説明

管路ナビゲーションシステム

【課題】作業員が目的とする管路施設に迅速且つ確実に到着することができる管路ナビゲーションシステムを提供する。
【解決手段】ユーザは、管路図表示部26に表示された管路図上において、目的地指定手段27により目的地を、目的地方向指定手段28により車線方向を指定する。指定された目的地データと車線方向データは、経由地・目的地設定部29に送信される。経由地・目的地設定部29は、これらのデータをもとに経由地39の座標データを設定し、ルート検索部16に対して目的地及び経由地の座標データを送信する。ルート検索部16は、地図データ取得部13から道路ネットワークデータを、現在位置検出手段14から現在位置データを取得し、現在位置から経由地39を通過して目的地37に至る走行経路を検索し、目的地である管路施設が設置されている道路の車線まで確実にルート案内を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地下に埋設された水道管やガス管等の管路施設の保守管理業務に用いられる管路ナビゲーションシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、地下に埋設された水道管やガス管等の管路施設の保守管理業務においては、作業員が紙地図または携帯用端末の画面に表示された地図を見ながら巡回監視等を行っていたが、巡回経路が長く巡回地点も多いため目的とする管路施設を探すことは難しく、特に作業員が新人で不慣れな場合や土地勘がない場合には多大な時間と労力を要していた。
【0003】
また、管路施設における事故発生時や、台風、地震等の大規模災害発生時には、一刻も早く被害状況調査及び巡回点検を行う必要がある。このため、作業員が目的とする管路施設に迅速且つ確実に到着することができる管路ナビゲーションシステムの開発が求められている。
【0004】
例えば特許文献1では、ナビゲーション装置の地図画面上に、地下埋設物に関する情報と現在位置に関する情報とを重ねて表示することにより、地下埋設物を地図画面上で確認することができる巡回監視用ナビゲーションシステムが示されている。この例では、地下埋設物に関する情報として、経度位置、緯度位置、標高を示す座標等の詳細な情報を作成し、外部メモリである可搬型記憶媒体に記録している。
【特許文献1】特開2004−279172号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1による巡回監視用ナビゲーションシステムでは、目的とする地下埋設物がどちら側の車線にあるかは考慮されていなかった。通常、カーナビゲーション装置の道路地図の縮尺は、1/6,250程度であるため、例えば幅6mの2車線の道路であっても地図上では1mm程度の幅となる。すなわち、道路が地図上で1mmずれると、実寸で6mの誤差が生じていることになる。このような精度の地図では、道路の位置情報の信頼性が低く、目的とする管路施設が道路のどちら側の車線にあるのかを正確に判断することは困難であった。
【0006】
このため、従来のカーナビゲーション装置によるルート案内では、例えば道路の中央付近にある地下埋設物を目的地として設定した場合、反対側の車線に到着してしまうことが頻発し、道路によっては中央分離帯により通行が阻まれ、目的地への到着が遅延する原因となっていた。
【0007】
本発明は、上記のような問題点を解消するためになされたもので、作業員が目的とする管路施設に迅速且つ確実に到着することができる管路ナビゲーションシステムを提供し、管路施設の保守管理業務の効率化を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る管路ナビゲーションシステムは、ナビゲーション装置と情報端末を備え、それぞれに設けられた外部インタフェース部を介して双方向のデータ通信が行われる管路ナビゲーションシステムであって、ナビゲーション装置は、地図データを記憶媒体から読み取る地図データ取得部と、現在位置の座標データを検出する現在位置検出手段と、現在位置から経由地を通過して目的地に至る走行経路を検索するルート検索部と、地図データを地図画面として表示し、この地図画面上に走行経路を表示する地図表示部を含み、情報端末は、管路図データを記憶媒体から読み取る管路図データ取得部と、現在位置検出手段から周期的に現在位置の座標データを取得する現在位置取得部と、管路図データを管路図画面として表示する管路図表示部と、ユーザが管路図画面上に目的地を指定する目的地指定手段と、ユーザが管路図画面上において目的地の車線方向を指定する目的地方向指定手段と、目的地指定手段から送信された目的地の座標データと目的地方向指定手段から送信された車線方向データをもとに経由地の座標データを設定し、ルート検索部に対して目的地及び経由地の座標データを送信する経由地・目的地設定部を含むものである。
【0009】
