説明

携帯通信端末

【課題】留守番メッセージの内容を容易かつ速やかに認識可能にして、携帯通信端末の留守応答録音機能をより有効に利用可能にする。
【解決手段】留守番メッセージとして録音され、メモリに格納された音声データの文字変換指示が入力されると(S1)、制御部の音声認識機能により、当該音声データをテキストデータに変換する(S2)。次に、入力された音声データの音量、周波数、音声速度を解析し(S3)、また発呼者IDに対するデータ表示変更情報が予めメモリに格納されているか否かを調べる(S4)。データ表示変更情報がメモリに格納されていない場合(S4,No)は、S3での解析結果に基づいて変換されたテキストデータの表示文字を変更して表示する(S7)。データ表示変更情報がメモリに格納されている場合(S4,Yes)は、当該発呼者IDに対するデータ表示変更情報を参照し、該データ表示変更情報を更に加味した表示の変更を行って表示する(S6)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、留守番設定機能を有している携帯電話機等の携帯通信端末に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話機の使用者が会議中等により着信に応答できない状況のときに、携帯電話機に留守番モードを設定しておき、使用者に代わって発呼者または留守番電話サービス事業者に応答し、発呼者からの用件等を録音する機能を備えた携帯電話機に関する技術が特許文献1〜3等において提案されている。
【0003】
これらの特許文献に記載の携帯電話機では、録音された発呼者からの音声メッセージは、音声により再生する構成となっているために、例えば会議中に、留守番モードを設定中の携帯電話機に着信があった場合、バイブレータ等により着信の確認は可能であるが、応答することはできないので発呼者からの音声メッセージをその場で確認することは困難である。
【0004】
一方特許文献4では、通信回線を介して到来した音声情報を録音する録音手段と、この録音手段で録音された音声情報を音声認識する音声認識手段と、この音声認識手段による音声認識の結果に対応する文字列をディスプレイ上に可視表示する表示手段とを備えることにより、録音された音声の音声品質が悪い場合にも、その内容を適確にユーザに認識させることができる留守番電話装置が提案されている。
【0005】
【特許文献1】特開平10−262116号公報
【特許文献2】特開平10−313360号公報
【特許文献3】特開2001−086558号公報
【特許文献4】特開平05−347658号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献4に記載の発呼者からの音声メッセージをディスプレイ上に文字で表示する技術を、携帯電話機における留守番モード設定時の着信に対する音声メッセージ表示手段として用いれば、着信に応答できない状況のために留守番モード設定中の携帯電話機に着信があった場合でも、発呼者からのメッセージを確認することが可能であるが、携帯電話機の小さなディスプレイ上に表示された文字を読んでその内容を確認する必要があるため、例えば会議中などの場合にその間会議への集中が疎かになる恐れもある。
【0007】
本発明の目的は、留守応答録音機能により録音された発呼者からのメッセージを単に文字変換するだけでなく、利用者が留守番メッセージの内容を容易かつ速やかに認識可能にする手段を設けることにより、携帯通信端末における留守応答録音機能をより有効に利用できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の留守番設定機能を有する携帯通信端末における留守番メッセージ表示方法は、留守番メッセージとして記憶された発呼者の音声メッセージを読み出して認識処理を行うことによりテキストデータに変換するとともに、前記読み出した発呼者の音声メッセージの中から所定の特徴を検出するための処理を行い、前記変換されたテキストデータを表示部に表示する際に、前記変換されたテキストデータの中で前記所定の特徴が検出されたメッセージ文字を、他の表示文字と識別可能な強調文字に変更して表示することを特徴とする。
【0009】
