説明

画像形成装置およびその制御方法

【課題】ユーザに余分な手間を掛けさせることなく、1部の出力において生じる余剰タブ付シートを再利用して次の1部を出力することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置100においては、CPU171により、1部の画像形成に使用されるタブ付シート組の組数GおよびG組目のタブ付シート組のうち使用されるタブ付シートの枚数Aが算出される。そして、G組目のタブ付シート組のうち、1部の画像形成において使用されずに残る余剰タブ付シートが特定される。ここで、タブ付シートの枚数Aが余剰タブ付シートの枚数Bが以下である場合、枚数Bの余剰タブ付シートのうち、少なくとも1枚以上を使用して、2部の画像形成が行われる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タブ付シートに対応する画像を形成することが可能な画像形成装置およびその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像形成装置として、タブ付シート上に対応する画像を形成するタブ付シート作成モードを有するものがある。
【0003】
上記タブ紙作成モードについて図18〜図21を参照しながら説明する。図18は7枚のタブ付シートからなる1つのタブ付シート組におけるタブ付シートの並びの例を示す図である。図19はタブ付シート組が画像形成装置の給紙トレイにセットされた状態を模式的に示す図である。図20は7枚のタブ付シートからなるタブ付シート組を用いて、2枚のタブ付シートにそれぞれ対応する画像を形成する場合の例を示す図である。図21は7枚のタブ付シートからなる複数のタブ付シート組を用いて、9枚のタブ付シートにそれぞれ画像形成を行う場合の例を示す図である。
【0004】
一般に、例えば図18(a)に示すように、それぞれ異なる位置にタブが設けられている7枚のタブ付シートを1組とするタブ付シート組が市販されている。このタブ付シート組の場合、タブが最上位置にあるものから順に各タブ付シートが並べられている。また、図18(b)に示すように、タブが最下位置にあるものから順に各タブ付シートが並べられているタブ付シート組もある。
【0005】
このようなタブ付シート組を画像形成装置の給紙トレイにセットする場合には、図19に示すように、タブ付シート組が、組をセット単位として給紙段にセットされる。本例は、図18(a)に示す複数組のタブ付シート組をセットしたものである。
【0006】
ここで、7枚のタブ付シートから構成されるタブ付シート組を用いて先頭から2枚目までのタブ付シートにそれぞれ対応する画像を形成する場合、図20に示すように、先頭から2枚目までのタブ付シートP1,P2のそれぞれに、対応する画像「1」,「2」が形成される。残りの5枚のタブ付シートP3〜P7は、給紙されずに、給紙トレイに余剰タブ付シートとして残ることになる。
【0007】
このように画像が形成されるタブ付シートの枚数がタブ付シート組を構成するタブ付シートの枚数と一致せず、余剰タブ付シートが給紙トレイに残る場合がある。そこで、余剰タブ付シートを、画像が形成されたタブ付シートの排紙トレイと異なる排紙トレイに排紙する技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。
【0008】
ここで、例えば7枚のタブ付シートからなる複数組のタブ付シート組を給紙トレイにセットし、先頭から2枚のタブ付シートにそれぞれ対応する画像を形成する場合を想定する。この場合、まず、1組目のタブ付シート組から2枚のタブ付シートがそれぞれ給紙され、それぞれのタブ付シートに対応する画像が形成される。画像が形成された各タブ付シートは、第1の排紙トレイに排紙される。1組目のタブ付シート組における残りの5枚のタブ付シートは、余剰タブ付シートとして、上記第1の排紙トレイと異なる第2の排紙トレイに排紙される。
【0009】
1部目の画像形成に続けて2部目の画像形成が行われる場合、2組目のタブ付シート組から1枚目および2枚目のタブ付シートに対してそれぞれ対応する画像が形成され、画像が形成された各タブ付シートは第1の排紙トレイに排紙される。そして、以降の5枚のタブ付シートは、余剰タブ付シートとして第2の排紙トレイに排紙される。
【0010】
また、7枚のタブ付シートからなる複数組のタブ付シート組が給紙トレイにセットされているとする。そして、9枚のタブ付シートに対してそれぞれ画像形成するようにユーザにより設定されたとする。この場合、図21に示すように、1組目のタブ付シート組の1枚目から7枚目でのタブ付シートP1〜P7に対してそれぞれ対応する画像「1」〜「7」が形成される。続いて、2組目のタブ付シート組の2枚目までのタブ付シートP8,P9に対してそれぞれ画像「8」,「9」が形成される。これらのタブ付シートP1〜P9は、第1の排紙トレイに排紙される。これに対し、2組目のタブ付シート組における残りの5枚のタブ付シートP10〜P14は、余剰タブ付シートとして、第2の排紙トレイに排紙される。
【特許文献1】特開2002-3063号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
複数部の出力を行う場合、1部の出力毎に、余剰タブ付シートが排紙されるので、多量の余剰タブ付シートが発生する場合がある。1部の出力において生じた複数枚の余剰タブ付シートの中には、並び替えることによって次の1部の出力において再利用可能なものが含まれる場合がある。この場合、ユーザが、これらの余剰タブ付シートを並び替えることによってタブ付シート組を再構成することが必要である。
【0012】
しかしながら、再利用可能な余剰タブ付シートを用いて再構成されたタブ付シート組を次の1部において再利用するためには、1部の出力毎に、再構成されたタブ付シート組を給紙トレイにセットする必要があり、面倒である。
【0013】
本発明の目的は、ユーザに余分な手間を掛けさせることなく、1部の出力において生じる余剰タブ付シートを再利用して次の1部を出力することができる画像形成装置およびその制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明は、上記目的を達成するため、タブの位置がそれぞれ異なる複数枚のタブ付シートから構成される1つ以上のタブ付シート組から給紙されるタブ付シートに画像を形成し、該画像が形成されたタブ付シートを出力することが可能な画像形成装置であって、1つのタブ付シート組を構成するタブ付シートの枚数および1つのタブ付シート組のうち画像形成に使用されるタブ付シートの枚数を決定する決定手段と、前記決定された前記タブ付シート組を構成するタブ付シートの枚数と前記使用するタブ付シートの枚数とに基づいて、前記タブ付シート組のうち画像形成に使用されずに残る余剰タブ付シートを特定する特定手段と、前記使用するタブ付シートの枚数が前記特定された余剰タブ付シートの枚数以下である場合、前記余剰タブ付シートを含むタブ付シート組を使用して2部の画像形成を行うように制御する制御手段とを備えることを特徴とする画像形成装置を提供する。
【0015】
