説明

燃費注意喚起装置および燃費注意喚起装置用のプログラム

【課題】車両自体の燃費性能を精度良く反映した指標を用いて、車両自体の燃費性能の悪化時に注意喚起する。
【解決手段】燃費注意喚起装置は、車両に乗車しているドライバを特定し(105、110)、区間当りの自車両の走行距離、燃料消費量、および自車位置を逐次算出し、それらの情報を、ドライバに関連付けて記録する(125)。そして、今回走行した経路中に、当該ドライバがよく通る学習経路があるか否かを判定し(135)、ある場合には、今回の走行における自車両の燃費を算出し、当該ドライバに関連付けて記録する(140)。そして、学習経路のそれぞれについて、今回および前回以前に当該学習経路を当該ドライバが走行したときに記録された燃費の推移に基づいて、当該燃費の悪化指標が基準値以上であるか否かを判定し(145)、基準値以上であれば、点検等の注意喚起を当該ドライバに行う(150)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、燃費注意喚起装置および燃費注意喚起装置用のプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ドライバ別に車両の燃費の平均値を表示する技術が知られている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2007−122239号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、燃費は、車両が通る経路の状態(例えば、法定速度、信号機の有無、道路幅、交差点数等)によって変化するものである。したがって、平均的な燃費は、車両自体の燃費性能を精度良く反映しているとは言えない。
【0004】
本発明は上記点に鑑み、車両自体の燃費性能を精度良く反映した指標を用いて、車両自体の燃費性能の悪化時に注意喚起する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するための請求項1に記載の発明では、燃費注意喚起装置が、車両が走行した経路と当該経路を車両が走行したときの燃料消費量とを記録し、さらに、過去に車両が当該経路を基準回数以上通っていることに基づいて、上記のように記録した情報を用いて、当該経路における車両の燃費の悪化指標が基準値以上であるか否かを判定し、その判定結果が肯定的であることに基づいて、車両内に注意喚起のための報知を行うようになっている。
【0006】
このように、車両がよく通る経路に絞って、同じ経路における燃費の悪化の指標を用いることで、車両自体の燃費性能を精度良く反映した指標を用いて、車両自体の燃費性能の悪化時に注意喚起を行うことができる。
【0007】
また、請求項2に記載のように、燃費注意喚起装置は、車両を運転しているドライバを特定するようになっていてもよい。この場合、燃費注意喚起装置は、車両が走行した経路と当該経路を車両が走行したときの燃料消費量とを、ドライバの特定結果に基づいて、ドライバ別に記録するようになっていてもよい。
【0008】
この場合さらに燃費注意喚起装置は、特定されたドライバが過去に車両を運転して当該経路を基準回数以上通っていることに基づいて、当該ドライバが運転した場合の当該経路における車両の燃費の悪化指標が基準値以上であるか否かを判定するようになっていてもよい。
【0009】
同じ車でも、運転するドライバによってはよく通る道路が異なる。したがって、上記のように、ドライバ毎に燃費の悪化指標の対象となる経路を変えることで、車両自体の燃費性能をより精度良く反映した判定を行うことができる。
【0010】
また、請求項3に記載のように、燃費注意喚起装置は、当該経路における車両の燃費の時間的推移と共に、その時間的推移における車両に対する点検(またはメンテナンス)が実施されたタイミング、および、その時間的推移における前記車両に対して行われた点検(またはメンテナンス)の内容を表示するようになっていてもよい。このようになっていることで、点検(またはメンテナンス)と燃費向上効果との関係を容易に把握することができる。
【0011】
なお、請求項4に記載のように、請求項1に記載の発明の特徴は、燃費注意喚起装置のためのプログラムにも適用することができる。
【0012】