また、ナビゲーション装置と情報端末を備え、それぞれに設けられた外部インタフェース部を介して双方向のデータ通信が行われる管路ナビゲーションシステムであって、前記ナビゲーション装置は、地図データを記憶媒体から読み取る地図データ取得部と、現在位置の座標データを検出する現在位置検出手段と、現在位置から経由地を通過して目的地に至る走行経路を検索するルート検索部と、地図データを地図画面として表示し、この地図画面上に走行経路を表示する地図表示部を含み、情報端末は、ベクトル形式地図データ及び管路施設データをそれぞれ記憶媒体から読み取るデータ取得部と、現在位置検出手段から周期的に現在位置の座標データを取得する現在位置取得部と、ベクトル形式地図データと管路施設データを管路図画面として表示する管路図表示部と、ユーザが管路図画面上に目的地を指定する目的地指定手段と、目的地指定手段にて指定された目的地の座標データとベクトル形式地図データをもとに目的地の車線方向を判定する目的地方向判定手段と、目的地指定手段から送信された目的地の座標データと目的地方向判定手段から送信された車線方向データをもとに経由地の座標データを設定し、ルート検索部に対して目的地及び経由地の座標データを送信する経由地・目的地設定部を含むものである。
【0010】
さらに、現在位置の座標データを検出する現在位置検出手段と情報端末を備えた管路ナビゲーションシステムであって、情報端末は、ベクトル形式地図データ及び管路施設データをそれぞれ記憶媒体から読み取るデータ取得部と、現在位置検出手段から外部インタフェース部を介して現在位置の座標データを取得する現在位置取得部と、ユーザが調査対象の管路を指定する管路指定手段と、管路指定手段により指定された管路に関する管路施設データをデータ取得部から取得して管路上に任意の間隔で調査ポイントを設定する調査ポイント設定部と、ベクトル形式地図データと管路施設データを管路図画面として表示し、この管路図画面上に現在位置と調査ポイントを表示する管路図表示部を含むものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る管路ナビゲーションによれば、ユーザが管路図画面上において目的地の車線方向を指定する目的地方向指定手段と、目的地の座標データと車線方向データをもとに経由地の座標データを設定する経由地・目的地設定部を備えているので、ルート検索部は、現在位置から経由地を通過して目的地に至る走行経路を検索し、目的地である管路施設が設置されている道路の車線までルート案内することができるため、ユーザは迅速且つ確実に目的地に到着することができ、管路施設の保守管理業務の効率化が図られる。
【0012】
また、目的地の座標データとベクトル形式地図データをもとに目的地の車線方向を判定する目的地方向判定手段と、目的地の座標データと車線方向データをもとに経由地の座標データを設定する経由地・目的地設定部を備えているので、ルート検索部は、現在位置から経由地を通過して目的地に至る走行経路を検索し、目的地である管路施設が設置されている道路の車線までルート案内することができるため、ユーザが目的地の車線方向を指定できない場合であっても迅速且つ確実に目的地に到着することができ、管路施設の保守管理業務の効率化が図られる。
【0013】
さらに、ユーザが指定した管路上に任意の間隔で調査ポイントを設定する調査ポイント設定部を備え、管路図表示部の管路図画面上に現在位置と調査ポイントを表示するようにしたので、ユーザは管路に沿って迅速且つ確実に調査を行うことができ、管路施設の保守管理業務の効率化が図られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明に係る管路ナビゲーションシステムは、地下に埋設された水道管やガス管等の管路施設の保守管理業務に用いられるもので、通常の保守管理業務の効率化を図るとともに、管路施設の事故発生時や、台風、地震等の大規模災害発生時においても作業員が目的とする管路施設に迅速且つ確実に到着し、被害状況調査及び巡回点検を早急に行うことができるようになされたものである。
以下、本発明を実施するための最良の形態である実施の形態1〜実施の形態5について図面に基づいて説明する。
【0015】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る管路ナビゲーションシステムの構成を示す概略図である。本実施の形態1における管路ナビゲーションシステム101は、目的とする管路施設が設置されている道路の車線まで確実にルート案内を行うことを特徴とするもので、カーナビゲーション装置11と情報端末21から構成されている。カーナビゲーション装置11と情報端末21は、それぞれに設けられた外部インタフェース部(図中、外部I/F部と記す)15、24を介して双方向のデータ通信を行う。
【0016】
まず、カーナビゲーション装置11を構成する各要素について説明する。地図データ12は、CD−ROM、DVD−ROMまたはハードディスク等の記憶媒体に記録されたものである。地図データ取得部13は、これらの記憶媒体から地図データ12を読み取るもので、ドライブ装置により実現される。
【0017】
また、現在位置検出手段14は、現在位置の座標データ(以下、現在位置データと略す)を検出するもので、具体的には車両に取り付けられたGPS(Global Positioning System)装置、車速センサ、方位センサ、及びそれらの情報により現在位置の座標を算出するプログラムから構成される。外部インタフェース部15は、USB、RS−232C等の有線や、Bluetooth、無線LAN等の無線による通信装置、及び情報端末21とデータの送受信をするためのプログラムから構成される。
【0018】
