が終了すると表示スケジュール管理部453は、指定されているファイル名の画像データを風景画像記憶領域310から抽出させ、上述の最大拡大領域と各ステップ毎の拡大率に従って、当該ズームステップにおいて表示させる画像データ中の領域(画像表示領域)の座標を算出させる(S15)。
【0079】
この後、表示スケジュール管理部453は、アイコン等の表示が指示されているか否かを検出し(S16)、指示が無ければS18に進む。表示が指示されていれば、アイコン等の画像の表示領域を算出した後、S8に進む(S17)。
【0080】
S18において、表示スケジュール管理部453は、画像拡大処理部454に画像データの拡大(場合によっては縮小)処理を指示する。これに応じて、画像拡大処理部454は、拡大処理部510に画像データのファイル名と上述の画像表示領域の座標(x1’,y1’,x2’,y2’)を通知する。これに応じて、拡大処理部510は、ナビゲーションデータ保持部83cからファイル名に対応する風景画像の画像データを取得し、画像拡大処理部640からの指示に従って拡大処理を実行する。
【0081】
この後、表示スケジュール管理部453は、描画処理部500に指示して、拡大処理された風景画像の画像データにアイコン等の画像を合成させて表示部85に表示させる(S19)。
【0082】
以上の処理が終了すると、表示スケジュール管理部610は、1行分の処理が終了したか否かを判定し(S20)、終了していればS12に戻って次の行の処理に移行する。1行分の処理が終了していない場合には、表示スケジュール管理部453は、S15に戻り、上述と同様に、次のズームステップ以降についてS15〜S19の処理を繰り返す。これにより、上述と同様の風景画像の画像データの拡大処理が実行される。
【0083】
(効果)
このように、ナビゲーションデータをFlash形式で構成した場合には、Flash形式のデータを再生する環境が実装されていれば、携帯電話端末装置に限らずPC,PDA等の他の情報処理端末からでも容易にナビゲーションサービスを利用することができるようになる。
【0084】
(作成動作)
ところで、上述の携帯電話端末装置80は、例えばスクリプト実行環境400で実行されるアプリケーションプログラム(編集アプリケーション)によって、ナビゲーションデータの作成を行うことができるようになっている。この編集アプリケーション700は、例えば図21に示すように、カメラ87によって撮影した風景画像の処理を行う撮影処理部710と、例えばメモリ83の所定の領域に保存されている素材データ900を用いてナビゲーションデータの編集を行う編集処理部720と、ナビゲーションデータをパッケージ化して保存する保存処理部730とを備えている。
【0085】
撮影処理部710は、カメラ87による撮像を制御する撮影制御部711と、風景画像の記憶を管理する画像処理部712とを備えている。また、編集処理部720は、風景画像の選択を行う画像選択部721と、表示速度,アイコン,テキスト等の表示を選択する効果選択部722と、作成されたナビゲーションデータの再生を行うプレビュー処理部723とを備えている。
【0086】
素材データ900には、風景画像の画像データが記憶される風景画像記憶領域910と、アイコンの画像データが記憶されるアイコン記憶領域920と、テキストデータが記憶されるテキスト記憶領域930と、効果音等のデータが記憶される音記憶領域940とが設けられている。編集処理部720は、これらの領域910に格納される個々の画像データをファイル名等の属性情報で管理しており、領域930〜940に格納される個々のデータを識別情報(アイコンID,テキストID,音ID)で管理している。
【0087】
ユーザからナビゲーションデータの作成が指示されると、編集アプリケーション700は、例えば図22に示す処理を実行し、まず、ユーザに指示を要求するメニュー画面を表示させる(S21)。このメニュー画面には、例えば図23に示すように、1.撮影、2.編集、3.保存、4.終了の選択肢があり、編集アプリケーション700は、ユーザからの指示入力に応じた処理を実行するようになっている。
【0088】
(撮影)
ユーザが「1.撮影」を選択すると(S22)、編集アプリケーション700の撮影処理部710は、カメラ87による風景画像の撮影処理を実行する(S23)。具体的には、まず、撮影制御部711によってカメラ87の画像を表示部85の表示画面に表示させ、ユーザからの撮影指示のタイミングでカメラ87からの画像データを取り込む。この後、当該画像を保存するか否かをユーザに確認し、保存が指示されると画像処理部712が当該画像データにファイル名,撮影日時等の属性を示す情報を付して風景画像記憶領域910に格納する。
