説明

施設検索表示装置

【課題】車両用のナビゲーション装置1に、目的地のキーワードを入力(S100)して、検索し(S101)、施設をリストアップする(S106)施設検索表示装置において、認知度合いの低い施設を検索しても、ユーザが意図しない施設が、優先度合いが高い位置にリストアップされるのを抑制する。
【解決手段】キーワードが入力されるスイッチ情報入力手段4と、キーワードを含む施設を施設情報データベース20aより検索し、施設の集合50aまたは60aを得る検索手段を備え、施設の集合50a内の施設の読み仮名より、汎用名詞と、地名の読み仮名を間引く呼称抜き出しを行う(S101〜S104)。呼称抜き出しの結果60bを、キーワードと完全に一致する文字列のみが読み仮名に残った施設がリストの優先位置から並ぶように並び替えた結果70aを得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、施設に関する検索結果を、リストに優先順位をつけて表示することで、目的となる施設の選択を容易にする施設検索表示装置に関し、特には、現在地を算出する機能を具備した車両用のナビゲーショ装置に用いられ、目的地となる施設の選択を容易にするものである。
【背景技術】
【0002】
従来のナビゲーション装置において、目的地となる施設を検索する一般的方法には次のものがある。先ず、文字列をナビゲーション装置に入力する。この入力した文字列を施設名称の一部または全体にもつ施設を検索する。
【0003】
上記一般的方法では、施設名の一部しか分からない場合に、多数の施設が検索結果として抽出される。よって、所望の施設を、その中から見つけるのが困難であるという問題があった。
【0004】
この問題に対して、特許文献1では、当該施設の認知度合い、ナビゲーション装置が搭載された車両と当該施設との距離、及び過去に当該施設が参照された回数などの情報で優先度合いを当該施設に付与している。
【0005】
そして、上記優先度合いの高い順に、検索結果をリストアップしている。つまり、優先度合いの高いものを上位にリストアップしている。上記リストアップを行うことで、一般的に重要な施設が、検索しやすいようにされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−109015号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記特許文献1の技術によると、一般的に重要な施設が、検索しやすいようにされているが、次のような問題がある。例えば「辻屋」という施設を上記ナビゲーション装置で検索したい場合の、ナビゲーション装置が入力文字列として入力されたと認定する文字列は、「つじや」でなく「つしや」である。
【0008】
この「つしや」という入力文字列が入力された場合、上記特許文献1の技術では、認知度合いの高い「津市役所」が検索結果にリストアップされてしまう。この「津市役所」は、上記入力文字列である「つしや」を名称「つしやくしょ」の一部に持つ。このように、上記入力文字列を名称の一部に持つところのユーザが意図しない施設が、優先度合が高い位置にリストアップされてしまうという問題があった。
【0009】
本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目して成されたものであり、その目的は、認知度合いの低い施設に係る入力文字列を入力しても、ユーザが意図しない施設の検索結果が、優先度合いが高い位置にリストアップされてしまうことを抑制できる施設検索表示装置を提供することにある。
【0010】
従来技術として列挙された特許文献の記載内容は、この明細書に記載された技術的要素の説明として、参照によって導入ないし援用することができる。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は上記目的を達成するために、下記の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、施設の名称となるキーワードから成る文字列を入力して、キーワード検索し、検索結果となる施設をリストアップする施設検索表示装置において、施設の施設名、施設の読み仮名、及び施設の住所を表す情報を記憶した施設情報データベース、施設に一般的に使われる名称から成る汎用名詞と該汎用名詞の読み仮名を登録している汎用名詞データベース、ユーザにより検索対象となるキーワードが入力されるスイッチ情報入力手段、キーワードを含む施設を、施設情報データベースより検索し、キーワード検索結果として、施設の読み仮名の一部にキーワードを含む施設の集合を得る検索手段、キーワードを含む施設の集合について、施設の読み仮名より、施設名に一般的に付く汎用名詞と、地名となる住所名称、及び住所の読み仮名を間引く呼称抜き出し手段、呼称抜き出し処理の結果を、キーワードと完全に一致する文字列のみが読み仮名に残った施設がリストの優先位置から並ぶように並び替えたソート結果を得る並び替え手段、及びソート結果を表示する表示処理手段を備えたことを特徴としている。
