説明

画像形成システム

【課題】 複数の類似機種のスタッカを縦列接続する際の取扱性、接続性や、スタッカの互換性、最後尾のスタッカに接続する付加装置の追加設置等の問題を解消する。
【解決手段】 複数のスタッカは、自装置内のシート積載台35にシートを搬送して積載する第1搬送経路r1と、シートを搬送して後段の装置に排出する第2搬送経路r2と、第1搬送経路r1と第2搬送経路r2とを切り換える切換手段と、シート積載台35上に積載されたシートの満杯を検知する検知手段と、をそれぞれ有する同一構成をなし、検知手段が第1搬送経路r1を経てシート積載台35上に積載されるシートの満杯を検知したときには、第2搬送経路r2を介して後段のスタッカにシートを順次搬送し、連結された最後尾のスタッカの検知手段がシート積載台35上に積載されるシートの満杯を検知したときには、最後尾のスタッカの第2搬送経路r2への搬送を禁止するように制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はレーザプリンタや、デジタル複写機や、プリンタ、複写機、ファックス等の複合機能を有する複合機や後処理装置等の画像形成装置に接続するシート積載装置を具備する画像形成システムに関し特に、画像形成装置から排出される大量のシートを積載可能にするシート積載装置を直列に複数連結した画像形成システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の画像形成システムに関連する技術として、特許文献1には、画像形成装置本体に接続された付加装置の種別、接続順序及び接続された付加装置の数を検知手段により検知し、検知された情報に基づいて付加装置及び画像形成装置本体を制御する技術が開示されている。
【0003】
図10は従来の画像形成システムの一例を示す全体構成図である。
【0004】
この画像形成システムにおいては、画像形成装置本体Aに複数のシート積載装置B1,B2,B3を直列に装着可能に構成し、画像形成装置本体Aから排出される大量のシートSを複数のシート積載装置B1,B2,B3に順次積載可能にする。
【0005】
シート積載装置B1,B2,B3には、自装置内のシート積載台にシートSを搬送して積載する第1搬送経路r1、自装置内のシート積載台にシートSを積載せず搬送して後段のシート積載装置B2,B3に直接排出する第2搬送経路r2、受け入れたシートSを上方の排紙皿に排出する第3搬送経路r3、とを有する。
【0006】
従来の画像形成システムにおいては、複数のシート積載装置B1,B2,B3のうち、最後尾に接続されるシート積載装置B3と、途中に接続されるシート積載装置B1,B2との2種類から構成され、最後尾に接続されるシート積載装置B3には、後段のシート積載装置にシートを搬送する第2搬送経路r2を設けていない。
【0007】
したがって、途中に接続されるシート積載装置B1,B2と、最後尾に接続されるシート積載装置B3との2種類の類似機種を必要としている。
【特許文献1】特開2002−139966号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
画像形成装置本体に複数の類似機種のシート積載装置等を直列の連結可能に構成した従来の画像形成システムでは、複数の類似機種のシート積載装置を設置する際に生じる接続順序の誤設置によるユーザの操作混乱や、シート積載装置の互換性、最後尾のシート積載装置に接続する付加装置の追加設置等に問題がある。
【0009】
また、同一のシート積載装置を複数台接続する構成にすると、最後尾に接続されるシート積載装置にも第2搬送経路を有するから、そのままではシートが外部に排出されてしまい、シート排出動作を禁止する制御が必要である。
【0010】
本発明は上記の課題を解決するためのもので、複数の同一構成のシート積載装置を直列に連結した構成になし、最後尾のシート積載装置の第2搬送経路への搬送を禁止するように制御することにより、シート積載の安定化、機構の簡易化を達成するシート積載装置を備えた画像形成システムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の課題を達成するために、請求項1の発明は、画像形成装置本体に複数のシート積載装置を直列の連結可能に構成した画像形成システムにおいて、複数の前記シート積載装置は、自装置内のシート積載台にシートを搬送して積載する第1搬送経路と、前記シートを搬送して後段の装置に排出する第2搬送経路と、前記第1搬送経路と前記第2搬送経路とを切り換える切換手段と、前記シート積載台上に積載された前記シートの満杯を検知する検知手段と、をそれぞれ有する同一構成をなし、前記検知手段が前記第1搬送経路を経て前記シート積載台上に積載される前記シートの満杯を検知したときには、前記第2搬送経路を介して後段の前記シート積載装置に前記シートを順次搬送し、連結された最後尾の前記シート積載装置の前記検知手段が前記シート積載台上に積載される前記シートの満杯を検知したときには、最後尾の前記シート積載装置の前記第2搬送経路への搬送を禁止するように制御する制御手段を備えたことを特徴とする。