【0089】
撮影した画像を保存しない旨が指示されると、撮影を継続するか終了するかをユーザに確認し、撮影の継続が指示されると、撮影制御部711は撮影を継続する。一方、終了が指示されると、撮影処理を終了し、メニュー画面(図22中のS21)に戻る。以上の撮影処理により、風景画像記憶領域910に画像IDに対応付けられた風景画像の画像データが蓄積される。
【0090】
(編集)
また、ユーザが「2.編集」を選択すると(図22中のS24)、編集アプリケーション700の編集処理部720は、風景画像の画像データ等によってナビゲーションデータの編集処理を実行する(S25)。具体的には、例えば図24に示すように、まず、ナビゲーションデータの編集,プレビューあるいは処理の終了の選択を行い(S30)、編集が指示されると、画像選択部721が風景画像記憶領域910に格納されている画像データの一覧を表示させ(S31)、ユーザに風景画像を選択させる(S32)。
【0091】
ユーザが風景画像を選択すると、効果選択部722はユーザに最大拡大領域,アイコン,テキスト,効果音等の設定を行わせる(S33)。
【0092】
最大拡大領域の指定においては、例えば表示させる画像データを順番に選択した後に、最大拡大領域の設定を行うようにしてもよい。この場合は、例えば図25に示すように、表示部85に、最大拡大領域を設定しようとする画像データを表示する領域85aの他に、次の画像データを表示する領域85bを設け、当該領域に次の画像データを表示させた状態で、最大拡大領域を示す枠85cを表示させるようにしてもよい。この枠85cは、例えば操作キー84の操作に応じて大きさ,位置を変更し、設定を指示することができるようになっている。
【0093】
これらの設定が終了すると、効果選択部722は、選択された画像データのファイル名,最大拡大領域の座標,アイコンID等からシーケンスファイルの1行分のデータを生成して一時ファイルに書き出す(S34)。この後、画像選択部721は、画像データの一覧表示に戻り(S31)、S32以降の処理を繰り返す。ユーザがS32において終了を選択すると、効果選択部722は、一時ファイルの内容をシーケンスファイルとして出力し(S35)、S30に戻る。
【0094】
また、S30においてプレビューが指示されると、プレビュー処理部723は、上述のナビゲーションアプリケーション600の動作と同様に、S35において出力されたシーケンスファイルの記述に従って画像データの拡大,切替等の処理を実行する。なお、この状態では、シーケンスファイル,画像データ等はパッケージ化されていないため、パッケージ化されたナビゲーションデータからシーケンスファイルを抽出する処理は不要である。S30において処理の終了が選択されると、編集処理部720は、編集処理を終了し、メニュー画面(図22中のS21)に戻る。
【0095】
(保存)
また、ユーザが「3.保存」を選択すると(図22中のS26)、編集アプリケーション700の保存処理部730は、編集処理によって作成されたシーケンスファイルと、風景画像の画像データ等をパッケージ化してナビゲーションデータ(アーカイブファイル)を作成する。このパッケージ化において、ナビゲーションデータ全体をデータ圧縮するようにしてもよい。作成したナビゲーションデータは、ナビゲーションデータ保持部83cに格納し(S27)、メニュー画面(S21)に戻る。
【0096】
このように作成され、ナビゲーションデータ保持部83cに格納されたナビゲーションデータは、例えば電子メールクライアント200が送信するメッセージの添付ファイルとして他の携帯電話端末装置に送信することができるようになる。また、このナビゲーションデータをナビゲーションサーバ10にアップロードすることもできる。この手順は、例えばナビゲーションサーバ10に電子メールクライアントを設けておき、当該電子メールクライアント宛のメッセージの添付ファイルとして送信する。ナビゲーションファイルが添付されたメッセージを受信したナビゲーションサーバ10の電子メールクライアントは、メッセージ本文の内容に応じてナビゲーションデータをデータ保持部11に格納する。あるいは、ナビゲーションサーバ10にアップロード用のHTTPサーバを設けておき、当該HTTPサーバに携帯電話端末装置80のブラウザ250からアクセスし、ナビゲーションデータを送信する。ナビゲーションサーバ10のHTTPサーバは携帯電話端末装置80からのmpaデータをデータ保持部11に格納する。
【0097】
また、携帯電話端末装置80に取り外し可能なメモリを設け、このメモリにナビゲーションデータを格納してパーソナルコンピュータ(PC)等の情報処理装置に提供し得るように構成してもよい。
