経路案内システム、端末装置、経路探索サーバ、経路案内方法、および、プログラム
【課題】通信負荷の軽減とメモリ使用の効率化を実現することで、より適切なタイミングで経路案内を実行することができる経路案内システム、端末装置、経路探索サーバ、経路案内方法、および、プログラムを提供することを課題とする。
【解決手段】本発明は、端末装置において実行される経路案内において、現在位置から案内経路上の進行方向の案内対象地点のうち、付加情報を受信済みの案内対象地点の個数、および、現在位置と当該現在位置から直近の案内対象地点との距離に基づいて、付加情報の要求を行うか否かを判定し、付加情報の要求を行うと判定された場合、一つまたは複数の案内対象地点の識別情報を含む付加情報要求を経路探索サーバに送信し、付加情報要求に含まれる識別情報に基づいて取得された識別情報に対応する付加情報を経路探索サーバから受信し、当該付加情報が対応する案内対象地点にて出力部を介して出力させる。
【解決手段】本発明は、端末装置において実行される経路案内において、現在位置から案内経路上の進行方向の案内対象地点のうち、付加情報を受信済みの案内対象地点の個数、および、現在位置と当該現在位置から直近の案内対象地点との距離に基づいて、付加情報の要求を行うか否かを判定し、付加情報の要求を行うと判定された場合、一つまたは複数の案内対象地点の識別情報を含む付加情報要求を経路探索サーバに送信し、付加情報要求に含まれる識別情報に基づいて取得された識別情報に対応する付加情報を経路探索サーバから受信し、当該付加情報が対応する案内対象地点にて出力部を介して出力させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、経路案内システム、端末装置、経路探索サーバ、経路案内方法、および、プログラムに関する。
【背景技術】
【０００２】
従来から、通信型ナビゲーションシステムにおいて、経路案内時に必要とする音声や画像のデータをサーバから端末にダウンロードして一時的に保存しておき、端末が経路案内時にそれらのデータを逐一読み出して利用するという技術がある。
【０００３】
例えば、特許文献１に記載のナビゲーションシステムでは、サーバからダウンロード済みの地図データ等を含む案内情報とは別に、必要が生じた時にサーバから音声データをダウンロードする。
【０００４】
また、特許文献２に記載のシステムでは、サーバが端末側のメモリ使用可能容量の範囲内でデータを分割し、端末がサーバから分割されたデータをダウンロードする。
【０００５】
また、特許文献３に記載のシステムでは、サーバが所定距離の道路長の範囲内でデータを分割し、端末は現在位置がダウンロード済みの経路の終端から一定距離の位置になったタイミングでサーバから分割されたデータをダウンロードする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００６】
【特許文献１】特開２００７−４７０９１号公報
【特許文献２】特開２００１−１４１４８７号公報
【特許文献３】特開２００１−２７５３９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
しかしながら、従来の通信型ナビゲーションシステムにおいては、通信負荷やメモリ使用の点において改善の余地があった。
【０００８】
例えば、特許文献１に記載のナビゲーションシステムにおいては、サーバへ音声データの取得要求が頻繁に発生してしまうため、音声データの通信と競合して地図データの通信が阻害されてしまう可能性があり、例えば、音声データのダウンロードによって地図データの通信が阻害されてしまうと、案内が行われるべき交差点において利用者が地図を見ることができないという状況が発生する可能性があった。
【０００９】
また、特許文献２に記載のシステムにおいては、端末がダウンロード可能なデータの量はメモリ容量の大きさに依存するため、現在地からどの位置までのデータをダウンロード可能なのか把握できないという問題点を有していた。
【００１０】
また、特許文献３に記載のシステムにおいては、端末がダウンロード可能なデータの量は所定距離の道路長により決定されるため、所定距離の道路上に音声や画像が付随されたガイドポイントがいくつ存在するのか把握できず、ダウンロードデータが非常に大きなデータ量になってしまう可能性があり、さらに、データ通信に時間がかかることで利用者への案内が適切に行えなくなる可能性があるという問題点を有していた。
【００１１】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、通信負荷の軽減とメモリ使用の効率化を実現することで、より適切なタイミングで経路案内を実行することができる経路案内システム、端末装置、経路探索サーバ、経路案内方法、および、プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【００１２】
このような目的を達成するため、本発明の経路案内システムは、制御部と記憶部とを少なくとも備えた経路探索サーバ、および、制御部と記憶部と出力部とを少なくとも備えた端末装置、を通信可能に接続した経路案内システムであって、上記経路探索サーバの上記記憶部は、交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、案内対象地点にて出力されるテキスト情報、音声情報および画像情報のうち少なくとも一つを含む付加情報と、当該付加情報を一意に特定する識別情報と、を対応付けて記憶する付加情報記憶手段と、を備え、上記経路探索サーバの上記制御部は、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを作成する経路探索手段と、上記経路探索手段により探索された上記案内経路に含まれる上記案内対象地点に対応する上記付加情報の上記識別情報を、上記付加情報記憶手段から取得する識別情報取得手段と、上記経路探索手段により作成された上記案内経路データと、上記識別情報取得手段により取得された上記識別情報とを少なくとも含む経路案内情報を上記端末装置に送信する経路案内情報送信手段と、上記端末装置から送信される付加情報要求に含まれる上記識別情報に基づいて、当該識別情報に対応する上記付加情報を上記付加情報記憶手段から取得し、取得した当該付加情報を上記端末装置に送信する付加情報送信手段と、を備え、上記端末装置の上記制御部は、上記経路探索サーバから送信される上記経路案内情報を受信して上記記憶部に格納する経路案内情報受信手段と、上記端末装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段と、上記経路案内情報受信手段により上記記憶部に格納された上記経路案内情報の少なくとも一部を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内手段と、上記経路案内手段により実行される上記経路案内において、上記現在位置情報取得手段により取得された上記現在位置情報に基づく上記端末装置の上記利用者の現在位置から上記案内経路上の進行方向の上記案内対象地点のうち、上記案内対象地点に対応付けられた上記付加情報を受信済みの上記案内対象地点の個数、および、上記現在位置と当該現在位置から直近の上記案内対象地点との距離に基づいて、上記付加情報の要求を行うか否かを判定する付加情報要求判定手段と、上記付加情報要求判定手段により上記付加情報の要求を行うと判定された場合、一つまたは複数の上記案内対象地点の上記識別情報を含む上記付加情報要求を上記経路探索サーバに送信する付加情報要求送信手段と、上記経路探索サーバから送信される上記付加情報を受信して上記記憶部に格納する付加情報受信手段と、上記付加情報受信手段により上記記憶部に格納された上記付加情報を、当該付加情報が対応する上記案内対象地点にて上記出力部を介して出力させる付加情報出力手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１３】
また、本発明の経路案内システムは、上記記載の経路案内システムにおいて、上記付加情報要求判定手段は、上記現在位置情報取得手段により取得された上記現在位置情報に基づく上記端末装置の上記利用者の上記現在位置から上記進行方向の上記案内対象地点のうち、上記付加情報受信手段により上記付加情報の受信が完了している上記案内対象地点の個数が第１の所定個数未満であるか否かを判定し、上記第１の所定個数未満であると判定した場合、上記付加情報の要求を行うと判定することを特徴とする。
【００１４】
また、本発明の経路案内システムは、上記記載の経路案内システムにおいて、上記付加情報要求判定手段は、上記現在位置情報取得手段により取得された上記現在位置情報に基づく上記端末装置の上記利用者の上記現在位置と当該現在位置から直近の上記案内対象地点との距離が所定距離以下であるか否かを判定し、上記所定距離を超えると判定された場合、上記付加情報の要求を行うと判定し、上記所定距離以下であると判定された場合、上記現在位置から上記進行方向の上記案内対象地点のうち、上記付加情報受信手段により上記付加情報の受信が完了している上記案内対象地点の個数が第２の所定個数未満であるか否かを判定し、第２の所定個数未満であると判定された場合、上記付加情報の要求を行うと判定することを特徴とする。
【００１５】
また、本発明の経路案内システムは、上記記載の経路案内システムにおいて、上記付加情報要求判定手段は、上記現在位置情報取得手段により取得された上記現在位置情報に基づく上記端末装置の上記利用者の上記現在位置から上記案内経路上の進行方向の上記案内対象地点のうち、上記識別情報取得手段により上記識別情報が取得された上記案内対象地点を判定対象とすることを特徴とする。
【００１６】
また、本発明の経路案内システムは、上記記載の経路案内システムにおいて、上記端末装置の上記記憶部は、上記経路案内において共通に利用可能な上記付加情報を予め格納し、上記付加情報要求判定手段は、上記現在位置情報取得手段により取得された上記現在位置情報に基づく上記端末装置の上記利用者の上記現在位置から上記案内経路上の進行方向の上記案内対象地点のうち、上記記憶部に格納されていない上記付加情報に対応付けられた上記案内対象地点を判定対象とすることを特徴とする。
【００１７】
また、本発明の端末装置は、経路探索サーバに通信可能に接続された、制御部と記憶部と出力部とを少なくとも備えた端末装置であって、上記制御部は、上記経路探索サーバから、上記端末装置から送信された少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を交通網を規定するネットワークデータを用いて探索し作成された案内経路データと、探索された上記案内経路に含まれる案内対象地点に対応する当該案内対象地点にて出力されるテキスト情報、音声情報および画像情報のうち少なくとも一つを含む付加情報を一意に特定する識別情報として取得された上記識別情報と、を少なくとも含む経路案内情報を受信して上記記憶部に格納する経路案内情報受信手段と、上記端末装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段と、上記経路案内情報受信手段により上記記憶部に格納された上記経路案内情報の少なくとも一部を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内手段と、上記経路案内手段により実行される上記経路案内において、上記現在位置情報取得手段により取得された上記現在位置情報の基づく上記利用者の上記現在位置から上記案内経路上の進行方向の上記案内対象地点のうち、上記案内対象地点に対応付けられた上記付加情報を受信済みの上記案内対象地点の個数、および、上記現在位置と当該現在位置から直近の上記案内対象地点との距離に基づいて、上記付加情報の要求を行うか否かを判定する付加情報要求判定手段と、上記付加情報要求判定手段により上記付加情報の要求を行うと判定された場合、一つまたは複数の上記案内対象地点の上記識別情報を含む上記付加情報要求を上記経路探索サーバに送信する付加情報要求送信手段と、上記付加情報要求に含まれる上記識別情報に基づいて取得された当該識別情報に対応する上記付加情報を、上記経路探索サーバから受信して上記記憶部に格納する付加情報受信手段と、上記付加情報受信手段により上記記憶部に格納された上記付加情報を、当該付加情報が対応する上記案内対象地点にて上記出力部を介して出力させる付加情報出力手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１８】
また、本発明の経路探索サーバは、出力部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えた経路探索サーバであって、上記記憶部は、交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、案内対象地点にて出力されるテキスト情報、音声情報および画像情報のうち少なくとも一つを含む付加情報と、当該付加情報を一意に特定する識別情報と、を対応付けて記憶する付加情報記憶手段と、を備え、上記制御部は、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを作成する経路探索手段と、上記経路探索手段により探索された上記案内経路に含まれる上記案内対象地点に対応する上記付加情報の上記識別情報を、上記付加情報記憶手段から取得する識別情報取得手段と、上記経路探索手段により作成された上記案内経路データと、上記識別情報取得手段により取得された上記識別情報とを少なくとも含む経路案内情報の少なくとも一部に基づく表示画面を生成する経路案内表示画面生成手段と、上記経路案内表示画面生成手段により生成された上記表示画面を上記端末装置に送信して当該端末装置の上記出力部に当該表示画面を表示させることにより、経路案内を実行する経路案内表示制御手段と、上記端末装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段と、上記経路案内表示制御手段により実行される上記経路案内において、上記現在位置情報取得手段により取得された上記現在位置情報に基づく上記利用者の上記現在位置から上記案内経路上の進行方向の上記案内対象地点のうち、上記案内対象地点に対応付けられた上記付加情報を出力済みの上記案内対象地点の個数、および、上記現在位置と当該現在位置から直近の上記案内対象地点との距離に基づいて、上記付加情報の要求を行うか否かを判定する付加情報要求判定手段と、上記付加情報要求判定手段により上記付加情報の要求を行うと判定された場合、一つまたは複数の上記案内対象地点の上記識別情報を含む上記付加情報要求を生成する付加情報要求生成手段と、上記付加情報要求生成手段により生成された上記付加情報要求に含まれる上記識別情報に基づいて、当該識別情報に対応する上記付加情報を上記付加情報記憶手段から取得する付加情報取得手段と、上記付加情報取得手段により取得された上記付加情報を上記端末装置に送信することにより、当該付加情報が対応する上記案内対象地点にて上記端末装置の上記出力部を介して上記付加情報を出力させるよう制御する付加情報出力制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１９】
また、本発明の経路案内方法は、制御部と記憶部とを少なくとも備えた経路探索サーバ、および、制御部と記憶部と出力部とを少なくとも備えた端末装置、を通信可能に接続した経路案内システムにおいて実行される経路案内方法であって、上記経路探索サーバの上記記憶部は、交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、案内対象地点にて出力されるテキスト情報、音声情報および画像情報のうち少なくとも一つを含む付加情報と、当該付加情報を一意に特定する識別情報と、を対応付けて記憶する付加情報記憶手段と、を備え、上記経路探索サーバの上記制御部において実行される、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを作成する経路探索ステップと、上記経路探索サーバの上記制御部において実行される、上記経路探索ステップにて探索された上記案内経路に含まれる上記案内対象地点に対応する上記付加情報の上記識別情報を、上記付加情報記憶手段から取得する識別情報取得ステップと、上記経路探索サーバの上記制御部において実行される、上記経路探索ステップにて作成された上記案内経路データと、上記識別情報取得ステップにて取得された上記識別情報とを少なくとも含む経路案内情報を上記端末装置に送信する経路案内情報送信ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記経路案内情報送信ステップにて上記経路探索サーバから送信される上記経路案内情報を受信して上記記憶部に格納する経路案内情報受信ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記端末装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記経路案内情報受信ステップにて上記記憶部に格納された上記経路案内情報の少なくとも一部を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記経路案内ステップにて実行される上記経路案内において、上記現在位置情報取得ステップにて取得された上記現在位置情報に基づく上記端末装置の上記利用者の現在位置から上記案内経路上の進行方向の上記案内対象地点のうち、上記案内対象地点に対応付けられた上記付加情報を受信済みの上記案内対象地点の個数、および、上記現在位置と当該現在位置から直近の上記案内対象地点との距離に基づいて、上記付加情報の要求を行うか否かを判定する付加情報要求判定ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記付加情報要求判定ステップにて上記付加情報の要求を行うと判定された場合、一つまたは複数の上記案内対象地点の上記識別情報を含む上記付加情報要求を上記経路探索サーバに送信する付加情報要求送信ステップと、上記経路探索サーバの上記制御部において実行される、上記付加情報要求送信ステップにて上記端末装置から送信される付加情報要求に含まれる上記識別情報に基づいて、当該識別情報に対応する上記付加情報を上記付加情報記憶手段から取得し、取得した当該付加情報を上記端末装置に送信する付加情報送信ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記付加情報送信ステップにて上記経路探索サーバから送信される上記付加情報を受信して上記記憶部に格納する付加情報受信ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記付加情報受信ステップにて上記記憶部に格納された上記付加情報を、当該付加情報が対応する上記案内対象地点にて上記出力部を介して出力させる付加情報出力ステップと、を含むことを特徴とする。
【００２０】
また、本発明の経路案内方法は、上記記載の経路案内方法において、上記付加情報要求判定ステップにおいて、上記現在位置情報取得ステップにて取得された上記現在位置情報に基づく上記端末装置の上記利用者の上記現在位置から上記進行方向の上記案内対象地点のうち、上記付加情報受信ステップにて上記付加情報の受信が完了している上記案内対象地点の個数が第１の所定個数未満であるか否かを判定し、上記第１の所定個数未満であると判定した場合、上記付加情報の要求を行うと判定することを特徴とする。
【００２１】
また、本発明の経路案内方法は、上記記載の経路案内方法において、上記付加情報要求判定ステップにおいて、上記現在位置情報取得ステップにて取得された上記現在位置情報に基づく上記端末装置の上記利用者の上記現在位置と当該現在位置から直近の上記案内対象地点との距離が所定距離以下であるか否かを判定し、上記所定距離を超えると判定された場合、上記付加情報の要求を行うと判定し、上記所定距離以下であると判定された場合、上記現在位置から上記進行方向の上記案内対象地点のうち、上記付加情報受信ステップにて上記付加情報の受信が完了している上記案内対象地点の個数が第２の所定個数未満であるか否かを判定し、第２の所定個数未満であると判定された場合、上記付加情報の要求を行うと判定することを特徴とする。
【００２２】
また、本発明の経路案内方法は、上記記載の経路案内方法において、上記付加情報要求判定ステップにおいて、上記現在位置情報取得ステップにて取得された上記現在位置情報に基づく上記端末装置の上記利用者の上記現在位置から上記案内経路上の進行方向の上記案内対象地点のうち、上記識別情報取得ステップにて上記識別情報が取得された上記案内対象地点を判定対象とすることを特徴とする。
【００２３】
また、本発明の経路案内方法は、上記記載の経路案内方法において、上記端末装置の上記記憶部は、上記経路案内において共通に利用可能な上記付加情報を予め格納し、上記付加情報要求判定ステップにおいて、上記現在位置情報取得ステップにて取得された上記現在位置情報に基づく上記端末装置の上記利用者の上記現在位置から上記案内経路上の進行方向の上記案内対象地点のうち、上記記憶部に格納されていない上記付加情報に対応付けられた上記案内対象地点を判定対象とすることを特徴とする。
【００２４】
また、本発明の経路案内方法は、経路探索サーバに通信可能に接続された、制御部と記憶部と出力部とを少なくとも備えた端末装置において実行される経路案内方法であって、上記制御部において実行される、上記経路探索サーバから、上記端末装置から送信された少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を交通網を規定するネットワークデータを用いて探索し作成された案内経路データと、探索された上記案内経路に含まれる案内対象地点に対応する当該案内対象地点にて出力されるテキスト情報、音声情報および画像情報のうち少なくとも一つを含む付加情報を一意に特定する識別情報として取得された上記識別情報と、を少なくとも含む経路案内情報を受信して上記記憶部に格納する経路案内情報受信ステップと、上記端末装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得ステップと、上記経路案内情報受信ステップにて上記記憶部に格納された上記経路案内情報の少なくとも一部を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内ステップと、上記経路案内ステップにて実行される上記経路案内において、上記現在位置情報取得ステップにて取得された上記現在位置情報の基づく上記利用者の上記現在位置から上記案内経路上の進行方向の上記案内対象地点のうち、上記案内対象地点に対応付けられた上記付加情報を受信済みの上記案内対象地点の個数、および、上記現在位置と当該現在位置から直近の上記案内対象地点との距離に基づいて、上記付加情報の要求を行うか否かを判定する付加情報要求判定ステップと、上記付加情報要求判定ステップにて上記付加情報の要求を行うと判定された場合、一つまたは複数の上記案内対象地点の上記識別情報を含む上記付加情報要求を上記経路探索サーバに送信する付加情報要求送信ステップと、上記付加情報要求送信ステップにて送信された上記付加情報要求に含まれる上記識別情報に基づいて取得された当該識別情報に対応する上記付加情報を、上記経路探索サーバから受信して上記記憶部に格納する付加情報受信ステップと、上記付加情報受信ステップにて上記記憶部に格納された上記付加情報を、当該付加情報が対応する上記案内対象地点にて上記出力部を介して出力させる付加情報出力ステップと、を含むことを特徴とする。
【００２５】
また、本発明の経路案内方法は、出力部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えた経路探索サーバにおいて実行される経路案内方法であって、上記記憶部は、交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、案内対象地点にて出力されるテキスト情報、音声情報および画像情報のうち少なくとも一つを含む付加情報と、当該付加情報を一意に特定する識別情報と、を対応付けて記憶する付加情報記憶手段と、を備え、上記制御部において実行される、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを作成する経路探索ステップと、上記経路探索ステップにて探索された上記案内経路に含まれる上記案内対象地点に対応する上記付加情報の上記識別情報を、上記付加情報記憶手段から取得する識別情報取得ステップと、上記経路探索ステップにて作成された上記案内経路データと、上記識別情報取得ステップにて取得された上記識別情報とを少なくとも含む経路案内情報の少なくとも一部に基づく表示画面を生成する経路案内表示画面生成ステップと、上記経路案内表示画面生成ステップにて生成された上記表示画面を上記端末装置に送信して当該端末装置の上記出力部に当該表示画面を表示させることにより、経路案内を実行する経路案内表示制御ステップと、上記端末装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得ステップと、上記経路案内表示制御ステップにて実行される上記経路案内において、上記現在位置情報取得ステップにて取得された上記現在位置情報に基づく上記利用者の上記現在位置から上記案内経路上の進行方向の上記案内対象地点のうち、上記案内対象地点に対応付けられた上記付加情報を出力済みの上記案内対象地点の個数、および、上記現在位置と当該現在位置から直近の上記案内対象地点との距離に基づいて、上記付加情報の要求を行うか否かを判定する付加情報要求判定ステップと、上記付加情報要求判定ステップにて上記付加情報の要求を行うと判定された場合、一つまたは複数の上記案内対象地点の上記識別情報を含む上記付加情報要求を生成する付加情報要求生成ステップと、上記付加情報要求生成ステップにて生成された上記付加情報要求に含まれる上記識別情報に基づいて、当該識別情報に対応する上記付加情報を上記付加情報記憶手段から取得する付加情報取得ステップと、上記付加情報取得ステップにて取得された上記付加情報を上記端末装置に送信することにより、当該付加情報が対応する上記案内対象地点にて上記端末装置の上記出力部を介して上記付加情報を出力させるよう制御する付加情報出力制御ステップと、を含むことを特徴とする。
【００２６】
また、本発明のプログラムは、経路探索サーバに通信可能に接続された、制御部と記憶部と出力部とを少なくとも備えた端末装置に実行させるためのプログラムであって、上記制御部において、上記経路探索サーバから、上記端末装置から送信された少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を交通網を規定するネットワークデータを用いて探索し作成された案内経路データと、探索された上記案内経路に含まれる案内対象地点に対応する当該案内対象地点にて出力されるテキスト情報、音声情報および画像情報のうち少なくとも一つを含む付加情報を一意に特定する識別情報として取得された上記識別情報と、を少なくとも含む経路案内情報を受信して上記記憶部に格納する経路案内情報受信ステップと、上記端末装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得ステップと、上記経路案内情報受信ステップにて上記記憶部に格納された上記経路案内情報の少なくとも一部を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内ステップと、上記経路案内ステップにて実行される上記経路案内において、上記現在位置情報取得ステップにて取得された上記現在位置情報の基づく上記利用者の上記現在位置から上記案内経路上の進行方向の上記案内対象地点のうち、上記案内対象地点に対応付けられた上記付加情報を受信済みの上記案内対象地点の個数、および、上記現在位置と当該現在位置から直近の上記案内対象地点との距離に基づいて、上記付加情報の要求を行うか否かを判定する付加情報要求判定ステップと、上記付加情報要求判定ステップにて上記付加情報の要求を行うと判定された場合、一つまたは複数の上記案内対象地点の上記識別情報を含む上記付加情報要求を上記経路探索サーバに送信する付加情報要求送信ステップと、上記付加情報要求送信ステップにて送信された上記付加情報要求に含まれる上記識別情報に基づいて取得された当該識別情報に対応する上記付加情報を、上記経路探索サーバから受信して上記記憶部に格納する付加情報受信ステップと、上記付加情報受信ステップにて上記記憶部に格納された上記付加情報を、当該付加情報が対応する上記案内対象地点にて上記出力部を介して出力させる付加情報出力ステップと、を実行させることを特徴とする。
【００２７】
また、本発明のプログラムは、出力部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えた経路探索サーバに実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、案内対象地点にて出力されるテキスト情報、音声情報および画像情報のうち少なくとも一つを含む付加情報と、当該付加情報を一意に特定する識別情報と、を対応付けて記憶する付加情報記憶手段と、を備え、上記制御部において、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを作成する経路探索ステップと、上記経路探索ステップにて探索された上記案内経路に含まれる上記案内対象地点に対応する上記付加情報の上記識別情報を、上記付加情報記憶手段から取得する識別情報取得ステップと、上記経路探索ステップにて作成された上記案内経路データと、上記識別情報取得ステップにて取得された上記識別情報とを少なくとも含む経路案内情報の少なくとも一部に基づく表示画面を生成する経路案内表示画面生成ステップと、上記経路案内表示画面生成ステップにて生成された上記表示画面を上記端末装置に送信して当該端末装置の上記出力部に当該表示画面を表示させることにより、経路案内を実行する経路案内表示制御ステップと、上記端末装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得ステップと、上記経路案内表示制御ステップにて実行される上記経路案内において、上記現在位置情報取得ステップにて取得された上記現在位置情報に基づく上記利用者の上記現在位置から上記案内経路上の進行方向の上記案内対象地点のうち、上記案内対象地点に対応付けられた上記付加情報を出力済みの上記案内対象地点の個数、および、上記現在位置と当該現在位置から直近の上記案内対象地点との距離に基づいて、上記付加情報の要求を行うか否かを判定する付加情報要求判定ステップと、上記付加情報要求判定ステップにて上記付加情報の要求を行うと判定された場合、一つまたは複数の上記案内対象地点の上記識別情報を含む上記付加情報要求を生成する付加情報要求生成ステップと、上記付加情報要求生成ステップにて生成された上記付加情報要求に含まれる上記識別情報に基づいて、当該識別情報に対応する上記付加情報を上記付加情報記憶手段から取得する付加情報取得ステップと、上記付加情報取得ステップにて取得された上記付加情報を上記端末装置に送信することにより、当該付加情報が対応する上記案内対象地点にて上記端末装置の上記出力部を介して上記付加情報を出力させるよう制御する付加情報出力制御ステップと、を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【００２８】
この発明によれば、経路探索サーバにおいて、交通網を規定するネットワークデータを記憶部に記憶し、案内対象地点にて出力されるテキスト情報、音声情報および画像情報のうち少なくとも一つを含む付加情報と、当該付加情報を一意に特定する識別情報と、を対応付けて記憶部に記憶し、端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの経路である案内経路を、記憶部に記憶されたネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを作成し、探索された案内経路に含まれる案内対象地点に対応する付加情報の識別情報を、記憶部から取得し、作成された案内経路データと、取得された識別情報とを少なくとも含む経路案内情報を端末装置に送信し、端末装置から送信される付加情報要求に含まれる識別情報に基づいて、当該識別情報に対応する付加情報を記憶部から取得し、取得した当該付加情報を端末装置に送信し、端末装置において、経路探索サーバから送信される経路案内情報を受信して記憶部に格納し、端末装置の利用者の現在位置情報を取得し、記憶部に格納された経路案内情報の少なくとも一部を出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行し、実行される経路案内において、取得された現在位置情報に基づく端末装置の利用者の現在位置から案内経路上の進行方向の案内対象地点のうち、案内対象地点に対応付けられた付加情報を受信済みの案内対象地点の個数、および、現在位置と当該現在位置から直近の案内対象地点との距離に基づいて、付加情報の要求を行うか否かを判定し、付加情報の要求を行うと判定された場合、一つまたは複数の案内対象地点の識別情報を含む付加情報要求を経路探索サーバに送信し、経路探索サーバから送信される付加情報を受信して記憶部に格納し、記憶部に格納された付加情報を、当該付加情報が対応する案内対象地点にて出力部を介して出力させるので、通信負荷の軽減とメモリ使用の効率化を実現することができるという効果を奏する。具体的には、本発明によれば、ガイダンスにおいて必要最低限の音声や画像等の付加情報を保持することでメモリ消費を節約しつつ、かつ、ユーザにとって不足のない情報量を提供することできるという効果を奏する。その結果、本発明によれば、必要な案内データのみを送受信することで通信負荷を軽減でき、また、必要な案内データのみを保持しておくことでメモリ領域を節約することができ、これにより、適切な音声案内や表示案内等の経路案内を実行することができるという効果を奏する。
【００２９】
また、この発明によれば、付加情報の要求判定において、取得された現在位置情報に基づく端末装置の利用者の現在位置から進行方向の案内対象地点のうち、付加情報の受信が完了している案内対象地点の個数が第１の所定個数未満であるか否かを判定し、第１の所定個数未満であると判定した場合、付加情報の要求を行うと判定するので、案内対象地点にて出力される付加情報を所定数の範囲に収まるように管理することができ、使用メモリ領域を管理し、その極端な増加を抑えることができるという効果を奏する。
【００３０】
また、この発明によれば、付加情報の要求判定において、取得された現在位置情報に基づく端末装置の利用者の現在位置と当該現在位置から直近の案内対象地点との距離が所定距離以下であるか否かを判定し、所定距離を超えると判定された場合、付加情報の要求を行うと判定し、所定距離以下であると判定された場合、現在位置から進行方向の案内対象地点のうち、付加情報受信手段により付加情報の受信が完了している案内対象地点の個数が第２の所定個数未満であるか否かを判定し、第２の所定個数未満であると判定された場合、付加情報の要求を行うと判定するので、より適切に必要な付加情報のみを要求できるという効果を奏する。具体的には、本発明は、従来技術において発生する可能性があった、サーバへ音声データ等の取得要求が頻繁に発生してしまうことで、地図データ等の取得が他の音声データ等の取得と競合し、その結果データ通信が遅延して経路案内が遅れてしまうという状況を防ぐことができるという効果を奏する。また、本発明は、案内対象地点（案内ポイント）間の距離が近いものが続いた場合、データが取得できなくなくことを防ぐことができるという効果を奏する。
【００３１】
また、この発明によれば、付加情報の要求判定において、取得された現在位置情報に基づく端末装置の利用者の現在位置から案内経路上の進行方向の案内対象地点のうち、識別情報が取得された案内対象地点を判定対象とするので、付加情報が存在する案内対象地点のみを判定することができ、付加情報が存在しない案内対象地点も含んで判定する処理に比べ、利用者により多くの情報を提供することができるという効果を奏する。
【００３２】
また、この発明によれば、端末装置は、経路案内において共通に利用可能な付加情報を予め記憶部に格納し、付加情報の要求判定において、取得された現在位置情報に基づく端末装置の利用者の現在位置から案内経路上の進行方向の案内対象地点のうち、記憶部に格納されていない付加情報に対応付けられた案内対象地点を判定対象とするので、記憶部に付加情報が格納されていない案内対象地点のみを判定することができ、記憶部に付加情報が格納されている案内対象地点も含んで判定する処理に比べ、利用者により多くの情報を提供することができるという効果を奏する。
【００３３】
なお、上記において、本発明の経路案内システムを一例に効果の説明をしたが、端末装置、経路探索サーバ、経路案内方法、および、プログラムにおいても同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【００３４】
【図１】図１は、第１の実施形態における経路案内システムの構成の一例を示すブロック図である。
【図２】図２は、第１の実施形態における経路案内システムの処理の一例を示すフローチャートである。
【図３】図３は、経路案内開始時における付加情報要求判定の一例を示す図である。
【図４】図４は、現在位置更新時における付加情報要求判定の一例を示す図である。
【図５】図５は、現在位置更新時における付加情報要求判定の別の一例を示す図である。
【図６】図６は、現在位置更新時における付加情報要求判定の別の一例を示す図である。
【図７】図７は、案内対象地点間の距離を考慮した付加情報要求判定の一例を示す図である。
【図８】図８は、案内対象地点間の距離を考慮しない付加情報要求判定の一例を示す図である。
【図９】図９は、第２の実施形態における経路探索サーバの構成の一例を示すブロック図である。
【図１０】図１０は、第２の実施形態における経路探索サーバの処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【００３５】
以下に、本発明にかかる経路案内システム、端末装置、経路探索サーバ、経路案内方法、および、プログラムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【００３６】
以下、本発明の構成および処理について、第１の実施形態（経路案内システム）、第２の実施形態（経路探索サーバ（サーバ主導型））の順にて詳細に説明する。
【００３７】
［第１の実施形態］