【0012】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記シート積載装置は、前記シート積載台上に積載された前記シートが満杯であることを表示する表示装置を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明により、下記の効果が得られる。
【0014】
(1) 複数の同一構成のシート積載装置を直列に連結した構成にした画像形成システムにより、複数のシート積載装置を設置する際に生じる接続順序の誤設置によるユーザの操作混乱が解消され、取り扱い性が向上する。
【0015】
(2) システムの拡張性、シート積載装置の互換性、最後尾のシート積載装置に接続する付加装置の追加設置等に有効である。
【0016】
(3) シート積載装置を単一の構成にする事により生産、管理、保守が容易になる。
【0017】
(4) 最後尾のシート積載装置は、自装置が最後のシート積載装置である事を画像形成装置本体に通知する事により、その通紙を受けた画像形成装置本体は最後尾のシート積載装置の第2搬送経路への搬送を禁止して、排紙させないように制御することにより、シート積載の安定化が達成される。
【0018】
(5) 複数の各シート積載装置は、シート積載台上に積載されたシートが満杯であることを表示する表示装置を備え、シート積載動作中のシート積載情報を表示可能にする事により、操作者は容易に入力情報の確認と、シート積載動作、シート積載制限枚数を確認する事ができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下に図面を参照して本発明について説明するが、本欄の説明は請求項の技術的範囲や用語の意義に限定されるものではない。
【0020】
本発明のシート積載装置及び画像形成装置を図面に基づいて説明する。
【0021】
図1は画像形成装置本体A、シート積載装置(以下、スタッカと称す)B、自動原稿送り装置DF、大容量給紙装置LTから成る画像形成装置の全体構成図である。
【0022】
[画像形成装置本体]
図示の画像形成装置本体Aは、画像読取部1、画像処理部2、画像書込部3、画像形成部4、給紙搬送手段5、定着装置6、を備えている。
【0023】
画像形成部4は、感光体ドラム4A、帯電手段4B、現像手段4C、転写手段4D、分離手段4E、クリーニング手段4F等から構成されている。
【0024】
給紙搬送手段5は給紙カセット5A、第1給紙手段5B、第2給紙手段5C、搬送手段5D、排紙ローラ5E、自動両面コピー給紙手段5Fを備えている。
【0025】
画像形成装置本体Aの上部前面側には、入力手段及び表示手段から成る操作表示手段8が配置されている。また、画像形成装置本体Aの上部には、自動原稿送り装置DFが搭載されている。画像形成装置本体Aの図示の左側面の排紙ローラ5E側には、スタッカBが連結されている。
【0026】
自動原稿送り装置DFの原稿台上に載置された原稿は画像読取部1の光学系により原稿の片面又は両面の画像が読みとられ、光電変換されたアナログ信号は、画像処理部2におけるアナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等の処理後に、画像書込部3に送られる。
【0027】
画像書込部3においては、半導体レーザからの出力光が画像形成部4の感光体ドラム4Aに照射され、潜像を形成する。画像形成部4においては、帯電、露光、現像、転写、分離、クリーニング等の処理が行われる。
【0028】
給紙カセット5Aの第1給紙手段5Bにより給送されたシートSは転写手段4Dにより画像がシートSに転写される。画像を担持したシートSは、定着装置6により定着され、排紙ローラ5EからスタッカBに送り込まれる。或いは、自動両面コピー給紙手段5Fに送り込まれた片面画像処理済みのシートSは再び画像形成部4において両面画像処理後、排紙ローラ5Eにより排出され、スタッカBに送り込まれる。
【0029】
画像形成装置本体A内に配置された制御手段40の通信手段41と、スタッカB内に配置された制御手段100の通信手段101とは、通信回線43により接続され、入力信号、制御信号を授受する。
【0030】
[大容量給紙装置]
大容量給紙装置LTは、シート積載手段7A、第1給紙手段7B等から成り、大容量のシートSを積載収容し、画像形成装置本体AにシートSを給送する。
【0031】
[スタッカ]
図2は、シートSを導入する工程を示すスタッカBの正面断面図である。
【0032】
画像形成装置本体Aから排出され、スタッカBの入口部11に導入されたシートSは、入口ローラ12により挟持され、搬送経路切換手段G1の上方の搬送経路r0又は下方の第1搬送経路r1の何れかに搬送される。
【0033】