また本発明の留守番設定機能を有する携帯通信端末は、留守番メッセージとして入力された発呼者の音声メッセージを記憶する記憶手段と、該記憶手段から読み出した前記発呼者の音声メッセージの認識処理を行ってテキストデータに変換する音声認識手段と、前記記憶手段から読み出した前記発呼者の音声メッセージの中から所定の特徴を検出するための処理を行い、前記変換されたテキストデータの中で前記所定の特徴が検出されたメッセージ文字を、他の表示文字と識別可能な強調文字に変更する表示文字変更手段と、該表示文字変更手段で変更された強調文字を含む前記変換されたテキストデータを表示する表示手段を備えていることを特徴とする。
【0010】
また本発明のプログラムは、留守番設定機能を有する携帯通信端末に備えられたコンピュータを、留守番メッセージとして入力された発呼者の音声メッセージを記憶する記憶手段、該記憶手段から読み出した前記発呼者の音声メッセージの認識処理を行ってテキストデータに変換する音声認識手段、前記記憶手段から読み出した前記発呼者の音声メッセージの中から所定の特徴を検出するための処理を行い、前記変換されたテキストデータの中で前記所定の特徴が検出されたメッセージ文字を、他の表示文字と識別可能な強調文字に変更する表示文字変更手段、および該表示文字変更手段で変更された強調文字を含む前記変換されたテキストデータを表示する表示手段として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明の携帯通信端末によれば、留守番メッセージは単に文字変換されるだけでなく、発呼者の入力音声(特徴)に基づいて当該メッセージ文字の強調、あるいは情報付加することにより表示文字の変更を行っているので、表示されたメッセージ内容がより的確に表現され、利用者の認識を容易にすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
図1は、本発明が適用される携帯通信端末の実施形態を示すブロック図である。
【0013】
本実施形態の携帯通信端末100は、プログラム制御により動作し、図示しない携帯電話基地局を介する通信ネットワークとの接続が可能な携帯電話機、PDA等の情報処理装置として構成されている。以下、携帯通信端末100が携帯電話機である場合を例に、詳細に説明する。
【0014】
携帯通信端末100は、無線通信部101と、表示部102と、操作部103と、音声処理部104と、カメラ107と、スピーカ108、メモリ109と、制御部110を備えている。無線通信部101は、アンテナ111を介して無線基地局との間で無線信号を送受する機能を有している。
【0015】
表示部102は、文字、画像、記号等の各種情報の表示出力を行なう機能を有している。操作部103は、各種情報操作入力、文字入力を行なう機能を有している。例えば、テンキー、スクロール/決定キー等で構成される。
【0016】
音声処理部104は、マイク105及びスピーカ(受話用)106を介する音声信号の処理を行なう機能を有している。カメラ107は、画像情報を取得する機能を有している。スピーカ(報知用)108は、楽音・報知音等を出力する機能を有している。
【0017】
メモリ109は、電話帳情報、送受信メール情報、発着呼情報、画像情報、楽音情報、コンテンツ、アプリケーションプログラム情報、留守番メッセージ、携帯電話端末の各種設定等を格納する記憶領域である。制御部110は、メモリ109に格納された制御プログラムに従って、電話機能、メール機能、Web接続機能、カメラ機能、音声認識機能等、携帯通信端末各部の制御を行なうコンピュータとしての機能を有している。
【0018】
また、制御部110の音声認識機能は、相手先から留守番メッセージとしてメモリ109に格納された音声を解析し、その音声に対応する文字情報(テキスト)を決定する。更にこの際に、留守番メッセージとして格納された情報の音量(予め格納する所定の基準音量値との大小比較)、周波数(音声の高低)、入力音声速度(予め格納する所定の基準速度値との比較)により、文字フォント、大きさ、色、記号や画像の付加等を決定する。このように制御部110は、本発明における音声認識手段、および表示文字変更手段としての機能を備えている。
【0019】
例えば、留守番メッセージが女性(高周波数)により入力された場合は、それを強調して識別するための丸文字のフォントで出力し、音量や入力速度が大きい場合は該当するメッセージ文字を強調(太字)文字で出力する。また、文字フォント、大きさ、色、記号や画像の付加等は、発呼者ID(電話番号等)を参照することで、より的確な情報付加を行うことができる。
【0020】