本発明は、上記目的を達成するため、タブの位置がそれぞれ異なる複数枚のタブ付シートから構成される1つ以上のタブ付シート組から給紙されるタブ付シートに画像を形成し、該画像が形成されたタブ付シートを出力することが可能な画像形成装置の制御方法であって、1つのタブ付シート組を構成するタブ付シートの枚数および1つのタブ付シート組のうち画像形成に使用されるタブ付シートの枚数を決定する決定工程と、前記決定された前記タブ付シート組を構成するタブ付シートの枚数と前記使用するタブ付シートの枚数とに基づいて、前記タブ付シート組のうち画像形成に使用されずに残る余剰タブ付シートを特定する特定工程と、前記使用するタブ付シートの枚数が前記特定された余剰タブ付シートの枚数以下である場合、前記余剰タブ付シートを含むタブ付シート組を使用して2部の画像形成を行うように制御する制御工程とを備えることを特徴とする画像形成装置の制御方法を提供する。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、ユーザに余分な手間を掛けさせることなく、1部の出力において生じる余剰タブ付シートを再利用して次の1部を出力することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0018】
図1は本発明の一実施の形態に係る画像形成装置の構成を示す縦断面図である。本実施の形態においては、画像形成装置として、電子写真方式を用いたデジタル複写機を説明する。
【0019】
画像形成装置100は、図1に示すように、原稿から画像を読み取るためのリーダ部200および画像を用紙上に形成するプリンタ部300を備える。リーダ部200には、原稿をプラテンガラス201上に給送する自動原稿送り装置4が装着されている。リーダ部200は、原稿照明ランプ203および走査ミラー204が搭載されている移動台202を有する。移動台202は、原稿流し読み取り時には、プラテンガラス201に沿って搬送される原稿を読み取るように読取位置に停止され、当該読取位置において原稿照明ランプ203により原稿を照明する。また、移動台202は、原稿固定読み取り時には、原稿照明ランプ203により原稿を照明しながら、プラテンガラス201上に載置された原稿に対して、副走査方向へ移動される。
【0020】
いずれの読み取り時にも、原稿照明ランプ203により照明された原稿からの反射光が走査ミラー204,205,206およびレンズ207を介してCCD208へ導かれ、CCCD208の撮像面上に光学像として結像される。CCD208は、結像された光学像を光電変換により電気信号に変換して出力する。この電気信号は、デジタル信号に変換され、当該デジタル信号は、画像データとして画像メモリ(図示せず)に格納される。この画像メモリに格納された画像データは、所定のタイミングで読み出されてプリンタ部300に転送される。
【0021】
プリンタ部300は、上記画像データに基づいてレーザ光を変調して出力する露光制御部209を有する。露光制御部209から出力されたレーザ光は、感光ドラム211に向けて照射される。
【0022】
感光ドラム211の周囲には、一次帯電器212、現像器213、転写器216、前露光ランプ214、クリーニング装置215が配置されている。感光ドラム211は、図中の矢印が示す方向へ回転され、その表面が一次帯電器212により所定の電位に帯電される。そして、感光ドラム211には、上記レーザ光が照射され、静電潜像が形成される。
【0023】
感光ドラム211上に形成された静電潜像は、現像器213から供給されるトナーにより、トナー像として可視像化される。
【0024】
このトナー像は、転写器216により、各給紙カセット221,222,223,224、手差しトレイ254、給紙デッキ250のいずれかの給紙段から給紙された用紙上に転写される。ここで、各給紙段221〜224,254,250には、それぞれ対応するサイズの用紙が収納されている。各給紙段221〜224,254,250のそれぞれに収納されている用紙は、それぞれ、給紙ローラ229,230,231,232,255,253により、1枚ずつ給紙される。各給紙段のいずれかから給紙された用紙は、レジストレーションローラ233により、所定のタイミングで感光ドラム211と転写器216の間に送り出され、転写器216により上記用紙上に感光ドラム211上のトナー像が転写される。
【0025】
トナー像が転写された用紙は、搬送ベルト234を介して定着器235へ送られる。また、トナー像の転写後、次の画像形成に備えるために、感光ドラム211に残留するトナーがクリーニング装置215により除去される。そして、感光ドラム211に残留する残留電荷が、前露光ランプ214により消去される。
【0026】
定着器235は、上記用紙を受け入れ、当該用紙を加熱、加圧する。これにより、用紙上のトナー像は、用紙上に定着される。定着器235を通過した用紙は、フラッパ237に向けて送られ、当該フラッパ237により、搬送パス238または排出パス243のいずれかに送られる。
【0027】
フラッパ237により用紙が搬送パス238に送られる場合は、用紙の両面にそれぞれ画像形成する両面モードが設定されている場合である。この場合、搬送パス238に送られた用紙は、一旦、反転ローラ245により反転パス239へ送られる。そして、反転ローラ245が逆転され、用紙が反転パス239から下搬送パス240へ送り出される。そして、用紙は、下搬送パス240を経て再給紙パス241へ導かれる。再給紙パス241に導かれた用紙は、再給紙ローラ242により、レジストレーションローラ233へ向けて送られる。
【0028】
排出パス243に送られた用紙は、排紙ローラ244を経てシート処理部290へ送られる。また、用紙を反転してシート処理部290へ送ることも可能である。この場合、用紙がフラッパ237により搬送パス238に導かれ、反転ローラ245によって用紙の後端を残して反転パス239に引き込まれる。次いで、反転ローラ245が逆転され、用紙は、再び搬送パス238を経て排紙ローラ244に向けて送り出される。このとき、用紙は反転された状態で排紙ローラ244に向けて送り出されることになる。そして、用紙は、排紙ローラ244によりシート処理部290へ送られる。
【0029】
このシート処理部290は、用紙をZ折りするためのZ折り機295、排紙された用紙間にインサート用紙を挿入するためのインサータ291、および製本処理部296を有する。製本処理部296は、排紙された用紙を束状にまとめ、当該用紙束をセンタ折りする。そして、用紙束は、ステイプラーで綴じられ、製本化される。この製本化された用紙束は、排紙トレイ297へ排出される。また、製本処理部296は、用紙を製本化することなく、排紙トレイ297へ排出することが可能である。
【0030】
また、シート処理部290は、一枚毎に排紙された用紙を処理トレイ294に送り、当該処理トレイ294上に束状に積載する。処理トレイ294上に積載された用紙束は、ステイプラーで綴じられた後、排紙トレイ292または排紙トレイ293に排出される。各排紙トレイ292,293は、必要に応じて昇降可能に構成されており、各排紙トレイ292,293を昇降させることによって、用紙のソート処理が可能である。
【0031】
また、シート処理部290は、用紙に対してシート処理を施すことなく、当該用紙を各排紙トレイ292,293,297のいずれかに選択的に排紙可能である。
【0032】
次に、画像形成装置100の制御構成について図2を参照しながら説明する。図2は図1の画像形成装置100の制御構成を示すブロック図である。
【0033】