なお、上記および特許請求の範囲における括弧内の符号は、特許請求の範囲に記載された用語と後述の実施形態に記載される当該用語を例示する具体物等との対応関係を示すものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の一実施形態について説明する。図1に、本実施形態に係る車両用ナビゲーション装置1(燃費注意喚起装置の一例に相当する)のハードウェア構成を示す。この車両用ナビゲーション装置1は、車両に搭載され、無線部10、位置検出器11、画像表示装置12、操作部13、スピーカ14、ガソリン流量センサ15、地図データ取得部16、および制御回路17を有している。
【0014】
無線部10は、車両の車室内の無線送信装置から、車両のドライバに関する情報の無線信号を受信するための装置である。車両のドライバに関する情報の無線信号を送信する装置としては、例えば、ドライバの識別情報を記憶すると共に当該識別情報を無線送信する電子免許証、および、ドライバの識別情報を記憶すると共に当該識別情報を無線送信する携帯電話機等がある。
【0015】
位置検出器11は、いずれも周知の図示しない加速度センサ、地磁気センサ、ジャイロセンサ、車速センサ、およびGPS受信機等のセンサを有しており、これらセンサの各々の性質に基づいた、車両の現在位置、向き、および速度を特定するための情報を制御回路17に出力する。
【0016】
画像表示装置12は、制御回路17から出力された映像信号に基づいた映像をユーザに表示する。表示映像としては、例えば現在地を中心とする地図等がある。
【0017】
操作部13は、車両用ナビゲーション装置1に設けられた複数のメカニカルスイッチ、画像表示装置12の表示面に重ねて設けられたタッチパネル等の入力装置から成り、ユーザによるメカニカルスイッチの押下、タッチパネルのタッチに基づいた信号を制御回路17に出力する。
【0018】
ガソリン流量センサ15は、車両のガソリンタンクからエンジンに流出するガソリンの量を検出するセンサである。
【0019】
地図データ取得部16は、DVD、CD、HDD等の不揮発性の記憶媒体およびそれら記憶媒体に対してデータの読み出し(および可能ならば書き込み)を行う装置から成る。当該記憶媒体は、制御回路17が実行するプログラム、経路案内用の地図データ等を記憶している。
【0020】
地図データは、道路データおよび施設データを有している。道路データは、リンクの位置情報、種別情報、ノードの位置情報、種別情報、および、ノードとリンクとの接続関係の情報等を含んでいる。施設データは、施設毎のレコードを複数有しており、各レコードは、対象とする施設の名称情報、所在位置情報、土地地番情報、施設種類情報等を示すデータを有している。
【0021】
制御回路(コンピュータに相当する)17は、CPU、RAM、ROM、フラッシュメモリ、I/O等を有するマイコンである。CPUは、ROMまたは地図データ取得部16から読み出した車両用ナビゲーション装置1の動作のためのプログラムを実行し、その実行の際にはRAM、ROM、および地図データ取得部16から情報を読み出し、RAMおよび(可能であれば)地図データ取得部16の記憶媒体に対して情報の書き込みを行い、位置検出器11、画像表示装置12、操作部13、スピーカ14、およびガソリン流量センサ15と信号の授受を行う。
【0022】
以下、制御回路17がプログラムを実行することによって行う具体的な処理について説明する。制御回路17は、車両用ナビゲーション装置1の起動後(具体的には、IG-ON後、または、ACC-ON後)に、図2に示すプログラム100を実行し、まずステップ105で、無線部10が受信した電子免許証、携帯電話機等からの信号に基づいて、自車両に乗車しているドライバを特定する。続いてステップ120では、特定したドライバを、現在の自車両のドライバであるとして、RAM、フラッシュメモリ等の記憶媒体に登録する。
【0023】
続いてステップ115では、操作部13からユーザによる目的地の入力を受け付け、受け付けた目的地をRAM、フラッシュメモリ等の記憶媒体に登録する。続いてステップ120では、位置検出器11からの信号によって現在位置を特定し、特定した現在位置から目的地までの最適な誘導経路を算出する。
【0024】
続いてステップ125では、車両が走行を開始するのを待ち、車両が走行を開始すると、現在の走行区間について、走行距離、ガソリン流量センサ15が検出した燃料消費量、および自車位置を算出し、算出した値をフラッシュメモリ等の不揮発性記憶媒体に記録する。なお、自車位置は、具体的には、自車両がその時点で走行している走行区間の識別情報であってもよい。
【0025】