【0012】
この発明によれば、ユーザが施設の正式名称から、汎用名詞と 地名とを抜き出して、当該施設を呼称している場合においても、その呼称している通りのキーワードで検索すれば、適切な優先順位をつけて表示することが出来る。また、呼称抜き出し処理の結果を、キーワードと完全に一致する文字列のみが読み仮名に残った施設が、リストの優先位置から並ぶように並び替えるので、認知度合いの低い施設に係る入力文字列をキーワードとして入力しても、ユーザが意図しない施設の検索結果が、優先度合いが高い位置にリストアップされてしまうことを抑制することが出来る。
【0013】
請求項2に記載の発明では、呼称抜き出し手段は、住所名称抜き出し手段と、汎用名詞抜き出し手段とから成り、住所名称抜き出し手段は、施設の住所を表す施設情報データベースより、住所名称、及び住所の読み仮名を取得する手段と、取得した住所名称、及び住所の読み仮名について、該取得した住所名称、及び住所の読み仮名の数だけ、キーワードを含む施設の集合中の施設名称及び施設読み仮名から、住所名称、及び住所の読み仮名を繰り返し間引く手段から成り、汎用名詞抜き出し手段は、施設に一般的に使われる名称から成る汎用名詞と該汎用名詞の読み仮名を登録している汎用名詞データベースからの汎用名詞を表す情報より、汎用名詞及び汎用名詞の読み仮名を取得する手段と、取得した汎用名詞、及び汎用名詞の読み仮名について、該取得した汎用名詞、及び汎用名詞の読み仮名の数だけ、キーワードを含む施設の集合中の施設名称及び施設読み仮名から、汎用名詞、及び汎用名詞の読み仮名を繰り返し間引く手段から成ることを特徴としている。
【0014】
この発明によれば、呼称抜き出し手段により、住所名称抜き出しと、汎用名詞抜き出しが行われて、施設名に一般的に付く汎用名詞と地名に係る住所名称、及び住所の読み仮名を間引くことが出来る。そして、これにより、ソート結果を得る並び替え手段にて呼称抜き出し処理の結果を、キーワードと完全に一致する文字列のみが読み仮名に残った施設がリストの優先位置から並ぶように並び替えることが出来る。
【0015】
請求項3に記載の発明では、呼称抜き出し手段は、施設の読み仮名より、キーワード部分を特定し、施設の読み仮名を、キーワードの部分とキーワード以外のその他の部分に分割する手段を有し、施設情報データベースより取得した住所の読み仮名がキーワードの一部でない場合に、キーワードを含む施設の集合中の施設名称及び施設読み仮名から、施設情報データベースより取得した住所の読み仮名を間引き、かつ、汎用名詞データベースから取得した汎用名詞の読み仮名がキーワードの部分の一部でない場合に、キーワードを含む施設の集合中の施設名称及び施設読み仮名から、汎用名詞データベースから取得した汎用名詞の読み仮名を間引くことを特徴としている。
【0016】
この発明によれば、取得した住所の読み仮名がキーワード一部で無い場合に、住所名称、及び住所の読み仮名を間引き、かつ、汎用名詞、及び汎用名詞の読み仮名を間引くから、例えば、施設名称「アイオ○刈谷店」は、呼称抜き出し後の施設名称は、「アイオ○」、抜き出し後の施設読み仮名は、「あ」「いおまる」となる。よって、キーワードと完全に一致する文字列のみが読み仮名に残った施設がリストの優先位置から並ぶように並び替える手段によって、的確な優先順位が付けられる状態にすることができる。
【0017】
請求項4に記載の発明では、施設の住所を表す情報から行政区分上の名称ではない地名を取得できる地名データベースを備え、呼称抜き出し手段は、地名データベースから取得した地名と成る住所名称、及び住所の読み仮名を間引くことを特徴としている。
【0018】
この発明によれば、施設の名称に、行政区分の名称ではない名称を地名として使っている場合も、ユーザが施設の正式名称から、汎用名詞と行政区分の名称ではない名称から成る地名を抜き出して、当該施設を呼称している場合においても、その呼称している通りのキーワードで検索すれば、優先順位をつけて表示することが出来る。
【0019】
請求項5に記載の発明では、スイッチ情報入力手段は、ナビゲーション装置に目的地を入力するものから成り、表示処理手段は、ナビゲーション装置のディスプレイを使用して目的地の候補となるソート結果としての施設をリスト表示することを特徴としている。
【0020】
この発明によれば、ナビゲーション装置で目的地となる施設を検索して、ナビゲーション装置のディスプレイに目的地となる施設を的確にリストアップすることが出来る。
【0021】
請求項6に記載の発明では、施設の住所を表す施設情報データベース、または汎用名詞データベースは、データ通信手段、及び無線基地局を介して、情報センタ内のデータベースから、処理に必要な情報を入手することを特徴としている。
【0022】