画像形成装置100は、図2に示すように、CPU171を備える。CPU171には、ROM174、RAM175、操作部172、画像メモリ103、画像処理部170、外部I/F処理部104、リーダ部200およびプリンタ部300が接続されている。CPU171は、ROM174に格納されているプログラムに従って、上記各ブロック172,103,170,104,200,300を制御する。ここで、CPU171の作業領域が、RAM175により提供される。また、CPU171は、プリンタ部300を介して、シート処理部290を制御する。
【0034】
操作部172は、コピーモード、プリントモード、ファクシミリモードの各種の動作モードの設定、各動作モードに関する詳細情報の設定などを行うための複数のキーを有する。また、操作部172は、装置状態、設定された動作モードの内容などを示す各種情報を表示するための液晶表示パネルを有する。ここで、液晶表示パネルには、各種の設定情報を入力するためのソフトキーを表示することが可能である。操作部172を介してユーザにより入力された設定情報は、CPU171に送られる。また、操作部172に表示される情報は、CPU171によって生成された情報である。
【0035】
画像メモリ103は、リーダ部200により原稿から読み取られた画像データ、または外部I/F処理部104を介して外部装置から入力された画像データを格納する。また、画像メモリ103は、後述するように、画像処理部170により所定の処理が施された画像データを格納する。
【0036】
画像処理部170は、必要に応じて、画像メモリ103に格納されている画像データに対して所定の処理を施す。例えば、画像処理部170は、上記画像データに対して圧縮および伸長処理を施す。また、画像処理部170は、画像メモリ103に格納されている複数の画像データを所望の順番に並び替える処理を行う。これは、用紙の排出先となる排紙トレイを替えるソート処理に代わるソート処理を実現する。また、画像処理部170は、上記画像を拡大または縮小する処理を行う。また、画像処理部170は、上記画像データからその一部を切り出す画像切り出し処理、上記画像データを所望の角度に回転させる画像回転処理、上記画像データを所定方向へ移動させる画像移動処理などを行うことが可能である。
【0037】
画像処理部170により処理が施された画像データは、画像メモリ103に一旦格納された後に、プリンタ部300または外部I/F処理部104に送られる。
【0038】
外部I/F処理部104は、パーソナルコンピュータなどとの間でデータの送受信を行う。また、外部I/F処理部104は、電話回線を介してファクシミリ装置との間でファクシミリ通信によりデータの送受信を行う。
【0039】
リーダ部200は、上述したように、原稿から画像を読み取り、その画像データを出力する。プリンタ部300は、上述したように、画像データに基づいて当該画像データが示す画像を用紙上に形成する。また、プリンタ部300から出力された用紙は、シート処理部290に送られ、シート処理部290は、上記用紙に対して所定のシート処理を施す。
【0040】
次に、操作部172の詳細について図3を参照しながら説明する。図3は図2の操作部172を示す平面図である。
【0041】
操作部172は、図3に示すように、数値を入力するためのテンキー群522および動作開始を指示するためのスタートキー554を含む複数のハードキーと、液晶表示パネル551を有する。液晶表示パネル551には、各種設定を行うための操作画面が表示される。ここでは、液晶表示パネル551には、初期操作画面が表示されている。この初期操作画面においては、設定された内容、現在の動作状態などを示す情報とともに、「両面」キー624、「ソート」キー625、「応用」キー626を含む複数のソフトキーが表示される。
【0042】
本実施の形態においては、原稿からタブ付シート上に形成すべき画像(以降、タブ画像という)を読み取り、この読み取られたタブ画像をタブ付シート上に形成するタブ付シート作成モードが設けられている。このタブ付シート作成モードについて図4〜図9を参照しながら説明する。図4は原稿に含まれるタブ画像とタブ付シート上に形成されるタブ画像の位置関係を模式的に示す図である。図5は図3の初期操作画面上で「応用」キーが押下された場合に表示される操作画面の一例を示す図である。図6はタブ付シートを給紙する給紙段を選択するための操作画面の一例を示す図である。図7はタブ数を設定するための操作画面の一例を示す図である。図8は原稿から読み取られたタブ画像をタブ付シート上に形成する際のタブ画像の移動量を設定するための操作画面である。図9はタブ付シートに対する、原稿に含まれるタブ画像の移動量を模式的に示す図である。
【0043】
タブ画像は、タブ付シートのタブの位置に対応付け可能な画像である。タブ画像としては、タブ付シートのタブ上に形成される画像と、タブ付シートのシート本体(タブを除いた部分)上に形成される画像とがある。上記タブ画像を含む原稿は、タブ付シートのシート本体(タブを除いた部分)と同じサイズを有する原稿である。
【0044】
ここで、例えば図4(a)に示すように、タブの位置がそれぞれ異なる7枚のタブ付シートP1〜P7に対して、それぞれに対応する画像を形成する場合、7枚の原稿D1〜D7が用意される。各原稿D1〜D7には、それぞれ、対応するタブ付シートP1〜P7のタブに形成されるタブ画像が含まれる。そして、各原稿D1〜D7からそれぞれタブ画像が読み取られ、読み取られた各タブ画像は、それぞれ対応するタブ付シートP1〜P7のタブ上に形成されることになる。ここでは、タブ画像「1」〜「7」は、タブ付シートP1〜P7のそれぞれのタブの位置に対応付けられた画像である。
【0045】
また、図4(b)に示すように、タブの位置がそれぞれ異なる7枚のタブ付シートP1〜P7に対して、それぞれのシート本体(タブを除いた部分)に対応するタブ画像を形成する場合、7枚の原稿D1〜D7が用意される。各原稿D1〜D7には、それぞれ、対応するタブ付シートP1〜P7のシート本体に形成されるタブ画像が含まれる。そして、各原稿D1〜D7からそれぞれタブ画像が読み取られ、読み取られた各タブ画像は、それぞれ対応するタブ付シートP1〜P7のシート本体上に形成されることになる。
【0046】
上記タブ付シート作成モードを設定する場合、まず、上記初期操作画面上で、「応用モード」キー626が押下される。これにより、例えば図5に示すような操作画面1200が表示される。この操作画面1200においては、複数の応用モードのそれぞれに対応するモード選択キーが表示される。複数の応用モードの1つとして、タブ付シート作成モードがあり、このタブ付シート作成モードを選択する際には、「タブ紙作成」キー1230が押下される。
【0047】
上記操作画面1200上で「タブ紙作成」キー1230が押下されると、図6に示すような操作画面1300が液晶表示パネル551に表示される。この操作画面1300は、手差しトレイ254、各給紙カセット221,222,223,224、給紙デッキ250のうちのいずれか1つを、タブ付シートを給紙する給紙段として選択するための画面である。この操作画面1300においては、手差しトレイ254、各給紙カセット221,222,223,224、給紙デッキ250のそれぞれに対応するキー1301〜1306が表示されている。ここでは、給紙段候補が、手差しトレイ254、各給紙カセット223,224および給紙デッキ250のいずれかに限定されており、それぞれに対応するキー1301,1304,1305が選択可能に表示されている。これに対し、他のキー1302,1303,1306は、選択不能なように網掛け表示されている。ここで、例えばキー1301が押下されると、手差しトレイ254がタブ付シートの給紙段として選択される。