ルート検索部16は、現在位置検出手段14から現在位置データを、地図データ取得部13から地図データを取得し、現在位置から経由地を通過して目的地に至る走行経路を検索するものである。具体的には、地図データ12に含まれる道路ネットワークデータを使用して、現在位置から経由地を通過して目的地に至るまでの走行経路を算出するプログラムである。本実施の形態1では、情報端末21の経由地・目的地設定部29により経由地及び目的地の座標データが設定され、外部インタフェース部24、15を介してルート検索部16に送信される。
【0019】
また、地図表示部17は、地図データ取得部13により取得された地図データを地図画面として表示し、さらにこの地図画面上に現在位置、目的地、経由地等のポイントや、ルート検索部16により検索された走行経路を表示するものである。地図表示部17は、液晶ディスプレイのような表示デバイスにより実現される。
【0020】
次に、情報端末21を構成する各要素について説明する。管路図データ22は、CD−ROM、DVD−ROMまたはハードディスク等の記憶媒体に記録されたものであり、その形式はTIFFのようなラスタ形式のデータを想定しているが、ベクトル形式のデータであっても良い。管路図データ取得部23は、管路図データ22を記憶媒体から読み取るもので、ドライブ装置により実現される。
【0021】
現在位置取得部25は、カーナビゲーション装置11の現在位置検出手段14から外部インタフェース部15、24を介して周期的に現在位置データを取得するプログラムである。また、外部インタフェース部24は、USB、RS−232C等の有線や、Bluetooth、無線LAN等の無線による通信装置、及びカーナビゲーション装置11とデータの送受信をするためのプログラムから構成される。
【0022】
また、管路図表示部26は、管路図データ取得部23により取得された管路図データ22を管路図画面として表示するもので、現在位置取得部25から現在位置データを取得し、現在位置周辺の管路図を表示する。管路図表示部26は、液晶ディスプレイのような表示デバイスにより実現される。
【0023】
目的地指定手段27は、作業員(以下、ユーザと称す)が、管路図表示部26に表示された管路図画面上の一点を目的地として指定するもので、具体的には、タッチパネルやマウス、キーボード等を使用し、ユーザが管路図画面上の一点をポイントすることにより、その地点を目的地として指定するユーザインタフェースを備えたプログラムである。
【0024】
また、目的地方向指定手段28は、ユーザが管路図表示部26に表示された管路図画面上において、目的地の車線方向を指定するもので、具体的には、タッチパネルやマウス、キーボード等を使用し、ユーザが目的地のある車線方向を指定するユーザインタフェースを備えたプログラムである。方向を指定するユーザインタフェースとしては、例えば東、西、南、北、北東、北西、南東、南西の8方向を示す8つの矢印状のシンボルからいずれかを選択する操作や、管路図画面上で2点をポイントし、1点目から2点目に向かう方向を車線方向とする操作により実現される。
【0025】
経由地・目的地設定部29は、目的地指定手段27から送信された目的地の座標データ(以下、目的地データと略す)と、目的地方向指定手段28から送信された車線方向データをもとに経由地の座標データ(以下、経由地データと略す)を設定し、カーナビゲーション装置11のルート検索部16に対して目的地データ及び経由地データを送信するプログラムである。
【0026】
次に、本実施の形態1における管路ナビゲーションシステム101の動作について、図2を用いて説明する。なお、図2では、実際の道路と管路の状況を説明するために管路図31に中央分離帯32を示しているが、管路図データ22には中央分離帯32は含まれていない。この例では、東行き車線33と西行き車線34が中央分離帯32によって区切られており、西行き車線34の地下に埋設されている水道管35に附属するバルブ36を目的地37としている。
【0027】
まず、管路ナビゲーションシステム101が起動されると、現在位置検出手段14がGPSや方位センサ等を用いて現在位置データを検出する。なお、現在位置検出手段14により検出された現在位置データは、外部インタフェース部15、24を介して情報端末21の現在位置取得部25に周期的に送信される。
【0028】
情報端末21の現在位置取得部25が現在位置データを取得すると、管路図データ取得部23により現在位置周辺の管路図データ22が読み取られ、管路図表示部26に管路図31として表示される。さらに、管路図表示部26には、現在位置取得部25から現在位置データが周期的に送信され、管路図31上に現在位置のシンボル(図示せず)として表示される。
【0029】
また、カーナビゲーション装置11では、地図データ取得部13により現在位置周辺の地図データ12が読み取られ、地図画面として地図表示部17に表示される。さらに、地図表示部17には、現在位置検出手段14から現在位置データが送信され、地図画面上に現在位置のシンボルとして表示される。
【0030】
次に、ユーザは、目的地指定手段27により管路図31上のバルブ36上の地点を目的地37として指定し、さらに目的地方向指定手段28により車線方向(西向き矢印)38を指定する。それぞれ指定された目的地データと車線方向データは、経由地・目的地設定部29に送信される。
【0031】