搬送経路r0に分岐されたシートSは、搬送ローラ13により挟持されて搬送され、搬送経路切換手段G2の上方の第3搬送経路r3又は下方の第2搬送経路r2の何れかに搬送される。
【0034】
第3搬送経路r3に進行したシートSは、搬送ローラ14を経て排紙ローラ15によって排出され、スタッカBの上部に形成されたサブ排紙トレイ16上に積載される。
【0035】
第2搬送経路r2に進行したシートSは、搬送ローラ21〜26により挟持されて搬送され、排紙ローラ27によって機外に排出される。或いは他の後処理装置に送り込まれる。
【0036】
第1搬送経路r1に進入したシートSは、搬送ローラ31に挟持されて搬送され、更に、シートSの先端部が回動するベルト32に固定されたグリッパ33に把持されて図示の左方向に進行する。
【0037】
ベルト32の左端近傍にはシート先端規制部材34が待機している。シート先端規制部材34は導入されるシートSのサイズに対応した所定位置に移動して停止するとともに、シートSの先端整合を行う。
【0038】
シートSの先端部がシート先端規制部材34に当接すると、グリッパ33の把持が解除されて、シートSは落下してシート積載台35上に載置される。
【0039】
シート積載台35は、モータ、ベルト又はワイヤ等の昇降部材から成る昇降駆動手段36によって駆動され、案内部材37に沿って昇降する。
【0040】
スタッカBの上部には表示手段50が配置されている。
【0041】
図3は、シートSを積載する工程を示すスタッカBの正面断面図である。
【0042】
シート積載台35上にシートSが逐次積載されるに従って、シート積載台35は昇降駆動手段によって下降され、積載されたシートSの最上面が第1センサ(第1検知手段)PS1によって初期位置を検知した信号により停止し、上限位置を維持する。
【0043】
案内部材37の側方には、第1センサPS1、第2センサ(第2検知手段)PS2A,PS2B,PS2C,PS2D,PS2E(以下、第2センサPS2と称す)が垂直方向に縦列配置されている。なお、第2センサPS2の配置数は5箇所に限定される物ではない。
【0044】
第1センサPS1は、シートSの非排出時に、シート積載台35上に積載されたシートSの最上面高さを検出する。第2センサPS2は、シート積載台35の昇降位置を検知して制御手段100に検知信号を送る。
【0045】
図4は、シートSを外部に取り出す工程を示すスタッカBの正面断面図である。
【0046】
スタッカBに収容されたシートSを取り出す場合には、操作表示手段8においてスタッカBの開放を指定する。この指定により、昇降駆動手段はシート積載台35を下降させる。
【0047】
スタッカBの下部には、車輪39を有するシート搬送台車38が移動可能に配置されている。シート積載台35がシート搬送台車38上面に当接して搭載され、昇降駆動手段36のワイヤは更に回動を続け、シート積載台35の保持を解除して停止する。
【0048】
操作者は、スタッカBの前面扉を開き、手動又は電動により、シート搬送台車38を手前側に引き出せば、シート搬送台車38に搭載されたシート積載台35上に積載されたシートSは、容易に外部に取り出す事が出来る。
【0049】
図5は、画像形成装置本体Aに3台のスタッカB1,B2,B3を縦列に接続した画像形成システムの全体構成図である。なお、スタッカB1,B2,B3は同一構成をなすから、同じ機能を有する部分には同符号を付している。
【0050】
画像形成装置本体A内に配置された制御手段40の通信手段41と、スタッカB1内に配置された制御手段100の通信手段101とは、通信回線43により接続され、入力信号、制御信号を授受する。同様に、画像形成装置本体A内に配置された制御手段40の通信手段41は、スタッカB2内に配置された制御手段200の通信手段201、スタッカB3内に配置された制御手段300の通信手段301も通信回線43により接続され、入力信号、制御信号を授受する。
【0051】
スタッカB1に導入されてシート積載台35上に積載されたシートSが満杯状態(例えば5000枚)となり、第2センサPS2Eによりシート積載制限位置を超えたことが検知されると、制御手段100は画像形成装置本体Aから排出されるシートSを第1搬送経路r1から第2搬送経路r2に切り換えて搬送し、後段のスタッカB2に導入して搬送し、シートSをシート積載台35上に積載収容する。
【0052】
スタッカB2に導入されてシート積載台35上に積載されたシートSが満杯状態(例えば5000枚)となり、第2センサPS2Eによりシート積載制限位置を超えたことが検知されると、制御手段200は画像形成装置本体Aから排出されるシートSを第1搬送経路r1から第2搬送経路r2に切り換えて搬送し、後段のスタッカB3に導入して搬送し、シートSをシート積載台35上に積載収容する。
【0053】