この発明によれば、情報センタ内のデータベースから処理に必要な情報を入手することにより、その地域でしか使用されないような特殊な住所名称、及び住所の読み仮名または汎用名詞及び汎用名詞の読み仮名を使用して、施設の検索表示を実行出来る。
【0023】
なお、特許請求の範囲および上記各手段に記載の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の第1実施形態における、ナビゲーション装置や情報センタの全体構成についての概略的な機能ブロック図である。
【図2】上記実施形態におけるナビゲーション装置の地図データ取得部より取得できる施設情報データベースの一般的な構造例である。
【図3】図2の上記施設情報データベースの住所コードから、住所を取得するために用いる住所コード変換テーブルの構造例である。
【図4】上記実施形態におけるナビゲーション装置における施設検索処理のフローチャートである。
【図5】図4の施設検索処理において、キーワード「いお○」で検索した施設検索結果の具体例を示す表である。
【図6】図5で示した施設検索結果と、この施設検索結果に、「施設名に一般的に付く名詞」と「地名」とを間引く呼称抜き出し処理を行った結果とを示す表である。
【図7】図6の呼称抜き出し処理を行った結果をソートし、キーワードと完全に一致する文字列のみが読み仮名に残った施設を、リストの先頭から並べた表である。
【図8】図7に示したソート結果を表示し、ユーザから目的地の選択を受け付ける状態にしたナビゲーション装置のディスプレイ表示画像図である。
【図9】図4に示したフローチャート内の呼称抜き出し処理の詳細フローチャートである。
【図10】図9の詳細フローチャート内の汎用名詞抜き出し処理で使用するために用意された汎用名詞データベースの一例である。
【図11】本発明の第2実施形態で使用する住所名称についての抜き出し処理で使用される地名データベースを示す表である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図1乃至図10を用いて詳細に説明する。図1は、ナビゲーション装置1や情報センタ19の全体構成についての概略的な機能ブロック図である。
【0026】
ナビゲーション装置1は、位置検出手段2、地図データ格納手段3、スイッチ情報入力手段4、メモリ手段5、表示手段6、外部機器接続部7、データ通信手段8と、これら各手段が接続された制御手段9を有する。
【0027】
位置検出手段2は、地磁気センサ、ジャイロスコープ、距離センサ、及び衛星からの電波に基づいて車両の現在位置を検出するGPS(Global Positioning System)のためのGPS受信機等の構成機器を内部に有している。以下、上記の地磁気センサ、ジャイロスコープ、距離センサ、及びGPS受信機を、単に、位置検出手段2と称する。
【0028】
地図データ格納手段3は、CD−ROMまたはDVD−ROM、メモリカード、HDD等から構成され、位置検出の精度向上のためのいわゆるマップマッチング用データ、地図データ、及び目印データを含む各種データを格納する。
【0029】
スイッチ情報入力手段4としては、例えば、表示手段6と一体になったタッチスイッチもしくはメカニカルスイッチ等が用いられる。スイッチ情報入力手段4のスイッチ操作により、制御手段9に対する各種機能(例えば、地図縮尺変更、メニュー表示選択、目的地設定のための入力、経路探索、経路案内開始、現在位置修正、表示画面変更、及び音量調整等)に係る操作指示を行う。
【0030】
なお、スイッチ情報入力手段4の一部をリモートコントロール端末によって構成し、タッチスイッチまたはメカニカルスイッチ等と制御手段9との間を、無線通信で接続して、スイッチ操作情報及び操作表示情報の送受信を行うようにしても良い。
【0031】
乗員による操作で、スイッチ情報入力手段4により、目的地が入力される。この目的地の入力により、ナビゲーション装置内に目的地が設定される。制御手段9は、位置検出手段2により検出された現在位置から、上記目的地までの最適な経路を自動的に探索して誘導経路を設定する。このように、自動的に最適な経路を設定する手法として、ダイクストラ法等が知られている。
【0032】
設定された経路は、地図データ格納手段3から取得した情報に基づき、表示手段6に表示される。この設定された経路の表示は、表示手段6に表示された表示地図上に、位置検出手段2により検出された現在位置マークと共に、重畳表示される。上記表示地図には、現在位置、及び設定された経路のほかに、現在時刻、及び渋滞情報など他の情報表示も付加表示することもできる。
【0033】
メモリ手段5は、例えばROMやRAMから構成されている。このうち、上記ROMには、ナビゲーションのためのプログラムが格納されている。また、上記RAMには、プログラムのワークメモリや地図データ格納手段3から取得した地図データ等が、一時的に格納されるようになっている。
【0034】