【0098】
(終了)
ユーザが「4.終了」を選択すると(S28)、編集アプリケーション700は編集処理を終了する。終了が選択されない場合は、メニュー画面(図22中のS21)に戻る。
【0099】
(編集動作の効果)
以上説明したように、この携帯電話端末装置80では、ユーザに理解し易いナビゲーションを提供し得るナビゲーションデータを容易に作成することができる。このナビゲーションデータは、静止画の画像データ数枚を用いて構成されているため、携帯電話端末装置のようなデータ容量,処理能力が制限された情報処理装置でも処理負荷をかけずに作成することができる。
【0100】
(編集装置動作)
また、編集装置40の素材データ保持部41には、携帯電話端末装置80の素材データ900と同様に、風景画像,アイコンの画像データ,テキストデータ,音データ等の素材データを格納し得るようになっている。編集処理部42は、素材データ保持部41に保持されている風景画像,アイコンの画像データ、テキストデータ等を用いてナビゲーションデータを作成することができるようになっている。
【0101】
例えばユーザが制御プログラムの実行を指示すると、図26に示す処理の実行が開始される。編集処理部42は、まず、ユーザに指示を要求するメニュー画面を表示させる(S40)。このメニュー画面には、例えば1.風景画像入力、2.編集、3.保存、4.アップロード、5.終了の選択肢があり、編集処理部42は、ユーザからの指示入力に応じた処理を実行するようになっている。
【0102】
(風景画像入力)
ユーザが「1.風景画像の入力」を選択すると(S41)、編集処理部42は、例えば図示しないデジタルカメラ,携帯電話端末装置等から風景画像の画像データを入力する(S42)。入力した画像データは、編集処理部42が素材データ保持部41に格納し、メニュー画面(S40)に戻る。これにより、デジタルカメラ,携帯電話端末装置等で撮影された風景画像の画像データが素材データ保持部41に蓄積される。
【0103】
(編集)
また、ユーザが「2.編集」を選択すると(S43)、編集処理部42は、風景画像の画像データ等によってナビゲーションデータの編集処理を実行する(S44)。具体的には、上述の図24に示す処理と同様に、まず、ナビゲーションデータの編集,プレビューあるいは処理の終了の選択を行い、編集が指示されると、素材データ保持部41に格納されている画像データの一覧を表示させ、ユーザに風景画像を選択させる。
【0104】
ユーザが風景画像を選択すると、編集処理部42はユーザに最大拡大領域,アイコン,テキスト,効果音等の設定を行わせる。これらの設定が終了すると、編集処理部42は、選択された画像データのファイル名,最大拡大領域の座標,アイコンID等からシーケンスファイルの1行分のデータを生成して一時ファイルに書き出す。この後、編集処理部42は、画像データの一覧表示に戻り、以上の処理を繰り返す。ユーザが終了を選択すると、編集処理部42は、一時ファイルの内容をシーケンスファイルとして出力し、処理の選択に戻る。
【0105】
また、処理の選択プレビューが指示されると、編集処理部42は、上述のプレビュー処理部723の動作と同様に、シーケンスファイルの記述に従って画像データの拡大,切替等の処理を実行する。また、処理の終了が選択されると、編集処理部42は、編集処理を終了し、メニュー画面(S40)に戻る。
【0106】
(保存)
また、ユーザが「3.保存」を選択すると(S45)、編集処理部42は、編集処理によって作成されたシーケンスファイルと、風景画像の画像データ等をパッケージ化してナビゲーションデータ(アーカイブファイル)を作成する(S46)。このパッケージ化において、ナビゲーションデータ全体をデータ圧縮するようにしてもよい。作成したナビゲーションデータは、ナビゲーションデータ保持部44に格納する。
【0107】
なお、例えばダウンロード可能なデータ容量が1Mバイトである携帯電話端末装置が、ダウンロード可能なデータ容量が100kバイトの携帯電話端末装置宛のナビゲーションデータを作成する際は、画像データの画素数の調整を行う。具体的には、例えば横768×縦1024画素の画像データを、画素数の間引きと補間等の処理により、横480×縦640画素の画像データに圧縮変換する。
【0108】
(アップロード)
ユーザが「4.アップロード」を選択すると(S47)、編集処理部42はアップロード処理部43にナビゲーションデータをナビゲーションサーバ10にアップロードさせ(S48)、メニュー画面(S40)に戻る。
【0109】
(終了)
