説明

施錠装置

【課題】車両内の保管部に保管された補助鍵を有効にして取出しが行われたとき、保管部を施錠することによって防犯性を高めることができる施錠装置を提供する。
【解決手段】施錠装置2は、補助鍵3が鍵収納部18から取り出され、かつ、グローブボックス15の扉15aが閉状態にあるとき、グローブボックス15を施錠するため、補助鍵3を貸し出した場合においてもグローブボックス15を開けられることがないため、防犯性が高く、安心して車両1を預けることができる。また、施錠装置2は、補助鍵3が有効で、かつ、正規鍵による車両のドアロックがなされたとき、グローブボックス15を施錠するため、補助鍵3を貸し出した場合においてもグローブボックス15を開けられることがないため、防犯性が高く、安心して車両1を預けることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、施錠装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の技術として、例えばホテルのバレットパーキング係に車両を預けるため、車両に対する操作を制限されたバレットキーが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このバレットキーは、携帯ユニットと、この携帯ユニットに着脱自在に装着された機械式キーと、携帯ユニットに着脱自在に装着された分離片と、を備えて構成されている。
【0004】
このバレットキーは、例えば車両の所有者が、バレットパーキング係に機械式キーが装着された携帯ユニットを渡すとき、分離片を携帯ユニットから分離することによって、タング分離信号が携帯ユニットから車両に送信される。
【0005】
タング分離信号を受信した車両は、車両のドアロックの施錠・解錠、及びエンジンの始動・停止に操作を制限するバレットモードに移行するので、所有者は安心してバレットバーキング係に携帯ユニットを渡すことができる。
【特許文献1】特開2006−225976号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、従来のバレットキーは、バレットパーキング係に携帯ユニットを渡している間、分離片を所有者が保管しなくてはならず、分離片を紛失する恐れがあった。
【0007】
また例えば、車両のドアロックの施錠に合わせてグローブボックスを施錠しないので、施錠のし忘れによってグローブボックスを開けられてしまう可能性があった。
【0008】
従って本発明の目的は、車両内の保管部に保管された補助鍵を有効にして取出しが行われたとき、保管部を施錠することによって防犯性を高めることができる施錠装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(1)本発明は上記目的を達成するため、無線によって車両と通信を行い、識別番号の認証の成立によって前記車両に対する所定の操作の許可がなされる補助鍵が収納される収納部、及び施錠部が設けられた扉を有する保管部と、前記収納部からの前記補助鍵の取出し、及び収納を検知する検知部と、前記扉の開状態、及び閉状態を検知する開閉検知部と、所定の条件に基づいて前記施錠部を施錠、及び解錠する制御部と、を備えたことを特徴とする施錠装置を提供する。
【0010】
(2)本発明は上記目的を達成するため、前記所定の操作は、前記車両のドアロックの施錠・解錠、及びエンジンの始動・停止であることを特徴とする前記(1)に記載の施錠装置を提供する。
【0011】
(3)本発明は上記目的を達成するため、前記所定の条件は、前記補助鍵の前記取出しが行われ、かつ、前記扉が前記閉状態にあることであり、前記制御部は、当該所定の条件に基づいて前記施錠部を施錠することを特徴とする前記(1)に記載の施錠装置を提供する。
【0012】
(4)本発明は上記目的を達成するため、前記所定の条件は、正規鍵によって前記車両のエンジン始動が行われることであり、前記制御部は、当該所定の条件に基づいて前記施錠部を解錠することを特徴とする前記(1)に記載の施錠装置を提供する。
【0013】
(5)本発明は上記目的を達成するため、前記所定の条件は、正規鍵によって前記車両のドアロックが解錠されることであり、前記制御部は、当該所定の条件に基づいて前記施錠部を解錠することを特徴とする前記(1)に記載の施錠装置を提供する。
【0014】
(6)本発明は上記目的を達成するため、前記所定の条件は、前記許可が有効であり、かつ、正規鍵による前記車両のドアロックが施錠されることであり、前記制御部は、当該所定の条件に基づいて前記施錠部を施錠することを特徴とする前記(1)に記載の施錠装置を提供する。
【0015】