ただし、このとき記録する情報は、直前のステップ110で設定されたドライバ、すなわち現在車両を運転しているドライバ(以下、現ドライバという)に関連付けて記録する。したがって、走行距離、燃料消費量、および自車位置の情報は、その情報の取得時のドライバ別に、走行した順番で、記録されることになる。
【0026】
なお、走行区間については、例えば1つのリンクを1つの走行区間としてもよいし、車両が一定距離だけ移動した範囲を1つの走行区間としてもよいし、車両が一定時間だけ移動した範囲を1つの走行区間としてもよい。
【0027】
続いてステップ130では、自車両が目的地に到着したか否かを判定し、到着したら続いてステップ135に処理を進め、到着していない場合は再度ステップ125を実行する。このようになっていることで、制御回路17は、自車両が目的地に到着するまでは、誘導経路上の各走行区間について、ドライバ別に走行距離、燃料消費量、および自車位置の情報を記録する。
【0028】
自車両が目的地に到達した場合、続いてステップ135では、今回走行した誘導経路上に、現ドライバに対応した学習経路があるか否かを判定し、あれば続いてステップ140を実行し、なければプログラム100の今回の実行を終了する。
【0029】
ドライバに対応した学習経路とは、当該ドライバが当該車両を運転して走行した回数が基準回数以上となっている経路(1つの走行区間、または、連続して走行した複数の走行区間)をいう。基準回数は、例えば固定の回数(例えば10回)でもよいし、また例えば当該ドライバが当該車両を運転したときの総走行距離に比例して大きくなる回数でもよい。
【0030】
なお、今回走行した誘導経路上の各走行区間について、現ドライバが当該車両を運転して走行した回数の情報は、過去のプログラム100の実行においてステップ125で当該ドライバに関連付けられて記録された自車位置情報を用いて特定する。
【0031】
ステップ140では、ステップ130で特定された学習経路のそれぞれについて、当該学習経路における今回の燃費を算出し、その算出結果を、現在日時および現ドライバに関連付けてフラッシュメモリ等の不揮発性記憶媒体に記録する。
【0032】
なお、燃費とは、具体的には、単位消費燃料量当りの車両の走行距離をいう。燃費の算出の際には、当該学習経路について直前のステップ125で記録された燃料消費量および走行距離の情報に基づいて特定する。
【0033】
続いてステップ145では、車両の燃費が悪化したか否か(すなわち、燃費が低下したか否か)を判定し、悪化していれば続いてステップ150を実行し、悪化していなければプログラム100の今回の実行を終了する。
【0034】
この判定のために、制御回路17は、過去のプログラム100の実行時に当該学習経路についてステップ140で当該ドライバに関連付けて記録された燃費および日時の情報を読み出し、読み出した情報に基づいて、当該学習経路を現ドライバが走行したときの燃費の時間的推移を特定する。
【0035】
そしてその推移に基づいて、当該学習経路について、燃費の悪化指標が基準値以上となったか否かを判定し、いずれかの学習経路(あるいはすべての学習経路)について燃費の悪化指標が基準値以上となっている場合、車両の燃費が悪化したと判定する。
【0036】
ここで、燃費の悪化指標としては、例えば、過去の当該学習経路における現ドライバの燃費の平均から、今回の当該学習経路の燃費を減じた値、すなわち、平均に対する燃費の落ち込み量であってもよい。
【0037】
ステップ150では、燃費に関する注意喚起のための報知を、スピーカ14を用いて音声で、または画像表示装置12を用いて文字および画像で、実行する。燃費に関する注意喚起の具体例としては、例えば、定期点検(プラグ点検、タイヤ点検等)を促す報知、プラグ掃除を促す報知、プラグ交換を促す報知等がある。ステップ150の後、プログラム100の今回の実行を終了する。
【0038】
以上のようなプログラム100を実行することで、制御回路17は、車両用ナビゲーション装置1の起動時に車両に乗車しているドライバを検出し(ステップ105参照)、それに基づいてドライバ設定を行い(ステップ110参照)、目的地を設定して(ステップ115参照)当該目的地までの誘導経路を算出する(ステップ120参照)。
【0039】
そして制御回路17は、自車両が目的地に到着するまで(ステップ130参照)、区間当りの自車両の走行距離、燃料消費量、および自車位置を逐次算出し、それらの情報を、ステップ110で設定したドライバに関連付けて記録する(ステップ125参照)。
【0040】