ユーザが「5.終了」を選択すると(S49)、編集処理部42は編集処理を終了する。終了が選択されない場合は、メニュー画面(S40)に戻る。
【0110】
(作成動作の効果)
以上説明したように、この編集装置40では、携帯電話端末装置80において、ユーザに理解し易いナビゲーションを提供し得るナビゲーションデータを容易に作成することができる。このナビゲーションデータは、静止画の画像データ数枚を用いて構成されているため、携帯電話端末装置のようなデータ容量,処理能力が制限された情報処理装置でも処理負荷をかけずに作成することができる。
【0111】
(変形例)
上述の説明では、ナビゲーションサーバ10がナビゲーションデータを提供する構成としていたが、HTTPサーバ30にナビゲーションデータを格納しておき、HTTPサーバ30がナビゲーションデータを提供する構成とすることもできる。
【0112】
また、上述の説明では、ナビゲーションに本発明を適用した場合について説明したが、移動経路を示す用途であれば、例えば鉄塔の保守マニュアル,ロッククライミングの指導あるいはゲーム等の用途にも本発明を用いることができる。
【0113】
また、上述の説明では、ナビゲーションデータを再生する情報処理装置の例として、携帯電話端末装置80について説明したが、スクリプト実行環境400と同様のスクリプト実行環境を実装し、ナビゲーションアプリケーション600と同様のアプリケーションを実行させることにより、PDA等の携帯情報処理装置あるいはPC等の情報処理装置において、ナビゲーションデータの再生を行うこともできる。
【0114】
また、上述の説明では、スクリプト実行環境400でナビゲーションアプリケーション600を実行させる例について説明したが、MPU82のネイティブ環境で実行するようにしてもよい。この場合、PDA,PC等の他の情報処理装置への移植性は若干損なわれるが、動作の高速性に寄与することができる。これにより、例えばユーザの移動に対する応答性の向上にも寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【0115】
【図1】本発明の実施例1に係る情報通信システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】前記情報通信システムを構成する携帯電話端末装置の要部の構成例を示すブロック図である。
【図3】前記携帯電話端末装置で用いられるナビゲーションデータの構成例を示す図である。
【図4】前記ナビゲーションデータによって提供し得るナビゲーションの例を説明するための図である。
【図5】前記ナビゲーションに用いる風景画像の撮影位置を示す図である。
【図6】前記風景画像の例を示す図である。
【図7】前記風景画像の例を示す図である。
【図8】前記風景画像の例を示す図である。
【図9】前記風景画像の例を示す図である。
【図10】前記風景画像の例を示す図である。
【図11】前記風景画像の例を示す図である。
【図12】前記ナビゲーションデータを構成するシーケンスファイルの例を示す図である。
【図13】前記ナビゲーションにおける表示画像を概念的に示す図である。
【図14】前記ナビゲーションにおける処理の例を示すフローチャートである。
【図15】前記ナビゲーションにおける拡大処理における表示画像の例を示す図である。
【図16】前記ナビゲーションにおける画像の切替時の処理を示す概念図である。
【図17】前記拡大処理においてユーザが感じる距離感の例を示す図である。
【図18】前記拡大処理の例を示す概念図である。
【図19】前記携帯電話端末装置を構成するFlash処理部の構成例を示す図である。
【図20】前記Flash処理部における処理の例を示すフローチャートである。
【図21】前記携帯電話端末装置の要部の構成例を示すブロック図である。
【図22】ナビゲーションデータの編集処理の例を示すフローチャートである。
【図23】前記編集処理において携帯電話端末装置の表示部に表示されるメニュー画面の例を示す図である。
【図24】前記編集処理の詳細を示すフローチャートである。
【図25】前記編集処理における画像の拡大領域の設定処理における表示画像を示す図である。
【図26】前記情報通信システムを構成する編集装置における編集処理の例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0116】