(7)本発明は上記目的を達成するため、前記施錠部は、機械式鍵が挿入されるキーシリンダを有し、前記キーシリンダの鍵穴をシャッタで塞ぐことによって施錠することを特徴とする前記(1)に記載の施錠装置を提供する。
【0016】
(8)本発明は上記目的を達成するため、前記施錠部は、機械式鍵が挿入されるキーシリンダを有し、前記キーシリンダの動きを規制することによって施錠することを特徴とする前記(1)に記載の施錠装置を提供する。
【0017】
(9)本発明は上記目的を達成するため、無線によって車両と通信を行い、識別番号の認証の成立によって前記車両に対するドアロックの施錠・解錠、及びエンジンの始動・停止の許可がなされる補助鍵が収納される収納部、及び施錠部が設けられた扉を有する保管部と、前記収納部からの前記補助鍵の取出し、及び収納を検知する検知部と、前記扉の開状態、及び閉状態を検知する開閉検知部と、前記補助鍵の前記取出しが行われ、かつ、前記扉が前記閉状態にあるとき、前記施錠部を施錠する制御部と、を備えたことを特徴とする施錠装置を提供する。
【発明の効果】
【0018】
上記のような構成によれば、車両内の保管部に保管された補助鍵を有効にして取出しが行われたとき、保管部を施錠することによって防犯性を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下に、本発明の施錠装置の実施の形態を図面を参考にして詳細に説明する。
【0020】
[実施の形態]
(車両1の構成)
図1は、本発明の実施の形態に係る車両内の概略図である。本発明の施錠装置を車両1に搭載した場合について説明する。なお、本実施の形態においては、車両1は、通常モードとバレットモードの2種類のモードを有するものとし、通常モードとは、車両1に対する操作が制限されていないモードのことであり、バレットモードとは、車両1に対する操作が、エンジンの始動・停止、及びドアロックの施錠・解錠に制限されたモードのことであるとする。
【0021】
車両1は、各種電子機器及びエンジン等を搭載する車両本体10と、機械式鍵が挿入され、機械式鍵とともに回転操作されることによってエンジンの始動・停止を行うことができるキーシリンダ11と、電子鍵としての機能を有する正規鍵との認証が成立したのち、押下げることによってエンジンの始動を行うことができるエンジンスイッチ12と、車両1の舵取装置の一部であり、左右に回転操作することによって、車両1の走行方向を決めることができるステアリング13と、各種計器類及びスイッチ類が設置されたインストルメントパネル14と、後述するグローブボックス15と、音声を出力する音声出力部16と、画像を表示する表示部17と、を備えて概略構成されている。
【0022】
ここで正規鍵とは、車両の所有者が通常使用する鍵のことであり、本実施の形態においては、車両と無線通信を行うことによってID(identifier)の認証を行い、所有者は、正規鍵を携帯するだけで車両1に対する各種操作を行うことができるものとする。
【0023】
(施錠装置2の構成)
図2は、本発明の実施の形態に係る施錠装置に関するブロック図である。施錠装置2は、補助鍵3が収納される後述する鍵収納部(収納部)と、イモビライザ部(検知部)101と、グローブボックス(保管部)15と、グローブボックス開閉センサ(開閉検知部)15iと、ECU(制御部;Electronic Control Unit)100と、を備えて構成されている。
【0024】
イモビライザ部101は、アンテナ102を介して補助鍵3からのID(識別番号)31又は38を受信し、復号化する送受信部103と、車両1の識別番号コードであるID105を有し、アンテナ102及び送受信部103を介して受信した補助鍵3のID31又は38を車両1のID105と比較し、認証を行う認証ECU104と、を備えて概略構成されている。
【0025】
イモビライザ部101は、一定の時間間隔で補助鍵3と通信を行うものとし、通信の成立・不成立に基づいて後述する鍵収納部からの補助鍵3の取出し、及び挿入を検知するものとする。なお、補助鍵3と通信を行うとき、イモビライザ部101は、記憶するID105と補助鍵3のID31又は38との認証を行うものとする。
【0026】
ECU100は、車両1の各種電子機器及びセンサ等を総合的に制御するものであり、一例として、駆動部15eと、グローブボックス開閉センサ15iと、音声出力部16と、表示部17と、イモビライザ部101と、エンジンを制御するエンジンECU106と、鍵収納部に設けられたLED(Light Emitting Diode)182と、が接続されている。
【0027】