最初に、本発明の第１の実施形態（経路案内システム）について、図１から図８を参照して以下に説明する。
【００３８】
［経路案内システムの構成］
まず、第１の実施形態における経路案内システムの構成の一例について、図１を参照して以下に説明する。ここで、図１は、第１の実施形態における経路案内システムの構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。
【００３９】
図１に示すように、第１の実施形態の経路案内システムにおいて、経路探索サーバ２００は、概略的に、制御部２０２と記憶部２０６とを少なくとも備えて構成されており、端末装置１００は、位置取得部１１２と出力部（表示部１１４および音声出力部１１８）と入力部１１６と制御部１０２と記憶部１０６とを少なくとも備えて構成されている。
【００４０】
［経路探索サーバ２００の構成］
ここで、図１において、端末装置１００から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの経路である案内経路を、記憶部２０６に記憶されたネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを作成し、探索された案内経路に含まれる案内対象地点に対応する付加情報の識別情報を、記憶部２０６から取得し、作成された案内経路データと、取得された識別情報とを少なくとも含む経路案内情報を端末装置１００に送信し、端末装置１００から送信される付加情報要求に含まれる識別情報に基づいて、当該識別情報に対応する付加情報を記憶部２０６から取得し、取得した当該付加情報を端末装置１００に送信する等の機能を有する。経路探索サーバ２００は、通信制御インターフェース部２０４を介してネットワーク３００を経由し、端末装置１００と相互に通信可能に接続されており、制御部２０２と記憶部２０６とを備えて構成される。制御部２０２は、各種処理を行う制御手段である。通信制御インターフェース部２０４は、通信回線や電話回線等に接続されるアンテナやルータ等の通信装置（図示せず）に接続されるインターフェースであり、経路探索サーバ２００とネットワーク３００との間における通信制御を行う機能を有する。すなわち、通信制御インターフェース部２０４は、端末装置１００等と通信回線を介してデータを通信する機能を有している。記憶部２０６は、ＨＤ（Ｈａｒｄ Ｄｉｓｋ）等の固定ディスク装置やＳＳＤ（Ｓｏｌｉｄ Ｓｔａｔｅ Ｄｒｉｖｅ）等のストレージ手段であり、各種のデータベースやテーブル（ネットワークデータベース２０６ａ、付加情報データベース２０６ｂ、地図データベース２０６ｃ、および、経路案内情報データベース２０６ｄ等）を格納する。
【００４１】
これら記憶部２０６の各構成要素のうち、ネットワークデータベース２０６ａは、交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段である。ここで、ネットワークデータベース２０６ａに記憶されるネットワークデータは、道路ネットワークデータ、路線網ネットワークデータ、および、施設内ネットワークデータを含んでいてもよい。これらネットワークデータは、ネットワークデータベース２０６ａに予め記憶されており、経路探索サーバ２００の制御部２０２は、定期的にネットワーク３００を介して最新のデータを外部機器等からダウンロードしてネットワークデータベース２０６ａに記憶されたネットワークデータをアップデートしてもよい。
【００４２】
ここで、ネットワークデータベース２０６ａに記憶される道路ネットワークデータは、道路網を規定するネットワークデータであり、例えば、交差点等の道路網表現上の結節点であるノードのノードデータと、ノード間の道路区間であるリンクのリンクデータとの組み合わせによって表現されるネットワークデータである。また、ノードデータには、ノード番号（例えば、ノードＩＤ等）、緯度経度高度等の位置座標、ノード種別、接続するリンク本数、接続ノード番号、および、交差点名称等の情報を含んでいてもよい。また、リンクデータには、リンク番号（例えば、リンクＩＤ等）、開始ノードＩＤ、終了ノードＩＤ、道路の種別、国道や県道や市道等の路線番号、重用する路線情報、リンクの存在する行政区域の属性情報、リンク長（例えば、距離等）、道路供用状況、異常気象時通行規制区間、車重制限、車両高さ制限、幅員、道路幅員区分、レーン情報（例えば、車線数、ならびに、専用通行帯、路線バス等優先通行帯、車両通行区分、および、進行方向別通行区分などについての車両通行帯情報等）、制限速度など交通規制、高架やトンネルや橋等のリンク内属性、および、名称等の情報を含んでいてもよい。また、道路ネットワークデータは、利用料金データ等を含んでいてもよい。ここで、利用料金データは、自動車、オートバイ等で移動する場合に消費する燃料料金、高速自動車国道や自動車専用道路等の有料道路の通行料金等を表す情報等であってもよい。また、道路ネットワークデータは、自動車、オートバイ、自転車、徒歩等で移動する場合の経路上に存在する施設等の緯度経度情報などの位置情報等を記憶してもよい。
【００４３】
また、ネットワークデータベース２０６ａに記憶される路線網ネットワークデータは、電車、飛行機、バス、市電、ロープウェイ、モノレール、ケーブルカー、および、船等の各交通機関の路線網を規定するネットワークデータであり、例えば、駅、空港、港、および、停留所等の路線網表現上の結節点であるノードのノードデータと、ノード間を接続する鉄道路線、航空路線、航路、および、バス路線等のリンクのリンクデータとの組み合わせによって表現されるネットワークデータである。また、路線網ネットワークデータは、交通機関の時刻表データ、利用料金データ、および、乗車位置データ等を含んでいてもよい。ここで、時刻表データは、例えば、電車、飛行機、バス、市電、ロープウェイ、モノレール、ケーブルカー、および、船等の各公共交通機関の時刻表を表す情報等であってもよい。また、利用料金データは、例えば、電車、飛行機、バス、市電、ロープウェイ、モノレール、ケーブルカー、および、船等の各交通機関を利用した場合に生じる利用料金等を表す情報等であってもよい。また、乗車位置データは、例えば、電車、市電、モノレール、ならびに、ケーブルカー等の複数の車両が連結した交通機関の乗車位置（一例として、改札口に近い車両、乗換に便利な位置の車両、混雑率の低い車両、および、女性専用車両等）を表す情報等であってもよい。
【００４４】
また、ネットワークデータベース２０６ａに記憶される施設内ネットワークデータは、施設内の経路網を規定するネットワークデータであり、例えば、建造物内の店舗、会社、事務所、トイレ等の出入口、エレベータおよびエスカレータの乗降口、階段の出入口、飛行機等の搭乗口、駅のプラットホーム上の電車等の乗車位置、ならびに、駅の改札口等の、通路等を接続する結節点であるノードのノードデータと、ノード間を接続する通路、階段、動く歩道、エスカレータ、および、エレベータ等であるリンクのリンクデータとの組み合わせによって表現されるネットワークデータである。ここで、ノードデータには、ノード番号（例えば、ノードＩＤ等）、緯度経度高度等の位置座標、ノード種別（例えば、出入口、乗降口、通路の曲がり角、および、通路の分岐点等）、接続するリンク本数、ならびに、接続ノード番号等の情報を含んでいてもよい。また、リンクデータには、リンク番号（例えば、リンクＩＤ等）、開始ノードＩＤ、終了ノードＩＤ、リンク長、幅員、ならびに、リンク種別（例えば、ノード間を接続する通路、階段、スロープ、エスカレータ、エレベータ、および、動く歩道など）の情報を含んでいてもよい。ここで、施設とは、駅、オフィスビル、ホテル、デパート、スーパーマーケット、博物館、美術館、学校、水族館、地下通路、立体駐車場、地下駐車場、および、地下街等の屋内建造物、ならびに、公園、遊園地、キャンプ場、連絡通路、屋外駐車場、および、動物園等の屋外建造物であってもよい。
【００４５】
また、付加情報データベース２０６ｂは、案内対象地点にて出力されるテキスト情報、音声情報および画像情報のうち少なくとも一つを含む付加情報と、当該付加情報を一意に特定する識別情報と、を対応付けて記憶する付加情報記憶手段である。これら付加情報および識別情報は、付加情報データベース２０６ｂに予め記憶されており、経路探索サーバ２００の制御部２０２は、定期的にネットワーク３００を介して最新のデータを外部機器等からダウンロードして付加情報データベース２０６ｂに記憶された付加情報をアップデートしてもよい。なお、経路探索サーバ２００の制御部２０２は、付加情報を追加や変更等のアップデートを行う際、当該付加情報を一意に特定する識別情報に対応付けて記憶する。
【００４６】
ここで、付加情報データベース２０６ｂに記憶されたテキスト情報は、案内経路上の案内対象地点（分岐点等）における進行方向等に対応付けられた、現在位置が目標物に近づいた旨や進行方向を知らせるメッセージを構成する文字データ（例えば、「まもなく目的地周辺です」、「次の交差点を左に曲がります」、「次の交差点を右に曲がります」、「そのまま直進して下さい」や交差点の名称等の文字データ）であり、例えば、端末装置１００の制御部１０２が表示案内を実行する際に用いられる。また、案内データベース２０６ｆに記憶された音声情報は、案内経路上の案内対象地点（分岐点等）における進行方向等に対応付けられた現在位置が目標物に近づいた旨や進行方向を知らせるメッセージを構成する文字データからテキスト読み上げ（ｔｅｘｔ−ｔｏ−ｓｐｅｅｃｈ：ＴＴＳ）システム等により変換された音声データ（例えば、「次の交差点を左に曲がります」や、現在位置が目的地に近づいた場合に対応付けられた「まもなく目的地周辺です」や、交差点の名称に対応する音声データ）であり、例えば、端末装置１００の制御部１０２が音声案内を実行する際に用いられる。また、付加情報データベース２０６ｂに記憶された画像情報は、案内経路上の案内対象地点（分岐点等）における進行方向等に対応付けられた、右左折等の誘導を画面に表示する矢印ナビゲーションであるターンバイターン（ＴＢＴ）（例えば、左折矢印、右折矢印、直進矢印等のアイコン）や、道路標識（例えば、交差点名称、通行止め、車両進入禁止、一方通行等の標識）や方面看板（例えば、左向き矢印と共に「Ａ方面」と表示する看板、右向け矢印と共に「Ｂ方面」と表示する看板等）の画像データであり、例えば、端末装置１００の制御部１０２が表示案内を実行する際に用いられる。
【００４７】
また、付加情報データベース２０６ｂに格納された上記付加情報を一意に特定する識別情報は、例えば、数値情報や文字情報で構成されるＩＤ（例えば、「０００１」、「０００２」、「０００３」等の識別番号等）である。一例として、付加情報がテキスト情報の場合、付加情報データベース２０６ｂは、付加情報「次の交差点を左に曲がります」と識別情報「０００１」を一意に対応付けて記憶し、付加情報「次の交差点を右に曲がります」と識別情報「０００２」を一意に対応付けて記憶し、付加情報「そのまま直進して下さい」と識別情報「０００３」を一意に対応付けて記憶する。また、一例として、付加情報が画像情報の場合、付加情報データベース２０６ｂは、付加情報「左折矢印のアイコン」と識別情報「０００１」を一意に対応付けて記憶し、付加情報「右折矢印」と識別情報「０００２」を一意に対応付けて記憶し、付加情報「直進矢印」と識別情報「０００３」を一意に対応付けて記憶する。
【００４８】
また、地図データベース２０６ｃは、地図の地図データを記憶する地図データ記憶手段である。ここで、地図データベース２０６ｃに記憶される地図データは、本発明において、例えば、縮尺に従ってメッシュ化された地図データ（例えば、ＪＩＳ規格の第１〜３次地域区画メッシュデータ、および、１００ｍメッシュデータ等）等の屋外地図データであってもよい。また、地図データベース２０６ｃは、全国および各地方の道路地図や路線図等の屋外地図データを記憶してもよい。また、地図データベース２０６ｃは、例えば、高さ情報を持つ建築物（例えば、立体駐車場、駅、デパート、および、学校等）に関するフロア案内地図等の屋内地図データをさらに記憶してもよい。また、地図データベース２０６ｃに記憶される地図データは、地図上に表示される地物（例えば、ビルや住宅や駅等の建造物、道路、線路、橋、トンネル、等高線、海岸線や湖岸線等の水涯線、海、河川、湖、池、沼、公園や屋外施設等の場地、行政界、行政区域、および、街区等）の形状についての形状データ、地図上に表示される注記（例えば、地名、住所、電話番号、店や公園や駅等の施設名称、名所や旧跡や河川や湖や湾や山や森林等の俗称を含む名称、道路や橋やトンネル等の名称、路線名称、地点情報、および、口コミ情報等）の注記データ、ならびに、地図上に表示される記号（例えば、山や史跡や寺社や学校や病院や工場や墓地等の地図記号、ガソリンスタンドやコンビニエンスストアやスーパーマーケットやレストランや銀行や郵便局等の店舗記号、道路上の信号や有料道路の出入口や料金所やサービスエリアやパーキングエリアやインターチェンジ等の記号、駐車場や駅やホテルや美術館や博物館等の施設記号、および、口コミ地点記号等）の記号データ等のデータを含んでいてもよい。また、屋外地図データや屋内地図データは、ラスタ形式、ベクタ形式等の地図描画用の画像データであってもよい。これら屋外地図データや屋内地図データは、地図データベース２０６ｃに予め記憶されており、経路探索サーバ２００の制御部２０２は、定期的にネットワーク３００を介して最新のデータを外部機器（例えば、地図データを提供する地図提供サーバなど）等からダウンロードして地図データベース２０６ｃに記憶された屋外地図データおよび屋内地図データをアップデートしてもよい。
【００４９】
また、経路案内情報データベース２０６ｄは、経路案内情報を記憶する経路案内情報記憶手段である。ここで、経路案内情報データベース２０６ｄに記憶される経路案内情報は、制御部２０２により格納される、案内経路データと識別情報とを少なくとも含む経路案内情報であってもよい。また、経路案内情報は、地図データベース２０６ｃに記憶された、案内経路を含む地図の地図データを含んでいてもよい。
【００５０】
また、制御部２０２は、ＯＳ（Ｏｐｅｒａｔｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部２０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部２０２は、機能概念的に、経路探索条件受信部２０２ａ、経路探索部２０２ｂ、識別情報取得部２０２ｃ、経路案内情報送信部２０２ｄ、経路案内情報格納部２０２ｅ、付加情報要求受信部２０２ｆ、および、付加情報送信部２０２ｇを備えて構成される。
【００５１】
このうち、経路探索条件受信部２０２ａは、端末装置１００から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を受信する経路探索条件受信手段である。ここで、経路探索条件は、更に、経由地等を含んでいてもよい。
【００５２】
また、経路探索部２０２ｂは、端末装置１００から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの経路である案内経路を、ネットワークデータベース２０６ａに記憶されたネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを作成する経路探索手段である。ここで、経路探索条件は、端末装置１００の利用者により入力部１１６を介して入力されたものであってもよい。また、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、経路探索部２０２ｂは、経由地を経由した案内経路を探索してもよい。
【００５３】
また、識別情報取得部２０２ｃは、経路探索部２０２ｂにより探索された案内経路に含まれる案内対象地点に対応する付加情報の識別情報を、付加情報データベース２０６ｂから取得する識別情報取得手段である。
【００５４】
また、経路案内情報送信部２０２ｄは、経路探索部２０２ｂにより作成された案内経路データと、識別情報取得部２０２ｃにより取得された識別情報とを少なくとも含む経路案内情報を端末装置１００に送信する経路案内情報送信手段である。ここで、経路案内情報は、地図データベース２０６ｃに記憶された、案内経路を含む地図の地図データを含んでいてもよい。
【００５５】
また、経路案内情報格納部２０２ｅは、経路探索部２０２ｂにより作成された案内経路データと、識別情報取得部２０２ｃにより取得された識別情報とを少なくとも含む経路案内情報を経路案内情報データベース２０６ｄに格納する経路案内情報格納手段である。ここで、経路案内情報は、地図データベース２０６ｃに記憶された、案内経路を含む地図の地図データを含んでいてもよい。
【００５６】
また、付加情報要求受信部２０２ｆは、端末装置１００から送信される付加情報要求を受信する付加情報要求受信手段である。
【００５７】
また、付加情報送信部２０２ｇは、付加情報要求受信部２０２ｆにより受信された付加情報要求に含まれる識別情報に基づいて、当該識別情報に対応する付加情報を付加情報データベース２０６ｂから取得し、取得した当該付加情報を端末装置１００に送信する付加情報送信手段である。
【００５８】
［端末装置１００の構成］
また、図１において、端末装置１００は、経路探索サーバ２００から送信される経路案内情報を受信して記憶部１０６に格納し、端末装置１００の利用者の現在位置情報を取得し、記憶部１０６に格納された経路案内情報の少なくとも一部を出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行し、実行される経路案内において、取得された現在位置情報に基づく端末装置の利用者の現在位置から案内経路上の進行方向の案内対象地点のうち、案内対象地点に対応付けられた付加情報を受信済みの案内対象地点の個数、および、現在位置と当該現在位置から直近の案内対象地点との距離に基づいて、付加情報の要求を行うか否かを判定し、付加情報の要求を行うと判定された場合、一つまたは複数の案内対象地点の識別情報を含む付加情報要求を経路探索サーバ２００に送信し、経路探索サーバ２００から送信される付加情報を受信して記憶部１０６に格納し、記憶部１０６に格納された付加情報を、当該付加情報が対応する案内対象地点にて出力部を介して出力させる等の機能を有する。端末装置１００は、例えば、一般に市販されるデスクトップ型またはノート型のパーソナルコンピュータ等の情報処理装置、携帯電話やＰＨＳやＰＤＡ等の携帯端末装置、および、走行経路案内等を行なうナビゲーション端末等である。ここで、端末装置１００は、インターネットブラウザ等を搭載していてもよく、経路案内アプリケーションや乗換案内アプリケーション等を搭載していてもよい。本実施形態において、端末装置１００は、カーナビゲーションを行う車載の情報処理端末であってもよい。ここで、端末装置１００は、例えば、車両から電力の供給を受けられ、ダッシュボード等の車両本体にアタッチメント等で着脱可能に固定され、装置本体（ローカル）に大容量ストレージを持たず、車両から信号（例えば、車速パルス、燃料消費等）を取得することもでき、通信モジュールを内蔵しており、通信圏内で経路探索サーバ２００等とネットワーク３００を介して通信可能であり、経路案内情報や付加情報や地図データ等のデータを経路探索サーバ２００からダウンロードして更新することも可能な装置であってもよい。また、端末装置１００は、リアルタイムに現在位置取得が行えるよう、ＧＰＳ機能やＩＭＥＳ機能等を有する位置取得部１１２を備えている。また、端末装置１００は、少なくとも表示部１１４と音声出力部１１８とを少なくとも含む出力部を備えている。ここで、表示部１１４は、経路探索サーバ２００から受信した付加情報のうち表示案内に用いられるテキスト情報や画像情報等の表示画面を表示する表示手段（例えば、液晶や有機ＥＬ等から構成されるディスプレイやモニタ等）である。また、音声出力部１１８は、経路探索サーバ２００から受信した付加情報のうち音声案内に用いられる音声情報等を音声として出力する音声出力手段（例えば、スピーカ等）である。また、端末装置１００は、経路探索条件の入力等を行う入力部１１６（例えば、キー入力部、タッチパネル、キーボード、マイク等）を備えている。また、入出力制御インターフェース部１０８は、位置取得部１１２、表示部１１４、入力部１１６、および、音声出力部１１８等の制御を行う。
【００５９】
ここで、位置取得部１１２は、例えば、位置発信装置５００から発信される位置情報信号を受信する位置取得手段であってもよい。ここで、位置発信装置５００は、位置情報信号（ＧＰＳ信号）を発信するＧＰＳ装置であってもよく、また、ＧＰＳ信号と類似した特徴を持つ位置情報信号を用いて屋内測位を可能とするＩＭＥＳ（Ｉｎｄｏｏｒ Ｍｅｓｓａｇｅ Ｓｙｓｔｅｍ）技術を実現するＩＭＥＳ装置であってもよい。なお、ＩＭＥＳ技術は測位衛星システムである準天頂衛星の枠組みから発案されたシステムである。また、位置発信装置５００は、屋外で受信したＧＰＳ信号を屋内で発信するＧＰＳリピータであってもよい。また、位置発信装置５００は、建物（例えば、立体駐車場等）内の各フロアや地下構造物（例えば、トンネル、地下駐車場等）の各所に任意に設置される小型発信装置であってもよい。なお、この小型発信装置には、設置場所に応じた自己位置情報（位置ＩＤ等）が割り振られている。そして、端末装置１００が通信可能範囲に入ると、端末装置１００は、小型発信装置から送信される自己位置情報を位置情報信号として受信する。この際の通信方式は、例えば、ＲＦＩＤ（Ｒａｄｉｏ Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ Ｉｄｅｎｔｉｆｉｃａｔｉｏｎ）タグシステムやＢｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）等の各種近距離無線方式や、赤外線通信方式等であってもよい。また、位置発信装置５００は、無線ＬＡＮのアクセスポイントであってもよい。本実施形態において、位置取得部１１２は、無線ＬＡＮ信号等を受信して、アクセスポイントの識別情報を取得してもよい。そして、制御部１０２は、位置取得部１１２にて取得したアクセスポイント固有の識別情報からアクセスポイントの位置を特定して位置情報を取得してもよい。また、本実施形態において、制御部１０２は、位置取得部１１２にて取得された位置情報信号から、緯度、経度、および、高さ情報を含む位置情報を算出してもよい。
【００６０】
また、位置取得部１１２は、例えば、方位センサにて検出した端末装置１００の進行方向等の方位情報、距離センサにて検出した距離情報、および、地図データに基づいて端末装置１００の利用者の現在位置を示す位置情報を取得してもよい。ここで、方位センサには、端末装置１００の絶対走行方位を検出する地磁気センサおよび端末装置１００の相対走行方位を検出する光ジャイロが使用されてもよい。また、方位センサは、地磁気センサと加速度センサを組み合わせることで方位や傾きに関する情報を取得できる電子コンパスであってもよい。また、距離センサは、端末装置１００が車載の情報処理端末である場合、車軸の回転数に比例してパルス信号を発生させ、パルス信号の数量に比例した移動距離を検出してもよい。また、位置取得部１１２は、端末装置１００が車載の情報処理端末である場合、各車両に搭載された通信装置の車車間通信から自車位置を示す位置情報を取得してもよい。
【００６１】
また、通信制御インターフェース部１０４は、通信回線や電話回線等に接続されるアンテナやルータ等の通信装置（図示せず）に接続されるインターフェースであり、端末装置１００とネットワーク３００との間における通信制御を行う機能を有する。すなわち、通信制御インターフェース部１０４は、経路探索サーバ２００等と通信回線を介してデータを通信する機能を有している。また、ネットワーク３００は、端末装置１００と外部機器（例えば、経路探索サーバ２００、外部の地図提供サーバや外部システム等）等とを相互に接続する機能を有し、例えば、インターネット、電話回線網（携帯端末回線網および一般電話回線網等）、イントラネット、または、電力線通信（ＰＬＣ）等であってもよい。
【００６２】
また、記憶部１０６は、ＨＤやＳＳＤ等の大容量のストレージ手段、および／または、ＳＲＡＭ（Ｓｔａｔｉｃ Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）等を用いて構成される小容量高速メモリ（例えば、キャッシュメモリ）等のストレージ手段であり、各種のデータベースやファイルやテーブル（経路案内情報ファイル１０６ａ、付加情報ファイル１０６ｂ等）を格納してもよい。ここで、記憶部１０６は、各種のファイル等を一時的に記憶するものであってもよい。
【００６３】
このうち、経路案内情報ファイル１０６ａは、経路案内情報を記憶する経路案内情報記憶手段である。ここで、経路案内情報ファイル１０６ａに記憶される経路案内情報は、制御部１０２により格納される、経路探索サーバ２００から受信した経路案内情報であってもよい。また、経路案内情報ファイル１０６ａに格納された経路案内情報は、制御部１０２により出力部を介して出力された後や一定期間経過後や所定のデータ量を超えた場合に、経路案内情報ファイル１０６ａ内から削除されてもよい。
【００６４】
また、付加情報ファイル１０６ｂは、付加情報を記憶する付加情報記憶手段である。ここで、付加情報ファイル１０６ｂに記憶される付加情報は、制御部１０２により格納される、経路探索サーバ２００から受信した付加情報であってもよい。また、付加情報ファイル１０６ｂに格納された付加情報は、制御部１０２により出力部を介して出力された後や一定期間経過後や所定のデータ量を超えた場合に、付加情報ファイル１０６ｂ内から削除されてもよい。また、付加情報ファイル１０６ｂには、経路案内において共通に利用可能な付加情報（テキスト情報、音声情報、画像情報等）を予め格納してもよい。例えば、一般に共通する基本的な付加情報（例えば、テキスト情報または音声情報では「１００ｍ」、「２００ｍ」、「・・・を右です」、「・・・を左です」などであり、例えば、画像情報では矢印を示す画像情報などである。）を付加情報ファイル１０６ｂに予め格納してもよい。
【００６５】
また、制御部１０２は、ＯＳ等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部１０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部１０２は、機能概念的に、現在位置情報取得部１０２ａ、経路探索条件送信部１０２ｂ、経路案内情報受信部１０２ｃ、経路案内部１０２ｄ、付加情報要求判定部１０２ｅ、付加情報要求送信部１０２ｆ、付加情報受信部１０２ｇ、付加情報出力部１０２ｈ、および、目的地判定部１０２ｉを備えて構成される。
【００６６】
また、現在位置情報取得部１０２ａは、端末装置１００の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段である。ここで、現在位置情報取得部１０２ａは、端末装置１００の利用者の現在位置情報を所定時間（所定周期）ごと（例えば、１秒や３分ごと等）に取得してもよい。また、現在位置情報取得部１０２ａは、位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号から算出した位置情報、および／または、位置取得部１１２の方位センサにて検出した端末装置１００の進行方向等の方位情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。また、現在位置情報取得部１０２ａは、利用者により入力部１１６を介して入力された現在位置についての位置座標等の位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。ここで、利用者により入力部１１６を介して入力された現在位置は、利用者が現実に存在する位置であってもよく、利用者により任意に選択された仮想の現在位置（一例として、東京にいる利用者により選択された大阪の駅や空港等の任意の地点）であってもよい。例えば、現在位置情報取得部１０２ａは、入力部１１６を介して利用者に表示部１１４に表示された地図データの表示画面上で指定（例えば、タッチパネル式の表示部１１４での指定操作等）させた座標、および／または、方位情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。
【００６７】
また、経路探索条件送信部１０２ｂは、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を経路探索サーバ２００へ送信する経路探索条件送信手段である。ここで、出発地は、現在位置情報取得部１０２ａにより取得される現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置であってもよい。また、経路探索条件は、更に経由地等を含んでいてもよい。
【００６８】
また、経路案内情報受信部１０２ｃは、経路探索サーバ２００から送信される経路案内情報を受信して経路案内情報ファイル１０６ａに格納する経路案内情報受信手段である。
【００６９】
また、経路案内部１０２ｄは、経路案内情報受信部１０２ｃにより経路案内情報ファイル１０６ａに格納された経路案内情報の少なくとも一部を出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内手段である。ここで、経路案内部１０２ｄは、経路案内情報に基づく表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。例えば、経路案内部１０２ｄは、案内経路データ、および／または、地図データに基づく表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。また、経路案内部１０２ｄは、更に、端末装置１００の利用者の現在位置情報を出力部を介して出力させてもよい。例えば、経路案内部１０２ｄは、地図データ上に、案内経路データおよび／または端末装置１００の利用者の現在位置情報を重畳した表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。
【００７０】
また、付加情報要求判定部１０２ｅは、経路案内部１０２ｄにより実行される経路案内において、現在位置情報取得部１０２ａにより取得された現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置から案内経路上の進行方向の案内対象地点のうち、案内対象地点に対応付けられた付加情報を受信済みの案内対象地点の個数、および、現在位置と当該現在位置から直近の案内対象地点との距離に基づいて、付加情報の要求を行うか否かを判定する付加情報要求判定手段である。ここで、付加情報要求判定部１０２ｅは、現在位置情報取得部１０２ａにより取得された現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置から進行方向の案内対象地点のうち、後述する付加情報受信部１０２ｇにより付加情報の受信が完了している案内対象地点の個数が第１の所定個数未満であるか否かを判定し、第１の所定個数未満であると判定した場合、付加情報の要求を行うと判定してもよい。また、付加情報要求判定部１０２ｅは、現在位置情報取得部１０２ａにより取得された現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置と当該現在位置から直近の案内対象地点との距離が所定距離以下であるか否かを判定し、所定距離を超えると判定された場合、付加情報の要求を行うと判定し、所定距離以下であると判定された場合、現在位置から進行方向の案内対象地点のうち、後述する付加情報受信部１０２ｇにより付加情報の受信が完了している案内対象地点の個数が第２の所定個数未満であるか否かを判定し、第２の所定個数未満であると判定された場合、付加情報の要求を行うと判定してもよい。また、付加情報要求判定部１０２ｅは、現在位置情報取得部１０２ａにより取得された現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置から案内経路上の進行方向の案内対象地点のうち、識別情報取得部２０２ｃにより識別情報が取得された案内対象地点を判定対象としてもよい。また、付加情報要求判定部１０２ｅは、現在位置情報取得部１０２ａにより取得された現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置から案内経路上の進行方向の案内対象地点のうち、付加情報ファイル１０６ｂに格納されていない付加情報に対応付けられた案内対象地点を判定対象としてもよい。
【００７１】
また、付加情報要求送信部１０２ｆは、付加情報要求判定部１０２ｅにより付加情報の要求を行うと判定された場合、一つまたは複数の案内対象地点の識別情報を含む付加情報要求を経路探索サーバ２００に送信する付加情報要求送信手段である。ここで、付加情報ファイル１０６ｂに、経路案内において共通に利用可能な付加情報（テキスト情報、音声情報、画像情報等）を予め格納している場合には、不足している付加情報の識別情報に基づいて付加情報の要求を行ってもよい。
【００７２】
また、付加情報受信部１０２ｇは、経路探索サーバ２００から送信される付加情報を受信して付加情報ファイル１０６ｂに格納する付加情報受信手段である。
【００７３】
また、付加情報出力部１０２ｈは、付加情報受信部１０２ｇにより付加情報ファイル１０６ｂに格納された付加情報を、当該付加情報が対応する案内対象地点にて出力部を介して出力させる付加情報出力手段である。ここで、付加情報出力部１０２ｈは、付加情報に含まれる案内メッセージ等のテキスト情報を表示部１１４に表示させてもよい。また、付加情報出力部１０２ｈは、付加情報に含まれる案内経路上の案内対象地点（分岐点等）における進行方向等に対応付けられた音声情報を、音声出力部１１８を介して出力させてもよい。また、付加情報出力部１０２ｈは、付加情報に含まれるＴＢＴ等の画像情報を表示部１１４に表示させてもよい。
【００７４】
また、目的地判定部１０２ｉは、目的地と、端末装置１００の利用者の現在位置と、が一致するか否か判定する目的地判定手段である。
【００７５】
以上で、第１の実施形態における経路案内システムの構成の一例の説明を終える。
【００７６】
［経路案内システムの処理］
次に、このように構成された第１の実施形態における経路案内システムの処理の一例について、以下に図２から図８を参照して詳細に説明する。図２は、本実施形態における経路案内システムの処理の一例を示すフローチャートである。
【００７７】
図２に示すように、まず、端末装置１００の経路探索条件送信部１０２ｂは、利用者により入力部１１６を介して入力された（ステップＳＡ−１）、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を経路探索サーバ２００へ送信する（ステップＳＡ−２）。すなわち、利用者（ユーザ）が経路探索条件（ルート探索条件）を入力部１１２を介して端末装置１００（携帯端末装置等）に入力し、端末装置１００の経路探索条件送信部１０２ｂは、入力された経路探索条件を元に案内対象地点（ガイドポイント）等を経路探索サーバ２００にリクエストする。ここで、出発地は、現在位置情報取得部１０２ａの処理により取得される現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置であってもよい。また、経路探索条件は、更に、経由地等を含んでいてもよい。
【００７８】
そして、経路探索サーバ２００の経路探索条件受信部２０２ａは、ステップＳＡ−２にて経路探索条件送信部１０２ｂの処理により端末装置１００から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を受信する（ステップＳＡ−３）。
【００７９】
そして、経路探索サーバ２００の経路探索部２０２ｂは、ステップＳＡ−３にて経路探索条件受信部２０２ａの処理により受信された少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、ネットワークデータベース２０６ａに記憶されたネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成する（ステップＳＡ−４）。すなわち、経路探索サーバ２００の経路探索部２０２ｂは、経路探索条件を元に経路探索を行い、案内経路から案内対象地点等を生成する。ここで、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、経路探索部２０２ｂは、経由地を経由した案内経路を探索してもよい。
【００８０】
そして、経路探索サーバ２００の識別情報取得部２０２ｃは、ステップＳＡ−４にて経路探索部２０２ｂの処理により探索された案内経路に含まれる案内対象地点に対応する付加情報の識別情報を、付加情報データベース２０６ｂから取得する（ステップＳＡ−５）。すなわち、経路探索サーバ２００の識別情報取得部２０２ｃは、案内対象地点等の生成時に案内対象地点に紐づく付加情報（音声や画像等）を識別する識別情報（ＩＤ等）を付与する。
【００８１】
そして、経路探索サーバ２００の経路案内情報送信部２０２ｄは、ステップＳＡ−４にて経路探索部２０２ｂの処理により作成された案内経路データと、ステップＳＡ−５にて識別情報取得部２０２ｃの処理により取得された識別情報とを少なくとも含む経路案内情報を端末装置１００に送信する（ステップＳＡ−６）。すなわち、経路探索サーバ２００の経路案内情報送信部２０２ｄは、案内対象地点等を端末装置１００に送信する。ここで、経路案内情報は、地図データベース２０６ｃに記憶された、案内経路を含む地図の地図データを含んでいてもよい。
【００８２】
そして、経路探索サーバ２００の経路案内情報格納部２０２ｅは、ステップＳＡ−４にて経路探索部２０２ｂの処理により作成された案内経路データと、ステップＳＡ−５にて識別情報取得部２０２ｃの処理により取得された識別情報（例えば、「０００１」、「０００２」、「０００３」等の識別番号等）とを少なくとも含む経路案内情報を経路案内情報データベース２０６ｄに格納する（ステップＳＡ−７）。ここで、経路案内情報は、地図データベース２０６ｃに記憶された、案内経路を含む地図の地図データを含んでいてもよい。なお、経路案内情報格納部２０２ｅは、経路案内情報データベース２０６ｄに既存の経路案内情報が記憶されている場合、新たに設定された経路案内情報を、既存の経路案内情報に上書きして格納してもよい。
【００８３】
そして、端末装置１００の経路案内情報受信部１０２ｃは、ステップＳＡ−６にて経路案内情報送信部２０２ｄの処理により経路探索サーバ２００から送信される経路案内情報を受信して経路案内情報ファイル１０６ａに格納する（ステップＳＡ−８）。すなわち、端末装置１００の経路案内情報受信部１０２ｃは、案内対象地点等を受信するとメモリ上に保持する。