スタッカB3に導入されてシート積載台35上に積載されたシートSが満杯状態(例えば5000枚)となり、第2センサPS2Eによりシート積載制限位置を超えたことが検知されると、制御手段300は画像形成装置本体Aから排出されるシートSを第1搬送経路r1から第3搬送経路r3に切り換えて搬送し、後段のシートSをサブ排紙トレイ16に排出する。このとき第2搬送経路r2へのシート搬送は行われないように制御される。
【0054】
なお、画像形成装置本体Aから排出されるシートSのシートサイズやシート坪量や記録内容毎に、シートSを仕分けてスタッカB1,B2,B3に収容することも可能である。また、スタッカB1の第1搬送経路r1においてジャムを発生したときには、第2搬送経路r2を介してスタッカB2,B3のシート積載台35にシートSを収容させる事も可能である。
【0055】
図6は、画像形成装置本体Aに、シート後処理装置Cと2台のスタッカB1,B2とを縦列に接続した画像形成システムの全体構成図である。
【0056】
シート後処理装置Cは、画像形成装置本体Aから排出されるシートSを穿孔処理や各種の折り処理を施す。シート後処理装置Cから排出されるシートSは、スタッカB1に導入されてシート積載台35上に積載される。スタッカB1内に積載されたシートSが満杯状態となると、シートSは後段のスタッカB2に積載収容する。
【0057】
スタッカB2内に積載されたシートSが満杯状態となると、後段のシートSをサブ排紙トレイ16に排出する。このとき第2搬送経路r2へのシート搬送は行われないように制御される。
【0058】
なお、シート後処理装置Cから排出されるシートSのシートサイズやシート坪量や記録内容や後処理種別毎に、シートSを仕分けてスタッカB1,B2に収容することも可能である。
【0059】
図7は、スタッカB1,B2,B3の各本体上部に配置された表示手段50の平面図である。
【0060】
ジャム表示部51はスタッカB内の搬送経路内に発生したジャム発生位置を表示する。シートサイズ表示部52はスタッカB内に搬入されるシートSのシートサイズを表示する。シート坪量表示部53はスタッカB内に搬入されるシートSの坪量を表示する。シート満載量限度表示部54はシート積載台35上に積載されたシートSの満載量限度を表示して、例えば赤ランプを点灯して警告する。
【0061】
シート積載量表示部55はシート積載台35上に積載されるシート積載動作中のシート積載情報を表示可能にする。
【0062】
図8は、画像形成装置本体A、及びスタッカBのシート積載に係る制御のブロック図である。
【0063】
以下、ブロック図を参照して制御に係る構成とその動作の概要について説明する。
【0064】
CPU或いはシーケンサ等より成る画像形成装置本体Aの制御手段40は、操作表示手段8に配設されたタッチパネルや表示手段からなる表示手段81と、各種スイッチに接続されている。表示手段81には画像形成装置本体Aの基本画面を表示され、オペレータにより選択された例えばシートサイズ選択キー82のサイズ選択情報(A4判、B4判等)と、シートの坪量、又はシートの厚さ等のシート特性情報を設定する入力情報選択キー83と、コピー枚数を設定するコピー枚数設定キー84と、基本画面を応用機能画面に切り替える応用機能キー85と、コピースタートスイッチ86、排紙先シート積載装置設定キー87、シート搬送経路選択キー88等のスイッチの操作情報を読み込み、必要によりメモリ42に記憶させることが可能となっている。
【0065】
また、制御手段40は通信手段41と接続されており、画像形成装置本体Aの積載情報である、現在排紙中のシートサイズ情報、シート坪量情報、シート厚さ情報を通信手段41を介して、画像形成装置本体Aに接続されたスタッカBの通信手段101に送信する事が可能となっている。
【0066】
CPU或いはシーケンサ等よりなるスタッカBの制御手段100には、シートSを検知する第1センサPS1、シート積載台35の位置を検知する第2センサPS2A,PS2B,PS2C,PS2D,PS2Eが接続され、これらセンサの出力信号を入力可能としている。
【0067】
また、制御手段100にはメモリ102が接続されており、予め記憶されたシートSの積載のプログラムに基づいて、図1、図2に示したように、シートSをスタッカBの機外に排出する第3搬送経路r3、図示しない搬送方向下流側のスタッカに排紙する第2搬送経路r2、スタッカB内にシートSを積載する第1搬送経路r1の何れかに選択搬送する。
【0068】
また、制御手段100は通信手段101と接続されており、スタッカBの積載情報であるところの、予め設定された積載可能なシートサイズ情報(例えばA4判)、シート積載台35上のシートSが満杯となっているか否かの満杯情報、シート積載台35に残紙が有るか否かの残紙情報、ジャム等の発生が有るか否かの異常情報等を、通信手段101を介して、シート搬送方向上流に接続された画像形成装置本体Aの通信手段41と送信する事が可能となっている。通信手段41は画像形成装置本体Aから送信された積載情報を受信する事が可能である。
【0069】
図9は、スタッカBの制御に係るフローチャートである。シートSの搬送制御を図5の画像形成システムにより説明する。