目的地データと車線方向データを取得した経由地・目的地設定部29は、これらのデータをもとに経由地39の座標データを設定する。経由地39の設定方法としては、目的地37を基準とし、目的地37から指定された車線方向38と反対の方向に一定距離、例えば5メートル隔てた地点を経由地39として設定する方法がある。ただし、経由地39の設定方法はこれに限定されるものではない。
【0032】
経由地・目的地設定部29にて設定された経由地データは、目的地データとともに、外部インタフェース部24、15を介してカーナビゲーション装置11のルート検索部16に対して送信される。これを受信したルート検索部16は、地図データ取得部13から道路ネットワークデータを、現在位置検出手段14から現在位置データを取得し、現在位置から経由地39を通過して目的地37に至る走行経路、すなわち西行き車線34を通って目的地37に到達する走行経路を検索し、その結果を地図表示部17の地図画面上に表示する。
【0033】
このように、本実施の形態1における管路ナビゲーションンシステム101では、ユーザが目的地37である管路施設(バルブ36)が設置されている道路の車線(西行き車線34)まで到着するようにルート案内が行われる。これに対し、従来の管路ナビゲーションシステムでは、目的地の管路施設がどちら側の車線にあるかは考慮されておらず、バルブ36の地点を目的地37として設定しても、ユーザの現在位置によっては東行き車線33に到着するルート案内が行われる可能性がある。東行き車線33に到着した場合、中央分離帯32により通行が阻まれるため、目的地37への到着が遅延する。
【0034】
以上のように、本実施の形態1によれば、カーナビゲーション装置11と情報端末21を備えた管路ナビゲーションンシステム101において、ユーザが情報端末21の管路図表示部26に表示された管路図31上において目的地37の車線方向38を指定し、目的地37の座標データと指定された車線方向データをもとに経由地39の座標データを設定するようにしたので、カーナビゲーション装置11のルート検索部16は、現在位置から経由地39を通過して目的地37に至る走行経路を検索し、目的地37である管路施設が設置されている道路の車線(西行き車線34)までルート案内を行うことができる。
【0035】
このため、ユーザが目的地37である管路施設に迅速且つ確実に到着することができ、作業時間が大幅に短縮され、保守管理業務の効率化が図られる。また、管路施設の事故発生時や、台風、地震等の大規模災害発生時においても、被害状況調査及び巡回点検を早急に行うことが可能となる。
【0036】
実施の形態2.
図3は、本発明の実施の形態2に係る管路ナビゲーションシステムの構成を示す概略図である。なお、図3中、図1と同一、相当部分には同一符号を付している。上記実施の形態1では、ユーザが管路図表示部26に表示された管路図画面上において目的地37の車線方向を指定する目的地方向指定手段28を備えていたが、本実施の形態2では、目的地指定手段27において指定された目的地データとベクトル形式の地図データ41をもとに目的地の車線方向を判定する目的地方向判定手段40を備えたものである。
【0037】
上記実施の形態1における管路図データ22は、TIFFのようなラスタ形式の管路図データを想定しているが、本実施の形態2では、ベクトル形式の地図データ41と管路施設データ42から管路図を構成している。ベクトル形式の地図データ41と管路施設データ42はそれぞれデータ取得部43により読み取られ、管路図表示部26に管路図画面として表示される。その他の構成については、上記実施の形態1と同じであるので説明を省略する。
【0038】
ベクトル形式の地図データ41とは、画像を点の座標とそれを結ぶ線や面の方程式のパラメータとして表現したデータである。ベクトル形式の画像は計算を行って画像を再現するため、拡大、縮小したり変形したりしてもデータが失われることはない。これに対し、画像を色のついた点(ドット)の羅列として表現する方法をラスタ形式といい、ラスタ形式においては画像に描かれている内容については一切の情報を持たない。カーナビゲーション装置11の地図データ12にはベクトル形式のものが用いられる。
【0039】
次に、本実施の形態2における管路ナビゲーションシステム102の動作について、図4を用いて説明する。図4において、管路図51は、管路図表示部26に表示された管路図画面である。この例では、道路52の地下に埋設されている水道管53に附属するバルブ54を目的地55としており、水道管53は道路52の西行き車線側に埋設されているものとする。
【0040】
ユーザが、目的地指定手段27により管路図51上の一点であるバルブ54を目的地55として指定するまでは、上記実施の形態1と同じであるので説明を省略する。次に、目的地指定手段27は、目的地データを目的地方向判定手段40に送信する。目的地データを受信した目的地方向判定手段40は、目的地55の近傍にあり、且つ傾きが目的地55近傍の管路と近似している2つの道路ベクトル56、57を検索する。
【0041】
次に、目的地方向判定手段40は、目的地55から道路ベクトル56、57までの距離58、59をそれぞれ計算して求める。この例では、道路ベクトル57までの距離59が、道路ベクトル56までの距離58よりも短いため、目的地55は道路ベクトル57寄り、すなわち西行き車線側であると判定される。
【0042】