表示手段6は、ナビゲーション表示として、地図や目的地選択画面等を表示するものである。このナビゲーション表示は、フルカラー表示が可能なものである。表示手段6は、液晶または有機EL等を用いて構成することができる。
【0035】
外部機器接続部7には、道路交通情報通信システム(VICS)や自動料金収受システム(ETC)と接続するためのインターフェース(IF)を具備する。このインターフェースを介して、渋滞情報やETCゲート通過の情報等を取得する。
【0036】
データ通信手段8は、相互通信機能を有している。このデータ通信手段8は、例えば、携帯電話や自動車電話等の携帯端末から構成される。これらの携帯端末は、制御手段9に容易に着脱可能なように接続される。勿論、データ通信手段8が、制御装置9に容易に着脱できないように組み込まれていてもよい。
【0037】
制御手段9は、互いにバスラインで接続された地図データ取得部10、マップマッチング部11、経路計算部12、経路案内部13、描画部14、画面制御管理部15、及び通信制御部16(以下、各種処理部10、11、12、13,14、15、及び16と言う)を含んでいる。
【0038】
次に、上記制御手段9の動作を説明する。上記各種処理部10、11、12、13、14、15、及び16では、地図データが必要となる。地図データ取得部10は、必要となる上記地図データを地図データ格納手段3より取得する。
【0039】
取得した地図データは、上記各種処理部10、11、12、13、14、15、及び16に提供される。また、上記各種処理部10、11、12、13、14、15、及び16での各種処理は、メモリ手段5のROMやRAMを使って実行される。
【0040】
マップマッチング部11は、位置検出手段2で検出した位置情報と地図データ格納手段3から取得された地図データの道路形状データ等とを使って、現在位置が、どの道路上に存在するかを特定する。この際、地図データ取得部10が、必要な地図データを地図データ格納手段3から取得する。
【0041】
現在位置が、どの道路上に存在するかを特定した後、上記地図データを使用して、現在位置情報が、後述の情報センタ19が認識できる値(インフラリンクID)に変換される。この情報センタ19が認識できる値(インフラリンクID)は、位置情報、平均車速等、及び検出時刻を含む現在位置情報として、メモリ手段5に格納される。
【0042】
経路計算部12では、マップマッチング部11で算出された現在位置情報、利用者が指定した出発地の情報、設定された目的地の情報に基づいて、現在位置から目的地までの経路を計算する。
【0043】
目的地の設定は、描画部14により表示された地図上に目的地点を入力する方法、または地図データ取得部10より取得した施設情報を、スイッチ情報入力手段4を使ってユーザに選択させる方法などで行われる。
【0044】
経路案内部13では、上記経路計算の結果と、地図データ内に格納されている道路の形状データと、交差点の位置情報や踏み切りの位置情報等から、案内に必要なポイントを算出する。また、経路案内部13では、どのような案内(右に曲がるのか左に曲がるのか等)が必要なのかを算出する。
【0045】
描画部14では、現在位置の地図、高速道路の略図、及び交差点付近の拡大図等を画面制御管理部15の指示に従って描画する。この描画結果は、表示手段6にて表示される。画面制御管理部15は、描画部14に、表示手段6に表示すべき表示情報の描画指示を行う。
【0046】
通信制御部16は、スイッチ情報入力手段4を使ってユーザが指示することにより、または定期時間毎にデータ通信手段8に指示することにより、無線基地局17との相互通信が可能な状態に設定される。また、データ通信手段8が、情報センタ19からの要求を受信した場合にも、ナビゲーション装置1と情報センタ19との間の相互通信が可能な状態に設定される。
【0047】
このとき、マップマッチング部11の働きで、メモリ手段5に格納されている現在位置情報が、情報センタ19に通知される。また、制御手段9は、データ通信手段8を介して、情報要求(渋滞情報、文字情報、気象情報、他車情報、施設情報、及び広告情報等の要求)を行うことにより、情報センタ19から必要な情報を取得する。
【0048】
情報センタ19には、電話局18を介して通信する回線端末装置20と、渋滞情報、文字情報、気象情報、他車情報、施設情報、及び広告情報などの必要情報を加工するサーバ21を有している。また、渋滞情報、文字情報、気象情報、他車情報、施設情報、広告情報、及び個人情報などの必要データを蓄積しておく、データベース22を備えている。
【0049】
情報センタ19は、電話局18を通じて、無線基地局17に接続されている。この無線基地局17を介して、情報センタ19は、ナビゲーション装置1との間でデータを送受信する。
【0050】