【0070】
ステップ1 排紙先シート積載装置設定キー87により、画像形成装置本体Aから排出されるシートSの収容先を設定する。
【0071】
ステップ2 コピースタートスイッチ86を操作してコピースタートさせる。
【0072】
ステップ3 スタッカBが連結されているか、単体であるかを制御手段40及び通信回線43により確認する。
【0073】
ステップ4 スタッカBが複数台連結され、後段のスタッカB2,B3の有無を制御手段40,100,200,300及び通信回線43により確認する。
【0074】
ステップ5 後段のスタッカB2,B3の接続が有る事が確認されたなら、後段のスタッカB2,B3への排紙を許可し、シートSを後段のスタッカB2,B3へ搬送して収容する。
【0075】
ステップ6 画像形成装置本体Aに接続されたスタッカBが単体である場合(図1参照)には、第2搬送経路r2へのシートSの搬送は禁止される。第1搬送経路r1を通過してシート積載台35上に積載されたシートSが満杯になったことを表示手段50により表示する。
【0076】
画像形成装置本体Aに接続するスタッカB1,B2,B3のうち、スタッカB3が最後段の場合(図5参照)には、第2搬送経路r2へのシートSの搬送は行われない。第1搬送経路r1を通過してシート積載台35上に積載されたシートSが満杯になったことを表示手段50により表示する。
【0077】
ステップ7 スタッカB1,B2,B3の第1搬送経路r1のシート積載及び第3搬送経路r3のシート排出は実行される。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】画像形成装置本体、シート積載装置、自動原稿送り装置、大容量給紙装置から成る画像形成装置の全体構成図。
【図2】シートを導入する工程を示すスタッカの正面断面図。
【図3】シートを積載する工程を示すスタッカの正面断面図。
【図4】シートを外部に取り出す工程を示すスタッカの正面断面図。
【図5】画像形成装置本体に3台のスタッカを縦列に接続した画像形成システムの全体構成図。
【図6】画像形成装置本体にシート後処理装置と2台のスタッカとを縦列に接続した画像形成システムの全体構成図。
【図7】表示手段の平面図。
【図8】画像形成装置本体及びスタッカのシート積載に係る制御のブロック図。
【図9】スタッカの制御に係るフローチャート。
【図10】従来の画像形成システムの一例を示す全体構成図。
【符号の説明】
【0079】
8 操作表示手段
16 サブ排紙トレイ
35 シート積載台
40,100,200,300,400 制御手段
41,101,201,301,401 通信手段
42,102,202 メモリ
43 通信回線
50 表示手段
54 シート満載量限度表示部
55 シート積載量表示部
81 表示手段
87 排紙先シート積載装置設定キー
88 シート搬送経路選択キー
A 画像形成装置本体
B,B1,B2、B3 シート積載装置(スタッカ)
C シート後処理装置
PS1 第1センサ(第1検知手段)
PS2,PS2A,PS2B,PS2C,PS2D,PS2E 第2センサ(第2検知手段)
S シート
r0 搬送経路
r1 第1搬送経路
r2 第2搬送経路
r3 第3搬送経路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置本体に複数のシート積載装置を直列の連結可能に構成した画像形成システムにおいて、
複数の前記シート積載装置は、自装置内のシート積載台にシートを搬送して積載する第1搬送経路と、前記シートを搬送して後段の装置に排出する第2搬送経路と、前記第1搬送経路と前記第2搬送経路とを切り換える切換手段と、前記シート積載台上に積載された前記シートの満杯を検知する検知手段と、をそれぞれ有する同一構成をなし、
前記検知手段が前記第1搬送経路を経て前記シート積載台上に積載される前記シートの満杯を検知したときには、前記第2搬送経路を介して後段の前記シート積載装置に前記シートを順次搬送し、連結された最後尾の前記シート積載装置の前記検知手段が前記シート積載台上に積載される前記シートの満杯を検知したときには、最後尾の前記シート積載装置の前記第2搬送経路への搬送を禁止するように制御する制御手段を備えたことを特徴とする画像形成システム。
【請求項2】
前記シート積載装置は、前記シート積載台上に積載された前記シートが満杯であることを表示する表示装置を有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−335552(P2006−335552A)
【公開日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−165327(P2005−165327)
【出願日】平成17年6月6日(2005.6.6)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】