【００８４】
そして、端末装置１００の現在位置情報取得部１０２ａは、位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号から算出した位置情報、および／または、位置取得部１１２の方位センサにて検出した進行方向の方位情報等を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得する（ステップＳＡ−９）。ここで、現在位置情報取得部１０２ａは、利用者により入力部１１６を介して入力された現在位置についての情報等を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。また、現在位置情報取得部１０２ａは、端末装置１００の利用者の現在位置情報を所定時間ごとに取得してもよい。
【００８５】
そして、端末装置１００の目的地判定部１０２ｉは、ステップＳＡ−１にて利用者により入力部１１６を介して入力された経路探索条件に含まれる目的地と、ステップＳＡ−９にて現在位置情報取得部１０２ａの処理により取得された現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置と、が一致するか否か判定する（ステップＳＡ−１０）。
【００８６】
そして、端末装置１００の目的地判定部１０２ｉは、ステップＳＡ−１０にて経路探索条件に含まれる目的地と、端末装置１００の利用者の現在位置と、が一致すると判定した場合（ステップＳＡ−１０：Ｙｅｓ）、処理を終了する。
【００８７】
一方、端末装置１００の経路案内部１０２ｄは、ステップＳＡ−１０にて目的地判定部１０２ｉの処理により、経路探索条件に含まれる目的地と端末装置１００の利用者の現在位置とが一致しないと判定された場合（ステップＳＡ−１０：Ｎｏ）、ステップＳＡ−８にて経路案内情報受信部１０２ｃの処理により経路案内情報ファイル１０６ａに格納された経路案内情報の少なくとも一部を出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する（ステップＳＡ−１１）。すなわち、端末装置１００の経路案内部１０２ｄは、ナビゲーションを開始する。ここで、経路案内部１０２ｄは、経路案内情報に基づく表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。例えば、経路案内部１０２ｄは、案内経路データ、および／または、地図データに基づく表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。また、経路案内部１０２ｄは、更に、ステップＳＡ−９にて現地位置情報取得部１０２ａの処理により取得された端末装置１００の利用者の現在位置情報を出力部を介して出力させてもよい。例えば、経路案内部１０２ｄは、地図データ上に、案内経路データおよび／または端末装置１００の利用者の現在位置情報を重畳した表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。また、経路案内部１０２ｄは、利用者により入力部１１６を介して経路案内開始指示が入力された場合、経路案内の実行処理を開始してもよい。なお、経路案内部１０２ｄによる経路案内の実行処理は、経路案内の開始後（すなわち、ステップＳＡ−１１にて経路案内部１０２ｄによる経路案内の開始後）、端末装置１００が目的地に到達するまで（すなわち、ステップＳＡ−１０にて目的地判定部１０２ｉの処理により目的地と、端末装置１００の利用者の現在位置と、が一致したと判定されるまで）、ステップＳＡ−９からステップＳＡ−１９の処理と並行して、継続して、および／または、繰り返し行ってもよい。
【００８８】
そして、端末装置１００の付加情報要求判定部１０２ｅは、ステップＳＡ−１１にて経路案内部１０２ｄの処理により実行される経路案内において、ステップＳＡ−９にて現在位置情報取得部１０２ａの処理により取得された現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置から案内経路上の進行方向の案内対象地点のうち、案内対象地点に対応付けられた付加情報を受信済みの案内対象地点の個数、および、現在位置と当該現在位置から直近の案内対象地点との距離に基づいて、付加情報の要求を行うか否かを判定する（ステップＳＡ−１２〜ステップＳＡ−１４）。すなわち、端末装置１００の付加情報要求判定部１０２ｅは、現在地から進行方向に対して、所定個数分（Ｎ個分）の案内対象地点を参照し、案内対象地点に紐づく付加情報の要求リストである付加情報要求を作成する。ここで、端末装置１００の付加情報要求判定部１０２ｅは、ステップＳＡ−９にて現在位置情報取得部１０２ａの処理により取得された現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置から案内経路上の進行方向の案内対象地点のうち、ステップＳＡ−５にて識別情報取得部２０２ｃの処理により識別情報が取得された案内対象地点を判定対象としてもよい。また、端末装置１００の付加情報要求判定部１０２ｅは、ステップＳＡ−９にて現在位置情報取得部１０２ａの処理により取得された現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置から案内経路上の進行方向の案内対象地点のうち、付加情報ファイル１０６ｂに格納されていない付加情報に対応付けられた案内対象地点を判定対象としてもよい。
【００８９】
ここで、図３を参照し、経路案内開始時における付加情報要求判定の一例ついて説明する。図３は、経路案内開始時における付加情報要求判定の一例を示す図である。図３に示すように、端末装置１００の付加情報要求判定部１０２ｅは、最初に付加情報の要求リスト（付加情報要求）を作成する場合、現在地から進行方向に対して、予め定められたＮ個（図３において「Ｎ＝５」であり、「５個」）分の案内対象地点（案内ポイント）に対して付加情報（音声や画像等）の要求を行うと判定する。すなわち、付加情報要求判定部１０２ｅは、経路案内において、図３に示すように、現在位置から案内経路上の進行方向の案内対象地点（図３において「８個」の案内対象地点）のうち、案内対象地点に対応付けられた付加情報を受信済みの案内対象地点の個数が「０個」である場合、予め定められたＮ個（図３において、「５個」）分の案内対象地点に対して付加情報の要求を行うと判定する。
【００９０】
図２に戻り、端末装置１００の付加情報要求判定部１０２ｅの処理（ステップＳＡ−１２〜ＳＡ−１４）の詳細について、適宜図４〜図８を参照して説明する。
【００９１】
ステップＳＡ−１１にて経路案内部１０２ｄの処理により実行される経路案内において、端末装置１００の付加情報要求判定部１０２ｅは、ステップＳＡ−９にて現在位置情報取得部１０２ａの処理により取得された現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置から進行方向の案内対象地点のうち、後述するステップＳＡ−１８にて付加情報受信部１０２ｇの処理により付加情報の受信が完了している案内対象地点の個数が第１の所定個数未満であるか否かを判定する（ステップＳＡ−１２）。
【００９２】
ここで、図４を参照し、ステップＳＡ−１２に対応する、現在位置更新時における付加情報要求判定の一例ついて説明する。図４は、現在位置更新時時における付加情報要求判定の一例を示す図である。図４に示すように、端末装置１００の付加情報要求判定部１０２ｅは、現在位置から進行方向の案内対象地点（図４において「５個」の案内対象地点）のうち、付加情報の受信が完了している案内対象地点の個数（図４において「２個」の案内対象地点）が第１の所定個数（図４において「Ｍ＝３」であり、「３個」）未満（Ｍ＜Ｎ）であるか否かを判定する。すなわち、端末装置１００の付加情報要求判定部１０２ｅは、図４に示すように、現在地更新の際に、現在地から進行方向に対してＭ（＜Ｎ）個分の案内対象地点を参照し、未取得の付加情報（音声や画像等）があった場合にダウンロードの必要ありと判断する。言い換えると、付加情報要求判定部１０２ｅは、経路案内において、図４に示すように、現在置からＭ個先（Ｍ＜Ｎ）の案内対象地点（案内ポイント）の付加情報のデータが未取得の場合、ダウンロードを行うよう要求する。
【００９３】
図２に戻り、端末装置１００の付加情報要求判定部１０２ｅは、付加情報の受信が完了している案内対象地点の個数（例えば、「２個」）が第１の所定個数（例えば、「３個」）未満（２＜３）であると判定した場合（ステップＳＡ−１２：Ｙｅｓ）、ステップＳＡ−１３の処理へ進み、ステップＳＡ−９にて現在位置情報取得部１０２ａの処理により取得された現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置と当該現在位置から直近の案内対象地点との距離が所定距離（例えば、「１００ｍ」）以下であるか否かを判定する（ステップＳＡ−１３）。
【００９４】
一方、端末装置１００の付加情報要求判定部１０２ｅは、付加情報の受信が完了している案内対象地点の個数（例えば、「４個」）が第１の所定個数（例えば、「３個」）以上（３≦４）であると判定した場合（ステップＳＡ−１２：Ｎｏ）、ステップＳＡ−９の処理へ戻る。
【００９５】
そして、端末装置１００の付加情報要求判定部１０２ｅは、現在位置と当該現在位置から直近の案内対象地点との距離（例えば、「３００ｍ」）が所定距離（例えば、「１００ｍ」）を超える（１００＜３００）と判定された場合（ステップＳＡ−１３：Ｎｏ）、付加情報の要求を行うと判定する。
【００９６】
一方、端末装置１００の付加情報要求判定部１０２ｅは、現在位置と当該現在位置から直近の案内対象地点との距離（例えば、「５０ｍ」）が所定距離（例えば、「１００ｍ」）以下（５０≦１００）であると判定された場合（ステップＳＡ−１３：Ｙｅｓ）、現在位置から進行方向の案内対象地点のうち、後述するステップＳＡ−１８にて付加情報受信部１０２ｇの処理により付加情報の受信が完了している案内対象地点の個数が第２の所定個数（例えば、「２個」）未満であるか否かを判定する（ステップＳＡ−１４）。
【００９７】
そして、端末装置１００の付加情報要求判定部１０２ｅは、付加情報の受信が完了している案内対象地点の個数が第２の所定個数（例えば、「２個」）以上であると判定された場合（ステップＳＡ−１４：Ｎｏ）、ステップＳＡ−９の処理に戻る。
【００９８】
ここで、図５を参照し、付加情報の受信が完了している案内対象地点の個数が第２の所定個数以上であると判定された場合（ステップＳＡ−１４：Ｎｏ）に対応する、現在位置更新時における付加情報要求判定の別の一例ついて説明する。図５は、現在位置更新時時における付加情報要求判定の別の一例を示す図である。図５に示すように、端末装置１００の付加情報要求判定部１０２ｅは、現在地から次の案内対象地点までの距離が近い場合、付加情報をダウンロードしないよう制御する。これは、経路探索サーバ２００に付加情報を取得しにいくことで地図データ等の取得が遅延し、その結果経路案内が阻害される状況を防ぐための制御である。すなわち、端末装置１００の付加情報要求判定部１０２ｅは、図５に示すように、現在位置と当該現在位置から直近の案内対象地点との距離（例えば、「５０ｍ」）が所定距離（例えば、「１００ｍ」）以下（５０≦１００）であると判定された場合、現在位置から進行方向の案内対象地点（図５において、「４個」の案内対象地点）のうち、付加情報の受信が完了している案内対象地点の個数（例えば、「２個」）が第２の所定個数（例えば、「２個」）以上であると判定する。
【００９９】
図２に戻り、一方、端末装置１００の付加情報要求判定部１０２ｅは、現在位置から進行方向の案内対象地点のうち、付加情報の受信が完了している案内対象地点の個数（例えば、「１個」）が第２の所定個数（例えば、「２個」）未満（１＜２）であると判定された場合（ステップＳＡ−１４：Ｙｅｓ）、付加情報の要求を行うと判定する。
【０１００】
ここで、図６を参照し、付加情報の受信が完了している案内対象地点の個数が第２の所定個数未満であると判定された場合（ステップＳＡ−１４：Ｙｅｓ）に対応する、現在位置更新時における更新時の付加情報要求判定の別の一例ついて説明する。図６は、現在位置更新時時における付加情報要求判定の別の一例を示す図である。図６に示すように、端末装置１００の付加情報要求判定部１０２ｅは、次の案内対象地点が近い場合でも、Ｌ（＝２）個先（Ｌ＜Ｍ）の案内対象地点の付加情報が未取得の場合、距離に関わらず、付加情報をダウンロードする必要があると判定する。これは、案内対象地点（案内ポイント）間の距離が近い案内経路が続いた場合、付加情報を取得できない状況を防ぐための制御である。すなわち、端末装置１００の付加情報要求判定部１０２ｅは、図６に示すように、現在位置から進行方向の案内対象地点（図６において、「４個」の案内対象地点）のうち、付加情報の受信が完了している案内対象地点の個数（図６において、「１個」）が第２の所定個数（図６において「Ｌ＝２」であり「２個」）未満（Ｌ＜Ｍ）であると判定された場合、付加情報の要求を行うと判定する。
【０１０１】
このように、端末装置１００の付加情報要求判定部１０２ｅは、ステップＳＡ−１２〜ステップＳＡ−１４において、付加情報要求判定処理を行う。
【０１０２】
なお、図７に示すように、端末装置１００の付加情報要求判定部１０２ｅは、案内対象地点間の距離を考慮して付加情報を要求するか否かを判定してもよい。図７は、案内対象地点間の距離を考慮した付加情報要求判定の一例を示す図である。一例として、図７に示すように、一度にダウンロードする案内対象地点（インデックス）の個数が「５個」に設定され、ダウンロードを開始許可する残り案内対象地点の個数が「３個」に設定され、ダウンロードを許可する案内対象地点間の距離が「４００ｍ以上」に設定された場合、端末装置１００は、経路案内開始時に案内対象地点「５個」分の付加情報をダウンロードする（図７（ａ））。そして、端末装置１００は、現在位置が案内対象地点２と案内対象地点３との間にあり、案内対象地点間の距離が「３００ｍ」の場合、案内対象地点間の距離が「４００ｍ未満」であるため付加情報のダウンロードを行わない（図７（ｂ））。そして、端末装置１００は、現在位置が案内対象地点３と案内対象地点４との間にあり、案内対象地点間の距離が「５００ｍ」の場合、案内対象地点間の距離が「４００ｍ以上」であるため、付加情報のダウンロードを要求する（図７（ｃ））。そして、端末装置１００は、次の案内対象地点「５個分」の付加情報をダウンロードする（図７（ｄ））。
【０１０３】
また、図８に示すように、端末装置１００の付加情報要求判定部１０２ｅは、案内対象地点間の距離を考慮せずに付加情報を要求するか否かを判定してもよい。図８は、案内対象地点間の距離を考慮しない付加情報要求判定の一例を示す図である。一例として、図８に示すように、一度にダウンロードする案内対象地点の個数が「５個」に設定され、ダウンロードを開始許可する残り案内対象地点の個数が「３個」に設定され、強制的にダウンロードを開始するための残りの案内対象地点の個数が「２個」に設定され、ダウンロードを許可する案内対象地点間の距離が「４００ｍ以上」に設定された場合、端末装置１００は、経路案内開始時に案内対象地点５個分の付加情報をダウンロードする（図８（ａ））。そして、端末装置１００は、現在位置が案内対象地点２と案内対象地点３との間にあり、案内対象地点間の距離が「３００ｍ」の場合、案内対象地点間の距離が「４００ｍ未満」であるため付加情報のダウンロードを行わない（図８（ｂ））。そして、端末装置１００は、現在位置が案内対象地点３と案内対象地点４との間にあり、案内対象地点間の距離が「３００ｍ」の場合、案内対象地点間の距離が「４００ｍ未満」であるが、強制的にダウンロードを開始するための残りの案内対象地点の個数が「２個」であるため、強制的に付加情報のダウンロードを要求する（図８（ｃ））。そして、端末装置１００は、現在位置が案内対象地点４と案内対象地点５との間にある場合、次の案内対象地点「５個分」の付加情報をダウンロードする（図８（ｄ））。
【０１０４】
図２に戻り、端末装置１００の付加情報要求送信部１０２ｆは、付加情報要求判定部１０２ｅの処理により付加情報の要求を行うと判定された場合（ステップＳＡ−１３：Ｎｏ、または、ステップＳＡ−１４：Ｙｅｓ）、一つまたは複数の案内対象地点の識別情報（例えば、「０００１」、「０００２」、「０００３」等の識別番号等）を含む付加情報要求を経路探索サーバ２００に送信する（ステップＳＡ−１５）。すなわち、端末装置１００の付加情報要求送信部１０２ｆは、付加情報の要求リストである付加情報要求に従って、経路探索サーバ２００に付加情報をリクエストする。ここで、端末装置１００の付加情報要求送信部１０２ｆは、付加情報ファイル１０６ｂに、経路案内において共通に利用可能な付加情報（テキスト情報、音声情報、画像情報等）を予め格納している場合には、不足している付加情報の識別情報に基づいて付加情報の要求を行ってもよい。
【０１０５】
そして、経路探索サーバ２００の付加情報要求受信部２０２ｆは、ステップＳＡ−１５にて付加情報要求送信部１０２ｆの処理により端末装置１００から送信される付加情報要求を受信する（ステップＳＡ−１６）。
【０１０６】
そして、経路探索サーバ２００の付加情報送信部２０２ｇは、ステップＳＡ−１６にて付加情報要求受信部２０２ｆの処理により受信された付加情報要求に含まれる識別情報（例えば、「０００１」、「０００２」、「０００３」等の識別番号等）に基づいて、当該識別情報に対応する付加情報（例えば、識別情報「０００１」に対応する、付加情報「次の交差点を左に曲がります」等のテキスト情報や音声情報、または、「左折矢印のアイコン」等の画像情報など）を付加情報データベース２０６ｂから取得し、取得した当該付加情報を端末装置１００に送信する（ステップＳＡ−１７）。すなわち、経路探索サーバ２００は、付加情報の要求リストである付加情報要求に従って、端末装置１００に付加情報を送信する。
【０１０７】
そして、経路探索サーバ２００の付加情報受信部１０２ｇは、ステップＳＡ−１７にて経路探索サーバ２００の付加情報送信部２０２ｇの処理により経路探索サーバ２００から送信される付加情報（例えば、識別情報「０００１」に対応する、付加情報「次の交差点を左に曲がります」等のテキスト情報や音声情報、または、「左折矢印のアイコン」等の画像情報など）を受信して付加情報ファイル１０６ｂに格納する（ステップＳＡ−１８）。すなわち、端末装置１００の付加情報受信部１０２ｇは、付加情報を受信しメモリ上に保持する。
【０１０８】
そして、端末装置１００の付加情報出力部１０２ｈは、ステップＳＡ−１８にて付加情報受信部１０２ｇの処理により付加情報ファイル１０６ｂに格納された付加情報を、当該付加情報が対応する案内対象地点にて出力部を介して出力させる（ステップＳＡ−１９）。すなわち、端末装置１００は、現在位置が案内対象地点から所定距離になることを判定した場合、メモリ上の保持している付加情報に基づき案内を行う。ここで、付加情報出力部１０２ｈは、付加情報に含まれる案内メッセージ等のテキスト情報を表示部１１４に表示させてもよい。また、付加情報出力部１０２ｈは、付加情報に含まれる案内経路上の案内対象地点（分岐点等）における進行方向等に対応付けられた音声情報を、音声出力部１１８を介して出力させてもよい。また、付加情報出力部１０２ｈは、付加情報に含まれるＴＢＴ等の画像情報を表示部１１４に表示させてもよい。その後、ステップＳＡ−９の処理に戻る。
【０１０９】
このように、本発明の経路案内システムは、付加情報（ガイダンスデータ）に識別情報を付与し、経路案内情報とは別に付加情報をダウンロードするナビゲーションにおいて、案内経路データ中の案内対象地点の数と位置（現在位置と直近の案内対象地点との距離や、案内対象地点同士の距離等）に基づいて、付加情報の要求を行うか制御する。具体的には、端末装置１００は、付加情報をダウンロードする際に、現在地からＮ個分の案内対象地点に付随する付加情報を要求する。また、案内が完了した音声や画像については保持データを削除し、メモリ領域を解放してもよい。また、経路案内中に現在地から数えてＭ個先（Ｍ＜Ｎ）の案内対象地点に付随する付加情報が未取得状態である場合、上述のように経路探索サーバ２００側に付加情報の取得を要求する。すなわち、経路案内中に、メモリ上に保持している案内対象地点に付随する付加情報がＭ個以下になった場合は、Ｎ−Ｍ個の付加情報をサーバ側に取得要求する。また、付加情報ファイル１０６ｂに、経路案内において共通に利用可能な基本の付加情報（テキスト情報、音声情報、画像情報等）を予め格納しておき、案内経路データ中の案内対象地点のうち付加情報が不足している案内対象地点の数と位置（現在位置と直近の案内対象地点との距離や、案内対象地点同士の距離等）に基づいて、付加情報の要求を行うか制御する。
【０１１０】
以上で、第１の実施形態における経路案内システムの処理の一例の説明を終える。
【０１１１】
［第２の実施形態］
続いて、本発明の第２の実施形態（経路探索サーバ２００（サーバ主導型））について、図９および図１０を参照して以下に説明する。ここで、図９は、第２の実施形態における経路探索サーバ２００の構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。また、図１０は、第２の実施形態における経路探索サーバ２００の処理の一例を示すフローチャートである。
【０１１２】
なお、第２の実施形態においては、経路探索サーバ２００にて端末装置１００の出力部に出力させるデータを生成し、これらのデータを端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の出力部を機能させている。このように、第２の実施形態は、経路探索サーバ２００にてサーバ主導で処理を行う点がその他の実施形態と異なる。
【０１１３】
［経路探索サーバ２００（サーバ主導型）の構成］
まず、第２の実施形態における経路探索サーバ２００（サーバ主導型）の構成の一例について、図９を参照して以下に説明する。
【０１１４】
図９に示すように、本発明の第２の実施形態の経路探索サーバ２００は、位置取得部１１２と出力部（表示部１１４および音声出力部１１８）と入力部１１６と制御部１０２とを少なくとも備えた端末装置１００に通信可能に接続された、制御部２０２と記憶部２０６とを少なくとも備えて構成される。通信には、一例として、ネットワーク３００を介した有線・無線通信等の遠隔通信等を含む。また、これら経路探索サーバ２００および端末装置１００の各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【０１１５】
図９において、経路探索サーバ２００は、端末装置１００から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの経路である案内経路を、記憶部２０６に記憶されたネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを作成し、探索された案内経路に含まれる案内対象地点に対応する付加情報の識別情報を、記憶部２０６から取得し、作成された案内経路データと、取得された識別情報とを少なくとも含む経路案内情報の少なくとも一部に基づく表示画面を生成し、生成された表示画面を端末装置１００に送信して当該端末装置１００の出力部に当該表示画面を表示させることにより、経路案内を実行し、端末装置１００の利用者の現在位置情報を取得し、実行される経路案内において、取得された現在位置情報に基づく利用者の現在位置から案内経路上の進行方向の案内対象地点のうち、案内対象地点に対応付けられた付加情報を出力済みの案内対象地点の個数、および、現在位置と当該現在位置から直近の案内対象地点との距離に基づいて、付加情報の要求を行うか否かを判定し、付加情報の要求を行うと判定された場合、一つまたは複数の案内対象地点の識別情報を含む付加情報要求を生成し、生成された付加情報要求に含まれる識別情報に基づいて、当該識別情報に対応する付加情報を付加情報記憶手段から取得し、取得された付加情報を端末装置１００に送信することにより、当該付加情報が対応する案内対象地点にて端末装置１００の出力部を介して付加情報を出力させるよう制御する等の機能を有する。
【０１１６】
なお、経路探索サーバ２００における通信制御インターフェース部２０４および記憶部２０６（ネットワークデータベース２０６ａ、付加情報データベース２０６ｂ、地図データベース２０６ｃ、および、経路案内情報データベース２０６ｄ等）の機能、また、端末装置１００における位置取得部１１２、表示部１１４、入力部１１６、および、音声出力部１１８の機能は、第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【０１１７】
また、図９において、制御部２０２は、ＯＳ等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部２０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部２０２は、機能概念的に、経路探索条件受信部２０２ａ、経路探索部２０２ｂ、識別情報取得部２０２ｃ、経路案内情報格納部２０２ｅ、経路案内情報表示画面生成部２０２ｈ、経路案内表示制御部２０２ｉ、現在位置情報取得部２０２ｊ、付加情報要求判定部２０２ｋ、付加情報要求生成部２０２ｍ、付加情報取得部２０２ｎ、付加情報出力制御部２０２ｐ、および、目的地判定部２０２ｑを備えて構成される。なお、経路探索条件受信部２０２ａ、経路探索部２０２ｂ、識別情報取得部２０２ｃ、経路案内情報格納部２０２ｅ、および、目的地判定部２０２ｑの機能は、第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【０１１８】
このうち、経路案内情報表示画面生成部２０２ｈは、経路探索部２０２ｂにより作成された案内経路データと、識別情報取得部２０２ｃにより取得された識別情報とを少なくとも含む経路案内情報の少なくとも一部に基づく表示画面を生成する経路案内表示画面生成手段である。ここで、経路案内表示画面生成部２０２ｈは、端末装置１００の利用者の現在位置情報を含む経路案内情報に基づく表示画面を生成してもよい。また、経路案内表示画面生成部２０２ｈは、地図データベース２０６ｃに記憶された、案内経路を含む地図の地図データを含む経路案内情報に基づく表示画面を生成してもよい。
【０１１９】
また、経路案内表示制御部２０２ｉは、経路案内表示画面生成部２０２ｈにより生成された表示画面を端末装置１００に送信して当該端末装置１００の出力部に当該表示画面を表示させることにより、経路案内を実行する経路案内表示制御手段である。
【０１２０】
また、現在位置情報取得部２０２ｊは、端末装置１００の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段である。ここで、現在位置情報取得部２０２ｊは、端末装置１００の位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号を端末装置１００から受信し、当該位置情報信号から算出した位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。また、現在位置情報取得部２０２ｊは、利用者により端末装置１００の入力部１１６を介して入力された現在位置についての位置座標等の位置情報を受信し、端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。
【０１２１】
また、付加情報要求判定部２０２ｋは、経路案内表示制御部２０２ｉにより実行される経路案内において、現在位置情報取得部２０２ｊにより取得された現在位置情報に基づく利用者の現在位置から案内経路上の進行方向の案内対象地点のうち、案内対象地点に対応付けられた付加情報を出力済みの案内対象地点の個数、および、現在位置と当該現在位置から直近の案内対象地点との距離に基づいて、付加情報の要求を行うか否かを判定する付加情報要求判定手段である。ここで、付加情報要求判定部２０２ｋは、現在位置情報取得部２０２ｊにより取得された現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置から進行方向の案内対象地点のうち、後述する付加情報出力制御部２０２ｐにより付加情報の出力が完了している案内対象地点の個数が第１の所定個数未満であるか否かを判定し、第１の所定個数未満であると判定した場合、付加情報の要求を行うと判定してもよい。また、付加情報要求判定部２０２ｋは、現在位置情報取得部２０２ｊにより取得された現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置と当該現在位置から直近の案内対象地点との距離が所定距離以下であるか否かを判定し、所定距離を超えると判定された場合、付加情報の要求を行うと判定し、所定距離以下であると判定された場合、現在位置から進行方向の案内対象地点のうち、後述する付加情報出力制御部２０２ｐにより付加情報の出力が完了している案内対象地点の個数が第２の所定個数未満であるか否かを判定し、第２の所定個数未満であると判定された場合、付加情報の要求を行うと判定してもよい。また、付加情報要求判定部２０２ｋは、現在位置情報取得部２０２ｊにより取得された現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置から案内経路上の進行方向の案内対象地点のうち、識別情報取得部２０２ｃにより識別情報が取得された案内対象地点を判定対象としてもよい。
【０１２２】
また、付加情報要求生成部２０２ｋは、付加情報要求判定部２０２ｋにより付加情報の要求を行うと判定された場合、一つまたは複数の案内対象地点の識別情報を含む付加情報要求を生成する付加情報要求生成手段である。
【０１２３】
また、付加情報取得部２０２ｎは、付加情報要求生成部２０２ｍにより生成された付加情報要求に含まれる識別情報に基づいて、当該識別情報に対応する付加情報を付加情報記憶手段から取得する付加情報取得手段である。
【０１２４】
また、付加情報出力制御部２０２ｐは、付加情報取得部２０２ｎにより取得された付加情報を端末装置１００に送信することにより、当該付加情報が対応する案内対象地点にて端末装置１００の出力部を介して付加情報を出力させるよう制御する付加情報出力制御手段である。ここで、付加情報出力制御部２０２ｐは、付加情報に含まれる案内メッセージ等のテキスト情報を端末装置１００に送信することにより、表示部１１４に表示させてもよい。また、付加情報出力制御部２０２ｐは、付加情報に含まれる案内経路上の案内対象地点（分岐点等）における進行方向等に対応付けられた音声情報を端末装置１００に送信することにより、音声出力部１１８を介して出力させてもよい。また、付加情報出力制御部２０２ｐは、付加情報に含まれるＴＢＴ等の画像情報を送信することにより、表示部１１４に表示させてもよい。
【０１２５】
以上で、第２の実施形態における経路探索サーバ２００の構成の一例の説明を終える。
【０１２６】
［経路探索サーバ２００（サーバ主導型）の処理］
次に、このように構成された第２の実施形態における経路探索サーバ２００の処理の一例について、以下に図１０を参照して詳細に説明する。
【０１２７】
図１０に示すように、まず、端末装置１００の制御部１０２は、利用者により入力部１１６を介して入力された（ステップＳＢ−１）、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を経路探索サーバ２００へ送信する（ステップＳＢ−２）。ここで、出発地は、位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号に基づく端末装置１００の利用者の現在位置であってもよい。例えば、制御部１０２は、位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号から算出した位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得し、当該現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置を出発地として設定してもよい。また、制御部１０２は、位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号を経路探索サーバ２００へ送信してもよい。また、経路探索条件は、更に、経由地等を含んでいてもよい。
【０１２８】
そして、経路探索サーバ２００の経路探索条件受信部２０２ａは、ステップＳＢ−２にて制御部１０２の処理により端末装置１００から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を受信する（ステップＳＢ−３）。
【０１２９】
そして、経路探索サーバ２００の経路探索部２０２ｂは、ステップＳＢ−３にて経路探索条件受信部２０２ａの処理により受信された少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、ネットワークデータベース２０６ａに記憶されたネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成する（ステップＳＢ−４）。ここで、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、経路探索部２０２ｂは、経由地を経由した案内経路を探索してもよい。
【０１３０】
そして、経路探索サーバ２００の識別情報取得部２０２ｃは、ステップＳＢ−４にて経路探索部２０２ｂの処理により探索された案内経路に含まれる案内対象地点に対応する付加情報の識別情報を、付加情報データベース２０６ｂから取得する（ステップＳＢ−５）。
【０１３１】
そして、経路探索サーバ２００の経路案内情報表示画面生成部２０２ｈは、ステップＳＢ−４にて経路探索部２０２ｂの処理により作成された案内経路データと、ステップＳＢ−５にて識別情報取得部２０２ｃの処理により取得された識別情報とを少なくとも含む経路案内情報の少なくとも一部に基づく表示画面を生成する（ステップＳＢ−６）。ここで、経路案内表示画面生成部２０２ｈは、現在位置情報取得部２０２ｊの処理により取得された端末装置１００の利用者の現在位置情報を含む経路案内情報に基づく表示画面を生成してもよい。また、経路案内表示画面生成部２０２ｈは、地図データベース２０６ｃに記憶された、案内経路を含む地図の地図データを含む経路案内情報に基づく表示画面を生成してもよい。
【０１３２】
そして、経路探索サーバ２００の経路案内情報格納部２０２ｅは、ステップＳＢ−４にて経路探索部２０２ｂの処理により作成された案内経路データと、ステップＳＢ−５にて識別情報取得部２０２ｃの処理により取得された識別情報（例えば、「０００１」、「０００２」、「０００３」等の識別番号等）とを少なくとも含む経路案内情報を経路案内情報データベース２０６ｄに格納する（ステップＳＢ−７）。ここで、経路案内情報は、地図データベース２０６ｃに記憶された、案内経路を含む地図の地図データを含んでいてもよい。なお、経路案内情報格納部２０２ｅは、経路案内情報データベース２０６ｄに既存の経路案内情報が記憶されている場合、新たに設定された経路案内情報を、既存の経路案内情報に上書きして格納してもよい。
【０１３３】
そして、経路探索サーバ２００の現在位置情報取得部２０２ｊは、ステップＳＢ−３にて端末装置１００から送信される位置情報信号を受信し、当該位置情報信号から算出した位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得する（ステップＳＢ−８）。ここで、現在位置情報取得部２０２ｊは、ステップＳＢ−３にて端末装置１００から送信される利用者により端末装置１００の入力部１１６を介して入力された現在位置についての位置座標等の位置情報を受信し、端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。
【０１３４】
そして、経路探索サーバ２００の目的地判定部２０２ｑは、ステップＳＢ−３にて受信した経路探索条件に含まれる目的地と、ステップＳＢ−８にて現在位置情報取得部２０２ｊの処理により取得された現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置と、が一致するか否か判定する（ステップＳＢ−９）。
【０１３５】
そして、経路探索サーバ２００の目的地判定部２０２ｑは、ステップＳＢ−３にて受信した経路探索条件に含まれる目的地と、ステップＳＢ−８にて現在位置情報取得部２０２ｊの処理により取得した端末装置１００の利用者の現在位置と、が一致すると判定した場合（ステップＳＢ−９：Ｙｅｓ）、処理を終了する。
【０１３６】
一方、経路探索サーバ２００の経路案内表示制御部２０２ｉは、ステップＳＢ−９にて目的地判定部２０２ｑの処理により、経路探索条件に含まれる目的地と端末装置１００の利用者の現在位置とが一致しないと判定された場合（ステップＳＢ−９：Ｎｏ）、ステップＳＢ−６にて経路案内表示画面生成部２０２ｈの処理により生成された表示画面を端末装置１００に送信して（ステップＳＢ−１０）、当該端末装置１００の出力部に当該表示画面を表示させることにより、経路案内を実行する（ステップＳＢ−１１）。なお、経路案内表示制御部２０２ｉによる経路案内の実行処理は、経路案内の開始後（すなわち、ステップＳＢ−１０にて経路案内表示制御部２０２ｉによる経路案内の開始後）、端末装置１００が目的地に到達するまで（すなわち、ステップＳＢ−９にて目的地判定部２０２ｑにより目的地と端末装置１００の利用者の現在位置とが一致したと判定されるまで）、ステップＳＢ−８からステップＳＢ−１８の処理と並行して、継続して、および／または、繰り返し行ってもよい。
【０１３７】
そして、経路探索サーバ２００の付加情報要求判定部２０２ｋは、ステップＳＢ−１０にて経路案内表示制御部２０２ｉの処理により実行される経路案内において、ステップＳＢ−８にて現在位置情報取得部２０２ｊの処理により取得された現在位置情報に基づく利用者の現在位置から案内経路上の進行方向の案内対象地点のうち、案内対象地点に対応付けられた付加情報を出力済みの案内対象地点の個数、および、現在位置と当該現在位置から直近の案内対象地点との距離に基づいて、付加情報の要求を行うか否かを判定する（ステップＳＢ−１２〜ステップＳＢ−１４）ここで、経路探索サーバ２００の付加情報要求判定部２０２ｋは、ステップＳＢ−８にて現在位置情報取得部２０２ｊの処理により取得された現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置から案内経路上の進行方向の案内対象地点のうち、ステップＳＢ−５にて識別情報取得部２０２ｃの処理により識別情報が取得された案内対象地点を判定対象としてもよい。