目的地方向判定手段40において判定された車線方向は、車線方向データとして経由地・目的地設定部29に送信され、目的地データと車線方向データを取得した経由地・目的地設定部29は、これらのデータをもとに経由地60の座標データを設定する。経由地60は、目的地55を基準とし、目的地55から車線方向(西行き車線)と反対の方向に一定距離、例えば5メートル隔てた地点に設定される。
【0043】
経由地・目的地設定部29にて設定された経由地データは、目的地データとともに、外部インタフェース部24、15を介してカーナビゲーション装置11のルート検索部16に対して送信される。これを受信したルート検索部16は、地図データ取得部13から道路ネットワークデータを、現在位置検出手段14から現在位置データを取得し、現在位置から経由地60を通過して目的地55に至る走行経路、すなわち西行き車線を通って目的地55に到達する走行経路を検索し、その結果を地図表示部17の地図画面上に表示する。
【0044】
以上のように、本実施の形態2によれば、上記実施の形態1と同様の効果に加え、目的地データとベクトル形式の地図データ41をもとに目的地の車線方向を判定する目的地方向判定手段40を備えたので、ユーザが車線方向を指定できない場合であっても車線方向を判定して経由地60を設定することができ、目的地55である管路施設に迅速且つ確実に到着することができる。
【0045】
実施の形態3.
図5は、本発明の実施の形態3に係る管路ナビゲーションシステムの構成を示す概略図である。なお、図5中、図3と同一、相当部分には同一符号を付している。本実施の形態3における管路ナビゲーションシステム103は、上記実施の形態2と同様の目的地方向判定手段40を有し、さらに、データ取得部43により事故発生地点の位置データ(座標データ)や事故内容等を含む事故データ44を取得し、事故の対応に最適な地点、例えば事故発生地点や事故発生地点である可能性が高い地点を目的地として設定する目的地設定手段45を備えたものである。その他の構成については、上記実施の形態2と同じであるので説明を省略する。
【0046】
本実施の形態3における管路ナビゲーションシステム103は、ユーザが管路施設の事故等の通報を受けて現場に急行する際に、詳細な目的地を指定できない場合であっても、事故の対応に最適な目的地を設定できるように構成されている。データ取得部43は、事故発生地点の位置データ(座標データ)や事故内容等を含む事故データ44を取得する機能を有しており、目的地設定手段45は、目的地指定手段27により指定された目的地データ(住所データでも可)、ベクトル形式の地図データ41、管路施設データ42、及び事故データ44をもとに目的地を設定する。
【0047】
本実施の形態3における管路ナビゲーションシステム103の動作について、図6を用いて説明する。図6において、管路図61は、管路図表示部26に表示された管路図画面である。この例では、一点鎖線で示された町丁目の境界ベクトル62が存在する地図データ41において、斜線で示されたエリア63に該当する地区の住所で事故が発生したとの通報を受け、ユーザが目的地としてエリア63に該当する住所を目的地指定手段27に入力した場合について説明する。
【0048】
上記実施の形態2では、ユーザが目的地指定手段27により管路図61上の一点を目的地として指定したが、この例では、ユーザは、キーボード等のユーザインタフェースを用いてエリア63に該当する住所を目的地指定手段27に入力する。目的地指定手段27は、指定された目的地に関するデータ(エリア63の住所)を目的地設定手段45に送信する。
【0049】
これを受けた目的地設定手段45は、管路施設データ42及び事故データ44をデータ取得部43から取得し、エリア63に含まれる管路施設データ42及び事故データ44を検索する。図6では、管路65及び事故地点66が検索結果に該当する。次に、目的地設定手段45は、事故データが最も集中した地点を事故発生が疑わしい地点として目的地に設定する。図6では、該当する事故データは事故地点66のみであるので、この地点を目的地67として設定する。なお、事故データがエリア63内に存在しない場合は、エリア63内に含まれる管路65上の1点を目的地として設定する。
【0050】
さらに、目的地設定手段45は、目的地67の座標データ(目的地データ)を目的地方向判定手段40に送信し、目的地方向判定手段40は目的地データとベクトル形式の地図データ41をもとに目的地67の車線方向を判定する。これ以降の動作は、上記実施の形態2と同様であるので説明を省略する。
【0051】
なお、本実施の形態3における管路ナビゲーションシステム103に対して、既存のナビゲーション装置では、ユーザが目的地としてエリア63の住所を指定した場合、住所の代表地点、例えばエリア63の中心点64を目指してルート案内が行われるため、ユーザは事故地点66に迅速に到着することができない。
【0052】
以上のように、本実施の形態3によれば、上記実施の形態1及び実施の形態2と同様の効果に加え、事故データ44を取得し、事故の対応に最適な事故地点66を目的地67として設定する目的地設定手段45を備えたので、ユーザが目的地として事故の発生したエリア63の住所を指定した場合でも迅速且つ確実に事故地点66に到着することができ、事故及び災害時の被害状況調査、巡回点検及び応急処置等を効率的に行うことができる。
【0053】
実施の形態4.