【0048】
このようにして給紙段が選択されると、「OK」キー1307が押下され、選択された給紙段が確定される。
【0049】
このタブ付シートの給紙段の選択が終了すると、例えば図7に示すような操作画面1310が液晶表示パネル551に表示される。この操作画面1310は、上記選択された給紙段にセットされる1組のタブ付シート組を構成するタブ付シートの枚数である「タブ数」を設定するための操作画面である。
【0050】
ここでは、「マイナス」キー1312、「プラス」キー1313を操作することによって、「タブ数」を示す数値が領域1311に入力される。本例の場合、2枚のタブ付シートからなるタブ付シート組から、12枚のタブ付シートからなるタブ付シート組までのタブ付シート組を扱うことが可能である。そして、「タブ数」として「5」が設定されている。この場合、5枚のタブ付シートからなる1組以上のタブ付シート組が、選択された給紙段にセットされることになる。また、給紙段にセットされる、タブ付シート組におけるタブ付シートの並び順が逆順である場合、チェックボックス1316にチェックが入れられる。
【0051】
このようにして、タブ付シート組の「タブ数」およびその並び順が設定されると、「OK」キー1314が押下され、設定された内容が確定される。
【0052】
また、設定された内容を取り消す際には、「取消」キー1315が押下され、この操作画面1310から前の操作画面1300への移行が行われる。
【0053】
なお、タブ数の設定は、タブ付シート作成モードを選択したときでなく、タブ付シートを各給紙段に収納する際に行うようにしても良い。
【0054】
上記「タブ数」の設定が終了すると、例えば図8に示すような操作画面1320が液晶表示パネル551に表示される。この操作画面1320は、タブ画像を移動する量を設定するための操作画面である。
【0055】
ここで、例えば図4(a)に示すような7枚のタブ付シートP1〜P7のタブ上にそれぞれ対応するタブ画像を形成する場合を例にしてタブ画像の移動量の設定について説明する。この場合、図9(a)に示すように、原稿D1のタブ画像「1」は、原稿D1上において、タブ付シートP1の長手方向におけるタブの位置に対応する位置に配置されている。即ち、タブ付シートP1のタブT1が、縁部CPから長手方向への距離αの位置に配置されているとすると、原稿D1のタブ画像「1」は、縁部CDから長手方向への距離αの位置に配置されることになる。また、上記タブ画像「1」は、タブ付シートP1のタブのサイズに収まるサイズの画像である。
【0056】
タブ画像「1」を含む原稿D1は、その幅方向(図中の矢印A1が示す方向)に読み取られる。これに対し、上記タブ付シートP1は、そのタブが搬送方向(図中の矢印A2が示す方法)に対して後方側となるように、給紙される。ここで、原稿D1から読み取られたタブ画像「1」を上記タブ付シートP1のタブの位置へ形成するためには、タブ画像「1」を移動量λ分移動させる必要がある。この移動量λは、タブ付シートP1の搬送方向(図中の矢印A2が示す方向)への移動量であり、上記操作画面1320上で設定されるものである。
【0057】
上記移動量λは、タブ画像をタブ付シートのタブに形成する際に設定されるものであり、例えば0mmから25mmの範囲内で設定することが可能である。この移動量λは、上記操作画面1320上で、領域1323に入力された移動量λを減少させるための「−」キー1321と、領域1323に入力された移動量λを増加させるための「+」キー1322を操作することによって、設定される。領域1323には、通常、移動量λの初期値として、「0」mmが入力されている。
【0058】
上記領域1323に入力された移動量λを確定する際には、「OK」キー1325が押下される。これに対し、「取消」キー1324が押下されると、入力された移動量λの設定がキャンセルされ、上記操作画面1320から前の操作画面1310への移行が行われる。
【0059】
また、例えば図4(b)に示すような7枚のタブ付シートP1〜P7のシート本体上にそれぞれ対応するタブ画像を形成する場合、図9(b)に示すように、原稿D1から読み取られたタブ画像「1」をタブ付シートP1のタブの位置へ移動させる必要がないので、上記操作画面1320上で、移動量λは、「0」mmと設定される。
【0060】
本実施の形態においては、タブ付シート作成モードによりタブ付シートに対応するタブ画像を形成する場合、1部の画像形成に使用されるタブ付シート組の組数が決定される。そして、その1組のタブ付シート組のうち、画像形成に使用されるタブ付シートの枚数と、画像形成に使用されずに残る余剰タブ付シートの枚数が決定される。
【0061】
ここで、1部の画像形成に使用されるタブ付シートの総枚数がT、1組のタブ付シート組を構成するタブ付シートの枚数がS、1部の画像形成に使用されるタブ付シート組の組数がGであるとする。1組のタブ付シート組を構成するタブ付シートの枚数Sは、上記操作画面1310上でユーザにより設定された枚数である。そして、これらの値に基づいて、G組目のタブ付シート組のうち、画像形成に使用されるタブ付シートの枚数Aが決定される。また、画像形成に使用されずに残る余剰タブ付シートの枚数Bが算出される。タブ付シートの総枚数T、タブ付シートの枚数S、タブ付シート組の組数G、タブ付シートの枚数A、余剰タブ付シートの枚数Bは、以下の関係式を満足する。
【0062】
A=T−(G−1)×S …(1)
B=S−A …(2)
1部の画像形成において生じる枚数Bの余剰タブ付シートに対しては、当該余剰タブ付シートを含む1組のタブ付シート組において、何枚目からのタブ付シートが余剰タブ付シート(使用されないタブ付シート)であるかが特定される。
【0063】
上記決定された余剰タブ付シートの枚数Bが「0」に等しい場合は、余剰タブ付シートが生じず、タブ付シート組を構成する全てのタブ付シートが使用されることになる。すなわち、1部の画像形成に、組数Gのタブ付シート組を構成する全てのタブ付シートが使用されることになる。
【0064】
これに対し、上記余剰タブ付シートの枚数Bが「0」に等しくない場合、すなわち枚数Bが「1」以上である場合、1部の画像形成に使用されるタブ付シートの枚数Aと上記枚数Bとの間に、A≦B(AがBの枚数以下)の関係が成立するか否かの判定が行われる。
【0065】
ここで、A≦Bの関係が成立しない場合、枚数Bの余剰タブ付シートには、次の1部の画像形成に再利用可能な余剰タブ付シートが含まれないので、この余剰タブ付シートを使用せずに、1部の画像形成のみが行われる。そして、余剰タブ付シートが排紙される。
【0066】
A≦Bの関係が成立する場合、枚数Bの余剰タブ付シートには、次の1部(2部目)の画像形成に再利用可能な余剰タブ付シートが含まれるので、余剰タブ付シートを含むタブ付シート組を使用して2部の画像形成が行われる。この場合、まず、1部目の画像形成において生じる余剰タブ付シートのうち、2部目の画像形成において生じる2部目の余剰タブ付シート(第2の余剰タブ付シート)が特定される(第2の特定手段)。そして、1部目の出力が行われ、この1部目の画像形成後に、特定された2部目の余剰タブ付シートが排紙される。
【0067】