そのため、メモリ109には、音声メッセージの音量(所定の音量値より大きいか小さいか)、周波数(所定の音声より高いか低いか)、入力音声速度(所定の速度値より高いか低いか)と、表示する強調文字との対応関係を示すテーブル、および発呼者のプロフィール情報(性別、年齢、友人/知人等の情報)を当該発呼者IDと対応して設定するとともに、該プロフィール情報毎に前記テキストデータの表示を変更するために予め設定したデータ表示変更情報を記憶したテーブルが備えられており、制御部110はこれらのテーブルを参照することにより、表示部102に表示される留守番メッセージの表示文字を変更する制御を行う。
【0021】
図2は、本実施形態における留守番メッセージの表示文字の設定動作を示すフローチャートであり、図3〜図4は、表示部に表示された留守番メッセージの表示例を示している。以下、本実施形態の動作について、図1〜図4を参照して説明する。
【0022】
留守番メッセージとして録音され、メモリ109に格納された音声データの文字変換指示(表示情報への変換指示)が操作部103を介して入力されると(S1)、制御部110は、音声認識機能(音声テキスト変換エンジン)により、当該音声データをテキストデータに変換する(S2)。
【0023】
次に、入力された音声データの音量、周波数、音声速度を解析し(S3)、また発呼者IDに対するプロフィール情報(性別、年齢、友人/知人等の情報)が予めメモリ109に格納されているか否かを調べる(S4)。
【0024】
当該留守番メッセージの発呼者IDに対するプロフィール情報がメモリ109に格納されていない場合(S4,No)は、S3で解析した結果に基づいて変換されたテキストデータの表示文字を変更して表示する(S7)。図3は、このときの表示部に表示された留守番メッセージの表示例を示している。なお図3では、所定の音量値より大きい音声データの部分を他の表示文字と識別可能にするために、太字による強調文字に変更して表示した例を示している。
【0025】
当該留守番メッセージの発呼者IDに対するプロフィール情報がメモリ109に格納されている場合(S4,Yes)は、当該発呼者IDに対するプロフィール情報を参照し(S5)、該プロフィール情報に対応するデータ表示変更情報を参照することにより、該データ表示変更情報を更に加味した表示文字等の変更を行って表示する(S6)。
【0026】
図4は、このときの表示部に表示された留守番メッセージの表示例を示している。なお図4では、所定の音量値より大きい音声データの部分を太字に変更して表示するとともに、太字による強調文字に変更された最初の行をテロップ表示とし、更に画像や記号(絵文字等)を追加した例を示している。
【0027】
本実施形態によれば、留守番メッセージが単に文字変換されて表示されるだけでなく、発呼者の入力音声(特徴)に基づいて当該メッセージ文字の要点部分の文字が強調されて表示されるので、発呼者からのメッセージを容易且つ速やかに理解することが可能となる。
【0028】
また、発呼者IDとデータ表示変更情報を間接的に関連付けて登録しているので、表示されたメッセージ内容から発呼者が誰であるかを推定することが可能となる。
【0029】
上記実施形態では、データ表示変更情報を、発呼者のプロフィール情報(性別、年齢、友人/知人等の情報)を当該発呼者IDと対応して設定するとともに、該プロフィール情報毎に前記テキストデータの表示を変更するために用いたが、データ表示変更情報を発呼者IDと直接対応させて設定することも可能である。
【0030】
その場合には、表示部に表示された留守番メッセージの表示パターンを見れば、発呼者が誰であるかを容易に認識することが可能となる。
【0031】
なお上記実施形態では、留守番メッセージとして録音され、メモリ109に格納された音声の文字変換指示(表示情報への変換指示)は、利用者による操作部103入力によって行っているが、利用者による操作部103入力によらず、自動で変換するようにしてもよい。この場合、留守番メッセージの一覧としての表示させる際に、当該メッセージの内容(強調部分)を表示することで、メッセージの重要性をすばやく利用者に伝達することもできる。
【0032】
図5は、本実施形態における携帯通信端末の記憶部への留守番メッセージ録音動作を示すフローチャートである。
【0033】
通常、携帯通信端末の記憶部へ録音可能な留守番メッセージの件数には限りがあり、例えば5件の録音が可能な場合、既に5件の留守番メッセージが登録済みの場合には、新たな音声メッセージを受け付けることができないが、本実施形態では、表示出力されたメッセージがある(表示出力され、更に当該表示メッセージが保存された)場合には、該表示出力された留守番メッセージは自動消去し、新たな留守番メッセージを録音可能にする。以下、図5を参照してその動作について説明する。
【0034】