【０１３８】
以下、経路探索サーバ２００の付加情報要求判定部２０２ｋの処理（ステップＳＢ−１２〜ＳＢ−１４）の詳細について説明する。
【０１３９】
ステップＳＢ−１０にて経路案内表示制御部２０２ｉの処理により実行される経路案内において、経路探索サーバ２００の付加情報要求判定部２０２ｋは、ステップＳＢ−８にて現在位置情報取得部２０２ｊの処理により取得された現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置から進行方向の案内対象地点のうち、後述するステップＳＢ−１７にて付加情報出力制御部２０２ｐの処理により付加情報の出力が完了している案内対象地点の個数が第１の所定個数未満であるか否かを判定する（ステップＳＢ−１２）。
【０１４０】
そして、経路探索サーバ２００の付加情報要求判定部２０２ｋは、付加情報の出力が完了している案内対象地点の個数（例えば、「２個」）が第１の所定個数（例えば、「３個」）未満（２＜３）であると判定した場合（ステップＳＢ−１２：Ｙｅｓ）、ステップＳＢ−１３の処理へ進み、ステップＳＢ−８にて現在位置情報取得部２０２ｊの処理により取得された現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置と当該現在位置から直近の案内対象地点との距離が所定距離（例えば、「１００ｍ」）以下であるか否かを判定する（ステップＳＢ−１３）。
【０１４１】
一方、経路探索サーバ２００の付加情報要求判定部２０２ｋは、付加情報の出力が完了している案内対象地点の個数（例えば、「４個」）が第１の所定個数（例えば、「３個」）以上（３≦４）であると判定した場合、ステップＳＢ−８の処理へ戻る。
【０１４２】
そして、経路探索サーバ２００の付加情報要求判定部２０２ｋは、現在位置と当該現在位置から直近の案内対象地点との距離（例えば、「３００ｍ」）が所定距離（例えば、「１００ｍ」）を超える（１００＜３００）と判定された場合（ステップＳＢ−１３：Ｎｏ）、付加情報の要求を行うと判定する。
【０１４３】
一方、経路探索サーバ２００の付加情報要求判定部２０２ｋは、現在位置と当該現在位置から直近の案内対象地点との距離（例えば、「５０ｍ」）が所定距離（例えば、「１００ｍ」）以下（５０≦１００）であると判定された場合（ステップＳＢ−１３：Ｙｅｓ）、現在位置から進行方向の案内対象地点のうち、後述するステップＳＢ−１７にて付加情報出力制御部２０２ｐの処理により付加情報の出力が完了している案内対象地点の個数が第２の所定個数（例えば、「２個」）未満であるか否かを判定する（ステップＳＢ−１４）。
【０１４４】
そして、経路探索サーバ２００の付加情報要求判定部２０２ｋは、付加情報の出力が完了している案内対象地点の個数が第２の所定個数（例えば、「２個」）以上であると判定された場合（ステップＳＢ−１４：Ｎｏ）、ステップＳＢ−８の処理に戻る。
【０１４５】
一方、経路探索サーバ２００の付加情報要求判定部２０２ｋは、現在位置から進行方向の案内対象地点のうち、付加情報の出力が完了している案内対象地点の個数（例えば、「１個」）が第２の所定個数（例えば、「２個」）未満（１＜２）であると判定された場合（ステップＳＢ−１４：Ｙｅｓ）、付加情報の要求を行うと判定する。
【０１４６】
このように、経路探索サーバ２００の付加情報要求判定部２０２ｋは、ステップＳＢ−１２〜ステップＳＢ−１４において、付加情報要求判定処理を行う。
【０１４７】
そして、経路探索サーバ２００の付加情報要求生成部２０２ｍは、付加情報要求判定部２０２ｋにより付加情報の要求を行うと判定された場合（ステップＳＢ−１３：Ｎｏ、または、ステップＳＢ−１４：Ｙｅｓ）、一つまたは複数の案内対象地点の識別情報（例えば、「０００１」、「０００２」、「０００３」等の識別番号等）を含む付加情報要求を生成する。
【０１４８】
そして、経路探索サーバ２００の付加情報取得部２０２ｎは、ステップＳＢ−１５にて付加情報要求生成部２０２ｍの処理により生成された付加情報要求に含まれる識別情報（例えば、「０００１」、「０００２」、「０００３」等の識別番号等）に基づいて、当該識別情報に対応する付加情報（例えば、識別情報「０００１」に対応する、付加情報「次の交差点を左に曲がります」等のテキスト情報や音声情報、または、「左折矢印のアイコン」等の画像情報など）を付加情報データベース２０６ｂから取得する（ステップＳＢ−１６）。
【０１４９】
そして、経路探索サーバ２００の付加情報出力制御部２０２ｐは、ステップＳＢ−１６にて付加情報取得部２０２ｎの処理により取得された付加情報を端末装置１００に送信することにより（ステップＳＢ−１７）、当該付加情報が対応する案内対象地点にて端末装置１００の出力部を介して付加情報を出力させるよう制御する（ステップＳＢ−１８）。ここで、付加情報出力制御部２０２ｐは、付加情報に含まれる案内メッセージ等のテキスト情報を端末装置１００に送信することにより、表示部１１４に表示させてもよい。また、付加情報出力制御部２０２ｐは、付加情報に含まれる案内経路上の案内対象地点（分岐点等）における進行方向等に対応付けられた音声情報を端末装置１００に送信することにより、音声出力部１１８を介して出力させてもよい。また、付加情報出力制御部２０２ｐは、付加情報に含まれるＴＢＴ等の画像情報を送信することにより、表示部１１４に表示させてもよい。その後、ステップＳＢ−８の処理に戻る。
【０１５０】
以上で、第２の実施形態における経路探索サーバ２００の処理の一例の説明を終える。
【０１５１】
［他の実施の形態］
さて、これまで本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施の形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施の形態にて実施されてよいものである。
【０１５２】
一例として、また、本発明は、現在位置から進行方向の案内対象地点の個数をカウントするだけでなく、当該案内対象地点にダウンロードが必要な音声や画像等の付加情報がいくつかあるかをカウントすることで、付加情報要求判定の制御を実行してもよい。これにより、例えば、Ｍ個の案内対象地点があると判定され対応する付加情報をダウンロードしたものの、実際にはダウンロードの必要がない付加情報のみであるという状況を防ぐことができ、常に有効な付加情報のみをダウンロードすることができる。
【０１５３】
また、実施の形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【０１５４】
このほか、上記文献中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【０１５５】
また、端末装置１００、および、経路探索サーバ２００に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【０１５６】
例えば、端末装置１００、および、経路探索サーバ２００の各装置が備える処理機能、特に制御部１０２および制御部２０２にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）および当該ＣＰＵにて解釈実行されるプログラムにて実現することができ、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現することも可能である。尚、プログラムは、後述する記録媒体に記録されており、必要に応じて端末装置１００および経路探索サーバ２００に機械的に読み取られる。すなわち、ＲＯＭまたはＨＤ等の記憶部１０６および記憶部２０６等は、ＯＳとして協働してＣＰＵに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、ＲＡＭにロードされることによって実行され、ＣＰＵと協働して制御部を構成する。
【０１５７】
また、このコンピュータプログラムは、端末装置１００および経路探索サーバ２００に対して任意のネットワーク３００を介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【０１５８】
また、本発明に係るプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ＲＯＭ、ＥＰＲＯＭ、ＥＥＰＲＯＭ、ＣＤ−ＲＯＭ、ＭＯ、ＤＶＤ、Ｂｌｕ−ｒａｙ Ｄｉｓｃ等の任意の「可搬用の物理媒体」、あるいは、ＬＡＮ、ＷＡＮ、インターネットに代表されるネットワーク３００を介してプログラムを送信する場合の通信回線や搬送波のように、短期にプログラムを保持する「通信媒体」を含むものとする。
【０１５９】
また、「プログラム」とは、任意の言語や記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードやバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、ＯＳに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施の形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成、読み取り手順、あるいは、読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【０１６０】
記憶部１０６および記憶部２０６に格納される各種のデータベース等（経路案内情報ファイル１０６ａ、付加情報ファイル１０６ｂ、ネットワークデータベース２０６ａ、付加情報データベース２０６ｂ、地図データベース２０６ｃ、および、経路案内情報データベース２０６ｄ等）は、ＲＡＭ、ＲＯＭ等のメモリ装置、ＨＤ等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラムやテーブルやデータベースやウェブページ用ファイル等を格納する。
【０１６１】
また、経路探索サーバ２００は、既知のパーソナルコンピュータ、ワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、該情報処理装置に任意の周辺装置を接続して構成してもよい。また、経路探索サーバ２００は、該情報処理装置に本発明の方法を実現させるソフトウェア（プログラム、データ等を含む）を実装することにより実現してもよい。
【０１６２】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じて、または、機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【産業上の利用可能性】
【０１６３】
以上詳述したように、本発明によれば、経路案内情報や地図情報の取得処理の妨害や、通信量の増大を招くことなく、リアルタイムに変化する測位誤差パラメータを適用した経路案内を行うことができる経路案内システム、端末装置、経路探索サーバ、経路案内方法、および、プログラムを提供することができるので、経路案内（ナビゲーション）を支援する情報機器や情報処理分野などの様々な分野において極めて有用である。
【符号の説明】
【０１６４】
１００ 端末装置
１０２ 制御部
１０２ａ 現在位置情報取得部
１０２ｂ 経路探索条件送信部
１０２ｃ 経路案内情報受信部
１０２ｄ 経路案内部
１０２ｅ 付加情報要求判定部
１０２ｆ 付加情報要求送信部
１０２ｇ 付加情報受信部
１０２ｈ 付加情報出力部
１０２ｉ 目的地判定部
１０４ 通信制御インターフェース部
１０６ 記憶部
１０６ａ 経路案内情報ファイル
１０６ｂ 付加情報ファイル
１０８ 入出力制御インターフェース部
１１２ 位置取得部
１１４ 表示部
１１６ 入力部
１１８ 音声出力部
２００ 経路探索サーバ
２０２ 制御部
２０２ａ 経路探索条件受信部
２０２ｂ 経路探索部
２０２ｃ 識別情報取得部
２０２ｄ 経路案内情報送信部
２０２ｅ 経路案内情報格納部
２０２ｆ 付加情報要求受信部
２０２ｇ 付加情報送信部
２０２ｈ 経路案内表示画面生成部
２０２ｉ 経路案内表示制御部
２０２ｊ 現在位置情報取得部
２０２ｋ 付加情報要求判定部
２０２ｍ 付加情報要求生成部
２０２ｎ 付加情報取得部
２０２ｐ 付加情報出力制御部
２０２ｑ 目的地判定部
２０４ 通信制御インターフェース部
２０６ 記憶部
２０６ａ ネットワークデータベース
２０６ｂ 付加情報データベース
２０６ｃ 地図データベース
２０６ｄ 経路案内情報データベース
３００ ネットワーク
５００ 位置発信装置
【技術分野】
【０００１】
本発明は、経路案内システム、端末装置、経路探索サーバ、経路案内方法、および、プログラムに関する。
【背景技術】
【０００２】
従来から、通信型ナビゲーションシステムにおいて、経路案内時に必要とする音声や画像のデータをサーバから端末にダウンロードして一時的に保存しておき、端末が経路案内時にそれらのデータを逐一読み出して利用するという技術がある。
【０００３】
例えば、特許文献１に記載のナビゲーションシステムでは、サーバからダウンロード済みの地図データ等を含む案内情報とは別に、必要が生じた時にサーバから音声データをダウンロードする。
【０００４】
また、特許文献２に記載のシステムでは、サーバが端末側のメモリ使用可能容量の範囲内でデータを分割し、端末がサーバから分割されたデータをダウンロードする。
【０００５】
また、特許文献３に記載のシステムでは、サーバが所定距離の道路長の範囲内でデータを分割し、端末は現在位置がダウンロード済みの経路の終端から一定距離の位置になったタイミングでサーバから分割されたデータをダウンロードする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００６】
【特許文献１】特開２００７−４７０９１号公報
【特許文献２】特開２００１−１４１４８７号公報
【特許文献３】特開２００１−２７５３９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
しかしながら、従来の通信型ナビゲーションシステムにおいては、通信負荷やメモリ使用の点において改善の余地があった。
【０００８】
例えば、特許文献１に記載のナビゲーションシステムにおいては、サーバへ音声データの取得要求が頻繁に発生してしまうため、音声データの通信と競合して地図データの通信が阻害されてしまう可能性があり、例えば、音声データのダウンロードによって地図データの通信が阻害されてしまうと、案内が行われるべき交差点において利用者が地図を見ることができないという状況が発生する可能性があった。
【０００９】
また、特許文献２に記載のシステムにおいては、端末がダウンロード可能なデータの量はメモリ容量の大きさに依存するため、現在地からどの位置までのデータをダウンロード可能なのか把握できないという問題点を有していた。
【００１０】
また、特許文献３に記載のシステムにおいては、端末がダウンロード可能なデータの量は所定距離の道路長により決定されるため、所定距離の道路上に音声や画像が付随されたガイドポイントがいくつ存在するのか把握できず、ダウンロードデータが非常に大きなデータ量になってしまう可能性があり、さらに、データ通信に時間がかかることで利用者への案内が適切に行えなくなる可能性があるという問題点を有していた。
【００１１】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、通信負荷の軽減とメモリ使用の効率化を実現することで、より適切なタイミングで経路案内を実行することができる経路案内システム、端末装置、経路探索サーバ、経路案内方法、および、プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【００１２】
このような目的を達成するため、本発明の経路案内システムは、制御部と記憶部とを少なくとも備えた経路探索サーバ、および、制御部と記憶部と出力部とを少なくとも備えた端末装置、を通信可能に接続した経路案内システムであって、上記経路探索サーバの上記記憶部は、交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、案内対象地点にて出力されるテキスト情報、音声情報および画像情報のうち少なくとも一つを含む付加情報と、当該付加情報を一意に特定する識別情報と、を対応付けて記憶する付加情報記憶手段と、を備え、上記経路探索サーバの上記制御部は、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを作成する経路探索手段と、上記経路探索手段により探索された上記案内経路に含まれる上記案内対象地点に対応する上記付加情報の上記識別情報を、上記付加情報記憶手段から取得する識別情報取得手段と、上記経路探索手段により作成された上記案内経路データと、上記識別情報取得手段により取得された上記識別情報とを少なくとも含む経路案内情報を上記端末装置に送信する経路案内情報送信手段と、上記端末装置から送信される付加情報要求に含まれる上記識別情報に基づいて、当該識別情報に対応する上記付加情報を上記付加情報記憶手段から取得し、取得した当該付加情報を上記端末装置に送信する付加情報送信手段と、を備え、上記端末装置の上記制御部は、上記経路探索サーバから送信される上記経路案内情報を受信して上記記憶部に格納する経路案内情報受信手段と、上記端末装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段と、上記経路案内情報受信手段により上記記憶部に格納された上記経路案内情報の少なくとも一部を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内手段と、上記経路案内手段により実行される上記経路案内において、上記現在位置情報取得手段により取得された上記現在位置情報に基づく上記端末装置の上記利用者の現在位置から上記案内経路上の進行方向の上記案内対象地点のうち、上記案内対象地点に対応付けられた上記付加情報を受信済みの上記案内対象地点の個数、および、上記現在位置と当該現在位置から直近の上記案内対象地点との距離に基づいて、上記付加情報の要求を行うか否かを判定する付加情報要求判定手段と、上記付加情報要求判定手段により上記付加情報の要求を行うと判定された場合、一つまたは複数の上記案内対象地点の上記識別情報を含む上記付加情報要求を上記経路探索サーバに送信する付加情報要求送信手段と、上記経路探索サーバから送信される上記付加情報を受信して上記記憶部に格納する付加情報受信手段と、上記付加情報受信手段により上記記憶部に格納された上記付加情報を、当該付加情報が対応する上記案内対象地点にて上記出力部を介して出力させる付加情報出力手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１３】
また、本発明の経路案内システムは、上記記載の経路案内システムにおいて、上記付加情報要求判定手段は、上記現在位置情報取得手段により取得された上記現在位置情報に基づく上記端末装置の上記利用者の上記現在位置から上記進行方向の上記案内対象地点のうち、上記付加情報受信手段により上記付加情報の受信が完了している上記案内対象地点の個数が第１の所定個数未満であるか否かを判定し、上記第１の所定個数未満であると判定した場合、上記付加情報の要求を行うと判定することを特徴とする。
【００１４】
また、本発明の経路案内システムは、上記記載の経路案内システムにおいて、上記付加情報要求判定手段は、上記現在位置情報取得手段により取得された上記現在位置情報に基づく上記端末装置の上記利用者の上記現在位置と当該現在位置から直近の上記案内対象地点との距離が所定距離以下であるか否かを判定し、上記所定距離を超えると判定された場合、上記付加情報の要求を行うと判定し、上記所定距離以下であると判定された場合、上記現在位置から上記進行方向の上記案内対象地点のうち、上記付加情報受信手段により上記付加情報の受信が完了している上記案内対象地点の個数が第２の所定個数未満であるか否かを判定し、第２の所定個数未満であると判定された場合、上記付加情報の要求を行うと判定することを特徴とする。
【００１５】
また、本発明の経路案内システムは、上記記載の経路案内システムにおいて、上記付加情報要求判定手段は、上記現在位置情報取得手段により取得された上記現在位置情報に基づく上記端末装置の上記利用者の上記現在位置から上記案内経路上の進行方向の上記案内対象地点のうち、上記識別情報取得手段により上記識別情報が取得された上記案内対象地点を判定対象とすることを特徴とする。
【００１６】
また、本発明の経路案内システムは、上記記載の経路案内システムにおいて、上記端末装置の上記記憶部は、上記経路案内において共通に利用可能な上記付加情報を予め格納し、上記付加情報要求判定手段は、上記現在位置情報取得手段により取得された上記現在位置情報に基づく上記端末装置の上記利用者の上記現在位置から上記案内経路上の進行方向の上記案内対象地点のうち、上記記憶部に格納されていない上記付加情報に対応付けられた上記案内対象地点を判定対象とすることを特徴とする。
【００１７】
また、本発明の端末装置は、経路探索サーバに通信可能に接続された、制御部と記憶部と出力部とを少なくとも備えた端末装置であって、上記制御部は、上記経路探索サーバから、上記端末装置から送信された少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を交通網を規定するネットワークデータを用いて探索し作成された案内経路データと、探索された上記案内経路に含まれる案内対象地点に対応する当該案内対象地点にて出力されるテキスト情報、音声情報および画像情報のうち少なくとも一つを含む付加情報を一意に特定する識別情報として取得された上記識別情報と、を少なくとも含む経路案内情報を受信して上記記憶部に格納する経路案内情報受信手段と、上記端末装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段と、上記経路案内情報受信手段により上記記憶部に格納された上記経路案内情報の少なくとも一部を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内手段と、上記経路案内手段により実行される上記経路案内において、上記現在位置情報取得手段により取得された上記現在位置情報の基づく上記利用者の上記現在位置から上記案内経路上の進行方向の上記案内対象地点のうち、上記案内対象地点に対応付けられた上記付加情報を受信済みの上記案内対象地点の個数、および、上記現在位置と当該現在位置から直近の上記案内対象地点との距離に基づいて、上記付加情報の要求を行うか否かを判定する付加情報要求判定手段と、上記付加情報要求判定手段により上記付加情報の要求を行うと判定された場合、一つまたは複数の上記案内対象地点の上記識別情報を含む上記付加情報要求を上記経路探索サーバに送信する付加情報要求送信手段と、上記付加情報要求に含まれる上記識別情報に基づいて取得された当該識別情報に対応する上記付加情報を、上記経路探索サーバから受信して上記記憶部に格納する付加情報受信手段と、上記付加情報受信手段により上記記憶部に格納された上記付加情報を、当該付加情報が対応する上記案内対象地点にて上記出力部を介して出力させる付加情報出力手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１８】
また、本発明の経路探索サーバは、出力部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えた経路探索サーバであって、上記記憶部は、交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、案内対象地点にて出力されるテキスト情報、音声情報および画像情報のうち少なくとも一つを含む付加情報と、当該付加情報を一意に特定する識別情報と、を対応付けて記憶する付加情報記憶手段と、を備え、上記制御部は、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを作成する経路探索手段と、上記経路探索手段により探索された上記案内経路に含まれる上記案内対象地点に対応する上記付加情報の上記識別情報を、上記付加情報記憶手段から取得する識別情報取得手段と、上記経路探索手段により作成された上記案内経路データと、上記識別情報取得手段により取得された上記識別情報とを少なくとも含む経路案内情報の少なくとも一部に基づく表示画面を生成する経路案内表示画面生成手段と、上記経路案内表示画面生成手段により生成された上記表示画面を上記端末装置に送信して当該端末装置の上記出力部に当該表示画面を表示させることにより、経路案内を実行する経路案内表示制御手段と、上記端末装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段と、上記経路案内表示制御手段により実行される上記経路案内において、上記現在位置情報取得手段により取得された上記現在位置情報に基づく上記利用者の上記現在位置から上記案内経路上の進行方向の上記案内対象地点のうち、上記案内対象地点に対応付けられた上記付加情報を出力済みの上記案内対象地点の個数、および、上記現在位置と当該現在位置から直近の上記案内対象地点との距離に基づいて、上記付加情報の要求を行うか否かを判定する付加情報要求判定手段と、上記付加情報要求判定手段により上記付加情報の要求を行うと判定された場合、一つまたは複数の上記案内対象地点の上記識別情報を含む上記付加情報要求を生成する付加情報要求生成手段と、上記付加情報要求生成手段により生成された上記付加情報要求に含まれる上記識別情報に基づいて、当該識別情報に対応する上記付加情報を上記付加情報記憶手段から取得する付加情報取得手段と、上記付加情報取得手段により取得された上記付加情報を上記端末装置に送信することにより、当該付加情報が対応する上記案内対象地点にて上記端末装置の上記出力部を介して上記付加情報を出力させるよう制御する付加情報出力制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１９】
また、本発明の経路案内方法は、制御部と記憶部とを少なくとも備えた経路探索サーバ、および、制御部と記憶部と出力部とを少なくとも備えた端末装置、を通信可能に接続した経路案内システムにおいて実行される経路案内方法であって、上記経路探索サーバの上記記憶部は、交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、案内対象地点にて出力されるテキスト情報、音声情報および画像情報のうち少なくとも一つを含む付加情報と、当該付加情報を一意に特定する識別情報と、を対応付けて記憶する付加情報記憶手段と、を備え、上記経路探索サーバの上記制御部において実行される、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを作成する経路探索ステップと、上記経路探索サーバの上記制御部において実行される、上記経路探索ステップにて探索された上記案内経路に含まれる上記案内対象地点に対応する上記付加情報の上記識別情報を、上記付加情報記憶手段から取得する識別情報取得ステップと、上記経路探索サーバの上記制御部において実行される、上記経路探索ステップにて作成された上記案内経路データと、上記識別情報取得ステップにて取得された上記識別情報とを少なくとも含む経路案内情報を上記端末装置に送信する経路案内情報送信ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記経路案内情報送信ステップにて上記経路探索サーバから送信される上記経路案内情報を受信して上記記憶部に格納する経路案内情報受信ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記端末装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記経路案内情報受信ステップにて上記記憶部に格納された上記経路案内情報の少なくとも一部を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記経路案内ステップにて実行される上記経路案内において、上記現在位置情報取得ステップにて取得された上記現在位置情報に基づく上記端末装置の上記利用者の現在位置から上記案内経路上の進行方向の上記案内対象地点のうち、上記案内対象地点に対応付けられた上記付加情報を受信済みの上記案内対象地点の個数、および、上記現在位置と当該現在位置から直近の上記案内対象地点との距離に基づいて、上記付加情報の要求を行うか否かを判定する付加情報要求判定ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記付加情報要求判定ステップにて上記付加情報の要求を行うと判定された場合、一つまたは複数の上記案内対象地点の上記識別情報を含む上記付加情報要求を上記経路探索サーバに送信する付加情報要求送信ステップと、上記経路探索サーバの上記制御部において実行される、上記付加情報要求送信ステップにて上記端末装置から送信される付加情報要求に含まれる上記識別情報に基づいて、当該識別情報に対応する上記付加情報を上記付加情報記憶手段から取得し、取得した当該付加情報を上記端末装置に送信する付加情報送信ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記付加情報送信ステップにて上記経路探索サーバから送信される上記付加情報を受信して上記記憶部に格納する付加情報受信ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記付加情報受信ステップにて上記記憶部に格納された上記付加情報を、当該付加情報が対応する上記案内対象地点にて上記出力部を介して出力させる付加情報出力ステップと、を含むことを特徴とする。
【００２０】
また、本発明の経路案内方法は、上記記載の経路案内方法において、上記付加情報要求判定ステップにおいて、上記現在位置情報取得ステップにて取得された上記現在位置情報に基づく上記端末装置の上記利用者の上記現在位置から上記進行方向の上記案内対象地点のうち、上記付加情報受信ステップにて上記付加情報の受信が完了している上記案内対象地点の個数が第１の所定個数未満であるか否かを判定し、上記第１の所定個数未満であると判定した場合、上記付加情報の要求を行うと判定することを特徴とする。
【００２１】
また、本発明の経路案内方法は、上記記載の経路案内方法において、上記付加情報要求判定ステップにおいて、上記現在位置情報取得ステップにて取得された上記現在位置情報に基づく上記端末装置の上記利用者の上記現在位置と当該現在位置から直近の上記案内対象地点との距離が所定距離以下であるか否かを判定し、上記所定距離を超えると判定された場合、上記付加情報の要求を行うと判定し、上記所定距離以下であると判定された場合、上記現在位置から上記進行方向の上記案内対象地点のうち、上記付加情報受信ステップにて上記付加情報の受信が完了している上記案内対象地点の個数が第２の所定個数未満であるか否かを判定し、第２の所定個数未満であると判定された場合、上記付加情報の要求を行うと判定することを特徴とする。
【００２２】
また、本発明の経路案内方法は、上記記載の経路案内方法において、上記付加情報要求判定ステップにおいて、上記現在位置情報取得ステップにて取得された上記現在位置情報に基づく上記端末装置の上記利用者の上記現在位置から上記案内経路上の進行方向の上記案内対象地点のうち、上記識別情報取得ステップにて上記識別情報が取得された上記案内対象地点を判定対象とすることを特徴とする。
【００２３】
また、本発明の経路案内方法は、上記記載の経路案内方法において、上記端末装置の上記記憶部は、上記経路案内において共通に利用可能な上記付加情報を予め格納し、上記付加情報要求判定ステップにおいて、上記現在位置情報取得ステップにて取得された上記現在位置情報に基づく上記端末装置の上記利用者の上記現在位置から上記案内経路上の進行方向の上記案内対象地点のうち、上記記憶部に格納されていない上記付加情報に対応付けられた上記案内対象地点を判定対象とすることを特徴とする。
【００２４】
また、本発明の経路案内方法は、経路探索サーバに通信可能に接続された、制御部と記憶部と出力部とを少なくとも備えた端末装置において実行される経路案内方法であって、上記制御部において実行される、上記経路探索サーバから、上記端末装置から送信された少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を交通網を規定するネットワークデータを用いて探索し作成された案内経路データと、探索された上記案内経路に含まれる案内対象地点に対応する当該案内対象地点にて出力されるテキスト情報、音声情報および画像情報のうち少なくとも一つを含む付加情報を一意に特定する識別情報として取得された上記識別情報と、を少なくとも含む経路案内情報を受信して上記記憶部に格納する経路案内情報受信ステップと、上記端末装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得ステップと、上記経路案内情報受信ステップにて上記記憶部に格納された上記経路案内情報の少なくとも一部を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内ステップと、上記経路案内ステップにて実行される上記経路案内において、上記現在位置情報取得ステップにて取得された上記現在位置情報の基づく上記利用者の上記現在位置から上記案内経路上の進行方向の上記案内対象地点のうち、上記案内対象地点に対応付けられた上記付加情報を受信済みの上記案内対象地点の個数、および、上記現在位置と当該現在位置から直近の上記案内対象地点との距離に基づいて、上記付加情報の要求を行うか否かを判定する付加情報要求判定ステップと、上記付加情報要求判定ステップにて上記付加情報の要求を行うと判定された場合、一つまたは複数の上記案内対象地点の上記識別情報を含む上記付加情報要求を上記経路探索サーバに送信する付加情報要求送信ステップと、上記付加情報要求送信ステップにて送信された上記付加情報要求に含まれる上記識別情報に基づいて取得された当該識別情報に対応する上記付加情報を、上記経路探索サーバから受信して上記記憶部に格納する付加情報受信ステップと、上記付加情報受信ステップにて上記記憶部に格納された上記付加情報を、当該付加情報が対応する上記案内対象地点にて上記出力部を介して出力させる付加情報出力ステップと、を含むことを特徴とする。
【００２５】
また、本発明の経路案内方法は、出力部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えた経路探索サーバにおいて実行される経路案内方法であって、上記記憶部は、交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、案内対象地点にて出力されるテキスト情報、音声情報および画像情報のうち少なくとも一つを含む付加情報と、当該付加情報を一意に特定する識別情報と、を対応付けて記憶する付加情報記憶手段と、を備え、上記制御部において実行される、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを作成する経路探索ステップと、上記経路探索ステップにて探索された上記案内経路に含まれる上記案内対象地点に対応する上記付加情報の上記識別情報を、上記付加情報記憶手段から取得する識別情報取得ステップと、上記経路探索ステップにて作成された上記案内経路データと、上記識別情報取得ステップにて取得された上記識別情報とを少なくとも含む経路案内情報の少なくとも一部に基づく表示画面を生成する経路案内表示画面生成ステップと、上記経路案内表示画面生成ステップにて生成された上記表示画面を上記端末装置に送信して当該端末装置の上記出力部に当該表示画面を表示させることにより、経路案内を実行する経路案内表示制御ステップと、上記端末装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得ステップと、上記経路案内表示制御ステップにて実行される上記経路案内において、上記現在位置情報取得ステップにて取得された上記現在位置情報に基づく上記利用者の上記現在位置から上記案内経路上の進行方向の上記案内対象地点のうち、上記案内対象地点に対応付けられた上記付加情報を出力済みの上記案内対象地点の個数、および、上記現在位置と当該現在位置から直近の上記案内対象地点との距離に基づいて、上記付加情報の要求を行うか否かを判定する付加情報要求判定ステップと、上記付加情報要求判定ステップにて上記付加情報の要求を行うと判定された場合、一つまたは複数の上記案内対象地点の上記識別情報を含む上記付加情報要求を生成する付加情報要求生成ステップと、上記付加情報要求生成ステップにて生成された上記付加情報要求に含まれる上記識別情報に基づいて、当該識別情報に対応する上記付加情報を上記付加情報記憶手段から取得する付加情報取得ステップと、上記付加情報取得ステップにて取得された上記付加情報を上記端末装置に送信することにより、当該付加情報が対応する上記案内対象地点にて上記端末装置の上記出力部を介して上記付加情報を出力させるよう制御する付加情報出力制御ステップと、を含むことを特徴とする。
【００２６】
また、本発明のプログラムは、経路探索サーバに通信可能に接続された、制御部と記憶部と出力部とを少なくとも備えた端末装置に実行させるためのプログラムであって、上記制御部において、上記経路探索サーバから、上記端末装置から送信された少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を交通網を規定するネットワークデータを用いて探索し作成された案内経路データと、探索された上記案内経路に含まれる案内対象地点に対応する当該案内対象地点にて出力されるテキスト情報、音声情報および画像情報のうち少なくとも一つを含む付加情報を一意に特定する識別情報として取得された上記識別情報と、を少なくとも含む経路案内情報を受信して上記記憶部に格納する経路案内情報受信ステップと、上記端末装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得ステップと、上記経路案内情報受信ステップにて上記記憶部に格納された上記経路案内情報の少なくとも一部を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内ステップと、上記経路案内ステップにて実行される上記経路案内において、上記現在位置情報取得ステップにて取得された上記現在位置情報の基づく上記利用者の上記現在位置から上記案内経路上の進行方向の上記案内対象地点のうち、上記案内対象地点に対応付けられた上記付加情報を受信済みの上記案内対象地点の個数、および、上記現在位置と当該現在位置から直近の上記案内対象地点との距離に基づいて、上記付加情報の要求を行うか否かを判定する付加情報要求判定ステップと、上記付加情報要求判定ステップにて上記付加情報の要求を行うと判定された場合、一つまたは複数の上記案内対象地点の上記識別情報を含む上記付加情報要求を上記経路探索サーバに送信する付加情報要求送信ステップと、上記付加情報要求送信ステップにて送信された上記付加情報要求に含まれる上記識別情報に基づいて取得された当該識別情報に対応する上記付加情報を、上記経路探索サーバから受信して上記記憶部に格納する付加情報受信ステップと、上記付加情報受信ステップにて上記記憶部に格納された上記付加情報を、当該付加情報が対応する上記案内対象地点にて上記出力部を介して出力させる付加情報出力ステップと、を実行させることを特徴とする。