次いで、対応するタブ画像の回転処理および並び替え処理が実行されるとともに、1部目の余剰タブ付シート(2部目の余剰タブ付シートを除いたもの)を含むタブ付シートの再給紙処理が実行される。そして、再給紙されたタブ付シートに、対応するタブ画像(上記回転処理および並び替え処理が施されたタブ画像)が形成され、当該タブ付シートは、排紙される。このようにして、2部目の画像形成が行われる。
【0068】
このタブ付シート作成モードの手順について図10〜図12を参照しながら説明する。図10〜図12はタブ付シート作成モードの手順を示すフローチャートである。図10〜図12のフローチャートで示す手順は、CPU171によりROM174に格納されているプログラムに従って実行されるものである。
【0069】
タブ付シート作成モードを実行する場合、図10示すように、まずCPU171は、ユーザにより入力されたタブ付シート作成モードに関する設定情報を取得する(ステップS101)。ここでは、出力部数m、および選択されたタブ付シートの給紙段(操作画面1300)に関する情報が取得される。また、「タブ数」即ち1組のタブ付シート組を構成するタブ付シートの枚数Sおよびタブ付シートの「並び順」(操作画面1310)、および、設定された移動量λ(操作画面1320)が取得される。
【0070】
次いで、CPU171は、リーダ部200により複数枚の原稿を読み取るように制御する(ステップS102)。複数枚の原稿は、それぞれ、タブ付シートのタブの位置に対応付け可能なタブ画像を含む原稿であり、ユーザにより予め準備されたものである。各原稿からそれぞれから読み取られたタブ画像は、画像メモリ103に格納される。そして、CPU171は、1部の画像形成に使用されるタブ付シート組の組数GおよびG組目のタブ付シート組のうち、当該1部の画像形成に使用されるタブ付シートの枚数Aを算出する(ステップS103)。ここでは、読み取られたタブ画像の数に等しい枚数(原稿の枚数)が、1部の画像形成に使用されるタブ付シートの総枚数Tとして算出される。そして、上記(1)式に基づいて、上記タブ付シート組の組数Gおよび上記タブ付シートの枚数Aが算出される。
【0071】
次いで、CPU171は、上記(2)式に基づいて、余剰タブ付シートの枚数Bを算出する(ステップS104)。そして、CPU171は、上記算出された余剰タブ付シートの枚数Bが「0」に等しいか否かを判定する(ステップS105)。ここで、上記枚数Bが「0」に等しい場合は、余剰タブ付シートが発生せず、タブ付シート組を構成する全てのタブ付シートが使用されることになる。即ち、総枚数Tのタブ付シートからなる1部の出力に、組数Gのタブ付シート組を構成する全てのタブ付シートが使用されることになる。
【0072】
よって、この場合、CPU171は、まず、出力部数xを「0」に初期化する(ステップS106)。そして、CPU171は、1部の画像形成を行うように、即ち、総枚数Tのタブ付シートにそれぞれ対応するタブ画像を形成するようにプリンタ部300を制御する(ステップS107)。
【0073】
ここでは、画像処理部170によりタブ画像が上記取得された移動量λ分移動され、当該移動後のタブ画像が、プリンタ部300に送られる。そして、プリンタ部300においては、選択された給紙段にセットされたタブ付シート組からタブ付シートが給紙され、この給紙されたタブ付シートに対応するタブ画像が形成される。
【0074】
タブ画像が形成されたタブ付シートは、フラッパ237により、搬送パス238へ導かれ、反転ローラ245によって反転パス239内に導かれて停止される。そして、反転ローラ245が逆転され、タブ付シートは、搬送パス238を経て、排出ローラ244に向けて送られる。これにより、タブ付シートは、その表裏が反転され、そのタブが搬送方向の前方側に向けられた状態で排出ローラ244に送られることになる。次いで、タブ付シートは、排出ローラ244により、シート処理部290に送られる。
【0075】
シート処理部290は、上記タブ付シートに対してシート処理を施すことなく、排紙トレイ292,293の一方例えば排紙トレイ293に排紙するように動作する。
【0076】
このように、総枚数Tのタブ付シートのそれぞれに対して、その給紙、タブ画像の形成、排紙を行うことによって、1部の画像形成が行われる。ここで、排紙トレイ293には、タブ付シートが、その画像形成面が下向きで、タブが搬送方向の前方側に位置する状態で排紙される。すなわち、タブ画像がそれぞれ形成された総枚数Tのタブ付シートは、1ページ目に対応するタブ付シートから順に排紙トレイ293に積載されることになる。
【0077】
このように、本実施の形態においては、タブ付シートがページ順に積載されるが、これに代えて、タブ付シートの表裏を反転せずに、単にタブ付シートを順に排紙するようにしてもよい。
【0078】
次いで、CPU171は、出力部数xを「1」インクリメントする(ステップS108)。そして、CPU171は、上記出力部数xが設定された出力部数mに等しいか否かを判定する(ステップS109)。ここで、出力部数xが設定された出力部数mに等しくないと判定された場合、CPU171は、上記ステップS107へ戻り、次の1部の出力を行うように制御する。これに対し、出力部数xが設定された出力部数mに等しいと判定された場合、CPU171は、本処理を終了する。
【0079】
上記ステップS105において余剰タブ付シートの枚数Bが「0」に等しくないと判定された場合、図11に示すように、CPU171は、余剰タブ付シートを特定する(ステップS110)。そして、余剰タブ付シートの枚数Bと上記タブ付シートの枚数Aとを比較する。即ち、A≦Bの関係が成立するか否かを判定する(ステップS111)。ここで、A≦Bの関係が成立しない場合、余剰タブ付シートを使用せずに、1部の画像形成のみが行われることになる。
【0080】
この場合、CPU171は、まず出力部数xを「0」に初期化する(ステップS112)。そして、CPU17は、1部の画像形成を行うようにプリンタ部300を制御する(ステップS113)。このとき、画像処理部170によりタブ画像が上記移動量λ分移動され、プリンタ部300に送られる。そして、プリンタ部300においては、選択された給紙段にセットされたタブ付シート組からタブ付シートが給紙され、この給紙されたタブ付シートに上記タブ画像が形成される。このタブ画像が形成されたタブ付シートは、上述したように、その表裏が反転されて、シート処理部290に送られる。そして、シート処理部290は、上記タブ付シートに対してシート処理を行わずに、当該タブ付シートを1つの排紙トレイ、例えば排紙トレイ293に排紙するように動作する。
【0081】
次いで、CPU171は、給紙段に残る枚数Bの余剰タブ付シートを、シート処理部290の上記排紙トレイ293と異なる排紙トレイ例えば排紙トレイ297に排紙するようにプリンタ部300を制御する(ステップS114)。ここでは、給紙段にある余剰タブ付シートとして特定されたタブ付シートが順に給紙され、当該給紙された余剰タブ付シートは、画像形成されることなく、プリンタ部300を経てシート処理部290に送られる。この際、余剰タブ付シートは、その表裏が反転されてシート処理部290に送られる。シート処理部290は、上記余剰タブ付シートに対してシート処理を行わずに、当該余剰タブ付シートを排紙トレイ297に排紙するように動作する。
【0082】