留守番モードが設定されているときに着信があると(S11、Yes)、応答時間経過後(S12、Yes)にメッセージ録音動作に移行するが、その際、既に録音されているメッセージ数が一杯であるか否か判定し(S13)、まだ余裕がある場合(S13、No)は、そのままメッセージ録音動作を開始する(S14)。
【0035】
既に録音されているメッセージ数が一杯である場合(S13、Yes)には、録音されているメッセージの中に表示出力されたメッセージがあるか否かを判定し(S15)、表示出力されたメッセージがある場合(S15、Yes)には、該表示出力されたメッセージを消去(S17)して、新たに着信した留守番メッセージを録音する(S18)。表示出力されたメッセージがない場合(S15、No)には、発呼者に現在応答できない旨を通知して、呼を切断する。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明が適用される携帯通信端末の実施形態を示すブロック図である。
【図2】本実施形態における留守番メッセージの表示文字の設定動作を示すフローチャートである。
【図3】本実施形態の携帯通信端末の表示部に表示された留守番メッセージの表示例を示す図である。
【図4】本実施形態の携帯通信端末の表示部に表示された留守番メッセージの他の表示例を示す図である。
【図5】本実施形態における携帯通信端末の記憶部への留守番メッセージ録音動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0037】
100 携帯通信端末
101 無線通信部
102 表示部
103 操作部
104 音声処理部
105 マイク
106 受話スピーカ
107 カメラ
108 スピーカ
109 メモリ
110 制御部
111 アンテナ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
留守番メッセージとして記憶された発呼者の音声メッセージを読み出して認識処理を行うことによりテキストデータに変換するとともに、前記読み出した発呼者の音声メッセージの中から所定の特徴を検出するための処理を行い、前記変換されたテキストデータを表示部に表示する際に、前記変換されたテキストデータの中で前記所定の特徴が検出されたメッセージ文字を、他の表示文字と識別可能な強調文字に変更して表示することを特徴とする留守番設定機能を有する携帯通信端末における留守番メッセージ表示方法。
【請求項2】
前記読み出した発呼者の音声メッセージから所定の特徴を検出するための処理は、留守番メッセージとして記憶された発呼者の音声メッセージの中で、音量が所定値よりも大きいメッセージを検出する処理、発声速度が所定値よりも大きいメッセージを検出する処理、音声周波数が所定値よりも高いメッセージを検出する処理の中の少なくとも1つの処理を含むことを特徴とする請求項1に記載の留守番設定機能を有する携帯通信端末における留守番メッセージ表示方法。
【請求項3】
発呼者ID毎に前記テキストデータの表示を変更するために予め設定したデータ表示変更情報を記憶しておき、前記留守番メッセージのID情報が前記記憶された発呼者IDと一致している場合には、前記発呼者IDに設定されている前記データ表示変更情報を抽出し、該抽出したデータ表示変更情報を加味して、前記変換したテキストデータの表示を変更することを特徴とする請求項1または2に記載の留守番設定機能を有する携帯通信端末における留守番メッセージ表示方法。
【請求項4】
前記データ表示変更情報は、前記強調文字の色、サイズ、点滅、テロップ、スイング、ライン挿入、および画像挿入、背景色変更の内の少なくとも1つの情報を含んでいることを特徴とする請求項3に記載の留守番設定機能を有する携帯通信端末における留守番メッセージ表示方法。
【請求項5】
発呼者のプロフィール情報を当該発呼者IDと対応して設定するとともに、該プロフィール情報毎に前記テキストデータの表示を変更するために予め設定したデータ表示変更情報を記憶しておき、前記留守番メッセージのID情報が前記記憶された発呼者IDと一致している場合には、前記発呼者IDのプロフィール情報から前記データ表示変更情報を抽出し、該抽出したデータ表示変更情報を加味して、前記変換したテキストデータの表示を変更することを特徴とする請求項1または2に記載の留守番設定機能を有する携帯通信端末における留守番メッセージ表示方法。
【請求項6】