図7は、本発明の実施の形態4に係る管路ナビゲーションシステムの構成を示す概略図である。なお、図7中、図5と同一、相当部分には同一符号を付している。本実施の形態4における管路ナビゲーションシステム104は、上記実施の形態3と同様の目的地設定手段45を有し、さらに、目的地設定手段45により複数の目的地が設定された場合に、複数の目的地の優先度を判定する優先度判定手段46を備えたものである。その他の構成については、上記実施の形態2と同じであるので説明を省略する。
【0054】
本実施の形態4における管路ナビゲーションシステム104は、目的地設定手段45により複数の管路施設が目的地として設定された場合に、優先度判定手段46により目的地の優先度を判定してルート案内を行うように構成されている。優先度判定手段46は、ベクトル形式の地図データ41、管路施設データ42、及び事故データ44をもとに複数の目的地の優先度を判定する。
【0055】
本実施の形態4における管路ナビゲーションシステム104の動作について、図8を用いて説明する。図8において、管路図71は、管路図表示部26に表示された管路図画面である。この例では、ユーザが管路72の三箇所の管路施設で同時に事故が発生したとの通達を受け、目的地指定手段27により三箇所の目的地74、75、76を指定した場合、または目的地設定手段45により三箇所の目的地74、75、76が設定された場合について説明する。
【0056】
目的地が設定されるまでは上記実施の形態3と同じであるので説明を省略する。目的地設定手段45は、目的地データを優先度判定手段46に送信する。優先度判定手段46は、ベクトル形式の地図データ41、管路施設データ42及び事故データ44を用い、各目的地74、75、76の優先スコアSを計算する。優先スコアSは、例えば管路の口径をx、経過年数をy、事故地点73からの距離zを変数として、以下の式で求められる。
S=Ax+By+C/z (A、B、Cは定数)
【0057】
図6では、3つの事故の原因となっている事故地点73から最も近い目的地74の優先スコアSが最も高く、管路の口径が細い目的地76の優先スコアSが最も低いとすると、優先度は目的地74、目的地75、目的地76の順となる。次に、優先度判定手段46は、目的地74、75、76の座標データと優先度を目的地方向判定手段40に送信する。目的地方向判定手段40は、上記実施の形態2と同様に車線方向を判定し、経由地・目的地設定部29は、目的地74、75、76の手前に経由地77、78、79をそれぞれ設定する。これ以降の動作は、上記実施の形態2と同様であるので説明を省略する。
【0058】
以上のように、本実施の形態4によれば、上記実施の形態1〜実施の形態3と同様の効果に加え、複数の目的地の優先度を判定する優先度判定手段46を備えたので、最も優先度の高い事故地点73である目的地74に最初に到着でき、次に優先度の高い目的地75、最も優先度の低い目的地76の順に巡回することができるため、事故及び災害時の被害状況調査、巡回点検及び応急処置等を非常に効率的に行うことができる。
【0059】
実施の形態5.