この1部の画像形成後、CPU171は、出力部数xを「1」インクリメントし(ステップS115)、この出力部数xが設定された出力部数mに等しいか否かを判定する(ステップS116)。ここで、出力部数xが設定された出力部数mに等しくないと判定された場合、CPU171は、上記ステップS113へ戻り、次の1部の画像形成を行うように制御する。これに対し、出力部数xが設定された出力部数mに等しいと判定された場合、CPU171は、本処理を終了する。
【0083】
上記ステップS111においてA≦Bの関係が成立すると判定された場合、枚数Bの余剰タブ付シートの中からA枚のタブ付シートを使用して2部の画像形成が行われる。この場合、図12に示すように、CPU171は、まず、1部目の画像形成において生じる余剰タブ付シートのうち、2部目の画像形成においても使用されずに残る余剰タブ付シートを特定する(ステップS117)。そして、CPU171は、出力部数xを「0」に初期化する(ステップS118)。
【0084】
次いで、CPU171は、1部目を画像形成するようにプリンタ部300を制御する(ステップS119)。ここでは、上記ステップS113と同様に、画像処理部170により上記移動量λ分移動されたタブ画像がプリンタ部300に送られる。そして、プリンタ部300においては、選択された給紙段にセットされたタブ付シート組からタブ付シートが給紙され、この給紙されたタブ付シートに上記タブ画像が形成される。上記タブ画像が形成されたタブ付シートは、シート処理部290に送られる。シート処理部290は、上記タブ付シートに対してシート処理を行わずに、当該タブ付シートを例えば排紙トレイ293に排紙するように動作する。
【0085】
この1部の画像形成後、CPU171は、上記ステップS116で特定された余剰タブ付シートを、シート処理部290を介して排紙トレイ297に排紙するようにプリンタ部300を制御する(ステップS120)。プリンタ部300においては、選択された給紙段から余剰タブ付シートとして特定されたタブ付シートが給紙され、当該タブ付シートは、画像が形成されることなく、シート処理部290に送られる。シート処理部290は、上記余剰タブ付シートとして特定されたタブ付シートを、シート処理を行うことなく、排紙トレイ297に排紙するように動作する。
【0086】
余剰タブ付シートの排紙後、CPU171は、2部目の画像形成を行うようにプリンタ部300を制御する(ステップS121)。ここでは、画像処理部170により、画像メモリ103に格納されているタブ画像が1部目の画像形成時とは逆の順番で読み出され、そのタブ画像がπ(rad)分回転される。また、回転されたタブ画像は、上記移動量λ分、搬送方向の前方側に向けて移動される。このようにして処理されたタブ画像は、プリンタ部300に送られる。
【0087】
プリンタ部300においては、選択された給紙段にセットされたタブ付シート組からタブ付シートが給紙される。この給紙されたタブ付シートは、画像が形成されることなく、フラッパ237に向けて搬送され、フラッパ237により、搬送パス239を介して反転パス239に導かれる。次いで、反転ローラ245が逆転され、タブ付シートは、反転パス239から下搬送パス240へ送り出される。そして、タブ付シートは、下搬送パス240を経て再給紙パス241へ導かれる。再給紙パス241に導かれたタブ付シートは、再給紙ローラ242により、レジストレーションローラ233へ向けて送られる。これにより、タブ付シートは、その表裏が反転され、タブが搬送方向の前方側に位置するように再給紙されことになる。
【0088】
次いで、この再給紙されたタブ付シートに対応するタブ画像が形成され、このタブ画像が形成されたタブ付シートは、1部目の画像形成時と異なり、その表裏が反転されることなく、シート処理部290に送られる。シート処理部290は、タブ付シートを、シート処理を行うことなく、排紙トレイ292に排紙する。これにより、2部目の各タブ付シートは、その画像形成面が上向きで、かつタブが搬送方向の前側に位置する状態で排紙トレイ292に排紙される。この際、各タブ付シートは、最終ページに対応するタブ付シートから順に積載されることになる。
【0089】
2部目の画像形成後、CPU171は、出力部数xを「2」インクリメントする(ステップS122)。そして、CPU171は、出力部数xが設定された出力部数m以上であるか否かを判定する(ステップS123)。ここで、出力部数xが設定された出力部数m以上でないと判定された場合、CPU171は、上記ステップS119へ戻り、次の2部の画像形成を行うように制御する。これに対し、出力部数xが設定された出力部数m以上であると判定された場合、CPU171は、本処理を終了する。
【0090】
ここで、A≦Bの関係が成立し、枚数Aの余剰タブ付シートを使用して2部の画像形成を行う場合、設定された出力部数より1部多い部数の画像形成が行われる場合がある。即ち、設定された出力部数が奇数部である場合、設定された出力部数より1部多い偶数部の生成物が得られる。これに対し、設定された出力部数が偶数部である場合、設定された出力部数と同じ部数の生成物が得られる。
【0091】
次に、7枚のタブ付シートから構成されるタブ付シート組を用いて、1部の画像形成で7枚のタブ付シートにタブ画像を形成する場合について図13を参照しながら説明する。図13は7枚のタブ付シートから構成されるタブ付シート組を用いて、7枚のタブ付シートにタブ画像を形成する場合のタブ付シートの出力例を示す図である。
【0092】
この場合、1部の画像形成に使用されるタブ付シート組の組数Gは「1」であり、その1つのタブ付シート組のうち使用されるタブ付シートの枚数Aは「7」であり(ステップS103)、余剰タブ付シートの枚数Bは「0」である(ステップS104)。即ち、1部の画像形成に使用されるタブ付シートの枚数(タグ画像の数)と1組のタブ付シート組を構成するタブ付シートの枚数が一致し、余剰タブ付シートは発生しない。
【0093】
従って、図13(a)に示すように、タブ付シート組の1枚目から7枚目までのタブ付シートP1〜P7のそれぞれに対応するタブ画像「1」〜「7」が形成される。そして、図13(b)に示すように、これらのタブ付シートP1〜P7は、排紙トレイ293に排紙される(ステップS107)。ここで、排紙トレイ293上に排紙された各タブ付シートP1〜P7は、図13(c)に示すように、タブ付シートP1を最下位置にして順に積載される。また、各タブ付シートP1〜P7は、その画像形成面が下向きで、タブが搬送方向の前側に位置する状態で積載される。
【0094】
次に、7枚のタブ付シートから構成されるタブ付シート組を用いて、1部の画像形成で5枚のタブ付シートにタブ画像を形成する場合について図14を参照しながら説明する。図14は7枚のタブ付シートから構成されるタブ付シート組を用いて、5枚のタブ付シートにタブ画像を形成する場合のタブ付シートの出力例を示す図である。
【0095】
この場合、1部の画像形成に使用されるタブ付シート組の組数Gは「1」であり、使用されるタブ付シートの枚数Aは「5」である(ステップS103)。また、余剰タブ付シートの枚数Bは、「2」である(ステップS104)。この場合、A≦Bの関係が成立しないことになる(ステップS111)。
【0096】