情報センタ19は、通信によって得た現在地情報を、サーバ21によって加工する。加工された現在地情報は、データベース22に蓄積される。情報要求があった場合は、サーバ21が必要な情報を、データベース22から検索する。そして、検索された必要情報を、回線端末装置20を使用して、ナビゲーション装置1に向けてデータ送信する。
【0051】
上述の従来技術の説明において、「つしや」という入力文字列が、スイッチ情報入力手段4を使ってナビベーション装置1に入力された場合、「津市役所」等の、ユーザが意図しない施設が検索結果としてリストアップされてしまうという問題を説明した。従って、ナビゲーション装置1では、ユーザが意図しない施設が上位にリストアップされてしまうことを抑制する施設検索表示機能を持つことが重要に成る。
【0052】
以下、上記施設検索表示機能について説明する。先ず、上記施設検索表示機能の概要について説明する。例えば、広く展開されているチェーン店の場合は、「ZZ刈谷店」というように、正式名称に、地名を含んでいる場合が多い。しかし、一般には、上記チェーン店は、「ZZ」のように、地名を省いた状態で呼ばれていることが多い。
【0053】
このチェーン店のような施設を検索する際に、「ZZ刈谷店」という正式名称が分かっていれば、「ZZ刈谷店」という名称で検索することができる。しかし、ユーザは「ZZ」しか知らないため、多くの場合、上記「ZZ刈谷店」という正式名称を入力することができない。
【0054】
そこで、「ZZ」という名称を含む施設を全て検索することも出来る。しかし、この場合は、上記名称「ZZ」が、例えば「イオ○」というように短い場合には、膨大な数の施設が検索結果としてヒットしてしまう。
【0055】
この膨大な数の施設がヒットしてしまう理由は、名称の一部に上記ZZ、例えば、「いお○」を含む施設が、膨大な量だけ存在するからである。その結果、ヒットした膨大な施設の中から、本当にユーザが所望する施設を見つけるのは非常に困難である。
【0056】
施設の呼称は、「株式会社」「店」等の、施設名に一般的に付く名詞(以下、汎用名詞とも称する)及び地名(以下、住所名称、及び住所読み仮名とも称する)から成る名詞が、施設の呼称から抜き出されて(間引かれて)呼称されることが多い。例えば、イオ○刈谷店という施設の名称は、店、及び刈谷が抜き出されて、イオ○と呼称されることが多い。
【0057】
従って、これらの一般的に付く名詞(株式会社、店等)、及び地名(刈谷等)を含む施設の正式名称は、これらの一般的に付く名詞、及び地名を間引いた名称で、ナビゲーション装置1のユーザに記憶されていることが多い。
【0058】
図2の20aは、上述の地図データ取得部10より取得できる施設情報データベースの一般的な構造例である。この地図データ取得部10より取得でいる施設情報データベースの一般的な構造例は、施設名、読み仮名、この施設の住所を表す住所コード、この施設の施設緯度経度、及び詳細情報などを持っている。
【0059】
図3は、図2の上記住所コードから、住所を取得するために用いる住所コード変換テーブル30aの一例である。
【0060】
次に、ナビゲーション装置1における検索処理のフローチャートを、図4を用いて説明する。また、検索処理中の呼称抜き出し処理の繰り返しの詳細を、図9を用いて説明する。図4は、この第1実施形態におけるナビゲーション装置における施設検索処理のフローチャートである。
【0061】
図4において、ナビゲーション装置1は、スイッチ情報入力手段4(図1)を介してユーザより検索対象となる文字列を受け付ける(ステップS100)。以下、この文字列を、キーワードと記述する。
【0062】
上記キーワードを含む施設を、図1の地図データ取得部10に格納されている施設情報データベース20a(図2)より検索する(ステップS101)。 図5の50aは、キーワード「いお○」で検索した検索結果の具体例を示すキーワード検索結果表である。この検索結果は、読み仮名の一部にキーワードである「いお○」を含む施設の集合となる。
【0063】
次に、この図5の検索結果の施設の集合について、呼称抜き出し処理を繰り返し行う(図4のステップS102、S103、S104)。呼称抜き出し処理の結果、図5に示した施設の名称と、その施設の読み仮名より、上述の「施設名に一般的に付く名詞」と 「地名」を間引いた結果を取得する。
【0064】
図6において、60aは図5のキーワード検索結果表50aと実質同じものである。60bは、「施設名に一般的に付く名詞」と 「地名」を間引いた呼称抜き出し処理の結果表である。
【0065】
次に、図6の60bで示した呼称抜き出し処理の結果60bをソート(sort)し、キーワードと完全に一致する文字列のみが読み仮名に残った施設が、リストの先頭(リストの上位)から並ぶようにする(図4のステップS105)。
【0066】
図7の70aは、図6の呼称抜き出し処理を行った結果60bをソートし、キーワードと完全に一致する文字列のみが読み仮名に残った施設をリストの先頭から並べたリストアップ結果である。
【0067】