前記発呼者IDと対応して設定するプロフィール情報は、性別、年齢、友人、知人の内の少なくとも1つの情報を含んでおり、前記データ表示変更情報は、前記強調文字の色、サイズ、点滅、テロップ、スイング、ライン挿入、および画像挿入、背景色変更の内の少なくとも1つの情報を含んでいることを特徴とする請求項5に記載の留守番設定機能を有する携帯通信端末における留守番メッセージ表示方法。
【請求項7】
留守番メッセージとして入力された発呼者の音声メッセージを記憶する記憶手段と、該記憶手段から読み出した前記発呼者の音声メッセージの認識処理を行ってテキストデータに変換する音声認識手段と、前記記憶手段から読み出した前記発呼者の音声メッセージの中から所定の特徴を検出するための処理を行い、前記変換されたテキストデータの中で前記所定の特徴が検出されたメッセージ文字を、他の表示文字と識別可能な強調文字に変更する表示文字変更手段と、該表示文字変更手段で変更された強調文字を含む前記変換されたテキストデータを表示する表示手段を備えていることを特徴とする留守番設定機能を有する携帯通信端末。
【請求項8】
前記表示文字変更手段は、前記記憶手段から読み出した前記発呼者の音声メッセージの中で、音量が所定値よりも大きいメッセージが検出されたとき、該検出されたメッセージ文字を、他の表示文字と識別可能な強調文字に変更する手段からなることを特徴とする請求項7に記載の留守番設定機能を有する携帯通信端末。
【請求項9】
前記表示文字変更手段は、前記記憶手段から読み出した前記発呼者の音声メッセージの中で、発声速度が所定値よりも大きいメッセージが検出されたとき、該検出されたメッセージ文字を、他の表示文字と識別可能な強調文字に変更する手段からなることを特徴とする請求項7に記載の留守番設定機能を有する携帯通信端末。
【請求項10】
前記表示文字変更手段は、前記記憶手段から読み出した前記発呼者の音声メッセージの中で、音声周波数が所定値よりも高いメッセージが検出されたとき、該検出されたメッセージ文字を、他の表示文字と識別可能な強調文字に変更する手段からなることを特徴とする請求項7に記載の留守番設定機能を有する携帯通信端末。
【請求項11】
発呼者ID毎に前記テキストデータの表示を変更するために予め設定したデータ表示変更情報を記憶したデータ表示変更情報記憶部を備え、前記表示文字変更手段は、前記留守番メッセージから前記発呼者IDを検出したとき、前記データ表示変更情報記憶部を参照して前記検出した発呼者IDに対応する前記データ表示変更情報を抽出し、該抽出したデータ表示変更情報を加味して、前記変換したテキストデータの表示文字を変更する機能を有していることを特徴とする請求項7〜10のいずれか1項に記載の留守番設定機能を有する携帯通信端末。
【請求項12】
前記データ表示変更情報記憶部には、前記発呼者IDと対応して設定するデータ表示変更情報として、前記強調文字の色、サイズ、点滅、テロップ、スイング、ライン挿入、および画像挿入、背景色変更の内の少なくとも1つの情報が記憶されていることを特徴とする請求項11に記載の留守番設定機能を有する携帯通信端末。
【請求項13】
発呼者のプロフィール情報を当該発呼者IDと対応して設定するとともに、該プロフィール情報毎に前記テキストデータの表示を変更するために予め設定したデータ表示変更情報を記憶したデータ表示変更情報記憶部を備え、前記表示文字変更手段は、前記留守番メッセージから前記発呼者IDを検出したとき、前記データ表示変更情報記憶部を参照して前記検出した発呼者IDに対応する前記プロフィール情報から前記データ表示変更情報を抽出し、該抽出したデータ表示変更情報を加味して、前記変換したテキストデータの表示文字を変更する機能を有していることを特徴とする請求項7〜10のいずれか1項に記載の留守番設定機能を有する携帯通信端末。
【請求項14】
前記データ表示変更情報記憶部には、前記発呼者IDと対応して設定するプロフィール情報として、性別、年齢、友人、知人の内の少なくとも1つの情報が記憶されており、前記データ表示変更情報として、前記強調文字の色、サイズ、点滅、テロップ、スイング、ライン挿入、および画像挿入、背景色変更の内の少なくとも1つの情報が記憶されていることを特徴とする請求項13に記載の留守番設定機能を有する携帯通信端末。
【請求項15】
前記留守番メッセージとして入力された発呼者の音声データを記憶する記憶手段は、所定件数以下の前記留守番メッセージを記憶可能に構成され、かつ該記憶手段から読み出されて前記表示手段により表示された前記留守番メッセージを当該記憶手段から自動消去する機能を有していることを特徴とする請求項7〜14のいずれか1項に記載の留守番設定機能を有する携帯通信端末。
【請求項16】