【００２７】
また、本発明のプログラムは、出力部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えた経路探索サーバに実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、案内対象地点にて出力されるテキスト情報、音声情報および画像情報のうち少なくとも一つを含む付加情報と、当該付加情報を一意に特定する識別情報と、を対応付けて記憶する付加情報記憶手段と、を備え、上記制御部において、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを作成する経路探索ステップと、上記経路探索ステップにて探索された上記案内経路に含まれる上記案内対象地点に対応する上記付加情報の上記識別情報を、上記付加情報記憶手段から取得する識別情報取得ステップと、上記経路探索ステップにて作成された上記案内経路データと、上記識別情報取得ステップにて取得された上記識別情報とを少なくとも含む経路案内情報の少なくとも一部に基づく表示画面を生成する経路案内表示画面生成ステップと、上記経路案内表示画面生成ステップにて生成された上記表示画面を上記端末装置に送信して当該端末装置の上記出力部に当該表示画面を表示させることにより、経路案内を実行する経路案内表示制御ステップと、上記端末装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得ステップと、上記経路案内表示制御ステップにて実行される上記経路案内において、上記現在位置情報取得ステップにて取得された上記現在位置情報に基づく上記利用者の上記現在位置から上記案内経路上の進行方向の上記案内対象地点のうち、上記案内対象地点に対応付けられた上記付加情報を出力済みの上記案内対象地点の個数、および、上記現在位置と当該現在位置から直近の上記案内対象地点との距離に基づいて、上記付加情報の要求を行うか否かを判定する付加情報要求判定ステップと、上記付加情報要求判定ステップにて上記付加情報の要求を行うと判定された場合、一つまたは複数の上記案内対象地点の上記識別情報を含む上記付加情報要求を生成する付加情報要求生成ステップと、上記付加情報要求生成ステップにて生成された上記付加情報要求に含まれる上記識別情報に基づいて、当該識別情報に対応する上記付加情報を上記付加情報記憶手段から取得する付加情報取得ステップと、上記付加情報取得ステップにて取得された上記付加情報を上記端末装置に送信することにより、当該付加情報が対応する上記案内対象地点にて上記端末装置の上記出力部を介して上記付加情報を出力させるよう制御する付加情報出力制御ステップと、を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【００２８】
この発明によれば、経路探索サーバにおいて、交通網を規定するネットワークデータを記憶部に記憶し、案内対象地点にて出力されるテキスト情報、音声情報および画像情報のうち少なくとも一つを含む付加情報と、当該付加情報を一意に特定する識別情報と、を対応付けて記憶部に記憶し、端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの経路である案内経路を、記憶部に記憶されたネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを作成し、探索された案内経路に含まれる案内対象地点に対応する付加情報の識別情報を、記憶部から取得し、作成された案内経路データと、取得された識別情報とを少なくとも含む経路案内情報を端末装置に送信し、端末装置から送信される付加情報要求に含まれる識別情報に基づいて、当該識別情報に対応する付加情報を記憶部から取得し、取得した当該付加情報を端末装置に送信し、端末装置において、経路探索サーバから送信される経路案内情報を受信して記憶部に格納し、端末装置の利用者の現在位置情報を取得し、記憶部に格納された経路案内情報の少なくとも一部を出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行し、実行される経路案内において、取得された現在位置情報に基づく端末装置の利用者の現在位置から案内経路上の進行方向の案内対象地点のうち、案内対象地点に対応付けられた付加情報を受信済みの案内対象地点の個数、および、現在位置と当該現在位置から直近の案内対象地点との距離に基づいて、付加情報の要求を行うか否かを判定し、付加情報の要求を行うと判定された場合、一つまたは複数の案内対象地点の識別情報を含む付加情報要求を経路探索サーバに送信し、経路探索サーバから送信される付加情報を受信して記憶部に格納し、記憶部に格納された付加情報を、当該付加情報が対応する案内対象地点にて出力部を介して出力させるので、通信負荷の軽減とメモリ使用の効率化を実現することができるという効果を奏する。具体的には、本発明によれば、ガイダンスにおいて必要最低限の音声や画像等の付加情報を保持することでメモリ消費を節約しつつ、かつ、ユーザにとって不足のない情報量を提供することできるという効果を奏する。その結果、本発明によれば、必要な案内データのみを送受信することで通信負荷を軽減でき、また、必要な案内データのみを保持しておくことでメモリ領域を節約することができ、これにより、適切な音声案内や表示案内等の経路案内を実行することができるという効果を奏する。
【００２９】
また、この発明によれば、付加情報の要求判定において、取得された現在位置情報に基づく端末装置の利用者の現在位置から進行方向の案内対象地点のうち、付加情報の受信が完了している案内対象地点の個数が第１の所定個数未満であるか否かを判定し、第１の所定個数未満であると判定した場合、付加情報の要求を行うと判定するので、案内対象地点にて出力される付加情報を所定数の範囲に収まるように管理することができ、使用メモリ領域を管理し、その極端な増加を抑えることができるという効果を奏する。
【００３０】
また、この発明によれば、付加情報の要求判定において、取得された現在位置情報に基づく端末装置の利用者の現在位置と当該現在位置から直近の案内対象地点との距離が所定距離以下であるか否かを判定し、所定距離を超えると判定された場合、付加情報の要求を行うと判定し、所定距離以下であると判定された場合、現在位置から進行方向の案内対象地点のうち、付加情報受信手段により付加情報の受信が完了している案内対象地点の個数が第２の所定個数未満であるか否かを判定し、第２の所定個数未満であると判定された場合、付加情報の要求を行うと判定するので、より適切に必要な付加情報のみを要求できるという効果を奏する。具体的には、本発明は、従来技術において発生する可能性があった、サーバへ音声データ等の取得要求が頻繁に発生してしまうことで、地図データ等の取得が他の音声データ等の取得と競合し、その結果データ通信が遅延して経路案内が遅れてしまうという状況を防ぐことができるという効果を奏する。また、本発明は、案内対象地点（案内ポイント）間の距離が近いものが続いた場合、データが取得できなくなくことを防ぐことができるという効果を奏する。
【００３１】
また、この発明によれば、付加情報の要求判定において、取得された現在位置情報に基づく端末装置の利用者の現在位置から案内経路上の進行方向の案内対象地点のうち、識別情報が取得された案内対象地点を判定対象とするので、付加情報が存在する案内対象地点のみを判定することができ、付加情報が存在しない案内対象地点も含んで判定する処理に比べ、利用者により多くの情報を提供することができるという効果を奏する。
【００３２】
また、この発明によれば、端末装置は、経路案内において共通に利用可能な付加情報を予め記憶部に格納し、付加情報の要求判定において、取得された現在位置情報に基づく端末装置の利用者の現在位置から案内経路上の進行方向の案内対象地点のうち、記憶部に格納されていない付加情報に対応付けられた案内対象地点を判定対象とするので、記憶部に付加情報が格納されていない案内対象地点のみを判定することができ、記憶部に付加情報が格納されている案内対象地点も含んで判定する処理に比べ、利用者により多くの情報を提供することができるという効果を奏する。
【００３３】
なお、上記において、本発明の経路案内システムを一例に効果の説明をしたが、端末装置、経路探索サーバ、経路案内方法、および、プログラムにおいても同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【００３４】
【図１】図１は、第１の実施形態における経路案内システムの構成の一例を示すブロック図である。
【図２】図２は、第１の実施形態における経路案内システムの処理の一例を示すフローチャートである。
【図３】図３は、経路案内開始時における付加情報要求判定の一例を示す図である。
【図４】図４は、現在位置更新時における付加情報要求判定の一例を示す図である。
【図５】図５は、現在位置更新時における付加情報要求判定の別の一例を示す図である。
【図６】図６は、現在位置更新時における付加情報要求判定の別の一例を示す図である。
【図７】図７は、案内対象地点間の距離を考慮した付加情報要求判定の一例を示す図である。
【図８】図８は、案内対象地点間の距離を考慮しない付加情報要求判定の一例を示す図である。
【図９】図９は、第２の実施形態における経路探索サーバの構成の一例を示すブロック図である。
【図１０】図１０は、第２の実施形態における経路探索サーバの処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【００３５】
以下に、本発明にかかる経路案内システム、端末装置、経路探索サーバ、経路案内方法、および、プログラムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【００３６】
以下、本発明の構成および処理について、第１の実施形態（経路案内システム）、第２の実施形態（経路探索サーバ（サーバ主導型））の順にて詳細に説明する。
【００３７】
［第１の実施形態］
最初に、本発明の第１の実施形態（経路案内システム）について、図１から図８を参照して以下に説明する。
【００３８】
［経路案内システムの構成］
まず、第１の実施形態における経路案内システムの構成の一例について、図１を参照して以下に説明する。ここで、図１は、第１の実施形態における経路案内システムの構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。
【００３９】
図１に示すように、第１の実施形態の経路案内システムにおいて、経路探索サーバ２００は、概略的に、制御部２０２と記憶部２０６とを少なくとも備えて構成されており、端末装置１００は、位置取得部１１２と出力部（表示部１１４および音声出力部１１８）と入力部１１６と制御部１０２と記憶部１０６とを少なくとも備えて構成されている。
【００４０】
［経路探索サーバ２００の構成］
ここで、図１において、端末装置１００から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの経路である案内経路を、記憶部２０６に記憶されたネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを作成し、探索された案内経路に含まれる案内対象地点に対応する付加情報の識別情報を、記憶部２０６から取得し、作成された案内経路データと、取得された識別情報とを少なくとも含む経路案内情報を端末装置１００に送信し、端末装置１００から送信される付加情報要求に含まれる識別情報に基づいて、当該識別情報に対応する付加情報を記憶部２０６から取得し、取得した当該付加情報を端末装置１００に送信する等の機能を有する。経路探索サーバ２００は、通信制御インターフェース部２０４を介してネットワーク３００を経由し、端末装置１００と相互に通信可能に接続されており、制御部２０２と記憶部２０６とを備えて構成される。制御部２０２は、各種処理を行う制御手段である。通信制御インターフェース部２０４は、通信回線や電話回線等に接続されるアンテナやルータ等の通信装置（図示せず）に接続されるインターフェースであり、経路探索サーバ２００とネットワーク３００との間における通信制御を行う機能を有する。すなわち、通信制御インターフェース部２０４は、端末装置１００等と通信回線を介してデータを通信する機能を有している。記憶部２０６は、ＨＤ（Ｈａｒｄ Ｄｉｓｋ）等の固定ディスク装置やＳＳＤ（Ｓｏｌｉｄ Ｓｔａｔｅ Ｄｒｉｖｅ）等のストレージ手段であり、各種のデータベースやテーブル（ネットワークデータベース２０６ａ、付加情報データベース２０６ｂ、地図データベース２０６ｃ、および、経路案内情報データベース２０６ｄ等）を格納する。
【００４１】
これら記憶部２０６の各構成要素のうち、ネットワークデータベース２０６ａは、交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段である。ここで、ネットワークデータベース２０６ａに記憶されるネットワークデータは、道路ネットワークデータ、路線網ネットワークデータ、および、施設内ネットワークデータを含んでいてもよい。これらネットワークデータは、ネットワークデータベース２０６ａに予め記憶されており、経路探索サーバ２００の制御部２０２は、定期的にネットワーク３００を介して最新のデータを外部機器等からダウンロードしてネットワークデータベース２０６ａに記憶されたネットワークデータをアップデートしてもよい。
【００４２】
ここで、ネットワークデータベース２０６ａに記憶される道路ネットワークデータは、道路網を規定するネットワークデータであり、例えば、交差点等の道路網表現上の結節点であるノードのノードデータと、ノード間の道路区間であるリンクのリンクデータとの組み合わせによって表現されるネットワークデータである。また、ノードデータには、ノード番号（例えば、ノードＩＤ等）、緯度経度高度等の位置座標、ノード種別、接続するリンク本数、接続ノード番号、および、交差点名称等の情報を含んでいてもよい。また、リンクデータには、リンク番号（例えば、リンクＩＤ等）、開始ノードＩＤ、終了ノードＩＤ、道路の種別、国道や県道や市道等の路線番号、重用する路線情報、リンクの存在する行政区域の属性情報、リンク長（例えば、距離等）、道路供用状況、異常気象時通行規制区間、車重制限、車両高さ制限、幅員、道路幅員区分、レーン情報（例えば、車線数、ならびに、専用通行帯、路線バス等優先通行帯、車両通行区分、および、進行方向別通行区分などについての車両通行帯情報等）、制限速度など交通規制、高架やトンネルや橋等のリンク内属性、および、名称等の情報を含んでいてもよい。また、道路ネットワークデータは、利用料金データ等を含んでいてもよい。ここで、利用料金データは、自動車、オートバイ等で移動する場合に消費する燃料料金、高速自動車国道や自動車専用道路等の有料道路の通行料金等を表す情報等であってもよい。また、道路ネットワークデータは、自動車、オートバイ、自転車、徒歩等で移動する場合の経路上に存在する施設等の緯度経度情報などの位置情報等を記憶してもよい。
【００４３】
また、ネットワークデータベース２０６ａに記憶される路線網ネットワークデータは、電車、飛行機、バス、市電、ロープウェイ、モノレール、ケーブルカー、および、船等の各交通機関の路線網を規定するネットワークデータであり、例えば、駅、空港、港、および、停留所等の路線網表現上の結節点であるノードのノードデータと、ノード間を接続する鉄道路線、航空路線、航路、および、バス路線等のリンクのリンクデータとの組み合わせによって表現されるネットワークデータである。また、路線網ネットワークデータは、交通機関の時刻表データ、利用料金データ、および、乗車位置データ等を含んでいてもよい。ここで、時刻表データは、例えば、電車、飛行機、バス、市電、ロープウェイ、モノレール、ケーブルカー、および、船等の各公共交通機関の時刻表を表す情報等であってもよい。また、利用料金データは、例えば、電車、飛行機、バス、市電、ロープウェイ、モノレール、ケーブルカー、および、船等の各交通機関を利用した場合に生じる利用料金等を表す情報等であってもよい。また、乗車位置データは、例えば、電車、市電、モノレール、ならびに、ケーブルカー等の複数の車両が連結した交通機関の乗車位置（一例として、改札口に近い車両、乗換に便利な位置の車両、混雑率の低い車両、および、女性専用車両等）を表す情報等であってもよい。
【００４４】
また、ネットワークデータベース２０６ａに記憶される施設内ネットワークデータは、施設内の経路網を規定するネットワークデータであり、例えば、建造物内の店舗、会社、事務所、トイレ等の出入口、エレベータおよびエスカレータの乗降口、階段の出入口、飛行機等の搭乗口、駅のプラットホーム上の電車等の乗車位置、ならびに、駅の改札口等の、通路等を接続する結節点であるノードのノードデータと、ノード間を接続する通路、階段、動く歩道、エスカレータ、および、エレベータ等であるリンクのリンクデータとの組み合わせによって表現されるネットワークデータである。ここで、ノードデータには、ノード番号（例えば、ノードＩＤ等）、緯度経度高度等の位置座標、ノード種別（例えば、出入口、乗降口、通路の曲がり角、および、通路の分岐点等）、接続するリンク本数、ならびに、接続ノード番号等の情報を含んでいてもよい。また、リンクデータには、リンク番号（例えば、リンクＩＤ等）、開始ノードＩＤ、終了ノードＩＤ、リンク長、幅員、ならびに、リンク種別（例えば、ノード間を接続する通路、階段、スロープ、エスカレータ、エレベータ、および、動く歩道など）の情報を含んでいてもよい。ここで、施設とは、駅、オフィスビル、ホテル、デパート、スーパーマーケット、博物館、美術館、学校、水族館、地下通路、立体駐車場、地下駐車場、および、地下街等の屋内建造物、ならびに、公園、遊園地、キャンプ場、連絡通路、屋外駐車場、および、動物園等の屋外建造物であってもよい。
【００４５】
また、付加情報データベース２０６ｂは、案内対象地点にて出力されるテキスト情報、音声情報および画像情報のうち少なくとも一つを含む付加情報と、当該付加情報を一意に特定する識別情報と、を対応付けて記憶する付加情報記憶手段である。これら付加情報および識別情報は、付加情報データベース２０６ｂに予め記憶されており、経路探索サーバ２００の制御部２０２は、定期的にネットワーク３００を介して最新のデータを外部機器等からダウンロードして付加情報データベース２０６ｂに記憶された付加情報をアップデートしてもよい。なお、経路探索サーバ２００の制御部２０２は、付加情報を追加や変更等のアップデートを行う際、当該付加情報を一意に特定する識別情報に対応付けて記憶する。
【００４６】
ここで、付加情報データベース２０６ｂに記憶されたテキスト情報は、案内経路上の案内対象地点（分岐点等）における進行方向等に対応付けられた、現在位置が目標物に近づいた旨や進行方向を知らせるメッセージを構成する文字データ（例えば、「まもなく目的地周辺です」、「次の交差点を左に曲がります」、「次の交差点を右に曲がります」、「そのまま直進して下さい」や交差点の名称等の文字データ）であり、例えば、端末装置１００の制御部１０２が表示案内を実行する際に用いられる。また、案内データベース２０６ｆに記憶された音声情報は、案内経路上の案内対象地点（分岐点等）における進行方向等に対応付けられた現在位置が目標物に近づいた旨や進行方向を知らせるメッセージを構成する文字データからテキスト読み上げ（ｔｅｘｔ−ｔｏ−ｓｐｅｅｃｈ：ＴＴＳ）システム等により変換された音声データ（例えば、「次の交差点を左に曲がります」や、現在位置が目的地に近づいた場合に対応付けられた「まもなく目的地周辺です」や、交差点の名称に対応する音声データ）であり、例えば、端末装置１００の制御部１０２が音声案内を実行する際に用いられる。また、付加情報データベース２０６ｂに記憶された画像情報は、案内経路上の案内対象地点（分岐点等）における進行方向等に対応付けられた、右左折等の誘導を画面に表示する矢印ナビゲーションであるターンバイターン（ＴＢＴ）（例えば、左折矢印、右折矢印、直進矢印等のアイコン）や、道路標識（例えば、交差点名称、通行止め、車両進入禁止、一方通行等の標識）や方面看板（例えば、左向き矢印と共に「Ａ方面」と表示する看板、右向け矢印と共に「Ｂ方面」と表示する看板等）の画像データであり、例えば、端末装置１００の制御部１０２が表示案内を実行する際に用いられる。
【００４７】
また、付加情報データベース２０６ｂに格納された上記付加情報を一意に特定する識別情報は、例えば、数値情報や文字情報で構成されるＩＤ（例えば、「０００１」、「０００２」、「０００３」等の識別番号等）である。一例として、付加情報がテキスト情報の場合、付加情報データベース２０６ｂは、付加情報「次の交差点を左に曲がります」と識別情報「０００１」を一意に対応付けて記憶し、付加情報「次の交差点を右に曲がります」と識別情報「０００２」を一意に対応付けて記憶し、付加情報「そのまま直進して下さい」と識別情報「０００３」を一意に対応付けて記憶する。また、一例として、付加情報が画像情報の場合、付加情報データベース２０６ｂは、付加情報「左折矢印のアイコン」と識別情報「０００１」を一意に対応付けて記憶し、付加情報「右折矢印」と識別情報「０００２」を一意に対応付けて記憶し、付加情報「直進矢印」と識別情報「０００３」を一意に対応付けて記憶する。
【００４８】
また、地図データベース２０６ｃは、地図の地図データを記憶する地図データ記憶手段である。ここで、地図データベース２０６ｃに記憶される地図データは、本発明において、例えば、縮尺に従ってメッシュ化された地図データ（例えば、ＪＩＳ規格の第１〜３次地域区画メッシュデータ、および、１００ｍメッシュデータ等）等の屋外地図データであってもよい。また、地図データベース２０６ｃは、全国および各地方の道路地図や路線図等の屋外地図データを記憶してもよい。また、地図データベース２０６ｃは、例えば、高さ情報を持つ建築物（例えば、立体駐車場、駅、デパート、および、学校等）に関するフロア案内地図等の屋内地図データをさらに記憶してもよい。また、地図データベース２０６ｃに記憶される地図データは、地図上に表示される地物（例えば、ビルや住宅や駅等の建造物、道路、線路、橋、トンネル、等高線、海岸線や湖岸線等の水涯線、海、河川、湖、池、沼、公園や屋外施設等の場地、行政界、行政区域、および、街区等）の形状についての形状データ、地図上に表示される注記（例えば、地名、住所、電話番号、店や公園や駅等の施設名称、名所や旧跡や河川や湖や湾や山や森林等の俗称を含む名称、道路や橋やトンネル等の名称、路線名称、地点情報、および、口コミ情報等）の注記データ、ならびに、地図上に表示される記号（例えば、山や史跡や寺社や学校や病院や工場や墓地等の地図記号、ガソリンスタンドやコンビニエンスストアやスーパーマーケットやレストランや銀行や郵便局等の店舗記号、道路上の信号や有料道路の出入口や料金所やサービスエリアやパーキングエリアやインターチェンジ等の記号、駐車場や駅やホテルや美術館や博物館等の施設記号、および、口コミ地点記号等）の記号データ等のデータを含んでいてもよい。また、屋外地図データや屋内地図データは、ラスタ形式、ベクタ形式等の地図描画用の画像データであってもよい。これら屋外地図データや屋内地図データは、地図データベース２０６ｃに予め記憶されており、経路探索サーバ２００の制御部２０２は、定期的にネットワーク３００を介して最新のデータを外部機器（例えば、地図データを提供する地図提供サーバなど）等からダウンロードして地図データベース２０６ｃに記憶された屋外地図データおよび屋内地図データをアップデートしてもよい。
【００４９】
また、経路案内情報データベース２０６ｄは、経路案内情報を記憶する経路案内情報記憶手段である。ここで、経路案内情報データベース２０６ｄに記憶される経路案内情報は、制御部２０２により格納される、案内経路データと識別情報とを少なくとも含む経路案内情報であってもよい。また、経路案内情報は、地図データベース２０６ｃに記憶された、案内経路を含む地図の地図データを含んでいてもよい。
【００５０】
また、制御部２０２は、ＯＳ（Ｏｐｅｒａｔｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部２０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部２０２は、機能概念的に、経路探索条件受信部２０２ａ、経路探索部２０２ｂ、識別情報取得部２０２ｃ、経路案内情報送信部２０２ｄ、経路案内情報格納部２０２ｅ、付加情報要求受信部２０２ｆ、および、付加情報送信部２０２ｇを備えて構成される。
【００５１】
このうち、経路探索条件受信部２０２ａは、端末装置１００から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を受信する経路探索条件受信手段である。ここで、経路探索条件は、更に、経由地等を含んでいてもよい。
【００５２】
また、経路探索部２０２ｂは、端末装置１００から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの経路である案内経路を、ネットワークデータベース２０６ａに記憶されたネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを作成する経路探索手段である。ここで、経路探索条件は、端末装置１００の利用者により入力部１１６を介して入力されたものであってもよい。また、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、経路探索部２０２ｂは、経由地を経由した案内経路を探索してもよい。
【００５３】
また、識別情報取得部２０２ｃは、経路探索部２０２ｂにより探索された案内経路に含まれる案内対象地点に対応する付加情報の識別情報を、付加情報データベース２０６ｂから取得する識別情報取得手段である。
【００５４】
また、経路案内情報送信部２０２ｄは、経路探索部２０２ｂにより作成された案内経路データと、識別情報取得部２０２ｃにより取得された識別情報とを少なくとも含む経路案内情報を端末装置１００に送信する経路案内情報送信手段である。ここで、経路案内情報は、地図データベース２０６ｃに記憶された、案内経路を含む地図の地図データを含んでいてもよい。
【００５５】
また、経路案内情報格納部２０２ｅは、経路探索部２０２ｂにより作成された案内経路データと、識別情報取得部２０２ｃにより取得された識別情報とを少なくとも含む経路案内情報を経路案内情報データベース２０６ｄに格納する経路案内情報格納手段である。ここで、経路案内情報は、地図データベース２０６ｃに記憶された、案内経路を含む地図の地図データを含んでいてもよい。
【００５６】
また、付加情報要求受信部２０２ｆは、端末装置１００から送信される付加情報要求を受信する付加情報要求受信手段である。
【００５７】
また、付加情報送信部２０２ｇは、付加情報要求受信部２０２ｆにより受信された付加情報要求に含まれる識別情報に基づいて、当該識別情報に対応する付加情報を付加情報データベース２０６ｂから取得し、取得した当該付加情報を端末装置１００に送信する付加情報送信手段である。
【００５８】
［端末装置１００の構成］
また、図１において、端末装置１００は、経路探索サーバ２００から送信される経路案内情報を受信して記憶部１０６に格納し、端末装置１００の利用者の現在位置情報を取得し、記憶部１０６に格納された経路案内情報の少なくとも一部を出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行し、実行される経路案内において、取得された現在位置情報に基づく端末装置の利用者の現在位置から案内経路上の進行方向の案内対象地点のうち、案内対象地点に対応付けられた付加情報を受信済みの案内対象地点の個数、および、現在位置と当該現在位置から直近の案内対象地点との距離に基づいて、付加情報の要求を行うか否かを判定し、付加情報の要求を行うと判定された場合、一つまたは複数の案内対象地点の識別情報を含む付加情報要求を経路探索サーバ２００に送信し、経路探索サーバ２００から送信される付加情報を受信して記憶部１０６に格納し、記憶部１０６に格納された付加情報を、当該付加情報が対応する案内対象地点にて出力部を介して出力させる等の機能を有する。端末装置１００は、例えば、一般に市販されるデスクトップ型またはノート型のパーソナルコンピュータ等の情報処理装置、携帯電話やＰＨＳやＰＤＡ等の携帯端末装置、および、走行経路案内等を行なうナビゲーション端末等である。ここで、端末装置１００は、インターネットブラウザ等を搭載していてもよく、経路案内アプリケーションや乗換案内アプリケーション等を搭載していてもよい。本実施形態において、端末装置１００は、カーナビゲーションを行う車載の情報処理端末であってもよい。ここで、端末装置１００は、例えば、車両から電力の供給を受けられ、ダッシュボード等の車両本体にアタッチメント等で着脱可能に固定され、装置本体（ローカル）に大容量ストレージを持たず、車両から信号（例えば、車速パルス、燃料消費等）を取得することもでき、通信モジュールを内蔵しており、通信圏内で経路探索サーバ２００等とネットワーク３００を介して通信可能であり、経路案内情報や付加情報や地図データ等のデータを経路探索サーバ２００からダウンロードして更新することも可能な装置であってもよい。また、端末装置１００は、リアルタイムに現在位置取得が行えるよう、ＧＰＳ機能やＩＭＥＳ機能等を有する位置取得部１１２を備えている。また、端末装置１００は、少なくとも表示部１１４と音声出力部１１８とを少なくとも含む出力部を備えている。ここで、表示部１１４は、経路探索サーバ２００から受信した付加情報のうち表示案内に用いられるテキスト情報や画像情報等の表示画面を表示する表示手段（例えば、液晶や有機ＥＬ等から構成されるディスプレイやモニタ等）である。また、音声出力部１１８は、経路探索サーバ２００から受信した付加情報のうち音声案内に用いられる音声情報等を音声として出力する音声出力手段（例えば、スピーカ等）である。また、端末装置１００は、経路探索条件の入力等を行う入力部１１６（例えば、キー入力部、タッチパネル、キーボード、マイク等）を備えている。また、入出力制御インターフェース部１０８は、位置取得部１１２、表示部１１４、入力部１１６、および、音声出力部１１８等の制御を行う。
【００５９】
ここで、位置取得部１１２は、例えば、位置発信装置５００から発信される位置情報信号を受信する位置取得手段であってもよい。ここで、位置発信装置５００は、位置情報信号（ＧＰＳ信号）を発信するＧＰＳ装置であってもよく、また、ＧＰＳ信号と類似した特徴を持つ位置情報信号を用いて屋内測位を可能とするＩＭＥＳ（Ｉｎｄｏｏｒ Ｍｅｓｓａｇｅ Ｓｙｓｔｅｍ）技術を実現するＩＭＥＳ装置であってもよい。なお、ＩＭＥＳ技術は測位衛星システムである準天頂衛星の枠組みから発案されたシステムである。また、位置発信装置５００は、屋外で受信したＧＰＳ信号を屋内で発信するＧＰＳリピータであってもよい。また、位置発信装置５００は、建物（例えば、立体駐車場等）内の各フロアや地下構造物（例えば、トンネル、地下駐車場等）の各所に任意に設置される小型発信装置であってもよい。なお、この小型発信装置には、設置場所に応じた自己位置情報（位置ＩＤ等）が割り振られている。そして、端末装置１００が通信可能範囲に入ると、端末装置１００は、小型発信装置から送信される自己位置情報を位置情報信号として受信する。この際の通信方式は、例えば、ＲＦＩＤ（Ｒａｄｉｏ Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ Ｉｄｅｎｔｉｆｉｃａｔｉｏｎ）タグシステムやＢｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）等の各種近距離無線方式や、赤外線通信方式等であってもよい。また、位置発信装置５００は、無線ＬＡＮのアクセスポイントであってもよい。本実施形態において、位置取得部１１２は、無線ＬＡＮ信号等を受信して、アクセスポイントの識別情報を取得してもよい。そして、制御部１０２は、位置取得部１１２にて取得したアクセスポイント固有の識別情報からアクセスポイントの位置を特定して位置情報を取得してもよい。また、本実施形態において、制御部１０２は、位置取得部１１２にて取得された位置情報信号から、緯度、経度、および、高さ情報を含む位置情報を算出してもよい。
【００６０】
また、位置取得部１１２は、例えば、方位センサにて検出した端末装置１００の進行方向等の方位情報、距離センサにて検出した距離情報、および、地図データに基づいて端末装置１００の利用者の現在位置を示す位置情報を取得してもよい。ここで、方位センサには、端末装置１００の絶対走行方位を検出する地磁気センサおよび端末装置１００の相対走行方位を検出する光ジャイロが使用されてもよい。また、方位センサは、地磁気センサと加速度センサを組み合わせることで方位や傾きに関する情報を取得できる電子コンパスであってもよい。また、距離センサは、端末装置１００が車載の情報処理端末である場合、車軸の回転数に比例してパルス信号を発生させ、パルス信号の数量に比例した移動距離を検出してもよい。また、位置取得部１１２は、端末装置１００が車載の情報処理端末である場合、各車両に搭載された通信装置の車車間通信から自車位置を示す位置情報を取得してもよい。
【００６１】
また、通信制御インターフェース部１０４は、通信回線や電話回線等に接続されるアンテナやルータ等の通信装置（図示せず）に接続されるインターフェースであり、端末装置１００とネットワーク３００との間における通信制御を行う機能を有する。すなわち、通信制御インターフェース部１０４は、経路探索サーバ２００等と通信回線を介してデータを通信する機能を有している。また、ネットワーク３００は、端末装置１００と外部機器（例えば、経路探索サーバ２００、外部の地図提供サーバや外部システム等）等とを相互に接続する機能を有し、例えば、インターネット、電話回線網（携帯端末回線網および一般電話回線網等）、イントラネット、または、電力線通信（ＰＬＣ）等であってもよい。
【００６２】
また、記憶部１０６は、ＨＤやＳＳＤ等の大容量のストレージ手段、および／または、ＳＲＡＭ（Ｓｔａｔｉｃ Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）等を用いて構成される小容量高速メモリ（例えば、キャッシュメモリ）等のストレージ手段であり、各種のデータベースやファイルやテーブル（経路案内情報ファイル１０６ａ、付加情報ファイル１０６ｂ等）を格納してもよい。ここで、記憶部１０６は、各種のファイル等を一時的に記憶するものであってもよい。
【００６３】
このうち、経路案内情報ファイル１０６ａは、経路案内情報を記憶する経路案内情報記憶手段である。ここで、経路案内情報ファイル１０６ａに記憶される経路案内情報は、制御部１０２により格納される、経路探索サーバ２００から受信した経路案内情報であってもよい。また、経路案内情報ファイル１０６ａに格納された経路案内情報は、制御部１０２により出力部を介して出力された後や一定期間経過後や所定のデータ量を超えた場合に、経路案内情報ファイル１０６ａ内から削除されてもよい。
【００６４】
また、付加情報ファイル１０６ｂは、付加情報を記憶する付加情報記憶手段である。ここで、付加情報ファイル１０６ｂに記憶される付加情報は、制御部１０２により格納される、経路探索サーバ２００から受信した付加情報であってもよい。また、付加情報ファイル１０６ｂに格納された付加情報は、制御部１０２により出力部を介して出力された後や一定期間経過後や所定のデータ量を超えた場合に、付加情報ファイル１０６ｂ内から削除されてもよい。また、付加情報ファイル１０６ｂには、経路案内において共通に利用可能な付加情報（テキスト情報、音声情報、画像情報等）を予め格納してもよい。例えば、一般に共通する基本的な付加情報（例えば、テキスト情報または音声情報では「１００ｍ」、「２００ｍ」、「・・・を右です」、「・・・を左です」などであり、例えば、画像情報では矢印を示す画像情報などである。）を付加情報ファイル１０６ｂに予め格納してもよい。
【００６５】
また、制御部１０２は、ＯＳ等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部１０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部１０２は、機能概念的に、現在位置情報取得部１０２ａ、経路探索条件送信部１０２ｂ、経路案内情報受信部１０２ｃ、経路案内部１０２ｄ、付加情報要求判定部１０２ｅ、付加情報要求送信部１０２ｆ、付加情報受信部１０２ｇ、付加情報出力部１０２ｈ、および、目的地判定部１０２ｉを備えて構成される。
【００６６】
また、現在位置情報取得部１０２ａは、端末装置１００の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段である。ここで、現在位置情報取得部１０２ａは、端末装置１００の利用者の現在位置情報を所定時間（所定周期）ごと（例えば、１秒や３分ごと等）に取得してもよい。また、現在位置情報取得部１０２ａは、位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号から算出した位置情報、および／または、位置取得部１１２の方位センサにて検出した端末装置１００の進行方向等の方位情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。また、現在位置情報取得部１０２ａは、利用者により入力部１１６を介して入力された現在位置についての位置座標等の位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。ここで、利用者により入力部１１６を介して入力された現在位置は、利用者が現実に存在する位置であってもよく、利用者により任意に選択された仮想の現在位置（一例として、東京にいる利用者により選択された大阪の駅や空港等の任意の地点）であってもよい。例えば、現在位置情報取得部１０２ａは、入力部１１６を介して利用者に表示部１１４に表示された地図データの表示画面上で指定（例えば、タッチパネル式の表示部１１４での指定操作等）させた座標、および／または、方位情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。