次に、図4のステップS106にて、図7に示したソート結果70aを図1の表示装置6にリスト表示し、ユーザから目的地選択を受け付ける状態にする。図8は、図7に示したソート結果70aを表示し、ユーザから目的地の選択を受け付ける状態にしたナビゲーション装置1(図1)の表示手段6内のディスプレイ80aの表示画像図である。図7のリストの上位に存在する「イオ○」「イオ○大高店」及び「イオ○東浦店」が図8のように表示手段6内のディスプレイ80aに表示されている。
【0068】
そして、ディスプレイ80aのイオ○と表示されたタッチスイッチ部80cを押して、「イオ○」に相当する施設の地図を地図表示部80bに表示している。その他の施設、例えばイオ○東浦店を選択するときは、イオ○東浦店の位置をタッチすればよい。
【0069】
また、図7のアイオ○刈谷店等のその他の施設を選択したいときは、左側のアップダウンスイッチ80d及び80eのうちの下側のダウンスイッチ80eを押せば、下位のリストが表示される。
【0070】
次に、上述の呼称抜き出し処理の詳細について説明する。図9は、図5で示した検索結果50aに、「施設名に一般的に付く名詞」と 「地名」を間引く呼称抜き出し処理を行う詳細フローチャートである。つまり、図9は図4のステップS102、S103、及びS104の詳細を示す。この図9のフローチャートでは、図5で挙げた例の1件目施設「アイオ○刈谷店」について呼称抜き出し処理を行った場合の詳細動作を示している。
【0071】
図9において、呼称抜き出し処理が開始されると、施設の読み仮名より、キーワード部分を特定し、キーワードとその他の部分に分割する(ステップS200)。
【0072】
例えば、図6のアイオ○刈谷店の場合は、「あいおまるかりやてん」の2文字目から5文字目がキーワードに一致するので、この施設の読み仮名は「あ」「いおまる」「かりやてん」の3つに分割される。そして、「あ」および「かりやてん」を抜き出し対象とする。
【0073】
次に、図5に示す、施設の住所コードより、住所名称、読み仮名を取得する。住所コードがJIS地名コードで、この施設が、愛知県刈谷市野田町にある場合は、(愛知県、あいちけん)(愛知、あいち)(刈谷市、かりやし)(刈谷、かりや)(野田町、のだちょう)(野田、のだ)が「住所名所、及び読み仮名」として取得できる(図9のステップS201)。
【0074】
次に、ステップS201で取得した「住所名称、及び読み仮名」について、その取得した「住所名称、及び読み仮名」の数だけ、図9のステップS202、S203、S204、S205、及びS206から成る住所名称抜き出し処理を繰り返す。
【0075】
このうち、ステップS203では、施設名称に「住所名称」が含まれているか否かを判定する。上記「住所名称」が含まれていなければステップS206に進む。上記住所名称が含まれていればステップS204に進む。ステップS204において、上記「住所名称」の住所読み仮名が、キーワードの一部で無ければステップS205に進む。上記住所名称の住所読み仮名が、キーワードの一部であれば、ステップ及びS206へ進む。
【0076】
例えば、ステップS203では、施設名称に「住所名称である(愛知県)」が含まれているか否かを判定する。上記「住所名称(愛知県)」が含まれていなければステップS206に進む。上記「住所名称(愛知県)」が含まれていれば、ステップS204に進む。ステップS204において、上記「(愛知県、あいちけん)」の住所読み仮名「(あいちけん)」が、キーワードの一部で無ければステップS205に進む。上記住所名称の住所読み仮名「(あいちけん)」が、キーワードの一部であれば、ステップS206へ進む。
【0077】
そして、上記一例では、住所名称、及び読み仮名1(愛知県、あいちけん)、2(愛知、あいち)、3(刈谷市、かりやし)、4(刈谷、かりや)、5(野田町、のだちょう)、及び6(野田、のだ)の6回繰り返す。
【0078】
施設名称「アイオ○刈谷店」の場合は、ステップS203では、施設名称に「住所名称」が含まれているか否かを判定する。上記「住所名称」が含まれているのでステップS204に進む。ステップS204において、上記「住所名称」の住所読み仮名「かりや」は、キーワード「イオ○」の一部で無いため、ステップS205に進む。このように、施設名称「アイオ○刈谷店」には、「刈谷」を含むので、(刈谷、かりや)について処理している場合は、ステップS203からステップS204に進む。
【0079】
また、住所読み仮名「かりや」が、施設の読み仮名のキーワードの一部であるかどうかをステップS204で判定すると、「かりや」は、ステップS200で分割したキーワード以外の部分「あ」および「かりやてん」の一部に含まれている。よって、施設の読み仮名「かりや」は、キーワードの一部ではないと判定され、ステップS205に進むのである。
【0080】