従って、図14(a)に示すように、タブ付シート組の7枚のタブ付シートP1〜P7のうち、1枚目から5枚目までのタグ付シートP1〜P5のそれぞれに対応するタブ画像「1」〜「5」が形成される。そして、図14(b)に示すように、これらのタブ付シートP1〜P5が排紙トレイ293上に排紙される(ステップS113)。この1部の画像形成後、余剰タブ付シートである6枚目と7枚目のタブ付シートP6,P7が排紙トレイ297上に排紙される(ステップS114)。
【0097】
ここで、排紙トレイ293に排紙された各タブ付シートP1〜P5は、図14(c)に示すように、タブ付シートP1を最下位置にして順に積載される。また、各タブ付シートP1〜P5は、その画像形成面が下向きで、タブが搬送方向の前側に位置する状態で積載される。また、排紙トレイ297に排紙された、余剰タブ付シートである6枚目と7枚目のタブ付シートP6,P7は、タブ付シートP6を最下位置にして順に積載される。また、各タブ付シートP6,P7は、それぞれ、そのタブが搬送方向の前側に位置する状態で積載される。
【0098】
次に、7枚のタブ付シートから構成される複数のタブ付シート組を用いて、1部の画像形成で9枚のタブ付シートにタブ画像を形成する場合について図15および図16を参照しながら説明する。図15は7枚のタブ付シートから構成される複数のタブ付シート組を用いて、9枚のタブ付シートにタブ画像を形成する場合のタブ付シートの出力例を示す図である。図16は図15のタブ付シートP1〜P21の排紙状態を示す図である。
【0099】
この場合、1部の画像形成に使用されるタブ付シート組の組数Gは「2」であり、2組目のタブ付シート組で使用されるタブ付シートの枚数Aは「2」である(ステップS103)。また、余剰タブ付シートは、2組目のタブ付シート組における3枚目から7枚目までの5枚のタブ付シートである。すなわち、余剰タブ付シートの枚数Bは、「5」である(ステップS104)。この場合、A≦Bの関係が成立し(ステップS111)、枚数Bの余剰タブ付シートおよびさらに次の1組のタブ付シート組を使用した2部の出力が行われることになる(ステップS117〜ステップS123)。
【0100】
ここで、1部目の画像形成における余剰タブ付シートのうち、2部目の画像形成において余剰タブ付シートとなるタブ付シートは、2組目のタブ付シート組における3枚目から5枚目までの3枚のタブ付シートである(ステップS117)。
【0101】
従って、図15に示すように、1部目の出力(ステップS119)においては、1組目のタブ付シート組の1枚目から7枚目までのタブ付シートP1〜P7のそれぞれに、対応するタブ画像「1」〜「7」が形成される。2組目のタブ付シート組の7枚のタブ付シートP8〜P14のうち、1枚目と2枚目のタブ付シートP8〜P9のそれぞれに、対応するタブ画像「8」〜「9」が形成される。ここで、各タブ画像「1」〜「9」は、搬送方向の後方側に向けて移動量λ分移動されたものである。
【0102】
そして、各タブ付シートP1〜P9は、図16(a)に示すように、その表裏が反転された状態で順に排紙トレイ293上に排紙される。このとき、図16(b)に示すように、各タブ付シートP1〜P9は、排紙トレイ293上に、1枚目のタブ付シートP1を最下位置にして順に積載されることになる。
【0103】
1部目の出力が終了すると、図16(a),(b)に示すように、2部目の画像形成における余剰タブ付シートであるタブ付シートP10〜P12が、その表裏が反転された状態で順に排紙トレイ297上に排紙される(ステップS120)。
【0104】
余剰タブ付シートの排紙が終了すると、2部目が出力される(ステップS121)。ここでは、画像メモリ103に格納されているタブ画像に対して、並び替え、π(rad)の回転、搬送方向の前方側に向けて移動量λ分の移動が行われる。
【0105】
また、給紙段から給紙されるタブ付シートは、その表裏が反転されて再給紙され、この再給紙されたタブ付シートの裏面に上記処理されたタブ画像が形成される。即ち、図15に示すように、2組目のタブ付シート組の6枚目および7枚目のタブ付シートP13〜P14、および3組のタブ付シート組の1枚目から7枚目までのタブ付シートP15〜P21のそれぞれに対応するタブ画像「9」〜「1」が形成される。
【0106】
そして、これらのタブ付シートP13〜P21は、図16(a)に示すように、その表裏が反転されずに、排紙トレイ292上に順に排紙される。このとき、図16(b)に示すように、各タブ付シートP13〜P21は、タブ付シートP13を最下位置にして排紙トレイ292上に積載されることになる。
【0107】
次に、7枚のタブ付シートから構成されるタブ付シート組を用いて、2枚のタブ付シートにタブ画像を形成する場合について図17を参照しながら説明する。図17は7枚のタブ付シートから構成されるタブ付シート組を用いて、2枚のタブ付シートにタブ画像を形成する場合のタブ付シートの出力例を示す図である。
【0108】
この場合、1部の画像形成に使用されるタブ付シート組の組数Gは「1」であり、使用されるタブ付シートの枚数Aは「2」である(ステップS103)。また、余剰タブ付シートは、1組目のタブ付シート組における3枚目から7枚目までの5枚のタブ付シートであり、その枚数Bは、「5」である(ステップS104)。この場合、A≦Bの関係が成立し(ステップS111)、枚数Bの余剰タブ付シートを使用した2部の出力が行われる(ステップS117〜ステップS123)。ここで、1部目の画像形成における余剰タブ付シートのうち、2部目の画像形成においても余剰タブ付シートとなるタブ付シートが特定される(ステップS117)。本例の場合、2部目の画像形成において余剰タブ付シートとなるタブ付シートは、1組目のタブ付シート組における3枚目から5枚目までの3枚のタブ付シートである。
【0109】
従って、図17に示すように、1部目の出力(ステップS119)においては、1組目のタブ付シート組の1枚目から2枚目までのタブ付シートP1,P2のそれぞれに、対応するタブ画像「1」,「2」が形成される。ここで、各タブ画像「1」,「2」は、搬送方向の後方側に向けて移動量λ分移動されたものである。そして、各タブ付シートP1,P2は、その表裏が反転された状態でシート処理部290の排紙トレイ293上に排紙される。
【0110】
1部目の画像形成後、2部目の画像形成における余剰タブ付シートであるタブ付シートP3〜P5が、その表裏が反転された状態で順に排紙トレイ297上に排紙される(ステップS120)。
【0111】
余剰タブ付シートの排紙後、2部目の画像形成が行われる(ステップS121)。ここでは、画像メモリ103に格納されているタブ画像に対して、並び替え、π(rad)の回転、搬送方向の前方側に向けて移動量λ分の移動が行われる。また、給紙段から給紙されるタブ付シートP6,P7が、その表裏が反転されて再給紙され、再給紙されたタブ付シートP6,P7の裏面に上記処理されたタブ画像が形成される。そして、これらのタブ付シートP6,P7は、その表裏が反転されずに、排紙トレイ292上に順に排紙される。
【0112】
このように、本実施の形態によれば、ユーザに余分な手間を掛けさせることなく、1部の出力において生じる余剰タブ付シートを再利用して次の1部を出力することができる。
【0113】
本実施の形態においては、原稿からタブ画像を読み取る場合を説明した。これに代えて、例えば外部I/F処理部104と接続されるパーソナルコンピュータなどの外部の情報処理装置上で生成されたタブ画像を入力し、画像メモリ103に格納するようにしてもよい。この場合、情報処理装置に搭載されているプリンタドライバにより、タブ付シート作成モードの指定、給紙段の選択(操作画面1300)、タブ数の設定(操作画面1310)、移動量λの設定(操作画面1320)が行われることになる。