【００６７】
また、経路探索条件送信部１０２ｂは、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を経路探索サーバ２００へ送信する経路探索条件送信手段である。ここで、出発地は、現在位置情報取得部１０２ａにより取得される現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置であってもよい。また、経路探索条件は、更に経由地等を含んでいてもよい。
【００６８】
また、経路案内情報受信部１０２ｃは、経路探索サーバ２００から送信される経路案内情報を受信して経路案内情報ファイル１０６ａに格納する経路案内情報受信手段である。
【００６９】
また、経路案内部１０２ｄは、経路案内情報受信部１０２ｃにより経路案内情報ファイル１０６ａに格納された経路案内情報の少なくとも一部を出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内手段である。ここで、経路案内部１０２ｄは、経路案内情報に基づく表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。例えば、経路案内部１０２ｄは、案内経路データ、および／または、地図データに基づく表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。また、経路案内部１０２ｄは、更に、端末装置１００の利用者の現在位置情報を出力部を介して出力させてもよい。例えば、経路案内部１０２ｄは、地図データ上に、案内経路データおよび／または端末装置１００の利用者の現在位置情報を重畳した表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。
【００７０】
また、付加情報要求判定部１０２ｅは、経路案内部１０２ｄにより実行される経路案内において、現在位置情報取得部１０２ａにより取得された現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置から案内経路上の進行方向の案内対象地点のうち、案内対象地点に対応付けられた付加情報を受信済みの案内対象地点の個数、および、現在位置と当該現在位置から直近の案内対象地点との距離に基づいて、付加情報の要求を行うか否かを判定する付加情報要求判定手段である。ここで、付加情報要求判定部１０２ｅは、現在位置情報取得部１０２ａにより取得された現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置から進行方向の案内対象地点のうち、後述する付加情報受信部１０２ｇにより付加情報の受信が完了している案内対象地点の個数が第１の所定個数未満であるか否かを判定し、第１の所定個数未満であると判定した場合、付加情報の要求を行うと判定してもよい。また、付加情報要求判定部１０２ｅは、現在位置情報取得部１０２ａにより取得された現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置と当該現在位置から直近の案内対象地点との距離が所定距離以下であるか否かを判定し、所定距離を超えると判定された場合、付加情報の要求を行うと判定し、所定距離以下であると判定された場合、現在位置から進行方向の案内対象地点のうち、後述する付加情報受信部１０２ｇにより付加情報の受信が完了している案内対象地点の個数が第２の所定個数未満であるか否かを判定し、第２の所定個数未満であると判定された場合、付加情報の要求を行うと判定してもよい。また、付加情報要求判定部１０２ｅは、現在位置情報取得部１０２ａにより取得された現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置から案内経路上の進行方向の案内対象地点のうち、識別情報取得部２０２ｃにより識別情報が取得された案内対象地点を判定対象としてもよい。また、付加情報要求判定部１０２ｅは、現在位置情報取得部１０２ａにより取得された現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置から案内経路上の進行方向の案内対象地点のうち、付加情報ファイル１０６ｂに格納されていない付加情報に対応付けられた案内対象地点を判定対象としてもよい。
【００７１】
また、付加情報要求送信部１０２ｆは、付加情報要求判定部１０２ｅにより付加情報の要求を行うと判定された場合、一つまたは複数の案内対象地点の識別情報を含む付加情報要求を経路探索サーバ２００に送信する付加情報要求送信手段である。ここで、付加情報ファイル１０６ｂに、経路案内において共通に利用可能な付加情報（テキスト情報、音声情報、画像情報等）を予め格納している場合には、不足している付加情報の識別情報に基づいて付加情報の要求を行ってもよい。
【００７２】
また、付加情報受信部１０２ｇは、経路探索サーバ２００から送信される付加情報を受信して付加情報ファイル１０６ｂに格納する付加情報受信手段である。
【００７３】
また、付加情報出力部１０２ｈは、付加情報受信部１０２ｇにより付加情報ファイル１０６ｂに格納された付加情報を、当該付加情報が対応する案内対象地点にて出力部を介して出力させる付加情報出力手段である。ここで、付加情報出力部１０２ｈは、付加情報に含まれる案内メッセージ等のテキスト情報を表示部１１４に表示させてもよい。また、付加情報出力部１０２ｈは、付加情報に含まれる案内経路上の案内対象地点（分岐点等）における進行方向等に対応付けられた音声情報を、音声出力部１１８を介して出力させてもよい。また、付加情報出力部１０２ｈは、付加情報に含まれるＴＢＴ等の画像情報を表示部１１４に表示させてもよい。
【００７４】
また、目的地判定部１０２ｉは、目的地と、端末装置１００の利用者の現在位置と、が一致するか否か判定する目的地判定手段である。
【００７５】
以上で、第１の実施形態における経路案内システムの構成の一例の説明を終える。
【００７６】
［経路案内システムの処理］
次に、このように構成された第１の実施形態における経路案内システムの処理の一例について、以下に図２から図８を参照して詳細に説明する。図２は、本実施形態における経路案内システムの処理の一例を示すフローチャートである。
【００７７】
図２に示すように、まず、端末装置１００の経路探索条件送信部１０２ｂは、利用者により入力部１１６を介して入力された（ステップＳＡ−１）、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を経路探索サーバ２００へ送信する（ステップＳＡ−２）。すなわち、利用者（ユーザ）が経路探索条件（ルート探索条件）を入力部１１２を介して端末装置１００（携帯端末装置等）に入力し、端末装置１００の経路探索条件送信部１０２ｂは、入力された経路探索条件を元に案内対象地点（ガイドポイント）等を経路探索サーバ２００にリクエストする。ここで、出発地は、現在位置情報取得部１０２ａの処理により取得される現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置であってもよい。また、経路探索条件は、更に、経由地等を含んでいてもよい。
【００７８】
そして、経路探索サーバ２００の経路探索条件受信部２０２ａは、ステップＳＡ−２にて経路探索条件送信部１０２ｂの処理により端末装置１００から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を受信する（ステップＳＡ−３）。
【００７９】
そして、経路探索サーバ２００の経路探索部２０２ｂは、ステップＳＡ−３にて経路探索条件受信部２０２ａの処理により受信された少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、ネットワークデータベース２０６ａに記憶されたネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成する（ステップＳＡ−４）。すなわち、経路探索サーバ２００の経路探索部２０２ｂは、経路探索条件を元に経路探索を行い、案内経路から案内対象地点等を生成する。ここで、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、経路探索部２０２ｂは、経由地を経由した案内経路を探索してもよい。
【００８０】
そして、経路探索サーバ２００の識別情報取得部２０２ｃは、ステップＳＡ−４にて経路探索部２０２ｂの処理により探索された案内経路に含まれる案内対象地点に対応する付加情報の識別情報を、付加情報データベース２０６ｂから取得する（ステップＳＡ−５）。すなわち、経路探索サーバ２００の識別情報取得部２０２ｃは、案内対象地点等の生成時に案内対象地点に紐づく付加情報（音声や画像等）を識別する識別情報（ＩＤ等）を付与する。
【００８１】
そして、経路探索サーバ２００の経路案内情報送信部２０２ｄは、ステップＳＡ−４にて経路探索部２０２ｂの処理により作成された案内経路データと、ステップＳＡ−５にて識別情報取得部２０２ｃの処理により取得された識別情報とを少なくとも含む経路案内情報を端末装置１００に送信する（ステップＳＡ−６）。すなわち、経路探索サーバ２００の経路案内情報送信部２０２ｄは、案内対象地点等を端末装置１００に送信する。ここで、経路案内情報は、地図データベース２０６ｃに記憶された、案内経路を含む地図の地図データを含んでいてもよい。
【００８２】
そして、経路探索サーバ２００の経路案内情報格納部２０２ｅは、ステップＳＡ−４にて経路探索部２０２ｂの処理により作成された案内経路データと、ステップＳＡ−５にて識別情報取得部２０２ｃの処理により取得された識別情報（例えば、「０００１」、「０００２」、「０００３」等の識別番号等）とを少なくとも含む経路案内情報を経路案内情報データベース２０６ｄに格納する（ステップＳＡ−７）。ここで、経路案内情報は、地図データベース２０６ｃに記憶された、案内経路を含む地図の地図データを含んでいてもよい。なお、経路案内情報格納部２０２ｅは、経路案内情報データベース２０６ｄに既存の経路案内情報が記憶されている場合、新たに設定された経路案内情報を、既存の経路案内情報に上書きして格納してもよい。
【００８３】
そして、端末装置１００の経路案内情報受信部１０２ｃは、ステップＳＡ−６にて経路案内情報送信部２０２ｄの処理により経路探索サーバ２００から送信される経路案内情報を受信して経路案内情報ファイル１０６ａに格納する（ステップＳＡ−８）。すなわち、端末装置１００の経路案内情報受信部１０２ｃは、案内対象地点等を受信するとメモリ上に保持する。
【００８４】
そして、端末装置１００の現在位置情報取得部１０２ａは、位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号から算出した位置情報、および／または、位置取得部１１２の方位センサにて検出した進行方向の方位情報等を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得する（ステップＳＡ−９）。ここで、現在位置情報取得部１０２ａは、利用者により入力部１１６を介して入力された現在位置についての情報等を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。また、現在位置情報取得部１０２ａは、端末装置１００の利用者の現在位置情報を所定時間ごとに取得してもよい。
【００８５】
そして、端末装置１００の目的地判定部１０２ｉは、ステップＳＡ−１にて利用者により入力部１１６を介して入力された経路探索条件に含まれる目的地と、ステップＳＡ−９にて現在位置情報取得部１０２ａの処理により取得された現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置と、が一致するか否か判定する（ステップＳＡ−１０）。
【００８６】
そして、端末装置１００の目的地判定部１０２ｉは、ステップＳＡ−１０にて経路探索条件に含まれる目的地と、端末装置１００の利用者の現在位置と、が一致すると判定した場合（ステップＳＡ−１０：Ｙｅｓ）、処理を終了する。
【００８７】
一方、端末装置１００の経路案内部１０２ｄは、ステップＳＡ−１０にて目的地判定部１０２ｉの処理により、経路探索条件に含まれる目的地と端末装置１００の利用者の現在位置とが一致しないと判定された場合（ステップＳＡ−１０：Ｎｏ）、ステップＳＡ−８にて経路案内情報受信部１０２ｃの処理により経路案内情報ファイル１０６ａに格納された経路案内情報の少なくとも一部を出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する（ステップＳＡ−１１）。すなわち、端末装置１００の経路案内部１０２ｄは、ナビゲーションを開始する。ここで、経路案内部１０２ｄは、経路案内情報に基づく表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。例えば、経路案内部１０２ｄは、案内経路データ、および／または、地図データに基づく表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。また、経路案内部１０２ｄは、更に、ステップＳＡ−９にて現地位置情報取得部１０２ａの処理により取得された端末装置１００の利用者の現在位置情報を出力部を介して出力させてもよい。例えば、経路案内部１０２ｄは、地図データ上に、案内経路データおよび／または端末装置１００の利用者の現在位置情報を重畳した表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。また、経路案内部１０２ｄは、利用者により入力部１１６を介して経路案内開始指示が入力された場合、経路案内の実行処理を開始してもよい。なお、経路案内部１０２ｄによる経路案内の実行処理は、経路案内の開始後（すなわち、ステップＳＡ−１１にて経路案内部１０２ｄによる経路案内の開始後）、端末装置１００が目的地に到達するまで（すなわち、ステップＳＡ−１０にて目的地判定部１０２ｉの処理により目的地と、端末装置１００の利用者の現在位置と、が一致したと判定されるまで）、ステップＳＡ−９からステップＳＡ−１９の処理と並行して、継続して、および／または、繰り返し行ってもよい。
【００８８】
そして、端末装置１００の付加情報要求判定部１０２ｅは、ステップＳＡ−１１にて経路案内部１０２ｄの処理により実行される経路案内において、ステップＳＡ−９にて現在位置情報取得部１０２ａの処理により取得された現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置から案内経路上の進行方向の案内対象地点のうち、案内対象地点に対応付けられた付加情報を受信済みの案内対象地点の個数、および、現在位置と当該現在位置から直近の案内対象地点との距離に基づいて、付加情報の要求を行うか否かを判定する（ステップＳＡ−１２〜ステップＳＡ−１４）。すなわち、端末装置１００の付加情報要求判定部１０２ｅは、現在地から進行方向に対して、所定個数分（Ｎ個分）の案内対象地点を参照し、案内対象地点に紐づく付加情報の要求リストである付加情報要求を作成する。ここで、端末装置１００の付加情報要求判定部１０２ｅは、ステップＳＡ−９にて現在位置情報取得部１０２ａの処理により取得された現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置から案内経路上の進行方向の案内対象地点のうち、ステップＳＡ−５にて識別情報取得部２０２ｃの処理により識別情報が取得された案内対象地点を判定対象としてもよい。また、端末装置１００の付加情報要求判定部１０２ｅは、ステップＳＡ−９にて現在位置情報取得部１０２ａの処理により取得された現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置から案内経路上の進行方向の案内対象地点のうち、付加情報ファイル１０６ｂに格納されていない付加情報に対応付けられた案内対象地点を判定対象としてもよい。
【００８９】
ここで、図３を参照し、経路案内開始時における付加情報要求判定の一例ついて説明する。図３は、経路案内開始時における付加情報要求判定の一例を示す図である。図３に示すように、端末装置１００の付加情報要求判定部１０２ｅは、最初に付加情報の要求リスト（付加情報要求）を作成する場合、現在地から進行方向に対して、予め定められたＮ個（図３において「Ｎ＝５」であり、「５個」）分の案内対象地点（案内ポイント）に対して付加情報（音声や画像等）の要求を行うと判定する。すなわち、付加情報要求判定部１０２ｅは、経路案内において、図３に示すように、現在位置から案内経路上の進行方向の案内対象地点（図３において「８個」の案内対象地点）のうち、案内対象地点に対応付けられた付加情報を受信済みの案内対象地点の個数が「０個」である場合、予め定められたＮ個（図３において、「５個」）分の案内対象地点に対して付加情報の要求を行うと判定する。
【００９０】
図２に戻り、端末装置１００の付加情報要求判定部１０２ｅの処理（ステップＳＡ−１２〜ＳＡ−１４）の詳細について、適宜図４〜図８を参照して説明する。
【００９１】
ステップＳＡ−１１にて経路案内部１０２ｄの処理により実行される経路案内において、端末装置１００の付加情報要求判定部１０２ｅは、ステップＳＡ−９にて現在位置情報取得部１０２ａの処理により取得された現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置から進行方向の案内対象地点のうち、後述するステップＳＡ−１８にて付加情報受信部１０２ｇの処理により付加情報の受信が完了している案内対象地点の個数が第１の所定個数未満であるか否かを判定する（ステップＳＡ−１２）。
【００９２】
ここで、図４を参照し、ステップＳＡ−１２に対応する、現在位置更新時における付加情報要求判定の一例ついて説明する。図４は、現在位置更新時時における付加情報要求判定の一例を示す図である。図４に示すように、端末装置１００の付加情報要求判定部１０２ｅは、現在位置から進行方向の案内対象地点（図４において「５個」の案内対象地点）のうち、付加情報の受信が完了している案内対象地点の個数（図４において「２個」の案内対象地点）が第１の所定個数（図４において「Ｍ＝３」であり、「３個」）未満（Ｍ＜Ｎ）であるか否かを判定する。すなわち、端末装置１００の付加情報要求判定部１０２ｅは、図４に示すように、現在地更新の際に、現在地から進行方向に対してＭ（＜Ｎ）個分の案内対象地点を参照し、未取得の付加情報（音声や画像等）があった場合にダウンロードの必要ありと判断する。言い換えると、付加情報要求判定部１０２ｅは、経路案内において、図４に示すように、現在置からＭ個先（Ｍ＜Ｎ）の案内対象地点（案内ポイント）の付加情報のデータが未取得の場合、ダウンロードを行うよう要求する。
【００９３】
図２に戻り、端末装置１００の付加情報要求判定部１０２ｅは、付加情報の受信が完了している案内対象地点の個数（例えば、「２個」）が第１の所定個数（例えば、「３個」）未満（２＜３）であると判定した場合（ステップＳＡ−１２：Ｙｅｓ）、ステップＳＡ−１３の処理へ進み、ステップＳＡ−９にて現在位置情報取得部１０２ａの処理により取得された現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置と当該現在位置から直近の案内対象地点との距離が所定距離（例えば、「１００ｍ」）以下であるか否かを判定する（ステップＳＡ−１３）。
【００９４】
一方、端末装置１００の付加情報要求判定部１０２ｅは、付加情報の受信が完了している案内対象地点の個数（例えば、「４個」）が第１の所定個数（例えば、「３個」）以上（３≦４）であると判定した場合（ステップＳＡ−１２：Ｎｏ）、ステップＳＡ−９の処理へ戻る。
【００９５】
そして、端末装置１００の付加情報要求判定部１０２ｅは、現在位置と当該現在位置から直近の案内対象地点との距離（例えば、「３００ｍ」）が所定距離（例えば、「１００ｍ」）を超える（１００＜３００）と判定された場合（ステップＳＡ−１３：Ｎｏ）、付加情報の要求を行うと判定する。
【００９６】
一方、端末装置１００の付加情報要求判定部１０２ｅは、現在位置と当該現在位置から直近の案内対象地点との距離（例えば、「５０ｍ」）が所定距離（例えば、「１００ｍ」）以下（５０≦１００）であると判定された場合（ステップＳＡ−１３：Ｙｅｓ）、現在位置から進行方向の案内対象地点のうち、後述するステップＳＡ−１８にて付加情報受信部１０２ｇの処理により付加情報の受信が完了している案内対象地点の個数が第２の所定個数（例えば、「２個」）未満であるか否かを判定する（ステップＳＡ−１４）。
【００９７】
そして、端末装置１００の付加情報要求判定部１０２ｅは、付加情報の受信が完了している案内対象地点の個数が第２の所定個数（例えば、「２個」）以上であると判定された場合（ステップＳＡ−１４：Ｎｏ）、ステップＳＡ−９の処理に戻る。
【００９８】
ここで、図５を参照し、付加情報の受信が完了している案内対象地点の個数が第２の所定個数以上であると判定された場合（ステップＳＡ−１４：Ｎｏ）に対応する、現在位置更新時における付加情報要求判定の別の一例ついて説明する。図５は、現在位置更新時時における付加情報要求判定の別の一例を示す図である。図５に示すように、端末装置１００の付加情報要求判定部１０２ｅは、現在地から次の案内対象地点までの距離が近い場合、付加情報をダウンロードしないよう制御する。これは、経路探索サーバ２００に付加情報を取得しにいくことで地図データ等の取得が遅延し、その結果経路案内が阻害される状況を防ぐための制御である。すなわち、端末装置１００の付加情報要求判定部１０２ｅは、図５に示すように、現在位置と当該現在位置から直近の案内対象地点との距離（例えば、「５０ｍ」）が所定距離（例えば、「１００ｍ」）以下（５０≦１００）であると判定された場合、現在位置から進行方向の案内対象地点（図５において、「４個」の案内対象地点）のうち、付加情報の受信が完了している案内対象地点の個数（例えば、「２個」）が第２の所定個数（例えば、「２個」）以上であると判定する。
【００９９】
図２に戻り、一方、端末装置１００の付加情報要求判定部１０２ｅは、現在位置から進行方向の案内対象地点のうち、付加情報の受信が完了している案内対象地点の個数（例えば、「１個」）が第２の所定個数（例えば、「２個」）未満（１＜２）であると判定された場合（ステップＳＡ−１４：Ｙｅｓ）、付加情報の要求を行うと判定する。
【０１００】
ここで、図６を参照し、付加情報の受信が完了している案内対象地点の個数が第２の所定個数未満であると判定された場合（ステップＳＡ−１４：Ｙｅｓ）に対応する、現在位置更新時における更新時の付加情報要求判定の別の一例ついて説明する。図６は、現在位置更新時時における付加情報要求判定の別の一例を示す図である。図６に示すように、端末装置１００の付加情報要求判定部１０２ｅは、次の案内対象地点が近い場合でも、Ｌ（＝２）個先（Ｌ＜Ｍ）の案内対象地点の付加情報が未取得の場合、距離に関わらず、付加情報をダウンロードする必要があると判定する。これは、案内対象地点（案内ポイント）間の距離が近い案内経路が続いた場合、付加情報を取得できない状況を防ぐための制御である。すなわち、端末装置１００の付加情報要求判定部１０２ｅは、図６に示すように、現在位置から進行方向の案内対象地点（図６において、「４個」の案内対象地点）のうち、付加情報の受信が完了している案内対象地点の個数（図６において、「１個」）が第２の所定個数（図６において「Ｌ＝２」であり「２個」）未満（Ｌ＜Ｍ）であると判定された場合、付加情報の要求を行うと判定する。
【０１０１】
このように、端末装置１００の付加情報要求判定部１０２ｅは、ステップＳＡ−１２〜ステップＳＡ−１４において、付加情報要求判定処理を行う。
【０１０２】
なお、図７に示すように、端末装置１００の付加情報要求判定部１０２ｅは、案内対象地点間の距離を考慮して付加情報を要求するか否かを判定してもよい。図７は、案内対象地点間の距離を考慮した付加情報要求判定の一例を示す図である。一例として、図７に示すように、一度にダウンロードする案内対象地点（インデックス）の個数が「５個」に設定され、ダウンロードを開始許可する残り案内対象地点の個数が「３個」に設定され、ダウンロードを許可する案内対象地点間の距離が「４００ｍ以上」に設定された場合、端末装置１００は、経路案内開始時に案内対象地点「５個」分の付加情報をダウンロードする（図７（ａ））。そして、端末装置１００は、現在位置が案内対象地点２と案内対象地点３との間にあり、案内対象地点間の距離が「３００ｍ」の場合、案内対象地点間の距離が「４００ｍ未満」であるため付加情報のダウンロードを行わない（図７（ｂ））。そして、端末装置１００は、現在位置が案内対象地点３と案内対象地点４との間にあり、案内対象地点間の距離が「５００ｍ」の場合、案内対象地点間の距離が「４００ｍ以上」であるため、付加情報のダウンロードを要求する（図７（ｃ））。そして、端末装置１００は、次の案内対象地点「５個分」の付加情報をダウンロードする（図７（ｄ））。
【０１０３】
また、図８に示すように、端末装置１００の付加情報要求判定部１０２ｅは、案内対象地点間の距離を考慮せずに付加情報を要求するか否かを判定してもよい。図８は、案内対象地点間の距離を考慮しない付加情報要求判定の一例を示す図である。一例として、図８に示すように、一度にダウンロードする案内対象地点の個数が「５個」に設定され、ダウンロードを開始許可する残り案内対象地点の個数が「３個」に設定され、強制的にダウンロードを開始するための残りの案内対象地点の個数が「２個」に設定され、ダウンロードを許可する案内対象地点間の距離が「４００ｍ以上」に設定された場合、端末装置１００は、経路案内開始時に案内対象地点５個分の付加情報をダウンロードする（図８（ａ））。そして、端末装置１００は、現在位置が案内対象地点２と案内対象地点３との間にあり、案内対象地点間の距離が「３００ｍ」の場合、案内対象地点間の距離が「４００ｍ未満」であるため付加情報のダウンロードを行わない（図８（ｂ））。そして、端末装置１００は、現在位置が案内対象地点３と案内対象地点４との間にあり、案内対象地点間の距離が「３００ｍ」の場合、案内対象地点間の距離が「４００ｍ未満」であるが、強制的にダウンロードを開始するための残りの案内対象地点の個数が「２個」であるため、強制的に付加情報のダウンロードを要求する（図８（ｃ））。そして、端末装置１００は、現在位置が案内対象地点４と案内対象地点５との間にある場合、次の案内対象地点「５個分」の付加情報をダウンロードする（図８（ｄ））。
【０１０４】
図２に戻り、端末装置１００の付加情報要求送信部１０２ｆは、付加情報要求判定部１０２ｅの処理により付加情報の要求を行うと判定された場合（ステップＳＡ−１３：Ｎｏ、または、ステップＳＡ−１４：Ｙｅｓ）、一つまたは複数の案内対象地点の識別情報（例えば、「０００１」、「０００２」、「０００３」等の識別番号等）を含む付加情報要求を経路探索サーバ２００に送信する（ステップＳＡ−１５）。すなわち、端末装置１００の付加情報要求送信部１０２ｆは、付加情報の要求リストである付加情報要求に従って、経路探索サーバ２００に付加情報をリクエストする。ここで、端末装置１００の付加情報要求送信部１０２ｆは、付加情報ファイル１０６ｂに、経路案内において共通に利用可能な付加情報（テキスト情報、音声情報、画像情報等）を予め格納している場合には、不足している付加情報の識別情報に基づいて付加情報の要求を行ってもよい。
【０１０５】
そして、経路探索サーバ２００の付加情報要求受信部２０２ｆは、ステップＳＡ−１５にて付加情報要求送信部１０２ｆの処理により端末装置１００から送信される付加情報要求を受信する（ステップＳＡ−１６）。
【０１０６】
そして、経路探索サーバ２００の付加情報送信部２０２ｇは、ステップＳＡ−１６にて付加情報要求受信部２０２ｆの処理により受信された付加情報要求に含まれる識別情報（例えば、「０００１」、「０００２」、「０００３」等の識別番号等）に基づいて、当該識別情報に対応する付加情報（例えば、識別情報「０００１」に対応する、付加情報「次の交差点を左に曲がります」等のテキスト情報や音声情報、または、「左折矢印のアイコン」等の画像情報など）を付加情報データベース２０６ｂから取得し、取得した当該付加情報を端末装置１００に送信する（ステップＳＡ−１７）。すなわち、経路探索サーバ２００は、付加情報の要求リストである付加情報要求に従って、端末装置１００に付加情報を送信する。
【０１０７】
そして、経路探索サーバ２００の付加情報受信部１０２ｇは、ステップＳＡ−１７にて経路探索サーバ２００の付加情報送信部２０２ｇの処理により経路探索サーバ２００から送信される付加情報（例えば、識別情報「０００１」に対応する、付加情報「次の交差点を左に曲がります」等のテキスト情報や音声情報、または、「左折矢印のアイコン」等の画像情報など）を受信して付加情報ファイル１０６ｂに格納する（ステップＳＡ−１８）。すなわち、端末装置１００の付加情報受信部１０２ｇは、付加情報を受信しメモリ上に保持する。
【０１０８】
そして、端末装置１００の付加情報出力部１０２ｈは、ステップＳＡ−１８にて付加情報受信部１０２ｇの処理により付加情報ファイル１０６ｂに格納された付加情報を、当該付加情報が対応する案内対象地点にて出力部を介して出力させる（ステップＳＡ−１９）。すなわち、端末装置１００は、現在位置が案内対象地点から所定距離になることを判定した場合、メモリ上の保持している付加情報に基づき案内を行う。ここで、付加情報出力部１０２ｈは、付加情報に含まれる案内メッセージ等のテキスト情報を表示部１１４に表示させてもよい。また、付加情報出力部１０２ｈは、付加情報に含まれる案内経路上の案内対象地点（分岐点等）における進行方向等に対応付けられた音声情報を、音声出力部１１８を介して出力させてもよい。また、付加情報出力部１０２ｈは、付加情報に含まれるＴＢＴ等の画像情報を表示部１１４に表示させてもよい。その後、ステップＳＡ−９の処理に戻る。
【０１０９】
このように、本発明の経路案内システムは、付加情報（ガイダンスデータ）に識別情報を付与し、経路案内情報とは別に付加情報をダウンロードするナビゲーションにおいて、案内経路データ中の案内対象地点の数と位置（現在位置と直近の案内対象地点との距離や、案内対象地点同士の距離等）に基づいて、付加情報の要求を行うか制御する。具体的には、端末装置１００は、付加情報をダウンロードする際に、現在地からＮ個分の案内対象地点に付随する付加情報を要求する。また、案内が完了した音声や画像については保持データを削除し、メモリ領域を解放してもよい。また、経路案内中に現在地から数えてＭ個先（Ｍ＜Ｎ）の案内対象地点に付随する付加情報が未取得状態である場合、上述のように経路探索サーバ２００側に付加情報の取得を要求する。すなわち、経路案内中に、メモリ上に保持している案内対象地点に付随する付加情報がＭ個以下になった場合は、Ｎ−Ｍ個の付加情報をサーバ側に取得要求する。また、付加情報ファイル１０６ｂに、経路案内において共通に利用可能な基本の付加情報（テキスト情報、音声情報、画像情報等）を予め格納しておき、案内経路データ中の案内対象地点のうち付加情報が不足している案内対象地点の数と位置（現在位置と直近の案内対象地点との距離や、案内対象地点同士の距離等）に基づいて、付加情報の要求を行うか制御する。
【０１１０】
以上で、第１の実施形態における経路案内システムの処理の一例の説明を終える。
【０１１１】
［第２の実施形態］
続いて、本発明の第２の実施形態（経路探索サーバ２００（サーバ主導型））について、図９および図１０を参照して以下に説明する。ここで、図９は、第２の実施形態における経路探索サーバ２００の構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。また、図１０は、第２の実施形態における経路探索サーバ２００の処理の一例を示すフローチャートである。
【０１１２】
なお、第２の実施形態においては、経路探索サーバ２００にて端末装置１００の出力部に出力させるデータを生成し、これらのデータを端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の出力部を機能させている。このように、第２の実施形態は、経路探索サーバ２００にてサーバ主導で処理を行う点がその他の実施形態と異なる。
【０１１３】
［経路探索サーバ２００（サーバ主導型）の構成］
まず、第２の実施形態における経路探索サーバ２００（サーバ主導型）の構成の一例について、図９を参照して以下に説明する。
【０１１４】
図９に示すように、本発明の第２の実施形態の経路探索サーバ２００は、位置取得部１１２と出力部（表示部１１４および音声出力部１１８）と入力部１１６と制御部１０２とを少なくとも備えた端末装置１００に通信可能に接続された、制御部２０２と記憶部２０６とを少なくとも備えて構成される。通信には、一例として、ネットワーク３００を介した有線・無線通信等の遠隔通信等を含む。また、これら経路探索サーバ２００および端末装置１００の各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【０１１５】
図９において、経路探索サーバ２００は、端末装置１００から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの経路である案内経路を、記憶部２０６に記憶されたネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを作成し、探索された案内経路に含まれる案内対象地点に対応する付加情報の識別情報を、記憶部２０６から取得し、作成された案内経路データと、取得された識別情報とを少なくとも含む経路案内情報の少なくとも一部に基づく表示画面を生成し、生成された表示画面を端末装置１００に送信して当該端末装置１００の出力部に当該表示画面を表示させることにより、経路案内を実行し、端末装置１００の利用者の現在位置情報を取得し、実行される経路案内において、取得された現在位置情報に基づく利用者の現在位置から案内経路上の進行方向の案内対象地点のうち、案内対象地点に対応付けられた付加情報を出力済みの案内対象地点の個数、および、現在位置と当該現在位置から直近の案内対象地点との距離に基づいて、付加情報の要求を行うか否かを判定し、付加情報の要求を行うと判定された場合、一つまたは複数の案内対象地点の識別情報を含む付加情報要求を生成し、生成された付加情報要求に含まれる識別情報に基づいて、当該識別情報に対応する付加情報を付加情報記憶手段から取得し、取得された付加情報を端末装置１００に送信することにより、当該付加情報が対応する案内対象地点にて端末装置１００の出力部を介して付加情報を出力させるよう制御する等の機能を有する。
【０１１６】
なお、経路探索サーバ２００における通信制御インターフェース部２０４および記憶部２０６（ネットワークデータベース２０６ａ、付加情報データベース２０６ｂ、地図データベース２０６ｃ、および、経路案内情報データベース２０６ｄ等）の機能、また、端末装置１００における位置取得部１１２、表示部１１４、入力部１１６、および、音声出力部１１８の機能は、第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【０１１７】
また、図９において、制御部２０２は、ＯＳ等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部２０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部２０２は、機能概念的に、経路探索条件受信部２０２ａ、経路探索部２０２ｂ、識別情報取得部２０２ｃ、経路案内情報格納部２０２ｅ、経路案内情報表示画面生成部２０２ｈ、経路案内表示制御部２０２ｉ、現在位置情報取得部２０２ｊ、付加情報要求判定部２０２ｋ、付加情報要求生成部２０２ｍ、付加情報取得部２０２ｎ、付加情報出力制御部２０２ｐ、および、目的地判定部２０２ｑを備えて構成される。なお、経路探索条件受信部２０２ａ、経路探索部２０２ｂ、識別情報取得部２０２ｃ、経路案内情報格納部２０２ｅ、および、目的地判定部２０２ｑの機能は、第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【０１１８】
このうち、経路案内情報表示画面生成部２０２ｈは、経路探索部２０２ｂにより作成された案内経路データと、識別情報取得部２０２ｃにより取得された識別情報とを少なくとも含む経路案内情報の少なくとも一部に基づく表示画面を生成する経路案内表示画面生成手段である。ここで、経路案内表示画面生成部２０２ｈは、端末装置１００の利用者の現在位置情報を含む経路案内情報に基づく表示画面を生成してもよい。また、経路案内表示画面生成部２０２ｈは、地図データベース２０６ｃに記憶された、案内経路を含む地図の地図データを含む経路案内情報に基づく表示画面を生成してもよい。
【０１１９】
また、経路案内表示制御部２０２ｉは、経路案内表示画面生成部２０２ｈにより生成された表示画面を端末装置１００に送信して当該端末装置１００の出力部に当該表示画面を表示させることにより、経路案内を実行する経路案内表示制御手段である。
【０１２０】
また、現在位置情報取得部２０２ｊは、端末装置１００の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段である。ここで、現在位置情報取得部２０２ｊは、端末装置１００の位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号を端末装置１００から受信し、当該位置情報信号から算出した位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。また、現在位置情報取得部２０２ｊは、利用者により端末装置１００の入力部１１６を介して入力された現在位置についての位置座標等の位置情報を受信し、端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。
【０１２１】