そして自車両が目的地に到着すると、今回走行した誘導経路中に、当該ドライバがよく通る学習経路があるか否かを判定し(ステップ135参照)、ある場合には、当該学習経路のそれぞれについて、ステップ125における記録結果を用いて、今回の走行における自車両の燃費を算出し、当該ドライバに関連付けて記録する(ステップ140参照)。
【0041】
続いてステップ145において、学習経路のそれぞれについて、今回および前回以前に当該学習経路を当該ドライバが走行したときに記録された燃費の推移に基づいて、当該燃費の悪化指標が基準値以上であるか否かを判定し(ステップ145参照)、基準値以上であれば、点検等の注意喚起を当該ドライバに行う(ステップ150参照)。
【0042】
このように、車両用ナビゲーション装置1は、車両が走行した経路と当該経路を車両が走行したときの燃料消費量とを記録し、さらに、過去に車両が当該経路を基準回数以上通っていることに基づいて、上記のように記録した情報を用いて、当該経路における車両の燃費の悪化指標が基準値以上であるか否かを判定し、その判定結果が肯定的であることに基づいて、車両内に注意喚起のための報知を行うようになっている。
【0043】
このように、車両がよく通る経路に絞って、同じ経路における燃費の悪化の指標を用いることで、車両自体の燃費性能を精度良く反映した指標を用いて、車両自体の燃費性能の悪化時に注意喚起を行うことができる。
【0044】
より具体的には、車両用ナビゲーション装置1は、車両を運転しているドライバを特定し、車両が走行した経路と当該経路を車両が走行したときの燃料消費量とを、ドライバの特定結果に基づいて、ドライバ別に記録する。そして、車両用ナビゲーション装置1は、特定されたドライバが過去に車両を運転して当該経路を基準回数以上通っていることに基づいて、当該ドライバが運転した場合の当該経路における車両の燃費の悪化指標が基準値以上であるか否かを判定する。
【0045】
同じ車でも、運転するドライバによってはよく通る道路が異なる。したがって、上記のように、ドライバ毎に燃費の悪化指標の対象となる経路を変えることで、車両自体の燃費性能をより精度良く反映した判定を行うことができる。
【0046】
なお、制御回路17は、プログラム100のステップ125〜130の処理が繰り返されているときに、並行して経路案内処理を行う。経路案内処理は、誘導経路上の右左折交差点等の案内ポイントの手前に自車両が到達したときに、右折、左折等を指示する案内音声をスピーカ14に出力させ、当該案内ポイントの拡大図を画像表示装置12に表示させることで、誘導経路に沿った車両の運転を案内する処理である。
【0047】
また、制御回路17は、車両の点検およびメンテナンスの履歴をフラッシュメモリ等の不揮発性記憶媒体に記録するようになっている。具体的には、制御回路17は、ドライバが操作部13を用いて点検またはメンテナンスの実施内容を入力すると、その入力内容をフラッシュメモリに記録する。
【0048】
記録する内容は、例えば、図3に示すように、点検またはメンテナンスを行ったドライバの識別情報、点検またはメンテナンスを行った月日、どのような点検を行ったかを示す点検実績、交換した部品、使用した燃費向上グッズ(例えば燃費添加剤、点火力向上グッズ)等がある。
【0049】
また、制御回路17は、操作部13に対するユーザの所定の操作があったときに、これら記録した点検またはメンテナンスの実施内容を、画像表示装置12に表示するようになっている。
【0050】
図4に、この点検またはメンテナンスの実施内容の表示例を示す。この例は、横軸を月日、縦軸を燃費とするグラフであり、1つの学習経路についての各ドライバの燃費の推移21、22を示すグラフである。
【0051】
そして、このグラフには、点検またはメンテナンスを行った日に該当する位置にマーク23が示されている。そして、このマーク23の近傍には、当該マーク23の示す日に行われた点検またはメンテナンスの種別が文字で示されている。
【0052】
このように、車両用ナビゲーション装置1は、学習経路における車両の燃費の時間的推移と共に、その時間的推移における車両に対する点検(またはメンテナンス)が実施されたタイミング、および、その時間的推移における前記車両に対して行われた点検(またはメンテナンス)の内容を表示するようになっている。このようになっていることで、点検(またはメンテナンス)と燃費向上効果との関係を容易に把握することができる。
【0053】
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の範囲は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の各発明特定事項の機能を実現し得る種々の形態を包含するものである。