【図面の簡単な説明】
【0114】
【図1】本発明の一実施の形態に係る画像形成装置の構成を示す縦断面図である。
【図2】図1の画像形成装置100の制御構成を示すブロック図である。
【図3】図2の操作部172を示す平面図である。
【図4】原稿に含まれるタブ画像とタブ付シート上に形成されるタブ画像の位置関係を模式的に示す図である。
【図5】図3の初期操作画面上で「応用」キーが押下された場合に表示される操作画面の一例を示す図である。
【図6】タブ付シートを給紙する給紙段を選択するための操作画面の一例を示す図である。
【図7】タブ数を設定するための操作画面の一例を示す図である。
【図8】原稿から読み取られたタブ画像をタブ付シート上に形成する際のタブ画像の移動量を設定するための操作画面である。
【図9】タブ付シートに対する、原稿に含まれるタブ画像の移動量を模式的に示す図である。
【図10】タブ付シート作成モードの手順を示すフローチャートである。
【図11】タブ付シート作成モードの手順を示すフローチャートである。
【図12】タブ付シート作成モードの手順を示すフローチャートである。
【図13】7枚のタブ付シートから構成されるタブ付シート組を用いて、7枚のタブ付シートにタブ画像を形成する場合のタブ付シートの出力例を示す図である。
【図14】7枚のタブ付シートから構成されるタブ付シート組を用いて、5枚のタブ付シートにタブ画像を形成する場合のタブ付シートの出力例を示す図である。
【図15】7枚のタブ付シートから構成される複数のタブ付シート組を用いて、9枚のタブ付シートにタブ画像を形成する場合のタブ付シートの出力例を示す図である。
【図16】図15のタブ付シートP1〜P21の排紙状態を示す図である。
【図17】7枚のタブ付シートから構成されるタブ付シート組を用いて、2枚のタブ付シートにタブ画像を形成する場合のタブ付シートの出力例を示す図である。
【図18】7枚のタブ付シートからなるタブ付シート組におけるタブ付シートの並びの例を示す図である。
【図19】タブ付シート組が画像形成装置の給紙トレイにセットされた状態を模式的に示す図である。
【図20】7枚のタブ付シートからなるタブ付シート組を用いて、2枚のタブ付シートにそれぞれ対応する画像を形成する場合の例を示す図である。
【図21】7枚のタブ付シートからなる複数のタブ付シート組を用いて、9枚のタブ付シートにそれぞれ画像形成を行う場合の例を示す図である。
【符号の説明】
【0115】
100 画像形成装置
103 画像メモリ
170 画像処理部
171 CPU
172 操作部
174 ROM
200 リーダ部
221,222,223,224 給紙カセット
237 フラッパ
238 搬送パス
239 反転パス
241 再給紙パス
245 反転ローラ
254 手差しトレイ
290 シート処理部
292,293,297 排紙トレイ
300 プリンタ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
タブの位置がそれぞれ異なる複数枚のタブ付シートから構成される1つ以上のタブ付シート組から給紙されるタブ付シートに画像を形成し、該画像が形成されたタブ付シートを出力することが可能な画像形成装置であって、
1つのタブ付シート組を構成するタブ付シートの枚数および1つのタブ付シート組のうち画像形成に使用されるタブ付シートの枚数を決定する決定手段と、
前記決定された前記タブ付シート組を構成するタブ付シートの枚数と前記使用するタブ付シートの枚数とに基づいて、前記タブ付シート組のうち画像形成に使用されずに残る余剰タブ付シートを特定する特定手段と、
前記使用するタブ付シートの枚数が前記特定された余剰タブ付シートの枚数以下である場合、前記余剰タブ付シートを含むタブ付シート組を使用して2部の画像形成を行うように制御する制御手段と
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
画像を所定の方向へ回転させる処理および該画像を所定の順番に並び替える処理を行う画像処理手段と、
前記給紙されるタブ付シートをその表裏を反転して給紙する再給紙手段とを備え、
前記制御手段は、前記余剰タブ付シートへの画像形成時に、前記画像処理手段により画像の回転および並び替えの各処理を施し、前記再給紙手段により前記余剰タブ付シートをその表裏を反転して給紙し、前記余剰タブ付シートに、前記画像処理手段により回転および並び替えの各処理が施された画像を形成するように制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記特定された余剰タブ付シートのうち、前記2部の出力において使用されずに残る第2の余剰タブ付シートを特定する第2の特定手段を備え、
前記制御手段は、前記2部の画像形成を、1部目の画像形成、前記特定された第2の余剰タブ付シートの排紙、2部目の画像形成の順に行うように制御することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
複数の排紙トレイを有し、前記タブ付シートを、前記複数の排紙トレイのいずれかに選択的に排紙可能な排紙手段を備え、
前記制御手段は、前記2部の画像形成の際に、前記1部目のタブ付シートと、前記第2の余剰タブ付シートと、前記2部目のタブ付シートとを、それぞれ異なる排紙トレイに排紙するように、前記排紙手段を制御することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記決定された画像形成に使用されるタブ付シートの枚数が前記特定された前記余剰タブ付シートの枚数を超える場合、前記タブ付シート組を使用して1部の画像形成を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項6】
タブの位置がそれぞれ異なる複数枚のタブ付シートから構成される1つ以上のタブ付シート組から給紙されるタブ付シートに画像を形成し、該画像が形成されたタブ付シートを出力することが可能な画像形成装置の制御方法であって、
1つのタブ付シート組を構成するタブ付シートの枚数および1つのタブ付シート組のうち画像形成に使用されるタブ付シートの枚数を決定する決定工程と、
前記決定された前記タブ付シート組を構成するタブ付シートの枚数と前記使用するタブ付シートの枚数とに基づいて、前記タブ付シート組のうち画像形成に使用されずに残る余剰タブ付シートを特定する特定工程と、
前記使用するタブ付シートの枚数が前記特定された余剰タブ付シートの枚数以下である場合、前記余剰タブ付シートを含むタブ付シート組を使用して2部の画像形成を行うように制御する制御工程と
を備えることを特徴とする画像形成装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2009−92872(P2009−92872A)
【公開日】平成21年4月30日(2009.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−262526(P2007−262526)
【出願日】平成19年10月5日(2007.10.5)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】