ステップS205で、住所名称が施設名称に含まれている、つまり、住所名称「刈谷」が施設名称「アイオ○刈谷店」に含まれていると判断できたので、施設名称及び施設読み仮名である「アイオ○刈谷店」、「あいおまるかりやてん」から、住所名称、及び住所読み仮名「刈谷、かりや」を抜き出す。抜き出し後の施設名称は、「アイオ○」「店」、抜き出し後の施設読み仮名は、「あ」「いおまる」「てん」となる。
【0081】
次に、上記住所名称と同様の方法で、汎用名詞についても、図9のステップS207、S208、S209、S210、S211の汎用名詞抜き出し処理を繰り返し行う。抜き出し対象となる汎用名詞については、図1のメモリ手段5内の汎用名詞データベースの中に格納されている。
【0082】
汎用名詞データベースは、名詞と読み仮名を持ち、施設に一般的に使われる名称を登録している。図10は、図9の汎用名詞抜き出し処理で使用するために用意された汎用名詞データベース100aの一例である。
【0083】
この図10の汎用名詞データベース100aに含まれる汎用名詞すべてについて、図9のステップS207からS211までのステップを繰り返し、汎用名詞抜き出し処理を行う。この処理により、上記「アイオ○」「店」及び「あ」「いおまる」「てん」から(店、てん)が抜き出され、図6に示したように、抜き出し後の施設名称は、「アイオ○」となる。また、抜き出し後の施設読み仮名は、「あ」「いおまる」となる。
【0084】
抜き出し後の施設名称「アイオ○」施設読み仮名は、「あ」「いおまる」等は、ソートされ、キーワードと完全に一致する文字列のみが読み仮名に残った施設をリストの先頭から並べる。なお、順位が同じときは、あいうえお順とする。その結果が、図7のように、4番目に「アイオ○刈谷店」がリストアップされる。
【0085】
これによって、図8のディスプレイ80aのダウンスイッチ80eを押すことで、図示されない「アイオ○刈谷店」が表示され、この「アイオ○刈谷店」の上をタッチすることで、地図表示部80bに「アイオ○刈谷店」の位置乃至経路が表示される。
【0086】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、以降の各実施形態においては、上述した第1実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略し、異なる構成および特徴について説明する。
【0087】
上記第1実施形態では、JIS地名コードを元に該当する地名を抜き出している。しかし、施設の名称には、行政区分の名称ではない名称を地名として使うことも多い。例えば、愛知県名古屋市中村区は、「名駅」「名駅太閤口」「名駅桜通口」などの駅を基準とした位置を、地名として含む施設が多数存在する。
【0088】
よって、愛知県名古屋市中村区に存在する施設は、「名駅」「名駅太閤口」「名駅桜通口」をも地名と判定して抜き出されることが望ましい。そこで、愛知県名古屋市中村区の住所コードをキーとして、上記行政区分の名称ではない名称を取得できる地名データベースを用意しておく。
【0089】
図11は、第2実施形態で使用する住所名称についての住所名称抜き出し処理で使用される地名データベース110aの表である。この図11の地名データベース110aを利用して、住所コードが0x10102010である施設については、行政区分上の地名ではない「名駅」「名駅太閤口」等も住所名称抜き出し処理の対象とすることが出来る。
【0090】
(その他の実施形態)
本発明は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、次のように変形または拡張することができる。例えば、上述の第1実施形態では、各種情報を図1の地図データベース格納手段3、またはメモリ手段5から取り出したが、データ通信手段8、無線基地局17、電話局18、回路端末装置20、サーバ21を介して、情報センタ19内のデータベース22から処理に必要な情報を入手しても良い。
【0091】
このように、情報センタ19内のデータベースから処理に必要な情報を入手することにより、その地域でしか使用されないような特殊な住所名称、及び住所の読み仮名または汎用名詞及び汎用名詞の読み仮名を使用して、施設の検索表示を実行出来る。
【0092】
また、車両用のナビゲーション装置のみでなく、携帯電話等、情報処理端末としての種々の施設検索表示装置に使用することが出来る。
【符号の説明】
【0093】
1 ナビゲーション装置
19 情報センタ
3 地図データ格納手段
4 スイッチ情報入力手段
5 メモリ手段
6 表示手段
9 制御手段
10 地図データ取得部
20a 施設情報データベースの一般的構造
22 情報センタ内のデータベース
30a 住所コード変換テーブルの構造
50a、及び60a キーワード検索結果表
60b 呼称抜き出し処理の結果表
70a リストアップ結果
100a 汎用名詞データベース
110a 地名データベース
ステップS102、S103、及びS104 呼称抜き出し処理