グローブボックス開閉センサ15iは、グローブボックス15に設けたセンサであり、後述するグローブボックス15の扉の開閉を検知することができる。なお、グローブボックス開閉センサ15iは、例えば磁気抵抗素子、又はホール素子等による磁気センサを用いた公知の開閉検出センサ、又はスイッチで良く、これに限定されない。
【0028】
(グローブボックス15の構成)
図3は、本発明の実施の形態に係る閉状態にあるグローブボックス近傍の概略図であり、図4は、本発明の実施の形態に係る開状態にあるグローブボックス近傍の概略図である。
【0029】
グローブボックス15は、扉15aと、扉15aの正面の開口部15cに設けられたキーシリンダ15bと、レバー15dと、駆動部15eと、ロック機構部(施錠部)15fと、凸部15gと、書類や貴重品等を収納することができる収納部15hと、を備えて概略構成されている。
【0030】
キーシリンダ15bは、一例として、正規鍵に付属する機械式鍵を挿入されたのち、回転操作されることによって凸部15gの規制及び規制解除を行うことができる。なお、正規鍵と車両1との通信による認証が成立することで、グローブボックス15等の解錠がなされるものとする。
【0031】
レバー15dは、開口部15c内の上部に設けられ、正規鍵による規制解除がなされたのち、操作者側に引く操作がなされることによって、凸部15gとインストルメントパネル14に設けられた開口部14aとの結合を解除することができるものである。
【0032】
駆動部15eは、一例としてロック機構部15fに接続されたアクチュエータであり、ロック機構部15fは、凸部15gを開口部14aに突出させる機構と、キーシリンダ15bの鍵穴を塞ぐシャッタを開閉する機構とを備えて概略構成されている。
【0033】
駆動部15eによるロックとは、例えば凸部15gと開口部14aの結合を保持するように、凸部15gの動きを規制することであり、アンロックとは、レバー15dに行われた操作に基づいて凸部15gが自由に変位できるように規制解除することである。
【0034】
また、他のロックの方法としては、駆動部15eによってシリンダ15bの鍵穴をシャッタで塞ぐ方法、及びキーシリンダ15bの動きを規制する方法等がある。
【0035】
(補助鍵3の構成)
図5は、本発明の実施の形態に係る鍵収納部及び補助鍵の概略図である。補助鍵3は、正規鍵が有する操作機能を制限された鍵のことであり、グローブボックス15内の鍵収納部18に収納されているものとする。
【0036】
補助鍵3は、図2に示すように、補助鍵3の各部を総合的に制御する補助鍵ECU30と、補助鍵ECU30に記憶され、補助鍵3の識別番号コードであるID31と、アンテナ33を介して車両1から送信された信号を復号化して補助鍵ECU30に送信する受信部32と、アンテナ35を介して車両1にID31を暗号化して送信する送信部34と、補助鍵3の電力源である電池36と、ID31と同じ識別番号コードであるID38、及び送信部、アンテナ、発電部を内部に有し、車両1から送信される電波による電磁誘導によって電力を発生させ、ID38を車両1に向けて送信するトランスポンダ37と、を備えて概略構成されている。
【0037】
また補助鍵3は、図5に示すように、本体3Aと、機械式鍵3Bと、本体3Aの短手側の側部に設けられた開口部3Cと、を備えて概略構成されている。
【0038】
機械式鍵3Bは、開口部3Cに収納されており、所定の操作としてのエンジンの始動・停止、及び車両1のドアロックの施錠・解錠を行うことができる鍵である。この機械式鍵3Bは、補助鍵3の電池36の電池切れ、又はトランスポンダ37と車両1の通信が成立しないときに主に使用される。
【0039】
(鍵収納部18の構成)
鍵収納部18は、グローブボックス15の収納部15h内に設けられ、本体180と、補助鍵3が挿入される開口部181と、LED182と、を備えて概略構成されている。
【0040】
LED182は、一例として、補助鍵3が鍵収納部18から取り出されたとき、点灯するものである。
【0041】
(動作)
以下に、本実施の形態における施錠装置の動作を各図を参照して詳細に説明する。
【0042】
運転者(車両1の所有者とする)は、例えばホテル等のバレットパーキング係に車両1を預けるため、車両1をバレットモードに移行させ(S1)、グローブボックス15の扉15aに設けられたレバー15dを手前に操作し、扉15aを開ける。
【0043】
バレットモードに移行した認証ECU104は、補助鍵3のID31を補助鍵ECU30、送信部34、アンテナ35、アンテナ102及び送受信部103を介して取得する。
【0044】
認証ECU104は、ID31を受信すると、記憶しているID105に基づいて認証を行い、認証が成立したのち、補助鍵3のID31を有効とする(S2)。