また、付加情報要求判定部２０２ｋは、経路案内表示制御部２０２ｉにより実行される経路案内において、現在位置情報取得部２０２ｊにより取得された現在位置情報に基づく利用者の現在位置から案内経路上の進行方向の案内対象地点のうち、案内対象地点に対応付けられた付加情報を出力済みの案内対象地点の個数、および、現在位置と当該現在位置から直近の案内対象地点との距離に基づいて、付加情報の要求を行うか否かを判定する付加情報要求判定手段である。ここで、付加情報要求判定部２０２ｋは、現在位置情報取得部２０２ｊにより取得された現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置から進行方向の案内対象地点のうち、後述する付加情報出力制御部２０２ｐにより付加情報の出力が完了している案内対象地点の個数が第１の所定個数未満であるか否かを判定し、第１の所定個数未満であると判定した場合、付加情報の要求を行うと判定してもよい。また、付加情報要求判定部２０２ｋは、現在位置情報取得部２０２ｊにより取得された現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置と当該現在位置から直近の案内対象地点との距離が所定距離以下であるか否かを判定し、所定距離を超えると判定された場合、付加情報の要求を行うと判定し、所定距離以下であると判定された場合、現在位置から進行方向の案内対象地点のうち、後述する付加情報出力制御部２０２ｐにより付加情報の出力が完了している案内対象地点の個数が第２の所定個数未満であるか否かを判定し、第２の所定個数未満であると判定された場合、付加情報の要求を行うと判定してもよい。また、付加情報要求判定部２０２ｋは、現在位置情報取得部２０２ｊにより取得された現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置から案内経路上の進行方向の案内対象地点のうち、識別情報取得部２０２ｃにより識別情報が取得された案内対象地点を判定対象としてもよい。
【０１２２】
また、付加情報要求生成部２０２ｋは、付加情報要求判定部２０２ｋにより付加情報の要求を行うと判定された場合、一つまたは複数の案内対象地点の識別情報を含む付加情報要求を生成する付加情報要求生成手段である。
【０１２３】
また、付加情報取得部２０２ｎは、付加情報要求生成部２０２ｍにより生成された付加情報要求に含まれる識別情報に基づいて、当該識別情報に対応する付加情報を付加情報記憶手段から取得する付加情報取得手段である。
【０１２４】
また、付加情報出力制御部２０２ｐは、付加情報取得部２０２ｎにより取得された付加情報を端末装置１００に送信することにより、当該付加情報が対応する案内対象地点にて端末装置１００の出力部を介して付加情報を出力させるよう制御する付加情報出力制御手段である。ここで、付加情報出力制御部２０２ｐは、付加情報に含まれる案内メッセージ等のテキスト情報を端末装置１００に送信することにより、表示部１１４に表示させてもよい。また、付加情報出力制御部２０２ｐは、付加情報に含まれる案内経路上の案内対象地点（分岐点等）における進行方向等に対応付けられた音声情報を端末装置１００に送信することにより、音声出力部１１８を介して出力させてもよい。また、付加情報出力制御部２０２ｐは、付加情報に含まれるＴＢＴ等の画像情報を送信することにより、表示部１１４に表示させてもよい。
【０１２５】
以上で、第２の実施形態における経路探索サーバ２００の構成の一例の説明を終える。
【０１２６】
［経路探索サーバ２００（サーバ主導型）の処理］
次に、このように構成された第２の実施形態における経路探索サーバ２００の処理の一例について、以下に図１０を参照して詳細に説明する。
【０１２７】
図１０に示すように、まず、端末装置１００の制御部１０２は、利用者により入力部１１６を介して入力された（ステップＳＢ−１）、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を経路探索サーバ２００へ送信する（ステップＳＢ−２）。ここで、出発地は、位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号に基づく端末装置１００の利用者の現在位置であってもよい。例えば、制御部１０２は、位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号から算出した位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得し、当該現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置を出発地として設定してもよい。また、制御部１０２は、位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号を経路探索サーバ２００へ送信してもよい。また、経路探索条件は、更に、経由地等を含んでいてもよい。
【０１２８】
そして、経路探索サーバ２００の経路探索条件受信部２０２ａは、ステップＳＢ−２にて制御部１０２の処理により端末装置１００から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を受信する（ステップＳＢ−３）。
【０１２９】
そして、経路探索サーバ２００の経路探索部２０２ｂは、ステップＳＢ−３にて経路探索条件受信部２０２ａの処理により受信された少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、ネットワークデータベース２０６ａに記憶されたネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成する（ステップＳＢ−４）。ここで、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、経路探索部２０２ｂは、経由地を経由した案内経路を探索してもよい。
【０１３０】
そして、経路探索サーバ２００の識別情報取得部２０２ｃは、ステップＳＢ−４にて経路探索部２０２ｂの処理により探索された案内経路に含まれる案内対象地点に対応する付加情報の識別情報を、付加情報データベース２０６ｂから取得する（ステップＳＢ−５）。
【０１３１】
そして、経路探索サーバ２００の経路案内情報表示画面生成部２０２ｈは、ステップＳＢ−４にて経路探索部２０２ｂの処理により作成された案内経路データと、ステップＳＢ−５にて識別情報取得部２０２ｃの処理により取得された識別情報とを少なくとも含む経路案内情報の少なくとも一部に基づく表示画面を生成する（ステップＳＢ−６）。ここで、経路案内表示画面生成部２０２ｈは、現在位置情報取得部２０２ｊの処理により取得された端末装置１００の利用者の現在位置情報を含む経路案内情報に基づく表示画面を生成してもよい。また、経路案内表示画面生成部２０２ｈは、地図データベース２０６ｃに記憶された、案内経路を含む地図の地図データを含む経路案内情報に基づく表示画面を生成してもよい。
【０１３２】
そして、経路探索サーバ２００の経路案内情報格納部２０２ｅは、ステップＳＢ−４にて経路探索部２０２ｂの処理により作成された案内経路データと、ステップＳＢ−５にて識別情報取得部２０２ｃの処理により取得された識別情報（例えば、「０００１」、「０００２」、「０００３」等の識別番号等）とを少なくとも含む経路案内情報を経路案内情報データベース２０６ｄに格納する（ステップＳＢ−７）。ここで、経路案内情報は、地図データベース２０６ｃに記憶された、案内経路を含む地図の地図データを含んでいてもよい。なお、経路案内情報格納部２０２ｅは、経路案内情報データベース２０６ｄに既存の経路案内情報が記憶されている場合、新たに設定された経路案内情報を、既存の経路案内情報に上書きして格納してもよい。
【０１３３】
そして、経路探索サーバ２００の現在位置情報取得部２０２ｊは、ステップＳＢ−３にて端末装置１００から送信される位置情報信号を受信し、当該位置情報信号から算出した位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得する（ステップＳＢ−８）。ここで、現在位置情報取得部２０２ｊは、ステップＳＢ−３にて端末装置１００から送信される利用者により端末装置１００の入力部１１６を介して入力された現在位置についての位置座標等の位置情報を受信し、端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。
【０１３４】
そして、経路探索サーバ２００の目的地判定部２０２ｑは、ステップＳＢ−３にて受信した経路探索条件に含まれる目的地と、ステップＳＢ−８にて現在位置情報取得部２０２ｊの処理により取得された現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置と、が一致するか否か判定する（ステップＳＢ−９）。
【０１３５】
そして、経路探索サーバ２００の目的地判定部２０２ｑは、ステップＳＢ−３にて受信した経路探索条件に含まれる目的地と、ステップＳＢ−８にて現在位置情報取得部２０２ｊの処理により取得した端末装置１００の利用者の現在位置と、が一致すると判定した場合（ステップＳＢ−９：Ｙｅｓ）、処理を終了する。
【０１３６】
一方、経路探索サーバ２００の経路案内表示制御部２０２ｉは、ステップＳＢ−９にて目的地判定部２０２ｑの処理により、経路探索条件に含まれる目的地と端末装置１００の利用者の現在位置とが一致しないと判定された場合（ステップＳＢ−９：Ｎｏ）、ステップＳＢ−６にて経路案内表示画面生成部２０２ｈの処理により生成された表示画面を端末装置１００に送信して（ステップＳＢ−１０）、当該端末装置１００の出力部に当該表示画面を表示させることにより、経路案内を実行する（ステップＳＢ−１１）。なお、経路案内表示制御部２０２ｉによる経路案内の実行処理は、経路案内の開始後（すなわち、ステップＳＢ−１０にて経路案内表示制御部２０２ｉによる経路案内の開始後）、端末装置１００が目的地に到達するまで（すなわち、ステップＳＢ−９にて目的地判定部２０２ｑにより目的地と端末装置１００の利用者の現在位置とが一致したと判定されるまで）、ステップＳＢ−８からステップＳＢ−１８の処理と並行して、継続して、および／または、繰り返し行ってもよい。
【０１３７】
そして、経路探索サーバ２００の付加情報要求判定部２０２ｋは、ステップＳＢ−１０にて経路案内表示制御部２０２ｉの処理により実行される経路案内において、ステップＳＢ−８にて現在位置情報取得部２０２ｊの処理により取得された現在位置情報に基づく利用者の現在位置から案内経路上の進行方向の案内対象地点のうち、案内対象地点に対応付けられた付加情報を出力済みの案内対象地点の個数、および、現在位置と当該現在位置から直近の案内対象地点との距離に基づいて、付加情報の要求を行うか否かを判定する（ステップＳＢ−１２〜ステップＳＢ−１４）ここで、経路探索サーバ２００の付加情報要求判定部２０２ｋは、ステップＳＢ−８にて現在位置情報取得部２０２ｊの処理により取得された現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置から案内経路上の進行方向の案内対象地点のうち、ステップＳＢ−５にて識別情報取得部２０２ｃの処理により識別情報が取得された案内対象地点を判定対象としてもよい。
【０１３８】
以下、経路探索サーバ２００の付加情報要求判定部２０２ｋの処理（ステップＳＢ−１２〜ＳＢ−１４）の詳細について説明する。
【０１３９】
ステップＳＢ−１０にて経路案内表示制御部２０２ｉの処理により実行される経路案内において、経路探索サーバ２００の付加情報要求判定部２０２ｋは、ステップＳＢ−８にて現在位置情報取得部２０２ｊの処理により取得された現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置から進行方向の案内対象地点のうち、後述するステップＳＢ−１７にて付加情報出力制御部２０２ｐの処理により付加情報の出力が完了している案内対象地点の個数が第１の所定個数未満であるか否かを判定する（ステップＳＢ−１２）。
【０１４０】
そして、経路探索サーバ２００の付加情報要求判定部２０２ｋは、付加情報の出力が完了している案内対象地点の個数（例えば、「２個」）が第１の所定個数（例えば、「３個」）未満（２＜３）であると判定した場合（ステップＳＢ−１２：Ｙｅｓ）、ステップＳＢ−１３の処理へ進み、ステップＳＢ−８にて現在位置情報取得部２０２ｊの処理により取得された現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置と当該現在位置から直近の案内対象地点との距離が所定距離（例えば、「１００ｍ」）以下であるか否かを判定する（ステップＳＢ−１３）。
【０１４１】
一方、経路探索サーバ２００の付加情報要求判定部２０２ｋは、付加情報の出力が完了している案内対象地点の個数（例えば、「４個」）が第１の所定個数（例えば、「３個」）以上（３≦４）であると判定した場合、ステップＳＢ−８の処理へ戻る。
【０１４２】
そして、経路探索サーバ２００の付加情報要求判定部２０２ｋは、現在位置と当該現在位置から直近の案内対象地点との距離（例えば、「３００ｍ」）が所定距離（例えば、「１００ｍ」）を超える（１００＜３００）と判定された場合（ステップＳＢ−１３：Ｎｏ）、付加情報の要求を行うと判定する。
【０１４３】
一方、経路探索サーバ２００の付加情報要求判定部２０２ｋは、現在位置と当該現在位置から直近の案内対象地点との距離（例えば、「５０ｍ」）が所定距離（例えば、「１００ｍ」）以下（５０≦１００）であると判定された場合（ステップＳＢ−１３：Ｙｅｓ）、現在位置から進行方向の案内対象地点のうち、後述するステップＳＢ−１７にて付加情報出力制御部２０２ｐの処理により付加情報の出力が完了している案内対象地点の個数が第２の所定個数（例えば、「２個」）未満であるか否かを判定する（ステップＳＢ−１４）。
【０１４４】
そして、経路探索サーバ２００の付加情報要求判定部２０２ｋは、付加情報の出力が完了している案内対象地点の個数が第２の所定個数（例えば、「２個」）以上であると判定された場合（ステップＳＢ−１４：Ｎｏ）、ステップＳＢ−８の処理に戻る。
【０１４５】
一方、経路探索サーバ２００の付加情報要求判定部２０２ｋは、現在位置から進行方向の案内対象地点のうち、付加情報の出力が完了している案内対象地点の個数（例えば、「１個」）が第２の所定個数（例えば、「２個」）未満（１＜２）であると判定された場合（ステップＳＢ−１４：Ｙｅｓ）、付加情報の要求を行うと判定する。
【０１４６】
このように、経路探索サーバ２００の付加情報要求判定部２０２ｋは、ステップＳＢ−１２〜ステップＳＢ−１４において、付加情報要求判定処理を行う。
【０１４７】
そして、経路探索サーバ２００の付加情報要求生成部２０２ｍは、付加情報要求判定部２０２ｋにより付加情報の要求を行うと判定された場合（ステップＳＢ−１３：Ｎｏ、または、ステップＳＢ−１４：Ｙｅｓ）、一つまたは複数の案内対象地点の識別情報（例えば、「０００１」、「０００２」、「０００３」等の識別番号等）を含む付加情報要求を生成する。
【０１４８】
そして、経路探索サーバ２００の付加情報取得部２０２ｎは、ステップＳＢ−１５にて付加情報要求生成部２０２ｍの処理により生成された付加情報要求に含まれる識別情報（例えば、「０００１」、「０００２」、「０００３」等の識別番号等）に基づいて、当該識別情報に対応する付加情報（例えば、識別情報「０００１」に対応する、付加情報「次の交差点を左に曲がります」等のテキスト情報や音声情報、または、「左折矢印のアイコン」等の画像情報など）を付加情報データベース２０６ｂから取得する（ステップＳＢ−１６）。
【０１４９】
そして、経路探索サーバ２００の付加情報出力制御部２０２ｐは、ステップＳＢ−１６にて付加情報取得部２０２ｎの処理により取得された付加情報を端末装置１００に送信することにより（ステップＳＢ−１７）、当該付加情報が対応する案内対象地点にて端末装置１００の出力部を介して付加情報を出力させるよう制御する（ステップＳＢ−１８）。ここで、付加情報出力制御部２０２ｐは、付加情報に含まれる案内メッセージ等のテキスト情報を端末装置１００に送信することにより、表示部１１４に表示させてもよい。また、付加情報出力制御部２０２ｐは、付加情報に含まれる案内経路上の案内対象地点（分岐点等）における進行方向等に対応付けられた音声情報を端末装置１００に送信することにより、音声出力部１１８を介して出力させてもよい。また、付加情報出力制御部２０２ｐは、付加情報に含まれるＴＢＴ等の画像情報を送信することにより、表示部１１４に表示させてもよい。その後、ステップＳＢ−８の処理に戻る。
【０１５０】
以上で、第２の実施形態における経路探索サーバ２００の処理の一例の説明を終える。
【０１５１】
［他の実施の形態］
さて、これまで本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施の形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施の形態にて実施されてよいものである。
【０１５２】
一例として、また、本発明は、現在位置から進行方向の案内対象地点の個数をカウントするだけでなく、当該案内対象地点にダウンロードが必要な音声や画像等の付加情報がいくつかあるかをカウントすることで、付加情報要求判定の制御を実行してもよい。これにより、例えば、Ｍ個の案内対象地点があると判定され対応する付加情報をダウンロードしたものの、実際にはダウンロードの必要がない付加情報のみであるという状況を防ぐことができ、常に有効な付加情報のみをダウンロードすることができる。
【０１５３】
また、実施の形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【０１５４】
このほか、上記文献中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【０１５５】
また、端末装置１００、および、経路探索サーバ２００に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【０１５６】
例えば、端末装置１００、および、経路探索サーバ２００の各装置が備える処理機能、特に制御部１０２および制御部２０２にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）および当該ＣＰＵにて解釈実行されるプログラムにて実現することができ、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現することも可能である。尚、プログラムは、後述する記録媒体に記録されており、必要に応じて端末装置１００および経路探索サーバ２００に機械的に読み取られる。すなわち、ＲＯＭまたはＨＤ等の記憶部１０６および記憶部２０６等は、ＯＳとして協働してＣＰＵに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、ＲＡＭにロードされることによって実行され、ＣＰＵと協働して制御部を構成する。
【０１５７】
また、このコンピュータプログラムは、端末装置１００および経路探索サーバ２００に対して任意のネットワーク３００を介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【０１５８】
また、本発明に係るプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ＲＯＭ、ＥＰＲＯＭ、ＥＥＰＲＯＭ、ＣＤ−ＲＯＭ、ＭＯ、ＤＶＤ、Ｂｌｕ−ｒａｙ Ｄｉｓｃ等の任意の「可搬用の物理媒体」、あるいは、ＬＡＮ、ＷＡＮ、インターネットに代表されるネットワーク３００を介してプログラムを送信する場合の通信回線や搬送波のように、短期にプログラムを保持する「通信媒体」を含むものとする。
【０１５９】
また、「プログラム」とは、任意の言語や記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードやバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、ＯＳに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施の形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成、読み取り手順、あるいは、読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【０１６０】
記憶部１０６および記憶部２０６に格納される各種のデータベース等（経路案内情報ファイル１０６ａ、付加情報ファイル１０６ｂ、ネットワークデータベース２０６ａ、付加情報データベース２０６ｂ、地図データベース２０６ｃ、および、経路案内情報データベース２０６ｄ等）は、ＲＡＭ、ＲＯＭ等のメモリ装置、ＨＤ等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラムやテーブルやデータベースやウェブページ用ファイル等を格納する。
【０１６１】
また、経路探索サーバ２００は、既知のパーソナルコンピュータ、ワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、該情報処理装置に任意の周辺装置を接続して構成してもよい。また、経路探索サーバ２００は、該情報処理装置に本発明の方法を実現させるソフトウェア（プログラム、データ等を含む）を実装することにより実現してもよい。
【０１６２】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じて、または、機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【産業上の利用可能性】
【０１６３】
以上詳述したように、本発明によれば、経路案内情報や地図情報の取得処理の妨害や、通信量の増大を招くことなく、リアルタイムに変化する測位誤差パラメータを適用した経路案内を行うことができる経路案内システム、端末装置、経路探索サーバ、経路案内方法、および、プログラムを提供することができるので、経路案内（ナビゲーション）を支援する情報機器や情報処理分野などの様々な分野において極めて有用である。
【符号の説明】
【０１６４】
１００ 端末装置
１０２ 制御部
１０２ａ 現在位置情報取得部
１０２ｂ 経路探索条件送信部
１０２ｃ 経路案内情報受信部
１０２ｄ 経路案内部
１０２ｅ 付加情報要求判定部
１０２ｆ 付加情報要求送信部
１０２ｇ 付加情報受信部
１０２ｈ 付加情報出力部
１０２ｉ 目的地判定部
１０４ 通信制御インターフェース部
１０６ 記憶部
１０６ａ 経路案内情報ファイル
１０６ｂ 付加情報ファイル
１０８ 入出力制御インターフェース部
１１２ 位置取得部
１１４ 表示部
１１６ 入力部
１１８ 音声出力部
２００ 経路探索サーバ
２０２ 制御部
２０２ａ 経路探索条件受信部
２０２ｂ 経路探索部
２０２ｃ 識別情報取得部
２０２ｄ 経路案内情報送信部
２０２ｅ 経路案内情報格納部
２０２ｆ 付加情報要求受信部
２０２ｇ 付加情報送信部
２０２ｈ 経路案内表示画面生成部
２０２ｉ 経路案内表示制御部
２０２ｊ 現在位置情報取得部
２０２ｋ 付加情報要求判定部
２０２ｍ 付加情報要求生成部
２０２ｎ 付加情報取得部
２０２ｐ 付加情報出力制御部
２０２ｑ 目的地判定部
２０４ 通信制御インターフェース部
２０６ 記憶部
２０６ａ ネットワークデータベース
２０６ｂ 付加情報データベース
２０６ｃ 地図データベース
２０６ｄ 経路案内情報データベース
３００ ネットワーク
５００ 位置発信装置
【特許請求の範囲】
【請求項１】
制御部と記憶部とを少なくとも備えた経路探索サーバ、および、制御部と記憶部と出力部とを少なくとも備えた端末装置、を通信可能に接続した経路案内システムであって、
上記経路探索サーバの上記記憶部は、
交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、
案内対象地点にて出力されるテキスト情報、音声情報および画像情報のうち少なくとも一つを含む付加情報と、当該付加情報を一意に特定する識別情報と、を対応付けて記憶する付加情報記憶手段と、
を備え、
上記経路探索サーバの上記制御部は、
上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを作成する経路探索手段と、
上記経路探索手段により探索された上記案内経路に含まれる上記案内対象地点に対応する上記付加情報の上記識別情報を、上記付加情報記憶手段から取得する識別情報取得手段と、
上記経路探索手段により作成された上記案内経路データと、上記識別情報取得手段により取得された上記識別情報とを少なくとも含む経路案内情報を上記端末装置に送信する経路案内情報送信手段と、
上記端末装置から送信される付加情報要求に含まれる上記識別情報に基づいて、当該識別情報に対応する上記付加情報を上記付加情報記憶手段から取得し、取得した当該付加情報を上記端末装置に送信する付加情報送信手段と、
を備え、
上記端末装置の上記制御部は、
上記経路探索サーバから送信される上記経路案内情報を受信して上記記憶部に格納する経路案内情報受信手段と、
上記端末装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段と、
上記経路案内情報受信手段により上記記憶部に格納された上記経路案内情報の少なくとも一部を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内手段と、
上記経路案内手段により実行される上記経路案内において、上記現在位置情報取得手段により取得された上記現在位置情報に基づく上記端末装置の上記利用者の現在位置から上記案内経路上の進行方向の上記案内対象地点のうち、上記案内対象地点に対応付けられた上記付加情報を受信済みの上記案内対象地点の個数、および、上記現在位置と当該現在位置から直近の上記案内対象地点との距離に基づいて、上記付加情報の要求を行うか否かを判定する付加情報要求判定手段と、
上記付加情報要求判定手段により上記付加情報の要求を行うと判定された場合、一つまたは複数の上記案内対象地点の上記識別情報を含む上記付加情報要求を上記経路探索サーバに送信する付加情報要求送信手段と、
上記経路探索サーバから送信される上記付加情報を受信して上記記憶部に格納する付加情報受信手段と、
上記付加情報受信手段により上記記憶部に格納された上記付加情報を、当該付加情報が対応する上記案内対象地点にて上記出力部を介して出力させる付加情報出力手段と、
を備えたことを特徴とする、経路案内システム。
【請求項２】
請求項１に記載の経路案内システムにおいて、
上記付加情報要求判定手段は、
上記現在位置情報取得手段により取得された上記現在位置情報に基づく上記端末装置の上記利用者の上記現在位置から上記進行方向の上記案内対象地点のうち、上記付加情報受信手段により上記付加情報の受信が完了している上記案内対象地点の個数が第１の所定個数未満であるか否かを判定し、上記第１の所定個数未満であると判定した場合、上記付加情報の要求を行うと判定すること
を特徴とする、経路案内システム。
【請求項３】
請求項１または２に記載の経路案内システムにおいて、
上記付加情報要求判定手段は、
上記現在位置情報取得手段により取得された上記現在位置情報に基づく上記端末装置の上記利用者の上記現在位置と当該現在位置から直近の上記案内対象地点との距離が所定距離以下であるか否かを判定し、上記所定距離を超えると判定された場合、上記付加情報の要求を行うと判定し、上記所定距離以下であると判定された場合、上記現在位置から上記進行方向の上記案内対象地点のうち、上記付加情報受信手段により上記付加情報の受信が完了している上記案内対象地点の個数が第２の所定個数未満であるか否かを判定し、第２の所定個数未満であると判定された場合、上記付加情報の要求を行うと判定すること
を特徴とする、経路案内システム。
【請求項４】
請求項１から３のうちいずれか一つに記載の経路案内システムにおいて、
上記付加情報要求判定手段は、
上記現在位置情報取得手段により取得された上記現在位置情報に基づく上記端末装置の上記利用者の上記現在位置から上記案内経路上の進行方向の上記案内対象地点のうち、上記識別情報取得手段により上記識別情報が取得された上記案内対象地点を判定対象とすること
を特徴とする、経路案内システム。
【請求項５】
請求項１から４のうちいずれか一つに記載の経路案内システムにおいて、
上記端末装置の上記記憶部は、
上記経路案内において共通に利用可能な上記付加情報を予め格納し、
上記付加情報要求判定手段は、
上記現在位置情報取得手段により取得された上記現在位置情報に基づく上記端末装置の上記利用者の上記現在位置から上記案内経路上の進行方向の上記案内対象地点のうち、上記記憶部に格納されていない上記付加情報に対応付けられた上記案内対象地点を判定対象とすること
を特徴とする、経路案内システム。
【請求項６】
経路探索サーバに通信可能に接続された、制御部と記憶部と出力部とを少なくとも備えた端末装置であって、
上記制御部は、
上記経路探索サーバから、上記端末装置から送信された少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を交通網を規定するネットワークデータを用いて探索し作成された案内経路データと、探索された上記案内経路に含まれる案内対象地点に対応する当該案内対象地点にて出力されるテキスト情報、音声情報および画像情報のうち少なくとも一つを含む付加情報を一意に特定する識別情報として取得された上記識別情報と、を少なくとも含む経路案内情報を受信して上記記憶部に格納する経路案内情報受信手段と、
上記端末装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段と、
上記経路案内情報受信手段により上記記憶部に格納された上記経路案内情報の少なくとも一部を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内手段と、
上記経路案内手段により実行される上記経路案内において、上記現在位置情報取得手段により取得された上記現在位置情報の基づく上記利用者の上記現在位置から上記案内経路上の進行方向の上記案内対象地点のうち、上記案内対象地点に対応付けられた上記付加情報を受信済みの上記案内対象地点の個数、および、上記現在位置と当該現在位置から直近の上記案内対象地点との距離に基づいて、上記付加情報の要求を行うか否かを判定する付加情報要求判定手段と、
上記付加情報要求判定手段により上記付加情報の要求を行うと判定された場合、一つまたは複数の上記案内対象地点の上記識別情報を含む上記付加情報要求を上記経路探索サーバに送信する付加情報要求送信手段と、
上記付加情報要求に含まれる上記識別情報に基づいて取得された当該識別情報に対応する上記付加情報を、上記経路探索サーバから受信して上記記憶部に格納する付加情報受信手段と、
上記付加情報受信手段により上記記憶部に格納された上記付加情報を、当該付加情報が対応する上記案内対象地点にて上記出力部を介して出力させる付加情報出力手段と、
を備えたことを特徴とする、端末装置。
【請求項７】
出力部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えた経路探索サーバであって、
上記記憶部は、
交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、
案内対象地点にて出力されるテキスト情報、音声情報および画像情報のうち少なくとも一つを含む付加情報と、当該付加情報を一意に特定する識別情報と、を対応付けて記憶する付加情報記憶手段と、
を備え、
上記制御部は、
上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを作成する経路探索手段と、
上記経路探索手段により探索された上記案内経路に含まれる上記案内対象地点に対応する上記付加情報の上記識別情報を、上記付加情報記憶手段から取得する識別情報取得手段と、
上記経路探索手段により作成された上記案内経路データと、上記識別情報取得手段により取得された上記識別情報とを少なくとも含む経路案内情報の少なくとも一部に基づく表示画面を生成する経路案内表示画面生成手段と、
上記経路案内表示画面生成手段により生成された上記表示画面を上記端末装置に送信して当該端末装置の上記出力部に当該表示画面を表示させることにより、経路案内を実行する経路案内表示制御手段と、
上記端末装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段と、
上記経路案内表示制御手段により実行される上記経路案内において、上記現在位置情報取得手段により取得された上記現在位置情報に基づく上記利用者の上記現在位置から上記案内経路上の進行方向の上記案内対象地点のうち、上記案内対象地点に対応付けられた上記付加情報を出力済みの上記案内対象地点の個数、および、上記現在位置と当該現在位置から直近の上記案内対象地点との距離に基づいて、上記付加情報の要求を行うか否かを判定する付加情報要求判定手段と、
上記付加情報要求判定手段により上記付加情報の要求を行うと判定された場合、一つまたは複数の上記案内対象地点の上記識別情報を含む上記付加情報要求を生成する付加情報要求生成手段と、
上記付加情報要求生成手段により生成された上記付加情報要求に含まれる上記識別情報に基づいて、当該識別情報に対応する上記付加情報を上記付加情報記憶手段から取得する付加情報取得手段と、
上記付加情報取得手段により取得された上記付加情報を上記端末装置に送信することにより、当該付加情報が対応する上記案内対象地点にて上記端末装置の上記出力部を介して上記付加情報を出力させるよう制御する付加情報出力制御手段と、
を備えたことを特徴とする、経路探索サーバ。
【請求項８】
制御部と記憶部とを少なくとも備えた経路探索サーバ、および、制御部と記憶部と出力部とを少なくとも備えた端末装置、を通信可能に接続した経路案内システムにおいて実行される経路案内方法であって、
上記経路探索サーバの上記記憶部は、
交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、
案内対象地点にて出力されるテキスト情報、音声情報および画像情報のうち少なくとも一つを含む付加情報と、当該付加情報を一意に特定する識別情報と、を対応付けて記憶する付加情報記憶手段と、
を備え、
上記経路探索サーバの上記制御部において実行される、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを作成する経路探索ステップと、
上記経路探索サーバの上記制御部において実行される、上記経路探索ステップにて探索された上記案内経路に含まれる上記案内対象地点に対応する上記付加情報の上記識別情報を、上記付加情報記憶手段から取得する識別情報取得ステップと、
上記経路探索サーバの上記制御部において実行される、上記経路探索ステップにて作成された上記案内経路データと、上記識別情報取得ステップにて取得された上記識別情報とを少なくとも含む経路案内情報を上記端末装置に送信する経路案内情報送信ステップと、
上記端末装置の上記制御部において実行される、上記経路案内情報送信ステップにて上記経路探索サーバから送信される上記経路案内情報を受信して上記記憶部に格納する経路案内情報受信ステップと、
上記端末装置の上記制御部において実行される、上記端末装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得ステップと、
上記端末装置の上記制御部において実行される、上記経路案内情報受信ステップにて上記記憶部に格納された上記経路案内情報の少なくとも一部を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内ステップと、
上記端末装置の上記制御部において実行される、上記経路案内ステップにて実行される上記経路案内において、上記現在位置情報取得ステップにて取得された上記現在位置情報に基づく上記端末装置の上記利用者の現在位置から上記案内経路上の進行方向の上記案内対象地点のうち、上記案内対象地点に対応付けられた上記付加情報を受信済みの上記案内対象地点の個数、および、上記現在位置と当該現在位置から直近の上記案内対象地点との距離に基づいて、上記付加情報の要求を行うか否かを判定する付加情報要求判定ステップと、
上記端末装置の上記制御部において実行される、上記付加情報要求判定ステップにて上記付加情報の要求を行うと判定された場合、一つまたは複数の上記案内対象地点の上記識別情報を含む上記付加情報要求を上記経路探索サーバに送信する付加情報要求送信ステップと、
上記経路探索サーバの上記制御部において実行される、上記付加情報要求送信ステップにて上記端末装置から送信される付加情報要求に含まれる上記識別情報に基づいて、当該識別情報に対応する上記付加情報を上記付加情報記憶手段から取得し、取得した当該付加情報を上記端末装置に送信する付加情報送信ステップと、
上記端末装置の上記制御部において実行される、上記付加情報送信ステップにて上記経路探索サーバから送信される上記付加情報を受信して上記記憶部に格納する付加情報受信ステップと、
上記端末装置の上記制御部において実行される、上記付加情報受信ステップにて上記記憶部に格納された上記付加情報を、当該付加情報が対応する上記案内対象地点にて上記出力部を介して出力させる付加情報出力ステップと、
を含むことを特徴とする、経路案内方法。
【請求項９】
請求項８に記載の経路案内方法において、
上記付加情報要求判定ステップにおいて、
上記現在位置情報取得ステップにて取得された上記現在位置情報に基づく上記端末装置の上記利用者の上記現在位置から上記進行方向の上記案内対象地点のうち、上記付加情報受信ステップにて上記付加情報の受信が完了している上記案内対象地点の個数が第１の所定個数未満であるか否かを判定し、上記第１の所定個数未満であると判定した場合、上記付加情報の要求を行うと判定すること
を特徴とする、経路案内方法。
【請求項１０】
請求項８または９に記載の経路案内方法において、
上記付加情報要求判定ステップにおいて、
上記現在位置情報取得ステップにて取得された上記現在位置情報に基づく上記端末装置の上記利用者の上記現在位置と当該現在位置から直近の上記案内対象地点との距離が所定距離以下であるか否かを判定し、上記所定距離を超えると判定された場合、上記付加情報の要求を行うと判定し、上記所定距離以下であると判定された場合、上記現在位置から上記進行方向の上記案内対象地点のうち、上記付加情報受信ステップにて上記付加情報の受信が完了している上記案内対象地点の個数が第２の所定個数未満であるか否かを判定し、第２の所定個数未満であると判定された場合、上記付加情報の要求を行うと判定すること
を特徴とする、経路案内方法。
【請求項１１】
請求項８から１０のうちいずれか一つに記載の経路案内方法において、
上記付加情報要求判定ステップにおいて、