図9は、本発明の実施の形態5に係る管路ナビゲーションシステムの構成を示す概略図である。なお、図9中、図3と同一、相当部分には同一符号を付し説明を省略する。上記実施の形態1〜実施の形態4では、カーナビゲーション装置11と情報端末21から構成された管路ナビゲーションシステムについて説明したが、本実施の形態5における管路ナビゲーションシステム105は、ユーザが車ではなく歩行により移動する際に用いることを前提としている。このため、カーナビゲーション装置11を備えておらず、現在位置の座標データを検出する現在位置検出手段であるGPSアンテナ18及びGPS受信機19と情報端末21から構成されている。
【0060】
本実施の形態における管路ナビゲーションシステム105は、ユーザが管路の被害状況を管路に沿って調査できるように、調査対象の管路を指定する管路指定手段47と、管路指定手段47により指定された管路に関する管路施設データ42をデータ取得部43から取得し、管路上に任意の間隔で調査ポイントを設定する調査ポイント設定部48を備えている。また、管路図表示部26は、ベクトル形式の地図データ41と管路施設データ42を管路図画面として表示し、この管路図画面上に現在位置データと調査ポイント設定部48により設定された調査ポイントを表示する。
【0061】
本実施の形態5における管路ナビゲーションシステム105の動作について、図10を用いて説明する。図10において、管路図81は、管路図表示部26に表示された管路図画面である。管路ナビゲーションシステム105が起動されると、現在位置取得部25は、GPSアンテナ18に接続されたGPS受信機19から、外部インタフェース部20を介して現在位置データを取得する。
【0062】
続いて、データ取得部43により現在位置周辺の地図データ41及び管路施設データ42が読み取られ、管路図画面として管路図表示部26に表示される。さらに、管路図表示部26には、現在位置取得部25から現在位置データが送信され、管路図81上に現在位置のシンボル(図示せず)として表示される。
【0063】
次に、ユーザは、管路指定手段47において調査対象である管路82を指定する。管路指定手段47より管路82が指定されたことを受信した調査ポイント設定部48は、指定された管路82に関する管路施設データ42をデータ取得部43から取得し、管路82上に任意の間隔で調査ポイントを設定する。調査ポイントの設定方法は、例えば、管路82の両端の座標を取得し、いずれか一端を始点83とし、他端を終点92とする。なお、始点、終点の設定方法は、現在位置からの距離が近い方を始点としても良いし、ユーザが選択できるようにしても良い。
【0064】
次に、終点92として設定した地点を目的地として設定し、目的地(終点92)から管路82に沿って始点83方向に一定距離、例えば5メートルの地点を調査ポイント91として設定する。さらに、調査ポイント91から始点83方向に一定距離の地点を調査ポイント90として設定し、始点83に至るまで同様に調査ポイント89、88・・・84の設定を繰り返す。
【0065】
このようにして、始点83を最初の調査ポイントとし、目的地(終点92)に向って順に調査ポイント84、85・・・91が設定される。ユーザは、管路図81上に表示された調査ポイント83、84・・・92をたどっていくことにより、指定した管路82上を踏査することができる。
【0066】
以上のように、本実施の形態5によれば、ユーザが調査対象の管路82を指定する管路指定手段47と、指定された管路82上に任意の間隔で調査ポイント83、84・・・92を設定する調査ポイント設定部48を備えたので、ユーザが土地勘のない応援作業員や新人であっても管路82の被害状況を管路に沿って容易に調査することができる。これにより、管路施設の保守管理業務の効率化が図られ、また、事故及び災害時の被害状況調査、巡回点検及び応急処置等を効率的に行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0067】
本発明に係る管路ナビゲーションシステムは、地下に埋設された水道管やガス管等の管路施設の保守管理業務において利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本発明の実施の形態1に係る管路ナビゲーションシステムの構成を示す概略図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る管路ナビゲーションシステムの動作を説明する図である。
【図3】本発明の実施の形態2に係る管路ナビゲーションシステムの構成を示す概略図である。
【図4】本発明の実施の形態2に係る管路ナビゲーションシステムの動作を説明する図である。
【図5】本発明の実施の形態3に係る管路ナビゲーションシステムの構成を示す概略図である。
【図6】本発明の実施の形態3に係る管路ナビゲーションシステムの動作を説明する図である。
【図7】本発明の実施の形態4に係る管路ナビゲーションシステムの構成を示す概略図である。
【図8】本発明の実施の形態4に係る管路ナビゲーションシステムの動作を説明する図である。
【図9】本発明の実施の形態5に係る管路ナビゲーションシステムの構成を示す概略図である。
【図10】本発明の実施の形態5に係る管路ナビゲーションシステムの動作を説明する図である。
【符号の説明】
【0069】
11 カーナビゲーション装置、12 地図データ、13 地図データ取得部、
14 現在位置検出手段、15 外部インタフェース部、16 ルート検索部、
17 地図表示部、18 GPSアンテナ、19 GPS受信機、
20 外部インタフェース部、21 情報端末、22 管路図データ、
23 管路図データ取得部、24 外部インタフェース部、25 現在位置取得部、
26 管路図表示部、27 目的地指定手段、28 目的地方向指定手段、
29 経由地・目的地設定部、31、51、61、71、81 管路図、