留守番設定機能を有する携帯通信端末に備えられたコンピュータを、留守番メッセージとして入力された発呼者の音声メッセージを記憶する記憶手段、該記憶手段から読み出した前記発呼者の音声メッセージの認識処理を行ってテキストデータに変換する音声認識手段、前記記憶手段から読み出した前記発呼者の音声メッセージの中から所定の特徴を検出するための処理を行い、前記変換されたテキストデータの中で前記所定の特徴が検出されたメッセージ文字を、他の表示文字と識別可能な強調文字に変更する表示文字変更手段、および該表示文字変更手段で変更された強調文字を含む前記変換されたテキストデータを表示する表示手段として機能させるためのプログラム。
【請求項17】
前記表示文字変更手段は、前記コンピュータを、前記記憶手段から読み出した前記発呼者の音声メッセージの中で、音量が所定値よりも大きいメッセージが検出されたとき、該検出されたメッセージ文字を、他の表示文字と識別可能な強調文字に変更する手段として機能させることを特徴とする請求項16に記載のプログラム。
【請求項18】
前記表示文字変更手段は、前記コンピュータを、前記記憶手段から読み出した前記発呼者の音声メッセージの中で、発声速度が所定値よりも大きいメッセージが検出されたとき、該検出されたメッセージ文字を、他の表示文字と識別可能な強調文字に変更する手段として機能させることを特徴とする請求項16に記載のプログラム。
【請求項19】
前記表示文字変更手段は、前記コンピュータを、前記記憶手段から読み出した前記発呼者の音声メッセージの中で、音声周波数が所定値よりも高いメッセージが検出されたとき、該検出されたメッセージ文字を、他の表示文字と識別可能な強調文字に変更する手段として機能させることを特徴とする請求項16に記載のプログラム。
【請求項20】
発呼者ID毎に前記テキストデータの表示を変更するために予め設定したデータ表示変更情報を記憶するデータ表示変更情報記憶手段として前記コンピュータを機能させるためのプログラムを含んでおり、前記表示文字変更手段は、前記コンピュータを、前記留守番メッセージから前記発呼者IDを検出したとき、該発呼者IDと対応して設定された前記データ表示変更情報を抽出し、該抽出したデータ表示変更情報を加味して、前記変換したテキストデータの表示文字を変更する手段として機能させることを特徴とする請求項16〜19のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項21】
前記データ表示変更情報記憶手段は、前記コンピュータを、前記発呼者IDと対応して設定するデータ表示変更情報として、前記強調文字の色、サイズ、点滅、テロップ、スイング、ライン挿入、および画像挿入、背景色変更の内の少なくとも1つの情報を記憶する手段として機能させることを特徴とする請求項20に記載のプログラム。
【請求項22】
発呼者のプロフィール情報を当該発呼者IDと対応して設定するとともに、該プロフィール情報毎に前記テキストデータの表示を変更するために予め設定したデータ表示変更情報を記憶するデータ表示変更情報記憶手段として前記コンピュータを機能させるためのプログラムを含んでおり、前記表示文字変更手段は、前記コンピュータを、前記留守番メッセージから前記発呼者IDを検出したとき、該発呼者IDと対応して設定された前記プロフィール情報から前記データ表示変更情報を抽出し、該抽出したデータ表示変更情報を加味して、前記変換したテキストデータの表示文字を変更する手段として機能させることを特徴とする請求項16〜19のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項23】
前記データ表示変更情報記憶手段は、前記コンピュータを、前記発呼者IDと対応して設定するプロフィール情報として、性別、年齢、友人、知人の内の少なくとも1つの情報を記憶する手段と、前記データ表示変更情報として、前記強調文字の色、サイズ、点滅、テロップ、スイング、ライン挿入、および画像挿入、背景色変更の内の少なくとも1つの情報を記憶する手段として機能させることを特徴とする請求項22に記載のプログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−171336(P2009−171336A)
【公開日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−8330(P2008−8330)
【出願日】平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】