【0045】
続いて運転者は、補助鍵3を鍵収納部18から取り出す。
【0046】
このときイモビライザ部101は、補助鍵3との通信が成立しないようになると、補助鍵3が鍵収納部18から取り出されたことを示す取出信号をECU100に送信する。
【0047】
ECU100は、イモビライザ部101から送信された取出信号に基づいてLED182を点灯させる。
【0048】
運転者は、補助鍵3を鍵収納部18から取り出したのち、グローブボックス15の扉15aを閉める。
【0049】
グローブボックス開閉センサ15iは、グローブボックス15が閉められたことを検知すると、検知信号をECU100に送信する。
【0050】
ECU100は、所定の条件としてイモビライザ部101から送信された取出信号、及びグローブボックス開閉センサ15iから送信された検知信号に基づいて駆動部15eを介してロック機構部15hを制御し、凸部15gと開口部14aとの結合させる方法、及びキーシリンダ15bの鍵穴をシャッタで塞ぐ方法によってグローブボックス15の施錠を行う(S3)。
【0051】
このグローブボックス15の施錠は、所定の条件として正規鍵によるドアロックの解錠操作、又は正規鍵によるエンジン始動が行われるまで継続されるので、補助鍵3に付属する機械式鍵3Bによってグローブボックス15が開けられることが無く、グローブボックス15に収納された貴重品等の盗難を防止することができる。
【0052】
バレットパーキング係は、車両1を所定の駐車場に停車させ、エンジンの停止、及びドアロックをロックしたのち、補助鍵3を所定の保管場所に保管する。
【0053】
運転者は、補助鍵3を受け取り、正規鍵によって車両1のドアロックを解錠し、車両1に乗り込む。
【0054】
ECU100は、正規鍵を携帯する運転者が、バレットモードの解除を行うか、エンジンスイッチ12の押し下げによるエンジン始動に基づいて駆動部15eを介してロック機構部15hを制御し、グローブボックス15の施錠を解除する(S4)。
【0055】
運転者は、グローブボックス15の扉15aを開け、鍵収納部18の開口部181に補助鍵3を挿入し、扉15aを閉める。
【0056】
イモビライザ部101は、補助鍵3との認証が成立すると、補助鍵3が鍵収納部18に収納されたことを示す収納信号をECU100に送信する。
【0057】
ECU100は、信号を受信すると、認証ECU104に指示し、補助鍵3のID31を無効にし、バレットモードを解除して通常モードに戻る(S5)。
【0058】
なおECU100は、所定の条件として補助鍵3が有効で、かつ、正規鍵による車両1のドアロックが施錠されたとき、駆動部15eを制御してグローブボックス15の扉15aを施錠する。これは、補助鍵3が有効であるとき、補助鍵3によってドアロックを解除することができるので、グローブボックス15が施錠されていない場合、グローブボックス15を開けられる可能性があるからである。
【0059】
(効果)
上記した実施の形態によれば、補助鍵3が鍵収納部18から取り出され、かつ、グローブボックス15の扉15aが閉状態にあるとき、グローブボックス15を施錠するため、補助鍵3を貸し出した場合においてもグローブボックス15を開けられることがないため、防犯性が高く、安心して車両1を預けることができる。
【0060】
また、上記した実施の形態によれば、補助鍵3が有効で、かつ、正規鍵による車両のドアロックがなされたとき、グローブボックス15を施錠するため、補助鍵3を貸し出した場合においてもグローブボックス15を開けられることがないため、防犯性が高く、安心して車両1を預けることができる。
【0061】
(他の実施の形態について)
本実施の形態において、鍵収納部18はグローブボックス15内に設けられたが、トランク、又はアームレスト等の収納コンパーメント内に設けても良い。
【0062】
また本実施の形態において、グローブボックス15の施錠を例にとって説明したが、これに限定されず、例えば、機械式鍵で解錠できるトランク、又はアームレスト等の収納コンパートメントに対して所定の条件に基づいて施錠を行うようにしても良い。
【0063】
さらに本実施の形態において、検知部としてイモビライザ部101を設けたがこれに限定されず、鍵収納部18に補助鍵3の取出し・挿入を検知する公知の磁気センサ又はスイッチを設けて補助鍵取出報知装置2を構成しても良い。
【0064】