ステップS106 表示処理手段
ステップS202〜S206 呼称抜き出し処理の中の住所名称抜き出し処理
ステップS207〜S211 呼称抜き出し処理の中の汎用名詞抜き出し処理

【特許請求の範囲】
【請求項1】
施設の名称となるキーワードから成る文字列を入力して、キーワード検索し、検索結果となる施設をリストアップする施設検索表示装置において、
前記施設の施設名、前記施設の読み仮名、及び前記施設の住所を表す情報を記憶した施設情報データベース、
前記施設に一般的に使われる名称から成る汎用名詞と該汎用名詞の読み仮名を登録している汎用名詞データベース、
ユーザにより検索対象となる前記キーワードが入力されるスイッチ情報入力手段、
前記キーワードを含む施設を、前記施設情報データベースより検索し、キーワード検索結果として、前記施設の読み仮名の一部に前記キーワードを含む施設の集合を得る検索手段、
前記キーワードを含む施設の集合について、前記施設の読み仮名より、施設名に一般的に付く汎用名詞と、地名となる住所名称、及び住所の読み仮名を間引く呼称抜き出し手段、
前記呼称抜き出し処理の結果を、前記キーワードと完全に一致する文字列のみが前記読み仮名に残った施設がリストの優先位置から並ぶように並び替えたソート結果を得る並び替え手段、及び
前記ソート結果を表示する表示処理手段を備えたことを特徴とする施設検索表示装置。
【請求項2】
前記呼称抜き出し手段は、住所名称抜き出し手段と、汎用名詞抜き出し手段とから成り、
前記住所名称抜き出し手段は、前記施設の住所を表す施設情報データベースより、住所名称、及び住所の読み仮名を取得する手段と、取得した前記住所名称、及び住所の読み仮名について、該取得した住所名称、及び住所の読み仮名の数だけ、前記キーワードを含む施設の集合中の施設名称及び施設読み仮名から、前記住所名称、及び住所の読み仮名を繰り返し間引く手段から成り、
前記汎用名詞抜き出し手段は、前記施設に一般的に使われる名称から成る汎用名詞と該汎用名詞の読み仮名を登録している汎用名詞データベースからの前記汎用名詞を表す情報より、前記汎用名詞及び前記汎用名詞の読み仮名を取得する手段と、前記取得した前記汎用名詞、及び前記汎用名詞の読み仮名について、該取得した汎用名詞、及び前記汎用名詞の読み仮名の数だけ、前記キーワードを含む施設の集合中の施設名称及び施設読み仮名から、前記汎用名詞、及び前記汎用名詞の読み仮名を繰り返し間引く手段から成ることを特徴とする請求項1に記載の施設検索表示装置。
【請求項3】
前記呼称抜き出し手段は、前記施設の読み仮名より、前記キーワード部分を特定し、前記施設の読み仮名を、前記キーワードの部分と前記キーワード以外のその他の部分に分割する手段を有し、
前記施設情報データベースより取得した前記住所の読み仮名が前記キーワードの一部でない場合に、前記キーワードを含む施設の集合中の施設名称及び施設読み仮名から、前記施設情報データベースより取得した前記住所の読み仮名を間引き、かつ、前記汎用名詞データベースから取得した前記汎用名詞の読み仮名が前記キーワードの部分の一部でない場合に、前記キーワードを含む施設の集合中の施設名称及び施設読み仮名から、前記汎用名詞データベースから取得した前記汎用名詞の読み仮名を間引くことを特徴とする請求項1または2に記載の施設検索表示装置。
【請求項4】
前記施設の住所を表す情報から行政区分上の名称ではない地名を取得できる地名データベースを備え、前記呼称抜き出し手段は、前記地名データベースから取得した地名と成る住所名称、及び住所の読み仮名を間引くことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の施設検索表示装置。
【請求項5】
前記スイッチ情報入力手段は、ナビゲーション装置に目的地を入力するものから成り、前記表示処理手段は、前記ナビゲーション装置のディスプレイを使用して前記目的地の候補となる前記ソート結果としての施設をリスト表示することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の施設検索表示装置。
【請求項6】
前記施設の住所を表す施設情報データベース、または前記汎用名詞データベースは、データ通信手段、及び無線基地局を介して、情報センタ内のデータベースから、処理に必要な情報を入手することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の施設検索表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2011−3024(P2011−3024A)
【公開日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−145752(P2009−145752)
【出願日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】