【0054】
例えば、上記実施形態においては、車両用ナビゲーション装置1は、誘導経路に沿った走行を行う場合に、走行距離、燃料消費量等の記録、および燃費悪化指標の基準値との比較、および注意喚起を行うようになっている。しかし、これらの処理は、誘導経路に沿った走行を行う場合のみならず、誘導経路が算出されていない状態において走行を行う場合にも行うようになっていてもよい。
【0055】
また、燃費注意喚起装置の一例として、車両用ナビゲーション装置1が例示されているが、燃費注意喚起装置は、必ずしも車両用ナビゲーション装置1のように誘導経路算出および経路案内の機能を有しておらずともよい。
【0056】
また、上記の実施形態において、制御回路17がプログラムを実行することで実現している各機能は、それらの機能を有するハードウェア(例えば回路構成をプログラムすることが可能なFPGA)を用いて実現するようになっていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明の実施形態に係る車両用ナビゲーション装置1の構成図である。
【図2】制御回路17が実行するプログラム100のフローチャートである。
【図3】点検履歴の記録内容を示す図である。
【図4】ドライバ別の燃費の履歴を示すグラフである。
【符号の説明】
【0058】
1 車両用ナビゲーション装置
10 無線部
11 位置検出器
12 画像表示装置
13 操作部
14 スピーカ
15 ガソリン流量センサ
16 地図データ取得部
17 制御回路
21、22 燃費グラフ
23 点検日

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両が走行した経路と前記経路を前記車両が走行したときの燃料消費量とを記録する記録手段(125)と、
過去に前記車両が前記経路を基準回数以上通っていることに基づいて、前記記録手段(125)の記録した情報を用いて、前記経路における前記車両の燃費の悪化指標が基準値以上であるか否かを判定する判定手段(145)と、
前記判定手段(145)の肯定的判定に基づいて、前記車両内に注意喚起のための報知を行う報知手段(150)と、を備えた燃費注意喚起装置。
【請求項2】
前記車両を運転しているドライバを特定するドライバ特定手段(105、110)を備え、
前記記録手段(125)は、前記車両が走行した経路と前記経路を前記車両が走行したときの燃料消費量とを、前記ドライバ特定手段(105、110)の特定結果に基づいて、ドライバ別に記録し、
前記判定手段(145)は、前記ドライバ特定手段(105、110)によって特定された前記ドライバが過去に前記車両を運転して前記経路を基準回数以上通っていることに基づいて、前記記録手段(125)の記録した情報を用いて、前記ドライバが運転した場合の前記経路における前記車両の燃費の悪化指標が基準値以上であるか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の燃費注意喚起装置。
【請求項3】
前記経路における前記車両の燃費の時間的推移と共に、その時間的推移における前記車両に対する点検またはメンテナンスが実施されたタイミング、および、その時間的推移における前記車両に対して行われた点検またはメンテナンスの内容を表示することを特徴とする請求項1または2に記載の燃費注意喚起装置。
【請求項4】
車両が走行した経路と前記経路を前記車両が走行したときの燃料消費量とを記録する記録手段(125)、
過去に前記車両が前記経路を基準回数以上通っていることに基づいて、前記記録手段(125)の記録した情報を用いて、前記経路における前記車両の燃費の悪化指標が基準値以上であるか否かを判定する判定手段(145)、および
前記判定手段(145)の肯定的判定に基づいて、前記車両内に注意喚起のための報知を行う報知手段(150)として、コンピュータを機能させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−301315(P2009−301315A)
【公開日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−155002(P2008−155002)
【出願日】平成20年6月13日(2008.6.13)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】