なお、本発明は、上記した実施の形態に限定されず、本発明の技術思想を逸脱あるいは変更しない範囲内で種々の変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明の実施の形態に係る車両内の概略図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る施錠装置に関するブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る閉状態にあるグローブボックス近傍の概略図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る開状態にあるグローブボックス近傍の概略図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る鍵収納部及び補助鍵の概略図である。
【図6】本発明の実施の形態に係るフローチャートである。
【符号の説明】
【0066】
1…車両、2…施錠装置、3…補助鍵、3A…本体、3B…機械式鍵、3C…開口部、10…車両本体、11…キーシリンダ、12…エンジンスイッチ、13…ステアリング、14…インストルメントパネル、14a…開口部、15…グローブボックス、15a…扉、15b…キーシリンダ、15c…開口部、15d…レバー、15e…駆動部、15f…ロック機構部、15g…凸部、15h…収納部、15i…グローブボックス開閉センサ、16…音声出力部、17…表示部、18…鍵収納部、30…補助鍵ECU、31…ID、32…受信部、33…アンテナ、34…送信部、35…アンテナ、36…電池、37…トランスポンダ、38…ID、100…ECU、101…イモビライザ部、102…アンテナ、103…送受信部、104…認証ECU、105…ID、106…エンジンECU、180…本体、181…開口部、182…LED

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線によって車両と通信を行い、識別番号の認証の成立によって前記車両に対する所定の操作の許可がなされる補助鍵が収納される収納部、及び施錠部が設けられた扉を有する保管部と、
前記収納部からの前記補助鍵の取出し、及び収納を検知する検知部と、
前記扉の開状態、及び閉状態を検知する開閉検知部と、
所定の条件に基づいて前記施錠部を施錠、及び解錠する制御部と、
を備えたことを特徴とする施錠装置。
【請求項2】
前記所定の操作は、前記車両のドアロックの施錠・解錠、及びエンジンの始動・停止であることを特徴とする請求項1に記載の施錠装置。
【請求項3】
前記所定の条件は、前記補助鍵の前記取出しが行われ、かつ、前記扉が前記閉状態にあることであり、
前記制御部は、当該所定の条件に基づいて前記施錠部を施錠することを特徴とする請求項1に記載の施錠装置。
【請求項4】
前記所定の条件は、正規鍵によって前記車両のエンジン始動が行われることであり、
前記制御部は、当該所定の条件に基づいて前記施錠部を解錠することを特徴とする請求項1に記載の施錠装置。
【請求項5】
前記所定の条件は、正規鍵によって前記車両のドアロックが解錠されることであり、
前記制御部は、当該所定の条件に基づいて前記施錠部を解錠することを特徴とする請求項1に記載の施錠装置。
【請求項6】
前記所定の条件は、前記許可が有効であり、かつ、正規鍵による前記車両のドアロックが施錠されることであり、
前記制御部は、当該所定の条件に基づいて前記施錠部を施錠することを特徴とする請求項1に記載の施錠装置。
【請求項7】
前記施錠部は、機械式鍵が挿入されるキーシリンダを有し、前記キーシリンダの鍵穴をシャッタで塞ぐことによって施錠することを特徴とする請求項1に記載の施錠装置。
【請求項8】
前記施錠部は、機械式鍵が挿入されるキーシリンダを有し、前記キーシリンダの動きを規制することによって施錠することを特徴とする請求項1に記載の施錠装置。
【請求項9】
無線によって車両と通信を行い、識別番号の認証の成立によって前記車両に対するドアロックの施錠・解錠、及びエンジンの始動・停止の許可がなされる補助鍵が収納される収納部、及び施錠部が設けられた扉を有する保管部と、
前記収納部からの前記補助鍵の取出し、及び収納を検知する検知部と、
前記扉の開状態、及び閉状態を検知する開閉検知部と、
前記補助鍵の前記取出しが行われ、かつ、前記扉が前記閉状態にあるとき、前記施錠部を施錠する制御部と、
を備えたことを特徴とする施錠装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−264013(P2009−264013A)
【公開日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−115423(P2008−115423)
【出願日】平成20年4月25日(2008.4.25)
【出願人】(000003551)株式会社東海理化電機製作所 (3,198)
【Fターム(参考)】