10 ナビゲーションサーバ,20 メールサーバ、30 HTTPサーバ、40 編集装置、41 素材データ保持部、42 編集処理部、43 アップロード処理部、80 携帯電話端末装置、82 MPU、83 メモリ、83c ナビゲーションデータ保持部、200 電子メールクライアント、250 ブラウザ、400 スクリプト実行環境、450 Flash処理部、500 描画処理部、510 拡大処理部、600 ナビゲーションアプリケーション、700 編集アプリケーション、800 ナビゲーションデータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
静止風景画像の画像データと,該静止風景画像の画像データの拡大処理の定義を含む再生手順データとを保持する保持手段と、
前記再生手順データに応じて前記静止風景画像の画像データの再生を制御する再生制御手段と、
該再生制御手段による指示に応じて前記静止風景画像の画像データの拡大処理を実行する拡大手段と
を備えることを特徴とする情報端末装置。
【請求項2】
前記再生手順中の拡大処理の定義は、拡大中心の座標の定義と、拡大速度の定義とを含むことを特徴とする請求項1記載の情報端末装置。
【請求項3】
前記再生手順データは、前記複数の静止風景画像の画像データの時系列な定義を含み、
前記再生制御手段は、前記時系列な定義に応じて前記複数の静止風景画像の画像データを時系列に再生させることを特徴とする請求項1記載の情報端末装置。
【請求項4】
静止風景画像の画像データと,該静止風景画像の画像データの拡大処理の定義を含む再生手順データとを保持する保持手段と、
ネットワーク経由で接続された情報端末装置からの要求に応じて前記静止風景画像の画像データと再生手順データとを提供するデータ提供手段と
を備えることを特徴とする情報提供装置。
【請求項5】
静止風景画像の画像データを保持する保持手段と、
該静止風景画像の画像データの拡大処理の定義を含む再生手順データを作成する編集手段と
を備えることを特徴とするデータ作成装置。
【請求項6】
静止風景画像の画像データと、
該静止風景画像の画像データの拡大処理の定義を含む再生手順データと
を有することを特徴とするコンピュータで再生可能なナビゲーションデータ。
【請求項7】
前記再生手順データに応じて、前記静止風景画像の画像データの再生を制御する制御処理と、
前記拡大処理の定義に応じて、前記静止風景画像の画像データの拡大処理を実行させる拡大処理と
を含むコンピュータで実行可能なプログラムを有することを特徴とする請求項6記載のナビゲーションデータ。
【請求項8】
前記静止風景画像の画像データを複数有し、
前記再生手順データは、前記複数の静止風景画像の画像データの時系列な定義を含むことを特徴とする請求項6記載のナビゲーションデータ。
【請求項9】
前記時系列な定義に応じて、前記複数の静止風景画像の画像データを時系列に再生させる制御処理と、
前記拡大処理の定義に応じて、前記静止風景画像の画像データの拡大処理を実行させる拡大処理と
を含むコンピュータで実行可能なプログラムを有することを特徴とする請求項8記載のナビゲーションデータ。
【請求項10】
前記静止風景画像の画像データに対応する、少なくともアイコン情報,テキスト情報及び音情報のいずれか一を定義する画像属性データを有することを特徴とする請求項6記載のナビゲーションデータ。
【請求項11】
静止風景画像の画像データの拡大処理の定義を含む再生手順データを作成する作成ステップと、
前記静止風景画像の画像データと,前記作成手段によって作成した再生手順データとを含むナビゲーションデータを送信する送信ステップと、
該送信されたナビゲーションデータを受信する受信ステップと、
該受信したナビゲーションデータ中の再生手順データに応じて、前記静止風景画像の再生を制御する再生ステップと、
画像データの拡大処理を実行する拡大ステップと
を有することを特徴とするナビゲーションサービスの提供方法。
【請求項12】
前記作成ステップは、複数の前記静止風景画像の画像データの時系列な定義を含む前記再生手順データを作成するステップを含み、
前記再生ステップは、前記時系列な定義に応じて、前記複数の静止風景画像の画像データを時系列に再生するステップを含む
ことを特徴とする請求項11記載のナビゲーションサービスの提供方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【公開番号】特開2006−253742(P2006−253742A)
【公開日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−63207(P2005−63207)
【出願日】平成17年3月7日(2005.3.7)
【出願人】(501440684)ボーダフォン株式会社 (654)
【出願人】(300014554)株式会社メディアシーク (8)
【Fターム(参考)】