上記現在位置情報取得ステップにて取得された上記現在位置情報に基づく上記端末装置の上記利用者の上記現在位置から上記案内経路上の進行方向の上記案内対象地点のうち、上記識別情報取得ステップにて上記識別情報が取得された上記案内対象地点を判定対象とすること
を特徴とする、経路案内方法。
【請求項１２】
請求項８から１１のうちいずれか一つに記載の経路案内方法において、
上記端末装置の上記記憶部は、
上記経路案内において共通に利用可能な上記付加情報を予め格納し、
上記付加情報要求判定ステップにおいて、
上記現在位置情報取得ステップにて取得された上記現在位置情報に基づく上記端末装置の上記利用者の上記現在位置から上記案内経路上の進行方向の上記案内対象地点のうち、上記記憶部に格納されていない上記付加情報に対応付けられた上記案内対象地点を判定対象とすること
を特徴とする、経路案内方法。
【請求項１３】
経路探索サーバに通信可能に接続された、制御部と記憶部と出力部とを少なくとも備えた端末装置において実行される経路案内方法であって、
上記制御部において実行される、
上記経路探索サーバから、上記端末装置から送信された少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を交通網を規定するネットワークデータを用いて探索し作成された案内経路データと、探索された上記案内経路に含まれる案内対象地点に対応する当該案内対象地点にて出力されるテキスト情報、音声情報および画像情報のうち少なくとも一つを含む付加情報を一意に特定する識別情報として取得された上記識別情報と、を少なくとも含む経路案内情報を受信して上記記憶部に格納する経路案内情報受信ステップと、
上記端末装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得ステップと、
上記経路案内情報受信ステップにて上記記憶部に格納された上記経路案内情報の少なくとも一部を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内ステップと、
上記経路案内ステップにて実行される上記経路案内において、上記現在位置情報取得ステップにて取得された上記現在位置情報の基づく上記利用者の上記現在位置から上記案内経路上の進行方向の上記案内対象地点のうち、上記案内対象地点に対応付けられた上記付加情報を受信済みの上記案内対象地点の個数、および、上記現在位置と当該現在位置から直近の上記案内対象地点との距離に基づいて、上記付加情報の要求を行うか否かを判定する付加情報要求判定ステップと、
上記付加情報要求判定ステップにて上記付加情報の要求を行うと判定された場合、一つまたは複数の上記案内対象地点の上記識別情報を含む上記付加情報要求を上記経路探索サーバに送信する付加情報要求送信ステップと、
上記付加情報要求送信ステップにて送信された上記付加情報要求に含まれる上記識別情報に基づいて取得された当該識別情報に対応する上記付加情報を、上記経路探索サーバから受信して上記記憶部に格納する付加情報受信ステップと、
上記付加情報受信ステップにて上記記憶部に格納された上記付加情報を、当該付加情報が対応する上記案内対象地点にて上記出力部を介して出力させる付加情報出力ステップと、
を含むことを特徴とする、経路案内方法。
【請求項１４】
出力部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えた経路探索サーバにおいて実行される経路案内方法であって、
上記記憶部は、
交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、
案内対象地点にて出力されるテキスト情報、音声情報および画像情報のうち少なくとも一つを含む付加情報と、当該付加情報を一意に特定する識別情報と、を対応付けて記憶する付加情報記憶手段と、
を備え、
上記制御部において実行される、
上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを作成する経路探索ステップと、
上記経路探索ステップにて探索された上記案内経路に含まれる上記案内対象地点に対応する上記付加情報の上記識別情報を、上記付加情報記憶手段から取得する識別情報取得ステップと、
上記経路探索ステップにて作成された上記案内経路データと、上記識別情報取得ステップにて取得された上記識別情報とを少なくとも含む経路案内情報の少なくとも一部に基づく表示画面を生成する経路案内表示画面生成ステップと、
上記経路案内表示画面生成ステップにて生成された上記表示画面を上記端末装置に送信して当該端末装置の上記出力部に当該表示画面を表示させることにより、経路案内を実行する経路案内表示制御ステップと、
上記端末装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得ステップと、
上記経路案内表示制御ステップにて実行される上記経路案内において、上記現在位置情報取得ステップにて取得された上記現在位置情報に基づく上記利用者の上記現在位置から上記案内経路上の進行方向の上記案内対象地点のうち、上記案内対象地点に対応付けられた上記付加情報を出力済みの上記案内対象地点の個数、および、上記現在位置と当該現在位置から直近の上記案内対象地点との距離に基づいて、上記付加情報の要求を行うか否かを判定する付加情報要求判定ステップと、
上記付加情報要求判定ステップにて上記付加情報の要求を行うと判定された場合、一つまたは複数の上記案内対象地点の上記識別情報を含む上記付加情報要求を生成する付加情報要求生成ステップと、
上記付加情報要求生成ステップにて生成された上記付加情報要求に含まれる上記識別情報に基づいて、当該識別情報に対応する上記付加情報を上記付加情報記憶手段から取得する付加情報取得ステップと、
上記付加情報取得ステップにて取得された上記付加情報を上記端末装置に送信することにより、当該付加情報が対応する上記案内対象地点にて上記端末装置の上記出力部を介して上記付加情報を出力させるよう制御する付加情報出力制御ステップと、
を含むことを特徴とする、経路案内方法。
【請求項１５】
経路探索サーバに通信可能に接続された、制御部と記憶部と出力部とを少なくとも備えた端末装置に実行させるためのプログラムであって、
上記制御部において、
上記経路探索サーバから、上記端末装置から送信された少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を交通網を規定するネットワークデータを用いて探索し作成された案内経路データと、探索された上記案内経路に含まれる案内対象地点に対応する当該案内対象地点にて出力されるテキスト情報、音声情報および画像情報のうち少なくとも一つを含む付加情報を一意に特定する識別情報として取得された上記識別情報と、を少なくとも含む経路案内情報を受信して上記記憶部に格納する経路案内情報受信ステップと、
上記端末装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得ステップと、
上記経路案内情報受信ステップにて上記記憶部に格納された上記経路案内情報の少なくとも一部を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内ステップと、
上記経路案内ステップにて実行される上記経路案内において、上記現在位置情報取得ステップにて取得された上記現在位置情報の基づく上記利用者の上記現在位置から上記案内経路上の進行方向の上記案内対象地点のうち、上記案内対象地点に対応付けられた上記付加情報を受信済みの上記案内対象地点の個数、および、上記現在位置と当該現在位置から直近の上記案内対象地点との距離に基づいて、上記付加情報の要求を行うか否かを判定する付加情報要求判定ステップと、
上記付加情報要求判定ステップにて上記付加情報の要求を行うと判定された場合、一つまたは複数の上記案内対象地点の上記識別情報を含む上記付加情報要求を上記経路探索サーバに送信する付加情報要求送信ステップと、
上記付加情報要求送信ステップにて送信された上記付加情報要求に含まれる上記識別情報に基づいて取得された当該識別情報に対応する上記付加情報を、上記経路探索サーバから受信して上記記憶部に格納する付加情報受信ステップと、
上記付加情報受信ステップにて上記記憶部に格納された上記付加情報を、当該付加情報が対応する上記案内対象地点にて上記出力部を介して出力させる付加情報出力ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【請求項１６】
出力部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えた経路探索サーバに実行させるためのプログラムであって、
上記記憶部は、
交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、
案内対象地点にて出力されるテキスト情報、音声情報および画像情報のうち少なくとも一つを含む付加情報と、当該付加情報を一意に特定する識別情報と、を対応付けて記憶する付加情報記憶手段と、
を備え、
上記制御部において、
上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを作成する経路探索ステップと、
上記経路探索ステップにて探索された上記案内経路に含まれる上記案内対象地点に対応する上記付加情報の上記識別情報を、上記付加情報記憶手段から取得する識別情報取得ステップと、
上記経路探索ステップにて作成された上記案内経路データと、上記識別情報取得ステップにて取得された上記識別情報とを少なくとも含む経路案内情報の少なくとも一部に基づく表示画面を生成する経路案内表示画面生成ステップと、
上記経路案内表示画面生成ステップにて生成された上記表示画面を上記端末装置に送信して当該端末装置の上記出力部に当該表示画面を表示させることにより、経路案内を実行する経路案内表示制御ステップと、
上記端末装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得ステップと、
上記経路案内表示制御ステップにて実行される上記経路案内において、上記現在位置情報取得ステップにて取得された上記現在位置情報に基づく上記利用者の上記現在位置から上記案内経路上の進行方向の上記案内対象地点のうち、上記案内対象地点に対応付けられた上記付加情報を出力済みの上記案内対象地点の個数、および、上記現在位置と当該現在位置から直近の上記案内対象地点との距離に基づいて、上記付加情報の要求を行うか否かを判定する付加情報要求判定ステップと、
上記付加情報要求判定ステップにて上記付加情報の要求を行うと判定された場合、一つまたは複数の上記案内対象地点の上記識別情報を含む上記付加情報要求を生成する付加情報要求生成ステップと、
上記付加情報要求生成ステップにて生成された上記付加情報要求に含まれる上記識別情報に基づいて、当該識別情報に対応する上記付加情報を上記付加情報記憶手段から取得する付加情報取得ステップと、
上記付加情報取得ステップにて取得された上記付加情報を上記端末装置に送信することにより、当該付加情報が対応する上記案内対象地点にて上記端末装置の上記出力部を介して上記付加情報を出力させるよう制御する付加情報出力制御ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【請求項１】
制御部と記憶部とを少なくとも備えた経路探索サーバ、および、制御部と記憶部と出力部とを少なくとも備えた端末装置、を通信可能に接続した経路案内システムであって、
上記経路探索サーバの上記記憶部は、
交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、
案内対象地点にて出力されるテキスト情報、音声情報および画像情報のうち少なくとも一つを含む付加情報と、当該付加情報を一意に特定する識別情報と、を対応付けて記憶する付加情報記憶手段と、
を備え、
上記経路探索サーバの上記制御部は、
上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを作成する経路探索手段と、
上記経路探索手段により探索された上記案内経路に含まれる上記案内対象地点に対応する上記付加情報の上記識別情報を、上記付加情報記憶手段から取得する識別情報取得手段と、
上記経路探索手段により作成された上記案内経路データと、上記識別情報取得手段により取得された上記識別情報とを少なくとも含む経路案内情報を上記端末装置に送信する経路案内情報送信手段と、
上記端末装置から送信される付加情報要求に含まれる上記識別情報に基づいて、当該識別情報に対応する上記付加情報を上記付加情報記憶手段から取得し、取得した当該付加情報を上記端末装置に送信する付加情報送信手段と、
を備え、
上記端末装置の上記制御部は、
上記経路探索サーバから送信される上記経路案内情報を受信して上記記憶部に格納する経路案内情報受信手段と、
上記端末装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段と、
上記経路案内情報受信手段により上記記憶部に格納された上記経路案内情報の少なくとも一部を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内手段と、
上記経路案内手段により実行される上記経路案内において、上記現在位置情報取得手段により取得された上記現在位置情報に基づく上記端末装置の上記利用者の現在位置から上記案内経路上の進行方向の上記案内対象地点のうち、上記案内対象地点に対応付けられた上記付加情報を受信済みの上記案内対象地点の個数、および、上記現在位置と当該現在位置から直近の上記案内対象地点との距離に基づいて、上記付加情報の要求を行うか否かを判定する付加情報要求判定手段と、
上記付加情報要求判定手段により上記付加情報の要求を行うと判定された場合、一つまたは複数の上記案内対象地点の上記識別情報を含む上記付加情報要求を上記経路探索サーバに送信する付加情報要求送信手段と、
上記経路探索サーバから送信される上記付加情報を受信して上記記憶部に格納する付加情報受信手段と、
上記付加情報受信手段により上記記憶部に格納された上記付加情報を、当該付加情報が対応する上記案内対象地点にて上記出力部を介して出力させる付加情報出力手段と、
を備えたことを特徴とする、経路案内システム。
【請求項２】
請求項１に記載の経路案内システムにおいて、
上記付加情報要求判定手段は、
上記現在位置情報取得手段により取得された上記現在位置情報に基づく上記端末装置の上記利用者の上記現在位置から上記進行方向の上記案内対象地点のうち、上記付加情報受信手段により上記付加情報の受信が完了している上記案内対象地点の個数が第１の所定個数未満であるか否かを判定し、上記第１の所定個数未満であると判定した場合、上記付加情報の要求を行うと判定すること
を特徴とする、経路案内システム。
【請求項３】
請求項１または２に記載の経路案内システムにおいて、
上記付加情報要求判定手段は、
上記現在位置情報取得手段により取得された上記現在位置情報に基づく上記端末装置の上記利用者の上記現在位置と当該現在位置から直近の上記案内対象地点との距離が所定距離以下であるか否かを判定し、上記所定距離を超えると判定された場合、上記付加情報の要求を行うと判定し、上記所定距離以下であると判定された場合、上記現在位置から上記進行方向の上記案内対象地点のうち、上記付加情報受信手段により上記付加情報の受信が完了している上記案内対象地点の個数が第２の所定個数未満であるか否かを判定し、第２の所定個数未満であると判定された場合、上記付加情報の要求を行うと判定すること
を特徴とする、経路案内システム。
【請求項４】
請求項１から３のうちいずれか一つに記載の経路案内システムにおいて、
上記付加情報要求判定手段は、
上記現在位置情報取得手段により取得された上記現在位置情報に基づく上記端末装置の上記利用者の上記現在位置から上記案内経路上の進行方向の上記案内対象地点のうち、上記識別情報取得手段により上記識別情報が取得された上記案内対象地点を判定対象とすること
を特徴とする、経路案内システム。
【請求項５】
請求項１から４のうちいずれか一つに記載の経路案内システムにおいて、
上記端末装置の上記記憶部は、
上記経路案内において共通に利用可能な上記付加情報を予め格納し、
上記付加情報要求判定手段は、
上記現在位置情報取得手段により取得された上記現在位置情報に基づく上記端末装置の上記利用者の上記現在位置から上記案内経路上の進行方向の上記案内対象地点のうち、上記記憶部に格納されていない上記付加情報に対応付けられた上記案内対象地点を判定対象とすること
を特徴とする、経路案内システム。
【請求項６】
経路探索サーバに通信可能に接続された、制御部と記憶部と出力部とを少なくとも備えた端末装置であって、
上記制御部は、
上記経路探索サーバから、上記端末装置から送信された少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を交通網を規定するネットワークデータを用いて探索し作成された案内経路データと、探索された上記案内経路に含まれる案内対象地点に対応する当該案内対象地点にて出力されるテキスト情報、音声情報および画像情報のうち少なくとも一つを含む付加情報を一意に特定する識別情報として取得された上記識別情報と、を少なくとも含む経路案内情報を受信して上記記憶部に格納する経路案内情報受信手段と、
上記端末装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段と、
上記経路案内情報受信手段により上記記憶部に格納された上記経路案内情報の少なくとも一部を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内手段と、
上記経路案内手段により実行される上記経路案内において、上記現在位置情報取得手段により取得された上記現在位置情報の基づく上記利用者の上記現在位置から上記案内経路上の進行方向の上記案内対象地点のうち、上記案内対象地点に対応付けられた上記付加情報を受信済みの上記案内対象地点の個数、および、上記現在位置と当該現在位置から直近の上記案内対象地点との距離に基づいて、上記付加情報の要求を行うか否かを判定する付加情報要求判定手段と、
上記付加情報要求判定手段により上記付加情報の要求を行うと判定された場合、一つまたは複数の上記案内対象地点の上記識別情報を含む上記付加情報要求を上記経路探索サーバに送信する付加情報要求送信手段と、
上記付加情報要求に含まれる上記識別情報に基づいて取得された当該識別情報に対応する上記付加情報を、上記経路探索サーバから受信して上記記憶部に格納する付加情報受信手段と、
上記付加情報受信手段により上記記憶部に格納された上記付加情報を、当該付加情報が対応する上記案内対象地点にて上記出力部を介して出力させる付加情報出力手段と、
を備えたことを特徴とする、端末装置。
【請求項７】
出力部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えた経路探索サーバであって、
上記記憶部は、
交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、
案内対象地点にて出力されるテキスト情報、音声情報および画像情報のうち少なくとも一つを含む付加情報と、当該付加情報を一意に特定する識別情報と、を対応付けて記憶する付加情報記憶手段と、
を備え、
上記制御部は、
上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを作成する経路探索手段と、
上記経路探索手段により探索された上記案内経路に含まれる上記案内対象地点に対応する上記付加情報の上記識別情報を、上記付加情報記憶手段から取得する識別情報取得手段と、
上記経路探索手段により作成された上記案内経路データと、上記識別情報取得手段により取得された上記識別情報とを少なくとも含む経路案内情報の少なくとも一部に基づく表示画面を生成する経路案内表示画面生成手段と、
上記経路案内表示画面生成手段により生成された上記表示画面を上記端末装置に送信して当該端末装置の上記出力部に当該表示画面を表示させることにより、経路案内を実行する経路案内表示制御手段と、
上記端末装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段と、
上記経路案内表示制御手段により実行される上記経路案内において、上記現在位置情報取得手段により取得された上記現在位置情報に基づく上記利用者の上記現在位置から上記案内経路上の進行方向の上記案内対象地点のうち、上記案内対象地点に対応付けられた上記付加情報を出力済みの上記案内対象地点の個数、および、上記現在位置と当該現在位置から直近の上記案内対象地点との距離に基づいて、上記付加情報の要求を行うか否かを判定する付加情報要求判定手段と、
上記付加情報要求判定手段により上記付加情報の要求を行うと判定された場合、一つまたは複数の上記案内対象地点の上記識別情報を含む上記付加情報要求を生成する付加情報要求生成手段と、
上記付加情報要求生成手段により生成された上記付加情報要求に含まれる上記識別情報に基づいて、当該識別情報に対応する上記付加情報を上記付加情報記憶手段から取得する付加情報取得手段と、
上記付加情報取得手段により取得された上記付加情報を上記端末装置に送信することにより、当該付加情報が対応する上記案内対象地点にて上記端末装置の上記出力部を介して上記付加情報を出力させるよう制御する付加情報出力制御手段と、
を備えたことを特徴とする、経路探索サーバ。
【請求項８】
制御部と記憶部とを少なくとも備えた経路探索サーバ、および、制御部と記憶部と出力部とを少なくとも備えた端末装置、を通信可能に接続した経路案内システムにおいて実行される経路案内方法であって、
上記経路探索サーバの上記記憶部は、
交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、
案内対象地点にて出力されるテキスト情報、音声情報および画像情報のうち少なくとも一つを含む付加情報と、当該付加情報を一意に特定する識別情報と、を対応付けて記憶する付加情報記憶手段と、
を備え、
上記経路探索サーバの上記制御部において実行される、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを作成する経路探索ステップと、
上記経路探索サーバの上記制御部において実行される、上記経路探索ステップにて探索された上記案内経路に含まれる上記案内対象地点に対応する上記付加情報の上記識別情報を、上記付加情報記憶手段から取得する識別情報取得ステップと、
上記経路探索サーバの上記制御部において実行される、上記経路探索ステップにて作成された上記案内経路データと、上記識別情報取得ステップにて取得された上記識別情報とを少なくとも含む経路案内情報を上記端末装置に送信する経路案内情報送信ステップと、
上記端末装置の上記制御部において実行される、上記経路案内情報送信ステップにて上記経路探索サーバから送信される上記経路案内情報を受信して上記記憶部に格納する経路案内情報受信ステップと、
上記端末装置の上記制御部において実行される、上記端末装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得ステップと、
上記端末装置の上記制御部において実行される、上記経路案内情報受信ステップにて上記記憶部に格納された上記経路案内情報の少なくとも一部を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内ステップと、
上記端末装置の上記制御部において実行される、上記経路案内ステップにて実行される上記経路案内において、上記現在位置情報取得ステップにて取得された上記現在位置情報に基づく上記端末装置の上記利用者の現在位置から上記案内経路上の進行方向の上記案内対象地点のうち、上記案内対象地点に対応付けられた上記付加情報を受信済みの上記案内対象地点の個数、および、上記現在位置と当該現在位置から直近の上記案内対象地点との距離に基づいて、上記付加情報の要求を行うか否かを判定する付加情報要求判定ステップと、
上記端末装置の上記制御部において実行される、上記付加情報要求判定ステップにて上記付加情報の要求を行うと判定された場合、一つまたは複数の上記案内対象地点の上記識別情報を含む上記付加情報要求を上記経路探索サーバに送信する付加情報要求送信ステップと、
上記経路探索サーバの上記制御部において実行される、上記付加情報要求送信ステップにて上記端末装置から送信される付加情報要求に含まれる上記識別情報に基づいて、当該識別情報に対応する上記付加情報を上記付加情報記憶手段から取得し、取得した当該付加情報を上記端末装置に送信する付加情報送信ステップと、
上記端末装置の上記制御部において実行される、上記付加情報送信ステップにて上記経路探索サーバから送信される上記付加情報を受信して上記記憶部に格納する付加情報受信ステップと、
上記端末装置の上記制御部において実行される、上記付加情報受信ステップにて上記記憶部に格納された上記付加情報を、当該付加情報が対応する上記案内対象地点にて上記出力部を介して出力させる付加情報出力ステップと、
を含むことを特徴とする、経路案内方法。
【請求項９】
請求項８に記載の経路案内方法において、
上記付加情報要求判定ステップにおいて、
上記現在位置情報取得ステップにて取得された上記現在位置情報に基づく上記端末装置の上記利用者の上記現在位置から上記進行方向の上記案内対象地点のうち、上記付加情報受信ステップにて上記付加情報の受信が完了している上記案内対象地点の個数が第１の所定個数未満であるか否かを判定し、上記第１の所定個数未満であると判定した場合、上記付加情報の要求を行うと判定すること
を特徴とする、経路案内方法。
【請求項１０】
請求項８または９に記載の経路案内方法において、
上記付加情報要求判定ステップにおいて、
上記現在位置情報取得ステップにて取得された上記現在位置情報に基づく上記端末装置の上記利用者の上記現在位置と当該現在位置から直近の上記案内対象地点との距離が所定距離以下であるか否かを判定し、上記所定距離を超えると判定された場合、上記付加情報の要求を行うと判定し、上記所定距離以下であると判定された場合、上記現在位置から上記進行方向の上記案内対象地点のうち、上記付加情報受信ステップにて上記付加情報の受信が完了している上記案内対象地点の個数が第２の所定個数未満であるか否かを判定し、第２の所定個数未満であると判定された場合、上記付加情報の要求を行うと判定すること
を特徴とする、経路案内方法。
【請求項１１】
請求項８から１０のうちいずれか一つに記載の経路案内方法において、
上記付加情報要求判定ステップにおいて、
上記現在位置情報取得ステップにて取得された上記現在位置情報に基づく上記端末装置の上記利用者の上記現在位置から上記案内経路上の進行方向の上記案内対象地点のうち、上記識別情報取得ステップにて上記識別情報が取得された上記案内対象地点を判定対象とすること
を特徴とする、経路案内方法。
【請求項１２】
請求項８から１１のうちいずれか一つに記載の経路案内方法において、
上記端末装置の上記記憶部は、
上記経路案内において共通に利用可能な上記付加情報を予め格納し、
上記付加情報要求判定ステップにおいて、
上記現在位置情報取得ステップにて取得された上記現在位置情報に基づく上記端末装置の上記利用者の上記現在位置から上記案内経路上の進行方向の上記案内対象地点のうち、上記記憶部に格納されていない上記付加情報に対応付けられた上記案内対象地点を判定対象とすること
を特徴とする、経路案内方法。
【請求項１３】
経路探索サーバに通信可能に接続された、制御部と記憶部と出力部とを少なくとも備えた端末装置において実行される経路案内方法であって、
上記制御部において実行される、
上記経路探索サーバから、上記端末装置から送信された少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を交通網を規定するネットワークデータを用いて探索し作成された案内経路データと、探索された上記案内経路に含まれる案内対象地点に対応する当該案内対象地点にて出力されるテキスト情報、音声情報および画像情報のうち少なくとも一つを含む付加情報を一意に特定する識別情報として取得された上記識別情報と、を少なくとも含む経路案内情報を受信して上記記憶部に格納する経路案内情報受信ステップと、
上記端末装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得ステップと、
上記経路案内情報受信ステップにて上記記憶部に格納された上記経路案内情報の少なくとも一部を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内ステップと、
上記経路案内ステップにて実行される上記経路案内において、上記現在位置情報取得ステップにて取得された上記現在位置情報の基づく上記利用者の上記現在位置から上記案内経路上の進行方向の上記案内対象地点のうち、上記案内対象地点に対応付けられた上記付加情報を受信済みの上記案内対象地点の個数、および、上記現在位置と当該現在位置から直近の上記案内対象地点との距離に基づいて、上記付加情報の要求を行うか否かを判定する付加情報要求判定ステップと、
上記付加情報要求判定ステップにて上記付加情報の要求を行うと判定された場合、一つまたは複数の上記案内対象地点の上記識別情報を含む上記付加情報要求を上記経路探索サーバに送信する付加情報要求送信ステップと、
上記付加情報要求送信ステップにて送信された上記付加情報要求に含まれる上記識別情報に基づいて取得された当該識別情報に対応する上記付加情報を、上記経路探索サーバから受信して上記記憶部に格納する付加情報受信ステップと、
上記付加情報受信ステップにて上記記憶部に格納された上記付加情報を、当該付加情報が対応する上記案内対象地点にて上記出力部を介して出力させる付加情報出力ステップと、
を含むことを特徴とする、経路案内方法。
【請求項１４】
出力部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えた経路探索サーバにおいて実行される経路案内方法であって、
上記記憶部は、
交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、
案内対象地点にて出力されるテキスト情報、音声情報および画像情報のうち少なくとも一つを含む付加情報と、当該付加情報を一意に特定する識別情報と、を対応付けて記憶する付加情報記憶手段と、
を備え、
上記制御部において実行される、
上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを作成する経路探索ステップと、
上記経路探索ステップにて探索された上記案内経路に含まれる上記案内対象地点に対応する上記付加情報の上記識別情報を、上記付加情報記憶手段から取得する識別情報取得ステップと、
上記経路探索ステップにて作成された上記案内経路データと、上記識別情報取得ステップにて取得された上記識別情報とを少なくとも含む経路案内情報の少なくとも一部に基づく表示画面を生成する経路案内表示画面生成ステップと、
上記経路案内表示画面生成ステップにて生成された上記表示画面を上記端末装置に送信して当該端末装置の上記出力部に当該表示画面を表示させることにより、経路案内を実行する経路案内表示制御ステップと、
上記端末装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得ステップと、
上記経路案内表示制御ステップにて実行される上記経路案内において、上記現在位置情報取得ステップにて取得された上記現在位置情報に基づく上記利用者の上記現在位置から上記案内経路上の進行方向の上記案内対象地点のうち、上記案内対象地点に対応付けられた上記付加情報を出力済みの上記案内対象地点の個数、および、上記現在位置と当該現在位置から直近の上記案内対象地点との距離に基づいて、上記付加情報の要求を行うか否かを判定する付加情報要求判定ステップと、
上記付加情報要求判定ステップにて上記付加情報の要求を行うと判定された場合、一つまたは複数の上記案内対象地点の上記識別情報を含む上記付加情報要求を生成する付加情報要求生成ステップと、
上記付加情報要求生成ステップにて生成された上記付加情報要求に含まれる上記識別情報に基づいて、当該識別情報に対応する上記付加情報を上記付加情報記憶手段から取得する付加情報取得ステップと、
上記付加情報取得ステップにて取得された上記付加情報を上記端末装置に送信することにより、当該付加情報が対応する上記案内対象地点にて上記端末装置の上記出力部を介して上記付加情報を出力させるよう制御する付加情報出力制御ステップと、
を含むことを特徴とする、経路案内方法。
【請求項１５】
経路探索サーバに通信可能に接続された、制御部と記憶部と出力部とを少なくとも備えた端末装置に実行させるためのプログラムであって、
上記制御部において、
上記経路探索サーバから、上記端末装置から送信された少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を交通網を規定するネットワークデータを用いて探索し作成された案内経路データと、探索された上記案内経路に含まれる案内対象地点に対応する当該案内対象地点にて出力されるテキスト情報、音声情報および画像情報のうち少なくとも一つを含む付加情報を一意に特定する識別情報として取得された上記識別情報と、を少なくとも含む経路案内情報を受信して上記記憶部に格納する経路案内情報受信ステップと、
上記端末装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得ステップと、
上記経路案内情報受信ステップにて上記記憶部に格納された上記経路案内情報の少なくとも一部を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内ステップと、
上記経路案内ステップにて実行される上記経路案内において、上記現在位置情報取得ステップにて取得された上記現在位置情報の基づく上記利用者の上記現在位置から上記案内経路上の進行方向の上記案内対象地点のうち、上記案内対象地点に対応付けられた上記付加情報を受信済みの上記案内対象地点の個数、および、上記現在位置と当該現在位置から直近の上記案内対象地点との距離に基づいて、上記付加情報の要求を行うか否かを判定する付加情報要求判定ステップと、
上記付加情報要求判定ステップにて上記付加情報の要求を行うと判定された場合、一つまたは複数の上記案内対象地点の上記識別情報を含む上記付加情報要求を上記経路探索サーバに送信する付加情報要求送信ステップと、
上記付加情報要求送信ステップにて送信された上記付加情報要求に含まれる上記識別情報に基づいて取得された当該識別情報に対応する上記付加情報を、上記経路探索サーバから受信して上記記憶部に格納する付加情報受信ステップと、
上記付加情報受信ステップにて上記記憶部に格納された上記付加情報を、当該付加情報が対応する上記案内対象地点にて上記出力部を介して出力させる付加情報出力ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【請求項１６】
出力部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えた経路探索サーバに実行させるためのプログラムであって、
上記記憶部は、
交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、
案内対象地点にて出力されるテキスト情報、音声情報および画像情報のうち少なくとも一つを含む付加情報と、当該付加情報を一意に特定する識別情報と、を対応付けて記憶する付加情報記憶手段と、
を備え、
上記制御部において、
上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを作成する経路探索ステップと、
上記経路探索ステップにて探索された上記案内経路に含まれる上記案内対象地点に対応する上記付加情報の上記識別情報を、上記付加情報記憶手段から取得する識別情報取得ステップと、
上記経路探索ステップにて作成された上記案内経路データと、上記識別情報取得ステップにて取得された上記識別情報とを少なくとも含む経路案内情報の少なくとも一部に基づく表示画面を生成する経路案内表示画面生成ステップと、
上記経路案内表示画面生成ステップにて生成された上記表示画面を上記端末装置に送信して当該端末装置の上記出力部に当該表示画面を表示させることにより、経路案内を実行する経路案内表示制御ステップと、
上記端末装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得ステップと、
上記経路案内表示制御ステップにて実行される上記経路案内において、上記現在位置情報取得ステップにて取得された上記現在位置情報に基づく上記利用者の上記現在位置から上記案内経路上の進行方向の上記案内対象地点のうち、上記案内対象地点に対応付けられた上記付加情報を出力済みの上記案内対象地点の個数、および、上記現在位置と当該現在位置から直近の上記案内対象地点との距離に基づいて、上記付加情報の要求を行うか否かを判定する付加情報要求判定ステップと、
上記付加情報要求判定ステップにて上記付加情報の要求を行うと判定された場合、一つまたは複数の上記案内対象地点の上記識別情報を含む上記付加情報要求を生成する付加情報要求生成ステップと、
上記付加情報要求生成ステップにて生成された上記付加情報要求に含まれる上記識別情報に基づいて、当該識別情報に対応する上記付加情報を上記付加情報記憶手段から取得する付加情報取得ステップと、
上記付加情報取得ステップにて取得された上記付加情報を上記端末装置に送信することにより、当該付加情報が対応する上記案内対象地点にて上記端末装置の上記出力部を介して上記付加情報を出力させるよう制御する付加情報出力制御ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【公開番号】特開２０１１−１５３９３４（Ｐ２０１１−１５３９３４Ａ）
【公開日】平成２３年８月１１日（２０１１．８．１１）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１０−１６０７４（Ｐ２０１０−１６０７４）
【出願日】平成２２年１月２７日（２０１０．１．２７）
【出願人】（５００１６８８１１）株式会社ナビタイムジャパン (410)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２３年８月１１日（２０１１．８．１１）
【国際特許分類】
【出願日】平成２２年１月２７日（２０１０．１．２７）
【出願人】（５００１６８８１１）株式会社ナビタイムジャパン (410)
【Ｆターム（参考）】
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