32 中央分離帯、33 東行き車線、34 西行き車線、35、53 水道管、
36、54 バルブ、38 車線方向、37、55、67、74、75、76 目的地、
39、60、68、77、78、79 経由地、
40 目的地方向判定手段、41 地図データ、42 管路施設データ、
43 データ取得部、44 事故データ、45 目的地設定手段、
46 優先度判定手段、47 管路指定手段、48 調査ポイント設定部、
52 道路、56、57 道路ベクトル、58、59 距離、62 境界ベクトル、
63 エリア、64 中心点、65、72、82 管路、66、73 事故地点、
83 始点、84、85、86、87、88、89、90、91 調査ポイント、
92 終点、101、102、103、104、105 管路ナビゲーションシステム。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ナビゲーション装置と情報端末を備え、それぞれに設けられた外部インタフェース部を介して双方向のデータ通信が行われる管路ナビゲーションシステムであって、
前記ナビゲーション装置は、地図データを記憶媒体から読み取る地図データ取得部と、現在位置の座標データを検出する現在位置検出手段と、前記現在位置から経由地を通過して目的地に至る走行経路を検索するルート検索部と、前記地図データを地図画面として表示し、この地図画面上に前記走行経路を表示する地図表示部を含み、
前記情報端末は、管路図データを記憶媒体から読み取る管路図データ取得部と、前記現在位置検出手段から周期的に前記現在位置の座標データを取得する現在位置取得部と、前記管路図データを管路図画面として表示する管路図表示部と、ユーザが前記管路図画面上に前記目的地を指定する目的地指定手段と、ユーザが前記管路図画面上において前記目的地の車線方向を指定する目的地方向指定手段と、前記目的地指定手段から送信された前記目的地の座標データと前記目的地方向指定手段から送信された車線方向データをもとに前記経由地の座標データを設定し、前記ルート検索部に対して前記目的地及び前記経由地の座標データを送信する経由地・目的地設定部を含むことを特徴とする管路ナビゲーションシステム。
【請求項2】
ナビゲーション装置と情報端末を備え、それぞれに設けられた外部インタフェース部を介して双方向のデータ通信が行われる管路ナビゲーションシステムであって、
前記ナビゲーション装置は、地図データを記憶媒体から読み取る地図データ取得部と、現在位置の座標データを検出する現在位置検出手段と、前記現在位置から経由地を通過して目的地に至る走行経路を検索するルート検索部と、前記地図データを地図画面として表示し、この地図画面上に前記走行経路を表示する地図表示部を含み、
前記情報端末は、ベクトル形式地図データ及び管路施設データをそれぞれ記憶媒体から読み取るデータ取得部と、前記現在位置検出手段から周期的に前記現在位置の座標データを取得する現在位置取得部と、前記ベクトル形式地図データと前記管路施設データを管路図画面として表示する管路図表示部と、ユーザが前記管路図画面上に前記目的地を指定する目的地指定手段と、前記目的地指定手段にて指定された前記目的地の座標データと前記ベクトル形式地図データをもとに前記目的地の車線方向を判定する目的地方向判定手段と、前記目的地指定手段から送信された前記目的地の座標データと前記目的地方向判定手段から送信された車線方向データをもとに前記経由地の座標データを設定し、前記ルート検索部に対して前記目的地及び前記経由地の座標データを送信する経由地・目的地設定部を含むことを特徴とする管路ナビゲーションシステム。
【請求項3】
請求項2に記載の管路ナビゲーションシステムであって、前記データ取得部は、事故発生地点の位置データを含む事故データを取得する機能を有し、前記ベクトル形式地図データ、前記管路施設データ、及び前記事故データをもとに目的地を設定する目的地設定手段をさらに備えたことを特徴とする管路ナビゲーションシステム。
【請求項4】
請求項3に記載の管路ナビゲーションシステムであって、ユーザが前記目的地指定手段により事故の発生したエリアの住所を指定した場合、前記目的地設定手段は、前記データ取得部から取得した前記管路施設データ及び前記事故データの中から、前記エリアに含まれる前記管路施設データ及び前記事故データを検索して目的地を設定することを特徴とする管路ナビゲーションシステム。
【請求項5】
請求項3に記載の管路ナビゲーションシステムであって、前記目的地設定手段により複数の目的地が設定された場合に、前記管路施設データ及び前記事故データをもとに前記複数の目的地の優先度を判定する優先度判定手段を備えたことを特徴とする管路ナビゲーションシステム。
【請求項6】
現在位置の座標データを検出する現在位置検出手段と情報端末を備えた管路ナビゲーションシステムであって、
前記情報端末は、ベクトル形式地図データ及び管路施設データをそれぞれ記憶媒体から読み取るデータ取得部と、前記現在位置検出手段から外部インタフェース部を介して前記現在位置の座標データを取得する現在位置取得部と、ユーザが調査対象の管路を指定する管路指定手段と、前記管路指定手段により指定された前記管路に関する前記管路施設データを前記データ取得部から取得して前記管路上に任意の間隔で調査ポイントを設定する調査ポイント設定部と、前記ベクトル形式地図データと前記管路施設データを管路図画面として表示し、この管路図画面上に前記現在位置と前記調査ポイントを表示する管路図表示部を含むことを特徴とする管路ナビゲーションシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−222411(P2009−222411A)
【公開日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−64273(P2008−64273)
【出願日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】